25: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:35:06.43 ID:p0TmPlc30
「あははははははははははは!!」
「あははははははははははは!!」
叩きつけるような豪雨、のたうち回るような雷。
それらを一身に受け止める海に、二人は文字通り何も身に着けず飛び込んだ。
「あはっげほっがぶっはっははははははは!!!」
「がはっひぃっぶふっあはっはははははは!!!」
波飛沫が大きく開いた口に入り咳き込む。
だが口を閉じる事ができない。
腹の底から湧き上がってくる何か熱いものが二人の理性を吹き飛ばしていた。
咳き込んだまま二人は水をかけ合う。
この巨きな海には二人以外誰もいない。
誰に見られる事も、指を指される事もない。
二人だけの世界で、全ての抑圧から解放される。
「あははははっあーははははははは!!!!」
「あははあはははあはっあはははは!!!!」
溺れるように泳ぎ、泣くように笑う。
全能感と背徳感が二人を満たし、もう止まる事ができない。
体力が尽きるまでの一時間弱、荒れ狂う海の中で
二人はこの世の誰よりも暴れ続けた。
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