42: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:38:22.33 ID:EqlApZsio
「もう、そのへんにしておきなさい」
後ろを振り向いた男の視線の先に、シルフが立っていた。
笑みはなく、男の血走った目と対象的に冷ややかな視線を向けている。
興味がシルフに移った男は、アメリーの髪から手を離すと、代わりにシルフの襟を掴み上げる。
その光景に不安を感じたソフィアが席を立ち上がろうとしたところを、ルイーサが抱きとめた。
「シルフが危ない」と懇願する彼女に「大丈夫ですよ、姫様」と彼女の髪を優しく撫でた。
「よぉ…、ガキ。
妙な正義感で首を突っ込むと、寿命を縮めるぜ…?」
「あなた方が騒ぐせいでいつまでも食事を出して頂けないので。
どうかこの辺で立ち去っては頂けないでしょうか?」
「てめぇ、ぶち殺すぞ!!」
「…少し、落ち着きなさい」
シルフが左手の人差し指を男の前に出すと、小さく魔法の印を描く。
途端に足元がおぼつかなくなった男は、なんの受け身をとることなく床に昏倒した。
魔法などとは縁のない二人の奴隷商は、少年のような優男に仲間が何をされたか理解出来ず、店主の青年を放り出して腰に下げた短刀を抜きだした。
暴挙に出た男を止めようにも、刃物を見せられては何も出来ず、店主もウェイトレスのアメリーもその場を離れてただ見ていることしかできない。
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