242: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/19(月) 00:08:50.64 ID:jYO41k6b0
「……私は黒森峰を倒せとだけ言ったはずだ。お前はそれに違反した。よってケイ、お前をサンダース戦車隊隊長から解任する。
あと私は戦争する気はない。後継はナオミだ。彼女をここに呼び出せ。以上」
もう無線の向こうからはなにも聞こえなかった。そのまま受話器を元に戻し、何も言わなかった、否、言えなかった
テントから出るとその前で一人待機している者がいた
「隊長、出撃準備整いました」
「結構!次の指示が下りるまで待機せよ。あと、ナオミをすぐにこっちに呼び出してちょうだい!」
にこやかな顔で敬礼を返す
「イエスマム!」
その者がその場を去ると、陣地とは逆方向にゆっくり歩き出した
何を間違えたのか。このまま棄権したら、アリサが、先に亡くなった仲間の死に一体何の意味があるのか
近くの丸太に腰掛けて、頭を抱えた。無駄死にを命じたのは、私だ。ならば彼女らが死んだのは、私のせいなのではないか
「ケイ」
そうして悶々としているうちに、ナオミは背後にいた
「呼び出されたはいいが、こんな所で何をしている?もう準備は整ったと報告を受けてないのか?」
「……ナオミ、無線室に行きなさい。アイクが貴女に直々に話したいことがあるそうよ」
「……わかった」
踵を返してナオミは私がさっきくぐったばかりのテントの入り口を通り抜ける。その背中に強さ、何かは分からないが揺らがぬ強さを感じ取れたのは、数少ない救いなのかもしれない
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