96: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:08:26.62 ID:iX/HvtXE0
十八歳。
その言葉はまるで自由と革命の鐘のように私の胸に響いた。
錆びた鉄の匂いのする……あるいはまた、一つの時代の終わりを告げる汽笛のようでもあった。
果たしてそれは祝福の笛だったろうか?
私たちは十八年という歳月の中で抱えきれないほど多くの何かをこの心と身体に蓄えてきた。
そして私は、それらの全てを次の時代に持ち越すことはできないということも、その高らかな笛の音の中に、荘厳な鐘の響きの中に見出したのではなかったか?
いずれにせよこの時、私は確かに羽化の兆しを感じ取っていた。
しかし同時に、私は、そうしていつか羽ばたくはずの私自身の姿をまるで想像できなかったのだ。
それはただ、かつて少女だったこの肉体がひとりでに傷つき、ひとりでに悦びを得て、勝手に私の知らない身体になっていくだけのような気がした。
私の肉体はもはや私の未熟な心よりも多くのもので満たされていた。
紗枝ちゃんの声、紗枝ちゃんの指、紗枝ちゃんの唇、胸、恥部、そしてその蜜のような愛の液体で……。
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