魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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161: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2021/02/14(日) 09:55:54.87 ID:JDgNG2z+0
魔女娘「ありがとう」


 鎖を手放し、下僕を地面へと放り投げた。ドシンと重たい音がして土煙が上がる。
 ドラゴンはそこから少し離れたところで地面に着地した。


魔女娘「これで全力で叩ける!」


 カッカッカッ!
 地に降り立った魔女娘は、数回踵を踏み鳴らす。


魔女娘「【オーバーフィジカルブースト】【オーバースピードソニック】【オーバーリジェネルーター】」


 最上位の身体強化の重ねがけと自動回復で準備完了。
 眼前で蠢く異形の化け物共に狙いを定める。

 腹の底に力を込めて、精魂を四肢に漲らせ――――思いっきり地面を踏み込んだ。

 ドッ――――!
 踏み込みと同時に空気の爆ぜた音が鳴り響く。
 加速――加速! 加速!
 下僕目がけて目にも止まらぬ速さで駆け抜ける!

魔女娘「【スターダストメテオ】!」


 流星となって敵に突っ込む。
 メテオの名を関する通りのインパクト。
 たまらず下僕共は散り散りに吹き飛んだ。
 衝撃が下僕共を駆け巡り、数体の下僕は身体を維持することができず塵となってボロボロと崩れ去った。

 【スターダストメテオ】。
 限界ギリギリまで引き上げられた身体能力が可能にする亜音速の体当たり。自爆特攻の大技。威力だけなら【オーバーノヴァ】より幾段も上。
 それだけにまともに撃ったら魔女娘だって無事で済まない。
 だが、そのための自動回復。
 空気との摩擦で焼け焦げた肌が瞬時に回復し、反対に曲がった両腕と肉が裂け骨の見えた両足も一瞬で元に戻った。

魔女娘「……十八体――結構残った」
 カッカッカッと再度踵を踏み鳴らす。


魔女娘「とりあえずあと2回。やろうか」


 暴力が吹き荒れる。
 下僕達はなす術なく着々と数を減らしていった。



 二度の衝突の後、辺りは一面更地となっていた。
 そこに立っていたのは――


魔女娘「ん。全部消えた」


 無傷の魔女娘だった。

 破壊の限りを尽くした魔女娘は晴れ晴れとした顔でドラゴンの元へと戻る。
 彼女を出迎えたのはあんぐりと口を開けている友魔女。
 ライバル魔女は一度目の突撃で下僕を蹴散らした時までは当然といった顔で見ていたが、躊躇うことなく自爆技を連発する様を見て、口角を引つらせ若干引いていた。ドラゴンでさえ顔をそらして目を合わせないようにしていた。


友魔女「な――なっ――」


魔女娘「……ま、こんなもん」


友魔女「こんなもんじゃなくて! なんで下僕を倒せるの!?」


魔女娘「あの化け物共に大した強さは無かった。……いや強かったけど私ほどじゃなかった」

魔女娘「ライバル魔女だってあの化け物を抑え込むことができたって言うし。ライバル魔女にできるなら私にだってあの化け物を倒せる」

ライバル魔女「学園生でアレを倒せるのはワタクシか魔女娘さんくらいでしょうね」

魔女娘「ん。それくらい強かった」



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