巫女さんや修道女が登場するギャルゲーを作りたい

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1 :1 [sage]:2014/05/05(月) 21:00:31.21 ID:HFM1WuDyo
修道女や巫女さんが好きな>>1がギャルゲーを作るスレです
修道女や巫女さんになぜかドキドキします
このスレではSSを書いたり、スクリプトを勉強したりしながらゲームを作りたいと思います

・ゲーム形式
ADV

・募集
絵師さん
音楽さん

・期間
自分が諦めない限り続けます
シナリオをいっぺんにたくさん書く力がないので、このスレで少しずつ書いていきます
結末とかまだは考えていないので、書きながら話もつくります
2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2014/05/05(月) 21:01:32.71 ID:HFM1WuDyo
・はじまり
主人公の妹が高校で飛び降り自殺を図ったのは3か月前のこと。
体は回復しているはずなのに、一向に意識が戻らないままの妹に、両親も主人公も心を痛める。
主人公の母は、苦悩のあまり霊能力者と称する人々に相談し、その言葉を信じてしまう。
「娘さんの意識が戻らないのは、魂が戻ることを拒否しているからです。彷徨っている魂を見つけ出し、魂から話を聞き、帰って来るように癒してあげなければなりません」
半狂乱になって妹の魂を探そうとする母親。
お見舞いに来た妹の同級生に、そんな母親の姿を見られて、主人公は謝りながら説明をする。
「母さんは騙されているんだよ。魂を見つけて話を聞くなんて、現実の話とは思えない」
「霊能力者の方々は、魂を見つけてくれないんですか?」
「妹の生活していた場をよく知っている、霊力に優れた人じゃないと、難しいらしい。彼らの設備の買い増しや儀式に協力して、霊力を増してあげればできるようになるとか。結局はお金だ」
「私たちの学校をよく知っていて、霊力に優れた人……それなら何人かいますよ、お兄さん」
妹の通っていた高校には、神社の娘や教会の娘などが在籍しており、本物の霊力を持っていると噂されていた。
母親からの強い希望と、自分自身妹が自殺を図った原因を知りたかったことから、主人公は妹の通っていた高校に編入を決意する。
妹を追い詰めた者たちがいるなら悟られぬようにと、伯父と養子縁組し、名字を変えて。
妹の魂がどこにあるのか、妹に何があったのかを知るために。

・ヒロイン
祀部孝子(巫女)
学校周辺の土地を治めるという土地神様を祀る神社の娘。
土地神様の妻としての役割を負っており、神様のお告げで過去未来の出来事を知ることができる。
その回数は決められており、氏子の有力者が地域の声をとりまとめたり、自分のために予知の枠を使っている。
予知の枠を私事で使うことは固く禁じられており、お祭りの夜、氏子たちが見守る中で予知をするのが慣行となっており。
この能力を維持するために、巫女は神様の好みの女であり続けなければならず、恋愛等は禁じられ、その行動は全て経典に縛られている。
孝子は経典と親からの教育にどこまでも忠実で、奉仕心に溢れた言動を貫いている。

望美クリス(修道女)
生まれ育った教会でエクソシストとしての訓練を受けた少女で、いつも修道服を着ている。
悩んでいる人間や邪悪な行動をする人間の心には悪魔が棲んでおり、その悪魔を祓えば全て解決するというのが持論。
悪魔祓いの名のもとに突如他の生徒に襲いかかることがあり、問題視されている。
ただ、実際彼女の悪魔祓いの後で悩みが無くなった、行動が正されたという生徒が何人もおり、庇う教師や生徒も多い。

君島鏡花(邪神信仰)
主人公の妹の友人で、主人公の協力者。
父親が邪神信仰の教祖で、本人もその思想を受け継いでいるが、普段は隠している。
具体的な能力、正体は未定。

桜守薫子(お嬢様)
ものすごいお金持ちのお嬢様で、学校では猛威をふるう。
彼女に逆らって無事にすんだ者は教師も生徒もいないという。

くるみ(人形)
高校の空き部屋の片隅に置かれていた人形。
過去に自殺した女子生徒の魂が宿っており、主人公だけが話をすることができる。
一般的な知識はあるが、生前の自分に関する記憶は全て失っている。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2014/05/05(月) 21:02:48.27 ID:HFM1WuDyo
ヒロイン多すぎかもだけど、一人一人話を書いていきます
始まりからヒロイン登場までは色気ある話にならないけど仕方ないよね
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2014/05/05(月) 22:32:30.53 ID:HFM1WuDyo
妹が自殺を図った。
明るく、聡明で、可愛い妹。
第一志望の高校に合格したのはこの春のこと。
学校生活を楽しんでいる様子だったのだが、梅雨入り直後の六月に、学校の校舎の窓から飛び降りてしまった。
辛い思いをしているのを見落としていたのか、何か力になることはできなかったのか。
意識を失って病室のベッドに横たわる妹の顔を見ながら、僕も父さんも母さんも悩みに悩んだ。
あれから三カ月、妹の体に問題は無いと主治医は言うが、妹はいまだに目を閉じたままでいる。
そして、妹に何があったのかもわからないままだ。
5 :1 [sage]:2014/05/06(火) 00:44:53.40 ID:EI2x4sgIo
・共通シナリオ2(>>4が共通シナリオ1)
「先生、早く! 早く娘を治してください!」
「ええ、治療に全力は尽くしております。元々怪我らしい怪我はなかったので、身体はもう万全ですよ」
「ならどうして目を覚まさないんです! いいかげんなことを言わないで!」
真っ白な廊下に母さんの声が響く。
責め立てられているのは妹の主治医で、母さんの言葉に困り顔だ。
「私たちの検査で確かめられる範囲ですと以上は無いのですが……娘さんが意識を取り戻すには、今は待つしかないと言うのが正直なところでして」
「つまり何もしていないってことじゃない! 治しなさい! どうして治せないの!」
母さんは主治医の白衣を掴んで放さない。
「どうして治せないのよ! 治せないならあなたたち医者の意味がないでしょう!」
「母さん、医者にできるのは真希の生命維持の手助けまでだ。真希の精神や脳については、どうにもできない。わからないものに手をつけるわけにはいかないんだよ」
主治医の代わりに僕が説明した。
「昨日も先生に説明してもらっただろう」
「そうだったかしら。いずれにせよ納得できないわ」
「人間の脳や精神の仕組みは、まだ完全に把握していないんだよ。自然治癒に任せるしかない時もある。これは先生のせいじゃなく、世界の誰が診てもそうなるんだ」
「やっぱり医者も医学もあてにはならないのね……」
白衣から手を離し、母さんは肩を落とした。
「そう! 医者も医学もあてにならない! そんな時のために私たちがいるのです!」
今度は朗々たる男性の声が病院の廊下に響いた。
振り返ると、まだ残暑の香りある八月の終わりだというのに、真っ黒なコートを着込んだ男性が立っていた。
「今日も来たのか。暑かっただろうに」
「暑さも寒さも関係ありませんよ。そこに救いを求める者がいる限り。さあ、奥様……」
男は母さんを見て、手を差し伸べた。
「今日こそご用意いただけましたか? 私たちに協力していただければ、娘さんの魂を必ずや取り戻してみせます」
「は、はい!」
鞄から白い封筒を取り出し、男に手渡そうとする母さん。
その腕をしっかりと掴んだ。
「馬鹿な真似はやめろよ、母さん。こんな男に金を払って何になるんだ」
「だって、お金を払えば真希を目覚めさせてくれるって……」
「そんなことできるわけがないだろう。落ちついてくれよ」
不満げな母さんをどうにかなだめて、封筒を鞄に戻してもらう。
コートの男がこちらを見てにこりと笑った。
「いやいや、頼もしい息子さんだ。しっかりとしてらっしゃる」
「普通だろ。母さんが正気じゃないだけだ。帰ってくれ」
「まあ待ってください。もう一度私の話を聞いてください」
「聞かないと言っても勝手に話していくんだろ。いつも通り、あと数分で警備員が来てくれる。それまでは自由にしてくれ」
「今あなたの妹さんは、魂が彷徨っているのですよ。だから、体が回復しても意識が戻らないのです」
相変わらずの朗々たる声で、男は語る。
看護師の方々もも慣れたもので、そこに誰もいないかのように廊下を通っていった。
「妹さんの意識が戻らないのは、魂が戻ることを拒否しているからです。彷徨っている魂を見つけ出し、魂から話を聞き、帰って来るように癒してあげなければなりません」
「それで、どうしてあんたに金を払わないといけないんだ?」
「今の私たちには妹さんの魂を呼び戻すための力が足りないのです。その力を得るために儀式を行わなければなりません。そのためのお金なのです!」
「全部あんたが言ってるだけだろ。それで解決する保証なんてどこにもない」
「確かに上手くいくと言い切ることはできません。しかし、他に手段が無いなら試してみてもいいのでは? 私もいつまでもこの地にいるわけではありませんし……」
男の言葉に、母さんが反応した。
「そ、そうよ! 他に無いんですもの! これで真希が助かるなら、安いものだわ!」
「母さん! どれだけの長丁場になるかもわからないんだ! そのお金は真希の医療費にとっておいてくれ!」
「でも、医者では治せないって……」
男に縋りつこうとする母さんを、必死になって押しとどめた。
6 :1 [sage]:2014/05/06(火) 01:18:58.82 ID:EI2x4sgIo
・共通シナリオ3
そして数分後、ようやく警備員が駆け付けて、男を外に連れ出して行った。
「ふぅ……」
母さんを病室に入れて、一息つく。
周囲の病室の人たちに迷惑をかけた旨謝りに行こうと、再び廊下に出た時――
「あ……」
「あれ、君は……」
見知った女の子の姿があった。
「こ、こんにちは、お兄さん」
「真希の友達の、君島さんだっけ?」
「は、はい。君島鏡花です」
「ひょっとして、ずっと見てた?」
「い、いえ。それほどはっきりとは見ていませんでしたが。ちょっと聞こえるくらいで」
「恥ずかしいところを見せちゃったな」
「恥ずかしいだなんてそんな。真希ちゃんのご家族はきっと大変だろうと思っていましたし……お兄さんはとてもカッコよかったです」
「ありがとう。まあ、見ての通りだよ。真希はまだ意識を取り戻していない。そして母さんは、霊能力者と称する輩を信じ切っている」
「先ほどの男の人は、霊能力者だったんですね」
「母さんは騙されているんだよ。魂を見つけて話を聞くなんて、現実の話とは思えない」
「霊能力者の人は、魂を見つけてくれないんですか?」
「真希の生活していた場をよく知っている、霊力に優れた人じゃないと、難しいらしい。彼らの設備の買い増しや儀式に協力して、霊力を増してあげればできるようになるとか。結局はお金だ」
「私たちの学校をよく知っていて、霊力に優れた人……それなら何人かいますよ、お兄さん」
「え?」
「うちの高校は神社の娘さんだとか教会の娘さんだとかがいて、本物の霊力を持っているともっぱらの噂なんです。その子たちなら、無償で真希ちゃんの魂を探すことに協力してくれると思います」
「……母さんを落ちつかせるためには、いいかもしれないな。ありがとう」
無償で魂を探してくれる人がいると話をすると、母さんは大喜びだった。
結果が出るまで、あの霊能力者の男とは接触を持たないことを約束してくれた。
その夜、父さんと相談をした結果、僕は真希の通っていた高校に編入することになった。
霊能力や魂の話を信じているわけではないが、母さんに十分な説明をするために、魂探しを依頼をする子たちとよく話しておきたかったからだ。
そして何より、僕自身きちんと調べたいという気持ちがあった。
真希に、最愛の妹に何があったのかを。
7 :1 [sage]:2014/05/06(火) 01:53:28.61 ID:EI2x4sgIo
冒頭ここまで
次回予定
・祀部孝子1:キャラクター紹介
主人公と同クラス
異常なまでのお人好し(献身推し)
・望美クリス1:キャラクター紹介
主人公と別クラス(同学年)
強烈な正義感(男前推し)
・君島鏡花1:キャラクター紹介
主人公の後輩
普通の皮をかぶったオカルティスト(異常者推し)
・桜守薫子1:キャラクター紹介
主人公の先輩
ロリババアorツンデレ(ギャップ推し)
・くるみ
人形
つくも神キャラ(何を推すか曖昧)
8 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 01:59:32.99 ID:EI2x4sgIo
寝る前にトリップ付けます
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2014/05/06(火) 03:26:38.95 ID:dVt58xX+o
結構コメディっぽい感じなのかな?
遅筆だから全キャラは無理だけど絵で参加希望
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(東海) :2014/05/06(火) 04:45:19.58 ID:O6I/hT/AO
巫女シスターと聞いては期待age
11 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 10:18:21.79 ID:EI2x4sgIo
>>9
絵師さんきた―
ありがとうございます
普通のシーンはコメディっぽく、全体としては切なげなお話を目指しています
書きながら考えている状態ではありますが…
是非ともよろしくお願いします!

ヒロイン5名のうち、この子を描いてみたいというのはあるでしょうか(設定>>5
12 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 10:26:30.22 ID:EI2x4sgIo
>>9
ごめん、設定は>>3だった
よろしくです

>>10
ありがとー!
巫女シスターでドキドキしたいのさー
13 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 10:38:14.70 ID:EI2x4sgIo
ホントごめんなさい
ヒロインの設定は>>2でした
今日は各ヒロインの紹介シーンを書いていきます
14 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/06(火) 12:40:49.63 ID:dVt58xX+o
テスト
15 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/06(火) 12:45:14.00 ID:dVt58xX+o
とりあえずシスターさんで
勝手なイメージラフ描いてみたけどどこのうpろだ使いましょうかね?
16 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 12:54:10.63 ID:EI2x4sgIo
>>15
うおー、ありがとうございます
うpろだですが、レンタルアップローダーを借りてみます
しばしお待ちを
17 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 13:05:54.67 ID:EI2x4sgIo
借りてみましたー
こちらでよろしくお願いします

http://ux.getuploader.com/miko_sister_occult/
18 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/06(火) 13:13:07.09 ID:dVt58xX+o
おつです
シスター(仮)うpしました
http://dl6.getuploader.com/g/miko_sister_occult/1/sis.jpg
19 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 13:29:52.21 ID:EI2x4sgIo
>>18
かわいい!
笑顔が透き通る感じで好きです

1キャラあたりの描いていただく絵についてですが

立ち絵(可能ならポーズ差分):通常(微笑)、笑顔、怒り、哀しみ、驚き、照れ
イベントCG:1〜2枚

というのは労力的に大丈夫でしょうか
20 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/06(火) 13:49:18.13 ID:dVt58xX+o
まったり進行なら問題ないですよー
あ、何かデザインで希望があれば言って下さい
(もっと元気な娘のイメージだったから髪ショートにしてとか前髪ぱっつんがいいとか
胸の大きさとか性格による表情の作りとか)

さて、昨日の朝からおきっぱでいい加減眠くなってきたのでしばし寝るのです
21 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 14:54:26.13 ID:EI2x4sgIo
>>20
ありがとうございます&お疲れ様ですー

シスターのデザインですが、今考えた限りで
・基本的な外見はラフに描いていただいた雰囲気でお願いします
・胸は大きく
・普段は透き通るような笑顔が基調
・邪悪さと対峙した時は極めて冷酷な表情(怒り)

こんな感じでまったり進行の予定ですので、是非ともよろしくです
22 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 20:13:11.08 ID:EI2x4sgIo
・祀部孝子1
編入初日は遅刻をするわけにはいかない。そう思って、いつもより早めに家を出た。
妹の通っていた高校は電車とバスを乗り継いだ、家からだいぶ離れた場所にあるのだけれど、それでも始業まで相当な余裕がある時間に着いてしまった。
事前に言われていた通り職員室に向かったが、担任の先生はまだ来ていなかった。
「もうしばらくは出勤しないと思うから、少し学校の中を散策してみたら?」
「はい」
せっかくなので応対してくれた先生の言葉に従うことにした。
妹がずっと第一志望に据えていたこの高校は、私立高校ながら学費が安いことで有名だ。
郷土出身の実業家が何十年も前に設立した学校で、「趣味で設立するのだからお金などとらない」と当時から言っていたらしい。
周辺地域ではこの高校に子供を入学させるのが一つの誇りだと思われていた時期があり、今もその風潮は少なからず残っていた。
朝の光が射し込む廊下を歩く。
どこの教室も静かなものだったが、校舎の三階、僕が編入することになっている二年四組の教室の前を通りかかった時、
「ん、まだまだ、磨きが足りませんね」
人の声がした。教室の扉窓から覗くと、女子生徒が一人、机を熱心に拭いているのが見えた。
「ふふふ。あなたも数年ぶりのお役目ですし、ピカピカになって転校生の方を迎えましょう」
女子生徒は、机に話しかけながら掃除をしていた。
「ええ。気に入ってもらえるといいですね」
「また倉庫に片づけられてしまうんじゃないか、ですか。それは私にもわかりませんが、片づけられるのは嫌ですか?」
「転校してくる方にとって、あなたと過ごす日々は一生の思い出になるでしょう。あなたの居る思い出が良いものになるよう、私も力を尽くします」
まるで本当に机と会話をしているように、女子生徒は頷いたり、笑いかけたりしている。
その様子も独特のものではあったが、更に奇妙なことに、女子生徒は神社で見かけるような巫女服を着ていた。
「はい! 綺麗になりました!」
数分間そうやって机を磨いた後、女子生徒は立ち上がる。
にっこりと笑って教室を見まわし――
「あ……」
目が合ってしまった。
「おはようございます」
教室に入って挨拶をした。
「おはようございます。ええと、あなたは……」
「このクラスに今日から加わる、坂上良雄です」
「あなたが転校生さんですか。私は祀部孝子と申します。これからよろしくお願いします」
「祀部さん、朝早くからありがとうございます」
つまり彼女は、僕の使う机を用意してくれていたということなのだろう。
来る前からこんなに気を遣ってもらって、感謝することしきりだ。
思わず深く礼をしてしまっていた。
「そんなかしこまらないでください。いいんですよ、これは私が趣味でしていることなので」
「でも、こんなに綺麗になるまで掃除をしてもらって……だいぶ時間がかかったでしょう」
「それほどでもないですし、本当に気にしないでください。言ってしまえば、全てが坂上さんのためというわけでもないですから」
「え?」
「こちらの机は数の余った備品で、この数年間ずっと倉庫にしまわれていました。それが、坂上さんの編入で、やっと出番が来たわけです」
「そういえばさっき話してたね」
「あ、ひょっとしてずっと聞いていたんですか。恥ずかしいですね」
祀部さんは顔を赤らめた。
「まあ、そういうことなんです。こちらの机としても、できるだけ綺麗になって過ごしたいということでしたので、半分以上は机のためにお掃除しました。だからあまり気にしないでください」
「机と、話をしていたの?」
「どうでしょう。そう見えたならそうなるのかもしれません」
祀部さんの指が、僕の机を撫ぜた。
「坂上さん、机にだって、魂があるんですよ」
「魂……」
恐らくはこの子が、君島さんの言っていた神社の娘さんなのだろう。
新たな学び舎に来て一時間も経たないうちに、魂という言葉を耳にすることになった。
23 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 20:15:58.45 ID:EI2x4sgIo
一つのエピソードあたり結構時間がかかると実感です
いきなりヒロインがおかし過ぎるかもしれないので、文章を読んでヒロインに興味・好感を抱けなかったらご指摘ください
これから投下するシナリオ原文についても、同様にお願いします

次は望美クリスのキャラクター紹介です
24 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/06(火) 21:59:18.77 ID:dVt58xX+o
いかん寝坊した!と思ったがまだ休日の夜だったZE

>>22
巫女さん不思議少女可愛いww
もうcv.早見沙織で脳内再生余裕でした
イチャコラはよ!はよ!

クリスも期待してるですよー
25 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/06(火) 23:13:42.24 ID:EI2x4sgIo
>>24
ありがとうです
クリスの1は明日になりそうです
早速予定に遅れが生じております

書き始めて、口調の違いとか語尾の違いとか決めておこうと思いました

孝子「ですよ」
クリス「だよー」
鏡花「だわ」

鏡花は共通部の口調では丁寧語だったけど、それだと孝子とかぶってしまうので
妹の代理キャラという流れで口調を変えるつもりなり
26 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/08(木) 22:46:56.57 ID:uGKt38bao
シスターの胸と頭の白いのは繋がってない場合頭の黒いのに縫い付けてるのか
バンダナみたいに巻いてるのか…
27 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/08(木) 23:42:59.85 ID:bFYUZTYco
>>26
そういえば正式にはどうなってるんだろう
見栄えが良いのはどちらとかあるかな?
とりあえずシナリオはいきなり遅れている
28 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/08(木) 23:56:51.44 ID:uGKt38bao
一応繋がってるタイプだと髪の毛が出せないので頭のが丸ごと脱着可能な感じでいきます
ゲームだし多少嘘でも見栄え優先という事で

>シナリオ
まったり進行でのんびり行きましょう
あせると書くのが嫌になって企画頓挫になるかもですし
そのかわり立ち止まらない亀の精神で(大事)
29 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/09(金) 00:04:41.91 ID:Tebwh3r+o
>>28
見栄え優先よろしくです
立ち止まらない亀の精神、すごくいい…
ありがとです
週末に向けて少しずつでも進めて参ります
30 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/10(土) 12:22:45.51 ID:Rzw1as5co
・望美クリス1
教室での自己紹介から始まった一日が終わり、放課後となった。秋の夕刻、橙赤色に染まるの校舎の中庭を、少し人目を気にしながら歩く。向かう先は特別教室棟の端。真希が飛び降り自殺を図った場所だった。
「ここで真希は見つかったのか……」
煉瓦造りの建物の周囲に張られた芝生。昼休みには生徒たちが集まって、食事をとる姿も見られるという。そこで真希は、横たわっているのを発見された。
特別棟の校舎を見上げると、真希が飛び降りたとされている博物室の出窓が見える。と、三階にある博物室のさらに上、校舎の屋上の柵の外に、不意に人影が躍り出てきた。
「離して!」
「それはできない! あなたの中の悪魔を祓うわ!」
柵を乗り越えた女の子の腕を、別の女の子が掴んでいる。
「もう嫌なの! 生きていたくないの!」
「悪魔にそう思わされているだけ! 心を強く持つのよ!」
「離してよ、クリス! あなたもろとも飛び降りてもいいんだからね!」
「私はこう見えて重いからそうはいかないわ! 考え直して!」
どうやら自殺をしようとしている生徒と、それを止めようとしている生徒のようだ。
クリスと呼ばれた少女の、金色の髪が風に舞う。彼女は制服ではなく、教会で見るような修道服を着ていた。
「見ている場合じゃなかったな」
仮に重いというのが本当だとしても、柵の外に居る生徒を止められるかは修道服の少女の握力の問題で、そう長くもつとも思えない。
「飛び降りても無駄だ。ここには僕がいるぞ」
両手を広げて呼びかけた。
「女の子一人なら受け止めてみせる!」
自殺志願の女子生徒がこちらを見る。
「な、何言ってるの、あんた。飛び降りた人にぶつかって死ぬ人だっているのよ?」
「不意打ちならともかく、僕は君が降ってくることがわかってるから、死にはしないだろう。さあ、こい」
「私もお勧めしないわ」
修道服の少女が口を開いた。
「死ななくても深刻な怪我を負うでしょう。人を救おうとするあなたの心は素敵だけど、やめた方がいい」
「そうは言っても、ここで人が死ぬことには抵抗があるんだ」
「引く気は無いのね。それなら……」
ひらりと、修道服の少女は柵を乗り越えて、屋上から飛び降りてしまった。そのまま芝の上に転がるように着地する。立ち上がった少女の、青い瞳がこちらを見た。
「一人では難しくても、二人でなら受け止められるわ!」
「お……おお!」
二人並んで、一斉に両手を広げた。
「さあ、どこにでも落ちてこい!」
「神のみ名において、あなたの悪魔を祓ってみせる!!」
屋上の女子生徒はしばらく逡巡した後、柵の中に戻っていった。
「諦めてくれたのか……?」
「たぶん。あの子を追っていた先生がそろそろ追いつく頃だし、ひとまず大丈夫でしょう。ありがとう、助かったわ」
「僕は何をしたわけでもないけどさ。それより君、校舎から飛び降りちゃったけど、怪我はない?」
「あの高さからなら、パラシュート降下と速度は変わらないのよ。訓練を積んでいれば大丈夫」
これまでの人生でそんな訓練を積む機会はなかったが、どうやらこの子は違うらしい。
「私はクリス。あなたは?」
「坂上良雄。今日この学校に編入してきたんだ」
「良雄ね。あなた、才能があるわ。悪魔祓いの才能が」
そういえば先ほども悪魔を祓うと言っていた。この子が君島さんの言っていた、教会の娘さんなのだろう。
「僕は普通の家庭の出身だし、特別信仰心があるわけでもないから、悪魔祓いなんてできないと思う」
「家柄なんて関係ないわ。私は信仰心で悪魔を祓っているけど、本当に必要なのは信仰の厚さでもない」
クリスはにこりと笑った。
「人を救いたいという心だけなの。闇を裂く光のような……」
「夢中だったけど、あの子を救いたかったのかはわからないよ」
ただ、真希が飛び降りた場所でまた人が飛び降りるのが嫌だった。
「それでもいいわ。また会いましょう」
修道服の裾を翻し、クリスは駆けていった。
31 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/10(土) 12:49:53.98 ID:Rzw1as5co
望美クリスの紹介です
結局書きやすい口調になってるけど、気にしない
スレに投下しながらだと改行制限のおかげで、1つのエピソードあたり50行に抑えることを常に意識できます

次は君島鏡花の紹介エピソードです
メイン3人のキャラが固まるので、全体としてどんな話にするかも考えつつ、エピソードを増やしていきます
ついでにどんなゲームにするかも考えつつ…

ノベルゲーム(選択肢あり)
場所移動式ADV(選択肢あり、場所移動そのものも選択肢)

1エピソードあたり必ず1つ選択肢があるとかすると、ちょっと新しい気もする
32 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/10(土) 22:54:07.34 ID:Sipg1PiOo
お疲れ様です
クリスさんイイネ
あらあらうふふ系かと思ってたら結構熱い人だったww

クリス立ち絵やっと線画完成…
明日にはうp出来ると思います(ただし差分はまだない)

選択肢1つ…SGCR…う、頭が
33 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/11(日) 04:02:29.14 ID:oj+j9vl0o
>>32
うおー、楽しみにしております
クリスは想定より熱いキャラになりつつありますwwww
この方が話が作りやすそうなのと、書いてみたら好みにはまったのとで…
よろしくです

SGCRってそんな感じのゲームだったんですな
うーむ…
自分は短編を書き溜めるスタイルなので、話を適当に繋げやすい場所移動ADVがいいかもしれない
あるいは文章量とかがんばって、一般的なノベルゲームを目指すかですが
序盤の短編エピソードを書き溜めたあたりで、きちんと決めたいと思います

序盤のテーマは
・妹が自殺を図った理由を調べる
・ヒロインの能力、秘密の一部、解決するべき問題の紹介
です
ヒロインの問題解決(攻略)が、主人公の元々の目的とイコールになることを示す予定です
34 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/11(日) 18:20:02.59 ID:kQTE8gB1o
あ、シーン毎に選択肢って事ですか?
シナリオ全部で選択肢が一つだけと勘違いしたww
それはかなり大変になるかと思うので、一本道でエンディングまで作ってから
増やしたほうがいいんじゃないですかね(思いついた会話とかはメモだけとっといて)

クリスたん立ち絵出来ました
http://dl6.getuploader.com/g/miko_sister_occult/2/sist.jpg

…ちょっと巨乳すぎですか?
35 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/11(日) 21:02:13.67 ID:oj+j9vl0o
>>34
お疲れ様です
クリス立ち絵、すごくかわいいです
この眼差しというか表情、大好きだなぁ…
おっぱいはこのくらいの大きさが、愛に溢れる感じで良いんじゃないかと
私自身の趣味ではありますがwwww

>一本道でエンディングまで作ってから増やしたほうが

ご助言ありがとです
この方法で製作していきたいと思います
鏡花の紹介エピソードを書いたら、クリスを軸に据えたお話を作って参ります!
36 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/11(日) 22:58:05.39 ID:oj+j9vl0o
テスト
書き込むときにww2つのつもりなのに
書き込むとww4つになっている件

鏡花の紹介はまだ途中です
異常者推しのキャラにするつもりだったけれど
最初から異常者を知らしめるイベントを作ろうとすると、すごく嫌な子になってしまう
工夫工夫…
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2014/05/11(日) 23:04:02.40 ID:NcuYGL8co
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします(東海) :2014/05/12(月) 00:36:04.34 ID:sH5u5dsAO
草が増えるのはパー速の仕様やね
39 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/13(火) 21:10:50.25 ID:b31cwJPco
・君島鏡花1-1
最寄駅から自宅までの帰り道、今日のことを思い起こしながら歩く。
編入初日だけあって色々と忙しい一日だったが、祀部さんとクリスに会えたのは幸運と言えるだろう。
真希の魂を探す力を持つかもしれない女の子たち。信じる信じないはともかくとして、母さんは喜んでくれそうだ。
「あの子たちが、君島さんの話していた霊能力者なのかな。君島さんに今度会ったら聞いてみよう」
「呼びましたか、お兄さん」
すぐ目の前の電柱の陰から、君島さんがひょっこりと現れた。
「こんばんは、お兄さん」
「び、びっくりした。どこから出てきたんだ」
「えへへ。私、柱や壁の隙間からなら、いつでもどこでも出現できるんです」
「え?」
驚いた。というか、意味がわからない。
「というのは冗談で、お兄さんが駅から家に帰るならこの道を通るだろうと、電柱の陰で待機してたんですよ」
「ええ!?」
もっと驚いた。もう秋も深まって、この時間ともなるとなかなかに肌寒いのだが、どれくらい待っていたのだろう。
「待っていた甲斐がありました。私に聞きたいことがあるとか」
「あ、ありがとう。今日学校で、巫女服を着た子と、修道服を着た子に会ったんだ」
祀部さんとクリスのことを話すと、君島さんは大きく頷いた。
「まさしく。私が以前話した、真希ちゃんの魂を見つけられるかもしれない方々です」
「やっぱりそうか。あの二人以外には居ない?」
「他にも似たような家柄の人はいますけど、あの二人がずば抜けてますね。このオカルティスト、君島鏡花が認めます」
「君島さん、オカルト好きだったのか」
「えへへ。人並みくらいには。初日からあの二人と交流を深めるとは、お兄さんはなかなか引きが強いですね」
「まあ、祀部さんとは同じクラスだったからね」
「どうです? 学校には慣れましたか?」
「一日目から慣れるも何も……とりあえず食堂が混むのはわかった」
「そういえば今日は混むメニューの日でした。お兄さん、ますます引きがお強い」
人気のメニュー、購買の利用法、どの先生が怖いか、どんな部活があるか、君島さんは学校のことを教えてくれた。
「あ、ごめんなさいお兄さん。私ばっかり話して」
「いや、面白いしためになるから、もっと聞かせてくれると嬉しい」
「そう言われたら張り切らないわけにはいきません。あちらの公園にちょっと寄って行きましょう」
帰り道の途中にある公園を、君島さんが指さす。
「待ってよお兄ちゃん! 置いてかないでよおお!」
「うるせえ! ついて来んな!」
その公園の中から聞こえてくる声。
坊主頭の少年のシャツにしがみついて、おかっぱ髪の女の子が泣き叫んでいた。
「私もお兄ちゃんと一緒に遊びたいよおお!」
「お前はのろまだからダメだ! 家に帰れ!」
「嫌だよお! お兄ちゃんと遊んでく!」
「あー、うるさい!!」
坊主頭の少年が、女の子を突き飛ばした。
地面に尻もちをつき、女の子は一層大きな声で泣き叫ぶ。
気付けば子供たちの方に走り出していた。
「こら坊主! なんてことをするんだ! 妹が可愛くないのか!!」
「な、なんだよお前。関係ねーだろ」
「関係ある! 妹を泣かす兄を許すわけにはいかん! 兄はどこまでも妹を可愛がらねばならんのだ!!」
パチンと坊主頭を平手で叩いてやった。
「妹の痛みを思い知れ」
「うわわ。お兄さん、色々ヤバいっすよ」
君島さんが明らかにひいているが、止まらなかった。
40 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/13(火) 21:14:41.64 ID:b31cwJPco
・君島鏡花1-2
「坊主、兄妹だっていつまでも一緒じゃないんだ。当り前のように思っていても、突然失われる日が来る。その時に後悔しても遅いんだぞ」
「お兄さんの気持ちはわかります。でも落ちついてください。こんなご時世ですし、一歩間違えれば声かけ事案ですよ」
「意味わかんねーよ! なんなんだよお前ら! 馬鹿野郎! 交通事故に遭え!」
暴言を残して駆け出す少年。
「こら! 妹を置いていくなと言ってるだろ!」
追いかけようとする僕を押し留めて、君島さんが走った。
君島さんはあっさりと追いつき、少年の腕を掴んだ。
「はい、みんな。あの鳥を見て」
言って、君島さんが上空を指差す。その指の動きにつられて、僕も少年も女の子も、空を見上げた。
日が沈んで紫に染まる空に、カラスが一羽飛んでいた。
カラスは大きく翼を羽ばたかせたかと思うと、突然失速して、そのまま地面に落ちてしまった。
「落ちた……」
「死んじゃったんだよ。お姉ちゃんが呪いをかけて殺したの。お姉ちゃんは魔女なんだ」
呟く少年の腕を掴んだまま、君島さんが優しく語りかけた。
「あなたにも呪いをかけたからね。妹ちゃんが悲しい時に離れると、死んじゃう呪い。あのカラスのように、何もわからないまま」
「な、何言ってるんだよ、お前……」
「ほら、妹ちゃん、まだ泣いてるよ?」
少年は慌てて女の子に駆け寄って声をかける。
そのまま二人は手を繋いで帰っていった。
「ふう。丸く収まりましたね」
「君島さん、今のは……? 呪いって……」
「あれはトリックです。みんなが空を見ている隙に、護身用のエアガンを取り出して撃ち抜いて、またすぐにしまったんですよ」
君島さんが鞄をパンパンと叩いた。
「ああでもしないと、あの男の子は妹ちゃんを大事にしません。それに……ああでもしないと、お兄さんはまたあの子を叩いて叱ったことでしょう。今度こそ本当に声かけ事案です」
「否定できない。止めてくれてありがとう」
「気にしないで。お兄ちゃんが警察に捕まったら、私悲しいもん」
「え?」
一瞬真希に話しかけられたのかと思った。
今聞こえてきた声は、それくらい真希の声に似ていた。
しかし改めて見ても、目の前に立っているのは君島さんだった。
「どうしたの、お兄ちゃん」
「真……希……?」
「えへへ。似てる?」
一つ一つの仕草、笑い方、全部真希にそっくりだった。
「お兄ちゃんが転校してくるって言うから、練習したんだ」
「どうしてそんな……」
「お兄ちゃんがずっと悲しんでいるのは嫌だったから。これからは私を妹だと思って、心を癒してね」
「気持ちは嬉しいけど、さすがにそれは無理だろう」
「どうして? こんなに似ているのに?」
「だって、君島さんは君島さんで、真希じゃないから……」
「確かに私は真希ちゃんじゃない。真希ちゃんの代わりにしかなれないよ。それでも、お兄ちゃんの傍にいて、お兄ちゃんを元気づけることはできると思うんだ」
真希と同じ声、同じ表情で、君島さんは話した。
「真希ちゃんを気にするあまり、さっきみたいに我を忘れて警察に捕まることになったら、真希ちゃんは絶対に悲しむよ。真希ちゃんを悲しませないためだと思って」
「いくら真希の親友とはいえ、そこまで迷惑をかけるわけにはいかないよ」
「迷惑なんかじゃないよ。私、ずっとお兄ちゃんが欲しかったんだもん」
君島さんは笑顔で抱きついてきた。
「これからは鏡花って呼んでね、お兄ちゃん」
「……ありがとう、鏡花」
41 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/13(火) 21:20:38.43 ID:b31cwJPco
君島鏡花の紹介です
これまでの二人の2倍の量になってしまいました
削るか、孝子とクリスの分量を増やすかは後で考えるとして、ひとまず投下します
紹介が終わったので、クリスでの一本道シナリオを考えていきます

>>38
ありがとうございます
42 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/15(木) 00:01:09.58 ID:Q5++Puwoo
お疲れ様です
ちょっと気になったんですが、エアガンのくだりで主人公が何も突っ込まないのはいいんですか?
嘘でも本当でも普通ならドン引きするかと思うんですが…
慌てて突っ込む主人公に「なーんて、冗談ですよ。偶然です」みたいなフォローでうやむやに
しつつ「そんな事より、あのままじゃお兄さんはまた〜」と強引に会話を変えてしまったりした方が
いいかなーと思いました
43 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/15(木) 21:33:54.93 ID:90czHodao
>>42
お疲れ様です
確かに普通ならドン引きの行動でした
ご提案いただいた流れで修正することにします
44 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/15(木) 23:02:04.79 ID:90czHodao
ゲームの様式についてご相談です
現在プロットを作っていますが、長い物語を書くのが無理だと判断した場合
キミキスとかみたいにちょっとゲームっぽい要素を入れていこうと考えています
これはこれで大変でしょうが、文章量をごまかせるという…
45 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/18(日) 17:22:10.59 ID:6dMXisaqo
クリス表情差分出来ました
http://dl6.getuploader.com/g/miko_sister_occult/3/sistk.jpg
怒りがもっと鬼の形相でもよかったかも?

>>44
キミキスやった事ないけどマッチング会話ってやつですか?>ゲームっぽい要素
自分はプログラムとか無知なので1氏が楽な方でいいと思うですよ
でも会話パターンが多くなる分、作業内容は増すのでは?
46 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/18(日) 21:28:25.50 ID:Ajb3aMSYo
>>45
お疲れ様です
表情差分ありがとうございます
表情の変化を見るとやたらかわいい…
きちんと中身を伴えるよう、お話作り等がんばります

怒りのこの表情、とても汎用性高くてよいと思います
ただやはり、憤怒と笑顔(主人公の前でだけ見せる満面の笑み的な)を使う可能性も高そうなので
できたらお願いしたいなぁと…

ゲームっぽい要素はまさにそれ、マッチング会話です
プログラム的には特に難しいものではなく、深く考えずに書き散らした短文を最後に辻褄合わせで繋いで一つの話としてまとめることが可能なので
行き当たりばったりな自分にはやや楽に感じる部分があったりします
この機会に、最初から考えて話を作る技術を身につけるのもありなのですが

あと、遅くなりましたが、掲示板が停止した時などに備えての連絡用メールアドレスになります↓
nostalgicwriter@outlook.jp

サンプル送付や物語の内容に関するご相談にも使用することになるかも知れませぬ
よろしくです
47 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/18(日) 21:29:56.07 ID:Ajb3aMSYo
というわけで
一度上記メールアドレスにご連絡いただけると幸いです
48 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/18(日) 22:21:23.76 ID:6dMXisaqo
メール送りましたー
タイトルにトリップ入れたら迷惑メール扱いされたでござるの巻

憤怒と笑顔了解です
今日うpしたのも日をおくと気になる部分がでてくると思うので
後々修正版としてまとめるつもりです
49 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/18(日) 23:12:44.23 ID:Ajb3aMSYo
>>48
ありがとです
メール受信できていました
一応こちらからのメールも受信できるか確認してみてください〜

さて…時代はシスターに何を求めているのか
50 :1 ◆dIh5.xYwa. [sage]:2014/05/19(月) 00:09:04.10 ID:Y8L+ux6wo
お手数おかけしてすみません
ともあれきりきりシナリオ書いていきます
51 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/25(日) 16:32:52.61 ID:x4+3dmnFo
クリス表情追加です
http://dl6.getuploader.com/g/miko_sister_occult/4/sistk2.jpg

ちょっとどっちもう〜ん…?な出来なのでとりあえず(仮)でorz
52 : ◆nVxvAO8B.vDP [sage]:2014/05/25(日) 16:36:14.82 ID:x4+3dmnFo
今後の予定
とりあえずクリスのイベント絵の指定がくるまでは適当に他キャラの
デザインでもしますかね…
背景とかシステム周りはどうしましょう?
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