646: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 21:59:50.45 ID:DJC40sPbO
「……それが一番早い。他の武器庫が見つかる、または見つかっても警備が緩め、という保証はないし……むしろここでモタモタしている方が見つかるリスクは高い」
どうしてだ。どうして人を殺そうって話をしているのに、ここまで平然と話せるんだ
「……今までと変わらない。戦車の大砲か……そのトンプソンと続く対戦車兵器ってだけ」
「なんで……なんでそんな簡単に……」
「……それに関して答える暇はないね。行くかい?行かないかい?このままじゃジリ貧だけど」
どうする。彼女の言っていることは正しい。全くその通りだ。だが……だがここで……
「……まさかここの武器を話し合いで貰えるなんて考えちゃいないよね?」
いや、私のためじゃない。この戦いは先輩がたの、自動車部の、そして学園のための戦いだ。そのためだ、そのためなのだ……
「……分かりました。行きます」
「……そう……ツチヤさんが行く?なんなら」
「いえ、私が」
手に持ったトンプソンを眺める。使い方ならアンツィオ戦の時に偵察の為に持って行ったスズキ先輩から聞いた。マガジンポーチにも四つのバイオプラスチックでできたマガジンが入っている
だがここにいるということは、この二人は試合に無関係の者たちだ。ここで殺すのは自身の防衛のためではない。自分の優勝したい、学園を残したいという欲により起こす行動だ
幸いだったのはこの葛藤の間、全くもって武器庫前の二人が私たちの存在に気付かなかったことだろう
ここで戦って勝てば、学園艦に住む三万人の人が都市を離れて路頭に迷わずに済む。優勝するなら、ここの二人の損はそれに勝る。自動車部も残る。そう自分に言い聞かせて、覚悟を決めた
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