19: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 09:05:49.40 ID:iX/HvtXE0
九〇分、集中して練習すると、それだけで一日分の気力を使い果たしたようで、稽古が終わる頃にはいつも頭がふらふらしてしまう。
この日は特に、夏場で体力が落ちたせいか、身体全体に疲労を感じた。
最近はお仕事の方も演技レッスンが中心で、他の基礎トレーニングにかける時間が減っていたから、そのせいかもしれなかった。
「夏バテかしら」
「……少し、疲れが溜まっていたみたいです」
「ご飯はちゃんと食べてる?」
「ええ、それはもちろん……」
答えてから、そういえば今朝はお茶と飴しか口にしていなかった事を思い出した。
そうしてふと黙ってしまった私の表情を見抜いてか、先生は心配そうに、
「アイドルも色々大変だと思うけど、自分の体が第一なのよ。大事になさい」
とおっしゃった。
「でも……そうね、確かに今日の水本さんは、少し緊張していたような、力んでいるような調子があったかもしれない」
「緊張……?」
思い返してみても、心当たりがなかった。
そもそも私は、今日に限らず稽古に臨む時はいつだって緊張している。
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