176: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/04(日) 22:08:22.44 ID:Y247Tmh90
数分後、優花里さんが89式用の57ミリ砲弾を抱えて急いで走ってきた
「西住殿、大変であります!戦車の内側の炭素繊維のコーティングが全て剥がされて没収されています!」
皆が固まる。その意味を理解するのに時間がかかる
「優花里さん。その弾を置いてください」
彼女の動作はいつもよりもゆっくりだった。鋭く尖った鉄の塊。最後の微かな希望を小さな人差し指に託そうとする。置かれた弾を指で叩くと鈍い音がする。その音で皆理解した。私も確信した
「中が詰まってる……間違いありません。これは硬式用の弾です」
軟式用は貫通性能を抑えるため弾の中央を空洞にして軽量化し、砲弾の先を丸くしている
しかしこの砲弾は先が尖り、空洞がない。火薬の威力もまた強化されているだろう。すなわち貫通性能が格段に高い
「硬式ルールが導入されているのは黒森峰とプラウダ、あとはヨルダン、故宮とあと数校などほんの一部だけだったはずなのですが……」
ルールブックを確認していた小山さんが今年7月の大会の参加校を告げた。そう、これは軟式大会のはずだ。だが……
「BR法は殲滅戦ルールで行われる硬式戦の通称です。私も今まで実際に行われたことを聞いたことはありません。が、この様子ですと事実なのでしょう」
「バトルロイヤル、って訳か」
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