このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.10 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 12:41:40.70 ID:LQvFbrKgo
■前スレ
俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301131029/

■関連SSスレ
○京介「桐乃…お前に人生相談があるだが…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297644807/
○桐乃「デレノート……?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295702504/
○【俺の妹】高坂京介は落ち着かない
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1296372251/
○グラハム「私の妹がこんなに可愛いわけがないっ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297087278/
○【俺妹SS】俺と妹が夫婦なわけがない!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300627984/
○黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301808614/
○京介「モデル……?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302140065/

■まとめwiki
http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/

・鬱、エロ、NTR、オリキャラ、クロス作品の場合は、投下前に断り書きをしましょう
・完結させてからの投下が望ましいです。3回以上中断する場合は別スレを検討しましょう
・やむを得ず中断させた場合は、再開時に前回のものをアンカーで知らせてください
・前の作者の投稿から3時間程度の間隔をあけるのが望ましいです。無理な場合は一言断りましょう
・被り、苦情防止のために事前に投下時刻とカップリングを宣言しておくのもオススメ
・SS作家さんには惜しみない賞賛を
>>980 を踏んだ人が次スレを立てましょう

感想や雑談などご自由に
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 13:02:56.54 ID:e8VAfdWIO
>>1
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 17:49:43.41 ID:I2WgBobDO
この気持ち、まさしく>>1乙だ!



おい前スレ>>1000wwwあの流れで、どーしてそうなったwwww
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/04(水) 20:57:32.86 ID:h/jcR339o
>>1乙。ついに10の大台に
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 21:14:49.01 ID:6Y2HIJUHP
>>1
とうとう二桁!
派生も含めると結構多いのな
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/04(水) 21:38:47.03 ID:L7UapTYS0
>>1乙。

>>3
彼の中できっと何かが爆発したんだろう
何かはよくわからないけど
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 22:24:32.81 ID:3vxxknuDO
>>1
珠希ちゃんペロペロ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/04(水) 22:44:39.54 ID:UawCmOre0
:: /::::::::::/       `゙==彡 /:::::::::,.イ{_              ‘,::::: 
:/::::: /                 /::::::/  ー===―- _     ',:::::
::::::: ′   -―==ミ、 ヽ}  /:::/           `ヽ    |:::: 
:::::,'   / ´         //     {>        \ |::::
: /  /,    〃ハ              ,ィ==ミ、       |:::: 
〈 ー彡      、‘ノ                  `\     |::::  >>1乙してくれって言ってくれたじゃないですか
:‘, 丶        /               〃ハ     ':,    |::::  全部嘘だったんですか?
:: ‘,    ー――‐ ..::,             l  、‘ノ    :,   ./::::
∧::'.                     、::.            i  /:::::::
i \:、          .:/           \      人, /:::::::::
|   \             {j           ー― '  ///:::
|                                /"´ /:::::
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/04(水) 23:09:45.54 ID:XfggT98j0
>>1
こどもの日に8巻がフライング発売すると信じてる。
しかし、マンガン版が黒猫主人公のスピンオフ連載というのは、死亡フラグ?
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 23:30:23.31 ID:9qsXMmUSO
いやマジで誰か珠希ちゃんSS書いてくれ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/04(水) 23:31:37.71 ID:h/jcR339o
待て待てそう焦るな。ここは落ち着いてブリジット√をだな
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/04(水) 23:37:53.87 ID:UawCmOre0
だが、ここはあやせssで足場を固めるのいいと思います(ちらっ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/05(木) 01:31:44.39 ID:qRdiqh2oo
まてまて、ここはもっと不足していると思われるリアでどうだ?
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/05(木) 02:00:28.32 ID:WSIIK6f5o
ついに10スレ目かー

>>1
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 08:46:18.85 ID:dwvM9kiD0
>>1

>>10-13「言い出しっぺの法則って知ってるか?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/05(木) 11:07:19.49 ID:/aFPaTAi0
あやせと京介が兄妹っぽく見えるのは、京介の実母(大介の身内)=あやせの父の愛人とかいう設定が思い浮かんだ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/05(木) 12:38:18.63 ID:ZXWROuMw0
珠希ちゃん√はどうしても黒猫嫉妬エンドしか思いつかないしなぁ…。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 14:34:32.81 ID:UDa68/DDO
このスレの最初のSSは、だれが投下してくれるのかにゃん?
19 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/05(木) 15:32:39.67 ID:ZXWROuMw0
ってことで、何のヒネリもない珠希ちゃんの話を書いてみました。
キャラ崩壊注意かも…。まあ小ネタ程度で。
20 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/05(木) 15:33:30.51 ID:ZXWROuMw0

「暇だなぁ〜、珠希…」
「おひまですね、おにぃちゃん…」

今、俺と珠希は、テーブルに肘をつきながらひたすらボーっとしている。

今日は黒猫がバイトで日向も遊びに出かけるということで、黒猫が家に帰るまでの間、珠希の面倒を見るように頼まれた。
そしてさっきまでは珠希に本を読んでやったり、二人でDVDを見たり、珠希画伯のお絵描きを堪能したりしていたのだが、そのうちにやることもなくなってしまったのだ。
小雨が降ってるから公園とかに遊びに行くわけにもいかないし、完全に『詰んだ』状態ってわけ。


「なんか面白い番組やってねえかな…」

俺は思わず一人ごとを呟きながら、誰も見ていない夕方のニュースが流れているテレビのチャンネルを変えて……「うっ!?」……………慌ててすぐにまたニュースに戻した。

理由は簡単。多分ドラマの再放送か何かだろうが、チャンネルを変えた直後……画面いっぱいに男女のキスシーンが映ったからだ。
別にベッドシーン中のキスではなかったが、これを物心ついたばかりの小さい女の子と一緒に見るのは何となく気まずい。
その子が今みたいに彼女の妹だった場合は特にな。

「…おにぃちゃん。“ちゅー”をすると、いいきもちになるんですか?」
「!?た、珠希!?」

…そして、その子から突然こんなことを聞かれると更に気まずい。現にこの時の俺は完全に不意をつかれてかなり焦っていた。
この質問、要するに『キスすると気持ちイイんですか?』ってことだろ!?なんつーこと言い出すんだこいつは!
この手の質問って実親も返事に困るレベルなんじゃねーの?
何にせよ、ここは慎重にならねえとな。
俺の返答次第によっては珠希の将来に何かしらの悪影響が出てきちまうかもしれないし、ちょっとでも間違えると俺が黒猫に激怒されかねんし………

「おにぃちゃん、おしえてください!」
「え、えーっとな! “ちゅー”ってのは、べ、別にいい気持ちになるってわけじゃ……………」
「でも…ねぇさまとおにぃちゃんは、いっつも“ちゅー”するとき、とってもきもちよさそうにしてますよ?」

…あん?

「なっ………お、お前まさか…俺たちの見てたのか!?」
「はい!」

おいおい…そんな屈託のない笑顔で返されちまったら、こっちだって何も言えねえじゃねえか………orz
やっぱりあれか?この間、黒猫の部屋でした時に見られたのか?マジかよ!珠希はずっとアニメに夢中だと思ってたのに!……………って、待てよ!?
珠希に見られてるってこたぁ、恐らく日向にも……………あー!恥ずかしい!!俺らのキスを目撃してる時のあいつのニヤけ顔が目に浮かんでくる!!!

「おにぃちゃん…?」

一人で焦って一人で動揺する俺を見て、珠希はいかにも不思議そうな表情を向けてきた。
まあそりゃねえ……話し相手が急に真っ赤になって汗かいて黙り込んじまったらねえ………。
こいつにしてみたら何も変なことを聞いている自覚もないんだろうしな。こっちとしては結構ドキドキものなんだけどよ…。
とにかくいずれにせよ、下手に軽くスルーして日向にでも回答権を移されると、俺が100%あいつにおちょくられることは目に見えている。
だから俺は珠希の質問に何らかの答えを出さなければならないだろう。
…もういい。こうなりゃヤケだ。こうなったら正直に且つ穏便に、この子に真実を伝えてやろう。

「あ〜オホン!あの〜…そうだなぁ………す、好きな人とするとその………き、気持ちいい…かもな?」
「へえ〜。じゃあやっぱり“ちゅー”するといいきもちになるんですね!!」

珠希は俺が言葉を切るたびにフムフムと興味津々な様子で頷きながら聞いていたが、最終的にはまたあの純粋な笑顔に戻った。
どうやらひとまずはこの説明で納得してくれた…らしい。
いやいや、俺は決して嘘は言ってないぞ?確かにもう少しやわらかい言い方も出来たような気がするけど…。
でもさ、わざわざ黒猫の名前出されてんのに変なことは言えねえよ。
何かの拍子に妹から『おにぃちゃんはねぇさまの“ちゅー”がきもちよくないって…』とか言われたらきっとあいつもショックだろうし。
俺だったら嫌だね。桐乃から『黒いのから聞いたケド、あんたってキスも満足に出来ないワケ?』とか言われたらさ。
まあとにかく、これでこの話は終わりだ。終わり終わり。
それにしても暇だなぁ〜。でもこのままボーッとしてても珠希だってつまんねーだろうし…。
黒猫でも日向でも、早く誰か帰ってこねえかなぁ〜…………………………

21 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/05(木) 15:34:51.14 ID:ZXWROuMw0

「じゃあおにぃちゃん、わたしにも“ちゅー”してください!」
「えええええ!?」

!?ちょっ…まてまてまてまて!!!

「な、何でそうなるんだ!?」
「だって…そんなにきもちいいなら、わたしも“ちゅー”してみたいです!」
「ダ、ダメだって!今言ったばっかだろ!?こういうのはちゃんと好きな人と…」
「?わたし、おにぃちゃんのことだいすきですよ!」
「いや、俺が言ってるのはそういう『好き』じゃなくて!!!」

黒猫ぉ…俺はお前の妹に対する教育方法に少々疑問を感じてきたぞ!?
こ、こういうデリケートな感情はちゃんと家庭で………って、普通はわざわざ幼稚園児にそんなこと教えねえか…。
それにしても、姉ちゃんと付き合ってるのにその妹からキスをせがまれる、ってどこの昼ドラだよ?これって一歩間違えればNTRなんじゃ?
もちろん珠希はそんな気があるわけじゃないんだろうけど………まあ、そんなのは今どうだっていいことだ。
どっちにせよ、俺が珠希に“ちゅー”は完全にアウトだろ!そんなの犯罪だって!絶対なんかの法律に引っかかるって!

「あのなぁ珠希、悪いけどお前とそういうことは…」
「ええっ!?…おにぃちゃんは、わたしのこときらいなんですか………?」
「へ…?」
「わ、わたしのことがきらいだから、わたしと“ちゅー”するのいやなんですか……?」
「い、いやっ!別にお前のことが嫌いなわけじゃ!だ、だから泣くなよ!?なっ?」

珠希は悲しそうに俯いて、今にも目から涙がこぼれてしまいそうだ。
俺にそこまで落ち度はないはずなのに、この凄まじいまでの罪悪感はなんでだろう?
つまり珠希が言ってるのは、
『“ちゅー”は好きな人とするもの』→『“ちゅー”してくれない』=『嫌い?』
っていう話だよな…。
違うんだ珠希!“ちゅー”はLikeじゃなくてLoveの相手とするものなんだ!!そして、俺のLoveの相手はお前の姉ちゃんなんだよ!!!
…なんて言ってもわかってもらえねえんだろうし………。

「グスン…」
「ち、違う!嫌いなわけないだろ!?俺はお前のこと大好きだぞ!?」
「ほんとう…ですか?」
「ああもちろん!俺はお前が大好きだ!!だ、だからもう泣くのはやめてくれ!!!」
「…はい!
 えへへ……わたしも、おにぃちゃんのことだいすきです!」


言っちゃった。でもしょうがないだろ?
このまま珠希を号泣させるのも嫌だったし……べ、別に『大好き』ってのも嘘ついてるわけじゃないしさ…。
でも勘違いすんなよ!?もちろんLikeの意味でだぞ!?


そしてふと珠希の方を見ると………俺は思わずハッとした。


なんと珠希は、すでに典型的な、まさに『キス顔』といった表情を作っていたのだ。
いつもはパッチリな瞳が静かに閉じられ、ほんのりと頬を紅潮させながら、小さくて形の整った唇をめいいっぱい前に突き出している。
いや何ていうかその……実に愛らしいじゃないか。
黒猫をミニマム化したようなその姿は、まるで天使のようだ。


…って、んなこと考えてる場合じゃねえだろ!!!

これってアレ…だよな?待ってるんだよな?
いやいや待て待て。俺には黒猫という、いや五更瑠璃というれっきとした彼女がいるんだ。
あいつは俺のことを信じてくれてるのに、他の子と、しかもあいつの妹とキスするなんて!
つーか落ち着け俺。これはそういうこと以前の問題だ。まず他人ん家の幼稚園児にキスするなんて有り得ねえだろうが。
…だが、きっと俺がここで断ったら珠希は泣く。それはこいつを預かってる身として大いに困る!
俺のせいで、というより、こんなことでこいつに泣いてほしくなんかねえ!
ふ、触れるだけだったら………?ちょっと触れるか触れないかってレベルならいいんじゃねーのか…?
しかし………そんな形でこいつのファーストキスを奪っていいのか?いや、いいわけないだろ!!そんなの社会的に変態だ!!!
でも珠希はずっとあのままで待ってるし……………どうすんの!?どうすんだよ、俺!?


俺の頭が混乱してきたその時――。


22 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/05(木) 15:36:04.50 ID:ZXWROuMw0

「ふぅ…今日はなかなか疲れたわね………」
「あっ!ねぇさまだ!」
「く、黒猫!」

ようやくバイトから救世主(メシア)が帰ってきてくれた。
ガチャッというドアを開く音が聞こえたと同時に、珠希は『キス顔』をいつもの輝くような笑顔にして嬉しそうに玄関に走っていく。
た、助かったぁ〜…。
俺はホッとしながら珠希の後に続いて黒猫を出迎えた。

「ねぇさま!おかえりなさい!」
「ただいま。私がいない間、先輩に迷惑をかけたりかけられたりしなかった?」
「はい!」
「『迷惑かけられたり』ってなんだよ!?
…でも黒猫、このタイミングでお前が帰ってきてくれて、俺はホントに嬉しいぜ………」
「な、なによ急に…。それより先輩、今日はウチで夕飯を食べていかない?」
「えっ?いいのか?」
「ええ。私は構わないわ。妹の世話もしてもらったし………どうかしら?」
「食べる食べる!是非ご馳走にならせてくれ!」
「決まりね。それじゃあ仕度するまでの間…また珠希の相手をお願いできるかしら?」
「ああ、お安い御用だ。お前の手料理楽しみにしてるぜ!」
「ふふふ……大いに期待して待っていることね?」

よっしゃあ!今日は五更家の食卓か!日曜日にわざわざ留守番した甲斐があったぜ!!!…いや、どうせ他に予定なかったけどさ。
まあとにかく、今日は黒猫の手料理が食べられるんだ。
突如として舞い込んできた彼女からの夕飯の誘いに、この時の俺はとても上機嫌だった。

「よーし珠希!夕飯出来るまで何して遊ぶ?」
「じゃあ……さっきのつづき!おにぃちゃん、“ちゅー”してください!」
「う゛っ!?」

…上機嫌だったからこそ、こういう油断が生まれたのかもしれん………。
呆気にとられて声を失った俺の背後から、ゆっくりと堕天聖の足音が近付いてくる。

「『さっきの続き』ですって…?先輩は私がいない間、一体その子と何をしていたのかしら………?」
「ま、待ってくれ黒猫!誤解だ!!とりあえず包丁持ったままこっち来るのはやめてくれ!!!」
「おにぃちゃん、“ちゅー”はまだですか?」
「珠希!頼むから今だけは黙っててくれ!!!」
「こ、このっ……夕飯の準備は後回しよ!こうなったら…先にたっぷりと“ちゅー”について聞かせて頂戴!!!」
「いやぁ゛〜!!俺は無実だぁ゛〜!!!」
「ねぇさま…?おにぃちゃん…?」


…この後、誤解が解けるまで夕飯はオアズケ状態になりました……………。

(終わり)




(おまけ…ねぇさま流・事態の収束方法)

黒猫「い、いいこと?よく聞きなさい。あの人の唇にはすでに私の呪いがかけられているの。
   そして残念ながらあなた程度の魔力では私の呪いを上書きすることは出来ない、つまり手痛い呪い返しを喰らうことになるわ。それが嫌なら諦めることね…。
   あ、あと、他の男の子に頼むのもダメよ!?我々は闇の一族なのだから、安易に下界の雄と契りを交わすとその場で灰に………」
珠希「そうなんですか………」
京介(いいのか珠希?その説明で本当に納得なのか?)

23 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/05(木) 15:37:41.67 ID:ZXWROuMw0
以上です。
こんなんで少しでも珠希ちゃんSSを誘発できたら嬉しいです。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 16:00:18.11 ID:yctCc7cR0
流れに無理がなく面白く読めました
乙です
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 17:23:45.09 ID:UDa68/DDO
乙だぜぃ。
ああ、子どもへの情操教育のなんと難しいことか。
次回も期待だにゃー。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/05(木) 18:11:49.15 ID:jZLTN8VAO
そこは親愛の情を示すためにおでこに接吻するべき
乙です
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 18:40:29.03 ID:p9dYedoIO
さいごwwww
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/05(木) 21:47:48.62 ID:IszrSKFB0
乙です!

妹猫ネタとは恐れ入ったぞ...
でも妹猫たちの名前ってどこから出てきての?原作、アニメ、ゲームではでてきてないよね
教えてスレ民たち!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 21:52:32.15 ID:UDa68/DDO
>>28
8巻の予告を読んできたまえ。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/05(木) 21:58:43.64 ID:IszrSKFB0
28氏ありがと
8巻の予告できてたのか
予告は明日の夕方までガマンして、そのまま8巻に突するよ!
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/05/05(木) 22:47:14.67 ID:htQ1gzxDo
黒猫と交際を続けて早十余年。ほんのりと結婚をほのめかす黒猫。
しかし、京介にはある秘密が……
そう、彼は三年前から次女と、一年前から三女と関係を持っていたのだった。
すっかり女として成長した彼女らの誘惑に、京介は駄目だと思いながらも逆らえないでいた。
しかしある日―――




みたいなの誰か書いて
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/05(木) 23:17:27.62 ID:CpZY5lgAO
1乙
なんだ、昨日のうちに立ってたんだ?

>>23
たしかに京介さん子供の扱いが上手いとは思えない。
でもこんな経験を積むことで、将来の我が子への教育の予行演習になれば。

>>26
だよね〜


書きたいものと書くべきものが一致したとき云々といきたいけれど、現実はネタ・お題のストックに追い付かない罠
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/05/05(木) 23:20:06.60 ID:ZXWROuMw0
>>26
その手があったか!
まだまだ自分は妄想不足みたいだ…。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 23:35:30.88 ID:eCCkD4TSO
大丈夫だ
そうやって妄想を積み重ねていけばいつかは超凄いオナニーが出来るようになる
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/06(金) 00:01:44.33 ID:JgHLrouAO
名台詞だよなー>超凄いオナニー
特にこの板みたいな界隈では。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/05/06(金) 00:41:59.97 ID:84TGWFMGo
>>31

↓こんな感じの展開ですか? 鬱、エロ、NTR満載で、袋叩きに遭いそうなんで書けません。

空は黄昏色に染まり、街にはネオンの明かりが瞬き始めたころ――

部活で遅くなってしまった珠希は、普段は通らない繁華街を通り抜けて家路を急いでいた。
近道だと思い裏道に足を踏み入れた彼女は、偶然にも京介と日向がラブホテルに入るところを目撃する。
姉の瑠璃に隠れて自分とも関係を持っている京介に複雑な思いを抱いていた珠希ではあったが、
その京介が日向ともただならぬ関係だったことを知って激しく動揺する。

京介たちが選んだ部屋を物陰から見て確認した珠希は、エレベーターを使わずに非常階段を駆け上がった。
そのころ、日向は部屋に入るなりベッドに服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びていた。
京介が備え付けの冷蔵庫から缶ビールを取り出し飲んでいると、部屋のドアがノックされた。
従業員が部屋を訪ねてくるなんてと訝りながらも、京介はドアを開ける。


(略)


瑠璃は、最近仕事が忙しいと言ってなかなか会ってくれない京介に不満気味だった。
しかし懸賞に応募する小説の締切が迫っていたこともあり、
会社から帰宅すると簡単に夕食を済ませ、すぐに執筆作業に取り掛かった。
そこへ、警察から一本の電話が掛かってくる。


(略)


すべての事情を理解した瑠璃は、翌日になって会社を退職し、人知れず家を出る。
ある決心を胸に抱き深夜バスに乗った彼女は、車内で偶然にも隣り合わせた男に見覚えがあった。
その男は、京介の親友の赤城浩平だった。
赤城の方も瑠璃を覚えていて、はからずも高校時代の想い出話に花が咲いた。
話をしている内に、赤城には未だに恋人がいないと知った瑠璃は、なぜ彼女を作らないのかと素直に訊いた。
そのとき、赤城が口にした衝撃の告白とは……
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/06(金) 00:47:39.69 ID:fDbMLKLH0
鬱、エロ、NTR満載だという注意書を添えればもてはやされるぞッッッ!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 00:48:40.40 ID:Y/8W3eaUo
赤城「俺……ガチホモなんだ」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/06(金) 01:01:49.35 ID:52zQWqDjo
瀬菜ちゃんハウス
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 01:03:08.45 ID:yIgOWFKDO
>>38
瀬菜ちゃんカワイイよ。瀬菜ちゃんは悪くないよ。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/06(金) 01:04:59.96 ID:Y0GCghtZo
発酵の微少女
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/06(金) 04:49:18.39 ID:ugBeU60I0
>>36
東尋坊ネタ書いた人?
43 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/06(金) 05:02:37.14 ID:Y/8W3eaUo
「コスプレ大会に出たいだって?」
「だ、だめ……かな?」
「コスプレってあれだろ? アニメとかのキャラクターの恰好する――」
「うん。今度ね、メルルのコスプレ大会があるってね、前からアルちゃんになってみたいなーって思ってたの」

休日の朝から「お願いがあるの」と俺に擦り寄ってくるこの金髪幼女はブリジット。俺の妹だ。
綺麗なブロンドヘアーに、兄妹であるはずの俺とは似ても似つかない整った顔立ち。
そして、若干感情の機微が感じ取りにくい喋り方が特徴の女の子。

「出るったってお前……衣装とかどうするんだ? お前、アルちゃんの衣装とか持ってたっけ?」
「……持ってない」

だよな。俺が知らない内に買いためた大量のメルルグッズが押し入れの中から姿を現す――
なんてことを一瞬想像しちまったが、それも杞憂に終わったようだ。

規模こそわからないが仮にも大会というからには審査する人間や、多少なりともギャラリーがいるのだろう。
俺個人としては、妹にあんな露出度の高い恰好させて人前に送り出すなんてことは決して賛成できない。
ブリジットは先日10歳になったばかりなんだぞ。

ちなみに俺がメルルに登場するアルちゃんとやらの恰好を知っていたのは、ブリジットに付き合って常日頃からメルルを視聴しているからだ。
決して常日頃からアルちゃんにハァハァしているわけではないからな。
俺が2次元の美少女相手にハァハァするわけないだろ? そういうのを萌えとかいうらしいが俺にはよくわからない。

「まあ、そういうわけだ。こればっかりは諦めろ」

かくしてブリジットのコスプレへの挑戦は一瞬で頓挫したかに見えた。
が、しかし――

「……ふぇ…………ぐす…………」


この時、俺に電流走る。


俺が――俺がなんとかしなければ。

「ブリジット」
「ふぇ?」

唇をとがらせ、今にも泣きださんとばかりにぐずり始めたブリジットに向かって、俺はぐっと親指で自分の顔を指し示しながらこう言った。

「俺にまかせろ」


――――――――――

「お、俺は一体何をやっているんだ……」
「きょうちゃん、口より手を動かさないと今日中に終わらないよ?」

あの日から一週間後、俺は朝っぱらから田村家にお邪魔していた。
田村家でミシンを借り、せっせと裁縫に精を出す。
勘の鋭い貴兄らならもうお分かりだろうが、俺は今、ブリジットのためにアルちゃんの衣装を作っている。

コスプレ業界に関わらず、アニメ業界そのものにうとい俺がまず最初に考えた衣装を手に入れる方法が、既存の商品を買うということだった。
だが、既存の商品はどれもこれも露出が激しくブリジットに着せるには適さない。
原作を忠実に再現しているのかもしれないが、力を入れるところを完全に間違っている。
女児に着せるもんなんだから、もっと当たり障りのないデザインにしとけよ。誰が喜ぶんだ。
しっかりアルちゃんの衣装でありつつ、露出の少ない衣装というものはないのだろうか。


ないものは作ればいい。そう助言してくれたのは麻奈実だった。
俺が悩み事を抱えていることを一目で看破しアドバイスをくれただけでなく、なんとその手伝いまで申し出てくれた。
そして今、そのお言葉に甘えて手伝ってもらっているというわけだ。
本当にありがたい幼馴染だよ。

「……めんどくせえ」
「ほらほら頑張って、“お兄ちゃん”」
「あいよ」

44 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/06(金) 05:03:56.88 ID:Y/8W3eaUo
――――――――――

「喜べブリジット! 衣装ができたぞ!」
「ほんと?」

ちなみに、ブリジットのリアクションが薄いのは気のせいだ。もともとこういう喋り方なんだよこの子は。
今、この子は心の底から喜んでくれている。
その証拠――というわけではないがブリジットの目は爛々と輝いている。

「ああ、ほんとだとも! わざわざ作ってきたんだ。麻奈実にも手伝ってもらってな。いつかお礼言っとけよ?」
「うん。ありがとうお兄ちゃん」

がさがさと紙袋から衣装を取り出し、それをばっと広げるブリジット。
その瞳には期待が満ち満ちている。

「すごーい。アルちゃん………だ?」

先ほどの期待に満ちた表情から一転。小首をかしげ、こちらに向き直るブリジット。

「おまえにはあんな露出の多い衣装はまだ早い。今はそれで我慢しなさい」

ブリジットが手にしているのはアルちゃんの衣装・全年齢バージョン。
露出控えめ、スカート丈長めの過保護な兄貴仕様となっている。露出を減らした都合上、細部の意匠も本家のものとは若干異なっている。

「あ、あ……」

ふっ。感動のあまり、ありがとうの言葉も出ないか。

「アルちゃんの衣装と違うー」
「ブ、ブリジット!?」

俺の静止も聞かず、ブリジットは衣装を抱きかかえそのまま自室へと走り去っていってしまった。
……冷静に考えてみれば、「俺にまかせとけ」と大見得を切ったにも関わらず、出来上がったのは、確かに似てはいるがアルちゃんのそれとは若干異なる衣装。
ブリジットにしてみれば期待が大きかった分ショックもそれ相応だろう。

「ちょっと悪い事しちゃったかな」

ブリジットの気持ちが落ち着いたころに謝りに行かないとな。


――――――――――

「ごちそうさま」

夕食を食べ終え、リビングを後にしてブリジットの部屋へと向かう。
当のブリジットはと言うと、あっという間に夕食を食べ終えるとさっさと自室に戻っていってしまった。

「こりゃあ、相当怒ってるな」

なんと言って謝ったものかと思案しているうちにブリジットの部屋の前に辿り着いてしまった。

「ん?」

ブリジットの部屋のドアはきちんと閉じられておらず隙間が空いており、そこから部屋の中を覗いてみるとブリジットの姿が見て取れた。
普段ならこんな真似はしないのだが、ブリジットにかける言葉も思い浮かばない今、俺は藁にもすがる思いでブリジットの様子をうかがった。

「こ、これは!?」

そこには俺が渡した衣装に着替え、何やら謎の剣を持ち、姿見の前で踊るブリジットの姿があった。
その横顔からは不機嫌さなど全く感じられない。それどころか笑顔すら浮かべている。

多少懇意的に解釈するならば、夕食をあっというまに食べ終えたのも早く着替えたかったからだろうか。
あの衣装を渡した時は確かに不評だったはずなのだが、一体なにがあったのか。妹の心は複雑で兄貴の俺でもわからない。

ともあれ、ブリジットの機嫌が直ったのはいいことだ。
俺はホッと胸をなでおろし自室に戻ろうとするが、ふと思いとどまり再びブリジットの部屋をこっそりのぞく。
こう書くとまるで変態のそれだが俺の場合はいいんだ。なんせ兄貴だからな。



「こ、これが萌えというやつか。…………ハァハァ」

俺の人生初の“萌え”を妹に捧げることなるとは思わなかったよ。



おわり
45 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/06(金) 05:07:13.57 ID:Y/8W3eaUo
金髪幼女なわけがない第2弾でした
棒っぷりの表現むずすぎわろた

なんというか、普通の妹すぎて面白みがが
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 06:45:41.63 ID:46d+AurDO
朝から乙だぜぃ。
このブリジットだと、芸能界デビューは有り得んな。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 07:45:11.40 ID:T4fR4I/DO
テレビ未放送話観てきた

ってな訳で誰か黒猫orせなちーを…
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 09:18:17.31 ID:VaI9P+Cso
もっと・・・もっとだ・・・
次は珠希ちゃんだ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 09:34:28.36 ID:Q1a5Lm9SO
そろそろ黒猫成分が欲しいよぉ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/06(金) 10:04:37.80 ID:03YGDGH30
>>45
乙です
京介が本編以上にシスコンだけど……あのブリちゃんが妹ならしょうがないww
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/06(金) 10:11:36.34 ID:YF0ia+7T0
>>45
普通に可愛いぞこの幼女


棒読みって公式設定だっけ?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 12:07:46.08 ID:gpjzKYCDO
>>45
これだと、タイトルが変わるな

『俺の妹がこんなに可愛い』


つまりは乙って事よ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/06(金) 13:33:49.56 ID:eMc4pzvAO
>>51
原作はどうか知らんがアニメではかなりの棒
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/06(金) 15:38:23.66 ID:OmDEAtEe0
>>53
確かイギリス人の少女で、まだ日本語が不自由だから棒って話じゃなかったか?
京介の実妹だったら棒を表現する必要はないかもね。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 15:47:27.37 ID:VaI9P+Cso
あれ?原作にも棒って設定あったんだっけ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/06(金) 16:03:58.29 ID:Y/8W3eaUo
原作にブリの棒設定はないですね
棒にしたのは完全に俺の趣味です。紛らわしくて申し訳ない
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 16:40:46.54 ID:KWjK61Gxo
このルートの場合だと、京介がブリのマネ役(保護者)として付いて回ることになるのか
そして加奈子と接触、と
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 19:26:29.67 ID:1E6DV78To
>>57
期待で股間が膨らむな
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/06(金) 20:27:47.07 ID:Y0GCghtZo
悪質なストーカーこと桐乃と対決か
ドキがムネムネするな
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/06(金) 21:09:11.27 ID:vPBsPbcY0
ブリジットの棒台詞を中の人のスキルだと言っていた人がいたが、
中の人って、18歳にして芸歴12年、声優歴8年って人でしょ。
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 21:58:38.16 ID:46d+AurDO
>>60
つまり、「棒に聞こえるような声」がだせる。
棒の演技が出来るってことだよ。
言わせんな恥ずかしい。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/06(金) 23:54:43.49 ID:03YGDGH30
さて、次は誰√かな?
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/07(土) 00:30:47.37 ID:i+s/XXhoo
今書いてるのは、誰√でもないなぁ。
そういうのは、他の人に任せよう。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/07(土) 02:01:35.18 ID:Hwsv7cLMo
八巻で黒猫に振られたという描写がある画像がうpされてるのを見たが、
さて・・・・・どうなることやら。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/07(土) 02:03:09.94 ID:jTxqNR1AO
>>64
(´・ω・`)凸
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 07:26:41.74 ID:gWSbpVVSO
原発問題でイギリスから父ちゃんがブリを連れ戻しに来る話とかくれ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 07:47:16.93 ID:PUHoTIrDO
>>66
流石に原発ネタはやめとけ

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/05/07(土) 15:36:01.28 ID:EzBZxvLYo
パロで地震ネタとかありそうでないよなー
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/07(土) 16:41:42.55 ID:i+s/XXhoo
クロス物で申し訳ないんだが、一個書けたのであとで投下します。
カップリング物じゃないんだけど、勘弁してね。
扱ってるネタが夜向けなので、今夜にでも。
ナイトキャップ(寝酒)代わりになれば、幸いです。

投下:23:00から
カプ:なし
展開:バーテンダー 桐乃編
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 17:53:56.52 ID:HYh4tU600
wktk
期待期待
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 19:07:09.37 ID:qKKe6TeIO
この間のバーテンダーやってた人かな?
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/07(土) 19:33:47.98 ID:twVOHrSWo
>>68
エロパロには放射能予防に桐乃がxxする話があったな
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 19:57:32.37 ID:SjRBIxN2o
加奈子の場合はパーでんなー

ゴメン、なんでもない
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 20:31:09.59 ID:PE0m/dLDO
>>73
くそっ、こんなのでwwww
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 21:40:51.34 ID:OIDKGe/l0
>>72から電波を受信した。京介が若干鬼畜、ちなみに原作は一切読んでないんでご容赦を…。


「何ぃ!福島で母乳から放射能だと!ってことは桐乃にも放射能が…。」


「桐乃、桐乃入るぞ。」
「いきなり大きな声出してどうしたのよ?」
「お前福島で母乳から放射能が出たのは知ってるか?」
「うん。」
「なら話は早い、舐めさせろ。」
「え、ちょ。いきなり何言ってんのシスコン!ちょ、やめて服脱がさないで…」
「お、これが桐乃の胸か。じゃさっそく吸いとるぞ…。」
「ちょ、だめだって兄貴。第一母乳は…、ひゃあ。」
「(ペロペロ)あれ、母乳出ないぞ。じゃあ強く吸えばいいのか?」
「ひゃう、ダメだって兄貴ィ…。」
「おかしいな、じゃ少し乳首を指でマッサージすれば…。」
「ちょ、だから母乳は…。ダメぇ兄貴、(ビクンビクン)」

事後
「ふう、これで一安心だな。」
「ねえ、兄貴?」
「ん?」
「母乳って出産してからじゃないと出ないのって知ってる?」
「はあ?そんなことは学校じゃ一切習ってねえぞ。ということは黒猫の胸も舐めなくていいんだな。」
「ってあんた黒いのの胸も吸いとるつもりだったの?」
「まあ、そうだが…。ってあれ?なんか黒いオーラが背後から出てるぞ…。」
「ふ〜ん、そう。どうやら変態クソ兄貴にはしっかりと解らせる必要があるわね。」
「え、ちょま…。誤解だ。」
「いいわ、あんたが『母乳が若い女の子から出ると思ってる。』っていうならまずはそのふざけた幻想をぶっ[ピーーー]!」
「ゴフゥ…。」

スマソ、本当は黒猫編も書くつもりだったが俺の実力じゃここまでだ。誰か黒猫編やあやせ編を書いてくれないかなぁ〜。(ギロリ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 21:46:15.47 ID:PE0m/dLDO
>>75
oh...
これはひどいwwww
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 22:35:34.75 ID:OIDKGe/l0
やべえ『母乳が若い女の子』じゃなくて『出産前の若い女の子』だった。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/07(土) 22:48:36.38 ID:OZQyCIne0
乙。
これはこれでアリ。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/07(土) 22:53:06.48 ID:/RgBO2hco
エロパロといい酷い(褒め言葉)SSが来る日だなww
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/07(土) 23:00:56.13 ID:i+s/XXhoo
※クロス物注意
※キャラ崩壊注意

このSSは、『バーテンダー』と『俺の妹』の世界観を著しく破壊している場面が、多々見受けられます。
それを嫌う方は、大変申し訳ございませんが、このSSを読み飛ばしていただくようお願いいたします。

また、熱狂的な桐乃派の皆様におかれましては、「こんなの桐乃じゃない!」「ふざけんなっ!」と思われる描写もありますので、
このSSをお読みにならないことを、強く、強く!勧告いたします。

刻限となりましたので、投下させていただきます。
81 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:01:30.75 ID:i+s/XXhoo
夏の東京は、夜になってもじっとり汗ばむほど暑い。いわゆる熱帯夜だ。
その上、視界には溢れんばかりの人、人、人。こんな光景を前にすると、体感温度はますます上昇する。
そんな喧騒の中、あたしは夜の銀座を一人で歩いていた。

社会人となって早二年。芸能関係ではなく、普通の企業(と言ってもかなりの大企業だが)に就職し、仕事もかなり覚えた。
大きくはないにせよ、それなりの仕事を任されるようになったこの時期、あたしは大きな問題を起こしてしまった。
仕事の基本はホウレンソウ、「報告・連絡・相談」だ。
そのうちの一つ、「連絡」を忘れると言う凡ミスを犯した。
なんとか解決は出来たものの、上司と一緒に関係者の皆様にお詫びし、恥を忍んで協力をお願いした。
ラッキーだったのは、嫌な顔はされつつも、いろんな人があたしに協力的だったこと。
けれど、ここ一週間は残業の毎日。休日だって返上だ。おかげで心身ともに疲れ果てていた。
そして今日、この一件からやっと解放された。明日は休日なこともあり、あたしは一人で夜の街に繰り出した。
ホッとしている気持ちも確かにある。けれど、あたしはミスを犯したことを気に病んでいた。こんなときは、一人で静かに飲みたい。
最初に言ったのは、よく利用する居酒屋。これが失敗だった。
夏休みに入ったこともあり、店内には会社帰りのサラリーマンやOLだけでなく、学生もいた。
酒を飲んでは笑い、周囲に騒音を撒き散らす。いつもは気にしないことなのに、このときはひどく腹が立った。
そして、やたらと絡んでくるナンパども。こっちの了解も得ずに近付き、下心を隠そうともせず、下卑た笑顔を浮かべて話しかけてくる連中。
我慢の限界だった。あたしのチョイスミスも原因だが、今日はなぜか静かに飲めない日だった。
だから、あたしは早々に勘定を済ませ、銀座にやってきたのだ。こういうときは、バーが良い。

「さて、どこに行こうか……」

一口に「バー」と言っても、その店舗数はかなり多い。
バーテンダーも、バー・スプーンやミキシンググラスを普通に使う、いわゆるオーセンティック(正統派)なバーテンダーもいれば、
ボトルやシェイカー、グラスなどを用いた曲芸的なパフォーマンスによって、カクテルを作り提供するフレアバーテンダーもいる。
もっとも、銀座にいるバーテンダーは前者がほとんどだろうが。
特に有名なのは「バー・K」の葛原隆一さん、「バー・東山」の東山稔さんだが。
行く店を決めかねているあたしの目に、とあるビルが映った。ここって確か……。
各フロアの表示板を見ると、8Fにバーが入っている。名前は『バー・南』。ここも有名店だ。

「ここにしようかな……」

このバーのオーナー、南浩一さんも有名なトップバーテンダーの一人。安心して飲めるだろう。
けれど、なぜか気が進まなかった。どうしてかなんて、あたし自身もわからない。
どうするか悩みながら目線を下ろすと、B1Fにもバーの店名が表示されていた。
『バー・イーデンホール』。こっちは聞いたことがない。

「よし。ここにしよう」

行き先は決まった。あたしは地下に続く階段を、一歩一歩降り始めた。
82 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:01:58.19 ID:i+s/XXhoo
ーーーーーーーーーーーー


重厚感のある木製のドアを開けると、店内には木製のカウンターと椅子が数脚。その向こうには、若いバーテンダーが立っていた。
この人、少し前に雑誌で見たことがある……。
名前は確か――佐々倉瑠。
ヨーロッパの有名なカクテルコンテストで優勝、パリのラッツホテルでチーフバーテンダーをしていたんだっけ。
この人が作るカクテルは「神のグラス」と呼ばれてるとか。いわゆる「天才」というやつ。

「いらっしゃいませ」

店内に他のお客さんはいなかったので、あたしは適当な席に座った。
佐々倉さんはおしぼりを差し出しながら、注文を訊いてきた。

「ご注文は?」
「『モヒート』。今夜は暑いから」
「かしこまりました」

注文を受けた佐々倉さんはミントの葉を数枚用意し、それを潰しにかかった。
潰したミントをシェイカーに入れ、砂糖、ライム、ラムを加えてシェイク。
中身を一旦グラスに注ぎ、そこに大き目のクラッシュドアイスと新しいミントの葉を加える。

「どうぞ。『モヒート』です」
「ありがとう」

たくさんの氷と、透明なカクテル。緑色のミントとライムが目にも涼しい一杯だ。
あたしはグラスを手に取り、ゆっくりと口に運んだ。

「美味しい……」
「ありがとうございます」

ミントの爽やかさが心地良い。それなのに、苦味や渋味は感じられない。
まるで夏の日差しの下、潮風に吹かれてるような、そんな気さえしてくる一杯だ。

「とても夏らしい一杯ですね。じめっとした日本の夏とは大違いだけど」
「キューバ・ハバナが発祥の地ですから、そのせいかもしれません。かのヘミングウェイも、キューバにいた際は、
 バー・ボデギータのモヒートを愛飲していたそうです」
「へぇ」

ヘミングウェイか。あたしも、その名前と「老人と海」という著書のタイトルは知っている。読んだことはないけど。
後世にまで残る作品を残した彼も、やはり「天才」なのだろう。
あたしは時間をかけて、かの天才も愛したカクテルをゆっくりと飲み干した。

「さすが『神のグラス』。美味しかったです。次はお任せしてもいいですか? できれば、すこし甘口なものを」
「かしこまりました」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/07(土) 23:03:30.54 ID:twVOHrSWo
>>75
これはひどいww

ちなみにエロパロのは桐乃が吸う側
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/451.html
84 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:03:46.45 ID:i+s/XXhoo
佐々倉さんはしばらく考え込み、やがて瓶を三本取り出した。
それらをシェイカーの中に順々に注ぎ、シェイク。カクテルグラスに、薄紫色の液体を注いだ。

「どうぞ。『ブルー・ムーン』です」

ブルー・ムーン、青い月か。滅多に起こらないこと、ありえないことなんて意味もあるけど。
ありえないこと。そう、あたしがあんな凡ミスを犯すなんてありえないこと。いや、あってはならないこと。そう思っていた。
けれど、実際には起こった。そのせいでいろんな人に迷惑をかけた。
自分を天才だとは思っていないけど、努力を怠ったことは無かった。だから、成果も上げられた。
ミスを犯したこともあったけど、あの時は兄貴が助けてくれた。
でも、あたしはもう社会人なんだ。自分の尻拭いは、自分でしなければいけない。兄貴の助けは、もう当てにしてはいけない。
今回のことは無事に解決できた。次からは、こんなことにならないよう気をつければいいだけ。
それだけなのに、なのに……。
あたしは未だに、あの小さなミスを引きずっている。
それを吹っ切りたくて、一人で飲みに来たのに。なんでこんなに思いつめているんだろう。

「あの、お客様? お気に召しませんでしたか?」
「え?」

気が付くと、佐々倉さんが心配そうな顔でこっちを見ていた。
ちょっと長い時間、考え込んでいたようだ。

「ごめんなさい! なんでもないんです。……いただきます」

バツが悪くなったあたしは、さっきからそのままだったブルー・ムーンを手に取り、口に運んだ。
これもすごく美味しい。初めて飲んだけど、ほのかな甘さが口の中に優しく広がっていく。

「美味しいです、これも」
「ありがとうございます」

たった二杯だけど、この人のすごさはわかった。
「神のグラス」は伊達じゃない。そう呼ばれるだけの腕前が、この人にはあるんだ。

「佐々倉さん。仕事で失敗したことって、ありますか?」

なんでだろう? 口を突いて出た言葉は、あたし自身が予期していないものだった。
愚問だ。こんなすごい人が失敗なんてあるはずないじゃない。そう思っていた。

「たくさんありますよ。恥ずかしくて、人には言えない失敗もあります」
「え?」

だから意外だった。本当に意外で、つい俯けていた顔を上げて、彼を見た。
佐々倉さんは照れくさそうに頬を掻いて、笑顔を浮かべていた。

「でも、『神のグラス』って呼ばれてるじゃないですか。パリのホテルでもバーテンダーをしていたほどなのに」
「確かに、そうお呼びくださるお客様もいらっしゃいます。ですが私自身、まだまだ修行不足と思う面も多々ありますし、
 見習い時代はひどいものでした。私の兄弟子などは、今でも『あいつはまだまだだ』と言うでしょうね」

その言葉に、謙虚さや卑屈さは感じられない。佐々倉さんは本当にそう思っているし、彼の兄弟子という人もきっとそう言うのだろう。
こんなすごい人でも失敗はする。本当はいけないんだろうけど、あたしはその事実を聞いて、どこか安心していた。

「お客様。一つ、クイズをよろしいですか?」
「クイズ……ですか?」
「はい。例えば、仕事で絶対にミスをしない人がいます。どんな人か、おわかりになりますか?」

突然何を言い出すんだろう、この人は?
仕事で絶対にミスをしない。それはきっと、すごく優秀な人だ。
でも、今目の前にいるこの人も失敗はあると言う。じゃあ、どんな人が?

「私も、初めて師に問われたときはわかりませんでした。『そんな人、いるはずないじゃないか』。そう思いました。
 それこそ、先程お出しした『ブルー・ムーン』と同じだと」
「それで、佐々倉さんの師匠はなんて答えたんですか?」
「正解は、『仕事をしない人』だと」

なによそれ。意地悪もいいとこじゃない。
あたしはそう思ったけど、佐々倉さんの顔は曇っていない。笑顔で、けれど目だけは何かを懐かしむような、そんな表情で続けた。

「師はこう言っていました。『ミスは人が生きている証拠。だからこそ、一生懸命に必死に努力して、その結果出たミスは勉強になる』と」
「一生懸命に、ですか」
「はい。『迷わないのは努力を忘れた奴だけ。だから、どんな天才も迷う。そして、迷うことでしか壁は破れない』。これは、私の兄弟子の言葉です」
「どんな天才も……」
「『モヒート』を愛したヘミングウェイも、十年間全く書けない時期があった。ちょうど、彼がキューバにいた頃です」

どんな天才でも失敗もすれば、迷うこともある。今のあたしのように。
けど、それは成長の過程。だから気に病むことは無い。大事なのは努力し続けること。佐々倉さんは、そう言いたいのだろうか?
そうだとして、彼はあたしが落ち込んでいるってどうしてわかったんだろう? 直接話したわけじゃないのに。
85 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:04:23.95 ID:i+s/XXhoo
「お客様。よろしければ、一杯作らせていただけないでしょうか?」
「カクテルですか?」
「はい。"魔法のカクテル"です」
「……じゃあ、お願いします」

魔法のカクテル。一体なんだろう?
佐々倉さんは瓶を三本取り出し、氷を入れたシェイカーの中に順々に注いでいった。さっきとは違い、今度は説明をしながら。

「オレンジジュース20ml、パイナップルジュース20ml、レモンジュース20ml。これをシェイク」
「え? でも、それじゃあ……」
「はい、ただのミックスジュースです。でも、この三つを完全に混ぜ合わせると、あるノンアルコールカクテルが出来上がります」

佐々倉さんはシェイカーをリズムよく振り、三つのジュースを混ぜ合わせていく。
シェイクをやめ、中身がカクテル・グラスに注がれる。出来上がったのは、淡い黄色のカクテルだった。

「どうぞ。『シンデレラ』です」

グラスを手に取り、口に運ぶ。
果物の甘さと、柑橘類の爽やかさが広がって、すごく美味しい。

「これが、"魔法のカクテル"ですか?」
「はい。『シンデレラ』のストーリーはご存知ですか?」
「もちろん」

継母とその連れ子である姉達に日々いじめられていたシンデレラ。ある日、お城で舞踏会が開かれ、姉達は着飾って出ていくが、シンデレラにはドレスがなかった。
舞踏会に行きたがるシンデレラを助けたのは、不思議な魔法使い。魔法のおかげで準備は整うが、その魔法は十二時になると解けてしまうものだった。
シンデレラは城で王子に見初められるが、約束の時間が迫り、慌てて退散した。そのとき、シンデレラは階段にガラスの靴を置き忘れてしまう。
王子は、靴を手がかりにシンデレラを捜し始め、やがてシンデレラを見つけ出し、彼女を妃とした。めでたしめでたし。

「バーというのは、魂の病院であり、魔法が使える場所なんです。王子様はお出しできませんが」
「魔法を?」
「様々な理由で魂が疲れ、傷付いた方々を、カクテルという魔法で癒す。そして、明日の活力にしていただく。それがバーテンダーの仕事だと、私は思っています」
「じゃあ、バーテンダーはお医者さんであり、魔法使いなんですね」
「はい」

いつものあたしなら、厨二病乙とか、なにを世迷言を、なんて思っただろう。
けれど、佐々倉さんの言葉は不思議とそう感じなかった。ただ、優しさだけが染み込んできて、あたしの心に広がっていった。

「ありがとう。あたしにも、その魔法が効いたみたいです」
「それはよかった」

佐々倉さんは、あたしが店に入ってきたときと同じ笑顔を浮かべていた。
彼の言葉と、カクテルの魔法が、あたしの中のもやもやを吹き飛ばしてくれた。もう大丈夫だ。
あたしは席を立ち、お勘定をお願いした。そのときに、名刺も一緒に差し出した。

「高坂さまですね」

勘定を済ませたあたしは、店を出るべく出口に向かった。
木製のドアに手をかけ、それを開ける前に一つだけ質問をして。

「また迷ったときは、来てもいいですか? 魔法をかけてもらいに」
「はい。もちろんです」
86 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:05:00.96 ID:i+s/XXhoo
ーーーーーーーーーーーー


「もしもし、あやせ? 今、電話大丈夫?」

「うん……うん……。ごめんね、連絡できなくて。最近、少しゴタゴタしててさ」

「うん、もう大丈夫だから。あ、今度時間があるときに、一緒に飲みに行かない?」

「うん。銀座にね、美味しいお酒を出してくれるバーを見つけたの。そこに、あやせと行きたくて」

「うん。うん。お店の名前はね――」

「『イーデンホール』っていうの」



おわり
87 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/05/07(土) 23:05:29.77 ID:i+s/XXhoo
以上。
「バーテンダー」を読み返し、衝動に駆られて書いてしまいました。
少しでも楽しんでいただければ、望外の喜びでございます。
京介のときはミキシングばかりだったけど、今回はシェイクで作るカクテルばかりだったね。
以前と同じく、カクテル知識は原作から借用。また衝動に駆られたら、他キャラにもイーデンホールの扉を開けてもらいたいです。

個人的に、ドラマの「バーテンダー」はないなぁ、と思いました。
「マイガール」も「バーテンダー」もいい作品なのに、ドラマには恵まれませんね。

ありがとうございました。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/07(土) 23:05:48.76 ID:twVOHrSWo
>>87
うっかり割り込んでしまいました
すいませんorz
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/07(土) 23:06:33.20 ID:i+s/XXhoo
>>88
そんな日もあるさ〜。
なんくるないさぁ〜。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/07(土) 23:11:15.70 ID:GhyEdjRL0
乙です!
無性にカクテル欲しくなってきた…。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/07(土) 23:15:50.62 ID:HGRC0RzTo
>>87
乙です。バーテンダーは「心」と「魂」をテーマにした名作ですよね。
臭いところが多分にあるのが気障ったらしいですがそれも含めて素敵な作品だと思います。
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/07(土) 23:53:56.83 ID:BJEGQKsC0
>>87

次は前回出した京介も絡めた話をだな
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 23:54:00.62 ID:T1gI7Q7SO
乙です
なんかゆったりした雰囲気になれてよかった。
次回も期待してます。


エロパロの方で、8巻のネタバレ見た人がだいぶショック受けてるな。
まとめから自分のSS削除しようとしてる人もいるみたいだけど、こっちでは大丈夫…だよね?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/08(日) 00:38:29.98 ID:DbyXhFMao
>>87
乙です。
前回の京介との絡みも良かったけど、今回もしっとりとして良い雰囲気だね。
「バーテンダー」読んでみっかなぁ。

以前、ラジオか何かで聞いた話だが……

とあるバーに、深夜にも拘らず一人の女性客が入ってきた。
彼女はすでに酔っているらしく、足取りもおぼつかない様子でカウンターに腰を掛けると、

「ねえ、バーテンダーさん……バーテンダーさんは、どんなカクテルでも作れるんでしょう。
 だったら、今のわたしに似合うカクテルを、何か作ってもらえるかしら」

バーテンダーは、しばらくすると彼女の前に透明な液体の入ったグラスをそっと置いた。
女性客は訝りながらも、そのグラスに口をつける。

「………………これって」

彼女に微笑み掛けながら、バーテンダーは静かに言った。

「……すべて、水に流しましょう」

すると彼女の頬を、一筋の涙の雫が伝わった。

(完)


ごめんね邪魔しちゃって……
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/08(日) 00:41:26.01 ID:3JnKRm2Go
>>94
あまーーーーーーーいっ!!
甘いよ小沢さぁ〜ん。
砂糖を入れすぎたコーヒーの最後の部分くらい甘いよぉ〜。
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/08(日) 00:57:35.04 ID:kFx1Z2y1o
>>87
乙です
バーテンダーシリーズはしっとりした雰囲気でいいなー
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/08(日) 00:58:53.23 ID:3JnKRm2Go
>>82
痛恨のスペルミス。

×:佐々倉瑠
○:佐々倉溜

キャラ名を間違えるなんて……。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 11:57:21.99 ID:riY5pYKDO
母の日だから、佳乃さんSSを期待しよう
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/08(日) 20:50:22.88 ID:rCkbGTM20
大介×佳乃か
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 21:12:17.68 ID:5x/brjyoo
母親になったヒロインの話でもいいぞ

桐乃とか黒猫とか沙織とか眼鏡とかあやせとか加奈子とかブリジットとか加奈子とか
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 21:23:12.12 ID:WgPOBkPSO
このスレって加奈子とブリジットの人気高いよな
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 21:42:22.75 ID:riY5pYKDO
バーテンダー読んでて再発見したんだが、「加奈子」っていうとバーテンダーじゃ銀座のNo.1ホステスなんだよね。
そういう設定で書くのも、おもしろいかも。
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 21:59:03.06 ID:iW0i0N9H0
>>100

欲張るなww
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 23:14:36.09 ID:mr5A+7hDO
>>100
幼なじみ&腐「「(どっちのメガネ?)」」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 23:15:30.77 ID:mr5A+7hDO
>>100
幼なじみ&腐「「(どっちのメガネ?)」」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 23:36:11.74 ID:riY5pYKDO
>>105
三浦「俺の存在を忘れてもらっちゃあ困るな、兄弟」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 02:27:46.47 ID:jJ2LG45Eo
>>100

京介「どうしたおまえら。そろいもそろって俺を呼びだして」

桐乃「……子供、できたんだけど」

黒猫「…………兄さん、どうやらできてしまったみたいなの」

沙織「京介さん、責任をとっていただけますか?」

麻奈実「きょうちゃん、あれから生理こないの……」

あやせ「お兄さん、私ちゃんと避妊してと言いましたよね?」

加奈子「おいちょっとシャレになんね〜事態になったんだけど。つら貸せヨ」

ブリジット「あ、あの……パパが相手をつれて来いって」

京介「」


こうですか、わかりません
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/09(月) 02:57:18.90 ID:FjqIiDXn0
イスラム教徒に改宗してパキスタンに移住すれば問題ない
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 06:21:30.00 ID:PhW7WM/DO
>>100
幼なじみ&腐「「(どっちのメガネ?)」」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 06:25:52.93 ID:PhW7WM/DO
昨夜重くて書き込みしてる最中寝落ちしてて、寝起きで押しちゃった結果がこれだよ/(^o^)\

夜リロって書き込めてなかったはずなんだけどな……
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 11:21:30.50 ID:FlQ/qtPYo
>>108
イスラムでも妻は確か4人までだぞ。
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:30:29.21 ID:DaRwkBAzo
ここって1レス何行までだっけ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/05/09(月) 12:35:25.71 ID:B7ibb2Hi0
>>110
イスラム法学者の審査に通れば5人以上もOK
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:41:26.27 ID:Y/ftmmFDO
>>112
80行
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:47:07.92 ID:DaRwkBAzo
そっかd
8巻読んで手直ししたら
死ネタだけど投下してみよ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:52:04.51 ID:b9I+U85vo
俺としては構わないんだけど
8巻の内容こみで投下するのならもうちょっと待った方がいいんじゃないの?
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:58:23.01 ID:DaRwkBAzo
手直しするのは恋人になったとこの描写を2行ほど弄りたいだけ
アニメ9話の時に書いたやつだし
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/09(月) 14:27:29.54 ID:EuIels2AO
うーむ…
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 16:46:32.43 ID:do5YknIDO
自覚無い奴が1番困る
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 17:52:43.09 ID:aDJU1oqSO
いろいろ質問です
・京介のやってるマネージャーもどきってちゃんとギャラ出てるのかな
・それ以前にあやせはトーシロの京介をプロデューサーに斡旋したことになるが、一体どうやったんだろうか


・あと放送途中にそのアニメのイベントってやることってあります?
京介の受験生としての都合上夏休みにマネ業やってた方が自然だと思うけど、それだとメルル三期バリバリ放送中になるので
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/09(月) 19:21:32.29 ID:jJ2LG45Eo
> ・京介のやってるマネージャーもどきってちゃんとギャラ出てるのかな
描写はないが、個人的意見を言わせてもらうと出てない気がする。
あくまであやせの人生相談の延長ってことで。一回目においては着拒解除だけが報酬だった感じだし


> ・それ以前にあやせはトーシロの京介をプロデューサーに斡旋したことになるが、一体どうやったんだろうか
あやせ「聞きたいですか? うふふふ」


3つ目はわかんないや。すまん
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/05/09(月) 19:22:13.12 ID:2GHUDJ1po
>>120

京介があやせに頼まれ、桐乃へあげるメルルEXモードのフィギュアを手に入れようと、
あやせのマネージャーに扮して加奈子と秋葉原UDX裏で初めて会ったのは、二月も半ばを過ぎた頃です。
その際に、『俺は、新垣さんのマネージャーをやっている赤城浩平です』という台詞があります。
この時点ではあやせの策略で、誰の了解も取ってはいなかったんじゃないかと……。(4巻)

二度目に京介がマネージャーに扮するのは、桐乃が帰国してからまもなく、
アニメ三期放映の一ヶ月前の『星くず☆うぃっちメルル三期放映直前ファン感謝祭』のときです。
同じ事務所に入った加奈子が、あやせとの約束を守って禁煙しているか確認するためでした。
このときは首からスタッフであることを示すプレートを提げていることからも、
あやせが事前に事務所の了解を得ているのではと思われます。(6巻)

↑こんなもんで回答になってますか? ギャラについては、あやせたんの天使の笑顔ってことで……
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/09(月) 19:56:27.53 ID:0DOUrNwP0
>>122、一番最後...
それ以上なにもいらないな
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 20:38:27.23 ID:MwriyTkpo
天使のような悪魔の笑顔
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/09(月) 20:50:43.58 ID:Z5TG5t58o
それなんてシルバーウルフ?
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/09(月) 21:17:45.60 ID:0DOUrNwP0
まっちとあやせのコラボレーション!


これはナイナー
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 21:35:18.40 ID:Y/ftmmFDO
「マッチでぇーーーーすっ!!」
「あやせでぇーーーーすっ!!」

「「黒柳さぁーーーーんっ!!!!」」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 22:04:02.90 ID:uZVOhAXIO
明日発売かぁたのしみだなぁ
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/10(火) 00:07:34.66 ID:U3gBu2KAO
>>120
三つ目については、普通にあるんじゃない?
というか、あるってことにしても不都合はないんじゃ
ただのライブとか、コスプレ大会とか、ファン感謝イベントとか、DVDの販促とか、名目はなんでも用意できるし
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/10(火) 00:22:14.25 ID:+MM3ev3Oo
>>120です、なるほど色々ご回答ありがとうございます
あやせやら加奈子が事務所の了解をきちんととってギャラも出すってことにすれば京介のモチベを引き出せるかなあ

話の大筋はできてるのにいざ文にしようとするとなかなか形にならなくて困るっす
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 00:30:36.65 ID:CaK/ffCDO
>>130
そういうもんじゃね?
いつも書き始めは「あ〜〜〜〜っ」ってなるけど、中盤くらいまで書けると「よしっ!」って感じだもん、俺は。
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/10(火) 01:01:46.18 ID:y6wIY0kYo
>>130
京介のモチベーションを引き上げるだけでいいなら、

「もしも、お兄さんがわたしのお願いを聞いてくれるなら、
 わたしも、お兄さんの願いごとをひとつだけなら叶えてあげます」

↑俺がSSを書くときの基本は、すべてこれに尽きる。
  あやせがニコッと笑うだけで、京介ならフルマラソン出場も可能かと……
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/10(火) 02:57:29.64 ID:ub+nVLgzo
ちょいと質問させてください
原作内で、京介がエロゲのエロシーンの重要性についてなんか語ったことあったっけ?
エロで興奮してるイメージが思い浮かばないんだが
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 03:08:02.53 ID:CaK/ffCDO
>>133
あやせ説得の時は「これは愛の物語だっ!」って力説してたけど、
普段の描写では記憶にないなぁ。
「妹と恋しよっ」クリア後は「虚脱感が半端ない」って言ってたけど。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/10(火) 04:30:13.90 ID:xUEUlJYAO
つまりは賢者モード…
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 07:49:13.78 ID:CGjsbt6DO
ただ、エロゲで賢者になるのはクリア時じゃなく途中(後半よりだが)のエロシーンだろうからちょっと違うんでない?
ヤリゲーじゃなくてエロゲーだろうし

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 14:39:06.01 ID:lZdgZPKSO
8巻読んだけど
こりゃ今後は桐乃と黒猫のSS減っていきそうだな…
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 14:50:51.94 ID:CaK/ffCDO
こういうとき、地方民はつらいぜ。
ウチの地域は発売日から一日遅れて陳列されるからな。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/10(火) 17:09:46.73 ID:P1ZQ1vnJ0
これも石原条例の影響か
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 17:29:02.24 ID:eqPrvsRlo
>>137
つまり相対的に加奈子SSが増えるのか
なんという素晴らしい未来
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/10(火) 18:48:07.74 ID:EY7XILVGo
8巻、8日に尼で頼んだのに今日来なかった。なんというこのざま
スパロボ頼んだ時は13日の朝に注文して発売日(14日)の朝に届いたのに

悲しいからなんか書きながら待つ
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/10(火) 19:40:47.60 ID:xhI5eGyEo
>>141
俺も尼で今日来なかったから地元の本屋で買っちゃったよ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/10(火) 20:04:56.84 ID:P1ZQ1vnJ0
しかし、巻が進むごとに京介さんは不名誉な称号が増えていくな。
「汚名挽回の機会」(某帝国軍提督)は訪れるんだろうか?
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/10(火) 20:28:52.72 ID:b/YsU2GAO
>>143
ジェリド…(´・ω・`)
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 20:49:55.05 ID:rqe5gT/lo
8巻読めたけど手直ししてもこれはいかんな・・・
なかったことにしようか
日向視点ぇ・・・
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:08:52.13 ID:U4sKjEnio
黒猫もいいし、桐乃もいい
そうだ、だったら両方のいいところをとって日向にしよう!
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:22:41.99 ID:CaK/ffCDO
京介さん、また不名誉称号が増えるのか。
このまま順調に増えていったら、いつかやさぐれそうだな。
「今……、誰か俺を笑ったか?」とか言わないといいけど……。
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:25:59.21 ID:fBV0WRGj0
なんだろう、けいおん!の中野梓と千葉都市モノレールの限定切符を買いに走る京介が脳内再生された…。

もちろん中野梓の声は桐乃がモデル以外に声優を始めたという設定で。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/10(火) 21:33:04.72 ID:P1ZQ1vnJ0
>>144
いや、ファーレンハイトだったんだが…
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:40:02.56 ID:KcY/SLGAO
志津見さんも言ってんね。その二人に比べたら極端にマイナーだけど。
いかん、つい乗ってしまったが俺妹と何の関係もない…

>>140
胴衣。加奈子SSはもっと増えていいと思う。
チラッチラッ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/10(火) 21:54:44.21 ID:y6wIY0kYo
最新刊も面白かったんだが……
どうでもいいことで、気になったことがひとつ。

何故、あやせの一人称が、今回に限ってバラバラなんだ?
“わたし”と“私”を混在させるなんて、今までなかったような気がするんだが。
俺としては、“麻奈実”を“麻奈美”と間違える以上に違和感があった。
まあ、どうでもいいことなんだろうけど……。
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:57:25.17 ID:U4sKjEnio
本物のあやせと偽者のあやせがいるという伏線だよ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/10(火) 22:01:06.44 ID:y6wIY0kYo
>>152
実は、あやせは双子だったというオチか?
だったら納得。
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 22:05:15.42 ID:CaK/ffCDO
「わたし」が白あやせ。
「私」が黒あやせ。

もしくはその逆。
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/10(火) 22:10:24.79 ID:OeG+vvnF0
わたしの中の私が...覚醒(めざめて)しまう...
くっ!鎮まりなさい!
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/10(火) 22:28:16.11 ID:fa7BZnTs0
8巻のネタ解禁はいつから?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 22:30:02.34 ID:S84nzhRVo
真壁くんと瀬菜ちゃんの話を書こうかと考えた
8巻で真壁くんのプロフィールが出る
真壁くんちっちぇぇぇえええーーー!!!
ショタ先輩と巨乳後輩……いけるか? ←いまここ



節操のないカプ厨ですまない
自スレでやったほうがいいな
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/10(火) 22:38:20.48 ID:vxbSg3U20
>>157
ウェルカムwww
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 22:43:58.54 ID:lZdgZPKSO
真壁君×瀬菜ちゃんだったら何となく京介以外でも許される気がする
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/10(火) 23:11:56.90 ID:P6KjtX5AO
8巻読んで久々にこのスレに北 そして今あやせ分が足りない!原作でもあやせメインの話やらないかな
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/10(火) 23:30:47.20 ID:qN12Liw30
何か8巻、PSPそのまんまな部分多かったな
個人的にはマジであやせルート来そうな気がする
麻奈実もある意味公認してたし
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/10(火) 23:51:39.40 ID:P1ZQ1vnJ0
実は分岐点でifルートが存在するとかだったらまた荒れるだろうなw
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 00:25:33.20 ID:16bzvUcCo
後々使おうと思ってたネタを使いすぎて結局ゲームに使ったところを回収したんだろうな
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/11(水) 00:45:00.43 ID:rMnQfxEdo
瀬菜→京介の呼び方も
「せんぱい」だったり「先輩」だったりするね

素を出してるときが「せんぱい」かと思ったけど、5巻を読む限りそうでもなさそうだし
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 00:58:02.78 ID:2DA5zqqvo
まとめwwiki、落ちてる?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 02:07:19.03 ID:Yh9ij8PDO
一人称が違ったりって話だが

編集「やっちまったZE☆」

とかだったりは……流石にないかww?
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 02:08:33.27 ID:16bzvUcCo
せんぱい呼びは違和感あったな
メールでも送れば2版からは修正されてるんじゃないか?
誤字もあったし
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/11(水) 03:31:45.24 ID:rMnQfxEdo
>>165
いまは開けたよ
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 05:14:09.40 ID:o5DA66zSO
携帯からだと文字化けしてるっぽい
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/11(水) 11:25:50.25 ID:4FGPsMACo
尼によると俺妹8巻は9日に発送済みとあった
だが1日たっても未だに最初の状態「配送センターを出荷しました。お近くの配達店まで輸送中です」から変動がないのはどういうことだ
俺は一体どこに住んでるんだ

そして佐川の問い合わせ番号を入力しても「お問い合わせのデータは入力されておりません」と出る始末
泣きたい。今日届かなかったらクレームいれる
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/11(水) 11:53:08.21 ID:LwHjyByAO
>>170
Amazonで注文したエロゲが発売日過ぎても届かず、悶々とする桐乃SSを書いてみてはどうか

今ならリアルな力作が書けそうだぞww
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/11(水) 12:26:47.44 ID:bAPSHpVU0
>>171
その発想は無かったわwww
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/11(水) 12:50:22.39 ID:MhedJo4AO
>>162
むしろ読みたい
9巻(○○ルート)、9巻(××ルート)みたいなのを順次刊行していったりね
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/05/11(水) 13:30:27.76 ID:02yiqlCvo
ああいう風に女が振った場合、リアルだと絶対復縁とかありえんからなあ>黒猫
まあ、この作品だとしれっとより戻しかねんがww
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/11(水) 14:01:13.39 ID:g/aTYjwIo
主人公が『振られた』みたいだぜ?という噂で
叩かれまくる主人公というのは初めてじゃないだろうか
176 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:03:16.90 ID:4FGPsMACo
尼憎しで書いた。後悔はしてない
以下投下
177 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:04:17.59 ID:4FGPsMACo
カチカチ。
机上のPCを操作し、荷物の配送状況をチェックする。
そこには一昨日(9日)から全く変わらない“配送センターを出荷しました。お近くの配達店まで輸送中です”の文字が表示されている。

「……チッ。どうなってんの? いつになったらあたしのエロゲは届くワケ!?」

念のため表示された問い合わせ番号を佐○の荷物追跡サービスのサイトに打ち込んでみるが――

“お問い合わせのデータは入力されておりません”

こちらも相変わらずの文言が並ぶだけである。

「なんなの!? ふざけてんの!?」


―――――――――――

兼ねてから目をつけていたエロゲの予約解禁の報を受け、実に発売日の1ヶ月前から予約を入れたあたし。
そして昨日ようやく発売日当日(10日)を迎え、あやせ達の誘いを泣く泣く断り、それでもルンルン気分は衰えることなく帰宅したというのに、我が家にAm○zonからの貢物は届いていなかった。
一応表示されているお届け日は発売日の翌日(11日)になってはいるのだが、以前別のゲームを注文した時はちゃんと発売日当日に配送されてきたので今回もそうなのだと油断していた。てっきり今日届いてると思ったのに……。

しかし、こんなことでキレるほどあたしは短絡的じゃない。
お届け日が発売日翌日(11日)となっているのだから、その日までは大人しく待っていてやろうじゃない。
ふん、あたしの心の広さにせいぜい感謝しなさい。これがもしあの黒いのだったら、今頃Am○zonの社員は呪いをかけられていたはずだから。


―――――――――――

そしてそれからさらに翌日(11日)。つまり今日(11日)。発売日の次の日(11日)。表示されたお届け日当日(11日)。

“配送センターを出荷しました。お近くの配達店まで輸送中です”
“お問い合わせのデータは入力されておりません”

未だ変わらぬこの文言。当然だが一言一句変化がない。

「なんなの!? ふざけてん…………あれ?」

いや、別のところに変化はあった。
出荷元とされる配送センターの所在地が最初は東京だったのに、今は千葉になっている。

「なあんだ、出荷元の方が近づいてくれてんじゃん。しかも千葉とかテラ地元だし。これで安心………………なわけがあるか! どういうこと!? 出荷元はどうでもいいんじゃボケェェェェェ!!」


―――――――――――
178 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:05:12.64 ID:4FGPsMACo
<ボケェェェェェ!!

今日も妹様の雄叫びが俺の部屋にこだまする。正直こっちとしてはおちおち寝て……勉強してもいられない。
見てろ? その内俺の部屋の扉が壊れんばかりの勢いで開かれ、眉を吊り上げ阿修羅と化した桐乃が乗り込んでくるから。

バァン!

ほらな。

「ちょっと兄貴! 人生相談があるんだけど!」
「怒りながら言う台詞かよ……」
「なに? 文句あんの!?」
「……ないっす」

どうだい? 最高にかわいい妹だろ?
へっ、あまりのかわいさに涙が出て来るぜ。

「で、人生相談ってなんだ?」
「ちょっとAm○zonの配送センターってとこまであたしの荷物取りに行ってきて」
「ただのパシリじゃねえか!」
「いいじゃん。どうせ家にいても寝てるだけなんだし」
「ぐっ……お、俺には受験勉強という大事な使命がだな」
「その割には机の上が綺麗なんですケド?」
「……今回だけだぞ!」
「初めからそう言えっての」

くそっ、少しは兄を敬えっての。
口に出すと怒られるから言わないけど。

「……でもさ、Am○zonって通販サイトだろ? いきなり配送センターってとこに行って荷物受取に来ましたって言ったらくれるのか? くれねえだろ」
「そ、それはそうかもだけど」

ネットの知識にうとい俺でも、さすがに通販サイト最大手であるAm○zonくらいは知っている。
その配達の仕組みも、そして、時々“konozama”と呼ばれる珍事を引き起こすということもだ。
だから、桐乃がご立腹である原因もなんとなく察しがついた。
昨日は桐乃が心待ちにしていたエロゲの発売日(と言ってた。俺がチェックしてるわけじゃないぞ)。そして俺が知る限り、昨日桐乃宛てに届いた荷物はなかった。
この二つの符号が意味するものは一つ。
ずばり、配達の遅れだ。
だが、それがわかったからと言って俺にはどうすることもできない。

「Am○zonが注文された品の配達を提携してる配達業者に頼んで、それで各家庭に届けられるんだろ? それなら俺たちには待つことしかできない。違うか?」

桐乃は無言で首を横に振る。違わない、という意味だろう。
こんな時はいつも、子供みたいに唇をとがらせて不満顔をするのが年相応でかわいいと思う。

「でも――」
「ん?」
「でも、なんか変なの」
「変って何が?」
「いつもと違うんだって。いつもはちゃんと“荷物が今どこにあるか”ってのが表示されるのに今回は表示されないの」
「いや、お前さっき配送センターにあるって言ってたじゃねえか」
「そうじゃないんだって! あ〜もう、察し悪い〜〜!」
「……じゃあ、一体どういうことなんすかね?」


―――――――――――
179 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:05:51.24 ID:4FGPsMACo
「つまりおまえはちゃんと発送されたか心配ってわけね」
「だから最初からそう言ってんじゃん」

言ってねえよ。もしも、あの説明でおまえの真意を読み取れる奴がいるならそいつは間違いなくニュータイプだ。

「じゃあ電話でもして確認したらいいじゃねえか」
「できるわけないでしょ! この馬鹿!」
「なっ……ば、馬鹿とはなんだ! こっちは相談に乗ってやってるってのによ!」
「あんた、あたしが何買ったか知ってて言ってんの!?」
「すまん。俺が馬鹿だった」

そりゃあ問い合わせもできねえよな。女の子がエロゲの配送についての問い合わせとか気まずすぎる。
それに下手したら年齢詐称して買ってるのがばれちゃうわけだし。
仕方ねえ。ここは俺が一肌脱いでやるとするか。あくまでも、一刻も早く俺の平穏な時間を取り戻すためにだけどな。

「じゃあ、俺が問い合わせしてやっから。とりあえずそのエロゲのタイトル教えてくれ」
「うっ……」
「あん? 何詰まってんだよ。早くしろって」
「お……い………き」
「なんだって?」
「お兄ちゃん大好き!!」
「うおっ!? いきなり大声出すんじゃない!」
「もう二度と言わないかんね! さっさと問い合わせしろっ!!」

俺に蹴りの連打を浴びせた後、来た時と同じように勢いよく扉を開け放ち部屋を出ていくと、今にもドアをぶち壊しかねない勢いで閉める桐乃。

「くそっ……なんなんだあいつ。エロゲのタイトル言うのがそんなに恥ずかしいのかよ。……それにしてもいてえ」

いつもはこれでもかとエロゲ自慢してくるくせにな。
それにあんな大声で叫びやがって。お袋に聞こえてたら一大事だぞ。

「…………もう一回くらい言わせとけばよかったな、タイトル」



おわり
180 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:06:28.90 ID:4FGPsMACo
おまけ

「京介、桐乃。おまえ達に言っておくことがある」
「なんだよ。改まって」
「俺は桐乃の趣味には口を出さんと決めたが、現実とゲームとを混同することは認めておらん」
「ん? そりゃ、どういうことだ?」
「兄妹間での恋愛は認めんと言っているんだ!!」
「お、おとうさん!? 何言ってんの!?」
「違う! それは誤解だ!!  お袋おおおお! あれは誤解だってちゃんと説明したろ!?」


今度こそおわり
181 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/11(水) 14:07:25.60 ID:4FGPsMACo
以上で終わり
なんでや。なんでうちには8巻が届かへんのや……
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/11(水) 15:13:13.15 ID:m79PbJ2Fo
>>181
乙。konozama喰らうとキツいよな。
俺も、いつの間にか富山に行ってて、配送が一日遅れたことがあったなぁ……。
183 : ◆kuVWl/Rxus [sage]:2011/05/11(水) 15:14:16.76 ID:LwHjyByAO
>>181
ホントに書いてくれたww
てか◆5yGS6snSLSFgさんだったとは

桐乃の台詞の端々にリアルな怒りを感じる…
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 15:57:29.06 ID:DwCpyozO0
そういやamazonの配送センター浦安かどっかにあったなww
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 16:29:24.18 ID:H7/89nPw0
それは市川だ。 だが、それこそ、街頭も無い呪われた松戸市だけど、いつも、夕方注文しても翌午前中には届くのでいつも感心していたのだが....
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/11(水) 19:42:45.12 ID:jUlhVgki0
なんてこった…珠希ちゃんは小学生だったのか
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 20:32:00.56 ID:6lWHQ9mSO
>>186
妹猫たちに対する京介の態度も何となくPSPと違ったよね。
なんつーか、より子供っぽい扱いしてあげてる感じ
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 20:42:43.43 ID:jjk7YtIDO
>>187
俺妹Pの黒猫√書いたのが伏見じゃないからじゃね?
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 21:23:40.17 ID:vYwJqy8ro
ひなたま遭遇シーンは伏見書き下ろしだ
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/11(水) 21:40:40.45 ID:jjk7YtIDO
なん……だと………。
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 21:47:05.09 ID:2DA5zqqvo
ええっ!?
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/11(水) 22:42:18.82 ID:4FGPsMACo
ようやく8巻届いた。読み終わった
みんなそれぞれ思う所はあるだろうけど、俺は改めて自分が桐乃派なんだなあと実感した

桐乃かわいいいい。モフモフしたいしされたい
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/11(水) 23:02:54.32 ID:lFrAHXwFo
>>192
おめでとう
なら桐乃もエロゲー届いた頃だなww
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/11(水) 23:23:44.71 ID:o+g3XgDU0
しかし、日向が京介の持つ称号を聞いたらどんな反応を示すか気になるな。

195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/11(水) 23:48:18.14 ID:jUlhVgki0
素直にドン引きしちゃったりして
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 23:56:07.34 ID:6lWHQ9mSO
とりあえずひなたまちゃんSSはまだなのか
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/12(木) 00:05:09.93 ID:eNUOLGrbo
>>194
日向「こんな危ない人にルリ姉は任せられない。でも、ルリ姉を説得することも出来ないし……。
    そうだ! あたしが更生させてあげればいいんだ! そうと決まれば早速ぅ〜……」


これで誰か書いてくれ。
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 00:15:03.37 ID:VWJUM8eDO
言い出しっぺの原則を行使させてもらう
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/12(木) 01:20:49.04 ID:H6lO+92AO
>>197
期待して待っているよ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/12(木) 02:09:52.89 ID:Bb3eUBZ/0
「セクハラ先輩かビッチさんのお兄さんか。どちらも不名誉な選択肢だな。」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 02:17:24.89 ID:aJ9BADfDO
8巻のあやせが可愛すぎる
ゴタゴタの結果知ったあやせが動く展開にならないかなぁ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 02:34:49.11 ID:MRQ2b5G9o
あやせが動いたらあやせは桐乃に嫌われそう
まんまと一番危険なあやせを封印した麻奈実が次に行うのは桐乃封じ
全て麻奈実の掌の上で踊らされていたのだフゥーハハハ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/12(木) 03:24:27.46 ID:Bb3eUBZ/0
釈迦→あやせたん
玄奘三蔵→ブリジット
斉天大聖→加奈子
沙悟浄→京介
猪八戒→ビッチ

うん、カオスだな
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 12:41:08.89 ID:5plhq/5SO
そろそろブリジットSSの季節だな
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 14:15:13.65 ID:aTSwe50SO
沙織がイベンターとしてメルルに携わるって話を考えてたが、どうしても沙織が赤面涙目で俯いてしまって話が進まない
渦巻きやグラサンかけて仕事するのもアレだしな……素顔沙織ってどの程度シャイなんだろ?
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 14:27:47.34 ID:Fc8a3rJDO
>>205
素顔で目を合わせたら、0.2秒で顔を俯かせるレベル……。

だったらキスもできんか。
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 14:30:39.36 ID:rIo1Qproo
>>206
恥ずかしさから必死で俯こうとする沙織を、両手で頬を押さえて無理矢理こっちむかせてキスするビジョンが見えた
京介爆発しろ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 14:59:38.25 ID:bOnLUVnIO
あやせ大好きだけどあやせは今の位置が一番良いと思うんだ……


8巻読んだけどあやせん家でた時京介手錠付けっぱなしで階段落ちてそのままかえってるよな……
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/12(木) 17:03:53.36 ID:Bb3eUBZ/0
>>208
俺も思ったが、そこは深く考えるなw
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 17:18:55.02 ID:rIo1Qproo
その直前に「手錠で繋がったまま顔を見合わせる俺たち」とあるから
そもそも手錠開錠しないと逃げられないんじゃね?
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/12(木) 18:42:37.27 ID:p3m1jYAAO
手錠で繋がったまま、顔をみあわせる俺たち

どっちにしろ分かりにくいが繋がってるのは京介だけだろwww

ネタと言うか、お題を下さい。書きたいけど思いつかん。出来れば桐乃かあやせたん
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 18:50:14.32 ID:rIo1Qproo
>>211
じゃあ手錠の流れで
遊びで京介と自分を繋ぐも、鍵を失くしてしまいしばらくそのまま過ごさざるを得なくなったあやせたんでどうだ
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/05/12(木) 18:56:49.11 ID:iSS/HVYKo
似たような話どっかで見たな
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 18:59:34.43 ID:rIo1Qproo
そうか……ありがちだったな

じゃあ、あやせに変な風に影響され桐乃と自分を繋ぐも鍵を紛失してしまう京介さんとかでどうだ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 19:17:33.79 ID:/3QEN+Swo
手錠したまま階段を落下したせいで記憶喪失になる京介氏
第一発見者はあやせ
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 19:40:45.61 ID:aJ9BADfDO
あやせ救済してくれ
このままじゃかわいそうすぎる
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 19:44:58.62 ID:Fc8a3rJDO
手錠を使った新しい格闘技を編み出したあやせと、その技の実験台にされる京介
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/12(木) 20:13:37.69 ID:p3m1jYAAO
前に手錠ネタで鍵をわざとなくす(隠してる)ってありましたか?なければそれで行こうかと
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 20:16:16.72 ID:Fc8a3rJDO
>>218
不可抗力で鍵なくして、親父に外してもらったSSは読んだことある。
わざとは無いんじゃないかなぁ。
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 20:17:10.10 ID:VNVv2txDO
二人が手錠で繋がったままでも戦える格闘技を編み出すとかどうだろう
例えばダンスを基にした格闘技とか……
格闘技名は二人で舞いながら戦うんで"双戦舞"とかどうだろう
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 20:17:44.60 ID:LPc1a3Kgo
京介を実験台にして編み出した殺人武術を用いて天下をとるあやせ
あいてを壊すことのみを追求した邪拳は後世まで語り継がれたという
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 20:19:12.59 ID:/3QEN+Swo
りーりかる とかれーふー
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 20:23:06.13 ID:Fc8a3rJDO
>>220
仮面ライダーアクセルの手錠つけたままアクションのシーンを思い浮かべた
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/12(木) 20:31:58.49 ID:wiIufow90
もうダブルアーツ覚えてるのなんか少ないだろ・・・
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/12(木) 20:38:31.17 ID:Fc8a3rJDO
>>224
手を繋いでないと死んじゃう漫画だろ?
読んだことないけど。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/12(木) 20:44:31.98 ID:c8tVo79Jo
そういや格闘技とブーメランを組み合わせたなんたらかんたらってゲームがあったな
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/12(木) 22:34:53.45 ID:GRLOSzEw0
腐り姫じゃないが、ダブルアッー!に見えた。
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/12(木) 23:31:00.39 ID:Bb3eUBZ/0
最近、放送中の某アニメを見て思うのだが、桐乃は男の娘な弟はいらんのかな?
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/13(金) 00:19:37.35 ID:zTm6oGtRo
あゆたキュンかな
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/13(金) 02:03:26.65 ID:1unSfdel0
むしろ誤って自分に手錠をかけてしまった身動きのできないあやせと京介があたふたする話はどうですかこら
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 07:00:29.56 ID:QblnaXPDO
京介+手錠+あやせ
……これだけではありそうな組み合わせ

ならば
京介+手錠+沙織

これならば新たな道が開けるのではないだろうか……
メガネ有無は書く人に任せるぜ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/05/13(金) 08:00:52.19 ID:o0A48CqAo
>>226
爆死アニメのシャングリ・ラの主人公思い出した
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 10:00:05.06 ID:eIIWwCVLo
>>231
そのネタ貰った!
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 12:36:07.93 ID:rchtwktSO
期待
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 12:47:28.59 ID:udJaNOlzo
こち亀で、両津が麗子と手錠で繋がって、お嬢様生活に付き合うっていう話があったなー
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 12:57:53.35 ID:eIIWwCVLo
そういえばそんな話もあったな。ならその展開は避けよう
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 13:02:08.54 ID:VlCA5QKWo
>>236
お嬢様生活がないだけで「京介+手錠+沙織」のネタは残ってるんだよね
後は頼んだ
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 13:05:28.52 ID:hOFrJc8Mo
加奈子と手錠生活で
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 13:07:35.84 ID:ggp6RXBDO
銭形のとっつぁんばりの手錠術で
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 13:14:35.38 ID:CtH8LJyto
加奈子にリードをつけて飼いたい
珠希ちゃんでも可
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 13:37:01.44 ID:udJaNOlzo
>>236
いや、お嬢様生活も大歓迎ですぞ!
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 13:55:50.60 ID:ggp6RXBDO
>>241
ムック、ハウス!
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/13(金) 15:18:16.41 ID:eIIWwCVLo
京介+手錠+沙織 書き始めたらなんか長くなりそうな上にオチどころか一寸先の展開すら構想できないくらい完全に五里霧中
気長に待っててくれ
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 17:15:11.45 ID:tLUPRVgzo
8巻読んだ。
瑠璃たん改めて惚れ直したZE☆
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 18:14:39.35 ID:rchtwktSO
黒猫スレにまとめWikiができたみたいだね
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/13(金) 20:54:56.09 ID:+089b5yi0
8巻見終わった。
改めて偽8巻のクオリティに感じ入った。偽8巻と8巻並べて最終的に偽をボツにしたんじゃね?って勢い。

あたしが一番じゃないとヤなの!とかほぼまんまだったじゃねーか。黒猫からだったけど別れるのも彼氏作るなって言ったから彼女作らないってのも。

ただ、やっぱ原作は流石だなーと思った。
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/13(金) 21:09:24.75 ID:Z2xeg+fAO
>>246
まあでも元々「恋愛編は8巻で終わり」って予告されてて
関係リセット(別れる)しかないだろうってのは色んなとこで言われてたけどね
最終巻だったなら別だけど
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 21:09:30.66 ID:LoyiRr2n0
>>246
まあ、あのSSおかげで、8巻に対する態勢をつけられたからな...
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/13(金) 22:56:45.65 ID:t1suCDENo
沙織の瓶底眼鏡って描写上は目が見えないけど普通に考えたら絶対見えるよね
でなきゃ絶対自分も外が見えないはずだし

すると素顔の内気設定がおかしなことになるしどうしたものか
やはりファンタジーやメルヘンと考えて全く別物にすべきか
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 23:03:36.02 ID:ggp6RXBDO
>>249
世の中には「マジックミラー」というものがある。
まぁ、外側から見たらぐるぐる瓶底に見えるマジックミラーなんてのは知らないが
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 23:14:00.56 ID:udJaNOlzo
>>249
漫画なんか出てくるぐるぐる眼鏡の元は瓶底メガネからきてるみたい。
キテレツの勉三さんみたいなあれ。
円重ねで表現されてたのが、いつのまにか渦巻きになったんじゃないかと思う

↓を見ると、結構顔の印象は変わるから、恥ずかしさを凌げる…のかもしれないw
http://portal.nifty.com/2008/11/10/c/2.htm
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/13(金) 23:26:36.39 ID:t1suCDENo
>>250
マジックミラー・・・そういうのもあるのか!
特注で作ってるってことにすればいいかも、ナイスアイディアですウォルター

>>251
まあそれは知ってたけどさすがに目線は隠れないよなぁっていうねww
実際にできるかどうかはともかく>>250の案でいってみようかなー


あとは話の落としどころをどうするかだな……
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/05/14(土) 00:00:41.06 ID:K191DsqFo
ようはフレネルレンズでしょ?
なら自分からは視えると思うけど
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/14(土) 00:25:41.16 ID:FeXvkYCLo
>>246
今偽8巻読み返して来た。
ホントまんま同じセリフがあるね…。

…偶然?
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/14(土) 00:30:28.52 ID:OOjbFXyl0
今回カットした描写は次回作のゲームに乗せるんだろうか?
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/14(土) 01:46:26.34 ID:XXOBhpbIo
こっちでは初投稿ですがSSを投下してみます。

京介×沙織?で、桐乃と黒猫も出てきます。
5レスほど。
257 : ◆XUsplk79ik [sage]:2011/05/14(土) 01:47:02.97 ID:XXOBhpbIo
「ところで拙者、みなさんに人生相談があるのでござるが」

いつものように俺の部屋で4人で遊んでいたところ、沙織が唐突にそんな言葉を切り出してきた。

「へえ、なんかあったの?アタシらでよかったら全然相談に乗るケド」

桐乃の返事に俺も黒猫もこくんと頷く。すると、沙織がにはは、と頭を掻きながらはにかんだ。

「そのですな、拙者、自分の性格をもっとオープンにしたいのでござる」
「オープンに?」
「さよう。その、拙者は今でこそこうですが、コレを外してしまうと……ですな」
「……ああ、そういうこと」

俺たちは一様に納得した。沙織はいつもの眼鏡によって自己暗示とも言うべきものを帯びていて、目線を隠すことで自分がなりたいようなキャラを『演じる』ことができるのだ。
逆に言うとそれをしていない沙織は非常に内気で見つめあうことすらままならないという有様である。
ふと、俺はかねてから思っていた素朴な疑問をぶつけてみた。

「なあ、その眼鏡って俺達からは沙織の目は見えないけど、そっちからは俺達はどう映ってんの?」
「……言われてみればそうね。こっちから見えなければ貴女からも見えないのではなくて?」
「ああ、そういえば説明したことはなかったでござるな。実はこれは特注品でして、外からは見えませぬがこちらからは素通しになっているのです。平たく言えばマジックミラーのようなものですな」
「へぇ。アンタんとこはやっぱり面白いもの作ってるのねー」

桐乃がふんふんと顎を揺らしている。槇島家脅威のメカニズムとでも言うべきか、そもそもそんな風に眼鏡を作る理由がそもそもないわけではあるが。まあいい、話を戻そう。
258 : ◆XUsplk79ik [sage]:2011/05/14(土) 01:47:45.24 ID:XXOBhpbIo
「で、だ。性格をオープンにするってのは、具体的にどのへんまでにしたいんだ?」

俺や黒猫なんかはお世辞にも陽気とは言えねえし、桐乃はいろいろと規格外で参考にならない気もする。

「んー、オープンにするというのは言いすぎでしたかな。早い話が、コレを外しても人と話ができるようにしたいのでござる」
「……それこそ気の持ちようじゃないかしら?大体、何をそんなに恥ずかしがる必要があるの」

黒猫がもっともな意見を述べる。彼女が『変身(メタモルフォーゼ)の域』と評した通り、素顔の沙織は今のコテコテのオタク姿からは想像のつかない程の美貌だ。

「それは……その……」

沙織が胸の前で人差し指同士をくっつけつつ言葉に詰まる。

「……まあいいさ。じゃあとりあえず、俺達の間ぐらいでは外していられるようにしようぜ。何事も急にはできないからな」
「……理由、聞かないでよろしいのでござるか?」
「話したくないことを無理に聞き出すほど野暮じゃねえさ。おいおい話してくれりゃいいよ」

大方お見合いでとか、かつての姉貴のサークル時代にとか何かがあったんだろう。あれほどの美貌にスタイルにお嬢様だ、悪い虫が寄ってこないほうがおかしい。
俺だってこの沙織を知っていなかったらどんな対応をしていたかわかったもんじゃないしな。

「では、ちょっと気恥ずかしいので皆さん後ろを向いててもらえませぬか?」

言われるままに俺達は後ろを向く。たかが眼鏡を外すだけなのにえも言われぬ背徳感が背骨を突き抜ける気がした。
すぐさま右に座っていた桐乃から肩にストレートが飛んでくる。痛ぇ!
「……なんかキモい想像してたでしょ」
小声に対してちらりと桐乃を一瞥すると、俺は否定も肯定もしなかった。代わりにばつの悪い顔でごまかす。
「……まったく、盛りのついたはしたない雄ね」
黒猫の黒さ当社比増しの嫌味も左から聞こえてきて俺は内心泣きそうだった。
259 : ◆XUsplk79ik [sage]:2011/05/14(土) 01:48:23.80 ID:XXOBhpbIo
そうこうする内に、といってもそんなに時間がかかるわけもなかったのだが、沙織の声が背中から聞こえてきた。

「……こっちを向いてもいいですよ、皆さん」

促されるままに俺達は振り向くと、相変わらず女神のような微笑みで俺たちを見つめていた。こいつ本当に俺の2つ下なのか。いや、なればなのか。
と思ったのも束の間、俺と目が合うやいなや見る見るうちに沙織の顔が紅潮していき、しまいには顔を両手で覆って指と指の間から俺達を見るような格好になった。

「……や、やっぱり恥ずかしいです」
「と、申されましてもな……。見た感じ桐乃や黒猫は大丈夫そうだったが?」

自分で言ってて悲しいことこの上ないが、まだ俺は沙織に好かれていないということか。

「い、いえ。桐乃さんや黒猫さんにも恥ずかしさは感じるのですが、京介さんはもっとというか……」
「そっかー……どうしたもんかねぇ?」

わりと素直に出た感想だったのだが、

「「…………」」

両サイドから来る視線があまりにも冷ややかで俺はぎゅっと肩をすくめた。なんなんだお前ら。悲しいのは俺のほうだろ?

「アンタの視線がセクハラじみてるからじゃないのォ?」
「……そうね。獣のようないやらしさを感じるわ」

お前ら二人してヒデェな!なんでそこまで酷評されなきゃいかんのか!
半分泣きそうになりながらふと思いついた提言をしてみる。
260 : ◆XUsplk79ik [sage]:2011/05/14(土) 01:49:14.96 ID:XXOBhpbIo
「じゃあ俺の目線に慣れれば大丈夫ってことか?にらめっこでもしてみるか」
「え……」

沙織の反応が微妙だったのを見て、即座に俺は否定しようとしたが、

「い、いやなんでもn」
「……そうですね、やってみましょう。構いませんか?二人とも」
「……別にいーケド……」「……構わないわ」

え?何この流れ?なんで沙織こんなに乗り気なの?
頭に疑問符がいっぱいついた俺をよそに事態は先へ進んでいく。
沙織が俺の近くに身を寄せてきてきっちりとこっちを見つめてくる。こいつ本当はやればできるんじゃないのか?

「では、互いに目を瞑りましょう。京介さんが合図をしてください。あと、さっきみたいに手で顔を隠さないようにわたしの手を取っていてください」
「え、あ、お、おう……」

そう情けない返事を返すと、俺は目を瞑って沙織の華奢な手首を掴む。沙織の体が一瞬跳ねるのに心臓が飛び出そうになった。

「に、にーらめっこしましょ、わーらうーとまーけよ、あっぷっぷ」

沙織と俺の目と目が逢い、心臓の鼓動がバックンバックンになるのを自分でありありと感じた。
というかあまりに近くで彼女の顔を見すぎて視線を動かすこともままならない。
さっきのように沙織の顔がかぁーっと赤く染まっていき、さらには瞳が潤んできてまでいる。
すると沙織は見開いていた両目を少しずつ閉じながらこちらに顔を近づけてきた。

(え、ちょ、)

突然のことに頭が働かず動きも取れない。
言葉も出せぬまま沙織の吐息がかかる寸前まで近づいて――

「ストーップ!!やめやめ、やめーい!!」

桐乃の叫びで俺は我に返ると同時に桐乃と黒猫が俺たちを引き剥がしに来た。この際黒猫に羽交い絞めにされたのは役得というべきか。感触を味わう余裕も余韻もなかったが。
261 : ◆XUsplk79ik [sage]:2011/05/14(土) 01:50:02.91 ID:XXOBhpbIo
「ア、アンタ、どさくさにまぎれて何いたそうとしてんのよこの監視の中で!」
「あ、あまりに静かに動くものだから危うく見過ごすところだったわ……」

2人して肩で息をしているのに何故そこまでと訝しがったが、あのままでは間違いなく間違いが起きていただろう。ややこしい文章だが。

「やっぱり、京介さんは桐乃さんや黒猫さんとは違うみたいです。京介さんで慣れることができれば他の人たちとも自然に話すことができるかもしれませんわ」
「……さいですか」

ああ、さっきのは間違いでやっぱり俺はその他大勢と同じ認識なんだなぁ……と肩をすくめていると、妹と後輩からすっごいガンが飛んできた。なんでさ!

「そういうわけで、京介さんにはこれからよろしくお願いしますね」

ぎゅっと手を握られてこんな風に美女に囁かれたらノーと言える男なんていないだろう。誰だってそーする、俺もそーする。
だが両サイドの反応を見るに、まだまだ苦難が待っているのは確定のようである。誰か俺に爆弾処理の方法を教えてください。
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/14(土) 01:52:21.61 ID:XXOBhpbIo
投下終わりです。
素顔を晒さざるを得ない状況って色々あると思うんですがオチが考え付かなかったので今回はここまでで。
一応海(プール)とか単純にデートとかは考えてるんですがどう話を転がしたものやら。
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 01:54:38.07 ID:Ce1oQxS/o
乙です!
沙織のお嬢様設定は原作でもっと使われるべき

そういや学校通うときは多分メガネしてないんだよね。それは平気なのかな
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/14(土) 02:12:37.10 ID:WH0U/Qk00
>>263
俺の妹Pコンプリートガイドに、主要7キャラの登校シーンに相当する
挿絵があるが、眼鏡無しの制服姿だった。
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 10:02:08.39 ID:NVbHCQ7/o
多分自分の家族や執事、お嬢様学校の同学生とかなら大丈夫なんだろうな。

本来の沙織は殿方に免疫なさそうだし。
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/14(土) 12:12:11.05 ID:FUBh9MLAO

沙織SSもっとこい
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 14:43:40.15 ID:wmy2jgZDO
>>265
学校とかだとオタクな本性を隠している=精神的に仮面を付けているので眼鏡無しでも平気
京介達にはありのままの自分を見せてるので眼鏡無しじゃ恥ずかしい
とか考えるとバジーナが可愛くてキュンキュンしないか
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 14:48:51.99 ID:wYY4nsWmo
罵られたり、口が悪いのは慣れてるとか発言で
沙織っていじめられているんじゃなかろうかと不安だった
今でも多少不安
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 15:02:45.37 ID:Fn62IREfP
それはそれでいい
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 15:18:25.99 ID:K8AfY5NDO
2ちゃんで誹謗・中傷レスに慣れてるから大丈夫、って解釈してますた
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/14(土) 16:26:23.59 ID:fKrfemtAO
昔の仲間のことかと思ってた
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 18:44:08.86 ID:9MWq4EKPo
何故かお嬢様口調の加奈子を想像して、鼻血出た
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 18:44:19.39 ID:o5ptTJhSO
うーむ、ちょっと気を抜くとすぐに京介と沙織がいちゃいちゃしてしまう
ほんと贔屓しないSSってむつかしいな
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/14(土) 18:47:04.88 ID:wYY4nsWmo
だよな。俺も別キャラ√書いてたはずがいつの間にか桐乃√になってたりする
唯一ぶれずに最後まで書けるのはブリジットだけ
配信最終話にブリジット出てこないかな
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 18:53:28.24 ID:K8AfY5NDO
意識しないとイチャイチャさせられないよ
自然とってどうやるんだよ、アミーゴ
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:51:54.25 ID:ERAe+qzDO
>>275
愛だよセニョール
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 00:18:04.92 ID:aRyA76ZY0
>>276
目をかけてた禿ネズミに胴体真っ二つに切られるぜ。
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 18:04:50.42 ID:dLQ6Z+Eb0
偽8巻ってどこにある?
読みたいんだが……

279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2011/05/15(日) 18:29:23.93 ID:b6MxbPYL0
>>278
これだな。このSS作者のはどれも秀逸だからオススメ
ttp://morikinoko.com/archives/51645592.html
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 18:47:37.55 ID:/B51LsvGo
ttp://www.chiba-monorail.co.jp/kinenticket-110514.html

ちょww
こんなことやってたのかww
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/15(日) 19:13:38.59 ID:ylOKWSnAO
俺妹アンソロジーあったんだな。本屋で見つけて衝動買いしちゃった。手錠ネタは携帯でかいてるから遅いですが今週中には
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:22:55.23 ID:dLQ6Z+Eb0
>>279
シャンクスゥウウウウウウウウウウウウウウウ!!
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 19:23:27.02 ID:PJvkyJmuo
>>281
真沙織の出るアンソロとかあるなら速攻で注文するんだけど知らないかい?
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 19:49:03.75 ID:8SJezUQSO
「俺の後輩が身長180cmなわけがない」っていうのは今思い付いたんだけど、先人があえてやらなかった(AA略)系かな
しかし意外と話を転がすのが大変そうだ……
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/15(日) 20:01:11.92 ID:yeV3EsFpo
>>284
俺の妹が身長180cmなわけがないならあったな
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/15(日) 21:36:20.49 ID:HgT6YKhqo
何だか8巻のあやせの扱いが、妙に違和感があるのは何でだろう。
ちっとばかし、可哀想な気もするんだが……。
京介にとってのあやせの存在っていうのは、あんなモンだったのかよ、ってね。

キャラスレで愚痴るのもなんだから、こっちで愚痴ってみましたとさ。
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:42:08.30 ID:5CrhKGiDO
>>286
その想いを糧にしてあやせSSを書いてくれると、僕が幸せになれます。
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/15(日) 22:43:22.79 ID:mlvVhDq40
>>286
京介があやせがナイフを持ってると勘違いしたのは、最後刺されるフラグだろw
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/16(月) 00:19:20.59 ID:ck+BXvZAO
俺は逆に、あやせがいきなり嫉妬っぽい反応したのが不自然な感じしたわ
ゲームであやせルートとかやったから、その流れを引きずっちゃったのかと思った
なんかあやせの話の部分だけ「取って付けた感」がする
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2011/05/16(月) 00:55:58.99 ID:cPAbmkpC0
>>289
確かに取って付けた感はあるけど、実のところ嫉妬半分で、桐乃の心配が
半分ってところじゃない?
桐乃の気持ちを慮るあまりについ言ってしまいたくなるのを、必死に押さえ
てるって印象が強かったかな。
京介と同じようにあやせも騙されてるフリをして、桐乃と京介と自分の距離を
危ういバランスで保とうとしていたんだなと

原作のあやせは京介のことが好きだけど、それ以上に桐乃のことを大事にして
いたいという思い(思い込もうとしている?)が強いな。
291 :286 [sage]:2011/05/16(月) 01:44:59.80 ID:8PavBQgUo
あやせの扱いに妙な違和感って言ったのは、他のキャラに比べて何だか
描き方が適当な感じがしたからなんだ。

京介があやせに「結婚してくれ」って言ったのは公園なのに、この前部屋に来たときになっているし……
いきなりのあやせママ登場で話をぶった切るなど、このままあやせフェードアウトの展開になっても、
それこそ違和感がないと思っただけさ。

京介の性格付けってヘタレだけど、いざとなると男らし――くもなんともねえのな。
黒猫に告白され彼女になれば、あやせなんてハイおさらば。
そのあと黒猫から振られ? 桐乃に慰められて黒猫に会いに行き、
桐乃の本心が分かると、今度は桐乃寄りになびくってか。

まぁ初めっから兄妹の物語なんだから、これでいいんだろうけど。
ご都合主義過ぎて、何だか思いっきり引くわ。「メゾン一刻」の五代勇作を見習えっての。
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 02:00:58.59 ID:puqDTAGDO
京介は状況に流されやすいから、あっちへフラフラこっちへフラフラは仕方ないんじゃないかね。
今までのことだって、京介一人で突っ走るとただ言いたいこと言ってうやむやにしてきただけだし。
状況が好転したときは、誰かしらの助力ありきだし。
他人の言葉はその通りにしか理解できないわ、
納得行かなかったら好き勝手動くわで、
それだけ見ると、結構ひどい男よ。

まぁ、読者の大半は「好きなキャラとくっつけよコラ」って思ってるだろうから、
編集とかも、細かい部分の整合性は重視してないんじゃね?
仮に、京介が天の道を往き総てを司る男みたいになると、
自己投影しづらくなるだろうから、ああなったのかなとも思う。


うん、自分で書いててワケわからなくなってきた。

誰か沙織SSを書いてくれー
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 02:15:12.28 ID:tKFE2/iyo
あやせに対する京介の言動は、はなっから本気じゃないもので、
飲み屋の可愛い店員にオッサンが「結婚してよー」って言うレベルものでしょ
自分でセクハラと認めてるわけだし。それでひどい男にされるのは可哀想かもww
もちろん、あやせがそれをちょっとだけ真に受けちゃってた節はあるかもしれないけど
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/16(月) 02:54:59.82 ID:uybEpBvAO
>>291
「結婚してくれ」と最初に言ったのは公園だけど、それはセクハラじゃなくて「愛のこもったプロポーズ」だと言われたのはあやせの部屋でのことだから、あながち間違ってはいないと思うが。
京介とあやせの漫才が俺妹の魅力の99%を占める自分にとって、出番少なくて挿絵も無くて悲しかったのは確かだが。
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/16(月) 08:07:29.18 ID:CKwEIQVAO
流れぶった切って質問!偽八巻てなんでしょ?
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/16(月) 08:18:11.34 ID:sdRByCrvo
>>295
ちょっと前(8巻発売前)にVIPに投下されたやたらクオリティの高い俺妹SS
まとめWikiからでも読めるはず
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 08:33:26.22 ID:zlINTf2DO
>>296
昔あった偽[たぬき]最終回みたいなもんか
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/16(月) 10:27:39.81 ID:ck+BXvZAO
8巻読んで思ったのは、伏見つかさの笑いへのこだわりが凄いってこと
終盤の桐乃と黒猫のやり取りとか、シリアス一本調子になりそうなところでも貪欲に笑いを混ぜるあたり、さすがプロだと思った
偽8巻も含め、恋愛SSはたくさんあるけど、どれも笑いの要素が欠けてるから俺妹っぽく感じないんだよね
ていうか、笑えるSS自体が少ない
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 10:32:27.23 ID:lCFLJ7RSO
恋愛色濃くすると他が疎かになりやすいのはよくあること、逆も然り
両立するバランス感覚って凄いとおも
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/16(月) 12:22:08.98 ID:CKwEIQVAO
>>296
ありがとです。

後で読んでみます〜。
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/16(月) 13:59:24.66 ID:peohpgCHo
チャットサポートありがとう!

これで俺も復帰できるぜ!!!!
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/16(月) 18:25:44.81 ID:C6kvHF7Uo
沙織を京介の学校に持っていくとしたらどの辺に住まわせればいいと思う?
電車一本だし秋葉原あたりが有力かと思うけど県境挟むとなんか面倒なことあるかな
その辺お詳しい人がいたら意見を伺いたい
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/16(月) 18:28:37.14 ID:+YHJoBCn0
京介の部屋でいいんじゃね?
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/16(月) 18:35:00.80 ID:c7lXsunq0
>>303天才
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 19:19:35.74 ID:vaK4RtqZo
京介の部屋は不味いだろ流石に
京介の隣の部屋の主を追い出して居座ろうぜ
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2011/05/16(月) 19:28:14.26 ID:cPAbmkpC0
>>302
黒猫一家が住んでた借家なら空いてますが?
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 19:28:22.35 ID:1zexAILwP
これがなんと高坂家の二階には一部屋使ってなさげな部屋(アニメ見る限り)があってだな……
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 19:31:56.88 ID:HkudExFd0
>>307
お前、まさか高坂家の住人、か……?
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 20:05:07.20 ID:lCFLJ7RSO
話の都合考えると流石に同居はなあ……できるもんならさせちゃいたいが

あと時系列は5巻IFの予定なので黒猫家は同居でもさせない限り無理かと。桐乃もアメリカにいます
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/16(月) 20:10:30.09 ID:a4WQioHAO
別に県外通学でも大丈夫じゃね
あるいはご近所とかでも
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 20:12:07.55 ID:vaK4RtqZo
高坂家の地下にいつのまにか秘密基地が!とかww
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 20:42:57.82 ID:5QCX7iY00
扉の前で、ジェニー(黒猫)が鳴いている...
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:06:40.21 ID:b2gfOGiC0
あいつって誰なんですか俊夫さん!
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:59:07.05 ID:puqDTAGDO
サバゲー趣味の延長でリアルサバイバル生活。
これはないな。
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/16(月) 22:44:34.00 ID:5QCX7iY00
透=京介 真理=黒猫でイメージ、探偵役を奪われるルートで

俺の彼女が名探偵なわけがない!を希望

あ、犯人役はあやせでいいかな...
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/16(月) 23:49:37.29 ID:honUGUcG0
オタクを理解するためにあやせたんが高校に入ってゲー研に入部。
先輩の瀬奈(仮面優等生)と不倶戴天の邪気眼電波女の影響でどっぷりBL(金髪×赤髪、ヘクロミテア×疾風など)にはまるってのは?
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/17(火) 00:23:42.65 ID:PS7DrxbAO
アンソロのガチ百合と勘違いされたあやせが誤解を解く二週間を
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 09:13:52.35 ID:VQJ9MaMDO
桐乃好きなのが誤解されてるけどぜんぜんレズじゃないよねあやせ
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 12:14:06.94 ID:mhXr+Pyio
日向ちゃんSS書いてくれる紳士がまだ一人もいないとはな……
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/17(火) 15:54:23.58 ID:6DnUjkV60
黒猫と別れた後、傷心の高坂くんを慰めてたらいつの間にか好きになってて…
みたいな?なんかNTRっぽいけど
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 16:08:22.54 ID:kWph7Mh7o
>>320
問題は傷心状態の京介との接点だな。日向ちゃんは普通に考えて黒猫と一緒にいるわけだし
彼女にいきなりフラれて音信不通状態の京介とその彼女の妹ではやりにくいシチュエーション
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/05/17(火) 16:51:23.82 ID:RKkV5WCWo
桐乃ちゃん、京ちゃんのことは私が幸せにするから、安心して死んでね?

みたいな麻奈実SS誰か書いて!
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 17:06:28.16 ID:w0YtK7s1o
>>321
引越し前の友達の家に遊びに来てて、たまたま京介とバッタリとか
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:10:39.43 ID:ut5KJHVDO
バイクスレ見てたら、沙織をライダー化したくなった。

つか、俺妹キャラでバイクに手を出しそうなのって沙織以外いない気がする。
赤城兄はすでに手を出しているので除外だが。
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:11:17.97 ID:Nb8+TPqJo
京介と沙織でツーリングとな?
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 20:13:47.67 ID:kWph7Mh7o
その際はZZRでお願いします
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:14:26.18 ID:ut5KJHVDO
>>325
京介もバイク興味なさそうだな
沙織とタンデムとか面白そうじゃない?
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:16:16.04 ID:ut5KJHVDO
>>326
カワサキか……。
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:18:25.48 ID:Nb8+TPqJo
百式とかいうバイクだかメットだかなかったっけ?
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 20:21:40.07 ID:ut5KJHVDO
>>329
百式のカラーリングが施されたフルフェイスなら知ってる。
ただ、アレって装備とかバイクに合わせ辛そうだよね。
ジェンマぐらいしか思い付かない。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/17(火) 20:51:00.27 ID:nQM0flrz0
なに言ってんだ。
沙織なら赤のデスモセディッチだろ。
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/17(火) 22:28:25.68 ID:kWph7Mh7o
京介+沙織+手錠を書いてたはずがいつのまにか沙織√からはずれてた
というより誰√にでも行けるせいで逆に続きが書けない
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 22:32:47.94 ID:Nb8+TPqJo
複数ルート書けばいいんじゃね?
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 22:41:20.01 ID:ut5KJHVDO
ここはお兄ちゃん√で……フヒヒwwww
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/17(火) 23:23:06.82 ID:dMDTos3l0
アンソロを本屋でようやく発見したぜ。
加奈子ってなんであんなにあやせに弱いんだ?やっぱドラマCDの影響?
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/17(火) 23:26:47.58 ID:nQM0flrz0
>>335
実は、とってもイイ娘なんだよ。
外見と中身が一致しているという意味では希有なキャラだし。
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/18(水) 07:15:09.32 ID:wtarY7g00
誰か“俺の加奈子がこんなにB型H系なわけがない”をば
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 12:44:39.63 ID:USaWTFBDO
>>324
一瞬(仮面)ライダー化かと思った
姉しよに居たなそんなお姉ちゃん
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/18(水) 16:07:28.72 ID:TO+SHiHMo
沙織の髪色ってアッシュグレーとかクロムアッシュとかそんなのかな?
黒猫やあやせと比べると明らかに明るい系だけど銀とか灰色っていうほどでもないなんとも形容しがたい色のような
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 18:30:27.65 ID:Xt+UigUDO
>>339
一応黒髪なんだろうけど、桐乃みたいに明言されてるわけではないから、好きに書けばいいよ。
イラストやアニメを見るかぎりじゃ、完全にアッシュグレーだけどwwww
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/18(水) 21:06:00.16 ID:EluYDfxA0
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/18(水) 21:25:23.96 ID:Hz/Yt8alo
最近、SSの投下速度が落ちてきたなぁ〜と思いながら、
全く関係ない話で申し訳ありません。

名前欄に都道府県表示が付くようになってからけっこう経つけど、
何を基準に付けているのかいつも疑問。
「チベット自治区」とか「長屋」とか、以前は「空」っていうのもあったし……
もしかしたら、他にももっと変わったモンがあるんでしょうか?
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 01:11:58.16 ID:nZK96ecMo
リモートホストからある程度地域が分かるので、それを表示してる
チベット自治区とか空とかなのは判断がつかないリモホ(モバイル・海外・一部ISP)の場合
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 10:56:23.06 ID:coEUCKHDO
Twitterの桐乃と黒猫のやりとりニヤニヤすぎる
最後のふーんって内心絶対穏やかじゃないね
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 13:34:44.87 ID:/D7GKTCDO
新作のスパロボで京介(の中の人)がオリキャラ声あてる事になったね。


金髪ブラコン妹がいるんだが……まさか声がなんて事は……

ネタは何かしらありそうだけどwwww
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/19(木) 18:17:23.93 ID:2QOS7MQI0
あやせで書いてみました。
初投稿ですがどうぞよしなに。
投下します。
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/19(木) 18:17:54.78 ID:2QOS7MQI0

「すまん。あやせの気持ちは嬉しいが、それに応えてやることはできない」

「え……?」


その返事を聞いた時、私は自分の耳が信じられなかった。
あのお兄さんがこんなに真摯な表情をして、慎重に言葉を発したこと。
“あの”お兄さんが私を拒絶したこと。
そして。
告白をしてもいないのに振られたこと。


「何勘違いしてるんですかこの変態!!」

「え、ええ!!?? でも今付き合ってくれって……」

「買い物に、ですよ! 決まってるじゃないですか! 一体何を想像したんですかこの色情魔!」

「うう、まさかこんなベタな間違いをしてしまうとは……」


お兄さんは肩を落として項垂れている。
こんな恥ずかしい間違いをしてしまったのだから、当然の反応と言えるだろう。
しかしその落胆以上に。
私の胸には怒りが込み上げてきていた。


「本当にごめん! あっ、ところで買い物だって? あやせの頼みならもちろん行くよ。予定が空いてなくたって、その時はこじ開けてでも―――」

「何でですか」

「へっ?」

「何で私がお兄さんに振られなくちゃいけないんですか!!」

「あ、あやせ、何を……」


お兄さんは呆然とした表情でこちらを見ている。
何故私が怒っているのか分からないとでも言うのだろうか。
ならば教えてあげないといけない。


「いいですか、お兄さんは変態なお兄さんなんですよ!?」

「そこまで大きな声で確認しなくていいから!」

「シスコンで、え、え、エロゲとかも好きで、ヘタレで、いつもエロ目で、しかも女の人をたらし込んで憚らないような、そんな唾棄すべき存在なんです」

「お前俺が鋼のような精神を持ってるとでも勘違いしてるだろ! マジで凹むから、そういうの!」

「で、翻って私はどうですか?」

「超弩級の美人にしてモデルを務め、品行方正成績優秀と非の打ちどころもないまさにエンジェルと呼ぶべき存在です」

「な、なんですかそれ……気持ち悪いです」

「あやせが聞いてきたんじゃないか……」

「とにかく、そういうパワーバランスがあるんですよ、二人の間では。なら当然、私が告白をしたらお兄さんは二つ返事で快諾するはずじゃないですか」

「いやそのりくつはおかしい」

「なのに何で、何でお兄さんは断るんですか! 訳はともかく理由を言ってください!!」

「い、いやあ、理由と言ってもなあ……」

「このままでは私がすごいみじめです。だから、お兄さんは私に告白してください」

「はあ!? ど、どういう……」

「私はそれをこっぴどく振ります。そうすればおあいこですよね」

「何で振られると分かって告白しなきゃいけないんだよ!!」

「負けると分かっても戦うのが男というものでしょう」

「それが自分の意志ならな!」

348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/19(木) 18:18:47.32 ID:2QOS7MQI0

しばらく問答を続け、諦めたのかようやく承諾するお兄さん。
そこまで嫌なんだろうか。
無性に腹が立つ。
お兄さんなんかにここまで煩わされるなんて、という意味で。
お兄さんは、深呼吸をし呼吸を整え、こちらを見る。
その表情はいつになく真剣で、私は―――。


「あやせ、俺の恋人になってくれ」


ズク、と胸の奥に刺さるものがあった。
それまで用意していた辛辣で残酷な返答はいつの間にか塵と消えていて。
私は、パクパクと口を開け閉めすることしか出来なかった。


「あ、あ、あの……えと……」

「なんか、気恥ずかしいなこれ、ハハッ」

「私は、お兄さんが、その……」

「ん?」


お兄さんが怪訝そうな顔をしている。
それはそうだろう。
私にも、何故こんなに返事に詰まっているのか分からない。
答えは初めから決めていたのに。
そもそもこれは告白なんかではないのに。
けれど、大事なものを失ってしまうような気がして。
素敵な夢が、覚めてしまうような気がして。


「わ、わた、私も……」

「あ、あやせ……?」

「私も、あの、その……」

「お前どうし」

「その顔と性格と嗜好と容姿が、生理的に受け付けません!! 生まれ変わってから出直してきてください!!」

「……ひっでええええええええええええええええええええええええ!!!!! お前自分から頼んでおいて、そんな言い方があるか! もっと優しくビブラートで言ってくれ!!」

「嫌いです嫌いです、お兄さんなんか大っ嫌いです!!」

「あやせに嫌われるなら、俺は死んだ方がマシだ!!」


結局、いつもの通り。
私とお兄さんの漫才が続いた。
お兄さんがボケで、私がツッコミ。
そんないつもの、パワーバランス。
それは、崩しちゃいけない、崩したら。
私はどうしようもなくなってしまう。
だって、あの人の本命は、あの人の本当の本命は、私じゃないから。


「今度また、次は私から告白してみてもいいですか?」

「……何でまた、そんなことを」

「バランスを保つためですよ、仕方ないことなんです」

「そうか。仕方ないなら仕方ないな」

「仕方ないんです」


お兄さんは、妹のわがままを聞いているような面持ちで、苦笑している。
お兄さんの私への対応というのは、おそらくそういう類のものなのだろう。
それでも、それでも私は。
数打てば、当たるだろうかと。
そんな馬鹿なことを考える。
的はこちらを向いていないというのに。


「だからその時は、二つ返事で快諾してください」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/19(木) 18:22:28.61 ID:2QOS7MQI0
以上です。
時系列はあやふやです。
八巻まだ読んでません故早めに読みたい所存です。
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/19(木) 18:29:12.09 ID:2H2JVynAO
>>349
乙!
短いけどこの二人っぽいやり取りで面白かった
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 18:34:54.78 ID:7aZ116kSO
超乙
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/19(木) 18:48:00.59 ID:kHAozb690
>>349八巻読んだらまた書いてくれる所存だな?!
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 19:25:09.09 ID:Nbyf1BYDO
乙だぜぃ。
これは良いものを読んだ。
ビブラートの部分で、「あれ? オブラートじゃね?」と思ったが、ちゃんと読んだらそんなことはなかったぜ。
次回も期待だにゃー。
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 19:36:01.65 ID:coEUCKHDO
>>349
あやせを振るなんて火あぶり刑だ!
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/19(木) 20:35:01.57 ID:VpnBoD8AO
俺妹Pの極悪桐乃編なんて言うからやってみたらいつものきりりん氏だったでござる

SSが進まないのはテストのせいであって、俺が悪いはずがない
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/19(木) 20:40:38.59 ID:CJyetLW40
あやせはいろんな人が書くけどちゃんとあやせになるんだよなあ
脳内で普通にはやみんの声で再生されるのが不思議だ
乙,8巻読んで続きを頼む。
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/19(木) 21:31:18.43 ID:XpJcCbmQ0
土曜日のNHKラジオに、京介の中の人が出ます

http://www.nhk.or.jp/animeland/
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 10:19:59.88 ID:nxaHK8Szo
でっていう
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/20(金) 11:11:28.95 ID:D8fOFD+Io
京介+手錠+沙織 書けたので夜にでも投下しに来ます
沙織√のはずがいつのまにか沙織√から外れていたりして展開に困った

途中プラモ製作に浮気してしまったせいで書くのが遅くなってしまった。許して
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/20(金) 13:26:14.93 ID:pQRwXqPAO
冷戦がなかった高坂兄妹で桐乃と京介はかなりのブラコン・シスコン

高坂兄妹とその周りが年齢逆転(兄妹→姉弟になって交友関係は年齢以外そのまま)

って電波を受信した
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/20(金) 13:53:41.84 ID:XmhtqfUXo
>>359
楽しみにしてるよ

んんんんんー、許るさーん
というのは嘘で自分のペースで書けばよろしです
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 18:58:40.52 ID:7hpN3CfDO
>>359
許せる!
言い出しっぺとしては書いてもらっただけで御の字


>>360
その場合、黒猫が小学生になるが大丈夫か?wwww
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 18:59:38.14 ID:JGTBXpNDO
10スレ目になってから、まだ一本しか投下していないことに驚いてみたり。
しかし、ネタが思い付かない……。
ギギギ……。
364 : ◆kuVWl/Rxus [sage]:2011/05/20(金) 19:17:14.73 ID:XuTvp8cAO
お、なんか色々投下されそうな雰囲気

自分も、別スレでやってた長いSSがやっと終わったので、またこっちに復帰します
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/20(金) 20:03:16.48 ID:Cvd6gDrAO
>>363
逆に、取っ掛かりになり得るネタが増えるばかりで選択や掘り下げが出来ないのもギギギ

取材いく時間が確保できないーとかも

手錠、か……
ダメだダメだ。これ以上増やし続けたらEx-Sが遠のく一方さん
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 20:08:28.70 ID:3AjOAS2SO
みんな期待してるぜ
367 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:02:59.02 ID:D8fOFD+Io
>>364
あっちでは乙。こっちでも期待してるよ

適当に書いてたらgdgdなうえ無駄に長くなっちゃったが気にしない
以下投下
368 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:04:34.91 ID:D8fOFD+Io
「……京介氏、今のこの状況を説明していただけますかな?」

深刻な(眼鏡で眼は見えないが、多分そうであろう)表情をした沙織が俺の顔を仰ぎ見る。
俺よりも身長が高いはずの沙織が俺の顔を仰ぎ見ている理由は、今現在、沙織はがっくりと項垂れており、一方の俺が膝立ちで辺りを見回している最中だったからだ。

「俺とお前が手錠で繋がれている」

現状を端的に、しかし的確に示す。

「その通り。しかし、それでは50点でござる」

だが、沙織はそれでは不満なようだった。
沙織は、やれやれ――といった感じでこめかみを抑え、首を横に振る。

「さらに言えば、“手錠の鍵と思われる物”があそこに落ちている」
「う〜む、75点。もう一声!」

これでも不満なのか。
それにしたって、沙織は何でこの状況でこんなに落ち着いていられるんだ。

「壁に隣接した太いパイプがあり、俺側の手錠から延びる鎖は、パイプと壁の間にある細い隙間を通ってお前側の手錠へと繋がっている。……これでいいか?」

ちなみにパイプの裏の隙間はとても狭いため人間は行き来できない。

「ブラボー! おめでとう京介氏! 100点でござる!!」
「何もめでたかねえよ!」

何なんだよこの状況は!? 
俺は自分のベッドで寝てたはずだろうが! それが何で目を覚ましたらこんな状況になってるんだよ!?
あれか? 昨日寝る前に、あやせたんでちょっとフヒヒな妄想しちゃったのが悪かったのか!?
だとしたらあんまりだ! 夜な夜な俺の枕元に現れるあやせたん(幻想)を前に健全な男子高校生が我慢できるわけが――
いや、落ち着け。落ち着くんだ京介。今、大事なのはそこじゃない。
大事なのは、この現状をいかにして打破するかだ。
それに、そんな理由で俺がこんなところに連れてこられたのだとしたら沙織まで巻き添えをくってる説明がつかねえ。
これが沙織だけなら身代金目的にの誘拐なんだろうけどさ。

「その通りでござる。京介氏がそのあやせたんとやらでどんな妄想していたのかは存じませんが、これはもっと別の――そう、いわば我々は選ばれてしまったようです」
「選ばれた……だと……?」

会話しているうちに項垂れた状態から幾分か復活を遂げた沙織が、現状で得られる情報、そして自らの推察も交えて、今俺たちが置かれている状況を語っていく。
なかなか現状を冷静に把握できない俺は、ただただ沙織の話を聞くことしかできなかった。

「そうでござる。わざわざ、こんな手の込んだ仕掛けを用意したり、拙者たち本人にすら気づかせないままここへ移送する手際の良さから考えて、これは用意周到な計画的犯行と言わざるをえません」
「あ、ああ。確かにな」
「そして、こんな風に綿密な計画を立てる犯人がこの状況に陥れる相手を適当に選ぶでしょうか?」
「いや、普通はそいつらのことを調べるなりなんなりして、それから――」

と、ここまで喋ったところで沙織が持ち前の明るい大きな声で俺の話を遮った。

「その通りでござる! 拙者たちは犯人による調査の結果、まさに“選ばれた”のでござるよ!! いわば大当たりでござる!!」

選ばれた。
沙織がこれまでに何度か繰り返したフレーズ。
普段ならば抽選に当たったとか、誰かと付き合うようになったとか、壮絶な死闘の末に討ち倒されたかに見えた魔女が実は精神体として生き残り転生のための器としてごく普通の少女に云々、そんなときにお目にかかるフレーズだと思う。
だが、俺たちがおかれている状況は、とてもじゃないがそんな幸せそうな状況とは無縁に見える。

「犯人の目的はわかりませぬが、わざわざ拙者と京介氏を“選んだ”ということはまず、間違いないでござる。そして、一見何の関係性も持っていそうにない凡庸男子高校生と美人お嬢様をセットにするからには少なくとも犯人は“拙者たちの関係”を知っていると見るべきです」

まさにその通りだった。非の打ちどころのない完璧な推理だ。
こんな状況でも冷静さを失わない。さすが沙織。
沙織の推理を聞いて、俺もようやくまわりが見えてきた。なので、ふと湧いた疑問を沙織にぶつけてみようと思う。
369 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:05:33.93 ID:D8fOFD+Io
「ところでさ」
「なんでしょう?」
「なんでおまえが、俺があやせで妄想してた知ってるの?」
「そこですか、京介氏…………」

再び――いや、さっき以上にがっくりと力なく項垂れる沙織。
沙織はこんなリアクションだが、俺にとっては重要な問題なんだ。
ここから無事に帰ることができたとしても、このことが外部、特にあやせ本人や桐乃にバレた場合、最悪俺の人生は終わりを迎える。比喩的な意味ではなく。

「どうなんだ、沙織……!」

目覚めて10分ほどで早くもこの状況が生み出す狂気に支配された俺は、じりじりと沙織に詰め寄っていく。
幸い――いや、この場合は不幸にも、が正しいだろうか。沙織と俺は手錠によって繋がれており、沙織は逃げることすらままならない。
恐らく、この時の俺はとんでもない悪人面をしていたのだろう。

「ひっ……や、やめ……やめて……くだ……さい…………京介さん」

沙織はいつものぐるぐる眼鏡をかけているにも関わらず、お嬢様モード全開で完全に怯えてしまっている。
沙織の目の焦点は定まらず、視線を左へ右へとせわしなく動かしている。
その姿が、わずかに残っていた俺の良心にぐさりときた。俺は、何をやっているんだ。

「……すまん、沙織。俺、どうにかしてたみたいだ」
「えっ?」
「すまん、俺が悪かった。……言い訳になっちまうけど、そんな怯えさせるつもりはなかったんだ」

俺の謝罪の言葉で沙織がホッと胸を撫で下ろしたのがはっきりとわかった。
こんな状況においてさえ、沙織は“沙織・バジーナ”を演じていたから忘れていたんだな。……言い訳にもならないけどさ。
こいつの素の顔は、引っ込み思案で、超絶照れ屋で、友達思いのお嬢様なのだ。
いきなりわけもわからずこんな所に連れてこられた不安は俺の比ではなかったろう。
それなのに、こいつは、俺を不安にさせまいと“いつもの沙織”を演じてくれていたのだ。
もしかすると意図的に“選ばれた”等のポジティブなイメージの単語を使って現状を説明してくれたのかもしれない。

「よかった……いつもの京介さんに戻ってくれたんですね。……ほんとうによかった」

そして、俺を責めることもなく――ただ、笑って許してくれる。

「すまなかった。この通りだ」

精一杯の謝罪の念をこめて頭を下げた。今の俺にできることはこれしかなかったからだ。
そして、ここから無事に帰ることができたら――その時に、改めて謝罪と口止めをさせてもらおうと思う。
そう。今は沙織がなぜ俺の妄想を知っていたか、なんて些細なことに過ぎないのだ。後でしっかり追及はするけども。

「あ、頭を上げてくだされ京介氏! ……それに、もとはと言えば拙者の言が原因でござるゆえ、ここはお互い手打ちということで」
「ありがとな。そうしてくれると助かる」
「いえいえ。あ、ちなみに京介氏の疑問に一応答えておくと――」
「あれ? 教えてくれるの?」

これは以外な展開だ。だが、それゆえに僥倖とも言える。
ついでに口止めをしてしまおう、そうしよう。口止めはできるだけ早い方がいいもんな。

「ええ、もちろん。それはですね…………単に京介氏が心の声をダダ漏れにしておったのが原因でござる。」
「ダダ漏れ!? 全部!?」

どの辺りの話だ!? と、思ったがここへ来てからそれを声に出してしまった可能性があるのは、現状把握を行って沙織に100点と褒められた直後くらいだが。
……ふぅ、なんだ、脅かすな。それなら大した情報は洩れてないな。……いや、十分に恥ずかしすぎる事態ではあるんだけどね。

「はい。『ふひひwwwあやせた〜んwww今行くよ〜』から、『おいおい、口では嫌――」
「ストオオオオオップ! そこまで!? そこまでダダ漏れだったの!?」

俺、そこまで声に出してたの!? ここへ来てからは妄想自体はしてないのにそこまで!?
って言うか、なんだよそのシチュエーション!? 1つ目は覚えがあるが……2つ目がけしからん! 今度使おう。

「ごほん」

わざとらしく咳払いを一つ。勿論、俺がだ。
これ以上この空気に耐えられない!

「さて、この状況。どうやって脱出しようか。沙織君」

まずは形からということで、口調だけでも知的な紳士を装ってみたのだが、一向に名案は湧いてこなかった。
当然といえば当然の結果だけどな。

「まずはあの鍵を入手しないことには、なんともしがたいでござるな」
「ああ。悲しいが、その通りだな」
370 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:06:39.06 ID:D8fOFD+Io
鍵の方へと向きなおる。
鍵は俺たちの正面にぽつんと置かれており、鍵までの距離はざっと10mくらいだろうか。
次いで俺たちを繋いでいる鎖を見る。こちらも長さは10mくらいだろうか。

「俺たちのどちらかが壁にぎりぎりまで寄って、もう一人が手を伸ばせば届くんじゃね?」

ごく普通の、誰でも思いつくような提案。
この作戦を図解するとこうなる。




 _       _
|パ|     |パ京
| |     | 
| |   ⇒ | 
| |     | 
沙 京     | 
        | 
        |
        |
        沙
鍵        鍵



「とりあえずやってみるでござる」
「おう、そうだな」

そして、俺たちはおもむろに立ち上がり――二人とも壁に密着し腰を下ろした。

「おまえが行くんじゃねーのかよ!?」
「行くわけないでござろう!? 罠かもしれぬというのに、京介氏はあれをか弱き乙女に取りにいかせるのですか!」
「誰がか弱き乙女だ! それは眼鏡をはずしてから言え! だいたいリーチだっておまえの方が長いじゃねえか!」
「なっ!? 拙者だって好きで大きくなったのではありません! 気づいたら大きくなっていたんです!!」

今、外野から突っ込みが入るのが聞こえたぞ。沙織は女の子はお嬢様なんだからお前がやれだと?
馬鹿いうな。さっきこそは沙織の優しさに感動したもんだが、それとこれとは話が別だ。
沙織は、今、沙織・バジーナであって槇島沙織ではないのだ。
それに、こうして騒いでいた方が不安も紛れるんだよ。沙織もわかって付き合ってくれてるんだろうぜ。
そのまましばらく互いに文句を言い合っていた俺たちだったが、この不毛な争いは沙織のある行為によって、いとも簡単に幕を下ろすことになる。

「京介さん。お願いしますわ」
「…………ちくしょう……それは反則だろ」

そうひとりごちて、立ち上がり、鍵の方へ歩いていく。
改めて辺りを見回したところ、新たに気づいたことがあった。

「あれ? あそこにあるのって出口じゃね?」

俺たちが先ほどまで座り込んでいたパイプとちょうど反対側の壁。俺たちの正面にドアらしきものがちらりと顔を覗かせている。
今まで気づかなかったのは反対側の壁一面には様々な物が雑然と置かれており、うずたかく積み上げられていたからだ。
さらに言うならば、きょろきょろと辺りを360度見回しても窓およびそれとおぼしきものは確認できなかった。

「鍵さえ入手できれば脱出はできそうだな」

勿論、あのドアがロックされていなければの話ではあるが。
そんなことを考えながら歩いていき、鍵の目前せまったところで、突然、がくんと手錠の嵌った方の腕を引っ張られた。

「うおっと。沙織か? どうし――」

振り返って見てみると、沙織の腕がパイプにぴっちりと押し当てられている。
当然、手錠を嵌められた方の腕が、だ。

「沙織? まさか……」
「そのまさかでござる。この手錠を繋ぐ鎖、どうやらぎりぎり鍵に届かない長さにしてあるようです」
「ははは、まさか。大丈夫。頑張れば届くって」

俺は務めて、そしてこの場には不釣り合いなほど明るくそう言い放ち、じりじりとすり足で鍵ににじりよる。
ぎしっ。
手錠が嫌な音を立てて軋む。ここからでは手を伸ばしても届きそうにない。
念のため、足を伸ばしてもみるがやはり届かない。
鍵まではここからさらに1mほどの距離があるため、沙織のリーチをもってしても届くことはないだろう。

「くっそ……ぐぬぬぬ」

力を込めて手錠で拘束された腕を引く。なんとしてもあの鍵を手に入れて脱出しなければ。
そんな思いが俺を突き動かしていた。
が、しかし――
371 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:08:00.36 ID:D8fOFD+Io
「いっ、痛いです。京介さん」
「へっ?」

再度振り返って見てみれば、沙織が苦悶の表情を浮かべていた。
し、しまった。何も考えてなかった。
俺が引っ張れば引っ張るほど手錠は沙織の腕を圧迫していたのだ。

「それに拙者、こういうプレイは初めてでござるゆえ……ここは一つ。…………もう少し……優しく……してください」
「こんなときに何言ってんだおまえ!?」
「あ、もちろんこういうプレイに限らず拙者は色々と未経験でござるよ?」
「誰もそんなこと聞いてねえ!」

ガタタン!
沙織のアホな台詞に反応したかのように、俺の背後、つまり出口の方から大きな物音が聞こえてきた。
バッと振り返ってみるが、積み上げられた荷物が崩れたとか動いた気配はない。
となると――
何かいる!

「お、おい! 誰かいるのか!?」

声を大にして呼びかけるが一向に返事はない。
返事がないとうことは動物か何かだったのだろうか。あるいは、俺たちをこんな目に合わせた犯人――だろうか。
どちらにせよ、返事がこない以上協力は望めない。
自分たちの力でどうにかしてあの鍵を手に入れなくては。

「…………あっ」
「どうされました、京介氏?」
「ふっ、名案思いついちゃったぜ」

ぐっと親指をたてたポーズで沙織を見る。
そして、俺はおもむろに――
服を脱ぎだした。

「きょ、京介さん!? 一体何をなさるおつもりですか!?」
「うん? 見てわかんないか?」
「ひっ!? あ、あああ、あの! ……私色々初めてでその……まだ早いと言うか……と、とにかく落ち着いて下さい!」

なぜか沙織の慌て振りは相当なもので、いつものぐるぐる眼鏡はずり落ち、もはや完全に素のお嬢様状態に戻ってしまっている。

「何を慌ててるんだおまえは。シャツを脱いだだけだろ」

淡々と服を脱ぎ、てきぱきと作業をこなす俺を尻目に沙織は部屋の隅で小さくなって震えている。

「ううっ…………ごめんなさい……きりりんさん、黒猫さん」

目をきゅっときつく閉じ、なぜだか知らないが桐乃と黒猫に謝っていた。
ただ、一つ気になるのはさっきから“フーッ、フーッ”という獣が威嚇するような、あるいは黒猫に『桐乃は実は隠れブラコンである』という設定の漫画を見せられた時の桐乃のような息遣いが聞こえてきていることだった。

「まじでなんかいるんじゃねえだろうな、ここ」

早く脱出しなくては。

「さっ、準備できたぞ」
「ひっ!? お、お父様お母様。結婚まで操を守ると言う教えを守れず申し訳ございません。でも私、京介さんとなら……」

向こうで完全にトリップしている沙織を放置して、手錠が沙織を苦しめない範囲で鍵に接近する。
そして、シャツで作った投げ縄を鍵に向かって投げた。
もちろん裾の部分は掴んだままだぞ。遠くに投げてしまって回収不能なんて馬鹿なことはやらないからな。

シャツは袖の部分が互いに結ばれており、袖と襟裳の部分で輪っかができている。
その輪っかの内側の部分に鍵を引っかけてずるずると引っ張りこちらへ引き寄せようと言う腹積もりだ。
もちろん、即席の輪っかな上に元がシャツなので鍵は思うように引き寄せられはしないだろうが、地道にやれば問題ない。
とりあえずの目標達成はすぐそこまできている。

するっ。

「ん?」

一瞬鍵を輪っかの内側に捉えたかに見えたのだが、俺が投げたシャツは鍵をとらえることはなかった。
372 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:08:48.77 ID:D8fOFD+Io
「ははは、俺も沙織に続いておかしくなったかな?」

シャツを手繰り寄せ手元に回収し、もう一度投げてみる。
が、今度は完全に届かない。
そして、これはできれば認めたくないのだが……先ほどまでと比べて明らかに鍵が遠ざかっている。

「なんだこりゃ!? 鍵が逃げた!」

我ながらアホな台詞だったと思う。だが、事実なのだから仕方がない。

「くっそおおお! 負けてたまるか!」

謎の対抗心を燃やした俺は、あろうことかズボンまで脱ぎ捨てシャツに結んでいく。
今の俺の恰好は、俗に言うパンイチである。

「ふはははは! これでリーチはさっきの倍以上! 俺から逃げられると思うなよ!」

首を洗って待ってろよ、鍵たん!
スイッチがすっかりONになってしまった俺は、意気揚々と“輪投げ”を再開する。
距離が少し離れたせいか少しばかり命中率が悪い。
しかし、3回目の投擲にてついに、鍵を捉えた。
――かに見えたのだが、鍵はまたしてもするりと輪っかを回避し、さらに遠くへと逃げて行った。

「があああ! やっぱり逃げやがった! 犯人か? 犯人の仕業か!?」

パンイチで絶叫する俺。
隅っこできつく目を閉じ震えている沙織。
実にシュールな光景だが、こっちはそれどころではない。

「沙織! お前も脱げ!」

こうなったらお前の服も貸してもらう!

「わかりました京介さん。……私も、覚悟を決めます」

俺の暴走っぷりが最高潮に達しようとしたその時、特大の声が室内に響いた。

『こ、この変態! ちょっと待てっての! ……いや、待ちたまえ!』
「だ、誰だ!?」

慌てて辺りを確認する俺。
まるで犯行に及ぶ寸前でヒーローに邪魔された犯罪者さながらの対応である。

『我々が何者か……そんなことはどうでもいいのだよ』
「我々?」
『あっ』
『ば、莫迦。ちょっと変わりなさい』

どうやらこの声は室内のどこかに隠されたスピーカーから流れてきているみたいだった。
聞き取れる声は変声機のようなものを通しているのか、おかしな声色となっている。ほら、よくテレビとかである“プライバシーのため声は変えてあります”の時に聞こえてくる声みたいな感じだ。
そのため声の主が男か女かすら判別できない。
ただ、恐らくこいつが俺たちをこんな状況に陥れた犯人と見て間違いないだろう。

「ふむ」

奴らは“待て”と言った。これはこちらの行動が奴らに筒抜けであることを窺わせる。
どこかで見ているのだろうか。ならば犯人は意外と近くにいるのかもしれない。
そして、“我々”と名乗ったことから犯人が複数犯であることも確認できた。
その直後にもう一人の犯人にたしなめられていたことから、その言はこちらのミスリードを誘うものではないはずだ。
犯人の横槍によってスイッチがOFFになった俺の頭は落ち着きを取り戻し、その思考は冴えに冴えていた。

「ふっ、らしくなってきたじゃないか」

こんな状況だと言うのに、恐怖は微塵も感じない。犯人がどこか間抜けっぽいのもその原因の一つだろう。

『お待たせしたわね』
『ちょっと、口調』
『あ……ま、待たせたな』

な? 間抜けっぽいだろ?
あと、今の口調からして犯人のうち少なくとも一人は女だな。いや、オカマの線もあるけどさ。
沙織は犯人を“綿密な計画を立てる”と評したが、これなら案外どうにかなるんじゃないかと思うんだ。

「おまえらの望みはなんだ! こんなことをして何が望みだ!」

ここぞとばかりに強気に出る俺。
少しくらいは沙織に頼りになるところも見せたいしね。
373 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:09:34.15 ID:D8fOFD+Io
『君たちには、いや、実際に参加するのは君だけだがね、高坂京介君。君にはあるゲームに挑戦してもらう』

俺の名前を知っている? やはり沙織の推理通り、犯人はこ俺たちの素性についてある程度の知識を持っているようだ。
同時に、俺と沙織が選ばれたのには何かしらの意図があることになる。

「……ゲームだと?」
『そう、ゲームだ。なに、難しいことではない。君と共に天上への扉を開くに相応しい人物は誰なのか……君自身に選んでもらうのだよ。それが終われば君たちは解放しよう』
「天井への……扉?」

屋根裏的な?

『違う! 天の上と書いて天上だ!』

何キレてんだよ。
それに、えらく分かりにくい言い回ししやがって。おまえは黒猫か。

『こほん。……では、そのゲームを始める前にまずやってもらいたいことがある』
「な、なんだよ」
『……ふ、服を着なさい』
「げっ!? 忘れてた!」


――――――――

「おい、準備できたぞ。早くゲームとやらの説明をしろ」

そそくさと着替えを終え、わざと居丈高な態度を取る。
別に誰かの真似をしているわけじゃないぞ。
俺がいつまでも不安がっていたら沙織までも不安になってしまうだろう。ゲームとやらに参加するのは俺だけだと言うのだから、せめてその俺が不遜に振る舞うことによって沙織を不安がらせないようにと考えたのだ。
だから、俺がこんな態度を取るのはあくまでもそういう理由からで、パンイチでかっこつけてたのが恥ずかしくて誤魔化しているわけじゃあない、ということを理解してほしい。

「京介氏……」
「心配するな沙織。どんな無理難題がこようとおまえだけは守って見せるさ」
「……はい。せっ……いえ……私も京介さんを信じています」

ふっ、決まったね。こりゃあ沙織も惚れちまったかもしれねえな。

『……………ふん、その態度がどこまで続くか見物だな。さっさとゲームの内容を発表させてもらうぞ』

俺たちの芝居じみたやりとりが気にくわなかったのか、いきなり不機嫌な態度になる犯人。
意趣返しってわけじゃないが、少しだけ犯人にやりかえすことができた気がして少しすっとしたぜ。

『ふふふ、ルールは簡単だ。君は“ある順番”で人物の名を告げていくだけでいい』
「ある順番?」
『そうだ。今から挙げる人物を“君が君自身の人生に必要だと思う順番”に並べ替えてその順位を下から発表してもらう。どうだ? 簡単だろう?』

なんだ? “俺の人生に必要だと思った順番”って。

「おい、“必要だと思った順番”ってどういう意味だ?」
『チッ……察し悪いなぁ。そのまんまの意味』

俺が問い返すと、さきほどまで喋っていた奴とは別の奴が口を挟んできた。
恐らく、最初に『我々』というワードを口にしてしまうことで、複数犯であるということを俺たちに悟らせてしまい窘められた方の犯人だろう。

「だから、そのまんまの意味ってなんだよ。そもそも、どういう基準で選べってんだよ」

俺がさらに詰め寄ると、犯人はイライラを爆発させた。

『そんなのはあんたが勝手に決めなさいよ! せっかくこっちは一位に選ばれた人間を祝福してやろうって決めたのに!』

……なんだろう。この、胸に広がる懐かしい苛立ちは。
目を閉じれば、まるで誰かの顔が目の前に浮かんでくるようじゃないか。
オラ、こいつと話してるとなんだかイライラしてくるぞ。
ともあれ、今の犯人との会話は俺に、“必要だと思う順番”考える上での重要なヒントをもたらしてくれた。
深呼吸をして軽く気分を落ち着けてから、俺はこう切り出した。

「一位になったやつは祝福されるって言ったな? そりゃ、どういう意味だ?」
『あっ』
『……まったく、あなたはひっこんでなさいな』
『ぐぬぬ』

露骨な、あっ。これほどわかりやすい奴もそういないだろう。
そして、またしても相方らしき人物に窘められている。
これ以降、便宜的に怒られた方の犯人を犯人A、窘めた方の犯人を犯人Bと呼ぶことにする。
どうでもいいけど、こいつらのやりとりって、どっかで聞いたような気がするんだよなあ。それも身近なところで。
……まあ、今はそれは別にいい。それよりもはっきりさせておかねばならないことがある。
374 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:10:54.47 ID:D8fOFD+Io
「祝福って一体何をされるんだよ」

ぎりっ、と拳を強く握り犯人たちに問いかける。
どこか間抜けっぽい印象を受けるとはいえ、人攫いをやっちまう程の連中だ。
祝福と言えば聞こえはいいが、実際何をされるかわかったもんじゃない。

『こほん。それは私から説明しよう。なあに、物騒な話じゃない。呼んで字のごとく、本当にただの祝福だよ。おめでとうと言ってあげてもいいし、関わるなと言われればもう君たちの前に現れることもしない。君と君が選んだ人物には手を出さないと誓おう』
「その言葉、本当なんだな?」

犯人の意思を再確認する。こんなことをしても大した意味なんてないのはわかっていたが、それでもせずにはいられなかった。
すると、なぜか犯人はどこか悲しげな声で『……ああ』と答えたのだった。

「じゃあ、選ばれなかった人間は?」

続いて質問をする。これが一番大事な質問だ。
俺に“選ばれた人間”が安全だとしても、その裏では“選ばれなかった人間”がいることになる。
数の問題ではないが、人数的に“選ばれた人間”よりも多いと予想される“選ばれなかった人間”の安全だけは絶対に確認しなければならない。

『安心したまえ。我々はそちらにも手を出したりしない。大事なのは君が“誰を選ぶか”なのだから』

犯人の言葉を信じるなら、これでこのゲームとやらで俺の周りの人間が傷つけられる心配はなくなった。
もちろん完全に信用はできないし、そもそも他に何ができるというような状況にもないのだが。

『ただ――』
「ん?」
『選ばれなかった人物の心が強くなかった場合、その人物身の安全は保障できかねる』
「なっ!? 話が違うじゃねえか! さっき手を出さないと言ったばかりだろ!」

当然のように抗議する俺。こんなことをして犯人の怒りを買うことにでもなったら一大事なのだが、体が勝手に反応してしまっていた。
だいたい、心が強くなかった場合ってなんなんだ。意味がわからねえぞ。

『我々は手をださんよ。全てはその人間自身が決めることだ』
「くっ……わけわからねえこと言いやがって」

くそっ、犯人の目的がさっぱりわからねえ。
俺にもそのまわりの人間にも手を出さない癖に身の安全は保障しないと言う。
一体どういうことなんだよ。

『あ、ちなみに』

俺が犯人の目的について頭を悩ませていると、犯人Aが声をかけてきた。

『ある人物に関してだけど、その人物が選ばれなかった場合、あんたの身の安全が保障できなくなるからそのつもりで』
「おいちょっと待て! さらりと大事なこと言ってんじゃねえよ!」

なんだそりゃ!?
これって、ひょっとしてそのある人物とやらを無事に当てるゲームなの!?
俺の突っ込みはむなしく響くばかりで犯人側からの返事はない。
心臓はバクバクだ。

「黙ってないで説明しろって!」
『うっさいなあ。つまり、Nice boat.ってことだって』
「なんだよナイスボートって!?」

“いいボート”ってなんですか!? 俺は湖に遊覧にでも出掛けるの!?

『それでは、ゲームを始めよう』

俺の質問を完全に無視して進行しようとする犯人B。

「待ってくれ! せめてナイスボートについての説明を――」
『却下』

追いすがる俺を犯人Aがばっさりと切り捨てる。そのままがっくりと項垂れる俺。
こうして、少々――いや、かなり理不尽ではあるがようやくゲームが開始されたのだった。


―――――――――――――

『では、君に選ばれる候補となる人物の名を教えてあげよう』
「……」

一体どんな奴らが候補に挙げられるのだろうか。
家族か、クラスメイトか、それとも得難い友人達か……。
いずれにせよ、俺はそいつらに優劣をつけることを強要されることになる。
俺の人生においてあいつはこいつよりも必要ない。そんな判断を下さねばならない。
今までそんなこと考えたこともないし、できることなら考えたくもないことだった。

『一人目は高坂桐乃――君の妹だ』
「……っ! てめえ、桐乃は無事なんだろうな!?」
375 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:12:50.49 ID:D8fOFD+Io
淡々と妹の名を告げる犯人B。
その言葉を聞いて、頭に血が上っていくのがわかった。気が付けば俺は拳を痛いほど握りしめている。

『……何ニヤついているの』

あ? 誰がニヤついてるって!? 今、俺はどこからどう見てもキレて……

『えっ!? だ、誰もニヤついてなんかないってば!』
「は?」

聞こえてきたのは犯人Aの素っ頓狂な返事。

『……まあ、いいわ』
「おい、今のはなんだ。それと、桐乃は無事なのか?」
『……さあ、次の人物だ』
「待て、話を逸らすな!」

俺にとっては大事なことなんだよ!

『も、もう。しつこいってば! 元気にしてるから大丈夫!』

犯人Aが早口でまくしたてる。
くそっ。今はこいつの言葉を信用するしかないのか。

『さて、二人目だが……黒猫、と言えばわかるかな?』
「黒猫だと!?」

沙織は俺と一緒に拘束され、桐乃の名前が出てきた以上、黒猫の名前が出て来ることは半ば必然と言えた。
まさか、いつもの4人組がターゲットにされることになるなんて……。

「念のために聞いておくが、あいつも無事なんだろうな?」

できるだけトーンを低くした恫喝するような声色で尋ね、何かあればただじゃすまさない――ということを言外に匂わせる。
こちらが圧倒的に不利な立場なのを全く意に介さない喋り方だ。
こちらはまだ犯人の目星すらついていないというのに。

だけど、そう言わずにはいられなかった。かっこつけたかったとか、正義感だとか、そういう理由じゃない。
みんなが無事に元の生活に戻る。そのために、今するべき最大限の努力をするべき。そう思った。

『……っふ、無事さ。今のところはね』
『ニヤけんなっての』
「……」

どうやら犯人Bもニヤついているらしい。犯人の目には、こんな状況で強がる俺が滑稽に映っているのかも知れない。
いや、実際のところかなり滑稽だろう。だが、そんなことはどうでもいい。
大事なのは、みんな無事に元の生活に帰ることなのだから。

『これから名前を読み上げるたびに“無事なのか”と確認されるのは面倒だ。だから先に断っておく。先も言ったが、我々は君たちに以外には手を出していないしこれからも出すつもりはない。これを理解しておいてくれ』

どうやら、俺の行動はお見通しらしかった。
こう言われなければ、俺は確実に名前が挙がる毎にその人物の無事を確認したことだろう。

『では一気に名前を挙げてしまおうか。ふふ、しっかりと魂に刻み込みたまえ』

厨二病にかかっているような電波がかった台詞。
おまえはどこの黒猫だ、と思わず突っ込みたくなる。

『先の2名と、槇島沙織、田村麻奈実、新垣あやせ、そして……』

ここまで一息で喋った犯人は、なぜかそこで名前の列挙をストップさせた。

『……どうする? 入れておく?』
『あ〜、どうしよ。この人たちって脈あったっけ?』
『私に言われてもわかるわけないでしょう』
『じゃあ、一応入れといたらいいんじゃん? どうせ名前借りるだけだし』
『それもそうね』

謎のやりとりをする犯人Aと犯人B。
何を入れるって? 脈がある? 
……はっ!? まさか、脈がない=死んでるってことじゃないだろうな!?

「おい! おまえら――」
『ああ、さっきの脈云々は生死に関係ないから安心なさい』

どうやら、俺の思考回路は本当に筒抜けのようだった。
376 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:14:20.33 ID:D8fOFD+Io
『では、君に選んでもらう人物を改めて発表しよう。高坂桐乃、黒猫、槇島沙織、田村麻奈実、新垣あやせ、来栖加奈子、ブリジット=エヴァンス、赤城瀬菜、伊織・F・刹那――以上の人物を君の人生に必要な順に並べ替えてくれ』
「……多いな、おい」
『あんたが優柔不断なのが悪いんじゃん』
「なんで俺のせいになるんだよ」

その人物をチョイスしたのはおまえらだろうが。

『では、君にしばしの猶予を与えよう。よく考え――』
「その必要はないぜ」
『えっ?』
「俺の心はもう決まってる」
『う、嘘……』
「嘘じゃねえ。確かに、以前までの俺なら迷って決められなかったさ。だけどな、俺は誰かさん達に教えられたんだよ」

だから、あいつらを見習ってみようと思う。
自分の欲しい物を全て手に入れようとして何が悪い。あっちを立てればこっちが立たないなんて知ったことか。

「よく聞けよ! 俺の人生にはなあ…………今名前が挙がった人間全員が必要だ!!」
『『「はあ!?」』』

驚きを隠せない犯人たち。なぜか沙織まで驚いている。

「その中の一人でも欠けたら俺の人生はつまんなくなっちまう。だから、俺はそんなのは認めねえ。何かを諦めるなんてことは絶対にしねえ! いいか! 俺はな、優柔不断なんじゃなくて強欲なんだよ!! わかったか! ふははははは!」
『『「…………」』』

絶句する犯人たちと他一名。
無茶苦茶な言い草なのはわかっているが、これがあいつらと一緒にいて得ることができた俺の答えだった。

『はあ……何ソレ。まあ、あんたらしいけど。あ〜あ、結局失敗じゃん』
『優柔不断も言い様ね。実にあなたらしいわ』
「まったくです。ですが、そこが京介氏のいいところ――と言えなくもないでござる」
「えっ? おまえら、何言って……」

がちゃり。

「えっ?」

混乱する俺に追い打ちをかけるように、既に手錠が嵌められた方の腕とは反対側の腕に手錠がはめられる。
そちらを見てみれば、そこには“手錠をはめていない”沙織が立っていた。

「えっ? ……ええっ!?」

事態の展開に頭がついていかない。
どういうこと!? いつの間に沙織は鍵を手に入れたの!?

「その顔。まだわかっておられないようですな」

こんな口ωをして、にやーと笑う沙織。

「ど、どういうことだ?」
「ふふふ。全ては狂言。あるいは幻想。……要するにお芝居でござる」
「はあ!? 今までの全部がか!?」
「はい! いやあ、京介氏も中々かっこよかったでござるよ。“心配するな沙織。どんな無理難題がこようとおまえだけは守って見せるさ”(キリッ」
「うわああああ! 殺せ、いっそ殺せえええ!」

いつぞやの瀬菜のように発狂しだす俺。
ようやくあの時のあいつの気持ちがわかったよ。そりゃ悶絶もするわ。

「はっ!? じゃあ、まさか犯人ってのは……」
「きりりん氏と黒猫氏です」
「うおおおおおおおおお!」

この世に神はいないのか! このままじゃ恥ずかしさで死んじゃう!

「おまえら、いったい何の恨みがあってこんなことをしたんだ!」

恨みを晴らしたいなら殴るとかで肉体的に晴らしてくれ! 精神的に追い詰めるのは止めろ!
377 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:16:10.14 ID:D8fOFD+Io
「いやいや、何も京介氏に恨みがあってこんなことをしたわけではありませぬ。……そりゃあ、いつまでもはっきりしない京介氏をちょっとくらいは恨んだりしたこともないわけではないですが……。あ、ちなみに黒猫氏の口調の先生はフェイトさんという方だそうですぞ」

あの人も一枚噛んでたのかよ!
……よくよく考えればこの茶番に気付くべきヒントはそこかしこにちりばめられていた。
犯人の片方は時々ギャルっぽい口調で喋ったりするし、もう一人は厨二病を患ってるし、犯人たちのやりとりは桐乃と黒猫のやりとりそのまんまだし、その上沙織は何故かやたらと落ち着いてるし……。
極めつけはこれだ。この部屋の出入り口には“内側から”ドアを隠すように障害物が雑然と置かれている。
これは、ドアを閉めた後に“室内の”人間が障害物を積み上げたことを意味する。
そして、室内には俺と沙織だけ。答えはもう明白だ。

そしてこれは今気が付いたんだが、ちらりと見えるこのドアを目を細めてよく見てみると、蝶番が“室内側”についている。つまりこのドアは室内側に向かって開くドアなのだ。
だから、ドアを閉める前に積み上げてからドアを閉めるなんて方法はとれなくなっている。これも“沙織共犯説”を裏付ける証拠といえるだろう。

「うふふ。ごめんなさいね、京介さん」

気が付けば、沙織は眼鏡を取り髪を下ろし、沙織・バジーナから槇島沙織へと変身していた。

「これは、私からのお詫びの印です」

そう言って沙織は、頬に軽く触れるだけのキスをした。

「なっ!?」
『ああっ! あんた今何した!?』
『沙織! あれほど抜け駆けはなしといったでしょう!?』
「あら、これも“当たりくじ”を引いた人間の役得というものですわ。そう。言わば私は“選ばれた”のですから」
『『ムキー!』』

勝ちほこる沙織と、悔しがる桐乃&黒猫。実に珍しい構図だ。

「あ、京介さんはもう少しそうして反省してて下さいね」

沙織はそう言い残すと、がらがらと障害物を排除しそのまま部屋を出て行った。
沙織の不意打ちによって思考停止状態に追い込まれていた俺は、沙織を呼び止めることもできず、静かに沙織を見送った。

「……いったい俺に何を反省しろってんだ。ちくしょおおおお! 誰か助けてくれええええええ!」

ようやく意識を取り戻した俺は、覚えのない罪で罰せられる自身の身の不運を嘆くしかなかった。



優柔不断√おわり
378 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 21:17:30.98 ID:D8fOFD+Io
以上でおわり。優柔不断√とか書いてるけど続きません、あしからず
ひゃっはー、今からプラモだあ!
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 21:28:39.20 ID:3AjOAS2SO

手錠したままどうやってシャツぬいだのか…
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/20(金) 21:28:44.04 ID:XuTvp8cAO
乙です!
展開が読めなくて面白かった
お嬢様口調混じりの沙織がかわいい
381 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/20(金) 22:10:20.31 ID:D8fOFD+Io
>>379
あ、ほんとだ。なんてこった

ちなみに元ネタはSAWです。自分は一回も見たことないので伝え聞くイメージから適当に書きました
8巻の京介が羨ましくてむしゃくしゃして書いた。俺もあんな妹が欲しかった
後悔はしてない
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/20(金) 22:23:58.90 ID:8mcBX/5No
元ネタ、銀魂だと思ったわ
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/20(金) 22:27:27.68 ID:xDvDX3tVo
乙だぜぃ。
元ネタがSAWだというのはわかった。見たことは無いがね。
「強欲」のところは中の人ネタだと思った。一期の場合だと違うけどね。
次回も期待よ。

なにか書こうか。
しかし、今書いているSSを放置するのも。
ぐぬぬ。
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/20(金) 22:53:39.75 ID:XmhtqfUXo
>>381
乙です、てか180cmの人だったのかww
俺も上手いこと書きたいんだが最後のピースがはまらん・・・うごごご
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/20(金) 23:18:15.72 ID:FzHienoO0
たとえジグソウに選ばれても沙織と一緒なら死んでもいいな…
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/20(金) 23:32:17.73 ID:Cvd6gDrAO
>>378
乙乙ー

京介氏は一度冷静に考えて挙げられた名前の中に明らかに不要寄りのひとが混じってることに思い至るべきwwww


それにしても、ぐぬぬとかうごごとか皆けっこう苦心奮闘中なのね
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/21(土) 01:48:18.43 ID:a/OhcWjAO
>>362
よくよく考えて見ると、沙織も小学生だwwww

そうなると、京介の2個下じゃなくて桐乃の1個上を逆転させる設定にすれば、桐乃は高2(3)で黒猫・沙織は高1(2)、京介が中2(3)になって・・・
言い出しっぺだけど、風呂敷広げ過ぎてSS書ける気がしないorz
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 08:30:37.52 ID:jwJqr/fj0
>>381
乙です。

SS内のセリフと>>383の強欲で思い当たる節があったから調べてみたが、中村さんハガレンのグリード役やってたのか…
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 09:08:34.48 ID:+eIcYuBDO
>>381
乙〜
もっと京介×沙織が増えますよーに!


>>387
『俺の姉がこんなに可愛いはずがない』

容姿端麗文武両道でオタクな隠れブラコンな姉、桐乃
黒猫はあまり代わらないが妹sに京介の年齢近づく
沙織は……大きな変化は無いか……
あやせは年下(京介)のアタックにいつもの反応をすると考えるとそれはそれで……
加奈子は……見た目も成長してるかしてないかで扱い変わりそう……
ブリは下手するとメイン昇格できるやもしれん年齢差に
麻奈実はたいして変わらんな

こんな感じで短編とかでも無理そう?
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/21(土) 09:16:00.36 ID:a/OhcWjAO
>>389
おお、細かいとこまで考えてくれてありがとう
それで考えてみる
ただSSはほとんど書いたことないから恐ろしく時間がかかりそうww

他の人がこの設定で書いても良いんだよ?(チラッ
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2011/05/21(土) 13:48:49.71 ID:ggl3u1zlo
>>390

「ただいま〜」

学校から帰宅した直後ってのは、学生であれば誰でも一番気が抜ける時間帯だろう。
かく言う俺もそうで、これからリビングで麦茶を飲んで、着替えた後はリビングか自室で夕食までまったりするつもりだ。
おっと、自己紹介が遅れたな。
俺の名前は高坂京介。近所の中学に通う十四歳。
自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子中学生である。所属している部活はないし、趣味も特筆するようなもんはない。そりゃ流行の音楽くらいは聴くし、
漫画やら小説だって、まあそれなりには読むけど、趣味といえるほどのもんじゃないな。
放課後はだいたい友達と町をぶらつきながらだべったり、家で漫画読んだり、テレビ見たり。
ときにはまあ……勉強したりもする。
えっと、何の話だったかな……。
そうそう、「帰宅直後は誰だって気が抜ける」って話だったな。
まぁ、普通の学生だったら夕食後も気が抜けてたりすることも多いと思うんだが、我が家ではそんなことはないんだ。
なんでかって? あ〜、あんまり言いたくないんだが……。

バンッ!

「京介! おっかえり〜♪」
「ぶわぁっ!」

あ〜、すまん。さっきの言葉、取り消すわ。
今日に限って言えば、帰宅直後も気が休まらない時間が続くみたいだ。
その理由は、たった今リビングのドアを開け放ち、冷蔵庫に向かう俺を背中から羽交い絞めにした人物にある。

「お、おい姉貴! いきなり飛び掛かってくんなっていつも言ってるだろ!」
「む。こら京介。『姉貴』じゃないでしょ。ちゃんと呼びなさい」
「……はぁ。姉ちゃん、いきなり飛び掛かってこないでください」
「だめだめ〜。まだ足りない〜」
「…………お姉ちゃん」
「よし! 京介はいい子だねぇ〜」

俺の三つ年上の姉――高坂桐乃。
容姿端麗、学力優秀、運動神経抜群の完璧人間。こんなすげえ女の子が俺の姉なんて、今でもちょっと信じられない。
そんな完璧な姉だが、家の中だとキャラが大分変わる。
姉貴は超が付くほどのブラコンなんだ。ことあるごとに俺に抱きつき、俺の部屋に勝手に入り、今でも俺が風呂に入ってると一緒に入りたがるような。
今、羨ましいと思ったろ? はっきり言っておくが、そんな幻想は今すぐぶち壊しちまいな。
考えても見てくれ。姉弟の片方が優秀すぎると、どうしたって比較されちまうんだ。
優秀な姉に平凡な俺。いつだって、親父やお袋は姉を持ち上げ、俺に「桐乃を見習え」なんて言ってくる。
十四年間も言われ続けると、流石に少しは慣れてくるが、それでもグサッと来るもんさ。
そんな優秀な姉は、四六時中俺にべったり。
可愛がってくれるのは嬉しいが、その分コンプレックスを感じちまうワケだ。
決して嫌いじゃないが、手放しに「好き」とは言えない。俺の中の姉の位置は、そんな微妙なところにある。

「お姉ちゃん。なんでもう家にいるんだ?」
「ん〜? 今日から中間テストだからね〜。学校は午前中でおしまいってワケ」

しまった。そういうことか。
そうだよ、俺の中学だって来週から中間テストが始まるんだ。高校だって同じ時期にあるに決まってるじゃねえか!
それを知ってれば、なんとか理由をつけて帰宅時間を遅らせたものを……。
しょうがねえ。もう後の祭だ。

「そうかい。ところで、そろそろ離してくれねえかな?」
「え〜、まだいいじゃ〜ん。スキンシップ、スキンシップ♪」
「そうは言いますがね、姉上。貴方の胸が俺の背中に当たってるわけですよ。恥ずかしいでしょ?」
「ふふふ。弟者、それは当てているのだよ」

あぁ……、だれかこの姉を何とかしてくれ。
ずっとこの状態じゃ俺は動けないんだ。となると、この超絶ブラコン姉貴はいつまでだって俺を解放しないだろう。
なんとか……、なんとかこの状況を打破できるような理由を……!
あ、そうだ!

「なぁ、お姉ちゃん。俺も来週からテストあるんだわ。勉強しなくちゃいけないから、早く離してくださいお願いします」
「そうなの? じゃあ、仕方ないなぁ〜」

姉貴はやっと俺を離してくれた。ふぅ、ミッションコンプリート。
あとは適当に理由をつけて、部屋に入らないように……姉上、なぜ俺の右腕に貴方の腕を絡めるのデスカ?

「じゃ、部屋行こ。可愛い弟のために、あたしがしっかり教えてあげる♪」
「へ? い、いいよ。お姉ちゃんだってテスト期間中だろ?」
「あたしは大丈夫。普段からちゃんと勉強してるから。あ、それともエッチなお勉強を期待してた?」
「んなワケねえだろっ!?」

もうヤダこの姉! 誰かなんとかしてええええええええええええええええええええっ!!


こうですか?わかりません><
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/21(土) 14:32:33.70 ID:T7c1uQOho
>>391
面白いんだけどこの手の姉ものな内容は溢れきってる感がパないな……
相互に仲悪い(ツンデレ)ほうが話が転がしやすいんだなぁと改めて思った
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/21(土) 14:35:18.65 ID:ggl3u1zlo
>>392
ブラコン指定だから仕方ない。
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/05/21(土) 14:36:31.66 ID:cIQ6sqRVo
たしかに桐乃である必要があまりないな

この場合だと京介がショタもののエロゲ買ってるのがばれて、桐乃が「それは私のだ」と言い訳するんだろうか
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/21(土) 14:46:20.59 ID:ggl3u1zlo
俺妹である必要な無いと俺も思ったけどさ、勘弁してくれよ。
きっと>>390が面白い姉ものを書いてくれるさ。
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/21(土) 16:20:39.55 ID:OLhT9gcko
桐乃のスペックを平凡にして、京介を完璧超人にしてみたらどうだろう・・・・?
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/21(土) 17:15:07.21 ID:iU8HSOhI0
みんな桐乃の話で盛り上がっているところに悪いのだが

書き手が減っているからageたほうがよくないか
言い出したからあやせssかいてくるわ
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/21(土) 17:40:16.25 ID:/86UaBPmo
>>381
SAW1と2は観ておこうよ
1は面白かった、2はビックリさせられた
3以降は、、、

関係ないが「マチューテ」は面白い。オススメ
399 :390 [sage]:2011/05/21(土) 18:09:59.83 ID:a/OhcWjAO
>>390だけど、>>360のブラコンと年齢逆転はそれぞれ別のつもりだったんだ
わかりにくい書き方してすまん

なんか知らん間にハードルあがってるしorz
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/21(土) 19:51:53.19 ID:eZeUkBDAO
>>397 もう、流し読みしててもあやせって言葉に目が止まる
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 20:23:01.18 ID:OwWExFsM0
このスレであやせを見かけないと俺の明日への活力がたりない(ちらっ
402 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/21(土) 20:35:49.51 ID:cIQ6sqRVo
>>395
なんかごめんね

>>398
俺、ホラー系は大丈夫なんだけど痛い系は苦手なんだよ……九死に一生系もまともに見れないチキンっぷり
SAWって拷問みたいなことするんでそ? 想像するだけで痛い……
せめて一緒に見てくれる人がいればなあ

(´・ω・`)・ω・`) キャーコワイー
/  つ⊂  \

ってできるのに



あやせ√は>>397にまかせるとして、俺も何か書くか
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 20:39:31.50 ID:FrRYbLJSO
>>402
沙織SSを頼む
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 21:29:59.84 ID:bHQYcP4ao
仕方ない、あやせ記憶喪失デレデレ物でも考えるか・・・
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/21(土) 21:54:36.28 ID:QuoGZPMy0
>>404
自分の部屋のナイフや手錠を見てどう思うんだろうな?下手すりゃ○されるぞw
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/21(土) 22:42:18.96 ID:ggl3u1zlo
沙織「京介先輩」
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305915497/

また関連スレが増えたにゃー。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/21(土) 23:54:16.87 ID:XMCk9lpk0
関係ないんだが、京介の髪型ってあやせに似てないか?。なんとなくSSに使えそう。 
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 00:00:53.49 ID:F/0HE7QDO
>>407
京介→桐乃→あやせ
きっとこの順に似せていったんだ!


……ないか。
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 00:44:36.27 ID:Ey8cHslxo
実は京介の実の妹はあやせ
病院で桐乃とあやせを取り違えてしまったという重大な事件が
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 00:59:38.20 ID:aqgYBvxAO
なにその桐乃大歓喜な展開ww

そんなネタ感ありありの振りでもシリアスな妄想してしまう自分重症。
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 01:18:50.56 ID:1X+m2iWB0
桐乃とあやせの誕生日は公開されてないからもしかすると・・・・

         
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/22(日) 01:26:52.66 ID:NiFHoj9No
流れを一刀両断しての俺の昔話


昔、小学生の妹がベッドの下にエロ本を隠していたことが発覚
見つけたのは母親で、妹にこういう本はまだ早いと
向いの部屋にいる俺に聞こえるくらい大声でキャンキャンと吠えていた
持っていることは気にしないが、母親の剣幕が気になって妹の部屋の様子を見ようとした

幸い部屋のドアは開いていたので中の様子が見えた
正座させられ怒られている妹はもう決壊寸前のダムのように目に涙を貯めていた

俺はそんな妹が可愛そうになって名乗り出た
「それは俺の本だ。間違えて妹の部屋に紛れ込んだんだろ、そんなに妹を怒るなよ」

そういった瞬間、母親は俺を思い切り殴った。平手とかじゃなくて、拳でだ
そんなにエロ本を持っていたのが気に入らなかったのか
ついでにヤクザキックもかましてくれたが、もう高校生で体格もよかった俺には大して効かなかった
母親が怒り心頭で部屋を出て行った後
妹が小声で「……ごめん」と言っていたが
本当に大した事じゃないと思っていたので何も言わずに俺も部屋を出た

この時が俺と妹の一番仲の良かったころかもしれん








ちなみに見つかったエロ本は俺が妹のベッドでオナったとき忘れていったものだった
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 01:43:33.60 ID:1X+m2iWB0
  いきなり投下。


俺の名前は高坂京介。近所の高校に通う十八歳。
自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。所属している部活はないし、趣味も特筆するようなもんはない。そりゃ流行の音楽くらいは聴くし、
漫画やら小説だって、まあそれなりには読むけど、趣味といえるほどのもんじゃないな。
放課後はだいたい友達と町をぶらつきながらだべったり、家で漫画読んだり、テレビ見たり。
ときにはまあ……勉強したりもする。
しかし最近は容姿端麗、文武両道そして隠れオタクである高坂桐乃の影響ですっかりディープなオタクになってしまった。そして俺が受験勉強に勤しんでいた冬、とんでもないことが発覚した。
京介 「っそ、それじゃあ俺と桐乃は実の兄弟じゃないってことか!?」
京介母「ええ、そうらしいの」
そう、俺と桐乃が実の兄弟じゃないことが判明したのだ。
京介母「桐乃が生まれた時に、たまたま隣で生まれた本当の妹とが取り違えられたらしいのよ。」
京介 「じゃあ、俺の本当の妹って誰なんだよ・・・お袋・・・」
京介母「それが、あやせちゃんらしいのよ・・・」
京介 「えぇ―――――!!!!!!!!」
まじかよ・・・ラブリーマイエンジェルあやせたんが俺の妹だったなんて・・・。


 以上 初めてのSSだったので質が悪くてすいません。
皆さんの評価で続きを書こうか決めようと思います。
感想お願いします。               
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 01:49:36.08 ID:F/0HE7QDO
>>413
プロローグのプロローグってとこか?
始まらなさ過ぎて、なにも言えん。
つーわけで、続きわっふるわっふる。
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/22(日) 02:09:01.54 ID:k6DsIma80
>>413
あやせSSとか俺得
続き期待してるよーん
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 02:24:59.83 ID:1X+m2iWB0
おk、投下

ガチャッ
 
ドアが開く音と共に、俺の妹(と思っていた)が現れた。
高坂桐乃、ライトブラウンに染めた髪の毛、艶やかなマニキュア、すっぴんでも充分目を引く端正な顔を入念なメイクで更に磨き上げている。
その格好からして部活帰りだろうか、しかしその端正な顔は真っ青になっていた。
桐乃「お母さん、その話って本当・・・?」
母 「桐乃・・・」
父 「ああ、本当だ・・・」
テーブルの上で親父は酒を飲んでいる、えらく不機嫌だ。
京介「でも、どうして今更それが分かったんだよ?。」
母 「さっき病院から電話があったのよ、過去のカルテを整理してたら出てきたらしいの・・。」
桐乃「そんな・・・・」
桐乃は力なく部屋へと戻っていった、俺はそれをただ呆然と見ているだけだった。
頭の中がグチャグチャになっていた。桐乃はそれ以上に動揺してるというのに・・・。
京介「それを、あやせは知ってるのか・・・?」
母 「分からないわ・・・でも、たぶんもう知ってると思う・・・」
京介「それで・・・これからどうすんだよ、親父、お袋」
父 「何も変わりはしない、ただ、桐乃がどうするかだ・・・」
桐乃が実の妹じゃなかった・・・、俺は桐乃のことが大嫌いなはずなのにショックを抑え切れなかった・・・。
 
父 「京介、お前に桐乃をまかせる、あいつは誰よりお前を信用してるからな・・・」
京介「分かった、親父、『俺に任せてくれ』・・・」
俺は以前桐乃に言ってやった言葉を親父に言ってリビングを後にした・・・。

これで多分プロローグは終わりだと思います。 感想お願いします。
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 02:43:22.99 ID:nhC2CgV5P
せめて父、母でなく大介、佳乃と名前ぐらい出してあげようぜ

話自体はまだ設定の説明に近いのでなんともいえないかなぁ
続きに期待
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 03:25:36.18 ID:1X+m2iWB0
いつもは軽々と上っている階段なのに今日は足取りが重い、これもさっき聞いた話のせいだろう。
あやせが妹と知ったときは正直歓喜している自分もいた。でも、妹にあんな顔されちゃあな・・・。
コンコン
京介「桐乃、入るぞ」
普段より静かにドアをノックしてドアをあけた、珍しく鍵はかかってなかった。よほどショックだったのだろう。
桐乃「なに・・・」
部屋を開けると目を赤くした桐乃がいた、ずっと泣いていたんだな。
やばい・・・何も考えてなかった・・・なんて言おう。
京介「きっ、桐乃・・・ずっと泣いてたのか?」
桐乃「泣いてなんかない!!」
反抗的な返事、もう慣れてしまった。
京介「お前、これからどうすんだ?、・・・俺はお前と実の兄妹じゃなかろうがお前を大切な妹と思    っている。でもそれも結局はお前の気持ちしだいなんだ、お前がこれからどうやって生きて   いくかなんだ、それは、それだけは桐乃、お前が決めなくちゃいけない。」
桐乃「そんなこと分かってる!!。分かってるけど・・・」
まだ、気持ちの整理が付いていないらしい、ここはそっとしておいてやるのが得策なんだろう。
京介「今すぐ答えをだせとは言わない、だから元気出せよ桐乃・・・」
そう言って俺は桐乃の頭を撫でてやった。
桐乃「・・・・・キモ」
少しだけ元気が出たようだ、いつもの罵倒もいまは少し嬉しい。いや、俺はマゾじゃないからね!!だんじて!!。
京介「早く寝ろよ」
そう言って俺は桐乃の部屋を後にした。

次の朝、俺は驚愕したね、桐乃があんなことがあった次の日なのに普通に生活していたのだから。
こいつ、もう立ち直ったのか・・・?。


数日後、俺がベットで寝そべっているとメールが来た。
 『明日の放課後、いつもの公園で待ってます』
そう、ラブリーマイエンジェルにして、俺の真の妹あやせからだ。
京介「明日か・・・」
不安で頭がいっぱいで、その日はあまり眠ることが出来なかった。
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/22(日) 04:34:28.16 ID:PmOWu8wVo
いや、書き溜めてから投下しなきゃ…
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 06:06:13.97 ID:1X+m2iWB0
ダメもと即興でやったからな。そんじゃあスレでも立ててきますわ。あ、俺はid違うけど作者です。pspからきてる。
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/22(日) 07:23:54.23 ID:aqgYBvxAO
あやせ「おにーちゃん♪」 京介「えっ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306013748/

立ってた。
「京介」で検出されるスレッドが五個にもなるなんて、壮観といっても過言じゃない
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/22(日) 08:05:09.95 ID:BTIrsiZC0
>>420
よくやった!

423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 10:22:01.43 ID:KvTkkA7DO
なぜここを踏み台にしたのか理解しかねる
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 11:51:14.15 ID:pmP+GgKSO
エロパロスレで最近「VIPでやれ」的なレスがついてるのと関連あるのかねえ
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 12:28:38.72 ID:LYqXa8My0
便所で用を足してたらこんなネタが重い浮んだ…。


あやせが風邪をひく→が親父と母は外出中→桐乃を呼んで看病してもらう→が数時間後仕事が急に入り京介にバトンタッチ
→実は処方された薬が座薬で1人じゃ入れられない。→京介に頼んで入れてもらう。があまりの気持ちよさであやせたんが失神
→京介もあやせたんの尻で興奮しすぎたため、あやせの寝てるベッドでダウン。
→翌日熱が下がったあやせが起きたらパンツを脱がされた状態に気付く→京介を「[ピー]しますよ」と言って、殺しにかかる。
→桐乃が帰ってきて「兄貴、あやせに手出したわね?」となり、2人からボコされる。→京介「不幸だ…、理不尽だぁぁ〜〜!」

誰か書(ry
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/22(日) 12:31:56.55 ID:BTIrsiZC0
それこそエロパロ行きじゃないか?
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 12:50:10.43 ID:1X+m2iWB0
レッツ、エロパロ♪。
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 13:00:03.09 ID:Ey8cHslxo
座薬ネタって前にどっかにあったような
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/22(日) 13:31:52.42 ID:WJZfQc2l0
ふむ、最近は耳で体温を測る温度計もあるとか…。
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 13:37:18.77 ID:F/0HE7QDO
体温測定と言えば、デコピタが定番じゃないかね?
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 13:50:46.31 ID:Ey8cHslxo
>>429
体温を測ると言う口実で、京介の耳の中に舌を入れる黒猫とな?
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 14:29:16.68 ID:vaDuGznzo
看病ネタなんてもんは、
汗を拭いてやる
座薬を入れる
翌日ウツされて立場逆転
と相場が決まってる。
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/22(日) 15:37:53.85 ID:nxqGAGOk0

京介「桐乃。風邪ひいたんだってな。大丈夫か?」

桐乃「ハァ?ゲホッ、何、兄貴ヅラしてんの、ゲホッ。ウザっ。き、キモいんですけど……ゲホッ」

京介「まぁそう言うなって。熱計ってやるよ、ほら」ボロン

桐乃「し、しょうがないわねっ!ゲホッ、さ、さっさとしなさいよ!」クパァ



こうですよねわかります>_<
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/22(日) 20:48:39.31 ID:iMNBFrHY0
久しぶりに覗いてみたらなんかスレの空気がエロくなってるww
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/22(日) 21:03:41.56 ID:t1+ICHSAO
>>433
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 23:10:21.66 ID:+eXxMtLv0
関東?では座薬代わりにねぎを入れると聞いたが、千葉県名産のねぎってあったっけ?
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/23(月) 01:23:04.13 ID:OphUAbRR0
ねぎはなかった気がするから落花生でいいんじゃないか
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 10:24:57.90 ID:A+3YTt1SO
最近ロリ成分が足りない
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/23(月) 10:28:10.14 ID:NdJURIUho
婆さん、ブリジット√はまだかね?
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 10:31:50.60 ID:nE4XbPkwo
こんな時こそ珠希ちゃんSSが必要
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/05/23(月) 12:04:52.80 ID:Zvh0FXHco
いや加奈子SSさ
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 12:31:06.68 ID:A+3YTt1SO
珠希ちゃんSSはまとめwikiが完備された黒猫スレに期待するとして、ブリジットかリアが欲しいな
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 12:51:36.05 ID:50AaatFDO
いや、ここは日向ちゃんSSの流れだろう
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 13:09:31.02 ID:A+3YTt1SO
日向ちゃんSSもまとめwikiが完備された黒猫スレに(ry
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 13:13:46.59 ID:sQdZdIjDO
珠希ちゃんSSがないとかこのスレ時代にとり残されてんな
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/23(月) 14:35:19.84 ID:aZ+Jvkkoo
むしろその時代に乗ってるスレがあるのか知りたい
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 15:09:24.92 ID:O1JfeZ5DO
時代は赤城浩平だよ。
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 16:25:11.68 ID:VgzFHQQIo
ああ、お前らって幸せなんだなあ
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 16:53:30.44 ID:Tpt6f0BLo
珠希ちゃんとデートしたいな
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/23(月) 18:13:14.91 ID:H7ehvabC0
>>449
デートは真性の変態過ぎてちょっと……
子供らしい遊びを一緒に遊んであげたいね。
例えばお医者さんごっことか
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:28:51.32 ID:BML8bDeIO
そうそう聴診器を当ててな…っておい!!
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:45:18.77 ID:TOJl4RbLo
なるほど、お医者さん(泌尿器科)役の珠希ちゃんが、京介の股間を触診するプレイか
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/23(月) 22:13:08.93 ID:iWh/0uCN0
なんだこの流れは!

最高だな
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 22:45:53.19 ID:7kZNv9z3o
日向はともかく珠希はちっさ過ぎてSSのメインにはしにくいなぁ
カプ系除くと高学年くらいになって母猫か黒猫への日ごろの感謝に
料理するとかいうのしか思いつかん
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 23:13:29.13 ID:O1JfeZ5DO
未来設定をよく使う俺としては、高校生になった珠希ちゃんともうすぐ三十路の京介でカップリングするかな。
でも、珠希ちゃんを求めてる人は、ロリな珠希ちゃんが良いんだよね、きっと。
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 23:15:11.21 ID:lrwZ8xRK0
あやせたんは自分の髪形をバカにされたらゴゴゴゴゴッって感じでキレるんだろうか?
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 23:16:02.07 ID:O1JfeZ5DO
>>456
金色になって逆立つんじゃね?
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/23(月) 23:31:40.70 ID:aZ+Jvkkoo
>>456
あの何の変哲もないストレートのどこに馬鹿にする要素があるのか
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 23:38:33.22 ID:TOJl4RbLo
「その髪型、京介みたいだな」とか?
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/23(月) 23:48:34.18 ID:ZVA8bFfo0
>>459今そっちにレイプ目のラブリーエンジェルが……
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 00:08:35.30 ID:CvKRNxwSO
>>455
前にブリジットとガチ遊園地デートする話書いてた人いたし,ガチ幼女√も不可能じゃないと思うんだ

つまり何が言いたいかっていうと,ガチ珠希ちゃん√に挑戦してみる気はないですか?
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/24(火) 00:44:53.64 ID:UKMwAEUAO
>>459
私の頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ、
何モンだろうーーーとゆるさねえ!
このヘアースタイルが変態みてェーだとォ?

そういえば兄貴が仗助になるSSあったけど、どうなったの?
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 00:57:10.10 ID:Xe+araJDO
>>462
まとめにあるよ。
一巻の内容以降は見てない。
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 01:52:40.16 ID:BHL7oijoo
ブリジットと珠希ちゃんって年齢差どのくらいでどっちの方が年上なの
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 03:38:59.37 ID:VLIzpSBDO
>>464
ブリジットは日向と同い年位じゃないか?
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/24(火) 03:42:47.60 ID:5B1OShOFo
ブリは初登場の時点で10歳だな
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 15:20:48.69 ID:U6ir9VKSO
お医者さんごっこといえば沙織にナースのコスプレさせるSSとかどうなの、正直沙織ならではのシチュは思い浮かばんが
8巻で不遇な今こそ沙織を伸ばす時だとは思わんかね…
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga sage]:2011/05/24(火) 19:04:01.64 ID:8FxAVbVg0
ロリロリロリ、ローリロリロリ、ロリは良いね、良いよね〜

エロです。
珠希です。
ロリです。
2レスもらいます。
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga sage]:2011/05/24(火) 19:04:55.57 ID:8FxAVbVg0



ぽん、と黒猫の頭に手を置く。
初めは頭をイヤイヤと横に動かすが、撫でている内にその動きも止まる。
さらりと撫でるだけじゃ物足りなくて、髪の毛の間に空気を送り込むようにふわふわとかき混ぜる。
黒猫の髪の毛は柔らかく、しなやかだ。
触れているだけで、幸せな気分になってしまう。
いや、実際に幸せなのだけれど。

俺と黒猫は今、はだかで寄り添うようにして寝ている。
眠ろうとしている。
場所は、黒猫の家、黒猫の部屋。
黒猫の親はおらず、黒猫の妹である珠希、日向は向こうの部屋に寝かしてある。
黒猫も今、寝付いたところだ。

……まずいな。
はだかのまま寝てしまっては、二人に翌朝ばれてしまう。
自分だけでも服を着る、という姑息な選択肢はあるが、生憎片腕は黒猫の頭に囚われている。
起こすのも、躊躇われる。
寝顔が可愛くてな。
まあ大丈夫だろう。
あの二人よりは早く起きれるだろう。
見られたとしても、笑い話になるだけだ。
……黒猫にとっては知らないけどな。


ぼんやりと、意識が浮かび上がる。
まだ夜だ。
辺りは暗く、ただぼんやりと隣の部屋の明かりが洩れているだけだ。
そんなあいまいな感覚の世界で、一つだけ確かな感覚があった。

股間に。

黒猫は隣に寝てはいなかった。
代わりに、俺のちんこをペロペロと舐める感触がある。
桐乃が使っているような高級なスポンジで撫でられるような、やわらかいもので撫でられるような感触。
黒猫はほとんど口でしてくれたことは無い。
なので、たまにしてもすごく下手で、チロチロと軽く舐めるだけなのだ。
しかし恥ずかしがって舐めてくれない黒猫が、頼んでもいないのにしてくれるとは。
しかも寝起きという、エロゲでありそうなシチュエーションで。
いや、恥ずかしいから、寝起きというシチュエーションを選んだのかもしれないな。
一生懸命に舐めるその姿を(暗くてよく見えないが)、俺は愛しく感じる。
俺は、自分の下半身辺りにある黒猫の頭を撫でる。


「もっと、口全体に含むように、ちんこを食べてしまうくらいにしゃぶってくれ。そう、そうだ」


従順に言うことを聞いて、その通りに奉仕してくれる。
ちんこが、黒猫の熱をもった口の中で包まれる。
おくちまんことはこのことか。
可愛い黒猫。
キスしたくなるが、ここからでは届かない。
ヨガを習っておけば良かったな、と取りとめもないことを考える。


「金玉の方も舐めてくれ。優しくな。ああっ、いいぞ」


こんなにしてくれるなんて、今まで無かったことだ。
機嫌がいいのだろうか、それとも心変わりしたのだろうか。
これなら、もしかしたら飲んでくれるんじゃないか?
ぞわぞわともどかしい感覚が、下半身を支配する。
絶頂が近い。
自分でも腰を動かしてしまう。


「あぁっ! 飲んで、飲んでくれ、うぅっ!! ああ、そう……良い……」


470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga sage]:2011/05/24(火) 19:05:38.89 ID:8FxAVbVg0



俺のちんこをぺろぺろと舐め、付着した精液をこそぎとってくれる。
そして、ごくりと喉を鳴らす音がする。
いつもより一段と健気なその姿に感激を覚えた俺は起き上がってはだかの黒猫を抱きかかえ、胸を撫でながら黒猫とキスを交わす。
小さい唇。
小さすぎる唇。
ぷるぷると小さすぎる唇。
ぺたぺたと小さすぎる胸、ぷっくりと小さすぎる乳首。
黒猫は貧乳である。
口に出して言うことは決してないが、貧か巨で言えば黒猫は貧乳の枠に入る。
だが膨らみは、手のひらにちょうど収まるような膨らみはある。
断じてこんなまったいらのつるつるぺたぺたではないはずだ。
おかしい、何かがおかしい。
その途端、パチッと音がして、辺りが明るくなる。


「おにぃちゃん、たまきはちゃんとのめました」


俺の目の前には、口から白い液を垂らして笑う、黒猫の妹、小学生の五更珠希がいた。
はだかで。
俺の後ろには、俺の恋人である五更瑠璃がいた。
血の気の引いた形相で。


俺は、あーとか、うーとか、訳のわからない唸り声をあげる。
状況が把握できない。
完璧に把握しているのに、把握していると認識したくない。
俺は引きつった笑いを顔に浮かべて、目の前でころころ笑う珠希に尋ねる。


「……お前、だったのか?」

「おにぃちゃん? たまきはたまきですよ? どうでしたか、おにぃちゃん?」

「……あー」

「あっ、ねぇさま。ねぇさま、どうしましたか? そんなこわいかおして」


ギュッと、後ろから首根っこが掴まれる。
後ろが振り向けない。
どうしたって振り向くことが出来ない。
ただ俺はこう言うしかない。


「……間違えちゃった」

「死ね」


その日、俺は死んだ。



墓の中で聞いたところによると、珠希はしばしば俺と黒猫の情事を盗み見ていて、俺が寝入り黒猫がトイレに行ったすきにその真似をしていたんだと。
はだかになっていたのも、俺や黒猫の真似らしい。
なんでもはだかになるのが、その遊びに特有のユニフォームみたいなものだと思ったとのことだ。
ハハハ、まったく人騒がせな奴だなあ。
着衣プレイというものがあることも教えないといけないな。
ま、教えるにしたって俺に口は無いんだけどな。



おわり


471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/24(火) 19:09:11.94 ID:8FxAVbVg0
以上です。
ついムラムラとしてやりました。
悪気はなかったんです、はい。
生きててすみません。
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/24(火) 19:40:05.36 ID:JDH4ue8AO
アイム クンカー トゥートゥートゥートゥートゥー
アイム クンカー トゥートゥートゥートゥー


いよう、首輪付き
兄パンを盗む…付き合わないか?





うん、死んでくる。
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 20:15:48.12 ID:a4T5FwDtP
通報しました
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/24(火) 22:00:38.75 ID:iD7x1BiI0
>>471
乙です
だがこの珠希ちゃんは将来が恐ろしいww
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/24(火) 22:46:04.72 ID:msvMqJPAO
変態!変態!変態!(AA略
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/24(火) 22:47:54.23 ID:ZSWgglsQo
くぎゅぅで再生された
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/24(火) 23:24:13.56 ID:gXcNuFxV0
ふぅ……

パンツ脱がなきゃならんから事前にエロって言ってもらわんと
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 23:44:21.97 ID:CvKRNxwSO
時代は更なる珠ちゃんを求めている
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/25(水) 02:07:38.70 ID:bM6o/4d/0
>>478
だが、この内容はここで書くのははばかれるのでは?
アイス棒をなめてましたとかいうオチがないのはまずいかもしれん
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/05/25(水) 06:04:14.07 ID:LGL3z3qs0
あやせに呼び出されてあやせの家に行ったときのこと
いつものように手錠をかけられ拘束されて 「恋人ができたそうですねお兄さん。」って
お祝いしてくれるのかと思ったら
なぜか「嘘つき、結婚してくれとか言ったくせに!」って発狂
あやせのお袋さんにばれそうになり一目散に逃げ出した。
慌てていたせいで足がもつれ
「っと,げ!?」
ががががが!と、勢いよく階段から落ちてしまった。

そのまま自宅付近まで逃げ帰ってきたオレは、ようやく追っ手が来ないことを確認しほっと胸をなで下ろした。
今更になって体が痛んできた。 特に両腕が火箸をつっこまれたような痛みが。
帰ったら救急箱の湿布でも探すか。
ただいまーと、両腕の痛みを我慢しつつドアを開けると目の前に桐乃が仁王立ちしていた。
「あんた,あたしと撮ったプリクラ冷蔵庫に貼ったでしょ!」
腕が痛みそれどころじゃないので適当に相づちを打っていると
桐乃がはっと気づいた
「―うわ。なにあんた、クルマにでもひかれたの?」
「いや、階段から転げ落ちちまって・・。」
「病院とか行った?」
「イヤまだだけど、湿布でも貼っとけば治るかなって。」
「これ折れてるんじゃないの、病院行きなよ。付き添ってあげるから。」

で病院に行くと両腕が骨折してしまっていることが分かった。

日常生活が不便この上なかった。
食事、トイレ、入浴etc・・・。これらが第三者の手を借りなければ不可能な日常は
多感な高校生には極めて苦痛だった。
なにせまず両手が使えない。だから便所などは小用ならチンポをもってもらったり、
大ならパンツの上げ下げからケツ拭きまでやってもらわねばならない。
普通なら切腹モノの屈辱である。俺は毎日の排泄の度に情けなさで涙が出そうだった。
と言うか何回かマジ泣きした。
何もかも、自分の体でさえ思い通りにならない日々に俺は心底嫌気が差していた。

そんなある日のことだった。
その日はオヤジとお袋の結婚記念日、何ヶ月も前から二人で旅行に行くことを計画しており、
桐乃が「せっかくの旅行なんだから行っておいでよ。こいつのことは私が何とかするから。
友達のあやせも手伝ってくれるっていってくれてるし」
オヤジお袋は旅立っていった。

残されたのは俺と介護役の桐乃だけ。
「ごめんな。」
「いいよ。困ったときはお互い様でしょ。それになんかあやせが手伝いたいとかいってくれちゃってさ。
やっぱもつべきモノは頼りになる親友だよね。」
そういえば、あやせが最近桐乃がオレの話ばっかりしかしないとかいってたっけ。
俺が骨折したことも話したのか。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/05/25(水) 06:07:16.40 ID:LGL3z3qs0
さて、そんな状況ではあるが俺にかなり切羽詰まってきたことがあった。それは「トイレ」である。
普段なら家にいるお袋に「トイレしてぇ」と言って何から何までやってもらうのだが、
今の相手は桐乃である。
オカンなら平気で俺のチンポを摘み出して小用のあいだ手を添えてくれるまでやってもらえるが
実の妹とはいえ女子中学生にそれをやらせる勇気と面の皮がオレにあろうはずもない。
そんな俺に出来るのはただひたすらに尿意を耐えることだけだった。
だがこのままでは「お漏らし」という屈辱を味わうハメにもなる。
「桐乃に下の処理依頼」か「お漏らしで笑いモノ」の究極の二択。 どっちも嫌だったが・・・俺は決意した。
「桐乃・・・トイレいきたいんだけど・・・」蚊の鳴くような震える声で情けなくお願いする俺。
目の端から涙が零れたのが自分でもわかった。
案の定、桐乃は物凄く嫌そうな顔をしたが、あまりにも情けなかったであろう俺の顔を見て何も言わず世話をしてくれた。
ゴム手袋をはめて。
ゴム手袋をはめた桐乃の手がパンツの中に入ってきた瞬間、俺は一瞬尿意を忘れて腰を引いてしまった。
限界寸前だが、やはり抵抗はある。
「恥ずかしがるな!」桐乃は俺を一喝し、乱暴にチンポを掴み出すし用を足させてくれた。
ジョロジョロと便器に液体が注ぐ音が静かに鳴り響く。
桐乃にチンポを触られ(ゴム手袋ごしではあるが)その上排尿の様を今まさにバッチリ目撃されている。
そんな普段なら絶対にあり得ない状況に・・・・・・・・・俺の愚息は元気になってしまった。

そんな俺の体の一部変形に当然桐乃も気付くわけで・・・。
「バカじゃないの!?なんでボッキしてんの!?」 そう怒鳴って俺の排出した残滓残るゴム手袋で平手打ち一閃。
もはやガラスのプライドは粉々である。ただひたすら俯いて「しょうがねぇだろ」を小声で連呼する俺。この時はマジで死にたかった。
しかし凹みまくる俺の心境とは裏腹に剥き出しっぱなしの愚息はいよいよもって元気ハツラツ親の心子知らず状態。
カウパーまで滲んできた辺りで、俺はどうしようもなく惨めで情けなくて涙ダクダク流して号泣してた。
そんな姿に呆れたのか桐乃はさっさと自分の部屋に引っ込んでしまい、俺は一人チンポ丸出しで泣き続けた。

それから1時間ほど経った頃だろうか。俺はトイレから何とか自分の部屋に戻ったものの、チンポ剥き出しで(自分ではしまえない)凹んでいた。
そんな時、桐乃が部屋から出てくる気配がした。
さすがに未だチンポを放り出したままでは何を言われるかわからない。
涙を拭い、動かない手でなんとか愚息を納めようと四苦八苦していると後ろから声をかけられた。
「そのままでいいよ」 落ち着いた桐乃の声だった。
桐乃は俺のすぐ後ろに座った気配だった。桐乃の息が首筋にかかるのを感じた。
「お父さんやお母さんには内緒にする?」 最初は意味がわからなかった。しばらく黙していると、今度はややイラだった声で
「どうすんの?」と再び訪ねられる。 俺は自分の心臓が大きな音で鳴るものかと驚きながら小さな声で答えた。
                    「ああ。」
後ろから桐乃の手が俺の股間に伸びてきた。

「別にブラコンとか変なのじゃないからね。勘違いしないでよ。」
そう前置きした桐乃の声は若干上擦っていた。
桐乃の手はゴム手袋を外した素手で、その手がゆっくりと俺の愚息の根本近くを握った。俺は小さく呻いた。
1ヶ月ぶりにオトンとオカンの以外の手が俺のを握ってる。
しかもそれは明らかに普段の排尿とは違う手付きで。生まれて初めて《そういうこと》をしてくれるであろう異性の手・・・。
俺の愚息は一瞬のうちにギンギンになった。それこそ今までに無いくらいパンパンに張り詰めた。
「実の妹の手でこんなになっちゃて・・・。アンタほんとに変態じゃないの?」
何も言えなかった。言うことができなかった。あまりにも興奮しすぎて口からはハアハアと荒い息が漏れるだけだった。
「・・・動かすよ」 耳元で桐乃が小さく宣言する。俺はアホみたいにガクガクと首を縦に振った。 今思うとホントに阿呆みたいだ。
根本の方から先端へ、握った形のまま手がゆっくりと動いていき、今度は先端から根本の方へ。
ゆっくりゆっくり行われた程良い締め付けの反復運動に、溜まりまくった俺の衝動は2〜3往復でアッサリ根を上げた。
自分ではなにか声を上げたかもしれないがよく覚えていない。
ただ快楽の塊が脳天から突き抜けてチンポの先から派手に吹き出した感覚しかなかった。
射精の快感に随喜の涙ってヤツを流したのは生まれて初めてだった。

「うっわ、ホントにこんなに出るんだ。」 桐乃の声に涙でぼやける視界を拭うと寝ていた布団の上には
コップからこぼしたような大量のザーメンがぶちまけられていた。
ここまで大量の射精をしたのは今のところ後にも先にもこれっきりである。
「同人誌でしか見たこと無かったからさ」 桐乃が妙な感心をしたが俺はそれどころではなかった。
経験したことのない射精感に体は虚脱状態なのだが愚息の方は未だに偉そうに天井を向いてやる気満々である。
乱れる息を整えて俺がようやく絞り出した声は「桐乃・・・もう一回・・・」
「調子にのんなバーッカ!」その日2回目の平手打ちを食らった。

ピンポーン

「あっ、あやせかな。ちょっと行ってくる.」
「おい、この状態で置いていくな、まて、桐乃!」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/25(水) 06:21:29.72 ID:pyv2ojoeo
続きは?続きは!?
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 07:03:17.67 ID:tdlowCmTo
まさに「おい、この状態で置いていくな、まて、桐乃!」 だww
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 07:04:02.53 ID:tdlowCmTo
まさに「おい、この状態で置いていくな、まて、桐乃!」 だww
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 07:05:34.86 ID:tdlowCmTo
エラーで連投になっちゃた、スマン
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 09:39:57.45 ID:deAN1C6DO
高坂家には座りションという発想はなかったのか…
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/05/25(水) 09:46:24.47 ID:TIt7OC0vo
どっちにしろ、自力でティムポを引っ張り出すのは無理だけどな( ゚∀゚)
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 10:06:47.30 ID:eDntLqVDO
>>471

俺の珠希ちゃんはエロいなぁ
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/25(水) 11:55:01.07 ID:aJjMMdBAO
まあ普通は両腕骨折して自分では何も出来ない状態なら入院になるけどな
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 14:06:22.43 ID:IXoMQG4MP
ロンブーの亮が両腕骨折で後輩に小便の補助させたり
ケツ拭かせた話を思い出した
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/25(水) 16:46:15.01 ID:9XHpSNp5o
ようやく原作最新刊を読んだが挿絵のきりりんが可愛過ぎて死にそう
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:03:58.17 ID:Cy/oB2fP0
加奈子で、6レスくらい書きます。
ちょろっと変態じみてますので注意。
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:04:42.24 ID:Cy/oB2fP0



桐乃の兄貴と彼氏、そしてマネージャーが同一人物、つまり俺であることが加奈子にバレた、という知らせは既にあやせから聞いていた。
あやせによるとバレてしまったのは俺についての情報だけらしく、桐乃がオタクであるということはいまだバレていないらしい。
桐乃のことを誤魔化すために俺がスケープゴートにされたのではないかという不信感はあるが、まあそれはよしとしよう。
一つ納得できない点がある。


『つーかその桐乃の兄貴が何でマネージャーやってたのかってことはどう説明したんだ?』

『簡単です。お兄さんがオタクだということにしました』

『ちょっと待て。それは一体どういうことだ?』

『つまり、オタクであるお兄さんはコスプレ大会にすごく興味がある。そこで、妹の友達である私に協力してもらい、コスプレ大会の裏方として参加しようとした、と』

『何だその最低野郎!? いくら興味あるからって妹の友達にそんなこと頼むか普通!?』

『はい、その最低野郎がお兄さんだということにしました』

『ひど!!』


まあそういうことだ。
しかし納得できないとは言っても、バレた相手は所詮加奈子。
あんなちんちくりんなどに用は無い。
例えあいつが桐乃と家で遊ぶことはあっても、別に関わることは無いだろう。
俺とアイツは相性が悪い。
下手に誤解を解こうとするより、無関係でいる方がよっぽどいい。


そう思っていたのに、突然アイツは家にやってきた。


「よっ、糞マネ。加奈子様が遊びに来てやったぜ?」

「……はあ?」


大きな荷物を持って、桐乃のいない時間に。


「桐乃はいないぞ」

「知ってるって。確か今日は昼までだったかな」

「は? じゃあ何でこんな早くに来たんだよ」

「何だよ。私が遊んでやろーってのに、嬉しくねーのかよ?」


加奈子は勝手知ったると言った感じで、ずかずかと家に上がり込んでくる。
遊ぶと言ったって。
俺はお前と遊ぶ気などないし、そもそも一体何をして遊ぶというのだ。
話の話題は間違いなく合わないし、趣味もそうだろう。
こいつがシスカリの特訓やエロゲをしたいというのなら別だが……。
しかしこう書くと、まるで俺が重度のエロゲオタクみたいだ。
いやいや、それは違う……と思った時点で、一つの共通点が思い浮かんだ。


494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:05:11.46 ID:Cy/oB2fP0



「お前さー、やっぱメルルとかそういうの好きなんだな。あのライブに忍び込むくらいなんだし」

「好きというか……うん、まあ、大好きだ」


そう言えば俺はメルルオタクという設定だったな。


「メルル見ながらご飯三杯はいけるね」

「それはちょっと理解出来ねえなあ……部屋上がっていーか? 桐乃の部屋の横だったよな」


ちょっとやりすぎたか。
まあいいや。
っておい、お前俺の部屋に入って何するつもりだ。
まさかお前も桐乃に俺のお宝の位置を聞いていて、なんてことはないだろうな。


「しょっぺー部屋」

「しょっぱくて悪かったな。男子高校生なんてこんなもんだろ」

「高校生ならもっとインテリアとか気を遣えよ。小学生の部屋みてー」

「質実剛健をモットーとしてるからな」


もちろん嘘である。
単純にそういうの興味が無いだけだ。
赤城の部屋に行った時、ヴィレッジなんちゃらで買ったとか言う蝋燭(あいつはキャンドルと言ってたが、んなもん蝋燭だ蝋燭)を見せられたが、全く欲しいとは思わなかった。
机もベッドも、別に無理して格好良く見せる必要もないだろう。
え? だから地味でモテないだって?
うっせ!


「お茶くらい出せよ」

「勝手に来ておいて随分な言い草だな」

「ケチケチすんなよ。だからモテないんだよ」

「うるせ」


しょうがないから麦茶を出してやる。
何故こいつと言い桐乃の友達は傲岸不遜なやつばっかりなんだ。
まともなのは沙織くらいなものだ。
あいつといると性格がねじ曲がるのか、そういう性格の人間が集まってしまうのか、それとも女子中学生ってのはみんなああなのかね。
まあいい。
適当に相手して桐乃が帰ってくるのを待つしかないか。


「麦茶かよ。しけてんな」

「麦茶なめんな」

「お茶受けも無いし」

「薄荷飴でも舐めてろ」

「なんでハッカなんだよ……」

「ところでさ、お前」

「あん?」

「その荷物何?」

「おぉー! そうだそうだ、忘れてた」


495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:05:41.84 ID:Cy/oB2fP0



ぶっちゃけずっと気になってたが、どうせ桐乃関連の、俺にはひどくどうでもいいものだろうと思って敢えて口には出さなかったのだが。
こっちを見て笑う加奈子を見ていると、何やら嫌な予感がする。


「感謝しろよ、京介」

「何をだよ」

「えーと、桐乃の部屋使っても良いかな」

「鍵かかってるんじゃないか?」

「マジかよ。じゃあ、ちょっとこの部屋から出てってくんない?」

「何で部屋の主である俺が出なきゃならん」

「オマエに拒否権は無いっ!!」

「あるわボケ!」


とは言いつつも、加奈子に従って部屋の外に出る俺。
世知辛い世の中だ。
しばらくして、いいぞと声がかかる。
何か恥ずかしげな、少しくぐもったような声。
……部屋の中で何をしていたのか、大体見当はついてるんだよな。
おもに衣擦れの音で。
とりあえず、扉を開ける。
そこには、メルルがいた。
……けして、二次元への扉を開けたとか、そういう意味ではない。


「お前、何してんだ?」

「じゃーん。へへ、これ貰ったんだよ。どう、似合う?」

「そりゃ、まあ、似合ってるよ」


俺もコスプレコンテストでかつて見たことがある、メルルのコスプレ衣装を着た加奈子が、そこにはいった。
メルルは、本編アニメでは決して出さないであろう生意気そうな顔をしている。
へへん、どうだって感じの。


「何だよ、微妙な反応だな」

「いや、それよりお前、何で今それ着てんの?」

「あー? お前のために決まってんじゃん」

「お、俺の?」

「メルルオタクなお前のために、わざわざ着てやってんじゃん。感謝しろよな」

「か、感謝って……」

「どうなんだよ?」


重度のオタク役を演じる俺としては、喝采をもって喜びを表現した方がいいのだろうか。
良識ある一般人として憚られるものがあるが、しかしやむを得ないだろう。
俺はロリコンではないし、オタクでもない。
そのことをちゃんと付しておきたい。


496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:06:13.46 ID:Cy/oB2fP0



「むちゃくちゃ可愛いじゃねえか!!!!!!」

「うひゃぁっ、ちょっ、おま何抱きついて」

「あーもう、可愛いなこん畜生!! 触らせろ舐めさせろ体中を吸わせろおおおおおお!!!!!」

「おかしいおかしいお前テンションおかしいって!!」

「あーもう何抵抗しやがる! パンツの匂いが嗅ぎづらいだろうが!!」

「ぎにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


数分後。
よれたメルルの衣装を着て仁王立ちをする少女と、その前で正座して俯いている青年。
哀れな図である。
そんな光景が、ここ高坂家において実現していた。
いやまあコスプレを除けば、我が家では割とよくある光景ではあるが。


「落ち着いたか変態」

「はい落ち着きました」

「で、何か言うことは」

「演技でもノリすぎると本気になってしまうことが分かりました」

「まず謝れよ! まだちょっと涙出てんだからよ!」

「済まぬ」


加奈子はぷいっとそっぽを向く。
ただの生意気な奴だと思ってたが、こうしてみると結構可愛い。
あと胸元のリボンがずれて、ちょっとピンクなのが見えてるぞ。
言うべきか言わざるべきか。
つうかこういうのって、中にもう一枚着るもんじゃないのか。
こすれたりしないのかな。


「まあ、反省したんならいいけどよ」


いいのか。
もし俺がお前の親御さんなら、まず通報してそれからどうするか考えるけどな。
しかし許してくれるというなら、それ以上のことは無い。


「ありがたき幸せ」

「ふん。……あとさ、他にしてほしいことは?」

「え? 他に?」


何だこいつ。
ついに奉仕精神に目覚めたか、気持ち悪い。
加奈子は一しきり思案した後、何かを思いついたような顔をしてこちらを向く。


「じゃ、記念撮影な」

「記念撮影って……」

「ほら、携帯貸せよ。カメラカメラっと。ほらっ、一緒にさ」

「一緒に、ねえ」

「もっと近づけよ、もっと」


497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:06:46.10 ID:Cy/oB2fP0



ぎゅぅっとくっついて、写真を撮る。
香水の匂いはするが、女性らしい匂いというよりは、子供っぽい匂いがした。
いや別にそっちのが好みとかそういうのじゃなくて。
カシャ、カシャといくつか写真を撮る。
撮ったものを見ると、何だかプリクラでアニメキャラのフレームを使ったようでもあり、現実味がない。
何というか、合いすぎだ。
こいつ本当は二次元からやってきたんじゃないか?
そしてこの現世で、人間の瘴気に染まりこんな性格になってしまったのだと、黒猫めいたことを考える。


「アドレス帳開いて適当なやつに送っちゃおっかなー」

「ばっ、お前それは止めろ!」

「にひひ。ばーか、やんないよ」

「ったく……このことは秘密な?」

「秘密……ひひっ。うん、秘密にしておいてやんよ」


ケラケラと笑うその姿は何というか、悔しいことに可愛らしく。
天使のように、じゃないな。
じゃあ何だろうな。
魔法少女のように可愛くってことでいいのか?
俺がそんなバカげたことを考えているとガチャリとドアを開ける音が―――


「ただいまー」

「うおっ!? か、帰って来たぞ桐乃!」

「マジで!? もっと遅くだと思ってたのに!」

「いいから早く着替えろ、俺出てるから」

「あっ、ちょっと待て」


加奈子は、俺の腕を掴んで背伸びをする。
そうすると俺の顎の下くらいに加奈子の頭が来るのだが、加奈子は頻りに頭を下げろ下げろと催促をする。
俺には加奈子が何をしたいのか分からないが、とりあえず従うことにした。
頭を下げた俺と、背伸びをする加奈子の顔が一つに重なり。
カシャ、と音がした。





「お前あいつと何話してたんだ?」

「ハァ? 女子中学生の会話聞いてどうしようってんの? キモ」

「俺はお前らがあんまりうるさいからだなあ」

「どうせ聞き耳たててたんじゃないの? ハアハアしながらさ」

「するか! どんな変態だよ俺は!」

「変態じゃん」


随分バッサリときますね。
畜生、お前の変態の汚名まで俺が肩代わりしてやってるというのに……。
ちなみに今は桐乃の部屋でエロゲプレイ中である。
うん、いつもの日常だな。


498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga]:2011/05/25(水) 19:07:23.94 ID:Cy/oB2fP0



「お前がそんなにひどいと、俺は二次元の妹に浮気しちゃうぞ」

「何言ってんの馬鹿じゃないの」かこかこ

「あ? お前携帯変えたのか? それ俺のと同じ機種じゃん」

「目腐ってんの? あんたのケータイに決まってんでしょ」

「んな!? お前何勝手に見てやがる!!」

「あんたのポッケから落ちてたの保護してやってんじゃん。ん?」

「返せ! 俺にもプライバシーってもんが……!」

「……なにこれ」


携帯の画面には、仲良く写るメルルと俺。
うん、改めて見てもよく撮れてるな。
可愛いし。
じゃなくて。


「何であんたがメルルちゃんとツーショット決めてんのよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

「も、もちつけ!! 違う、これは孔明の罠だ!!」

「しかもこんなにたくさん……あ?」

「あっ、それはキスの……」

「貴様あああああああああ!!!! 何メルルちゃんのかわゆい唇にキスしよるかあああああああああああああ!!!!!!!! 磔刑に処してくれるわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


その後は大変だった。
首を絞められたり、画面に頭を押し付けて二次元に入り込もうとしたり、兄貴とすれば間接キスになるよねなどと訳のわからない供述をしたり、チラ乳首見てフヒヒwwwメルルちゃんの乳首はピンクでござるなあコポォwwwwwwwwなんて言い始めたり。
未練は特にないが画像を没収された。
つまり桐乃の携帯、パソコンにはいまだに画像があるという訳だ。
まあ、何とか命を保つことはできた。
ん? メールか。


『ごめん。あの画像、全部あやせに見られちった』


さよなら現世。
こんにちは二次元。



おわり



499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 19:12:17.95 ID:6CV/qk51o
かなかな かわいいよ かなかな
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 19:20:54.45 ID:LGL3z3qso
京介には同じ高校の後輩の黒猫という彼女がいた。
ゲーム研究会という同好会に二人して参加し,
一緒にゲーム作りとかしているうちに密接な関係になり,
黒猫から告白され恋人になることになった。

しかし、京介は黒猫に振られてしまった。
(詳細は8巻を見てもらいたい。)

で、考えてみればゲー研の活動内容そのものが好きと言う事もないので辞めようと思い、
黒猫の他に同じ頃に入会した後輩の赤城瀬菜に退会の相談をした。
退会の理由として上のエピソードを話した。

瀬菜「つまり五更さんが居たからゲー研にいたと」
京介「そういうわけだ」
瀬菜「五更さんと別れたからゲー研に居る理由がなくなった」
京介「そうだ」
瀬菜「会いたくないので早くやめたい」
京介「まあそういうわけだ」
瀬菜「先輩はプログラミングのプの字もできないけど、誰よりも真面目にゲー研の活動しているじゃないですか。」
瀬菜「別れるような状況を作ったのは五更さんでしょ。」
瀬菜「だから先輩は辞める必要はありません。お願いですから先輩は残って下さい。」
京介「確かにそうだけどよ、なんか、こう、あいつに未練があるようで居るとカッコ悪りーんだよ」
瀬菜「うーん、なら新しい彼女をゲー研内に作れば良いじゃないですか」
京介「そんなに簡単に作れるわけなんてねーだろ。だいたいゲー研に女なんて黒猫とオマエしかいねーじゃないか。」
瀬菜「私じゃダメですか?」
京介「えー、なんだってぇー」

瀬菜は親友の赤城浩平の妹。
巨乳で可愛い顔してるけど、ホモ好きの腐女子、お洒落なし。
男の噂一切なし、優等生キャラで人望はあった。

瀬菜「私は常々先輩と五更さんのカプは志向があってないと思って居ました。」
瀬菜「もう少しゲー研に居て下さい。」
京介「はぁ」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 19:23:03.46 ID:LGL3z3qso
で、次の活動の日から瀬菜は何かに取り憑かれたように
京介に対してデレデレの犬チックキャラをつくり常に傍に寄ってくる。

瀬菜「先輩の隣はわたしが座ります。」
瀬菜「ハイ、先輩にお弁当に作ってきました。食べさせてあげます、アーンしてください。」
瀬菜「入部してはじめてあったときから、先輩のことちょっといいなっておもってたんですよね。」
瀬菜「先輩となら腐女子を卒業できるんじゃないかって。」
瀬菜「五更さんは先輩のことを振りました。」
瀬菜「だからチャンスだと思って告白したらOK を貰いました。すごく幸せです。」
化粧やお洒落もし始めて
瀬菜「弾けるレモンの香りのコロンつけてみたんです、どうですか?」
瀬菜「私,生まれて初めて綺麗になりたいと思ったんですよね。頑張ります、先輩の為に。」

周りの視線はバカップルというより珍獣を見るような感じ。

だけど二人きりの時は以前のように、

瀬菜「可愛い女の子ってやってみると結構疲れますね。」
瀬菜「私の演じ方が悪いのかなぁ。もう少し先輩もデレデレしてください。」

ってオタクなキャラに戻る。

当然黒猫は居た堪れなくなってゲー研を去っていった。

京介「そろそろそのキャラ止めねーか?」
瀬菜「作戦成功ですね。今日親たちは旅行で,お兄ちゃんは合宿で家には私しかいなんです。
    私のうちに来て下さい。」
瀬菜の部屋にお呼ばれした。

で2人でゲームをしていると突然、

瀬菜「先輩は紳士というより、鈍い男ですよね。」
瀬菜「若い男は妙齢の女性の部屋に呼ばれたら、襲いかかるものなんじゃないんですか。」
瀬菜「実は私もそろそろ経験したいと思っていました。」

まぁ据え膳は食べました。

次のゲー研の活動日には、ほぼ全員が瀬菜の部屋に京介が泊まった事を知っていた。

何となく別れるタイミングを逸して性欲に負けて何度か瀬菜の家に泊まってしまうと

瀬菜「先輩に捨てられると色情狂といわれるくらいにH好きになってしまいました。」
瀬菜「責任とって毎日抱いてください。同棲してください。」

結局瀬菜高校卒業とともに同棲開始、その2年後、

瀬菜「そろそろ籍を入れてください」
瀬菜「あなただって子供が欲しいはずです」

今でも人前ではデレ、2人になるとクール

瀬菜「実は先輩と2人だと恥ずかしくて本心を隠してしまうんです。」

おわり
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/05/25(水) 19:30:00.39 ID:KOAOEDbno
コピペだっけか
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 19:39:15.07 ID:IXoMQG4MP

なんかありゃりゃぎさんみたいでワロタ
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/25(水) 19:39:41.74 ID:EhhWqL8zo
桐乃で落とすのかと思いきや、やっぱり最後はあやせなのなww
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 19:41:17.11 ID:deAN1C6DO
>>498
ノリがよくて面白かった!
加奈子可愛いわぁ
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 19:42:25.12 ID:LGL3z3qso
今日はルリ姉の結婚式
「私が猛アタックして付き合ってもらったのよ」
とルリ姉が公言していて、端から見ると愛情の比重がルリ姉>京介君。 京介君がルリ姉にしぶしぶ従ってるようにも見えたらしい。
ルリ姉はずっと実家住いだったのでよく遊んでくれ、
末っ子の珠希が小さかったので
京介君もよく一緒に一緒に遊んでくれたりして
妹の私たちにとって大好きなお兄ちゃんとお姉ちゃんだった。

ここから本題。

結婚式にはルリ姉の希望もあって私達妹も呼ばれた。
子供たちだけのテーブル席だったけど、日頃からお姉ちゃんにはマナーを教わっていたし、
大好きな京介君とお姉ちゃんの晴れの日なので、みんな行儀よくしていた。
特に妹達からの余興のメインがあった私は無駄にドキドキしていた。
披露宴も順調に進み、京介君の友人の祝辞となった。

司会者が
「新郎のご友人の赤城浩平様にお祝いのお言葉を頂きます」
と言い、赤城浩平さんらしき男性が立ち上がろうとした時、
何故か新郎友人席の女性がマイクの前に進み出た。
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 19:43:11.69 ID:LGL3z3qso
「?」となる会場。
その女性はマイクを掴むなり
「黒猫は京介に相応しくない」
と言い出した。
「!?」となる会場。
式場の人達がマイクのスピーカーをOFFにして女性を退場させようとするが、女性は大声で話し続ける。内容を要約すると
・アニメ好きの京介にはアニメキャラ似な私が似合う(確かに女性はメルルにうり二つな人だった)
・京介は黒猫にしつこくされて勘違いしてるだけ
・京介は黒猫なんか好きじゃない

会場の雰囲気は最悪なものに。そんな時、珠希が
「違うよ!」
との声が。私はとっさに次の余興(妹達からのお祝いメッセージ)用に持たされていたマイクをONにして珠希の声を流した。
「京介お兄ちゃん、姉さまのこと好きだもん」
「京介お兄ちゃん、姉さまの写真、いつも持ってるもん」
「京介お兄ちゃん、姉さまとのデートの前にちゃんと楽しくなれるように調べてるんだよ」
「京介お兄ちゃん、姉さまに美味しいご飯作ってあげられるように練習してたもん」
「京介お兄ちゃん、姉さまと結婚するために勉強してたもん」
「京介君、試験合格した時、プロポーズできるって泣いて喜んだもん」
「京介君、さっき姉さま部屋から出てきてガッツポーズしてたよ」
一気に、ほんわかムードになる会場。
京介君だけが顔を真っ赤にして、ルリ姉はびっくりしていた。
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 19:44:25.33 ID:LGL3z3qso
端から見るとルリ姉が京介君にベタ惚れ片思いだったかもしれないが、
私達からは京介君がルリ姉にベタ惚れにしか見えなかった。
最後に
「私達はルリ姉を心から愛している京介君が大好きです。二人で幸せになって下さい」
と私が締めて何事もなかったかのように進行通りに戻った。(この時、心臓バクバクだった)
珠希が興奮していたので私はそこからは中座していたが、
京介君が改めてルリ姉に愛を告白してそれはそれは良い式になったらしい。
式後に、妨害しようとした女性(京介君の妹の友人)を私たちで泣かしたりしたが、記憶に残る結婚式だった。
大勢の来客の前で色々と暴露された京介君とスピーチの準備をしてきたであろう赤城浩平さんには不幸な式だったと思う。
帰るために式場の玄関に集まったら、他の友人達にその女性が責められており、私達に気が付くとこっちに走ってきて
「あんたらのせいで!」
みたいな事を言ってきた。内心怖かったけど、妙にテンションがあがっていたのもあり
「これ、これが般若だよ!」
と騒いでしまった。
以前、珠希に般若面について聞かれて(漫画か何かにあった)「嫉妬に狂った女のお面」と
言うことは説明できたけど、「嫉妬」がいまいち説明できずナアナアにしてたんで思わず、
「般若、これだよ。こういうのが般若だよ」
と連呼して、みんなで般若コール。
女の人は
「何よ。わーん」
と泣きながら去っていきました。
星くず☆ういっちメルルを見るたびに、あの「わーん」を思い出します。
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/25(水) 20:07:16.61 ID:f5Xrjpgl0
投下間隔ちょっと空けろよ
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/25(水) 20:24:04.02 ID:/XAkc6AAO
どこかで見たことあると思ったら、SS保管庫にあったな
どういうことなの
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 20:38:48.08 ID:LGL3z3qso
誰かが保管庫に転載したのか?
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/25(水) 20:47:08.31 ID:/XAkc6AAO
>>511
VIPかどこかで自分で書いたのを、コピペしたってこと?
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/25(水) 20:48:03.04 ID:LGL3z3qso
なな板に書いたやつ
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/25(水) 20:50:32.12 ID:/tg5bGGa0
ナニをすっとぼけたことを
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 21:13:23.96 ID:gZvhZn1IO
          ____
        /      \
       /  ─    ─\
     /    ⌒  ⌒  \     ハハッ わろす
     |       ,ノ(、_, )ヽ    |
      \      トェェェイ   /   
       /   _ ヽニソ,  く
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 22:12:01.04 ID:Djxri2oh0
どこかで読んだと思ったら、ここ↓に既に保管されてたSSか、転載?
http://www29.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/38.html
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/25(水) 22:27:52.41 ID:PSRG+ABAO
荒らしだろ。スルー推奨

>>498
おつ
かなかなちゃんマジ天使
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/26(木) 02:18:21.20 ID:V/metvKWo
>>498
おつ!
テンポが良くて面白かった
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 05:26:20.44 ID:4Jy/RvwDO
キャラさえ把握できてない醜悪なSSとも呼べないゴミをコピペ連投とかキチガイの所業だな
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/26(木) 06:06:46.52 ID:Qq+eIg1ao
黒猫とつきあい始めて黒猫の家に入り浸ることが多くなった。
うるさい妹もいなくてすごく落ち着ける場所って感じだったからだ。

黒猫が「家事をしている間下の妹を見てて頂戴。」っていうので
図書館で借りてきた本とか漫画を読んであげたりした。
うちにはあんな素直な妹がいなかったので嬉しかった。
珠希ちゃんも俺の読む本を嬉しそうに聞いてくれた。

そんなこんなで放課後になって黒猫と帰路につこうと校門のところへ行くと
珠希ちゃんが座って待っていた。
「珠希ちゃんどうしたの。こんな所まで」
「お兄ちゃんが待ちきれなくてここまで来ちゃいました。早く帰ってご本読んで!」
「ははww良いぜwwじゃあ行こうか」
「うん!」
僕が手を出す前に珠希ちゃんの方から僕の手を握ってくる
眼が合うとニコッとハニカム珠希ちゃん
(可愛いな)と素直に思った。
黒猫もほほえましい表情で俺達を見ていた。

夕暮れの帰り道2人で水路の魚を見たりと適当に寄り道しつつ帰る
その日あったことを楽しそうに話してくれる珠希ちゃん
「ガッコたのしいか?友達できたか?」
「えーと,ミサトちゃんとりっちゃんとマヤちゃんとー」
とりとめもなく覚えている事をアレコレと話す珠希ちゃん
正直話も良く解らないところも多かったけど ウンウンと相槌をうってあげてるだけでも
なんだか凄く嬉しそうだった。

珠希ちゃんの家につくと
黒猫がホットケーキを焼いてくれていた。
珠希ちゃんはランドセルを部屋に置いてくると、居間に戻ってきた。
珠希ちゃんを膝の上に乗せてマンガの本を読んであげたりする
声真似をして読んであげると似ても居ないのに実に嬉しそうに聞いてくれた。
あんまり受けがいいので僕も気分良く読む

僕と黒猫がゲームしている時は珠希ちゃんは楽しそうにソレを横で見てて
やらせてあげると直ぐにゲームオーバーになるけど楽しそうに遊んでた。

そんなある日珠希ちゃんが「お兄ちゃんと一緒にお風呂入る。」
黒猫も「下の妹をお風呂に入れてあげて。」
「お兄ちゃん!」と、嬉しそうに僕の手を握って、つぶらな瞳で見上げられながら頼まれると
嫌とは言えない

異性なんて意識してない珠希ちゃんは僕と一緒にお風呂に入れるから
凄く嬉しそうで、一緒に脱衣所に入ると
すぽぽーんと豪快に脱いですっぽんぽんに
母親以外の異性の体を始めて見た。

母と違って毛なんて一本もないし胸も無い
陥没乳首、くびれも無いでも全体的に丸みを帯びた女の子のフォルム
日ごろ眼にしている手や顔よりさらに一段白い肌や下着の後くっきりの白いオシリ
性的な興奮は無かったけどちょっとドキドキして照れくさかった。

お風呂に入ると2人で背中を流しっこ
僕が背中をスポンジで洗うとくすぐったいのか体をよじって、動き回る
「ほら珠希ちゃん大人しくしてww」
「キャッキャッ」
珠希ちゃんの髪を目にシャンプーが入らないように慎重に洗ってあげると
「お父さんは乱暴にするからお兄ちゃんの方が上手」と喜んでくれた。
どうやら珠希ちゃんのパパはざざーっと洗うから眼にシャンプーが入るらしい

2人湯船につかってゆっくりする
お湯をブクブクっとしたりタオルで泡を作ったり
石鹸でシャボン玉を作って遊ぶ
程よい所で30数えて二人でお風呂から上がる
2人湯気がたって赤くなる
大きなバスタオルで珠希ちゃんを包んでふいてあげる
またこそばゆいのか「キャッキャッ」と笑う珠希ちゃん
自分の体をふいている間に珠希ちゃんは
キャラ物のパンツなどを取り出して自分で履く、ピンクの可愛い子供パジャマが良く似合う
「ほら!お兄ちゃん!」
買ったばかりのパジャマを見てほしいのだろうくるっと回る
僕も自分の服を気ながら
「似合ってるよ、可愛いね」というと
「うん!」と喜んで今度はリビングの黒猫の所へ走っていく
見せに行ったらしい

そんなこんなで遊んでいたら、かなり遅くなってしまった。
「お兄ちゃんとおとまりする!」と言ってきかないので
うちに電話し黒猫のうちに泊まることにした。
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 06:22:17.82 ID:hYu/VdxSO
自分の作品を他所へ転載しようとか考えてるならトリは必須だと思うんだ
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 07:36:41.60 ID:D/PeZc/Zo
僕?
523 :520@携帯 :2011/05/26(木) 09:48:20.94 ID:jZs0Az4N0
なんか途中で書き込めなくなった
続きは需要があれば帰ってからかきます
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 09:53:51.10 ID:eHVAnShKP
なんか途中から

京介→書き手

に人物が変換されてないか
とりあえず一人称の確認はしっかりとしたほうがいいかと
そうしないと別人に見えちゃうよ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 09:55:26.92 ID:nPXBBwLCo
俺妹呼んだことないだろ
僕とか誰だよ
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 10:25:57.84 ID:hYu/VdxSO
わざわざまとめwikiに呼称一覧もあるしね
あれって8巻の内容も完全に網羅してるのかな?
527 :520@携帯 :2011/05/26(木) 12:24:20.63 ID:bMSwAuN10
朝寝ボケながら書いてたからいろいろ至らん点があった
それは謝る
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/26(木) 12:27:31.41 ID:kAIPD3AAO
程よい所で30数えて
ってあたりでググると、なんか色々ヒットするな。
どう言うことよ?
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 13:21:38.43 ID:4N95W7VE0
>>528
ほんとだ
まったく同じ文章がヒットする
しかも俺妹SSと関係のないサイトだし

>>521
自分の作品ですらないみたいだぜ

>>523
もう投下しなくていいよ
コピペしてるだけで書いてすらいないじゃん
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 13:36:56.32 ID:bRFhnf6SO
おいやめろ馬鹿
不毛な流れだしスルーしようぜ
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 13:45:44.49 ID:NiN1HKNNP
不明なsoftbankはスルーでおk?
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/26(木) 20:31:41.00 ID:vx/DV45AO
じゃあ空気を変えるために、御鏡さん×先輩の可能性について考えてみましょうか
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/26(木) 20:40:32.93 ID:s+ZoCxN30
ありだと思います
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/26(木) 20:41:59.65 ID:zuv5pROmo
ないわー
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 20:54:40.88 ID:4N95W7VE0
瀬奈ちゃんハウス
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 21:07:02.08 ID:2ktV7dQqo
御鏡×京介←浩平 だと思います
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 23:27:37.20 ID:W2wpVyQDO
瀬奈ちゃんは可愛いよー、瀬奈ちゃんは悪くないよー

だから瀬奈ちゃんハウス
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 23:27:57.79 ID:FR5sZ54To
ネタが出てこない誰かぼすけて
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 23:38:24.24 ID:fYFuL8L6o
>>538
瀬菜ちゃんがついに同人活動に手を出す。
だが絵が下手なので、作画を黒猫に依頼。
しかし、内容は予想通りのBL。キャラに思い入れのある黒猫と口論に。
それをなんとか宥めようとして色々巻き込まれてしまう京介であった。


こんなんどう?
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/26(木) 23:45:07.57 ID:FR5sZ54To
>>539
いいね。最近黒猫√書いてなかったし使わせてもらおう
たしか黒猫ってBL否定派ってわけではないよね
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 23:48:02.09 ID:NiN1HKNNP
京介がvipに近親ネタの安価スレを立てる
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/26(木) 23:48:54.53 ID:fYFuL8L6o
>>540
否定派ではないが、積極的肯定派でもない。
瀬菜ちゃんのシナリオは絡みがスゴすぎて、流石の黒猫さんもここまでキャラを汚せないからう〜ん、
という感じを俺は考えたにゃ〜。
そこらへんはお好きなようにしてくだされば良いですよ。
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 23:56:16.80 ID:2ktV7dQqo
>>541
そして安価をとるのはいつもの面子ですね
判ります


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID:bLAckcAt0
>>1
妹よりも可愛い後輩の方がいいんじゃないかしら
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/26(木) 23:57:14.38 ID:vx/DV45AO
黒猫:基本的にNL。ただBLについての知識はあるし、軽いのならOK
瀬菜:ガチムチホモホモ。ドギツいのも大歓迎
みたいな?
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 00:00:48.14 ID:xN7qtZyjo
>>542,544
なるほど。ありがと


安価ネタも捨てがたいな。ほんとに安価にするかこっちで進めるか悩むが
ほんとに安価にするならここじゃなくて別に立てた方がいいよね?
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/27(金) 00:11:31.25 ID:AacJZhIAO
実際にスレ立てるなら、そうだね
あと、安価スレは流れの早いVIPの方がいいと言われる

安価スレネタは一度やってみたいな
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/27(金) 00:13:26.58 ID:S9jYA7Jk0
>>543黒猫は厨Uくさいコテハンだと


やるなら現実に安価じゃなくていいと思う
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/27(金) 00:20:29.53 ID:iu9C9a2no
黒猫さんのコテハンは「千葉の堕天聖」でしょうな。
千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx、みたいな。
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/27(金) 00:46:36.92 ID:c4MToXCs0
井上ひさしの『握手』を読んでたら小ネタが思い浮かんだ。

「お兄さん、高校生活の中で一番楽しかったことは何ですか。」
「それは、もうこうやっているときに決まってる。あやせたんにセクハラをして、真っ赤になってるのを見る時がいっとう楽しい。」
ガチャッ
「いっとう悲しいときは…。」
「あやせたんにセクハラしますね。ところがそのうちに怒ったあやせたんが防犯ブザーを鳴らします。ブザーが鳴ります。周りの人が白い目で見ます。そこで、他人の目を気にしてあやせたんの部屋に行きます。そこで、今度は手錠をかけられます。そのときがいっとう悲しい。」
レイプ目
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/27(金) 01:11:22.66 ID:f5HDxoiAO
桐乃も見てて、京介とはもちろん知らず悪ノリで安価取ってしまうとか 逆に気付いて襲わせる様に誘導するか
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 01:39:33.00 ID:j6EJP2XDO
桐乃は連投しまくるくせに安価取れないタイプだな
黒猫は取れない事もないけど、長文書いてるうちに出遅れるタイプ
沙織は訓練された安価スナイパー

あやせは1番重要な時に100%安価をさらっていく女神
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/27(金) 01:49:30.76 ID:rQatLy4po
あやせ「また負けた……」
桐乃「むきいいい!!!なんで安価取れないのよっ!!!」
黒猫「こ……この私がことごとく出遅れるなんて……」
沙織「この安価スナイパー…只者ではござらぬ!」



麻奈実「安価は『幼馴染にエロ電話』、っと……」
553 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:32:49.60 ID:xN7qtZyjo
安価ネタの方ができちゃったので投下
ネタバレってほどではないけど8巻のネタがチラッとでてくるので未読の方はご注意ください
554 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:35:03.82 ID:xN7qtZyjo
安価で妹に悪戯する

なぜ俺が休日の昼間からこんなスレを立てたのか。
それは、俺が普段どれだけ妹に虐げられているかを知っている君たちならわかってくれると思う。

そりゃあ、最近はちょっと優しかったり、やっと兄妹に戻れたかな――なんて思ったりもしたけれど、だからといってあいつの我がままっぷりとそれに付き合わされる俺のストレスがましになるわけじゃない。
我がままっぷりに関して言えば、むしろ以前よりパワーアップしているくらいだ。
だから、俺は以前よりは冗談が通じる仲になれた(はずの)今こそこの企画を実行に移そうと思う。

「ふひひ、桐乃め。俺の怒りを思い知るがいい!」

カチャカチャ、ッターン!
テンポよくキーボードを打ち込み、スレ立てを完了する。


―――――――――――――

安価で妹に悪戯する

1 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ただし性的なものは除く
>>5

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ぱんつうp
あとスペック晒せ

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おっぱいうp

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ぱんつうp
妹のだぞ


―――――――――――――

「こ、こいつら……性的なものは除くって書いてあるだろ!」

VIPにまともな安価を期待した俺が馬鹿だったか……。どうかまともな安価に当たりますように!


―――――――――――――

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
いきなり手を握って反応を窺ってみてはいかがでしょう?

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
パンツうp

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おかんうp

―――――――――――――

きたああああ! えらい! この>>5超えらい!
それに比べて他の奴らときたら……パンツうpしか言えんのか!
危うく妹のパンツうpしなきゃいけなくなるところだったぜ。そんなのがもしばれたら、最悪俺は家を追い出されるかもしれん。

「後は……スペックか」

まあ、スペックは簡単なもんでいいだろ。特に桐乃の場合、特定だけは絶対に避けてやらないと駄目だしな。
再びキーボードを操作し必要な文章を打ち込んだ後、書き込みボタンを押す。
555 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:38:56.83 ID:xN7qtZyjo
―――――――――――――

8 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>1の後輩の女の子を自宅に呼び出す

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
親友を呼び出して掘られる

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>7
つまんね
いかがでしょう?じゃねえよ。おまえはどこのお嬢様だ

11 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>5
把握。行ってくる

スペック
妹16 顔は美人。スタイルもよい
兄18 凡庸

これでいいか?


―――――――――――――

「さて、後は実際に安価を実行するだけだな。」

ちょっぴり見えた鬼畜安価を意識の外に追いやり、俺は安価の実行に移った。
ドアノブをがちゃりと回し、廊下へと出る。桐乃の部屋の前で、コンコンとノックを二つ。
よし、これで――

「なに?」

ガチャリと鍵が開く音がし、いつも通りの反応の妹様が出迎えて下さった。
…………しまった、なんて言おう。まさか安価を実行しに来たとは言えねえしなあ…………。

「い、いや……特に用ってわけじゃないんだがな?」
「はあ? じゃあ何しに来たの? ……まさか妹の顔見に来たとか言うんじゃないでしょうね? プッ、あ〜キモいキモいwww」

ぐっ……言わせておけば……! こうなったら説明無用! さっさと安価を実行して俺は帰るぞ!
決心さえつけば、後は勝手に突き進むのが俺のいいところでもあり悪いところでもある。
決意した次の瞬間には、手を口に当てにやにやと笑う妹のその手をぎゅっと握っていた。

「えっ? ……えっ?」

困惑する桐乃。
何も言わず、桐乃を見つめる俺。
どれくらい経っただろうか。数秒、いやもっと長い時間だったはずだ。
ともかく、桐乃が状況を把握しその瞳に怒りの炎を灯すにはわずかばかりのタイムラグがあった。
俺はまさにその隙を利用して、桐乃の手を離し自室へと逃げだしたのだった。

「ふう〜、危なかったぜ」                  <コレカ!

実際のところ、鍵のない自室に逃げ込んだ所でなんの解決にもなっていないのだが、桐乃は何故か追ってこないしこの際それは忘れよう。
俺は再びパソコンに向かい、結果を報告した。

「おおう、なんか伸びてる」
556 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:39:31.99 ID:xN7qtZyjo
―――――――――――――

31 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ただいま
なんか困惑してた。で、その隙に逃げてきた
多分今頃は怒ってると思う

>>35

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
パンツうp

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
今日は妹と一緒にエロゲ三昧

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
ござる口調の知り合いに「好きだ」とメールを送る

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxx
親友を呼び出して掘られる
所属する部の部長でも可。その場合掘ってもよい

38 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>1の後輩の女の子を呼び出して契りを結び、儀式を遂行する。
ただし、呼び出す後輩は黒髪に限る。
儀式の進行はその女の子の指示に従い、決して暴走しないこと。


―――――――――――――

「鬼畜安価きたああああああああああ!」

さっきの優しさはどこへ行ったの、ID: vagexxxxxさん!?
そもそも“ござる口調の知り合い”なんて普通いるわけねえだろ!

「だが……悲しいかな、俺にはその普通じゃない知り合いが存在してしまう。そして、安価は絶対……」

早速の鬼畜安価に涙をこらえつつ、「好きだ」と記されたメールを作成。そして、そのまま送信ボタンを押した。
沙織なら後日事情を説明すればわかってくれるはずっ……! すまん、沙織!
あとパンツしつけえぞ。


―――――――――――――

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35
そんな知り合いいるわけねえだろ。何年前のオタクだ

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35空気読めよ

55 名前:兄[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35
把握。送った
って言うか、妹っつってるだろ

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いるのかよwww

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信もちゃんと晒せよ

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
おい、そのメール親友にも送れよ


―――――――――――――

俺がメールを送ったとほぼ同時に返信が届いた。まるで、俺からメールが届くことを知っていたかのような返信スピードだ。

『ありがとうございます。そう言って下さるのをお待ちしておりました。わたくしも京介さんのことは大好きですわ。責任は最後まで取って頂けますね? P.S.満足したので戦線離脱するでござる』
557 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:41:08.92 ID:xN7qtZyjo
―――――――――――――

59 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信きた。予想の斜め上だった
どうしよう

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信早すぎ。送ってないだろ

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
断れ

62 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
断りなさい

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する


―――――――――――――

>>61>>62はなんで返信の内容がわかってるんだよ。おまえらはエスパーか何かか?」

晒すのもあれだし、これはもうスルーして次に行こう。そうしよう。
あと、ID: jijixxxxx。おまえの孫なんてしらねえから。どんだけ孫と結婚させたいんだ。


―――――――――――――

65 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いろいろまずいので晒すのは無しで

あと、俺が悪戯したいのは妹だっつてんだろ
>>70

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いや、晒せよ

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
解散

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹に悪戯したいとか変態かよ。そんなにやりたいなら手伝ってやるよ

安価ならおっぱい揉む

69 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
黒髪の後輩に>>35を送る

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
親友に>>35を送る

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹と買い物に出掛ける


―――――――――――――
558 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:41:37.44 ID:xN7qtZyjo
「またしても鬼畜安価きたあああああああ!」        >アアア! マタトレナカッタ!

そして送る相手がさっきよりひどい! 親友ってなんだよ!
それによく見たらこの安価とった奴、さっきから掘るだの掘られるだののとんでもねえ安価ばっかりじゃねえか!!

「うう……なぜだ……他の奴もうちょっと頑張れよ」

他もほぼ駄目だけどさ。まともな安価が>>73しかねえよ。
しかもそれですら悪戯じゃねえし。一緒に買い物とか、ただの仲のいい兄妹じゃん。
くそっ、もっとあるだろ。例えば、DVDの中身を全部シャッフルするとかさあ!
泣く泣く親友の赤城浩平へ向けて「好きだ」というメールを送る。

「……どうしてこうなった」

なんだか大事な物を失ってしまった気がするぜ。だがまあ、あいつなら冗談だって通じるだろ。
しばらくして、俺の携帯に赤城からの返信が届く。

『……おまえの気持ちはわかった。確かに瀬菜ちゃんはそういう類のものが好きだが、妹がそういう趣味だからって俺にはそんな趣味はないんだ。誤解させたのなら本当にすまない。おまえの気持ちを知ってこういうことを言うのは本当に辛いんだが、これからもお前とは仲のいい友達でやっていくことはできないか?』

「」

俺はもう絶句し力なく項垂れるしかなかった。


―――――――――――――

82 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
なんかフラれた
すげえイラッときた。なんで冗談なのにフラれなきゃいかんのだ。しかも男に
泣きたい

>>87

おまえら、ほんと頼むよ

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ksk

84 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
ksk

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫(弟の方)を掘る

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹とデートする

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxxx
妹の親友と手錠プレイ

88 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
黒髪のゴスロリっ子に電話をかけて下の名前で呼ぶ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹うp

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
>>85
ちょっとツラかせ


―――――――――――――
559 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:42:28.72 ID:xN7qtZyjo
「ふざけんな。そんなことしたら死んじゃうだろ」

俺が手錠を嵌める方だとしても嵌められる方だとしてもな。

「いや、待てよ……。別に妹の親友ってあいつだけじゃないはずだ」

俺が最初に思いついた人物とは別の……そう、ちんちくりんの来栖加奈子でも問題はないはずだ。


―――――――――――――

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
ちなみに>>87は身長160cm以上の子に限る


―――――――――――――

「素晴らしいタイミングで逃げ道をふさぐんじゃねえ! どこかで俺を監視でもしてんのかお前は!?」

思わず辺りをきょろきょろと見回す。当然だが、人の気配はない。
いや、普通に考えれば部屋内にいるわけないよな。忍者マスターじゃあるまいし。

だが、これは困った。安価の内容もさることながら今実行に移すのはとても難しい。

「困ったな。あやせと会うまで安価実行できねえじゃん」

自分でも、ここまで安価を忠実に守ろうとする俺はどうかしていると思う。
でもな、仕方ねえんだよ。これがスイッチ入っちまった状態の俺なんだから。


―――――――――――――

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
3日の猶予は与えます


―――――――――――――

「やっぱりどっかで俺を見てるだろ!!」

盗撮か!? それとも盗聴か!?
どっちにしろ、兄と妹がいる家庭でなんで野郎の方を盗み見てんだよ!?
……いや、ここは妹が対象じゃなくてよかったと喜ぶべきか? 不快であることに変わりはないが。


―――――――――――――

99 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
俺の寿命が3日になりました

>>104

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
なにそれイミフ
安価した

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ksk

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹を愛でる

104 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>88


―――――――――――――
560 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:43:25.58 ID:xN7qtZyjo
―――――――――――――

「……なんで毎回安価がこんなピンポイントなんだよ! おまえら俺の交友関係知ってんじゃねえだろうな」
                                                                     <フザケンナ! コウナッタラムチャクチャカイテヤル!

ネットって恐ろしい。

再び携帯電話を取り出し、黒髪のゴスロリっ子こと黒猫に電話をかける。

『……も、もしもし?』
「る、瑠璃か?」
『ぶふっ!?  あ、あなた、いくらなんでもいきなりはないでしょう!?』
「えっ?」
『な、なんでもないわ! ……これもまだ練習が必要ね』ブツッ

と、ここで黒猫は勝手に電話を切ってしまった。

「ふう。緊張したけどなんとか終わったな」

しかし、今まで安価とった連中は俺に何をさせたかったんだ。ほとんどが意味不明なんだけど。
一部には面白がってるやつもいたけどな。くそっ、明日学校に行ったら誤解を解かねえと。


―――――――――――――

110 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
名前で呼んだらいきなり切られた
おまえら真面目にやってくれないしこれで最後な。遠目にしとくから最後くらい頼んだぞ
>>120

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
わかったよ。真面目にやるよ
安価なら妹とセクロス

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おk、把握

妹とセクロス

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
それ、嫌われてんじゃね?
安価は妹とセクロス

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
お前らwww

妹とセクロス


―――――――――――――

「おい! 俺が言ったのはそういう意味じゃねえよ!!」

もう嫌だ、この人たち!
圧倒的多数を占める“妹とセクロス”……! 果たして俺の運命は!

恐る恐る更新ボタンを押す。
そして――

―――――――――――――

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
抱きしめてデコにちゅー

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス


―――――――――――――
561 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:46:03.66 ID:xN7qtZyjo
「助かったあああああ…………か?」             <アアアア! ナンデコンナノデトレチャウノヨ!?

よくよく考えたら……いや、よくよく考えなくてもこれはまずい。ぼこぼこにされたあげく、階段から突き落とされるレベル。
最初の安価も件あって、今は虫の居所も悪いだろうしなぁ。

「だが、安価は絶対っ!!」


―――――――――――――

125 名前:兄貴[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>120
把握。行ってくる
そしてぼこぼこにされてくる

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
>>125
えんだああああああああああああああああああああああ
頑張るでござる

127 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>125
ふっ、精々気をつけなさい

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
>>125
あなたの寿命が一日減りますよ?

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
>>125
やめろ!来んな!


―――――――――――――

顔も知らない連中に背中を押され(一部を除く)、妙に清々しい気分で部屋を出る俺。
無我の境地――というやつかも知れないな。今の俺は何も怖くないぜ。

“安価は絶対”

なんという心強い響きだろうか。この言葉さえあれば俺はなんでもできる気がしてきたぜ。俺って乗せられやすいタイプだから余計にな。

「桐乃ぉぉ!」

バァン! と力いっぱいドアを開け放つ。
最初の安価の後に閉め忘れたのか、幸い鍵はかかっておらず桐乃の部屋への侵入はすんなり成功した。

「あ、あああ、兄貴? どど、どうしたの?」

俺は何故か怯える桐乃を無視し、パソコンの脇に立ちすくんでいる妹のもとへと歩いていく。
まあ、普段へたれてる俺がこんな態度でにじりよってくればびびるのも無理はないけどな。

「桐乃」

俺の呼びかけに、桐乃がビクッと反応する。
俺は半分涙目になっている妹を、あの時みたいに力いっぱい抱きしめた。

「桐乃、俺はおまえが好きだ!」

ちなみにこの台詞は勢いで叫んでしまっただけだから本気にしないでくれ。……ほんとだぜ?
俺の腕の中で桐乃はもぞもぞと身じろぎをし、俺の方へと顔を向けた。
その顔はすでに真っ赤になっていて怒りが頂点に達していることが伺える。
だが不思議なことに、抵抗らしい抵抗もなく桐乃はただ口をぱくぱくとさせているだけだった。
いける!
そう判断した俺は、すかさずデコちゅーをかます。
……なんか懐かしいな。こういうこと、以前はよくやってたような気がするな。昔は桐乃からだったけど。

「じゃあな! 愛する妹よ!」

素早く安価を実行し、爽やかに桐乃の部屋を去る俺。
我を取り戻し、大声でキレる桐乃。
桐乃の声を聞きつけ階段を駆け上がってくる両親。
桐乃から何があったのかを聞きだし、ものすごい剣幕でキレる親父。
そして、必死に謝る俺……なぜか桐乃も一緒に謝ってくれている。
高坂家は今日も平和です。

もう安価なんて絶対やらねえからな! ちくしょう!


おわり
562 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 09:47:34.84 ID:xN7qtZyjo
正直、何も考えず勢いで書いた
また来ます
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/27(金) 10:51:01.05 ID:Z/fAPbkAO
乙!
専ブラで見たらアンカーがカオスなことになってそうだなw
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 11:16:22.37 ID:zf/cyz9IO
桐乃と京介がぶつからなかったらってやつ
どこにまとめてある?
wiki見ても見当たらないんだが
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 11:21:35.86 ID:YI82n4E6o
エロパロ
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/27(金) 11:22:24.65 ID:Z/fAPbkAO
>>564
エロパロのまとめにある
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 11:31:37.72 ID:j6EJP2XDO
桐乃と黒猫が必死すぎるww
手錠プレイの件は動揺して沙織でも大丈夫なの忘れてやがるwwww(実は黒猫も設定160cmなんでいけたりする)
そして瀬菜ちゃんはブレないすなぁ
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 11:44:23.94 ID:zf/cyz9IO
>>565-566
ありがとうありがとう
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 13:40:24.25 ID:JnNNORjIO
おっきした
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/27(金) 13:57:07.54 ID:Z/fAPbkAO
よく考えたら
京介と桐乃はID一緒になる気が…w
571 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/27(金) 14:29:29.99 ID:xN7qtZyjo
>>570
まじだ。デレノート読んでたのにどうしてこうなった…
すまんね
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 15:58:37.89 ID:qd7AaTqVP
もしもしとPCってことにすればいい
まぁ同じIDになることを利用してネタ書けそうな気がする
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/27(金) 17:58:31.30 ID:lximOW4N0
>>562
乙。
みんな京介の部屋盗撮してるのかww
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 18:20:30.83 ID:Whuid/F/o
沙織「京介氏 この超合金ゴッドマーズ(監視カメラ入り)は拙者からのプレゼントですぞ。京介氏が良く見えるところに飾ってくだされ」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/27(金) 18:27:34.09 ID:s33Y54040
糞コテで叩かれて涙目になる黒猫まだー?
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 18:54:32.97 ID:ujgjw03DO
あやせが実は刑事ヲタで、手錠とか持ってるのはそのせいってSSまだー?
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 21:01:31.50 ID:2Jys0UNn0
>>562
田村のじいさまがww
面白かったです。乙でした。
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:14:22.74 ID:Whuid/F/o
安価ネタを見てて思い出したんだが、桐乃がvipでコテやってるってネタがあったような
なんだっけ
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/27(金) 21:19:23.44 ID:8wDIRXxAO
これ住人参加型にしたらさらに面白いことになりそうだw
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 21:21:20.26 ID:xEjxOgH90
>>562
おwwやwwじww
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/27(金) 21:55:59.18 ID:lximOW4N0
>>578
くんかたんじゃなかったっけ
桐乃スレまとめwikiにあった気がする
582 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:41:33.30 ID:2Jys0UNn0
久しぶりにあやせ編を書いてみたので投下します。
583 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:42:06.56 ID:2Jys0UNn0
「あやせ!結婚してくれ!!!」
「この…変態ッ!!死ねぇぇぇぇぇ!!!!!ドゴォ!」
「うげぇっ!」

ハイ、また蹴り飛ばされた〜。
いや、俺だって、いっつもこうなる度に『そろそろ学習するべきだ』とは自分でも思ってるんだぜ?
でもよ、あやせに会うとどうしても止められないんだな、これが。

「どうしてだあやせ!!どうして俺に毎度毎度こんな酷い仕打ちをするんだ!?俺はこんなにもお前を愛しているというのに!!!」
「またそんなこと言って………わ、私は、お兄さんの告白なんて信じられません!」
「お、俺の告白が信じられない!?何でだよ?」
「だって…お兄さんの告白はテキトー過ぎるじゃないですか!全ッ然気持ちが伝わってきません!
 はっきり言って、今まで受けた告白の中でも最低です!!」
「な、なっ……………」


なんだとぉ!?俺の告白がテキトー?最低クラス?納得いかん!納得いかんぞ!!
『結婚してくれ』なんて最上級の告白文句じゃねえか!こんなに直球且つわかりやすい告白の何がいけないってんだよ!?

俺は少しだけムッとしてあやせに問い掛けた。

「あやせ、俺の告白のどこがテキトーなんだよ?」
「こ、これだけ言ってもまだわからないんですか………」

相変わらず頭に?マークを浮かべる俺を見て、あやせは溜息をつきながら、やや呆れ気味な様子で黙ってしまった。
ほらな?きっと、いざ理由を言おうとしたら浮かんでこなくて困ってるんだぜ。
そりゃそうだ。なんせ俺の告白に非の打ち所なんて存在しないんだからな!

…なーんて俺が余裕ぶっこいていると、あやせはようやく何かを決心したように口を開いて……………


「それじゃあ…仕方がないので、具体例を示します!
 例えばですよ?い…今から言うのは、例えばの話ですからね!」

あやせはやけに“例えば”の部分を強調している。そんなに非現実的な例なのか?
そして―――。


「も、もしもその……わ、私とお兄さんが………つ、付き合っていたとして―――って、何でそんな気持ち悪い顔してるんですか!!この変態!!!」

俺のニヤケ顔(というか変質者顔)に気が付き、慌ててこっちを睨みつけるラブリーマイエンジェルあやせたん。
怒った顔もまた可愛いなぁ。

「ぐへへ………あっ!いや!すまんすまん………げへへ」
「もう!お兄さんはホントに気持ち悪いです!
 こうなるのが嫌だったからわざわざ『例えば』って強調したのに…。」

はいはい、悪かった悪かった。
でもさ…お前らも、『自分がもしもあやせと付き合ったら』なんて想像してみろよ。しかもそれを本人から言われるんだぞ?俺みたいな顔になるのは当たり前だと思うぜ!
ちなみに俺はこの短時間でキスまで妄想したね。ホントはその先までいきたかったんだが…。

「それで?このまま話を続けても大丈夫なんですか?」
「あ、ああ。大丈夫だ、続けてくれ」
「それじゃあ続けます。もしも私とお兄さんがそんな関係だったら―――だから、そんな顔しないでください!通報しますよ?
 も、もしも私たちがそういう関係だったとしたら……………お兄さんは、私に対してあんな感じで“プロポーズ”するつもりなんですか?」


…え?な、なんか、話が意外な方向に…。

584 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:42:44.10 ID:2Jys0UNn0
「プロポーズ?」
「そうです。だって、『結婚してくれ』は告白というよりはプロポーズでしょう?」
「まあ、言われてみればそうだけど………」
「それで?どうなんですか?お兄さんにとっては、本当にあれが本気のプロポーズなんですか?」

俺のプロポーズが本気かどうか?
う〜む…いやな、さすがにそんなこと言われるとちょっと考えちまうけどよ…。
…だが、さっきあんなこと言っちゃった以上はもう後には引けねえし……………。

「…ほ、本気だけど?そ、それがどうしたってんだ?」
「へぇ。私を見つける度に雄たけびをあげながら抱きつこうと飛びかかってきて…お兄さんの中ではそれがプロポーズって言えるんですか?
 そんなの、夏場になったら大量発生する変質者となんら変わらないと思いますけど?」

…ぐぅっ!?痛いとこを突かれた!
た、確かに、客観的に聞かされると『そんなやつ今すぐ通報しろ!』って感じだぜ…。

思わず一瞬ひるんでしまった俺に対し、あやせはすかさず攻撃をしかけてくる。

「次に、その格好がダメです」
「格好…?」

え?まだ続くの?
ちなみに今の俺の服装は制服姿。まあ学校帰りに偶然あやせを見つけたんだから当然だろ?

「だ、だって、今は学校帰りだし………」
「お兄さんは、学校帰りにプロポーズするなんてアリだと思ってるんですか?
 そんな行き当たりばったりなタイミングで言われても、私は全然嬉しくありません!」
「うっ……」

そんないきなりガチレスされても困るだろ!今日はどうしちゃったの、あやせたん!?
俺の心の叫びを他所に、あやせのダメ出しは更に続く。

「しかも、告白文句だっていっつも『結婚してくれ』とかありきたりなのばっかり。そんな単調なのは今時流行らないと思いますよ?」
「新垣さん、結婚してください!!」
「お断りします!って、言い方の問題じゃなくて………もうちょっとロマンティックな口説き文句とか持ってないんですか?」
「あやせ、空を見てみろよ。キレイな星空だよな〜!
 …でもなあやせ、俺はもっとキレイで光り輝いている星を知ってるんだぜ?それは今、俺のすぐ隣にいる―――」
「や、やめてください!どうしてこんな所でそんな気持ち悪いこと言えるんですか!?
全ッ然ロマンティックじゃないし、だいたい今は夕方ですよ?星なんて見えないじゃないですか!!」

そこまで言うか!?即興にしては結構頑張った方だと思うぜ!?
しかも、まだダメ出しは続くようだ。

「それにこういう大事な話は、普通は高級なレストランとか、二人の思い出のお店とかで……」
「あやせ、お前に大事な話があるんだ。明日の午後、駅前にある俺たちの思い出の喫茶店に来てほしい」
「ほらまたいきなり!そういうところがテキトーだって言ってるんです!
 ………っていうか、いつから駅前の喫茶店が私たちの思い出の場所になったんですか!?」
「今からだ!………ダメ?」
「ダメに決まってるじゃないですか!それに、まだ言いたいことは山ほどあります!だいたいにしてお兄さんは……………」


…この後も、あやせは延々と俺の告白方法にガチなダメ出しを続けた。
いや、それだけだったらまだよかったんだが…………………………


「…あの時あんなところで『俺は妹が大好きだ!』なんて叫ぶなんて非常識すぎだと思わないんですか!?
 お兄さんみたいな兄を持った桐乃がかわいそう………っていうか、お兄さんは女の敵・社会の敵・人類の敵です!」
「………。」

…最初はプロポーズについてのダメ出しだったはずなのに、いつの間にか俺個人に対するダメ出し、というかもはや悪口になっていた。
うう……好きだった年下の女の子にこんな道端でこっぴどくこき下ろされるなんて、さすがに俺の心も折れかけだぜ………orz


「あ、あやせ…。もうわかった、もうわかったからそろそろやめ………」
「だ、だいたい!」

もう聞きたくない!聞きたくないよあやせたん!!
それなのに………あやせは容赦なく俺に致命的な一撃を浴びせたのだった。


「物事にはちゃんと“順番”があるんですよ!
 そもそも私とお兄さんは恋人同士でもないのに、いきなり結婚なんてするわけないじゃないですか!!
 だから…今のお兄さんに、『結婚してくれ』って言われてもタチの悪い冗談にしか聞こえません!!!」


585 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:43:36.81 ID:2Jys0UNn0
『そもそも私とお兄さんは恋人同士でもないのに』。
そうだよなぁ…よくよく考えてみりゃ、彼氏でもない男から求婚されるなんて、女の子にとっちゃあ迷惑極まりないよなぁ…。
じゃ、じゃあ、俺の今までの決死のアプローチは、あやせにとっては『タチの悪い冗談』だったってこと!?
俺の青春は何だったんだよ!?まずい、なんか心が泣けてきた!!

よし、もう帰ろう…。このままここにいたらホントに涙が出ちまいそうだ……。


「よ、よくわかったよあやせ…。今まで悪かった。も、もう、馴れ馴れしく話しかけたりしないから許してくれよ…。じゃあな………」
「あっ!ちょっとお兄さん!」

俺は失意のあまり肩を落としながら、あやせに背を向けてフラフラと歩き出した。
これでいいんだ、これで。本人が嫌がってるのにアプローチ続けてたって意味ねえよ。
さてと、帰ってエロゲの妹にでも慰めてもらって……「お、お兄さんの意気地なし!」………!?

突然後ろから聞こえてきた叫び声に驚いて振り向くと、あやせがこっちを睨みつけながらズカズカと近付いてくるところだった。
今度は何言われんだよ?とにかく、これ以上の暴言はやめてくれあやせ!俺のライフはもう0だ!


「お兄さんは、私のことをそんなに簡単に諦めるんですか?」

…はい?

「あや…せ………?」
「あんなに普段私に対してセクハラしてくるくせに、ちょっとダメ出しされたらもう諦めるんですか!?
 そ、そんなの、ただの意気地なしじゃないですか!!」
「そんなこと言われたって、お前がさっき……」
「私がさっきお兄さんに言ったことをもう一回考えてみてください!」

あやせがさっき俺に言ったこと…?

『物事にはちゃんと“順番”があるんですよ!
 そもそも私とお兄さんは恋人同士でもないのに、いきなり結婚なんてするわけないじゃないですか!!
 だから…今のお兄さんに、『結婚してくれ』って言われてもタチの悪い冗談にしか聞こえません!!!』

…ん?『結婚してくれ』って言われてもタチの悪い冗談にしか聞こえません、だとぉ?
も、もしかして……………


「あやせ……結婚…しようぜ?」
「だからそうじゃなくて………も、もういいです!お兄さんのバカ!!」

今度はあやせがくるっと俺に背を向けて歩き出してしまった。
なんだよ…お前が『諦めるなんて意気地なしだ』って言ったから、わざわざ言い方変えてもう一回挑戦したんだぞ?
もういいよ…人をからかいやがって………。


俺は再びローテンションで俯きながら家に帰ろうとしたが―――あやせの去り際に放った言葉が、ついに俺をハッとさせたのだった。


「お兄さんがそんなんだったら……私、他の男の人と結婚しちゃうかもしれませんよ?
 …っていうか、絶対にします!こう見えて私、意外と結婚願望強いんですからね!!」


…あ、あやせが他の男と結婚!?
この時俺の頭の中には、(何故か)赤城とあやせの結婚式に呼ばれ、二人の誓いのキスを呆然と見つめている自分の映像が浮かんでいた。
自分で想像していてアレだけど………こ、こんな未来、耐えられねえ!!


「ま、待てあやせ!行かないでくれ!俺はお前が他のヤツと結婚するなんて絶対嫌なんだ!!」
「お兄さん………ハッ!…い、いいえ!私は他の人と結婚します!お、お兄さんみたいにふざけた人のいうことなんて聞きません!」

一瞬だけ嬉しそうな顔をしたような気がしたのに、あやせはすぐにまたそっぽを向いて歩き出していく。
このままあやせたんを行かせたら、何だかもう二度と会えないような感じがして。
気が付くと俺は、あやせに向かって大声で叫んでいた。

「あやせ!お前がどんなに信じてくれなくても、俺がお前を思う気持ちは本物なんだ!お前が大好きなんだよ!!
 あやせが他のヤツの物になるなんて許せねえんだ!!!
 つまりその…あやせ、俺と―――俺と付き合ってくれ!もし付き合ってくれるなら、俺が責任持ってお前のこと一生大事にする!!!
 だから頼む!いや、お願いします!!!」
「!?」

…ヤベ。勢い余って普通に告白っぽいこと言っちまった。しかもご丁寧に頭まで下げて。
いくら人気がないとはいえ、こんな路上で超恥ずかしいじゃねえか!あそこにいるジィちゃん、なんかこっちガン見してるぞ!?
あやせ、お前も黙ってないで、早くいっつもみたいに罵倒するなりハイキック食らわせるなりしてこの空気を―――って、何でそんなに顔赤くしてんだ!?


586 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:44:41.02 ID:2Jys0UNn0
「……か…ました」
「…え?」
「……わかり…ました」
「な、なんだと?」
「わかりました!」

き、聞き間違い!?聞き間違いだよな!?
でも念のため、念のためもう一回聞いてみてもいいよな!?


「あやせ!?今なんて!?」
「だから、先から『わかりました』って何回も言ってるじゃないですか!お…お兄さんは、どこまで私に恥をかかせれば気が済むんですか?」
「ほ、本当に?ホントに俺と付き合ってくれるのか?」
「し、しつこいです!別にお兄さんがそんなに嫌なんだったら………」
「嫌じゃない!嫌なわけないだろあやせ!その……嬉しい!俺、めちゃくちゃ嬉しいぜあやせ!!!」


キタ━━━━━━(゚∀゚) ━━━━━━ !!!!!
何で突然OKされたか知らねえけど、あのラブリーマイエンジェルあやせたんが俺と付き合ってくれるらしいぜ!!!イヤッホゥゥゥゥゥ!!!!!

…確かあやせは言ってたな?『物事には“順番”がある』と!
よーし、ここまでを整理しよう。
あやせに告白した→OKされた→さて次は?…ってとこか。
次はもう……………これしかねえだろ!!今すぐ抱き締めてやるぜマイエンジェル!!!


「あやせぇぇぇぇぇ〜〜〜!!!!!」
「!?きゃっ………いやぁぁぁぁぁ!!!ドゴォ!」
「ぐあぁ!?な、なん…で………」

俺は冒頭のシーンと同様に蹴り飛ばされて宙を舞い、ドサッと地面に着地した。
いくらなんでも酷すぎる!俺はただ、めいいっぱい両手を広げて愛しい恋人のもとへ走っていっただけなのに!!


「あ、あやせ…?俺たち………付き合ってるん…だよ、な?」
「そうですけど…だ、だからって調子に乗らないでください!さっきあれだけ言ったのにまだ懲りないんですか?
 恋人になったからって、私の中でのお兄さんの評価は、“ヘタレでKYで変態の最低男”で変わりませんから!」


ええっ!?そんな最悪な評価で固定なのか!?つかそれでいいの!?俺一応お前の彼氏なんだよ!?
まあ、あやせらしいっちゃあやせらしいけどさ…。

…なーんて思っていたら、恋人になったあやせたんは一味違ったようだ。


587 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:45:13.96 ID:2Jys0UNn0
「…そ、そんな最低なお兄さんを100%受け入れられるのは私だけなんですからね?
 だ、だから、『浮気しよう』なんて考えない方が身のためですよ?」


ツンデレキタ━━━━━━(゚∀゚) ━━━━━━ !!!!!
ヤバイ!恋人あやせたんヤバすぎるだろ!!マジ天使!!!


「それで…私はそろそろ帰らなくてはいけないので、その前にお兄さんにお願いがあるんですけど………」
「なんだ?何でも言ってくれマイエンジェル!!」

俺はお前のためなら、死ぬ以外のことは何でもやってやる!!いやマジで!


「その呼び方は恥ずかしいからやめてください!それにそんな大袈裟なことじゃなくて…。
 明日、学校が終わったら駅前の喫茶店に来てほしいんです。」


なんだ、そんなことか。了解了解。要するに初デートってわけだな?積極的で可愛いやつだぜ。
…って、駅前の喫茶店………?


「あやせ、そこって………」
「お兄さん、明日はちゃんと正装で来てください。私も着替えてきますから。
 それと…明日も会うのは多分夕方ですから、『星が〜』の文句は使えませんよ?ちゃんと新しいの考えておいてくださいね?」



俺は今、さっきあやせに言われたアノ言葉を思い出していた。

『そもそも私とお兄さんは恋人同士でもないのに、いきなり結婚なんてするわけないじゃないですか!!』

コレ言われた時はショックだったなぁ…。まあ確かにあの時に『結婚しよう』って迫ってたのは俺が悪かったのかもしれないけどさ。
…だが、今の俺たちは紛れもない恋人同士だ。
それってつまり―――。



「あやせ、もしかしてお前―――」
「それじゃあ、私はもう帰りますね!お兄さん、また明日会いましょう!!」


あやせは俺の言葉を遮って走って帰ろうとしたが…………………………最後の最後に、最高の笑顔で、とんでもないことを言い出したのだった。


「お兄さん!指輪……忘れちゃダメですよ♪」


(終わり)
588 : ◆y8MRojr2/6 [sage saga]:2011/05/27(金) 22:45:53.94 ID:2Jys0UNn0
以上です。
お目汚し失礼しました。
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 22:59:22.88 ID:ClCxaKPDO
>>588
気に入った!お前ウチにきて妹をFUCKしていいぞ!
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 23:01:33.46 ID:77Q6huPSO

道産子氏のあやせってなんか新鮮だな
いつもは五更家かブリジットの印象が強いから
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/27(金) 23:21:03.57 ID:D2nAATu80
最高(^_^)
やっぱあやせと京介は相性いいな
本編もこういうふうにあやせ活躍すりゃいいのに。
黒猫との差は一章で詰められると思う
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 00:39:25.19 ID:qH2CWpySO
>588 乙です。あやせはカワイイですな

しかし、これ道端でのやり取りですよね。
てっ事は、あのひとに観られてる可能性もあるわけで‥‥
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/28(土) 01:10:10.39 ID:BZ8hHAQAO
そーいえば最近くんかたん見てない気がする
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/28(土) 01:22:07.52 ID:MGDqnh7AO
やはりあやせはいいものだ。乙でした。
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 01:34:44.76 ID:vC2gVmKDO
兄貴をアニキと変換したら、変な電波受信した。


桐乃「オタクの友達作って一緒にいたら、あたしもおんなじに見られちゃう」

アニキ「君は同好の士を馬鹿にすると言うのか!?それはおかしな話だゼェェェェェェット!!!!」


うん、疲れてるな、俺。
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/28(土) 02:38:12.93 ID:Uy1jYHaT0
さすが俺のあやせたんだ
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 10:22:15.88 ID:n7pOYP0Go
>>588
乙。京介爆発しろ


コトブキヤ桐乃フィギュアが届いた。いやっほおおおう

安価ネタが思った以上に書いてて楽しかったので、近々住人参加型の安価スレ立てるかも知れません
VIPでやるか迷ったんですが、投下スピードとか考慮した結果こっちで立てることになると思いますので、その際はよろしくお願いしますね
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 10:27:58.04 ID:4xusH58lo
やはり組み合わせ的には京介とあやせが一番しっくりくる感じ
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/05/28(土) 11:21:13.64 ID:8ZvhRO6E0
>>590
実は黒猫wiki創立記念にお祝いSSを書いてみようと思ってたんですが、結局話続かなくなってボツにしてしまって…。
そういうわけで今回は気分転換にあやせに挑戦してみた次第です。

>>597
おお、安価ネタ面白かったんで楽しみに待ってます!
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 14:53:39.75 ID:JoEtzktDO
>>588
あやせは可愛いなぁ!
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/28(土) 15:26:04.80 ID:Or9M3eTEo
桐乃が京介を本気で怒らせてしまってあたふたするSSを書こうと思ったが俺には文才がなかった。
だれかそんな感じのSSを俺のかわりに書いてくれ!
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 17:40:34.81 ID:vC2gVmKDO
>>601
Wikiにそんな感じの何個かあったけど
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/28(土) 18:10:59.61 ID:Or9M3eTEo
>>602
それを見て触発されたんだよ。
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/28(土) 18:28:27.61 ID:mft2Z7mc0
>>603
最後に桐乃と京介が結ばれるのがいいよな?
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2011/05/28(土) 18:28:49.46 ID:2sN8SQ6oo
だったら下手でも投下しろよ
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/28(土) 18:35:32.72 ID:6dQyHo+AO
D<書くしかないな601ッ!
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/29(日) 02:05:28.42 ID:HNtA1s1AO
ボカロ割りと良い曲あるんだな そんなわけで 京介某動画サイトでボカロ見る→ハマる→自分で作ってみる→意外な才能→凶介P誕生 みたいな
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/29(日) 02:08:30.58 ID:TiT7FjuSo
それはいらないわ
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2011/05/29(日) 02:34:05.80 ID:0u8x/4jto
ランク王国であやせキックのシーン見て思いついたネタ。

――二年前――

あやせ「最近は痴漢が増えていると聞きます。わたしも来年から中学生。護身術の一つでも習った方がいいのでしょうか?」

TV『1...2...3...』

あやせ「ん?」

TV「ライダー……キック」ガシャン
  『Rider Kick』

あやせ「らいだーきっく?」

TV「ハッ!」ドゴォン! チュドーン!

あやせ「これは……使えるかもしれませんね」



――二ヵ月後――

あやせ「ハッ!」バシィィンッ!

あやせ「ふぅ。サンドバッグだと大分良い音が鳴るようになりましたね。これなら……」



――月日は流れ――

京介「あやせ!これを見ろっ!」バサッ!

京介「ダークウィッチ『タナトス・エロス』EXモード。ちなみにEXモードってのは、いわゆる大人形態で、十数歳分成長してパワーアップする魔法のことだ。
   タナトスってのはこのアニメのラスボスでな、女の胎児に寄生して操ってるから、十四歳の姿をして、」

あやせ「ほば全裸じゃないですか死ねェェエェェェエェェェェェェエェェ――!」
   『Rider Kick』ヴォン!

京介「ブホォッ!!」ドゴォン!



あやせ(ふぅ。特訓した甲斐がありました)


おわり



ライダーキック参考動画
ttp://www.youtube.com/watch?v=MtPq-MEbcy4&feature=related
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/29(日) 02:35:31.85 ID:0u8x/4jto
特撮ネタを使いたくなってしまうクセ、なんとかしたいぜ……。
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 02:48:11.19 ID:hVxjFTf4o
>>607
ボカロにハマる京介
相手にされなくて拗ねる桐乃
リンのコスプレをして気を惹こうとする桐乃

こうですかね
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/29(日) 03:01:11.56 ID:R6Q7VA+j0
>>397です
初ss投下します
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/29(日) 03:09:18.11 ID:R6Q7VA+j0
あやせ「目覚めよう〜 この瞬間を〜やがて僕らを取り巻くであろう」京介「悪いな、またせちまって」あやせ「いいですよ、お兄さん」

京介「ずいぶん機嫌がいいな。今さっき歌っていたのは犬夜叉の歌か?」

あやせ「知らないですけどEvery Little Thingの歌ですよ。なんか特に耳に残るんですよ」

京介「犬夜叉知らないか?うる星やつらとかの作者の作品なんだが」

あやせ「うーん、なんとなくわかったような気がします」

京介「そうか。なんでその歌知っていたんだ」

あやせ「お母さんがEvery Little Thingが好きだったんです。小さい頃からよく聴いていたんでその影響で知っていたんです。お兄さん『出逢った頃のように』って知ってますか?」

京介「よくわからん、あやせ歌ってくれないか?」
あやせ「しょうがないですね」
「My Love Is Forever〜
あなたと〜出逢った頃のように〜
季節が変わってもきっと色褪せないはずだよ」
「って歌です、わかりますかお兄さん」

京介「ああ、わかったぜでもEvery Little Thingならあいのりのやつのほうが有名じゃないか?」

あやせ「『fragile』ですね」

京介「名前は知らないがそれだと思う。それより話を戻そうぜ」

あやせ「『Grip!』のことですね」

京介「あやせの毛嫌いしてるアニメだがそんなふうに有名アーティストが歌ってる場合だってあるんだぜ」

あやせ「知らなかったです。どんな歌があるんです?」

京介「あやせ、そんなしょんぼりするなよ。そうだな『運命のルーレット廻して』って知ってるか?」

あやせ「ZARDの歌ですね」

京介「おっ、知っていたか。それなら知っているだろうがコナンの歌だ」

あやせ「さすがに知ってますよ、お兄さん。ZARDはコナンでかなり有名ですよ。B'zとかも結構有名ですよね。」

京介「B'zはともかくZARDはほかにも歌ってるぞ」

あやせ「お兄さん何なんですか?気になります」

京介「そうだな」
「Don't you see!〜 願っても祈っても 奇跡 思い出少しは気にかけて〜
Don't you see!〜 ちょっと醒めたふりをする ?は傷つくのが怖いから〜」

あやせ「知ってますよお兄さん何の曲なんですか」

614 :ミスったこっちで [sage]:2011/05/29(日) 03:16:37.03 ID:R6Q7VA+j0
あやせ「目覚めよう〜 この瞬間を〜やがて僕らを取り巻くであろう」

京介「悪いな、またせちまって」

あやせ「いいですよ、お兄さん」

京介「ずいぶん機嫌がいいな。今さっき歌っていたのは犬夜叉の歌か?」

あやせ「知らないですけどEvery Little Thingの歌ですよ。なんか特に耳に残るんですよ」

京介「犬夜叉知らないか?うる星やつらとかの作者の作品なんだが」

あやせ「うーん、なんとなくわかったような気がします」

京介「そうか。なんでその歌知っていたんだ」

あやせ「お母さんがEvery Little Thingが好きだったんです。小さい頃からよく聴いていたんでその影響で知っていたんです。お兄さん『出逢った頃のように』って知ってますか?」

京介「よくわからん、あやせ歌ってくれないか?」

あやせ「しょうがないですね」
「My Love Is Forever〜 あなたと〜
出逢った頃のように〜
季節が変わってもきっと色褪せないはずだよ」
「って歌です、わかりますかお兄さん」

京介「ああ、わかったぜでもEvery Little Thingならあいのりのやつのほうが有名じゃないか?」

あやせ「『fragile』ですね」

京介「名前は知らないがそれだと思う。それより話を戻そうぜ」
あやせ「『Grip!』のことですね」

京介「あやせの毛嫌いしてるアニメだがそんなふうに有名アーティストが歌ってる場合だってあるんだぜ」

あやせ「知らなかったです。どんな歌があるんです?」

京介「あやせ、そんなしょんぼりするなよ。そうだな『運命のルーレット廻して』って知ってるか?」

あやせ「ZARDの歌ですね」

京介「おっ、知っていたか。それなら知っているだろうがコナンの歌だ」

あやせ「さすがに知ってますよ、お兄さん。ZARDはコナンでかなり有名ですよ。B'zとかも結構有名ですよね。」

京介「B'zはともかくZARDはほかにも歌ってるぞ」

あやせ「お兄さん何なんですか?気になります」

京介「そうだな」
「Don't you see!〜
願っても祈っても 奇跡 思い出少しは気にかけて〜
Don't you see!〜
ちょっと醒めたふりをする のは傷つくのが怖いから〜」

あやせ「知ってますよお兄さん何の曲なんですか」
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/29(日) 03:21:40.90 ID:R6Q7VA+j0
京介「ドラゴンボールGTだ」

あやせ「GTですか?何ですか?ドラゴンボールなら知ってますけど」

京介「知らないか、ドラゴンボールのテレビオリジナルの続編だ。みんな邪道邪道と言うが結構俺は好きなんだが」

あやせ「そうなんですか。知らなかったです」

京介「ドラゴンボールGTでなら」
「錆びついた〜
マシンガンで〜今を撃ち抜こう〜
乾いた夕暮れに〜微笑み選ぼう」
あやせ「WANDSですね」
京介「そうだぜ。あやせやけに古い曲に詳しいな」
あやせ「両親の趣味です」
京介「そうなのか。まあいいがWANDSなら」
「世界が終わるまでは
離れる事もないそう願ってた
幾千の夜と戻らない時だけが
何故輝いてはやつれ切った
心までも 壊す…はかなき想い…
このTragedy Night」
あやせ「知ってます『世界が終わるまでは…』ですね」

京介「そうだこれはスラムダンクのエンディングだ」

あやせ「そうなんですか?」

京介「スラムダンクなら他にも大黒摩季が歌ってたこともあるぜ」

あやせ「お兄さん、そろそろ恥ずかしくないですか?」

京介「そんなことなくはない。公園ってこと忘れていた」

あやせ「まったくそんなことだと思ってましたよ」

京介「本当に申し訳ない」

あやせ「いいですよ、そのかわり今度カラオケにでも連れて行ってください」

京介「おう、わかったぜ」

あやせ「(やったー)それじゃあ帰りましょうお兄さん」

京介「それはいいが今日は何のようだったんだ、あやせ?」

あやせ「もう解決したからいいです」

京介「まったくなんなんだ」

あやせ(会いたかっただけなんて言えるわけないじゃないですか)
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/29(日) 03:29:50.92 ID:R6Q7VA+j0
実は地の文入りシリアスを書いてたが
展開が遅くてやってられなくなんていえない

12時くらいにマイフレンド聞いていたら
ひらめいて書いた後悔はしている
なので本来はあやせはマイフレンド歌う予定だった
617 :またミスってた [sage]:2011/05/29(日) 03:33:15.90 ID:R6Q7VA+j0
まとめでは一行あけといてください
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 08:51:54.31 ID:ihfxkXWDO
ジャスラックの方から来ました
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 10:47:59.03 ID:SBKPYV+So
日向ちゃんSSカモンヌ
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 11:39:38.46 ID:N6BkzCwTo


>お母さんがEvery Little Thingが好きだったんです

歳を取ったと実感したぜ…
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 11:51:35.36 ID:TzFoRWzQo
わざわざスレ立てるほどでもないのでここをお借りして

桐乃の消しゴムハンコ作ってみたよ
http://iup.2ch-library.com/r/i0323621-1306637435.jpg
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 11:52:25.23 ID:TzFoRWzQo
ミス
http://iup.2ch-library.com/i/i0323621-1306637435.jpg
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 12:08:34.54 ID:N6BkzCwTo
>>622
おお!これはすげえ
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:16:57.94 ID:wVRMaYESO
8巻出てもう結構経つってのに、誰も日向ちゃんSSを書かないのは由々しき事態だと思わないか?
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/29(日) 12:39:55.26 ID:rM8NhATYo
>>622
これはすごい
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/29(日) 12:43:34.20 ID:R6Q7VA+j0
>>624
この世には言い出しっぺの法則ってやつがあっな
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/29(日) 12:45:08.60 ID:cvW1wVKRo
すごいけど、左目がガッシュっぽいwwwwww
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 12:56:10.77 ID:O7ucY8l/0
>>618
帰れww

>>622

629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/29(日) 12:57:13.64 ID:3/rZbcNb0
>>617
乙です
次回も期待
>>622
すごいな…
桐乃への愛が溢れてる
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 14:07:29.63 ID:CqfQgLf1o
きりりんfigmaが届いたからペロペロしながらネタ考えるか
631 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:15:25.67 ID:TzFoRWzQo
>>539書いてみたので投下します
632 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:16:22.57 ID:TzFoRWzQo
「これを見てください。どう思います?」
「……すごく泣きそうです」
「いきなりとんでもないものを見せないでちょうだい」

瀬菜が俺たちに見せてきた物は、一冊の薄い本。いわゆる同人誌と呼ばれる物だった。
で、当然のことながらその内容といえば――

「部内の人間をモチーフにするのは止めろって言っただろ! それと、なんで俺はいつも掘られる側なんだよ!」
「えへへへ、ごめんなさい。でも、先輩たちを見てるとどうしても止められなくって……」
「……先輩、突っ込むところはそれでいいの?」

くそっ、瀬菜のやつめ。そんなに俺を泣かせたいのか。
……エロシーンまでのカウントダウンが0になった時を楽しみにしておくんだな。

「で? いったい俺たちにどうして欲しいんだ?」
「えっ?」

俺の言葉に瀬菜が驚いたような表情を見せた。

「黒猫はともかく、BLが苦手な俺にまでそれをわざわざ見せてみたのには理由があるんだろ? なんか手伝って欲しいとかじゃないのか?」
「……先輩ってたまに鋭いですよね」

“たまに”は余計だ。

「その通りです。でも今日用があるのは五更さんになんです。先輩はたまたま居たので見てもらっただけですよ」
「それなら俺のいないときにやってくれよ!」

俺、泣き損じゃん! なんで意味もなく男ども(自分がモデル)の濃厚なエロシーンを見せられなきゃならんのだ!

「……俺、帰っていいかな?」

あぁ、今日はもう帰って寝てしまいたい。
目頭を抑え、うつむく俺。
だが、瀬菜はそんな俺に追い打ちとばかりにとんでもないお願いをしてきた。

「あっ、そうそう。今日は先輩には用事はないんですが、ひょっとしたらまた後日お願いするかもしれません」
「お願い?」
「はい。……ふひひ、先輩には作画資料の提供をお願いしたいんです!」


―――――――――――――

「…………」

きたる日曜日の昼過ぎ。赤城家、瀬菜の部屋。
俺は何故か四つん這いになり、苦悶の表情を浮かべている。

「あっ! ちょっと、動かないで下さい」
「すまん」

そして、その隣では黒猫と瀬菜がスケッチブックにペンを走らせている。
瀬菜の黒猫へのお願いは作画の手ほどきを受けること、そして俺へのお願いはその被写体となることだった。

「…………」

……辛い。ただただ辛い。
なんなの? この屈辱的な恰好。しかも年下の女の子二人にそれをスケッチされるとかどんな罰ゲームなの?
だけど一度受けた手前ほっぽり出すわけにもいかないし。

「……はぁ」
「ちょっと、じっとしていてちょうだい」
「…………すまん」

朝っぱらから無理な姿勢や変なポーズをとり続けたことに加え、ダメージを受け続けた俺の精神は疲弊しきっていて、俺はもう限界に達しようとしていた。
というか、今にも泣いてしまいそうだ。

「ちょ、ちょっと休憩にしない?」
「じゃあ、この構図が書けたら休憩にしましょうか」


―――――――――――――
633 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:17:50.53 ID:TzFoRWzQo
「ふうううう」
「お疲れ様」
「お疲れ様です。先輩のおかげで超はかどっちゃいました!」

首をぐりぐりと回すと、ゴキっと小気味のいい音が鳴る。
伸びをし、肩をまわすと、どっと改めて疲労が押し寄せた。

「先輩、これどうぞ」

俺がぐでーんと床で横になっていると、瀬菜が冷たい麦茶を差し入れてくれた。

「おっ、サンキュー」
「はい、五更さんも」
「ありがとう」

いやあ、なんだかんだで瀬菜は気の利くいい奴だな
おかしな趣味はしてるけどさ。

「……………あ……れ?」

急激にぼやける視界。
薄れ行く意識の中で俺が最後に見たものは、不敵に微笑む後輩たちだった……。


―――――――――――――

「……ん…………ん!?」

目を覚ました俺は、自らが置かれている状況に目を疑った。
手は後ろ手に縛られ、足も拘束されている。その上、なせかパンイチなのだ。

「あら、やっとお目覚めね」
「おはようございます、先輩」
「お、おまえら! これはどういうことだ!?」

なんで俺はこんな恰好で拘束されているんだ!? お、俺をいったいどうする気なんだ!?

「すまん、高坂。これも瀬菜ちゃんのためなんだ」

混乱する俺の背後から、低い声が聞こえてきた。男の声だ。
冷や汗をたらしながら俺がゆっくりと振り向くと、そこには――

「赤城!? まさかてめえもグルだったのか!」

赤城浩平。俺の親友にして、赤城瀬菜の兄貴。超がつくほどのシスコンだ。

「じゃあ、お兄ちゃんお願いね」
「おう!」
「“おう!”じゃねえよ! ……や、やめろ俺に近づくな! 」

“作画資料を提供してほしい”“目の前には暴走した腐女子と超シスコン兄貴”
この二つの符号が意味するものは一つ……!

「や、やめろおおお! ……アッーーーーー!」


―――――――――――――
634 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:18:20.74 ID:TzFoRWzQo
「悪かったわ。だからそんな顔しないで、先輩」
「…………」

全てを終え、帰路につく。
力なく歩く俺と、俺に寄り添い謝罪と慰めの言葉をかける黒猫。

「……俺は何か大切な物を失った気がする」

結果だけ言えば俺の純潔は守られた。……今日だけで数年分老け込んだ気がするぜ。
あいつらに言わせればハナからそんな気はなかったらしい。
瀬菜曰く「ちょっと絡みの構図が欲しかった」そうだ。
それならなんで一服盛ったの? とか、縛る必要あったの? とか色々と突っ込みたいところだが、そんなことはもうどうでもよかった。

「そもそも、一線を越えてしまうようなことを私が許すわけないでしょう?」

確かにその通りなのだが、なんか納得いかない。
だって、俺が感じたストレスは本物で、俺の脳と皮膚は今も野郎の筋肉質で引き締まった肌の感触を覚えているのだから。

「あ〜、一刻も早く忘れてぇ。……それが無理ならせめて柔らかい女の子の肌で感触を上書きしてぇ」
「…………」

まあ、俺にはそんな相手もいないわけだが。

「…………せ、先輩」
「うん?」
「わ、私でよかったら……その…………上書きを手伝ってあげないこともないわ」
「く、黒猫!? おまえ自分が何言って――」

俺の言葉を遮るように、黒猫はサッと片手を差し出してきた。

「えっ?」
「……ほ、ほら、早く上書きでもなんでもすればいいでしょう?」

黒猫はうつむいていて、その表情は確認できない。

「く……ふっ……」

思わず笑ってしまいそうになるのを堪えながら、黒猫の手を取る。
そして、そのまま静かに歩き出す。

「…………もう十分でしょう?」
「いいや、まだ駄目だ」

そんなやりとりを繰り返し、俺たちは普段よりもゆっくりと帰って行った。



おわり
635 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:19:20.45 ID:TzFoRWzQo
これまた勢いだけで書きました。最後のとってつけた感があれだけど気にしない
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 16:54:44.96 ID:hVxjFTf4o
腐った瀬菜ちゃんが本番なしですませるわけがない
637 : ◆5yGS6snSLSFg [sage saga]:2011/05/29(日) 16:59:50.74 ID:TzFoRWzQo
>>623,625,628,629
ふひひ、さんくす

>>627
消しゴムハンコ作ったのこれが初めてなんだ。だから細かいところのクオリティは察しておくれ
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:07:02.62 ID:/Sdznw8ao
>>634
桐乃「ぐぬぬ」
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 18:09:20.53 ID:FZ158PgHo
やっぱ学校での部活が無くなるのは痛いなあ
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/05/29(日) 18:25:23.10 ID:0u8x/4jto
乙だにゃ〜。
ポッと出のネタを書いてくれてありがとうありがとう。
これからも腐り続ける瀬菜ちゃんを書き続けてください。
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 19:48:58.01 ID:cDN89ZiDO
瀬菜の要求がエスカレートしてそのうち掘られるな
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/29(日) 21:00:48.10 ID:aI9FCI5q0
>>635


このときの資料からできた京介×赤城本がコミケで出回ってるのを発見して悶絶する京介まだー?
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 22:36:44.90 ID:N6BkzCwTo
日刊アニパン30日「俺の妹」新情報発表
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110528-782600.html
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 22:37:26.72 ID:N6BkzCwTo
正直、兄パンかとおもった
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/29(日) 23:14:53.19 ID:ftAJw7bAO
え、兄パン以外に何があるんだ
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/05/29(日) 23:26:06.33 ID:6cwcpqeh0
この見出しの書き手、ぜってー解っててやっているだろ!ww
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/05/30(月) 01:48:37.06 ID:q6wZob+bo
>>635 乙でした。最後にちょっとした救い(?)があって良かった……のかなぁ? どう見ても収支はマイナスだよね(笑)

勝手に後日談。
――――――――――――――――
 そんあことがあった翌日、部室で部長相手に愚痴っていた時の話だ。

「それは災難だったなぁ、兄弟」
「災難の一言じゃすまないッスよ……」

 というかもう少しマシな慰め方をしてくれ……。
 部長と昨日のことについて話していると、真壁くんがやって来て、

「そういえば高坂先輩、デジカメとか持ってないんですか?」
「ああ、持ってるよ」

 そういえば最近使ってないからすっかり忘れていたが、俺はそんなものを持ってたんだな。
 たまには使ってやらないとな。折角買ったんだし。
 使うとしたらやっぱり黒猫のサークルでコスプレ写真集第二弾でもやるしかないか?
 そんなことを考えていると、真壁くんが何気ない口調でとんでもないことを曰った。

「――じゃあ、デジカメで写真を撮れば何時間も我慢しなくてすんだんじゃないんですか?」

 その言葉を耳にした瞬間、俺の視界は真っ白になった。

「……なん……だと?」
「あー、そういやそうだな。写真に撮っちまえば一瞬ですむわなぁ。
 いや盲点だったな、兄弟! まあそう気を落とすなよ、そのうち良いことがあるって!」
「部長、聞こえていないみたいですよ?」

 ――その後、黒猫たちが来るまでの数十分の間、俺は固まっていたらしい……。
 ちくしょー、あの苦痛の時間はなんだったんだよっ!!
 瀬菜のヤツ、覚えていやがれ! カウントがゼロになったら容赦しないからなっ!!
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 02:02:57.33 ID:11dYWoN1o
このスレって勝手に蛇足付けてOKなの?
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/30(月) 02:06:12.30 ID:BPXpt/gXo
あんまりよくないと思う
許可もらってからにしようね
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/30(月) 02:11:37.66 ID:j21mXb4V0
日曜日伸びすぎワロタ
どんだけ潜んでたんだよ
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 02:14:24.02 ID:KeOFat3DO
前にも違う人が書いたことあったけど、あれは許可得てたし、基本はダメなのかな。
まぁ、勝手に蛇足付けてくれるほど気に入ったんなら、書き手としては嬉しいのかね?
俺だったら嬉しいけど。
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/30(月) 02:22:00.77 ID:svL2g94no
このスレに限らず、勝手に続きみたいなの書くのはまともじゃないだろ
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/30(月) 02:39:27.85 ID:QR5NrkHLo
このスレは勝手に書いて良い派の方が多いと思ってたわ
許可無しで勝手に続きを書きたい→止めろ→わかりましたの流れが2回ほどあったのに
しつこく、勝手に続き書きたい→止めろ(いいんじゃね?というレスもあり)→反対意見無視して投下→GJ×複数
てのが無かったっけ?
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 02:42:18.77 ID:KeOFat3DO
>>653
それって、エロパロの「桐乃と京介がぶつからなかったら」じゃなかったっけ?
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/30(月) 02:49:48.14 ID:QR5NrkHLo
>>654
それだったっけ?
現在進行形の単独スレ以外は、こことエロパロ、アニキャラ板等と区別がつかなくなってるみたいだ
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/30(月) 02:52:29.36 ID:dnZGGMZ1o
エロパロでもGJと反対が同じくらいだっただろ
自分の都合のいいように改変するなよ
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/30(月) 02:55:50.21 ID:QR5NrkHLo
投下前が半分半分で投下後はGJ多数じゃなかったっけ?
記憶が曖昧なので違ってたらスマン
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/30(月) 03:18:14.17 ID:BPXpt/gXo
なんにしても、書いた人へのリスペクトに欠けると思うよ
面白けりゃいいじゃん的な奴等のGJ意見なんて何の参考にもならないよ

実際、元ネタの人は気にしないケースが多いんだけど、
だとしても事後承諾的にやるのは勝手だし、傍から見ていい気分じゃない
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/30(月) 07:51:06.68 ID:9j38jMdD0
誰か空気清浄のために珠希ちゃんとのイチャラブ変態SSを
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 08:01:47.19 ID:KpdjJqKSO
困った時の幼女頼みか

なんならブリジットでもいいよ
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 09:10:56.06 ID:mppgAGzoo
日向ちゃんSSマダー?
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/30(月) 16:35:15.27 ID:aUCIEGmP0
ここが、真性ロリ魂どもの揃ういんたーねっとですか?
此処はやはりあやせに来てもらわないと
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 18:47:14.93 ID:KpdjJqKSO
何でここには頻繁に幼女需要が高まるのかって、
桐乃スレはもちろん桐乃SSオンリー・黒猫スレはまだリク出来るほどSSが活発じゃない・そしてエロパロじゃ幼女ネタは投下されにくい
こんな感じで幼女需要の受け皿がここになるからだと思うんだな
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 19:42:54.70 ID:4Ymn/YRno
幼女じゃなくて少女だ
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/30(月) 19:44:14.94 ID:bQCnQn9AO
日向ちゃんでネタはあるのだが忙しくて書けないorz
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 20:30:40.23 ID:dBfuJIyZo
日向ちゃんはかわいいけどいまいちキャラクターが掴めない
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 21:55:55.83 ID:11dYWoN1o
同じく。かなりストライクなんだが動いてくれない。
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/30(月) 22:16:26.61 ID:9j38jMdD0
ひなちゃんたまちゃんは8巻読んだ後に書こうとすると逆に難しくなった
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/30(月) 23:29:06.60 ID:eUIbLyzz0
妹猫需要高まってるんだな
時代はラブリーマイエンジェル
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/30(月) 23:36:11.50 ID:0MrbS6qAO
難しいと言うのなら、一先ず初心に戻って桐乃メインをお願いしまする
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/30(月) 23:50:07.04 ID:aUCIEGmP0
実妹をヒロインに持っていくと、恋愛物の話は色々難しいだろうな
主人公と彼女にとって足枷になるからな...
やっぱり桐乃SSは1~3巻辺りの設定で、京介がお兄ちゃんしているor桐乃が生意気してる
の見るのが一番ニヤニヤできるな...
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/31(火) 01:13:40.84 ID:6Jc8/Tg10
しかし、高校の制服に猫耳とは、その発想はなかったわ。
現実にいたら痛いだけだが…
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 01:28:15.38 ID:10Bzql7DO
ここは京介×赤城兄で

瀬奈ちゃんハウス

瀬奈ちゃんがハウスから淋しそうにこちらを見ています。デートに誘いますか?


これで書ける猛者はおらぬか
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 06:33:31.58 ID:hDJcWZ+SO
書き手の人ってスレによってトリ使い分けたりしてる?
それともここ専属の人が多いの?
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 06:45:30.02 ID:GQBc+v4To
俺はここでしか書かないから一つだけだな


あやせの消しゴムハンコできたけど、そこはかとなく漂う「これじゃない感」
泣きたい
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 14:01:55.93 ID:Jz+oRlKIO
俺妹の本スレ行け
ここに晒すんならせめてハンコを題材にしたSS付けるとかさ…
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/31(火) 18:13:01.68 ID:7LjqLbNAO
はんこぐらいいいじゃーん
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/31(火) 18:24:09.63 ID:m0RVhhxJo
馴れ合い大好きのゆとりは氏ね
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 19:51:05.69 ID:NBtIrG9Xo
そんな事言って、本当はお前も見たいんだろ?
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 20:58:52.17 ID:N5JjequSO
別に貼ってもいいけど俺は全く興味ないから見ない
それだけ
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 21:23:07.23 ID:GQBc+v4To
自分の安易なレスのせいで空気を悪くしてしまったようで申し訳ありません
スレチでしたし、以後自重します
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/31(火) 23:51:33.90 ID:7LjqLbNAO
SSが投下されないから皆気が立ってるんだよ
ドンマイ
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/31(火) 23:56:58.22 ID:scAHOCN3o
SSの投下が活発なときにやられたら余計邪魔じゃねーか
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 23:59:30.91 ID:So2Bu5A80
お、なんかハンコでいいSSが浮んだぞww
高坂兄妹と赤城兄妹のお話。駄文注意


「ハンコを彫れと言ってもな〜。」
「はあ…、デザインは何でもいいっていわれてもな…。」

突然だが俺は高坂京介、そして溜息をついてるのは赤城浩平。俺達は2人とも普通の高校生で下に変な趣味を持ってるブラコンの妹がいるのが共通点だ…。

俺達の高校は芸術科目が選択式になっていて、4月頭に赤城と相談して美術の授業を取ったのだ。
そして今現在、美術室で「ハンコを彫れ、デザインは何でも可。」というなんともフリーダムな課題にぶちあたりお題を考えているのだ…。

「さて、何を彫るかね〜?」
「くそう、参ったな…。こうなったら瀬菜ちゃんにメールで聞いてみるか…。」

To  瀬菜ちゃん
Sub  ハンコのデザイン
本文 俺、美術の授業でハンコを彫れって言われたんだけどどんなデザインがいい?
   考えてみたんだがなかなか思い浮かばなくて…。

「というわけで送ってみた…。」
「大丈夫か?赤城(妹)の事だからめちゃくちゃ嫌な予感しかしないんだが…。」
「なんだと!瀬菜ちゃんをバカにするな!」
「わかった、悪かったから落ち着けって。」

RE
To  お兄ちゃん
sub  ハンコのデザイン
本文 菊の花はどう?ほら、やっぱり菊の花は男同士でアレする時に使うANAの象徴でしょ?

「……………。」
「な、だから言ったろ?嫌な予感しかしないって。」
「瀬菜ちゃんが言うなら彫ってやる…。」
「待て待て!赤城、菊の花本当に彫る分にはいいが花弁が多すぎて初心者の俺達にはきついぞ。」
「え〜い、離せ!高坂!」
「離すかボケ!第一彫刻刀もって暴れじゃんねえ!」
「じゃあハンコのデザインはどうすんだよ?高坂?」
「そんなにシスコンなら瀬菜ちゃんの顔を彫ればいいんじゃね?」
「その案に決定だな!で?高坂お前はどうする?」
「俺も少々ムカつく妹様でも彫ることにするか…。」

こうして俺達はデザインを決めて彫り込んだ結果、美術の成績は9の高評価をもらったのだった。

「しかしよく彫れたな、高坂。」
「お前もな、だがやはり成績で9を取れた最大の原因は…。」
「「俺達の腕じゃなくて妹達の可愛さで9だったな!!」」

シスコンにつける薬は無いらしい…。


P・S

「兄貴、って何机の引き出しに隠してんのよ…。」
「ノックぐらいしろ!机の中身は絶対みせられん。」
「ふ〜ん、じゃあなんでプリントの裏に私の顔が…ってこれハンコ?」
「しまった…。(orz)バレた以上は仕方ねえ、さっき隠したのはお前を彫ったハンコ本体だ…。」
「キモッ…、あんた本当にシスコンね…。まあハンコ自体は器用に彫れてるね…、今回はこれに免じて許してあげる。」
「そりゃ、どうも。だからお前に悪口言われるから隠したのに…。」


後日

「バカ兄ぃがハンコで私の顔彫ってくれたんだ。」
「え?そうなんだ。私の兄貴もハンコで私の顔彫ってくれたんだよね…。」
「やっぱりシスコンの兄を持つと苦労するわね〜。」
「そうだね…。」
「そうだ!今度兄貴の顔彫ったハンコをプレゼントしてあげれば?一緒にハンコ彫りに行こうよ。」
「じゃ、そうしよう。」



685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/01(水) 00:03:23.87 ID:Kcdd1lTAO
さあさあ最終回も配信されたことですしきりりん氏SSを書いて下さる方はおらぬござるか?ω
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/01(水) 00:20:52.69 ID:oob/LJaro
>>684
なんという時事ネタww乙

>>685
知らなかった…見てくる!
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/01(水) 03:51:48.03 ID:SHFsT9eAO
>>684
予想外にほのぼのした
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 10:06:11.32 ID:D9M1y4HSO
乙。
なんだこの可愛い兄妹たちはww
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/01(水) 12:59:13.24 ID:Kcdd1lTAO
今俺の学校が体育祭なんだが、桐乃or京介の学校で体育祭があって、いつもの面子で応援してて、二人三脚で観客から相棒決めて兄妹で走る。または京介、赤城ペアで瀬名ちゃんがハァハァする
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/01(水) 13:00:43.50 ID:Vk1TcPW80
公式、作画が…
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/01(水) 14:23:01.79 ID:SHFsT9eAO
>>689
え?6月に体育祭なの?
秋のものだと思ってた
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 14:35:02.46 ID:2RSKeyLDO
5月末から6月頭に運動会の地方も多いよ
北海道だが9月10月とか寒くてやってられないし
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 15:56:21.43 ID:YHf4gj+P0
>>691 >>692

東京と神奈川の小中高でも5月末〜6月にかけて運動会やるぞ…。
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/01(水) 19:29:09.85 ID:PTCrU7YAO
中部だが、秋の体育祭とは別に5月くらいに球技中心の体育祭があったな
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 20:02:14.04 ID:NTsw6UeOo
立ったり座ったりするときに「Ja」とか言う県だが、
今は大体春にやるらしい。
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 22:19:59.90 ID:UbnbDZ7mP
京介が桐乃の試合を見に行くSSきぼんぬ
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 23:17:52.67 ID:D9M1y4HSO
それよさげだな
このスレでの本格的な桐乃SSは久しく見てない気がするし
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:09:58.38 ID:eJDJ48CDO
桐乃SSいいなと思ったけど、前に書いたのも桐乃だったことを思い出した。
まだ書いたことのないリアにしよう。
でもシチュが思い付かん。
ぐぬぬ……。
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:20:01.45 ID:GbUtEi/so
リアから秋葉原を案内してくれと頼まれる話とか
オタであることを隠したい桐乃は引き受ける訳にも行かず、しぶしぶ京介に頼む
そんな話
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:25:08.63 ID:eJDJ48CDO
>>699
原作でアキバ案内してたよね?
アキバを全力疾走してたと思うんだが。
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/02(木) 01:40:34.94 ID:uCO1d8YAO
風呂上がりのリアが、はだかで京介を出迎えるって話はどうだ?
あるいはリアに背中を流してもらうことになって、京介は水着を予想してたのに、リアがはだかで現れたりって展開もいいな
それか、リアと桐乃がはだかで競走することになって、京介が「俺はシスコンだ!」と叫ぶことによって、パワーが湧いたリアが勝つ話とか
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:42:32.14 ID:eJDJ48CDO
>>701
とりあえず、君がリアの裸が見たいことはわかった。
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:43:46.31 ID:eJDJ48CDO
頑張ってネタを考えてみるか。
このスレが埋まる前には投下できるといいな。
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/02(木) 01:44:53.13 ID:/iNj0qbbo
おまわりさーん、こっちです!
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 01:46:47.64 ID:Ow3fCCwto
>>704
「京介!」
「お、親父!?」
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/02(木) 02:01:19.84 ID:QR/9yliAO
今思い出したんだけどさ、桐乃の下着って宅配同人誌テロの時は無地の女の子らしい下着だったのに、リアがスカート捲ったときは縞パンなんだよな・・・

なんかSSの題材に使えねーかな、これ
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/02(木) 02:25:40.00 ID:2WZ83rfX0
>>706
逆に聞こう。なぜ佳乃さんの下着が縦じまだと思わない
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 08:02:32.67 ID:KUG1yQMSO
桐乃SSならここより個別スレで言った方が書いてもらえるんじゃ…

というわけでリア希望
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 09:25:41.24 ID:NRINljgko
加奈子SSを一つ頼む
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 22:41:11.89 ID:W03bHxBZ0
最近黒猫SSと沙織SS見てないような気がする
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/03(金) 00:19:39.55 ID:0fC/n8oAO
あやせ手錠ネタ完成したー やっぱ携帯だと時間かかるな。パソだと別の作業始めちゃうし。明日の今ぐらいに投下します
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/03(金) 02:27:26.28 ID:bDOI2Pedo
>>711
待ってるぜー
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 10:29:45.65 ID:MLILU6Ul0
>>711に期待
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 10:30:32.66 ID:MLILU6Ul0
>>711に期待
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/03(金) 12:38:18.70 ID:8DrneebJ0
>>711に期待
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 13:17:43.75 ID:/MKXPm6Wo
>>711に期待
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/03(金) 21:09:13.22 ID:8DrneebJ0
>>711に期待
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) :2011/06/03(金) 22:17:58.03 ID:uT3KLPH20
>>711に期待
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 22:20:06.33 ID:ZsDXIMuIO
>>711に期待
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 22:23:32.53 ID:4nvOgRla0
>>711に期待
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 22:47:04.67 ID:McJVJVL4o
>>711に期待
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/03(金) 23:08:08.58 ID:QRpsmxPAO
お前ら仲良いなwww
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 23:47:55.33 ID:vhkw0QNDO
何と言う期待値の高さ……。
桐乃に無理難題を押し付けられたときの京介に匹敵するなwwww
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/03(金) 23:50:16.00 ID:DRT5GGH+0
無駄にスレ消費すんなよ
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/03(金) 23:52:00.94 ID:DRT5GGH+0
無駄にスレ消費すんなよ
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 00:09:15.04 ID:VpO/2SjZo
>>711の登場はそろそろかな

>>713-721は全員単発じゃないとな…
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 00:10:35.39 ID:VpO/2SjZo
>>711の登場はそろそろかな

>>713-721は全員単発じゃないとな…
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:17:20.92 ID:K+oriptAO
何故こんなに人がいる…

投下しますが、あやせがわざと鍵を無くす設定はメテオインパクトで消し飛びました。あと秋から冬くらいの寒い時期という設定。あと最後辺りグタってます。
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:18:09.17 ID:K+oriptAO
何故こんなに人がいる…

投下しますが、あやせがわざと鍵を無くす設定はメテオインパクトで消し飛びました。あと秋から冬くらいの寒い時期という設定。あと最後辺りグタってます。
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:18:37.66 ID:K+oriptAO
はじめまーす

あんま期待しないで… 最後グダった…
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:19:23.59 ID:K+oriptAO
はじめまーす

あんま期待しないで… 最後グダった…
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:25:02.96 ID:K+oriptAO
時間おいた方が良さげなのでまた後か明日の昼間にでもこっそりやります
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/04(土) 00:26:50.57 ID:K+oriptAO
明日ってか土曜日です
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/04(土) 00:52:33.11 ID:1Y7hX6Ul0
なん...だと?

仕方ないな...とりあえずネクタイを締め直してまつか
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 01:50:35.06 ID:KmrpwRyDo
なんかカオスだな
どうした
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/04(土) 02:06:18.42 ID:U4wuCpPAO
ダブって投稿されちゃうのか
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2011/06/04(土) 02:08:49.55 ID:p8gV2+4Ao
携帯だしな
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/06/04(土) 04:46:54.22 ID:BHkZwmfoo
つなぎがてら、あやせモノを一つ。
はっきり言ってつまらんが、まあ大目に見てくだせえ。

以下、投下。
739 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/04(土) 04:47:51.77 ID:BHkZwmfoo
「いててて……。はぁ、容赦ねえな……」

日曜の午後。誰もいないリビングで、俺は自分の顔に湿布を貼っていた。
今日は俺以外出掛けてくれてて助かったぜ。いくら長男の扱いがぞんざいな高坂家でも、
こんな姿見たら、親父とかは事件の可能性ありとか思いかねないからな。
ちなみに俺をこんな目に合わせたのは、ラブリーマイエンジェルあやせたんだったりする。
原因は……まあ、いつもの通りだ。俺のちょっとした発言があやせの逆鱗に触れたんだよ。
しっかし、アイツは本当何者なんだと問いたいね。
桐乃の親友で、クラスメイトで、モデル仲間なんだが、何であんなに綺麗なハイキックを決められるんだろうな。
しかも腰の入った強烈なやつを。

「このままじゃ命がいくつあっても足りねえ……」

傷の治療を終え、さっきの出来事を振り返る。
普通なら笑って済ますか、ちょっと怒るだけで終わりそうな発言も、あやせの場合だとそうはいかねえ。
なんせ手……じゃなくて足が出てくるからな。ビンタならまだ何とかなるが、蹴りだけはマジでヤバい。
このままじゃ、俺の首の骨の寿命が尽きるのも時間の問題だ。
何か自衛の手段を考えねば……。

「ん?」

ふと、点けっぱなしにしておいたテレビを見ると、こんな昼日中から格闘技の試合が放送されていた。
地上波でこの編成とは、豪気な……なんて思ったりもしたが、俺はその試合に見入ってしまった。
理由は簡単だ。あやせキックに酷似したキックを、相手選手が足で防いでいたからだ。

「これ、使えるかも知れねえな」
740 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/04(土) 04:48:20.16 ID:BHkZwmfoo
ーーーーーーーーーーーー


あの試合を見た後、俺は自宅か学校の近くに格闘技のジムか道場がないか調べた。
こういうとき、ネットは役に立つ。なんてたって、地図付きで場所を表示してくれるからな。
目的のものはすぐに見つかり、場所も把握できた。

「ここか……」

そしてそのジムにやってきたわけだ。建物には「新垣キックボクシングジム」と書いてある。あらがき?
ちょっと気にはなりつつも、俺はジムの扉を開く。
中には誰もいない。休みだろうか?

「すんませーん。入門希望なんですけど」
「はぁ〜い。ちょっと待ってね〜」

俺が挨拶をすると、やたら野太い返事が返ってきた。口調が気になるが、あえて無視しよう。
十数秒後、奥の部屋から瀬菜の好きそうなガチムチマッチョのオッサンが出てきた。なんでやたらくねくねしてんだ?

「あ、あの……入門したいんすけど」
「………………へぇ」

俺が改めて入門したい旨を伝えると、オッサンは俺のことをジロジロと見だした。
何故だろうか……。こう、腰から尻にかけての辺りが薄ら寒いんだが……。

「鍛えてる、って感じでもないわね。なんで入門しようと思ったの?」
「え? あの、それは……」

予想外の質問に、俺は思わず戸惑ってしまった。
正直に話してしまってもいいものだろうか……。知り合いの女子中学生から身を守るため……。
言えNEEEEEEEEEEEEE!! そんな恥ずかしい理由、言えるわけねえだろっ!!

「ん? もしかして喧嘩に勝ちたいとか? ならお断りよ」
「ち、違います!」
「じゃあな〜に? 言いにくい理由なのかしら?」
「あの……その……」

どどどどうする!? この雰囲気だと、本当の理由は絶対に言えねえ!
理由……理由……。なにか良い理由を!

「い、妹を守るためです!」
「妹さんを?」
「え、ええ。最近は何かと物騒じゃないですか。そういう事態にならないのが一番っすけど、何かあったときに兄貴の俺が守ってやらないと、って……」
「…………」

お、思わず言ってしまったが、よりにもよって妹かよ!? おい、俺!!
ぐ……。これじゃあ、桐乃や黒猫からシスコン呼ばわりされても言い返せねえ……。
見ろよ。このオッサンも何も言わねえじゃねえか。この人もあまりのシスコンっぷりに呆れたのか?
オッサンはしばらく体をプルプル震わせていたが、いきなり俺の方をがっちり掴んだ。痛い痛い!!

「嫌いじゃないわ!!」
「…………は?」
「家族を守るためだなんて、なかなか言うじゃない! 気に入ったわ!」
「は、はあ……」

な、なんだかよくわからんが、このオッサンは俺の言葉に感銘を受けたらしい。
オッサンは俺の肩から手を離すと、分厚い胸をバンッ!と張った。

「いいわ、入門を許可します。名前は?」
「は、はい。高坂京介です」
「京介君ね。アタシは新垣京水。よろしくね♪」
741 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/04(土) 04:48:49.95 ID:BHkZwmfoo
ーーーーーーーーーーーー


俺がキックボクシングを始めて三ヶ月が経った。
京水さんの特訓はキツかったが、なんとかついていったさ。そのおかげで、俺の体は以前とは比べ物にもならないほど逞しくなった。
親父もちょっと心配したみたいだが、理由を聞くと何も言わなくなった。つか、肯定的だったかもしれねえな。
ま、瀬菜の反応はひどかったがな。以前よりも妄想の度合いがやばかった。なんてったって顔がイッちゃってたもん。思い出したくもない。
それはさておき、今日は久しぶりにあやせに呼び出されたんだ。
いつもの通りなにやら相談事らしいが、これは俺の特訓の成果を試す良い機会だ。
あやせには悪いが、少し試させてもらおう。


いつもの公園に着くと、あやせはいつもの場所ですでに待っていた。相変わらず律儀なヤツである。

「よっ。久しぶり」
「あ、お兄さん。ご無沙汰してます」

俺の挨拶に、丁寧な言葉とお辞儀を返すマイエンジェル。今日も可愛いぜ。
っと、いかんいかん。今日は俺にも目的があるんだ。あやせたんの魅力に負けてちゃ話にならんぞ。
さて、まずはジャブがてら……。

「ホント、久しぶりだよな。ついに俺のプロポーズを受け入れる気になったのか?」
「な、なに言ってるんですか!? ちゃんとメールでも『ご相談したいことがある』と書いたじゃないですか!!」
「なんだ、残念。俺と会えない時間を使って、悩みに悩み抜いた結果を伝えてくれるのかと思ったんだが……」
「……はぁ。相変わらずですね。いい加減にしないと、そろそろ本気で通報しますよ。強要未遂とかで」

よし、いつものあやせだな。これならうまくいくかもしれん。
次はもっと突っ込んだ話を……。

「すまん、それは勘弁。でもよ、あやせは冗談だのセクハラだの言うが、俺はいつも本気だぞ」
「お兄さん、私言いましたよね? いい加減にしないと通報する、って。聞こえてなかったんですか? それとも、理解できないほど日本語が難しかったですか?」
「いやいや、ちゃんと聞いてたさ。その上で言ってるんだよ。あやせもそろそろ俺の本気さを悟ってくれよ」
「ふんっ。どうせお兄さんのことです。その発言も冗談ですよね。もしくは邪な魂胆があるはずです」
「邪とは、また大きく出たな。ま、あながち間違っちゃいないか」
「……それ、どういう意味ですか?」

お、食いついてきたな。
ふっ、なんだかんだ言ってもあやせたんも女子中学生だな。この程度の誘導にまんまと引っ掛かるとは。

「男ってのは馬鹿な生き物でよ。告白が成功する前から、好きな相手との恋人生活を夢想するもんなのさ。俺も例外じゃない」
「そんなことを堂々と言わないでください。そして私に公表しないでください」
「残念だよ。告白が成功して、あやせと晴れて彼氏彼女の関係になったら、あんなことやこんなことをしたいな〜、って考えてたのに……」
「いや、私の話を聞いてくださいよ。そしてその妄想を今すぐやめてください」
「あ、すまんすまん。はぁ、でも残念だ」

よしよし、もう一押しだな。
あやせ、すまんな。これも、今後の人生を俺が生き抜いていけるのかを確かめるために必要なんだ。

「ふぅ……。あれも、これも、もう叶わぬ夢か……」
「……あの、興味本位で聞きますけど、どういう妄想をしてたんですか?」
「ん? そうだな、まあ普通にデートとかもあれば、あやせには言えないようなこともあるぞ」
「な、な、なな何を妄想してるんですか、この変態! 死ねェェエェェェエェェェェェェエェェ――!」

来た! あやせ得意のハイキックだ!
ふっ、だがあやせよ、昔の俺と同じだと思うなよ。今の俺なら、その程度の蹴りを受け止めるなど容易いわアァアァアァ!!
俺はあやせのハイキックを瞬時に見切り、その足首に向けてハイキックを繰り出した!
742 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/04(土) 04:49:17.80 ID:BHkZwmfoo

「いっ!」
「うっ!」

くっ、なんて威力だ。軽く受け止めるつもりだったが、まさか足が痺れるとはな……。恐るべし、あやせ。
だが、狙い通りだ。俺の蹴りであやせの蹴りも止まった。ちょうどお互いの足首部分が接触し、お互いにハイキックの体勢のままで膠着している。
やったぞ! ついに俺は、あやせの攻撃に恐れを抱くことのない生活を手に入れたんだ!
よくやった、俺! ヒャッハーーーーーーッ!!
この時、俺に思慮深さがあれば、視線を下げるなどという愚行を犯さなかったはずだ。
だが、俺は視線を下げてしまったんだ。高く掲げられた足首からあやせの顔へ、そしてその下へ。

「あ、白」
「へ?」
「あ……」

たまたま目に入ったモノの色を思わず口に出してしまった。
ああ、もう今更だからな。はっきり言おう。俺の視線の先には、あやせたんのパンツがあったんだ。
過度な装飾がされてないシンプルな白パンなんて、なんともあやせたんらしい。
そりゃスカートなんだから、足を高く上げれば見えてしまうのも道理だ。だが、あえて言おう。これは狙ったんじゃない。事故だったんだ。
けどな、そんな言い訳が通じる相手じゃないんだな、あやせという女の子は。

「ど、どどどこを見てるんですか! 死ねェェエェェェエェェェェェェエェェ――!」
「ごはあっ!」

顔を真っ赤にして動揺するあやせ。この反応だけなら、ただの天使なんだがな。
あやせは掲げた足を素早く戻し、体を一回転させて俺の軸足を払った。
あまりの早業に、俺は足を上げたままの状態でバランスを崩す。そしてだんだんと下がっていく俺の頭――正確には顎――を、あやせは自分の膝で打ち抜いた。
あまりの衝撃に、俺の意識は一瞬で刈り取られたさ。あんなコンビネーションを繰り出すなんて、考えもしなかったからな。



俺が意識を取り戻したのは、もうすっかり日も暮れてしまった後だった。
ケータイの時計表示を見たら、もうすぐ七時になるところだ。
俺は痛む顎を押さえながら、必死で走った。飯抜きなんて男子高校生には耐え難い所業だからな。



家に着いたころには、高坂家の夕食は始まっていた。
親父に叱られながらも、なんとかメシにありつけたのだから良しとしよう。
俺はカレーを食いながら、あやせが見せた高速のコンビネーションを思い出していた。

(あれって、前に京水さんにも喰らったことがあるんだよな……)

以前、あれと全く同じコンビネーションをスパー中に喰らったことがあった。だが、何故あやせが?
その理由をしばらく考えていたが、結局はわからずじまいだった。きっとただの偶然だろう。


後日、京水さんとあやせが親戚だったと判明して驚くわけだが、それはまた別の話だ。


おわり
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/06/04(土) 04:50:25.42 ID:BHkZwmfoo
以上。

ギャグを書きたかったんだが、無理でした。ごめんなさい。
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2011/06/04(土) 05:13:19.09 ID:nI1zQktKo
>>743
乙!
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 05:32:50.89 ID:4MIeVJZDO
>>743
GJです
あやせの白パン…フヒヒ
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/06/04(土) 09:03:14.90 ID:ySJbToOL0
>>743
乙です!
NEVERとからめてくるとは…氏とは気が合いそうだ
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/04(土) 09:26:26.68 ID:1Y7hX6Ul0
>>743
乙!
今日もいい門読ませてもらたわ
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) :2011/06/04(土) 09:31:09.38 ID:z2TZiEaR0
こんなところで軟体動物を見かけるとはww
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/04(土) 10:58:10.22 ID:Yris+Cp60
桐乃・・・空手
黒猫・・・合気道
沙織・・・カポエラ
あやせ・・・ムエタイ
麻奈実・・・太極拳

これで京介を巡る異種格闘技戦まで妄想した
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 13:43:27.57 ID:QB0KEUsGo
>>743
乙。元ネタは知らないが楽しめたぜ



安価スレ立ててみたので宣伝。遊びにきてくれると喜びます。

京介「妹たちに安価で悪戯する」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307162334/
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 19:04:15.10 ID:Wcng18qjo
道場帰りの京介
そして汗臭いシャツ
思わず桐乃が涎を垂らす
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/04(土) 20:23:46.03 ID:U4wuCpPAO
クンカーの本領発揮か
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2011/06/04(土) 20:56:19.75 ID:BHkZwmfoo
桐乃(こ、これは! 兄貴が今日一日来ていたTシャツ!)ゴクリ

桐乃(い、今なら大丈夫だよね……。兄貴はお風呂だし、お父さん達は町内会の寄り合いに行っちゃって、家にいないし)

桐乃(よ、よし!)クンカクンカ

桐乃「はあぁ〜〜〜〜〜ん! 濃い、濃過ぎる! 今日の兄貴のTシャツ、臭いが濃過ぎるよーーっ!!
   汗吸いすぎて、もう汗の臭いじゃないじゃん! だがそれがいい! 
   ハァハァ」クンカクンカ

桐乃「ダメダメ! これヤバ過ぎ! だって臭いだけでお腹の辺りがキュンキュンしちゃうもん!
   いえ、もうキュンキュンなんてレベルじゃない。キュキュキュンで排卵サイクル早まる! こんなん嗅いだら赤ちゃん作る準備が整っちゃう!」

桐乃「……ふぅ。なんて危険なの。はっきり言ってドラッグレベルだっての。兄貴の行ってるジムに女の子がいなくて良かった。
   だって、こんな臭い嗅ぎながら練習してたら、もう体が火照るぐらいじゃすまないもん。こっちも発情しちゃうじゃん!
   あたしだけの兄貴がみんなの兄貴……いえ、アニキになっちゃうじゃん!

桐乃「……でも、もう少しだけ。もう少しだけなら嗅いでもいいよ……ね?」クンカクンカ

桐乃「ほおぉぉぉぉぉ。すんごい。コレすんごい。兄貴のフェロモンが、兄モンがパンパン詰まってるぅぅぅ!
   ううん。詰まり過ぎてもうパツンパツンじゃん! ボディビルダーのTシャツ並みにパツンパツンじゃん!
   つか納まりきってないじゃん! ダダ漏れよ、ダダ漏れ! おかげで、あたしも体から色んなものが漏れちゃうじゃん!」

桐乃「シャツでこれなら……パ、パパパパンツはどうなっちゃうわけ?」

桐乃「確かめなくちゃいけないよね、うん。こ、これは妹の義務なんだから! 兄貴が色んなもの撒き散らしすぎて犯罪者になっちゃったら困るもん!
   高坂家を、あたしやお父さん、お母さんの名誉を守るためにも、これは必要なことなのよ!」

桐乃「そ、それじゃ……桐乃、イキます!!」クンカクンカ

桐乃「!!!!!」

桐乃「ダメダメダメダメ!! マジでヤバ過ぎ! もうこれは兵器レベルでヤバ過ぎ! だって、臭いだけでイキかけたもん!
   汗以外にも、兄貴の……なんか色々ヤラしい臭いもつきまくりで完全にOUT!!」

桐乃「ったく、練習中になに考えてんのよ、あのバカ兄貴。なんで汗以外の臭いもこんなに残ってるわけ? むしろそっちの方が強いじゃん!
   これじゃ、ペンタゴンも黙ってないじゃん!! 国家ぐるみで狙われちゃうって!」

桐乃「これはアレね。色々とヤバい人達が動き出す前に、あたしが回収しないと!! うん、これは回収と言うか没収よ!
   そうしないとあたしまで危ないかもしれないし!」

桐乃「そ、その前に……もう一回!」クンカクンカ

桐乃「はぁはぁはぁはぁ、もう駄目。排卵サイクルどころか、子宮まで降りてきちゃうよ。つか、臭いだけで兄貴の子ども孕んじゃう!!
   卵子ポンポン出てきて二卵性とか三卵生の双子ちゃん三つ子ちゃん孕んじゃうううううう!!」



こうですかわかりません><
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 21:05:35.46 ID:D5Hj7xUFo
くんかたんが満足そうでなによりです
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/04(土) 21:09:19.82 ID:Wd1TSVnmo
くんかたんマジくんかたんww
756 :711です :2011/06/04(土) 21:13:39.81 ID:PnO+u+860
すみません。遊んでたら遅くなりました。PCにデータ移したのでいまから始めます
757 :711です 上げちゃったよ・・・PC慣れねー [sage]:2011/06/04(土) 21:16:34.61 ID:PnO+u+860
俺、高坂京介は今、あやせの家の前ににいる。何故かと問われれば

あやせ「お兄さん、ご相談があります」
と、お決まりのセリフで呼び出されたからだ。


京介「しかしな〜、浮かれて来ちまったが、どうせまた手錠をかけられるんだろなぁ…」

憂鬱だ

ガチャ

あ、誰かでくる

あやせ「あ、お兄さんでしたか。ずっと家の前にいたので変質者かと思いました。どちらでも大差ありませが」

京介「俺を呼んだのはお前だからな!!」

登場するなり酷い言いぐさだ

あやせ「では、家に入る前にお手を」

京介「ああ、分かっていたさ…」

カチ

あやせ「で、こっちは私にっと」

カチ

ん?
京介「あやせ?なんで自分に手錠を…って、あれ!?」

なんで俺とあやせが手錠で繋がれてるわけ!?

京介「あ、あやせさん?これは一体?」

あやせ「お兄さんを『確実に』逃がさないためですよ?」

あやせさん!その目を止めて!最近トラウマになりかけてんだよ!

京介「そ、そうか…」

手錠のおかげであやせが至近距離に居るというのに震えがとまらん

それからあやせの相談はつつがなく終わった。案の定桐乃のことだった。
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:17:39.71 ID:PnO+u+860
京介「じゃ、相談も片付いたし,俺帰るわ」

ガチン

あやせ「痛っ!」

京介「あ、悪い手錠したままだったな」

てか、手錠してるのを忘れるってどんだけ慣れてんだよ。嫌だな…

あやせ「もう。今外しますから。…あれ?ここじゃなかったかな?」

京介「別に焦らなくいいからな〜」

あやせ「お、お兄さん…とても言いにくいのですが…」

京介「ん〜?」

あやせ「鍵、なくしちゃいました。テヘ」

そっかー、鍵無くしちゃったかー

京介「って何ぃ!?」

どうすんだよこの手錠!?

京介「こ、壊せないのか?」

あやせ「本物の手錠ですから、それは無理だと思います」

マジか…てか本物の手錠って…どこで手に入れたんだよ…

あやせ「た、多分さっき桐乃たちと出掛けた時に落としたんだと思います。」

なんでお前は普段から手錠を持ち歩いてんだよ!?

京介「落としたって…ここに無いんじゃ同じだろ」

あやせ「だ、だから探しに行くんです!」

京介「手錠したまま外に出られないだろ」

あやせ「手錠の輪の部分は服の袖で隠して、鎖は手を繋ぐようにして挟めば分かりません」

京介「マジでか…」
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:18:40.38 ID:PnO+u+860
そんなわけで俺たちは今、いつぞやのスイーツショップ前に来てた

京介「またここか…」

あやせ「お財布に入れていたので、出した場所の何処かだと思うんですけど…」

京介「まあ、入るか」

カラン

店員「いらっしゃいませー(カップルかリア充爆発しろ)」

京介「すみません。ここに鍵の落とし物ってありませんでしたか?」

店員「ああ、はい。少々お待ちください、確認してきますので」

あやせ「聞くだけじゃ悪いですし、席について何か頼みましょう。さっきと同じ席にして周りにおちてないか、見てみます」

京介「そうだな」

あやせについて行き奥の席に座る。すぐに店員が鍵をいくつか持って来てくれた。ついでに俺はコーヒー、あやせは紅茶とケーキを頼んだ。

京介「あったか?」

あやせ「……無いですね」

京介「そうか。他に心当たりはあるか?」
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:19:31.96 ID:PnO+u+860
あやせ「う〜ん…あとは映画館とアクセサリーショップ位ですかね」

京介「そうか、じゃあ飲み終わったら近い方から行くとしよう」

因みに店には他にも客は居るのでテーブルの上で手は繋ぎっぱなしである。

そんなわけで、先ずはアクセサリーショップである

あやせ「とりあえずお店の中を一通り見て回りしょう」

京介「そうだな」

そう言って俺は下を気にしながら歩いているんだが

あやせ「あ、これ可愛いですね。でもちょっと派手かな?お兄さんはどう思います?」

京介「あ、ああ。あやせになら良く似合うと思うぞ」

なんか普通にショップピングを満喫してませんか?

店員「お客様、ネックレスをお探しですかぁ?」

京介「え、俺ですか?」

どうやら考え事をしていてネックレスコーナーを凝視していたらしい

店員「こちらならシンプルなので清楚な彼女さんにもぴったりだと思いますよぉ」

彼女とはあやせの事だろう。そりゃそうだ、こんな店に手を繋いで仲睦まじく見て回りゃカップルに見えるわな。
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:20:10.34 ID:PnO+u+860
だが待ってくれあやせは俺の事を近親相姦上等変態鬼畜兄貴だと思い、酷く嫌っている。そんな男てとカップルに間違われた日には俺の命は無いに違いない

あやせ「そうですか?京介さんはどう思います?」

京介さん!? カップルのふりか!? 確かに手錠云々がばれては面倒だが・・・

京介「い、良いんじゃないか」

恐ろしい…今は店の中だからニコニコと大人しいんだ。天使の笑顔に騙されるな。店を出たとたん、あやせは反対側に何も無い手錠をぶら下げて家路につくんだ

その後店員と適当に話し、ついでに鍵の事を聞いたが見つから無かった(あれ?なんで鍵がついでになってるんだ?)

京介「あの、あやせさん?」

あやせ「なんですか?」

京介「お、怒ってないんですか?」

あやせ「何をですか?」

京介「さっきカップルに間違われたとか…」

あやせ「そんな事でいちいち怒ったりしません!人を何だと思っているんですか!」

だってあやせだし…

あやせ「次は映画館です。行きましょう」

762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:20:44.25 ID:PnO+u+860
京介「流石に映画館の中をうろつく訳にはいかないからな、落とし物を調べてもらおう」

あやせ「そうですね。あ、この映画今日公開だったんだ。観たいなー」

どうやら今日公開の恋愛物の映画があるらしい

京介「あれ?今日桐乃と観にきたんじゃねーの?」

そこで鍵を落としたって言ってたし

あやせ「今日は桐乃のすすめでアニメ映画を観たんです」

京介「そ、そうか… どう、だった?」

あやせ「面白かったですよ。魔女っ子物は幼い頃は観てましたし。ああいうものなら、まあ悪くはないです」

京介「そっか、ついでだし映画観てくか?」

あやせ「本当ですか!早速行きましょう!」

京介「うわっ!急に走るなよ」

あやせ「はやくはやく!」

そして映画館に入っていった。定番のポップコーンを買ってやると言ったんだが、モデルであるあやせは常に体型を気にしているらしく、断られてしまった。

十数分後 映画が始まる。

正直、男子高校生の俺にはこの手の恋愛物は退屈で、終わった後は女優のおっぱいが大きかったこと位しか覚えてなかった
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:21:26.69 ID:PnO+u+860
あやせ「凄く良かったですね!お兄さん」

京介「あ、ああそうだな」

あやせ「お兄さんはどこのシーンが良かったと思います?」

京介「え!?」

まさか女優のおっぱいしか覚えてないとは言えない。急いで思い出せ!頑張れ俺の脳みそ!

京介「あー… あれだ!普段は嫌っているけど、実は妹は主人公のことが好きで、主人公と付き合っている妹の親友がそれに気づいて、一方的に主人公と別れ、それ悲しむ主人公を妹が慰めて、妹が親友を説得するシーンが良かったと思うな!自分が好き人を、兄貴とはいえ親友に譲るなんてなかなかできねーよ!あんなカッコいい妹滅多に居ないぜ?羨ましい限りだ!いやー俺もあんな妹が欲しいぜ!」

あやせ「い、意外としっかり観てたんですね…退屈してる様に見えたので…」

あれ?あやせ少し引いてない?

あやせ「あ、私パンフレットと買いたいんですけど」

京介「ちょうど出入口の所だな、ソレぐらい奢るぞ?」

あやせ「自分で出しますよ」

京介「しかし、結局鍵も見つからないな。ここにも落ちて無かったそうだし、もう夕方だ」

スタッフの人に聞いたが鍵は幾つかあったが、お目当てのものは無かった

どうしたものか…
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:22:18.99 ID:PnO+u+860
あやせ「そうですね、きゃっ!」

チャリーン

女の子「あ、ごめんなさい!」

女の子がぶつかって財布の中身をぶちまけたらしい

京介「大丈夫か?」

小銭を三人で拾っていると、なにやら鍵のを見つけた。

京介「んんー?」

なんだか見覚えのある形だ。どこだったか…確かあやせの家だったような…

京介「あやせの家?」

そういえば、この鍵は…

京介「見つけたーー!」

映画館外

京介「結局あやせの財布の中にあったとは…」

あやせ「そ、そうですね。小銭に埋もれて気づかなかったです」

全く人騒がせな

京介「早速手錠を取ってくれ!」

あやせ「………」

京介「あやせ?どうした?」

あやせ「え?あ、はい今外します」

カチャ

よっしゃー!取れた!自由だ!

だが

京介「あやせ?もう手を離しても良いんじゃないか?」

いや、俺は良いんだけどね

あやせ「もう少しだけ…」

京介「え?」

あやせ「な、何でもありません。」パッ
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:24:42.23 ID:PnO+u+860
京介「? 少し顔が赤いか?体調悪いのか?」

あやせ「…何でもありません。それよりお兄さん」

京介「何だ?」

あやせ「怒らないんですか?」

京介「何をだ?」

あやせ「結局、鍵は私が持ってたのに、色々連れまわしてしまって…」

京介「怒んねーよ、大体手錠かけといて今更すぎるだろ。それに」

あやせ「それに?」

京介「デートみたいで楽しかったしな」

あやせ「そうですね。またデートしましょうか?」

京介「マジで!?」

あやせ「冗談ですよ。さあ帰りましょうか」

京介「そ、そうか…。そうだな、帰ろう」

こうしてあやせとの手錠デートは幕を閉じた

後日談…ではないが今回のオチ

桐乃「あんた、今日あやせと出掛けたんだってね」

家帰るなり、桐乃に正座をさせられている

京介「なんのことだか分からんな。あやせと俺がデートだなんて親父がオタク趣味に目覚める位あり得ねえよ」

桐乃「とぼけんな!街であんた達を黒いのが見てんのよ!」

京介「マジ!?」

桐乃「し、しかも恋人みたいに手を繋いでたって…」

その後、訳を話すも、当然桐乃が聞き入れるわけもなく、一週間ほど理不尽な人生相談が俺を襲う

766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 21:27:36.47 ID:PnO+u+860
以上で終わりです オチが弱いな〜 詰めが甘いとはこの事か

誤字脱字、その他読みにくい等あったらすみません。
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/04(土) 21:40:21.75 ID:H27MpwUAO
>>766


あやせ相手に暴走しない京介とは珍しいwwww
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/06/04(土) 21:54:59.10 ID:BHkZwmfoo
乙。

京介さんもあやせも大人しかったな。だがそれがいい。
いつもの二人だったら、バキみたいな展開になりそうだし。
まあ、バキ展開になったら手錠の鍵云々なんて関係なく破壊しそうだが。
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/04(土) 22:54:29.92 ID:P63DrqFAO
>>766
面白いけどオチが…。ありふれてるけど桐乃の京介に対する罵倒台詞を入れるとしっくりと思うんだけど。「地味子や黒いのに続いてあやせにまで手を出して!」みたいな。
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 22:57:45.00 ID:DkXmjaQ90
乙。
確かに罵倒入れたら良かったかもね、次も期待してます!
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 03:09:13.04 ID:a2cle3YDO
>>766
たまには普通なあやせもいいなww
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 04:14:20.47 ID:ebA8GIPSO
毎日三食あやせで生きていける
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/05(日) 07:40:19.34 ID:sbffe8mu0
>>766乙です
ネタ系にならない可愛いあやせをありがとう!

>>772あやせはオカズってやつだな
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/05(日) 09:38:37.71 ID:HK6a2zcK0
乙です
ノーマルあやせは普通にイイ子
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/05(日) 22:12:53.08 ID:y/APSgqQ0
初書きあやせSSを投下しようと思ってきてみたら、直前に天使のように可愛いあやせたんが投稿されてた件

ネタも微妙に被ってるんで、数ヵ月後に出直してきますorz
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 22:16:35.62 ID:rzU0xYe0o
待て待て。早まるんじゃない
まずは投下してみよう。肌寒いから半裸待機で待ってるよ
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/05(日) 22:17:40.19 ID:2pz+R4gOo
>>775
何故諦める必要がある、何を迷うことがある投下しろ!
今は天使(あやせ)が微笑む時代なんだ!
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 22:30:01.60 ID:KId+5j1Y0
どうして諦めるんだよ!そこで!
諦めんなよ!行ける行ける!お前なら行ける!
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 22:30:54.15 ID:KId+5j1Y0
やべえ、誤爆った…orz
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 22:48:35.16 ID:M6pWCxgto
>>779
流れてきにおkだろ
励ましてんじゃん

俺も行けると思うぜ!急げ
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/05(日) 23:35:01.68 ID:y/APSgqQ0
みんなの優しさに全俺が泣いた
わかった!勇気出すよ!
最初に言っとくけど、SSとか書いたの本当に初めてなんで、生温かい目で見てくれると助かる
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 23:35:39.09 ID:B4zTUmzDO
あやせたんフィーバーきちゃったな、これ。
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/05(日) 23:42:10.80 ID:y/APSgqQ0
それじゃ……いきます

 夏休みの、とある日。
 部活から帰宅した俺を出迎えてくれたのは――天使のように可憐な微笑みをたたえた、あやせだった。
「おかえりなさい、お兄さん。……待ってましたよ」
「あ、あやせ…!?」
 まるで同棲している恋人のように、頬を染めながら嬉しそうに呟くあやせ。
 な、なんであやせが俺の部屋に……夢?夢なのか?
 どうして俺の部屋に居るのか。そもそもどうやって俺の部屋に入ったのか。――いろいろと聞きたい事があるんだが、まず最優先で問うべきは……『これ』だろうな。
「あの、あやせ…さん?」
「なんでしょうか?」
「…なんで俺のベッドに寝転んでんの?」
 まるでいつぞやの黒猫のように、あやせはさも当然といわんばかりの平静さで、俺のベッドに寝転んでいた。
 忘れてはいけないが、こいつは俺の事を「近親相姦上等の変態兄貴」と思い込んでいるのである。
 そんな相手のベッドに寝転ぶなんて、いつものあやせからは想像も出来ない。俺があやせのベッドに潜り込んだ時なんか、手錠で殴殺されそうになったしな。
「…はっ!?」
「き、急にどうしたんですか?」
「いや――カメラでも仕掛けられてんのかなぁ、って」
「そんなわけないじゃないですか!?」
「ご、ごめん!
 がばっと上半身を起こしながら気炎を吐くあやせを見て……俺はようやく、目の前のあやせが本物だという確信を得た。実は「ニセモノなんじゃないか」という疑問を捨て切れていなかったんだが、このおっかなさは間違いなく本物だ。
 この天使のようなかわいらしさと、悪魔のようなおっかなさが同居している少女は――俺が大好きな、新垣 あやせ以外に、ありえない。
「お兄さんの部屋にカメラなんか仕掛けて、どんな意味があるんです?」
「セクハラの現場を押さえて、裁判の時の証拠にでもするのかなぁ、と」
「…セクハラするつもりなんですか」
「おいおい、勘違いすんなって。前にも似たようなことを言ったと思うが、俺がお前にしてるのはセクハラじゃない。……心を込めた、真剣なアピールなんだぜ」
 ビーーーーーーーーーーーッ!
「待て待てェェェェェェッ!?」
 家の中で防犯ブザーを鳴らすんじゃねえよ!?
 家族が居なかったからいいものを……親父が居たら、現行犯逮捕されてたぞ!俺が。
 あの堅物の親父のことだ。息子を自宅で現行犯逮捕なんてしてみろ。次の日には、頭を丸めて辞職願を提出してる姿がありありと想像出来る。
 桐乃に見つかりでもしたら……想像もしたくねえ。
「我が家の平穏のためにも、ぜひとも勘弁してください!」
「ちょっ…土下座なんてやめてください!?」
 自分の部屋で女子中学生に土下座している俺を見て、あやせは引き攣った表情を浮かべながらドン引きしていた。
「……こんなつもりじゃなかったのに」
「え?」
「なんでもありません」
 拗ねたように口を尖らせながら、あやせはぷいっとそっぽを向いてしまった。
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/05(日) 23:55:06.62 ID:y/APSgqQ0
「そ、それで、今日はどうしたんだ?また桐乃のことで相談か?」
 あやせが大嫌いな俺にわざわざ話しかけてくる時は、大抵が桐乃絡みだ。たまーに加奈子絡みだったりもするが…さて、今日はどっちなんだろうな。
 俺としては、あやせからの個人的な相談でも一向に構わない。というか、むしろそうであって欲しいくらいなんだが……無いよなぁ、それは。あやせ個人の悩みなら、俺なんかよりもまず、桐乃に相談するだろうし。
 拗ねた表情のまま、あやせは逡巡するように視線をさまよわせ……最後にちらっと俺を見た。
 天使のようなかわいらしい仕草に胸が締め付けられるような愛おしさを覚えつつも、表情には出したりはしない。また「通報しますよ!」とか言い出されたら、面倒なことになる。
 あやせたんマジ天使。あやせたんマジ天使、と心の中で繰り返し呟きながら、俺はあやせが話を切り出すのを辛抱強く待ち続けた。
「…あの、ですね。お兄さん」
「ん?」
「お兄さんは……私のこと、あんまり好きじゃありませんよね?」
「……は?」
 なんで?てか、どういう会話の流れなの?
「私、お兄さんにはいつも怒鳴ってばかりで……蹴ったり、手錠をかけたり。そんなことばっかりしてるから、嫌われてるのは分かってます」
「…なあ、あやせ」
「なんですか?」
 よく見ると、あやせは大きな瞳にうっすらと涙を浮かべていた。肩も小さく震えている。
 それが――俺の勘違いかもしれないが、『俺に嫌われている』という思い込みから来ているものだとしたら。
「よーく聞けよ?」
 ――全力で否定しなきゃ、嘘だろ。
 違ったら違ったで、その時だ。思い上がった勘違いをしてしまった変態として、甘んじて罵りを受け止めてやるぜ。
「俺は…お前のことが、大好きだよ。怒鳴られても、蹴られても、手錠をかけられても。そのくらいでお前を嫌いになんかなったりしない」
「どうしてですか。……私、お兄さんにそこまで言われるようなこと、なんにもしてないです」
「俺はお前になにかをしてもらったから好きになったんじゃない。真面目で、友達想いで、ちょっと思い込みが激しくて、天使のようにかわいくて……なんにでも一生懸命なお前だから、大好きなんだ」
 うぉぉ…顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。エロゲでも、ここまでこっ恥ずかしい台詞は聞いた事ねえよ。
 いつもの冗談交じりのセクハラとは違って、割とマジ入ってる台詞だった。なもんで、「スルーされたら凹むなぁ」という気持ちと、「また、そんな冗談ばっかり…」とか言われて流して欲しいという気持ちが、頭の中でない混ぜになって、ぐちゃぐちゃになっていた。
 自分でも、あやせにどんなリアクションをして欲しいのか分からない。ただ……あやせの涙さえ引っ込んでくれるなら、それで充分だった。
 いつになく重い空気の中、見つめあうこと数秒。もしかしたら、数分だったのかもしれないが。
 時間感覚が完全に麻痺し、俺の精神があやせの視線を受け止め続ける事に限界を感じ始めた頃。
 あやせが、静かに口を開いた。
「お兄さん……ありがとうございます。お兄さんがそう言ってくれるなら、私は……」
 小さく息を呑んだあやせは、さっきまでの会話の流れにそぐわない……今の俺にとっちゃ聞きなれた感すらある「あの台詞」を口にした。
「……お兄さん、ご相談があります」
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 00:07:41.39 ID:3AZKAeRv0
「落ち着いたか?」
「はい……すいませんでした」
 ようやく嗚咽が収まったあやせは、俺が持ってきた麦茶を飲みながら、小さく息を吐いた。真っ赤になった目が、かわいそうなくらいに痛々しい。
「相談、だっけな。どうしたんだ、いったい」
 今日のあやせは、様子がおかしい。…いや、頭がおかしいのはいつもの事だが、今日のは少し違う。
 弱々しくて、壊れてしまいそうな危うさ。『どうしてかは分からない』が……もしそれが相談とやらの内容に関係あるものだとしたら。
 今回の相談は、なかなかにヘヴィなものになりそうだ。……まあ、毎度の事だけどな。
「実は、ですね……」
「ああ」
「……私、好きな人が出来たんです」
「………え」
 い、いま、なんて……?
「好き……大好きなんです。その人のこと」
「そ……そう、なんだ」
 あまりのショックに、声が裏返ってしまった。心臓が痛いくらいに跳ね回り、急に周りから空気が無くなってしまったかのように息苦しくなる。
 かろうじて表面だけでも平静を保てたのは、完全に見栄だった。本当は叫びたかった。まだ見ぬ「あやせの好きな人」とやらに対する殺意が、マッハで膨らんでいく。
「でも、その人は私の気持ちに『ぜんぜん気付いてくれない』んです。…だから、で、デート……に誘ってみようかな、なんて……きゃぁっ!?ど、どうしていきなり泣いているんですか!?」
「な、なんでもねえよ!……っ、く」
 俺の……俺のマイラブリーエンジェルが、俺じゃない他の男の事を想って、恥ずかしそうにもじもじしながら「デートに誘ってみようかな」……だと。
 我慢なんてしてられっか!くそ……くそっ!殺してやる……っ。その男、絶対に殺してやる………うぅ。
「そ、そんなに嫌なんですか?私が……他の人とデートするのが」
「ああ、嫌だ」
「ど、堂々と言わないでください……変態」
 頬を染めながら、どこか嬉しそうに俺の方を見るあやせ。その表情は、恋する乙女そのもので……俺は体中の血液を吐き出して死んでしまいそうだった。
「それで、ですね。お兄さんに相談というのが……デートの練習相手になってもらえないかなぁ、と」
「断固拒否する」
「即答っ!?」
「当たり前だろ。デートならともかく、『デートの練習』なんて…やってられっか」
 我ながら、まるでガキのような拗ねっぷりだった。ふん、構うもんか。どうせ元から嫌われてるんだし……あやせには、大好きな人とやらが居るみたいだしな!今さら幻滅されようと、痛くも痒くもねえよ。
「…なら、それでいいです」
「?」
「だから、デート……で、いいって、言ってるんです」
「…なあ、あやせ」
「は、はいっ」
「よく分かんねえんだけどさ。なんでそれを俺に頼むんだ?」
 考えてみると、おかしくね?
「どういう意味ですか」
「だってさ。お前ってば、俺の事大嫌いだろ。それに、そういう事を頼むんだったら、もっといい相手が居るんじゃねーの?自慢じゃないけど、俺はデートの経験なんて無いからな。俺と練習しても参考にならないと思うぜ」
「この間、桐乃とデートしてたじゃないですか」
「あれはノーカンだ。妹とのデートは、デートじゃねえよ」
 というか、その事はなるべく早く忘れたいと思っているので、あまり蒸し返さないでください。
「とにかく、だ。はっきり言うけど、俺はお前が他の誰かとデートするのなんて嫌だ。相手の男をぶっ飛ばしてやりたいくらいにな。……でも、俺にはそんな事する権利なんてねえからさ。…なるべく邪魔しないようにするから、お前も、俺の傷を抉るようなことはやめてくれ」
「…っ」
 あやせは『もどかしそうに』歯軋りしながら、俺を恨めしそうに睨みつけてくる。簡単に言う事を聞くだろうと思ってた相手が駄々をこねるもんだから、苛立っているのかもしれない。
「ふんっ、ならいいです!お兄さんがそこまで言うなら……その辺に居る適当な男の人に声をかけて、練習相手になってもらいますから!」
「なっ!?なんでそうなるんだよ!?普通に他の知り合いに頼めばいいだろ!?」
「うるさいうるさいっ!もういいです!お兄さんに相談したのが間違いでした。名前も知らない男の人と、手を繋いだり、き、きき、キスとか…………え…ええええ、えっちな……こととかしちゃいますから!」
 いつぞやの誰かと似たようなことを言いながら、あやせは自分の台詞で顔を真っ赤にしていた。
「アホか!デートの練習で、本番以上のことしてどうする!?」
「なら、お兄さんが練習相手になってください!」
「めちゃくちゃ言うな!」
 俺とあやせは至近距離で顔を突き合わせ、はあはあと荒い息を吐く。いつもなら赤面してしまうような距離だったが、今はそれどころじゃない。
「…どうするんですか、お兄さん?」
 あやせの瞳は、どう見てもマジだった。
 くそっ……脅迫じゃねえか、これ。
「……はぁ。分かったよ」
 降参だ。やっぱり俺は……こいつのことが、どうしようもなく大好きらしい。『デートの練習』なんていう茶番ですら、他の男とはさせたくないくらいに。
「あ、ありがとうございます、お兄さん!」
 『いつか』と同じ、天使のような笑顔を浮かべるあやせ。
 正直、微妙な心境だった。あやせに喜んでもらえるのは嬉しいが……その喜びが向けられている先に、俺は居ない。
 はぁ、なにをやってんだろうな、俺は。
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 00:10:51.50 ID:3AZKAeRv0
>>785 ラブリーマイエンジェルを書き間違えた……死にたいorz
怖くなったので、続き分をちょっと誤字チェックしてきます
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 00:10:59.06 ID:VSLlxYvIO
はやくしろ、どうなってもしらんぞー!
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/06(月) 00:15:14.74 ID:OEYub5e6o
適度に改行いれてくれー
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 00:22:58.27 ID:RSBnOowqo
フヒヒ、あやせは可愛いな
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 00:29:02.00 ID:3AZKAeRv0
 人の流れが多い、日曜の駅前。
 あやせが待ち合わせ場所に指定してきたのは、以前の偽デートで桐乃が指定した場所と、同じところだった。
 麻奈美は俺達がここで待ち合わせていたことを知らないはずだし、桐乃があやせに俺とのデートを話したりするとは思えない。
 そうなると、この符合は偶然なんだろうが……やっぱり、駅前ってのは待ち合わせのテンプレみたいなもんなんだろうな。
 腕時計を見ると、時間まではまだ三十分近くあった。どこかで時間を潰そうかと思ったが、桐乃はけっこう早めに待ち合わせ場所に現れたし……余計な動きはしない方がいいかもしれない。
 そんな事を考えながら、腕時計から前方へと視線を戻そうとしたとき、
「あ、お兄さんっ!」
 涼やかな声が、駅前に響いた。
 小走りでこちらへ駆けてくるあやせに、周囲の視線が集中する。
 あやせが向かう先に居る俺を見て、何人かは驚いたような表情を浮かべていた。
「ごめんなさいっ、お待たせしましたか?」
「いや、俺も今来たばっかりだよ」
 なんだかカップルっぽい台詞のやりとりに、俺とあやせは同時に赤面してしまう。……しょっぱなからこんな調子で、今日一日、俺は耐えられるんだろうか?
 のぼせて死んでしまうかもしれない。
「……今日はよろしくお願いしますね」
「お、おう」
「そ、それじゃ、さっそく行きましょうか」
 頬を染めたまま先に歩き出そうとするあやせ。
「……なあ、あやせ」
「なんですか?」
「ちょっとした提案なんだが……今日は『お兄さん』って呼び方、やめないか?」
「え?」
「どうせだったら、なりきった方がいいだろ?」
 桐乃だって、俺のこと「京介」って呼ぼうとしてたし。
 雰囲気を出すんだったら、そうするべきじゃないだろうか。……まあ、半分くらいは俺の個人的な願望であることは、否定しない。
「で、でも……」
「あ、嫌ならいいんだぜ?無理にとは言わねえからさ」
「い、嫌じゃないです。……そうですね。そっちの方がいいかもしれません」
 普段は透き通るように白いあやせの肌が、ぱっと見ただけでも分かるくらいに赤く染まっていく。
 緊張した面持ちのまま……あやせは小さく呟いた。
「今日は……よろしくお願いしますね、京介…さん」
「お、おう」
 まるでナイフで刺されたかのように痺れる俺の心。
 やばい。マジ可愛い。あやせたん、マジ天使。
「あのですね、おに……き、京介さん。私からも提案があるんですけど……」
 あやせはもじもじとしたまま、『提案』とやらをなかなか言い出そうとしない。
「今日は遠慮するなって。お前のためなら、多少の無理難題は聞いてやる」
「ま、またそんな……本当ですね?なら……」
 頬を染めたままのあやせは、おずおずと右手を差し出してきた。
「ひぃっ!?」
「な、なんで逃げるんですか!?」
「だ、だってお前!多少の無理難題は聞くっつったけどさぁ!こんな街中で手錠は、さすがにありえねえだろ!?」
 手錠つけたまま女子中学生とデートなんてしてたら、絶対に通報されるよ!お前にならまだしも、警察に本物の手錠なんてかけられてたまるか!
「違いますっ!?お兄さんは私をなんだと思っているんですか!?」
「今までお前にされてきた事を思えば、むしろ自然なリアクションだという自負があるんだが」
 その天使のように愛くるしい仕草に、何度騙されてきたことか。あやせが俺にかわいいところを見せてくれるのって、たいがい俺をはめようとしてる時だもんな。もうその手は食わないぜ。
「私はただ、手を繋ぎたいなって!………ぁ」
「え」
 そ、そうだったの?
「もういいです!お兄さんと手を繋ぐなんて、ありえません!ちょっとした気の迷いでした!」
 怒りのあまり、俺の呼び方がすっかり元通りになっている。
「待ってくれ!繋ぐ!繋ぎたいです!お願い!」
「ちょ、こんな所で土下座なんかしないでください!?」
 今までの人生で、一番のマジ土下座だった。この機を逃せば、俺はきっと、これからの人生をずっと後悔しながら生きていく事になる。人目なんか気にしてる場合じゃない。
 そんな俺の誠意が伝わったのか……あやせは呆れたような苦笑を浮かべつつ、そっと手を差し出してくれた。
「本当にしょうがないですね、お……京介さんは」
 慈愛に満ちたその笑顔は……まさしく天使そのものだったよ。
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 00:32:17.67 ID:3AZKAeRv0
>>788 改行ごめん…
テキストをコピペしてるんだけど、改行をさせるタイミングがいまいち掴めないんだ
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 00:44:33.13 ID:3AZKAeRv0
 あやせの手は、マシュマロなんて目じゃないくらいに、温かくて柔らかかった。絡めている指―驚け。なんと恋人繋ぎだ―から伝わる感触のせいで、俺の脳は酔っ払ったみたいにくらくらと酩酊している。
 実感した。俺はきっと、一生あやせに頭が上がらない。
「?どうしたんですか、京介さん?」
 大きな瞳をきらきらと輝かせながら、上目遣いでこっちを覗き込んでくるマイエンジェル。これが本物のデートだったなら、とっくに抱きしめていたことだろう。もちろん、これはデートのフリなので、実際にそんなことをすれば、あの悪夢のようなハイキックが飛んでくるに違いない。
 ――そうわかっていても、言わずにはいられなかった。
「ん、いや……やっぱ俺の彼女は可愛いな、ってさ」
 調子に乗りすぎたかもしれない。「なに言ってるんですか、この変態![ピーーー]エエエエ!」なんていう罵声が飛んでくるかと思ったのだが、
「…本心ですか、それ」
「当たり前だろ」
「……ありがとうございます」
 潤んだ瞳が、さっと伏せられてしまう。
 繋いでいる手が、きゅっと握られた。気のせいなんだろうけど、「嬉しいです」とでも言われているような気がして……フリだと分かっているのに、俺まで嬉しくなってしまった。
 な、なにかがおかしいぞ……。あのあやせ様が、こんなに大人しいわけがない。
 ――あ、そっか。これは『デートの練習』であって……つまりは、そういうことだ。
 そりゃ大人しくなるわけだ。『好きな人』相手に「[ピーーー]」とか言えるわけがないもんな。
 あやせが普段よりも十二割増しで天使なのも……その瞳には、好きな人とやらが写っているからなんだろう。
 なんだかいたたまれなくなってきた気持ちを吹き飛ばすために、俺はわざと大きな声であやせに語りかけた。
「そういや、観たい映画ってどんな内容なんだ?」
 説明が遅れてしまったが、俺達は今、「定番だけど、映画にでも行くか」という俺の提案によって、映画館へ向かっている最中なのである。
 「エロゲーの選択肢をそのまま言うな!」という桐乃からの理不尽な助言を、見事に活かした結果、
「映画…いいですね。なんかいかにも『デート』って感じで…」
 という台詞と、嬉しそうな笑顔を引き出す事に成功した。
 なに?言い方を変えただけじゃねえか、だって?
 違うよ。桐乃とのデートでは、心底「エロゲーの選択肢どおり」に言っただけの台詞だった。
 あやせと映画に行きたかったのは、俺の本心だ。
 ――勘違いの無いように言っておくけどな。桐乃にした「植物園とかどうだ?」って提案も、俺なりに真面目な提案をしたつもりだったんだぜ?
 それをにべもなく却下された俺の心情も、ちっとは分かるだろう?エロゲーの選択肢を、そのまま言いたくもなるよ。
「今やってる映画だと……これとか面白そうだと思うんです」
 そう言って、あやせはバッグの中から二枚のチケットを取り出した。
 これはたしか、最近CMで頻繁に流れている…恋愛映画だ。
「お兄さんは、こういう映画とか大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。………てか、あやせさん?」
「はい?」
「……なんで、これから行く映画のチケットを、既に持ってるんだ?」
「…あ」
 分かりやすく「しまった」という顔になったあやせは、視線をあちこちにさ迷わせてから、観念したように白状した。
「じ、実は……最初から映画には行きたいな、とは思ってたんです。だから、お兄さんが映画に行こうぜって提案してくれて……とっても嬉しかったです。なんだか、心が通じ合ってたみたいで」
 とんでもなく恥ずかしい台詞を言い放った本人は、とんでもなく可愛らしい様子ではにかんだ。
 心臓の鼓動が痛いくらいに跳ね回る。息苦しくて、視界がぼやける。
 あやせのこんな可愛らしい姿を見れて、嬉しくて。まるで夢を見てるんじゃないかと思えてくる。
 
 ――夢。
 
 ……似たようなもんかもしれないな。
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 01:03:17.56 ID:3AZKAeRv0
 それからのデートは、基本的にあやせ主導で進んでいった。
 俺一人では、とても入れないような大人っぽい雰囲気のカフェで、映画の感想を語り合ったり。アクセサリーショップでペアリングを嵌めて「お揃いですね、京介さんっ♪」なんて言われて、舞い上がったり。
 デートの練習としては、なかなかにリアリティのあるものだったと思う。あやせも楽しんでくれてたみたいだし、どうやら今回の相談も、無事に終える事が出来そうだ。
 あやせがデートの締めに選んだ場所は、いつもの公園だった。裏に交番があるこの場所に、あやせと二人。通報されやしないかという怯えで自然と鼓動が早くなる。……今日に限っては、それだけが原因じゃないかもしれないが。
 ベンチに二人並んで腰掛ける。
 夕陽に照らされたあやせは……今日だけで何度そう思ったか分からないが、本当に可愛かった。天使という形容が、冗談ではないくらいに。
 艶やかな黒髪が、オレンジ色に淡く輝いている。手を伸ばして撫でてみたい衝動に駆られ、俺は慌ててあやせから目を逸らした。
「今日はありがとうございました、京介さん」
「こっちこそ、ありがとな。めちゃくちゃ楽しかったよ」
「…はい」
 むず痒い沈黙。なにかを言いたいけれど、この空気を壊したくない。
 なにより、会話が進んで……『デートの練習』が終わってしまうのが、怖かった。
 あやせは、どうなんだろうな?
 あやせが沈黙する理由が分からず、俺はちらちらとあやせの様子を窺う。
「…京介さん、最後に一つだけ、お願いがあります」
「な、なんだ?」
「実は……このデートには、目的があるんです」
「へえ…どんな?」
「…こ、告白を、しようと……思って」
 告白。その言葉を聞いた瞬間、胸が締め付けられるように痛んだ。あまりにも痛くて、思わず表情が歪んでしまう。
「『この間』、言われたんです。俺も君のことが大好きだよ、って」
 イラッ。それまでの穏やかな気持ちが嘘だったかのように、胸の中で暗い感情が膨らんでいく。
「…私のこと、本当に好きで居てくれるんだなって……やっと自信が持てたんです」
 ――限界だった。
「……そうか。それじゃ、頑張れよ。応援してる」
「え?ちょ、ちょっと、お兄さん!?」
 呼び掛けるあやせの声を振り切って、俺は早足で公園の出口へ向かう。
「お願い……最後のお願い、まだ聞いてもらってません!」
 そんなの、聞かなくても分かるよ。どうせ、
「告白の練習をさせてください」…とか、そういう話だろ?
 ごめんな、あやせ。やっぱり俺は、どうしようもないダメ人間らしい。
 たとえ練習でも、お前が他の男に告白するところなんて……見たくねえよ。
 あやせの呼び止める声が聞こえなくなり、出口まであと数メートルというところで、
 
 背後から、誰かに抱き締められた。
 
 甘い香りが鼻孔に届く。背中に感じた体温は、少し熱かった。
「お願いですから、最後まで聞いてください……っ」
 切羽詰った声には、嗚咽が混じっていた。
 体が鉛のように重い。だというのに、あやせの声に反応して、俺の体は勝手にあやせへと向き直る。
「どうして………どうして気付いてくれないんですか…っ!」
 俺の胸へ、あやせの小さな拳が叩きつけられる。
 いつかのハイキックとは比べ物にならない、女の子らしい軽い拳だった。
「今日楽しかったのは、練習だったからじゃありません!……お兄さんと一緒だったから楽しかったに決まってるじゃないですか!」
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 01:06:19.98 ID:3AZKAeRv0
「え……」
 それって、どういう…。
「いつもお兄さんとお話するのが楽しかった!お兄さんが一生懸命相談にのってくれて、嬉しかった!……結婚しようって言ってくれて、本当に嬉しかった…」
 限界まで溜まっていた涙が、一滴零れた。それを皮切りに、ぼろぼろと大粒の涙が溢れてくる。
「『あれだけ』分かりやすく言えば、きっと気付いてくれるだろうって…そう思ってたのに。お兄さんは『全然気付いてくれませんでした』」
「…っ」
「だから……最後のお願いです、お兄さん。ちゃんと聞いてください…お願いします」
 心の底から搾り出されたような、切実な声だった。
「ああ…分かったよ」
 あやせの瞳を、正面から覗き込む。涙で輝く瞳が、真っ直ぐに俺を見つめる。
「お兄さん、私は……ずっと前から、」

「お兄さんのことが、好きでした」

 足がふらつきそうになった。眉間を打ち抜かれたような衝撃のせいで、視界が揺らぐ。
 あやせ曰く『全然気付かなかった』俺でも……ここまではっきりと言われれば、勘違いのしようもない。
 練習でも、ましてや冗談でもない。
 あやせが、俺に「好きだ」と……告白してくれた。
 死ぬかと思った。原因が分からないけれど、そう思った。息が苦しくて、吐く息がやけに熱くて。膝は笑っているし、視界は相変わらず定まらない。
「あ、………っ」
 何故かあやせの口が堅く結ばれた。照れ…ではない。
 …悲しんでいる?
「や、やっぱり、お兄さんは……冗談、で…」
「……ぁ」
 その一言で、あやせが再び涙を流し始めた理由に、ようやく思い当たる。
 あやせは、俺からの返事を待っているのだ。
 俺があんまりもたもたしているもんだから、
「いつもの言葉は、やっぱり冗談だった」なんていう勘違いでもしてしまったのか。
 違う。そうじゃない。
 俺は…自分の気持ちを、はっきりとあやせに伝えなければいけない。
「あやせ」
「っ!」
 あやせの肩が、びくっと震えた。
 ……俺には「全然気付かない」なんて言っておきながら、お前だって俺の気持ちが分かってねえじゃんか。
「…俺も、だよ」
「……え?」
「なんか今さら、って気もするんだけどさ。あらためて、はっきり言っとく」
 緊張で止まりそうになる気持ちに渇を入れるため、一息吸い込んだ。
「俺も、お前のことが大好きだよ。真面目で、友達想いで、ちょっと思い込みが激しくて、天使のようにかわいくて……俺なんかのために、こんなに一生懸命になってくれてる。そんなあやせが、俺は大好きだ」
 あやせがなにかを言う前に、俺はあやせを抱き寄せた。
 一瞬の抵抗があって……あやせは静かに、俺へと体重を預けてくれた。
「いいんですか、お兄さん?」
「なにが?」
「私、とっても嫉妬深いですよ?」
「そっか。……むしろ、嬉しいよ」
「す、素直じゃないかもしれません。……なるべく、直すようにはしますけど」
「ぜひそうしてくれ」
「そ、それに……お兄さんのことが、本当に……」
 言葉の最後の方は、あやせが俺の胸に顔を押し付けてきたせいで、よく聞こえなかった。
 その代わり、なのかもしれない。背中に回された手に、ぎゅっと力が込められた。
 お返しに、俺もあやせを強く抱きしめる。気持ちが伝わるように、しっかりと。
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 01:07:57.92 ID:3AZKAeRv0
 これから先、俺とあやせがどうなっていくのか……今の時点では、想像も出来ない。
 はっきりいって、今は頭が蕩けすぎてなにも考えられない。
 ただただ、これが夢なんかじゃないと確かめるように、あやせを強く抱きしめる。今の俺に出来る事なんて、そのくらいしかない。
 ああ、でもな。たった一つだけ、蕩けきった頭でも断言できるよ。
 腕の中の愛しい彼女を見つめて、俺は内心で呟いた。
 
 俺の彼女は、こんなにも可愛い――ってな。
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/06(月) 01:08:59.65 ID:3AZKAeRv0
以上で終わりです
お目汚し、失礼しました
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/06(月) 01:13:21.65 ID:jeRuauE80
乙でした〜、良かったとおもいます・・・あやせ可愛いな〜
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/06(月) 01:17:05.24 ID:bgWls9/P0
あやせたんマジ天使
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/06(月) 01:26:34.35 ID:7LOfZzKN0


お目汚しどころかレーシックされた気分だ
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/06/06(月) 01:46:44.86 ID:Hxg4nL330
あやせたんがまぶしすぎて目が開けられない

とにかく乙だった!
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/06(月) 02:46:56.55 ID:poeu8FVpo

あやせは正義
メール欄に「sage saga」って入れておくと伏字にならずにすむよ
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/06(月) 04:25:30.56 ID:0XIOG5mL0
>>795
乙!!あやせマジ天使
あやせスレの住人だよな多分
これからも楽しみにしてるぜ
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 04:42:51.83 ID:r6t98SXDO
>>796
読んでて俺まで頭クラクラしてきたww
あやせマジ天使
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/06(月) 06:02:26.90 ID:UVSpH80Ao

これからも機会があれば書いてくれ
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/06(月) 08:21:48.38 ID:Nl0vinef0
>>795乙!

おかしいな...顔のにやけが止まらない
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 08:39:00.27 ID:D/fQXytSO
この1週間くらいであやせSSが6件投下されてるのか
そしてどのあやせも可愛い

うん
いい流れ
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/06(月) 12:53:30.87 ID:gRnnKldAO
乙!あやせマジ天使!

今度メルルのアトリエが出るんだが、小ネタくらいにはならないか?
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 21:10:48.83 ID:q5Jh3AJl0
>>795



でもってあやせが京介にかける手錠のチェーンの形がハート型になると…
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/06(月) 22:49:31.12 ID:mrHODttno
あやせたんマジ天使…
桐乃どんな反応するんだろうなぁ
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/06/06(月) 23:11:09.61 ID:jKMiVniJ0
初投稿です。7番煎じのあやせネタ逝かせていただきます。
811 :jKMiVniJ0 :2011/06/06(月) 23:19:37.66 ID:jKMiVniJ0
俺の女神がこんなにも美しいわけが無い
 今日もまた俺の携帯にラブリーマイエンジェルことあやせたんからメールが来た。
「私の家に来ていただけますか?」
手錠に繋がされたり、ライターに火あぶりされたりしてもあやせたんからの電話があれば 即参上する。なぜなら俺はあやせたんという存在に心奪われた男だからだ。
「お兄さんすごい顔していますよ。どんだけ急いで来たのですか?」
「ぜえぜえ…あやせといる時間を少しでも伸ばしたいからな」
急いできたので息が絶え絶えになりながら俺は答えた。
「また調子のいいことを言って…上がってください」
あやせの部屋に入ってすぐ俺はあやせの前に腕を差し出した、どうせやられることは分かっているのなら、自分から差し出したほうが早い。
「お兄さん何ですか腕なんか出して、ハッ…まさかお兄さんがそんな趣味に目覚めるなんてきっと桐乃とも…」
「ちげーよ、きっと今日も手錠をかけられると思ったから先に手を出しただけだよ」
「もう手錠はしません、でも勘違いしないで下さい。襲い掛かってきたら大声を出しますから。」
「わかっているって、それがあやせ流のスキンシップなんだろ。押すなよ、押すなよ。絶対に押すなよ。っていう例のやつだよな」
俺が答えると…  ビビーっていう警報音が部屋に鳴り響いた。
「うわー  冗談だって俺が悪かった親御さんが来る前にそれを止めてくれ」
「大丈夫ですよ。お母さんは会合で今日は留守にしています。やっぱりお兄さんは信用なりません」
音が鳴り止むと同時に俺の腕に恒例の銀のブレスレットが装着された。やっぱりあやせはこうですよねー
「いつも相談に乗ってくれているお兄さんにプレゼントです。お茶持ってきますね。部屋を漁ったりしたら…」
ニコって微笑んであやせは部屋を後にした。
812 :jKMiVniJ0 :2011/06/06(月) 23:22:28.81 ID:jKMiVniJ0
あやせがいないうちに部屋を見渡す。相変わらず石鹸のいい匂いと清潔感漂う部屋の装飾に思わず見とれているといくつかの写真があった。そのいくつかに眼鏡をかけた黒髪の小学生高学年ぐらいの女の子の写真を見つけた。少し影がある感じで、もし黒猫が眼鏡をかけたらこんな風になるのだろうか?
「これはあやせなのか、あやせだよなぁ、もしあやせだとしたら、眼鏡だと…あやせたんに眼鏡だと…鬼に金棒、桐乃にエロゲー、00にオーライザー、あまりの美しさに俺のリヴァイアサンがトランザムしてしまうではないか、あやせたんに眼鏡ってことは、メガあやせだよな。やっべーすげーいいよメガあやせきたー、メガあやせの圧倒的な性能に俺は心奪われた、このきもちまさしく愛だ、フォー俺の嫁決定ぃぃぃぃぃいいいいー」
なんて隣の部屋の主を笑えないような狂乱振りをしていると階段を上がる音を聞き逃したらしくドアを開けたあやせが入っていた。
「何をしているのですかお兄さん。ま、まさかタンスを漁って私のパンツをくんかくんかしていたのではないでしょうね」
「違うぞあやせ、これは桐乃のまねだ、もしこのめがねっ娘を桐乃が見たらこんなリアクションをすると思って思わずやってみてしまったんだ」
写真を見ながら我ながら苦しい言い訳を披露した。
「嘘吐かないで下さい。お兄さんが眼鏡っ娘好きなのはお姉さんから聞いています。お姉さんにいががわしい眼鏡っ娘の写真を見せたのも知っているんですよ。それに桐乃がそんな醜態を見せ…」
言いかけた途中でメルルのコスプレショーでの桐乃の大はしゃぎぶりを思い出したのか黙り込んだ。
「すまん。許してくれこの眼鏡っ娘はあやせかあやせなのか、ちょっと影がある感じだけどかわいいじゃないか、そうか昔は眼鏡かけていたんだなぁ」
俺は目をうるうるさせながら両手で写真の眼鏡っ娘に指を指した。
「私視力が弱くて小学校の時は眼鏡をかけていたんです。苛められてるほどって言うわけではなかったんですが、長い髪をからからかい混じりに貞子って言う男子もいたりして、当時は自分のことあまり好きではなかったんです。中学に入って桐乃にメガネ外したほうが可愛いよって言われて仲良くなって、桐乃の紹介でモデルを始めたんです。桐乃のおかげで私変われたんです」
 あやせたんが眼鏡を外したのはあいつのせいだったのか、だからこいつあんなに桐乃ラブなんだな。それよりもこんなに可愛いラブリーマイエンジェルを貞子なんて言うなんて、男の風上にも置けないな。
「そうか取り乱してすまなかった。それより何の用があって俺を呼んだんだ」
「だから相談に乗ってくれているお兄さんにプレゼントがあるんです」
「プレゼントっていうのは、このすばらしい銀のブレスレットのことじゃないのか、いやー実にいい仕事しているではないか」
俺は目をつぶりながら腕を組んで、手錠をジャラジャラ鳴らしながらうんうんと頷いた。
「お兄さん今から見せますから、そのまま目をつぶっていてくださいね」
 まさかあやせたんのあんなとこ、とかこんなとこ、とか見せてくれるのか、まてまてまていくらなんでも飛躍しすぎだ、黒猫のも結局見られなかったし、期待しながら待っていると
813 :jKMiVniJ0 :2011/06/06(月) 23:29:07.67 ID:jKMiVniJ0
「もういいですよお兄さん」
 あやせに言われ目を開けるとそこには天使ならぬ、メガ天使が俺の目に映っていた。なんとラブリーマイエンジェルが眼鏡を掛けているではないか。
「すげえ、あああまりの神々しさに涙がとまらねえ、ありがたや、ありがたや」
 俺はまるでご本尊を拝む老人のようにあやせの前で手を合わせていた。
「もうお兄さんは大げさですね、それで私の圧倒的な性能に心奪われましたか?」
 あやせは意地悪な笑顔で微笑む。ああなんて美しいのだろうまるで女神のようだ。
「ああ今まで生きた甲斐があった、もう死んでもいい」
「さすがにそこまで言われると引きますね、そういえばお兄さん彼女と別れたらしいじゃないですか」
「桐乃から聞いたのかな、その通りだあやせ、これでいつでもお前にセクハラをすることができるぜ」
 カチ。バチバチバチィ。
 光彩を失った目であやせは先端からスパークが、飛び出している機械を取り出した。
「お兄さん茶々を入れるのはやめていただけますか?」
「悪かった。ごめんなさいスタンガンはシャレにならん止めてくれ」
 こえーよ、やっぱりこの女こえー、でもこの恐さがたまらない。黒猫騒動以後新しく身につけたスキルを駆使し、五体倒置の状態で女神に許しを請うた。
「これでお兄さんにまた相談することが出来ますね。私桐乃の趣味のこともっと知りたいと思っているんです、今度私と一緒に秋葉原に行ってもらえますか?」
「二人でいうことはもしかしてデートか、もちろん行くよ、行くに決まっているだろう」
「デートじゃありません。勘違いしないで下さいあくまで桐乃の趣味を知るためです」
 あやせルート確定かと喜んでいた俺の前にクラシックの着メロなのか、あやせの携帯が鳴っていた。どうやら相手は桐乃らしい。
「もしもしあやせぇー、今日確かに親御さんいないんだよね?もし変な人が来てなにかあったら大変だから明日は休みだし、もしよかったらうちに泊まらない?いまから迎えに行くね」
「大変です今から桐乃がうちに来るみたいです。ごめんなさい手錠を外しますから、早く帰ってください」
 あやせの部屋で桐乃と鉢合わせになるわけにいかず、相手の返事を聞かないうちに電話を切ってしまった妹を恨みながらあやせの部屋を出ようとすると家の呼び出し音が聞こえた。はじめから来るつもりだったんだなこんちくしょう。
「てゆうかもう来ちゃった。あやせいるー」
「ちょっとまってー桐乃。取り合えずお兄さんはクローゼットに隠れてください。間違っても中で変な事しないで下さいよ」
ガチャン。再び俺の腕に銀のブレスレットが装着され、俺はクローゼットに押し込められた。そしてあやせは桐乃を連れて部屋に戻ってきた。いつの間にか眼鏡も外していた。
「あやせいきなり来てごめんね。あっわざわざお茶用意してくれたんだ。ありがとね」
桐乃は俺が飲みかけたコップに口をつけた。間接キスじゃねーか、もしあいつそれに気付いたら烈火のごとく怒りやがるだろうな。
「そうだ。あいつに連絡しとかなくちゃ、えーと今日あやせが家に来て泊るけど色目を使ったり話しかけたりしたら[ピーーー]からっと」
 ピッピッと笑顔ですばやくメールを打つ妹様を尻目に、俺は着信が掛かろうとしている携帯の電源を不自由な腕で消そうとするのに必死であった。
「よしっと、じゃああやせ準備ができたら行くよ」
「うん。私は大丈夫、さあ行こう桐乃」
 あやせは桐乃と手を繋いで部屋を出て行った。
 あれ俺忘れられてね。ちょっとまてクローゼットの中に監禁されている俺は、どうなるんだ。まさか放置プレイかあやせたん。
「せめて手錠だけは外してくれー。もどってきてーあやせたん」
新垣家に一人残された俺の絶叫が、クローゼット内を響きわたった。
終わり
814 :jKMiVniJ0 :2011/06/06(月) 23:34:27.76 ID:jKMiVniJ0
以上です。最後の方が無理にまとめてしまったためにかなり強引になってしまった。小説って書くのが難しい、感想をいただけるとうれしいです。
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 00:10:03.51 ID:nJTOvD/DO
>>814
展開は良いのだが
もっと台詞に…とか、とか間を使って喋ってる感じ出して欲しい
現状だと起伏なくて棒読みに見える
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/07(火) 01:07:00.75 ID:kLUIKxAAO
>>814
話が面白ければ特に細かいことは気にならない俺だけど、やっぱ最後は無理矢理感が否めない
それまでの流れは面白かったから余計にそう感じたのかも

あと、セリフに?以外の感嘆符(!とか!?とか)があるとテンポよく読めるかも
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/07(火) 01:12:42.35 ID:kLUIKxAAO
書きたい内容があるのに、台本形式じゃ厳しいから地の文(モノローグ)形式で書こうと思うと途端にどう書けば良いか迷って結局書けない・・・

プロット的なのはメモってあるから、後は書き起こすだけなのに
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/07(火) 01:17:56.90 ID:8sNKVgJAO
>>814
乙!面白かったよ
地の文と台詞の部分は空行いれると読みやすくなるかも
横書きの場合、詰まってるとなんか読みにくい
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 01:35:52.28 ID:pGl6a9DDO
>>817
モノローグなら、実際に声に出して書いてみたら良いと思うよ。

おいちゃん、期待してるからね。
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/06/07(火) 04:20:36.18 ID:tR7rhDK00
みんなあやせたんすきすぎだろ
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 06:46:38.18 ID:cX9IuiWSO
ここがあやせSS総合スレになる日も近いな
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/07(火) 07:36:07.43 ID:PXpN1e4L0
なにそれ?





それってステキやん?
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 08:44:24.24 ID:uizpg9yf0
それじゃあ行き場を失った他のキャラは全部エロパロ行きか

俺得
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 09:08:10.83 ID:0hC0IBur0
>>814


>>823
桐乃・黒猫・沙織「ぐぬぬ…。」
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 18:33:47.38 ID:kUN63PsFo
>>814
乙。やはりあやせといったら手錠だよな



ところでブリジット√はまだですか?
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/07(火) 22:12:09.56 ID:h2L4p/kAO
>>814
展開はいいんだけど最後が駆け足気味でもったいない。この展開なら「クローゼットの中であやせと桐乃のやりとりに一喜一憂する京介」で更に話が続けられる。00ネタに拘ると難しいかもしれないが。
次の投稿も楽しみに待ってます。
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 23:56:04.33 ID:cX9IuiWSO
このスレのSS需要って

あやせSS>幼女SS≧加奈子SS≧沙織SS>その他

こんな感じだよな
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 00:37:35.51 ID:twG7g4PIO
桐乃「はぁ?なにいってんの?キモいんですケドー」
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 00:43:30.01 ID:dkFCdOwXo
>>827
だいたいあってる。
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 01:33:58.43 ID:y8/grop1o
一番いい珠希ちゃんSSを頼む
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 02:17:27.29 ID:Y99ieiLDO
>>827
大体あってる
桐乃と黒猫は個別スレのまとめ読んで満足しちゃってるかもなぁ
そして案の定アニメ終了と共に下火になった地味子人気
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 02:32:56.50 ID:jEmjywPo0
>>827

あんたの言う通りだなww

大体あやせ・沙織・黒猫・桐乃・加奈子の内1人のSSが投下→幼女ルートマダー?という声が→幼女投下→また最初に戻る

の流れだなww
しかし今気付いたが無限ループって怖いな…。
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 05:37:25.98 ID:8c7uPg0SO
桐乃と黒猫のSSは個別スレで大盛況だしなぁ……

ってことで、もうこのスレはあやせ・加奈子・沙織の3本柱でやってくしかないだろ!
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 07:52:47.22 ID:iuc+VARDO
まぁあんま決め付けるのもよくないだろう。
桐乃や黒猫SSだって投下しようとした人がしにくくなっちまう可能性もある。


つまり、小ネタ、力作なんでもこいってわけだ!



あやせやブリだと尚嬉しいが……
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/08(水) 08:00:34.01 ID:7RvmuvFio
あやせはワンパで飽きてきたけどね
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 08:59:19.22 ID:NZF1HlkDO
ではワンパじゃない作品をどうぞ
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 10:16:50.34 ID:gr0/tkC10
あやせメインってわけじゃないけど投下します。
私は今、目の前の光景が信じられないでいる。視線の先にには血まみれになって倒れている兄貴。
私とあやせは何が起きたか理解できずに呆然としていた。


ガチャ、いつものように兄貴の部屋の扉を開ける。今日は買い物の手伝いをさせるためにきたのだ。
「兄貴〜服買いに行くから早く着替えて」
「は?こっちは受験生なんだぞ・・・なんで買い物に付き合わなきゃならねーんだよ」
「チッ・・・今度あたしらの雑誌で男性受けするファッションの特集するんだけど
 その参考を聞きたいの。それに夏用の服も買いたいし荷物が多くなるわけ」
「それならそうと早く言えよな、てか俺にファッションセンスなんざないけどいいのか?」
「別に・・・あんま仲の良い男子の同級生も知り合いもいないから『仕方なく』あんたに頼んでんの」
兄貴にみて欲しいなんて素直に言えるわけないので『仕方なく』を強調して言った。兄貴は渋々って感じだが行く気に
なってくれたようだ。シスコンならもっと嬉しそうにしなさいよね。
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 10:19:27.34 ID:gr0/tkC10
渋谷ではいつものように清楚な服を着たあやせが待っていた。うん、いつもどおり可愛い。流石は私の親友だ・・・兄貴に釘刺すの
忘れてた。
「あやせに色目使ったらぶっ[ピーーー]から」
「分かってる、てかんなことしねーよ」
ぶっきらぼうに言ってはいるが嬉しそうなのは顔にでている。あたしの頼みにはそんな素振り一切ださなかったの
腹立たしい。
「おはよう桐乃、あとお兄さん今日はよろしくお願いします」
「おはよ〜あやせ」
「おう、こっちこそよろしくな」


それからあたしら3人は色んな店を回った。兄貴もなんだかんだ結構楽しんでる様子だった。
今日は3人で夕飯を食べることにしていたのでちょっと遅くなるとお母さんには言ってある。もちろん兄貴にはついさっき言った。
そして帰りに事故は起きた。
「今日は楽しかったぜ。誘ってくれてありがとな」
「あたりまえじゃん。こ〜んな可愛い美少女2人と買い物できたんだから」
「うふふ・・・そうだね桐乃」
あたしとあやせは話しに夢中になって気づかなかった。1台の車が近づいて来てることに
グイッ・・・ドンッ!!
「何すんのよ!?」
「キャ・・・」
あやせとあたしは急に後ろ向きに倒された、倒したであろう人物に文句を言おうと前をみたらそこには車に撥ねられた兄貴の姿。周りからは叫び声がきこえる。
そんな中、あやせとあたしは呆然としていた。
「い・・・」
目の前の現実を認めたくなかった
「いや・・・」
あの普段頼りないけどどこまでも優しくて、何度もあたしを助けてくれたあの兄貴が・・・
「いやーーーーーーーー!!」
血まみれで倒れているこの・・・現実を
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 10:26:11.80 ID:gr0/tkC10
駄文ですが反応をみつつ夜までに続きを投下しようと思います
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/08(水) 12:29:49.90 ID:4mK2Id0O0

ここでとめるの?
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/08(水) 13:34:23.83 ID:9UbapKj2o
はやく続きを!
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/08(水) 13:43:45.45 ID:9UbapKj2o
はやく続きを!
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 14:05:08.59 ID:gr0/tkC10
一応続きです
あの事故の後はほとんど覚えていない。うっすらと覚えているのは救急車の音とあやせの泣いている声だ。
気づいたらあたしは自分のベッドの上にいた。

「昨日のはきっと夢だったんだ・・・」
そう呟きリビングに降りていくとリビングには暗い顔をしたお母さんとお父さんがいて・・・兄貴はいなかった。
だけど昨日のは夢だったのを信じたくてお母さんに聞いてしまった。
「ねえ、兄貴は?」
聞いた瞬間にお母さんは準備してた手が止まり泣き出してしまった。そしてお父さんが近づいてきてあたしに教えてくれた。
昨日の出来事を。
兄貴は救急車で最寄の病院に緊急搬送されてすぐさま手術に入ったこと、あやせは泣きじゃくりあたしはあやせを慰めていたらしい。
手術は時間がかかったが無事に成功して一命は取り留めたらしいが重傷らしい。じつはついさっき入院の準備のため帰ってきたらしい。
「兄貴のお見舞いいくんでしょ!!あたしもつれていって」
「駄目だ。おまえは学校があるだろ。それをおろそかにすることは許さん!!」
「そうよ桐乃。学校が終わったらすぐに連れて行ってあげるから」
それでもなお食い下がろうとするとお父さんににらまれた。しかたなく学校に行くしかないらしい。・・・・・・兄貴


学校につくとあやせが暗い顔で近づいてきた。
「ねえ桐乃・・・お兄さんは大丈夫?」
「・・・・・・うん、手術は成功したって」
「よかった・・・本当によかった」
成功したのを教えるとあやせは泣き出して崩れ落ちてしまった。ほんとに兄貴の心配をしてくれていたのだろう。
あとは兄貴の回復を待つだけだ・・・あの兄貴のことだ。すぐにきっとピンピンして帰ってきてくれる。あたしもあやせも
そう信じてた。
放課後になるとあたしとあやせはすぐに病院にむかった。



病院に着くとお父さんが出迎えてくれた。兄貴の病室に案内するために待っていてくれたのだろう。無機質な病院の中を歩いていくなか
わたしはどうしようもない不安に襲われていた。それはあやせも同じなのだろう。分かりにくいが体が震えていた。
「ここだ」
お父さんがぶっきらぼうに言うと中にいれてくれた。そしてあやせとあたしはほぼ同時に泣き出してしまった。詳しくは分からないけど医療
器具に兄貴がつなげられていた。この酷い現実をみたあたしはもう我慢ができなかった。あやせとあたしは兄貴にすがるように泣いた。
何度も何度も謝りながら泣いた。
数分たったころあたし達はお医者さんに呼ばれた。検査などの結果がでたらしい。

「外傷は見た目ほどに酷くはありません。数ヶ月もしないで日常の生活には戻れるでしょう
 しかし脳へのダメージが大きいです。なんらかの記憶障害が起こるかもしれません」
お医者さんはこんなことを大体言っていた。


あやせを家に送り届けてあたしたち家族は家に戻ってきた。ご飯は帰りにコンビニのお弁当を買ってきていたが食べる気にならずそのまま2階にあがると
当たり前だが兄貴の部屋が見えたので思わず入ってしまった。いつものように無遠慮に
しかしそこにはいつもあの優しい兄の姿はなく暗いままガランとしていた。
あれだけ病院でも泣いたのにまた涙があふれてきた。あたしは兄貴を求めるようにベッドに倒れこんだ。
ベッドからは兄貴の匂いがした。あの普段頼りなくて、でも優しくて何度も助けてくれた兄貴の温もりを感じた気がした。
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 14:06:20.01 ID:gr0/tkC10
一応続きです
あの事故の後はほとんど覚えていない。うっすらと覚えているのは救急車の音とあやせの泣いている声だ。
気づいたらあたしは自分のベッドの上にいた。

「昨日のはきっと夢だったんだ・・・」
そう呟きリビングに降りていくとリビングには暗い顔をしたお母さんとお父さんがいて・・・兄貴はいなかった。
だけど昨日のは夢だったのを信じたくてお母さんに聞いてしまった。
「ねえ、兄貴は?」
聞いた瞬間にお母さんは準備してた手が止まり泣き出してしまった。そしてお父さんが近づいてきてあたしに教えてくれた。
昨日の出来事を。
兄貴は救急車で最寄の病院に緊急搬送されてすぐさま手術に入ったこと、あやせは泣きじゃくりあたしはあやせを慰めていたらしい。
手術は時間がかかったが無事に成功して一命は取り留めたらしいが重傷らしい。じつはついさっき入院の準備のため帰ってきたらしい。
「兄貴のお見舞いいくんでしょ!!あたしもつれていって」
「駄目だ。おまえは学校があるだろ。それをおろそかにすることは許さん!!」
「そうよ桐乃。学校が終わったらすぐに連れて行ってあげるから」
それでもなお食い下がろうとするとお父さんににらまれた。しかたなく学校に行くしかないらしい。・・・・・・兄貴


学校につくとあやせが暗い顔で近づいてきた。
「ねえ桐乃・・・お兄さんは大丈夫?」
「・・・・・・うん、手術は成功したって」
「よかった・・・本当によかった」
成功したのを教えるとあやせは泣き出して崩れ落ちてしまった。ほんとに兄貴の心配をしてくれていたのだろう。
あとは兄貴の回復を待つだけだ・・・あの兄貴のことだ。すぐにきっとピンピンして帰ってきてくれる。あたしもあやせも
そう信じてた。
放課後になるとあたしとあやせはすぐに病院にむかった。



病院に着くとお父さんが出迎えてくれた。兄貴の病室に案内するために待っていてくれたのだろう。無機質な病院の中を歩いていくなか
わたしはどうしようもない不安に襲われていた。それはあやせも同じなのだろう。分かりにくいが体が震えていた。
「ここだ」
お父さんがぶっきらぼうに言うと中にいれてくれた。そしてあやせとあたしはほぼ同時に泣き出してしまった。詳しくは分からないけど医療
器具に兄貴がつなげられていた。この酷い現実をみたあたしはもう我慢ができなかった。あやせとあたしは兄貴にすがるように泣いた。
何度も何度も謝りながら泣いた。
数分たったころあたし達はお医者さんに呼ばれた。検査などの結果がでたらしい。

「外傷は見た目ほどに酷くはありません。数ヶ月もしないで日常の生活には戻れるでしょう
 しかし脳へのダメージが大きいです。なんらかの記憶障害が起こるかもしれません」
お医者さんはこんなことを大体言っていた。


あやせを家に送り届けてあたしたち家族は家に戻ってきた。ご飯は帰りにコンビニのお弁当を買ってきていたが食べる気にならずそのまま2階にあがると
当たり前だが兄貴の部屋が見えたので思わず入ってしまった。いつものように無遠慮に
しかしそこにはいつもあの優しい兄の姿はなく暗いままガランとしていた。
あれだけ病院でも泣いたのにまた涙があふれてきた。あたしは兄貴を求めるようにベッドに倒れこんだ。
ベッドからは兄貴の匂いがした。あの普段頼りなくて、でも優しくて何度も助けてくれた兄貴の温もりを感じた気がした。
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 14:10:33.24 ID:gr0/tkC10
一応続きです
あの事故の後はほとんど覚えていない。うっすらと覚えているのは救急車の音とあやせの泣いている声だ。
気づいたらあたしは自分のベッドの上にいた。

「昨日のはきっと夢だったんだ・・・」
そう呟きリビングに降りていくとリビングには暗い顔をしたお母さんとお父さんがいて・・・兄貴はいなかった。
だけど昨日のは夢だったのを信じたくてお母さんに聞いてしまった。
「ねえ、兄貴は?」
聞いた瞬間にお母さんは準備してた手が止まり泣き出してしまった。そしてお父さんが近づいてきてあたしに教えてくれた。
昨日の出来事を。
兄貴は救急車で最寄の病院に緊急搬送されてすぐさま手術に入ったこと、あやせは泣きじゃくりあたしはあやせを慰めていたらしい。
手術は時間がかかったが無事に成功して一命は取り留めたらしいが重傷らしい。じつはついさっき入院の準備のため帰ってきたらしい。
「兄貴のお見舞いいくんでしょ!!あたしもつれていって」
「駄目だ。おまえは学校があるだろ。それをおろそかにすることは許さん!!」
「そうよ桐乃。学校が終わったらすぐに連れて行ってあげるから」
それでもなお食い下がろうとするとお父さんににらまれた。しかたなく学校に行くしかないらしい。・・・・・・兄貴


学校につくとあやせが暗い顔で近づいてきた。
「ねえ桐乃・・・お兄さんは大丈夫?」
「・・・・・・うん、手術は成功したって」
「よかった・・・本当によかった」
成功したのを教えるとあやせは泣き出して崩れ落ちてしまった。ほんとに兄貴の心配をしてくれていたのだろう。
あとは兄貴の回復を待つだけだ・・・あの兄貴のことだ。すぐにきっとピンピンして帰ってきてくれる。あたしもあやせも
そう信じてた。
放課後になるとあたしとあやせはすぐに病院にむかった。



病院に着くとお父さんが出迎えてくれた。兄貴の病室に案内するために待っていてくれたのだろう。無機質な病院の中を歩いていくなか
わたしはどうしようもない不安に襲われていた。それはあやせも同じなのだろう。分かりにくいが体が震えていた。
「ここだ」
お父さんがぶっきらぼうに言うと中にいれてくれた。そしてあやせとあたしはほぼ同時に泣き出してしまった。詳しくは分からないけど医療
器具に兄貴がつなげられていた。この酷い現実をみたあたしはもう我慢ができなかった。あやせとあたしは兄貴にすがるように泣いた。
何度も何度も謝りながら泣いた。
数分たったころあたし達はお医者さんに呼ばれた。検査などの結果がでたらしい。

「外傷は見た目ほどに酷くはありません。数ヶ月もしないで日常の生活には戻れるでしょう
 しかし脳へのダメージが大きいです。なんらかの記憶障害が起こるかもしれません」
お医者さんはこんなことを大体言っていた。


あやせを家に送り届けてあたしたち家族は家に戻ってきた。ご飯は帰りにコンビニのお弁当を買ってきていたが食べる気にならずそのまま2階にあがると
当たり前だが兄貴の部屋が見えたので思わず入ってしまった。いつものように無遠慮に
しかしそこにはいつもあの優しい兄の姿はなく暗いままガランとしていた。
あれだけ病院でも泣いたのにまた涙があふれてきた。あたしは兄貴を求めるようにベッドに倒れこんだ。
ベッドからは兄貴の匂いがした。あの普段頼りなくて、でも優しくて何度も助けてくれた兄貴の温もりを感じた気がした。
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 14:11:27.21 ID:gr0/tkC10
なんか事故ったみたいです、すいません
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 15:49:15.57 ID:vfTKN+tIO
続きはまだか!
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 16:17:57.93 ID:gr0/tkC10
そして事故から1週間がたった。

目を開くと見慣れない真っ白な天井が見え周りをみると自分はなにやらゴタゴタした機械に繋がれた状態のようだ。ちかくには1人の女性が眠たげに
首をコクッコクッと揺らしながら座っている。思うように声がでないがらも話しかけようとすると女性は気づいてくれたのか目に涙を浮かべながら何かの
ボタンを押していた。
それからいろんなとこに連れて行かれた。検査らしかったがそれも最後のになったようだ。
「今からいくつか質問をするので答えてください」
何を聞かれるのか身構えていると
「あなたのおなまえは?」
そんなの・・・あれ?・・・俺の名前は、どうしてだ?分からない自分の名前がどうしても思い出せない。
いや、名前だけじゃない意識していなかったが俺は目覚める前のことが何一つ思い出せない。
「俺は・・・俺は誰なんですか?」




学校に連絡がきた。あの馬鹿兄貴が目をさましたらしい。これだけあたしを心配させたんだ。懺悔させて、さんざんこき使ってやる。
「あやせ!兄貴が目をさましたって!!」
「ほんとに!?・・・よかった」
そしてあたしは黒猫や沙織・・・あと地味子にも一応連絡しといた。
そして病院に集合という形になった。沙織も遠いとこから来てくれるらしい
あたしは放課後が楽しみになった・・・兄貴と話せる、それだけで心が軽くなったようだ
そして病院についたら、そこには黒猫や沙織、地味子。兄貴の親友らしいせなちーのお兄さんに、せなちー・・・
みんなでぞろぞろと兄貴の部屋の前に行くとお父さんとお母さんが暗い顔で・・・ううんお母さんはたったいま泣き止んだといった顔だ。
まさか兄貴になにかが?
「桐乃・・・それと京介の友人の皆さん・・・京介は」
京介と兄貴の名前を口にしたとたんにあの頑固で強面のお父さんが涙を流した。どんなことにもじっと耐えるようなあのお父さんがだ
最悪の事態が浮かんだあたしは反射的に病室に駆け込んだ。
そこにはまだ医療器具は完全に外されていないがしっかりと起きている兄貴がいた。
「えっと?どなたですか?」
だけど口を開いた兄貴から聞かされた言葉にあたしは足元の感覚がなくなったようなものを感じた
「は?何言ってんの?、このあたしを忘れたわけ?」
「えっと・・・すいません」
それを聞くとあたしは崩れおちた。
そのあとみんなが自分のことを兄貴に聞いていたが兄貴は誰1人分からないらしい。目覚める前の記憶が一切思い出せないという。
記憶喪失なんて漫画やアニメの世界だと思ってたのに目のまえにこうして突きつけられると・・・思ってた以上に苦しくて
何よりとても・・・とても寂しかった



今日きた人たち・・・特に最初部屋に飛び込んできたあの女の子。あの子を見たとき頭がずきりと痛んだ。
きっとあの子が俺の記憶の鍵になってると思う。
あの子は俺にとってかけがえのない存在なのだろう。1目みた瞬間に心がじわっと温かくなるような感覚がしたのだから
・・・記憶を早く取り戻さないとな



そして兄貴が退院する日がきた。兄貴はあれから病室で地味子やせなちーのお兄さんが色々話してくれたみたいだが何も思い出さなかったらしい
幼馴染みの地味子でも記憶を取り戻せない・・・あたしで戻せるとはとても思えなかった。
それに兄貴にまた他人のように言われるのがこわくて病院に行けなかった。
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/08(水) 16:20:33.83 ID:JaLZPfqAO
だから、書き溜めて完結させてから投下しろよ
他の人が投下できなくなるだろ
様子見ながらやりたいならVIP行け
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 17:10:03.05 ID:gr0/tkC10
いま家には黒猫、沙織、あやせが来てくれている。
「あのね桐乃・・・話があるの」
「うん?なに?」
黒猫とあやせがなにやら言いたそうにしている
「先輩の記憶を取り戻せるのはあなたしかいないと私は、私たちは思ってるの」
「桐乃は気づいてないかもしれないけど・・・お兄さんにとって
 桐乃はきっと、ううん絶対にかけがえのない人だから」
「そうでござるよきりりん氏、我々も協力しまするゆえ」
「みんな・・・」
「それじゃまずはあの人を笑顔で迎え入れましょう」
黒猫がいうとタイミングよく車の音がした。兄貴が帰ってきたのだろう。
「今もどった・・・」
「ただいま」
「・・・・・・ただいま」
「「「「おかえり!!」」」」
あたしの頭の中には1つの方法が浮かんでいた。



その日の夜あたしは兄貴の部屋に行った。まだ病みあがりだしもっと体が回復してからでもいいのかもしれない
けど・・・先延ばしにしたらまたあたしは震えて動けなくなるに違いない。
こんどは兄貴はいないのだ。
いつもいつでも、どんな時もどんな人が相手でも味方でいてくれた兄貴はいまはいない。
その人をいまから取り戻すのだ。ぜったいに取り戻してみせる。



バチン
「ん・・・なんだ?ってお前」
顔に痛みが走り目をあけるとそこにはあの女の子がいた。馬乗りになって・・・
とんでもなくふざけた状態・・・だけど俺はこれに、こんな状況になにかを感じていた。
「あのさ・・・人生相談」
人生相談・・・その言葉を聞いたとたん一瞬なにかの映像が頭を駆け巡った。
「あたしのさ・・・かっこよくて大好きな兄貴を取り戻すにはどうしたらいい?」
兄貴・・・馬乗り・・・人生相談・・・「あたしさ、前にも言ったけどあんたにほんとに感謝してる。
あたしの趣味を始めて理解してくれたのが兄貴。黒猫や沙織に出会わせてくれたのが兄貴。お父さんから
趣味を守ってくれたのが兄貴。あやせと今でも親友でいられるのも兄貴のおかげ」
この子、桐乃が思い出を語るたびにだんだんと鮮明に映像が浮かんでくる。
「そんな兄貴との思い出がなくなるなんて嫌だ。それに兄貴前にいったよね。あたしがいないと寂しいって
 寂しくてシんじまいそうだって。あたしも同じ兄貴がいないと寂しくてシぬかもしんない」
そういう桐乃の顔には涙が流れていた。その涙を見た瞬間あたまのなかに鮮明に桐乃との騒がしい思い出が浮かんできた。
俺は思わず桐乃を抱きしめた
「ごめんな、俺は兄貴失格だ・・・妹をこんなに泣かせちまったんだから」
「え?・・・もしかして」
「ああ・・・思い出した俺の大切な母親を父親を、幼馴染みを、友達をなにより」
一息ついていう
「俺の大事な、かけがえのない大切な妹をな」
「兄貴ーーーーー!!」
桐乃は関を切ったように泣き出した。
そして思った・・・もう2度と桐乃を泣かせたりはしないと・・・絶対に守ってみせると
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 17:10:57.95 ID:gr0/tkC10
一応、これで終わりです。
色々ご迷惑をおかけしてしまいすいませんでした
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 17:23:01.07 ID:c5pay7ut0
>>851
話は悪くないんだけど、読みにくい
セリフとセリフの間、地の文とセリフの間は一行くらい空けてほしい

それと、細かいかもしれんが段落分けの空行を統一しない意味
空行の行数が1〜3行くらいでバラバラ
そのことに意味があったとしても、読み手側からしてみれば説明されないとわけがわからない
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/08(水) 17:27:27.64 ID:gr0/tkC10
>>852ありがとうございます、もっと勉強したいと思います
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/08(水) 18:49:26.53 ID:5swgAQ5AO
やっぱベタは面白いな 個人的には最後もうちょっと引っ張って欲しかった。秋葉原行くとか、エロゲやるとか。流石にベタ過ぎか?
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/06/08(水) 20:04:28.58 ID:fJh6IFqWo
おつおつー。面白かったよん。

ところで、このスレってVIPじゃなかったの?
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/08(水) 22:03:44.53 ID:qWeusc5K0
>>850

俺はお前を評価する
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/09(木) 00:41:41.59 ID:HkvND3D2o
>>850
乙!
応援してます

>>855
こっちもVIPサービスだけど、普通VIPって言ったら2chのニュー速VIPだね
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 01:29:41.55 ID:p32VnJtEo
VIPでパートスレうぜえよパー速でやれ→パー速でSSスレ増えすぎSS速報でやれ
って感じじゃなかったか?
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/06/09(木) 03:05:44.20 ID:j4iiwrrxo
こんな時間だけど、リアSS書けたので投下します。
懲りもせずにまた未来設定なんだ。申し訳ない。

以下、投下。
860 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:06:23.68 ID:j4iiwrrxo
「ただいま〜……って言っても、誰もいないけどな」

本日の業務を終え、仮の住まいに帰ってきた俺を出迎えてくれる者は誰もいない。
これは高坂家における長男の扱い云々が関係しているわけではない。現在、俺が異国の地で暮らしているからだ。

「はぁ……。今日も一日お疲れさん、っと」

さっきまで着ていたジャケットを脱ぎ、ネクタイを外した俺は冷蔵庫から缶ビールを取り出し、その身をソファに沈める。
つい靴を脱いじまうのは、日本人としての習慣が身に染み付いているからだろう。
地元の大学を卒業した俺は、都内の会社に就職した。
それから四年が経ち、海外への長期出張が言い渡された。直属の上司が言うには、これは海外出向への前準備であり、出世コースらしい。
一週間ほどかけて色々と準備をして、今はサンディエゴにいるというわけだ。
海外に来たのはこれで二度目。前に来たのは桐乃を連れ戻す時だったな。
ここサンディエゴはロサンゼルスに近いので、訪れた当初はちょっとした懐かしさを感じていたりもした。
だが、あの時はすぐに帰国したが、今回は違う。短期間とはいえ、慣れない異国の地での生活。郷愁にかられるには十分だった。

「これじゃ、桐乃も調子が出ないわな」

俺の場合、周りには日本人スタッフもいるし、日本にいる友達や家族とも連絡を取り合っているから、アイツほど追い詰められることは無い。
それでもこの状態なんだから、当時中学生だった我が妹様のツラさは如何ばかりか。想像なんぞ出来るはずもない。

「ったく、意地もあそこまでくるとスゲーもんだ」

八年経って少しだけ理解できた桐乃のツラさを思い、ホームシックに拍車が掛かる。
そんな弱気な自分を振り払うため、俺はビールを勢いよく飲んだ。……あ〜、不味い。
アメリカの生活で気付いたことが二つある。一つは、日本のメシはスゲー美味いこと。もう一つは、人は寂しいとやたら独り言が多くなることだ。
そんな益体のないことを考えていると、アパートメントの扉がノックされた。

「……?」

時刻はまだ七時過ぎだが、知り合いの少ないこのサンディエゴでは訪問者自体が珍しい。この時間帯ならなおさらだ。
同僚の誰かだろうか? 俺はビール缶をテーブルに置いてドアに近付いた。ドアスコープ越しに外を伺うと、褐色の肌が印象的な黒髪の美女がいた。

(どこかで会ったことがあるような……)

俺の知り合いにはなにかと美人が多いが、それは日本人に限ったことだ。例外として、ブリジット・エヴァンスという女の子もいるが。
それでも、現在外にいる女性のような知り合いはいない……はずだ。
俺はドアロックを外し、チェーンだけ掛けたままでドアを開けた。

「Who is it?(どちら様ですか?)」
「It's Ria!(リアだよ!)」

ふむ。この女性はリアというらしい。
リア……リア……。どこかで聞いたことが……あ!

「リアって……、お前、リア・ハグリィなのか?」
「そうだよ! 久しぶり、キョウスケおにいちゃん!」
861 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:06:53.15 ID:j4iiwrrxo
リア・ハグリィ。
俺が彼女と初めて会ったのは、八年も前のことだ。ファースト・コンタクトが衝撃的だったため、今でも鮮明に覚えている。
快活で人懐っこく、桐乃とは実の姉妹のように仲が良かったあのガキんちょが、まさかこんな風に成長するとはな。
立ち話もなんなので、俺はリアを部屋に招き入れた。

「本当に久しぶりだな。でもよ、来るなら前もって連絡しろよな」
「へへっ。いきなり行ったら、キョウスケおにいちゃん驚くだろうなぁと思って!」

見た目はアッと驚くほど変化したのに、中身はあの頃とちっとも変わっちゃいない。笑顔なんて、十二歳のときとまったく一緒だ。
それがなんだか嬉しくて、俺も釣られて笑顔になる。

「とは言いつつ、実はおにいちゃんの連絡先を知らなかっただけなんだけどね」
「俺の感動を返せ!」
「?」

ちくしょう……。なんてすっとぼけた顔をしやがるんだ、このガキんちょは。
良くも悪くも変わってないな、この韋駄天少女は。いや、今は韋駄天美女か?
そういえば、俺がこっちに来てるって何で知ってるんだ?

「ちなみに聞くが、俺がここにいるって誰から聞いた?」
「へ? キリノだけど」
「あー、なるほど。うん、そうだよな」

よくよく考えれば、情報源なんて限られている。俺とリアの共通の知り合いなんて、桐乃しかいねえじゃねえか。妹だけど。
それよりも、桐乃との交流がまだ続いていたことの方が驚きだ。あれから八年も経っているというのに。

「早速だけど、シャワー貸して! 走ってきたから汗かいちゃった」
「いきなりだな……ってちょっと待てェェェェェェェェイ!!」
「?」

俺がいきなり大声を出したので、リアはさっきのようにキョトンとした顔でこちらを見ている。
なんだか聞き捨てならないようなことを言っていた気がするが、今はどうでもいい。それよりも重要なことが、この世にはあるんだ!

「なんでここで脱いでんの!? 脱ぐならバスルームで脱げよ!」
「え〜、別にいいじゃん。どこで脱いだっていっしょだよ〜」
「違うからね! 全然! 違うからね!! ここには俺がいるんだろうが!」
「大丈夫! リアは全然気にしないから♪」
「俺が気にするんだよ!」

まるで八年前の再現のようだ……。
あの時も、このガキは羞恥心なんてものを全く持ち合わせちゃいなかった。それどころか、俺に裸を見せようとすらしたことがある。
露出狂ではないんだろうが、なんというか……ちょっとブッ飛んでいるのだ。
当時はまだ十二歳。俺はペドフィリア性向を持っていないので、特に反応することは無かったが、今は違うのだ。
その洗練されたスレンダーな肢体は、感動すら覚えるほどのものであると同時に、独特の色気も兼ね備えていた。
この際だ、はっきり言おう。……正直、たまりません。
全裸でなかったことが惜しいような、助かったような気分である。

「お前はもう少し恥じらいを持たんかい! バスルームはあっち!」
「おにいちゃん、キリノみたーい。あ、お兄ちゃんもいっしょに入る?」
「入らんわっ! さっさと行っちまえ!」

俺の思いが通じたのかはわからんが、リアは大人しくバスルームに向かった。
俺はそれを見届けると、ソファにどかっと座った。はぁ、なんかどっと疲れたよ……。

「桐乃……。お前、結構苦労してたんだな」

突然のリアの来訪。それ自体は嬉しいことなのだが、あのパワフルすぎるところはいただけない。
そんなリアと共同生活を送っていた桐乃の事を考えると、改めて俺の妹はすごいんだな〜などと変に感心してしまった。

「おにいちゃん、タオル用意しといてね」
「わかったから裸で出てくんな!」

ああ……、こんなに騒がしい夜は初めてだよ。
862 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:07:26.21 ID:j4iiwrrxo
「ふぅ、さっぱりしたー」
「そうかい。水、置いとくぞ」
「あはっ、ありがと! おにいちゃん、超好きっ!」
「はいはい」

バスルームから出てきたリアは、今度はちゃんと服を着ていた。ここまで言わないと通じないことが少し悲しい……。
リアがシャワーを浴びている間に部屋着に着替えた俺は、リアが出てきたのを見て、冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを出してテーブルに置いた。
リアはそれを手に取り、ゴクゴクと喉を鳴らして水を飲んでいる。
それだけのことなのだが、妙に色っぽい。風呂上がりなことも関係しているのか?

「そういや『走ってきた』とか言ってたけど、駅からか?」
「んーん。ロスから走ってきたの」
「はい?」

今、なんと仰いましたか? ロスから? ここまで?
はあああああああああああああああっ!? バカじゃないの!? この娘、バカじゃないの!?
思わず心中で二度もツッコんでしまうほど、リアの言葉は衝撃的だった。「隣の県から走ってきました」と言われても、ここまでは驚かないだろう。
何といってもここはアメリカ合衆国。日本とはことあるごとにスケールが違うのだ。

「おま、ロスって……。あの合宿所からか?」
「違うよ。リア、もうジュニアじゃないから練習場所は変わったんだ。ま、あんまり離れてないから変わんないかもだけど」
「あ、そうなんだ。……いやいやいや! それでも結構距離あるだろ!?」
「ん〜、そうかな? 120マイルくらいだと思うけど」

120マイル……だと……。kmに直すと約193kmとなる。
よし、改めて言おう。ご近所迷惑になるといけないので、心の中だけでだが。
バッッッッッッッッッッッッッッカじゃないのっ!!!!?

「え? マジなのそれ? マジでロスから走ってここまで来たの?」
「そーだよ。朝出発して、そのままここまで来たの」
「ヘー、ソウナンダー」

もう驚くことにも疲れたよ……。このままコイツの話に付き合ってたら、俺は驚き過ぎて死ぬかもしれん。いや、マジな話。
俺は急激に重くなった体をベッドに横たえた。もう……このまま眠ってしまっても……いいよね? ゴールしても……いいよね? 何がゴールなのかはわからんが。

「おにいちゃん、もう寝るの?」
「いや、そういうわけじゃないんだが……」
「だったらリアも寝るー!」
「うごぉっ!」

うつ伏せで倒れこんだ俺を見て何を思ったのかは知らんが、リアはいきなり俺の上に飛び乗ってきやがった。
いや、これはフライングボディプレスだな。なんにせよ痛いよ、ママン。

「リ、リア……どいてくれ……」
「えー、いいじゃんいいじゃーん。いっしょに寝ようよー」

リアは駄々をこねる子どものように、体を揺すって拒否の意を示す。俺の背中の上で。
いや、マジやめてくださいよリアさん。いくら貴方が軽くても、ちょっと苦しいんですよ。
それにね、そうやって動くとヤバいんですよ。貴方の身体の柔らかさとか、なんかいい香りとか伝わってきて、俺のリヴァイアサンががががが。

「えぇい! どかんかーいっ!」
「きゃ!」

なんとか理性を奮い立たせ、俺はリアの体を跳ね除けた。
俺の反撃を受けたリアは可愛らしい声を出し、ベッドの上にどさっと倒れこんだ。

「へへっ。キョウスケおにいちゃんってば、だいたーん」
「お黙り! この悪ガキめ!」

楽しそうに笑い転げるリアに対して、ついつい声が大きくなってしまう。
いかん、さっきからペースを乱されっぱなしだ。明日も仕事だというのに、全く休むことが出来ないではないか。

「なぁ、リア。もう夜も遅いから帰ったらどうだ? ホテルまで送ってくからさ」
「へ? 何言ってるの?」
「いや、何って……」
「リア、ホテルなんて取ってないよ」

この状況を打破するために出した提案なのだが、どうやら違う爆弾を引っ張ってきてしまったようだ。
今の言葉がウソであることを願いながら、俺はリアの言葉の意味を問い質した。

「どういう意味だ?」
「意味って言われてもなー。リア、最初っからおにいちゃんのところに泊めてもらおうと思ってたもん」
「…………oh.」
863 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:07:54.77 ID:j4iiwrrxo
さて、今の状況を説明しようか。
俺は今、ベッドの中だ。シャワーも浴びたし、あとは寝るだけだからな。
そして俺の隣にはリアがいる。つまり、二人して同じベッドの中にいるというわけだ。
勘違いしてほしくないのは、決して性的な意味ではないということだ。それに、俺は同じベッドで寝ようなどとはこれっぽっちも思っちゃいなかった。
最初はソファで寝る気だったんだ。いくらリアが気にしないと言っても、嫁入り前の女の子と閨を共にするわけにはいかないだろ?
だが、俺が「ソファで寝るから、リアはベッドを使え」と言ったら、

「えー。いっしょがいいよー。キョウスケおにいちゃんもベッドで寝よ?」
「ダメだ。ベッドはお前が使え」
「やだやだー。いっしょがいいってばよー」
「駄々をこねるな」

というやり取りが起きた。
これ以上は堂々巡りになると判断し、俺はさっさとソファに横になったわけだが、そうしたら、

「じゃあ、リアもこっちー」

などと言ってソファに潜り込んできやがった。
と言うわけで、仕方なく俺もベッドで寝ることにしたわけだ。言っておくが、仕方なくだからな!

「へへっ。キョウスケおにいちゃんの背中、おっきいね」
「そーかい」
「うん♪ それにね、あったかくて気持ちいいよー」

最後の抵抗とばかりに、俺はリアに背を向けてさっさと寝ちまおうと思ったわけだが……。
リアは俺の背中にぴったりとくっついてきやがった。おかげで、リアの体温や柔らかさがダイレクトに伝わってくる。
こんな状況で寝れるか? 少なくとも、俺には無理だ。

「おにいちゃん、今日はアリガトね」
「なんだよ、突然」
「だって、いきなり来たリアのお願い、聞いてくれたでしょ? やっぱりやさしいね、おにいちゃんは」
「…………そりゃ、俺の台詞だ」
「へ?」

さっきまではしゃぎ回って俺を振り回してくれたくせに、急にしおらしくなるなんて卑怯だろ。
だからさ、俺もどうにかなっちまったんだと思う。六つも年下の女の子に、今の心情を吐露するなんてよ。

「俺さ、こっちに来てまだそんなに経ってないけど、寂しかったんだよ」
「さびしい?」
「ああ。慣れない生活がしばらく続いて、日本が恋しくなってな。あと二ヶ月もすりゃ帰れるんだが、それでも寂しかった」
「そっか……」

リアは茶化すことも無く、俺の話を聞いていた。

「けどな、今日はそんなことも忘れちまったよ。リアのおかげだ」
「リアの?」
「リアに振り回されて、意味もなく大声出したりして、寂しさなんか吹っ飛んじまったよ。だから、ありがとな」
「……へへ。ならよかった」

俺が礼を言うと、リアがぎゅっと俺の体を抱きしめてくれた。
本当なら注意するべきところなのだろうが、俺はあえて何も言わなかった。

「さ、もう寝ろ。どうせ、走って帰る気なんだろ?」
「うん。コーチには、明日帰るよって言ってあるからね。朝には出発しないと」
「じゃあ、ちゃんと寝て休まないとな」
「そだね。おやすみ、おにいちゃん」
「おやすみ、リア」

さっきまで緊張しっぱなしだったのに、今は不思議と安心できていた。
リアに後ろから抱きしめられながら、俺は眠りについた。
864 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:08:23.33 ID:j4iiwrrxo
翌朝。カーテンの隙間から差し込む陽光で、俺は目を覚ました。

「ん……」

こんなに気持ちのいい目覚めは久しぶりだ。これもリアのおかげだな。
時計を見ると、今は朝の06:37。まだ慌てるような時間じゃない。
俺がベッドから出ようとすると、布団の中で何かがもぞもぞと動いていた。ああ、そう言えば一緒に寝たんだったな。
そこにはリアがいて、俺の胸に擦り寄ってきていた。普段は良血のサラブレッドみたいなのに、その仕草はどこか小動物みたいだった。
ん? 俺、昨日はたしか、リアに背を向けて寝てたよな? なんで向かい合う形になってんの?

「んぅ……。あ、おはよ、おにいちゃん」
「お、おう。おはよう、リア」

俺が今のこの状態に困惑していると、リアが目を覚ましてしまった。と言っても、まだ意識の半分は夢の中なのか、俺の胸に顔を擦りつけて起きようとはしない。
ねえ、リアさん。それ、くすぐったいし色々と持て余しそうになるんで、できればやめてもらえないっすかね?

「ん〜。おにいちゃんのにおいがする〜」
「……こら」
「oh!」

このままだと色々とよろしくないことになりそうなので、俺はリアに軽くチョップして、その眠りを妨げてやった。
リアは無駄にテンションの高い悲鳴を上げている。

「ほら、起きろ。朝飯ぐらいなら作ってやるよ」
「ん〜。もう少しこのまま〜」
「ダメだ。俺は仕事だし、お前も今日は帰るんだろ? ちゃっちゃと起きる!」
「ん〜。おにいちゃんのけち〜」



それから一時間後、俺達は揃ってアパートメントを出た。

「じゃあな。気をつけて帰れよ」
「だいじょうぶだいじょうぶ〜。おにいちゃんも、お仕事がんばってね」

リアがいたのはほんの少しだけだったのに、ずいぶんと濃密な時間を過ごしたような気がする。
けど、たまにはこういうのもいいかな、なんて思ったりもした。いや、ホントたまにでいいよ。毎日はゴメンだ。

「今度来るときは、ちゃんと連絡しろよ。俺がいないこともあるかもしれないんだからな」
「はーい。おにいちゃんも、さみしくなったらリアのとこに来てもいいよ♪」
「へっ。ま、寂しくなったらな」
「あ、別にさみしくなくても会いに来てもいいから」
「あー、どうすっかな。ま、帰国前には一度行くよ」
「うん! 待ってる!」

それから俺はリアに合宿所の住所を聞き、自分の連絡先を書いたメモを渡した。
リアは、俺から受け取ったメモを小さなカバンの中に乱暴に突っ込み、屈伸運動を始めた。

「じゃ、またね、キョウスケおにいちゃん!」
「おう、またな」

別れの挨拶を終えた途端、リアは爆発的なスタートダッシュを決めて走り去っていった。
八年前も驚いたが、今のはあの時以上のスタートだった。……ったく、とんでもねえヤツだぜ。
あっという間にリアの姿は見えなくなったが、俺はほんの少しの間だけ、リアが走り去っていった方向を見ていた。

「さぁて、俺もやりますかね」

リアを見習って、俺も俺の場所で頑張らないとな。自分を鼓舞する意味も込めて、俺はあえてそう口にした。
とりあえずは、この長期出張を無事に終えることか。あと、ロス行きの切符を手配しとかないとな。


おわり
865 : ◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/06/09(木) 03:11:49.84 ID:j4iiwrrxo
以上。
うーん、リアの天真爛漫さが出てるかどうか不安だわさ。
あとロサンゼルス−サンディエゴ間が120マイルってのは、アメリカ自動車協会が発表している数字なんですが、
ロサンゼルスの市役所を基点としての場合な上に、多分高速道路の距離のはず。
リアが走った距離はもっと多いかもしれないっす。もはや化物レベルですな。

ありがとうございました。
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/09(木) 03:50:35.52 ID:HkvND3D2o
乙です
貴重なリア分をごちそうさまでした
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/09(木) 03:58:12.85 ID:ePxJCaHB0


やはり元・幼女はいいものだな……
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 08:25:43.44 ID:YfEESNUDO
>>867
おいおい、忘れちゃいないかい?


女は皆、元・幼女なんだぜ?

桐乃も、黒猫も、沙織、あやせ、はてにはフェイトさんや京介母ですら……
皆、元・幼女だ
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 11:04:10.76 ID:xS6F6VOEo
黒猫SS誰か頼む
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/09(木) 12:30:52.41 ID:qzdRpuhAO
>>865

大人になったのにそんなに天真爛漫で大丈夫か、ってくらいだ
だがそれがいい
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/09(木) 12:52:31.77 ID:+Z+xp7Vg0
>>865
乙、いいものを見れたぜ。
可能であれば幼女の時のもお願いする。
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 13:10:52.70 ID:z0faHG7oo
そろそろ黒猫三姉妹の調教ものを…
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 14:36:33.07 ID:lpZrSS+xo
黒猫が幼女だったときに実は京介と会っていて、一緒に遊んだ仲だった、とな?
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/06/09(木) 15:30:35.11 ID:eO7K9s0lo
>>865

リアかわいいよ
でも腹筋割れてるんだろうなぁ
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 15:32:16.55 ID:3UvAt0k/o
>>865
乙。貴重なリア成分をありがとう
次はブリジットでもいいんじゃよ?
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 16:03:44.23 ID:lpZrSS+xo
そういえば鰤の子ってどこ出身だっけ?
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 16:06:12.98 ID:3UvAt0k/o
イギリスだね
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 16:10:13.05 ID:lpZrSS+xo
イギリスか…

ブリジットが京介に料理を作ってくる話とかできそうだな
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/09(木) 17:42:40.69 ID:qzdRpuhAO
黒猫と京介でブリジットの家を訪問し、ついでに大英博物館やホームズ博物館に寄ったりするのか
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2011/06/09(木) 17:46:41.22 ID:E7XFPgYSo
>>878
素材の味がいきた豆とか豆とか豆とか
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 18:56:36.91 ID:Od0Js24/0
>>878

イギリスの特徴(ほぼネット情報)


・飯はマズイ。味がわからなくなるまで揚げるか焼くか煮るかのいずれか1つ

・代わりにといってはなんだが、茶菓子が美味い。やはりティータイムにかける意気込みが5人組の某ガールズバンドより熱いからだろう。

・6分あればティータイムを楽しむ。砲撃や空襲が来ても槍が降っても敵軍に包囲されてもティータイムの時間は厳守。さすが変態紳士の国

・イギリス人たるもの「いつでもティータイムが出来るよう湯沸かし器を持つべし。」の精神で戦車にまで湯沸かし器装備

・車も電車もPOOOOWWWWWEEEEERRRRRRが重要だ!

・大体の工業品は「何がやりたかったかはわかる。が、どうしてこうなった?」という代物だらけ


こんな感じか?
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/09(木) 19:13:36.55 ID:NzSRjeGAO
そういやさ、桐乃って料理はどの程度できんのかね?
PSPの特典小説では京介の子供にまずいって言われてたけど
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 19:15:16.17 ID:D9WVdrcVP
ドラマCDで親父KOしたんだっけ?>料理
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) :2011/06/09(木) 19:19:14.47 ID:4cAqo78ao
黒猫→上手いけど、京介の好みは把握してない(肉がなくて草系が多い)
あやせ→京介にあげた手作りバレンタインチョコクッキーから、上手いと推測できる
地味子→上手い(京介の好みという意味では強い)
桐乃→チョコを石炭にする程度の能力


>>883
Twitterの方だよ
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 19:23:51.40 ID:D9WVdrcVP
ああそっちか。にわか知識でスマソ
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 19:28:05.16 ID:8qcB1vPYo
加奈子が料理上手かったらノックアウトだぜ

>>881
これが抜けてる

・チョロイ
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 20:36:19.44 ID:NU5+L2T90
>>884
サンクス
今構想練ってるSSに桐乃もあやせも問題なく使えそう
後は落としどころを決めてないのと、やたらと横長になりそうなのが問題だ・・・
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/09(木) 21:14:57.72 ID:TLdi+eLAO
加奈子は、パラレルみたいなもんだがゲーム特典で地味子に料理習ってたから、中学生時点は普通じゃないかと予想
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/09(木) 23:02:29.15 ID:9EfUCnyA0
>>865
乙です。
天真爛漫な子は、そのまんま大人になってほしいよね。
次回も期待してます!
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 01:41:51.41 ID:IY1KY2o+0
うーん

黒猫がやさぐれたら、病んでる猫で病み猫→闇猫
あやせたんが切れたら、殺めるあやせであやせ、病んだらやみせ→夜見せ、矢見せ、家見せ?
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 01:47:42.42 ID:srrIB1l9o
切り乃、闇猫、沙檻、あ痩せ
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 02:00:56.72 ID:iZZlXV3IO
>>881
ジェレミークラークソンが混じってるぞwww
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/10(金) 11:32:50.79 ID:Eit5MUjAO
個人的には闇猫って黒猫が進化したっぽいから病猫のがいいな
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 11:38:17.92 ID:Vur1mTeSO
誤解で闇猫化→更正ラブラブルートが読みたい
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 14:26:21.71 ID:HAs4+bF40
あやせSS書いてみたんですが需要ありますか?なんか黒猫とかじゃなくて申し訳ないんですが
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 14:32:17.03 ID:pY2vJlV8o
>>894
ラブドールに見えた
死にたい
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 14:55:24.16 ID:KZ2o669Eo
>>895
あるから頼む
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 14:57:32.65 ID:HAs4+bF40
「お兄さん、ご相談があります」

俺はいつもの公園にあやせに呼び出された。何か今回はもじもじと恥ずかしそうにしていていつにもまして可愛い。

「分かってる結婚の相談だな、それならおススメの式場が」

「何言ってるんですか!?ぶち殺しますよ!!」

「俺はいつだって本気なのに・・・」

あやせはいつになったら理解してくれるのやら・・・そろそろ真面目に聞くか。

「今度はどうしたんだ?またマネージャーの真似でもすればいいのか?」

「いえ、今回は私のことに関することです」

マネージャーの真似事でもなく桐乃のことで相談でもなくて・・・あやせ自身のこと。なんだろうか?
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 14:58:16.98 ID:HAs4+bF40
「実は事務所の意向でコスプレのイベントにでることになったんですが・・・男女のペアで出場しなければならないんです」

「よっしゃお安い御用だ・・・って俺はあやせと一緒にコスプレのイベントにでるのはいいんだが、あやせは俺なんかでいいのか?自分でいうのもなんだが
 地味顔だし、そういうイベントごとに耐性もないんだぞ?」

「私はそもそもコスプレ自体が嫌なんですが・・・事務所の人はどうしてもイベントに参加したいらしく、私の代わりもキャラの
 特徴からしていないんです。で最初は事務所の男性モデルと参加ってなってたんですが私は知っての通り男性の人に免疫って
 いうのですか?がないんです。そこでせめてパートナーは私に選ばせてくださいと頼んだら渋々ですが許可してくださりまして」

「それでなんで俺に?俺は近親相姦上等の変体鬼畜野郎なんだぜ?」

自分で言っててなんだがやっぱ悲しくなってきた。

「それは・・・その・・・あれです。ろくに話したこともない人よりは最初から変態とわかってたほうが警戒も対策もしやすいですから」

ほんと信用ねーのな・・・仕方ないけどさ

「では参加していただけるということで、ちなみにコスプレはこのアニメのコスプレなんです」

これは・・・

「なんだマスケラか」

「知っているんですか?」

「一応な、知り合いがはまっててな。あやせがするコスプレって夜魔の女王か?」

「はい、お兄さんにはこの漆黒っていうキャラをしてもらいたいんですが」

俺が嫌いなのだったんじゃないかと心配してるのか不安そうな目でこちらを見てきている。
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 14:58:47.04 ID:HAs4+bF40
「おう、このキャラなら大歓迎だ。イベントはいつなんだ?」

「それは来週の土曜日です」

「そうか、わかったよ、それまでにしとかないといけないこととかあるか?」

「一応、どういうパフォーマンスするかとか打ち合わせしたいので1週間は事務所に通ってくれますか?
 事務所の人には話しているので」

「わかったよ、よろしく頼むぜ」

「はい!!」

それから一週間は放課後になるとあやせたちの所属してる事務所に通った。さすがに親父たちに相談したが
迷惑をかけないようにとだけ言われて快諾してくれた。
勉強がおろそかにならないようにするのに時間を調整してあらためて桐乃がどれだけすごいのか思い知った。
俺は勉強だけでもきついのにあいつはエロゲーとかの趣味まで全力でしてる。ほんとにすごいと思った。
ところでコスプレの衣装が完成して試しに撮影したときに事務所の人がなにやら話してたのが気になる。

「お兄さん、いよいよですね」

「そうだな。自分でいうのもなんだが結構いけると思うぜ、俺たちなら」

「そうですね・・・明日はよろしくお願いします」

この1週間であやせの態度はだいぶやわらかくなってきた。すこしは信用を取り戻せたかな?
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 14:59:43.76 ID:HAs4+bF40
「さあみなさん、いよいよ始まりました。第1回maschera〜堕天した獣の慟哭〜コスプレ大会!!第1回の今回ですがなんと参加者は20組の
 合計40人と大盛況で感謝しています」

司会の人が言うとおりこのイベントに参加している人は俺の想像してたより全然おおくてびっくりした。なかにはなぜ参加した?
というような組み合わせがちらほらいる。俺たちもそういう目でみられてないか心配だ。
俺があやせとつりあってないんじゃないという意味で。

「お、お兄さん」

「どうした、あやせ?」

「き、緊張して失敗しないでくださいね」

あやせ・・・震えて緊張してるのが手に取るように分かる。コスプレ自体があれだから俺以上に緊張して
いるのかもな。

「あやせ、俺じゃ頼りないかもしれないけど頼ってくれていいからな」

「はい・・・」

頭をなでながらそう話しかける、いつもなら触れた時点で変態ー!!とか[ピーーー]ー!!とか言ってくるのに
いや言うだけじゃないな。間違いなく足やら手やら手錠やらがとんでくる。それだけでどれだけ緊張してるかよくわかる。

「エントリーナンバー5番、夜魔の女王、漆黒であやせさん、京介さん。どうぞー」

俺たちが呼ばれた、練習どおりいけばいいんだ。

「いくぞ、あやせ」

「はい」

そういうと俺はあやせをお姫様抱っこして会場にでた。
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 15:00:15.85 ID:HAs4+bF40
「キャー!!」

「すげー」

「本物ktkr!!」

「ま・・・まさかこの千葉の堕天聖であるわたしを差し置いてあの人がマスケラのイベントにでてるなんて。
 でも2人ともそっくりだわ。悔しいけど負けを認めるしかないわね」

「ぐぬぬ、あやせのパートナーが兄貴だったなんて、兄貴の様子がおかしかったわけだ」

びっくりした。まさかここまで盛り上がるとは予想以上だ。俺のラブリーマイエンジェルあやせたんのおかげだぜ。
ところで気のせい・・・じゃないな。黒猫がこのイベントにこないわけないし、桐乃はあやせがでるのを聞いていたのか
はたまた黒猫につれてこられたのか、どちらにせよいるのはおかしくない。
なによりびっくりしたのは自分の頭がいやに冷静なのだ。あやせは顔を赤く緊張しているが

「よし、予定通りいくぞ」

「は、はい」

それから俺たちは練習どおりのパフォーマンスを披露した。なかなかにこっぱずかしい台詞を
言ったりもしてた気がするがなんだかんだ楽しかった。ハイテンションな黒猫がいたが忘れることにしよう。
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 15:00:50.44 ID:HAs4+bF40
「お兄さん、今日はありがとうございました」

「いやいや俺も楽しめたよ」

ちなみに俺たちはなんと、優勝できた。結構自信はあったんだがまさか優勝できるとは

「そういえば、事務所の方がお話があるそうですよ」

あやせがいうと同時に事務所のスタッフさんがタイミングよく入ってきた。

「私はこういうものです」

この人は事務所のスカウトなんかをする人のようだ。1週間であやせと撮影なんかをしてるときに
みてモデルの才能があるのではないかと思ったらしい。
びっくりしたのはもう親父たちには話しているらしくあとは本人の、つまり俺の意思しだいらしい。

「あの、お兄さん。お兄さんが事務所に入ってくれるととても嬉しいです。
 それに桐乃も一緒に活動できると嬉しいはずですし」

顔を赤くしながらもそう言ってくれるあやせ・・・よし決めた。

「俺を事務所にいれてくれませんか?」

もしかしたら間違った選択なのかもしれないけどやろうと思った。撮影されてたときは恥ずかしくもあったけど
なんだかんだ楽しかった。それにあの親父がこういう活動の許可をだしてるというのは俺のことを少しは
認めてくれているのかもしれない。それに桐乃のことをもっと理解できるとおもった。
それにできるならあやせともっとこういう活動をしてみたいしな。

「あやせ・・・いや先輩これからもよろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします。お兄さん」
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 15:02:41.21 ID:HAs4+bF40
設定のわりに短くしてしまいました。何番煎じのネタかわかりませんが感想いただけると嬉しいです。
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 17:19:56.91 ID:GIemT/3g0
この後あやせたんが京介を調教するんですね(モデル道的な意味で)わかります。
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/10(金) 19:25:45.16 ID:3U9f+ZIc0
うん、あやせ可愛い
もっとデンジャラスでもいいかも
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 19:44:17.79 ID:NzOqlbCM0

もうちとあやせ暴走させても面白かったかも

料理の話蒸し返すけど、桐乃の石炭チョコ知ってるの京介以外に誰が知ってるか教えて
修正が利くうちに公式設定から離れすぎないようにしたい
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2011/06/10(金) 19:45:44.24 ID:UILkHt8To
>>907
京介、あやせたん、大介は知ってる
黒猫も知ってたような
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 20:32:48.07 ID:HAs4+bF40
感想ありがとうございます。あやせの暴走は考えたんですが暴走のさせ具合っていうんですか?がよくつかめなかったので
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/10(金) 20:37:32.35 ID:osVXO5BO0
綺麗なあやせでいいじゃない!
乙華麗!
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 21:06:52.63 ID:NzOqlbCM0
>>908
サンクス
あやせたん出す予定だから、気を付ける
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 22:44:16.51 ID:bLG44v7Co
ちっと質問なんだが……
レス数で何レスくらいまでのSSなら、まぁ取りあえず読んでみっかなぁと思う?
たとえば30レス近くあったら、初めっからスルーなんてあるかね?
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 22:47:15.80 ID:KZ2o669Eo
ない
どんなSSでも投下されれば読むだけ
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/10(金) 23:05:22.38 ID:bLG44v7Co
>>913
そっか、じゃあもう少し頑張って書いてみるわ。
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:10:53.69 ID:zFI9/t0DO
>>912
長くても読むけど、あんまり長いと携帯で読むのは辛いから、まとめられてから読むね。
だから、感想を書くのが遅くなる。ごめんね。
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/11(土) 00:10:32.30 ID:0EdMwy4AO
俺も携帯だから長いと一部読み飛ばしたりするけど最後まで読むゆ
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/11(土) 00:36:15.00 ID:6hTWDIrf0
>>914
久しぶりの大長編期待してます!
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 00:42:27.28 ID:9rP8Yvi3o
へたに分割して投下するとスレ立てしろって言われそうだから気をつけないとね

>>914
期待してます
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 19:57:29.87 ID:R05ePHfSO
誰かガチ珠希√書いてくれ
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 00:49:05.58 ID:gdqpE1qEo
>>919
日向ちゃんでもいいか?
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/12(日) 00:55:24.80 ID:AgBK/NMAO
>>920
待ってる
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 00:58:06.42 ID:n/2dcKsao
珠希と日向の貝合わせか
熱い物がこみ上げてくるな
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/12(日) 01:02:33.65 ID:xC1UscdOo
初イきしちゃうひなたまか・・・熱いな
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 01:16:31.80 ID:14AK2vITo
珠希「あうぅっ、なっ、なんかへんなかんじですぅっ…!」
日向「んっ、くっ、んぁっ…きっ、気持ちいいよぉっ…!」

みたいな感じか
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 02:01:28.99 ID:gdqpE1qEo
おまわりさーん
こっちですー!
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/12(日) 02:34:45.62 ID:HuALm+CG0
未来設定ですが珠希SS書いてみました
俺が社会人になって2度目の春を迎えた。ここんとこ最近は仕事が立て込んでてろくに実家に帰省できていなかったので
3日ほど有給をとって帰省している。
職場が実家から極端に遠いというわけではないがいまは1人暮らしをしているので帰ることもないと思い帰っていなかった。
ただ桐乃はちょこちょこ俺の部屋に遊びにきている。ちなみに大学でも陸上を続けているらしいがモデルはやめてしまった。
理由は陸上に専念したいだからだそうだ。さすがに大学は陸上とモデルを両立してやっていけるほど甘くはないようだ。

「ただいまー」

「あ、お帰り兄貴」

俺が帰るとタイミングよく桐乃が2階から降りてきた。

「あ・・・今日はさ、兄貴が帰ってくるってことでみんなに連絡したらさみんな兄貴に
 会いたいっていってさ、いまリビングにいるよ」

桐乃は成長したのか中学生のときのようにツンツンしなくなった。若干さびしいきがしなくもないが・・・
おれはマゾではないことだけ言っておく。

「そうか、久しぶりだな」

そう思いながらリビングに入ると黒猫に沙織にあやせ・・・それと2人の美少女がいた。

「黒猫、あやせ、沙織、久しぶりだな。ところでそっちの女の子は?」

「相変わらずそうね、先輩」

「お久しぶりです。お兄さん」

「お久しぶりですわ。京介さん」

驚いた沙織はよくみるとお嬢様状態だった。沙織も成長したんだな。すくなくとも素顔を出せるくらいには。
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/12(日) 02:36:07.71 ID:HuALm+CG0
「高坂君はわたしのこと忘れちゃったんだ」

「おにいちゃん・・・酷いです」

ま・・・まさか・・・

「日向ちゃんに珠希ちゃん!?」

「いまさら遅いよ!!ふーんだ」

「え、ええと・・・ふーんだ」

驚いた、あのちっこかった2人がこんな美少女になっているとは・・・日向ちゃんの真似をしている珠希ちゃんは
まだまだ幼いが・・・その幼さが庇護欲を駆り立てられる。・・・俺は変態では決してない

「そう怒るなよ。2人があんまり綺麗になってたからびっくりしたんだ。」

「えへへ・・・」

日向ちゃんは照れているのか真っ赤になって口をパクパクしているが珠希ちゃんは昔のようにあどけない笑みを浮かべている。

「さすがはセクハラ先輩、帰ってきて早々に私の妹たちを口説くなんて・・・よほど死にたいのかしら」

「そうですよお兄さん・・・こんな年下の女の子に手をだそうとするなんてぶち殺されたいんですか!?」

「うふふ、さすがは京介さんですは。お手がはやいですわね」

こいつらもあいかわらずだが・・・黒猫、あやせ、沙織も綺麗になった。ちなみに黒猫と俺の関係だが俺たちはあの騒動のあと
再び友達の関係までなった。

「ほら、今日は兄貴が帰ってきた祝いにアニメ鑑賞会でしょ。みんなそんな変態はほっといてテレビみる。テレビ」

久しぶりに桐乃の毒をくらった。てか俺の祝いなのに俺はほっとくのかよ。それにさっきからこっちの会話にはいってこずにテレビのとこでごそごそしてたんだな。
そして始まったのは星屑ウィッチメルル・・やっぱこれかーーーーー!!
しかしあやせも黒猫もそんな拒否反応をだしていない。もとからの取り決めだったってことなら黒猫はなっとくできる。
そういやあやせとメールするとたまにアニメの話題がでたな・・・桐乃にだいぶ毒されてきたな。
日向ちゃんもいがいにアニメにはまってるのかテレビに集中している。血はあらそえないな。
あれ?珠希ちゃんは?と思っていると肩をちょんちょんと叩かれた。
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/12(日) 02:36:35.74 ID:HuALm+CG0

「あの、おにいちゃん・・・ちょっといですか?」

「ああ、いいけど」

そういうと珠希ちゃんとコソコソとリビングから出ていった。

「実はおにいちゃんにお話があるんです」

「なにかな?珠希ちゃん」

俺が聞くと珠希ちゃんはもじもじと恥ずかしそうにしながらもなにかをいいだそうとしている。
すこししてようやく決心がついたのか俺を真剣な目でみてきた。

「わたしはおにいちゃんのことが好きなんです。桐乃さんよりもねぇさまよりもお姉ちゃんよりも
 おにいちゃんのことが好きなんです」

珠希ちゃんは深呼吸してその言葉を言った。

「わたしと付き合ってください。おにいちゃん!!」

さいごまでおにいちゃんというのは珠希ちゃんらしいなと思いながらもびっくりしていた。
黒猫の家には何度かいったりしていてそれなりに珠希ちゃんとも話していたがまさか告白してくるくらい
俺に好意をもっていてくれたとは・・・でも

「珠希ちゃん、それはできない」

「・・・っ」

珠希ちゃんは俯き震えている。

「珠希ちゃんはまだ中学生だ。きっとこれからもっと良い人と出会うだろうし今のは『おにいちゃん』として
 好きなのを恋と勘違いしてるだけだと思うんだ」

「そ、そんなことないです」

「そうじゃなくても駄目だ。俺は珠希ちゃんを友達の妹としてしか見れない」

珠希ちゃんをいや・・・人をふるのがこんなにも心が痛いものなんてな。

「で・・・でも・・・私はッおにいちゃんが好きなんです!!」

珠希ちゃんの真剣な思いは痛いほど伝わってくる。

「じゃあ珠希ちゃん・・・これが恋だって証明してくれる?」

「はい!!・・・なんでもします」

「じゃあね、珠希ちゃんが中学卒業したらもう一度俺に告白して欲しいんだ。そのときまでその
 恋が続いたら俺は珠希ちゃんに返事をだすよ。それまで俺も彼女を作らないで待っとく」

「・・・わかりました。わたしはおにいちゃんをきっと振り向かせてみます」

決意にもえている目で俺にそう宣言してくる珠希ちゃん・・・黒猫とはまた違ったその可愛くも美しい顔に思わず一瞬見とれたが
すぐに気を持ち直しアニメ鑑賞会に2人そろって戻った。








数年後に俺はあのあどけなかった少女に告白されて俺に人生で2人目の彼女ができた。
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/12(日) 02:37:29.43 ID:HuALm+CG0
相変わらず短いですし駄文になってしまいましたが感想いただけるとうれしいです
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 02:47:23.98 ID:zzM9CRW7o
感想を言うにはまだ参考するべき情報が足りないな

その後の日向が絡んだ続きを原稿用紙400枚程にまとめて明後日までに提出しなさい^p^
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/12(日) 02:58:43.18 ID:Y1N6ez3AO
乙!
ちょっと展開が唐突すぎたかなぁ
京介もドライだし、妙に淡々と受け答えしてる感じがした

あとトリップつけると良いかも
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/06/12(日) 03:27:33.21 ID:E+jSFliAO
六年後珠希ちゃん……
アリだー!

>>929
最後の場面はモノローグだけじゃなくて情景描写か会話を挟んだほうが余韻のある〆になるんでない?
短いなりに良い話だったよ。駄文だなんて、とんでもない。
まとめ収録されるとき掲載する人がサブタイつけてるけど、今回は「恋の証明」あたりが相応しいんじゃなかろーか
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/12(日) 08:05:38.37 ID:HuALm+CG0
感想ありがとうございます。感想をもとにまた構想を練ってみたいと思います。
京介がやっぱおとなし過ぎたか
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 09:10:25.59 ID:CliF7t1co
いいよいいよ最高だよ〜
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 12:34:25.87 ID:n/2dcKsao
そして逮捕される京介
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:51:33.39 ID:r66XUsmSO
日向「安価で恋人作りたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307556088/l50
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:55:31.04 ID:n/2dcKsao
それ違くね?
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/13(月) 00:38:39.87 ID:VPseg9qm0
>>936氏ね
俺のワクテカ返せ
939 : ◆kuVWl/Rxus [sage]:2011/06/13(月) 00:59:52.69 ID:0kkrz6kAo
>>920
で予告した日向ちゃんSSは明日には投下できそう
今日のつもりだったけど眠くて無理だった…
940 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/13(月) 03:29:24.09 ID:05qSYX5AO
パンツ脱いで待ってる
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 04:21:01.68 ID:3SztRAhjo
940の脱いだパンツの臭いを嗅ぎながら待ってる
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 09:11:14.23 ID:uw4L93hto
日向ちゃんSSクル──────(゜∀゜)───────??
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/13(月) 10:41:23.88 ID:LdpCAvpN0
日向ちゃんSSまでの暇つぶしにでも・・・珠希ちゃんのSS書きました。未来設定です。

「お・・・おにいちゃん、好きです。大好きです。付き合ってください!!」

俺は衝撃を受けた。俺は昔付き合ってた彼女、黒猫の妹である珠希ちゃんから本気の告白を受けているのだ。



「このクラスの担任になる高坂京介だ。年齢は27で趣味はとくにない。つまらない教師かも
 しれないが我慢してくれ。1年間よろしく」

俺は大学で教員免許をとり教師となった。俺は根っからの世話好きだったようで麻奈美から教師を薦められたときはどうかと
思ったがやりがいのある仕事につけたと思った。
そして俺が教壇にたっているのは自分の卒業した高校・・・つまり母校で教鞭を振るっている。
俺が担当するのは今年入学してきた新1年生のクラスの1つなんだがある名前が目に止まった。その名前は『五更珠希』だ。
たしか珠希ちゃんも高校にあがる年だったけど・・・もしかして

「先生は彼女とかいないんですか〜?」

この手の質問は初めて受け持つクラスの生徒には毎回、必ずと言っていいほど受ける。

「俺には彼女いないよ。残念だったな」

「ええ〜嘘だ〜。先生格好良いのに信じらんない」

「褒めても成績はあがんねーぞ」

ええ〜そんな〜とぶーたれる○○。そんな笑いに包まれるクラスの中で一人だけ笑わず俺をじっと
見据えている黒髪の少女がいた。
これが俺と珠希の再開だった。



「おにいちゃんは暗闇にいた私を優しく照らしてくれました」

別に俺はそんな大層なことをした覚えはないが・・・



「高坂先生、ちょっとお話があるんですけどいいですか?」

「なんだ?・・・五更」

放課後に俺が職員室で作業していると珠希ちゃんが俺に話しかけてきた。

「もしかしてなんですけど・・・おにいちゃん?」

「え?・・・覚えてるの?」

「おにいちゃんなんですね・・・お、おにいちゃーん!!」

珠希ちゃんは俺だと分かると大声で泣きはじめた。俺に抱きつきながらだ。や、やばい。ほかの先生の視線が
むちゃくちゃ痛い。このままだと変態教師のレッテルを貼られた上に教師をクビになっちまう
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/13(月) 10:42:10.91 ID:LdpCAvpN0
「え、えーとなとりあえず落ち着いてくれ・・・な?」

それからなだめ続けてようやく泣き止んでくれたらと思ったら次は教頭に呼ばれた。・・・多少は説教を喰らったが昔からの
知り合いということなど色々説明したら一応は許してくれた。珠希ちゃんも手伝ってくれたのもあるだろうが、話の分かる
教頭でよかった。

「その・・・いきなりすいませんでした」

「珠希ちゃんは気にしなくてもいいよ、それよりどうしたんだ?あんな泣いて」

そして珠希ちゃんの家の・・・つまり五更家の状態を教えてもらった。黒猫はみごと作家デビューしていまは忙しく家に
おらず都内に部屋を借りてそこで仕事をしている。これは俺も知っていた。会うことはあまりなかったが。
そして日向は遠くの有名大学に通うことにしたらしく今は家にいないという。両親は共働きであまり家にいないのでほとんど
1人で過ごしてきたという。
そこに知り合いの俺が現れ、寂しさを我慢できずにこうして話しに来たという。

「そうだったんだ・・・今度俺の家にくるか?実家で暮らしてるんだ、桐乃もいるし・・・」

「迷惑じゃないですか?」

俺はため息をつくと

「大切な友達の家族だ・・・迷惑なんて思うわけないだろ」

そうして珠希ちゃんは俺の家によく遊びにくるようになった。ちなみに桐乃はいまでもモデル活動をしているが家から通っている。
珠希ちゃんを親父たちも喜んで迎えてくれた。桐乃は・・・もう駄目だあれは。
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/13(月) 10:42:39.80 ID:LdpCAvpN0
「私、嬉しかったんです。お兄ちゃんにとっては年の離れた妹、みたいなのだったのかもしれません。でもわたしにとっては
 昔からの憧れの人だったんです」

昔から・・・思っててくれてたのか。

「私も最初は『おにいちゃん』のように思ってました。でも再開して、一緒に過ごすうちにそれは恋に変わりました」

珠希ちゃんとの思い出がいま頭を駆け巡った。

『あの、勉強を教えてほしいんですけど・・・』

高校最初のテストは不安そうだったな。

『もう夏祭り始まってますよ、おにいちゃん、桐乃さん』

桐乃と3人で行ったな地元の夏祭り。

『え?誕生日プレゼントですか?・・・ありがとうございます、大事にします!!』

珠希ちゃんの誕生日にはセンスないかもしれなかったがアクセサリーを送った。

『メリークリスマスです。おにいちゃん』

家でささやかながらクリスマスパーティーしたな。

『明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします』

珠希ちゃんは着物を着て可愛かくて、なにより最高の笑顔で新年の挨拶をしてくれた。
だけど俺は挨拶が笑顔でできなかった。



「珠希ちゃん、話があるんだ」

「なんです?」

俺は家に遊びにきていた珠希ちゃんにあることを話した。

「俺は今年で異動になった」

「え?」

「本当は教えちゃいけないんだけど・・・珠希ちゃんには教えておかないとと思ってね」



そのときは気づいていなかったんだよな。珠希ちゃんの気持ちに
そして俺が引越しをする1週間前の今日、俺は告白された。

「本当はもっと・・・せめて高校卒業してから告白しようと思ってました。きっとおにいちゃんは
 教師だからと受け入れてはくれないと思ったから」

「でも!!おにいちゃんがいなくなると知って・・・気持ちに歯止めがきかないんです」

珠希ちゃんは泣きながら俺に気持ちを話してくれた。ここまでされたら俺は教師という立場などは
考えず本気で答えなければならない。そう思った。
俺はどうなんだろう。珠希ちゃんは妹のように思ってた・・・それは確かだ。でもそれだけだろうか。
いや最初はそれだけだったはずだ。でも一緒にすごすうちに、昔と変わらないあのあどけない純真さに
俺は心惹かれていっていた。
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/13(月) 10:43:14.76 ID:LdpCAvpN0
「珠希ちゃん・・・本当に俺で良いのか?」

「え?」

「俺は珠希ちゃんと1回りも年が違う・・・これは大きすぎる違いだ。きっとたったこれだけで
 俺たちは苦労すると思う。それでもいい?」

年の差は本当に大きい・・・社会にはいって色々みてきたからな。

「はい、わたしはおにいちゃんとなら乗り越えられると思ってます」

だけど珠希ちゃんは真剣な顔で即答してきた。してくれた。

「じゃあ、珠希ちゃんの彼氏にしてくれないか?」

「はい、ありがとうございます、う・・・うわーん!!」

緊張の糸が切れたのか大声をあげて泣きついてきた。俺は大切な彼女が落ち着くまで抱きしめるのだった。


それから俺が引越しまで珠希ちゃんとはずっと一緒に行動してた。いままで我慢してた反動か、珠希ちゃんは
俺に素直に甘えてきてくれた。
そして引越し当日。

「じゃあな珠希ちゃん・・・」

「はい・・・」

「長期休暇には帰ってくるし、毎日メールでも電話するから・・・笑顔で見送ってくれないか?」

「はい、またです。おにいちゃん!!」

最初から俺たちの恋はでこぼこで苦難だらけだけど・・・きっと俺たちなら乗りこえていける。
俺はそう信じたい。
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/13(月) 10:45:30.51 ID:LdpCAvpN0
未来設定って難しいですよね。個人個人でイメージが違うだろうし。感想もらえると嬉しいです。
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 12:09:27.34 ID:3SztRAhjo
赴任先で昔の恋人の妹と再会
そして育まれる愛の日々

なんだか、フェアリーテールのNaturalみたいだなww
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/13(月) 13:20:21.74 ID:och7Qku70
最近、わかったことがある。
ファンからの支持が高いヒロインと、作者が押すヒロインが異なる場合は、
作者が押すヒロインが本編で持ち上げられ、ファンが支持するヒロインはコミックスに追いやられるということが。
950 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/13(月) 16:22:46.88 ID:05qSYX5AO
こないだまであやせ祭りだったのが、いつの間にか黒猫姉妹祭りになっとる!
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 17:32:47.62 ID:LSIhte4S0
だが、それもいいじゃないか?

952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 17:35:15.08 ID:3SztRAhjo
加奈子祭り→あやせ祭り→黒猫姉妹祭り

途中でリア祭りとブリ祭りもあったような気がするけど
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/13(月) 17:49:49.93 ID:QDUFtS300
>>947


そしてゆくゆくは黒猫・日向の嫉妬から五更姉妹の愛憎沸き起こる厨二バトル展開に……
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 18:15:13.33 ID:f39bc7gDO
ここか……祭の場所は!
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 20:13:44.09 ID:dhlui7rDO
異動先は隣の街オチかと思ったら違ったかww
956 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:30:05.88 ID:0kkrz6kAo
んじゃ日向SSいきますー
957 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:32:01.55 ID:0kkrz6kAo

夏休みのある日の午後――

いつものように黒猫の家を訪れた俺は、五更家の居間で一人、ぼんやりテレビを眺めていた。
なんで彼女の家に来てるのに一人なのかって?
黒猫の奴は、買い物があるとかで外に出てったっきり。俺はいつもの放置プレイを頂戴してるってわけだ。
……薄々感じてはいたけど、なんか彼氏の扱いが悪くねぇか?
あいつと付き合い始めたばかりの頃は、こういうシチュエーションに緊張して、実に落ち着かない気分になったもんだけど、
もう今ではすっかり慣れちまったよ。ハァ……

いいや、だけど逆にさ、お客扱いされてないことが、今の俺達の親密ぶりを表しているとも言えるよな?
気を許しているからこそのこの処遇なんだよ、きっと。
そう考えるだけで、陰鬱な気分はどこへやら。自然と頬が緩くなってしまうんだから、俺の色ボケぶりも堂に入ったものだ。

と、独りでニヤついていると、玄関の方から戸がガラガラと開く音が聞こえてきた。
黒猫が帰ってきたのかと思い、居間の出入り口に視線を移すと、そこに姿を見せたのは五更家の次女日向ちゃんだった。

「あーっ、高坂くんだ」
「よう、おじゃましてるぜ」

日向ちゃんはプールの帰りらしく、ビーチバッグをぶら下げ、おさげの髪はほんのり湿って見えた。

「あれぇ〜?ルリ姉はいないの?」
「ああ、買い物に行っちまったぜ」
「ふ〜〜ん。なんかさー……高坂くんって、いつもいつも放置されてるよねぇ……」

やめてっ!そんな目で見ないで!
小学5年生から向けられた哀れみの視線に、さっきまでのポジティブシンキングは消え去り、俺はがっくりとうな垂れた。
そんな俺の心の動きを察知してか、うひひ〜と意地悪な笑みを寄越す日向ちゃん。
こういうところは黒猫にそっくりだ。
958 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:33:13.03 ID:0kkrz6kAo

「まぁまぁ、ルリ姉が帰ってくるまで、あたしが相手してあげるからさっ」
「ははは……ありがとよ……」

今は日向ちゃんのその優しさが切ないぜ……
ため息を吐きつつ俺が顔を上げると、日向ちゃんは左耳に小指を突っ込んでモゾモゾしていた。
右手には……綿棒が握られている。

「ん?耳どうかした?」
「えっとね、今日プールで泳いだから、なんか水が耳の中に入っちゃって……ううう、むずがゆい〜」
「その綿棒でほじくったらいいんじゃねえの?」
「あ、うん。そうなんだけどー……」

そう言うと、日向ちゃんは左手に綿棒を持ち、耳の穴に近づける。
だけど、その動きは妙〜にゆっくりで慎重な上に、小刻みに手が震えていて、いかにも危なっかしい感じだった。
んん〜?これは……

「……日向ちゃん、もしかして自分で耳かきができないの?」
「あーっ!高坂くん、いま馬鹿にしたでしょー!?」

日向ちゃんは顔を真っ赤にし、こちらを指差して抗議の声を上げた。

「いや、別に馬鹿にはしてないけどさ。耳に綿棒突っ込んで動かすだけじゃねえか」
「……だって、自分からは見えない耳の穴に、手探りで綿棒入れるのって……なんか怖いんだもん……」
「そうかぁぁ?」
「もし手が滑ってうっかり奥まで挿しちゃったら大変だよぉー?!」

うーむ、こういうところはさすがにマセてても小学5年生。
日向ちゃんは、また耳に小指を突っ込んで悶えている。

「ううう、かゆいぃ〜〜」

自分で耳かきができない小学5年生の妹。これがエロゲなら、桐乃が全力で食いつくキャラ設定だろう。

「……じゃあ、まぁ、しょうがないよな」

俺は誰に言い訳するわけでもなくそう呟くと、この場の流れに身を任せた。
959 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:35:55.41 ID:0kkrz6kAo

そして今、俺の膝の上には、日向ちゃんの頭が乗っている――

まぁ待て、お前ら。まずは落ち着け。ほら、素数を数えるんだ。
小学生の女の子を膝に乗せて耳掃除だなんて、その道の人達にとってはたまらないシチュエーションだよな。
桐乃の奴なら盛大に発狂した挙句、萌え死んでるかもしれない。

「高坂くーん、なにぶつぶつ言ってんの? 早くしてよー」

おっと、どうやら俺の心の声はちょっぴり漏れ出てしまっていたようだ。危ねぇ。
それにしても、膝に感じる温かな重みと、かすかに俺の腹に触れるおさげ髪の感触が実に心地いい。
一応言っておくけど、俺はそっちの方面の属性はまったく持ち合わせてないのであしからず。
俺は日向ちゃんの横髪を人差し指でひょいと耳に掛けて、耳孔の入り口に綿棒を軽く触れさせた。

「ひゃん!」
「お、おい、変な声出すなって」
「だって高坂くんがくすぐったくするからー」

普通にしてるつもりだけど……そもそも俺は人の耳掃除をしたことなんて無いので、どうにも勝手がわかんねぇ。
とりあえず俺は、耳の淵に沿ってやさしく綿棒を這わせた。
960 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:36:42.68 ID:0kkrz6kAo

一通り耳の外側を掃除すると、かすかに耳の淵に残っていた水分が綿棒を湿らせる。
まぁ、外側はそんなに汚れが溜まるところでもないし、こんなもんかな。
そんなことを思ってると、日向ちゃんから催促の声が飛んだ。

「高坂くーん、はやく耳の中をやってよー……むずむずするよぉ」

そうだった、メインはそっちだ。
俺は綿棒をひっくり返し、反対側を耳孔に近づける。

「なんかさ、日向ちゃんじゃないけど、人の耳に突っ込むのは結構おっかねぇな。自分のなら何ともないけど……」
「ええー、いまさらそんな事言うの無しっしょー!?」
「分かってるって。――じゃあ行くぞ」
「ほらぁ、早く入れてってばー! おかしくなっちゃうよぉ」

だから変な声を出すなってば。
俺は綿棒の頭の部分がちょうど耳の穴に隠れるぐらいまで入れて、耳孔の壁に押し付け軽くこする。
すると一瞬、膝の上の日向ちゃんの頭に力が入った。

「おっ、この辺か?」
「うひいいい〜、気持ちいぃぃ。でもね、かゆいのはもうちょっと奥の方かな」

もっと奥か……
961 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:38:38.27 ID:0kkrz6kAo

俺は慎重に綿棒を奥に進めると、耳の穴の壁に沿って綿棒を動かした。
綿棒の柄が少しずつ耳の中に隠れていく、が、他人の耳掃除に慣れてない俺にはどこまで深く入れていいのか分からない。
不安になった俺は、綿棒を握る手を止めてしまう。

「案外、難しいなこれ……」

そんな俺に、日向ちゃんは非難の声を上げた。

「ガツッとやっちゃってよ。ったく、高坂くんって結構ビビりだよねー。頼りないなぁー」

い、言ってくれるじゃんよ……!
お兄さんちょっとカチンときちゃったからね!
俺は綿棒を耳から抜くと、再び耳の外側をチマチマと擦り始めた。

「えっ、えっ? なんでまた外を……耳の中をやってってばー」

かゆみのポイントまであと少しに迫りながら、まさかの撤退に慌てる日向ちゃん。
俺は精一杯の笑顔を作り、わざとらしい棒読み口調で言った。

「あー、でも俺ってビビりだからなぁー。耳の奥はやっぱ無理かもしれないなー」
「えっ、さっきのナシ! 高坂くんはビビリじゃないからさ! ねっ?」

俺の意図に気づいて更に慌てる日向ちゃん。
やばい、これは可愛い。うっかりおかしな方面に目覚めてしまいそうじゃないか……
962 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:43:36.01 ID:0kkrz6kAo

調子に乗った俺は、日向ちゃんに意地悪したい衝動に駆られてしまった。

「んー、じゃあ、『ビビリじゃないイケメンの京介お兄ちゃん、お願いだから耳の中を掃除してっ』って
 可愛く言ってくれたらな考えようかなー」

ふふふ、我ながら嫌らしい提案だぜ!
そんな俺の意地悪に、日向ちゃんが恥ずかしがって顔を赤らめる――って展開を期待したのだけど、
実際には日向ちゃんは「ぶっ!」と吹き出していた。

「イケメンってwww高坂くん言うねーwwww」
「……っ!」

草生やしまくりの思わぬ反応に、逆にたじろぐ俺。
日向ちゃんはケタケタと笑っている。

「そんなの、いくらでも言ってあげるよー。イケメンのお・に・い・ちゃ・ん」

かあっと顔が熱くなるのを感じ、俺はまんまと自爆してしまったことを察知した。
いつもツンツンしてる黒猫や桐乃とは違い、天真爛漫な日向ちゃんにこういう意地悪は通用しないようだ。
な、なんという不覚……

「ビビりじゃないイケメンの京介お兄ちゃん、お願いだから――」
「ま、参った!俺の負けだ!」

ダメだ、この子には勝てねぇ……
素直に負けを認めた俺は、再び綿棒を日向ちゃんの耳に挿し込み、耳の壁に沿って奥に進める。

「んじゃ、痛かったらすぐに言ってくれよ」
「うん、大丈夫……って、おおおお!きたきたきたー!」

どうやらいきなり金脈を掘り当てたらしく、日向ちゃんは身体をわずかに仰け反らせて歓喜の雄叫びを上げた。
俺はそのポイントを逃さず、綿棒を左右に往復させて擦る。

「あぁぁ……そこそこ!気持ちいいぃぃぃ」

散々待ちかねていたせいもあるのだろう、日向ちゃんはとろんとした瞳で悦楽に浸っている。
俺はさらにその周囲を綿棒で這わせて、なんとか耳掃除を完遂した。
963 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:46:14.60 ID:0kkrz6kAo

とはいっても、まだ片側だけだ。
俺は日向ちゃんを逆向きにさせると、今度は綿棒ではなく耳かきで反対側の耳掃除を始めた。

「はぁー、極楽極楽ぅー」

最初はおぼつかなかった耳掃除だったけど、やってるうちに徐々に要領を掴み、日向ちゃんも満足してくれてるようだ。
俺は耳かきの匙の部分で耳の壁を擦り、少しずつ奥に進んでいく。
耳かきを伝わる手ごたえを頼りに、力の入れ具合を調整して、耳あかをこそぎ落とす。
だけど、こっちの耳は水が入ってなかったようで、もともと耳の中も綺麗だったので、大した獲物も取れず仕舞いだった。
最後に耳かきの綿の部分で耳の中を掃除して終了だ。

「よーし、これで終わりっと」

おや?なんだかさっきから日向ちゃんの反応がねえな。
姿勢を崩さないよう、後ろに退けぞって顔を覗き込むと、日向ちゃんはすうすうと寝息を立てて眠っていた。
そういえばプールに行ってたんだもんな。泳いだ後って、なんであんなに眠くなるんだろう。
それに加え、俺の耳かきが日向ちゃんの眠気を増幅させたのかもしれない。

何だかんだで俺の耳かきテクもなかなかのモンだな、ふっふっふ……、と妙な達成感でニヤつく俺であった。
964 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:48:54.48 ID:0kkrz6kAo

そんな俺がニヤけ面のまま、ふと視線を上げると、
買い物袋をぶら下げて廊下からこちらを冷ややかな視線を向けている黒猫と目が合った。

「うおっ! お前いつの間に帰ってたんだよ!?」
「……いま帰ってきたところだけど……、随分楽しそうね、先輩。これは一体どういう状況かしら?」

そこで俺はハッと我に返った。
オヤスミ中の少女を膝に乗せ、いやらしい笑みを浮かべる男の姿は、端から見りゃあ充分ヤバい光景だろう。

「待て待て!変な勘違いをするんじゃねえ」

己を客観視し、慌てて否定する俺。
そんなやり取りをしていると、膝の上の日向ちゃんが目を覚ました。

「あれ、ルリ姉帰ってたんだ? ふぁ〜あ」
「あなたも男の膝枕で何を……」
「ん〜?高坂くんにいっぱい気持ちいいコトしてもらって、ついつい居眠りしちゃったんだよー」

うおおおおおおおおおい!!日向ちゃん!!!
それはさすがにわざと言ってるだろ!?
日向ちゃんはもう一度大きなあくびをすると、また俺の膝に頭を乗せて、むにゃむにゃと眠りの体勢へ。
おそるおそる黒猫の方を見ると、黒猫は絶句し、わなわなと肩を震わせている。
うん、俺死んだね。
965 : ◆kuVWl/Rxus [sage saga]:2011/06/13(月) 23:51:25.10 ID:0kkrz6kAo

その後、必死の弁明で黒猫の誤解を解いて、正座1時間の刑で勘弁してもらった俺は、
足の痺れに苦しみながらも、なんとか生き長らえたことに安堵していた。
ま、まさか耳かきごときでこんな事態を招こうとはな……

そんな俺に対し、黒猫は例の黒いノートと耳かきを手に、ある提案をしてきた。


「ねぇ先輩、……デスティニー・レコードへの追記は、今からでも認めてもらえるかしら?」




おわり
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/06/13(月) 23:54:45.30 ID:Hox2Cx6u0
乙ゥゥぅぅぅぅ
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/13(月) 23:54:46.28 ID:0kkrz6kAo
×廊下からこちらを
○廊下からこちらに

ミスった…
投下しながらいじるもんじゃないですねorz
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 23:57:24.43 ID:FQCoSW0Go
俺も日向ちゃんにいっぱい気持ちいいコトしてあげたいわー
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/14(火) 00:11:34.04 ID:QXm2RiIV0
日向ちゃん√かと思いきや黒猫√まで味わえるとは

970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/14(火) 00:27:40.77 ID:Ao9/onid0
>>965
超乙です
黒猫好きで日向ちゃん好きな俺にとっちゃ最高でした
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 00:34:37.50 ID:8s7Hz/0SO
もう五更三姉妹関連は黒猫スレでしか読めないと思ってたけどここにもたくさんあったのね

みなさん乙です
972 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/14(火) 04:15:10.18 ID:7+ueI2QAO

ただの日向ちゃんペロペロで終わらずに俺妹らしくgdgdシチュを入れたところを評価したい
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 05:07:47.11 ID:5XH/nHtDO
>>965
日向ちゃんかわいい!
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/14(火) 05:27:45.91 ID:JudqchtQ0

あやせが妹のss……。

あれ止まってるし、新しいの立てて書いても良いのかな
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/14(火) 09:23:56.54 ID:4qFZIz970
>>975新しくたててタイトル変えればいいよ
ネタも本人の考えたものでもないし、話自体も始まってないからなあれは
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/14(火) 09:41:14.11 ID:JudqchtQ0
あーすまん。

乗っ取るかたちで続けちゃってる……。
やめたほうが良い?
977 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/14(火) 10:11:33.52 ID:7+ueI2QAO
そっちのスレでやれよ
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 12:16:59.30 ID:uUL2WMz0o
次スレです

俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.11
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308021366/
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 15:29:31.90 ID:eoabRsIpo
>>976
vipじゃないんだから乗っ取りはやめとけ
やるなら新規にスレ立てろ

>>978

次スレの祭りはなんになるやら
沙織の眼鏡祭り?
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 16:16:52.79 ID:g4SucR4DO
もう五更3姉妹で京介のハーレム作ってしまおうぜ
それなら桐乃も大賛成してくれるだろうし
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/14(火) 16:35:54.36 ID:Ao9/onid0
むしろ桐乃もハーレムに入れてしまえば何の問題もあるまい
982 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/14(火) 17:43:33.72 ID:7+ueI2QAO
・五更姉妹に耳かきをねだられて萌え死ぬきりりん
・京介の膝枕で耳かきしてもらって兄分摂取過剰で死ぬきりりん

どっちでもいい、だれか書いてくれ
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 18:20:37.03 ID:JWY3HCDro
京介に耳掻きしてもらったことを自慢げに話す黒猫に嫉妬するきりりん
思わず京介に耳掻きを要求するも、何故か黒猫の膝枕で耳掻きされることになるきりりん
その隙に、京介の膝枕で耳掻きされる加奈子
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 18:22:20.61 ID:hKqvL6wco
かまわん続けろ
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 18:27:16.63 ID:JWY3HCDro
紆余曲折あって、ついに京介の膝枕で耳掻きの権利を獲得するきりりん
舞い上がってたせいで、内向きで膝枕してしまうきりりん
気にしない京介はその格好のまま耳掻き開始
しかしきりりんの目の前には京介の股間
ズボン越しではあるが確かにそこにある股間
明らかに熱を帯び、つつましくも自己主張している股間
思わずきりりんの指が股間に伸び

埋め
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 18:29:33.78 ID:g7flLUKNP
ねえ様達だけずるい!と耳かきを珠姫がねだって、珠姫の耳かきをすることになりうへへなきりりん
その横で耳かきされる加奈子を羨ましそうに見ていたブリジットを見かねて耳かきをしてあげる京介
耳かきをしている京介とされているブリジットに、どっちに嫉妬していいかわからずぐぬぬなきりりん
987 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/14(火) 19:38:23.15 ID:7+ueI2QAO
至福だ
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/14(火) 22:23:37.75 ID:FkQo5VtUo
耳かきブームが来てるのか・・・?
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 22:51:06.88 ID:nDyPJYQAO
ネタとしては古典ですらあるからねえ>耳かき
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 23:20:06.79 ID:osec1Wi70
>>985

「兄貴、耳かきして。」
「おまえ、耳かき1人で出来なかったの?」
「う、うん…。」
「マジかよ…、ちょっと綿棒貸してくれ。ホレ」

ホジホジ…。

「こんな風に自分でできるだろ。」
「そりゃそうだけどさ、他の人に見てもらった方が汚れとってもらいやすいじゃん。」
「う〜ん、そう言われてみりゃそうだな。じゃあとりあえずベッドの枕に…。」
「はあ?耳かきって言ったら普通膝枕でしょ!というわけでさっさと正座する。」
「へいへい。」

「桐乃?痛くないか?」
「うん…、ちょっと強いかな?」
「じゃあ、もうちょっと優しくするわ。」
「うん、お願い。」

ホジホジ…

「んあ…、そこ。」
「はいはい。(色っぽい声だしやがって…。)」

「じゃあ反対向けよ。」
「ちゃんと優しくしてよね…。(これが兄貴の股間か、スーハースーハー)」

ホジホジ…

「桐乃?なんか息が荒いが大丈夫か?」
「大丈夫。つづけて。」
「はいよ。(てか桐乃胸あるな…。)」

ホジホジ

「こんなもんか…?(いかん、意識したら俺のリヴァイアサンが…)」
「ん、もうちょっと…。(うにゃぁぁ!これが兄貴の匂い。最ッ高〜)」

ホジホジ

「少し奥の方もやるぞ。(くそ、目線がどうしても胸の谷間に…)」
「うん。(あれ?兄貴のアソコ少し大きくなってる?)」

ホジホジ

「どうだ?(え〜い!血液よ!リヴァイアサンに行くんじゃない!)」
「うん、気持ちいい。ねえ兄貴?なんか股の辺りが大きなってる気がするんだけど…。」
「ギクッ…。気、気のせいだろ。」
「ひょっとして妹に欲情しちゃったの?」
「スンマセン、胸の谷間見て不覚にも…。」
「シスコン!キモッ…。」
「そういうお前はブラコンじゃないのか?」
「私はいいの!ねえ兄貴、目瞑ってくれる?」
「いいからいいから。耳かきのお礼。」

ジーッ

「おい、桐乃。そこはズボンのファスナーだ!やめろ!」
「とか言いつつカチカチになってるよ…。」

続きは省略されました。続きを読みたい方は(ry
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 00:08:04.68 ID:4z74v7kIo
わっふるわっふる
わっふるわっふる
はよ
はよ
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/15(水) 01:57:19.24 ID:zVLUk0Vi0
>>990続きを書かなきゃお前の人生が省略されます
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/06/15(水) 02:08:16.12 ID:E1BiIJRH0
>>990早く書いてください!
ブチ殺しますよ!?
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 18:23:08.87 ID:LYmza8J1o
各キャラがヤンデレ化したら、どういう形になるのだろうか?

あやせ:暴力型ヤンデレ→相手を物理的に束縛し、支配下に置くタイプ
地味子:策謀型ヤンデレ→見た目も態度も一見普通、ただじわりじわりと追い詰めていくタイプ ・蜘蛛の巣
桐乃:内向型ヤンデレ→外はないが、対象の写真や付属品をコレクションしたり飾ったりするタイプ
黒猫:行動型ヤンデレ→ねちねちとしつこくまとわり着くタイプ ・ストーカー
加奈子:非ヤンデレ→ヤンデレにはなりそうもないタイプ
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/06/15(水) 18:42:18.08 ID:441hVyZLo
好物です
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 19:10:56.24 ID:C5U0nqFY0
くそ!エロなんか『とらドラ!』スレでも書いた事無いのに…。
>>991->>993の連携力に参ったよ…orz。
着地点を間違えた気もするが、投下

「おい、桐乃。そこはズボンのファスナーだ!やめろ!」
「とか言いつつカチカチになってるよ…。じゃ舐めるね…。」
「おい、桐乃!やめ…。」
「(ぺろぺろ)ふ〜ん、その割にここは正直になってるし、筋金入りのシスコンってことね。(スンスン、これが兄貴の匂い。やば…、濡れてきちゃった。)」
「こんなことが親父にバレたら…、殺される…ぞ…。それ…、に…。」
「ふぉれに…?っへふぁによ…?(それに…?ってなによ。)」
「俺の理性が完全になくなっちまう…。」
「ふ〜ん、じゃ失くせば?ってきゃっ…。なにいきなり押し倒してくるのよ。」
「いいから聞け、桐乃。俺はお前が大事だ。だからこそこういう事は本当に好きな人として欲しいんだよ!ゴフッ…。」

「兄貴の馬鹿!私は…、あんたが好きなの!黒猫の描いた漫画みたいにあんたのパンツの匂いを嗅いだりするくらい…。普通の人でも好きな人のパンツなんか嗅がないでしょ。」
「おまっ…。じゃあ、あれは事実だったのか。」
「うん。だからさ…、お願い。ちゃんとアレもあるからさ。」
「といってもな…、お前のさっきのパンチで俺のリヴァイアサンが…。」

リヴァイアサン「ヘナッ…。もうムリポ。」

「ごめんね、兄貴。」
「まあ気にするなって。」
「あ、そうだ。兄貴が攻めるのダメなら私が攻めればいいんだ。たしかせなちーからもらったアレがあったはず…。」
「えっ?(嫌な予感…)」
「ベニパンっていうんだけどこれで攻めてあげる。あ、ドアの近くに居るけど逃げられないよ。あやせからもらった手錠でちゃんと私と繋がってるから…。」
「ちょっと待…」
「じゃ入れるね。(ズブッ…)」
「ァァァァァアアアアアア!!」

ギシギシアンアンギシギシアンアン


997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/15(水) 19:45:21.13 ID:7s53IT6xo
>>994
なんでナチュラルに沙織ハブってんの?
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/06/15(水) 20:31:20.23 ID:E1BiIJRH0
>>996よくやった!私の乙をあげる♪
>>994また沙織は犠牲になったのか...
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/15(水) 20:33:10.96 ID:pT2s5MbAO
1000だったらお嬢モード沙織が耳かきしてくれる
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2011/06/15(水) 20:36:16.70 ID:FjjzX98Oo
1000ならあやせたんが京介のベッドの上で京介のエロ本片手に京介を待つ
1001 :1001 :Over 1000 Thread
   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|
   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ                             
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
                                                       SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                                                         http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
刹那「俺は……安価でガンダムになる!」 @ 2011/06/15(水) 20:10:19.69 ID:lGOoAvdn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308136219/

かってに改造してもいいぜ @ 2011/06/15(水) 19:04:14.00 ID:kv1gkfa4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1308132253/

とある一位は青二才 @ 2011/06/15(水) 18:11:41.93 ID:LGfG5B7r0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308129101/

ただいま @ 2011/06/15(水) 17:37:01.17 ID:WuNUYw1zo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1308127021/

妹について相談乗って欲しいんだけど…… その3 @ 2011/06/15(水) 17:24:46.67 ID:FqOSSjC80
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1308126286/

友達がロリコンこじらせて入院したんだけど @ 2011/06/15(水) 16:21:42.79
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1308122502/

【みんな】変態供は過疎過疎です【かくれんぼ】 @ 2011/06/15(水) 16:14:31.32 ID:i07rEiezo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1308122071/

【速報】AA雑談VIP板が復活 @ 2011/06/15(水) 16:04:17.30 ID:q2MTy0ioo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1308121457/


Powered By VIPService http://vip2ch.com/

478.84 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)