63: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:18:11.18 ID:iX/HvtXE0
八
これらの夏の一切が私たちをすっかり新しい生き物へと変えてしまった。
私たちは夏休みの間に残された僅かな時間を、それが許すかぎり常に二人きりで過ごすよう努めた。
というのは、私たちは二人きりになると大抵、なんらかの淫行に耽るようになっていて、いつしかそれが私と紗枝ちゃんの生活の中心になっていたからである。
こうした情事において、紗枝ちゃんはどうやらかなり手馴れているらしかった。
一方、私なんぞはまるっきりの無知で、それこそ自慰の仕方すら彼女に教えてもらうくらいだったので、最初のうちはほとんど彼女にされるがままだった。
とはいえ、一週間も経てば私にもそれなりに心得ができて、彼女から教わる他にも自ら雑誌やネットで調べるようになった。
ある日など、珍しく私から誘って、自分なりの努力を彼女に認めさせようとしたことがある。
しかし彼女の、毅然として誇りに満ちた情熱の前では私の付け焼刃な知識などまるで無力だった。
結局、弄ばれるのはいつも私の方だった。
彼女はしもべを従える女王のようにその麗しい瞳で私の魂に命令し、心と自由を奪った。
主導権は常に彼女の手中にあり、私がそれを手にすることはついぞなかった。
というよりも、私自身、彼女への服従こそがこの関係のもっとも自然で合理的な形だと信じていたので、叛逆する意志など最初から無かったのである。
こうして私たちは、その一方的で不可逆な関係のもとに、夏休みの最後の日々をセックスに明け暮れて過ごしたのだった。
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