32: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/06/30(日) 23:15:21.14 ID:GH7YNYU90
保健室のベッドは6つの内3つが埋まっていた
「今日はやけに病人が多いわね。ま、しっかり休みなさい」
保健室の先生は去った。私の両隣が埋まっているのだ。
そこにいたのは武部さんと五十鈴さんであった
「みほ、どうしたの?」
「すみません、少し……」
なぜ彼女らがここに居るのかは良いとして、幾分か心が落ち着くのを感じた。
保健室までの道中は良く覚えていないが、先程から薄く黒くなっている白い天井が認識できる
「生徒会の方々に何か言われたのですか?」
五十鈴さんも右を見るよう寝返りをうってきた
「そういえばどうしてこんな時期に転校してきたの?彼氏に振られた?」
「いや、そういうことではなくて……」
本当にこの武部さんの脳細胞を1つずつ見て見たい気もする。
それよりも私はこの問いに答えるべきだろうか、との問題が浮かぶ。
少し考えたが、答えることにした。
そうでなければずっと会うたびに聞かれそうな気がしたのだ
「実は私の一家は戦車乗りの家系で、」
「へぇー」
「まぁ、そうなりますと遺産相続とか次期当主をめぐる骨肉の争いとかですの?」
「いや、そういうことでもなくて……私以前は戦車道に励んでおりましたけれども、親から破門されてしまいまして、恥ずかしながら戦車道を避けて逃げて参りました」
その話を聞いた武部さんは顔を引きつらせているが、五十鈴さんはあまり変わっていない風に見える
「そうだったんだ……いや、なんかごめんね……」
「構いません」
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