657: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:44:38.00 ID:nhXQpGdt0
「……さて、だいたいこんなもんかね。こんな世界にいたら、冷酷にやるやり方も覚えるってものさ
……でも……お銀が……お銀が死んじゃった時は……流石に……」
そのまま頭を抱えて前に体を倒した。そのまま嗚咽が混じり始める。きっと……死ぬ事態はそうそうなかったのだろう。流石に労働者でもある彼女らを見捨てるのは惜しいはず
「……そうですか……」
「だからこそ」
嗚咽を振り払い、いつになくはっきりとした口調で、私が伸ばそうとした腕を止めた
「私は勝ちたい。いや、大洗を勝たせたい。それが……お銀が望んだことだから」
その視線は私の方にはない。正面のコンクリートの壁だけを見ている
「……貴女は、勝ちたい?」
「生き残るには……勝つしかない、のですかね?」
「……そうだね。ここは黒森峰の都市の中だし……こちらが負けたら、どうなるかは分からない」
「なら、勝ちます」
「……それが聞けてよかった」
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