49: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:03:13.28 ID:iX/HvtXE0
六
【昼休み、宿舎の二階ベランダ】
ノラ『(日陰で壁に寄りかかって)その種、また先生から頂いたの?』
ハル『(プランターの土にじょうろで水を撒きながら)ええ、なんでも先生のご友人が送ってくだすったとか』
ノラ『ふうん……なんて名前のお花?』
ハル『ベンジャミンといって、あまり花はつかないの』
ノラ『なんだ、つまらないの。私、綺麗なお花が咲いてる方が好きだわ。ユリの花とか……』
ハル『つまらないだなんて、そんなことないわ。御覧なさいな、こんなに可愛らしく葉を広げて……』
ノラ『そっちはなんていうの?』
ハル『アイビーっていうのよ。ほら、葉っぱが少しお星様みたいな形をしているでしょう? 素敵だと思わない?』
ノラ『(近寄って)あら、本当……でもね、ハル。(外に目をやる)あのお庭の太陽みたいなヒマワリを御覧なさいよ。お星様も素敵だけど、やっぱり太陽には勝てっこないわ』
ハル『(小さく笑いながら)そうね……ところでノラ、私になにか用事があったのではなくて?』
ノラ『ん……(少し言いよどんでから)その、大した用じゃないの。ただ、ほら、せっかく先生が出かけてらっしゃるじゃない? それにちょうど今、ルーシーも仕事部屋にこもってなかなか出てこないし……』
ハル『まさか、また抜け出すつもり?』
ノラ『そういうんじゃないわ! ただ……ちょっと、そこいらを散歩するだけよ』
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