565: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 20:51:52.98 ID:1TDhW2kZO
「ただ、こちらから入っていかないとしても、奴らがどこに潜むのかは知っておく必要があるわ。そこでルフトバッフェの出番よ。奴らに対空兵器は無いから、空から全ての動きは筒抜けよ。流石に攻撃はさせないけどね。下手な恩は与えないに限るわ」
「ルフトバッフェと言えば、朝出撃がありましたけど、何なんですかね?」
「サンダースか何かが来てスクランブルかしら?全く最近そういうの増えたわね。どーせ攻撃する気なんてないのに
まあ今回のために一機だけ貸してくれたんだから、今は試合に集中するわよ」
「は、はい」
左側前方から2つのローターが回る機体が飛んでくる。先ほどまでは偵察などをこなしていた黒森峰のフォッケ、アハゲリスFa223だ。とりあえず今後の動きさえ読めれば、あの3輌などどうにでもできる
しかしそれは構えていた双眼鏡の向こうでいきなり砕け散った。驚きで双眼鏡を目から外した後、丘の上を悲しく爆発音の波が過ぎる
「え……何?事故?」
「ま、まさか……せ、戦車砲で……飛行機を撃った?」
小島さんも小梅も、この様子には驚きを隠さない。戦車砲なんかで撃墜するのを見るのは初めてだ。そもそも戦車は上を撃つのにあまり向いていない
「ど、どうやって……」
「……ま、まだ優勢は変わらないわ。こちらに来るまで砲をあちらに向けさせたまま待機していなさい」
「……は、はい」
兎に角これでもうフォッケ、アハゲリスはない。敵情は探りにくくなった
まずいな。先ほどのしんがりを含め、段々と向こうの、いやあいつの雰囲気が呑まれている。栄光ある黒森峰の者の士気はそう簡単に落ちないとは思うが、どうにかならないものか
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