モバP「元、マネージャー」
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7:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 16:23:06.08 ID:Bh2qsw+10
礼も反論も置き去りにされた俺はつられるように画面を見る。現在7回のオモテ相手チームの攻撃はツーアウトでランナーなし、5対4とキャッツが一点差を追いかけている状態だ。まあキャッツの得点力であと3回攻撃があると考えたらそのリードはないに等しく、時折映る相手チーム監督の表情は険しいままだし、逆にキャッツの選手やスタンドの客にもまだ焦りは感じられない。
それは友紀も同じで、一球一球に一喜一憂してはいるがさほど差し迫った様子もなくビールとつまみを往復している。
「…………」
俺もビールに口をつけながら、横目で友紀を窺う。
よく動く童顔のパーツに、日焼け寸前の健康的な肌のいろ。Tシャツの上に羽織った贔屓の法被は小柄な身体の腰の辺りまであり、その下半身もホットパンツから汗ばんだ素足が無造作に飛び出して、座ったままジタバタと忙しそうにしている。
顔と格好、仕草だけ見れば声変わり前の男の子のようにも見えてしまう友紀。

しかし、声を枯らすしなやかな喉が。
アルミ缶にキスする唇のさざめきが。

法被のあわせから主張し双丘に歪められるシャツのタテ線が。
脹脛にあかく張り付く畳の跡が。

彼女の雌を、否応もなく証明する。

「いよーっし!! ナーイスピーッチ!!」
ばるんっ、と跳ねたカラダと歓声で我に返りる。染み出た唾を、ごくり、とビールで流し込む。額から流れた汗が一筋混じった。
「はいコレ! 反撃、ぜったいアツくなるからね!」
と、いきなり目の前に突き出されたのはプラスチックのバット。グリップから先端まで空洞になっており、メガホンにも鳴り物にもなる優れものだ。
「流石にコレは怒られるんじゃないか?」
尾っぽを握りながら一応たしなめると、
「大丈夫だいじょーぶ! 今日お隣さんいないみたいだからっ!」
とのこと。


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