393: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/20(金) 01:07:51.75 ID:dpThyMLv0
会長さんはもう一度謝罪の言葉を述べると顔を戻した。二重窓の外の黒い幕に散らばる斑点を眺める
「雪、強くなってきましたね」
風の音が暖房のついた部屋でも寒さを感じさせる
「これでも明日、やるんだよね」
「やると思うでありますよ。『どんな環境でも戦いは起こりうる。』それが戦車道の試合のモットーの1つですから」
3人は黙って外を眺め続けた。敵は15輌、我々は7輌。しかもこの寒さは北の学園たるプラウダに有利だ。勝つことの厳しさが底から染み渡っていく
「〜?〜?」
静かになったことで外から河嶋さんの怒鳴り声が聞こえる
「かーしま、やってるねぇ。サメさんチームも付けたし、大丈夫でしょ」
会長さんは姿勢と顔を軽く崩し、後ろに反り腕で支える
「かーしまもあそこまでやってくれてるしさ、どんな策でも出してよ。やってみせるからさ」
そう、私の指示を聞いて動いてくれる。それが分かるだけでもいい。あとは私の脳味噌が何とかすればいいのだ
「分かりました。やれるだけのことはやりましょう。ゼロじゃありませんから」
「よし、頼んだ!」
会長さんは両膝を叩くと、体を捩って立ち上がる
「かーしま止めてくる。ごめんね。じゃ」
そのまま襖を開けて部屋に戻っていった
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