【安価進行】幼馴染「ねえ、用事無いなら切るよ？」inGEP　～その３～

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【安価進行】幼馴染「ねえ、用事無いなら切るよ？」inGEP　～その３～ - 製作速報VIP（クリエイター）過去ログ倉庫

1 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 01:17:28.85 ID:OfV97Nso

VIPから引っ越してきました。
安価で進行する参加型恋愛シミュ風SSです。
遅筆なので投下ペースは遅い上不定期ですが、ぬるい目でお見守り下さい。
人物紹介等々があるので、掲載は少し↓からになります。
本文の掲載が始まるまで、レスはお控え下さい。
なお、初めてこられた方は出来れば>>1からちゃんと読んで頂けると馴染みやすいかと思います。

※深夜等の場合安価付きのレスを書き込む時間を予め告知する事もあります。

例
―――――――――――――――

※次回レスで安価だけ出します※
書き込み予定時間??：??
レスを考えながらお待ち下さい

―――――――――――――――

前スレ

【安価進行】幼馴染「ねえ、用事無いなら切るよ？」inGEP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1267876016/l50

【安価進行】幼馴染「ねえ、用事無いなら切るよ？」inGEP　～その２～
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269165624/l50

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

【このスレッドはHTML化（過去ログ化）されています】

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てすと＠ 2025/04/21(月) 23:32:21.01 ID:4nStPEB5o
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30代VIPPER集まれ!! ＠ 2025/04/21(月) 21:21:39.74 ID:VFJ8X0m7o
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2 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 01:26:04.52 ID:OfV97Nso

【製作速報とVIPの違い】
VIPとは違い、ここ製速はスレが半永久的に閲覧可能です。
なので、「定期的な保守age」等の必要はありません。

【おやくそく】
まったり進行なので、皆さん殺伐としないでお待ちください。
安価は取られても泣かない。ヒロイン潰しもほどほどに……笑
このお話は皆さんの安価で成り立っています。
展開が困難になるような鬼畜安価は（なるべく）出さないようにしましょう。
でも出しちゃいたい時はガンガン出しちゃって下さい。
その辺のさじ加減は前スレ参照。どんな安価でもがんばるよ！
話が破綻しないように気をつけているので、安価を正しく実行出来ない場合もあります。
そういう時はどうか少しだけ目を瞑って頂けるとありがたいです。

【そのほか】
雑談やヒロイン談議もどんどんやっちゃって下さい。
「ぼくのかんがえたさいきょうの○○ちゃん」イラストもどんどん投下して下さい。やる気が出ます。
ここはニュー速VIPではなく、「製作速報GEP」です。
創作や製作を見せるのに恥ずかしがる必要はありません。
「ゲーム化」の企画を立てましたが、スレが完結するまでは本格的に動く事はしません。

【あらすじ】

家がお隣同士で、幼馴染の「サナミ」と「男」。

ずっと変わらないと思っていた”幼馴染”という二人の関係は、

突然の告白からゆっくりと確実に変わり始める。

そんな中、同級生で親友の元気なちびっこ「トミー」とも急接近。

更に更に、淑やかだが変わり者と評判の料理部部長「アマネ」ともあんな事に……・！？

揺れ動く気持ちに悩める「男」だが、一体彼は、彼女達はどうなってしまうのか。

作者さえも予測不能！

笑える？切ない？

ほんの短い間の、青春の１ページ。

～貴方も安価、取ってみませんか？～

3 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 01:35:25.75 ID:OfV97Nso

【登場人物紹介】

・男
このお話の主人公で、高校三年生。
少しだらしない所もあるが、ごく普通の青年。
優柔不断で、八方美人に振舞ってしまう所を自己嫌悪気味。
時折閃光の様にとんでもないアイディアや馬鹿な行動を起こす癖がある。
人生初のモテ期（？）の到来で、迷える気持ちは何処へいくのか。

・サナミ
男の幼馴染で、さっぱりした性格の女の子。口癖は「ばか」
料理部に所属する等家庭的な一面もある。
カジュアルな服装が好きで、スタイルは良い。
男の姉であり妹であり、親友でもある彼女だが、
男の告白から、その気持ちが少しずつ変わり始める。

・トミー
学食をぶちまけた回数学内ナンバー１。
ころころ変わる口調と一人称が特徴的な、元気なちびっこ。
誰からも好かれる明るい性格。意外な事に部活は茶道部に所属している。
親友である男に対して、特別な気持ちを持っているようだが…？
可愛いポンポンがついたふわふわ帽子がお気に入り。

・アマネ
料理部部長で、独創的なスイーツ（？）発明家。
甘い物に目がないため、いつの間にかアマネが本名のようになってしまった。
そんな彼女の本名を覚えている人間は数少ない。
ちなみに、本名は「茜（あかね）」
淑やかで美しい外見とは裏腹に、スイーツの事になると暴走してしまう。
男を毒見係りのように扱う裏には、彼に対する隠れた気持ちが……。
すらりと細い黒髪美人。近づき難いオーラだが、コアなファンも増殖中。

・あやめ
アマネの実の妹で、西洋人形を思わせる雰囲気を持つ少女。口癖は「～だから」
完璧な「姉さま」依存症で、姉さまと卵さえあれば生きていけるらしい。
中学生には見えない幼い容姿を気にしたり、
「ちゃん」付けで呼ばれる事を嫌がるなど女の子らしい一面も覗かせる。
姉と親しい男に敵対心のようなものを抱いている反面、少し興味もあるようだ。
姉のスイーツを喜んで食べられる唯一（？）の人間でもある。

4 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 01:37:42.55 ID:OfV97Nso

・母
男の母で、夫とは男が幼い頃に死別している。名前は「京香」
仕事をしながら女手一つで男を育てた強い女性で、
男のバカな行動にも笑ってスルー出来る良い性格。
WEBデザイナーを職業としていて、基本はいつも家にいる。
あられもない薄着がデフォルトスタイル。
子持ちとは思えない容姿でスタイルも良いが、酒に弱いのがたまにキズ。
歳の話をされる事と、「オバサン」と呼ばれる事を嫌い、話そうものなら笑顔で鉄拳がキレる。

・ヤリダ先生
男の通う高校のゆるーい英語教師。
茶髪にリングとどう見ても教師には見えない風貌で、男によく絡んでくる。
時折真面目な顔を見せる事があるが、どちらが本当の顔かは判らない。
そして、彼がどうして教師になれたのかも、誰も判らない。
本名は「ヤリタ」だが、「やりたいだけだ」と女学生を中心に言われ続けたため、
ヤリダという不名誉なあだ名がついた。本人は気に入っているらしい。
しかしそんな風貌が原因か、教師になってから一度もバレンタインにチョコはもらえていない。

5 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 01:39:08.96 ID:OfV97Nso

――――テンプレここまで―――――

自分の遅筆のせいで製速に来てからもう３スレ目になってしまいました……。
終盤に差し掛かってきましたが、わいわいしながら男とヒロイン達に、もう少しお付き合い下さい。

6 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 01:59:58.33 ID:A5gkM2SO

乙

次が最終日だけどじっくり書いてほしいです

このスレ終わったら脱力して死にそう

7 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 03:03:42.32 ID:5e9Iz2Ao

終わっちゃったら次はゲーム化があるじゃない

8 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 04:50:32.82 ID:OfV97Nso

サナミ
「た、べ、す、ぎ」

男
「美味しくない！って食べないよりマシだろ」

サナミ
「しっかし綺麗に食べたねー…なーんにも残ってないじゃん」

男
「……うん。フードファイトの跡みたいだな」

食卓の上に並んでいるのは何も載っていない皿ばかりだった。
中にはこれから何かを盛るのかと思うほど綺麗な物もある。

サナミ
「あっ、あたしはそんなに食べてないからね！」

男
「ほんとかー？そういえばサナミ、若干ふっくら……」

サナミ
「ーっ！ばか！」

男
「いぃ…ってええ！怪我人だぞ！蹴るな！」

机の下で、サナミの踵が綺麗に脛にヒットした。
ごつんという音と共に、鈍い痛みが下半身に走る。

サナミ
「怪我人は大声だしたりしませんー。さー片付けよ！」

そう言うなりサナミは勢いよく立ち上がった。
椅子が前後に数度揺れた。

男
「はー……片付けるか」

サナミ
「洗い物はあたしがやるから。食器くらいは運べるよね？」

人を蹴っておいて、気遣ってもくれる。
これは今流行りの”ツンデレ”というやつなのだろうか。

男
「お、おう……」

9 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 04:50:58.75 ID:OfV97Nso

軽い足取りで蛇口を捻ると、水音に混じって鼻歌も聞こえてきた。
袖をまくって食器を洗い始めるサナミ。
頭の後ろで髪の束がゆらゆらと揺れた。

男
「ん、よろしく」

サナミ
「はーい、そこ置いといてー」

左手は使わないようにして、空になった皿をサナミの隣へ置いていく。
慣れた手つきで一枚また一枚と皿を洗う姿は、まるで。

サナミ
「………なーんかさー」

ざぁという水音に負けそうな声が背中越しに聞こえてきた。

男
「んー？」

サナミ
「………たら…こんな感じ……なのかな」

男
「…なにしたら？悪い、聞こえなかっ…」

サナミ
「なっ…！なんでもない！なんでもないなんでもない！ほ、ほら！早くお皿！」

俺の質問は指示の声で遮られた。
心なしか手つきがぎこちなくなっているサナミを見て、なんとなくは、判った。

男
「わかったわかった…！これで最後！」

サナミ
「はーい。……あ！ちょっとちょっと！」

焦るような声に振り返ると、足をぱたぱたと跳ねさせて、サナミが顔をこちらに向けた。
その表情は焦るような困ったような、甘えるような、そういう顔だった。

男
「な、なに？」

サナミ
「袖！ずれてきちゃった……はやくはやく！」

10 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 04:52:23.19 ID:OfV97Nso

男
「あーはいはい……」

泡だらけのスポンジを握ったまま急かされた。
きゅっとあげた袖は、くたびれたようにするすると手首へとずり落ちていく。
急いでもう一度上げようと、サナミの腕に触れた。
細いが柔らかい肌の感触に、少しどきりとした。

男
「ん……これでいい？」

サナミ
「…うん！……ありがと」

男
「いやー、俺が居ないと袖がびしょ濡れになるところだったな？」

サナミ
「……あたしが居なかったら食器も洗えなかったくせに……ばか！」

細い指先を丸めて、勢いよく開くと幾粒もの水滴が顔面に飛んできた。

男
「わっ…ぷ！つめてーな！」

サナミ
「あははははは！」

男
「……ったく…」

目を細くして笑う横顔に、俺はやり返す気力もなく、見惚れていた。

――――――

男
「俺の部屋なんて見てどーすんだよ」

サナミ
「べっつにー？何、入れられない理由でもあるの？」

男
「ばっ…無いっつーのに」

サナミ
「あはは…！ここ上がるのもすごい久しぶり…」

片付けを終えると、突然サナミが俺の部屋を見たいと言い出した。
いつも窓から見える俺の部屋に、一体何があるというのか。

11 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 05:18:04.83 ID:OfV97Nso

少し嫌がる素振りをみせるものの、それはポーズで、内心は彼女を部屋に入れる事に、妙な期待と緊張をしていた。
俺の眼前で、サナミのすらりと伸びた脚が一段一段と階段を登る。

サナミ
「…はいりますよー」

ドアの前に立って、主の居ない部屋のドアをノックするサナミ。

男
「……どーぞどーぞ」

サナミ
「ふふ……おじゃましまーす」

大袈裟なほどこっそりとドアを開くと、真っ黒い縦線が廊下に現れた。

サナミ
「うわっ……！真っ暗なんだけど…」

手を壁に這わせ、スイッチを探してる。

男
「あ、俺の部屋の電気、紐引っ張るやつだから」

サナミ
「えー……くらいー…」

男
「そんな顔されてもな……俺の部屋の何が怖いんだよ」

そういえば、昔から暗い部屋は苦手だったような気がする。
壁に頬をつけて俺を見るサナミを置いて、俺は暗い部屋へ入った。
遮光性の高いカーテンのおかげか、自分の部屋ながら本当に真っ暗で何も見えない。
電気の紐に手をかける前に、俺はゆっくりと足先を確認しながら窓へ近づき、
そっとカーテンの隙間から外を見た。

男
「お……」

俺が思ったとおりの景色が、外には広がっていた。

サナミ
「ねえ、まだー？」

少し開いたドアの向こうから、サナミの声がする。

男
「……サナミー。ちょっと来てみ」

12 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 05:30:41.38 ID:OfV97Nso

サナミ
「な……何？」

かちゃりとドアが開いて、彼女は半身をドアの隙間に入れた。

サナミ
「な……何にも見えないんだけど……」

男
「ははは……今明るくするよ」

両手でゆっくりとカーテンを引く。

サナミ
「……わ……」

半分ほど開くと、黒一色だった俺の部屋の床に、さぁっと淡い光の道が出来た。
部屋全体も、ほんのりと柔らかい色に変わる。

男
「月明かりだって、十分明るいだろ？」

サナミ
「………ばか……」

ドアを後ろ手に閉めると、黒と黒の狭間をゆっくりと歩き、俺が立つ窓際までやってきた。

サナミ
「………ふふ…ちょっとだけ……欠けてるかな？」

窓のふちに手をつき、空を見上げて微笑んだ。

男
「ん、あとちょっとって感じかな……」

空の真ん中に白い穴が空いたように浮かぶ月。
彼女の言う通り、外側がほんの少しだけ欠けているようにも見える。
月を見ていたはずなのに、俺はいつのまにか隣に立つ彼女を見ていた。

サナミ
「………な、なに？」

男
「ん……なんでもない」

サナミ
「………えー？なにそれ………ほんと、変な奴……！」

呆れたように微笑むと、また空を見上げ、月明かりを浴びるサナミの横顔は、当たり前のように綺麗だった。

13 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 06:48:59.14 ID:ctTX.CE0

ねたか？
とりあえず>>1乙

14 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 07:33:09.70 ID:wn9VzCU0

スレ建て乙
気長にがんばれ

15 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 09:27:09.86 ID:BkBGlESO

これは襲うべき

16 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 09:42:03.42 ID:1SCOl1U0

安価の予感…！

17 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 09:42:28.15 ID:6FMPp0k0

スレ立て>>1乙

18 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 12:34:51.53 ID:sXnfE1Qo

前スレ>>984エロ過ぎヌいた

19 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 13:10:43.49 ID:870B.1o0

>>18
あれ？俺いつ書き込んだっけ？

20 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 17:53:20.15 ID:BkBGlESO

さて次の安価はいつだろ

21 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 19:11:39.09 ID:T2c6U2DO

ルート決まっちゃったんじゃねこれｗｗｗｗｗｗ

男やることがかっこいいんだけど

22 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 20:34:54.16 ID:OfV97Nso

サナミ
「………京香さんおそいねー……」

男
「あ、あぁ……また飲みすぎてないといいけどな……」

窓の外を見たまま話す。
言葉を吐く度に窓には白いもやが浮かんでは、くねくねとその形を変えた。

サナミ
「……あんたってさ……」

暫くの沈黙の後、サナミが口を開いた。

男
「……ん？」

サナミ
「ほんと……優しいよね……」

男
「い、いきなり……なんだよ」

サナミ
「……こーんな……頼り無さそうなのに……」

男
「う………」

女の子の書く、丸い文字をそのまま読んだような声に、胸が脈打った。

サナミ
「ふふ……あーあ……大学までまたあんたと一緒かぁ…」

男
「…不満でもあるみたいな言い方だけど？」

サナミ
「まぁ……無い事も無いかな？」

男
「あるのか……」

サナミ
「あはは……そんな顔しないでよ」

申し訳無さそうに微笑むと、くるりと窓に背を向けた。
俺もそれに倣って、後ろを向く。
部屋には二つの影が、溶け合って重なっていた。

23 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 20:40:39.20 ID:lQf3Zh2o

ひゃっほう！>>1来てる！

24 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 20:45:34.60 ID:a9eXe6go

　　　　∧＿∧
　　　（　・∀・）
　　oノ∧つ⊂）
　　(　（　・∀・）
　　∪（　∪ ∪
　　　と＿_）__）

25 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:11:54.08 ID:TREu//A0

>>24
ポーズお借りしました
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org786724.jpg

26 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:12:18.40 ID:a9eXe6go

>>25
なん…だと…

27 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 21:28:02.04 ID:OfV97Nso

長い間、黒と藍色と、淡い青で出来た部屋を二人で眺めていた。

男
「……！」

ふいに、肩に感じた重み。
サナミがそっと、俺へともたれかかってきた。
揺れる髪からは、ふわりと花の香りがした。

男
「……サナ…ミ…？」

彼女は応えない。
ただどくどくと俺の鼓動だけが聞こえる。
不思議と、身体が強張る事は無かった。
そうしている事が自然であるように、彼女を支える。

男
「…………」

サナミ
「……あたし達……」

囁くような声が、部屋に響く。

男
「ん…？」

サナミ
「………どう……なっちゃうんだろうね…」

彼女の静かな言葉に、俺は息を飲み込んだ。
何を心配しているのかは、聞かなくとも、わかった。

男
「さぁ……わかんねぇ…」

サナミ
「ふふ……ばかだもんねー……」

くすりと笑うと、重なった影が揺れた。

男
「…………」

触れ合う肩と、身体の下で時折当たる彼女の手。
止まったような時間が、流れていた。

28 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 21:29:32.60 ID:OfV97Nso

―――――――――――――――

※次回レスで安価だけ出します※
書き込み予定時間22：00
レスを考えてお待ち下さい。

―――――――――――――――

.oO（これは>>1の独り言ですけど、そろそろ終盤ですので……安価はデリケートかもしれないですよー…）

29 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:32:55.60 ID:T2c6U2DO

>>25
可愛すぎて血反吐はいたｗｗｗｗｗｗ
ちびっこコンビは絶対仲良しになれるよな
お姉さんぶるトミーが目にうかぶ………

これは完全にキス以外ない

30 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:39:46.84 ID:tqYHHiYo

ああ…見える
またフリーダムな安価がスナイポされて1が必死に冗談で済ませようと
目に涙を浮かべながら苦心する様が…

31 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:41:09.24 ID:BkBGlESO

くそっ……アマネ派の俺はどうすれば…

32 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:43:00.56 ID:T2c6U2DO

落ち着け……男＝俺達だぞ
自分がこんな状況ならどうするか考えるんだ

33 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:44:19.03 ID:P9.ly.Eo

多分オート射精する

34 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 21:44:32.37 ID:OfV97Nso

ﾄﾞｷﾄﾞｷ……

35 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:46:29.70 ID:TREu//A0

この場面の安価は
>>33
ですね、わかります

36 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 21:48:06.32 ID:7b7MmMDO

俺の京香はまだか！

37 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:49:15.56 ID:fJqBM6DO

告白→キス

38 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:50:13.15 ID:BkBGlESO

アマネ派の俺も空気を読むとする

39 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 21:51:32.87 ID:uevzqoso

　　　 _ 　∩
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　おっぱい！おっぱい！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

40 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/05(月) 21:53:38.94 ID:OfV97Nso

これは不穏な空気がしますね……ｗｗｗｗｗｗ
頑張れ男！

41 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 21:54:03.62 ID:5vms2MDO

そのまま抱きしめて、キスして、ベッドに押し倒す

と、童貞の俺が言ってみる

42 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:55:13.68 ID:T2c6U2DO

告白は速いだろ！焦るな！
手だ！とにかく手を握ってキスだ！サナミ派根性みせろ！

43 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:55:29.08 ID:pf0SiISO

トミー派だがこれはしかたない…
綺麗に終わらせようか

44 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:56:52.11 ID:jmuV5kMo

神様！俺に知恵を！！

45 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 21:58:05.38 ID:uevzqoso

　　　 _ 　∩
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　おっぱい！おっぱい！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

46 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 21:58:37.84 ID:T2c6U2DO

まだ明日以降があるんだから終わらせるには早いｗｗｗｗｗｗ

キスでいいよなキスだキス

47 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:00:18.72 ID:7flcTMAO

お互い自然にキス
それを京香さんに見られ恥ずかしがりつつハッピーエンド

48 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 22:00:38.13 ID:OfV97Nso

>>58

49 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:00:54.66 ID:lLrapEDO

ksk

50 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:00:57.01 ID:BkBGlESO

>>37

51 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:05.26 ID:pf0SiISO

手を握る→キス→告白

52 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:06.05 ID:BkBGlESO

>>37

53 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:06.54 ID:pf0SiISO

手を握る→キス→告白

54 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:10.15 ID:49jBBoo0

サナミをほっといてトミーの家に全力疾走

55 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:12.49 ID:a9eXe6go

何も言わずに抱き寄せる

56 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:15.63 ID:BkBGlESO

>>37

57 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:18.46 ID:QVIH8wDO

手を握ってキス

58 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:18.60 ID:eN3i1Cko

手をつなぐ

59 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:22.12 ID:BkBGlESO

>>37

60 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:23.88 ID:NdpvaZ.o

元気よく｢ドキッ！こういうのが恋なの？」を歌いだす

61 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:25.24 ID:W9D4LO.0

強く抱きしめる
サナミが「痛いよ　ばかぁ・・」と言ってきたら
「愛してる」と言って　そっとキス

62 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:29.30 ID:BkBGlESO

>>37

63 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:30.42 ID:T2c6U2DO

キスする

64 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:01:31.44 ID:lLrapEDO

自然な流れでキス

65 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:34.50 ID:49jBBoo0

サナミをほっといてトミーの家に全力疾走

66 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:35.25 ID:jmuV5kMo

抱き寄せてキス

67 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:01:36.91 ID:7flcTMAO

>>47

68 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:02:13.30 ID:fJqBM6DO

なるほど
手にぎる→見つめる→キスか

69 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:02:45.35 ID:m/1YwGw0

はえええええ
これは...gjなのか...?

70 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:02:47.99 ID:BkBGlESO

すまないアマネ…お前の出番はもうなさそうだ

71 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:02:52.17 ID:7flcTMAO

>>61
痛いよ　ばぁか・・
の方が萌える

72 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:02:56.88 ID:lLrapEDO

>>58
GJ

73 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:03:01.62 ID:TREu//A0

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org786850.jpg
ラクガキしてる間に安価が…

74 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:04:35.89 ID:a9eXe6go

>>58
よくやった
>>70
お前もよくやった…

75 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:07:29.52 ID:uevzqoso

　>>73

　　 _ 　　　∩
　　(　；∀；)彡　おっぱい！おっぱい！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

76 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:22:12.81 ID:sXnfE1Qo

>>58
大儀であった

77 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:25:31.34 ID:wn9VzCU0

ID:TREu//A0
お前は俺を[ﾋﾟｰｰｰ]気か

吐血しますた

78 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 22:39:09.20 ID:OfV97Nso

触れては少しだけ遠ざかる自分の手を、俺は一度強く握り締めた。
長い、長い息を吐き、そしてそっと。

サナミ
「……っ！」

男
「……………」

ゆるく開いたままのサナミの手を、握った。
彼女の手のひらは暖かくて、ほんの少しだけ汗ばんでいた。
俺の手の中で、ぴくりと一度動き、ゆっくりと力が返ってきた。
俺達はぎこちなく、それでも強く、お互いの手を感じていた。

サナミ
「………」

男
「………」

呼吸と鼓動だけ存在する部屋。
重なる二つの影を見たまま、時間だけが流れる。
ぼんやりとする頭の中、右手に感じる温もりだけがリアルだった。

サナミ
「………」

横目でサナミを見ると、計ったように彼女もこちらを向いた。
お互いの視線がぶつかって、胸が跳ねる。
揺れる髪、長い睫毛、淡く光る瞳、鼻、唇。
こくりと動く細い喉に、呼吸と共に動く胸。
それら全てに引き込まれるように、俺は少しずつ彼女に近づいていた。
徐々に近くなる、彼女との距離。

サナミ
「……―――」

サナミの唇が少しだけ動き、消えるような声で俺の名を呼んだ。
まるで、初めて呼ばれたようにどくりと脈打つ。
もう、俺には売るんだ瞳と、彼女の艶めいた唇だけしか見えなかった。
長い、気の遠くなるような時間が流れた。
そして、お互いの呼吸さえ感じられるほど近づく距離。
ぎゅっと握られる手。
淡い部屋に浮かび上がった、二つの影が重なった。

79 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:41:04.18 ID:NdpvaZ.o

これはきましたね

80 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 22:41:45.64 ID:fJqBM6DO

これはサナミきたぜ!!!!!!!!

81 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:42:09.66 ID:gNKSC6AO

安価あるとはｗｗｗｗ
しかもサナミとキスかぁ。
もうサナミ√決定だな（｀・ω・´）

82 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:51:07.98 ID:qzdpVJso

サナミ派の自分としてはウレシイが他の人のも見たいと言う願望が・・・。

いや、無理なのわかってるけどね・・・orz

83 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:52:15.87 ID:mvKuufY0

>>82
一応セーブしといたからあとで他の√もやろうぜ

84 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:53:23.59 ID:a9eXe6go

ふおおおおおおおさなみいいいい
ミスタイプで何故か笑ってしまった

85 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 22:53:54.51 ID:jmuV5kMo

ついにここまできたか…胸が熱くなるな…

86 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 22:59:46.85 ID:OfV97Nso

細く細く開けた目で、少し上を向く彼女の唇に触れる瞬間。

サナミ
「……ーっ！！！」

俺の頬を、扇状に広がった彼女の髪が撫でていった。

男
「…えっ……」

一瞬の間に、手の中から彼女の細い指がするりと抜けた。
何が起こったか判らない俺に、背を向けるサナミ。
肩が小さく上下に揺れていた。

サナミ
「……あ…はは……ち…、近いよ……ばか」

男
「……あっ……！ご、ごめん…！」

夢のようにぼんやりした世界が、急に輪郭を取り戻した。
心臓が、途端にきつく脈動を始める。

男
「いや……その……」

背を向けたままのサナミに、何かを言おうとして、言えなかった。
髪の間から透けて見える耳の赤さが生々しい。

サナミ
「……も…もう遅いから……帰る……ね」

男
「そ……っか…そうだな……もうこんな時間かぁ」

何事も無かったように声を出すが、喉が詰まる。
俺の試みは、彼女にとって、まだその時では無かったらしい。
言い表せない感情が、身体の底から湧き上がってきた。

男
「……外まで……送る…」

サナミ
「………うん……」

疼く胸を抑えて、ゆっくりと扉に向かって歩く彼女の後姿を、見つめていた。
かちゃりという音の後、暗い部屋に一本の光が走り、それが広がった。
暖かい色の廊下の明かりが、眼球を強く刺激した。

87 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:04:32.05 ID:qC64DIDO

あれ？

あれ？

88 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:10:44.91 ID:rL.y4M.0

あれ？

89 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:14:21.27 ID:wn9VzCU0

あら？

90 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:15:19.74 ID:A5gkM2SO

ｻﾅﾐ派だがこれはgj

91 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 23:16:30.79 ID:OfV97Nso

――――――

サナミ
「……じゃあ……また…明日ね」

男
「お、おう……」

白い煙が二人の間に浮かんでは消えた。
さっきから、一度も視線が合わない。
もちろん、お互いが合わせようとしていないからだった。

サナミ
「………」

男
「………」

別れの言葉の後も、彼女は俺の前から動かなかった。
夜の青と沈黙が俺を締め付ける。

男
「あの……さ……」

サナミ
「…なに…？」

男
「今日は…すげー楽しかった……。夕飯も……すげー美味かった…」

サナミ
「あはは………ありがとう…。あたしも……楽しかった」

男
「……また……作ってくれよ…」

サナミ
「……うん」

足の先から伸びる影を見つめたまま話した。
多分、サナミも同じだった。

男
「それじゃ……おやすみ」

サナミ
「…………」

俯いたままのサナミに、俺は背を向けた。縮まりそうな距離が、遠い。

92 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:30:38.59 ID:4FVwXswo

これはー

ん？？

93 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:33:36.16 ID:uevzqoso

　　 _　　　　∩
　　(　；∀；)彡　おっぱい！おっぱい！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

94 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:35:33.23 ID:P9.ly.Eo

ふぅ

95 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/05(月) 23:46:51.33 ID:OfV97Nso

たった数歩の玄関までが、とても遠く感じた。
振り返らずに一歩一歩、歩く。
すると、俺の背後で何かが聞こえた。
途端。

男
「……っわ…！」

背中に突然の衝撃があった。
驚いて声を漏らす。
気がつけば、後ろから回る細い腕が、俺の身体を抱いていた。

男
「……サナ……ミ……」

サナミ
「………」

背中に感じる温もりと、柔らかな身体。
一度は離れた二つの影が、また一つに重なった。

サナミ
「……ごめん……ね……」

男
「ど……どした…？」

夜に溶けていきそうな声に胸が切なくなる。

サナミ
「……嫌なわけじゃ……なかったんだよ……？」

男
「………」

サナミ
「ただ………怖かったの……ごめん…ね…」

男
「………謝るなって……サナミ…」

そっと、俺の胸を抱く手を握った。
サナミが謝る事は、何一つないのに。
俺はただ、強く握り返してくる手を見つめていた。

サナミ
「…………」

どれくらいの時間が経ったかは判らないが、俺の手からサナミの手が抜けると、冷たい空気が背中を冷やした。

96 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:50:15.29 ID:AxlF2moo

結局・・・サナミで終わりか

97 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:52:17.91 ID:QVIH8wDO

サナミｋｔｋｒ

98 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:52:58.18 ID:tVCLWEDO

√も安価で決めんのかな

99 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:53:42.62 ID:fBSKOYDO

それでいい。それがいい

100 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:54:22.78 ID:BkBGlESO

アマネ……(;ω;)

101 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:55:20.36 ID:2yLLosDO

ここまでいってサナミ以外に流れるのはちょっとなぁ

というわけでアマネはもらっていきますね

102 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/05(月) 23:56:03.95 ID:AxlF2moo

トミー……(;ω;)

103 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/05(月) 23:58:33.59 ID:uevzqoso

　　　　　　∩
　　(　；∀；)彡　トミー！トミー…
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

これはもう仕方ないな…
サナミがんばれー

104 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 00:04:41.84 ID:z5yCbWgo

トミーならサナミと男を応援すると思うんだ
だから俺はそうしようと思う

105 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 00:06:24.38 ID:b4oZOUSO

サナミがかわいすぎて今日もつらい

106 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 00:12:56.63 ID:9TbCeIDO

つまりEDまでおあずけということか…

107 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 00:19:42.47 ID:PpOA3QIo

ゆっくりと振り返ると、後ろ手を組んで俯くサナミが居た。
言葉なく、その姿を見つめる。

サナミ
「………はぁー…」

一つため息を吐いて、顔を上げた。

サナミ
「………今度こそ…おやすみ」

その表情は、いつもと同じサナミだった。
優しい微笑みと、揺れる髪。
小さく振られる手の平。

男
「……おう……おやすみ。また、明日」

サナミ
「………あんたの背中…暖かいね」

振り返って歩き出すと、少しだけこちらに向いて、サナミは言った。

男
「……サナミの手もな」

久しぶりに二人して笑い合ってから、同時に玄関を開けた。
俺は妙な静けさの玄関にへたり込んで、ただゆっくりと、息をした。

――――――

男
「はぁ……あっちい……」

サナミを送った後、俺は風呂に入った。
白い湯気と共に風呂場に出ると、ひんやりした空気が皮膚を冷ます。
熱いお湯を浴びてもなお、未だにもやもやとすっきりしない頭を、タオルでぐしゃぐしゃと拭いた。
頭の中でぐらぐらと脳が揺れる。
ぶれる視界と、思考。

男
「あぁー………！もう！」

鏡の奥に、締まりの無い顔をした自分が立っている。
ジャージだけを履いて、俺は風呂場を出た。
時計に目をやるともう針はとうに頂点を過ぎていた。

男
「……まだ飲んでんのか……遅いなー……」

108 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 00:29:49.87 ID:sUhvw36o

コレは隠れて様子見してたフラグ

109 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 00:30:44.78 ID:dEdvMqE0

なんかファーストキスは必ず失敗する傾向にあるな

110 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 00:31:12.18 ID:RwHqvIDO

それはないだろｗｗｗｗｗｗ
場面転換で結構時間経過してるはずｗｗｗｗｗｗ
それより酔ってる京香さんがだな……

111 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 00:59:31.36 ID:PpOA3QIo

当然だが、誰も居ない台所。
ここでほんの数時間前、サナミと一緒に食事をしていた。
そう考えると、火照った体がまた熱くなるのを感じた。
笑顔で暖かい料理を囲む、二人の影がはっきりと見えた。
ここで、父と母は、友情を違う形へと育てていったのだろうか。

男
「……気が早い……か……」

冷えた麦茶を一気に流し込むと、食堂から身体全体の熱がすうっと引いていくのを感じた。

―――ガラガラッ…！

男
「…ん？帰ってきたか…？」

玄関の開く音。
そういえば鍵をかけるのを忘れていたのを思い出した。
お茶をおかわりして暫く待っても、玄関の方から物音が聞こえてこない。

男
「……まさか……」

コップを置いて、玄関に向かうと……

男
「……やっぱり……」

母
「ふぅ……ん……んー……」

ヒールを脱ごうとしたのだろう、白いスーツ姿の母が、壁にもたれかかったままこくりこくりと首を揺らしていた。
これからしなければならない事を考えると、ため息が漏れた。

男
「はぁ…………おーい…起きろよー…」

軽く揺すってみるが、反応は無い。
揺する力を多少強くする。
顔を覗き込んでも幸せそうに目を閉じて寝息を立てていた。

男
「おーい…！起きろってば！」

母
「………んー……っ！！」

業を煮やして、両肩を強く揺すると、両の目がぱっちりと突然開いた。

112 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 01:34:20.56 ID:PpOA3QIo

休憩。。。スコーンおいしいですねぇ
箸で食べやすいからいいです

113 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 01:51:12.69 ID:9TbCeIDO

箸でスコーン…だと

114 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 01:55:28.92 ID:wLg0RMDO

>>113
よかった。
オレだけかと思った。

115 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 01:55:50.43 ID:Fmyn6wSO

手で食えよＷＷＷＷＷＷ

116 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 02:14:02.15 ID:PpOA3QIo

スナック箸って結構当たり前だと思ってた……しにたい…
トミーはたぶんスナック箸で食べます…きっと……さぁ頑張ろう

117 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 02:15:23.35 ID:4.zBhO6o

　　　 _ 　∩
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　おっぱい！おっぱい！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

118 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 02:23:31.38 ID:wLg0RMDO

よし、今日からオレ
スナック系は全部箸で食べよ

119 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 02:29:02.73 ID:nZ4ZlmU0

しょうがないって分かってても鬱になる…うあああああああああああああ

120 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 02:46:47.95 ID:PpOA3QIo

男
「お……起きた…」

母
「……………あー！！」

男
「うおっ…びっくりしたぁ……！」

暫くぱちくりと瞳を動かした後、突然の声。

母
「……たらいまぁー…！」

男
「ちょ……！うわ…！」

にこにこと笑いながら急に抱きついてきた。
きつく抱き締められて、息苦しい。
胸もぎゅうぎゅうと圧迫される。
そして何よりも、甘い香水に混じって猛烈なアルコールの香りがした。

母
「んふふー……！」

男
「お……ちょっと…おも……！いてっ！」

全体重を俺にかけてくるものだから、支えきれずに俺は廊下に倒れてしまった。
仰向けになった俺の体の上で、幸せそうに笑っている。

男
「くるし……！」

母
「……あ……！」

男
「ぷは…っ！……はぁ…」

何かを思い出したように急にふらふらと立ち上がった。
やっと満足に酸素を取り入れる事が出来た。
廊下を歩く彼女の足取りはまさに千鳥足といった様子で、転んでしまわないか心配になる。

男
「だ……大丈夫…？」

母
「………ん……とひれ……」

121 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 06:41:35.87 ID:PpOA3QIo

そう言うと母は壁伝いに歩いて、手洗いのドアを閉めた。
だいぶ酔ってはいるようだが、歩けているのなら問題ないだろう。
突然抱きつかれるのも、酔った彼女ならよくある事だ。

男
「ふー……これなら大丈夫か……」

とは言え、またソファーで寝られては敵わないので、涼みがてら俺は先にソファーを占領した。
深夜枠のよくわからないアニメを垂れ流すテレビを眺める事数分。
そろそろ上を着たほうがいいかと思い始めた頃、赤い顔の彼女が現れた。

母
「………ちょっと！」

男
「お……な、なに？」

母
「ろこ行ってたろよ！ずーっと……家留守にして…！」

どさりと俺の隣に座るなりまくしたれられる。
呂律が回っていない所と、まだ眠らない所を見ると、やはりかなり酔いはきつそうだ。

男
「ど……何処って…」

母
「あぇ……？あんたちょっと……若くなったぁ…？ふふ……あはははは」

男
「ちょ……母さん…！」

朗らかに笑いながら人の顔をぐいぐいと触りたくる。
どうにも言動がおかしい。
まさかとは思うが、こういうやり取りは、前にも経験した事があった。

母
「む……られが母さんよー！！んのばかぁー！！”きょーひゃん”れしょ！？きょーひゃん！」

男
「はは……ははは……京ちゃん……ね……」

やはり、そうだ。
どうやら彼女は俺の事が”父”に見えているらしかった。
こうなってしまったが最後、眠るまでの間ずっと絡まれ続ける可能性が非常に高い。
更に厄介なのが、”父”に徹しないと”京ちゃん”はかなり機嫌が悪くなるのだ。
こんな時間に大騒ぎされたら、近所迷惑（といってもサナミの家ぐらいしかないのだが）も甚だしい。
俺は体中に押し寄せる疲れをため息にして吐き出しながら、とりあえず話しを合わせる事にした。

122 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 06:42:02.85 ID:PpOA3QIo

母
「あえ……？なんれ服きてないの？」

男
「いや……風呂入っててさ……」

母
「……あっつい……あたひも脱ぐ…………」

男
「ちょ……おいおい…！」

俺の制止も聞かず、勢いよく上に着ていた服を脱ぐと、薄いぴったりとしたインナー一枚になった。
内心、そこまでで済んでほっとした。

母
「そえでー…今日ねー…飲んでたらなにされたと思う？」

男
「何って……何が？」

母
「ふふふ……ナンパされたのよ…ナ、ン、パ」

男
「………そ、そうか……」

母
「おねーさーんとか言われひゃってー…かれひいるんれすかーだって…ふふふ…」

男
「………」

終始笑顔で続ける”京ちゃん”の話を黙って聞き続ける。
酔う度に父はこんな絡まれ方をされていたのかと思うと、何か目に見えない繋がりを感じた。

母
「ちょっとぉ…！きいてんの！？」

男
「聞いてる！聞いてるから！それよりほら、眠そうだから部屋行ったら？布団敷いたから」

母
「うぇ……？ちょ……っとー…いたいいたい」

敷いた、というより今朝から敷きっぱなしになっているだけだが。
このままくだを巻き続けてソファーで寝られては困る。
俺はほわほわとしたままの母を半ば無理やりに引き起こした。
足元のおぼつかない彼女に肩を貸してゆっくりと部屋へ向かう。

123 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 06:42:28.21 ID:PpOA3QIo

母
「そえれー……言ってやったのよ…”あたひには馬鹿らけどだんながいますー！”ってさー…」

男
「…………そう……だな…」

母
「そひたらうっそだーってしんじないから困っちゃって……ふふふ……」

幸せそうに微笑む横顔に、俺は何と言っていいか判らなかった。
素肌に熱く火照った身体を感じる。
思ったよりも重さは無い。
いつの間にか、こんなに簡単に母を支えられるようになっていた自分が居た。
足先で襖を開けて、畳の上に敷かれた布団に、そっと彼女を座らせた。
しんと冷えた空気が素肌に染みた。

母
「あー……妬いてるんでしょー…！ばっかねー……ふふ……」

男
「あはは……」

母
「んー……んー…」

もう随分眠いのか、目を閉じたまま、どさりと布団に横になった。
むにゃむにゃと口の中でまだ何かを呟いているが、
ここまで連れてきたら、もう大丈夫だ。

男
「……それじゃ…おやすみ」

俺はなるべく大きな音を立てないように背を向けた。

男
「………っ！わ！」

立ち上がろうとすると、首に細い腕が巻きついて後ろに倒れた。

母
「……何処……行くのよ……？」

男
「ちょ……かあ……」

母
「……もう……どこにも……行っちゃ……」

124 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 06:42:55.10 ID:PpOA3QIo

急に酔いが冷めたように、はっきりとした口調。
腕に篭る力には、今離せば会えないかもしれないという気持ちがひしひしと伝わってきた。
いつも笑って、強い母がこんなにもか弱く見えたのは、初めてだった。

男
「………」

母の腕は、すぐに力無く俺の身体から落ちた。
振り返ると、もう深い寝息を立てていた。
その寝顔の切ない表情に、胸の奥がぎうっと締め付けられた。

男
「……おやすみ」

そっと布団を首までかけて、伸ばした腕をその中に入れた。
彼女は、一人で俺をここまで育ててくれた。
甘える人も、支えてくれる人も居ない中で。
彼女の愛情を注ぐグラスは、突然一つになってしまったのだ。

男
「…………」

弱めに暖房をかけて、静かに襖を閉める。
黒い空間に引かれた線が、少しずつ細くなる。
暗い部屋で、静かな寝息を立てる母は、若くて、とても綺麗だ。
また新しい何か。
新しいグラスを得たとしても、それは間違いではないはずだ。
俺は、もしその時が来たら、彼女を全力で応援しようと思う。
たった一人の息子として、彼女を分かる、たった一人の男として。
小さな音を立てて、一筋の光は暗闇に消えた。

――――――

寝巻きを着る頃には、すっかり身体が冷えてしまっていた。
白い湯気を立てる暖かいお茶を片手に、部屋のドアを開けた。

男
「うー……さみぃ……」

裸足に冷えたフローリングが染みた。
カーテンが開いたままの部屋には、青白い光の道があの時と変わらぬまま伸びていた。
向かい側の窓は、もう眠っていた。

男
「………はぁ……」

椅子に腰掛けて、伸び伸びと光る月を眺めながら、暖かい液体を口に含んだ。
明日は。いや、もう日付はとっくに変わっているから、今日は、バレンタインだ。
期待と不安と、焦りと迷い。俺はもやをかき消すようにお茶を飲み干して、冷えた布団へと潜り込んだ。

125 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 06:49:42.61 ID:PpOA3QIo

随分かかりましたが、これでやっと三日目終了です……
もしかしたら急な仕事で二日ほど空けるかもしれないです。まだ決定ではないですが……
そうなったらどうか見放さずにお待ち下さい……

.oO(また独り言ですが、√の決定は最後の最後まで安価でやるつもりです。
　　　　　誰かの√に乗ってしまったとかはないので、ご安心（？）下さい……。)

126 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 07:46:15.00 ID:Y.TLQO2o

もうだれでもいいや
みんな好きだし
アマネは妹との姉妹丼・・・ｼﾞｭﾙﾘ

127 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 08:50:15.53 ID:D0JZh6DO

じゃあ>>126はヤリダな

128 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 10:09:04.92 ID:UVGJywAO

母との絡み、キモチワルくて見てらんない…

129 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 10:37:32.49 ID:aAVSVAAO

>>128
お前は俺を怒らせた

130 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 10:58:58.44 ID:gXG0xgA0

>>129
禁忌というものは嫌がる人がいるからこそ成立するんだぜ
百合しかりBLしかりガチホモしかり近親相姦しかり
俺は全部好きだが

131 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 11:21:08.98 ID:FtLdC2ko

まぁあれだ、人の好みなんてみんな違って当たり前なんだから、それを認められないのってあれだよね、と

132 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 11:52:02.86 ID:UVGJywAO

水差してごめん

>>1がんば

133 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 12:06:24.82 ID:Fmyn6wSO

だがバレンタインはアマネの独壇場だ

134 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 12:35:32.98 ID:IMGdXEDO

独擅場な

135 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 12:54:53.44 ID:9TbCeIDO

サナミ…

136 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 13:46:40.24 ID:RwHqvIDO

>>1仕事してたのかｗｗｗｗｗｗ
母可哀想でせつなくなった…

137 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 17:15:50.91 ID:zuX1c3Y0

>>120-124を自分と自分の母親と置き換えて読んでみると……
ふぅ……

138 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 17:41:53.39 ID:D0JZh6DO

>>137
そうだよな……父さんはもう……

139 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 18:47:40.86 ID:PpOA3QIo

さて頑張りますよーもう少しもう少し

140 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 18:54:04.04 ID:McWCPkAO

トミー派だがもうサナミルートが一番いい気がする

141 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 18:56:28.14 ID:gInIrASO

なんか誰が来ても楽しめる気しかしない

142 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 19:42:23.40 ID:PpOA3QIo

―――ニ月十四日

寝すぎた朝は、矛盾しているが何故か異常に目覚めがいい。

男
「………うっわ……！やべえ…！」

時刻は既に八時を回っていた。
俺を起こせなかった能無しの目覚ましを放り投げて、俺はベッドを飛び降りた。
つもりだったが、まだ半分眠っている身体がついてこず、フローリングにつんのめる。

男
「あいて……てて……服…！服……！」

カーテンの隙間から差し込む陽射しは心地よい色をしていたが、
そんな朝の爽やかさを楽しむ余裕など今の俺には全くなかった。
昨日は布団に入ってから、中々寝付けず、結局かなり遅くまで起きていた。
今そんな事を後悔しても仕方が無いと諦めて制服を探すものの、どこにも見当たらない。

男
「あ……洗濯か…！」

そういえば連休に入る前に洗濯を頼んだのを思い出した。
ともかく鞄に携帯と財布を放り込んで、俺は部屋を飛び出した。

母
「んー……っ！！あー……あたまいた……」

階段を降りると、昨日と同じ格好で頭を押さえる母と出くわした。

母
「あれ…？おはよ……あんた今日休みだっけ……？」

男
「違う違う！服！おはようはおはようだけど……制服どこ！？」

母
「せいふく………あー……あっち」

洗濯物が畳まれた小さな山を指差す母は、新進気鋭のヘアースタイルだ。
その山を見て、こまめに部屋に持ち帰らなかった自分を恨んだ。

男
「探すのめんどくせぇー…あ、母さん髪型すごい事になってるよ」

母
「え……？うわぁ…………お風呂はいろ……」

143 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 19:43:22.95 ID:PpOA3QIo

驚きながらもまだこっくりと船を漕いでいる母を尻目に、制服を探す。
横目で時計を見ればもう十分を過ぎていた。

男
「……あった…！」

発掘に成功した制服を急いで着ながら、洗面所に直行して顔を洗う。
朝食は言うまでも無く諦めるしかない。
今日は面倒な体育があるというのに、空腹で乗り切れるか心配だ。

母
「………その様子じゃ朝ごはんは無理よね」

タオルで顔を拭いていると、髪を束ねた母が呆れるような顔で言った。

男
「無理…！でも走ればまだ間に合う！」

朝食以外の準備は全て完璧に整った。
後は靴を履いて全力で走るのみだ。
しかし玄関に向かいながら身体を伸ばしていると、母から恐ろしい通告をされてしまった。

母
「……あ……あそこの時計十分遅れてるわよ」

男
「……………行ってきます……」

ギリギリ間に合うかもしれない、と、ギリギリ間に合わないは似ているようで全く違う。
母の言葉で全身の力が抜けてしまった。
もう遅刻は間違いない。
後はどれだけその遅れを縮められるかだけだった。

母
「あ！ちょっとちょっと」

男
「なに？」

母
「昨日私が帰ってきた時……」

そこまで言いかけて、母は口を閉じた。

母
「……やっぱりなんでもない。気をつけていってらっしゃい」

男
「お、おう……。行ってきます」

144 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/06(火) 19:54:24.22 ID:PpOA3QIo

母が聞こうとしていた事はなんとなく判ったが、追求する事なく、玄関を後ろ手で閉めた。
日光に慣れてくれない目を細く開けて、俺は両足に力を籠めた。

母
「……そんなわけ……ないわよね……。疲れてんのかしら…」

――――――

男
「っ…はぁっ！はぁ…！」

もう静かになっている廊下を駆け抜けて、教室にたどり着いた。
時計を見ればもう授業が始まって十五分。
呼吸を整えて扉の前に立つと、どうも何かがおかしい事に気がついた。

男
「……あれ……？まさか……」

勢いよく扉に手をかけて引いた。

―――ガンッ…！

男
「まじかよ……」

指先がじぃんと痺れただけで、扉は開かなかった。
ため息を吐きながら窓を覗くと。

男
「……そりゃ誰もいねーわ……」

鞄や荷物はあるものの、人っ子一人いない教室。
そういえば、今日は殆どの授業が教室を移動して行う移動授業の日だった。
防犯のために鍵を閉めるため、遅刻者は教室に入れないのだ。

男
「やっちまった……」

予め確認しておけば、そのまま移動先に行けばよかったのだが、
あまりに急いで走ったためそんな事も置き去りにしてきたようだった。

男
「ん……？」

白い光だけが差し込んでいる教室の、後側の黒板に何か大きく文字が書いてあるのを見つけた。

『教室はここではありません。さがさないでください』

可愛いイラスト入りの文字は、どう見てもトミーの文字だった。

145 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 20:11:24.32 ID:Fmyn6wSO

なに…

146 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 20:19:41.00 ID:McWCPkAO

トミーは可愛いなちくしょう･･･

147 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 20:21:02.63 ID:IMGdXEDO

あ、やっぱトミーだわ

148 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 20:27:02.02 ID:4gqVX1co

浮気性な連中だ

149 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 20:29:56.00 ID:b4oZOUSO

トミーはあきてくるよ

150 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 20:37:09.79 ID:4.zBhO6o

　　　 _ 　∩
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　トミー！トミー！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

151 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:06:04.60 ID:RwHqvIDO

書き置き一行で住民をかっさらうトミーの破壊力ゥ！！

152 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:07:57.45 ID:F7KfWBE0

トミーは池沼にしか見えない

153 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:16:00.63 ID:VWP2Q2DO

ここまできてサナミ√じゃなかったら男最悪すぎじゃね？

154 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:18:38.78 ID:Qvp.NaY0

トミー≧サナミ>>母

155 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:22:35.00 ID:m2Ov52co

なんでお前らそんなに貶し合いばっかしてんの？

156 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 21:29:46.56 ID:9/hhX6DO

>>152
そこがいいんじゃないか

157 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 22:32:22.47 ID:PpOA3QIo

男
「……ふっ……」

正直、学校に来るまでトミーとは顔を合わせ辛いと思っていた。
あの日の別れ際、彼女の切なげな顔を見たから。
しかし、あの書き置きには彼女の強さと優しさが篭っていた。

男
「行くか……」

俺は予定表で教室を確認して、もうじき終わってしまう授業へと向かった。

――――――

男
「遅れました！」

入り組む廊下を散々に歩き回り教室にたどり着く頃には、授業が終わる五分前だった。
後片付けでざわつく教室に入るなり、俺は先生に頭を下げた。
エスカレーターで大学に上がれるとはいえ、それほど高いとは言い難い内申点をこれ以上下げたくはない。

先生
「授業は”終わりました”だバカタレ。次は気をつけろよ」

丸めたプリントで頭を軽く叩かれた。
小気味良い音が響いて、教室の所々で笑いが起こった。
この授業が鬼教官でなくて本当に良かった。

男
「すいません……」

顔を上げて教室を見回すと、後ろの方でトミーがこっちを見ていた。
何日かぶりに見る制服姿に、少しどきりとする。
カッコのつかなさから苦笑いして手を上げると、明るい笑顔で手を振り返してくれた。

先生
「はーいじゃ二分早いけど終わりー。おつかれさーん」

先生の声と同時に、足早に生徒達は教室から出て行った。
俺もそれに続き、来たばかりの教室を後にする。

生徒
「”おそよー”」

生徒
「よう重役出勤」

男
「あははは……」

158 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 22:33:36.90 ID:IMGdXEDO

チョーコ！チョーコ！

159 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/06(火) 22:42:59.38 ID:PpOA3QIo

歩きながらクラスメイトに口々に野次られて、苦笑いをする。
大幅な遅刻をした日というのは、不名誉な有名人になれるのが学校というものだ。
途端に騒がしくなった廊下を歩いていると、後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。

トミー
「よっ！」

俺の前に飛び出すように、笑顔の少女が現れた。
差し込む光に柔らかな髪が透けて揺れた。

男
「……よう。わざわざ伝言ありがとうな」

俺の隣をちょこちょことついてくるトミーは、普段と何も変わらないように見えた。

トミー
「む…！あれがよくぼくの字だとわかったな…！きさまなにものかっ！」

見えるだけではなく、話す調子もいつもと変わらないおかしなトミーだ。
俺はその姿に安心と息苦しさを同時に感じた。
それを振り払うかのように彼女の調子に合わせる。

男
「ふふふ……貴様の事はなんでもしっている！」

トミー
「な、なんだってー！ぐぬぬ……！」

身振り手振りに大きな声。

生徒
「おーいコント始まったよー」

生徒
「いい、見飽きた」

生徒
「俺も」

周りを歩くクラスメイト達は廊下の真ん中の俺達を華麗にスルーしていった。

トミー
「…………じゃあぼくも」

急に真顔になって歩き去っていく生徒達の列に紛れるトミー。

男
「おい！待て！」

160 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/06(火) 22:47:15.20 ID:D9UUaBg0

みんななかよく

161 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 22:59:54.68 ID:IMGdXEDO

トミーのぐぬぬ画像を！早く！お願いします！

162 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:03:29.79 ID:o044YYAO

サナミ√も良いがトミー√も面白いなｗｗｗｗｗｗ

163 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:04:53.97 ID:Y.TLQO2o

なんか痛い会話だな

164 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:10:58.46 ID:RwHqvIDO

http://carview-img01.bmcdn.jp/carlife/images/societybbs/bbs_2751784_DDEE9E34E6EF2C9F48A1DEF1B76DC36Es.jpg

ちっさいが素材
でかいのﾋﾟｸｼﾌﾞにしかねーや

165 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:20:22.12 ID:Fmyn6wSO

アマネﾏﾀﾞｧ-? （･∀･）っ/凵⌒☆ﾁﾝﾁﾝ

166 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:30:34.38 ID:KtsOmMMo

やっぱトミーに限る

167 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:51:51.15 ID:X9XCOQDO

初期からトミー派だが…
この流れはサナミっ…！
圧倒的サナミっ…！
どうすれば…どうすればっ…！

安価下

168 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/06(火) 23:56:10.49 ID:blSn6UAO

アマ姉ェまだー？

169 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 00:05:35.00 ID:1eVMBwAO

トミーのぐぬぬ画像待ち

170 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 01:34:37.28 ID:ZEg6HEE0

こういう痛い会話を女子としてみたかったな

171 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 02:44:18.64 ID:GOEdWXYo

サナミの優勢勝ちかと思ったら俺の中でトミーが盛り返してきた
どうすればいいんだ

172 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 07:34:21.53 ID:ycdIRUoo

それにしてもここで書くことにして正解だったな
大量規制巻き込まれてたら書き込めなかったかもしれないし

173 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 08:03:00.20 ID:dLN7aEAO

この遅筆ていたらくぶりでVIPに居座ってたらただの馬鹿だろ

174 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 10:23:24.82 ID:/aHk4wDO

しかしほんとVIPから来た奴って無駄に煽る事しかしないよな
台詞オンリーの低脳SS()よりちゃんとしてんだから許容範囲だろ

175 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 11:59:30.46 ID:1qvsyEDO

というかどの辺りが遅筆なのかﾜｶﾝﾈ

176 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 12:08:06.02 ID:2ssVdADO

誰√でもwktkできる

177 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 14:01:53.89 ID:GOEdWXYo

もう終盤かと思うと…

178 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 14:14:24.73 ID:si7JWfso

これでは俺一人が馬鹿のようだ。
もっとも、もはや俺の事など誰も見てはいなかったが。
置いてけぼりを食らった俺は、駆け足で小さな後姿を追いかけた。

男
「そりゃないっすよ先輩」

トミー
「あー……いい天気だ…」

廊下を歩きながら俺をちらりと見たが、
我関せずといった様子で窓の外を遠い目で眺めている。
丁度いいタイミングで鐘の音が聞こえて、随分とシュールだった。

男
「おい無視すんな！」

トミー
「あっれえー？コントは終わったの？」

男
「ん…あいにくながら相方がいなくなったので…」

トミー
「……きょうは、来ないのかとおもった」

男
「え……いや、ほら。ちょっと寝過ごしてさ……」

まるで俺が来ないと困るかのような言い方に、声が詰まった。
長く伸びた廊下の先を見たまま並ん歩く。

男
「ね、寝る子は育つって言うだろ」

トミー
「……タイムマシンがあったら」

男
「え？」

トミー
「その言葉をつくったひとのとこ行って、うそつき！っていう」

男
「…………はは……は…」

トミー
「………あとぼくに牛乳もっとのめっていう」

179 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 14:45:08.91 ID:si7JWfso

冗談かと思いきや彼女の顔は真剣そのものだ。
返す言葉なく歩いていると、廊下が随分と騒がしくなってきた。
わいわいと談笑にふける生徒達の顔は、皆初々しい。

男
「あ……ここ一年の棟だったか。懐かしいなー…」

並んだ教室の番号の「１」の字と、見覚えのある雰囲気。
はしゃぐ生徒達の少し大きい制服が微笑ましかった。
二年前は自分達もああだったのかと思うと、少し懐かしい。

トミー
「うんうん、ぼくらもおとなになったもんだねー」

男
「大人になった……かなぁ…」

感慨深そうに頷く彼女の隣を、どう見ても彼女より大きな生徒達が通り過ぎていった。
その光景に思わず笑いが漏れた。

トミー
「………ほう、なにかいいたいようだね」

俺の小さな笑いを聞き逃す事なく、じろりとこちらを見るトミーの眼光は鋭かった。

男
「いや……な、なんでもない。ほ、ほら早く帰んないと間に合わないぞ？」

トミー
「……命拾いしたな！つぎのじゅぎょーなに？」

ふっと笑顔に変わるトミー。
彼女の切り替えの早さにだけは未だについていけない時がある。

男
「えーっと……日本史かな」

トミー
「じゃあ別々だねー。ぼくせかいしー」

男
「世界史は駄目だ。片仮名ばっかりでよくわからん」

トミー
「漢字ばっかりよりマシだもん。もっとこう…世界をみないとだめだよきみ」

男
「世界ねぇー……。そういや今日は殆ど授業別々だな」

180 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 15:26:54.62 ID:r6XUkQSO

トミー:クラスメイト
サナミ:幼馴染、同じ部活、近所
アマネ:同じ部活

181 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 15:36:10.30 ID:/aHk4wDO

う、うん今更なんだろう

トミーとしょーもない話してぇー……

182 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 15:40:51.52 ID:r6XUkQSO

アマネにアドバンテージがないなーと、ギャルゲ的な

183 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 17:06:52.65 ID:q.Ca16DO

やっぱりアマネにがんばってもらいたいなぁー

184 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 17:16:26.45 ID:/aHk4wDO

しかしトミーとあやめのぐぬぬ画像はほんとに欲しい
壁紙にしたい……絵師様……

185 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 18:34:24.62 ID:Z3sypW60

>>184
あやめって誰だよwww

186 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 18:36:25.63 ID:Z3sypW60

と思ったら妹だったな

俺[ﾋﾟｰｰｰ]、マジで[ﾋﾟｰｰｰ]

187 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 20:02:02.06 ID:si7JWfso

トミー
「そだねー。でも四限は合同らしーよ？」

男
「男女が？合同？珍しいな……」

うちの高校は、体育の時間大抵の場合男女に別れて授業を行うため、
男女が合同で授業を受ける事は殆どない。

トミー
「まっ、トミーちゃんにかかれば男子なんてイチコロだけどねっ！」

男
「ははは……」

不敵な笑みでシャドーボクシングをやっているが、もちろんうちの体育にボクシングなど無い。
話ながら歩いていると、廊下の分かれ道に差し掛かった。
くるりとこちらを向いて、トミーが言った。

トミー
「あ、ぼく次の授業こっちだから」

世界史の教科書を振っている。
あの本はあんなに大きかっただろうか。

男
「なんだ用意持ってきたのか。ちゃっかりしてるなぁ」

トミー
「”しっかりしてる”！と言ってくれたまえ」

男
「………ずる賢いなぁ」

トミー
「…………」

右手に持った教科書をすっと構えた。
明らかにこちらに向けて。

男
「わかった！やめろ教科書は投げるもんじゃない」

トミー
「ひとことおおいんだよっ！ばかもの！じゃっねー！」

子供のように舌を出した後、大きく手を振って彼女は廊下の奥へ走っていった。
変わらずに”友達”の顔をしているトミー。
俺は彼女が消えた廊下を、暫くの間眺めていた。

188 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 20:43:59.38 ID:si7JWfso

――――――

先生
「あいー今日はここまでぇ」

男
「終わった……」

遠くに聞こえる鐘の音。
生徒が一斉に席を立った。
相変わらずちんぷんかんぷんな日本の歴史談議がやっと終わり、背を伸ばした。
居眠りをしていたせいで、首に変な痛みがあった。
一日のうちで二限から三限が一番苦痛に感じるのは俺だけだろうか。

男
「……おっと…」

ぼうっと重たい頭で次の教室へと向かおうと歩き出すと、
廊下の端っこで照れくさそうなに笑いあう男女を見つけた。
思わずカメラを構えている人の前を通り過ぎるような格好になってしまった。
完全に二人の世界に入っているのか、挙動不審な俺には見向きもしなかった。

男
「……チョコかー……」

毎年この日になると、学校中の男女が何処か浮かれているようにも見える。
というか、実際に明らかな浮かれ様を見せている連中もいる。
今年はまだ絡まれていないが、幼馴染のサナミが居る俺は、
毎年毎年貰えない男達から言われも無い罵詈雑言を浴びせかけられるのが恒例だった。
高校最後の年だけあって、今年の”口撃”には覚悟が必要だろう。
長い息を吐きながら歩いていると、ふと見覚えのある後姿が前方に見えた。

男
「お……あれは……」

日当たりの良い廊下を歩いているあの後姿は……

―――――――――――――――

※次回レスで安価だけ出します※
書き込み予定時間21：10
レスを考えながらお待ち下さい

―――――――――――――――

189 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 20:49:53.88 ID:FXOUi560

ヤリダ

190 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 20:50:12.19 ID:fICLtQDO

さて次はどんな安価になるやら。

191 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 20:50:56.67 ID:1eVMBwAO

トミールート行きたいがサナミルートがベストなのか
どうしたらいいんだ！！

192 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 20:55:25.26 ID:r6XUkQSO

アマネ

193 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 20:56:00.13 ID:/aHk4wDO

この手の安価初めてじゃないか
アマネに出番あげてっ…！！

194 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:06:36.09 ID:fICLtQDO

いやここはやっぱりスレタイ的にもサナミで。

195 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:07:04.19 ID:FyizVkAO

まさかの母

196 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:09:51.24 ID:zOmMwa2o

さて

197 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:10:07.24 ID:fICLtQDO

>>195
まさかというならあやめだろ。

198 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 21:11:04.23 ID:si7JWfso

.oO(出来れば学校に存在する人だと……はい……)

>>204

199 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:11:19.32 ID:r6XUkQSO

>>192

200 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:11:56.41 ID:r6XUkQSO

>>192

201 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:11:57.66 ID:q9BWiAAO

さなみ

202 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:12:05.40 ID:r6XUkQSO

>>192

203 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:12:06.05 ID:/aHk4wDO

料理部コンビ

204 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:12:07.71 ID:0q9l/ADO

アマネ

205 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:12:08.34 ID:FXOUi56o

サナミ

206 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:12:11.28 ID:8dSl.MAO

サナミとトミー

207 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:12:13.33 ID:r6XUkQSO

>>192

208 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:12:21.91 ID:zOmMwa2o

トミー

209 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:12:35.54 ID:rWnW5gAo

アマネとサナミとトミー

210 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:13:04.27 ID:0q9l/ADO

よっしゃあー！！安価とったったー！！！

211 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:13:13.67 ID:r6XUkQSO

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━!!!!
アマネ
ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━!!!!

212 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:15:03.67 ID:8dSl.MAO

無難だな

213 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:18:27.63 ID:JCIW/wAO

安価あるとはｗｗｗｗｗｗ
また取れなかった、ちくしょうｗｗｗｗｗｗ

214 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:21:03.94 ID:1eVMBwAO

おれの中ではあまねは終わったのに･･･

215 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:26:28.61 ID:SWrAoFYo

サナミに繋げるためのかませ犬というわけか

216 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 21:34:18.81 ID:si7JWfso

光に透ける黒髪と、スラリとした四肢。
前方を歩いていたのはアマネだった。
優しい微笑みで窓の外を眺めている。
普通に歩いているにも関わらず、俺の方に気付く様子はない。
その無防備な背中に、俺は少々悪戯心が湧いた。

男
「………」

気付かれないように足音を抑えて近づく。
肩に手が届く距離まで気付かれずに近づく事に成功した。
彼女の歩調に合わせてゆっくりと歩き、そっと手を伸ばしたその時。

アマネ
「………きゃっ！！！！！」

男
「うわっ…！！！！」

―――バサバサッ…！

床を滑っていく教科書とノート。筆箱。
俺が肩を叩こうと手を伸ばした瞬間、アマネが振り返った。
大きな声を上げてよろめくアマネ。
当然俺も口から心臓が飛び出るほど驚いた。
背中から汗が滲み出るほど心臓は激しく鳴っている。

アマネ
「なっ……あっ……！！！」

アマネは目を白黒させて口を動かすが、言葉になっていない。
胸の前で組んだ両手が、彼女の驚きっぷりを示していた。

男
「あ……ははは……お、おはよう……」

アマネ
「…………………」

彫刻の様に固まったまま、見開いた目で俺を見たままのアマネ。
窓の外で鳥達が鳴いた。

217 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 21:35:51.70 ID:r6XUkQSO

俺の嫁北

218 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:45:47.40 ID:YmPlYMSO

なぜ今更アマネなのか…

219 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 21:46:33.75 ID:pt0UMyk0

なんでアマネなんだ・・・

220 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/07(水) 22:05:38.74 ID:si7JWfso

――――――

アマネ
「………もう……！ほんっとにびっくりしたんですからっ！！」

男
「あはは……悪かった……」

落ちた荷物を慌てて拾い集めて固まったままの彼女に手渡すと、雷が落ちた。

アマネ
「だっ……大体！い、いきなり後ろからなんて……！」

未だに落ち着かない様子で顔を赤くするアマネに、苦笑いしか出来ない。

男
「俺もまさか振り返るとは……ほんと…ごめん……」

アマネ
「もうっ……！ほんとに……寿命が縮むかと思いました……」

胸の上に両手でノートを抱えると、俯いて長い息を吐いた。
どうやらやっと落ち着いたようだ。
こんなにも動転されると、流石に申し訳なく思い、もう一度頭を下げた。

男
「ごめんな…！」

アマネ
「……はぁ………ほんとに貴方は……許してあげます」

恐る恐る顔を上げると、彼女の表情はいつものアマネに戻っていた。
横からの陽射しで、髪と瞳がきらきらと輝いていた。

男
「…面目ない」

アマネ
「ふふ…………おはようございます」

小さく傾げる首にあわせて、光る黒髪がなびいた。

男
「あ、あぁ…おはよう！何処で授業なの？」

アマネ
「はい、次は選択授業で美術なんです」

そう言うと彼女は、指先で空中に何かを描いて、微笑んだ。

221 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/07(水) 22:10:08.52 ID:r6XUkQSO

さすが俺の嫁

222 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 22:18:56.58 ID:/aHk4wDO

いきなり後ろからなんて……

ふぅ

223 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 22:39:43.79 ID:dyTrTYI0

>>184
ぐぬぬ画像作ろうと頑張ったんだが、前髪や帽子が無いとトミーに見えない
頭全体のパーツが入ってもいいだろうか？

224 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 22:50:51.36 ID:dyTrTYI0

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org792327.jpg
トミー版ぐぬぬ
スマン、なんとかなった

225 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 22:52:56.81 ID:/aHk4wDO

ぐぬコラは原作の再現度云々はさておき、
↑で貼った素材の髪と目色だけ変えて作るからなぁ……
トミー帽子のふわふわだけ入れ……いや好きに書いてください！！！
暇があったらあやめも………

226 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 22:54:29.01 ID:/aHk4wDO

リロードしてなかったすまん死んだ
まじめに鼻血出た

227 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 23:01:47.75 ID:0q9l/ADO

待った甲斐があったよまったく

228 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 23:04:02.21 ID:dyTrTYI0

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org792366.jpg
あやめ版、やっつけソーリー

229 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 23:14:55.50 ID:0q9l/ADO

ドントウォーリー

230 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/07(水) 23:14:56.51 ID:/aHk4wDO

あんた怖い……
幸せすぎて生きるのが辛い…

231 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:04:48.25 ID:FS1ynKAo

もう働きたくない・・・そうだ、ここで現実逃避をしよう

232 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:05:45.09 ID:RopQi2DO

あまねもいいな･･･

233 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:11:55.26 ID:zXqKfISO

おまえらは一生サナミとトミーの間をふらふらしてればいいの

俺は最初からアマネ一筋だから

234 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/08(木) 00:19:17.79 ID:Yjeiytco

>>224 >>228
絵師さん？ですよねありがとう。ほんとにありがとう。
まさかとは思ってみたら本当にどうみてもぐぬぬでした。
しかもちゃんとトミーにあやめだと判るからすごいです……

ジム連絡ですが、明日は朝から零時頃まで仕事で遠征するので、更新は深夜になります。
深夜更新なのはいつもの事ですが、PCから離れるという意味で……。申し訳ないです。

235 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:22:08.45 ID:6nM7VVYo

おつおつ
相変わらずどいつもこいつもかわいいぜ

236 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:23:30.02 ID:xdt0uAo0

お仕事がんばって！！>>1応援してるぞ

237 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:23:44.87 ID:ovFrcUDO

>>233
最初からサナミ一筋の俺に隙は無かった

238 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/08(木) 00:25:16.59 ID:Yjeiytco

　n
（凸）ジムになってしまった……ミスタイプ気をつけないとなぁ…

239 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:26:35.63 ID:ws9HP6U0

>>234
ですです、よくラキガキして投下してる俺です
ぐぬぬは描いたこと無かったので楽しかったです
リクエストが来ると、つい張り切ってしまいますね
ちょこちょこリクエストみたいなものを頂けると嬉しいです
ちなみに全キャラシルエットで判別つくようにしてたりします、俺しか分からないと思うけど

お仕事がんばって下さい、気をつけてー

240 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:31:24.72 ID:lzDj4UDO

もはや>>1と絵師のレベル高すぎてﾜﾛｴﾅｲと思ったら>>238でﾜﾛﾀ

241 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 00:46:24.34 ID:zGb7R2DO

サナミアマネが仲良くしてるところを頼む

242 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:08:34.29 ID:ws9HP6U0

>>241
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org792745.jpg
手つないでるだけだがホイ

243 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:09:26.68 ID:44HqqSYo

>>242
鼻血吹いた

244 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:10:10.58 ID:ablmygAO

>>224 >>228
何と言えばいいか
とにかくありがとう

245 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:24:52.96 ID:ovFrcUDO

>>242
ぬふぅ…なんぞこれ和む

246 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:32:41.25 ID:6nM7VVYo

登場人物の詳細なスペックがとても知りたい

247 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 01:59:45.07 ID:HufB.2k0

トミー派とかもうどうでもいいや

いいぞもっとやれ

248 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/08(木) 02:52:15.51 ID:Yjeiytco

次の教室へと向かいながら話を続ける。

男
「へー…美術選択してんのか」

アマネ
「料理と美術って結構似てるんですよ？何かを作るのはやっぱり楽しいです」

彼女の独創的なスイーツは確かに料理というより美術とも言えるかもしれない。
いや、開発の方が近いだろうか。
何にせよ、やはりアマネの事は知らない事が多すぎて、自分でも驚く。

男
「そっかぁ…なんかアマネらしいな。俺は絵とか全然駄目だ」

アマネ
「ふふ……実は私も絵は下手です。最近は少しマシになりましたけど……」

男
「え、そうなのか？何でも出来るもんだなーって関心してたんだけど……」

アマネ
「あやめはとても絵が上手なんですけど……私には絵心が無いみたいで…」

そう言うとアマネは恥ずかしそうに下を向いた。
頭の中に絵描き帽を被ったあやめが一瞬浮かんで消えた。

アマネ
「でも料理も美術も、”創ろうとする気持ちが大事なんだ”って先生に教えてもらったんです」

男
「へー…うちの学校にも良い事言う先生って居たんだな」

アマネ
「ふふ…そんな事言ってると怒られますよ？」

失言を微笑で窘められた。
彼女が教師になれば、きっと誰もが言う事を聞く素晴らしい先生になるなと思った。

アマネ
「どんな事でも…結果や経過はどうあれ……創りたい気持ちが大切なんですよ…」

静かな調子でそう言うと、また少し俯いてしまった。
彼女の言葉の意味はよくは判らなかったが、何かを思っている事だけは判った。
少しだけ意味深な沈黙が続いた。

249 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/08(木) 04:31:33.39 ID:Yjeiytco

男
「そーいえば……さ、今日は眼鏡じゃないんだな？」

その空気を拭うように、俺は言った。

アマネ
「えっ……！あ…、学校では…その……邪魔になるので……」

つけていない眼鏡のあたりを触るようにして、少し赤くなった。
その姿がしおらしくて、俺は少し悪戯心がくすぐられる。

男
「ふーん……俺は眼鏡のアマネも悪くないと思うぜ」

アマネ
「う……。あ、貴方そういうなら……たまには………」

男
「………」

返す言葉が見当たらない。
俺の予想以上に顔を赤くして俯くアマネ。
どうやらこの手の冗談にはとことん弱いようだった。
見る見る赤くなる横顔を見て、俺の胸はどくりと疼いた。

アマネ
「じゃ、じゃあ私授業が始まりますから」

変な緊張感を保ったまま少し歩くと、美術室の前までたどり着いた。
教室前の廊下を曲がると、美術室の前は授業に向かう生徒達で騒がしかった。

男
「お、おう…！頑張ってな！」

アマネ
「はいっ！貴方も頑張って下さいね」

男
「ははは、俺もー………」

アマネ
「…………あのっ！きょ、今日の放かっ……」

男
「あああぁぁぁあ！！！！しまったああぁ！！！」

アマネ
「えっ…！？ど、どうしたんですか！？」

250 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/08(木) 04:37:17.96 ID:Yjeiytco

アマネと喋りながら歩いていたせいで、俺は大事な事を忘れていた。
そういえば、次の授業の教室はこことほぼ真反対にある視聴覚室だった。
突然の大声に驚きを隠せない表情のアマネ。
何かを言いかけていたようだが、焦りと自分の叫び声で殆ど聞こえなかった。

男
「アマネ悪い！おっ、俺っ、次視聴覚室だった！！！！」

ボディーバッグをずれないようにきつめに背負いなおしながら戸惑うアマネに言った。

アマネ
「えぇ！？しちょ…って…ま、真反対じゃないですか！も、もう鐘が鳴りますよ？」

時計に目をやればあと二分で鐘が鳴る所だった。
これで間に合えば恐らく新記録になる時間だ。
しかし、俺はどうしても間に合わせなければいけない理由があった。

男
「頑張るしかない！！ま、またな！！」

アマネ
「は、はい…は、走ると危ないですよ！もう……」

自分の事の様に慌てるアマネに手を振って、俺は背を向けて走り出した。
間に合わせなければならない理由。
それは、次の授業は鬼教官の次に遅刻するとタチの悪い、ヤリダ先生の授業だからだった。

男
「くそぉ……！なんてバレンタインだよっ……！！」

にやにやと笑いながら絡んでくる先生が目に浮かぶ。
自分だってよく遅刻するくせに、生徒の遅刻には異常に厳しい。
いや、生徒というより、”俺”に厳しい。
頼むからまだ鳴らないでくれと心の奥で念じながら、俺は足の回転を速めた。
高く鳴る足音が、涼しい廊下に響いていた。

251 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/08(木) 04:41:44.89 ID:Yjeiytco

筆が進まなくて申し訳ない。とりあえずキリが良いここまでで寝ます……。
明日の深夜までまったりわいわいとお待ち下さい。

>>242
アマネ×サナミの料理部コンビ。トミー×あやめのちびっこコンビですね。
男目線でしか話が進められないので描けてないですが、四人共すごく仲良しです。

>>246
詳細なスペックっていうのは、フルネーム等々の事ですかね……。
一応全員ちゃんと決まってますが、あまり需要なないかなと思って書いてないです……。
テンプレに書いとけばよかったですかね。申し訳ない。

252 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 05:22:46.21 ID:2HnHqmUo

てす

253 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 08:25:08.57 ID:ablmygAO

アマネには興味なかったがメガネっ娘とわかった時のギャップはやばい
しかしちびっ子トミー一筋だったのに
だがサナミにも幸せになってほしい
どうしたらいいんだ！！！

254 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 11:02:40.25 ID:BKsP2cSO

サナミしかドキドキ感がない

255 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 11:53:55.43 ID:lzDj4UDO

ヒロイン詳細は知りたい気もするな
待ち受けにしたらなんか長い
http://imepita.jp/20100408/426980

256 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 12:06:02.65 ID:zXqKfISO

やはり俺の嫁はかわいいようだ

257 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 15:16:27.51 ID:n9/3CDwo

勝手に待ち受け作った
ttp://imepita.jp/20100408/547940

258 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/08(木) 19:58:36.15 ID:C3.ODBw0

らき☆すたの
みさおとつかさって感じだな

259 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 20:05:58.31 ID:n9/3CDwo

書き忘れてた

>>257は、僭越ながら前に絵師さんが描いた作品に
適当に加工・色塗りをさせて頂いたものです

オリジナルは>>25にあります

260 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 20:15:00.05 ID:CuImJQDO

あっそ

261 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 21:30:26.82 ID:zXqKfISO

もの凄くどうでもいい説明ありがとう

262 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 21:33:59.98 ID:ws9HP6U0

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org794272.jpg
ヒロイン集合させてみたよ！
>>259
弄っていただいて、なんか、こう、自分の絵が抱き枕になった時と同じような恥ずかしさと嬉しさを感じています

263 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 21:40:47.49 ID:lzDj4UDO

凄すぎて鼻と口と耳から血が噴き出した………
三万回保存した

髪色とかは入れないの？
このままで十分抜け……素晴らしいが

264 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 21:52:25.93 ID:NfJ4pZso

すげええええええええええ
俺も高校の美術部に入ったらこのくらいの絵描いてやるー

265 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 21:54:10.58 ID:CfPnaToo

やっぱり俺のトミーはかわいいなぁ

266 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 22:05:31.49 ID:PBh6an.o

いままで脳内ではサナミはショートカットのイメージを貫いてたんだけど、このサナミ可愛すぎ逝った。

267 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 22:10:16.51 ID:ovFrcUDO

>>264
絵は始めるのが早ければ早い程良いので今から描くべき

268 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 22:14:06.56 ID:ws9HP6U0

>>263
色バランスが悪くなるので所々キャラの色を抜きました
>>264
まてこういうのは美術部じゃない
まあ学校によるが

269 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 22:53:19.88 ID:MxpDvQDO

このスレは本当に恵まれてるな

>>264
高校なら図書室の720番あたりに芸術・イラスト関連があるはずだからそこで「女の子キャラを描く方法」ってのを探せ
by昨年図書委員今年浪人

270 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 22:56:45.88 ID:lzDj4UDO

>>268
なるほど……
なんかこのスレの存在はすごいしか言えないわ

ただまさか小中学生ばっかりなのかと不安なんだが

271 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:03:37.06 ID:falrn/Ao

自重が出来れば何も言わない

272 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:03:47.38 ID:MuqpSEIo

流石にないだろ

273 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:06:24.94 ID:B3nWZgw0

今月から高校生だし

274 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:26:02.88 ID:lzDj4UDO

ほら早速……
いや何も言うまい

上から下まで広く受け入れられてるって事だからな
良スレだほんと

275 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:38:00.48 ID:zGb7R2DO

↓スルーのコピペ

276 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/08(木) 23:56:02.77 ID:7ExTMYDO

匿名掲示板で身分語ってもしょうもないだろ

277 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:18:01.34 ID:fYelvIDO

>>1って何の仕事してんだろな
出張あるけど定時じゃなさそうだし

278 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:25:10.42 ID:Ui0CkUAO

>>262
素晴らしい
おれ壁紙にするよ
いや、家宝にする！

279 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:35:49.01 ID:wqiWRvMo

四捨五入で四十のおっさんだぜいえー

280 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:36:24.43 ID:N3BxkK.0

トミーっぽくて、貧乳の胸をも強調して、露出度が低い
そんな服を探してるのに見つからない、誰か助けて
俺の貧相な発想じゃ、該当するのがアンミラ服とかだった、全俺が泣いた
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org794778.jpg

>>277
職業：ドジっ子
KOREDA!

281 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:43:20.58 ID:QhZuIgDO

浴衣とかどうよ

282 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 00:47:21.16 ID:IWxIIHEo

ロリに浴衣は似合わんだろ

283 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/09(金) 00:48:10.83 ID:38uZLGAo

とりあえずパジャマお願いします

284 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 01:01:00.68 ID:fNoDdMDO

>>282
浴衣は凹凸少ない方が似合うんじゃなかったのか…

285 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 01:13:30.83 ID:N3BxkK.0

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org794870.jpg
やっつけてきた
>>283
パジャマは確か登場する機会があった気がするので、その時にちゃんとしたものを…と思ってる
>>284
似合うんじゃなくて着付けが楽。胸が大きいとタオルや綿をつめないといけない
ケツがデカいと合わせ目がズレるから調節がめんどくさい
あとトミーは浴衣の下にキャミと見せパンはく派だと思ってる

286 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/09(金) 01:16:12.03 ID:38uZLGAo

　　　 _ 　∩
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　>>285！>>285！
　　(　 ⊂彡
　　|　　　|
　　し ⌒Ｊ

287 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 01:24:42.98 ID:Wyhgdiw0

もう絵師様スレでいいよ

288 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 01:26:21.73 ID:fYelvIDO

おい>>1帰ってきたらなくぞｗｗｗｗｗｗ

289 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 01:56:24.29 ID:bpV2h4A0

俺はいつも通り>>1を待つ作業に入る。

290 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/09(金) 02:48:00.37 ID:baBpvNQo

ただいま戻りました！疲れた……北陸地方は相変わらず寒い……
絵師さん！相変わらず素晴らしい仕事ぶりに感謝と感動でいっぱいです。
集合図は配色も構図もセンス抜群ですね……言葉もない。

またジム（凸）連絡になりますが、金曜日から火曜日まで海外出張になりました……。
なので、暫く更新できなくなります。
お待ち頂いてる皆さんには大変申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
出発するまで精一杯更新頑張ります。
どうか帰ってくる頃にはまた覗きにきてやってください。

↑で誰かが言ってましたが、自分は本当に恵まれてると思います。

291 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 06:42:39.70 ID:QhZuIgDO

か、海外だと…

292 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 07:20:21.06 ID:baBpvNQo

全力で入り組んだ廊下を駆け抜ける。
途中擦れ違った何人かの先生の叱責を置き去りにした。
しかし、怒る先生の赤信号無視という果敢な疾走の甲斐も無く、
俺が教室に到着したのは鐘の音を聞いてから五分も経ってからだった。

―――ガラガラ…

ヤリダ
「でー今日は授業めんどくさいので洋画のDVDでも…」

男
「……遅れました……」

カーテンを締め切った白色の視聴覚室に入ると、クラスメイトの視線が突き刺さった。
ぐるりと教室を見回してから、ヤリダ先生と目があった。
しかし、彼は俺の予想に反して、随分と普通の表情をしていた。
珍しく絡まれなくて済むかもしれないチャンスに、幸運を感じる。

ヤリダ
「おーっすジャリタレ。はよ座れ。俺コレ観たかったんだよ」

椅子にもたれかかりながら、軽く手を上げた。
自分の観たい映画を観るだけで教師とは一体どういう事だ。

男
「は、はい。すいません…」

そう言うと手に持ったDVDのケースを振るヤリダ先生。
予想外の彼の無反応に、クラスメイトも頭の上にクエスチョンを浮かべていた。
自分の席に向かいながら俺は胸を撫で下ろしたのだが。

ヤリダ
「あ、見終わったらお前居残りな。んじゃかけるぞー」

男
「……………やっぱり……」

席に着くと同時に辺りが暗闇に包まれた。
所々で聞こえる小さな笑い声に、俺の気分も暗い色に包まれた。

――――――

遠くに聞こえる授業を終える鐘の音。
機械音と共に自動で開くカーテンの間から、光が溢れて部屋を満たした。

男
「……なんですか……」

教団の前に立つ俺を尻目に、教室を出て行くクラスメイト達。

293 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 07:20:47.47 ID:baBpvNQo

ヤリダ
「なんですかじゃねーよ！俺の授業に遅刻するとはいい度胸じゃねーか」

男
「す、すいません……」

にやにやと言うヤリダ先生だが、彼は授業に最高で四十分遅刻した事がある。
もちろん来た瞬間に授業は終わりを告げた。
しかし今それをつっこんでは、次の体育に間に合う訳が無いので飲み込んだ。

ヤリダ
「今日は何の日か判ってるな？」

そう言うと椅子から立ち上がり目を細めて背を伸ばした。
高校生の男で今日の日を良い意味でも悪い意味でも忘れている奴は居ないだろう。
俺は俺に近づいてくるヤリダ先生の表情から、この後の展開が大体予想出来た。

男
「ば……バレンタイン……です」

ヤリダ
「That's right！ジャリタレ、俺は判ってる」

流石英語教師と言わんばかりの発音で両手を広げる。
その仕草は妙にハマっていて、コメディの外国人にも見えた。

男
「な、なんですか！ちょ、重いですって！」

いつも通り俺を肘置きか何かのように、肩に腕を回して体重をかけてきた。
変な色香のある香水が鼻先をくすぐった。

ヤリダ
「どうせ何か黒くて甘いもんでも貰ってたら遅くなったんだろ？あぁ、皆まで言うな」

どうやら今年のバレンタインの八つ当たり第一号は彼のようだ。
よりにもよって、今日のこの日に彼の授業に遅刻するとは本当についていない。

ヤリダ
「抜き打ちで持ち物検査してやる。鞄見せろ鞄」

男
「え、えぇ？なっ、なんでですか！」

ヤリダ
「黒くて甘いもんの持込は禁止になったんだよ校則で。たった今」

男
「ちょっ、えっ！そんなの聞いてないですって！」

294 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 07:21:14.47 ID:baBpvNQo

ヤリダ
「見つかったら即没収だぞ没収」

男
「そんな無茶苦茶な……！」

俺の抗議の声も聞かずに背中に回り鞄に手をかけている。
細かい振動とジッパーを開く音が背後で聞こえた。
どうせ俺は今日まだ何も貰っていない。
恐らく口で言うよりも自分の眼で見てもらったほうが早い。
俺は諦めて彼に鞄の捜索を許した。

ヤリダ
「………あれ……？ねえな……食ったのか？」

男
「食べてませんって。今はチョコより昼飯が食いたいですよ……」

そう大きくない鞄を漁る彼は、例え今俺の鞄から煙草が出てきてもスルーしそうな勢いだった。

ヤリダ
「………………さてはお前……」

男
「な…、なんですか……」

捜索を終えたのか、サッとジッパーが閉まる音が聞こえ、
俺の肩をリングだらけの指ががっしりと掴み、先生の顔が真横に現れた。

ヤリダ
「…………今年は貰えなかったな？」

男
「……いや、まだ三限…」

ヤリダ
「そうかそうか……そうか！はっはっはっはっは！そーかそーか！」

男
「痛い！イタイ！！いたい！！！」

駄目だ、全く話を聞いていない。

ヤリダ
「そーかぁ…。お前も等々俺と同じ側になったわけだな」

男
「どんな側ですか……」

295 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 07:47:18.29 ID:baBpvNQo

ヤリダ
「いい、いい！言うな言うな、ホラ行っていいぞ！いやー今年は気分がいいぜ全く！はっはっは！」

やはり全く話を聞いていない。
確かに俺はまだ何ももらっていないが、今日はまだ始まって三限が終わった所だ。
まだまだ貰う時間があるという事を判っていないのだろうか。

男
「………失礼します…」

ヤリダ
「See You！Have a Happy Valentine！ははははは！」

男
「…………」

ヤリダ
「……まてよ……これで俺がもし貰えたら……勝ちじゃねーか……！ははははは！！」

教卓に座って笑う上機嫌なヤリダ先生を置いて、俺は視聴覚室を出た。
暫く歩いてもなお、彼の笑い声は廊下に響いていた。

男
「やべえ、また遅刻する……！」

体育の前はただでさえ着替えに時間を食われるというのに、
ヤリダ先生の愚痴に付き合っていたせいで、すっかり遅れてしまった。
窓の下、薄黄色のグラウンドには既に青色のジャージ姿が動き回っていた。
俺は自分のロッカーから着替えを引っ張り出すと、急いで更衣室へ走った。

――――――

先生
「おーし、全員居るかー」

トミー
「せんせーまだひとりきてませーん」

男
「ちょっと待った…！来てます！来ました！」

スライディング気味で先生の前に躍り出る。
足元で黄色い砂埃が舞い上がった。

先生
「……ギリギリだな。よーし皆居るなー」

焦りすぎて何度か着替え中にバランスを崩しながらも、何とか間に合った。
既に先生の前には、クラス全員がやや大雑把ではあるが、整列していた。

296 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 07:58:46.23 ID:baBpvNQo

俺は三度の遅刻をクラスメイトに野次られながら、列の一番前に並んだ。

トミー
「ハローっ、ちこく魔くんっ」

男
「うおっ……！くすぐったいなオイ」

列の最前列には、すこし大きいサイズのジャージを着たトミーが居た。
長い袖に隠れた手で、俺のわき腹を突っついてくる。
見た事が無いわけではもちろん無いが、
こうして体育の授業中に彼女が隣に居る事が少し不思議な気がした。
女子達の中で一際小さい彼女が最前列に居る理由は言わずもがなだ。

トミー
「きょう、何するんだろーね？」

男
「さーなぁー……合同で出来る事だろ？マラソンとか？」

トミー
「うえぇー……ぼく長距離きらいー……はやいけど」

男
「自分で言うなよ！っていってえ！」

トミーの顔を見ながら話して居ると、頭にスナップの効いたメガホンの一撃がヒットした。

先生
「やかましい！なーにを一番前でくっちゃべっとるんだお前らは。今から何やるか話す所だバカタレが」

叱責に縮こまるトミー。
先生がメガホンを頭の上に持っていくと、潤む瞳で俺を指差した。

トミー
「せ、せんせぇ…こっ……この人がむりやり……っ」

先生
「…………」

男
「な……っ！ひきょ……いてえっ！」

何故か彼女の分まで俺の頭は小気味良い音を奏でた。
さっきまでの潤んだ目は何処へやら、したり顔で笑っている。
女という生き物は全く。

297 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 08:04:51.69 ID:baBpvNQo

先生
「えー今日は男女合同でレクリエーションでもやってもらおうかと思ってる」

トミー
「れくれーしょん？」

先生
「ま、要するに”何でもやって良い”って事だ。俺からのバレンタインだと思ってくれ」

男
「おー……！」

トミー
「おおー！せんせーかっこいー！」

先生
「ふふ……照れるからやめてくれ」

先生の粋な計らいに、クラス全体が湧いた。
体育教師というのは、厳しい人が多いがこういう遊び心のある人も多い。
肌寒い中の体育で気が滅入っていた俺を含むクラスメイトは、皆一様に笑いが顔に浮かんでいる。

先生
「まー何でもとは言ったがだらだらするとかはナシだ。一応”授業”だから男女共に遊べる競技にしてくれ。なんかあるか？」

先生は騒ぎを収めるように声を大きくして言った。
その言葉に騒いでいた生徒達は皆声を潜めて、何かを考えている。
男女共に遊べる楽しい競技。
何かアイディアを探していると、俺の隣で突然トミーが声を上げた。

トミー
「ドッチボール！！！！！！！」

突然の提案に、辺り一面が静かになった。
トミーは嬉々とした表情で右手を高らかに上げている。

男
「………ドッチ？」

腰に手を当てながら何かを考えている先生。

トミー
「…………………やりたいなぁ」

彼女の右手がゆっくりと下がった。
下ろした手の先を手持ち無沙汰に弄っていた。

先生
「ドッチか………まぁ均等に男女分ければいいだろう。皆それでいいかー？」

298 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 08:24:02.80 ID:baBpvNQo

列をぐるっと見回して問いかけるが、特に異論らしい異論は聞こえなかった。

先生
「よし、んじゃ俺はここで見てるから、準備と片付けをお前らで全部やれ。それが今日の授業だ」

トミー
「やったー！！ドッジだー！！！」

自分の意見が採用されて、小さな少女は元気に飛び跳ねている。

男
「ははは……小学生か」

トミー
「…………ほあた！」

男
「ぐふぁっ！」

トミー
「……おまえはもう、しんでいる」

男
「あ……あべし……」

俺は地面に膝をついた。

――――――

生徒
「ボールこれでいいかー？」

生徒
「ラインこんなもんでいいだろ」

生徒
「強そうな奴ちゃんと分けろよ！！」

あちこちで飛び交う声。
ドッジボールなんて本当に小学校の時以来やっていない気がする。

男
「うわー……すっげー懐かしいな」

トミー
「うんうんっ！ぼく、わくわくしてきたっ！」

男
「ははは……トミーは体育好きだなー」

299 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/09(金) 08:25:46.01 ID:baBpvNQo

とりあえずここまでで寝ます……。
ドッチ×　ドッジ○でした。相変わらずミスタイプが目立ちますがもう何回しねばいいんでしょうね（凸）
おやすみなさい

300 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 09:46:06.29 ID:IRZD1MDO

>>299
乙
出張で体調崩しなさんなよ

301 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 11:07:52.80 ID:Ui0CkUAO

べ、別に少し大きいサイズのジャージを着たトミーの絵をみたいなぁとか思ってないんだから／／／

302 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 13:25:01.83 ID:SJP4N2AO

>>299
主よ乙。
海外出張がんがれ！

303 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 13:42:12.51 ID:HcVGLsSO

なんだ>>1は勝ち組か

304 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 14:08:30.43 ID:fYelvIDO

海外ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ますます謎だな……

しかしトミーの可愛さったらもう……はぁ

305 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 14:30:45.75 ID:iod72foo

>>299
体壊さないようにね

306 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 15:38:51.67 ID:baBpvNQo

体操服姿の彼女はとてもイキイキとして見えた。
こんなにも運動神経が良いのに良く転ぶのが本当に謎だ。
そうこうしている間に、全員で行ったおかげかあっという間に諸々の準備は整った。

男
「後はチーム分けだな。どうやって決める？」

トミー
「じゃんけん！じゃんけんで負けたほうと勝ったほう！ぼくはいっつもそーしてたよー？」

男
「んじゃそれでいくか。皆ジャンケンしてくれー」

トミーと俺の声にクラスメイトは皆あちこちでジャンケンを始めた。
そして俺は当然、目の前に居た彼女が相手だった。
この方式でチームを分けると、ジャンケンの相手になった奴とは必ず敵同士になる。
つまり、この段階で俺とトミーは敵同士になったという訳だった。

トミー
「ふっふっふ……ぼくにかてるかなっ！」

男
「まけんっ！」

気合い一発、じゃんけん勝負。
数度のあいこを経て、白熱の試合の結果。

トミー
「はーいトミーちゃんの勝ちだねっ！」

バッティングセンターの時といい、俺は彼女とのじゃんけんに弱いらしい。

男
「くっ……これはあくまでもチーム分けだ！勝負はじゃんけんじゃない！」

負け惜しみを吐きながら負けチームのコートに入った。
”勝ち組”と”負け組”でチームを分けるのはモチベーション的な問題が発生する事に気付いた。
明らかにこっちの陣営は既に負けそうなオーラが漂っていた。
センターラインを跨いで、両チームが睨みあう。
するとトミーが唐突に俺に指を突きつけた。

トミー
「よぉし、決闘だぁあああー！！けっとーをもうしこむ！！！」

踏み込んだ足元から砂埃がもうもうと舞った。

男
「け、決闘……？」

307 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 15:39:27.63 ID:baBpvNQo

両陣営の生徒達が彼女に視線を集めて止まった。

トミー
「そう！ぼくに勝ったら、いーものあげちゃうよー？」

男
「いいものか……」

不敵に笑うトミーの言葉。
いいものというのは、恐らくアレの事だろう。
しかしくれるなら普通にくれれば良いのにとも思った。
負け組陣営では賞品に関して意見が飛び交っていた。

生徒
「碧山のかぁ……迷うな」

生徒
「俺はパスだな。年上派だし」

生徒
「俺はあの子がいい。ホラちょっとお嬢様っぽい……」

トミー
「だぁー！外野ぁ！うるさい！」

男
「ははは……」

両手をばたばたと振りながら外野を黙らせた。
こんな調子だから、彼女を女の子として見なさない男は多い。

トミー
「ともかくっ！バッティングセンターのリベンジマッチといこうじゃないか！」

男
「ふ……望む所だ！悪いが俺はドッジなら負け知らずだぜ？」

トミー
「ぼくだってしょーがっこーのころは……」

生徒
「リベンジってなに？デートとかしてんの？やっぱり二人って……」

生徒
「バッティングセンターってまたベタだねートミー」

生徒
「見せ付けてくれちゃって……」

308 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 15:50:14.29 ID:baBpvNQo

生徒
「あはははは！！」

生徒
「ようロリコン」

男
「…………」

トミー
「…………」

センターに立つ俺達に、敵味方問わず集中砲火が浴びせられた。
この手の冷やかしは幾つになっても案外恥ずかしい。
トミーと仲が良い事はクラス周知の事実で、付き合っているという噂も度々出た事があった。
その度に過剰なほどトミーが否定するのだが、それがなお更火に油を注ぐ事になっているのは言うまでも無い。

先生
「おーい漫才終わったか。ジャンプボール投げるぞー」

二人の間に流れる沈黙に、ボールを抱えた先生が割って入った。

先生
「ジャンパーは反対のコートに……おい碧山でいいのか？」

いつの間にかトミーがセンターサークルの中で身体を伸ばしていた。
先生の指摘通りこの体格でジャンパーを買って出るには少々無理がある。

トミー
「いーから！せんせーはやく！」

生徒
「いい、いい。やらせてあげて先生」
既に余りやる気の無さそうな勝ち組陣営の生徒が言った。
トミーは早くしろといわんばかりに俺を睨んでいる。
俺が飛ばなければならない空気になっていたので、不承不承センターサークルへ入った。

男
「大丈夫か？」

トミー
「……本気だす！」

目の前のボールをしっかりと見つめるトミーの表情は真剣そのものだ。
流石にジャンプボールは取られるわけがないと思いつつも、その空気に少し緊張する。

先生
「んじゃ、いくぞー」

309 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 16:01:52.59 ID:baBpvNQo

男
「………」

トミー
「………」

耳の奥に響くホイッスルと同時に、ボールが高々と空中へ放り投げられた。

トミー
「……っ…！」

男
「よっ……！！」

それを追うように両足に力を籠める。
見上げた眼球に太陽の白が突き刺さって少しひるんで、タイミングが少しずれてしまった。
目の前に伸びる細い手。
一足遅く懸命に手を伸ばすが、完璧なタイミングで飛び上がったトミーの手が、先にボールに触れた。
まるで猫のような軽々として高い跳躍。
信じられない事に、ボールは敵陣のコートへ砂を散らせて落下した。
前と後ろから、驚きの声が聞こえてきた。

男
「くっ……！」

トミー
「よーっし！攻撃かいしー！！」

満足気な満面の笑みで自陣へ戻るトミー。
してやったりという視線が突き刺さった。

生徒
「お前取られてるじゃん！ださっ！」

男
「う、うるせー！油断した！」

生徒
「トミーちゃんすごすぎ！」

ボールの落下を合図に、一気にコート全体がざわつきだした。
敵陣でボールを拾ったのは運動が得意な男友達だ。
既に投球動作に入りながら、狙いをあちらこちらと定めている。
人数の多いコート内では、女の子達が黄色い悲鳴をあげながら右往左往していた。
今までの経験上、ドッジボールで生き残るには作戦と冷静な判断が大事だ。
ガンガンいくのも悪くはないが、命を大事にこっそりと忍ぶプレイスタイルも必要になってくる。
一番よくないのは何の策も無しに動き回る事だ。
俺は慌てふためく人の群れの中で、今後の方針を定めた。

310 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/09(金) 16:05:09.48 ID:baBpvNQo

どうもトミーは運動したがる……。しかし運動の場面になると妙に間延びしてしまうのが悪い癖ですね……
息抜きイベントだと思ってお付き合い下さい。

―――――――――――――――

※次回レスで安価だけ出します※
書き込み予定時間19：30
レスを考えながらお待ち下さい
遊びみたいな安価ではありますが……

―――――――――――――――

311 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/09(金) 16:09:28.08 ID:HcVGLsSO

まさかの本名発覚

312 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 16:27:02.79 ID:fYelvIDO

ドラクエ噴いた
ドッジはいのちをだいじにだろ

これ完全にクラス公認カップルじゃん

313 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/09(金) 17:38:08.09 ID:eJbO52DO

体育って基本学年全体だよな？ってことはサナミもいるんだよな？

314 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 18:11:34.37 ID:QhZuIgDO

ちょっと何いってるかわかりませんね

315 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 18:14:25.32 ID:kp.YQMAO

>>313
どんだけ人数の少ない学校にいたんだよ

316 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 18:14:59.17 ID:kp.YQMAO

>>313
どんだけ人数の少ない学校にいたんだよ

317 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 18:46:58.43 ID:FT4qZsoo

>>313
うちの学校は2クラス合同だったぞ？

318 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:09:17.28 ID:HcVGLsSO

そうまでしてサナミだしたいか

319 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:44:53.82 ID:GxvVhMAo

早く安価出せよハゲ

320 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:56:31.38 ID:ym1iZIAO

>>319
呼んだ？

321 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 19:56:53.31 ID:baBpvNQo

すいませんだいぶん遅れました……
ちなみに1クラスだと考えてもらえばおｋです……

>>327

322 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:57:18.28 ID:rzWpEASO

男がトミーの顔面に、本気のボールをぶつける
ただしトミーがとるとかよけるとか誰かが助けたりするのはなし

323 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:57:18.44 ID:rzWpEASO

男がトミーの顔面に、本気のボールをぶつける
ただしトミーがとるとかよけるとか誰かが助けたりするのはなし

324 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:58:14.90 ID:rzWpEASO

男がトミーの顔面に、本気のボールをぶつける
ただしトミーがとるとかよけるとか誰かが助けたりするのはなし

325 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:58:16.50 ID:rzWpEASO

男がトミーの顔面に、本気のボールをぶつける
ただしトミーがとるとかよけるとか誰かが助けたりするのはなし

326 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:58:17.22 ID:rzWpEASO

男がトミーの顔面に、本気のボールをぶつける
ただしトミーがとるとかよけるとか誰かが助けたりするのはなし

327 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:58:20.66 ID:FT4qZsoo

ガンガントミー狙い

328 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 19:58:27.87 ID:8ogaT2DO

なんかめんどくさくなってきた
今日の晩飯について考えよう

329 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/09(金) 19:59:30.99 ID:dfWoTCso

>>322-326

330 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 20:04:30.94 ID:fYelvIDO

クソワロタ

もうわざとやってんのかと

331 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 20:52:12.43 ID:ZC36xOwo

このパターン多すぎだろｗｗｗｗｗｗ

332 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 21:09:35.77 ID:FBzwuIAO

あんまわらかすなｗｗｗｗｗｗｗｗ

333 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 21:10:15.92 ID:HcVGLsSO

安価来てたけどアマネいないからいいか

334 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 21:32:08.55 ID:IRZD1MDO

なんでいつも来れない時に安価被るんだよｗｗｗｗｗｗｗｗ
狙う程度で良かった
ドッジ顔面は気まずさが半端ないし

335 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 21:45:54.36 ID:9uAYC.Uo

>>313
小学生の頃からクラス別だったぞｗｗｗｗｗｗｗｗ

336 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 22:30:00.37 ID:baBpvNQo

トミー
「まわせまわせー！ボールー！ボールまわしてよー！」

コートの中でぴょんぴょんと跳ね回っているトミー。
しかしボールは回ってこず、センターラインギリギリの所から自陣に向かって放たれた。
人の波にざあっと隙間が出来る。

―――バシィッ…！

生徒
「っしゃあ！！」

俺のすぐ隣で男子の一人がボールを受け止め、即座に投球動作に入る。
風を当てられて飛ぶ綿埃のように敵陣では生徒達が右往左往していた。
小さい的もちょこまかとあちこち走り回っている。

生徒
「よっ！！」

生徒
「うわっ…！くっそー！」

投げ返されたボールは敵陣営の男子に当たり、グラウンドに転がった。
当てられた者は手をあげて外野へと捌けていった。

トミー
「あぶないなー！もぉー！！」

トミーは数名の女子に紛れて、抗議の声をあげている。
啖呵を切ったはいいが、やはり所詮は女の子と言った所だろうか。
さっさとトミーを当てて、決着をつけてやろうかと思っていたが、それも可哀想に思えてきた。

男
「ったく……決闘だなんて無理なことを……」

口の奥で笑いを噛みながら少し余所見をした。
すると。

―――ドスッ…！

生徒
「えっ……！」

鈍い音に振り返ると、ボールがころころと敵陣へと戻っていった。
呆然とした顔の男子が外野へと歩いていく。
行儀良く帰ってきたボールを得意げな顔で拾ったのは。

トミー
「ふっふっふ……これでひとつ！」

337 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 22:35:53.80 ID:QhZuIgDO

今だっ

ホワイトゴレイヌ

338 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/09(金) 22:43:08.89 ID:baBpvNQo

男
「え……マジ……？」

敵は不敵な笑みで俺を見つめている。
背中に寒いものが走り、俺は身を固めた。

生徒
「おい逃げろ！狙われてんぞ！」

後ろで聞こえる味方の声。
トミーの顔から笑顔が消えた。
俺を見つめたまま勢いよく地面を蹴りだすと、
それと同時に飛び上がり、全身をバネのように使いボールを放った。
逃げられない、そう思ったのだが。

生徒
「いってえ！！俺かよ！！！」

男
「の……ノールック……！」

視線とは全く逆の方向へとボールは消え、また一人味方が減った。
敵味方両陣営が唖然とした様子で短く息を吐く少女を見つめていた。

トミー
「ふたぁーつ！！あっれえー？どしたの？固まっちゃって」

生徒
「すげぇ……」

生徒
「トミーちゃん偉い！やっちゃえー！！」

男
「……………」

駄目だ、こいつ。
早くなんとかしないとあっという間に全滅してしまう。
居所なく地面に転がるボールを拾い上げて、俺は感触を確かめた。
彼女を甘くみたのが間違いだったのだ。
情けをかけていれば、こちらがやられる。

トミー
「ほほう！やる気になったな、こぞう！」

男
「……後で泣いてもしらねーからなっ……！！」

左手を前に突き出し、右手を引く。小さな的にめがけて俺は渾身の一球を投げた。

339 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 22:45:01.34 ID:dfWoTCso

　　　　/::::i::::､:::ヽ､:::＼:ヽ:＼::ヽ:､:ヽ:､:',　　　早　　駄
　　　/::i|::l::ﾄ､ヽ::､:ヽ:､:::::＼::ヽ::l:ヽ:i::i:::!　　　く　　目
　　　/:/:!:::!:|::ヽ:＼ヽ:::､:＼::ヽ:ヽ!:::i::|:::!::!　　　な　　だ
　　　!ﾊ::|::::i::l:|心､:ヽ::＼:ヽ_＼､＼:ヽ:|!:|:|i.　　ん
　　　　i､:!:|:､N{､ﾋjヽゝ＼ヾｲﾋｊ　>､ヽi:､:|:l: 　と　　こ
　　　　　ヽ:!::ﾄヽ￣　l! `　　｀￣´　|::l::|:|j:,!:!　か　　い
　　　　　　ﾄ､::! u　　　　　　　　　ｊ |::/lj:::!ﾘ　　し　　つ
　　　　　　　ヾ、　丶 -　　　　u　ﾘｲ:|ﾘ　　　な　：
　　　　　　　　ﾘヽ　‐､ｰ- ､_　　／ｲ:::i　　　　い　　：
　　　　　　 rｰ'"ﾄ:lﾞ､　￣　 .／　 , |::!　　　　と　　：
　　　　　　/ ﾍ　ヾ　ヽ､ _,.　'　　 /　|:'　　

340 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 22:57:07.04 ID:fNoDdMDO

>>337
伸縮自在の愛で万事解決

341 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 23:36:56.45 ID:fy8LhMk0

強……！速…避……
無理……！！受け止める！？無事で！？
否　　死

342 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/09(金) 23:48:25.14 ID:fYelvIDO

恋愛シミュゲっていうより、日常系アニメみたいだよなぁ
絵師の力もあって頭にすぐイメージ出来るからだろうな

343 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 00:05:39.56 ID:h.brF4co

明日は朝早いので、あまり深夜までは更新できませんが頑張ります。
とりあえず用意とお風呂休憩いってきます。

344 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 00:10:11.36 ID:OoUHAMSO

仕事に響かない程度にしろよ勝ち組糞野郎

345 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 00:23:32.70 ID:72AN2wAO

まあ安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗ

346 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 00:23:46.50 ID:72AN2wAO

また安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗ

347 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 00:25:11.85 ID:4/J6MOs0

また安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

348 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 00:46:38.92 ID:xQxP7kUo

また安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

349 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:03:28.92 ID:52g9bIDO

また安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

350 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:07:26.01 ID:KaAQgADO

ここで流れをカット
VIPじゃないと何度言えばわかるのかね………
｢無駄｣レスは控えようず

351 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:12:26.00 ID:0Ln0zl6o

VIPじゃないんだからいいじゃん

352 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 01:15:14.37 ID:h.brF4co

なんとか荷造り終わりました……。
自分を勝ち組なんて言ったら勝ち組の人たちに集中砲火浴びますよ……。
もうちょっと頑張ります

353 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:20:13.95 ID:pGQNxBUo

まあ安価取りに参加出来なかったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ちくしょうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

354 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:24:42.26 ID:lsrBDlso

なにこのゆとり臭い流れ

355 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:29:38.05 ID:KaAQgADO

もう言うなって無駄だし
何言っても本人達は楽しいんだろ

356 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:32:34.14 ID:cLB9cqY0

>>301
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org797198.jpg
眠いのに寝れないのでラクガキしてきた

357 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:36:41.07 ID:KaAQgADO

なんという……センスありすぎるだろ

どっかにいい感じにフルネームでも入れたら立派な壁紙になるじゃないか！本名も割れたしな！

358 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:39:32.81 ID:OoUHAMSO

クオリティ高杉て吹いた

359 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:44:44.99 ID:cLB9cqY0

>>357
その発想は無かった…！君はじつに天才だな！
しかし日本語フォントの種類が少なすぎて仕えそうなのが無い
次までにフリーでフォントを色々探してこなきゃですね

SS読むまでずっとドッジじゃなくてドッチだと思ってた

360 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 01:54:50.16 ID:KaAQgADO

手書……ｺﾞﾌﾝ
そうか…是非作って欲しかったんだが仕方ないか…
しかしこのｸｵﾘﾃｨなら誰もSSのキャラだとは思わないだろうな！

ドッジだかドッチだかどっちかにしろって話だな

361 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/10(土) 02:03:59.93 ID:h.brF4co

――――――

男
「はっ……はっ……！」

トミー
「ふーっ…ふーっ……！！」

信じられない光景だ。
一人、また一人と内野からは人が消えていき、残ったのは俺とトミーの二人きりだった。
二人とも力を使い果たし、肩で息をしている。

生徒
「いけー！碧山ァー！！」

生徒
「女の子相手に手加減してあげなさいよー！」

生徒
「あれはもう女のレベルじゃねえだろ！」

俺達を囲む外野も外野としては機能しておらず、もはや完全なギャラリーになっていた。
先生さえも固唾を飲んで見守り、受けきれずに外に流れたボールもすぐに内野に返ってくる始末。
空気はもういよいよ一騎打ちといった様相だった。

男
「トミー…そろそろ当たってもいいんじゃないか…？お前は猫か…」

トミー
「き…きみこそ…いい加減取りこぼしてくれてもいいんじゃないかな…？」

俺が受けて、トミーが避ける。
この流れをもう何度となく繰り返して、腕と手の平、それに足の裏もじりじりと痛かった。
どんなに勢いをつけたボールでもなんなくひらりとかわす彼女は、本当に猫のようだ。
かといって受けるのが下手かと言えば、臆する事無く全身を使ってボールを止める。
後ろにステップして勢いを[ﾋﾟｰｰｰ]技術も目を見張るものがあった。

男
「悪いけど…そのつもりはないな…！」

トミー
「ふふふ……それでこそわが永遠のライバル！」

啖呵を切ってみたものの、女の子の投げるボールを避ける事を拒んだ俺は、
今までほぼ全てのボールを受け続けていて、手はかなり痺れてきていた。
しかしそれ以上に、今この状況で最も最悪なのは、
ボールが今、にやりと笑うトミーの手の中にある事だった。

362 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 02:05:32.96 ID:h.brF4co

更新の途中ですけどこれだけ言いたい
>>356　貴方一体何者なんですか……。感涙ですよほんとに…。壁紙にしました。

363 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 02:32:24.19 ID:cLB9cqY0

寝れないんだぜー、それにしてもトミー描きやすい
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org797406.jpg
>>362
壁紙にしたとかそんななにそれ羞恥プレイｲﾔｧﾝありがとうございます
ただの暇をもてあましたニートです

364 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 02:40:53.22 ID:h.brF4co

俺が居ない間もよかったら落書きでも投下してて下さいな。
安価までは頑張って書こう！

365 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 02:46:09.48 ID:h.brF4co

ああっ、書き忘れてた……
>>363　うたた寝トミー……。とても自分で作ったキャラクターとは思えないですよ、ほんとに
あなたの絵は何枚見ても飽きないです。ﾋﾛｲﾝ達にどんどん命を吹き込んであげてください。

366 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 03:04:20.57 ID:h.brF4co

男
「まさかここまでやるとは思わなかったぜ…」

トミー
「へへへ……かっこいーでしょ」

まだ外は肌寒いというのに、背中にはじんわりと汗が滲んでいる。
二人の間にはひりついた緊張感が流れていた。

トミー
「…………」

男
「…………」

ボールを持ったまま、大きな瞳で真っ直ぐに俺を射抜くトミー。
外野の声援は青い空へ消え、俺の耳には鼓動と砂を踏む音しか聞こえなかった。
真上から照りつける太陽が、砂煙を白く光らせていた。
ここまで来たら、正直勝ちたい。勝ってトミーのチョコを貰いたい。
恐らく勝負はこの一球で決まるだろう。

トミー
「……避けないよね」

涼しげな笑みで彼女は言った。
一陣の風がもうもうと煙砂を払い、光る髪を揺らした。

男
「………当然」

俺はきっちりと彼女のボールを受け止めるつもりだったが、痺れた手で掴めるかは自分でも判らなかった。
もし避けたとしたら、ボールは外野から俺の手へと戻ってくるだろう。
しかし、最後の最後で逃げる事は出来ればしたくはない。
さりとて危険を顧みず受けにいって負けるのも嫌だった。
風が止み、唐突に声援も止んだ。

トミー
「……いくよっ…！」

男
「こい！！！」

助走をつけて、小さな身体が跳躍した。
足先から遅れて砂がはらりと舞った。

トミー
「おちろおおー！！」

放たれたボールを見つめて、俺は呼吸を止めて身を固めた。

367 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 03:05:02.41 ID:cLB9cqY0

トミーは大口あけてグゴーグゴー寝てた方が可愛いとか妄想してて血迷った
ああトミーにボールぶつけられたい男ｳﾗﾔﾏｼｽ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org797469.jpg
睡魔がやっと来た来たキタっぁ

>>365
うあぁあぁぁああありがとうございます、なんだこれうれしはずかし顔熱い
ラクガキが片寄ってて申し訳ないｸﾞﾎﾞｧｰ

368 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 03:13:41.93 ID:h.brF4co

―――――――――――――――

※次回レスで安価だけ出します※
書き込み予定時間09：15
早いですが出発前に安価だけ……
続きは帰ってきてからになります

―――――――――――――――

>>367　>>363の後にずるずるそうなっちゃうんですよね。そうです、そういう子です…ｗｗｗｗ
偏っててもいいですよ！何も気にせず書きまくっちゃってください。
それではおやすみなさい

369 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 04:38:08.02 ID:Lct0F/Eo

絵見てたらトミーもかわいく思えてきた…
まあサナミのがかわいいけどね！

>>1行ってらっさいﾉ

370 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 04:42:58.96 ID:Be2mVIAO

>>369
どう考えても>>1のが可愛いし

今日も乙。>>1。

371 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/10(土) 07:06:44.08 ID:S.H3Slg0

次の安価でトミー√消滅させてやんよ。覚悟してろ

372 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 07:11:20.80 ID:hXd.pl.0

>>371
そげぶ

373 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 08:56:12.63 ID:KaAQgADO

>>1×絵師微笑ましいなｗｗｗｗｗｗ

ここはあえて負けてあげるのもアリ

374 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 09:05:57.95 ID:52g9bIDO

レシーブで球威を潰すんだ

375 ： ◆vzyXO.Rw6Q [sage]：2010/04/10(土) 09:07:45.62 ID:h.brF4co

おはようございますーいい天気だ
さぁ男は受けるのか避けるのか……運命やいかに…。

,oO(出来れば「○○○で安価回避不可」とかはなければ書きやすいです……orz)

376 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 09:15:07.66 ID:72AN2wAO

よし、初の安価取りに参加するぜ！

377 ： ◆vzyXO.Rw6Q ：2010/04/10(土) 09:16:28.78 ID:h.brF4co

>>383

378 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 09:16:52.00 ID:KaAQgADO

全身全霊でキャッチして反撃

379 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 09:17:59.66 ID:KaAQgADO

>>378

380 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/10(土) 09:18:08.44 ID:hXd.pl.0

ボールも気持ちも受け止める

381 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/04/10(土) 09:19:23.27 ID:hXd.pl.0

>>380

382 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/10(土) 09:19:43.66 ID:WA265oSO