32: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:26:45.01 ID:EqlApZsio
「姫様、その本がお気に召しましたか?」
「うん、かわいい…」
「では、その本を私からプレゼント致しましょう」
シルフを見上げる彼女の表情は最初に市場に出かけると伝えた時と同等に光り輝く笑顔になった。
この笑顔を見れただけで、シルフは顔が綻んでしまう。
たとえ、本にぶら下がっている値札に銀貨五枚と書かれていてもである。
銀貨五枚あれば、このクラフト区でそこそこのホテルの個室に食事付きで泊まれてしまう値段なのである。
「シルフ、読んでくれる?」
「ええ、もちろん」
「やったぁ!!」
「姫様、本屋という場所ではお静かに…」
「あ、ごめんなさい」
口元に一本指を立てたシルフの仕草を、満面の笑顔で真似る彼女だった。
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