162: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 17:03:58.86 ID:iX/HvtXE0
決して、忘れていたわけではなかった。
しかしその頃の私はとにかく毎日が忙しくて、彼女のことをゆっくり考える暇もなかったのだ。
最後に彼女の姿を見てから、半年以上が経っていた。
本来なら、私と同じ大学に進学しているはずだった。
が、もちろん入学以来、彼女を見かけたことはない。
私は、きっと別の大学を受けたのだろうと思っていた。
けれど彼女の進路に関して、とある噂も耳にしていた。
紗枝ちゃんはアイドルを辞めたあと、大学には進学せず実家に戻ってしまったというのである。
その噂が本当かどうか、プロデューサーさんに聞いて確かめようと思ったことはある。
けれど、過去に紗枝ちゃんとの付き合いでプロデューサーさんに色々とご迷惑をおかけしたこともあり、私からその話題を持ち出すのはなんとなく気が引けていた。
そもそも、未練がましく彼女にこだわり続けること自体、間違っている、そんな思いもあった。
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