141: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:55:27.84 ID:iX/HvtXE0
脱衣所で見る彼女の裸は、やはり以前よりもずっと痩せこけているように思われた。
彼女は、私なんぞまるで無視してそのまま浴室へ入って行くと、視線を遮るようにぴしゃりと戸を閉めてしまった。
それから私もようやく服を脱ぎ始めて、そしてふいに自分の惨めさに涙を零しかけた。
当然の仕打ちだと分かっていても、辛かった。
私には言葉をかける資格も悲しむ権利もなかった。
彼女の、あの何もかも諦めてしまったような痛ましい姿こそ、運命が私に与えた罰なのだと思った。
そして私はその報いを粛々と受け止めなければならないはずだった……。
しかしその後、早々にシャワーを済ませて上がろうとした私の前に思わぬ誘惑が立ちはだかり、私をその場に釘付けにした。
紗枝ちゃんが、私にその細く白いうなじを向けて静かに湯船に浸かっていたのである。
まるで話しかけられるのを待っているかのように……
こうした考えも、やはり自惚れにすぎないのだろうか?
しかし実際、彼女が本当に私を避けたがっているのなら、わざわざ二人きりの場面でこんな風に長居するのは不自然だった。
あるいはもっと単純に、彼女は元から私のことなんぞ何一つ気にかけていなかったのかもしれない……
どちらにせよこの瞬間、私は自責の苦悩から解放されたい一心で、何でもいいから彼女と話がしたい、そんな誘惑に駆られていた。
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