【オリジナル】イノセンス
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37: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:33:48.40 ID:EqlApZsio
中央広場からクラフト区の関所まで長くまっすぐ伸びる大通りからやや奥まったところにその店はあった。
黄色レンガの平屋、オレンジの看板にフライハイトの店名、ただしドアに準備中と書かれた木の板がぶら下がっている。


「あれ、閉まってるのかな」


エドゼルが木製のドアに開けられた覗き窓から店内を見ようとしたところで、ドアが開いた。
現れたのはオレンジのワンピースに白いエプロン姿の犬耳の女性だった。
エプロンの背後が盛り上がっているのはしっぽがあるからだろう
なるほど美人だ、どちらかと言えば護りたくなるタイプだ、とルイーサに悟られないようエドゼルは心の中で感想を述べる。


「あ、いらっしゃいませ。
 ごめんなさい、ちょっと開店に時間が掛かってしまっていて。
 もう開けますから、中でお待ち下さい」

「あら、一番乗りなんて幸運ですわ」

「お姉さんかわいー!」

「あら、ありがとう。 
 可愛いお嬢様」


ルイーサとカーリアがエドゼルの横を抜けて店の中に入っていく。
すれ違いざまにルイーサに視線を向けられたエドゼルは、なるほど、僕の心中はお見通しか、と寒気を覚えたのはきっと季節が冬だからじゃない。

松の壁に洒落たテーブルと椅子、部屋の中央にある円筒形のガラスを被せた魔法石が店内を明るく照らし、店内はモダンな雰囲気で統一されているが、シンプルで大きめな薪ストーブの上に置かれた料理鍋で作られているスープがどこか家庭的な良さを醸し出している。
壁棚に飾られる高価な葡萄酒や蒸留酒を見るに、客層もそれなりに懐に余裕のある人間が多いのだろう。
先程のウェイトレスが持ってきた子供椅子にソフィアとカーリアを隣同士で座らせ、両脇にシルフとルイーサが座った。


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