72: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:32:28.36 ID:sux/FHgRO
「辛い……いっそ、このまま全てを投げ捨ててしまいたい。ああ……それが出来たら、どんなにいいか」
「なんの話ですか?」
「だが、行かねば。」
彼女はなんとか立ち上がり、再び歩き出そうとする。しかしフラフラしておりまともに歩けそうには思えない
「肩をお貸ししましょうか?」
彼女の傍らに寄り添うと肩を貸して体を支えた
「すまない」
そう言うと彼女は私が身体を持ち上げるのに合わせ、私に寄り掛かった
「私は、冷泉麻子」
眠そうにしながらなんとか名乗る。それを聞き名乗り返そうとする。その時
「あっ!」
肩が急に重くなったと思ったらこの冷泉さんは完全に眠りに落ちていた
「冷泉さん、冷泉さん!起きてください」
「ううん……ムニャ……」
ダメだこりゃ。起きる気配はない
仕方なくそのまま行こうかと思ったが、体重をかけられたためずり落ちないようにするのが精一杯だ。中々前に進めない
「このままでは遅刻する。……仕方ない。」私は冷泉さんを背負うと、すみませんと一言かけて、彼女の首に自分の荷物を掛け走り出した
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