120: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:30:17.08 ID:iX/HvtXE0
「んー? 買い物……」
「私も一緒に、いい?」
すると彼女は少し考えて、
「実はうち、もう帰るとこやったんどす。ゆかりがどっか行きたい言うなら、付き合うけど……」
私は、ううん、と首を横に振った。
「ほな、帰ろか?」
私は眠るようにこくりと頷いて、けれど彼女を壁に押し付けたまま離そうとはしなかった。
紗枝ちゃんは苦笑しながら肩を優しく押し返して、そうして私が不安の表情を浮かべるより先に、被っていたハンチング帽を私の頭にひょいと乗せて言った。
「よう似合っとる」
私はようやく安心して、彼女に手を取られるまま歩きだした。
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