112: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:22:02.33 ID:iX/HvtXE0
「うち、気にしてへんよ。せやからまた、紗枝って呼んで? ね?」
「…………」
私はきまりの悪い思いがしてまたしても黙り込んでしまった。
が、紗枝ちゃんはその沈黙も織り込み済みといった風に、溜め息のような微笑を浮かべてもう一度、私の手を取った。
彼女の手のひらは温かかった。
私はいよいよ泣きそうになって、思わずその手を両手で包み、自分の胸の中に祈るように抱え込んだ。
それが私の精一杯の懺悔だったのだ。……
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