甘奈「プロデューサーさん中毒」
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14: ◆pnP1riA9I6[sage saga]
2019/08/31(土) 21:58:57.94 ID:JBRJI25w0
「…………」
「…………」

 脱力している甘奈とプロデューサーさん。ベッドの上で、視線と視線がねっとりと絡み合う。どうしてだろ、いつもよりプロデューサーさんが、カッコよく見える。キュンキュンなる甘奈のおへその辺りを、確かめるようにそっと撫でた。

「甘奈、ほら、水。喉苦しいだろ」

 このままセックスしちゃうのかなって思ったけど、プロデューサーさんにそう言われて初めて喉がカラカラになっているのに気づいた。思い返せば、昼からずっと興奮してたし、あんなにお潮吹いちゃったし……。

「う、うんっ。……あ、ありがと」

 備え付けの冷蔵庫からプロデューサーさんが水を取り出して手渡してくれる。その冷たさに少しだけ冷静さを取り戻して、今更ながら自分の乱れっぷりを思い出す。甘奈、あんなにえっちになっちゃうなんて……甜花ちゃんが見たらどう思うだろう。顔が熱くなる。急に恥ずかしくなってきちゃったよ。
 そう思いながら、お水を口に含んで精液の残り香とか喉のイガイガとかを洗い流す。火照った身体に冷たい水が嬉しかった。

「……?プロデューサーさん?何してるの?」

「あぁ、ちょっとな。探してるものがあって……」

 ふと気がつくと、プロデューサーさんがベッドを離れ、自分のカバンをガサゴソと漁っていた。どうしたんだろう、捜し物かな。……もしかしてえっちなおもちゃとか!?

「あったあった。甘奈、今日はコレをつけてセックスしてくれないか」

「……?なにこれ?ヘッドホン?」

 てっきり、バ、バイブとかローターとか媚薬?とか?そういう大人のおもちゃみたいなのを渡されると思ってた甘奈は少し拍子抜け。手渡されたヘッドホンは無線のやつで、でも甘奈の耳をすっぽりと覆ってしまえるくらいには大きくて、それでいて重量はそんなに感じなくて。歌の収録の時とかにスタジオで見るやつに少し似ていて、パッと見ただけで高価なものだなっていうのがわかった。でも、コレを渡してきたプロデューサーさんの意図が未だにわからない。

「? なんでヘッドホンなの?歌、とか?」

「良いから、良いから。ちょっと付けてみてくれないか」

「うん……」

 そういうプロデューサーさんの勢いに押されて、恐る恐るヘッドホンを付ける。それは思っていたとおり、甘奈の耳をすべて包むくらいの大きさで、でも長時間つけていても平気なようにつけ心地や重さに気を配られた、シロートの甘奈でもわかる、良いヘッドホンだった。それで、どうすればいいの?というようにプロデューサーさんを見る。彼は不安な甘奈のことを安心させるように触れるだけのキスをしてくれた。それだけで甘奈はまた胸がポカポカとしてきて、身体が熱くなってくる。
 熱っぽく彼を見上げると、プロデューサーさんは微笑むように、でもどこか淫靡さを秘めた瞳を添えてニコリと笑った。そして、その手の中のプレイヤーのボタンを、押した。


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