【オリジナル】イノセンス
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34: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:29:50.64 ID:EqlApZsio
ハバー家一行が本屋の買い物を終えるまで、シルフとソフィアは本屋の外で待つことにした。
途中、通りかかった女道化師が薬草の花の押し花と花蜜の飴を手渡してきた、どうやら薬の宣伝を請け負っているらしい。
残念ながら食品をそのままソフィアに食べさせる訳には行かなかったので、飴はシルフが預かった。
ソフィアが上機嫌に本と栞と押し花を眺めていると、ハバー家一行が店から出てきた。


「すまんすまん、遅くなったわい」

「ひめー!」

「カーリアちゃッ、はわぁ!?」


店から出るなり抱きついてきたカーリアをソフィアは素っ頓狂な声で受け止めた。
頬ずりまでされているソフィアは嬉しそうだが、若干困惑もしていて視線でシルフに助けを求めている。
抱きつくのはちょっと控えてもらおうかなぁ、とシルフが考えていると、「姫様が転んだらどうするの!」とルイーサが諌めてくれた。


「ごめんね、姫…」

「いいんだよ、カーリアちゃん」


しゅんとしているカーリアの髪を撫でるソフィア、ますます仲のいい姉妹のようだ。


「それにしてもエドゼル様、ずいぶん買い込みましたね…」

「僕の分はないよ、娘のが二冊、それ以外はルイーサが買ったんだ」


10冊以上の本が入った麻の手提げバックを持たされているエドゼルの横で嬉しそうにルイーサが語りだす。


「大収穫ですわ、シルフ様。
 魔法食物を使ったお料理のレシピに、最新の魔法薬学書。
 精神疾患に対する魔法医学の最新論文も興味深いですわ」

「それ、全部読むの?」

「当然ですわ。
 この子に栄養満点の食事を作ってあげたいし。
 お勉強も教えてあげたいもの」

「ふぅ、歴代屈指の大神官様も寿退社ってところかい?」

「あら、教会を離れるつもりはありませんわ。
 私を必要としてくれる人がいる限り、一生を捧げる所存ですもの」

「まったく誇らしいよ。
 …そんなところを愛しているんだけどね」

「ふふ…、あなたが時々見せるそういうキザっぽいところを愛しているの」

「おーおー、そういうのは家に帰ってからにせんかい」


あわや口づけを交わそうとする二人をアルドが制止する。
真っ赤な顔を本で隠すソフィアと対象的にそんな両親の姿をニコニコと眺めるカーリアを見て、愛情表現豊かなのは親譲りか、とシルフは一人納得した。
エドゼルがソフィアの持っている本に気づいて口を開いた。


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