23: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:18:06.69 ID:EqlApZsio
ソフィアは緊張の面持ちで、一歩前に出る。
別にはじめてのことじゃない。
王室に訪れる貴族にだって何度も挨拶しているのだ、と、呼吸を整えた。
「おっ、おっ、お初にお目にか、掛かります!
ソフィア・プリスタインでしゅ!
ど、ど、どうぞお顔を上げてい、い、頂けませんか!?」
「ははぁッ!」
彼はすでに顔を上げていたし、そしてもっと気楽な挨拶でよかった。
カーテシーで膝が震えてすっ転びそうになったのをシルフがさり気なく支えていた。
律儀に最敬礼のまま頭を下げてくれたアデルはさすが執事長といったところだ。
「驚かせてすまないね。
現在、国王、女王、両陛下とも不在でね。
姫様もずいぶん寂しい思いをされていたみたいで、僕らからお誘いしたんだよ。
シルフ君は留守中に姫様のお側にいたしね、護衛として、客人として来てもらったんだ」
「そういうことじゃ。
夕食を馳走したいからの、準備を進めてくれるかの。
それと、昼は外で摂ろうと思っての、カーリアを呼んでほしいんじゃが」
「お嬢様でしたら自室で読書を…、おや、参られたようですな」
玄関の扉越しでも聞き取れるほどドタバタと音を立てながら、バンと扉を開いて少女が飛び出てきた。
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