33: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:27:44.64 ID:EqlApZsio
「はい、ありがとね。
えー、銀貨五枚、頂戴しますよ」
「姫様、これをご主人に」
シルフは財布から取り出した銀貨五枚をソフィアに手渡す。
「え?姫?」と眼鏡を上げた店主はシルフの隣にいるソフィアを見て、仰天した。
「ソ、ソッ、ソフィア王女様!?」
「はっ、はい!」
店主の仰天にさらに仰天したソフィアは思わず後ずさった。
「ご店主、本日はお忍びで参りましたので、どうか」
「め、滅相もございません!
王女様のお付きの方からお代を頂戴するなど恐れ多いこと…!」
「では、ソフィア王女の社会勉強ということで、どうか受け取って頂けませんでしょうか」
「さ、左様でございますか…。
では、ソフィア王女様、恐れながら…頂戴致します」
「は、はい…」
金を渡すだけで緊張しまくっている二人だが、ソフィアは差し出された店主の手に片手を添え、丁寧に渡す。
そんな所作さえも感動したのか、店主は真新しい革袋に銀貨を入れて、呼びつけた女房に金庫に入れるよう言いつけた。
革製のブックカバーやら色とりどりの栞などをおまけにプレゼントされ、シルフは一旦断ろうとしたが、ソフィアが喜んでいるので、快く受け取ることにした。
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