5:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 16:18:59.52 ID:Bh2qsw+10
「さぁーしまってこー! まだまだ7回! 勝負は最後までわからなぁぁぁい!! プロデューサーお仕事お疲れさまーっ!」
「応援のついでか」
まあまだマシか。攻撃中だったらそれすら混ぜてもらえなかったかもしれない。
「ついでなんかじゃないってー! あ、お出迎えできなかったのはゴメンね? さっきはちょーど一世一代の山、ば……」
その和室の真ん中に胡座で陣取るアイドル姫川友紀は、数分前の記憶に海よりも深い色の目をする。
「山場、だったから……」
結果は聞くまい。
その代わりに、水を差すのは承知の上だが、一言だけ小言。
「にしても、鍵の開けっ放しはやめなさい」
「えーだってみんな良い人だよ?」
「それはアパートの人の話だろうが」
もっとも、それだって簡単に信用して良いものではないとと俺は思うが、性善説がキャッツの法被着ているような人間には効果が薄い。
「いつもはちゃんと締めてるってー、プロデューサーがくるから、今日だけそうしてただけ! うん、ゴメンゴメン! それよりそれよりー」
まったく悪びれる様子もなく目はテレビに釘付けのまま、ちょいちょいと手招きしてくる。ちゃぶ台の上には汗をかいた缶ビールと茶色過多のつまみたち。そして友紀の隣にはねこっぴー柄の座布団。
お招きは嬉しいが、もうひとつ、気がかりが。
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