231: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/15(木) 22:19:59.09 ID:JCL7tHIi0
???周りにはいつの間にか人が集まっていた。そこにいる全員が私の口から発される一言一言をただひたすら耳から取り込んでいた
「その後、解放され黒森峰に戻った私達は病院に運ばれ、精密検査を受けました。姉は鼻の骨を折られ、植物状態と診断されました。そしてその日から一度も目を覚ましていません」
他のものは誰ひとりとして話そうとしなかった。人には経験しなければわからないものがある。これはおそらくその一種なのだろう。ただ、その深刻さのみは伝えられたようだ
「……何もそこまで話すことはない……」
河嶋さんが空気を維持しつつ口を開く
「ガチの戦車道ってそこまでやるのか……こりゃマイッタね……」
「……あの噂は、マジだった、ってわけかい。奴隷船の大西洋横断よりよっぽどひどい」
会長さんと途中から来ていたお銀さんが続いて独り言を述べる。彼らの背後で優花里さんは拳を握りしめていた
「会長、みなさん、もう……」
大粒の涙を流し、つっかえながら続ける
「こうなってはもう、戦って勝つ以外なくなったのであります!」
ま、私たちの精神に対する犠牲と引き換えに、作戦は無事に成功したわけだ
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