過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
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スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:31:39.47 ID:NB3Gf5HUo
「帰り道で別れてから、ずっと愛美の声が聞きたかったんだ。
そのことを察して、愛美は電話を掛けてくれたんじゃないかなって…あは、違うかな」
『そう、そうよ?スズカが心配してるかなって思ったから、電話したの。
……ていうのは、嘘。スズカと話したかったの、恐かったの』
以下略
18
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:37:33.36 ID:NB3Gf5HUo
『……これって』
「いいじゃーん。おもしろいじゃーん」
一瞬、「いつものスズカじゃない」と驚く愛美の姿が脳裏を霞めたが、気にしない。
以下略
19
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:42:07.60 ID:NB3Gf5HUo
聞き取りづらい声だと思っていたけれど、愛美にとっては良い声らしい。
褒められたのでありがとうを口にしようとすると、被せ気味で愛美が言った。
『ありがとう、スズカ』
以下略
20
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:47:51.29 ID:NB3Gf5HUo
早朝。続々と家族が目を覚まして、最後に起きた父と朝の挨拶を交わし、私は床に就いた。
閉めきったカーテンのおかげで光を遮断できているはずだが、なかなか寝付けない。
横になって数十分が経ったころ、ようやく睡魔が襲ってきた。さようなら、現実。
と思った矢先、枕代わりの座布団に頭を乗せていた私は何かの光に気づいた。
以下略
21
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:52:28.64 ID:NB3Gf5HUo
気づけばお店の時計の針は……否。時計は地震によって壊れてしまったので、
ケータイで時刻を確認すると片づけが始まってから数時間が経過していた。
「…午後だ」
以下略
22
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:56:33.07 ID:NB3Gf5HUo
綾崎「あ、あの…雪、くん」
「雪?」
綾崎「うん…。雪くん、何もない?」
以下略
23
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 23:03:38.92 ID:NB3Gf5HUo
問題児の雪は、私とは反対側の歩道を歩み進めている。たまにこちらを窺い、にやつきながら。
頭の上にはてなマークを乗せながら雪の動向を見守っていると、少しして察しが付いた。
雪「こっち来いよー!」
以下略
24
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 23:09:34.35 ID:NB3Gf5HUo
目的地の駐車場に着いて、少し待っていると雪が走ってやってきた。
雪「ふ、普通…置いてくか?」
「…いや、その、置いてったのはごめん」
以下略
25
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 23:14:06.48 ID:NB3Gf5HUo
私が首をめぐらせて背後に目をやると、両肩を揉んでくれている雪も立っている位置を少し変え、目が合った。
「いいの…?」
雪「な、なんでそんなに驚いてんだよ」
以下略
26
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 23:20:14.94 ID:NB3Gf5HUo
雪「はい、到着!」
家の玄関先に自転車を停め、振り返った雪にお辞儀した。
「ありがとう」
以下略
27
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 23:27:31.93 ID:NB3Gf5HUo
雪「あ、もしかして照れてんの?」
「ど、どっちが…!
おまえがおかしいから変な感じになったんだよ!」
以下略
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