【ガルパン】 不死の感情
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414: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/26(木) 20:54:33.90 ID:d3dmTuuHO


キューポラから華さんが頭を出す

「みほさん、もう1発撃ちますか?」

「いえ、十分です。榴弾であれだけ被害があれば大丈夫でしょう。直前にこちらに1発撃ってますし」

華さんは力が抜けたのかするすると自動的に車内に戻った。周りのものにも今ここを生き延びれた、そのことに安堵の表情が浮かんでいる

「これで……大丈夫……なの?」

「……恐らく。仮に2人以上いたとしても、榴弾に巻き込まれているでしょう。プラウダがいかに人を抱えてようと、狙撃ができる人材はそんなに数はいないと思いますし
一度警戒は解きますが、再び銃撃等があったら先ほど同様すぐに物陰に隠れてください。
では先ほどの作業を再開します」

ゆっくりと立ち上がった人々によって、暖炉の中で加熱に加熱を重ねられたレンガが再び戦車の上に乗せられ始める。予想通りさらなる狙撃要員は確保できていないようで、建物の中は暫くは安全そうだとの見解で一致していた
建物にあった黒い布を持ってゴモヨさんとパゾ美さんは2階の、河嶋先輩と小山さんは1階の遺体を回収する。だが遺体は視界から隠せたとしても、血痕だけは冬の池のように氷を張りそうになったまま残されている

ラムさんがムラカミさんとフリントさんの遺体を抱き寄せながら号泣していた。カトラスさんも彼女の方を握り無表情を貫こうとしつつも、涙と口元の震えまでも抑えられるわけではなさそうだ。だが遺体はそれに何か返事をするわけじゃない
彼女らを作業に連れ戻すことを名目に近づいていった河嶋さんも、結局は涙を流す3人目となった。もともと彼女らは河嶋さんに助けられたという話だったし、河嶋さんにも彼女らに対して強い思いがあったのだろう
私も彼女らの死によぎるものがないわけじゃない。あの『どん底』での一瞬の安らぎを忘れたわけじゃない。しかしそれが本当に一瞬であり、すぐに彼女らを作業に引き戻そうとした辺り、私の心はどんどん人から遠ざかっている


包まれたものは入り口に並べられる。黒い、川だ。流れない、川だ





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