422: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/26(木) 21:05:39.36 ID:d3dmTuuHO
「……2番目……」
「……厳しそうだな」
「うん……この様子だと……ね」
「……おい、西住」
3人が一定の方向性で一致を見出そうとしていた時、河嶋さんが3人の間に割り込むように入った。そして私と至近で目を合わせ、両肩を掴んだ
「西住、頼む!殺すのは……殺すのだけはやめてくれ!あいつは……あいつがいないと……船の底は再び血と暴力の連鎖が続く場になってしまう!学園に……学園艦に、そんな場所を残したく……ない!
絶対に生かして帰せとは言わない!だが助かるかもしれないのに殺す、それだけはやめてくれぇ!」
「……どういうことです?」
会長さんの方へ視線を逸らすと、会長さんは頭を掻きながら気怠そうに話した
「いやー実はね、数年前まであの船の中って今以上に治安悪かったのさ。西住ちゃんは『どん底』行ったんだろ?そんなことをするなんて考え付かない程度にはね
外の人が下手に入ったら帰ってこれないのは当たり前。ひいては船の中でも担当部署や居住地域ごとに縄張りをはって、僅かな独自収入を巡って抗争続き。生徒会からの命令どころか、場合によっちゃ同じ船舶科の指示さえ聞きやしない。そんなとこだったのさ
そこをせめて学園艦の中だけでも安定させたい。人の血を流させたくない、って調停に入ったのがかーしまだったのさ。お陰で生徒会での仕事は私や小山とかに回されてばっかりだったけどね
結果的に彼女らを戦車道に取り込んだのはかーしまなのさ。だから特別な思い入れがあるんだよ」
「姉は……抗争の中で死んでいった……この大洗で、少なくとも内部で、二度とそんなこと……させたくないんだ!何とかならないのか!」
「……本人に事情を伝えましょう。それでも助かることを望むなら、最善を尽くします」
「……かーしま、気持ちは分かるがそれが筋だ」
「はい……」
会長さんに肩を掴まれた河嶋さんはやっと私の肩から手を外した
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