13: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/06/27(木) 22:32:23.75 ID:vzzIdRzq0
炎のはじける音で次に目を開くと、黒い煙で占められた車内の中で、砲手が先程の痛みを間違いなく知覚出来なくなっているのを目で見た。視覚よし。
手足の指先を曲げる。触覚、神経よし。足も動く。重度の火傷も負ってないようだ。
死んでない、と結論付ける頭も働いている。
状況を確認。煙の匂い。脱出だな
キューポラを触ると火傷するレベルで熱い。熱いと漏らしつつ咳き込みながらなんとか押し開け、上半身を外に出した。
煙も私の体の側面を通って抜けて行く
車輌の前方に命中したようで、他の乗員への希望は抱きようがないだろう。私が一番悪運が強かったようだ
「みほ!」
煙で痛くなり涙が出てくる目をなんとかそちらに向ける。そこには姉の車輌の者2人と左ひじを抑えた当人がいた。
一帯は焦土と化し、さっきまでの森の様子は半径数十メートルに渡り焦げた切り株に置き換えられていた。
煙にさらなる焦げ臭さが鼻をつく
「生存者はお前だけか。無線も……無理そうだな。
3号車は直撃で全滅。1号車もこれだけだ……無線も全車輌やられ、救援も呼べん。
やむを得ん。車輌を放棄して後退し、味方との合流を模索する。全くイワンの奴め、たった3輌に無茶しやがる」
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