15: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:07:28.36 ID:EqlApZsio
「心配せずともよいぞ!
王にはワシから弁明してやる! 心配するな!」
「国王陛下は問題ないかと、問題は女王陛下がなんと仰るか…」
「あら、女王陛下でしたら私からお話しますわよ。
元同期ですもの、うふふ」
「はぁ…それはとても心強いです」
「決まりだね、準備を整えて午前中に出よう。
うちで少しゆっくりして、クラフト区の市場に出かけよう!」
「…みんな、市場にいくの?」
目を覚ましたソフィアは、まだ覚めぬ目をこすりながら、一同を見回し問いかけた。
「ねぇ、シルフ、みんな市場にいくの?」
「ええ姫様、ここにいる皆様と一緒に、市場へ行くのですよ」
シルフの言葉に隠せない喜びと興奮がソフィアの表情に現れる。
キラキラと輝く宝石のような目をしながら、するりとシフルの腕の中から飛び出て体全体で喜びを表現するように走り出した。
「やった!! やったぁ!! ねえシルフ!! 早く行こう! すぐに行こう!!」
「姫様ッ、そのように走ってはなりません!」
シルフの警告は一歩遅かったようで、外套の裾を踏んでしまったソフィアは仰向けで芝生に倒れ込んだ。
石畳に頭を打たなかったことに安堵しながら、シルフが駆け寄ったが、彼女はキャーキャーとはしゃいで聞かなかった。
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