魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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52: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2020/05/13(水) 05:58:57.52 ID:Gzaj7nTn0
 そんな生活に疲れ、一度だけお父様に泣いて、休みが欲しいと訴えたことがありました。
 けれどその願いが届くことはなく……。

 ――その渇いた音は今でも耳の奥に残っています。
 頬を張られた音。

 休みが欲しいと訴えたワタクシの頬をお父様は、ブッたのです。

『甘えるな。……お前は将来王族となるのだ。完璧になれ。失望はさせてくれるな』

 こんなに辛いのに、こんなに認めてほしいのに、お父様は……。
 もう涙は出ませんでした。……きっとその時ワタクシは壊れてしまったのでしょう。
 頑張らないと、甘えたことは言ってはいけないと、完璧で――一番でなければいけないと……でないと認めてもらえない。
 だから、頑張りました。好きでもない男を好きになるように努力しました。王女に相応しいよう研鑽を重ねました。
 認めてもらえるように、身をすり減らして。

 なのに、ワタクシが望んだものは何一つ手に入らなくて……。


 だから――


ライバル魔女「魔女娘さん……」


 魔女娘さんの言葉に、ポロポロと熱いものが頬を伝いました。
 あの時に止まってしまった涙が――。

 ああ、魔女娘さん……ワタクシはずっとその言葉が……。




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