447: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/10(木) 21:02:35.78 ID:nCryEuB7O
ゴマ粒から山椒の粒くらいになってきた頃、ヘッツァーの最初の1発が命中したらしく、敵の砲撃の対象は他の車輌から距離にして200メートル前方にあるヘッツァーに絞られるていた。何発もの砲撃の中ヘッツァーは確実に1輌ずつ仕留めていた
「カメさん以外の各車輌に通達。砲撃の合図は出しません。撃てると判断したら、各車砲撃を開始してください」
流石だな。相手が当てるのが下手か、走行間射撃のせいか。それらもあるが、何より会長さんが確実に当て続けているのは事実
「西住ちゃん」
「会長さん!大丈夫ですか!」
急な無線の繋がりが、敵車輌に向けられた集中を途切れさせる
「何とかね。敵が走行間射撃で助かってるよ」
話しながら狙いを定めた会長さんは砲弾を放ち続けているらしい
「でも、敵が近づいてきてる。そろそろダメっぽいね」
「そんな……」
彼女を次に持ち越す術がないことは分かりきっている。そして向こうはやる気だ。だがこの高潔でも清純でもないが最強の人物を救う手立てはないか、一瞬その思考が身体中を駆け巡る
「西住ちゃん」
「えっ?はい……」
その超特急を止めたのは、当人であった
「かーしまを逃したから、よろしく。そして私らをここまで連れてきてくれて、ありがとね」
今まで聞いたことのない、先ほどと似た声なのだが、意思、逆にこの先の全てを任せるという強引な委任が込められていた。少なくとも私が一瞬弁当に戸惑うほど
「……か、会長、こちらこそ……」
もう無線の向こうから音はしない。完全に、ヘッツァーは関係を断ち切ったのだ。これで一本の木綿クズほどの望みも消えた
「みぽりん……」
心配そうに沙織さんがこちらを見る。ためらいはあった。だが、合理的判断を下すのに3秒以上の時間はいらない
「華さん、撃てたら構わず撃ってください。優花里さん、装填早めにお願いします。数から見て、100は撃破しないと相手は引かないと思います」
「了解しました!」
708Res/678.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20