11: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:16:38.47 ID:p0TmPlc30
志希は優しく彼女の目を見つめると、ゆっくりと再び窓の外に視線を移した。
「あたしはこういうの初めてだよー」
「えっそうなの!?」
「そうだよ〜フレちゃんが初めて♪」
「やったー!シキちゃんの初めて♪」
そう笑い合っていた時、志希のリュックがもぞもぞと動いた。
志希は「やば」と声を洩らすと、リュックの中から声が聞こえた。
「にゃあお」
周囲の目が集まる。志希は明後日の方向を向く。
ちなみにフレデリカは目を丸くして笑っていた。
『○○、○○。お出口は右側です。××線にお乗り換えの・・・』
タイミング良くアナウンスが響き、電車が止まる。
「あはは・・・降ります、降ります、アデュー・・・」
志希は気まずそうに笑い、フレデリカの手を引いて電車から降りた。
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