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浜面「俺は勇者なんかじゃないさ」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 21:51:58.15 ID:+PaYrZDQ0
ここはとある異世界
平和だった世界に突如、魔王アレイスターを名乗る人物があらわれ
世界は混沌につつまれた。
世界各地には、想像上のものと思われていた怪物たちがはびこり
死者はあらたな魔王の手先となる。
とてつもなく強大な力の前に、人々が築き上げた文明は敗れ
絶望の淵に追われた時
世界各地に特殊な力を持つ人間が現れ始めた。
ある少年は、生まれながらに不幸を纏い
その身には、かつて世界を滅ぼそうとした古い魔王『竜王』の力が宿り、右手にあらゆる幻想を壊す力を身につけていた。
あるものは、生まれながらに天使と悪魔の力を受けつがされた呪われた存在であり
全ての力の流れを操る無敵の矛と
何者も寄せつけぬ、無敵の盾を身につけていた。
あるものは、生まれながらに天使のような翼を持ち、人知の及ばぬ物質を操る能力を持っていたが
世界の悲劇に飲まれ、その心は歪んでいた。
あるものは、生まれながらに雷を纏い、立ち塞がる全ての敵を一直線に粉砕する力を身につけていたが
肉親を失ったその心はとても脆く、今にも崩れ落ちそうになっていた。
ある少女は生まれながらに全てを貫く力を持ち、幼少より勇者として活躍するが
ある一つの村と一人の少年の心を救えず、自身の心も10年もの間、決して癒されることがなかった。
しかし成長した少年によってようやく苦しみから解放された。
こうした特別な力を持って生まれた者たちは、アレイスターの放つ怪物を打ち破り、人々から「勇者」と称えられた。
各地の勇者達は、それぞれの思惑を胸に秘め、魔王アレイスターの討伐に旅立つ。
そして、ここに一人の若者がいる。
名を浜面 仕上
この混沌につつまれた世界で、普通に生まれ
10年前、自身の父親を失った少年。
生まれた町を守るために普通の兵士となった少年。
そして、ある日町を襲撃した魔獣との死闘の末、能力に目覚め、ついには魔獣を使役することができた少年。
これは
決して物語の主人公とは言えない経歴を持つ彼が
世界へ羽ばたく物語である。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1347281517
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
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ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
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【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
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貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sege]:2012/09/10(月) 21:52:55.63 ID:SS4NvvKH0
キターーーーー
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:11:48.31 ID:+PaYrZDQ0
前作
浜面「俺が勇者?」
の続編です。
構想的には前回はプロローグ的な物語ですね。先は長くなりそう……
前作を見てない人や最後の最後まで見てない人は最後まで見てからの回覧をオススメします。
1の不甲斐なさが最後に書かれてますが、笑ってやってください。
てか誰か前作のURLを張ってください……
できれば前作に今作へのURLも……泣
それでは、少しだけですがゆっくり投下します。
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:15:52.57 ID:+PaYrZDQ0
<浜面仕上>
この物語の主人公。でもしょっちゅう見せ場を奪われる。
10年前、村を急襲してきたドラゴンに父親を奪われる。
ドラゴンを倒した勇者、麦野を師とし、第一の町で立派な兵士へと成長した。
前作で、町を襲った魔獣との死闘の末、魔獣の力を自分自身にとりこみ、能力に覚醒した。
能力名は『幻想使役』<エビルドライバー>
自身を認めてくれた魔物や魔獣の心を力の源とし、魔具として使いこなす。
魔具は、主に乗り物になる。
所持魔物の心
<スラ坊>
浜面が能力を得たきっかけになった魔物。(DQ)
ホバーバイクって感じの、低空を飛び回る魔具を現出。
(イメージ的にDQMのスライダーガールの乗り物)
実は、ある能力を秘めている。
<ケルベロス>
第一の町を急襲した魔獣。
古き伝説の塔テメンニグルを守る門番(DMC3)
前作で浜面達との壮絶な死闘を演じ、各々の活躍により
追い詰められ、最後は覚醒した浜面に敗れた。
超大型バイクに魔力の武装を施したような魔具を現出。
(イメージはDMC3のレディのバイクをもう少し大きくしたもの)
http://dmc-labo.secret.jp/DMC-Labo/img/s-cerberus_white.jpg
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:18:30.63 ID:+PaYrZDQ0
<麦野 沈利>
幼少より勇者として世界を旅した元勇者。
浜面の師匠であり、姉のような女性。
生まれつき、『原子崩し』という強力なビームのような能力を持つ。
10年前、浜面のいた村を襲ったドラゴンを倒すが、浜面の父親を救えず、苦悩の日々を送っていたが
浜面の成長により心は晴れ、能力の成長の妨げになっていたものが無くなった。
前作でケルベロスとの死闘により敗れるが、生還。
失った視力や両腕を治すため、『冥土返し』という医者のもとへ向かったところから今回の物語が始まる。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:20:07.02 ID:+PaYrZDQ0
<絹旗 最愛>
第一の町で守備隊に入っていた少女。
攻守に優れた能力『窒素装甲』をもつ能力者。
とても人懐っこく、上条当麻のパートナー、インデックスや
元は敵であった魔獣ケルベロスととても仲がよい。
<滝壺 理后>
第一の町で守備隊に入っていた少女。
優れた感知能力『能力追跡』を持つ。
魔物だろうが能力者だろうがただの人間だろうが幽霊だろうが
彼女のレーダーは全てをを感知、把握する。
浜面に恋心は特に無い。
<フレンダ・セイヴェルン>
第一の町で守備隊に入っていた少女。
能力者ではないが、優れた爆破技術とトラップ作成能力を持つ。
この物語では、結構活躍する。
最近レズっ気が出てきそうになってるが
そんな幻想はぶっ殺す。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:21:21.72 ID:+PaYrZDQ0
<上条当麻>
伝説の能力『幻想殺し』を右手に宿す不幸な少年。
その力の正体は、太古の時代、世界を滅ぼそうとした『竜王』の魂。
幼少より、人々に蔑まれてきたが、インデックスに導かれ、世界を救うために勇者となる。
過去、滞在していた村を襲った『魔王の使い』と壮絶な死闘の末、相打ちになり、記憶をほぼ失っている。
後々この失った記憶が上条当麻にとって重要な鍵となる。
<インデックス>
上条当麻のパートナー。
10万3000もの能力の情報を頭に持ち、一度見た能力なら
威力2割落ちほどで再現できる能力『魔導書館』を持つ。
ほぼチートだが、キャラが基本ギャグなので、ギリギリセーフ。
教会に所属する魔術師であり、上条当麻の保護を目的として派遣。そこで、上条当麻の壮絶な死闘を目撃する。
記憶を失った上条当麻を勇者として導いた張本人。
この物語のインデックスさんは仕事してます!!
食い逃げもしてます!!
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:30:30.17 ID:+PaYrZDQ0
我はこの草原の王グリフォン。
我に敵うものなどこの地にはおらぬ。
決しておらぬハズだったのだ。
一体何なのだこの人間共は!!!
なぜこやつは、我と共に。我のスピードに着いてくる!!
バサッ、バサッ
ブウォン!!ブウォン!!
浜面「フレンダ!!そっち行ったぞ!!!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:31:42.47 ID:+PaYrZDQ0
バサッ!!バサッ!!
滝壺「目標。フレンダとの距離、30、20、10。すぐ上に来るよフレンダ」
フレンダ「準備万端って訳よ!!!ファイヤー!!!」ヒャッホー
フレンダの叫び声とともに、空を飛ぶグリフォンへ、地上の四方八方から矢が飛び出した。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
ズザァァァァァァ!!!!
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:33:00.14 ID:+PaYrZDQ0
滝壺「グリフォンの落下を確認。西に100m地点。きぬはた。出番だよ」
絹旗「超了解です!!かかって来るですトリ野郎!!」チョイチョイ
く、我を地に落とすとは……小娘が!!我と相対するとはいい度胸だ!!!喰ってくれる!!
ダッダッダッダッ
「クァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!」
絹旗「セイヤァァァァァァァァァアアア」ブンッ バキャァァア!!!
「ガァァァァァァァァァァァァ!!!」ズズーーン!!
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:34:01.43 ID:+PaYrZDQ0
馬鹿な!!小娘ごときに蹴り飛ばされるとは!!どうなってる!!!
浜面「まだまだーーー!!!」トォッ!!
浜面が低空飛行で飛んでいるホバーバイクを解除し、グリフォンの背に飛び乗った。
舐めるな小僧ぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!
バサァッ!!
「クァァァァァァァァァァア!!!!」ダッ!! バサァッ!!バサァッ!!
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:35:16.94 ID:+PaYrZDQ0
浜面「うっひょーー!!高っけぇなーーオイ!!」
浜面はグリフォンの背に乗り、共に大空へ飛び出した。
浜面「すげーなお前!!もうこんなに高いとこまで飛んできちまった」
くっ!!我の背中にいつまで乗っている。落ちろ人間!!
「ガァァァァァァァァァァァ」ジタバタ!!
浜面「ちょっ!!ちょっと暴れんなって!!うわぁ!!」バッ!!
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:37:21.33 ID:+PaYrZDQ0
滝壺「あ、はまづらが落ちた」
絹旗「何遊んでるんですか馬鹿面ぁぁぁぁあ!!!!!」エーーーー!!!!
フレンダ「結局あの高さから落ちたらペチャンコってわけよ」
空中では身動きがとれまい!!そのまま噛み殺してくれる!!!
ギュォォォォォォォォォォォォオ!!!!
ガパァア!!!
浜面「やっべぇ!!!スラ坊!!もっかい頼む!!」
カッ!!
ブワァァアァァァァァァア!!!!
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:40:49.65 ID:+PaYrZDQ0
ガチィィィィィン!!!
!?あの小僧はどこだ!空中で我が見失うなぞ!!!
浜面「ふー。あぶねぇあぶねぇ。間一髪だったな」
ウォン!!ブウォン!!!
グリフォンの頭上には、再び自らの能力によって、スライムの力を現出させたホバーバイクに乗った浜面がいた。
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/09/10(月) 22:41:08.73 ID:yIBuVHhR0
グリフォン「我がスローリィ!?」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:41:46.49 ID:+PaYrZDQ0
何なのだその機械は!!何故突然現れた!!貴様、まさか能力者か!!!
浜面「さて……そろそろ終わりにしようか。グリフォン。
といっても、すぐにまた会えるだろうけどな。俺とは」チャキッ
ま、待ってくれ……待っ
ズシャッ!!
クァアアアアアアアアアアアアァァァァァ…………ズズーーン!!!
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/10(月) 22:57:03.33 ID:+PaYrZDQ0
今日の投下は以上です。
まずは軽いウォーミングアップということで、グリフォン戦でした。
浜面チートです。
グリフォンのモデルや草原のイメージはドラゴンズドグマです。
http://cgworld.jp/images/regular/ggs/cgw167-dragonsdogma-main01_pu.jpg
それでは、また次回までおやすみなさい。
http://cgworld.jp/images/regular/ggs/cgw167-dragonsdogma-main01_pu.jpg
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 23:00:11.68 ID:nEzqcfbDO
乙
浜面インさんよりチートなんじゃね?
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/11(火) 01:01:29.69 ID:fdl5jFVQ0
乙
陸空縦横無尽!
浜面さん調子にのってまんなぁ
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 07:03:10.75 ID:fRaBYDRDO
乙!前スレは↓で貼れてるかな?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346907568/
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 08:53:10.62 ID:CjxiHbFDO
調子乗るといたいめを見るのは古今東西よくある話。
後、みんながみんな仲間になってくれるとは限らないんじゃね?
しかし、ここ浜面はちゃんと対話してるな……
どこぞのGN対話砲やT町流会話砲とはえらい違いだWW
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:10:04.97 ID:AazVKk1w0
こんばんわ、1です。
>>18
チートと見せかけて、現時点では実は
総合で絹旗より下です。
>>19
1自身調子に乗れる時は乗っとくタイプなのでw
>>20
わざわざありがとうございました!!!
助かりました!!
>>21
褒め言葉、恐縮です!!
それでは、今日は少ないですが、ゆっくり投下していきます。
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:16:58.20 ID:AazVKk1w0
第二の町 海に囲まれた王都 モンサンミッシェル
陸からの長い橋が架けられた孤島にたたずむこの地方の王都。
城下町は活気に満ち、丘の上に佇む王城は、外見からも気品に満ち溢れていた。
http://activities.his-vacation.com/images/tour//PAR0006/Tr00100420090206102444234.jpg
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:18:52.23 ID:AazVKk1w0
「旅の者が戻ったぞーーー!!!」
「何!!グリフォン討伐へ向かった者か!!」
「門を開けーー!!!王へ連絡しろ!」
「浜面殿達がグリフォンを討伐してきたぞーーー」
ガコォォォォォオン
浜面「いやー、勇者気分って結構いいものだなー」
フレンダ「結局、勇者を名乗る力は充分あるわけよ。浜面のくせに」
絹旗「素直に勇者って言っておけば、こんな超賞金稼ぎみたいな真似しなくてもいいですのに」
浜面「俺は勇者なんかじゃないさ」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:20:09.67 ID:AazVKk1w0
浜面「それは麦野の仕事だ。それにどっちにしろ勇者だって困った人は助けるだろ?上条みたいに」
絹旗「まぁそうですけど。街の人の超待遇が違うというかなんというか」
滝壺「まぁまぁ。どっちにしろお金は必要だよ?早くおうさまのとこに行って、賞金もらお?」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:27:11.05 ID:AazVKk1w0
モンサンミッシェル 城内 王の間
王「浜面君とやら。よくぞ戻ってきたな。んで?グリフォンはどうなった?」
浜面「(えらいフランクな王様だな)はい。無事、討伐を完了いたしました」キリッ
王「ああ、そんな固くならなくてもいいよ。楽にしてくれ」
浜面「は、はぁ」
王「いやーよくやってくれたよホント。うちの兵士らじゃあ太刀打ちできなくてな。
アイツウチの国から牛ばっか掻っ攫って行くからホント迷惑してたんだよ」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/09/11(火) 19:29:07.38 ID:SawiwjsE0
氷華ちゃんはSSの登場率が低いからでないのかな・・・・・
半蔵や駒場さんも怪しいところだ・・・・・
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:29:41.77 ID:AazVKk1w0
浜面「いや、お役に立てて光栄です。申し訳ないですが報酬の話を……」
王「あー!そうだったそうだった。たっぷりお礼を渡してやらないとな!!おーい母さん!!」
王妃「あなた、客人の前でフランク過ぎます。ごめんなさいね、ウチの旦那が。はい、コレ報酬ね」ニコッ
浜面「は、はひ!!」デレ
絹旗「若い……てか超デカイ……胸が」
フレンダ「麦野より大きいわけよ。王妃様っていくつなわけ?20そこそこにしか見えないんだけど?」
滝壺「私達と同じくらいの王女がいるって話だよ。長女がちょっと人相悪いらしいけど」
絹旗「そういえば、この国の王夫妻は超子沢山で有名でしたね。親戚養子合わせて20003人いるんだとか」
フレンダ「20003人って!!!どんだけ夜の営みをこなしてるわけよ!!さすが王様!!夜も王様って訳よ!」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:40:58.40 ID:AazVKk1w0
王「可愛いだろーうちの奥さん。子どもも可愛くてさー。1番上はちょっと生意気だけどしっかりしてるし、末っ子も可愛らしくて可愛いらしくて」
浜面「いいなー、ハーレムだなこの国……」
絹旗「超聞き捨てなりませんね浜面」ピク
フレンダ「これだけの美人に囲まれて何を贅沢な」イラッ
滝壺「むぎのに報告だね。大丈夫。むぎのに八つ裂きにされるは/ま/づ/らを私は応援してる」
浜面「バラバラ確定!?言葉一つで惨殺されるってどんだけ俺緊張感持って生きてくんだよ!!」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 19:52:03.72 ID:AazVKk1w0
王「そんでさー、何ってったって1番今優秀なのが美琴ちゃんだよね!!
元々ウチは勇者の家系なんだけど、美琴ちゃんはかなり力を色濃く受け継いでもう歴代トップの能力者なんだよね!!
いや、だからって他の娘が悪いわけじゃないよ?人にはそれぞれ才能がね……」ペラペラ
浜面「長くなりそうだな……」
絹旗「かなりデカイ国ですし、しょっちゅう行き来するかもしれないですから超我慢です」
王「それがだよ!?突如現れた新米勇者にね!!
何か私の力が防がれた。悔しいから追いかけるなんて訳のわからない理由で城から飛び出して昨日から帰ってこないんだよ!
美琴ちゃんの侍女の子が「おじょーさまぁぁぁぁあ」って慌てて探しにいったけどさ。
あのウニ頭、次あったら味噌ほじくりだして醤油につけてや」
王妃「あなた?そろそろ終わりにしましょうか?」ニコリ
王「あ、ああ。そうだな……そうしようか」ダラダラ
浜面「怖いな」
絹旗「怖いですね」
滝壺「私の感知能力が振り切れたんだけど」ブルブル
フレンダ「結局あの人がグリフォン退治すれば、大丈夫だったわけよ」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:03:41.00 ID:AazVKk1w0
…………
浜面「いやー、いい人だったなー王様。こんなに報酬くれるとは」ヒーフーミーヨー
絹旗「『人々に足りないものを与えるのが王である俺の仕事だ。』っていってましたね。輩みたいな雰囲気でしたけど、超仕事ができる人って感じでした」
フレンダ「それにしても、王妃様の胸……私達とはレベルの桁が違いすぎて、羨ましいってわけよ」ペタペタ
滝壺「そう?そこまでは離れてないかなって思ったけど」ムニムニ
絹旗「えっ?」
フレンダ「えっ?」
滝壺「えっ?」
浜面「えっ!?」バッ!
絹旗「何超反応してんですか浜面」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:08:10.27 ID:AazVKk1w0
浜面「さてと、金も入ったことだし、昼飯でも食いに行って街の中見て回ろうぜ、皆」
絹旗「そうですねー。麦野を教会まで迎えに行く間、1番近いこの街で滞在しとかなきゃいけませんしね」
滝壺「お尋ね者や、魔物の賞金首の情報も知っておかなきゃね」
フレンダ「それじゃ、ご飯と情報収集兼ねて、酒場へレッツゴーってわけよ」
モンサンミッシェル 城下町の酒場
ワイワイガヤガヤ
浜面「……」
絹旗「……」
滝壺「……」
フレンダ「……何か見覚えある顔がお尋ね者にいるんだけど」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:10:53.55 ID:AazVKk1w0
<お尋ね者>
白い修道服を着た少女
罪状
食い逃げ
被害店舗数
49(この国の飲食店の半分ほど)
見つけた方は、ご連絡ください。
モンサンミッシェル 被害店舗の会
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:13:02.83 ID:AazVKk1w0
浜面「この国でもやりやがったか。あの暴食シスター」
絹旗「あのチート能力の副作用の被害者がここにも……」
滝壺「確か、能力を使うとお腹が空くんだっけ?」
フレンダ「いや、私達の町で滞在してた時、能力使ってなくても常に何か食べてたわけよ」
浜面「能力関係ねーじゃねーかあの馬鹿……」
絹旗「インデックスちゃん……どーせ捕まるならせめて仲の良かった私が引導を……」グッ
滝壺「あ、こっちにもお尋ね者情報あるよ?えーと」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:15:49.19 ID:AazVKk1w0
<お尋ね者>
ウニ頭の旅人
罪状
王家である美琴ちゃんに手を出したこと
見つけた方は、必ず生きた状態で王の前まで連れてくること
王都モンサンミッシェル 国王 御坂 旅掛
浜面「あいつって……勇者だよな?」
絹旗「えぇ。それも超反則レッドカード退場センタリングヘディングゴール先制点獲得やりました日本いいんですか?いいんです!!級の超チート能力勇者です」
滝壺「これさっきおうさまが言ってた件だよね?」
フレンダ「結局王様の私怨だってわけよ」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 20:20:11.25 ID:AazVKk1w0
一旦休憩です。
続きは10時ごろです。
残りは少なめなのでご了承を。
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 20:27:35.15 ID:6kfOlAha0
レベル5は第6位以外出るの?
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 21:22:53.65 ID:asgi7hvDO
ここで御坂夫妻登場は不意打ちだったw
乙
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/11(火) 21:23:57.60 ID:UYuVNVoL0
乙
さすが上イン…
さすがにスフィンクスはだいじょうぶらしぃな
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:26:10.13 ID:AazVKk1w0
そろそろ再開します。
>>27
んー。今のところは……まぁ気長に待ってください。
>>28
今のところはどうでしょうとしか……ちょくちょくヒントだしてますよ。
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 21:26:19.24 ID:tCij7KlIO
アックアとか出してほしい
こういう世界観であれば禁書であれほどマッチしたキャラもいないだろうし敵でも味方でもかなりおいしいキャラだと思うんだよね
原作では浜面ともそれなりに交友もあったわけだし
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:31:58.21 ID:AazVKk1w0
間違えた……
>>37
今のところはどーでしょうとしか。
>>38
1自身も急遽変更でしたね。いいキャラだと思って。
>>39
スフィンクスの存在完全に忘れてました。
それでは、残りを投下します。
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:35:10.40 ID:AazVKk1w0
酒場 食事中
滝壺「それではまづら。グリフォンは私達の仲間になってくれそうなの?」モグモグ
浜面「いやー、どうだろうな。しばらく考えさせてくれって言ってたぞ。どっちに転ぶにしろ時間はかかるだろうなー」モグモグ
絹旗「グリちゃんが協力してくれるなら、私達もグリちゃんに乗って、空を飛べるんですよね!?超楽しみです!!」モキュモキュモキュモキュ
フレンダ「頬張り過ぎて、ハムスターみたいになってるってわけよ絹旗」
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:37:48.57 ID:AazVKk1w0
浜面「麦野はどれくらい治療に時間がかかんだろうなー。流石に両腕と視力の再生だからいくら治癒のスペシャリストでもなー」モグモグ
絹旗「あのカエルに超似ている医者ですよね。もっとも、無くなった腕再生ってとんでもないですけど……う!超つまった!!」トントン
フレンダ「頬張りながら喋るから……ほら水」
滝壺「『冥土返し』の話だと、一週間はかかるって言ってたね」モグモグ
浜面「一週間で腕と目か……半端ねぇな最先端医療」
絹旗「プハー!!!まぁ最先端医療というよりあのカエルが超凄いんですけどね」
フレンダ「カエルと言えばさ……何?あのカエルのマスコット?」
浜面「ん?」ドレ?
『電撃姫こと我らが王女美琴様監修。モンサンミッシェル発のゆるキャラ「ゲコ太人形」好評発売中!!』国王様公認
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:40:01.32 ID:AazVKk1w0
浜面「……大丈夫かこの国……」
絹旗「国王超甘いですね娘に」
フレンダ「結局可愛さの欠片も見当たらないってわけよ」
滝壺「すいません、ゲコ太人形ひとつ」キラキラ
浜面「えっ?」
絹旗「えっ?」
フレンダ「えっ?」
滝壺「かわいーね、これ」キラキラ
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:42:11.22 ID:AazVKk1w0
浜面「さーて、飯も食ったことだし賞金首でも倒して稼ぐかー」
絹旗「先立つ物は超金ですからねー。インデックスちゃんみたいにはならないようにしないと」
フレンダ「結局あの子達は、まだこの国にいるわけ?」
滝壺「力は感じるよ?どこにいるかはわからないけど。この国広いからね」
浜面「同じ国にいるんだ。あっちが出ていかない限り、いつかは会えるさ」
絹旗「そうですね!!早く超再会したいです!!」
フレンダ「結局お尋ね者だから私達まで疑いがかかるかもよ?」
絹旗「いつかは会えます!!無理にこの国で会う必要は超ありませんよ浜面!!」
浜面「うっすい友情だったなオイ」ドン
浜面「あっ、すんません」ペコ
「失然、こちらこそ悪かった。失礼する」カッ、カッ、カッ、カッ
絹旗「イケメンに迷惑かけてんじゃないですよ浜面」
浜面「うるせーよチクショウ!!」
「フフッ」
カッ、カッ、カッ、カッ
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:44:32.26 ID:AazVKk1w0
カッ、カッ、カッ、カッ、ピタッ!
「この街に『幻想殺し』の勇者、そしてそのパートナー『魔道書館』の少女がいるのか。相対するのが楽しみだ」
ドン!!
「いってーな兄ちゃん!!ボーっと突っ立ってんじゃねーよ木偶の坊が!!治療費請求すんぞこの野」
『死ね』
ドサァッ!!!
「さて。一週間後は満月だ。お前達との舞踏会、楽しみにしているぞ勇者よ。そして……『魔道書館』の少女よ」
カッ、カッ、カッ、カッ
第1章
『今宵、月が見えずとも』
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/11(火) 21:48:49.77 ID:AazVKk1w0
今日の投下終了です。
浜面
上条サン
インデックスさんと、数多くのチートがこの話にはいますが
元祖チート登場です。
>>41
「いつからアックアが出ないと錯覚していた?」
それではおやすみなさい。
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/11(火) 22:05:04.86 ID:asgi7hvDO
乙
ヘタ錬来たか…ラスボスでもおかしくないスペックだよなこの人
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/11(火) 23:44:14.41 ID:x2yzod5B0
乙
皆がチートならバランスとれるわけで
いいんでない?
てかアックアさんもモンスター扱いだったりして
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:13:09.64 ID:ejoVPzjb0
おはようございます。1です。
5時半に目が覚めたので、ヒマだから書いちゃいました。
少しですが投下します。
ちなみにこの作品は、世界観はDQとかよりは、アークザラッド寄りです。
だから、銃とか近代兵器が出てきてもなんも問題ないとです。
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:14:11.53 ID:ejoVPzjb0
モンサンミッシェル 城下町 魔具市場
浜面・フレンダペア
ワイワイガヤガヤ
コウギョウトシカラノシンセイヒンダヨー
オヤジー、コレハンガクデウッテクレー
オトトイキヤガレー
クイニゲダー
ナンデブグイチバニメシヤガアンダヨー
カンケイナイ、カンケイナインダヨォォォォォォオ
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:15:22.04 ID:ejoVPzjb0
浜面「おー、すんげー賑わってんなー!!俺らの町とは比べもんになんねーや!!」
フレンダ「いろんな小道具もいっぱいあるって訳よ!!おっちゃん!!火薬とこの鉄くず大量にちょーだい!!」
浜面「まーた物騒なもん作ろうとしてんのかフレンダ。お、これが噂の銃ってヤツか。弓矢よりも速く強力なんだって?」
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:16:28.39 ID:ejoVPzjb0
主人「お目が高いねぇー兄ちゃん!!工業都市の最先端武器。ガトリングガンだ!!これさえあれば、人も魔物も木っ端微塵だぜ!!」
浜面「いらねーよそんな物騒なもん!!めちゃくちゃでけぇしよぉ!!ん?これなんか小さくて使いやすいんじゃねーか?」
主人「ああ、そりゃ女物の拳銃だ。反動は軽いが威力はそんなにねーぞ?男ならショットガンやマシンガンだ!!」ダン!!
浜面「おおーカッコいいなそれ。ん。もしかして……」
浜面「(もしかして、ケルベロスのヤツに弾に魔力込めてもらったらめちゃくちゃ強くなるんじゃ……)」
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:21:21.42 ID:ejoVPzjb0
浜面「おっちゃん!!それ全部くれ!!あと弾を大量に!!!」
主人「毎度ありー!!使い方には気をつけろよー?手入れもしっかりなぁ!!」
フレンダ「あ、あとそのワイヤーも!!矢も大量に欲しいってわけよ!!無線電波式送受信機もちょうだい!!」
フレンダ「あ、浜面!!荷物運ぶの手伝えってわけよ!!……ん?あんたも何か買ったの?」
浜面「ああ、秘密兵器だ。これから作り出すんだけどな。俺の能力にピッタリ合うように」
フレンダ「ふーん。結局手先不器用なあんたじゃ大丈夫?ってわけよ。あ、おっちゃん!オイルちょうだい、オイル!!」
浜面「お前は器用過ぎて、さっきから何に使うために買ってるのかさっぱりわかんねーよ」
フレンダ「使えそうなものは片っ端から買ってるわけよ!!状況に合わせて対応するのは、一流トラッパーの常識なわけよ!!」
浜面「でもそんな大量に買っても持ち歩けないだろ?」
フレンダ「そこはご都合主義ってヤツよ!!」
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:29:38.16 ID:ejoVPzjb0
モンサンミッシェル 城下町 ?魔具市場
絹旗・滝壺ペア
絹旗「おー、何だか宝石みたいなのやら、アクセサリーやら、超怪しいものやらいっぱいありますねぇー」
滝壺「ここは、無能力者が能力を使うための道具や、能力者の能力を補助するための道具が売ってるんだね」
絹旗「あ、麦野の持ってた石がありますよ?麦野ここで買ったんですかね?」
滝壺「第一の町にも、時々露天商みたいなのが来ててね。よくむぎのは品物見に行ってたよ」
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:33:52.34 ID:ejoVPzjb0
絹旗「へー。知らなかったですね。私の窒素装甲を超強化する道具とかないですかねー?」ガサゴソ
滝壺「わたしも戦闘に参加できればいいんだけどね……ん?おじさん、この結晶は何?」
主人「あー、嬢ちゃん。そりゃダメだ。あんたみたいな嬢ちゃんは買わないほうがいい」
滝壺「何で?」
主人「そいつは『体晶』っていってなぁ。服用すれば能力者の能力を暴走させることができるんだ。
だけど、相性があるし、使えば一発で魔力を全部使い切っちまう。
そんなに体にいいもんじゃねーし、暴走させても何も起きないケースが多いからおっちゃんはオススメしねーぞ?」
滝壺「暴走……か……」
絹旗「おー、着ければ攻撃力が上がる魔法のチャンピオンベルトですって。滝壺サン超似合いますか?」エイドリアーン
滝壺「絹旗。それは流石に応援できない」クビフリ
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:36:06.80 ID:ejoVPzjb0
絹旗「冗談ですよー超冗談。ん?この腕輪は何ですか?おじさん」
主人「これかい?これは着けた腕に能力を一点集中させる腕輪さ。
空気使いとかが、空気を圧縮圧縮ゥゥゥとかすんのに便利だから使ってるよ」
絹旗「一点集中ですか。……!!」ピコーン!
絹旗「これください!!」
主人「毎度ー!!」
絹旗「ふっふっふ。これで私の窒素装甲も……滝壺サン、行きましょー」
滝壺「うん、すぐにいくよ。……ねぇおじさん。コレ……」
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:45:57.87 ID:ejoVPzjb0
モンサンミッシェル 町外れの宿屋の外
カチャカチャカチャカチャ
ケルベロス「なぁ、浜面よ」
浜面「ん?なんだ?何気に今作初登場のケルベロス」
カチャカチャガチャッ
ケルベロス「貴様、さっきから我の魔具に何をしてるんだ?」
浜面「ああ、ちょっと新しい武器手に入れたから、お前の魔力を込められるように改造してんだよ。バイクのホルスターにいれたら魔力が溜まるみたいな」
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:49:24.66 ID:ejoVPzjb0
ガチャッ!ボキッ!!
浜面「あっ」
ケルベロス「あっ、てなんだ!!あっ、て!!改造なぞして大丈夫なのか?我の体は……」
浜面「大丈夫だろ。バイクはお前の力を具現化しただけで、お前の体をいじってるわけじゃないんだから」ポイッポイッ
ケルベロス「そうでなくとも気分的なものがな……」
浜面「終わったら絹旗と遊んでこいよ。少しは気分転換になるぞ」ジジジジジジ、パンッ!!!
浜面「あっ」
ケルベロス「だからあっ、て言うな貴様ァァァア!!」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:51:08.64 ID:ejoVPzjb0
ガチャガチャ
ケルベロス「浜面よ、結局ステイルとやらと闘った時にわかった問題は解決したのか?」
浜面「んー、こればっかは俺が能力者としては、未熟だからだしなー」ジジジジ
ケルベロス「我の力と貴様の力では差がありすぎる。走るだけなら問題ないが、戦いにて我を使う場合、魔具形態では貴様の魔力は5分ほどしか保たぬぞ」
浜面「まぁそん時はそん時だ。能力に慣れれば少しずつ伸びるだろうさ」ガチャガチャガチャッ
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 07:55:36.99 ID:ejoVPzjb0
ケルベロス「いくら勇者の力を持とうとも、時間制限付きとはな……不憫なものよ」
浜面「さしずめ、『未完成の英雄』<インスタントヒーロー>ってとこか。能力名そっちにしとけばよかったな」ハハハ
ケルベロス「笑い事ではないわ小僧。今は我の力を必要とせぬかもしれぬが、もし我以上の強者と相対するときは……」
浜面「こんな旅の序盤でお前より強いヤツとホイホイ当たってたまるかよ、ホレ、できたぞ。絹旗と遊んで来な」ポンッ
ケルベロス「ふん、雑魚相手には、我が力を貸してやる。貴様の力を使わずとも、本体としては、こうして無制限に外に出られるのだからな」ボンッ!
アッ、ワンチャンモドッタンデスカ?サンポニイキマショー
ソウナンドモキヤスクノルナ、マッタクコムスメガ……
浜面「『未完成の英雄』か……英雄(ヒーロー)ってガラでもねーよなースラ坊」フゥッ
スラ坊「ピー(元気だしなよ仕上)」ポンッ
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 08:03:48.39 ID:ejoVPzjb0
投下終了です。
それぞれが自身の能力の方向性を見出すお話でした。
前にもチラッとヒントをだしましたが、浜面の能力はチートに見せかけてチートじゃありません。
ケルベロスの力と未だ釣り合わず、どうしてもバイク形態の時は制限がかかります。燃費バリタカです。
F1カーに普通免許の人が乗れないのと似たようなもんです。
これからの物語、その辺を踏まえてお読みください。
それでは、また夜に。
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/12(水) 08:29:15.61 ID:jOqZ3NTDO
乙
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/12(水) 19:16:13.22 ID:l4f6R3Lk0
乙
ここの絹旗の追加能力
[
たぬき
]の空気砲だっけ?
みたいなもんか
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 19:23:40.39 ID:ejoVPzjb0
こんばんわ、1です。
今日もゆっくりと投下していきます。
>>49
スペック凄まじいですよね実際。序盤で出していいキャラじゃないですマジで。
>>50
今んとこ真のチートは上条さんとインデックスさんだけですね。
ドンドン増やす予定ではあるけど。
てか禁書はチート多過ぎですし。
では始めます。
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 19:40:05.67 ID:ejoVPzjb0
満月の日まで残り2日
王「おー浜面君。今日も精がでるねぇ。また賞金首を倒してきたのか。
何ならこの国の兵士として雇ってあげようか?君達くらいの実力ならウチは大歓迎だけど?」
浜面「いえ、俺らは旅の途中なんで。それに迎えに行かなきゃいけないヤツもいるし、そいつの目的も果たさなきゃいけないので」
王「迎えに行く?そうか。それは君の女だな?」ニヤリ
絹旗「」ピクリ
フレンダ「」ムッ
滝壺「」ポケー
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 19:44:23.08 ID:ejoVPzjb0
浜面「!!いやいやいや、確かに女だけど、それは無いですよ王様。そいつは俺の姉貴みたいなもんで」
王「旅掛さんでいいよ浜面君。そちらのお嬢さん達も。こっちも君達には大分世話になってるんだしね」ハッハッハ
王妃「あらズルいわねあなた。なら浜面君。私も美鈴さんでいいわ。女の子達もドンドン、いつでもウチに遊びに来てくれていいのよ?」ウフフ
絹旗「(相変わらず超フランクですねー)」
フレンダ「(仲良くなれるんだったらまず、その胸の秘密を知りたいわけよ)」
滝壺「(王様達のご飯にお呼ばれしたりしないかなー)」
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 20:03:04.65 ID:ejoVPzjb0
旅掛「式を挙げることになったらウチでやってくれよ浜面君。これでもこの城は、大昔は教会の大聖堂だったんだ。御利益子宝夫婦円満間違いなしだぞ?」ハッハッハ
浜面「いやいや、だから違いますって旅掛さん!!」アセアセ
美鈴「やーねーあなたったら。ごめんなさいねー女の子達も。こんな旦那でさー」ウフフ
絹旗「ラブラブじゃないですか。絶対御利益超ありますねここ」
フレンダ「子宝夫婦円満……20003人の養子、親戚含めるとはいえ、それだけの子供がいる理由がようやくわかったって訳よ」
滝壺「こんなところで結婚式かー。いいよね、それ」ニヘラ
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 20:05:21.07 ID:ejoVPzjb0
旅掛「さてと……浜面君。そしてお嬢さん方。君たちの実力を見込んで一つ頼みたいことがあるんだが……聞いてくれるか?」キリッ!!
浜面「!?はっ、はい!!」
絹旗「先程までと超雰囲気が……ちょっとやんちゃな親戚のおじさんから、いきなり出来る男に変わりました!!」
フレンダ「ギャップが半端ないってわけよ!!不覚にもちょっとドキドキしたわけよ!!」
滝壺「いったいどんな依頼なんだろうね……国の機密とか重要なことなのかな?」
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 20:17:25.08 ID:ejoVPzjb0
旅掛「ああ。とても重大な案件さ。この国にとっても。王である私にとってもな……」ゴゴゴゴ……
浜面「この国にとって重大なこと……」ゴクリ
絹旗「まさかこの国を超攻めてくる魔王の配下との戦いとか……」ゴクリ
フレンダ「敵対国の機密情報を盗んでくるとか……」ゴクリ
滝壺「この国の東にある塔の頂上から宝をとってきてほしいとか……」ゴクリ
旅掛「鋭いな、滝壺ちゃん。ほぼ正解だ。君たちにはこの東に位置する塔へ向かってもらいたい。その理由は……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「っ!!!」ゴクリ
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 20:24:23.35 ID:ejoVPzjb0
旅掛「美琴ちゃんが、朝からその塔に行ったきり帰ってこないんだよォォォォォォォォォォオオオオオオオオオ!!!」
浜面「」ズルッ!!!
絹旗「」ガンッ!!!
フレンダ「」ガスッ!!!
滝壺「あっ、東のほうから信号がきてる」
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 20:27:40.13 ID:ejoVPzjb0
ちょっと中断します。
続きは10時ごろです。
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/12(水) 20:41:24.45 ID:loYcEPJQ0
乙
親バカ…
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/09/12(水) 21:17:10.70 ID:eosn2wFm0
乙
削板とみさきちも出してほしい
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 21:52:12.86 ID:ejoVPzjb0
お待たせしました。
再開します。
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 21:55:18.18 ID:ejoVPzjb0
浜面「き、緊張感からか、思いっきりズッコケてしまった……」
絹旗「イタタタタタ、超頭打ちました」グスン
フレンダ「思わず壁殴っちまったってわけよ……さっきの乙女のトキメキを返してほしいわけよ!!」ヒリヒリ
滝壺「それで、たびかけサン。なんでみことはその塔に行ったの?」
旅掛「聞いてくれよ滝壺ちゃん!!あの子ったら飽きもせずあのウニ頭の新米勇者にお熱でさぁ!!!
毎日毎日夕食時に、あいつに対しての愚痴ばっかいってくるんだよ!!
今日も相手にされず悔しーとか、今日は構ってもらえたけどムカついたーとか!!
完全に恋する乙女になってんだよ!!」
浜面「ウワァ……」
絹旗「完全に自分の知らない男に娘を取られて躍起になってる父親ですね……」
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 21:59:20.69 ID:ejoVPzjb0
旅掛「そんでさ!!一番下の娘がだよ!?美琴ちゃんに
『お姉様はあのウニ頭の勇者サンが好きなの?ってミサカはミサカはどストレートに聞いてみる』とか聞いちゃってさぁ!!
しまいには、『ち、違うわよあんなヤツ!!そりゃあ私の力が全く通用しなかった人間なんて今までいなかったし?国の外まで追いかけた時に魔物に囲まれた時、必死で手を引っ張って私を守ってくれたし?まぁそんときに不覚にも少しだけドキッとしたり?疲れて一緒にご飯食べた時に連れの女の子の口周り拭いてあげてるの見てちょっとイラっとしたけどそんなこと全然思ってないんだから』
とかわっかりやすいくらいの馬鹿っぽいツンデレを披露してくれたりと、誰の娘に向かって馬鹿だこのはぁぁまづらぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!五体切り裂いてすり潰して叩いて延ばして魚のエサにしてやろうかコラァァァァァァァァア!!あぁ!?」ガタンッ!!!!
浜面「ヒィィィィィィィィィィイ」ガタガタガタガタガタ
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:10:32.51 ID:ejoVPzjb0
旅掛「いやー悪かったねー取り乱して。俺も娘のことになるとそこらの父親と変わらないからねー」ボロッ
美琴「ごめんねー浜面君。ウチの旦那が」パンッパン
浜面「い、いえ……お構いなく……」ブルブル
絹旗「い、今の技は……幻の連携技『煉獄』……」ガタガタ
フレンダ「5つの急所への連続技からなる7種類の型を左右の向きで絶え間なく繋げることで、理論上無限の打撃を浴びせ続けることができる究極連続技ってわけよ」ガタガタ
滝壺「わ、私の力が簡単に振り切られるなんて……こうなったら……」ゴソゴソ
絹旗「滝壺さん?何飲もうとしてるんですか滝壺さん!?ダメです、何か知らないけどまだそれを飲んじゃダメな気がするんです!!」ガシッ!!
滝壺「離してきぬはた。女にはやらなければならない時があるんだよ。例え、これから先の話のネタバレになることがあったとしても……」ググググ
絹旗「オ、窒素装甲で強化した力が……滝壺サン!?何でこんな時だけ超凄まじい力出すんですか!!フレンダ!手伝って!!」
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:12:28.02 ID:ejoVPzjb0
旅掛「それでさ。その上条君っていう勇者が東の塔に向かったって聞いて、朝から美琴ちゃん戻ってこないんだ。
塔の頂上には、強力な塔の番人がいるって話だし、心配だから何とか探し出してくれないかい?
あっ、ついでに上条君も連れてきてほしいな。彼とは一度、男同士(サシ)で、じっくり話し合い(わからせてやり)たいと思ってるんだ」ニコニコ
浜面「何か副音声が聞こえてくるんだが」
絹旗「もう完全にVシネマの人ですね」
美鈴「あ・な・た?」パキッ、ポキッ
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/12(水) 22:14:11.25 ID:FmNUQO6IO
>>79
で美琴が妻になってんぞw
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:29:24.06 ID:ejoVPzjb0
>>81
の、脳内変換でお願いします……
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:31:56.13 ID:ejoVPzjb0
モンサンミッシェルより東へ 東の塔付近
浜面「てなわけで、モンサンミッシェル 東の塔の近くまでやってきましたー」パチパチ
絹旗「超途中の冒険を、端折っていきましたねー」
フレンダ「せっかくの私の活躍がオールカットなわけよ!!」
滝壺「いや、普通に皆でワンちゃんのバイクに乗って来ただけだよね?特に障害もなく」
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:33:47.69 ID:ejoVPzjb0
浜面「しっかし高いなーって思ったらそうでもなかったかな?100mもないくらいか?」
絹旗「まぁ、まだまだ旅の序盤ですからねー。そんな超すんごいダンジョンがこられても、困ります」
フレンダ「とりあえず、さっさと登ろうってわけよ。私たちの初のダンジョン戦ってわけよ!!」
浜面「そうだな……みんな、何が待ち受けているかわからない……準備はいいか?」
絹旗「いつでも、超万全ですよ!!」グッ!グッ!
フレンダ「結局何が来てもこのメンツなら大丈夫ってわけよ!!」
浜面「それもそうだな……よし、それじゃあ行くぜ!!待ってろ美琴姫!!」
滝壺「ねぇ。思ったんだけど、100mくらいの高さならはまづらのホバーバイクでギリギリで登れるんじゃないかな?」
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:35:35.10 ID:ejoVPzjb0
浜面「…………はぁ?」
絹旗「全く超空気読んでくださいよ滝壺さん」カーッ、ペッ!!
フレンダ「これだから、不思議ちゃんキャラは扱いづらいってわけよ」ダラダラゴロゴロ
滝壺「えっ?…………えぇっ!?」オロオロ
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:39:08.80 ID:ejoVPzjb0
浜面「スラ坊ー、行くぞー」ポンッ
絹旗「超やる気を感じませんね浜面」
フレンダ「まさか味方に出鼻を挫かれるとは、夢にも思わなかったってわけよ」
滝壺「……グスン」
ドドドドドドドドッ
浜面「ま、手っ取り早く様子だけ見てくるよ。もしかしたら頂上らへんで上条や、美琴姫に会えるかもしれないしな」
絹旗「とりあえず無事かどうかだけでも超確認しておきたいですしね」
フレンダ「結局上条やインデックスがいるなら、そんなに心配ないと思うってわけよ」
滝壺「……」イジイジ
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:42:02.22 ID:ejoVPzjb0
浜面「まぁ、とにかく行ってみるよ。行くぜ、スラ坊!!」
ブォン、ブォン、ブォォォォォォォォォォッ
絹旗「行っちゃいましたねー。普通に飛ぶよりはさすがに超遅いですねースラ坊ちゃん」
フレンダ「結局空走れるなんて、それだけで十分チートなわけよ」
滝壺「私は……私は何も間違ったこといってないもん」グスッ
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:44:12.97 ID:ejoVPzjb0
ブォォォォォォォォオオオオオオオオ
浜面「流石に真っ直ぐ上昇し続けるのは時間がかかるなー。限界ギリギリの高さまで来てるし」
ブォォォォォォォォオオオオオオオオ
浜面「しっかし上条達はこの塔になんの用事があったんかなー。やっぱり頂上にある宝狙いなのか?」
ブォォォォォォォォオオオオオオオオ
浜面「おっ、もうすぐ頂上か。そういや番人がいるって話だったな。よーし、いっちょ挨拶がてら相手してみるか!!」
ブォオオオオォォォォン、ブォン!
ドドドドドドドドドドドッ
浜面「よし着いたぞ!!美琴姫や上条はどこだ!!……ん?」
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:47:58.23 ID:ejoVPzjb0
東の塔 頂上
ヒュォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ
アイアンゴーレム(ダークソウル参照)「…………!?」ブゥウン!ガシャッ!!!
浜面「な、何だ……このデカイ鎧をつけたロボットみたいなヤツは。こいつが塔の番人か……」
アイアンゴーレム「…………」スゥゥッ、チャキッ!!
浜面「動いた!!何だあの馬鹿デケェ斧は!!あんなもんで何を」
ググググッ!!
アイアンゴーレム「…………!!!」ブウォォンッ!!!!!
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:50:43.34 ID:ejoVPzjb0
シュァァァァァァァァァァァアアアアアアアアッ!!!!
浜面「ヤベェ……ヤベェぞこりゃあ!!斧から何か放ちやがった!!急いで回避を……っ!!!」グシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
浜面「ガァァァァァァァア!!!ッってぇ!!!クソ!!スラ坊早く戻れぇぇぇぇ!!!!!!」バシュウゥ
ヒュウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ウワアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ
アイアンゴーレム「…………」スゥッ クルッ
ドスンッ!!ドスンッ!!ドスンッ!!
スゥッ……チャキッ!!!
ブウウウゥゥゥンッ、プツン……
アイアンゴーレム「…………」
ヒュォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 22:58:20.86 ID:ejoVPzjb0
今日の投下終了です。
ズルはいけませんよね、滝壺さん。
とりあえず擬音で表現しきれたか不安ですがこんな感じのボス初対面でした。
ダークソウルやってない人はこちら
http://image01.w.livedoor.jp/p/k/project_dark/0b331a99600a3e6a.JPG
1はこのボス好きです。
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/09/12(水) 23:00:11.59 ID:5VxXptl+0
>>1
乙
楽しみにして待ってるよ 俺もコノボスすきだぞ
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/12(水) 23:04:17.48 ID:ejoVPzjb0
>>65
今のとこは何とも。ただ、絹旗の能力が一点集中します。
>>74
ぶっちゃけ旅掛さんてこんなキャラなんですかね?w
>>75
この二人は使いどころに困るな……削板はイメージありますけど。
>>80
痛恨のミスでした……すんません。
それではまた明日に。おやすみなさい。
いつもレスありがとうごさいます。励みなります!!
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:16:24.23 ID:AmI8ekiB0
こんにちは、1です。風邪ひきました。
皆さん気をつけてくださいね。
>>92
ありがとうごさいます!!アイアンゴーレム戦面白いですよね!初見で何十回殺されたか……
ちなみにこの作品は、モンスター系のボスはいろんなゲームから1の好きなモンスターを容赦なくパクリます。ご了承を。
では今日もゆっくり投下します。
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:21:07.44 ID:AmI8ekiB0
東の塔 入口付近
絹旗「そろそろ頂上に着きましたかねー浜面」ダラダラ
フレンダ「 結局、ちゃっちゃと王女様見つけて早く帰ろうってわけよ」
滝壺「……」イジイジ
絹旗「滝壺さんが、自分の世界に超入り浸ってますね」
フレンダ「結局、ちょっと悪ふざけが過ぎたってわけよ」
ァァァァァァァァァァァァァ
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:28:27.14 ID:AmI8ekiB0
フレンダ「ん?何か聞こえてきたってわけよ」ハテ?
絹旗「上から聞こえてきますね。ん?何か前もこんなことが」ウエミアゲ
浜面「お前らそこドケェェェェェェエエエエエエエ!!!」
ギュォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
フレンダ「っ!!!ちょっ、ちょっと!!!」」ダッ!!
滝壺「……」イジイジ
絹旗「いつまでイジイジしてんですか滝壺さァァァァン!!!」ダキッ、ダッ!!
浜面「出てこいケルベロスゥゥゥ!!!」カッ!!
ブワァァァァァァァァァァァアアア!!!!!
ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
ガッシャァァァァァァァァァアアッ!!!!!パラパラッ……
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:34:42.38 ID:AmI8ekiB0
浜面「ハァッ、ハァッ!!マジで、マジで死ぬかと思った!!」ダラダラダラダラ
フレンダ「ひ、久しぶりに見たってわけよ……ワンコのエグい範囲の氷柱群……」
絹旗「殺す気ですか馬鹿面ァァァア!!!超普通に着地すりゃあいいだけじゃないですかァァア!!!!」
浜面「しょうがねぇだろうがぁぁぁぁあ!!!俺の意思関係なく衝撃加えたら出るんだよアレはぁぁぁあ!!!」
フレンダ「普通にスラ坊使って降りてこいっていってるわけよぉぉぉお!!!」
浜面「使えないからこんなことになってんだよ!!わかるだろ普通そんくらいよぉぉぉぉお!!!」
滝壺「…………」イジイジ
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:40:13.80 ID:AmI8ekiB0
東の塔 上層部
ドォォォォォォォォォォォ…………
ヒュォォォォォォオオオ
上条「…………何かスゲェ音が下から聞こえてきたな」
インデックス「とうま、余所見してるヒマはないんだよ。短髪が追いついてくるかも」
上条「あぁ……まだついてきてんのかあのビリビリは。全く何が楽しくて上条サンに付きまとうんでしょうか」ハァッ
インデックス「(無自覚って怖いんだよ。短髪の苦労に終わりはないのかも)」ハァッ
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:45:49.25 ID:AmI8ekiB0
上条「そういえばインデックス。この塔には何があるんだ。長い階段とちょくちょく魔物が出るだけで、何もないじゃねーか」ヒョイ ソゲブ!!
ギャァァァァ
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
インデックス「頂上にいけばわかるんだよ!!情報が正しければ、ちょっといい物が手に入るかも!!」フッフッフ
上条「?まぁ、あの街にずっといるのもそろそろ飽きたからな。ビリビリに追いかけ回される毎日で街をじっくり見れてないのが悲しいとこですが」シクシク
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:49:01.50 ID:AmI8ekiB0
チョロチョロアツマッテキテンジャナイワヨー
ビリビリビリビリビリビリビリビリッ!!!!!
ギャァァァァァァァァァァ
上条「ヤベッ!!もう追いついて来やがった!!!走るぞ、インデックス!!」ダッ!
インデックス「ホントしつこいんだよ短髪!!」ダッ!
マチナサイヨアンタァァァァァァ!!!!!!
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:54:38.90 ID:AmI8ekiB0
東の塔 入口付近
浜面「zzz」スピー
絹旗「浜面また寝ちゃいましたね。大丈夫ですかスラ坊ちゃん?」ナデナデ
スラ坊「ピー……」グッタリ
フレンダ「結局、頂上にいたデカブツにやられて、スラ坊のホバーバイクが使えなくなったってわけよ」
滝壺「ごめんねスラぼう。私があんなこと言ったからこんな目に合わせちゃって。あんな高さまで、無理させちゃったね……」ナデナデ
スラ坊「ピー」フルフル
絹旗「そんなことないよ、って言ってるみたいです」
フレンダ「結局浜面の操縦が下手くそだったわけよ。スラ坊は頑張ったんだから」
滝壺「ありがとね、スラ坊」ナデナデ
スラ坊「ピー」
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 16:59:09.96 ID:AmI8ekiB0
…………
「小僧……我に何のようだ」
浜面「よう。久しぶりだな。ちょっとお前に頼みたいことがあってな」
「またあの話か?我は人間など背に乗せぬといったであろう」
浜面「どうしてもお前の力じゃないとダメなんだ。塔の頂上にいるあのデカブツを倒し、美琴姫を助けるにはな。頼む!!力を貸してくれ!!」
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:01:55.07 ID:AmI8ekiB0
「……何故そこまでして、その娘を助けようとする。貴様はまだその娘と会ったこともないのであろう?
命を賭けるにはあまりにも、割に合わないのではないか?死にたいのか小僧」
浜面「さぁな。そりゃあ俺だって痛い目見たくもないし、死にたくもない。
それに上条みたいに、真っ直ぐな、勇者らしい人間でもないさ。だけどな……」
『あ?あぁ……あの村の子か。ごめんなさいね。片目、もう殆んど見えてなくて。左手もあんまし動かないしね。そして……本当にゴメンなさい』
浜面「麦野なら……俺の師匠だったら必ず助けに行くはずなんだ!!命を賭けて。
なら弟子の俺だって行くしかないだろ!!男なんだからよぉ!!!」
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:03:48.67 ID:AmI8ekiB0
「……まだ、我は貴様を認めたわけではない。しかし……」
グリフォン「一度だけ……試しに一度だけ協力してやろう。我をガッカリさせるなよ、小僧!!」
浜面「あぁ、ありがとうな、グリフォン」
カッ!!
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:08:13.86 ID:AmI8ekiB0
東の塔 頂上
上条「こいつがここのボスか……いかにも宝を守ってます、って感じのヤツだな」
ォォォォォォォォォォォォォオオオオ
アイアンゴーレム「…………」
上条の目の前には、黒い巨大な鎧に包まれた巨人のような姿の番人がいた。
両手で身の丈ほどある斧を抱え、城などによくある騎士の銅像のようなポーズで立ち尽くす姿は、まさに番人と呼ぶに相応しい姿であった。
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:13:31.43 ID:AmI8ekiB0
インデックス「あれは『アイアンゴーレム』っていって、古の太陽王によって作られた、駆動鎧なんだよ。
元々は、王の居城への道を守るために作られたものだけど、世界に散らばった王の宝を守るためにも作られたかも」
アイアンゴーレム「…………」ブゥンッ
インデックス「アイアンゴーレムは主の命に、従順に従う。
このアイアンゴーレムの守備範囲に侵入者が近づけば……」
アイアンゴーレム「…………」ギギギギッ
上条「見境なく侵入者を排除するってことか。厄介極まりないことだなぁ」
アイアンゴーレム「…………」スゥッ ガシィンッ!!!
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:19:27.48 ID:AmI8ekiB0
ブウォンッ!!!!!
シュアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
インデックス「斧による真空波なんだよ!!」
上条「そんなもん、俺がこの右手で!!」バッ!!
インデックス「ダメ!!避けてとうま!!」
グシャァァアアアア!!!!
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:20:47.35 ID:AmI8ekiB0
上条「グァァア!!いってぇ!!幻想殺しが効かねぇだと!?どうなってんだ!!」
インデックス「あの真空波は能力でも魔術でもない、ただの力による物理攻撃なんだよ!!幻想殺しじゃ意味ないかも!」
上条「なんだって!!それじゃあどうやってこいつの攻撃を」
ユラァ
グググッ!!!
インデックス「斧が来るんだよ!!逃げてとうま!!」
上条「マジかよクソぉ!!!」バッ!!
ブン!!
ドゴォォォォォオオオオオ!!!ビシビシビシッ!!!
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:25:07.38 ID:AmI8ekiB0
上条「くっ!!何てパワーだ!!塔ごとぶっ壊しそうな勢いじゃねーかコイツ!!」ズザァァアッ
インデックス「とうまは下がって!!相性悪すぎなんだよ!!!こいつは私がやるんだよ!!『原子崩し』!!」バシュゥゥウ!!
ゴォォォォォォォォオオオオ!!!
アイアンゴーレム「…………!!」スッ
バシィィィィィィィィィィィ!!!!!!
シュゥゥゥウウウウウウ………
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:27:06.76 ID:AmI8ekiB0
インデックス「な……いくらコピーだからって、原子崩しが片手で防がれる何て………」
アイアンゴーレム「…………」グググッ ブンッ!!
インデックス「わっ!!」バッ
ドゴォォォォォォォオオオオオオオ!!!!
パラパラッ……
インデックス「素手の一撃だけで、凄い威力なんだよ!!こうなったら……『窒素装甲』!!」シュゥゥウウッ
上条「待てインデックス!!お前だけに任せるわけには……」
ズズゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
アイアンゴーレム2「…………」ユラァ
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:31:16.43 ID:AmI8ekiB0
インデックス「二体目!?そんな……」
上条「オイオイちょっとまてよ。今どっから出て来たんだよこいつは!!」
アイアンゴーレム「…………」チャキッ!
アイアンゴーレム2「…………」チャキッ!!
インデックス「こ、これは非常にマズイ状況なんだよ!!」アセアセ
上条「万事休すか……こうなったら」コォォォォォ
インデックス「とうま!!その技ばっかり使っちゃダメ!!」
「よぉ、大将。手助けが必要かい?」バサァッ、バサァッ
クァァァァァァァァァアアアアアアアアアッ!!!!!
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 17:37:55.25 ID:AmI8ekiB0
一旦休憩です。続きは夜です。
展開早いかな?好き勝手書きすぎて流れが変になってないか不安です。
次回グリフォンの魔具公開です。
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/13(木) 18:41:42.55 ID:0QoFz1qs0
乙
グリフォン期待
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:13:36.97 ID:AmI8ekiB0
休憩終了。
ゆっくり投下します。
>>113
自分でハードルあげてしまった……期待にそえたら嬉しいです。
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:15:31.82 ID:AmI8ekiB0
上条「お前は……ケルベロスの襲撃してきた町にいた……」
インデックス「しあげ!?何でこんなところに!!しかも、その魔物はグリフォンじゃ……」
浜面「話は後だ大将、チビ助!!まずは、こいつ等をかたづけねぇとなぁ?お前等!!」
絹旗「グリちゃんの背中、超乗り心地よかったですよ!!」ピョン スタッ!
フレンダ「ようやく上条達に追いついたってわけよ!!地道に塔登ってたら間に合わなかったわけよ」ピョン スタッ!
滝壺「やっぱり私は間違ってなかったんだね……」ピョン ドテッ! アイタ
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:27:23.89 ID:AmI8ekiB0
アイアンゴーレム2「…………」グググッ ブォン!!!
シュァァァァァァァァァァァアアアアアアア!!!!!
インデックス「真空波なんだよ!!」
浜面「避けろ!!グリフォン!!」
クァァァァァァァアアア
バッ!!
シュアアアァァァァァァァァァァ…………
上条「避けた!!デカイくせに小回り効く鳥だなアイツ」
浜面「さーて、グリフォン。いっちょ俺たちの力をあのデカブツに見せてやろうかねー」
『好きにするがよい。草原の覇者である我が力を貸すのだ。不様な真似は許さんぞ浜面よ!!』
カッ!!
ブワァァァァァァァァァアアアア!!!!
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:32:14.93 ID:AmI8ekiB0
ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウッ!!!
上条「こいつは……またゴッツイもんを出してきやがって……」
インデックス「これも古の乗り物にあったかも。メーヴェってヤツに少し似てるんだよ!!」
絹旗「相変わらず、超目立つ能力ですよね、浜面」
フレンダ「私も何かチートな能力がほしいってわけよ」
滝壺「今のところそんな予定はないって信号がきてる……」
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:34:59.51 ID:AmI8ekiB0
浜面「……よし、使い方は大体わかった。多分コイツも今は制限時間付きだろうな。早いとこ勝負つけねぇと……」
浜面がグリフォンの力を現出し、生み出した魔具は、今回も乗り物の形をしていた。
古の乗り物、メーヴェ(ナウシカ参照)と呼ばれるモノに類似したソレは、翼の部分はグリフォンの雄々しい翼をイメージする厳ついものであり、5つのジェット噴射口、兼エネルギー弾発射口が備えられていた。
ジェット噴射の強弱やタイミング、どの噴射口から噴射させるかで、高速移動、方向転換や、様々な技を繰り出し、空での高速&小回りの効く戦闘が可能となっていた。
浜面「スラ坊が低空超高速ホバーバイクなら、こいつは上空高速方向自在グライダーってとこか。使い分けができるな」
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:38:03.54 ID:AmI8ekiB0
浜面「上条!!俺が一体引き受ける!!お前は絹旗達と一緒にもう一体を倒してくれ!!!」
上条「一人で大丈夫なのか浜面!?」
浜面「その塔の上じゃ狭いし、人が多すぎるからケルベロスのバイクは使えねぇ!!俺は外から攻めてみる」
上条「わかった……よろしく頼むぜ?絹旗、フレンダ、滝壺さん!!」
絹旗「超任せてください!!インデックスちゃん!またダブル『窒素装甲』やっちゃいますよ」
インデックス「了解なんだよ!!」
フレンダ「こんな狭いとこだと私と滝壺は出番無さげなわけよ」ズーン
滝壺「応援しよ?フレンダ」
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:48:59.27 ID:AmI8ekiB0
ダブルチッソドロップキッーーーーーーク!!!ナンダヨ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォ
浜面「さて、こっちも始めようかデカブツ。っていうかお前あの真空波以外遠距離ないんじゃないか?こりゃ楽勝……」
ゴトンッ!!ガシャガシャガシャッ!!!チャキッ!!
アイアンゴーレムの左腕が外れ、変形し、巨大な連写型クロスボウが姿を表した。
その矢の一本一本が、細く、長細い丸太くらいの大きさであり、当たれば確実に致命傷となるだろう。
右手に斧、左手にクロスボウを装備したアイアンゴーレムに距離の得手不得手はなかった。
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 20:54:50.16 ID:AmI8ekiB0
浜面「……ってわけではなさそうだな……やれやれ、旅の序盤からキツイ相手ばっかり出やがって!!」ギュッ
浜面はグリフォンのグライダーにしっかり捕まる。
浜面「覚悟しろデカブツ!!小物は小物らしく、チョロチョロ動き回ってこっから突き落としてやるからな!!」ブシュゥゥゥウウ!!
グライダーのジェットが勢いよく噴射された。
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:01:42.43 ID:AmI8ekiB0
アイアンゴーレム「…………」ジャキッ!!
バシュッ!!バシュッ!!
浜面「おっとー!!」バッ
アイアンゴーレムから放たれる矢は、正確に浜面へと向かうが、浜面はグライダーを旋回させ、回避する。
バシュッ!バシュッ!!バババババババババッ!!!!!
雨あられと、矢は次々に放たれる!!
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:03:10.06 ID:AmI8ekiB0
ブシュゥゥゥゥゥゥゥウウッ!!
浜面「そんな下手な鉄砲、数打とうが当たってたまっかぁぁあ!!!」ギュンッ!!!
ギュォォォォォォォォォォォ!!
グライダーの左側のジェット噴射を強め、勢いよく右へ旋回していく。
どの噴射口からどれくらい噴射を行えばどう動くか。
非常に難しい操作であるこのグリフォンのグライダーを浜面は見事使いこなしていた。
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:08:13.93 ID:AmI8ekiB0
浜面「そっちばっかりズルいんだよデカブツ!!今度はこっちの番だ!!」カチッ
ダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!
グライダーのエネルギー弾発射口から、速射砲のように弾が発射される。
5つの噴射兼発射口を状況に合わせて使い分け、空中での立体的な高速移動をこなしつつ射撃を行うという、非常に高レベルなヒット&アウェイを浜面は繰り広げていた。
しかし
アイアンゴーレム「……………」シュゥゥゥゥゥ……
浜面「無傷かよ畜生……全弾着弾したってのによ…」
インデックスのコピー原子崩しすら防ぐその分厚い装甲を貫くには火力不足だった。
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:10:48.75 ID:AmI8ekiB0
アイアンゴーレムが、再び浜面にクロスボウの左腕を向ける。
浜面「また撃ってくんのか?こいよ!いくらでも避けてやる!!」
向けた左腕が、クロスボウから形状を変え、大きな円柱に変わった。柱の周りには、ビッシリと矢がつけられている。
浜面「オイオイ、また物騒なもんが出てきたな……どう来るんだ?」ギュッ!!
円柱の左腕が浜面に向けられる。
アイアンゴーレム「…………」バシュンッ!!!!!!!!
矢は一斉に放たれた。
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:12:44.83 ID:AmI8ekiB0
浜面「連射じゃなく、一斉射撃で攻めてくんのかよ!!!」ギュルンッ!!!
ブシュゥゥゥウウウウウウウウウウ!!!!!
浜面がアクセルを回すと、勢いよくグライダーが上昇する。
バシュンッ!!バシュンッ!!バシュンッ!!バシュンッ!!
連射による点の射撃ではなく、面の一斉射撃で、アイアンゴーレムは浜面の動きを先読みしながら、大量の矢が襲いかかる。
上昇、下降、左右旋回を素早く続けながら浜面のグライダーは空中を必死で逃げ回る。
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:14:23.73 ID:AmI8ekiB0
浜面「てかどんだけアイツは矢を内蔵してんだよ!!!おかし過ぎんだろおい!!」ブシュゥゥゥゥウウウ
これまでに、明らかにアイアンゴーレムの体積を超えた量の矢が放たれている。敵にもご都合主義が反映されるのだろう。
>>1
はそんなに主人公に甘くはない。
遂に面で放たれる矢が浜面を捉えた。
浜面「舐めてんじゃねーぞデカブツゥゥゥゥウウ!!!!」カチッ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!
グライダーから放たれた弾が、面の矢の一部を消し去り、逃げ道を作った。
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:24:22.72 ID:AmI8ekiB0
塔に近づき過ぎた浜面に、アイアンゴーレムの真空波が襲いかかる。
シュァァァァァァァァァアアアアア!!!!!
浜面「グリフォン戻れ!!!」チャキッ!!
ガキィィィィィィィィィィインッ!!!
浜面「くっ!!グリフォンもっかい出ろォ!!」カッ!!
ギュンッ!
ブシュゥゥゥゥゥウウウウ
グライダーを破壊されるのを防ぐため、一旦戻し、剣で真空波を防いでから、再びグライダーを現出した。
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:26:45.11 ID:AmI8ekiB0
浜面「あー!イッテェなアレ!!軌跡が見えずらいから空中じゃあ避けられねーんだよクソ!!」ジンジン
浜面「近づけば斧、遠くからなら反則装弾量の弓か……しかもこっちの攻撃は効かねーし……ん?」
真空波を放ったアイアンゴーレムは、塔の淵ギリギリのところに立ったまま、クロスボウの矢の装填をしていた。
浜面「……効かねーなら効かねーなりのやり方でいくか」
再び、点による連射の矢が浜面に向けられる。
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:33:16.50 ID:AmI8ekiB0
浜面「えっと……こうすんのか?」ガチャッ、カチッ
ダダダダダダダダダダダダダダダッ
グライダーから再び、エネルギー弾が発射される。
しかし、放たれた何十発もの弾は、アイアンゴーレムへ向かうことなく、その場に留まっていた。
アイアンゴーレム「…………?」チャキッ バババババッ!!!
アイアンゴーレムは構うことなく、矢を放ち続ける。
浜面は、矢を避けながら、至るところに弾を設置し続けた。
浜面「フー……よし。こんなもんか」
気づけば、塔の上空には何千発ものエネルギー弾が設置されていた。
131 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:41:21.57 ID:AmI8ekiB0
上条「なんだよアレ……何をやらかそうとしてんだ浜面……」
塔の頂上で、もう一体のアイアンゴーレムと戦い続ける仲間達がふと上を見上げる。
浜面「お前等!!!絶対に俺とやりあってるデカブツに近づくな!!!頼むぞホント!!」
浜面は、グライダーに備わっているスコープを覗き込み、アイアンゴーレムに照準を合わせる。
浜面「目標をセンターに入れてスイッチ、てか。覚悟しろよデカブツ!!!」
カチッ!
浜面がトリガーを引いた。
132 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:43:48.40 ID:AmI8ekiB0
絹旗「えっ?」
インデックス「ちょ、ちょっとまさか!!」
フレンダ「あの馬鹿やり過ぎなわけよー!!!」
滝壺「綺麗……流れ星みたいだね」
上条「全員俺の後ろに隠れろ!!くるぞぉぉぉぉお!!!!」
空一面に配置された何千ものエネルギー弾が、一斉にアイアンゴーレムに向かって襲いかかる。
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:45:45.78 ID:AmI8ekiB0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何百、何千発ものエネルギー弾が文字通り、四方八方からアイアンゴーレムに襲いかかる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガチャッ、カチッ
浜面「ウォォォォォォォォオオオオ!!!!」ダダダダダダダダダダダダッ!!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
上条「くっ!!何て数だ!!浜面の野郎!!」パキィッ、パキィッ!!
インデックス「こっちにも少し余波がきてるんだよ!!!」
絹旗「あの馬鹿面ァァァアア!!絶対麦野にチクってやるゥゥゥゥウ!!!!!!」
フレンダ「どーせならもっと早く離れるように言えってわけよォォォォォォオオ!!!!!」
滝壺「大丈夫。はまづらは、ちゃんと考えてる」
上条「考えてるって、滝壺サン!!こっちに余波来まくってますことよォォォオ!!」ソゲブ!ソゲブゥウ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
134 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:50:28.78 ID:AmI8ekiB0
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
浜面「ハァッ、ハァッ、ハァッ!!」
上条「お、終わったのか?」
絹旗「そうみたいですね。超静かになりました」
インデックス「皆……あ、あ、アレ……」ガタガタ
インデックスの視線の先には塔の淵で、ところどころ、鎧にヒビが入り、多少崩れてはいるが、先ほどとほとんど変わらずに佇むアイアンゴーレムの姿があった。
グリフォンのグライダーから放たれた何千発ものエネルギー弾を受けてなお、アイアンゴーレムが倒れることはなかった。
135 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:54:12.50 ID:AmI8ekiB0
フレンダ「あんなヤツどうやって倒せばいいってわけよ!!防御力が半端じゃないわよ!!」
滝壺「大丈夫だよ皆。はまづらはちゃんと考えてる」
絹旗「ちゃんと考えてたら、あんな超闇雲に撃ちまくったりじせんよ滝壺さん……」
浜面「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
息を切らしている浜面に向かって、ゆっくりとした動作で浜面にクロスボウを向けて行く。
このまま発射すれば、間違いなく、矢はグライダーを貫き、浜面の命を絶つだろう。
照準が浜面に合った。
ガラッ……
バシュッ!!
クロスボウから矢が放たれた。
136 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:56:27.75 ID:AmI8ekiB0
矢は浜面に当たることはなかった。
それどころか……
インデックス「あれ?アイアンゴーレムが……」
絹旗「落ちた……何で?」
突如、アイアンゴーレムがぐらついたと思ったら、バランスを崩し、そのまま塔の下へと落ちていった。
ギュルンッ!!
ブシュゥゥウウッ!!!ゥゥゥゥゥゥゥゥ……
落ちたアイアンゴーレムに着いて行くように浜面は、グライダーのアクセルを全開にし、猛スピードで降下していった。
滝壺「言ったでしょ?はまづらはちゃんと考えてるって」
浜面「逃がさないぜデカブツちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!!!!!」
ギュォォォォォォォォォォォォォオオオオオ!!!!!
137 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:58:29.18 ID:AmI8ekiB0
滝壺「はまづらはね、わざとあんな派手な攻撃でアイアンゴーレムの注意をそらしたんだよ」
塔の頂上から落下しながら、アイアンゴーレムはクロスボウを、追いかけてくる浜面へ向けて放つ。
バババババババババババババッ!!!!
浜面「当たるわけねぇだろうがそんな態勢でよぉぉぉぉぉお!!!!!」ギュンッ!!
グライダーが、高速で降下しながら矢を躱す。
138 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 21:59:54.73 ID:AmI8ekiB0
滝壺「空一面から放たれた弾にアイアンゴーレムは釘付けになってたの。塔の淵に立ったまま」
アイアンゴーレムは右手の斧を振りかざし、真空波を浜面へ放つ。
浜面「グリフォン戻れ!!」カッ!! チャキッ!!
ガキィィィィィィィィィィイン!!!!
浜面は、自らの剣で、真空波を受け止め、更に降下を続ける。
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 22:02:02.58 ID:AmI8ekiB0
滝壺「何千もの弾がアイアンゴーレムを襲ってる間、はまづらは、アイアンゴーレムの足元をグライダーでずっと撃ち続けていたの」
浜面「出て来いケルベロスッ!!!!!!」カッ
ブワァァァァァァァァァァァアアア!!!!
滝壺「グライダーに撃ち抜かれ、徐々に脆くなっていく足場にアイアンゴーレムは気づかない。ずっと空から自分自身が被弾し続けているから」
絹旗「アイアンゴーレムがいた辺りの淵が……ごっそり崩れ落ちてます!!」
フレンダ「何てめちゃくちゃな……結局力押しだったわけよ……」
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 22:04:53.63 ID:AmI8ekiB0
浜面「いったよなぁデカブツ!!小物は小物らしく!!チョロチョロ動き回って塔の下へ突き落としてやるってなぁ!!!」
ブウォン!!ブウォォン!!
滝壺「何千発ものエネルギー弾を仕掛けるまで敵の攻撃を避け続ける精神力と、頑丈な塔の足場が崩れ落ちるまで撃ち続け、粘り続けたはまづらの根性の勝ちだよ」ニコッ
浜面「小物舐めてんじゃねーぞ馬鹿野郎ォォオオオオオオ!!!!!!!!」ブォォンッ!!!
ドゴォォォォォォォオオオオ!!!!
ガッシャァァァァァァァァァァァァアアアアアッ!!!!!!……パラパラッ……
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 22:07:34.42 ID:AmI8ekiB0
グライダーによる何千発ものエネルギー弾によるダメージ
塔の頂上からの落下ダメージ
ケルベロスのバイクアタックによる落下の威力を追加したダメージ
ケルベロスのバイクの魔力による、衝撃により出でる広範囲の氷柱群のダメージ
塔の頂上からの落下の衝撃により、通常の何倍の威力にも膨れ上がった氷柱群のダメージ
全ての要素が繋がり、アイアンゴーレムは、頑丈な鎧ごと、アイアンゴーレムの全てを司る核を破壊され、その力は浜面の中へと移っていった。
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/13(木) 22:12:09.38 ID:AmI8ekiB0
本日の投下終了です。
アイアンゴーレム撃破です。
グリフォングライダーのモデルはナウシカのメーヴェです。カッコいいと思ったので。
明日は投下できるかわからなかったので、一気にキリがいいとこまで終わらせました。
明後日までにはまた投下したいと思います。では、おやすみなさい。
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/13(木) 22:18:04.57 ID:FT0qQjEAO
乙
倒せば倒す程強くなるってなんかいいな
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/13(木) 22:26:20.03 ID:c+Lw+hn+0
乙
浜面さんのモンスターハーレムが
どんどん拡張されてる
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 18:32:39.01 ID:msGNOwkF0
こんばんわ、1です。用事が今日と明日に分散されたので、今日もゆっくり投下していきます。
今回の投下ではとあるおなじみのあの人がでてきます。
>>143
基本的に浜面成長物語ですので。主人公の座は揺らぎっぱなしですが。
>>144
スライム
ケルベロス
グリフォン
アイアンゴーレム
うわーゴツイハーレムー……
では今日もゆっくり投下します。
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 18:41:52.37 ID:msGNOwkF0
東の塔 頂上
フレンダ「うわー……すんごい氷柱群ってわけよ」シタミオロシ
絹旗「超勝ったみたいですね、浜面は。私たちも負けてはいられませんね」
滝壺「あとでいっぱい褒めてあげなきゃね、はまづら」ニコッ
インデックス「さ、私たちは私たちで倒さなきゃいけない相手がいるのかも!」
上条「浜面は1人で倒したんだ……俺らもすぐ終わらせてやろうぜ」|
ォォォォォォォォォォォォオオオ
アイアンゴーレム2「…………」チャキッ
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 18:51:54.21 ID:msGNOwkF0
絹旗「手伝いますよ上条……私のとっておき、見せてあげます」
フレンダ「結局、さっさと倒して美琴姫を救出するってわけよ!!」
滝壺「!!な、何かとんでもない反応が……」ガタガタ
上条「ああ、そうだな……って美琴姫?ビリビリのことか?救出っていったいどういう……」
グニャァァァァァァァァァァアアアッ!!!!!
インデックス「!!空間が歪んでるんだよ!一体何が……」
滝壺「そ、そんな……この反応は……そんな!!」ガタガタ
ズッシャァァァァァアアアア!!!
ズッシャァァァァァアアアア!!!
ズズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
ズッシャァァァァァアアアア!!!
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:01:50.25 ID:msGNOwkF0
ォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ
アイアンゴーレム3「…………」
アイアンゴーレム4「…………」
アイアンゴーレム5「…………」
アイアンゴーレム6「…………」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ
上条「あぁ、そうか……さっきもそうやって出てきたんだな。やっとスッキリしたよクソッ!!」
絹旗「ふ、増えましたね……一体でも浜面が、超苦戦してたっていうのに……」ガタガタ
フレンダ「け、結局、これはさすがに私たちもGAME OVERってわけよ……」ガタガタ
滝壺「そんな……この反応……もしかして、私たちが今までやってきたことが……全部無駄に……」ガタガタ
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:09:18.85 ID:msGNOwkF0
上条「無駄だって?無駄なんかじゃない。浜面のあの戦いは無駄なんかじゃなかったんだよ!!!滝壺サン!!」
上条「アイつが身をもって証明したんだ!!!確かにあのデカブツは強い!俺らはここで負けるかもしれない!
でもな?勝てるかもしれないんだ!!浜面がそれを証明した!!俺らだってあいつ等に勝てる可能性が残されているんだよ!!」
上条「いいぜ、滝壺サン。あんたが抗いもせず、絶望という名の幻想に囚われているのだとしたら……」コォォォオ
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:19:50.25 ID:msGNOwkF0
絹旗「か、上条の右腕から青白いオーラが……」
フレンダ「『竜王の顎』だっけ?あの異能防御完全無視の強烈な右ストレート……あのデカブツに通用するの!?」
インデックス「とうま!!待って!!それはそうポンポンと使っていい技じゃ……」
上条「通用するしないは問題じゃない……今やるかやらないかが問題なんだ……さぁ始めようぜアイアンゴーレム!!!お前等のその鎧!!砕けないと思ってるんだったら俺がまとめてブチ砕…」
「あー!!!やーーーーっと追いついたわよアンタァァァァァァァァア!!!!!!!!」ウガー!
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:31:54.60 ID:msGNOwkF0
絹旗「!?」
フレンダ「み、美琴姫!?」
インデックス「短髪!!頂上まで追って来たの!?」
上条「くっ!!ってビリビリ!?どんだけしつこいんだよお前!!」シュゥゥゥウ……プスンッ
滝壺「私たちの……はまづらの苦労が無駄に……」ガタガタガタガタ
御坂「ん?もしかして何かタイミング悪かった?私」ハテ?
152 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:38:44.27 ID:msGNOwkF0
御坂「大体何で逃げんのよアンター!!女の子見て逃げるなんて失礼だと思わないの!?」
上条「お前……俺らがモンサンミッシェルに着いてから行って来た行為を忘れたか!!
変なのに絡まれてたから助けてやろうとしたら、ビリビリ喰らわせやがって!!」
御坂「何よ!!あんたには当たらないんだからいいじゃない!別に!!ス、ス、スキンシップよスキンシップ!!王女と国民の友好を図るための!!」
上条「俺はあの国の人間じゃねーし!!そもそも、スキンシップで致命傷級の電撃味合わせていたら一夜で国民全滅だよ馬鹿野郎!!!」
御坂「う、うるさいうるさい!!!さぁ、勝負よアンタ!!わざわざこんなところまで来てやったんだから、ちゃんと構って……ちゃ、ちゃんと勝負しなさいよね!!!!」アセアセ
上条「今それどころじゃねーくらいわかんだろ!!って美琴!!後ろ!!」
ォォォォォォォォォォォオオオオオ
アイアンゴーレム2「…………」グググッ!!
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:46:51.89 ID:msGNOwkF0
御坂「えっ?今名前で……///
い、いきなり名前で呼んでんじゃないわよアンタ!そういうのはもっと親しい間柄になってから……そうよ、例えば一緒にお出かけしたり、ご飯食べにいったりして、最後帰り間際に優しくキスしてくれる時なんかに……///」アセアセ
絹旗「美琴姫!!後ろ!!超後ろー!!」ユビサシ
フレンダ「絹旗!!その言い方じゃ、絶対後ろに気づいてくれないわけよ!!!!」
滝壺「…………」ガタガタガタガタ
154 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:53:17.89 ID:msGNOwkF0
御坂「あ、でももう一緒にご飯なら食べにいったか……え!!ってことは次はもうキス!!ちょ、ちょっと待ってよ!!!まだ早いわよそんなの!!私まだ心の準備が……しかもパパ以外の男の人とキスするとコウノトリが赤ちゃん運んでくるんでしょ?こないだ番外個体に言ったら爆笑されたけど……何でだろ?
でも赤ちゃんかー……アイツとの赤ちゃんならいいかなー……」ポー///
上条「何やってんだ美琴!!後ろにいんだろ敵が!!早く逃げろ!!」
インデックス「とうま!!名前で呼んだらダメなんだよ!!」
155 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 19:59:36.45 ID:msGNOwkF0
美琴「ま、また名前で呼んだ……しょ、しょうがないわね。
いいわよ、あんたがそこまで言うなら何十回でも何百回でもキスしてあげるわよ!!ママ達並みに子供作ってあげるわ!!
で、でも初めて何だから優しくしてね?あっ、でもアイツになら無理矢理抱きしめられてキスされても……えへ、えへへ」デレデレ///
絹旗「ダメです!!もう間に合わない!!」
フレンダ「そんな!目の前にいるのに助けられなかったなんて!!」
アイアンゴーレム2「…………」ググググッ!!ブンッ!!
上条「ビリビリーー!!!」
インデックス「みことーーーーーー!!!」
156 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 20:03:17.51 ID:msGNOwkF0
御坂「あんたが名前で呼んでんじゃないわよ正妻気取りがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!
!!!!」ウガー!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!
アイアンゴーレム2「gtwnpjxpkgwa!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリパリーーンッ!!!!!!!!!
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
アイアンゴーレム2「」ゴシャァァァァァアッ!!!!
上条「」
インデックス「」
絹旗「」
フレンダ「」
滝壺「全部……全部無駄だったんだね……はまづら」ウフフフ
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 20:06:01.40 ID:msGNOwkF0
一旦休憩です。
この物語の美琴さんの成分はツン5デレ3ツン2でできています。
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 20:07:35.67 ID:msGNOwkF0
間違えました。
ツン5デレ3ヤン2です。
続きは10時からです。
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/14(金) 20:23:09.88 ID:92hDrWAuo
乙ー
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/14(金) 20:29:08.30 ID:KAk5qSYz0
乙
浜面がいないと
ギャグ成分が5割増
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 21:57:17.32 ID:msGNOwkF0
そろそろ再開します。
>>160
このSSは8割その場のノリと1割の綿密な計算と残り1割の皆の温かい目でできています。
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 21:58:29.98 ID:msGNOwkF0
シュゥゥゥゥゥゥウウウ……
御坂「そういえば……あんたこないだご飯食べに行った時、当麻に口拭ってもらってたわよねぇ……あ、名前呼んじゃった///
そんな羨ましい……じゃなくていつまでもソイツに甘えてんじゃないわよ!!ひっつき虫は迷惑がられるのよ!?」
インデックス「な、甘えてるわけじゃないんだよ!!あれはとうまがおせっかいだから勝手にやったことで!!
ていうか何で短髪にそんなこと言われなきゃならないのかな?
私ととうまがどこでなにしようが短髪には関係ないかも!!」
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:00:34.09 ID:msGNOwkF0
御坂「ど、どこでなにしようがですって……ドコでナニするつもりなのよアンタ!!ダメよ!!ダメ!!
あんたにはまだ早いわ!!ここはあんたより年上のアタシが先に経験して、そのあとでアンタにちょっとだけ貸してあげるからお互いそこで妥協しましょ」
インデックス「さっきから何言ってるのかな!?短髪!!
私は主に仕えるシスターだから、とうまとそんなことになったりしないんだよ!!
そ、そりゃあ、今はまだ見習い中の身だからもしかしたら……い、いや、ないんだよ!!
……でもちょっとくらいなら……///」
上条「あ、あのお二方?ヒートアップしてるとこ申し訳ないんですが、出来れば後ろをごらんいただきたいのですが……」オソルオソル
ォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ
アイアンゴーレム×4「…………」ググググッ!!!
「「ウルサイッ!!!!!!」ンダヨ!!!!」バチッ
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!×2
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:13:29.31 ID:msGNOwkF0
…………
アイアンゴーレムだったもの×4「」シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
御坂「あれ?アタシ今まで何を……あ、そうよ!アンタ勝負しなさいよ!!」ビシッ!
上条「今までのは何だったんでしょうか……インデックスさん……」
インデックス「世の中にはね、とうま。知らないほうが幸せなこともたくさんあるんだよ」トオイメ
絹旗「全部倒しちゃいましたね美琴姫……しかもインデックスちゃんも電撃コピーしちゃいましたし」
フレンダ「結局私たち何しにここまで来たってわけよ……」
滝壺「はまづら……さすがに可哀想だからあとで慰めてあげるね……」
東の塔 入口付近
浜面「くっ!!体が動かねぇ……まだあと一体いるってのに!!守らなきゃ……旅掛さんに約束したんだ!!必ず美琴姫を連れて帰るってよぉぉぉぉお!!!グリフォン!!!」カッ
ブァァァァァァァァァァァァァアアア
ダッ!
ギュルンッ!
ブシュゥゥゥゥゥゥウウウウ!!!!
浜面「待ってろよ美琴姫!!今助けてやるからなぁぁぁ!!!」ギュォォォォォォオオオ
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:21:49.84 ID:msGNOwkF0
5分後?
東の塔 頂上
浜面「」ズーーーーーーーン
絹旗「かつてないほどに超凹んでますね、浜面」
フレンダ「50レスくらいに及ぶ結構長く辛い戦いだったから余計にねぇ」
滝壺「大丈夫だよ、はまづら。全く意味がない死闘を繰り広げたはまづらを、わたしは応援するから」ポンポン
御坂「ね、ねぇ、もしかしてこれってアタシのせい?」ゴニョゴニョ
上条「あぁ、そうだな……発端も結果も今回に限っては全部お前が原因だ」ハァッ
インデックス「お宝GETなんだよーーーーー!!!!」ワーイ
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:32:53.74 ID:msGNOwkF0
上条「そういえば、頂上に宝があるって言ってたな……結局何があったんだ?」
インデックス「フッフッフ。色々レアものがあったけど、この指輪が目的のブツなんだよ」キラキラ
上条「何だその指輪?竜の刻印がついてるけど」
インデックス「これは、『竜王の指輪』と言って、とうまの竜王の力を上手く制御する力を持った指輪なんだよ!!これをとうまの右手につけてっと」ゴソゴソ
御坂「指輪?女が男に指輪を送るですって!!ダメよインデックス!!あんたにはまだ早いわ!!どうしてもと言うならまずはアタシを倒してからに」
絹旗「ハイハイ、姫様は超こっちに来ましょうねー」ズルズル
御坂「ちょっと!まだ話が……って力強っ!!そんな小さな体のどこにそんな力が」
絹旗「誰がチビですかァァァァア!!この超洗濯板姫がァァァァア」ウガー!
御坂「何だとこのロリータチビ助がァァァァァ!!!」ビリビリ!
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:38:03.69 ID:msGNOwkF0
上条「おいおい、大丈夫なのか?俺の右手につけたら魔力のあるものは壊れるんじゃ……」
インデックス「大丈夫なんだよ。これは竜王の力を制御するためのもの。これでとうまの技もある程度使っても問題ないんだよ!!」スッ
上条「へーっ。んじゃ俺のためにここまで連れて来てくれたのか。ありがとな、インデックス!」
インデックス「えへへ、なんだよ///」テレテレ
上条「よーし、そんじゃ、お宝もいっぱい手に入れたし!!御坂も無事なことだし!!モンサンミッシェルに帰るとするか!!」
フレンダ「浜面、グリフォン出して、皆を降ろしてほしいってわけよ」
浜面「俺の……活躍が……無駄だった……」ブツブツ
滝壺「じゅうしょうだね、はまづら」ヨシヨシナデナデ
フレンダ「えらい浜面に優しくなったわね滝壺。ま、まさか!!」
滝壺「?」ン?
ワイワイガヤガヤ ヤンヤヤンヤ
インデックス「…………ウソは言ってないし、とうまを守る為ってのもホントなんだよ、とうま……」
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:49:02.18 ID:msGNOwkF0
モンサンミッシェル 王の間
旅掛「美琴ちゃぁぁぁぁぁああん!!!心配したんだよぉぉお!!無事帰って来て本当によかったぁぁあ!!!」ォォォオ
御坂「心配しすぎよ、パパ。私なら大丈夫っていつも言ってるでしょ。『超電磁砲』の能力をもつ、勇者の家系である御坂家でもNO.1能力者なのよ?」
「おーおー、自分でNO.1とか言っちゃうなんて、傲慢だことで。ミサカびっくりしちゃったよ!!」ギャハハ
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 22:51:14.53 ID:msGNOwkF0
御坂「何よ?文句あるわけー?NO.2の番外個体サン?」フフン
番外個体「いーやー?別にー。あと、番外個体(ワースト)お・ね・え・さ・ま!!でしょう?美琴ちゃーん?」
御坂「あら、ごめんなさい、お姉様。私としたことがとんだご無礼を……」プークスクス
番外個体「あら、よろしいのよ美琴ちゃん。だけどまぁ?せっかくの機会だしさぁ……ミサカが再教育してやるよこのクソ妹がァァァァァァァァァァァァア」バリバリバリバリッ!!
御坂「そのケンカ買ってやるわよ性悪姉貴ィィィィイ!!!」バリバリバリバリッ!!
旅掛「ハッハッハッ!!喧嘩するほど仲がいいってなぁ?浜面君。君もそう思うだろう?」ハッハッハッ
浜面「いや……あれは喧嘩というか……マジバトルなんじゃ……」
「いつものことですよ。と、ミサカは旅の方にそっと心配無用ということを告げます」
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:00:19.05 ID:msGNOwkF0
浜面「あんたは……美琴姫!?でもあそこにいるし……双子!?」
オモテデナヨ、コノショウジョシュミノネンネチャンガヨォオ
ミミドシマノアウトローカブレガホザイテンジャナイワヨォオ
御坂妹「はい、ミサカは美琴お姉様の双子の妹。ミサカのことは、御坂妹とお呼びください。と、ミサカは本名を名乗らず、ミステリアスな雰囲気をかもしだします」
「今日はどっちが勝つと思う?お父様?ってミサカはミサカはお小遣いGETの為に、勝負を仕掛けてみたり!!」
旅掛「お?やるかい打ち止めちゃん。そうだなぁ、パパは今日は番外個体ちゃんかなー」
打ち止め(ラストオーダー)「それじゃあ私は……そのどちらをも拒否する!!ってミサカはミサカは引き分けを狙ってみる!!」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ
ォ 美鈴「あんた達いい加減にしなさいよ?」ニコリ オ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ
御坂「」
番外個体「」
旅掛「」
御坂妹「」
浜面「」
絹旗「」
フレンダ「」
滝壺「」
上条「」
インデックス「」
打ち止め「この勝負、私の勝ちだね。ってミサカはミサカは高らかに勝利宣言をしてみる」ブイッ!!
171 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:02:43.15 ID:msGNOwkF0
旅掛「いやー、何はともあれ、無事帰って来てくれてよかったよ。今日のお礼は奮発しないとな、母さん」ボロッ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
美鈴「えぇ、ホントにありがとうね。浜面君」ニコリ
浜面「え、えぇ……僕正直行かなくてもよかったんですけどね……」ガタガタ
絹旗「み、見えなかった……美鈴サンが旅掛サンに近づいた瞬間、一瞬でボロクズのように……」ガタガタ
フレンダ「顔は笑ってるけど、まだ殺意の波動を纏っちゃってるってわけよ……」ガタガタ
滝壺「いつか……いつかあの力を解明してみせる……『能力追跡』の名にかけて」グッ!!
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:06:46.12 ID:msGNOwkF0
旅掛「そうだ。報酬ともう一つ、明後日の夜にこの城で舞踏会をやるんだ。君達もぜひ参加してくれよ」
美鈴「あら、それはいい考えねあなた。そちらのお嬢さん達、ウチのスーパーメイクアップスタッフが綺麗にお化粧してあげるわよ?」ウフフ
絹旗「舞踏会ですか!!!行きたい行きたい!!超行きたいです!!!」ハイ!!
フレンダ「王族のパーティーなんて、一生に一度あるかないかのイベントだってわけよ!!」キラキラ
滝壺「お化粧か……はまづら、褒めてくれるかな……」キラキラ
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:08:28.14 ID:msGNOwkF0
インデックス「パーティーって食べ物食べ放題なんだよね!?我慢しなくていいんだよね!?」
上条「こら、インデックス!俺たちまで行っていいとは言われてないだろ!!」
旅掛「いやいや、君達ももちろん大歓迎だよ。特に上条君。君とは男同士(サシ)でじっくり、美琴ちゃんとのことで話し合い(わからし)たいところだからね……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「は、はい…………」ゴクリ!
旅掛「来てくれたら、インデックスちゃんにかけられている食い逃げ容疑。僕が代金建て替えといてあげるよ……こなかったら……わかるよね……?」ニコリ
上条「はっ!!私上条当麻!!舞踏会へ参加させていただきます」ビシィッ!!
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:16:39.84 ID:msGNOwkF0
浜面「た、旅掛サン……その日俺ら、麦野を教会まで迎えに行きたいんですが、麦野も参加させていただいていいですか?」
旅掛「あぁ、君のコレだろ?もちろん大歓迎さ。母さんに頼んでとびっきり美人に仕上げてくれるさ。ま、母さんやウチの娘達も負けやしないがね」ハッハッハッ
美鈴「やだわこの人ったらもう!」オホホホホ
絹旗「超ラブラブすぎて見てらんないです」ペッ!!
フレンダ「ま、結局いい旦那さん、いい奥さんってわけよ」
滝壺「むぎのには負けられないね、今回は……」メラメラ
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:18:33.68 ID:msGNOwkF0
世界の果て 窓のない巨城
アレイスター「満月の日まで、あと2日か……ククク、予定通りに事は進んでいるようだ」
アレイスター「さぁ、次なる舞台に役者は移り、場は整った。物語はもう止まらない。
私の計画の果てに残るは繁栄か滅びか……その時まで共にこの物語を楽しもうではないか……」
「『幻想殺し』の少年。上条当麻よ……」
176 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:19:38.20 ID:msGNOwkF0
アレイスター「そして、『幻想使役』の少年とその仲間達よ。君達はもう、私の描いた舞台には必要ない。
出番の終わった役者がいつまでも舞台に残るのは見苦しいのでな……ここらで退場してもらうよ」
「浜面仕上君」クスッ
177 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/14(金) 23:24:18.96 ID:msGNOwkF0
以上で今日の投下終了です。
御坂一家出揃いました!キャラ崩壊なんて知りません!!
次回の投下では、ついにあの人復活です。ではおやすみなさい!
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/15(土) 03:07:08.75 ID:6gTQ9ZDl0
乙
御琴と番外の姉妹喧嘩つーのも
珍しいパターンよのぅ
179 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 07:09:03.97 ID:o4J2Xg0IO
乙
美琴さんが最初からデレまくってるじゃないですかー
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/09/15(土) 15:08:07.22 ID:xXhEmSj3o
乙
上条とインデックスの関係好きだわ
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 18:16:26.43 ID:90LnHja80
こんばんわ、1です。
>>178
そうなんですか?姉妹にしたら喧嘩ばっかしてそうだったので……
>>179
もしかしたら、ツン3デレ5ヤン2かもしれないです。
>>180
本心では、互いを思いやるパートナーって感じですね。
それでは、ゆっくり投下していきます。多分、今日の中盤ー後半くらいには、壮大なもげろコールが起こるかもしれませんがご了承を。
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 18:25:34.44 ID:90LnHja80
満月の日 08:30
浜面「準備はできたかーお前等ー」
絹旗「もうちょっとだけ超待っててください!!」バタバタ
フレンダ「それって結局どっちなわけよ……滝壺は大丈夫?」
滝壺「うん、私はいつでも大丈夫だよ」
浜面「よし。いよいよだな……麦野の退院日」
フレンダ「病院じゃないんだから退院って言うのかな?」ゴニョゴニョ
滝壺「教会でも院でいいんじゃない?って
>>1
の方から信号がきてるよ」ゴニョゴニョ
絹旗「あぁ!!私の靴下超どこいったんですかホントにもー」ウガー
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 18:28:07.18 ID:90LnHja80
浜面「さ、行くぞお前等。さっさと乗れよ」ブォン、ブォオン!!
滝壺「うん、わかった」シガミツキ ギュッ ムニッ
絹旗「あぁ!!ワンちゃんに乗るのは私が1番最初の予定なのに!!」ピョンッ!
フレンダ「怪しい……どーも怪しいってわけよ?」ヨイショッ
浜面「よっしゃー!!いざ、教会へ出発進行だー!!!」
ブォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオッ
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 18:41:13.60 ID:90LnHja80
モンサンミッシェル近郊の教会 09:30
浜面「すいません。麦野沈利を迎えに来たんですが……」
シスター「麦野さんのお連れ様ですね?お待ちしておりました。こちらへどーぞ」スッ
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ
シスター「こちらが麦野さんのお部屋になります。では……」スッ
浜面「あ、どうも。わざわざありがとうございます」ペコッ
絹旗「いよいよ再会ですね……超久しぶりな気がします」ドキドキ
フレンダ「大体一ヶ月ぶりくらいだったわけよ。ちゃんと両腕と右目、治ってたらいいんだけど」ドキドキ
滝壺「大丈夫だよきっと。だってむぎのだもん」ドキドキ
浜面「ふー……よし!!行くか!!!麦野!!迎えに来たぞ!!」ガチャッ!!
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 18:49:22.03 ID:90LnHja80
ブンッ!!
グシャァァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!
浜面「グァァァァァァァァァァァァァァア!!!!」ゴロゴロゴロッ
「乙女の部屋にノックも無しに勝手に入ってくんなって昔から言ってんだろうがはぁぁあまづらぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ……
絹旗「き、超強烈な右ストレートが浜面の顔面に……」ガタガタ
フレンダ「てか右ストレートってことは……」ガタガタ
滝壺「腕、治ったんだね。退院おめでとう、麦野」ニコッ
麦野「えぇ、ありがと。久しぶりね、あんた達」ニコリ
浜面「…………」ピクピクッ
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:02:57.08 ID:90LnHja80
麦野「ったく、迎えにくんの早すぎんのよあんた達。まだシャワーも浴びてなかったってのに」ザァァァァァァ
絹旗「あんな超ボサボサ頭と、色気ない下着姿じゃ浜面の前には出れませんもんねー」プークスクス
ガチャッ
麦野「絹旗。お・し・お・き、確定ね?」キャピッ♪
フレンダ「む、麦野のお仕置き……」ハァッハァッ
滝壺「あ、冥土返しさん。重症患者が一人いるんですけど」
冥土返し「個人の趣味・性癖までは、いくら僕でも専門外だよ」
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:12:54.85 ID:90LnHja80
キヌハタチャーン、オシオキノジカンヨー
ヤ、ヤメテクダサイ!!ソコダケハ、オヨメニイケナクナッ……アッー
冥土返し「随分時間がかかったけど、何とか両腕も右目も元通りだね」
浜面「先生、ホントにありがとうございました」フカブカッ
冥土返し「礼なんていらないよ。生きてる限り、患者を治す。それが僕の仕事なんだからね」
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:14:47.23 ID:90LnHja80
冥土返し「ただし、彼女の腕を再生する中で、彼女の細胞を急速に成長、増殖させ、腕を作った。
人の細胞の増殖回数というものは決まっている。彼女の寿命、5年ほど使わせてもらったよ。残念なことにね」
浜面「麦野は……そのことを知ってるんですか?」
冥土返し「もちろんさ。患者に真実を伝えるのも医者の役目だからね。彼女は言ったよ。
私の命ひとつ賭けて、寿命が縮んだだけで、町や仲間を守ることができたならそれでいいってさ。
医者としては、何とも言えないけどね」
浜面「麦野……やっぱりあいつまだ父さん達を守れなかったことを……」
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:19:57.56 ID:90LnHja80
冥土返し「その心配は無用だね。彼女は言ったよ。
私には私の帰りを待ってくれる仲間や弟みたいなバカがいる。皆を守ることは当たり前だけど……二度と仲間達にあんな思いはさせないってさ。
必ず生きて帰る決意とは、死を覚悟するよりも難しいことだ。彼女は決意したのさ。死なない決意をね」
浜面「そうですか……よかった。ホントによかったよ」グスッ
冥土返し「まぁ、生きてる限りは何度でも僕が助けて見せるよ。彼女も、その仲間も……もちろん、君もね」
浜面「えぇ。できるだけ来ないようにしますよ、あなたの所にはね。では」フカブカ
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:22:47.59 ID:90LnHja80
麦野「遅せーんだよ浜面!!ほら、さっさと街へも戻んぞ。王様の舞踏会があるんだろ?」
絹旗「髪型をしっかり整えて、可愛い下着を履いたから、超強気ですね麦野」プークスクス
麦野「絹旗ちゃん?もういっちょいっとく?」ワキワキ
絹旗「い、いえ……超遠慮しときます。もうお嫁にいけない……」グスッ
フレンダ「浜面。もらってやったら?」
絹旗「浜面ぁぁ……こんな汚れた私をもらってくれますかぁ?」ウワメヅカイ ウルウル
浜面「えっ!?えっと……(何したんだよ麦野!!)」ダラダラダラダラ
麦野「(あら、何か可愛いわねこの子。小動物みたい)」キュンッ
フレンダ「(あれ?何か今胸がドキッと……またもや何か目覚めた?)」ドキドキッ
滝壺「(きぬはた……恐ろしい子!!)」ガタガタ
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:29:31.67 ID:90LnHja80
モンサンミッシェル 王城 入口付近 17:00
フレンダ「んじゃ、皆でドレスの着付けとかいろいろやってくるってわけよ」フリフリ
絹旗「私の美貌で超悩殺してやりますからね、浜面。覚悟しといてくださいよ!!」フリフリ
麦野「欲情しないように、夜までしっかり発散しときなさいよ浜面ぁ」クスクス
滝壺「大胆に……大胆に……」ブツブツ
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:57:11.71 ID:90LnHja80
浜面「女は大変だなぁ……舞踏会は19時からだってのに。今から用意だなんて。俺らなんざ顔洗ってタキシードでも着ればすぐだもんなぁ、上条?」
上条「違うんですよ旅掛サン……上条サンは御宅の美琴サンには何にもしてませんよ……むしろされてるんですよ……」ブツブツ
御坂「あー、あんた達がいない間にウチのパパにこってり絞られてたからねぇ。ウチのパパ怒るとヤク○さんだから」ポンポン
インデックス「哀○翔顔負けの迫力だったんだよ!!終始勘違いのオンパレードだったけど」
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 19:59:45.44 ID:90LnHja80
浜面「あぁ……同情するよ上条……ん?お前等はおめかししなくていいのか?」
御坂「あぁ、アタシあーいうのパス。苦手なのよねーどーも」
インデックス「ご飯食べるのにドレス何て邪魔なだけなんだよ!!」
美鈴「ふーたーりーとーもー……見つけたわよコラー」ゴゴゴゴッ
御坂「」
インデックス「」
194 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 20:01:17.97 ID:90LnHja80
美鈴「ほら、早く準備するわよ。全く時間がないってのにこの子達は……」ブツブツ
御坂「ちょっと!いいじゃない別に普通の格好でも」ズルズル
インデックス「食事にドレス何て邪道なんだよ!!」ズルズル
美鈴「あっそー。じゃあいいわ。メイドちゃん達が上条君のこと格好いいーとか勇者サマーとか言ってわね。あの子達もおめかしさせて、上条君にアタックさせようかしら
御坂「一国の王の娘として、社交の場では、身だしなみから整えるのは当然のことよね!!」キリッ!
インデックス「主に仕える身として、社交場でのドレスコードもバッチリなんだよ!!」キリッ!
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ
浜面「わかりやすいなー……あの嬢チャン達は。こいつだけだろうな、わかってないのは」ハァッ
上条「ホントに……ホントにもう勘弁してくださいよ……子供とか男の責任とか言われてもさっぱりですよ上条サン……」ブツブツ
195 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 20:05:00.86 ID:90LnHja80
ちょっと休憩です。10時までには再開します。
麦野さん復活です。
次回から少しの間舞踏会です。そろそろもげろコールの準備をお願いいたします。
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/15(土) 20:10:07.68 ID:19K/bliAO
乙
既にもげ面
メイドさん達の上条さんかっこいいって話はあながち嘘ではないんだろうな。だって上条さんだし
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/15(土) 20:13:23.90 ID:ohMS8vKN0
乙
モンスター達と女性陣で浜面のとりあいか
胸が熱くなるな(棒
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 20:13:56.36 ID:jeDGZDUJ0
絹旗は俺が貰おう
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:18:48.25 ID:90LnHja80
お待たせしました。再開します。
>>196
今までのでもげ面ならこれからはどうなるのやら……
>>197
一体どこにその争いの需要が……
>>198
この子ウチの子ですので、お引き取りください。
注.このSSは、よい子も読める冒険ストーリーです。
200 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:23:06.37 ID:90LnHja80
モンサンミッシェル 舞踏会場 19:20
ワイワイガヤガヤ ザワザワザワザワ
浜面「ったく、遅いなアイツら……便所にでもいってんのか?」
デリカシーのないこの男、浜面仕上は、王から渡された高級なタキシードに身を包み、金髪をオールバック風でまとめ、冴えないながらも好青年を演じていた。
浜面「冴えないってなんだよ冴えないって。お、上条」
不幸な勇者、上条当麻もまた、王直々に睨みをきかせられながら渡された高級タキシードに身を包み、髪型はいつもどおりのツンツンだが、一応場に馴染んではいた。
上条「あんときの旅掛さん、マジで怖かったです……」
上条の周囲にはチラホラ、上条の素性を知っている若いメイドや同じ年くらいの高貴な娘、貴婦人方までもが好意の視線を送っていた。
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:25:59.10 ID:90LnHja80
浜面「勇者ってモテんだなー。死ねよ上条」
上条「いきなり何言い出すんですか浜面サン!!大体俺がいつモテたんだよ!!」
浜面「あーうぜえ。ウザすぎるよこいつ。あとで旅掛サンにチクってやろ」
貴族「やぁ、君達もこのパーティーにお呼ばれしたのかい?」
貴族2「あまり見ない顔だね?どこの家の方だい?」
浜面達に、そこそこイケメンな家柄のよさそうな同じ年くらいの男達がそこそこ綺麗な女性達を連れ、話しかけてきた。
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:29:46.73 ID:90LnHja80
浜面「家っていうか……俺らは今は根無し草の旅人だからなぁ」
上条「上条サン何か記憶ないから生まれ故郷すらわかりませんよ」HAHAHA
貴族「ふーん。何だ、流れの旅人か」
貴族2「旅掛様も悪趣味だな。こんな家柄もない冴えない者をパーティーに呼ぶなんて」
浜面 上条「」イラッ
貴族「君達はパートナーくらいいるのかい?見た所男2人で寂しそうだが……何しに来たんだい?」クスクス
貴族2「大方、一生懸命旅掛様の機嫌をとってやっとの思いでここまできたんだろ?どーせだ。君達。この可哀想な男達の相手でもしてやりなよ」クスクス
ヤダー、コンナサエナイヤツラー
サチウスソーダモンネー
キャハハハハハハハハ
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:33:05.64 ID:90LnHja80
浜面「上条……怒りのあまり、つい、ここでケルベロス出しても許されるよなぁ?」ピキピキッ
上条「奇遇だな、浜面。俺もつい、『竜王の顎』が出そうだ」ピキピキッ
貴族「ま、わざわざ田舎からせっかく頑張ってここまで来たんだ。最高級の料理だけでも堪能していっておくれ。もう二度と味わえないかもしれないからな」クスクス
「あー、超いましたよ浜面達!!」
「結局どこ行ってたって訳よ!!」
「こんな格好したことないからちょっと恥ずかしいわね……」
「綺麗だよ、むぎの」
「あんた達、パパが一緒に飲もうって言ってたわよー」
「見たことない料理がいっぱいなんだよー」
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:34:59.70 ID:90LnHja80
浜面「て、天使や……天使が降りて来よったんや……」
上条「ふ、不幸な上条さんの元に天使達が……今日で死ぬのかな……」
女性陣はそれぞれ、御坂家メイクアップ部隊により、それぞれに合った化粧やドレスを来ていた。
絹旗は、髪はそのままに、オレンジ色の、丈の超短い見えそうで見えないドレスを纏い、活発だが、女の子らしい女の子の格好をしていた。
絹旗「子供っぽくても色気は超あるんですよ!」スソチラッ
フレンダは、長い金髪をシニヨン状に纏め、中世の貴族が着るようなドレスを現代風に赤く染め上げアレンジし、人形のように着飾ったものを、自慢の脚線美を強調するようにスリットをいれていた。
フレンダ「これからは美脚の時代なわけよ!!」キリッ!
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:36:42.20 ID:90LnHja80
滝壺は、纏めて上げた黒髪を高級な装飾をしたカチューシャで止め、
普段の格好からは想像できない豊満な胸を全面に押し出すような純白のドレスに身を包んでいた。
滝壺「さすがにちょっと恥ずかしいかも……胸元が」///
御坂美琴は、王女らしい、煌びやかなドレスを少し縮ませ、どちらかと言えば少しスタイリッシュな黄色いドレスに身を包み、化粧により、元々美人だが多少ボーイッシュだった顔を、女性らしい顔へと変貌させていた。
御坂「ちょ、ちょっと!あんまり顔をジロジロ見ないでよ///」テレテレ
インデックスは、普段の純白の修道服から一転、漆黒のドレスに身を包んでいたが、彼女の纏め上げた銀髪がよく映え、小悪魔的な魅力を出していた。
インデックス「戦闘(食い放題)開始なんだよ!!」キラーン
そして……
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:39:50.30 ID:90LnHja80
浜面「む、麦野……お前……」ボーゼン
麦野「ちょっと照れるわね……///似合うかしら?仕上」
大きく背を開き、これでもかというくらい自己主張する、豊満な胸を強調し見せつつも
大胆かつ気品に溢れた紫のドレスに身を包み、娼婦のような妖艶さと、名家のお嬢様のような高貴さを合わせ持つ大人な女性、麦野沈利が浜面に手を差し出す。
麦野「一曲踊っていただけるかしら?私の命と心を救ってくださった英雄(ヒーロー)様?」スッ
浜面「……えぇ。喜んでお付き合いいたしましょう、お嬢さん」ニコッ スッ
浜面は麦野の手を取り、不器用ながらも流れる曲に合わせて踊り出す。
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:43:38.40 ID:90LnHja80
舞踏会場 19:40
絹旗「いやー、超絵になりますね、あの二人……タイトルは『美女と野獣』ですが」シミジミ
フレンダ「何だかんだいって、すんごい楽しそうなわけよ、麦野。あの時、生きててくれてホントによかったわけよ」グスンッ
滝壺「今は敵わないかな……むぎの、凄く綺麗……」
不器用ながら踊り続ける二人はどちらも笑顔で、まるで長年付き添った恋人のようであった。
麦野「(あんたがいたから今の私がいる。感謝してんのよ?仕上。今は絶対に言ってあげないけど)」クスッ
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:45:20.83 ID:90LnHja80
上条「いやー、こういうのをお似合いっていうのかな。あの二人の間に入り込む隙がないというか」
絹旗「」ムッ?
フレンダ「」ピクンッ
ォォォォォォォォォオオオ
滝壺「かみじょう。かみじょうも踊ってきたら?」ニコリ……
上条「は、はい……」ダラダラ
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:46:51.67 ID:90LnHja80
上条「えーっと……んじゃ美琴。一緒に踊ろうぜ」スッ
御坂「えっ?……えぇ!!!?あ、あ、あ、アタシと!?」ワタワタ
上条「?あぁ。他に知り合いいねーし。インデックスはそこら中のテーブル制覇してるからなぁ」
モットオカワリモッテコーーーーイナンダヨーーーー
御坂「だ、だ、だ、だってアンタ!!アタシ一応王女よ!?そんな軽々男の人と踊りなんか……私まだ一回も男の人と踊ったこと……」アタフタ チラッ
美鈴「」サムズアップ!!ググググッ
番外個体「」サムズアップ!!ググググッ
御坂妹「」サムズアップ!!
打ち止め「」サムズアップ!!
旅掛「(ノォーーーーー!)」グググググッ!!
210 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:48:56.73 ID:90LnHja80
上条「あ、やっぱりマズイか?上条さんみたいな冴えない男なら問題ないと思ったけど。まぁダメなら仕方な」
御坂「ダメじゃない!!!!!」ギュッ!!
上条「は、はぁ……んじゃよろしくな、美琴」スッ
御坂「しょ、しょうがないから付き合ってやるわよ!!王女の優しさよ!優しさ!!」ドキドキドキッ ギュッ!!
絹旗「美琴達まで踊り始めましたね。何か超ムカつく」
フレンダ「結局私達は脇役なわけよ」ハァッ……
麦野「あー、楽しかった!!絹旗?ヒマそうだし、あんたも踊ってきたら?曲もアップテンポに変わったし」
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:51:30.78 ID:90LnHja80
絹旗「超行ってきます!!」ピュー
浜面「お、来たか絹旗!!」
フレンダ「私も行くってわけよー」ヒャッホー
麦野「アイツらもガキねー」ゴクッ、ゴクッ
滝壺「むぎの、私、負けないからね?」
麦野「ふふん。望むところよ滝壺ちゃーん」ヨシヨシ
オリャー!!チョーヒッサツ!!ウィンドミルカラノヘッドスピン!!
オイ、パンツマルミエダゾキヌハター!!
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 21:53:07.13 ID:90LnHja80
貴族「ねぇ、君たち。あの冴えない二人組みの知り合い?」
貴族2「よかったらさ、僕たちと一緒に踊らないかい?その後、クールダウンに外へ散歩でもしにさ」
麦野「へー。クールダウンの後はどーするの?二人でヒートアップでもしちゃうわけ?」スゥッ
貴族「それはその時のお楽しみさ。僕たちはこの国の王の親族の従兄弟なんだ。あんな奴らほっておいて、僕らと仲良くしておくと、いい事あるよ?」
麦野「へー、それは凄い方達なのねー。だ・け・ど」
213 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:01:33.41 ID:90LnHja80
ギュムッ!!!
貴族「ッ!!!痛い痛い!!!もげるってちょっと!!!」
麦野「てめーみたいなポークピッツ以下の粗チンじゃあたし達は満足できねーんだよ!!熱い夜を過ごしたいなら馬並みに成長してから出直してきなボーヤァ!!!」ギャムムムムムッ!!!!
貴族「」ブクブクブクブク
貴族2「な、な、このアバズレが!!」
滝壺「」スッ キーン!!
貴族2「」ドサッ ブクブクブクブク
滝壺「はまづらの悪口、私達以外は許さない」ゴゴゴッ
麦野「しばらく見ない間にたくましくなったわね、滝壺」
214 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:04:51.42 ID:90LnHja80
20:00
上条「踊ってくれてありがとな、美琴お嬢様」ニコッ
御坂「お、お嬢様はやめてよ!!……アンタにだけは、アンタにだけは言われたくないの……」ウルウル……
旅掛「……黒子ちゃん。美琴ちゃんを泣かした男は?」
「その首縛り上げて、市中引きずり回しの刑ですの」
旅掛「正解だ。よろしく頼む」
「了解ッ!!」シュンッ
215 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:06:41.54 ID:90LnHja80
御坂「あんたにだけは……あんたにだけは特別扱いされたくないのぉ……」グスッエグッ
上条「どどど、どうされたんですか美琴サン?いきなり泣き出されても上条サンどーしたらいいか!!これも不幸なんですか!?」
シュンッ!!
「お嬢様泣かしておいて、どの口が不幸なんてほざいてますのォォォォォォォォオオオ!!!!」ドゴォォォオ!!
上条「グッハァァァァァァァァァァアア!!!」ドッサァァァァ!!
216 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:08:27.98 ID:90LnHja80
御坂「グスッ、く、黒子!?いきなりなにしてんのよアンタ!!」ズズッ
白井「なにしてんのよじゃありませんわァァァアお嬢様ァァア!!!せっかくのお化粧した綺麗なお顔が涙でグシャグシャじゃありませんかァァァァア!!!
あの勇者もどきの類人猿がぁぁぁぁあ!!!美琴お嬢様を泣かせる男は、この美琴お嬢様の侍女である私、白井黒子がボコボコにしてやりますわァァァァァ!!
立てやーそこの類人猿ンンンンン!!!!」
上条「」ピクピクッ
217 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:10:29.93 ID:90LnHja80
舞踏会場 21:00
美鈴「ヤッホー!!浜面君、上条君飲んでるー?美鈴サンはぁ……酔っ払っちゃってまーす!!」キャハハハハ
浜面「ちょっ!!ちょっと美鈴サン!!」ムギュウウウウ
上条「お、大きくて柔らかいのが!!旅掛サンに殺される!!」ムギュウウウウ
旅掛「おー、二人ともこんなとこにいたのかー。どうだ?ウチの嫁さんのおっぱい。柔らかいだろー?」ハッハッハッハッ
浜面「夫婦揃って出来上がってるー!!!」ガーン
上条「こ、これは状況が良くても絵的にマズイだろ!!美琴達が見てる……」
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:12:38.66 ID:90LnHja80
御坂「とうまー、何かこのジュース気持ちよくなってきたんだけど……」アハハハッ
番外個体「ヒャハハハハハッ!!もう限界かよ妹ー!!ミサカの相手をするには10年早かったねー」ヒック
御坂妹「あー……意識が遠くなって……いい気分とミサカは……」スピー
浜面「ぜ、全員酔いつぶれてやがる……何なんだこの一家……」
打ち止め「毎回毎回パーティーの時はこの時間になるとミサカと美琴お姉様以外は皆酔っ払ってるんだよ。そして誰もいなくなったって衝撃の事実をミサカはミサカは発表してみる!!」
上条「ほんとだ!!俺ら以外の客は皆帰ってやがる!!」
打ち止め「お姉様が飲むなんて初めてかも。よっぽど緊張してたのね、ってミサカはミサカは勇者サンのせいにしてみる!!」ビシッ
219 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:15:02.20 ID:90LnHja80
御坂「えへへー、とーまぁぁぁあ」スリスリ
浜面「ちょっと待て……もしかしてウチの連中も」ソー……
インデックス「もー食べられないんだよーzzZ」ムニャムニャ
絹旗「グー、グー、zzZ」パンツマルダシ
フレンダ「麦野ー、結局このおっぱいどうやって大きくなったわけよーzzZ」モミモミ
滝壺「や、ダメだよはまづら……まだ私たちにははやいよ……zzZ」ムニムニ
浜面「やっぱり潰れてやがる……あれ?麦野は……」
「しぃぃぃぃあぁげぇぇぇぇええ……ご・ほ・う・び。確定ねぇぇぇぇえ」ウフフフフ
注…このSSは良い子も見れる冒険ストーリーです。
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:18:36.41 ID:90LnHja80
浜面「む、麦野……ちょっと待て!!」アトズサリ
麦野「待てないわよー……もう待たないの……どれだけ待ったと思ってんのよー///」ズリッ、ズリッ ポロッ
浜面「むむむ、麦野サン!?肩の紐がほどけちゃってるんですが!!!そのたわわな立派なものが少しずつ露わに……」メカクシ!!
麦野「別に見られたっていいのよー……あんたしかいないんだし……触ってよ、しあげぇー///」ミミモトデ ハァッ///
浜面「いやいやいや!!上条が!上条サンがいますからねそこ!!」
221 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:22:05.72 ID:90LnHja80
御坂「とーまぁぁぁぁあ!!ねー、ちゅーしよ?ちゅーしたらコウノトリがね、わたしたちの赤ちゃんはこんでくれるんだよ?わたしとーまとの赤ちゃんほしぃぃのぉぉお」ミミタブカミカミ ミミペロペロ
注…このSSは良い子も見れる冒険ストーリーです。
上条「色即是空、色即是空。リンピョウトウシャカイチンレツザイ………悪!即!!斬!!!」クワッ!!
浜面「チクショウ……向こうもヤバイのかよ……恐るべしツンデレコンビ……」
麦野「子どもだってさーしあげー……私としあげのあかちゃんかー……かわいいだろーなぁー。
今ここで作っちゃおうかーしあげぇ」スリスリ
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:25:05.95 ID:90LnHja80
浜面「落ち着け。落ち着くんだ俺。落ち着いて素数を数えろ。素数とは自分以外の数字で割れない孤独な数字。俺に誘惑に打ち勝つ勇気をくれる……」
麦野「子どもの作り方……しってるー?わたしからはあんたにおしえてなかったよねー。
ひさしぶりにさー……しずりおねーちゃんのじゅぎょうやっちゃうー?しあげー」スリスリ
注…このSSは良い子も見れる冒険ストーリーです。
浜面「1.2.3.5.7.11.13.17.19.23.29.31.37……」ブツブツ……
麦野「まずねー、わたしとしあげがねー……ギュッてだきあうの。そしてねーしあげがわたしにやさしくキスしてくれるのー」スリスリ
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:28:25.20 ID:90LnHja80
浜面「41.43.53.59……61.67……」プルプル
麦野「そしてしあげがねー…わたしのアタマをやさしくなでてくれるのー。そこからわたしのいろんなところをなでてくれるのー。そのあとはー……もー女の子になにいわせるのよしあげー……」ホッペツネリ
浜面「…71.73.79……83……」プルプルプルプル
麦野「ねぇ……しあげ……わたしもう……がまんできない…の…し…てぇ……」ミミペロッ
浜面「限界だぁぁぁぁぁあ!!!麦野ぉぉぉぉおお!!」クワァァアッ
224 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:30:18.20 ID:90LnHja80
麦野「スー……スー……」zzZ
浜面「ね、寝たか……よかった…ホントによかった……」フゥッ……
御坂「グー、グー……」zzZ
上条「勝った……上条サンは内なる上条サンに打ち勝つことができたんだ……」グッ!!
旅掛「ジーッ………………グー……」zzZ
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/15(土) 22:34:54.50 ID:90LnHja80
本日の投下終了です。
以上舞踏会編でした。
麦野さんや美琴さんに耳グチャグチャに舐められながら耳元で、セリフ囁かれてるの想像していただけたら、上条さん、浜面さんの偉業の凄さが伝わると思います。
ではまた明日。おやすみなさい。
226 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/15(土) 22:38:04.29 ID:j5bpQ7c+0
乙
旅掛さん…
とりあえず浜面は爆発の方向性でおねがいします
227 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/15(土) 22:49:37.44 ID:19K/bliAO
乙
耳グチャグチャえろい
ただ手を出したら旅掛さんの瞬獄殺が…
しかし王女と言ったら「昨晩はお楽しみ」作戦が使えるハズ。いけよ上条。
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 23:47:46.11 ID:ij2leIsIO
乙
もしこのまま美琴が上条パーティに加わったらバランス崩壊ってレベルじゃないな
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/09/16(日) 00:41:36.94 ID:ACPXcsTFo
乙
今後は浜麦と上琴?
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:02:33.26 ID:lDpKaJgz0
こんばんわ、1です。
昨日までの健全な純愛物語?から一転バトル編突入です。もうしばらく昨日みたいなのはありません。残念でした。
>>226
爆発する予定はないですが、それに近い予定が……あったりなかったり。
>>227
旅掛「昨晩はお楽しみになられましたね?」ニコォ……
>>228
そこまで崩れますかねぇ?実際。
>>229
カップリングに関しては完全に未定です。恋愛に、決まった結果なんかないとです。
それでは、投下します。ちなみにこの作品にヘタレは登場しません。
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:06:44.07 ID:lDpKaJgz0
モンサンミッシェル 王城 最頂上部 23:59:00
ビュゥォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサッ!!!!!
「静然。宴が終わり、深い眠りへと沈んだか……勇者達よ」
緑色の髪をした、長身の男が城のてっぺんで佇んでいる。
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:08:08.15 ID:lDpKaJgz0
「偶然。何人か余計な人間も混ざりこんでいるようだが……計画に支障はない……」
浜面「クカー、クカー……」
上条「グー、グー……」
麦野「スヤスヤ……」
御坂「スー…スー…」
ムクッ
滝壺「……何か……何かがこの城の上にいる……これは……何?」
スッ
滝壺「!!……旅掛サン?」
旅掛「滝壺ちゃん……今すぐ皆を起こしてくれ……早く!!」
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:16:01.22 ID:lDpKaJgz0
23:59:30
「勇者達よ……眠りこけている中、申し訳ないが宴はまだ終わっていない……まだ始まってすらおらぬ」
男は、陸地とモンサンミッシェルを繋ぐ、長い長い橋を見つめる。
「国を挙げての宴が今始まるのだ……開幕に遅れることは許されぬ。遅れればその分死者が出る」
234 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:17:34.39 ID:lDpKaJgz0
23:59:50
滝壺「皆!!起きて!!早く!!」
浜面「ん……んん……どうした?滝壺……」
55 チッ
絹旗「まだ夜じゃないですかー眠いですー」
56 チッ
フレンダ「何があったってわけよ?」
インデックス「お腹一杯で眠たいんだよー……」
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:18:47.46 ID:lDpKaJgz0
57 チッ
御坂「な、何で私がコイツに覆いかぶさって寝てるのよ!!」
上条「ん?もう朝なのか?」
58 チッ
麦野「滝壺。一体何があったの?」
59 チッ
滝壺「この城の上に……人間でも魔物でもない。何かがいる!!」
00:00:00 カチッ
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:19:49.55 ID:lDpKaJgz0
『橋よ。崩れ落ちろ』
ドォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ!!!!
237 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:34:59.28 ID:lDpKaJgz0
浜面「うぉぉお!!!何だ今のデカイ音は!?」
滝壺「南の方角3kmほどで……何か変な強い力が……これはいったい何?」
御坂「南!?城から南に3kmっていったら陸地と繋がる橋が……まさか!!」バッ!!
番外個体「あー、そのまさかみたいだね、美琴ちゃん……橋が落ちた……この国の人間は、一歩も国外にでることができないね」
ドォォォォォォォォォォ
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:36:13.69 ID:lDpKaJgz0
上条「どうやら……その人間でも魔物でもないってヤツは俺らの味方ではなさそうだな。滝壺サン、ソイツの正体わからないのか?」
滝壺「わからない……私たちの町に、魔物が襲撃してきた時にも、似たような奇妙な反応があったけど……あれとはまた違うみたいだし」
上条「似たような反応か……木原一族の誰かか、その同類だろうな。アイツら!!」ダンッ!
麦野「そいつらについて何か知ってるの?上条!!」
上条「あぁ……嫌というほどな。聞いてくれ皆」
「敵は、人間でありながら、魔王アレイスターの下に付き、魔族に身を落とした大馬鹿野郎達。『魔人』の中の誰かだ。最も俺は一人しか知らねーけどな」
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:40:51.67 ID:lDpKaJgz0
浜面「『魔人』だって?何なんだそいつらは」
インデックス「その名の通り、魔に堕ちた人間達のことなんだよ」
インデックス「『神ならぬ身にて天上の意思にたどり着くもの』。
彼らは人間の限界を超え、世界の真理にたどり着く為に人間を捨てたの……。
自分の目的の為なら全てを捨てさることができる、とても可哀想な人達」
上条「元々人間として、異能の有無に関わらず、相当の実力者だった奴らが、魔術や魔物の力を得ることで、元の能力とハイブリッドさせたんだ」
上条「それはもう、人間が操る能力でも、魔物や悪魔達が操る魔術でもない……何かもっと別の力さ」
240 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:44:17.44 ID:lDpKaJgz0
絹旗「何だか……今までとは、文字通り桁が違う相手みたいですね……」ゴクリ
フレンダ「私達まだ、旅の序盤なわけよ。もっと順序よく弱い奴らから倒して行きたいわけよー」グスン
麦野「ま、現実はゲームのようにそう甘くはないってこった。
……いや、もしかしたら、今回のヤツはその『魔人』の中でも最弱、ってオチかもしれないわね……」ゴクリ
浜面「や、やめろよ……その嫌に当たりそうなフラグ……」
滝壺「皆。もし、今回も私達の街が襲われた時のような状況だとしたら、必ず街に魔物の軍団が出現するよ。どうする、麦野?」
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:48:06.38 ID:lDpKaJgz0
麦野「そうね……皆、よく聞いて。魔物の襲撃に備えて、この国の東西南北、4つのポイントに分かれて人員を配置するわよ。目的は、街の人間を、1人でも守ること」
旅掛「国民達は、この城の中へ避難させる。ここは国の中心だ。どこから攻められ様が対策がとれる。すまないが皆、我が民を救ってくれ」
浜面「言われなくてもそのつもりですよ、旅掛さん」グッ、グッ
絹旗「目の前の人間は残らず救う。元々私達は街の超守備隊ですしね」イッチニ、サンシ
フレンダ「私のトラッパー魂がメラメラと燃えてきてるってわけよ!!」フッフッフ
滝壺「私が、皆の位置を把握してるから……連携して1人でも助けよ?」
麦野「退院後のリハビリにはちょうどいいわね。前にもらった、使ってみたい新しい武器もあることだしねー」ゴソゴソ
インデックス「お腹は満腹だし、コテンパンにしてやるんだよ!!」シュッ、シュッ
上条「よし!!準備オッケーだ!!皆行こう!!」
浜面「おう!!行くぜ!!みん」
『時よ、止まれ』
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:53:16.15 ID:lDpKaJgz0
…………
上条「あれ……皆?何で固まってんだ?なにしてんだよおい!!」
舞踏会場にいた人間達は、1人残らずピクリとも、動かなかった。まるで時が止まってしまったかのように。
「必然。実際に止まっているのだからな……動かないのは当たり前のことだ」
カッ、カッ、カッ、カッ、カッ
時の止まった世界で、動いている者たちがいた。
1人は、あらゆる異能の力を消し去る『幻想殺し』の能力を持った少年。
もう1人は……
「初めまして、『幻想殺し』を持つ少年。やはり、君には通用しなかったのだな。
私の名はアウレオルス・イザード。今宵の舞踏会で、君のパートナーを務める者だ。よろしく」スゥッ
緑色の髪で、身長の高い、好青年が胸に手を当て、丁寧にお辞儀をする。
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 18:57:46.43 ID:lDpKaJgz0
一旦休憩です。20時くらいに再開します。
この物語にヘタレは登場しません。
繰り返します。ヘタレは登場しません。
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/16(日) 19:14:38.16 ID:i5PNg5mn0
乙
橋〜〜〜
ぉまいの仇は浜面さんが
きっととると思うよ
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:05:25.45 ID:lDpKaJgz0
それでは再開します。
>>244
え?浜面さんじゃないとダメ?w
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:07:01.35 ID:lDpKaJgz0
上条「お前……人間じゃないな。お前が『魔人』か」
アウレオルス「愕然。まさか、こんなにも早く正体がバレるとは。さすがは勇者ということか」
アウレオルス「いかにも。私は『魔人』と呼ばれる元人間だ。神の領域へと近づくため、親も、兄弟も、友も、人間としての生も捨てた哀れな男さ」
上条「自覚はあるんだな……なぜ人間であることを捨てたんだ?」
247 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:09:07.25 ID:lDpKaJgz0
アウレオルス「言ったであろう。神の領域へと近づくためと。力が……何よりも力を欲したのだ。そのためならば、手段は選ばぬ」
上条「馬鹿だ……本当に馬鹿だよアンタは。全てを捨てて得た力……それがこの時を止める力か?俺には効いてないみたいだけどな」
アウレオルス「時を?……フフッ。そんなもの私の力のほんの一部。欠片ほどのものなのだよ」
上条「何だと!!じゃあ一体お前の力は……」
アウレオルス「話は場所を移し、ゆっくりするとしよう。『鏡よ、貴様の世界の扉を開け』」
アウレオルスがそう呟くと、舞踏会場に設置されていた大きな鏡が、水面のように波打ち、空間が広がり、鏡の世界への扉を開いた。
248 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:11:52.85 ID:lDpKaJgz0
上条「な、……一体何が……」
アウレオルス「勇者よ。次の宴の会場、鏡の世界へと案内しよう。来たくなければ構わぬ。その時は、この城が我らの舞踏の舞台となるだけだ。私はそれでも一向に構わぬ」
選択肢はなかった。罠かもしれないその提案を拒めば、この未知の力を持つ男が、城の人間に何をするかわからなかったのだ。
上条「俺は……その世界に入れるのか?」
アウレオルス「その心配はない。これは私が鏡の世界の扉を開いただけの力。貴様が鏡の世界のモノに触れようが、世界が壊れることはない。扉なら壊すことができるだろうがな」
アウレオルスに案内され、鏡の世界に上条とアウレオルスが入ると、鏡は元のなんの変哲もない鏡に戻り、世界を繋ぐ扉は閉じられた。
『時よ。再び動き出せ』
249 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:13:33.83 ID:lDpKaJgz0
…………
浜面「な!!!」
絹旗「やってやりましょー!!私の切り札超見せてやりますよー!!」
麦野「それじゃ、チーム分けしましょうか。私と上条、浜面は1人でも大丈夫よね?」
浜面「あぁ、俺なら大丈夫だぜ。お前も行けるだろ上条?……あり?」
インデックス「あれ?とうまは?そこに居たよね?今の今まで」
250 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:15:06.52 ID:lDpKaJgz0
御坂「間違いないわよ!!私ずっとアイツのこと見てたもん!!あ、いや、見てたってのはそういう意味じゃなくてね……///」アセアセ
フレンダ「私も……私も見てた。すぐ目の前にいたから。いたのに……目を全く離してなかったのに!!」
フレンダ「いきなり消えたわけよ!!!目を離した隙にとかじゃない!!目の前からいきなり消えたの!!!」
251 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:16:13.16 ID:lDpKaJgz0
浜面「そんな馬鹿なことが……滝壺!!さっきの魔人とか言うヤツはどこにいるかわかるか!?」
滝壺「わからない……フレンダの言うとおり、こっちの反応も突然消えた。高速で遠くにいったとかじゃない。消滅したの。反応が」
絹旗「一体何が超起こってるんですか……敵の目的は一体!!」
麦野「……やっぱ狙いは『幻想殺し』かもね……私達の時と同じく」
252 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:17:36.05 ID:lDpKaJgz0
インデックス「そんな!!とうまのせいでこの街が襲われたって言うの!?しずり!!」
麦野「落ち着きなさいインデックス。とにかく、状況を把握するわよ。
敵の反応と共に上条が消えたのは、絶対に無関係じゃない。おそらく、狙いの一つは幻想殺しの抹殺でしょうね」
御坂「な、何でアイツがそんなヤバイ奴に狙われてるのよ!!」
麦野「向こうにとって、それだけ脅威なんでしょ上条は。そして、一緒にこの国を狙ってくる可能性もある。私達は、上条を捜しつつ、襲撃に備えなきゃいけないわ」
浜面「やっぱ最初の予定通り、手分けして行くしかないか……」
253 :
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[saga]:2012/09/16(日) 20:19:37.07 ID:lDpKaJgz0
麦野「そうね。私は北に行く。滝壺はここで、敵の情報を感知。絹旗、インデックスは西。フレンダは東。浜面……あんたは南、落ちた橋の方面へ向かって頂戴」
浜面「南か……何でだ?」
麦野「おそらく、そこから大量の魔物がでてくる可能性が高い。橋が落ちたことで、人が大勢集まってるからね。頼める?浜面」
浜面「誰かがやるしかねぇんだ。なら俺が行くしかねーだろ。上条がいない今、戦える男は俺だけなんだからな」
御坂「あたしも行くわ。皆の避難やアイツの捜索に」
旅掛「美琴ちゃん!?」
白井「お、お嬢様!?」
254 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:21:32.97 ID:lDpKaJgz0
美鈴「なにいってんの美琴ちゃん!!あなたはまだ子供でしょ!!そんな危ないこと、王家としてじゃなく!!親として認められるわけ」
御坂「ママ。インデックスや絹旗は私より年下よ?それに私には力があるの。
力を持つ人間はそれを誰かの為に使わないと!!それに私は王族なのよ。
例え自分の身を犠牲にしたとしても皆を守らないと。
私にはその義務があるの!!」
番外個体「…………」
美鈴「そんなこと……だってそんな」
麦野「おい……ちょっと待ちなさいクソ餓」
旅掛「母さん、麦野ちゃん、ちょっといいかな」スッ
255 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:24:56.88 ID:lDpKaJgz0
旅掛「美琴ちゃん、パパ今からちょっと真面目な話するけど聞いてね?」スゥッ……
美琴「う、うん!」ビクッ
絹旗「旅掛さんが……美琴に対して怖い顔に……」
フレンダ「バカ親じゃなく、父親の顔になってるわけよ」
旅掛「美琴ちゃん、大きな力を持つことは、それと同時に大きな責任があるんだ。それはわかるかい?」
御坂「わかってるわよそんなこと……自分の為にじゃなく、他人の為に使えってことでしょ」
旅掛「うん、そうだね。私利私欲だけに使ったとしても何にもならない。それはただの獣だよ。俺たちは人間なんだ」
番外個体「…………」
御坂「そうよ。だから私は、自分の力を自分の国の人達を救うために使うの!!その為になら、命だって賭けてみせる!
皆の為に私は……」
旅掛「ガキが命を賭けるだとか、皆の為だとか、綺麗事抜かしてんじゃねーぞ美琴ォォ?」
御坂「!!」ビクゥッ!!!
浜面「…………」
麦野「…………」
絹旗「(ま、マジで怖い……)」ガタガタ
フレンダ「(汗が、冷や汗が止まらないわけよ)」ガタガタ
256 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:27:10.14 ID:lDpKaJgz0
旅掛「美琴。お前はいい子だ。能力も正義感も誰よりも強いことは俺がよく知ってる。だけどそれだけだ。お前には力を使う上での覚悟がない」
御坂「か、覚悟なら……グスッ、死ぬ覚悟だって!!できてるってさっきから」エグッ
旅掛「何でさっきから無事に生きて帰ってくるって言わねぇんだ美琴?」
御坂「ッ!?」
257 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:28:34.00 ID:lDpKaJgz0
旅掛「自分を犠牲にしてでも民を守る……なるほど。立派だ。立派過ぎて涙が出てくるよ。親として、悲しくてな」
御坂「……グスッ……グスッ……」ポロポロッ
旅掛「美琴が命と引き換えに、救ってもらえた人達は感謝の意を述べるだろう。一生忘れずにいてくれるかもしれない。
だけど、美琴の周りにいる俺達はどーなる?娘はよくやった。王家の誇りだ、なんて心にもないことを言わせたいのか?俺に」
御坂「……!!」ポロポロッ
旅掛「力を持つものの責任とは、弱い者を助け、尚且つ自分の周りの世界も守らなきゃならない。その為には自分が死んだらなんにもならないんだ」
258 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:30:29.74 ID:lDpKaJgz0
旅掛「美琴。最後に質問だ。皆を助け、上条君を見つけ。尚且つ、自分が生き抜く覚悟がお前にはあるか?」
美琴「グスッ、……あ……エグッ、る!!……ヒグッ、……」ポロポロッ
旅掛「ぁあ!?聞こえねーなぁぁあ!!!!覚悟があんなら腹から声出して見せろや美琴ォォォオオ!!!!!!!!」
美琴「皆を!!グスッ!!救って!!……グスッ、必ず生きて帰って来ます!!ヒグッ!!だから、エグッ、だから……行かせてください!!!!!」ポロポロッ
旅掛「おーし、いい覚悟だ。頑張って来いよ、美琴ちゃん」ギュッ
259 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:32:45.60 ID:lDpKaJgz0
ウワァァァァァァァァァァァァァァァアアアン!!!
浜面「……耳が痛いな、麦野」
麦野「えぇ、全くね。でもまぁ旅掛サンが私の言いたいこと全部言ってくれたわ。
あの子は今後、無茶な真似はしないでしょうね」
絹旗「グスッ、父親ってあんな感じなんですかね?グスッ、捨て子だった私にはわかりませんけど」ポロポロッ
フレンダ「生きて帰ったら、旅掛パパに教えてもらえってわけよ」ホロリッ
滝壺「私達も、誰1人死ぬわけにはいかないね」ゴシゴシ
旅掛「黒子ちゃん。悪いんだけど、美琴のフォローよろしく頼むよ?」
白井「わかりました。この白井黒子、命に変えても……失礼。お嬢様と2人そろって帰ってくることを誓いますわ!!」
260 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:34:59.23 ID:lDpKaJgz0
番外個体「しょーがないなぁ、ミサカも手伝ってあげるよ。ミサカはそんなに立派じゃないから、危なくなったらすぐ逃げるけどねー」ギャハハ
美鈴「番外個体……あなた……」
番外個体「大丈夫だよ、お母様。ミサカは死ぬつもりなんざ欠片もないし、殺しても死なないってね」ギャハハハ
御坂妹「私も協力します。私の能力「MNW」(ミサカネットワーク)を使えば、互いに、いろんな情報を共有することができます。と、ミサカはできる女であることをアピールします」
御坂「妹!!アンタまで!!」ズズッ!
御坂妹「大丈夫ですよ。皆さんのサポートに回るだけですし、必ず帰ります。
ミサカには能力の他に市場のおじさんに教わった銃器の取り扱いや、サバイバル術に長けていますので。っとミサカはたびたび、城を抜け出し、魔具市場で遊んでいたことを暴露してみます」ジャキンッ!!
旅掛「皆、力になれないパパを許してくれ。ここでお前達が、必ず帰ってくるのを待ってるよ」
261 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:41:12.81 ID:lDpKaJgz0
鏡の世界 舞踏会場
上条「さて……そろそろ話してもらおうか。お前の目的ってヤツをな」
アウレオルス「当然。気になるのも当たり前か。よいだろう。話をしようではないか」
アウレオルス「私がその昔、1人の人間だったころ。
私はとある国の国立図書館の司書をやっていてな。仕事がてらに様々な本を読み老けていたものだ」
「ある日私は、1人の少女に恋をした。
銀髪の長髪がよく似合う、笑顔が可愛いらしい少女だ。
私は勇気を出して彼女に近づき、二人は瞬く間に恋に堕ちたよ」
「二人で、様々な場所へ行き、私の知る知識を全て使い、とにかく彼女を楽しませようとした。
今でも鮮明に思い出せるよ。あの時の私はまさに、人生に喜びを感じていたのだ」
「二人はその後、娘を授かることができた。
私は父親になるのだ、この女性とこの子を命を賭けて守る父親へと。
しかし、終わりは突然訪れた」
上条「……何があった?」
262 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:43:39.24 ID:lDpKaJgz0
アウレオルス「戦争だよ。人間同士のな。
あの時代ではありふれた悲劇の一つにすぎなかったかもしれんが、私は愛する者を二人とも守ることができなかった。
絶望したよ。自分の弱さ、世界の非情さ、人間の愚かさにな」
「私は持てる全ての知識を使い、二人にもう一度会う方法を見つけたのだ。錬金術というな」
上条「錬金術だと……」
アウレオルス「しかし、錬金術の全ての知識を身につける為には、時間が足りなかった。私は生涯を賭けて学んだが、全体像を掴むことすらできなかったのだ」
「私の命の火が消えようとした時、はっきりと声が聞こえたのだよ……『君は不死を望むのか?』という、悪魔の囁きが……」
「私は一切の躊躇なく、YESと答えたよ。
二人に会うためならば、魂すら捨てるのに躊躇いはなかった。
そして私は不死に……吸血鬼と化したのだ」
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:45:52.00 ID:lDpKaJgz0
「若さを取り戻し、再び長い年月をかけて、錬金術の全てを知った私には、一つの力が宿っていた。それがこれだよ」
『蘇れ、我が愛した者たちよ』
アウレオルスが、一言呟くと、彼の側には長い、銀髪の女性が姿を現した。
上条「!!ま、まさか、お前の力というのは……」
「……再度、自己紹介といこうか。『幻想殺し』の少年」
「私の名は、アウレオルス・イザード。
長い人類の歴史の中で、ただ1人。
錬金術の到達点『黄金錬成』<アルス・マグナ>にたどり着いた者だ」
264 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:48:35.90 ID:lDpKaJgz0
上条「『黄金錬成』だって……それが、その人を蘇らせた力か」
アウレオルス「その通り。錬金術の到達点。
世界を思い通りに歪める力。
世界の全てを呪文とし、自分の思うがままに操る力……それが『黄金錬成』なのだよ、少年」
アイレオルスは、自ら生み出した女性に、膝をつき、縋り付く。
アウレオルス「私が強く、イメージした事象を、世の理など関係無しに発現させる力。
その力を以て、私は愛しい者を再び世に蘇らせた。……ハズだったのだ」
上条「どういうことだ?その人が蘇り、お前の目的は達成されたんじゃなかったのか?」
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:50:51.92 ID:lDpKaJgz0
アウレオルス「笑ってくれないのだよ……コレは。コレには彼女の魂が込められていない。ただの彼女の形をした人形だ」
上条「何だと!?」
アウレオルス「人形などに用はない。
彼女や娘の魂を呼びよせるには、何か別の手段がいる。
しかし、私は全ての知識を手に入れた。道は閉ざされたと思った……」
「貴様達の存在を知るまでは」ニヤッ
上条「!!」ゾクゥゥッ!!
端正な顔立ちをした、アウレオルスの口元が狂気に歪む。
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:53:23.14 ID:lDpKaJgz0
アウレオルス「幻想殺しの少年……貴様の側にいると聞く、『魔道書館』の能力を持つ少女……まだ姿は見ておらぬが確か……インデックスと言ったかな?」ニィィィィイ
アウレオルスの顔が更に狂気に歪む。
上条「……なるほどな。お前の目的がわかったよ……インデックスの10万3000もの魔術、能力の知識か……」ググッ!
アウレオルスは、ゆっくりと立ち上がり、上条の正面に立つ。
アウレオルス「正解だ、少年。
私は吸血鬼。対象の血を奪うことで、その者の知識を全て奪うことができる……
貴様ら人間の能力や、魔物や悪魔共の魔術に彼女達の魂を呼び戻す術があるのかもしれぬ……」
「目の前に転がり込んだ一筋の光……逃す手はないだろう?少年」ニィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
上条「ふざけてんじゃねぇぞテメェェェェェェエ!!!!!」バッ!!
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/16(日) 20:58:01.05 ID:lDpKaJgz0
投下終了です。
これでもか!!ってくらいの悪人を目指してみました。
補足ですが、今回は、二人のそっくりだけど全く違う父親をイメージしてみました。その辺踏まえるとまた違う読み方になるかもしれません。
ではまた明日ー
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/16(日) 21:03:21.47 ID:Xa3uuieAO
乙
スーパー上条タイム突入ですね
旅掛パパの怒鳴り方は完全にヤーさんのそれだな
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/16(日) 21:12:22.18 ID:qC6rIb340
乙
初めての上条さんの本気モード
だといいっすね。
270 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
:2012/09/16(日) 21:16:20.98 ID:M8G8b/As0
追いついた。ドレス等服装の描写が上手いのは一つの才能だと思う。ただ素数に1はなかった様な…。なんにせよ面白いので
>>1
乙。
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:19:27.68 ID:XtWUurPS0
こんにちは、1です。
休みなのに、台風で外出られなかったので、書きました。
ヒマなので投下していきます。
皆さんいつもレスありがとうございます!!とても励みになります!!
>>268
うちのおとんをイメージしたんだが……やっぱヤーさんだったかあの人……
>>269
上条さんなら、主人公の座を奪い取ってくれますよきっと。
>>270
ギャァァァァァァァァァァァア!!!!
272 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:21:03.62 ID:XtWUurPS0
現実世界 モンサンミッシェル 城下町 00:45
浜面「こちら浜面ー。南の橋の崩壊現場の近くまで来た。すんげー人だかりだ」
絹旗「こちら絹旗ー。超西の方まで来ましたー。兵士の人達と一緒に避難誘導開始です」
フレンダ「こちらフレンダー。東の市場に来たけど、店の人達、今が商売のチャンスだ、って全然言うこと聞いてくれないってわけよー」チクショー
滝壺「こちら滝壺ー。まだ魔物はでてないから、落ち着いて避難させてー」
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:22:50.40 ID:XtWUurPS0
麦野「まぁまぁ順調か……凄いわね、あんたの能力」
御坂妹「皆さんの脳波を私が中継地点として集め、それぞれに送る、テレパシーみたいなものです。
もっとも、近頃は無線機と言うものが作られていますし、これはミサカの能力の一端に過ぎませんが。
っと、ミサカは無い胸を張ります」エッヘン
御坂「こちら美琴ー。番外個体や、黒子や兵士達と一緒に、各ポイントで、避難誘導開始。アイツは、影も形も発見できずー」
麦野「上条は未だ行方不明か……無事なんでしょうねーアイツ」
御坂妹「無事で無ければ、お姉様も私も悲しみます。っと、ミサカは心中を表します。……あっ!!」アセアセ
麦野「私も……ねぇ?アイツもなかなか罪な男ね」クスクス
274 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:26:49.27 ID:XtWUurPS0
鏡の世界 舞踏会場
上条「ふざけんじゃねーぞ!!何でお前の身勝手な幻想にアイツが巻き込まれなきゃならねーんだ!!やるなら自分1人で勝手に調べやがれ!!」
アウレオルス「言ったであろう。私達魔人は、己の目的のためなら全てを捨てる……関係の無いものの命など、意にもかえさぬ」
上条「テメェェェェェェェェェエ!!!!」ブンッ!!
ヒョイッ
アウレオルス「ふむ。予定よりは多少遅れたか……まぁよい。それでは、舞踏会を始めようか少年。
鏡の中も。現実世界をも巻き込んだ、壮大な舞踏会を……」パチンッ
アウレオルスが指を鳴らすと、楽器が1人でに演奏を始め、優雅な音色を奏で始めた。
アウレオルス「舞踏会に客人は不可欠だ。現実世界の皆様には、存分に客人と共に踊りを楽しんでいただこう」スゥッ
『人形共よ。愉快に踊り狂え』
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:31:28.96 ID:XtWUurPS0
現実世界 01:00:00
滝壺「!!魔物の反応を確認!数は……」
麦野「滝壺!!数は!?どこに出現したの!?」
滝壺「数は……3000以上……。出現位置は……この国中だよ……」プルプル
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
城下町 とある路地裏
注.彼らは外でマッサージを楽しんでいます。
ハァハァ ハァハァ
女「ハッ……アッ……」
貴族「クソが!!あの売女が!!王族の親戚の従兄弟である俺にあんな恥を!!」
女2「ヤッ……アァッ……」
貴族2「しょうがねーよ。所詮下民だ。俺らの高貴さなんざ理解できねーんだよ」
貴族「あー、ムシャクシャする!!今度会ったらあのクソ生意気なツラをヒーヒー…イ!!」グサッ!!
ズルズルズルッ
グサッ
グシャ
グチャッ
ギャァァァァァァァァァァァァ……
グチャッ
グチャッ
……スッ
貴族2「あれ?貴族ー?帰って楽しむのかー?」
女2「ヤ、ヤメちゃ、ヤッ、ハァッ……」
貴族2「あーはいはい。ほら、気持ちいいのはこの辺か?アッ!!」グサッ!!
貴族2「な、何だお前は……俺が誰だか……!?な!あ……ギャァァァァァァァァァァッ…………」
グサッ
グチャッ
グチャッ
…………スッ
タッ……タッ……タッ……タッ……
276 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:34:47.32 ID:XtWUurPS0
城下町 南方面 橋崩落現場
ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ
「おい!!どーなってんだよコレ!!」
「何で橋が落ちてんだよ!!陸地に渡れねーじゃねーか!!」
「ちゃんと、橋の点検やってたのかー?」
「橋はいつ復旧すんのよー!!」
浜面「うわー、思った通りだ!!人がわんさか集まってやがる!!これじゃあ避難どころじゃねーぞ!!」
兵士「皆さん!!落ち着いてください!!」
兵士2「ただいま、王より、王城への避難命令が出ています!!速やかに避難してください!!」
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:37:23.90 ID:XtWUurPS0
「いきなり避難命令だって?ふざけんなよー!!」
「ちゃんと、状況の説明くらいしろよバカヤロー」
浜面「えーと、皆さん!!今この国に魔物が迫ってきてるんです!!王城周辺なら守りも固く、安心なので、どうか指示にしたがって」
「誰だてめーはー!!」
「引っ込めバカヤロー」
「目立ちたがりにしても魔物なんざ、タチがわりーんだよー」
浜面「いいからさっさと避難しねーかくそったれがァァァァア!!!!」ウガー
兵士「は、浜面殿!!落ち着いてください!!」
「引っ込め引っ込めー……ん?こんなところにこんな人形あったか?」
「ん?いや、知らんな。見たこともない人形だけど」
278 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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[saga]:2012/09/17(月) 15:39:18.11 ID:XtWUurPS0
「ま、いっか。おー、暴れてる暴れてるあのバカ。鬱憤晴らしに丁度いいなー野次るのって」ハハハ
「全くだ。何が魔物だよあのバカっぽいの。そんなもん俺らが生まれて一度もこの国に……あれ?」
「ん?どーした?」
「いや、さっきの人形どこ行った?そこに置いてあったのに」
「おいおい、まさか人形が勝手に動いたなんてそんなバカな」グサァッ!!!
ギャァァァァァァァァァァァァァァアアアア!!!!!
浜面「!?おい、何だ今の悲鳴は!!」バッ!!
「た、助けてくれ!!人形が!!人形がアッ!!!」グサァッ!!!
ドサッ
279 :
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[saga]:2012/09/17(月) 15:46:55.56 ID:XtWUurPS0
「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
浜面「遂にお出ましか……お前が今回の相手か」
浜面の目の前には、手足に大きな刃物などが取り付けられた、物騒な等身大の操り人形「マリオネット」(DMC)が、大量の返り血に染まって立っていた。
糸の見えないマリオネットは、何かの異様な力に操られており、人々を片っ端から襲い始めた。
「ま、魔物だー!!!魔物が出たぞー!!!」
「く、くるなー!くるアッ!!!!」グシャッ
若兵士「早く!!早く王城まで避難してください!!急いで」チャキッ
ガキィィィィィィィィィンッ
280 :
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[saga]:2012/09/17(月) 15:49:30.98 ID:XtWUurPS0
若兵士「ヤァァァァァァァァァァ!!」キィンッ!ガキィッ!!
1人の兵士が、町人を襲っていた一体のマリオネットと切り結ぶ。
若く、新米であるこの兵士は一体のマリオネットとほぼ、互角の戦いをしていた。
しかし
ダンッ!
ズシュッ!!
若兵士「痛っ!!くっ!!二体目か!!このォ……」
ダンッ!!
ダンッ!!
ダダダダダダダダダダダダンッ!!!!!!
その数はドンドン増え、町人たちが城の方角へ逃げる中、兵士は、マリオネット達に囲まれていた。
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 15:53:41.41 ID:XtWUurPS0
若兵士「くっ……住民は逃げたか。ならよかった……チクショウ……」ダランッ
カランカラーン!!
この状況から生き延びることを諦めたのか、兵士は剣を落とし目を瞑った。
一体のマリオネットが、兵士に刃を振りかざす。
ガキィィィィィィィィインッ!!
若兵士「ッ!!!!……?」
兵士が金属音に驚き、目を開けると、自分の剣と、自身の剣を持った、二刀流の男がマリオネットの刃を受け止めていた。
浜面「諦めたら試合終了ってかぁ?まだ始まったばっかなのに投げ出すには早いぜ!!
そこのにいちゃんよぉぉぉお!!」ギギギギッ!!
282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 16:05:23.56 ID:XtWUurPS0
ギチギチギチッ!!!
?浜面「せぇぇぇのっ!!よいしょぉぉぉぉお!!!」ブンッ!!
浜面が、双剣を思いっきりマリオネットへ押し込むと、マリオネットはバランスを崩し、集団の中に突っ込んだ。
その瞬間、他のマリオネット達が浜面達に襲いかかるが、浜面は次々と素早い手付きで斬り倒していった。
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 16:07:15.93 ID:XtWUurPS0
浜面「小っちゃい頃からなぁ、麦野にいろんな武器の使い方を習ってんだよ!!能力だけが俺の強さじゃないんだぜ?」
左からマリオネットの腕につけられた刃物が振り上げられるが、浜面が足で腕を蹴り上げ、身を翻すと双剣をマリオネットに突き刺し、バラバラに壊した。
浜面「ォォォォォォォォオオラァァァア!!!!!!」ギュルンッ
壊した動作のまま、その場で回転し、周りにいるマリオネットを斬り飛ばす。
マリオネットが若兵士と、充分に距離が離れたことを確認すると、浜面は背に持っていた銃を手にする。
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 16:13:50.81 ID:XtWUurPS0
浜面「ショットガンってヤツだったけなぁ?初のお披露目だ。遠慮せずに味わってくれや」チャキッ
ドォンッ!!
ジャキッ!
ドォンッ!!
ショットガンと呼ばれる武器を撃つと、銃口から散弾が飛び出し、何十もの鉛の破片がマリオネットを襲った。
身体中に散弾を喰らったマリオネットは、勢いよく吹き飛ぶ。
何発か、ショットガンを放つとマリオネット達ははバラバラに壊れ、そして、立ち上がる人形はいなくなった。
285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 16:15:55.14 ID:XtWUurPS0
浜面「ふー……ひとまずこの場は乗り切ったか……こっからが本番だな。気ぃ引き締めないと。あ、にいちゃん大丈夫か?」
浜面は自身が助けた若い兵士に声をかける。
若兵士「あ、はい!!あ、ありがとうございます!!おかげで助かりました!」
浜面「(ん?何だか声が……)あぁ、気にしなくていいよ。それより、逃げた先でも住人が襲われるかもしれない。
行こうか……あ、お前名前は?」
若兵士「へ?名前ですか?ちょ、ちょっと待ってください」ガチャガチャッ
若兵士が頭に着けた装備を外すと、長い黒髪が姿を現した。
浜面「へ?……女の子?」キョトンッ
「失礼な!!どこからどう見ても可愛らしい女の子じゃないですか!!」ウガー
御坂美琴と同じか下くらいの年の女の子がまくしたてる。
「全く……紹介が遅れました。私は佐天 涙子と申します。こないだ兵団に入ったピチピチの新人兵士です」
286 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 16:26:22.20 ID:XtWUurPS0
いったん休憩入ります。次回は18ごろの予定です。
287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/17(月) 16:57:49.99 ID:u8A6C8wAO
乙
この浜面はそのうち「Crazy!」とか叫びながらスタイリッシュしちゃうに違いない
ただ上条さんに殴られてないのにフラグ建築するとはさすがは主人公
288 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/17(月) 17:40:40.84 ID:kpTOnJgX0
乙
まさかの浜面]佐天がくるか。
289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:15:49.81 ID:XtWUurPS0
ちょっと遅れましたが再開します。
>>287
徐々に染まってきてますねー○○テさんに。
どっかで上条さんにそげぶさせて戻さなきゃ……
>>288
カップリングはマジで未定です。綺麗に終わらせられればいいですが……最後まで保つかなネタw
290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:19:38.14 ID:XtWUurPS0
浜面「こちら浜面。南の橋に出現した人形は、全部倒した」
絹旗「こちら絹旗。西の大教会付近の人形も全部ブチ壊しましたー。インデックスちゃんと、シスターさん達をこれから超避難させます」
フレンダ「こちらフレンダ……。何ていうか……東の市場では、私出番ないってわけよ……」
銃火器屋「ヒャッハァァァー!!!俺のガトリングガンが火を吹くぜー!!!!」ダラララララララララララララッ!!!!
武器屋「国民の皆さーん!!見てください!ウチの剣なら、こんな魔物ズバッとー!!」ズバッ!!
魔具屋「圧縮圧縮ゥゥゥゥゥゥ!!空気を圧縮ゥゥゥ!!プラズマァァァァア!!!」ドゴォォォォォォォオッ!!!
メガネ屋「ハッハッハァー!!見ろ。私の店のメガネを通して見ると、魔物共がまるでゴミのようだ!!」ハッハッハッハッ
「マスター、ブラックを一つくれェ」
マスター「見かけない顔だねお客さん。旅人かい?」カチャッ……
「まぁ、そんなとこだァ」ズズッ
291 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:22:35.77 ID:XtWUurPS0
麦野「……東はあんまし心配しなくていいみたいね。北の住宅街は大丈夫。
さっさと避難しようとしないグズは人形と一緒に原子崩しの的にしてやったわ。当ててないけど」テヘペロ♪
旅掛「麦野ちゃん……出来ればもう少し穏便にね。お願いだから」
滝壺「皆。まだ人が国中に散らばって残ってる。
魔物も数多く散らばってるから、各自周辺を探索しながら撃破して。
特にはまづら。南側は人も魔物もたくさんいる」
浜面「了解。やっぱ逃げ遅れたヤツが多かったか……できれば応援頼むー」
292 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:25:08.65 ID:XtWUurPS0
浜面「さてと。涙子ちゃんだっけ?君はどーする?城に戻るか?」
佐天「なーに行ってんですか浜面さん!!私は皆を守る兵士ですよ?避難しようとしてる人を助ける使命があるんです!!」ウガー
浜面「だって人形一体と互角だからなぁ……正直危ない気がするが」
佐天「まぁ、新米ですしね……それでもやらなきゃならないんですよ!!誰かが!!それが私たち兵士の役目なんですから」
浜面「いい根性してんじゃないか、そういうの好きだぜ。だけど、無茶しないでくれよ?旅掛サンに殺される」
佐天「旅掛サンて……王様と知り合いなんですか!?もしかして浜面さん、最近噂の勇者様だったり!?」キラキラ
293 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:27:17.30 ID:XtWUurPS0
浜面「あー違う違う。俺は勇者なんかじゃないさ。それは俺の仲間と知り合いのお仕事」
佐天「なーんだ。せっかく憧れの勇者様に会えると思ったのにガッカリですよ」ブー
浜面「悪かったなオイ。何だ、涙子ちゃんも勇者に憧れてんのか?」
佐天「憧れますよー!!だって世界を救う英雄ですよ!?カッコいいじゃないですかー!!
あー、私ももうちょい能力が強くなればなぁー」
浜面「ま、勇者にだっていろいろあるんだけどな。涙子ちゃん能力者なの?」
佐天「一応ですけどね。中々成長しなくて。
『空気使い』っていう、ありふれた能力ですよ。まだ、つむじ風程度しか使えませんけどね」ズーン
浜面「ふーん。まぁいいじゃねーか。人の強さは能力の強さなんかじゃ決められないよ」
294 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:30:03.75 ID:XtWUurPS0
佐天「そーですけどねー。手っ取り早く強くなる近道は、能力の強化ですからねー」
浜面「人形一体とどっこいの子が近道なんざ10年はえーよ馬鹿」ズビシッ!!
佐天「痛いッ!!だってー!!美琴姫様なんて、1からドンドン強くなっちゃったんですよー!!羨ましいです!!」ブー
浜面「強くなりたきゃ器を鍛えろ器を。能力だけじゃ、力に振り回されるだけだよ」ズビシッ!!
佐天「またぶった!!そんなこと言って浜面さんも能力者何でしょー!!
さっきの動き、ウチの先輩なんかよりめちゃくちゃ強かったですもん!!
身体強化系ですか?」
295 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:31:57.99 ID:XtWUurPS0
浜面「違う違う。まぁ確かに今は能力者ではあるけどよ、昔の能力ない時だってしっかり訓練してたから、ちゃんと強かったと思うぞー俺は。デカイ魔物と殺り合ったし」
佐天「そうなんですか!?デカイって何と戦ったんです?おおにわとり?おおイグアナ?ま、まさかあの凶暴なグリズリーを相手に……」(DQM)
浜面「ケルベロス」シレッ
佐天「……は?」
浜面「ケルベロス」ウン
296 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:34:23.92 ID:XtWUurPS0
佐天「ケルベロスって……あの地獄の番犬とかテメンニグルの門番とか言われてる?
冗談にも限度がありますよー浜面さん。
やだなーもう、そんな伝説級の大悪魔に無能力者が勝てるわけ」アハハハ
ポンッ
ォォォォォォォォォォォォォオオオオ
ケルベロス「一応本当だぞ小娘よ。我はこやつが無能力者の時点で2度やられている」
佐天「」サー……
ケルベロス「む?どうした小娘。血の気が引いておるぞ?風邪か?
待っておれ。我の氷を溶かして飲むと、高い魔力の影響で風邪などすぐに」ゴソゴソ
佐天「イヤァァァァァァァァァァアア!!!喰われるゥゥゥゥゥゥゥウ!!!!!」ギャー
297 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:38:04.50 ID:XtWUurPS0
城下街西エリア モンサンミッシェル大聖堂
絹旗「シスターさん達の避難完了。超ミッションコンプリートですね、インデックスちゃん」
インデックス「うん……それはよかったんだけど。とうまがどこにもいないんだよ……」ションボリ
絹旗「あー、そういえばまだ報告入ってませんね。一体どこに超消えちゃったんでしょうか……」
インデックス「何だか胸騒ぎがするんだよ……無事だといいんだけど」
298 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:39:52.40 ID:XtWUurPS0
鏡の世界 舞踏会場
アウレオルス「唖然。それで終わりなのか?幻想殺しの少年。私はまだ、貴様に力すら使っていないのだがな」
上条「ハァッ、ハァッ、ハァッ」ポタッ、ポタッ
上条は、口から血を流し、満身創痍である一方、アウレオルスは余裕の表情で佇んでいた。
上条「クソ……普通の格闘の時点で強すぎる!!全部躱されちまう……」
アウレオルス「忘れていまいか?少年よ。私は錬金術師でありながら吸血鬼もある。吸血鬼の身体能力を舐めるなよ?人間を遥かに凌駕する」
299 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:41:30.54 ID:XtWUurPS0
上条「だからといって……諦めるわけねーだろ!!!」ダッ
アウレオルス「遅い!」ガシッ!!ブンッ!!
殴りかかる上条の右腕を取り、足を引っ掛け、上条は勢いそのままに宙に浮き、そのまま飛ばされる。
上条「ガァッ!!……クソッ」
アウレオルス「ふむ。我が主、アレイスターが特に気にかけていた幻想殺しがこんなものとはな……楽しみにしていただけに、少々ガッカリではある」
上条「や、やっぱりお前もアレイスターの手下か」ググッ……
アウレオルス「当然。私に吸血鬼の不死の力を与えたのは、他でもない、我が主アレイスターであるからな。ちなみに『魔道書館』の情報を与えてくれたのも彼だ」
300 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:44:35.88 ID:XtWUurPS0
上条「アレイスターめ……一体何のつもりで……」
アウレオルス「あの方の考えなど私などにはわからぬ。ただ、私に必要な情報を与えてくださったのだ。ついでとはいえ、主の願いを聞くのは当然のこと」
「上条当麻。貴様の抹殺だよ。我が主の願いとはな」
上条「!!」
『剣よ、出でよ』ブンッ!
アウレオルス「それでは、そろそろトドメをさそうか。
安心するがよい、少年。貴様をあの世に送った後、『魔道書館』の少女もすぐにそちらへ向かう」チャキッ!
上条「…………」
アウレオルス「貴様の仲間も1人残らず死ぬだろう。
我と貴様の戦いを邪魔させぬよう、人形達とはまた違う!強力な手駒を我が主、アレイスターは私に与えてくれた」グググッ!
上条「…………」コォォォォォォ
アウレオルス「では、さらばだ。幻想殺しの少年」ブンッ
パキィィィィィィィィィィンッ!!
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:47:11.34 ID:XtWUurPS0
アウレオルス「!!こ、これが幻想殺しか……私の力で創り出した剣が粉々に……」
上条「俺を殺す?……インデックスを殺す?」ユラァッ
「終いには仲間も全部殺すか……ハハハッ、舐められたもんだな、アイツらもインデックスも……この俺も」コォォォォォォォォォォォォォ
アウレオルス「な、何だ!?右腕に青白い光が収束していく……知らん。私は知らんぞそんなモノ!!」
上条「よく聞けよ錬金術師。例えお前が世界の理を無視し!!何でも自分の思い通りになる力を持っているとしても!!」
「そんなふざけた幻想……そんなもんは俺が全部ブチ殺す!!!」ブンッ!!!
アウレオルス「『た、盾よ!!全ての攻撃を防げ』!!!」
パキィッ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
302 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:49:54.41 ID:XtWUurPS0
現実 城下町南 歓楽街周辺
佐天「ホント、ホンットに、すいませんでした!!!まさか、本当に本物のケルベロスを倒し、従えてるなんて!!」ペコリーン
浜面「従えてるってのはなぁ、何か違う。俺が協力してもらってんのさ、こいつ等にな。俺1人じゃ限界があるんでな」
佐天「ほぇー。こいつ等ってことは、まだ他にもいっぱいいるんですか?お仲間サン?」
浜面「まぁ一応な。いつか機会が会ったら紹介してやるよ。……もうすぐかもだけどな」
佐天「え?……ッ!!」バッ!!
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:52:19.87 ID:XtWUurPS0
ギャァァァァァァァァァァァァァァァア
ダレカー!!ダレカタスケテー!!ダレカ
グシャァア!!!
ハヤク、ハヤクオウエンヲヨウセイシロ!!
ミナサン!!ハヤクシロへ!!ハヤク!!
佐天「に、人形達が……あんなに……」ガタガタ
浜面「500はいるかもな……多すぎだろいくら何でも……」チャキッ
佐天「浜面さん!!まさか1人でアレと戦う気ですか!?さすがに無茶過ぎますよそれは!!」
浜面「そうだな……俺1人じゃ無理かもしれない」
佐天「そうですよ!!早く応援を!!」
浜面「応援だったらいるさ。ここにな」カッ!!
304 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:55:38.04 ID:XtWUurPS0
佐天「…………へ?」ボーゼン
グリフォン「クァァァァァァァァァァァァァア!!!」
アイアンゴーレム「…………」ガシャッ!!
ケルベロス「数ばかりの烏合の衆が……我が牙で噛み砕いてくれる!!」(美輪サンボイス)
浜面「紹介するよ、涙子ちゃん。こいつ等が俺の仲間達だ。もちろん人間の仲間だっているけどな」ギュルンッ
ブォォン!ブォォォオン!!!
浜面「お前等。俺の中で退屈だっただろ?……思う存分に暴れてこいよ!」
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:57:30.07 ID:XtWUurPS0
浜面の言葉と共に、一斉にモンスター達が飛び出した。
「クァァァァァァァァァァァァァァァ」バサッ、バサッ
ズザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
空中からグリフォンが勢いよく降下し、マリオネットの群れの中へ飛び込む。
グリフォンに踏み砕かれ、吹き飛ばされたマリオネットは、辺りに散らばり、近くにいた兵士達との少数での戦いとなった。
兵士達は、2、3体のマリオネットなら何とか互角に競り渡り、戦況は振り出しに戻る。
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 19:59:00.65 ID:XtWUurPS0
アイアンゴーレム「…………!!」ブンッ!!
グシャァァァァァァァァァァア!!
苦戦を強いてる兵士達も元には、巨大な鋼鉄の機兵、アイアンゴーレムが参戦し
マリオネットの群れを、次から次へ叩き潰していく。
ケルベロス「木偶共よ!!我に相対するとはいい度胸だ。もっとも意思などないようだかな!!」スゥッ ガパッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
辺りに人影がないことを確認すると、ケルベロスは容赦なく、三つの口からガトリングガンのように、氷柱を発射する。
三体の強烈な攻めの前に、500ほどいたマリオネットの集団は、みるみるその数を減らしていった。
307 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 20:01:13.72 ID:XtWUurPS0
佐天「な……な、な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!!!
」
満月に吠えた佐天の咆哮を尻目に、浜面は剣を持ち、ホバーバイクのエンジンを吹かす。
浜面「結構頼りになんだろ?あいつ等。どいつも俺が苦労して集めた仲間だからな。じゃ、俺も行ってくるぜぇぇぇえ!!!」ヒャッホー
ブォォォォォォォォォォォォォォオオ!!!!
佐天「に、人間技じゃない……いや、魔物の力だけど……」ガタガタ
自分の知る闘いとは、次元の違うものを見せつけられた佐天は、ただ呆然としていた。
308 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 20:04:21.04 ID:XtWUurPS0
もっかい休憩です。メシと風呂です。
1の中で佐天さんがいいキャラだしてます。今後の活躍に期待。
10時くらいから再開します。浜面マジ無双回になりますのでよろしく。
309 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/17(月) 20:13:20.23 ID:sfbl46k60
乙
ワンちゃん超おちゃめ
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/17(月) 20:13:30.54 ID:u8A6C8wAO
乙
ケルベロスとの共闘を見るとDMCクロスを思い出す。
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/17(月) 20:14:04.12 ID:VGsxgx6DO
屑浜面死ね
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/17(月) 21:10:46.55 ID:2ECCed360
乙ー浜ちゃん!
313 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:19:28.00 ID:XtWUurPS0
>>309
ワンちゃん「黙れ小僧!!」(美輪サンボイス)
>>310
DMCのSSあるんですか!?超見たいです。
>>311
見てくれてありがとうごさいます!!
>>312
応援感謝です!!
それでは浜面無双、お楽しみください。
314 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:23:45.29 ID:XtWUurPS0
浜面「浜面仕上、推して参るってなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」チャキッ
ブォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
パラララララララララララララララララララッ!!!!!
浜面の持つサブマシンガンから、タイプライターのような乾いた音が響き渡った。
ホバーバイクに乗りながら浜面は、通り間際に次々とマリオネットを撃ち抜いていく。
315 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:25:10.43 ID:XtWUurPS0
正面に二体、腕の刃物を振りかざすマリオネットがいる。
浜面は体重を思いっきりバイクの後ろにかけると、バイクは空中を宙返りするように進み、マリオネットの攻撃を避けた。
パラララララララララララララララララララッ!!!!!
宙返りの途中、二体のマリオネットに向け、サブマシンガンを撃ち込む。
ブォン、ブォン!!ブォォォォォォォォォォォォォォ!!
浜面「ヒィィィィッヤッハァァァァァァァッ!!!!」
再び走り出したホバーバイクは、歓楽街を縦横無尽に突き進んでいった。
316 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:27:30.23 ID:XtWUurPS0
佐天「は、浜面さんが世紀末モードになってる……」ボーゼン
兵士「佐天!!何やってんだ!?後ろ見ろ後ろォオ!!」
佐天「へ?わわっ!!」ギィンッ!
呆然と立ち尽くす佐天の後ろから、一体のマリオネットが襲いかかってきた。
佐天「ちょ、ちょっと!!よっ!ほっ!!」キィンッ!ギィンッ!!ヒョイッ!
不意を突かれ、初めは焦る佐天だが、攻撃を防ぎ、避け、徐々に自分のペースに持ち込んでいった。
ギィィィィィィン!!!
グラァッ
佐天「体勢が崩れた!!ヤァァァァァァァァァ!!!!」ブン
バッキャァァァアッ!!!
全力で振りかぶり、当たった剣は、マリオネットの体を砕き、倒すことができた。
317 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:35:23.60 ID:XtWUurPS0
佐天「ハァッ、ハァッ、やっと……やっと一体倒せた……勝ったんだ私!!」グッ!!
勝利に感涙している佐天の背後には3体ほどのマリオネットが近づいていた。
ブンッ!!
グシャァァァァァァァァァァァァァァア!!!!!
特に出番はなかったが。
佐天「ひっ!!え、えっと……あ!!人形が後ろから……助けてくれたの?」
アイアンゴーレム「…………」コクンッ
318 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:36:58.78 ID:XtWUurPS0
背後では、浜面の新しい仲間、アイアンゴーレムがその大きな拳でマリオネットを殴り潰していた。
アイアンゴーレム「…………」スゥッ
佐天「えっ?な、何?キャーーーー!!何々?って……」ストン
アイアンゴーレムは、そっと佐天を掴むと、自らの肩に乗せた。
佐天「もしかして……守ってくれるの?アタシを」
佐天の問いに、アイアンゴーレムはゆっくり頷いた。
佐天「そっかー……ふふ、ありがとね。アイアンゴーレムだから……ゴーちゃんだ!!」ポンポン
アイアンゴーレム「…………///」
よくわからないが、何となくアイアンゴーレムは嬉しそうだ。
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:38:48.89 ID:XtWUurPS0
佐天「でもね、ゴーちゃん。出来れば下ろしてほしいな?」
アイアンゴーレム「…………?」ナンデ?
佐天「私もね……皆と一緒に闘いたいの。守られるだけじゃなく、守りたいんだー、私も」
アイアンゴーレム「…………」スッ
再びアイアンゴーレムは、佐天を優しく掴み、戦場へと下ろした。
佐天「ありがとね、ゴーちゃん。……よし!!ゴーちゃんがいれば、百人力だ!!行こう!皆を助けよう、ゴーちゃん!!」
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:40:53.48 ID:XtWUurPS0
佐天「ヤァァァァァァァァァァァッ!!!」キィンッ!!グシャァァァァァアッ!!!
アイアンゴーレム「…………」ブンッ!!
ドゴォォォォォォォォォオ!!!
グリフォン「クァァァァァァァァァァッ!!!」
ズッシャァァァァァァァア!!!
ケルベロス「どうした人形共ォ!!!全く手応えがないぞォォオ!!!」ドドドドドドドッ!!!
佐天や、その他の兵士、仲間モンスター達は、順調にマリオネットの群れを排除していく。
人々の避難もほぼ完了し、あとは、国中へ散らばった魔物達の駆逐だけであった。
その矢先のことだった。
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:42:52.36 ID:XtWUurPS0
「新手だー!!新しい人形が出てきたぞー!!」
「な、何だコイツは!!全く歯が立たない……うぁ、ウワァァァァァァァァア!!!!」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォオオ!!!!
歓楽街の路地裏から、突如、炎が吹き出した。
佐天「キャァァァァァァア!!」バッ!!
あまりの光景に佐天は思わず、目を塞いだ。
人が焼ける匂い……自分の先輩兵士達がなす術もなく、炎に焼かれていくのを、直視できなかったのだ。
再び視点を戻すと、路地裏から、一体の人形がでてきた。
それは、先程までの人形とはまるで異質なものであった。
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:45:07.36 ID:XtWUurPS0
佐天「な……何なのよコイツ。何か……他の人形とは何かが違う」
佐天も違和感を感じていた。
先程までの人形とは違う。
さっきまでの人形は、等身大で見た目こそ物騒だが、人の作った弱々しい操り人形、っというイメージだった。
これは違う。この人形は違う。
少なくとも人間が作ったものじゃない。
こんな禍々しいもの、人間が作れるハズがない。
佐天は、一目見てそう思った。
禍々しき操り人形は、その両手に持つ車輪のような武器を持ち、固まっている佐天へと向けた。
ゴォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
車輪からは、炎が吹き出す。瞬く間に佐天がいた場所は炎に包まれた。
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:49:03.61 ID:XtWUurPS0
城下町 西エリア 大聖堂内部
絹旗「超新手ですか……やっと手応えのあるヤツが出てきましたね」
インデックス「魔族によって作られた操り人形『フェティッシュ』……気をつけてさいあい。ヤツは想像以上にタチが悪いかも」
東エリア 市場
銃火器屋「ん?なんだアレは?また違った形の人形だが」
武器屋「あぁ……何て言うか……見た目だけで人を恐怖に陥れるというか……」
魔具屋「……そろそろ店仕舞いの時間かもなぁ、こりゃあ」
フレンダ「……こいつは私1人じゃ荷が重そうってわけよ」
北エリア 住宅街
麦野「あら?新しいお人形さんかしら?今までとはまた、一味違うみたいだけど」
フェティッシュ×6「」ゾロゾロゾロゾロ
それぞれのエリアには、続々とフェティッシュが現れていた。
そして
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:51:29.17 ID:XtWUurPS0
南エリア 歓楽街
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォ
炎に包まれた、歓楽街の路地裏に繋がる道にも一体。
浜面「間一髪だったな……危ないところだった」
ホバーバイクに乗った浜面の左腕には、意識のない佐天が抱えられていた。
浜面「やってくれんじゃねーか……意思のない、操り人形風情が」
辺りには、逃げ遅れた人、人形達を退治していた兵士達の焼死体が散乱していた。
感情のない魔界の人形が、じーっとこちらを見つめている。
浜面「覚悟しろよ?人形野郎。お前は仲間にはいらねぇ。俺自身の手で、手足バラバラに引きちぎってスクラップにしてやるよ……」チャキッ
浜面は、バイクを降り、剣を抜いた。
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/17(月) 22:55:20.04 ID:XtWUurPS0
城下町 南エリア 歓楽街大通り 02:30
キィンッ!!ギィンッ!!キィンッ!!キィンッ!!
静寂に包まれた満月の夜、人気のない大通りで金属同士が激しく当たり合うような音が鳴り響いていた。
浜面「ウォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」
キィンッ!!ギィンッ!!キィンッ!!キィンッ!!
魔界製の操り人形『フェティッシュ』と浜面は、正に互角に斬り合っていた。
人形の持つ二つの車輪のような武器は、炎を纏い、浜面へ激しく襲いかかるが、浜面はそれを冷静に捌き、返す刀で反撃する。
しかし、人形もまた、車輪を盾のように使いこなしどちらも有効打が取れなかった。
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
:2012/09/17(月) 22:58:36.52 ID:XtWUurPS0
浜面「ふぅ、参ったなぁこりゃ。ラチがあかねーや」チャキッ
浜面は、倒れている佐天から剣を借り、再び二刀流になった。
両手の剣をクルクルと回し、どう攻めようかと考える。
考えが出る前に、向こうが攻めてきた。
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!
人形の車輪から放たれた炎が浜面がいた場所を襲う。
咄嗟にそこから離れた浜面は、人形のすぐ側まで近づいていた。
327 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:22:24.70 ID:p2zGnSDP0
浜面「もらったァァァァァァァァアアア!!!」ブンッ!!
ガキィィィィィィィィィィィィィン!!!
双剣を横から回転するように振りかざした浜面は、人形に強烈な二撃を加えた。
しかし、もう一つの車輪で防がれてしまう。
防いだ車輪がそのまま炎を吹き出す。
浜面「またかよチクショォォォォォォォォォオオ!!!」バッ!!
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォオ
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:32:09.84 ID:p2zGnSDP0
佐天「ん……。ンんー……あれ?ここは……そうだ!!あたし!!」ガバッ!!
ゴォォォォォォオオ!!
「キャアッ!!!」ビクッ!!
佐天は、突如吹き出してきた炎に驚き身を屈める。
そして、少しづつ状況を思い出してくる。
佐天「そうだ……橋が崩れて、変な人形が来て……浜面さんが助けてくれてそれから……浜面さんは!?」キョロキョロ
辺りを見回すが、浜面の姿は見えない。
佐天「そうだよ……浜面さんが助けに来てくれて、人形達を倒してたら……また変な人形が来て」ゾクッ!
佐天は全てを思い出し、震え出した。
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:34:07.93 ID:p2zGnSDP0
「そうだ……死んじゃったんだ。逃げ遅れた街の人も、先輩達も……私だけ、私だけが……」ガタガタ
ウォォォォォォォォォォォ
ピクッ!
佐天「今の声……浜面さん!?浜面さんがまだ闘ってるの!?」
声の方向へ、佐天が走り出す。
辿り着いたその先では、浜面が先程の禍々しい人形と、激しく斬り合っていた。
佐天「浜面さん!!!」
浜面「!?、涙子ちゃんか?気がついたのか!?」バッ!
佐天の声に気がついた浜面は一旦人形から距離をとる。
チャキッ!
パラララララララララララララララララララッ!!!
ドガァァァァァッ!!
2丁のサブマシンガンの猛攻を受け、歓楽街の、レンガ作りの店の中へ、人形は突っ込んで行った。
330 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:35:27.29 ID:p2zGnSDP0
浜面「無事か!?涙子ちゃん!!」ガチャガチャ
サブマシンガンの弾をリロードしながら、佐天に問いかける。
佐天「はい!!私は何とか!!浜面さん、ゴーちゃんや、あのケルベロス達は!?」
浜面「あいつ等は俺が引っ込めた。もうこの辺に助けを求めてる人はいないみたいだしな……」
佐天「どうして!?あの子達や、浜面が乗ってた変な乗り物!!あれを使えば、あの人形!!もっと楽に倒せるんじゃないんですか!?」
331 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:37:47.87 ID:p2zGnSDP0
浜面「ああ、そういうことか……涙子ちゃん。よく聞いてくれ。お前はもっと強い能力さえあれば勇者になれるのにっていったな?」
佐天「え?えぇ、言いましたけど!それが何の関係が」
浜面「能力なんか無くても、人は誰でも勇者になれる。
俺は勇者なんて器じゃないけどな。アイツを能力無しで倒してそれを証明するよ」チャキッ
佐天「!?」
銃をホルスターに直し、再び二刀流になった浜面は、人形の元へ向かう。
佐天「何でそんなこと……いいじゃないですか!!私と違って浜面さんはあんなに強い能力があるんだから!!使ってさっさと倒しちゃえば!!」
332 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:39:49.48 ID:p2zGnSDP0
浜面「能力に頼ってばかりでもダメなんだよ涙子ちゃん……力に取り憑かれ、呑まれたら人は人で無くなるんだ。自分自身の身体、心が強くならなくちゃ」
佐天「だからって……だからってあんな強そうな相手に!!皆やられちゃったんですよ!?先輩達も皆!!」
浜面「だから、お前は強くならなきゃいけないんだ。能力だけじゃない。身体も心も。
じゃなきゃ能力ばかり追い求めたお前は、いつか力を求めて魔人になっちまう」
佐天「魔人?何ですかそれ!!わかりました!!しっかり一から鍛え直しますから!!だから能力を!!」
浜面「続きはあいつを倒してからだ。涙子ちゃん」ザッ、ザッ、ザッ
ヒュンッ
ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオオ!!!!!
炎を纏った車輪が勢いよく、浜面目掛けて飛んで来る。
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:43:34.57 ID:p2zGnSDP0
浜面「ウォォォォォォォォォ!!!」ギギギギ、ギィィィィンッ!!!
剣で受け止めようとしたが、受け止めきれず、浜面は勢い余って転倒する。
空を見上げると満月を背負い、車輪を抱えたフェティッシュが浜面を叩き潰そうと飛び上がっていた。
浜面「舐めんなぁぁぁぁ!!」グッ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォオ!!!
尻餅をついた状態から、後ろに転がりつつ、身体のバネを使って後ろへ跳ね飛び、直撃を避けた浜面は、すかさず背に背負ったショットガンを構える。
ドォォン!!
ジャキッ!
ドォォン!!
ジャキッ!
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:46:15.10 ID:p2zGnSDP0
浜面「いけぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!」チャキッ!
グサァァァァァァァ!!
ショットガンの連射を喰らい、完全に体勢を崩したフェティッシュに対し、浜面は双剣を突き出し、フェティッシュの両腕に突き刺し、そのまま断ち切った。
浜面「どうだ人形野郎!!これで勝負アリ……」
ァァァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!
フェティッシュから怨念のような叫び声が上がり、浜面は思わず耳を閉ざした。
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:49:13.16 ID:p2zGnSDP0
それと同時に、浜面の身体に魔力の糸が巻きつき、操り人形のように、身体を自らの意志で動かせなくなった。
浜面「グッ!!クソ!!」グッ!グッ!
「……おいおいウソだろぉ?」
浜面の目の前では、両腕を失ったフェティッシュが、口に炎を溜め込んでいた。
充分な火力が溜まり、浜面に顔を向ける。
浜面「やべぇ……麦野と旅掛さんに殺されちまう……」
フェティッシュの口から炎が漏れ出す。
「ウワァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!」
ズシャァァァァアアア!!!
ボトッ!
浜面に炎を吹きかけようとした刹那、突然フェティッシュの首が落ち、燃え尽きた。
残されたフェティッシュの体の背後には、剣を持った少女が座り込んでいた。
「ハァッ、ハァッ、グスッ、ハァッ、ハァッ」ポロポロ
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:51:46.02 ID:p2zGnSDP0
浜面「る、涙子ちゃん……」
佐天「バカですよ!!本当に馬鹿!!馬鹿面ですよ!!何で本当に最後まで能力使わないんですか!!死んじゃうとこだったじゃないですかぁぁぁあ!!!」ポロポロッ
浜面「あぁ……ゴメンな、ホント。心配かけさせちまったか?」ナデナデ
佐天「ホントですよー!!どんだけハラハラしながら見てたと思ってんですか!!
最後なんか本当に危なかったし!!油断して捕まってんじゃないですよ全く!!」ポロポロッ
浜面「あぁ、俺もまだまだ未熟ってことだよな……全部終わったらまた鍛え直さねーと」
337 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:53:25.96 ID:p2zGnSDP0
佐天「グスッ、グスッ。私も、グスッ、やります」ポロポロッ
浜面「ん?」
佐天「私も!!一緒に能力だけじゃなくて、身体も心も鍛えますから!!もうあんな無茶しないでください!!」ポロポロッ
浜面「あぁ、わかった。約束するよ……」
338 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 06:56:42.69 ID:p2zGnSDP0
おはようごさいます、1です。
昨日寝落ちです。待ってくださってた方達、いましたらすいませんでした……
一応予定のとこまで投下しておきましたので許してください。 ガタガタ
続きは夜の予定です。
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/18(火) 07:04:57.97 ID:z5z33gx90
乙〜
1は無理せんといてね〜
とりあえず浜面爆発回避おめ
340 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/18(火) 07:39:46.30 ID:Uvs1/+DAO
乙
浜面と佐天さんってどっか似てる
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:14:54.69 ID:p2zGnSDP0
こんにちは、1です。仕事終わったので投下します。
もしかしたら土曜くらいまでこれないかもなので、今の時点で書いたヤツ全部出しときます。
夜まで、休憩しつつ出して行くので、気長にお付き合いください。
>>339
今回は回避しましたねー。今回は。
>>340
佐天さんは、前作の浜面をイメージしてみました。
それでは投下します。
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:20:40.82 ID:p2zGnSDP0
会場内を、優雅な音楽が流れる中、アウレオルスは顔面を完全に崩壊され、倒れていた。
上条「やっと一撃当たったな……錬金術師。お前の負けだ」コォォォォォォォォォ
上条の右腕から、青白いオーラが立ち上り、それは竜の頭のような形を形成していた。
右手に光る、竜王の指輪からは、竜を形どった紋章の牙の部分が怪しく赤く光っていた。
上条「何だか……前に使った時より負担が少ない。
この指輪が力を制御してくれてるのか。……ありがとな、インデックス」
「唖然。何が終わったというのだ?幻想殺しの少年」
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:27:56.04 ID:p2zGnSDP0
上条の目の前には、先程と何一つ変わらぬ姿で、アウレオルスが立ち塞がっていた。
上条「ば、馬鹿な!!思いっきりそのツラにぶち込んでやったのに!!さっきまでメチャクチャになってたのに!!」
アウレオルス「忘れたか少年。私は、究極の錬金術師であり、不死の吸血鬼。どれほどのダメージを被うが、死なぬ限り、一言『治れ』と言えばよいのだよ」
上条「あぁ……そういやお前はそういう反則能力だったな」
アウレオルス「努力と知力の結晶と言ってもらいたいものだ。何世紀もの間、様々な事象を学び、全ての知識を知った上で初めて発揮する力なのだからな」
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:31:00.30 ID:p2zGnSDP0
上条「なんでだ……何で自分の妻や娘に対し、それだけの愛情を注げるお前が何でこんな……」
アウレオルス「その問答はもはや不要だ少年。貴様等人間と私はもはや、考えを相交えることはない。私は私のすべきことをするだけだ」
上条「そんなことをして!!嫁さんが!娘さんが喜ぶとお前は!!」
アウレオルス「不要と言ったぞ少年。『数多の剣よ、彼に降り注げ』」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
上条「このわからずやがぁぁぁぁぁ!!!」ブンッ!!
パキィィィィィィィィィィィィン!!
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:35:34.49 ID:p2zGnSDP0
アウレオルス「まだまだ続くぞ?『鉄塊よ。降り注げ』」
ズズズズズズズズズズズズズズッ!!!
パキィィィィィィィィィィィィン!!!
上条「効かねぇよ!!わかってんだろそれくらい!!」
アウレオルス「『銃よ。その姿を現せ』」チャキッ
上条「!!」バッ!
パァンッ!!
パキィィィィィィィィィィィン!!
上条「……どうした?もう終わりか?」
アウレオルス「フフッ……良いのか?続けても?」ニィィィ
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:38:22.47 ID:p2zGnSDP0
上条「!!」
アウレオルス『数多の剣よ。現出後、姿を消し彼を囲め』
ォォォォォォォォォォォォォォ
上条「何のつもりだ?また消されるだけだってわかんねぇのか?」
アウレオルス「消せるのか少年?……いや、質問を変えよう。見えてるのか?少年」ニィィィ
上条「…………」
アウレオルス「どうやら、見えてないようだな。貴様の能力では」
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:41:36.89 ID:p2zGnSDP0
アウレオルス「貴様の能力、じっくりと観察させてもらったよ。その異様な右腕に関してもな。実に面白いが、欠点も多いようだ」
「まず、通常時では、消滅させる範囲は、右手のみ。右腕がその青白いオーラに包まれている時はオーラの範囲まで消せるようだがな」
「それでも右腕までが限界だ。しかも、自分で攻撃に反応し、防がねばならない。右腕以外、ただの人間である貴様には、先程の銃撃は完全には反応できなかったようだ」
上条「…………」
アウレオルス「更に、不可視のものは見えてないようだな。私には見えているよ。貴様の周りにランダムに配置された何十本のもの剣がな」
「チェックメイトだ、少年。貴様はもう、そこから一歩も動けぬ」
348 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:46:02.72 ID:p2zGnSDP0
スタッ、スタッ、スタッ
ズシャッ!!
グサァッ!!
ポタッポタッ
アウレオルス「なっ!!貴様っ!!」
上条「誰が動けないって?錬金術師」ポタッポタッ
アウレオルス「正気か貴様!!自分の身を見てみろ!!
そこら中斬られ、刺され、血だらけではないか!!人間の身で……そんなに死にたいのか!!」
スタッ、スタッ、スタッ
ズシュ
ブシュッ
グサァッ
上条「死なねーよ俺は……死んだらダメなんだ。死ねば俺の周りの世界が皆崩れてしまう……」ポタポタッ、ポタッ
349 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:51:12.67 ID:p2zGnSDP0
上条「旅掛さんの言った生きる覚悟とは……死ぬ覚悟よりも難しいことなんだ。自ら見えない剣の道を進むなんて、痛くて……怖くてたまらないさ」
スタッ、スタッ、スタッ
ブシュウッ!
上条「だけど、進まなくちゃそこで終わりなんだ。
お前もわかるだろう?進むために。生きるために、自分の大事な人を蘇らせよう必死に努力したんだ」
アウレオルス「く、黙れ……」
上条「その行為が正しいか間違ってるかはまだ俺にはわからない……だけど、お前はその時、1人の人間として、必死に進んでいたんだ。
大事な人に会いたいという一心でな」
スタッ、スタッ、スタッ
ズシュッ!!
ブシュウッ!!
ポタポタッ、ポタポタッ、ポタポタッ
上条「だけどお前は進むことをやめた。自ら不死になり、人として生きることから逃げたんだ。
お前が今、他人を犠牲にしてでも、大事な人に会いたいという目的は生きるための目的なんかじゃない。
……ただのエゴだ」
アウレオルス「黙れと言ってるのが聞こえんか小僧ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!」チャキッ
パァンッ!!
パキィィィンッ!!
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:54:38.55 ID:p2zGnSDP0
上条「見え見えなんだよ。お前の動きなんて……頭と心臓を守ればいいだけだ」
スタッ、スタッ、スタッ
ボタッ、ボタボタッ!!
アウレオルス「ならば絶対に避けきれぬほどの攻撃だ!!『幾千もの不可視の剣よ!!!ヤツへ
ダッ!!
上条「遅ぇんだよ錬金術師ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!」ブンッ!!
グシャァァァァァァァァァァァァァッ!!!!
アウレオルス「ガァァァッ!!くっ!!我は不死だ!!この程度の攻撃何とも……」
ガシッ!!
アウレオルスの襟を掴み引き寄せる。
上条「歯ァ食いしばれ錬金術師!!お前の歪んだ幻想……その全てを俺がぶち殺す!!!!」ブンッ
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
ミシィッ…………
舞踏会場の床が砕け、顔を埋まらせるほどの力、『竜王の顎』で叩きつけられたアウレオルスは、ピクリとも動かなくなった。
それでも、会場内を流れる音楽は鳴り止むことがなかった。
351 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:57:27.29 ID:p2zGnSDP0
城下街南エリア 歓楽街 03:30
浜面「こちら浜面ー。ボスっぽい人形撃破、南エリア安全確保ー。一応残りがいないか確認してくれー」
滝壺「はまづら、お疲れ様。そっち方面はあらかた片付いてるみたいだよ」
城下町 西エリア 大聖堂内
絹旗「ハァッ、ハアッ。こちら絹旗……人形の超親玉みたいなのを撃破……超疲れました……」バタンキュー
インデックス「ハァッ、ハアッ。まさか……操り人形がここまで強いなんて……思ってなかったんだよ」グッタリ……
煌びやかなドレスがボロボロに汚れている2人の背後には、『窒素装甲』で、ボコボコのグシャグシャに壊されたフェティッシュの残骸があった。
大聖堂内は、長椅子などの破片に覆われ、二人の格闘による、壮絶な死闘の後が見られた。
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 16:59:55.38 ID:p2zGnSDP0
城下町 東エリア 市場周辺
フレンダ「こちらフレンダ……何とか人形をそこら中に仕掛けたワイヤートラップでギッチギチに縛りつけてやったけど……市場のおっちゃん達が……」
銃火器屋「んー、ウチで使えそうな部品はねーなー」ガチャガチャ
武器屋「この車輪、人間でも使えんのかな?おーい魔具屋ー。ちょっと火が出る仕組み、調べてくれよ」
魔具屋「ちょっと待ってくれー。おーい嬢ちゃん。このワイヤー固く縛り過ぎて部品とれねーから焼き切っていいかー?」
フレンダ「切るなァァァァァァァア!!!私の知恵と努力の結晶ってわけよォォォォォオオ!!」
旅人「何やら騒がしいこったなァ」ズズズッ
マスター「お客さん、もう3杯目ですよ?ブラック。そろそろ宿に戻られては?」フキフキ
旅人「宿に泊まろうとしたらよォ……主人がいねェんだわこれが。困ったもんだァ」ズズズッ
マスター「ほぉ……それは困りましたねぇ」フキフキ
353 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:02:52.75 ID:p2zGnSDP0
城下町 北エリア 住宅街
麦野「何者なのよ市場の人達……こっちは全く問題無しよ。
いいリハビリの的がいてくれて、助かったわー。もう2、3体来てくれてもよかったんだけどねー」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
フェティッシュ×6だったもの「」
麦野「それで……上条を見つけた人はいる?」
浜面「いねーなー。全く痕跡すら見つからねーや」
絹旗「正直、敵を倒すので精いっぱいで……てか何で皆そんな余裕なんですかー!!!」
フレンダ「私もおっちゃん達が人形狩りやってた時探して見たけどいないってわけよ」
御坂「こっちも能力でレーダー張ったり、黒子があちこち飛び回って探したけどみつかんない……全くどこに居んのよ!!」
打ち止め「んー、あんまし関係ないかもしれないけど、城の鏡にヒーローさんが映ってたってミサカはミサカは報告してみる!!
でも振り返っても誰もいなかったし見間違いかもってミサカはミサカはションボリしてみる」ションボリ
354 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:05:15.56 ID:p2zGnSDP0
麦野「!!」
浜面「オイオイ今の……」
絹旗「滝壺さん……上条らしき超反応はこの国にはいないんですよね?」
滝壺「うん、ソナー探知でやってみたけど、いなかった」
フレンダ「そんな!そんな能力何てありえるわけ!?第一上条にはそんなの効かないんじゃ」
麦野「ありえないことはありえない。ほんの少しの可能性があるなら、調べる価値はあるわよ」
御坂「どういうことよ……まさかあいつがいる場所は!!」
浜面「あぁ。一瞬で消えた理由はわからないが、たった一つの目撃情報がそれなら可能性はある」
浜面「上条は鏡の中にいる」
「ほう。もう感づいたか……見た目にそぐわず、存外賢い男のようだな」
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:07:41.33 ID:p2zGnSDP0
浜面「!?」
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
滝壺「!?……ダメ……皆逃げて!!」ガタッ!!
旅掛「どうしたんだ滝壺ちゃん……!!何だあの4つの柱は!!」
滝壺「闘っちゃダメ……私達には…とても……」ブルブル
西エリア 大聖堂内
絹旗「何やら……ラスボス登場っぽいですね……超演出が凝ってます」
インデックス「わからないんだよ……何なの?この火柱は……」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォ
東エリア 市場
武器屋「……嬢ちゃん。悪いことは言わねぇ。俺たちと一緒に避難するんだ」
フレンダ「そうしたいのは山々なんだけどね……私は逃げても追いつかれそうなわけよ……」
ヒョォォォォォォォォォォォォォオオオ
マスター「な、何ですか……あの巨大な氷の柱は」
旅人「…………」ズズッ
北エリア 住宅街
麦野「へぇー……黒雲の柱なんて。やけに凝った演出してくれるじゃないの。
こりゃあ、本腰入れなきゃマズイかもねぇ……」ゴソゴソ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
356 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:10:27.81 ID:p2zGnSDP0
南エリア 歓楽街 大通り 03:50
佐天「浜面さん……これ……何ですか?」
浜面「さぁな……少なくとも、俺にはただの竜巻のようには見えないな」
ビュォォォォォォォォォォォオオオオオッ
カッ、カッ、カッ、カッ
「フェティッシュを生身で破ったか……たかが人形とはいえ、魔界製の操り人形を倒すとは人間の中でも中々やるようだな」
浜面「アンタは……アンタが噂の魔人か?」
浜面たちの目の前に、巨大な竜巻の中から
両端に刃のついた、等身大の長刀を持った男が姿を表した。
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:13:05.86 ID:p2zGnSDP0
「貴様のいう魔人がどいつのことを言っているのか知らんが、私も魔人の1人だ。ただひたすら、強者と戦うために魂を魔族に捧げた哀れな戦士だよ」
佐天「何か……人間の姿をしてるけど……明らかに人間じゃない。これが魔人?」ガタガタ
浜面「強者か……俺何かで相手になるのなら、いくらでも相手になってやるよ。アンタ、名前は?」
「相手に名を聞くのならば、自分から名乗れという言葉を知らぬのか?小僧よ」
浜面「あー、そら失礼した。俺は浜面仕上ってんだ。よろしくな」
「ふむ。貴様が浜面仕上か。アレイスターの言っていた人間……フフッ、私に当てられるとはな。どうやらツイているようだ」
浜面「アレイスターだって!?何で魔王が俺のことなんざ!!」
「我が名は……『デュラン』。それが今の名だ。
それでは闘いを始めようか。浜面よ」
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 17:16:42.20 ID:p2zGnSDP0
キリがいいので休憩です。
7時くらいには再開します。
1章のラスボス登場です。
ヘタれじゃないけどヘタ錬なんかをラスボスにするほど1は優しくありません。
あ、ちなみにデュランはDQ6のボスです。
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/18(火) 17:35:39.32 ID:Uvs1/+DAO
乙
結局
>>1
もヘタレって呼ぶのかよw
やっぱ、どこか狂気っぽい上条さんはかっこいい
そして新魔神は露出度高いっスね
360 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/18(火) 17:44:23.43 ID:zKwRQClC0
乙
旅人さんコーヒーで胃もたれしますょ。
次回は浜面本来の考えた戦いがみれるかな?
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 19:36:54.20 ID:p2zGnSDP0
西エリア 大聖堂?
ゴォォォォォォォォォォォォォォォオオ!!!!
絹旗「キャァァァァァァァァァアッ!!超あっつい!!!」ゴロゴロゴロゴロ
インデックス「さいあい!!大丈夫!?」
「ハッハッハッハッ!!手応えねぇなぁお嬢ちゃん達。この『ジャミラス』様がわざわざ出向くこともなかったかぁ?こりゃあ」
ジャミラスと名乗る目の前の魔物は、鷹のような頭で三つ目を持ち、身体は、人とライオンを鷹の翼を掛け合わせたような姿だった。
そして何より、絹旗達に勝る格闘能力と、炎の魔術を操り、今でこそ仲間だが、かつて戦ったケルベロスに匹敵する強さである。
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 19:47:38.98 ID:p2zGnSDP0
絹旗「火柱から現れたと思ったらこの強さ……完全に今回の超ラスボスじゃないですか!!」ウガー 注.違います
インデックス「ズルいんだよ!!こんないたいけな少女二人にこんな強力な魔物当てがうなんて、血も涙もないんだよ!!」ウガー
ジャミラス「おいおい。俺らは一応血も涙もない魔物なんだぜ?お嬢ちゃん。しかも、今回の4体のメンバーの中じゃあ俺が1番弱いんだ。運がいいほうだろーよ」ヤレヤレ
絹旗「なん……」ゴクリ
インデックス「だよ……」ゴクリ
363 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 19:54:35.15 ID:p2zGnSDP0
ジャミラス「まぁ俺としても、こんな弱々しいガキんちょを殺すのはどうかと思うんだけどなぁ。
お嬢ちゃん達がもうアレイスター様に逆らわないってんなら半殺しで済むようにしてやりたいんだが……どーよ?そこんとこ」ジッサイ
絹旗「な、何て優しい魔物なんですか……」ジーン
インデックス「血も涙もないなんて嘘だったんだよ」ジーン
ジャミラス「まさかの反応だったよオイ!!いやーそんなこと言われたら照れるなぁさすがによぉ///
どーせだ嬢ちゃんたち。俺の手下にならねーか?なってくれたら毎日霜降り肉を約束するぜ?」キラン☆
インデックス「一生ついて行くんだよ!!」ジュルリッ!!
絹旗「ジャーミラス!!ジャーミラス」\(^o^)/
絹イン「「ジャーミラス!!ジャーミラス!!」\(^o^)/\(^o^)/
ジャミラス「ハッハッハッ。いやいや、そんな煽てるなよ全く。そうだ。出会いの印に霜降り肉を一つ……」ゴソゴソ
364 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 19:58:54.73 ID:p2zGnSDP0
絹イン「超「ダブル窒素キッーーーーーーク!!!!」なんだよー!!」
ドッガァァァァァァァァァァァァァァア!!!
ジャミラス「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!!」ゴロゴロゴロゴロッ
絹旗「ノリが超良過ぎたのが災いしましたね、ジャミラス!!」ビシッ!!
インデックス「霜降り肉なんかで主を裏切る私じゃないだよ!!」ダラダラダラダラ
ジャミラス「グッ……ただの嬢ちゃん達だと思ったら……中々の頭脳戦を仕掛けてくるとは!!やるじゃないか嬢ちゃん!!」ゲホォッ
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:00:57.02 ID:p2zGnSDP0
絹旗「ふっふっふ。勇者麦野一向のブレインである最愛ちゃんに掛かれば、超チョロいもんです!!」
インデックス「初耳だし、どっちも突っこみ切れないからスルーなんだよ!!」
ジャミラス「しょうがない、交渉決裂だ。怨むなよ、嬢ちゃん達!!」
ゴォォォォォォォオオオオ!!!!
絹旗「こちとら旅掛さんや仲間達に超生きて帰るって約束したんです!!鳥頭なんぞにやられてたまりますか!!」
インデックス「早く倒してとうまを助けに行くんだよ!!」
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:11:02.16 ID:p2zGnSDP0
東エリア 市場周辺
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
フレンダ「結局何でいきなり強いのがでてくるってわけよー!!!私さっきから全然出番なかったのに唐突過ぎるってわけよー」ダッダッダッダッダ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
ダッダッダッダッ!!
フレンダ「と、とりあえずどっか建物の中に……そこだ!!」ドンッ!!ズッザァァア!!
フレンダ「はぁ、はぁ、とりあえず一旦休憩ってわけよ……」
367 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:15:21.05 ID:p2zGnSDP0
「小娘よ……我から逃れられると思っているのか?この『グラコス』から……陸の上だろうが、我の力は衰えぬぞ?」ズルッ、ズルッ
フレンダの目の前に現れた、巨大な氷の柱から出てきたのは、三つ又の槍を持った、巨大で半魚人のような姿をしたグラコスという魔物であった。
フレンダ「何で陸地に半魚人がいるってわけよ……しかもワンコ並みの氷の魔術使ってくるし……」
かつて、ケルベロスが使った天空から降る氷柱の魔術に似たものを、規模や威力はかなり弱まっているが、グラコスは連続して使いこなしていた。
フレンダ「正面からは勿論無謀。となるといつものトラップ戦術で行くしかないか……手持ちじゃ火力が足りないかもね」ウーム
フレンダ「ま、この市場には、いっぱい材料があるんだけどね。トラッパー魂をくすぐるものが……」ムフフフ♪
368 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:18:35.08 ID:p2zGnSDP0
北エリア 住宅街
バシュンッ ボゥッ
ドゴォォォォォォォォォッ
バシュンッ ボゥッ
ドゴォォォォォォォォォッ
麦野「なっかなか当たんないわねー。流石にちょっと手強いみたいねぇ」シュゥゥゥゥゥゥ……
「やるな、娘。ワシの爆発魔術に真っ向から対抗するとは。人間としては中々の力だ」
麦野「お褒めの言葉どーも。こっちは全部防がれて少しのづつイライラしてきてんだけどね」イラッ
369 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:20:43.95 ID:p2zGnSDP0
「ハッハッハッ。気の強い娘だ。この『アクバー』とまともに相対できるものは、魔界でも、そう多いものではないのだぞ?」
アクバーと名乗るこの豪快そうな魔物は、見た目は筋肉質で大きな羽が印象的な悪魔で、見た目のイメージとしては接近戦に長けていそうだが、多数の魔術を扱い攻撃してくる。
しかし、魔術の一つ一つが高レベルであり、麦野の原子崩しがことごとく相殺されていた。
麦野「(復活して、心のモヤも晴れたことで結構強くなったつもりだったんだけどなー)」
「ねぇ、あんた。ケルベロスって魔獣知ってる?知ってるならあんたとどっちが強いか知りたいんだけど」
370 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:22:00.91 ID:p2zGnSDP0
アクバー「ケルベロス?あぁ、あのテメンニグルの番犬か。どーだろうな?多分ワシの方が少しくらいは上ではあると思うが……それがどうかしたのか?」
麦野「なるほど……あんたはあのワン公よりワンランクくらいは上みたいね……ちょうどいいわ」
バチバチバチッ!!
アクバー「む?少し雰囲気が変わったようだ……来るのか?」グッ
麦野「インデックスにさー。私の能力のこと詳しく聞いてさ。治療中ずっと力の使い方を考えてたのよ……新しい武器ももらったしさ」
「あのワン公にボロボロにヤられてから……どんくらいアタシが強くなったか試してやるよ、このゴリマッチョが!!」バチバチッ
371 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:24:39.64 ID:p2zGnSDP0
南エリア 歓楽街
浜面「ォォォォォォオオオ」ブンッ
キン!キン!ギィンッ!!ヒュンッ、ブンッ!!ガキィィィィィィィン!!!
佐天「す、凄い……さっきの人形の時より浜面さんのスピードが上がってる!!」
デュラン「ふむ……中々の体捌きと剣捌きだ。人間だった頃を思い出させてくれる」ギギギギッ!!
浜面「そりゃどーも。せっかく魔人になったのに、たいして強くなってねーんじゃねーの…っと!!」ギィィンッ!!
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ
浜面が鍔迫り合いの状態で、双剣を上にあげると
デュランの長刀が宙に跳ね上げられた。
浜面「もらったぁぁぁぁぁあ!!!」ヒュッ!!
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:26:56.75 ID:p2zGnSDP0
浜面は、双剣を振りかざし、全速力でデュランを斬りつけて行く。
しかし
ブンッ!ブンッ!!ブブンッ!!ヒョイッ!
浜面「く!くっ!!クソッ!!」ブンッ!ブンッ!!
デュラン「どうした浜面よ?それが貴様の全力の剣筋か?」ヒュッ、ヒョイッ、ヒュッ、バッ!!
浜面が全速力で振った双剣の乱舞を、デュランは体捌きだけで、全て躱しきった。
ヒュンヒュンヒュンッパシッ!!
宙に舞い上がっていた長刀をデュランがキャッチし、腰をグッと落として構える。
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:28:47.88 ID:p2zGnSDP0
デュラン「今度はこっちの番だ、浜面よ。
サービスだ。これから左腕、左肩、右足の順で斬って行く。全力で防いで見せよ」コォォォォォ バッ!!
浜面「なっ!!」サッ!!
ザシュッ!!
浜面「グッ!!ッガァ……」ブシュウッ!!
デュラン「斬れたのは右足だけか……中々よい反応だ」スッ……
ポワァァァッ
374 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:30:36.93 ID:p2zGnSDP0
浜面「なっ!!身体中の怪我が!!」
佐天「みるみる内に治って……何で!?」
デュラン「その傷では、全力を出すことは難しかろう。
さぁもう一度来るがいい。今度は一撃当てて見せよ」
ブチッ
カッ!!
ブワァァァァァァァァァァア!!
浜面「舐めてんじゃねーぞぉぉぉぉお!!!このクソ野郎がぁぁぁぁぁぁああ!!!!!」ギュルッ!!
ブォォォォォォォォォォォォオオオオン!!!!!
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:32:45.59 ID:p2zGnSDP0
デュラン「!?」
佐天「で、出た……あの超高速バイク……」
スラ坊のホバーバイクを現出させた浜面が、鬼の形相で乗り込みアクセルをふかす。
浜面「デュラァァァァアン!!!テメー後悔すんじゃねーぞ!!その首叩っ斬ってやっからよぉぉぉおお!!」
ブォォォォォォォォォォォォ!!シュンッ!
ホバーバイクが姿を消す。
対ケルベロス戦で見せた、アクセル全開の超スピード走行。
前回はケルベロスですら反応しきれなかった。
ホバーバイクがデュランの頭上に姿を現し、剣を振りかぶったまま降下する。
浜面「くたばれデュラァァァァァァン!!!!」ブンッ!!
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:35:32.99 ID:p2zGnSDP0
ゴッシャァァァァァァァァァァアアアアッ!!!!
浜面「ガァァァァァァアッ!!!」ガファッ!!
ドサァァァァァァァァァァァァァァア!!
交差した瞬間、ホバーバイクが砕かれ、浜面は衝撃で吹き飛ばされた。
歓楽街の店に叩きつけられたところでようやく浜面の動きが止まった。
浜面「ガハッ……ウソだろ、オイ……」ゲホォッ!
デュランがゆっくりと浜面に近づいて行く。
デュラン「浜面よ。貴様、能力者だったのだな。
寸前まで能力に頼らずに我と斬り合い、あのようなスピードで襲ってくるとは……久方ぶりに我の心が揺らいだぞ」
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:37:30.72 ID:p2zGnSDP0
浜面「クソ……マジもんの化け物かよ……魔人ってやつは……」ガハッ!!
佐天「浜面さん!!」ダッ!!
浜面「来んな!!涙子ちゃん!!!」
佐天「!?」ビクッ!!
デュラン「小娘よ……我は今この男と一体一の殺し合いをしておるのだ。手助け無用。次に入れば容赦なく斬り捨てる……」ォォォォォォオオ
浜面「涙子ちゃん……先に城に戻るか他の仲間を助けてやってくれ。皆俺に似て危なっかしいんだよ……」
佐天「浜面さん……でも……」
浜面「大丈夫だって。このムキムキ野郎叩き潰したらすぐに帰ってくるから」ニコッ
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:40:06.29 ID:p2zGnSDP0
佐天「……約束しましたからね?絶対ですからね!!」ダッ!!
ダッダッダッダッダ…………
デュラン「……別れは済んだか?浜面よ」
浜面「なわけねーだろ。お前に勝って、堂々と歩いて帰んのによぉ……」ユラァッ
デュラン「クックックッ……先程のバイクは使えぬハズなのにその口……まだ何か手があると見える」
デュラン「血湧き、肉躍る……とはこのようなものか……初めてだよ浜面。
魔人になり、人間相手にこのような気分になるとは!!さぁ存分に殺り合おう!!
このような余興。簡単に終わらしてくれるなよ浜面ぁ!!」
浜面「あぁ……期待に答えてやろうぜ……アイアンゴーレム」
カッ!!
ブワァァァァァァァァァァァァァァアアアア!!!!!
379 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 20:48:10.11 ID:p2zGnSDP0
1です。最初にミスって投下してしまったので、途中で止めるのもなんなので続行しときました。
一応ボス級襲来なんですが、どうも浜面戦以外緊迫した雰囲気に書けません。ちくしょう。
次は22時半です。
>>359
だってヘタレじゃないヘタ錬なんて……もっと極悪にすればよかったですねー。
>>360
浜面が考える?そんな馬鹿な。HAHAHA
380 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/18(火) 20:55:43.99 ID:Uvs1/+DAO
ジャミラスさん憎めないキャラしてるな
そして上条さんは外に出れるのかな
10時からも楽しみにしてる
381 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:00:21.65 ID:p2zGnSDP0
予定より、少し早いですが、昨日みたいに寝落ちしないよう、早めに投下しときます。
>>380
やっぱり絹旗、インデックスペアになるとどーしてもギャグキャラに……
上条さん?ああ、居ましたね、そんな人。
今日のラストはおふざけ無しのマジバトルで行きたいと思います。
382 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:07:46.83 ID:p2zGnSDP0
ダッダッダッダッダッ ピタッ!!
佐天「!?あれは……ゴーちゃん!?でもあんな……
やっぱり浜面さんは勇者様ですよ。そんなに強くてカッコいいんですから……」クルッ
ダッダッダッダッダッ
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………
デュラン「おぉ……見たことのない力……見たことの無い魔具……浜面よ。どこまで我の胸を高鳴らせてくれるのだ……」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオ
浜面「安心しろ……すぐにその高鳴り止めてやっから」
383 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:10:06.47 ID:p2zGnSDP0
アイアンゴーレムの力を現出した浜面の両腕には、黒い篭手のようなものが装着されていた。
果たしてこれは武器なのか。防具なのか。
その答えはどちらでもあり、どちらでもなかった。
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオ
浜面の背後には、アイアンゴーレムの両腕を模した、巨大な両腕の甲冑が宙に浮いていた。
浜面が左腕をゆっくり動かせば、ゆっくり甲冑の左腕が動く。
右腕をゆっくり動かせば、ゆっくり甲冑の右腕が動く。
右腕をデュランに叩きつけるように動かせば
ブンッ!
ゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオッ!!!!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!!!ビキビキッ!!!
右腕の甲冑が地を割る勢いで、デュランを叩き潰した。
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:13:37.80 ID:p2zGnSDP0
浜面「……こんな簡単に終わるわけねーよなぁ?おい」
ズ……ズズッ……
バキャァァァァァァァァァァァァアアアア!!!
巨大な甲冑の右腕が大きく弾かれると、浜面の右腕も同じように弾かれた。
甲冑が叩き潰した跡には、ゆっくりとデュランが立ち上がっていた。
浜面「ボーッとしてたら、叩き潰しちまうぞデュラァァン!!」ブンッ!
デュラン「……ハッ、ハハハッ……」スッ…
ドゴォォォォォォォオオ!!
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:15:15.35 ID:p2zGnSDP0
左腕の甲冑が、デュランを叩き潰そうとしたが、今度は完全に防がれた。しかも片手で。
浜面「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!」ドドドドドドッ!!
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!
デュラン「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!」ドドドドドドッ!!
甲冑とデュランが激しく殴り合い、歓楽街である辺りの地形は激しく変わっていった。
地面は割れ、隆起し、この一帯だけ天変地異が起きたようになっていた。
激しい攻防の中で、甲冑は次第にヒビが入り始めていたが、デュランも身体中血だらけになっていた。
386 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:17:25.03 ID:p2zGnSDP0
デュラン「ハァァァァァァァアアッ!!!!」ブンッ!!
グシャァァァァァァァァァァアアアアアッ!!!
先に根を上げたのは、アイアンゴーレムの甲冑であった。
浜面「グァッ!!!」ビキビキビキッ!!
浜面の篭手にも大きなヒビが入る。
アイアンゴーレムの巨大な両腕の甲冑がゆっくりと消えていった。
浜面は意識があるのか無いのか、わからないような状態でふらついている。
デュラン「勝った……勝ったぞ浜面ぁぁぁあ!!」チャキッ!!
ダッ!!
387 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:19:00.90 ID:p2zGnSDP0
長刀を構えたデュランが勝利を確信し、浜面へと猛スピードで突進してきた。
デュラン「貴様との殺し合い、実に素晴らしきものであった!!
人間として!!人間の為に闘う貴様に敬意をもって!!!全力で斬り捨ててくれるわぁぁぁああ!!!!」ブォッ!!
デュランが目と鼻の先にまで接近し、長刀を振りかざしている。
浜面「…………ケルベロス。最後だ。……力を貸しやがれ!!!」
カッ!!
ブワァァァァァァァァァァァァアアアア!!!!
デュラン「死ねぇぇぇぇぇええ!!!浜面ぁぁぁぁあ!!!」ブンッ!!!
388 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:21:17.45 ID:p2zGnSDP0
スカッ!!
デュラン「……何…だと……ッ!!」バッ!!
ブォンッ!!ドドドドドドドドドドドドッ
デュランの遠い背後には、ケルベロスの力を現出した、巨大なバイクに乗った浜面がいた。
浜面「……ケルベロス。あと何分くらい持つんだ?」
ケルベロス「もって2分だ。ヤツは我よりも断然格上だ。やれるのか?小僧」
デュラン「浜面……貴様は一体……どこまで」プルプル
バイクに跨った浜面を見て、デュランが震えている。
浜面「2分か……やっぱり俺は『未完成の英雄』<インスタントヒーロー>だなぁ……肝心な時に力が足りねぇや……」
デュラン「貴様は!!どこまで!!私に闘いの喜びを与えてくれるというのだ!!浜面ァァァァァァァァアアア!!!!」ダッ!!
デュランが叫びながら、再度浜面に突進してくる。
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:23:39.48 ID:p2zGnSDP0
ギュルンッ!!
ブォォォンッ!!
ブォォォォォォォォォンッ!!
浜面「でもよー……それでも英雄<ヒーロー>に憧れちまうんだよなぁ……泣いてばっかの俺を強くしてくれたアイツみてぇに……」
ギュルルルルルルルルルルルルルルッ!!!!
バイクが、前輪を中心に一回転し、地面に円の軌跡を描く。
マックスターンという技で描かれた円の軌跡からは、強烈な冷気と魔力が感じられた。
浜面「いつかは本物の勇者様みたいにってよォォォォオオ!!!!」ギュルッ!!
ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!
浜面とデュランが、互いに猛スピードで向かい合う。
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:25:59.75 ID:p2zGnSDP0
「「ォォォォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!」」
ガキィィィィィィィィィィィィィイイッ!!
浜面のバイクの前輪がウィリーの状態で浮いたまま、デュランと競り合っていた。
デュラン「浜面ァァァァァアア!!貴様という男はどこまで力を隠しているというのだ!!」ギギギギッ!!
浜面「生憎俺だけの力じゃねーんでなぁ!!そんなに褒めてもなんにもなんねー……っぞ!!!」ギュルンッ!!
前輪が勢いよく回転し、デュランを長刀ごと吹き飛ばす。
前輪が着地する。
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:28:09.18 ID:p2zGnSDP0
浜面「オゥラァァァァァァァァァアアア!!!」ブンッ!!
バキャァァァァァァァァァァァアアア!!!
着地させた反動で、今度は前輪を軸に、回転し、浮かせた後輪を勢いよく叩きつけた。
デュラン「グゥゥゥウウッ!!ガハァッ!ハ、ハハッ!!アッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!」ダッ!!
まともに一撃を喰らっても、デュランは笑い続ける。
浜面「ケルベロス!!二人でやんぞォォォォォオオ!!!」チャキッ!!
初めて銃を市場で買った日に、改造しておいた
ケルベロスバイクのホルスターから、魔力を宿した双剣と
サブマシンガンを浜面が取り出すと、ケルベロスは元の魔犬に戻った。
デュラン「二手に別れたか!!まとめて相手してくれるわぁぁぁあ!!!」チャキッ!!
392 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:31:09.16 ID:p2zGnSDP0
浜面が双剣を振りかぶり、デュランが防御すると、デュランの長刀から、強烈な冷気を発し、持ち手を凍らせた。
ケルベロスの魔力を帯びた双剣は、例えガードしようとダメージを与える。
もっとも、デュランは怯みすらしない。
空いた右脚で、浜面に蹴りを喰らわせ
浜面が吹き飛ぶと、その刹那、少し離れた位置にいたケルベロスが
三つの口からガトリングガンのように氷柱を発射させる。
氷柱を時には長刀で払い、時には躱しつつ、まるで、踊るような動きで、デュランはゆっくり確実にケルベロスへ近づく。
近づいてくるケルベロスがその巨大な爪をデュランに振りかざすが
片手で弾かれ、もう片方の手で長刀を振り、ケルベロスの首を一つ、斬り落とした。
393 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:33:17.80 ID:p2zGnSDP0
吹き飛ばされた浜面が、叫びながらケルベロスの魔力を帯びたサブマシンガンを撃ち続ける。
パラララッという、タイプライターのような乾いた発射音と共に
魔力を帯びた弾丸がデュランに襲いかかるが
長刀を回転させ、弾の勢いを完全に殺し、全ての弾を地面に整列させた。
体表を、赤く染め、激昂状態のケルベロスが再びデュランに襲いかかるが
デュランは地面に整列させたサブマシンガンの弾丸を長刀で弾き
ケルベロスに全弾命中させ、吹き飛ばした。
背後から浜面が再び双剣で斬りかかるが、再び防がれ、浜面がデュランを押し攻めるような斬り合いとなる。
394 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:35:36.10 ID:p2zGnSDP0
浜面「ケルベロスゥゥゥゥゥゥウッ!!!」
浜面は、呼ぶように叫ぶと飛び上がり、こちらに向かってきたケルベロスの背に乗り、ケルベロスは再びバイク形態になった。
戦いの舞台は、浜面がケルベロスバイクを現出させた場所へと戻る。
2人の位置は互いに初めとは逆の位置に立っていた。
デュラン「仕切り直しか浜面よ!?我はいつでも準備できているぞ!!」
浜面「あぁ……こっちもようやく準備が整ったんだよ!!!」カチッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
バイクのフロントサイドに設置された、機関銃がデュランに襲いかかる。
不意を突かれたデュランが、何発か喰らい、思わず後ろへ下がるが、長刀で残りの弾を弾き切る。
デュランの足元には、浜面が開戦直前に、バイクで描いた円が見える。
395 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:37:09.88 ID:p2zGnSDP0
デュラン「フハハハッ!!誠に面白い能力だ!!アレイスターが直々に抹殺指令を出したのがわかった気がするぞ!!浜面よ!!」
浜面「アレイスターが俺に!?……全くなに考えてんだそっちのトップは。俺なんかほっといてくれても問題ないだろうに……」
デュラン「クククッ……そうでもないぞ?浜面よ。
アレイスターがこのモンサンミッシェルに襲撃する4体のメンバーに言った言葉はな……」
『幻想殺しを、捨て駒の囮が押さえつけている間に
その仲間である麦野沈利、浜面仕上、絹旗最愛、フレンダ・セイヴェルンを殺せ。
国ごと潰しても構わない。幻想殺しが生きているならば……』
396 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:39:40.21 ID:p2zGnSDP0
浜面「なんだと!?じゃあ、上条が消えたのは……」
デュラン「我らが動きやすくするため、我らの囮が連れ去ったのだよ。
上条当麻は我々にとって大多数の者に致命的な能力を持っておるのでな……魔人の錬金術師とやらを捨て駒として利用させてもらったのだよ」
浜面「……お前らは、やっぱ仲間を平気で道具にするんだな……」
デュラン「浜面よ。それが魔界のルールだ。弱肉強食。
強ければ生き延び、弱ければ死ぬのだ。
人間にも当てはまるが、こちらは極めてそれの性質が顕著にでるのでな」
デュラン「さぁ、問答は終わりだ。再び最高の殺し合いを始めようではないか、浜面よ!!」
浜面「あぁ、そうだな……と言っても……」
「もう……勝負はついてんだよ……デュラン」
デュランの足元に氷の円が浮かび上がる。
397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:41:22.79 ID:p2zGnSDP0
デュラン「な、なんだこれは!!身体が凍りついて……まさか!!」ビキビキッ!
浜面「最初にバイクを出した時……マックスターンやったよな……前輪を軸にバイクで円を描く技だ。お前が今立っている場所でな」
浜面「あれさ……トラップだったんだよ。
お前が踏んだら発動するさ……その為に俺とケルベロスは死に物狂いでお前をそこに追い込んだ」
デュラン「く!!身体が動かぬ!!何という濃度の魔力が込められているのだ!!」ビキビキビキッ!!!
浜面「そりゃそうだろ。セットしてからずっとこの場の魔力や冷気を吸収し続けてたんだから。
あれだけ俺とお前が暴れたんだ。すげぇ量が溜まってるハズだぜ?」
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:44:27.10 ID:p2zGnSDP0
デュラン「……ククッ、ハッハッハッハッハッ!!素晴らしい!!素晴らしいぞ浜面よ!!
今までの全ての行為は、我との闘いで発せられた魔力をこの陣に吸収させ!!
我をここにおびき寄せる為のものだったとは!!」ビキビキビキビキッ!!!
浜面「さて……そろそろお別れだ。何か言いたいことはあるか?
まぁ、お前とはまた俺ん中で会えるハズだけどな。俺お前嫌いじゃないし」
デュラン「最期の言葉か……フフッ。では一言だけ言っておこう……」
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:46:58.11 ID:p2zGnSDP0
「貴様……まだ我の『力』を……魔人の『力』を見ておらぬであろう?冥土の土産だ……」ビキビキビキビキッ!!!パリィンッ!!
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:49:25.84 ID:p2zGnSDP0
デュランに纏わりついていた、高濃度の魔力を帯びた氷が、圧倒的なパワーで剥がれ落ちていく。
感知能力を持たない浜面でもわかる。
デュランから、今までとは天と地ほどの差のある、禍々しい魔力が発せられ、その肌はどんどん浅黒く変色していく。
浜面「!!!!!…………な、……そんな……」ガタガタ
浜面は恐怖に怯える。
かつて無能力者の時にケルベロスと相対した時とは次元が違う、比べるのがバカバカしいほどの力の差。
あの時、こうしておけば勝てた。こいつがいてくれたら勝てたなんて、言い訳すらできない差。
アリ1匹が、百獣の王ライオンに立ち向かうほどの差。
401 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 22:54:54.19 ID:p2zGnSDP0
ォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
「浜面よ……5秒だけだ。
貴様にどうしよもない『暗黒の夢』<dark dream>というものを見せてやろう……」
ォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
その瞬間、満月に照らされた歓楽街に、絶対的な闇が訪れた。
浜面の目にはもう、闇夜を照らす満月が映ることはなかった。
402 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/18(火) 23:00:08.73 ID:p2zGnSDP0
投下終了です。
明らかに1章で出す強さじゃないのが出てきましたね。
書き溜め尽きたし、明日から忙しくなりそうなので、最速で金曜、遅くても土曜にはまた投下します。
楽しみにしてくれてる人達は、申し訳ないですが、待っててください。
それではおやすみなさい。
403 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/18(火) 23:07:06.16 ID:Uvs1/+DAO
こりゃ浜面に居眠り好きな魔界の王フラグか?ww
404 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/19(水) 17:36:54.38 ID:MTeBqfYe0
乙
浜面さんへ
っ 眠眠打破
405 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2012/09/19(水) 21:31:00.41 ID:JJfgohuJ0
乙
406 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2012/09/20(木) 00:07:40.44 ID:H3Rg2rhJ0
「錬金術を使って最愛の人を蘇らせたが、笑う事が出来なかった」ってからくりサーカスみたい
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2012/09/20(木) 14:09:33.73 ID:QHqmOQdY0
乙
浜面さん、瞬殺されてしまったん?
408 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[saga]:2012/09/21(金) 19:57:55.97 ID:P8uQ1YdY0
こんばんわ、1です。
何とか金曜に投下できました。20時半から投下開始します。
皆さんレスありがとうございます。楽しみにしている方が5人もいてくれるのはかなり嬉しいです。
>>403
あの魔王の力が手に入ったらチートとかそんな生易しいものじゃないですよね……
>>404
むしろ1に欲しいです。
>>405
ありがとうございます。
>>406
それ漫画ですかね?見たことないけど。まぁ生き返らせる話なんていくらでもありますしね。
>>407
某はざまの魔王は瞬殺でしたけどねー。
409 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 20:31:57.29 ID:P+zWkgCq0
西エリア 大聖堂
絹旗「おりゃおりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!」
インデックス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァア!!!!」
バババババババババババババババババッ!!!!
ジャミラス「ハッハッハッ!!やるなぁ、嬢ちゃん達!!だけど、その程度の手数じゃ、俺には中々届かねーぞ?」
絹旗とインデックスによる、ダブル『窒素装甲』での連打を、ジャミラスは全て捌き切っていた。
410 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 20:37:30.87 ID:P+zWkgCq0
ジャミラス「ほら、ガードがお留守だ!!」シュッ!
絹旗「あ痛ァッ!!!」バキィッ!!
ジャミラス「そっちの嬢ちゃんもだ!!」ヒュンッ
ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!
インデックス「ヒャアアッ!!」ズザァァァァアアアッ!!
雪崩のような激しい攻撃の隙間を縫い、絹旗に右ジャブ。右拳を引くと同時にインデックスに回し蹴りを喰らわせる。
絹旗「インデックスちゃん!!」バッ!
ジャミラス「よそ見は禁物だぜ嬢ちゃん!!」ガパッ!!
ゴォォォォォォォォォオオオオオオ!!!
インデックスに気を取られた絹旗に、ジャミラスの口から激しい炎が発せられる。
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 20:50:12.79 ID:P+zWkgCq0
ァァァァァァァァァァァァァアアア!!!
7000文字くらい書いたジャミラス戦が消えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!
今日はもう無理だぁぁぁぁぁぁぁあ!!
412 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/21(金) 20:57:38.79 ID:bi87TSH10
wwwww
もちつけ
とりあえずどんまい
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/21(金) 21:10:55.58 ID:CgtFdfnAO
oh…
どんまい
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:11:51.20 ID:P+zWkgCq0
3分の1書いたぞぉぉぉぉぉおお!!!
少なめで申し訳ありませんがあるだけ投下しときます。
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:14:47.06 ID:P+zWkgCq0
絹旗「さっきから超反則なんですよその炎吐くヤツゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!!!!!」バッ!!
自身の能力、窒素装甲を完全に防御に回し、窒素の膜に沿うようにジャミラスの炎は絹旗を避けていった。
炎を避け、安心した絹旗の前に、すかさずジャミラスが立ちふさがる。
ジャミラス「突っ立ってるだけじゃあ、殴ってくださいって言ってるようなもんだぜ!!お嬢ちゃんよぉぉお!!!」グググッ
ジャミラスが腰を落とし、体に力を溜める。
416 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:16:17.70 ID:P+zWkgCq0
ブンッ!!
バキィィィィィィィィィィィイイ!!!
絹旗「キャァァァァァァァアアアアッ!!!」
ズドォォォォォォォォォォォォォォオオオン!!!
ジャミラスの正拳突きをまともに喰らった絹旗は、窒素装甲ごと吹き飛ばされ、大聖堂の壁に叩きつけられた。
壁は崩れ、落ちた瓦礫が絹旗の身体を埋める。
インデックス「『原子崩し』!!アイツを貫くんだよ!!」バッ!!
バシュンッ!!
ジャミラス「おっとぉ!!」ヒュンッ
ドゴォォォォォォオオオ!!!
インデックスが放った原子崩しは、ジャミラスに当たることなく、大聖堂の壁を突き破っていった。
417 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:17:53.05 ID:P+zWkgCq0
原子崩しを避けたジャミラスは、そのままインデックスに接近し、その小さな身体を宙に投げ捨てる。
ジャミラス「さて、嬢ちゃん。空中で身動きはとれるのかな?」ガパァッ!
ゴォォォォォォオオオッ!!!
空中で身動きが取れないインデックスに対し、再びジャミラスから激しい炎が吹きかけられる。
インデックス「舐めて貰っちゃ困るんだよォォォォォォオオオ!!!!」バッ!!
バッシュゥゥゥゥウウンッ!!
ドゴォオ!!
空中で原子崩しを放ったインデックスは、その反動から生まれる推進力で炎を避けるが、勢い余って壁に叩きつけられる。
418 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:20:09.28 ID:P+zWkgCq0
ジャミラス「おお!そんな使い方もできるんだなぁ嬢ちゃん!!ずいぶん賢いじゃねーか。
感心し過ぎて、こっちも更にヒートアップしてきたじゃねぇかよォォォォォォォオオオオ!!!!!」
ジャミラスが叫びながら、自身の魔力をドンドン上げていく。
上げた魔力を両手に集中させ、前に突き出した。
ジャミラス「『メラミ』って魔術だ。しっかり対応しねぇと火傷じゃすまねーぞ嬢ちゃん達ぃぃぃぃいい!!」ボゥッ!
ドドドドドドドドドドドッ!!
ジャミラスの両手から、人の頭ほどの大きさの多数の火の玉が勢いよく放たれた。
419 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:22:49.23 ID:P+zWkgCq0
たとえ、窒素装甲で身を守っているにしても、一発でもまともに喰らえば、確かに火傷じゃすまないだろう。
それほどの力をジャミラスからは感じる。
インデックス「『イノケンティウス』!!力を貸して!!」
ボゥォァァァァァァァァァアアアアアアア!!!
インデックス達の前に炎の巨人が立ち塞がった。
炎の巨人は、ジャミラスの放った火の玉を受け止め、尚もジャミラスへと近づいていく。
420 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:24:12.54 ID:P+zWkgCq0
ジャミラス「デカイもん出してきやがったな!!どんだけの種類の能力を使えるか知らねえが、俺の炎を防ぎきれるかぁぁぁぁぁあああ!!!」ドドドドドッ!!
ジャミラスは、炎の巨人に怯まず、『メラミ』を撃つ手を緩めない。
それでも、炎の巨人は進み続け、ついにはジャミラスの目の前まで辿り着いた。
そして、ゆっくりと手に持つ大きな炎の十字架を振り上げる。
ジャミラス「オイオイ……防ぎきっちまったよこの野郎……」
十字架がジャミラスに振り下ろされ、裁きを与える。
ドゴォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!!
421 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:37:05.62 ID:P+zWkgCq0
絹旗「イテテテッ……超やりましたかね?インデックスちゃん」ガラガラッ……
壁際の瓦礫から、オレンジ色のボロボロのドレスを纏った絹旗が立ち上がる。
インデックス「イノケンティウスの一撃をまともに喰らったんだから、無事で済むわけがないんだよ。今ので勝負が決まったとしても……」
インデックスの願いは脆くも撃ち砕かれる。
ジャミラス「あー……いってぇ……痛ぇじゃねーかよ嬢ちゃん……」
突如、大聖堂内に火柱があがる。
422 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:38:25.82 ID:P+zWkgCq0
西エリア付近
ダッダッダッダッダッ
「ッ!!大聖堂の辺りで……火柱?誰かが闘っているのかな?」
ダッダッダッダッダッ
大聖堂
絹旗「やっぱりそう超簡単にはいかないわけですか……」
インデックス「そんな……イノケンティウスの一撃をまともに喰らったのに……」
火柱の中から出てきたジャミラスは、身体中に血が滲み出ているが、特に致命傷どころか、深傷も負っていない。
イノケンティウスの強烈な一撃を、ジャミラスは見事耐え抜いた。
ジャミラス「見た目じゃわかんねーかもしれねーが、めちゃくちゃ痛かったんだぜ?嬢ちゃんよ、お仕置きの時間だなぁ?」バサァッ!
ジャミラスが背中の大きな翼を羽ばたかせると、空中に浮かび上がり、瞬く間に大聖堂の上空へと飛び立っていった。
423 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/21(金) 22:40:47.32 ID:P+zWkgCq0
今日の投下終了です。
一気に景気よく、ジャミラス戦終わらせたかったのに……
明日には完結させたいので、少々お待ちください。
励ましのレスありがとうございました。
424 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/21(金) 22:42:22.38 ID:CgtFdfnAO
乙
自分のペース…は崩れちまったかもしれんけど焦らんでいいのよな
425 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2012/09/21(金) 22:47:52.93 ID:P+zWkgCq0
>>424
た、建宮サン……励ましてもらって悪いがアンタの出番はこのSSには、多分ないんだ……
でもありがとうございます!!
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/22(土) 06:55:53.29 ID:fIAx5TM30
乙
インさん最終形態に期待
427 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/09/22(土) 16:03:02.73 ID:q0xlnKSJ0
徹夜で書いた大学のレポート保存せずに消しちゃうようなもんか、それはつらい…。最終回まで付き合う所存だからどうか頑張って欲しい。あと
>>1
の面白さは鹿児島くンを彷彿させる。住所も近いし…。
428 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 18:38:15.43 ID:w5dXPW9J0
こんばんわ、1です。
昨日はとんだ失礼を。取り乱してすいませんでした。
何とか再書、再構成が終わったので、予定より多分面白くなったものをお届けします。
>>426
インデックス「私はあと2回、変身を残しているんだよ!!」
>>427
ホント、一瞬血の気が引きましたね。内容覚えてたから、まだスムーズに書き直せましたけどもう嫌だ……
鹿児島くんってハリーポッターの人ですよね?恐れ大き過ぎて漏れるんでやめてくださいww
応援ありがとうございます。
それでは、ひとまずジャミラス戦終了まで投下します。
429 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 18:41:50.54 ID:w5dXPW9J0
絹旗「だから!!反則なんですよあの鳥頭はいちいち!!空飛ばれたらどうしよもないじゃないですかー!!
私の超必殺技がこのままじゃ披露できません!!」ウガー
インデックス「『原子崩し』じゃ躱される。
かといって私が今真似できる能力じゃあ対応できないんだよ……こうなったら…」コォォォォォオ
絹旗「インデックスちゃん!?一体何をやろうとしてるんですか!?」
インデックスの身体から、禍々しいオーラが立ち込める。まるで、魔物のような……
430 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 18:50:08.58 ID:w5dXPW9J0
インデックス「私の10万3000種の能力、魔術の知識から、魔術を行使するんだよ……前に見たことがある魔術を」コォォォォォオ
ブシュッ!!
絹旗「!?何でいきなり出血を……インデックスちゃん!!魔術を使うともしかして……」
ポタッ、ポタッ
インデックス「人間が……しかも能力者が魔術を使うというのは、本来不可能なんだよ。基本的に相反するものなんだから。
能力を持たない人間が、魔術を行使することはあるんだけどね……」ブシュッ!
禍々しいオーラと共に、インデックスの身体のあちこちから血が滲み出ている。
431 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 18:51:51.01 ID:w5dXPW9J0
インデックス「大丈夫だよさいあい……少し生命力を使うだけだから。
でも、少しの間動けなくなるかもだから、トドメはお願いしたいんだよ」
魔術行使による身体中の痛みと出血に耐えながら、絹旗に笑顔でインデックスが願う。
あとはよろしくと。
絹旗「……わかりましたよ。私がアイツをぶっ飛ばしてやりますから。
死んだらダメですよ、インデックスちゃん」
インデックス「ありがとう、さいあい……」コォォォォォォォォオ
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 18:53:57.57 ID:w5dXPW9J0
インデックスの魔力が、最大にまで膨れ上がる。
そして……
「力を貸してもらうんだよ、ケルベロス」スゥゥゥウウッ
ウォォォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!
犬の遠吠えのような声を出すと、魔力が解放され、空が歪み始めた。
バサッ、バサッ
ジャミラス「さてと……お仕置きの時間だ嬢ちゃん達」コォォォォォオ
大聖堂の空高い位置で、ジャミラスの両手に炎の魔力が集まる。
ジャミラス「さっきの『メラミ』とは比較にならない威力の魔術、『メラゾーマ』だ。
といっても、まだ未完成だから本来の威力には及ばないがな。それでも嬢ちゃんの骨も残らねぇぞ?」
433 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:05:26.00 ID:w5dXPW9J0
ジャミラスの右腕に、魔力が集中し、大きな炎の塊が出来上がる。
先程のメラミとは、比べものにならないほどの大きさである。
ジャミラス「じゃあな、嬢ちゃん達」グググッ
地上の大聖堂に向けて、『メラゾーマ』が放たれようとした。
しかし、頭上に感じた強烈な冷気に違和感を持ち、思わず頭上を見上げる。
ジャミラス「な、何だこりゃあ……これ『マヒャド』だよな?何でこんなもんが……」
ジャミラスの頭上には、歪んだ空間が広がっていた。
空間からは、とてつもない冷気が発せられている。
434 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:10:37.24 ID:w5dXPW9J0
ジャミラス「まさか……ああ。やりやがったな嬢ちゃん……」バッ!
ジャミラスが自身の三つの目で、天井の大半が吹き飛んだ地上の大聖堂を覗くと、黒いドレスを着た少女が禍々しいオーラに包まれていた。
少女の身体の所々からは、出血が見られる。
ジャミラス「人間が……しかも能力者がこれほどの魔術を使いやがるとは……すげえ根性だなぁ嬢ちゃん。
副作用で、身体がはち切れそうなほど痛いだろうに」
ジャミラスの頭上の空間の歪みから、いくつもの巨大な氷柱が覗き込む。
435 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:13:18.42 ID:w5dXPW9J0
ジャミラス「こりゃあ……ちょっとやべぇな。冗談抜きで」
氷柱が、空間から飛び出し、ジャミラスに向かって四方八方から、一斉に襲いかかる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!
ジャミラス「来やがった!!しかも広範囲型じゃなく、一点集中型かよチクショウ!!
どんだけこんな大魔術使いこなしてんだあの嬢ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」バッ!!ドゥンッ!!!!
右腕に蓄えた、『メラゾーマ』の巨大な火球を、氷柱が降り注いでくる頭上に向けて発射する。
更に
ジャミラス「こっちも喰らっとけぇぇぇえええ!!!」ガパァッ!
ゴォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!
ジャミラスの口から、激しい炎が頭上に吹きかけられる。
二つの火炎技が降り注ぐ氷柱と衝突した。
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:15:28.29 ID:w5dXPW9J0
しかし、数多の氷柱はその勢いを緩めず、ジャミラスへ向かって襲いかかる。
ジャミラス「クソがぁぁぁあ!!せめて相討ちくらいになれってんだよぉぉぉぉぉおおお!!!」バッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
ジャミラスは両手を前に突き出し、氷柱を受け止めながら地上へ堕ちた。
ジャミラス「ガハッ……クソったれ……やりやがったなあの嬢ちゃんめ……身体が…」ゲホッ、ゴホォッ!!
再び大聖堂内に戻されたジャミラスは傷だらけで、その大きな翼はもはやこの闘いでは飛ぶことができないほどのダメージを受けていた。
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:18:40.94 ID:w5dXPW9J0
ジャミラスの目の前には、血だらけの黒いドレスを纏った少女が、うずくまるように倒れこんでいた。
ジャミラス「副作用で力尽きたのか……本当最後まで驚かせてくれたな嬢ちゃん。
人間であんな大魔術を使うヤツなんざそういないぜ?あの赤毛の俺様野郎やムキムキ野郎くらいしか俺は知らねえ」
ジャミラスがうずくまる少女に近づく。
ジャミラス「しっかりトドメは俺が刺してやるよ……それが俺の流儀だ。強かった相手に対してのなぁ、嬢ちゃん」
ジャミラスが、黒いドレスの少女を仰向けに転がす。
ゴロンッ
「お褒めの言葉、ありがとうございます。お礼に超サプライズプレゼントを送りますよ」ニコォ
ブンッ!!
ドゴォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:28:51.40 ID:w5dXPW9J0
絹旗「言ったでしょう。勇者麦野一行のブレーンは私だって。まんまと引っかかりましたね鳥頭!!」
インデックス「うぅ……そんなの初耳なんだよ……」
黒いドレスを着た絹旗が、仰向けになった状態から立ち上がる。
彼女の近くの柱の影には、オレンジ色のドレスを着たインデックスがグッタリしていた。
普段、仲の良いこの2人には、幾つか共通点がある。
一つは、どちらも人懐っこく無邪気。
一つは、窒素装甲が使えること。
一つは、年も近く、髪以外の背格好が似ていること。
そして、現在の共通点。
子ども体型な2人だからこそ、着ているドレスが、着脱簡単なものであったこと。
439 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:30:55.56 ID:w5dXPW9J0
ジャミラスが、頭上の数多の氷柱に注意を向けていた時、下にいた絹旗達は、せっせと自分達のドレスを交換していたのだ。
といってもインデックスがフラフラな為、多少手こずっていたが。
黒いドレスを着た絹旗は、そのままインデックスが力尽き、うずくまっているフリをしてジャミラスを油断させる。
その瞬間、自分の能力で、ジャミラスに一撃を喰らわせたのだ。
しかし、先程の一撃は、仰向けの状態で、右腕を当てただけの手打ちにも関わらず、通常時の何倍もの威力を出せたのか。
答えは絹旗が、右腕につけている腕輪にあった。
440 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:33:40.10 ID:w5dXPW9J0
先日、市場で買った、自身の能力を一点集中させる力をもつ腕輪。
窒素装甲を持つ絹旗が装着すれば、身を覆う窒素を全て右腕に集中させることができる。
もちろん、窒素に覆われていない他の部位の防御は生身だが、集中させた部位は、防御、攻撃力共に、何十倍にも跳ね上がる。
普通に使用しても、ジャミラスほど力の差がある相手に対しては、躱され、反撃時に致命傷を負う危険が非常に高い。
だからこそ、油断させる必要があった。
攻撃が躱されることがないほどの油断。
完全に自分の勝利だと、相手が思いこむ程の油断が。
絹旗の策は、見事成功した。
441 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:35:53.06 ID:w5dXPW9J0
絹旗「しっかり一撃超かましてやりましたね……あれでくたばってくれてたら嬉しいんですが」ポイッ
絹旗は、つけていた腕輪を外し、大聖堂の入口付近へと投げ捨てた。
現時点で、万が一ジャミラスが復活したら、窒素装甲を集中させた状態は自殺行為と判断したからだ。
インデックス「あんな一撃喰らったら、さすがにもう立ち上がれないかも……」
インデックスは勝利したと思っているが、絹旗は、少し思うところがあった。
先程の一撃は、体重の乗ってない状態での攻撃なので、言わば手打ち。
威力こそ、腕輪のおかげで跳ね上がっているが、本来の威力とは天と地の差のハズである。
つまり。
442 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:39:10.46 ID:w5dXPW9J0
ジャミラス「惜しかったなぁ……ホント惜しかった。死ぬかと思ったけどなぁ」ユラァ ガラガラッ
瓦礫の中からジャミラスが立ち上がる。やはりジャミラスは耐えていた。
手打ちの能力頼みの技で倒せるほど、甘い相手では無かったのだ。
ジャミラス「さてと……そろそろ手詰まりかな?嬢ちゃんたち。俺ももうボロボロだからそろそろ終わらせたいんだが」
ジャミラスが身体中に、魔力を充満させ、炎のオーラに包まれる。
炎の魔術で、己の格闘能力を底上げさせたようだ。
443 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:41:28.39 ID:w5dXPW9J0
絹旗「どうやら……ここまで見たいですね……私達。
旅掛パパとの約束、果たせなかったです……」
インデックス「とうま……ごめんね……助けに行けなくて」
2人の少女は、諦めたようにダランと力を抜く。
実際、諦めてしまったのだろう。知恵を絞り、能力を限界まで使ってもこの魔物は倒せなかった。
もはや2人に勝機は見出せなかった。
「諦めたら試合終了です!!!セリフ、使わせてもらいますよ?浜面さん!!」
一人の少女が、大聖堂入口に立っていた。
444 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:42:56.17 ID:w5dXPW9J0
ジャミラス「オイオイ……また嬢ちゃんが増えたのかよ。3対1とか勘弁してくれよ……」
ジャミラスは大聖堂入口に立つ少女へと注意を向ける。
ふと見ると、何やら違和感を感じる。
少女の右腕が、歪んで見えたのだ。
何かとんでもない量の大気が圧縮され、目に見えるほどになっているような……圧縮?
更に注意深く、右腕を観察する。やっぱりだ。
ジャミラス「嬢ちゃんよ……どこで手に入れやがったよその腕輪」
445 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:44:46.82 ID:w5dXPW9J0
「これですか?普通にこの入口らへんに落ちてましたけど?
これ便利ですよねー。つむじ風程度の私の能力が、どんどん圧縮されて、ついにはこんな風になっちゃうんですから」
先程、絹旗が入口周辺に投げ捨てた、能力を一点集中させる力を持つ腕輪をつけた少女が、野球の投手のように腕を上に構える。
「『空気使い』<エアロマスター>佐天涙子。第一球……」グググッ!
「投げましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」ブンッ!!
ギュォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!!
446 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:46:29.37 ID:w5dXPW9J0
大量の大気を圧縮させた風の塊が、ジャミラスに向かって放たれた。
塊は、ジャイロ回転を描きながら、一直線に向かっていく。
ジャミラス「冗談じゃねーぞぉおこの野郎ぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!!」バッ!!
ジャミラスはボロボロになった両手を前に突き出し、風の塊を受け止める。
風圧が、かまいたちのように、手を斬り裂きながらも、徐々に塊は勢いを弱めていく。
佐天「ヤァァァァァァァァァァァァァァァアアアッ!!!!」ブンッ
ガキィィィィィィィィィイインッ!!!
風の塊が、完全に消えないうちに
佐天が、先ほどフェティッシュにトドメを刺したように、全力で剣を振る。
447 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:48:43.84 ID:w5dXPW9J0
しかし、ジャミラスは片手で剣を受け止めた。間違っても女の剣に斬られるような相手ではない。
ジャミラス「いきなりやってくれんじゃねーか嬢ちゃん!!俺が一から躾けてやろうかぁ!?」グググッ!!
佐天「やっぱりまだ私には無理だったみたいだね……ま、そこは素直に認めて次に活かそう。そんで……」
「私ばっかりにかまけてるけど、そちらの子は放っておいてよかったのかなぁー鳥頭くん?」ニヒッ
佐天が、ジャミラスの背後を見ながら無邪気に笑う。
448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:51:39.33 ID:w5dXPW9J0
ジャミラスは気づいた。目の前の少女には、既に腕輪が外されてることに。
ジャミラスは気づいた。あの黒いドレスの少女が、自身の背後にいることに。
ジャミラスは気づいた。再びあの力で自分が殴られることに。
ジャミラス「……やっぱりよぉ?3対1はしんどいと思わねぇか?嬢ちゃん」ハァッ
ヤレヤレと言いたげに、ジャミラスは肩を落とす。
絹旗「それは超同情しますよ鳥頭。浜面がいれば、仲間にしてあげて欲しいとこですが……あいにく不在ですからね。
だから……」グググッ!
絹旗は、腰を落とし、力を溜めている。
「夜空を彩る超汚ねぇ花火になりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!」ブンッ!
ドゴォォォォオオ!!
449 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:54:40.68 ID:w5dXPW9J0
シンプルな破壊音が大聖堂に鳴り響く。
ジャミラスの姿は既にない。
天井付近の壁には、ジャミラスのシルエットがしっかりと残っていた。
絹旗「あー……もう一歩も動きたくないです。超疲れました」ダラーン
インデックス「とうまを探しに行きたいけど……今は動けそうにないんだよ」ダラーン
佐天「なんて破壊力なんだろ……全く、勇者への道程はまだまだ遠そうだねぇー。ま、じっくりやるとするか」ハァッ
絹旗の窒素装甲集中型パンチを見た佐天は、溜息をこぼす。
しかし、その顔には全く悲壮感が見当たらない。
彼女は、今宵だけで、心も身体も、能力も格段に成長したのだ。
今はこれでいい。
絹旗「あ……そういえば超助けていただいてありがとうございました。ここの兵士さんですか?」ダラー
佐天「ん?あぁ、そうですね。今はこの国の兵士です。いつか、勇者として旅立ちたいですけどね」
絹旗「やっぱり兵士さんだったんですね。勇者を超目指してるんですか。お名前は?」
「あ、あぁ。紹介がおくれました……私は佐天涙子。
勇者『浜面仕上』の一番弟子です!!」
450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 19:59:05.18 ID:w5dXPW9J0
ジャミラス戦終了です。
ようやく絹旗の奥の手がだせました。
ようはゴンさんのグーです。
だって、絹旗の窒素装甲って、ハンターハンターのアレそっくりじゃないですかー
続きは、多分23時までには投下します。
寝落ちしなければですが。
451 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/22(土) 20:06:15.83 ID:+uYyeGRAO
乙
佐天さんかわいい
俺様やムキムキはどっちサイドなんだろ
452 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/22(土) 20:17:19.98 ID:vXNJcrub0
乙
インさん召喚術まで…
イカ娘召喚を期待しよう
453 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:47:33.62 ID:w5dXPW9J0
1です。締めとして軽めに投下しときます。
>>451
どっちかは未定ですねー。登場は大分後になるはずなので。
一応ある程度は、原作の流れにそって、人を出そうとしてます。
原作はアニメをYouTubeで見た以外、ほとんどわからないので駒場以降はマジでヤバイですが。
>>452
イノケンティウスは召喚になんのかな?
454 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:49:30.66 ID:w5dXPW9J0
東エリア 市場
グラコス「さぁて……どこにいったのかなぁ?小娘よぉ。我から逃げられると思っておるのかぁ?」ズルッ、ズルッ
這いずり回るような音を出しながら、半魚人のような姿の魔物、『グラコス』が市場を見回している。
その身体は、5mほどの巨漢であり、かなり筋肉質なため、更に大柄に見える。
そして、魚介類特有の粘液がまとわりつき、体表はヌメヌメした感じになっていた。
その為、グラコスの通った後は、ヌメヌメした液体が道にこびりついている。
455 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:50:48.73 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「……さっきから『逃げられると思っておるのかぁ』って言ってるけど全然検討違いの方向探しているわけよ、あの半魚人。
素直におっちゃん達と一緒に、逃げておけばよかったかなぁ」ハアッ
市場の建物を転々としながら、フレンダはグラコスから逃げ回る。
フレンダ「一応、いろんなとこでチョコチョコ仕掛けてみたけど……いかんせん、あんな巨体に通用するほどの火力がないわけよ。
早くあの店に行って、いろいろ仕入れないと」ゴソゴソ
456 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:53:50.51 ID:w5dXPW9J0
フレンダが通る道や民家には、ワイヤートラップや、有線式の爆弾が所々仕掛けられていた。
トラップ・爆薬の達人であるフレンダならではの手際の良さで、設置の時間が短く、グラコスに見つからずにスムーズに仕掛けられていく。
フレンダ「目的の店はと……あ、やっと見えた!レッツゴーなわけよー♪」ソロリソロリ
フレンダは、忍び足でゆっくりと目的地へ向かう。
足音一つさせず、中々の隠密性が高い行動であった。
ここまで、グラコスに全く気づかれぬことなく、ふと、ヌメヌメした道の上に足が着いた瞬間にそれは起こった。
457 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:56:22.23 ID:w5dXPW9J0
パキパキパキィッ!!
フレンダ「痛ッ!!何か今足に……何これ!?」
甲高い音が響き渡り、痛みを覚えた足元をフレンダが見ると、地面のヌメヌメが凍てつき、小さな氷のスパイクとなって、足を傷つけていた。
グラコス「かかったなぁ、小娘よー」ジッ
グラコスが、遠くからこちらを見つめている。
その手に持つ三つ又の槍がこちらへ向いているのがわかった。
フレンダ「罠にかけるつもりがまんまと引っかかったってわけよ!!」パキャッ!ダッ!
フレンダが凍てついた地面から離れ、素早くその場から離れる。
瞬間、グラコスの三つ又の槍から、大量の氷柱が撃ち出される。
458 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:58:08.32 ID:w5dXPW9J0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
フレンダ「これはマズイってわけよー!!!えっと何かいいもの何かいいもの……」ゴソゴソ、ポイポイッ
某劇場版青ダヌキのように、焦ったフレンダが身体中から色んなモノを落としながら逃げる。
フレンダ「これでもない、これでもない……あったー!!つ『煙幕弾ー』」ノブヨ
ボウンッ!
モワモワ……
フレンダ「三十六計、逃げるがなんちゃらってヤツなわけよー!!!!」ダッダッダッダッ!!
フレンダは、煙幕を張り、ひたすら逃げる。
煙幕の先へ闇雲に何十本か氷柱を放ち、グラコスは三つ又の槍を戻す。
グラコス「逃げたか小娘ぇ。だが、多少は傷をおったみたいだなぁ。次は当ててやるぞぉ」ズルッ、ズルッ
再びグラコスは市場を徘徊し始めた。
459 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 22:59:42.36 ID:w5dXPW9J0
市場 服屋店内
フレンダ「あー、痛い痛い……自慢の脚線美に傷がついちゃったってわけよー」シクシク
フレンダは煙幕弾を使ったあと、全速力で走り、近くにあった服屋に隠れていた。
フレンダ「大体、このドレス着たまんまだと動きにくいってわけよ!!ちょうど服屋出しそこのマネキンから服を拝借ってわけよ」ゴソゴソ
フレンダは、先程まで着ていた大胆なスリットの入ったドレスから一転、店の金髪マネキンが着ていたカジュアルな、ジーンズスタイルに着替えた。
460 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:01:23.60 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「さーて。仕切り直しなわけよー。どうにかあの店までいけば、『アレ』で火力は足りるかもしれない。
問題は、どうやってバレずに行くか。あのヌメヌメを踏めば、たちまち凍てつき、音が鳴るってわけよ。
そして、『アレ』を有効活用する位置にどーやって半魚人を誘導するかってわけよ」ウーン
この服屋の近くにあるのは料理屋、メガネ屋、薬屋。
フレンダが今所持しているのは、ロープ、ワイヤー、手作り手榴弾、オイル。
フレンダ「んー。どうにか足止めできるやり方はないものか……ん?」
フレンダは脱ぎ捨てたドレスをふと見る。
しばらく考えたあと、フレンダはニヤリと笑った。
461 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:03:31.90 ID:w5dXPW9J0
ズルッ、ズルッ
グラコスは、変わらず市場の周辺を這いずり回っている。
フレンダ「セット完了……あとは慎重に進んでいくだけなわけよ……私が先に見つかればGAME OVER、フレ/ンダの出来上がりなわけよ」
フレンダがゆっくりと慎重に目的地まで進んでいく。
5分後
グラコス「中々尻尾を現さぬなぁー小娘ー。どこかに隠れておるのかー?」ズルッ、ズルッ
相変わらず、グラコスは市場周辺を這いずり回っている。
自身の表皮を覆うヌメヌメが、市場の道という道を覆い尽くそうとしている。
このまま時が経てば、一歩外に踏み出しただけで、踏むと氷結するヌメヌメにより、音で感知されることになるだろう。
462 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:05:02.85 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「(あと少し……5…4…3…2…1……)」
パキパキパキパキィッ……
服屋の近くの道で、何かが凍てついたような音が響いた。
グラコス「そこか小娘ぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!!」バッ!!
グラコスが三つ又の槍を天にかざす。
たちまち服屋周辺の空が小さく歪み、歪みから氷柱が降ってきた。
ドドドドドドドドドッ!!!
音が響いた周辺が、氷柱に覆われた。
463 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:06:28.15 ID:w5dXPW9J0
ズルッ、ズルッ、ズルッ、ズルッ
ゆっくりと服屋の近くまでグラコスが近づいて行く。
グラコス「手応えありだぞぉー小娘ぇー。さて、どうなったことやらぁー」ズルッ、ズルッ
氷柱に覆われた中にグラコスは見つけた。
グラコス「おおー、命中したようだなぁー、さすが我の魔術よ」ズルッ、ズルッ
氷柱に覆われた中には、赤い、煌びやかなドレスを着た人間が倒れていた。
氷柱をまともに喰らったようで、ピクリとも動いていない。
グラコス「フッフッフ、待っておれ。今我が直々にトドメを刺してやるからなぁー」ズルッ、ズルッ、ズルッ
464 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:08:13.72 ID:w5dXPW9J0
「ッ!?」
倒れている人間の近くまで行くと、グラコスは気づいた。
これは……人間ではない。
赤いドレスを着てはいるが、肌の見えている部分は真っ白で、質感は滑らかだが人間味が無く、まるで人形……というかマネキンだった。
側には料理屋の耐火鍋に並々と入れられたオイルが、静かに火を放っており、マネキンを直前まで支えていたであろうロープが焼き切られていた。
グラコス「小娘が……小娘ごときが我をコケにしよってから……」プルプル
465 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:10:41.50 ID:w5dXPW9J0
フレンダは、自身が目的地に行くまでに、グラコスの注意を引く為
服屋のマネキンに自身が着ていた服を着せ、ロープでヌルヌルの道の上に落ちるように吊るし
料理屋の厨房から耐火鍋を拝借し、オイルを注ぎ、火をつけた。
あとは、時間が経てば、ロープが焼き切れ、ドレスを着たマネキンがヌルヌルの上に落ち、グラコスが勘違いしてマネキンに攻撃を加えるという算段だ。
案の定、グラコスは引っかかり、トドメを刺すためにマネキンに近づいてしまった。
466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:12:19.94 ID:w5dXPW9J0
グラコス「小娘がぁぁぁぁぁああ!!!貴様もこの人形と同じように!!バラバラにしてくれるわぁぁぁぁぁああ!!!」ブンッ!!
グラコスは人形をバラバラにしようと、三つ又の槍を構え、人形に一気に近づいて行く。
その時、グラコスは、何かに引っかかったような触感を感じる。
ピンッ!
何かが外れたような音が響いた。
グラコスが辺りを見回していると、次の瞬間
ドォォォォォォォオオオオンッ!!!!
グラコス「ガァァァァァァァアアアアッ!!!!」ドサァッ!!
グラコスの足元(足?)で爆発が起こり、グラコスはその場に転倒した。
フレンダは、激昂したグラコスが、人形を自らの手で壊そうとすると考え、周辺にワイヤーを張り、自作の手榴弾に繋げていたのだ。
案の定、グラコスは引っかかった。
467 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:14:08.91 ID:w5dXPW9J0
グラコス「小娘ぇぇぇぇぇえええ!!!貴様どこにいるのだぁぁぁぁあ!!!」
更に激昂したグラコスは叫び続けるが、またもや違和感に気づく。
クンクンッ
グラコス「(何の匂いなのだコレは……何やら異臭が……あの建物からか?」
グラコスは手榴弾の爆発によって、壁が半壊した建物をじっと見る。
その店は料理屋である。
店から漏れている何かが、ロープを焼き切るために使われたオイルの火に引火した。
ドォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!
先ほどの手榴弾とはまた違う、大きな爆発がグラコスを襲った。
468 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:16:50.41 ID:w5dXPW9J0
ダッダッダッダッ
フレンダ「どうやらあのバカ半魚人、全部引っかかってくれたみないなわけよー」プークスクス
大きな爆発音を聞き、チャンスだと言わんばかりにフレンダは市場を走る。目的地は既に目の前だった。
手榴弾の爆発のあとグラコスは、あらかじめフレンダが全開にしておいた
料理屋のガス栓から漏れた大量のガスが、最初の爆発で店から漏れ
ロープを焼き切るための火に引火した爆発に巻き込まれ、倒れ伏していた。
フレンダは、三重の罠をしかけていたのだ。
最悪、最初のマネキンにさえ引っかかってくれたら何とかなると思っていたが、まさか全部引っかかってくれるとは……半魚人の頭はあまりよくないようだとフレンダは考えていた。
469 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:18:43.42 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「さ、到着っと!!浜面が買ってた銃って武器。こんなかに火力のあるものがないかなぁー♪」ワクワク ゴソゴソ
コムスメェェェエエ!!キサマァァァァア!!!
ピンッ!
ドォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ!!!
グァァァァァァァァァァァアアアアッ!!!!!
どうやら、どこかでまた、グラコスが自分の仕掛けたワイヤートラップに引っかかったようだ。
逃げ回っている間に、チョコチョコと仕掛けておいたモノが、冷静さを欠いたグラコスが片っ端から引っかかっている。
470 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:20:01.92 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「このタイプの銃をこうして仕掛けておけば……
うん、数があればかなりダメージ与えられそうな訳よ。
そしてこのクソデカイのがあれば……ま、これでダメなら勝てないし、全力で逃げるしかないってわけよ」ゴソゴソ
ドォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ
ギャァァァァァァァァァァァァァアアアッ
また引っかかっているようだ。
どうせなら、そのまま仕掛けたトラップだけでくたばってくれ。
フレンダは切実にそう思った。
471 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:23:09.43 ID:w5dXPW9J0
20分後 04:30
フレンダ「……よし、準備完了。あとはこの通りにあの半魚人がくれば……てかアイツ今どこにいるわけよ?
あの後も散々トラップに引っかかってたみたいだけど」
ドゴォォォォオオ!!!!
突如、フレンダの遥か前方にある建物が吹き飛ぶ。
グラコス「見つけたぞ小娘ぇぇぇぇぇえええ!!!!待っておれ!!今すぐ刺し殺してくれるわぁぁぁぁあ!!!!」
ズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリッ!!!
グラコスが血だらけ、焦げ焦げで、鬼の形相でこちらを睨みつけ、もの凄い勢いで迫ってくる。
472 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:25:23.95 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「いやー……自分で引っかかりまくったくせにブチ切れてるわけよ……」ダラダラ
「まぁ、都合よくこの通りに現れてくれたわけだし……いっちょ最終決戦といきますか!!」ガチャッ!!
フレンダは、銃器屋の名物。どデカイ、ガトリングガンの銃座に座り、グラコスを狙う。
フレンダ「かかってこいってわけよー半魚人!!おっちゃんの形見で身体中穴だらけにしてやるわけよ!!」ジャキッ!!
ダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!
銃器屋の形見ではないが、巨大なガトリングガンが火を吹いた。
473 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:28:14.90 ID:w5dXPW9J0
もの凄い勢いで発射されていく弾丸が、次々にグラコスに命中していく。
分厚い皮膚にどれくらい効いているのかはわからないが、撃たれながらもグラコスはこちらに向かって突進してくる。
ピンッ!!
パララララララララララララララララッ!!!!!
ピンッ!
ドォォオン!!!
突進してくるグラコスは、フレンダが仕掛けたワイヤートラップに全て引っかかっている。
銃器屋にあったサブマシンガンやショットガンに繋がったワイヤーに引っかかると、目標に向かい発砲する簡単な仕組みである。
置いてあった全ての銃器を使い、四方八方から、一斉射撃を行うことで、擬似的に軍隊VSグラコスの図式を作るが、いくら撃たれてもグラコスは止まらない。
474 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:30:06.68 ID:w5dXPW9J0
グラコス「ォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!」
ズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリッ!!!
ピンッ!
ドォォオン!!
ドォォオン!!
パララララララララララララララララッ!!!
フレンダ「倒れろ倒れろォォォォオオオオオオ!!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!
たった1人で、壮絶な銃撃戦を行っているフレンダだが、グラコスは血だらけになっても止まらない。
とうとう、お互いの距離は残り100mほどになった。
フレンダ「どんだけタフなわけよー!!!!いい加減に倒れなさいよー!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!
475 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:32:10.08 ID:w5dXPW9J0
グラコス「ガァァァァァァァアアアアッ!!!!!」
ズリズリズリズリズリズリズリズリズリズリッ!!!
もはやグラコスに理性があるかは判断できない。
目の前の散々自分をコケにした少女をバラバラに。それのみを考えていた。
グラコスが、フレンダが地面に描いた白線部分を通過する。
フレンダ「タイムリミットってわけよ!!!脱出脱出ー!!」バッ!
自分で決めた脱出ラインの通過を確認したフレンダは、銃座から離れ、全力で店から離れる。
グラコス「逃がすかコムスメェェェエエ!!!!!!」
グラコスとの距離が20mほど。グラコスはフレンダがいた銃器屋の側を通り抜ける。
ピンッ!!
476 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:33:51.84 ID:w5dXPW9J0
またもワイヤートラップに引っかかる。グラコスは気にも止めない。
どうせまた銃撃がどこかからくるだけだ。
気にせず進めばよい。グラコスはフレンダを追い続ける。
瞬間、市場が光に包まれた。
凄まじい爆音。
凄まじい熱風。
凄まじい衝撃。
フレンダが最後の最後にと仕掛けたトラップがグラコスを捉えた。
フレンダ「市場にあったありったけの火薬を集中的に、ピンポイントで仕掛けてやったってわけよ。
これが今出来る私の最大の攻撃ってわけよ……」ハァッ、ハァッ
自身を囮にし、最後の爆発から逃げるために全力で走ったフレンダの息が上がっている。
477 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:35:38.80 ID:w5dXPW9J0
ゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオ……
フレンダが爆薬を仕掛けた場所には、半径10mほどの火柱が上がっている。
広範囲に爆破させるのではなく、一箇所にエネルギーを集中させるように配置したのだ。
いくらあのタフな半魚人と言えどひとたまりもないだろう。
フレンダ「はぁ……やっと私の活躍が皆の目に止まるわけよ。ちょーっとやり過ぎたから後でおっちゃん達に怒られるかもだけど」
「オイ、テメェかァ?店の壁を吹き飛ばしてくれやがったのはァ?」ズズッ
478 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:38:15.61 ID:w5dXPW9J0
ビクッ!!
背後から突如、怒りに包まれた静かな男の声が聞こえて来た。
慌てて背後を振り向くフレンダ。
振り向いた先には、真っ白な……驚きの白さを誇る
見た目だけでは男だか女だかわからないほどの美形で細め
てか華奢な赤目の旅人風の男が、コーヒーカップを片手に、建物の中から座ったまま、こちらを睨んでいた。
フレンダ「ま……まだ避難してなかった人がいたの?
てか外であんだけ暴れてたのにそんなノンビリコーヒータイムって……何考えてるってわけよアンタァァァァアア!!!」ウガー
旅人「逆ギレですかァァ?クソアマがァ
どーしてくれんだよテメェ。
せっかくマスターどっか行っちまったし、コーヒー自分で入れりゃあ飲み放題、ついでに今夜の寝床もGETの計画だったのによォ。
器材壊れるわ、壁はぶっ壊れて外から丸見ェだわ。
せめて器材だけでも何とかしろやァァァア、くそアマァァァァアア!!!」ダンッ!!
479 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:40:25.47 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「なっ!!アンタねぇ!!
自分の命の恩人に何てこと言う訳よ!!
私があの半魚人を知恵振り絞って倒してなきゃ、今頃アンタみたいなモヤシなんかねぇ!!」
ォォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!!
ビクッ!!
フレンダ「この叫び声……まさかあの半魚人まだ……」
旅人「誰がモヤシだコラァァァァアア!!!
あんま調子こィてっと血液逆流させんぞテメェェェェェエ!!!」ピキピキッ!
480 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:42:37.71 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「血液逆流!?何よそれ怖い!!てか今の叫び声聞こえなかったわけ!?
早くここから逃げないと、とんでもないヤツがココに……」
ドゴォォォォオオ!!!!
グラコス「見つけたぞ小娘ぇぇぇぇぇえええ!!!!
最後まで我を手こずらせおってぇぇぇぇぇえええ!!!バラバラにしてくれるわぁぁぁあああ!!!」
旅人の背後から、店の天井を突き破り、血だらけ黒焦げのグラコスが姿を現す。
フレンダ「渋と過ぎんのよアンタはァァァァアア!!!!
そこのモヤシ!!アンタはさっさと逃げて!!ここは私が何とか……」
旅人「テメェ……またモヤシっていいやがったなァ?ふざけんなよォ!?これでも毎日腕立て20回、腹筋30回死ぬ気でやってんだよコラァ!!細マッチョって言ェや細マッチョってヨォォォォォオオ!!」
481 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/22(土) 23:43:38.68 ID:aR5e7TUEo
細マッチョwwwwwwwwww
482 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:45:04.37 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「何でモヤシにだけ喰いついてくるってわけよォォォオオ!!!
しかも少ないわよ筋トレ!!やっぱモヤシよアンタ!!
てかさっさと逃げなさいってわけよ!!後ろみなさいよ後ろぉ!!」
旅人「アァ?後ろだァ?……あーそういうことかァ……中々やるじゃねーかテメェ。アレだろォ?
振り向かせようと必死で叫んでるけど絶対に振り向かない伝説の芸人技だろォ?
イイねイイねェェェェエ、最高だねェ!!
まさか俺があの伝説の技を実践することになるとはよォ?愉快にノッてヤロォじゃねーかァ!!!」
グラコス「その小僧も貴様の仲間かァァァァアア!!
ちょうどいい!!まずは貴様の目の前で、コイツを叩き潰してくれるわァァァァアア!!!」ググググッ
フレンダ「モヤシ!!後ろォ!!後ろォォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!!!」ユビサシ!
旅人「ァアン?アンだって
ブン!!
ドゴォォォォオオオオオオオオ!!!!
483 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:47:34.86 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「あ……ああ……」パクパク
フレンダの目の前にいた旅人が、グラコスの三つ又の槍によって叩き潰され 、砂埃が辺りに舞う。
グラコスは再度、槍を構え、フレンダへと狙いを定める。
グラコス「クククッ……次は貴様だぁ、小娘ぇぇぇぇぇえええ」ユラァ
ピキピキッ
パキィィィィィィィィィィインッ!!!
グラコス「…………は?」
突如、グラコスの三つ又の槍が、前触れもなく、粉々に砕け散った。
フレンダ「な、な、何が起こってるわけよ……」
砂埃が晴れてくると、次第に人影が見えてきた。
484 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:49:51.48 ID:w5dXPW9J0
フレンダ「何でアンタ生きてる訳よ!!!」
旅人「………………ァア?ァんだってェ?」
485 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:51:52.34 ID:w5dXPW9J0
グラコス「小僧ォォォォォォォォオオオ!!!貴様ァァァァアア!!!」ブンッ!!
グラコスが自身の大きな拳を旅人に振り下ろす。
キィンッ!!
ブシュゥァァァァァア!!!
グラコス「ガァァァァァァァアアアア!!!!!な、何故我の拳がぁぁぁぁああ!!!」
叩きつけたグラコスの拳が、くの字に曲がり、恐らく骨が粉々に砕けているようだ。
標的の旅人は特別何かした動きはない。
旅人「オイオイ……何だなんだ?何ですかァァァァァア?
あのコントじゃ後ろのヤツは危害加えちゃいけねェハズなんだがなァ?ちゃんと練習してきたのかヘボ役者ァァア?」クルッ
旅人は、とうとう掟破りの後ろ振り返りを行ってしまった。
486 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2012/09/22(土) 23:55:57.52 ID:w5dXPW9J0
旅人「チッ、振り向いちまった……俺もまだまだってわけかァ……
やっぱあの人は伝説だなぁ。俺なんかじゃまだ実践しきれなかったってわけだァ……」ガックシ
旅人は割りと本気でガッカリしている。
旅人「で……暗黙のルールを破った罰はどうすっかなァ?サァァアカァァアナァァアクゥゥゥゥゥゥン?」スッ
旅人はそっとグラコスに手を添える。
グラコス「ガァァァアアア……こ、小僧。貴様は一体……」ガタガタ……
旅人「罰ゲームだァ……干物になって反省しなァ。魚クゥン」グッ!!
ブッシャァァァァァァァァァァァアアアアア!!!!!
グラコスの、全ての穴という穴から、大量に血液が勢いよく噴き出す。
487 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/22(土) 23:58:08.05 ID:w5dXPW9J0
市場には血の雨降り注いでいた。
フレンダ「あ、あ、あ、悪魔………」ガタガタ…
フレンダは血の雨に打たれ、震えながら、その言葉を出した。それしか、彼を言い表せなかったのだ。
血の雨が降っても、彼には一切降りかからない。まるで、雨が彼を避けるように動いていた。
旅人「アァ?俺は悪魔なんかじゃねェよ」スッ
旅人はフレンダの方を見て答える。
「悪魔は3分の1だけだァ。残りは、天使と人間。
名前は、一方通行<アクセラレータ>ってんだァ。わかったらさっさと豆とコーヒーメーカーを調達してきなァ、クソアマァ」
488 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 00:01:29.77 ID:ru55bj8l0
今日の投下終了です。
もう眠いので超寝ます。
また明日、お会いしましょー!!
489 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/23(日) 00:04:38.76 ID:he7UqW5AO
乙
このセロリはなんか愛くるしいなww
上条とケンカップル結成いけるぜ。腐的な意味ではなく
490 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/23(日) 00:16:54.48 ID:WF5Ad1qx0
乙
一方さんが志村リスペクトだと
メルヘンさんはまさかちょっとだけょの人
リスペクトに…
491 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/23(日) 05:25:49.63 ID:08vV1XbIO
原作読んでないに飽き足らずアニメは無断アップされたやつを視聴したとか…
なんか内容関係なしに読む気失せる
492 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/23(日) 05:45:06.88 ID:08vV1XbIO
あと禁書をssでしか読んでないやつにありがちな一方のとりあえず語尾伸ばしとけばいいかみたいなのはなんなんだろうな
ぶっちゃけシリアスな場面でこれやられると気が抜けるどころの話じゃないし
493 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 20:59:08.57 ID:ru55bj8l0
こんばんわ、1です。
今日は少なめですが、一応ゆっくりと投下しときます。
>>489
愛くるしいというか残念というか……今思えば、このSSは強いヤツほど初登場時が残念な傾向がw
>>490
ドリフは伝説ですからねー。生で見たことないけど。
>>491
>>492
その疑問にお答えしましょう。
このSSはほぼノリで作られています。
494 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:04:53.45 ID:ru55bj8l0
北エリア 住宅街
ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
アクバー「ぬぅ……この力、何という娘だ!!」バッ!!
アレイスターの刺客、アクバーは、絶え間無く襲いかかる『原子崩し』の雨を避け続けていた。
麦野「アッハッハッハッハッハッハ!!!オラオラァ!!
さっさと逃げねぇと自慢の肉体美、穴だらけにしちまうぞゴリマッチョメンがよォォォォォォォォオオオ!!!!!」バシュウッ!!
間違いなく、主人公側の吐くセリフじゃないセリフを吐いている
見事なプロポーションかつ、見るものを惹きつけるドレスを着こなしている女性『麦野沈利』は
いわゆる最高にハイってヤツになっていた。
495 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:10:07.49 ID:ru55bj8l0
原子崩しを相手の頭上に放ち、空中から雨のように原子崩しを降らせ、麦野は、アクバーを追い詰めていた。
しかし、本来原子崩しにこのような力はない。
ならば、なぜこのようなことが出来ているのであろうか。
その答えは彼女の右手にあった。
古代に伝わる神話に登場する月の女神。また、狩猟の女神でもある名を持つ霊装『アルテミス』(DMC)。
第一の街を出発する前に、教会の戦士、神裂からもらった籠手のような銃のような、よくわからないもの。
この霊装が、麦野の能力『原子崩し』の力を最大限に引き出している。
496 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:14:10.70 ID:ru55bj8l0
元々は、魔力を使用者から吸い上げ、魔力を圧縮、形成することで
魔力の矢を発射する霊装だったのだが、魔力の矢の代わりに『原子崩し』を発射することで
比較にならないほど、威力、戦略性がハネ上がった。
先ほどから麦野が発射している、雨のように原子崩しを降らせる技『アシッドレイン』もアルテミスならではの機能により発現している。
麦野「ホンットいいモノくれたわね、あの巨乳侍。これで私の能力は次の段階に進めたわ。
覚悟すんのね、アンタ。
アレイスターの刺客だかなんだか知らないけど、私達の敵は皆殺しにしてあげるわよ?」チャキッ
アルテミスを前に突き出し、アクバーへと照準を合わせたまま、麦野は話かける。
497 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:18:49.84 ID:ru55bj8l0
麦野「だいたい何で私達が狙われんのよ。
上条みたいな超レア超強力な能力を持つ勇者ならともかく、私らみたいなその他大勢なんざアレイスターには興味ないんじゃないの?」
アクバー「フッフッフッ。このアクバーと互角に渡り合い、自分をその他大勢とは……強気なクセにやけに謙虚なものだ。
アレイスター様の考えなどワシにはわからぬよ。
ただ、任務の成否はどうでもよい。幻想殺しだけは殺すな、っとワシとデュランだけは言われたがな」
麦野「へぇ……ということは、上条はそっちにとっても超重要人物ってことかしら?敵にも味方にもモテモテね、アイツ」
498 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:20:33.02 ID:ru55bj8l0
アクバー「まぁ、実際の目的はわからんよ。そんなことは知らずともよい。
ジャミラス、グラコスと当たった者はわからんが、ワシとデュランに当たった者は確実に死ぬのだからな」スゥッ……
アクバーが、体を脱力させながら、何やら集中している。
麦野「私が死ぬ?アンタこの状況分かってんの?私に押されまくってたじゃないのって……なっ!?」ビクッ
麦野は気づく。
アクバーから、とんでもない力が発せられていることに。
しかも、先ほどまでは、初老のマッチョメン。という感じの見た目だったが、若干若返っているように見えた。
アクバー「力を……力を解放していこうか……100年ほど時を遡ることにしよう……」シュゥゥゥゥゥゥゥ……
499 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:24:57.79 ID:ru55bj8l0
アクバーは別に手を抜いていたわけではない。あの状態ではアレが全力だったのだ。
しかし、今の状態では違う。先ほどまでとは桁が違う。
麦野の思考は、一気に臨戦態勢に入った。
アクバー「娘よ。少し……我は嘘をついていたな。先ほどまでの我なら、確かにケルベロスより少しだけ上の実力と言ったところだ……」コォォォォォォオオ
魔界の住人には、ランクというものがある。
GからSSSランクまでに、実力で分けられているのだが、ここで今までのモンスター、魔族達をまとめてみよう。
スライムはG
ケルベロスはBプラス
グリフォンはD
アイアンゴーレムはC
アウレオルス・イザードはAマイナス
ジャミラスはBマイナス
グラコスはB
ここまでは、既に撃破済みである。
こうして見ると、通常の人間の能力者などが、数人がかりで何とか倒した相手はBが限界である。
上条当麻や一方通行のような『例外』を除いてだが。
500 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:27:30.41 ID:ru55bj8l0
ここで本題に入る。
デュラン A
アクバー A
一軒、ケルベロス、グラコス、アウレオルスなどより、少しだけ格上に思えるが現実は違う。
これはデュラン、アクバー共に、通常時のランクである。
すなわち、今のアクバー、後に描かれる『力』使用時のデュランはSランクに跳ね上がる。
たった一つのランクの差。
これが、魔族にとってほとんどの者が超えられず、相対する人間にとっての絶望的な差となる。
麦野「今のアンタなら……ワン公は眼中にもないってところなのかしら?タチの悪い冗談であってほしいわね」
アクバー「……それが事実……それが現実なのだ。
娘よ。貴様らの信じる神への祈りはすんだか?まだならば、待っててやろう」コォォォォォォオオ
501 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:31:50.22 ID:ru55bj8l0
アクバーの魔力が高い位置で安定してきたのが何と無く感じられる。
若返りのようなものが完了したのだろう。ワンランク上の圧倒的な圧力が麦野にヒシヒシと伝わる。
麦野「いいえ……私は神様には祈らないの。
こんなクソッタレな時代に生まれたことを憎んでるからね……普通の女の子でいられたらと何度思ったことか」チャキッ
麦野が、アルテミスに魔力を充填する。
どうやら、最初から飛ばしていくようだ。
麦野「だけど、勇者に選ばれたのならそれはそれで仕方ない。
大事にしている奴等を守れる力があるなら、存分に使わせて貰おうじゃない。その為の力なのよ、コレは」
502 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:33:42.84 ID:ru55bj8l0
アクバー「……運が無かったと諦めるのだな。
貴様に勝機など一筋も残されておらぬ。大人しく裁きを受け、現世の罪を洗い流し、来世で幸せに暮らすがよい」スッ
アクバーが前に突き出した右手から、魔力の塊が出現する。
麦野「来世なんざ知らねぇなぁ……アタシは今を生きる以外考えねーんだよ!!テメェをぶちのめして生きる今をなぁ!!」ジャキッ!!
麦野がアルテミスをアクバーに向け、今、第二ラウンドが始まろうとしている。
503 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:41:46.49 ID:ru55bj8l0
鏡の世界 舞踏会場 04:40
上条「クソッ。ここからどうやって出ればいいんだ!!」ダンッ!!
相変わらず、優雅な音楽が流れるこの世界で、上条当麻は憤っていた。
共にこの鏡の世界に入った、アウレオルス・イザードを撃破したのはいいが、この世界から現実に戻ることができない。
試しに、この世界へと入る時に使われた鏡を右手で触ってみるが、変化はない。
この鏡の世界は、幻想では無く、実際に存在する並行世界のようなもの。
その扉を開くも閉じるも、そういう力を持った能力者か、そこに倒れているアウレオルスしか行うことはできない。
504 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:47:32.00 ID:ru55bj8l0
上条「早く皆の元へ戻らないと……皆が狙われているんだ。助太刀に行かないと」
「まだ……まだ終わっておらぬのだぞ……幻想殺しの少年……」グググッ……
アウレオルスがゆっくりと立ち上がる。
傷は黄金錬成により治っているようだが、確実に力を消耗しているようだ。
上条「何だよ……まだやる気なのか?錬金術師」
アウレオルス「フフッ……我はもう貴様には勝てぬさ……そうイメージしてしまったからな」
アウレオルスの力は、簡単に言えば、究極の思い込みである。
そこに剣があると、強くイメージするから剣が現出する。そういう力なのだ。
したがって、相手に勝てないと少しでもイメージしてしまうと、もはや勝つ為に力を使用することは出来なくなる。
505 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:49:12.84 ID:ru55bj8l0
アウレオルス「勝つことが出来ぬ……それでも、貴様に対してやることは残されているのだ」シュンッ
アウレオルスが、上条の目の前から消えた。
かと思えば、一瞬で間合いを詰め、上条の頭を鷲掴みにする。
アウレオルス「我が主、アレイスターは言った。
万が一貴様に勝てぬようならば、貴様の失った記憶を少しでもいいから蘇らせろと。
もしくは、キッカケを与えろとな」グググッ
アウレオルスは上条の頭を鷲掴みにしながら話す。
上条「ぐっ……俺の記憶だと……そんなものに一体何が……」
アウレオルス「そんなものは知らぬ。私は主の命令を速やかに実行するのみ。
その後、貴様をこの世界に置き去りにし、『魔道書館』の少女を探すとしよう」
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:56:59.59 ID:ru55bj8l0
上条「!?て、テメェ……」グググッ
アウレオルス「無駄だよ少年。単純な力では、吸血鬼である我にはかなうまい。
さて、再び貴様の右腕が変化する前に始めよう。
『我が掴んでいる者の失われし記憶よ。再生せよ!!』」
カッ!!
上条「ガアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
アウレオルスが言葉を発した瞬間、上条が頭を抱え、苦しみだす。
ジタバタと抵抗するが、アウレオルスの拘束は決して外れない。
アウレオルス「さぁ、蘇るがいい。どんな記憶かは知らぬが、それが主の為となるのならば!!」
上条「ガアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
507 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 21:59:20.63 ID:ru55bj8l0
上条の頭の中で、記憶の断片がノイズ混じりで現される。
「ajjxnt当麻…ptxajw朝だぞ……twxup……食事にしようqtwk」
「あらあらpi
508 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 22:02:16.95 ID:ru55bj8l0
上条の頭の中で、記憶の断片がノイズ混じりで現される。
「ajjxnt当麻…ptxajw朝だぞ……twxup……食事にしようqtwk」
「あらあらpijmwma……jtp麻さんったらjtwtptお弁当つけpuljwgmどこuwnですか?」
上条「(誰だこの人達は!!顔がよく見えないけど……温かい感じが……)」
断片的な映像は続く。
「そうかgttnjnwせだったvkmnjtjt……当麻、私はpuvlltmjg」
「pujlwgp当麻さん……あなたはとてもjtlgmい子なの」
ノイズが徐々に晴れていく。
ようやく声の人物の顔が見れそうだ。
509 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 22:04:31.13 ID:ru55bj8l0
上条「これは……この人たちは……俺の……」
刀夜「当麻?どうしたんだ?早く来なさい。皆で食事にしよう」
詩奈「あらあら。当麻さんったら寝ぼけてるのかしら?」
上条「まさか……父さん……母さん……?」
記憶の断片が途切れる。
そして、再び映像が流れる。
当麻を含む家族が一家団欒の映像が長い間、断片的に流れていた。
上条「俺……こんな生活してたんだな……ハハッ……」
相変わらず不幸な目には合っているみたいだが、それなりに幸せを感じている、幼い自分がいた。
510 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 22:06:57.01 ID:ru55bj8l0
ズキィッ!!
上条「ガッ!!な、なんだ今の痛み……」
映像は止まっている。
何だ……この胸騒ぎは……
再び映像にノイズがかかり始める。
ダメだ……この先を見てはダメだ……
上条は目を瞑るが、関係なく、頭に直接映像が流れてくる。
ヤメろ……やめてくれ!!!
映像が切り替わる。
上条当麻が、今まで住んでいた村が、炎に包まれていた。
ゴォォォォォォォォ……
刀夜「母さん!!母さん!!おい!!……詩奈!!目を覚ませ!!」
目の前で、刀夜が詩奈の体を抱え、必死に叫んでいる。
そんな……ソンナ……
そこで映像が途切れた。
…………
不意に音声だけが、頭に鳴り響いた。
刀夜の怒りと悲しみに満ちた言葉。それは……
511 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 22:11:28.98 ID:ru55bj8l0
「この……この厄病神がァァァァァァァァァア」
プツンッ
音声が途切れた。
上条「ア…ア……アア……アアア……アァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!」
上条当麻が、記憶を無くしてからも散々、行く先々の人々に言われた言葉
『厄病神』が、今、実の父親から発せられた。
上条当麻の中で、何が壊れた気がした。
512 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/23(日) 22:20:23.90 ID:ru55bj8l0
今日の投下終了です。
かなり超展開かな?もっとしっかり考えればよかった……
ではまた明日ー。
明日も大概超展開なのでよろしく。
513 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/23(日) 22:35:19.98 ID:he7UqW5AO
乙
そういや原作の竜王も人々に忌み嫌われてたんだっけか。
ダークドレアムがSランクってことはデスタムーアは…
ラスボスェ…
514 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/23(日) 22:36:12.63 ID:7hyFqTKK0
乙
展開はやくなりましたねぇ
515 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岐阜県)
[sage]:2012/09/23(日) 22:38:28.84 ID:94nCftwSo
諸事情あるんだろうけど刀夜が当麻を拒絶するのにすごい違和感
516 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/09/24(月) 15:50:25.40 ID:mK8oA9Me0
>>513
なんだが
竜王の忌み嫌われ説は原作ではなく漫画版の方だったらしい
聞きかじった程度の知識だからあまり真に受けないでくれ
517 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 18:37:08.08 ID:+zJY7Pvn0
こんばんわ、1です。
今日も怒涛の急展開をお届けします。
ついてけない方、ホントごめんなさい。
>>513
>>516
アドバイスありがとうございます!!
竜王は名前借りただけだったのでそこまで気にしてなかったですが、設定調べて反映させていただきます!!
>>514
しばらく展開が爆走しますので、ご勘弁ください。
>>515
ノーコメントにしときます。
細かいとこまで読んでいくと展開がわかるかもしれませんよ?多分。恐らく。きっと。
518 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 18:39:40.85 ID:+zJY7Pvn0
南エリア 歓楽街 04:40
真夜中の時間が明け、ホンの少しだけ、空が白み始めた。
浜面仕上は動かない。
動けないのではない。
意識が完全に断ち切られ、今まさに、命の灯火が消えようとしているのだ。
傍らには、浜面仕上と何時間もの死闘を演じた魔人、デュランが立っていた。
とはいえ、デュランも身体中血だらけ、息も絶え絶えであったが。
デュラン「……まさか我の『力』を出すことになるとはな……素晴らしい闘いだったぞ。浜面よ」
デュランの身体の色が、先ほど変化した浅黒いものから、通常のものへと変わっている。
519 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 18:44:02.08 ID:+zJY7Pvn0
デュラン「我の力はな……古の破壊神の力の一部を我に宿すことだ。ほんの僅かな時間だがな。
そのほんの僅かな時間しか行使出来ぬ力でも、敵にとっては永遠に終わらぬ夢の始まりとなる。
ゆえに『暗黒の夢』<darc dream>」
浜面仕上には聞こえていない。既に意識はないのだから。
デュラン「ゆっくりと休むがよい、浜面よ。貴様の生きた証は我によって永遠に刻まれる。
人間として、始めて我に『力』を使わせた者としてな。偉業などという生温いものではないぞ」
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 18:46:00.10 ID:+zJY7Pvn0
ドォォォォォォォ……
デュラン「む?何だ?北のほうで光が……」
浜面仕上には届かない。彼は今、自分の精神の中を彷徨っているのだから。
…………
浜面「ここは……俺の中か。
確かデュランの野郎と戦っていて、勝ったと思ったらとんでもないもん出してきやがって……1秒持たずにやられたんだっけな。
ハハッ、正に秒殺ってヤツか。笑えねーや」
浜面は周りを見渡してみる。
グリフォンは、元気なままだが
スラ坊
アイアンゴーレム
ケルベロスは、グッタリとしている。
デュランに魔具を破壊されたためであろう。
521 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:11:13.76 ID:+zJY7Pvn0
浜面「悪いな、お前ら。俺が弱いせいでぶっ壊されちまってよぉ」
3体の魔物は、決して浜面を責めるような顔、態度はしなかった。
デュランという、魔界の中でも精鋭と呼ばれる戦士を、雑兵に過ぎない自分達が、あそこまで追い詰めたのだ。
健闘どころの話じゃない。
浜面「さてと……これからどーすっかなぁ。旅掛さんとの約束は破っちまったし。
麦野達ともお別れか……ま、しょーがねぇよな」ハハハッ
浜面は笑う。その顔には笑顔など一欠片も見えないが。
522 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:12:43.31 ID:+zJY7Pvn0
浜面「ハハハッ……チクショウ……勝ちたかったなぁ……」
浜面は心の底から悔いる。勝てなかったことに。
デュランの『力』が発現した状態では、勝てないのが当たり前なのだが、それでも浜面は悔しかった。
スラ坊「仕上。もう一回……挑戦してみるかい?」
先ほどまで、グッタリしていたキングオブ雑兵のスラ坊がこちらに話しかけてくる。
浜面「挑戦か……そうだな……でも……」ガタガタ
浜面は思い出したかのように震え始める。
浜面「正直な……怖くて、怖くて怖くてたまらないんだ。力の差があり過ぎて……また何も出来ずに終わるんじゃないかと思うとさ……」ガタガタ
523 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:16:09.29 ID:+zJY7Pvn0
スラ坊「それでいいんだよ……無理に強がらなくても、怖い時は素直に怖いと言えるのが仕上の強さだ。
自分の弱さを見ることが出来るから、それを乗り越えられることができるのさ」
スラ坊が浜面を諭す。
スラ坊「まだ夜明けまでには時間がある。ゆっくり自分と対話し、壁を乗り越えるんだ。
僕も自分の力を乗り越えて見せたように……」
スラ坊が、突如光に包まれる。
浜面「スラ坊……お前……」ガタガタ
光が消えると、スラ坊の姿が変わり、ホイミスライムと変化していた。
524 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:23:52.52 ID:+zJY7Pvn0
スラ坊「僕も強くなったでしょ?仕上。僕はドンドン強く、進化していくんだ。
大丈夫、仕上は僕よりも強いんだ。必ずもっと強くなれるさ」
ホイミスライムとなったスラ坊から、優しい光が溢れてくる。
スラ坊「仕上の身体は、僕がほんの少しだけでも治す。あとは、仕上の決意だけだ。心の強さが能力や身体を強くする」
スラ坊はそう言い残し、何処かへ去って行った。
浜面「心の強さか……そうだな。俺が涙子ちゃんに言った言葉だもんな。俺が証明してやらなきゃな……」ガタガタ……スゥ……
浜面は目を閉じ、静かに自分自身との対話を始めた。
震えはいつの間にか止まっていた。
525 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:26:29.45 ID:+zJY7Pvn0
北エリア 住宅街 04:30
麦野「ァァァァァァァァァァアアアアアッ!!!!」ババババシュウッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
麦野は、アルテミスの機能、マルチロックシステムで、アクバーへと怒涛の攻撃を仕掛けていた。
麦野の周りを漂う何十もの原子崩しの球が、アクバーへと次々に発射される。
ホーミング性能までついたソレは、確実に標的を貫くハズだった。
しかし、アクバーには届かない。
526 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:31:15.18 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……どうした小娘……弾切れか?」シュゥゥゥウッ……
アクバーから放たれる、爆発する魔術の玉が、麦野の原子崩しの乱れ撃ちを全て相殺していた。
麦野「クソッ……何なのよその玉。私の原子崩しの威力はさっきよりも格段に上がってるハズ…なのに全部相殺されるなんて!!」
アクバー「……別に先ほどと我の放つ魔術は変わっておらぬ。『イオ』と言う魔術だがな。我の魔力が強まったから、威力も上がったのだろう」
527 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:32:42.24 ID:+zJY7Pvn0
麦野「ああ、そう……てことは、それがアンタの最大の魔術ってヤツなのね。それさえ崩せば私の勝ちか……」
麦野は考える。
自分は、ほぼ全力を出し切っている。残る力であの魔術を破れるか。
今は防御に徹しているが、あれが攻撃に回るとどうなるのか。
……勝算は若干低いようだ。
麦野「(でも、やらなきゃ前に進めないからね……とにかくやってみるしかないか)」チャキッ
麦野は、再びアルテミスに自身の魔力を注ぎ込む。
アクバー「……小娘よ。何か勘違いしておらぬか?」
528 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:34:26.73 ID:+zJY7Pvn0
麦野「勘違いって何よ?私があんたに勝てるかって言うんじゃないんでしょうね。やってみねぇとそんなもん…」
アクバー「……『イオ』が我の最大魔術と言ったろう。最弱の魔術なのだぞ?コレは」
アクバーが何気なく言った一言に麦野は絶句した。
最弱?アレが?
さっきから、ガンガン自分の全力に近い原子崩しを相殺しているアレが?
麦野「……ウソでしょ……」
アクバー「……疑うのなら、もう一段階上の魔術を見せてやろう。『イオラ』だ」ブンッ
529 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:36:01.51 ID:+zJY7Pvn0
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ
アクバーの周りを、人の頭ほどの大きさの、何十もの光球が漂う。
アクバー「……一つ、味わってみるか?『イオラ』の一部に過ぎぬがな」スッ…
ギュオッ!!!
アクバーが麦野へと指を指すと、光球の一つが麦野へと飛ぶ。
麦野「(速っ!!)」バッ!!
麦野は、左手を前に出し、原子崩しの壁を作りだした。
インデックスに、原子崩しの仕組みを聞いた麦野は、電子の波長をあいまいなまま自分の前で固定し、あらゆる攻撃を防ぐ壁の力を身につけたのだ。
しかし
530 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:38:46.38 ID:+zJY7Pvn0
ドォォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!
麦野「キャァァァァァァァァァアアアッ!!!!」ブワァァァア!!
目の前で凄まじい爆風が麦野に襲いかかる。
イオラの光球は、原子崩しの壁にブチ当たり防いだ。
その後に起こるであろう爆発も防ぎ切るハズだった。ハズだったのだ。
麦野「壁が……たった一発で……壊れやがった……」
麦野の盾は、敵の攻撃のホンの一部すら耐えることができなかった。
これが、Sクラスの魔族の実力。
さらに上には他のSクラス、SS、SSSクラスといる。
勝てるのか?本当に人類は。
麦野の頭に絶望感がジワジワと宿ってきた。
531 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:40:46.59 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……ようやく理解できてきたようだな。娘よ。
実際に味わい、わかっただろう。
我と貴様の力の差。この闘いで、到底埋まるものではないぞ?」
アクバーが、静かに語りかける。
アクバー「……貴様ら人間は、魔族を舐め過ぎている。
地上を闊歩する魔物共など、雑兵に過ぎぬ。その無知、万死に値すると心掛けよ」スッ
アクバーが、光球の一つを手に取ると、周りを漂う何十もの光球が混ざり合い、一つの巨大な光球となった。
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ
アクバー「……覚悟は良いか?娘よ。魔界の裁判官アクバーが貴様らの無知に判決を下す」
「死刑だ」ブンッ
大きな光球が、麦野に向かって放たれた。
532 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:43:54.76 ID:+zJY7Pvn0
南エリア 歓楽街
ドォォォォォォォォォオオオオオオッ……
デュラン「ほう……アクバーめ、楽しんでおるようだな。人間相手に力を解放するとは。
クククッ……人間にもまだまだ期待できそうではないか。なぁ浜面よ」クルッ
「…………ん?」
西エリア 大聖堂内
ドォォォォォォォォォオオオオオオッ……
絹旗「な、……何ですか今の爆音は……どこか超近くでやりあってるんですか?」
インデックス「振動がここまで来てるんだよ……かなり近いのかも」
佐天「わ、私外見て来ますね!!」ダッ!!
佐天は、大聖堂の外に出て、周りを見渡す。
周りでは、何か爆発が起きたような気配はない。
しかし、あの爆音や振動の大きさは、尋常じゃなかった。
一体どこで……
ふと遠く、北エリアの方が明るく光っているので確認してみる。
佐天「……何あれ……」
そこには、遠く離れたココからでも見えるほどの広い範囲に爆発が起きているのが見えた。
絹旗「佐天さん!!一体超どうなっ……アレは……あっちは北エリアってことは……麦野!!」
533 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:46:55.75 ID:+zJY7Pvn0
東エリア 市場
ドォォォォォォォォォオオオオオオッ……
フレンダ「……北エリアのヤツはどれだけヤバイのかってわけよ……こんなの……私が麦野の助太刀に言っても……」ガタガタ
一方通行「あの爆発は……アクバーあたりか。
あンな厄介なヤツがこんなトコまで来ているたァ……アレイスターは何考えてンだァ?」ボソッ……
フレンダ「な、何?何か言った?モヤシ」ガタガタ
一方通行「だからモヤシヤメろっつってンだろ。マジで殺すぞてめェ。
んで?豆とコーヒーメーカーは持ってきたのかァ?」
フレンダ「そ、そんなのこんなトコにあるわけないじゃないの!!ほとんどの店がぶっ壊れてんだから!!」ガタガタ
一方通行「チッ、使えねェ女だなぁオイ。しょウがねェ、自分で取りに行くかァ」ヨット
フレンダ「い、行くってちょっと!!どこに行くってわけよ!!」
一方通行「アァ?決まってんだろそんなモン」
「北エリアだァ。住宅街の誰かンチなら、コーヒーメーカーくれェあんだろうがよォ」
534 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 19:50:51.96 ID:+zJY7Pvn0
一旦休憩です。22時くらいには再開します。
スラ坊さん進化しました。
スライムあるくんですみたいなもんです。ハイ。
このSSは、いろいろとわかりにくいところに近い、遠いに関わらず、今後の伏線をちょろちょろっと入れてるので、気になる方は探してみてください。
535 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/24(月) 20:16:32.60 ID:SUunNke20
乙
スラ坊がスライムベホマズンに
なったとこを想像しちまった
536 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/24(月) 20:34:52.71 ID:+Vzn6Z5AO
そのうちドロッと溶けたり金になったりDQMJにおけるスライム系ラストの緑の肌のオッサンになったりと可能性の獣だなスラ坊
537 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 20:38:34.28 ID:a4azj8IIO
ゴメちゃん思い出した
538 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:29:32.35 ID:+zJY7Pvn0
寝落ちしそうなので、早めに投下します。
>>535
メンバー全員全回復能力か……とあるの中でも最上級のチートですね……
>>536
最新作のテリーでは、スライム系最強は中々えげつないです。超書きてぇ……
>>537
ば、バレてる……スラ坊のキャラモデルはゴメちゃんです。鳴き声ピーだし。
539 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:33:38.32 ID:+zJY7Pvn0
南エリア 歓楽街 04:50
デュラン「……こやつは浜面の仲間か?いきなり出てきたと思えば」
デュランは長刀を置き、地面に座り込んで浜面の方を見ている。
ボロボロになった浜面の側には、ホイミスライムとなったスラ坊が、浜面を少しずつ、少しずつ回復させていた。
デュラン「貴様が浜面を治そうとしているということは……浜面はまだ生きており、我と戦う意志があるということか……フフッ、フフフッ」
デュランは大きな声で高笑いをした。
決して浜面を馬鹿にした笑いではなく。褒め称える意味を込めて。
デュラン「浜面よ……いいだろう。貴様からの再戦、受けるとしよう。
夜明けまでは待つとしよう。ただし……先程と同じ実力ならば、間違いなく次は死ぬぞ?貴様。
失望させるなよ、浜面」
540 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:36:00.26 ID:+zJY7Pvn0
…………
浜面「……さっきのデュランとの闘い。俺には一体何が足りなかったんだろうな……」
浜面は考える。
再度、デュランとの闘いへと備えるために。
浜面「あと一歩のところで、一瞬でやられちまったんだ。単純に力の差か?そりゃ、1番の要因はそれだけどさぁ……」ハァッ
浜面は今までの闘いを思い返して見る。
初めてケルベロスと相対した時。
スラ坊のホバーバイクで、ケルベロスを撃破した時。
グリフォンを撃破した時。
アイアンゴーレムをグリフォンの力で撃破した時。
マリオネットの大群との闘い。
フェティッシュとの能力無しでの戦いの時。
デュランとの戦いの時。
この闘いの中で、わかること。
541 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:37:53.60 ID:+zJY7Pvn0
浜面「単純な話かな……俺自身の力が足りねーんだ。能力を使う時にしろ、使わない時にしろ、俺自身が弱いんだな」
浜面が、自身の力のみで倒したのは、マリオネットのみ。
それ以外は、仲間の力に頼り、強敵を倒していった。
浜面「自分が勇者の器じゃないことを言い訳にして、自分自身が強くなることから逃げていたのか?
ハッ、涙子ちゃんにはあんなこと言ってたくせにな」
『能力だけじゃなく、心と身体を鍛えろ』
マリオネット達との闘いの際、能力の強さに捕らわれた佐天へ言った言葉。
そのまま、その言葉が自身に帰ってきた。
542 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:40:06.65 ID:+zJY7Pvn0
浜面「仲間を頼るのは悪いことじゃあない。だけど、頼りきるのは問題外か……難しい話だよな、俺の能力からすると」ハァッ
浜面は、己の力の矛盾に対して深く悩んでいた。
浜面「この矛盾を解決することが、俺の能力を強くする方法か……難しいこった。
……いや、ちょっと待て。本当に難しい話か?」
浜面は何かに気付く。
浜面「仲間に頼りつつも、頼りきらず、自分の力で戦うこと。
次の段階として、それをやりゃあいいんだろ?なら簡単な話だ」
「仲間の力を武器や防具に変えられればいいだけの話じゃねーのか?」
カッ!!!
543 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:42:10.94 ID:+zJY7Pvn0
突如、浜面の目の前が光に覆われた。
目の前には、仲間にした魔物達がいつの間にか出現している。
浜面「おお……何だよお前ら。揃いも揃って……」
ケルベロス「浜面よ……貴様は自身の力を次の段階へと進めることができるようになった」
グリフォン「しかし、この力は今までとは別だ。
使いたければ、1人で我らを倒すのだ。たった1人でな。それが新しい力を使う条件」
アイアンゴーレム「(どのような策を練ろうと、道具を使おうと武器を使おうと構いません。
能力を使わず、もう一度、我らを倒して見せるのです。
自らの力のみで我らに勝てないということは、真に我らの力を使いこなせないということなのですから)」
544 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:46:31.28 ID:+zJY7Pvn0
浜面「お前ら……そうか。やっぱ自分自身を強くしなくちゃな……でも今はお前らを1人で倒せるほどの時間が……」
スラ坊「心配ないよ、仕上」ピョンッ
スラ坊が背後から、浜面に声をかける。
その姿は先程のホイミスライムから、更に進化し、メタルスライムへと変貌していた。
スラ坊「今回は、僕を夜明けまでに捉え、倒すんだ。
君の身体は完全に回復した。あとは、更なる力を手に入れるだけだ。
もちろん、こっちは全力で逃げるけどね……」
メタルスライムとなったスラ坊は、とんでもない速さと、硬さを備えたスライムである。
その力を完全に使いこなすには、夜明けまでにスラ坊を捉え、倒さなければならない。
浜面「スラ坊……お前この短時間で変わり過ぎだろ……成長期か?」チャキッ
浜面は、いつの間にか置いてあった自分の剣を構える。
どうやら、この世界には、自身がイメージした所持したことのある武器や道具が現出するようだ。
浜面「そういやスラ坊。お前とは戦ったことなかったなぁ。まぁ、今回も闘いというより、鬼ごっこになりそうだが」
545 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:49:53.53 ID:+zJY7Pvn0
…………
南エリア 歓楽街 05:30
デュラン「……来たか。浜面」ユラァ……
デュランは、ゆっくりと立ち上がり、臨戦体勢をとる。
目の前では、浜面が立ち上がり、その手には剣を握っている。
デュラン「ほぅ……何か新たな力を身につけたようだな。わかるぞ?今の貴様からは自信が満ち溢れている」
浜面「あぁ……何とか夜明けまでに間に合ったみたいだな……デュラン」
浜面は、ゆっくりとデュランの方へ身体を向ける。
その姿は、とても落ち着いており、デュランは浜面から、静かで力強い闘志を感じていた。
デュラン「クククッ……ハッハッハッハッハッ!!待った甲斐があったというものよ、浜面よ。
この短時間で貴様に何があったのか、気にはなるが些細なこと。
早く始めよう。我々の最高の殺し合いを!!!」バッ!!
浜面「そうだな……そんじゃあやるか、スラ坊」スゥッ……
カッ!!!!
546 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:52:04.03 ID:+zJY7Pvn0
北エリア 住宅街 5:00
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!!!
北エリアに放たれた、アクバーの魔術『イオラ』により、半径30mほどの大爆発が起きていた。
圧倒的な威力により、家は爆発により粉々に粉砕し、標的となった麦野の生存は絶望的であった。
アクバー「……ふむ。裁きは下ったようだな。
さらばだ娘よ。罪を精算した今、貴様の来世での幸せを素直に願っておるぞ」クルッ
547 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:54:23.13 ID:+zJY7Pvn0
ドスッ、ドスッ、とアクバーは次の目的地へと歩きだす。
目的地とはおそらく、他のメンバーが仕損じたと思われる絹旗やフレンダの所へだろう。
死闘を演じた2人の前に、圧倒的な絶望が現れようとしていた。
アクバー「……どうやら、刑の執行が正常に終わらなかったようだな。
そこの小娘達よ。邪魔をすると言うのなら、貴様らも同罪となるのだが……構わぬか?」クルッ
不意に、歩みを止めたアクバーから、更なる絶望を与えようとする言葉が出た。
振り向いた先には、民間の屋根の上に乗った、この国の王女『御坂 美琴』と
その侍女『白井 黒子』が、麦野を抱え、立っていた。
548 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:56:29.61 ID:+zJY7Pvn0
御坂「何だか……とんでも無いのとやり合ってたみたいねぇ……麦野サン」
麦野「……わかってくれた?勇者の辛いところよね……強敵が、バンバン目の前に現れて来ちゃうのよ……」ハァッ…
白井「……私の能力『空間移動』<テレポート>で避けてなかったら……三人共アウトでしたわね。こんな化け物どうやって倒せばよいのやら」
アクバーのイオラが麦野へ衝突しようとした瞬間、白井がどこからともなく現れ、テレポートで麦野を抱えて移動したのだ。
正に、一瞬の救出劇であったが、感動に浸っている余裕はない。
549 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 21:58:24.63 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……返答が無いということは……同罪と言うことで構わぬのだな?」ブンッ!
アクバーの右手に、再びイオラの光球が出現する。
麦野「ねぇ王女様……何か策ってある?」
御坂「全然。あったら教えて欲しいわ。ねぇ黒子……」
白井「と、とりあえず、しばらくは逃げ回るのが得策かと……」
三人は、アクバーの圧倒的な力の前に、対抗策が思い浮かばなかった。
ヒュォォォォォォォォォォォォ……
「なーにやってんだよー。三人も揃ってチマチマチマチマとさぁ……ミサカ待ちくたびれちゃったからフライングしちゃうよー?」スッ
550 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:00:39.49 ID:+zJY7Pvn0
住宅街の高い位置にある家の屋根から、バチィッ、と言う音と共に声の主から何かが高速で放たれる。
放たれた何かが、アクバーの右手のイオラの光球に当たり、その場で炸裂した。
ドォォォォォォオオッ!!!
アクバー「グァァァァァァァアアッ!!」
流石のアクバーも、自分のの魔術には、多少のダメージを負ったようだ。
アクバー「グゥ……やりおったな娘。狙いはよかったと褒めておこうか。名は?」
高所にいる女性に向けて、アクバーが問う。
「ギャハッ!名前なんて聞いてどうするのさムキムキなオジサマ!!
まぁいいや。『番外 個体』<ミサカ ワースト>っていうんだ、ミサカ。聞いたんだからちゃんと覚えなよ?
忘れたりしたら、炭クズにしてやるからさ♪」
551 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:03:40.61 ID:+zJY7Pvn0
御坂「番外個体……アンタいつの間に!!」
番外「お・ね・え・さ・ま!!でしょう?美琴ちゃーん。
ちょっと黒子ちゃん!ちゃんと教育しといてよーそのダメ妹」
御坂「だ・れ・が・ダメ妹ですってぇぇぇえ!?」バチバチィッ!!
白井「お、お嬢様!!今はそんなことやってる場合ではありませんの!!」アセアセ
麦野「仲良く姉妹喧嘩やってるとこ悪いんだけどさぁー。来るよ?そろそろ」ハァッ
アクバーが番外個体へと右手を向ける。
瞬間、小さな魔力の玉が十数個ほど、番外個体の周りを囲んでいた。
552 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:05:19.74 ID:+zJY7Pvn0
番外個体「あちゃー……手が早いねーオジサマ。ミサカを口説き落とすんならもっとじっくり攻めてくんないと……」バチバチィッ
アクバー「……どうやらこの中では、1番貴様がくせ者のようなのでな……早々に退場願おうか」スゥッ…
パチンッ!!
アクバーが、右手の指を鳴らした。
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!
番外個体の居た民間の屋根が、小さな爆発の連続により崩壊する。
出の速さに特化した為、大分一発の威力は、抑えられているが、それでも人間1人を仕留めるには十分な威力だった。
553 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:07:34.39 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……仕損じたか。やはり、くせ者のようだ」
アクバーは、背後にいる番外個体へと話しかける。
アクバー「……逃げるヒマなどなかったと思ったのだかな。それが貴様の能力か?娘よ」
番外個体「ギャハッ!!何で教えなきゃならないのさ!?そんなルールなんざ聞いたこともないやい!!
悩んで悩んで……そのまま死んじゃえばいいんだよ!!」バチバチィッ!!
再び番外個体から、何かが高速で放たれる。
何かは、アクバーへと真っ直ぐ突き進むが、あっさりと素手で掴まれてしまった。
554 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:09:43.66 ID:+zJY7Pvn0
番外個体「ありゃ……まさか素手で対応されるとはねぇ……」
アクバー「……これは……鉄釘か。こんなもので我を倒そうとは。……いや、イオラを炸裂させただけ褒めるべきか」ブン
再び、アクバーの周りに光球が浮かぶ。大きさからしてイオラであろう。
アクバー「……次は先程どうやって逃げ出せたかを見せてもらおうか」スッ
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!
アクバーの元から、次々に光球が番外個体へと発射される。
番外「そんな簡単に手品のタネを教えられるわけないでしょー!!!」バチバチィ
ドゴォォォォォォォォォォォォオッ!!!!
番外個体が、電撃を幾重にも枝分かれさせ、向かってくる光球を次々に撃墜する。
しかし、一発の威力が大きいため、周りに与える被害が半端ない。
555 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:12:21.09 ID:+zJY7Pvn0
白井「くっ!!ここに居たら私たちまでやられるんですの!!脱出しますわよ!?」シュンッ
白井達がテレポートで、この場から離れる。
アクバー「……そこだ、娘よ!!」バッ!!
イオラの撃墜に集中している番外個体へと、更に追い討ちをかけるように、再び番外個体を光球が囲む。
今度は更に多く、更に広範囲に配置されており、逃げる隙間がほとんどない。
番外個体「うっひゃー……またビッシリ囲んでくれちゃってまぁ……ミサカ流石に大人数を一度に相手にする願望はないなぁー」ハァッ
パチンッ!
アクバーが指を鳴らすと、一斉に配置された光球が弾け、爆発した。
556 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:13:40.16 ID:+zJY7Pvn0
ドォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ……
麦野「……チッ!あれじゃあ流石に……」
白井「番外<ワースト>お嬢様……そんな……旅掛様にどうお伝えすればよろしいのですの……」
御坂「ウソでしょ……ねぇ、番外!!いつものおふざけでしょ!?さっさと出てきなさいよアンタァ!!」
番外個体がいた地点の、半径20m程は爆発に包まれていた。
あの包囲から抜け出さない限り、生存は絶望的である。
御坂「出てきてよォ……お願いだから。お姉ちゃぁん……」グスッ
557 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:16:00.78 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……さて。先程の脱出法……拝見させてもらったぞ?娘よ」ジロッ
アクバーは、御坂達の方を向き、睨みつける。
「あー、とうとうバレちゃったか。対応早いねー、流石経験豊富なオジサマだこと」
御坂「へっ!?」バッ!
御坂が振り向くと、そこには白い、タイトで美しいドレスをボロボロにした番外個体が立っていた。
御坂「な、な、な……アンタ……」
番外個体「アンタじゃないだろー美琴ちゃーん……さっきみたいにおねぇちゃーんって言わないと。
ププッ!おねぇちゃんだなんて何年ぶりに聞いたんだろ。懐かしくて可愛くて、ミサカいろんなとこが勃ってきちゃったよ」プークスクス
御坂「あ、あ、アンタはぁぁぁぁあああ!!!!!」
御坂が番外個体へと喰ってかかる。何だかんだでこの姉妹は深い絆で繋がっているようだ。
558 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:18:49.62 ID:+zJY7Pvn0
麦野「遊んでる場合じゃないわよーアンタ達。あちらのオジサマが痺れ切らしてるみたいよ」
麦野がアクバーへと注視する。
アクバー「……ふむ。そちらの電撃使いの娘。
脱出のカラクリは、体内電気の活性による高速移動と、高圧電流により空気を爆発させての空中移動か。中々に能力を使いこなしているようだ」
番外個体「ご名答。さすがデキる大人は違うね?オ・ジ・サ・マ☆」ギャハッ
番外個体は、光球が爆発する寸前に、高速移動と空中移動を使い分け、光球の隙間を縫うように包囲から抜け出していた。
559 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:20:22.67 ID:+zJY7Pvn0
アクバー「……タネがわかった以上もう逃げ場はないぞ?単純な話だ。
狭い範囲にビッシリと光球を囲んでやればいいだけの話だからな。手間は先程とかわらぬ」
アクバーは、すぐさま対抗策を見つける。
番外個体「さて、……こっからどうしよっか。ミサカ大ダメージ与える前に手の内ばれちゃったし」
白井「4対1なんですの。多方向から攻めるのが得策では?」
御坂「敵の全容がわからないのに分散するのは危険じゃない?」
麦野「このままじゃあジリ貧よ。アイツが力を発揮する前に叩き潰しましょう」
麦野はそういうと、白井と共にテレポートで移動した。
560 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:23:29.35 ID:+zJY7Pvn0
番外個体「美琴、アンタお父様から止められてる技あんでしょ?もう使った?」
御坂「……まだ。確実に当てられる隙が見つからなくて。
麦野さんの能力すら簡単に相殺してるんだから、私のも恐らく正面からいけば対応されちゃう」
番外個体「いい判断だよ、美琴ちゃーん。ミサカ達がアイツの注意を惹きつける。アンタも攻撃しつつ、常に『アレ』をぶつける隙を見つけなさい。
『アレ』はあんたにしかできないんだから」
御坂「でも……それだとお姉ちゃん達が……」
番外個体「……懐かしいね、ホントに。いつくらいぶりにアンタにそう呼ばれたんだろ。
そう、ミサカはお姉ちゃんだよ、美琴のね。
だったらお姉ちゃんらしく、妹を守ってやらないとねぇ」シュンッ
番外個体は、高速移動でその場を離れた。
目の前では、すでに麦野達によるアクバーとの戦闘が始まっている。
御坂は懐から、一枚の金貨を取り出す。
御坂「……この一撃は外せない。必ず……」ググッ……
御坂も戦場へと舞い降りた。
561 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:26:50.28 ID:+zJY7Pvn0
鏡の世界 舞踏会場 05:30
アウレオルス「唖然。一体彼の過去に何があったというのか……ここまで取り乱すとは……」
上条「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」
上条当麻は、壊れかけていた。
遠い失われた記憶。
その中に登場する父親の声で、はっきりと聞こえたのだ。
『厄病神』という言葉を。
562 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:28:45.16 ID:+zJY7Pvn0
俺は……俺は何の為に勇者になった。
そうだ。皆を助ける為、アレイスターを倒し、世界を救う為だ。
インデックスが、記憶を無くし、訳のわからぬまま迫害を受ける俺を導いてくれた。
この力が……自分が不幸な目にあっている原因の力こそが、人を救える力なのだと。
人類の危機という幻想を全て壊してくれる力なのだと。
だけど……現実はどうだ。
俺は……実の父親に……何て言われた……
何で母さんは、血だらけで倒れていた……
全部……全部この力のせいじゃないのか?
この力が、俺の世界をめちゃくちゃに……
563 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:30:12.99 ID:+zJY7Pvn0
『俺様じゃない。お前のせいだ!!』
上条「俺が……オレガ……」ブツブツ……
上条は、感情のない顔で、ブツブツと自らへの呪詛を唱え続ける。
アウレオルスは、その様子をじっと見ていた。
アウレオルス「愚かな……過去に押しつぶされたか、幻想殺しの少年よ。
今の貴様を見ると、昔を思い出すよ。妻と子を失い、絶望に打ちひしがれていたあの頃を」
アウレオルスの脳裏に、血だらけで倒れている女性とその娘の姿が浮かんだ。
アウレオルス「だからこそ、私には必要なのだ。
あの忌まわしい過去を払拭するために、彼女達を蘇らせる力が!!そのための『魔道書館』の少女だ!!」
564 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:31:37.48 ID:+zJY7Pvn0
『厄病神!!』『厄病神!!!』『厄病神ィィィイ!!!』
上条「オレガ……ミンナヲ……コロシタノカ……?」ブツブツ
『俺様がやったんじゃない。お前がやったんだ。お前が全部悪いんだ!!』
上条は、未だに過去に押しつぶされかけている。
アウレオルス「貴様は言ったな。私は過去から逃げているだけだと。
貴様はどうだ!!逃げずに受け止めたと思えば、もはや心は砕ける寸前ではないか!!
もうよい。貴様に対する勝てないというイメージは消えさった。
今の貴様を見ていると、過去の自分を思い出す。
忌々しい記憶と共に葬ってくれる!!」ジャキッ!!
アウレオルスは剣を現出させ、上条へと近づく。
565 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:33:20.53 ID:+zJY7Pvn0
カッ、カッ、カッ、カッ、カッ
上条「ミンナ……シンダ……オレガ……コロシタ……」ォォ……
『そうだ……皆、死んだのだ』
「ミンナヲ……コロシタ……」ォォォ……
『そうだ……皆、殺したのだ』
「ソウダ……」ォォォォ……
『「皆死ねばいいんだ」』
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!
アウレオルス「!?なっ!!」バッ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!
566 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:35:15.21 ID:+zJY7Pvn0
アウレオルス「ガッ……ガハァッ……い、一体何が……」グググッ
アウレオルスは、痛々しそうに立ち上がる。
「(今までの上条当麻とは違う。ヤツは今……私を本気で殺そうと……何の躊躇いもなく!!)」ズキズキッ!
アウレオルスの身体中を痛みが襲う。吸血鬼の力が上手く働いていない。
先程までの上条当麻にはなかった力である。
567 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:37:01.57 ID:+zJY7Pvn0
上条当麻『「ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオッ!!!!」』
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ
獣のような叫び声と共に、上条当麻の身体中に、青白いオーラが纏いつく。
今の上条当麻は見た目からしてマトモではない。
目は青く、それでいて血走ったように見え
犬歯が、微妙に発達している。
顔の表情は、正に今にも喰ってかかりそうな獣そのもので
右腕には青白い竜の頭のようなオーラが。
左腕には青白い竜の爪のようなものが、肉体を変化させ、現出していた。
568 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:39:04.99 ID:+zJY7Pvn0
アウレオルス「また……幻想殺しの新たな力なのか……主よ。あなたはまさか、こうなることを……」
上条当麻が、青白い目でアウレオルスを睨みつける。
上条当麻『「ガァァァァァァァァァァァアアアッ!!!」』シュンッ
上条当麻が目の前から消え、その瞬間にはすでにアウレオルスのすぐ側まで来ていた。
ズンッ!!
メキィッ……
アウレオルス「ガハァッ!!!み、見えぬ……吸血鬼である私が……」
上条当麻の右ボディーをまともに喰らう。
竜王の顎で強化されている拳は、アウレオルスの中をグシャグシャに破壊する。
ブンッ!!
バキャァァァァァァァァァァアアアッ!!!
アウレオルス「ガァァァァァァァァァァァアアアッ!!!」ズザァァァァアッ!!
怯んだアウレオルスに、上条当麻の回し蹴りが炸裂し、吹っ飛ばされる。
569 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:40:23.14 ID:+zJY7Pvn0
アウレオルス「おのれ……『幾千もの剣、銃達よ!!ヤツを一斉に攻撃せよ!!殺せ!!』」
アウレオルスの言葉通りに、幾千もの剣や銃が現出し、一斉に攻撃を始めた。
上条当麻『「ゴァァァァァァァァァァァアアアァァァァァァァァァァアアアアア!!!!!」』
パリィィィン!!!
上条当麻が、獣のような雄叫びを上げると、アウレオルスの作り出した全ての武器が割れるように消し飛んだ。
570 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:42:11.03 ID:+zJY7Pvn0
アウレオルス「な、……あ、ああ……」
アウレオルスは、吸血鬼になって始めて恐怖する。
死ぬ。
私はここでコイツに殺される。
たとえ不死だろうと、関係無く殺される。
その強いイメージが現実になったのかどうかはわからない。
わからないが、アウレオルスを殺す何かが、上条当麻の左手から今、放たれようとしていた。
571 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/24(月) 22:47:18.45 ID:+zJY7Pvn0
今日の投下終了です。
上条さん、暴走モード突入です。
次回ボーナスまで止まりません。
何のことだかわからない良い子方、知らなくていいことです。
またしばらく忙しくなりそうですので、書いたヤツはキリいいとこまで投下しときました。
多分土曜日くらいには、再開できると思います。
どうやらレス見る限り、欠かさず見てくれてる人が2-3人ほどいるみたいで、めちゃくちゃ嬉しいです。
しっかり完結できるよう頑張るのでこれからもよろしくお願いします。
ではお休みなさい。
572 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/24(月) 22:50:52.74 ID:dTxmwzq70
乙
ケモ条さんか…
暴走を止めるには
っ 特売チラシ
573 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 22:57:00.29 ID:D158BbQV0
乙
垣根や削板出して欲しいぜ
バランス崩壊だけど
574 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/24(月) 22:58:50.99 ID:+Vzn6Z5AO
乙
竜王って言ったらドラゴラムだよな。でも竜王の本来の姿ってドラゴン形態だったような…。つまり上条さんの正体は…。しかし、この上条さんは口から色々出しそう。
そして浜面のデビルハンター化が止まらない。
575 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[saga]:2012/09/25(火) 06:56:53.07 ID:Di//Db3T0
乙
禁書勢は、どこまででるんだろうな。
俺様やマッチョは、確定っぽいが……
敵側が強いから、垣根や削板だしても問題ないんじゃないか?
576 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:31:44.23 ID:/YtnwkZO0
こんばんは、1です。
書けたので、残り3つのバトルの内、上条さん編を投下します。
3つとも、大分ぶっ飛んだ展開かもしれないので、ご了承ください。
>>572
逆に暴走状態で突撃するんじゃ……
>>573
断言しときます。2人とも出ます。片方は次の章で。多分。恐らく。きっと。
>>574
ドラゴラムというか、ビーストモード突入というか……何とも言えないですね……
浜面のデビルハンター化はもう諦めたほうがいいかもしれないです。
>>575
このSS基本チートばっかですよね……
577 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:35:06.77 ID:/YtnwkZO0
西エリア⇒王城
インデックス「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
ダッダッダッダッダッ
インデックスはひたすら王城に向かって走っていた。
西エリアの大聖堂で、ジャミラスを撃破した絹旗、インデックス、佐天は
それぞれ北、王城、南エリアと向かって行った。
インデックス「とうま……お願いだから……無事でいて欲しいんだよ……」
ダッダッダッダッダッ
578 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:36:37.13 ID:/YtnwkZO0
インデックスの目的は、上条当麻の保護。
保護というのは、上条当麻を外敵から守るという意味合いもあるが、本質はまた別にある。
インデックスの言う上条当麻の保護とは
上条当麻に眠る『竜王』の力から、上条当麻を守る意味合いだった。
本来、人間なんかが持つ能力ではない、『竜王』の力。
その力は何の間違いか、上条当麻に封印されており、封印からホンの少し。
煙のような儚い力の漏れが、『幻想殺し』と言われ、あらゆる能力を打ち消しているのだ。
579 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:37:36.37 ID:/YtnwkZO0
ただの封印からの隙間漏れが、すでにチート級の能力。
竜王の力が解放されていけば、一体どれほどの力になるのか?
そして、その力は人間が制御できるようなものなのか?
当然、そのような疑問は生まれる。
そこで、教会は勇者、上条当麻の保護を名目としてインデックスを監視として派遣する。
580 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:38:47.29 ID:/YtnwkZO0
当初は、距離を置いて監視に専念するつもりであったが
上条当麻との出会いの場での悲劇。
その後の『魔王の使い』との壮絶な死闘。
闘いにより、失われた記憶。
そして何より、一緒に過ごして行く内、上条当麻の人間性に惹かれ
インデックスはより深いところまで、上条当麻を信頼し、彼を守りたいと決意している。
例え自分を犠牲にしようとも。
インデックスはひたすら走る。
上条当麻を『竜王』から守るために。
581 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:39:53.46 ID:/YtnwkZO0
王城 舞踏会場 05:59:00
インデックス「ハァッ…ハァッ…とうま!!とうま!どこにいるの!?」
王城に辿り着いたインデックスは、打ち止めからの目撃情報を辿り、舞踏会場に辿り着いた。
辺りには、誰もおらず、数時間前まで賑やかだったこの場は、今は静寂に包まれている。
インデックス「とうま!!!とうま!!!とう…………ま?」
インデックスはふと会場の鏡を見る。
鏡の奥には、舞踏会場が映りこんでいるが、景色が全く違う。
会場は荒れ、そこら中に大きな爪痕のようなものがあり、血が床に大量に飛び散り、緑色の髪の青年が倒れ伏していた。
そしてその中心で、インデックスは自身の思い人の姿を見つける。
上条当麻の変わり果てた姿を。
582 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:41:34.69 ID:/YtnwkZO0
鏡の世界 舞踏会場 05:55:00
アウレオルス「あ、あ、ああ……」
アウレオルスは恐怖する。目の前の存在に。
己の知識が及ばない、人外の存在に。
上条当麻『グルルルルルルゥゥゥウッ…………」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオ
完全に正気を失っている上条当麻は、アウレオルスを睨みつける。
あと一撃。あと一撃あの左手の爪を喰らえば私は死ぬ。
アウレオルスは恐怖の中、思考を巡らす。
必死に考えた結果、答えは出た。そして実行する。
『鏡よ!!私を!私だけを現実へと引き戻せ!!私以外誰も通すなァァァァア!!!』
舞踏会場の鏡という鏡が一斉に門を作る。
アウレオルスは、一瞬で鏡の門に吸い込まれ、一瞬で扉は閉じられた。
アウレオルスは、上条当麻を鏡の中に閉じ込めることに成功した。
583 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:44:57.86 ID:/YtnwkZO0
現実世界 王城 舞踏会場 05:59:00
「ハァッ!ハァッ!ハァッ!!やった……やったぞ!!ヤツは二度と鏡の世界から出られない!!
私の……私の勝ちだ!!」
インデックスの前に、突如、鏡の中から血だらけの青年が飛び出してきた。
恐らくは上条当麻を鏡の世界に連れていった張本人だろう。
通常なら、ここで青年を倒し、上条当麻を鏡の世界から脱出させるのだろう。
しかし、インデックスは鏡の中の変わり果てた思い人に目を奪われていた。
584 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:46:44.92 ID:/YtnwkZO0
インデックス「とうま……そんな……」
アウレオルス「ハァッ……ハァッ……おや?ヤツの仲間か?残念ながらヤツ……は……」
アウレオルスは言葉を失う。
目の前の少女をじっと見つめる。
バカな……なぜ……なぜ君がココに……
インデックスが見つめる上条当麻が鏡の中でニヤリと笑みをこぼす。
上条当麻が、鏡の中で左手をゆっくりと振り上げる。
その左手はもはや人の姿ではなく、青い竜の爪を現したような姿をしていた。
左手の爪の周りが歪む。
上条当麻は、じっと鏡に映るインデックスを見つめ、歪んだ笑みを浮かべる。
585 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:49:15.18 ID:/YtnwkZO0
インデックス「とう……ま?」
アウレオルス「くっ!!どけェッ!!!」ドンッ!!
アウレオルスはインデックスを全力で突き飛ばす。
次の瞬間
鏡は粉々に砕け
空間に裂け目のような穴が空き
インデックスの腕を何かがかすめ
アウレオルスの胴体をグチャグチャに引き裂いた。
586 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:50:24.94 ID:/YtnwkZO0
05:59:30
アウレオルスにはまだ意識が残っていた。
身体はもはや再生しない。
不死の力が作用しない。
傍らには銀髪の少女の姿が。
よかった。今度は守ることが出来た。
アウレオルスは笑みを浮かべる。
587 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:52:12.62 ID:/YtnwkZO0
引き裂かれた空間から青い獣と化した上条当麻がゆっくりと出てくる。
目の前の錬金術師を殺すため。
目の前の銀髪の少女を殺すため。
(少女?)
上条当麻の奥底で何かが波打つ。
上条当麻がゆっくりと左手を少女へと向ける。
(おい、ちょっと待て。誰だその子は。まさか!!)
インデックスは上条当麻をじっと見つめ、動かない。
上条当麻の左手が少女へと近づく。
(待て!!その子に手を出すな!!もう十分だろ!!!)
インデックス「とう……ま……」
インデックスの眼から、涙が流れてくる。
(その子に手を出すな!!その子に傷つけるな!!)
(その子にもう涙を流させるな!!!!)
ヒュンッ
グサァァァァアッ!!!
上条当麻の左手が動き、辺りに血飛沫が舞った。
588 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:53:49.98 ID:/YtnwkZO0
インデックス「とう……ま」ポロッポロッ
インデックスは涙を流す。上条当麻をじっと見つめたまま。
己の姿を血に染めたまま。
しかし、インデックスには、傷一つ見当たらない。
ならばこの血は誰のものか。
上条当麻『「ガッ……ナ……キ…サマ……ナニヲ……」』ボタボタボタッ!
上条「ゴメン……な……イン……デックス……」
ドサッ……
上条当麻が倒れる。左手を自身の心臓に突き刺したまま。
上条当麻から、禍々しい青白いオーラが消え、右手の指輪の竜の紋章の、爪の部分が赤く輝いた。
589 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:55:45.41 ID:/YtnwkZO0
(身体が動かぬ……陽がこの部屋を照らすのも時間の問題……ここまでか)
アウレオルスは少しずつ意識を失っていく。
(私は……私は間違っていたのだろうな……彼女は確かに死んだが……ここにこうして生まれ変わっている……彼女に会いたいのならば……あの時私が彼女の元へ行けばよかったのだ……)
舞踏会場を陽の光が照らしだす。
アウレオルスの身体が少しずつ、灰になっていく。
(しかしこれは私が進んだ道だ……最後に彼女に会えた……それだけでも神に感謝しよう……)
アウレオルスの下半身が灰となり消え去る。
(黄金錬成……私の生涯の結晶よ……私の最後の望みを叶えてくれ……)
『願わくば……魔道書館の少女……インデックスに……永遠の幸福を……』
590 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 20:58:19.50 ID:/YtnwkZO0
06:00:00
舞踏会場の中を陽の光が包み込む。
上条「う、うぅ……イン……デックス……」
インデックス「とうま……とうま!!大丈夫!?すぐに医者を呼ぶから!!死なないでとうま!!」
心臓を自分の手で突き刺したハズの上条の意識が戻った。
インデックス「大丈夫!?どこか痛くない!?」
上条「あぁ……大丈夫だ……でも…確かに心臓を突き刺したハズなのに……何で生きてるんだ俺は…傷も無くなってる」
自らの身に起きた出来事に驚きながら、泣きついてくるインデックスを優しく撫でる上条。
彼女の側には、一握りの灰が舞い散っていった。
591 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/27(木) 21:02:49.47 ID:/YtnwkZO0
少なめですが、今日の投下終了です。
上条当麻編終了です。
次回は、麦野軍団VSアクバー編です。
592 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/27(木) 21:04:55.75 ID:4wtWrp41o
おつ
アウレオルスの最期にとりはだ
593 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/09/27(木) 21:10:25.68 ID:BagEHu9a0
おつ
このヘタ錬はへタレじゃなかった
最後はアウレオルスが上条さんの傷を治したってことでおk?
594 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sahe]:2012/09/27(木) 21:26:35.93 ID:nTcVrO/P0
おつ
アウレオルス・・・
595 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/27(木) 21:36:41.54 ID:enyAQ3tm0
乙
やだこの吸血鬼かっこいい
596 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2012/09/27(木) 21:49:46.07 ID:/YtnwkZO0
>>593
もしかしたら皆疑問に思ってるかもなので、今のうちに補足しときます。
最後にアウレオルスは、インデックスの幸せを願いました。
上条の死→インデックスの不幸なので、それを打ち消したってことで。
アニメでも、上条の記憶消したりしてたから、それで通用するハズ!!てかしてくれないと困る。
597 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 17:55:13.26 ID:/+jCOKEK0
こんばんは、1です。
今回は麦野グループ編を投下します。
無駄に長いので、休憩挟みますのでご了承を。
>>592
>>594
>>595
ありがとうございます。ヘタ錬もうかばれます。
598 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 17:58:11.01 ID:/+jCOKEK0
北エリア 住宅街
もはや、半分近くの民家が瓦礫の山と化したこの住宅街で、いまだに彼女達は戦っていた。
麦野「白井!!私を上に飛ばしてちょうだい!!」
白井「わかりましたの!!」シュンッ
白井の能力『空間移動』で、麦野は、80mほど上空に飛ばされる。
麦野「逃げとかないと危ないわよォオ!!お嬢様達ィィィィィイイ!!!」ジャキッ!
麦野が、地上にいるアクバーに向けて、アルテミスの照準を向ける。
バシュウッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!
いくつもの原子崩しの槍が、上空から放たれる。
599 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:01:33.37 ID:/+jCOKEK0
アクバー「……それは効かぬと何度も証明したハズだ!」ブンッ
アクバーが、いくつもの光球を自身の上に生み出すと、光球が壁となり、原子崩しを全て相殺した。
番外個体「横がお留守だよ、オジサマ☆」バチバチィッ!!
離れた場所から番外個体の電撃の槍が放たれる。
凄まじい速さで、一直線にアクバーへと向かって行くが、光球の一つが盾となり、電撃が爆散する。
御坂「もういっちょぉぉぉぉぉぉおお!!!」バチバチィッ!!
反対側から、更に電撃の槍が放たれる。
先程と違い、いくつも枝分かれした電撃が、多方向からアクバーを襲う。
アクバー「……こざかしい!!」
アクバーが地面へ向けて、光球を投げつけると、爆発により地盤がめくれ上がり、電撃を防ぐ盾となった。
600 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:03:03.65 ID:/+jCOKEK0
麦野「三方向からの同時攻撃も全く通じないか……万能すぎるでしょ、あの爆発する魔術」
御坂「電撃も麦野さんの原子崩しも全部相殺。極め付けは、指定空間範囲に光球をセットできるから、いきなり囲まれることもある。
チートね。明らかにチートだわ」
番外個体「大体この物語の敵キャラ、基本的に攻守万能すぎるんだよね!!1にインフレって言葉教えてやりなよ誰か!!」
白井「皆さんも、大概反則だと思うのですが……それよりもホラ。気をつけないとまた光球に囲まれますわよ」
4人が思いの丈をブチまける。
1は基本的に、強い主人公よりも、反則的な敵キャラの方が好きなのでいた仕方ない。
601 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:04:20.34 ID:/+jCOKEK0
麦野「さて……おふざけはここまでにしてと。
これからどうする?おのゴリゴリなオジサマに一矢報いなきゃイライラが止まらないんだけど」
白井「ここは、美琴お嬢様があられもない生まれたままの姿になり、あの殿方を誘惑している隙に総攻撃が妥当かと」ハァハァ
番外個体「却下。あのオジサマどう見てもロリコンには見えないよ。
ミサカやむぎのんみたいなナイスバディーならともかく、貧相な美琴ちゃんじゃあ荷が重いね」ギャハッ
御坂「よし。作戦は決まったわ。
番外個体と黒子を囮にして、そのまま囮もろともドッカーンよ。完璧な布陣だわ」
女子が4人集まると、話が中々進まないのは、現実でもありふれた日常である。
602 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:05:56.37 ID:/+jCOKEK0
アクバー「……娘たちよ、我は忙しいのだ。
仕損じた残りの2人の標的も始末せねばならんのでな。そろそろ終わりにしてもよいだろうか?」
アクバーの周囲に何十発ものイオラの光球が浮かぶ。
御坂「皆……特に麦野さん、よく聞いて。
私には一つ、とっておきの大砲があるの。威力は、この二人が保証してくれるハズよ。
アイツを倒すには、何とか大技をぶち当てるしかない。皆には、アイツの気を引く囮をやってほしいの」
麦野「大砲ねぇ……どうなのアンタ達。信用できるの?」
番外個体「威力や精度に関してはミサカが花丸上げられるよ。ただ、連射が効かないし、隙がデカイ。
もし外したり、防がれたりすると、次からは警戒されて撃つ機会すら与えられないだろうね」
白井「それでも、当たればそこで試合終了ですの!!私達でどうにか隙を作れば」
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:18:01.58 ID:/+jCOKEK0
御坂「そこでね、麦野さん……頼みたいことがあるの。
実はまだ、麦野さん隠し球持ってるよね?麦野さんくらい勝気で、したたかな人が、そんな簡単に奥の手披露するとは思えないもん」
麦野「……何がいいたいの?」
アクバー「……時間切れだ、娘たちよ。速やかに散るがよい」
4人の周囲を何十もの大きな光球が囲む。
麦野「なるほど……いいじゃない、やってやろうじゃないの。しくじったらタダじゃおかないわよアンタァ!!」シュンッ
白井のテレポートにより、番外個体以外のメンバーが、この場から離脱する。
番外個体「さーてっと……一番槍はミサカか。ま、せいぜい頑張って派手に逃げ回っちゃおうかな」バチバチィッ
604 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:20:13.88 ID:/+jCOKEK0
光球が、番外個体へと襲いかかろうと動き出す。
番外個体「ハァァァァァァァァァァアアアアアッ!!!!!!」バチバチバチバチィッ!!!!
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ……
番外個体から、雷のような電撃が発せられる。
御坂家NO.2の力だ。やはり、並の能力の強さではない。
雷が、光球の爆風を拡散させ、番外個体に目立ったダメージは見当たらなかった。
番外個体「ミサカは接近戦だってできるんだからね!!先に果てちゃ嫌だよオジサマァァア!!!!」バチィ!!
605 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:21:19.53 ID:/+jCOKEK0
体内電気を弄った高速移動で、アクバーの懐へと素早く潜り込む。
両手にはスタンガンよろしく、強力な電撃が込められていた。
番外個体「うりゃぁぁぁぁああああ!!!」ブンッ!!
バチィィィィィィイイッ!!!
番外個体のカミナリパンチがアクバーの腹へと突き刺さった。
しかし、アクバーは、平然としている。
アクバー「……娘よ。何故接近戦を選んだ?まさか、我が苦手だと思ったのか?この強靭な肉体を持つ我が」グググッ!!
アクバーの右手に力が込められる。
606 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:22:06.98 ID:/+jCOKEK0
アクバー「……その挑戦、喜んで受けよう。我は接近戦のほうが得意なのだよ。残念ながらな」
ドゴォォォォォォォッ!!!!
アクバーが拳を地面に叩きつけると、地面が裂けた。
番外個体「ハハッ……やっぱチートだこのオジサン。冗談じゃないよもぉぉぉぉぉおお!!!」バチバチィッ!!
番外個体が、素早く前線から離脱する。
607 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:24:02.28 ID:/+jCOKEK0
麦野「何がやりたかったのよあの子……さて、白井。準備はいい?」
白井「いつでもオッケーですわ!!」
白井が、麦野の肩に手を置いている。
麦野は、地面に座りこみ、アルテミスの照準をジッと見つめている。
麦野「アルテミスの機能、魔力の収縮。使い方を変えれば、私の魔力を溜めに溜めて、極太原子崩しってね。白井、よろしくね」キュイィィィィィィィィィン
白井「えぇ……3、2、1……」シュンッ
白井がテレポートを行うと、麦野と白井はアクバーの背後にいた。
アクバー「!?なっ!!貴様ら!!」バッ!
突如背後に現れた強烈な能力反応に、アクバーは慌てて振り向く。
麦野「……0」カチッ
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォオ?オ?オ?オ?オ?オ?!!!!!!!!
608 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:26:26.09 ID:/+jCOKEK0
麦野「……さすがにこの威力は相殺できないみたいね。
それでも仕留めきれないとは、一体どうやって防いだんだか」
アクバー「……小娘ェ、小癪な真似を!!!」ギリッ!!
右腕から煙を放つアクバーが、そのまま右手を麦野達に向ける。
麦野「白井!!」シュンッ!
ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
アクバーが、溜め無しのイオをすかさず麦野達に放つが、時既に遅し。白井のテレポートにより、爆発範囲から脱出していた。
609 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:28:15.27 ID:/+jCOKEK0
アクバー「グォォォ……クッ、小癪な……」シュゥゥウ……
アクバーが、麦野の原子崩しを防げた理由。それは、単純にアクバーの防御力が、原子崩しより上回っていただけのことである。
しかし、盾に使った右腕はしばらく自由には動かないだろう。そこまで生易しい威力ではない。
多少焦りを覚えたアクバーの背後から、またもや強烈な反応を感知する。
麦野「……0」カチッ!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォオ"オ"オ"オ"オ"オ?!!!!!!!!
北エリアの廃墟化が、順調に進んでいた。
610 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:30:02.89 ID:/+jCOKEK0
バサァッ、バサァッ
アクバー「……ふむ。強力な火力を持つ娘を空間移動の小娘が自由に動かす、移動砲台のようなものか。
あの威力……放っておくには厄介なことだ」
アクバーは、素早く上空に飛び上がり、原子崩しを避けていた。
麦野「あらー……あの翼飾りだと思ってたけどちゃんと飛べるのね。迂闊だったわ」
白井「空中ですと、簡単には当てられないですわね。向こうのほうが小回りはききますし」
麦野「かといって、他の技だと簡単に相殺される。
こりゃ、私には手がでないな。電撃姫コンビに期待するか。
私の出番はアイツが降りてきてからね」
611 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:37:43.14 ID:/+jCOKEK0
アクバー「……さて。一層この辺り全て吹き飛ばしてくれようか。我が最大の魔術『イオナズン』で……いや、万が一を考えるとマズイな」
アクバーは考える。
イオナズンは、この周囲50m程完全に荒野にするほどの威力だが、それ故に、溜めに掛かる時間も多い。
万が一、その隙をつかれたり、先程のように光球を炸裂させられては、自分の身が危うい。
アクバー「やはり、イオラで責めるべきだろうな……それでは早速」ブンッ
番外個体「ギャハッ!!またやっちゃったね、オジサマ」
アクバーが、何十ものイオラの光球を身の回りに発現させると、番外個体が宙を飛び、アクバーの目の前に現れた。
612 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:38:53.11 ID:/+jCOKEK0
アクバー「……貴様!?何故ここまで!!」
番外個体「忘れちゃった?ミサカ空中移動できるんだって。黒子ちゃんに途中まで送ってもらったから、楽にここまでこれたよ」バチバチィッ!!
「じゃ、もういっちょ喰らっとこっか☆オ・ジ・サ・マ♪」バチィッ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオッ!!!!!!!!
番外個体から、磁力により音速で放たれた鉄釘が、アクバーのイオラを炸裂させる。
くしくも、アクバーが懸念していた事態が起こった。
613 :
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(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:39:40.16 ID:/+jCOKEK0
前回は一つだけだったが、今回は、何十もの光球があったため、相当のダメージがあっただろう。
爆発に巻き込まれたアクバーは、地上に落ちてきた。
番外個体「こっちの攻撃は防がれるし、防御力もずば抜けて高い。だったら、相手の力を利用してやるのが手っ取り早いよね」
ドシャァァァァァァァアアッ……
麦野「落ちてきたわね……さ、そろそろ作戦開始ね」
白井「私も、配置についてきますの」シュンッ
白井が再びどこかへ移動し、麦野は一人となった。
614 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:40:55.90 ID:/+jCOKEK0
麦野「さて。それでは早速……って言いたいけど……マズイわねこれは」
麦野の目の前には、ボロボロになったアクバーが何やら呟いている。
アクバー「……小娘が……小娘が…小娘が!!小娘共がァァァァァァァァァァアアア!!!!!!!」
コォォォォォォォォォォォォオッ……
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオ……
アクバー「力を更に解放してやる……200年前の力だ。我が最も力を持っていた時……味わって見るがいい!!」バッ!!
バチバチバチバチバチバチッ……
アクバーの両手から、小さな魔力の塊が現れた。
615 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:42:08.51 ID:/+jCOKEK0
麦野「なっ!まだ上があったの!?このままじゃ……」
アクバー「遊びは終わりだ……貴様らまとめて吹き飛ぶがよい!!」グググッ!!
アクバーが、手に持つ魔力の塊を投げつけようと構える。
御坂「隙がありすぎんのよ、今のアンタは」バチバチバチバチィィィィィイイッ……
ピンッ…
アクバーの背後に、いつの間にか御坂が立っており、金貨をコイントスのように、親指で宙に上げた。
616 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:45:04.78 ID:/+jCOKEK0
麦野「ばっ!!予定と違うじゃねーかクソガキ!!」バッ!!
麦野が慌ててその場を離れる。
宙に浮く金貨に、御坂からの電撃が纏わり付く。
ゆっくり、ゆっくりと再び御坂の親指に落ちて行く。
アクバー「こ……小娘がァァァァァアアア!!!!」バッ!!
アクバーが身を翻し、御坂へと体を向け、魔力の塊を投げつけようとする。
御坂「黒子ぉぉぉぉおお!!!頼んだわよアンタァァア!!」バチバチバチバチィィィィィイイッ!!!!
再び御坂の親指に金貨が乗る。
同時に御坂の全ての電撃が金貨へと一瞬で集まる。
御坂「『超電磁砲』<レールガン>。覚えときなさいよね。それがこの技の名前よ!!」
ピンッ!!
再度、今度はアクバーに向け、金貨を弾いた。
次の瞬間、音速を遥かに超える速さで、閃光がアクバーへと向かう。
閃光は、アクバーの放とうとしていた魔力の塊を貫通し、アクバーの腕をいとも容易く貫く。
一瞬遅れて聞こえてきた、空気が爆発するような轟音とともに、辺りが閃光に包まれた。
617 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 18:55:06.88 ID:/+jCOKEK0
キリがいいのでここで休憩。
んー。何かアクバー編は自信がない。
もっと文章力つけないとダメですね。
続きは20時ぐらいにです。
618 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/09/28(金) 19:02:38.18 ID:PbqLIHUW0
乙
この世界観なら大砲の弾で超電磁砲もいけそう
619 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:20:04.29 ID:/+jCOKEK0
05:40:00
ゴォォォォォォォォォォオオオオオオォォォォォォォォォオオオオオオッ……
北エリア一帯が、火の海に包まれている。既に、エリアの半分程は、瓦礫の山と化しているようだ。
御坂の代名詞でもある大技『超電磁砲』が、アクバーの身を貫くと共に、アクバーの放とうとしていた『イオナズン』を貫き、誘爆させたため、かなりの広範囲が、爆発に飲まれた。
御坂「……何とか助かったみたいね、私。ありがとう、黒子」
白井「し、死ぬかと思いましたの……お嬢様!!予定と違うじゃありませんか!!
黒子、走馬灯が3周くらい流れましたの!!淑女なのにチビりそうでしたの!!」ウガー!!!
620 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:23:49.97 ID:/+jCOKEK0
爆発の中心に近いところにいた御坂は、白井の空間移動に助けられ、爆発に巻き込まれるのを避けることができた。
御坂「ゴメンね?だってアイツが、あまりにも隙だらけだったからさー。こりゃ、予定繰り上げてでも撃つしかないかなってね」
白井「だからと言って、あんな無茶苦茶な……私が間に合わなかったらお嬢様まで一緒にやられてたんですのよ!?」
御坂「え?だってアンタがいるじゃない。絶対助けに来てくれるって信じてたからさ」キラキラ
白井「お、お嬢様……黒子をそこまで信頼して頂いてるとは……黒子は、黒子はもう……辛抱たまりませんの!!」ガバァッ!!
バチィッ!!
御坂「さ、アイツをちゃんと仕留められたか確認よ。黒子、起きたらさっさとついて来なさいよー」ダッ!
プスプス……
白井「愛が……起き上がるには、お嬢様の愛が足りませんの……」シュゥゥウ……
621 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:25:48.49 ID:/+jCOKEK0
御坂「……電磁レーダーに反応はある…あるんだけど、微弱過ぎるし、あちこちに似た反応があるから詳しい位置が……」
御坂は、瓦礫の山を自身の能力を応用した、レーダーでアクバーの生死を確認している。
恐らくアクバーは生きているのだろう。微弱と言ったが、反応が不安定過ぎて、強弱すらわからなくなっている。
不意にレーダーに、御坂の背後に強力な反応が現れた。
麦野「みぃぃぃいこぉぉぉおとぉぉぉおチャァァァアン?」ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオ……
ある意味アクバーが出て来てくれた方がよかったと御坂は考える。
622 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:28:06.42 ID:/+jCOKEK0
…………
麦野「で?結局あのオジサマは倒せたの?」
御坂「わからない……あちこちから同じような反応が出て来て……多分、生きてると思う……」ズキズキ
麦野に、思いっきりゲンコツされた頭を撫でながら御坂は答える。
涙目だ。ちょっと強過ぎたか?いや、自分はガチで爆発に巻き込まれ、死ぬかと思ったのだ。これくらい許されなきゃ不公平だ。
麦野は、割りとどうでもいいことを考えていた。
絹旗「麦野ー、超助っ人に来ましたよー」フリフリ
遠くから、よく聞き覚えのある声が聞こえて来た。
623 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:29:53.47 ID:/+jCOKEK0
麦野「絹旗!!アンタ無事だったのね?」
絹旗「当然です!!この超無敵装甲さいあいチャンが負けるハズないじゃないですか!!……いやまぁ、少しは苦戦しましたけど」ゴニョゴニョ
死ぬ程苦労したジャミラス戦を無かったことにする絹旗であった。
絹旗「それで、今どうなってるんですか?こっちは!!
私がいたところからも見えましたよ!!凄い爆発が!!」
麦野「それを今探ってるのよ。このバカ王女が派手にやり過ぎたから、相手の居場所がわからなくて……」
ブンッ……
麦野のセリフの途中で、辺りに小さな光球が、突如何百、何千と発現した。
624 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:31:04.43 ID:/+jCOKEK0
麦野「なっ!?いきなりコレは反則でしょ!!」
絹旗「な……何ですかコレ?超ヤバイ雰囲気が……」
白井「皆さん!!逃げますわよ!!」シュンッ!!
突如現れた白井が、麦野と御坂を連れ、テレポートで安全圏へと脱出する。
絹旗「……あれ?私は?」ポツン
パチンッ!!
どこからか、指を鳴らす音が聞こえて来た。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオッ!!!
625 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:34:09.85 ID:/+jCOKEK0
非常に広範囲にイオの光球が炸裂し、北エリアの廃墟化は更に進んでいった。
爆発の中、絹旗は、自身の窒素装甲で身を守っていた。
絹旗「ハァッ、ハァッ、ちょっと……助っ人に来た瞬間、これは酷すぎますよ!!」ウガー
「ほう、貴様も標的の一人だな。ワザワザ出向いてくれるとは……手間が省けたものよ」
絹旗「ッ!?」ビクッ!!
突如目の前に、筋肉質の、片腕の悪魔のような魔物が現れる。
絹旗「ヤァァァァァアッアグッ!!」ドサッ……
咄嗟に、絹旗は魔物に飛びかかるが、窒素装甲を使用してもなお、一撃殴られただけで、意識が飛んだ。
626 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:35:21.05 ID:/+jCOKEK0
麦野「絹旗!!」シュンッ!
突如現れた、アクバーの元へと、白井がテレポートで麦野と御坂を連れてくる。
麦野は、右手を突き出し、近距離で原子崩しを放とうとするが、直前に腕を掴まれ、そのまま投げとばされる。
片腕が塞がっているところを、白井がテレポートでアクバーの頭上に移動し、勢いよく蹴りをいれるが、頭を下げ躱される。
更に、溜め無しでイオをぶつけられ、そのまま吹き飛ばされた。
627 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:38:48.76 ID:/+jCOKEK0
麦野が投げ飛ばされた瞬間、御坂が、磁力でそこら中にある瓦礫を手あたり次第飛ばして行くが、片腕が自由になったアクバーが
イオラを発現し、瓦礫を全て消し飛ばす。
そのまま、御坂の背後にイオの光球を発現させ、爆発させた。
アクバー「脆いものだな、小娘共よ。左腕を失ったとはいえ、本気を出せばこんなものか……」スッ
ブンッ……
ガバァッ!! 麦野「まだまだァ……ゲッ!?」
ドォォォォオン!!
投げ飛ばされ、立ち上がろうとする麦野の目の前に、イオを発現させ、容赦無く爆発させる。
麦野は煙を上げながら吹き飛ばされた。
アクバー「たわいも無い……激昂し、油断したとはいえ、こやつら等に片腕を持っていかれたとは、我もまだまだか。
……残りはあの目つきの悪い小娘か」
御坂「あんまし調子乗ってんじゃないわよアンタ……」バチィッ……
628 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:40:24.82 ID:/+jCOKEK0
突如、瓦礫の山から、大量の黒い砂のような物が立ち昇る。
それらは、御坂の周囲に渦巻くように集まっていき、4つの球体へと形を変えた。
アクバー「ほう……それは砂鉄か。そんなことも出来るのだな、貴様の能力は。それで、どうするつもりなのだ?」
御坂「こうするのよ!!」バチィッ!!
4つの球体から、蛇のようにしなりながら、槍のように尖った砂鉄の塊が飛び出した。
アクバーは、翼を広げ、上空へと飛び立つが、砂鉄の槍はどこまでも追いかけてきた。
629 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:41:55.74 ID:/+jCOKEK0
アクバー「こざかしい!!」バッ!!
アクバーが、右手をかざし、砂鉄の槍に向け、イオを放つ。
槍は爆散するが、再び形を形成し、すぐさまアクバーへと向かっていく。
御坂「いくら形を崩しても、どこまで逃げても追いかけるわよ!!」
アクバーは、上空を飛び回りながら槍の追跡を受けていた。
アクバー「なるほど。これは中々に厄介だ。ならば元を断てばいいだけのこと」ギュンッ!!
アクバーは、急降下して、御坂の元へと向かう。
「そう来るよね。そう来るしかないもんね!!」ギャハッ☆
630 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:43:35.30 ID:/+jCOKEK0
バチバチバチィッ!!!!!
アクバー「ッ!?何だコレは!!グァッ!!」バチィッ!!
突如、アクバーの周囲を大きな球体が覆う。球体の外に出ようとすると、強力な電撃が流れ、そのまま墜落した。
アクバー「グッ……こ、これは……雷の檻のようなものか……」スッ……
バチバチバチバチィィィィィイイッ!!
アクバー「グァァァァァァアアッ!!!」
アクバーが再び右腕を球体の外へ出そうとすると、強力な電気が流れた。
631 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:46:33.00 ID:/+jCOKEK0
番外個体「いやー、むぎのんいいもの持ってんねー。これ売ってくれないかなマジで」
右腕に麦野のアルテミスを装着した番外個体が姿を現す。
アクバー「な、何故貴様がそれを……ハッ!!」
アクバーは思い出す。先ほどテレポートで現れた、原子崩しの娘は、右腕に何もつけていなかったことを。
番外個体「魔力の収縮機能ってのがあるみたいでさー。ミサカの能力でやってみたらこの通り。
『スフィアロック』<球体の監獄>ってとこかな」(DMC参考)
番外個体の発電能力を収縮させ、球体に押し固めたものがアクバーを覆う電撃の檻の正体である。
632 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:47:57.92 ID:/+jCOKEK0
アクバー「グッ!!こんなもの!!その気になれば!!」バチバチバチバチィィィィィイイッ!!!
アクバーが、電撃に怯まず、無理矢理檻から出ようとする。
御坂「させるわけないでしょうが!!」バチィッ!!
御坂が操作していた砂鉄が電撃の檻を覆い、黒い球体となった。
チェーンソーのように振動している砂鉄は、触れるものをズタズタに切り裂くため、無理矢理檻から出ることも叶わない。
番外個体「むぎのん!!生きてんでしょ!?さっさと起きなよ!!」
番外個体の呼びかけに答えるように、イオの爆発を喰らい倒れていた麦野が立ち上がる。
633 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:51:12.01 ID:/+jCOKEK0
麦野「うるさいな……壁作って直撃防いだのはいいけど、衝撃で吹っ飛んだから意識飛んでたのよ……」フラフラ…
麦野は、投げ飛ばされた後のイオの直撃を、原子崩しの壁を目の前に作り上げることで直撃を防いでいた。
番外個体から、麦野にアルテミスが投げ渡される。
麦野「美琴ぉ……最初っからこういう風に作戦通りやってりゃよかったんだからね……アンタ後でオシオキだから」キュィィィイン……
御坂「だからゴメンって言ったじゃないの……とにかく話は後でしょ!!」ピンッ!!
麦野と御坂。それぞれが自身の最大の技を準備する。
アクバー「き、貴様らァァァァァアアアッ!!!」バッ!!
電撃と砂鉄の檻の中から、ズタズタに引き裂かれたアクバーの右手が出てくる。
右手の先には番外個体が。
番外個体「ッ!?」ギュンッ!!
「「チェックメイトよ。オ・ジ・サ・マ♪」」
ゴォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!
二人が揃えて言い放つと、檻を二つの巨大な閃光が貫いた。
634 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 20:57:56.78 ID:/+jCOKEK0
風呂入るので、もっかい休憩です。
アクバー戦、決着ついたっぽいですが、もうホンのちょっとだけ続きます。
むしろ、本命はここから……
10時半くらいには再開します。
>>618
お陰で、一つシナリオが浮かびあがりました。2章で出したいと思うのでよろしく。
635 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/28(金) 21:06:47.99 ID:Ro+mdnNd0
乙
アクバーの散り様に期待するぜ
636 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/28(金) 21:34:12.67 ID:zSlA3t1qo
現行SSで一番のお気に入り
>>1
頑張って
637 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/28(金) 21:56:34.11 ID:mS58QFMjo
前スレはhtml化依頼しないの?
638 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:42:04.37 ID:/+jCOKEK0
05:45:00
麦野「ハァッ……やっと終わったわね。長かったなぁー」
麦野がくたびれたように、地面に座り込む。
裾がボロボロのドレスからは、色気満載の下着が丸見えだが、別に男がいるわけでもないので気にしない。
御坂「これで全部倒したのかな……絹旗さんがこっちにいるってことは、強い魔物の4体の内、2体は倒したのよね?」
絹旗「」ピヨピヨ
アクバーに一撃で沈められた絹旗は、未だ気絶している。
麦野「ホント何しに来たのかしらこの子……。あ、どうやら3体目も倒したみたいね」
639 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:48:41.10 ID:/+jCOKEK0
麦野の視線の先には、ヘトヘトになっているフレンダの姿が見えた。
隣には、見慣れない白い男か女かわからない人物が。
番外個体「!?アッ……」
御坂「ん?知り合い?番外」
番外個体「……んーん、全然。だからお姉様でしょ!!なんならおねーちゃんでもいいんだよ?み・こ・と・ちゃん?」ギャハッ☆
一方通行「な、なんじゃこりゃァ……民家がほとんど残ってねェじゃねーか……俺のコーヒーメーカーがァ……」ガクゥッ……
白い人は、割りとマジで落ち込んでいるようだ。
フレンダ「ハァッ、ハァッ、あ、アンタのじゃないってわけよ……疲れた……」
麦野「フレンダ。この白い人誰?てか男?女?」
フレンダ「ただのモヤシっ子ってわけよ」
一方通行「だから細マッチョだっつってんだろォ!!愉快なオブジェにすンぞこのアマァ!!!」
640 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:50:31.42 ID:/+jCOKEK0
麦野「さてと……ここに3人いるってことは、残りは浜面か。アイツのことだから、まさかやられてんじゃないでしょうね」
※一度完全にやられました。
フレンダ「結局、世話がかかるって訳よ。滝壺とも連絡つかないし、『MNW』ってのが使えなくなってるわけだしね」
麦野「直接行った方が早そうね……フレンダ。南エリアまで行くわよ」ヨイショ
麦野は、気絶している絹旗を背負い、走り出した。
フレンダ「ちょ……私ヘトヘトなわけよー……」
ダッダッダッダッダッ……
641 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:52:12.66 ID:/+jCOKEK0
御坂「ふぅ……さ、私達は王城へ戻ろっか、番外個体」
御坂は、アクバーの爆発で気絶している黒子を背負い、番外個体に話しかける。
番外個体「……いや、ミサカも南エリアに行くよ……助けがいるかもしれないし……」スッ…
番外個体は南エリアに向かって走り出そうとする。
一方通行「アァ……ちょっと待ってもらおゥか。そこの目つきの悪いクソアマァ……」
不意に一方通行が、番外個体を引き止める。
642 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:54:11.73 ID:/+jCOKEK0
番外個体「……何さ。ていうか、あなたに目つき悪いなんてミサカ言われたくないんだけど」
一方通行「イヤァ、ちょっと気になることがあってよォ……お前、俺と会ったことあったっけかァ?」
番外個体「……ハァ?ないよそんなこと。何?ナンパでもしてんの?ギャハッ☆ミサカを口説きたいなら、もっと体に肉つけてから来なよモヤシ君」
御坂「……番外個体?」
御坂が、何か違和感を感じる。
(あれ、何だろ?そこにいるのは番外個体なのに……)
一方通行「アァ……じゃあ質問を変えるわァ。よォく聞いてくれよォ?」
「お前……南エリアに何しに行くつもりだァ?」
番外個体「…………」
御坂「!?」ビクッ!!
643 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:56:25.36 ID:/+jCOKEK0
一方通行の言葉を聞いた、番外個体の様子を感じた御坂が凍りつく。
番外個体「……何しにって、決まってんじゃん。助けに行くんだよ。苦戦してたらどーすんのさ」
一方通行「そォか……どっちを助けに行くんだァ?こっち側か?それとも相手側かァ?」
一方通行が更に問いかける。
一見何を言ってるのか、わからない問答だ。
しかし、番外個体と同じ、電気使いの御坂は感じていた。
ドクンッ、ドクンッ……
(何……この番外個体から感じる電磁波……こんなの……)
一方通行が問いかける度に感じられる番外個体からの電磁波。
姉妹だからだろうか。容易に電磁波から感情が読み取れた。
644 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 22:59:49.68 ID:/+jCOKEK0
番外個体「……質問の意味がわからないんだけど。ミサカが助ける相手なんて決まってるじゃん」
一方通行「そォか……じゃあ最後の質問だ」
番外個体から感じられる感情。
それは
焦り。
焦燥。
緊張。
そして……
一方通行「人間であるハズのお前から、ドス黒ォォい魔物の力が感じられるのはなんでだァ?なァ、アクバーくゥン?」
真っ黒で純粋な悪意であった。
「………………ギャハッ☆」
645 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:03:16.66 ID:/+jCOKEK0
05:55:00
バチバチバチィッ!!!!!
北エリア一帯に、黒い雷が落ちる。
明らかに今までの番外個体の力とは違う、異質な力。
電撃系最強クラスの御坂の能力を、遥かに上回る力が、番外個体から感じられた。
番外個体「ギャッハハハハハハハァ!!!!バレちゃったぁ?一方通行ァァァァア」バチバチバチィッ……
番外個体の周りを黒い雷が纏わり付く。
一方通行「バレバレだよ脳筋ヤロォがァ……
クセーんだよ、テメェの魔力は。
表ヅラは冷静装って紳士ぶってても、中身が腐りきってやがンだ。テメェは」
番外個体「相変わらずムカつくねぇー、一方通行ァァァァア。
ミサカの憎悪がMAX値超えちゃうよこのままじゃあ」ギャハッ☆
646 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:05:43.79 ID:/+jCOKEK0
御坂「な……番外個体、アンタ何やってんのよ!!またいつもみたいにふざけてんの?」
御坂は、動揺を隠せないまま、番外個体へ問いかける。
番外個体「ハァ?……アァ、可愛い可愛い妹様か。
何?ミサカに何か用?無いならそのツラ一刻も早く焼きたいんだけど?」バチィッ!!
御坂「!?」
ドォォォォオン!!!!
番外個体から、御坂に向けて黒い雷が放たれる。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥッ……
一方通行「……テメェ。Sランクの力じゃねェだろこりゃァ。その女の能力まで取り込みやがったかァ……」ビリビリッ…
しかし、一瞬で御坂の前に立ちふさがった一方通行により、雷は弾き飛ばされる。
647 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:09:02.40 ID:/+jCOKEK0
番外個体「ヒャァァァア!!カッコいいネェ一方通行ァァァァア。ミサカビショビショに濡れちゃいそうだよ」
一方通行「お前……完全に魂が混ざっちまってやがるなァ?……クソ野郎ォがァ……」
御坂「何…?どういうこと?何でおねぇちゃんが私を……」
番外個体「おねぇちゃんだって!!やめてくれない?ミサカ吐き気がすんだけど」
御坂「ッ!!……え?」
一方通行「無駄だァ……もうアレはお前の知ってる姉貴じゃねェよ。
アクバーの魂が入り込み、極限まで悪意や憎悪が増幅した、魔人みたいなもンだァ。
人格は、お前の姉貴ベースみてェだが……見りゃわかンだろ。芯はアクバーだ。
単純な支配じゃねェ。魂が融合して、記憶も力も何もかも混ざった新しい人格ができちまったンだよ。
アレイスターサイドの人格がなァ」
648 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:10:51.76 ID:/+jCOKEK0
御坂「ま、魔人って……悪意って……私に?おねぇちゃんが?」プルプル
番外個体「何さ妹様。私は誰からも愛されるいい子ちゃんなのにどうして!?ってか?
冗談じゃネェっての!!アンタのせいでさぁ……姉であるミサカが!!どれだけツライ目にあったか!!」
一方通行「聞くんじゃねェ。心の底にあったホンの些細な悪意が増幅されまくってるだけだァ」
御坂「私のせいで……おねぇちゃんが?」ブルブル…
649 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:17:01.95 ID:/+jCOKEK0
番外個体「ミサカのほうが、おねぇちゃんなのに!!姉妹の中で!御坂一族の中で一番だったのに!!
あっという間に追い越して!!おねぇちゃんを見下して!!」
妹への嫉妬。
番外個体が、ホンのわずかだけ抱いていた悪意が、極限まで膨れ上がっている。
御坂「そんな……見下してなんか……私はただ、おねぇちゃんに褒めてもらいたくて……」ガタガタ…
番外個体「そうだったんだ……ううん、大丈夫。
いいんだよ?美琴ちゃん……」
「だって今はミサカのほうが強いんだしィ!!!
おねぇちゃんが一番なのは当たり前だよね!?そうだよねぇ!?
ギャハッ!!ギャハハッ!!ギャッハハハハハハハッ!!!
ギャッハッハッハッハッハッハッハハはっハハハハハハハッハhaHAハハハハハハハハハハハHAハハハハッハハハハハハハhaっハハハハハッ!!!!!」
歪んだ笑みと狂ったような番外個体の笑い声が、辺りに響き渡る。
650 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:18:57.70 ID:/+jCOKEK0
御坂「お……おねぇちゃん……そんな……」ガタガタ…
一方通行「でェ……強くなったおねぇちゃんはどうするんですかァ?やり合うのかァ?俺とォ……」
番外個体「冗談!!アナタみたいな化け物がいるところで、これ以上やり合うなんてミサカゴメンだね!!
さっさとデュランのトコ行って、アレイスター様ントコに帰るとするよ」ブンッ!
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオッ
番外個体が腕をかざすと、黒い次元の扉のようなものが開いた。
651 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:22:48.61 ID:/+jCOKEK0
番外個体「じゃあねー美琴ちゃん!!次に会ったらその忌々しいツラ、おねぇちゃんが綺麗にグチャグチャにしてあげるからね☆
いい子にしててね?楽しみにしててね?
ギャハッ☆ギャハハッ☆ギャッハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
狂気と憎悪に満ちた笑い声を上げながら、番外個体は次元の扉の中へ入っていった。
一方通行「……ホント厄介なクソ野郎ォだなァ、クソッタレがァ……」
一方通行の横で、少女が力無く座り込む。
御坂「私が……私のせいでおねぇちゃんが……私が……」
決して誰かが悪かったという問題ではない。
人間が誰しも持つ、ホンの些細な悪意の種が芽吹き、増殖し、容赦無く御坂の心をえぐり取っていった。
06:00:00
652 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/28(金) 23:25:20.36 ID:/+jCOKEK0
今日の投下終了です。
麦野グループVSアクバー戦終了です。
明日は浜面戦をお届けします。
653 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2012/09/28(金) 23:31:24.51 ID:/+jCOKEK0
>>635
アクバーの散りざまですか……完全には散ってないですがこんな感じです。
>>636
恐縮です。ドンドン面白いものが書けるように成長したいものです。
>>637
2ヶ月経てばなるみたいなので、ほっとこかなと……ダメ?初心者なもので、まだイマイチルールがわかってないとです。
654 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/28(金) 23:58:06.24 ID:64qff3q+0
乙
絹旗の扱い終始悪いな
655 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/09/28(金) 23:58:29.43 ID:ltWjIX+20
乙
美琴にはある程度絶望してもらって上条さんが救うのをニヤつきながら見るのが紳士の嗜み。
656 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/29(土) 00:15:37.06 ID:uFfzdxfIO
乙
浜ちゃんワクテカ!
657 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)
[sage]:2012/09/29(土) 00:25:18.04 ID:5yz05j3Bo
つ乙カレー
ワーストたんの悪堕ちとか俺得すぎ
658 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/29(土) 03:06:04.00 ID:QVKaM0H90
乙
この展開は読めんかったぜ
アクバーに化物言われる珈琲好きな旅人さんは
どんだけつよいんだか
659 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 17:57:20.18 ID:YigUEzTo0
こんばんは、1です。
遂にラスボス戦です。
といってもちと短いかもですが……
浜面の新しい力、もしかしたらわからない方がいるかもしれません。
今回の投下終了後にわかりやすい解説をさせていただきます。
>>654
絹旗さん、前作で活躍しましたからねぇ。まぁ一応ジャミラス倒しましたし。
>>655
え?上条さんが救わなきゃ駄目?w
>>656
今回は確実に浜面主人公してるはずです。
>>657
やっぱ、一人くらい悪に堕ちてくれないとですねぇ。
>>658
旅人さんは、現段階設定では、SSランクのトップクラスです。
番外個体(悪)が、SSランクの一番下らへんです。
660 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:02:05.42 ID:YigUEzTo0
南エリア 歓楽街 05:50
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
歓楽街の一画から、息を切らしたような声が聞こえる。
ここは先程まで、魔王アレイスターの刺客、デュランと
勇者麦野一向のメンバー、浜面仕上が死闘を演じ、浜面が敗れた場所である。
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
先程は、浜面がデュランの圧倒的な力に一度は敗れ、倒れ伏した。
しかし現在、再び浜面は立ち上がり、デュランとの戦いを再度演じている。
デュラン「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」ポタッ……ポタッ……
血だらけで、息を切らし、膝をついているのは、先程勝利したデュランの方であった。
661 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:05:07.82 ID:YigUEzTo0
デュラン「ハァッ、ハァッ、フフッ……浜面よ……貴様は一体どこまで強くなるのだろうな……
まだ『力』を使っていないとはいえ、我に膝をつかせるとは……」ポタッ…ポタッ…
デュランは、目の前に立ちふさがる浜面へ話しかける。
浜面「さぁな……だけどこれは俺が自分の力で勝ち取った、俺自身の力だ。
仲間がいて、さらに俺自身が強くなれば、そこに限界なんてないんだよ」
今までの浜面が使っていた能力が、浜面の力と仲間の力の足し算だとすると、今回新たに発現した能力は、浜面の力と仲間の力の掛け算だろう。
正確には少々違うが、そう捉えられても仕方ない、圧倒的な成長っぷりである。
メタルスライムへと進化したスラ坊の力と、更に進化した自身の力をかけ合わせた結果、今までの、仲間のモンスターの力に頼りきった魔具とは違うものが現出した。
662 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:10:45.23 ID:YigUEzTo0
それは、一見鎧を纏った騎士のような姿をしていた。
鉛色のメタリックな色をした鎧。メタリックな色の剣。
それが通常の鎧と違う部分はいくつかあった。
一つは守備力。メタルスライムの強固な強度を表したように、通常の鎧と比べ、相当の守備力を持っていた。
一つは重量。デュランの攻撃さえ、簡単には通さない。
これだけの守備力を誇る鎧だが、特別重い訳でなく、むしろ他の鎧に比べれば、格段に軽い素材でできているようだ。
663 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:12:01.05 ID:YigUEzTo0
そして、特筆すべき点は、後背部や、足の裏についているジェット噴射のようなもの。
圧縮空気を溜め込み、一気に噴射することで、高速での直線的な移動、高いジャンプ力、ホバリングによる一時的な滞空といった、高速地上戦を行うことができるようになっている。
元々、スラ坊の力であったホバーバイクは、メタルスライムになった今でも性能を向上させ、健在である。
浜面の新たな力により、肉弾戦に特化した、魔具としてのスラ坊の力は、浜面に高い守備力と高速移動戦闘力をもたらした。
664 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:14:09.52 ID:YigUEzTo0
更に進化したスラ坊の力には特典があった。
今は浜面が持っている剣。性能自体は通常より丈夫というだけだが、実はこれは変形する。
メタルスライムの特殊な金属の力により、浜面のイメージした武器に瞬時に変形することができるのだ。
更に、元々、メタルスライムは火の魔術を行使することができる。
銃をイメージすることで、火の魔術を弾丸として撃ち出すこともでき、まさに近距離も遠距離もこなす、万能型の魔具であった。
デュラン「その武器や鎧の能力もさることながら、恐るべきは、その高速移動に人間でありながらついていけている、貴様の反射神経だよ、浜面。
そういえば、貴様は魔具を乗りこなしていた時から超スピードに対応していたな。それが貴様自身の力の本質か」
665 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:16:46.36 ID:YigUEzTo0
確かに、浜面は初めて魔具を現出させた時から、すでに超スピードのホバーバイクを乗りこなしていた。
操作方法は、異能の能力で理解することができても、スピードに対応することは乗り手自身の能力が左右する。
浜面「そういうことだ。俺の力で最も特記すべき部分。
それは、相手を嵌める悪知恵でも、仲間に頼りきりの能力でもない。
俺自身の動体視力、反射神経、空間把握力だ。
伊達に昔から、麦野の原子崩しを避け続けてきた訳じゃねーんだよ」
浜面は見つけた。自分自身を知るための対話の中で、己の本質を。
そういう力に長けていたからこそ、彼の能力で現出する魔具は、動体視力や反射神経を求めるものが多かった。
666 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:18:49.19 ID:YigUEzTo0
超高速ホバーバイクであるスラ坊。
様々な機能を備えた超大型バイクであるケルベロス。
三次元を縦横無尽に飛び回るグリフォン。
己の動きと連動するアイアンゴーレム。
気づけば簡単なことだった。
今まで仲間の力のお陰で強敵に勝ってきたと思っていた。
確かにそれも大きいだろう。
しかし、魔具とは使用する者の力量によって、効果が左右するもの。
浜面の、並外れた反射神経などが無ければ使いこなすことなど出来ないのだ。
浜面は、メタルスライムの剣を構える。
浜面「ありがとな、デュラン。お前のお陰で、俺は自分の弱さと同時に、強さの本質を知ることが出来た。
この力はお前がくれたようなもんさ。だから、存分にお返ししてやるよ。お前が満足するまでな」
シュンッ!!
浜面がデュランの目の前から消えた。
667 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:20:19.46 ID:YigUEzTo0
デュラン「そこだぁぁぁあ!!!」ブンッ
デュランが長刀を右へと振ると、ガキィィィィンッという音が鳴り響いた。
そこには、剣を振りかぶってきた浜面がいた。
浜面「やっぱ反応しやがるか……簡単にはやられてくんねーなぁ?デュラン!!」ギギギギギギッ
デュラン「スピードだけならば、最初のホバーバイクのほうが速かったのでなぁ。
しかし、あの時は貴様は私のカウンターに反応できなかった。あれから貴様はまた強くなっているのだよ!!浜面ァァァァア!!!」バッ!!
668 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:21:48.15 ID:YigUEzTo0
キンッ!!ギィンッ!!ギンッ!!キンッ!!ギンッ!!ギィンッ!!
浜面の剣とデュランの長刀が斬り結び合う。
剣技に関しては、2人はほぼ互角のようだ。
ふと浜面の剣が、瞬時に形を変えていく。
浜面「オォォォォォゥラァァァア!!!」ブン!!
ガキィィィィィィィィィィィィン!!!!!
デュラン「ォォォオッ!!!」ギギギギギギッ!
かろうじて受け切ったデュランの目の前には、大きな両手剣があった。
浜面の剣は、様々な武器に変わるが、その総合的な攻撃力は変わらない。
先程の剣より、今の大剣は、威力はあるが、重量により多少動きが鈍くなるため、どの武器になろうが、同じくらいのメリット、デメリットは存在するのだ。
単純な優劣は存在しない。
669 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:23:54.28 ID:YigUEzTo0
デュラン「ウォォォオオオ!!!」ブンッ!!
デュランが長刀を横一閃になぎ払う。
浜面は、足裏の圧縮空気を噴射させ、5mほど飛び上がり躱す。
デュラン「ハァッ!!!!」ブンッ!!
返す刀で、落ちてくるところをデュランが狙う。
再び、浜面に向けて長刀を振るうが、地面に着くはずの浜面が宙でピタリと止まっている。
噴射の力で滞空しているようだ。
デュランが長刀を振り抜くと、浜面は滞空を止め、地面に足を着き、再び剣をデュランへ振りかぶる。
剣はデュランの肌を斬りつけた。
670 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:25:47.07 ID:YigUEzTo0
デュラン「まだまだァァァァアアア!!!」
浜面「!?」ブシュゥゥゥゥウ!!
デュランはラッシュを仕掛けようとするが、浜面は背面の噴射を使い、一瞬でその場から脱出する。
デュランの側を抜け、背面へ移動したところを、噴射の勢いそのまま宙返りし、剣をサブマシンガンに変形させ、背後からデュランを狙う。
パララララララララララッ!!!
デュラン「グァァァァァァアアッ!!」
サブマシンガンの弾はデュランの背中へと命中し、デュランにダメージを与え、膝をつかせる。
宙返りから着地した浜面は、すかさず再び自身の背後から圧縮空気を噴射させ、デュランへと高速で近づき、交差する瞬間に剣で深く斬りつけた。
デュラン「ガハァァァァァァァアアアッ!!!」ゲホォッ
デュランを斬りつけた浜面は、そのまま移動を続け、デュランから30mほど距離を取って止まった。
671 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:27:45.98 ID:YigUEzTo0
近距離戦での3次元の高速の出入り。
これが、スラ坊と浜面が真に力を掛け合わせ、現出した魔具の能力である。
もちろん、普通の人間では、ここまで高速で細かい動作は出来ない。
幼い頃から、勇者麦野から可愛がりという名の即死級の攻撃を受け続け、躱し続けた浜面の反射神経や動体視力、空間把握力があってこそ、初めて出来る行為である。
デュラン「ガハァッ……ククッ……浜面よ。どうやら今の我では貴様には敵わぬようだな。
我は嬉しいぞ!!爆発的に進化する貴様と戦えることが!!グ、ガハァッ!!!」ブシュゥッ!!
デュランから血が勢いよく噴き出す。最後の一撃は思ったより深く斬りつけたようだ。
672 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:29:21.88 ID:YigUEzTo0
デュラン「ハァッ……ハァッ……我は……まだまだ強くなる……感謝するぞ浜面。
敗北を知ることで、我もまた成長するのだ」ポタッ…ポタッ…
デュランは、満身創痍のまま浜面に語りかける。今にも倒れそうな程の傷だ。
しかし、浜面は警戒を決して緩めない。むしろ、先程よりも更に増している。
ここからが真の地獄であることを、彼は身を持って知っているからだ。
デュラン「ハァッ……ハァッ……浜面よ。願わくば…ハァッ……ハァッ……死んでくれるなよ?30秒だ!!」コォォォォォォォオオッ
デュランから圧倒的な魔力が漂ってくる。
アレが再び現れるのだ。
SSSランク級の破壊神の力の一部を借り、自身の力をSランクにまで跳ねあげる力、『暗黒の夢』<darc dream>が……
673 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 18:33:53.54 ID:YigUEzTo0
一旦休憩入ります。
続きは20時くらいです。
浜面×メタルスラ坊→ヴァンキッシュです。
何それ?って人は、YouTubeかどっかで動画を見てみてください。
多分、それで今の浜面の強さがわかります。
674 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/29(土) 18:50:28.42 ID:BK8aczDS0
乙
次のスラ坊の進化でまさかの
メタル浜面に
1のイメージの格好だと
駒場さんも似合いそうね
675 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:06:34.45 ID:YigUEzTo0
そろそろ再開します。
>>674
メタル系の最終形態ですねw
ヴァンキッシュそのままだと駒場いけますね確かに。
姿のイメージとしては、オーソドックスな騎士の鎧をイメージしてください。大体そんな感じです。
676 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:08:57.87 ID:YigUEzTo0
南エリア 歓楽街 05:59:20
デュラン「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお『オ"オ"オオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ"!!!!!!!!!!!』」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオッ
デュランからデュランの意識が完全に消えた。
今デュランの身体を動かしているものは、破壊神『ダークドレアム』の力の一部である。
浜面「……30秒って言ってたよな?デュランのヤツ。前回は1秒で文字通り秒殺だ……最後の最後で前回の30倍以上気張らなきゃならねぇとは……泣けてくるぜ、全く」
ダークドレアム『…………』スゥッ…
力が安定したダークドレアムが、浜面を静かに見つめた。
677 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:16:16.22 ID:YigUEzTo0
ダークドレアム『…………』スゥ……
ダークドレアムの浅黒い右腕が、静かに浜面へと向けられる。
右手の周りの空間がグニャリと歪んで見えた。
浜面「ッ!?ヤベェ!!!!」バッ!!
浜面は全力で宙へと飛び上がる。
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオッ!!!!!
彼がいた場所を何かが通り抜け、後ろにあった建物がバラバラに崩れ落ちた。
浜面「うぉ……何だありゃ……ゲッ!?」ビクッ!!
浜面の落下地点には、既にダークドレアムが居る。
ダークドレアム『…………』
ォォォォォォォォォォォォォォォォオオオ
678 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:21:28.86 ID:YigUEzTo0
05:59:25
浜面「ウォォォォォォォォオオッ!!!」ブンッ!!
ガキィィィィィィィィィイインッ!!!
ダークドレアム『…………』ミシミシミシッ!!!
浜面は、落下しながら武器を大剣に変え、ダークドレアムへと振り下ろすが、ダークドレアムは片手で大剣を軽々と掴む。
ダークドレアム『…………』ブンッ!!
浜面「ッ!?ウォォォオオオオオオッ!!!」ギュォォォオッ!!
そのまま、浜面を横に投げ捨てる。
ドゴォォォォォォォォオオオオッ!!!
歓楽街の建物へと浜面は投げ捨てられ、建物が崩れ落ちる。
浜面「ガァァァァァァァアアアッ!!」ガラガラッ!!!
すぐさま瓦礫の中から抜け出し、立ち上がるが、目の前ではダークドレアムが魔力を掌に集中させている。
ダークドレアム『…………』スッ
ドゥンッ!!
ダークドレアムの掌から、浜面に向かって魔力の玉が放出された。
着弾後、遥か上空まで火柱があがる。
679 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:26:24.27 ID:YigUEzTo0
05:59:30
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!
火柱が勢いよくあがる中、浜面はダークドレアムの背後まで移動していた。
背後からの噴射を止め、勢いを殺しつつ、足を踏ん張り、ダークドレアムの背後へと身体を向ける。
大剣を双剣に変え、浜面が背後から斬りかかる。
ガキィィィィィィィィィイインッ!!!
ダークドレアムは浜面のほうを見ず、長刀で双剣を防ぐ。
浜面「マダマダァァァァァァァァァァアアアッ!!!!」ブンッ!!
浜面が全速力でダークドレアムに斬りかかる。
680 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:31:48.51 ID:YigUEzTo0
鎧の噴射を利用し、更に速く、双剣による連撃を叩き込むが、ダークドレアムは左手の長刀で全ての攻撃を防ぐ。
ダークドレアム『……………』キュィィインッ!!
ドゥンッ!!!
空いた右手に魔力が一瞬で込められ、浜面の腹部へと魔術が叩き込まれる。
浜面「!!……ガッ…ハァッ……!!」ゲホォッ!!
更に連続して火の玉が叩き込まれる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
浜面「グガァァァァァァァァァァアアアアッ!!!!!!」
ドゴォォォォォォォォオオッ!!!
ジャミラスが使った『メラミ』だが、魔力を溜める速度、威力ともに桁違いのものであった。
何発もの炎の玉を喰らい、浜面は再び吹き飛ばされる。
681 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:35:29.23 ID:YigUEzTo0
05:59:35
ズザァァァァァアアアッ!!!
ゴフゥッ!!
浜面「ッゥァァァァァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!」ジャキッ!!
パララララララララララララララッ!!!
地面を滑るように無理矢理着地した浜面が、吐血しながら武器をサブマシンガンに変え、ダークドレアムに放つ。
炎を纏った弾丸が、ダークドレアムへと突き進むが、ダークドレアムは素手で全ての弾丸を掴み取り、宙へと投げ捨てる。
宙に浮かぶ弾丸が、長刀に弾かれ、浜面へと返される。
682 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:41:03.94 ID:YigUEzTo0
05:59:40
ドゴォォォォォォォォオオオオッ!!!
弾丸は浜面には当たらず、浜面の背後の建物に当たる。
あまりの威力に、建物が崩れ落ちた。
ブシュゥゥゥウウウッ!!!!
浜面「ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!」
もはや、声にもならない叫びをあげながら、浜面は噴射を行い、高速でダークドレアムへと向かう。
先程の『メラミ』の一撃。あの時点で既に勝敗は決まっていた。
鎧の中は、血だらけになり、内臓は確実に何かが潰れている。
それでも、浜面は進むしかなかった。
(コイツを……デュランを生かしておけば!!必ず全員殺される!!
この国の人達も!!絹旗も!!フレンダも!!滝壺も!!麦野も!!!)
(生きて帰るなんてことは考えたらダメだ!!例え皆が悲しもうが!!コイツだけは!!
……刺し違えてでも俺が殺らなきゃいけないんだ!!!)
武器をショットガンに変えながら、ダークドレアムに近づいていく。
683 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:46:53.61 ID:YigUEzTo0
05:59:45
ブシュゥゥゥウウウッ!!!!
浜面「ァ"ア"ア"ッ!!!!」ダンッ!!!
高速移動中、足を思い切り踏ん張り、勢いそのまま宙へと浜面が飛んだ。
浜面「オ"ァァァァァァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!」ジャキッ!!
ダークドレアムの頭目掛け、頭上からショットガンを構え、超近距離から撃ち出す。
しかし、少し頭を横に動かしただけで、ダークドレアムは散弾を避けた。
すかさず、反撃の右ストレートが襲う。
浜面がショットガンを盾に変え、受け止める。
ガキィィィィィィィィィイインッ!!
パリィィィイン!!
一撃で盾が砕き割れ、衝撃が浜面を襲う。
浜面「ブハァッ!!」ボタボタッ!!
浜面が再び吐血をする。もはや目はほとんど見えていない。
意識もほとんど残って無い。
それでも浜面は、地面に落下しながら、ダークドレアムを睨みつける。
684 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 20:54:32.00 ID:YigUEzTo0
見えるものは、目の前の魔人。
残っているのは、必ずコイツを倒すという意思。
砕けた盾が集まり、剣へと姿を変える。
片足が地面に着いた瞬間、浜面は、ダークドレアムへと剣を向け、走り出す。
浜面「オ"ラ"ァァァァァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!」
グサァァァアッ!!!
浜面の剣が、ダークドレアムの胸へと突き刺さった。
ダークドレアム『…………ゥグッ!!』
ダークドレアムは、胸に刺さった剣を引き抜こうと両手を剣へと持っていく。
初めて、完全にダークドレアムが無防備になった。
浜面が、右足を地面に突き刺すように力を溜める。
浜面「ぶっとべクソ野郎ォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!!」
ドゴォォォォォォォォオオッ!!!!!!!!
右足を軸に、全力でダークドレアムに刺さった剣へと蹴りを放ち、剣を更に深々と突き刺し、ダークドレアムを吹っ飛ばした。
ダークドレアムは建物へと突っ込み、剣が壁に突き刺さったような状態で張り付けにされた。
685 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 21:06:06.12 ID:YigUEzTo0
浜面「ゲホォッ!!ゲホッ!!……30秒、耐えたぞ。デュランよォ……お前の……負……」
ブシュゥゥゥゥゥウウッ!!と言う音と共に、浜面から血が噴き出す。
(あぁ……今回はやべぇな……さっきよりもずっと……)
フッ……
浜面を覆っていた、メタルスライムの鎧と剣が消える。
(まぁ……いっか……皆が……無事なら……)
ドサッ…………
血だまりの中、浜面は数秒ほどその場に立ち、ゆっくりと膝をついて倒れた。
05:59:50
686 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 21:08:46.58 ID:YigUEzTo0
06:00:00
30秒が経ち、ダークドレアムの力を失ったデュランが、立ち上がる。
そして、じっと倒れている浜面を見る。
デュラン「30秒……保ったようだな……浜面よ。
やはり、貴様は強い。……生きていればまた会おう……我も少し……今日は疲れた……」
ドサッ……
デュランは力尽き、膝をついて倒れた。
死闘という舞台を演じた二人は、ピクリとも動かない。
歓楽街での長い、壮絶で長い闘いが、今、幕を閉じた。
真夜中から続いた、満月の舞踏会は終わりを告げ、温かい陽射しが辺りを包んでいた。
687 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/29(土) 21:16:03.81 ID:YigUEzTo0
今日の投下終了です。
ラスボス戦終了です。
長い舞踏会が終わりました。
次回から、しばらくエピローグを流し、1章完結に持って行きます。
688 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(田舎おでん)
:2012/09/29(土) 21:18:30.44 ID:IVO4M5s/0
乙
689 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/29(土) 21:18:48.10 ID:KnZae6+B0
デュラン強すぎ・・・ww
乙!!
次も楽しみにしてます!
まさかむぎのんはこれのために原子崩しを浜面に撃ってたのか!
690 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/09/29(土) 21:22:08.67 ID:jUH0c36IO
おっつ!
691 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/09/29(土) 21:29:01.67 ID:VD04SUPn0
乙
原作なら反射神経は上条さんの領分だったがここでは浜面か
とは言ってもやっぱり、どっちも超人レベルの反射神経してそうだけれども
692 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/29(土) 21:32:14.06 ID:APn9fH4c0
乙
再戦ではこれより激戦すか
693 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:32:48.80 ID:E4zcH/3S0
こんばんは、1です。
長いバトルも終わったことですし、これからエピローグに移ります。
微妙に長くなりそうなので、何日かに分けていきますのでご了承を。
>>688
>>690
ありがとうございます!!励みになります!!
>>689
え?あ、あたり前じゃないですかぁ、やだなーもう……
>>691
超人ですよねー実際。
とりあえず、この浜面は、F1ドライバー並みの動体視力、反射神経、思考の速さをイメージしてます。
>>692
再戦どころか、これから先全部、激戦に決まってるじゃないですかー。
主人公サイド、全員殺すつもりで、対戦カード組みますよホント。
694 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:40:13.57 ID:E4zcH/3S0
南エリア 歓楽街 06:05:00
「ありゃ?デュランのヤツ負けちゃったの?だらしないなぁー。ま、ミサカが言える立場じゃないけどね?ギャハッ」
壮絶な死闘を繰り広げた舞台に、一人の少女が立っていた。
彼女の名は、番外個体。この国の第一王女である。
番外個体「まーまだ生きてるみたいだから連れ帰ってやらないとねー。全く、散々な目にあったよ今回は」ヨイショット
番外個体は、敵であるハズのデュランを肩を貸すように支え、立ち上がる。
695 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:42:53.37 ID:E4zcH/3S0
番外個体「そんで相手は……あぁ、浜面クンか。
やるねー浜面クン。デュランと相討ちなんてさ。
ミサカゾクゾクして、いけないトコロまで勃ってきちゃったよ」ギャハッ
側で、血だまりに倒れている浜面に向かって軽口を叩く。
いつもの軽口に聞こえるが、悪意に満ちた感情が見え隠れする。
番外個体「アレイスター様が、今回の4人の標的の中でなんだかんだ、一番気にしてたよねー浜面クン。
どーしよっかなァ……モタモタしてると一方通行がミサカを殺しにきちゃうしなァー」バチバチバチィッ
番外個体から、黒い雷が発せられる。その矛先は、味方であるハズの浜面へと向けられる。
696 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:44:59.45 ID:E4zcH/3S0
番外個体「ちょっとくらいなら……一撃くらいなら……いいよね?」ニィィィィ……
歪んだ笑みをこぼしながら、黒い雷の照準を浜面に合わせる。
「ヤァァァァァァァァァァァァアアアアッ!!!!」ブンッ!!
番外個体の後ろから、兵士の格好をした少女が剣を振りかぶってきた。
番外個体「ん?」バチバチバチィッ!!
「キャァァァアッ!!!」バチィッ!
番外個体は、後ろを見ずに、黒い雷を背後に発した。
雷は、少女の持つ剣を弾き飛ばす。
697 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:55:47.99 ID:E4zcH/3S0
番外個体「なんだよー。時間無いのに邪魔何かしてくれちゃってさぁー」プンプン
「アナタ……番外個体第一王女ですよね?……何で浜面さんを殺そうと……」
番外個体「ん?あぁ、何か見覚えあるかと思ったら……兵士の新人の子か。女の子で兵士は珍しいと思ったから覚えてたよ。
確か、佐天サンだっけ?凄いね。こんだけの騒ぎの中でまだ生きてたんだ」
番外個体は、思い出したような口調で佐天に話しかける。
佐天「質問に答えてください!!何でアナタがこんなこと……」
698 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 18:58:33.05 ID:E4zcH/3S0
番外個体「んー……そんなこと言われてもねー。ミサカは今までのミサカじゃないからさ。
まだイマイチ意思がハッキリしなくて、何と無く、とりあえず殺しとこうかなーってさ☆」ギャハッ
佐天「ふざけないでください!!!」バッ!!
佐天が腕輪をつけた手を前にかざすと、風の塊が勢いよく発射される。
絹旗が、浜面の元へ向かう佐天へ、驚かしてやれと貸した、能力を一転集中させる腕輪だ。
上級の魔物であるジャミラスにも、有効な威力であった風の塊が、番外個体へと向かっていく。
699 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 19:01:48.81 ID:E4zcH/3S0
番外個体「もー、時間無いって言ってんじゃないのさー」バチバチバチィッ!!!
バシュゥゥゥゥゥッ……
番外個体から、軽く発せられた黒い雷が、風の塊を相殺した。
佐天「そ、そんな……そんな簡単に……」
全力で放った風の塊が、一瞬で消され、佐天は愕然とする。
番外個体「全くもー。お仕置きしてやりたいトコだけど……マズイねこりゃ。奴さんすぐ近くまで来てるよ」バッ!!
進化した、超人広範囲の電磁レーダーで、猛スピードで近づいてくる一方通行の気配を感じた番外個体は
黒い次元の穴を創り出し、デュランと共に穴へと入り込む。
番外個体「思わぬ邪魔が入っちゃったよホント。結局、標的は誰も殺せずかァ。怒られるかなーミサカ」ハァッ……
ため息を尽きながら、番外個体が穴の奥へと進むと、次元の穴が、一瞬で閉じられた。
700 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 19:04:19.46 ID:E4zcH/3S0
数秒後、空から一方通行が降りてくる。
一方通行「チッ……完全に逃げられたかァ……できればここで、二匹とも潰しておきたかったンだがなァ……」
一方通行は、めんどくさそうに頭をかく。
佐天「浜面さん!!浜面さん!!しっかりしてください!!」
血だらけで倒れている浜面へと佐天が駆け寄る。
一方通行「アイツがデュランと一人でやり合ったのか……ハッ!!ただの一人間が、中々やるじゃねェかァ」スタッ、スタッ、スタッ
一方通行が浜面へと近づき、手を触れる。
701 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 19:07:06.26 ID:E4zcH/3S0
佐天「!?な、何をするんですか……?」
一方通行「黙って見てろォ……こんなモンたいした傷じゃねェよ」グッ
シュゥゥゥゥゥゥウウ……
一方通行が、手に力を入れると、浜面の身体中から流れていた血がみるみる内に止まり、傷には瘡蓋が張っていた。
佐天「これは……一体どうなってんですか?」
一方通行「コイツの血管や細胞を操作して、破損を塞ぎ、内臓をある程度修復し、治癒力を上げただけだ。
血が足りねェだろうから、早く輸血してやりゃあ死ぬこたァねェだろうよォ」
702 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 19:09:28.39 ID:E4zcH/3S0
佐天の目の前に居る何か白い人は、治癒能力者真っ青の事を、いとも簡単にやってのけた。
さっきは空から降ってきたし……またチートが出たのかと佐天は肩を落とす。
佐天「とにかく、浜面サンを城に運びます。アナタはどうするんですか、白い人」
一方通行「誰が白い人だァ!!テメェ、命の恩人に対していい度胸だなァオイ。
俺も城に後でいくわァ。コーヒー用意して待ってろ」
佐天は、浜面と共に城へ。
途中、こちらに向かっていた麦野達と合流し、共に向かった。
余談だが、この時一番アタフタしていたのは、他ならぬ麦野だ。
一方通行「さて、っと。後はあのお姫様のアフターケアか。手間がかかンなァ、全く……」バッ!!
一方通行は、再び北エリアへと飛びたった。
703 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 19:15:24.70 ID:E4zcH/3S0
短いですが、一旦休憩です。
続きは21時くらいに再開します。
704 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/09/30(日) 19:27:31.94 ID:KP4wByQq0
乙
一方通行、垣根、削板の三人が揃ったら
番外固体のいろんな所が勃つどころか勃ちすぎて取れちゃうな
705 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/30(日) 19:30:39.10 ID:YNprcqIN0
乙
もやし 白い人 化物
まともに名前で呼ばれませんねぇ
次はなんて呼ばれるやら
706 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:28:19.46 ID:E4zcH/3S0
遅れました。再開します。
>>704
勃ち過ぎて、発狂するでしょうね。まず、そんな状況ないですが。
>>705
特に意識してませんでしたが、そいや誰も名前で呼んでないですね。
細マッチョさん……
707 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:31:55.79 ID:E4zcH/3S0
北エリア 住宅街
御坂「私がおねぇちゃんより、強くなったことが、いけなかったのかな……」
殆どの家が崩壊した住宅街で、この国の第二王女、御坂美琴は失意のドン底に叩き落とされていた。
血を分けた実の姉から告げられた真実。
実際、番外個体の中では、特に気にしてはなかったかもしれない。
しかし、確実に。番外個体の心の中にはあったのだ。
徐々に力を上げ、最終的には自分よりも強くなった妹への嫉妬などの悪意が。
708 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:35:34.76 ID:E4zcH/3S0
結果、アクバーの魂が混ざったことにより、その悪意が増長し、全面に出てきた訳だが、御坂美琴には、そんなこと関係ない。
ただただ、姉に告げられた言葉だけが、頭の中に流れ続けた。
一方通行「よォ、お姫様ァ。懺悔と後悔の時間はお済みですかァ?だったらこんなトコでベソかいてないで、さっさとお家に帰ンな。
パパとママが待ってるぜェ?大事な愛娘をよォ」
ふと背後から、デリカシー能力0の細い人の声が聞こえて来た。
709 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:38:39.34 ID:E4zcH/3S0
御坂「なんだ……細い人か。ゴメンナサイ、まだ城には帰りたくないの。
悪いんだけど、この子だけでも連れてってくんない?頑張ってくれたんだから、ゆっくり休ませてあげたいのよ」ナデナデ
御坂は、側で眠っている白井の頭を撫でながら、一方通行に話しかける。
起きていたら鼻血モノだったであろう。あわれ黒子。
一方通行「アァ?命の恩人に対してパシリたァいい度胸じゃねェか。
全くドイツもコイツも女ってのは……」
今日だけで結構散々女性陣に言われている、最強の細い人は呆れる。
710 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:41:27.78 ID:E4zcH/3S0
御坂「ハハッ……ゴメンナサイね。そうね、私がちゃんと連れ帰ってあげないとね」
御坂は力無く微笑む。
御坂「……最初は、憧れだったんだよね……強くて、何でも出来る、番外個体おねーちゃんみたいになりたいっていう。
それだけを目指して頑張ってた」
一方通行「そォか」
御坂「一生懸命努力して。やっとおねーちゃんに追いついてきた時は、おねーちゃんはとても喜んでくれた。
さすが、ミサカの妹だねーってさ。頭撫でてくれながら」
一方通行「そォか」
711 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:43:10.61 ID:E4zcH/3S0
御坂「とうとうおねーちゃんを追い越した時、皆が褒めてくれた。
パパやママ。親戚の皆。妹達も。国民の人達も。
皆が良く頑張ってここまできたねって。もちろんおねーちゃんも。
……だけど、あの時、おねーちゃんは頭を撫でてくれなかった」
一方通行「そォか」
御坂「やっぱりあの時、おねーちゃんにとっては面白くなかったのかな?
私が強くなったことを喜んでくれても、自分が追い越されるとは思わなかったから……だから撫でてくれなかったのかな?」
一方通行「アァ、だろォな」
一方通行は、冷たく、真実であろう御坂の言葉を肯定した。
712 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:44:52.11 ID:E4zcH/3S0
御坂「……結構冷たい人なのね、アナタ。普通、こういう時は、そんなことないとか、キミは悪くないとか慰めてくれるもんじゃないの?」
御坂は、涙目で一方通行を見つめた。
一方通行「慰めてほしけりゃ、男作ってベッドの中でアンアン喘ぎながら、じっくり慰めてもらいなァ。
生憎よォ、俺はお前ん家の姉妹事情なんざ、欠片も知ったこっちゃねーんだよ」
一方通行は、冷たく答える。
御坂「……そうよね。ゴメンナサイ、つまらないこと喋っちゃって」
一方通行「全くだ、時間を無駄にした気分だァ」スッ
一方通行は眠っている白井を肩に担ぎ、王城へとゆっくり歩き出す。
713 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:46:14.35 ID:E4zcH/3S0
一方通行「一つだけ言っといてやるよォ。人間なんてなァ、そんなもんだ。
上の立場にいる間は、余裕シャクシャクで甘やかしてくれるが、自分の立場が危うくなれば、必死で妨害してくらァ。
例え姉妹でも、下のモンに負けるなんざプライドが許さねェモンだァ」
御坂は黙って一方通行の話を聞く。
一方通行「お前の姉貴も、素直に喜べないドロドロした嫉妬があったんだろォよ。
だけどな、それは特別なことじゃねェ。むしろ無けりゃァただの負け犬だ。向上心の欠片もねェな」
御坂「…………」
714 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:48:44.23 ID:E4zcH/3S0
一方通行「アクバーは、死ぬ寸前、あの面子の中で、一番悪意を持った人間を選んだ。それがお前の姉だァ。
悪意の中身は、お前への嫉妬。
けど、それはお前のせいじゃねェ。ましてや、姉貴のせいでもねェ。
人間なら誰でも持ってんだよ、他人への悪意なんてものはなァ。今回はたまたまだ、タマタマァ」
御坂はジッと一方通行の話に耳を傾ける。
一方通行「いつまでもグダグダベソかいてねーで、さっさとお家に帰ンなァ。
そんで、姉貴がそんなに大事ならァ、元の姉貴を取り返す方法でも考えやがれェ……
ま、アクバーの魂が混ざった今、方法なんざ、アイツの中のアクバーの魔力を完全に消す以外ねェだろうがなァ……」スタッ、スタッ、スタッ
一方通行は、城へと歩みを進めた。
御坂「……おねーちゃんを取り返すか……そうか……取られたら取り返せばいいだけの話よね……」
御坂の目には、力が篭っていた。
715 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:53:36.67 ID:E4zcH/3S0
モンサンミッシェル 王城内 医療室 07:00
絹旗「ん……んー……アイタタタ。あり?ここは何処ですか?さっきまで超壊滅した瓦礫の山に居たのに」
滝壺「あ、起きた?きぬはた」
アクバーに瞬殺され、気絶していた絹旗が目を覚ます。
絹旗「滝壺さん?無事でよかったです!!
ここは……城の中ですか?てことは全部終わったんですか?」
滝壺「うん……終わったよ……長い夜だったよね、きぬはた」
716 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:55:45.27 ID:E4zcH/3S0
絹旗は、安堵する。終わったのだ。長い長い舞踏会が。悪夢のような闘いが。
絹旗「それで……皆さんは超無事なんですか?避難した人達とか」
滝壺「ここまで避難してきた人達は、全員無事だよ。ただ、避難しなかった人たちは……ダメだったね。街の中に反応はもうないよ」
絹旗「そうですか……!?そうだ!!他の皆は?超無事ですか?」
滝壺「…………」グッ……
絹旗「……滝壺さん?」
滝壺は、涙目で黙り込む。
滝壺「…………はまづらは、すごい重傷。一人で凄く強いのと闘ってたから。
白い人って人が、出血は止めてくれたみたいだけど、それでも酷いケガで、内臓が大分やられてるって……まだ意識も戻らない」グスッ……
717 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 22:58:17.17 ID:E4zcH/3S0
ダークドレアムの化身と化したデュランとの闘いで、身体は斬り刻まれ、内臓は魔術に潰され、限界まで身体を行使した浜面は、未だ意識がなかった。
絹旗「そう……ですか……そうですよね……私の相手で一番超弱いって言ってて、3人がかりでやっとでしたし。
たった一人で浜面はあれより強いのと……」
滝壺「うん……凄い力だった。はまづらじゃ、どれだけ頑張っても絶対かなわないくらいの。
だけど頑張ったよ、はまづらは。最後の最後に負けなかった」
滝壺は、誇らしげに語る。
滝壺「だけどさ。だけど……やっぱり無事に帰ってきてほしかったな……わたしは」ポロポロッ……
滝壺は涙を流しながら語る。自分の想い人が死にかけていたのだ。無理もなかった。
別の部屋では、浜面がベッドに横たわっている。
側には麦野が、黙って浜面を見守っていた。
718 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:00:35.04 ID:E4zcH/3S0
07:10
一方通行「おはよーございますゥ、お届けモノに参りましたァァア。サインいらないから、さっさと受け取りお願いしまァす」ポイッ
白井「ギャフンッ!!……」ガクッ……
城に辿り着いた一方通行は、担いでいた白井をそこらへんに投げ捨て、城の中へと進む。
上条「イテテテテテテテ!!!痛い!痛いってインデックスさん!!もっと優しく!!」ギャァァァア
インデックス「うるさいんだよ!!せっかく私が手当てして上げてるんだからとうまはただ、黙って感謝してればいいんだよ!!」
城の中の一室で、二人の騒がしい声が聞こえて来た。
719 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:02:00.10 ID:E4zcH/3S0
御坂妹「全く、鏡の中にいたとは……思いもしない所にいたんですね。と、ミサカはただただ驚愕します」
打ち止め「まさか、ミサカの目撃情報が、そのまま解決に繋がるなんてビックリだね!!ってミサカはミサカは眠たい目を擦りながら驚愕してみる!!」
同じ部屋には、御坂姉妹が座っていた。
上条「ああ、全くとんでもない相手だったぜ。自分の考えが全部現実になるなんてな。チートココに極まれり、って感じだ」
御坂妹「でも、こうして生きて帰ってきたということは、そのチートを倒したってことですよね?と、ミサカはアナタも大概チートですよね?っと言ってみます」
720 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:04:11.28 ID:E4zcH/3S0
上条「んー、でも途中からあまり覚えてないんだよな。気がついたら鏡から出てたし、錬金術師はいないし」
インデックス「…………」
インデックスは知っている。
上条が、どのように鏡の世界から抜け出したのか。
インデックスは知っている。
アウレオルスの最後を。壮絶な最後の瞬間を。
しかし、インデックスは知らない。
今、上条当麻が生きているのは、他でもない、アウレオルスのお陰なのだと。
ただただ、一人の女性と一人の娘を愛し続けた愚かな錬金術師の、最後の力だということを。
インデックスは知らない。決して知ることはない。
遠い前世の自分の伴侶を。
721 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:05:52.62 ID:E4zcH/3S0
インデックス「……あ、包帯切れた。打ち止めちゃん、包帯取ってきてほしいんだよ!!」
打ち止め「アイアイサー!!ってミサカはミサカは医療室へと猛ダッシュ!!」
ガチャッ!!
「フギャッ!!」ゴロゴロゴロッ!
打ち止めは、突如開いたドアから出てきた人間と衝突し、ハデに転んだ。
打ち止め「イタタタタタタッ……イッターイってミサカはミサカは理不尽に憤慨してみたり!!」プンプン
明らかに突っ込んできた打ち止めが悪いが、逆ギレする打ち止めの前に、驚きの白さを誇る人が現れる。
722 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:07:33.25 ID:E4zcH/3S0
打ち止め「はわ、はわわわわわわわ……」プルプルッ
一方通行「アァ?チッ、気ィつけろォ、クソガキィ」ポンッ
一方通行が打ち止めの頭に手を乗せる。
<打ち止めビジョン>
「大丈夫?怪我はないかい?お姫様」キラキラ☆キラキラ☆ナデナデ
打ち止め「だ、だ、だ、大丈夫だから気安く触らないで!!ってミサカはミサカはお姉様の真似をしながら手をはたいて、あ、ゴメンナサイって思いつつ、御坂一族のツンデレ属性がこんなところで発動するなんて、ああ、ミサカのバカァァァァアアって思いながらもミサカはミサカはアナタの顔が見れずに照れながら逃げるように医務室にダッシュしてみたりィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ…………」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ……
723 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:12:15.62 ID:E4zcH/3S0
一方通行「……頭の打ちどころでも悪かったのかァ?あのガキィ」
上条「なんだか初々しいものが……思わず上条さんもにやけてしまいますことよ」
インデックス「他人に対しての好意には気づくの早いよね、とうま」ハァッ……
御坂妹「春が来ましたね……御坂姉妹に健全な春が……と、ミサカはお茶を啜りながら、想い人の顔を見つめます」ズズッ…
様々な思いが、交差したような、しなかったような空気の中、後に世界中から英雄と呼ばれる二人の勇者が、この時、初めて顔を合わせた。
724 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/09/30(日) 23:14:25.55 ID:E4zcH/3S0
投下終了です。
エピローグの構想の大体4分の1終了です。
まだまだ1章完結には遠い……
では、おやすみなさい。
725 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/30(日) 23:18:15.54 ID:nTJJBTcj0
乙
絹旗はフレンダより強いし絹旗の相手はグラコスでよかったんじゃね
そしたら一方通行と絡めるし
726 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/09/30(日) 23:23:38.18 ID:2YOSX0aB0
乙
一方さんが序盤の頼れる助言キャラみたいになっとるww
パパスやTOAの封印前ジェイドみたいだな
727 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/30(日) 23:33:58.18 ID:DXJ9kg5+0
乙
さすが打ち止めさん
あの長いセリフを噛めずによく読めますよと
しかし浜面さんこの調子だと
何回逝くやら
728 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/01(月) 00:33:43.04 ID:9iu40ZhB0
乙
ちょっと美琴ベットで慰めてくる
729 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/10/01(月) 07:57:51.33 ID:kLhMD07AO
>>728
旅掛「弱P・弱P・→・弱K・強P…」
730 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:01:01.42 ID:c9xkvosU0
こんばんわ、1です。
今日もエピローグをお届けします。
もしかしたら、最終回になるかも……投下しながら、何とか仕上げていきたいと思います。
>>725
別に無理に絡ませ無くても……この世界では、絹旗と一方通行全く関わりないですからねぇ。
>>726
いやー、強いし頭いいキャラなので、説明役にピッタリなんですよねーHAHAHA
>>727
まぁ、さすがにあそこまで短時間で何回もボロボロになることは少ないかと。
>>728
>>729
背中に『天』を背負う旅掛さんの姿が……
731 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:08:54.03 ID:c9xkvosU0
医療室
医療室の一室、静かな室内の中、浜面仕上は眠っていた。
マリオネットの軍団の制圧。
能力無しでのフェティッシュとの闘い。
魔人デュランとの二度に渡る死闘。
ダークドレアムと化した、デュランとの絶望的な闘い。
どの闘いでも命を落としても不思議ではなかった。
特にデュランとの闘いは、命があるだけ奇跡と言えるだろう。
それほど、元の実力に大きな差があったのだ。
732 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:18:27.71 ID:c9xkvosU0
麦野「私が復活したと思ったら、今度はアンタが病院送りか。
だらしねぇなぁ、仕上。そんなヤワな男に育てた覚えはねーぞ、私はよぉ」
静かに眠る浜面を、側で麦野は見守っている。
麦野「滝壺に聞いたよ仕上。めちゃくちゃ強かったんだって?アンタの相手。
そうだよねぇ、私の相手もめちゃくちゃ強かったもんね。私一人だったら、簡単に殺られてたわ」
麦野は、意識のない浜面へと話しかける。
麦野「ゴメンね、助けに行けなくて。アンタは私を助けてくれたのにね。
全く、弟子にばっかり助けられてちゃ師匠失格よねぇ」ハハハ……
733 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:19:41.45 ID:c9xkvosU0
麦野は力無く笑う。
ふと、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
佐天「失礼します。浜面さんの……容体はどうですか?」
麦野「あぁ……コイツを運んでくれてた子か。さっきはゴメンね、取り乱しちゃって。アナタお名前は?」
佐天「佐天です。佐天涙子。
南エリアで避難誘導をしてた兵士なんですけど、皆死んじゃって……私を助けてくれたのが浜面さんなんです」
麦野「そう……涙子ちゃんね。そっか……この子も助けたんだ。やるじゃないの仕上」ナデナデ
麦野は、優しく浜面の額を撫でた。
734 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:41:22.23 ID:c9xkvosU0
佐天「麦野さん……でしたよね?浜面さんの恋人だったりするんですか?」
麦野「んーん、私はコイツの保護者みたいなもんよ。ま、最近はその境界線があやふやになってきたんだけどね」フフッ…
佐天「そ、そうですか。ならいいんですが……いいのかな?」
麦野「ん?あぁ、アナタもこのバカに惚れた口なの?節操ないわねぇこのバカ。寝てる内に○ンコに落書きしてやろうかしら」ゴソゴソ
佐天「ちょっ!!そういう訳じゃ……って麦野さん!!何でパンツ脱がそうとしてるんですか!!ちょっと!!」
麦野「ん?いやー、最近ドンドン成長してるからこっちの成長具合も保護者として見ておこうかなってね。……見る?」
佐天「見ませんよ!!……全く」ハァッ……
735 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:42:46.93 ID:c9xkvosU0
…………
麦野「へぇー、そんなことがあったのね。
このバカ……幾らなんでも、死にそうになるくらいなら能力使っときなさいよホント」ツネツネ
佐天「ホント何してんのこの人!!って感じでしたよ。あの時私が手を出さなきゃ死んでますよ浜面さん」ツネツネ
浜面のほっぺが、両側から引っ張られている。
麦野「女の子に助けられるようじゃ、まだまだねコイツも。また一から鍛え直してやらなきゃ」
佐天「そっか、浜面の師匠でもあるんですよね、麦野さん。
じゃあ、私の師匠でもあるんですねー」
736 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:43:55.78 ID:c9xkvosU0
麦野「ん?どうゆうこと?」ハテ
佐天「私、今日から勇者、浜面仕上の一番弟子を名乗ることにしたんです。なんだかんだ、色々教わりましたからね。浜面さんには」
麦野「コイツが師匠?アッハッハッハッ。
やめときなさいよ涙子ちゃん。コイツについていくと変な成長の仕方するわよ?もしかしたら貞操の危機かも」プークスクス
佐天「だ、大丈夫ですよー。そんな、麦野さんみたいな綺麗な人が近くにいるのに私なんか。
……それはそれで少し寂しいですけど」
737 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:45:53.39 ID:c9xkvosU0
麦野「あらー、こりゃもう重症ね。滝壺に続く新たな犠牲者か……ま、好きになさいな。
私が教えることは全部、アイツが知ってるから。
アイツに愛想尽きたらいつでも歓迎するわよ?涙子ちゃーん」
佐天「大丈夫ですよ、きっと。
この人に着いていくのは、間違いでは無いはずですから。」
麦野「フフッ。ま、精々頑張ることねー仕上。
……てかさっさと起きなさいよこのバカ面。涙子ちゃんや滝壺心配させてんじゃないわよ」グリグリ
先程までより、浜面の顔色は徐々に良くなってきている。
どうやら、順調に回復にへと向かっているようだ。
さすが、白い人。そこに痺れる、憧れる。
738 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:47:13.43 ID:c9xkvosU0
ガチャッ!!
打ち止め「失礼しまーす!!ってミサカはミサカは、さっきのあの人の前での失態を忘れようと、元気に挨拶してみたり!!」
佐天「あり?打ち止めちゃん。どうしたの?こんなところで」
打ち止め「涙子ちゃん!!無事だったのね!?ってミサカはミサカはホッとしつつ、喜んで見る!!」
麦野「あら、打ち止めと知り合い?一応この国の王女だからその言い方はマズイんじゃないの?一兵士としては」
739 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:50:31.05 ID:c9xkvosU0
打ち止め「涙子ちゃんは、ミサカとよく遊んでくれるから、ノープロブレムなんだよ!!ってミサカはミサカは身分なんて関係ない!!って言ってみる。
あ、涙子ちゃん。包帯ちょうだい。ってミサカはミサカはおねだり!!」(・ω・)ノ
佐天「包帯?ああ、噂の幻想殺しの勇者様の手当てだね。ハイこれ」つ包帯
麦野「そいや、上条も見つかったんだってね。インデックスといい、美琴といい、打ち止めといい、ハーレム街道まっしぐらね」
740 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:52:32.36 ID:c9xkvosU0
打ち止め「ん?ミサカは、お姉様達みたいな感情は勇者さんにはないよ?ってミサカはミサカは否定してみる。ミサカが好きなのは……」
佐天「好きなのは?」
打ち止め「な、何でもない!!あの白い人なんて何とも思ってないんだからね!!ってミサカはミサカはお姉様の真似をしてみる!!」ダダダダダダダダダッ!!
麦野「白い人って……北エリアにフレンダと来たアイツか。アイツも城に避難してきたのかな」
佐天「へ?白い人なら南エリアに来ましたよ?麦野さん達がくる前に。
あ、そういえば、浜面さんの応急処置も白い人がやってくれたんですよ」
741 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:53:49.78 ID:c9xkvosU0
麦野「私達より先にって……どうやって来たのよ!!追い抜かれてないわよ私達」
佐天「えっと……空から?……いや、ホント何ですよホント!!」
麦野「フレンダの話じゃ、東エリアの魔物を一撃粉砕したみたいだし……何者なのよあの白い人……」
一方通行「イーックシュンッ!!!!」
上条「ん?何だ?今のドリフの神様の一人みたいなクシャミは。風邪か?」
一方通行「いや……多分、そのドリフの神が俺に舞い降りたんだろォ。いいセンスしてンぜ神様ァ……」ズズッ……
742 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 19:56:29.15 ID:c9xkvosU0
一旦休憩入ります。21時再会の予定です。
次の投下では、白い人の正体と、物語の核心に迫りたいと思います。
743 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/01(月) 20:16:06.78 ID:nv6UMwpg0
乙
とりあえず麦野さんもいどいといてください
白い人なにげにいい味だしてるよねぇ
1のあっちのスレにも戦闘ネタ以外あってもいいなと
744 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/10/01(月) 20:16:10.78 ID:pSOOefep0
ドリフネタで意気投合か?
こいつらならしかねんww
745 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/01(月) 20:35:57.03 ID:1aWxq9+R0
ドリフネタ…
仲本と高木ネタが難しい…
バカ兄弟と雷様しか思いつかねぇょん
746 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:15:47.08 ID:c9xkvosU0
再開します!!ゆっくり投下ですが、ご了承下さい!!
>>743
あっちって慶次ですか?あっちは多分もう……
>>744
>>745
ドリフネタはそこまで詳しく無いのであまり押さないで……w
747 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:17:18.82 ID:c9xkvosU0
王城 とある一室
上条「で……誰なんだアンタは?見たところ、この国の人間ではないみたいだけど」
インデックス「…………」
御坂妹「私の『MNW』で、皆さんから様々な情報が来ています。
要約すると、何か白くて細いモヤシの人が半端ねぇ、だそうです。
と、ミサカはここぞとばかり、情報を提供します」
一方通行「誰だァ、その情報元はァ!!……クソ、心当たりが多すぎてわからねェ……」ガクッ
748 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:28:08.79 ID:c9xkvosU0
上条「何だかよくわからないけど同情するぜ……とりあえず自己紹介してくれるとありがたいんだが」
一方通行「それに関しては、そこの銀髪のチビが俺のことを知ってるみたいだぜェ?俺も見覚えあるしよォ……」
上条「インデックス?何でお前が……」
インデックス「その人は……現時点で世界最強の能力者。
『ベクトル操作』の能力を持つ元魔王アレイスター側の人間、一方通行なんだよ……
昔、教会と魔王軍の闘いで見たことがある」
749 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:30:24.66 ID:c9xkvosU0
上条「魔王軍!?何でそんなヤツがココに!!」
一方通行「元だ、元ォ。やっぱりお前、あの時の生き残りかァ。あンまり残っていなかったからよく覚えてるよォ」
上条「インデックス……コイツは一体……」
インデックス「彼はね……教会と魔王の闘いの中に突如現れ、双方の軍を皆殺しにしたんだよ……
犠牲者は、教会側だけでも1万と31人。魔王軍に関しては、もっと被害があったみたいだけど」
上条「一万ってお前……なんだよ、なんだんだよお前!!」
一方通行「その件に関しては、一切弁解しねェ。好きに言って構わねェ。
殺そうとしてくるなら、今は話が別だがなァ。今死ぬわけにはいかねェ」
750 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:35:08.57 ID:c9xkvosU0
上条「……それで。その最強様が、俺なんかに何のようだ……」
一方通行「……近い内に、アレイスター側からの総攻撃がくる。
全戦力だァ。今の人間側の戦力じゃあ、一瞬で終わる」
インデックス「なっ!?」
御坂妹「そんな……」
上条「……近い内ってどんくらいだ?」
一方通行「さァな。少なくとも一年ちょい後くらいには攻めてくるンじゃねか?
そこまでは俺にもわからねェ。だが、これは確定事項だァ」
751 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:44:28.21 ID:c9xkvosU0
御坂妹「……アナタは、何故私達にそのようなことを教えたのですか?と、ミサカは疑問に思います」
一方通行「俺はもゥ、アレイスター側じゃねェからなァ。
元々あっちの連中とはソリが合わねェンだ。
だから、警告をするため、色々な国を回ってンだよォ。
そして、わざわざお前に会いに来たのは事情がある」
上条「俺にか?一体何が……」
一方通行「お前ェ……『竜王』の封印どこまで解けてンだァ?」
上条「封印?一体何を……」
インデックス「『顎』と『爪』なんだよ……」
上条「インデックス!?お前……何を言ってんだ?」
インデックス「…………」
一方通行「残り3つかァ……何だ、チビ。お前、コイツに何も話してなかったのかァ?」
上条「何がだ……?インデックス!!一体何を」
一方通行「教えてやるよォ、勇者様ァ。お前の『幻想殺し』の力の源。
『竜王』の魂の封印を解くことが、魔王アレイスターの狙いの一つだァ……」
752 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:51:20.93 ID:c9xkvosU0
上条「俺の中の……竜王の封印?」
インデックス「とうま……」
一方通行「既に、『顎』と『爪』の封印は解けている。
お前の指輪、竜王の紋章の牙と爪の部分が赤く光ってンだろう?それは、封印が解けた証だァ。
解けた封印の力を指輪が制御してんのさァ」
上条「……そういうことか。インデックス、だからこの指輪を……そのために俺に……」
インデックス「違う!!それはホントにとうまを守る為の指輪でもあるんだよ!!
それに私がとうまに近づいたのは、使命だからだけじゃない!!私はとうまを」
上条「大丈夫だ、インデックス……お前が俺の為にやってくれてることくらいわかってるよ」
753 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:55:05.32 ID:c9xkvosU0
インデックス「とうま……ゴメンね……黙ってて……」
一方通行「お前は封印が解ける度に強くなっているハズだァ。
まァ、当たり前の話だがなァ。解放された竜王の力がそのままお前に宿るんだァ。
その代わり……お前の封印が全て解ければ……竜王が復活する。
お前は世界を救う勇者であり……世界を破滅させる鍵でもあるんだよォ……上条当麻」
上条「一方通行……教えてくれ。俺は一体どうすればいいんだ」
754 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 21:57:37.96 ID:c9xkvosU0
一方通行「さァな。お前が死ねば、竜王の魂はまた転生し、破滅の時を伸ばすことができるが……その時は、アレイスターによって、世界が滅びる。
逆に、お前が生き続け、アレイスターの軍勢を全て倒そうが、お前の中の竜王の封印が全て解ければお前自身が世界を滅ぼす。
どちらを選ぶかはお前自身だァ」
御坂妹「……この方が、生きようが死のうが、世界は滅びるのですか?
と、ミサカは冷静に一方通行へ問い詰めます」
一方通行「そういうことだァ……
残る封印は、『翼』、『息吹』そして……『魂』だ。
それが解ければ世界は終わる。
力を求め、封印を解放し滅びるか。
力の足りない今のままアレイスターに挑み、滅びるか。
それとも……」
755 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:00:15.14 ID:c9xkvosU0
上条「……それとも?」
一方通行「お前が解放された『竜王』の力を完全に制御できるかだァ。
この選択肢を与える為に俺はここに来たァ」
インデックス「竜王の力を完全に制御って……できるの!?そんなこと!?」
一方通行「さァな……少なくとも今の俺やソイツの力だけじゃあできねェなァ……竜王を倒し、従えさせるほどの力がいる。
俺たち人間側が勝つには、アレイスターと同時に……竜王に勝つ為の力をつけなきゃならねェ」
インデックス「そんな力……人間にある訳が……」
756 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:03:56.70 ID:c9xkvosU0
一方通行「無けりゃあ死ぬだけだァ。簡単な話だ。
そして最後に。これが、お前らにとって一番難しい話かもしれねェなァ……」
上条「……何だ?」
一方通行「上条が竜王に完全に支配された時は……俺らの手で上条を殺すんだ」
インデックス「な……あ……」
御坂妹「そ……そんな……」
上条「……そういうことになるだろうな。そりゃあ……俺がお前らの敵になるんだから」
一方通行「俺の話は以上だァ。あとはお前らの中で話し合え。俺はここの王に警告して、また次の国へ向かう」
上条「……そうだな。インデックス、御坂妹。悪いけど、皆呼んできてくれないか?今の話を伝えないと」
御坂妹「その必要はありません。と、ミサカはここで、己の能力をアナタに猛アピールします」
上条「へ?」
757 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:07:53.34 ID:c9xkvosU0
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!
バンッ!!!
「話は全部聞かせてもらったぜぇ……上条ぉ」
上条「は……浜面。意識が戻ったのかお前……」
浜面「寝ている間にもよォ……そいつの能力で、頭にガンガン流れ込んできたんだよ。なぁ御坂妹」
上条「御坂妹って……あっ!!そういえばお前の能力!!」
御坂妹「えぇ……今の皆さんの会話。全て『MNW』で、この城にいる仲間の皆さん、世界中に散らばる20000人もの親戚に流しておきました。
これで、アナタは世界中に、アレイスターを倒すための鍵と認識され、皆さんの旅のサポートは、御坂一族達がやってくれるハズです。
と、ミサカはアナタに褒めろと頭を差し出します」スッ…
758 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:11:54.99 ID:c9xkvosU0
上条「あ、ああ。ありがとな、御坂妹。でも、俺を殺した方がいいんじゃないかって人も出てくるんじゃ……」ナデナデ
御坂妹「その心配はありません。満場一致で、支援の方向に向かっているようです。と、ミサカは撫でられて気持ちよくなりながら返答します」
浜面「ようは、お前に頼りきりにならないように全員が強くなればいいんだ。そして強い仲間も増やせばな。
封印だって、世界中探せば何かいい方法が見つかるかもしれない。
アレイスターが攻めてくるまで、あと一年以上あるんだろ?
時間はあるんだ。精一杯足掻いてやろうじゃねぇか!!」
759 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:13:27.46 ID:c9xkvosU0
一方通行「ハッ……簡単に言ってくれんじゃねーか。デュランごときに死にかけたヤツがよォ……」ニヤリ…
浜面「そうだな。だけど次は負けねぇ。要は強くなればいいんだ。心身共にな」
上条「そうだな……浜面の言うとおりだ。今勝てないなら、一年後、勝てるようになってればいい。
……それしか道がないならその道を進むだけだ」
浜面「そうと決まれば、早速旅の支度だ!!よぉし、行くぜみんブハァァァァァアアアッ!!!」バキィッ!!
インデックス「しあげーーーーー!!!」
760 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:16:13.33 ID:c9xkvosU0
麦野「何言ってんのよ重傷患者がぁ……おとなしくベッドに寝てろっての」ズルズルッ
絹旗「ホント超手間が掛かりますねぇ、馬鹿面はー」
フレンダ「結局どうする訳よ麦野。浜面が復活するまでこの国に待機?」
麦野「いや……私達だけで先に進むわよ、皆」
滝壺「……置いていくの?むぎの……」
麦野「そういうことじゃないわよ滝壺。
アイツとは、一時別行動ってこと。どっかの国で待ち合わせして、数ヶ月後には再会ってことよ。
立派に私以上に成長したみたいだし、コイツはもう胸張って勇者を名乗っていいのよ」
761 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:18:24.18 ID:c9xkvosU0
絹旗「勇者麦野一行を卒業ってことですか……なるほど。次に会う時は、お互い超成長した姿でってことですね!!」
麦野「そういうこと。私らは私らで、冒険しつつ強くならなくちゃね。今よりずっと」
滝壺「むぎの……寂しくないの?はまづらが居なくて」
麦野「たかが数ヶ月くらい待てない女じゃないわよ私は。
師匠が弟子に抜かれっぱなしってのは面白くないしねぇ」ニィィィ……
フレンダ「何でそこで、悪魔みたいな笑顔になるわけよ」
滝壺「知らない?テンション上がり切るとこんな感じだよ?むぎのは」
762 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:20:00.63 ID:c9xkvosU0
麦野「さ、善は急げね。早速出発の準備をしましょ?じゃーねー仕上。ちゃんと治るまで大人しくしてんのよー」ポイッ
浜面「」
絹旗「さーて!!どこから行きましょうか!!私はB級感溢れる国へ超行きたいです!!」
フレンダ「どんな国よそれ!!私は港町に行きたい訳よ!!運命の海の幸に巡り会えるような予感がする訳よ!!」
麦野「奇遇ね、フレンダ。私も運命の海の幸が待っている気がするわ!!滝壺!!港町の方角わかる!?」
滝壺「東から信号が来てる……」
麦野「じゃあ東へ出発!!あ、そいや橋ぶっ壊れてんだっけ?旅掛さんに船出してもらわないとね」
キャッキャッ ワイワイ
上条「……何だろう。浜面がリストラにあったような感じに見えて仕方ないんだが……」
一方通行「完全に、ただの女4人ぶらり旅じゃねェかァ……」
浜面「」
763 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/01(月) 22:31:23.15 ID:c9xkvosU0
投下終了です。もう眠いので無理です……
多分明日か明後日には、1章完結です。
おやすみなさい。
764 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/10/01(月) 22:41:21.28 ID:V+KkMbL70
ここから鮭中毒と鯖中毒患者が生まれるのか
恐ろしい…
765 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/10/01(月) 22:46:16.28 ID:pSOOefep0
乙
きっと上条with竜王はDQ2の竜ちゃんみたいになるはず
そして浜面パーティと上条パーティはどうなるかな。セロリは孤軍奮闘か?
766 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/01(月) 22:58:29.88 ID:foTd8iPk0
乙
浜面さんはモンスターハーレムにきまってるじゃないすか
まあ佐天さんプラスかもだが
細マッチョさんはミサワさん悪堕ちしたしピンか
上条さんはインさんと美琴すかねぇ
慶次はきがむいたらよろなり
767 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/01(月) 23:06:24.49 ID:SQjXhVaIO
乙!
佐天さんリードのチャンスか
768 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/10/02(火) 01:55:23.86 ID:cKj1KasO0
乙乙
今回も楽しませてもらいました。
それはそうと一方さん語尾伸ばしすぎじゃないか?俺だけだったらすまん
769 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/02(火) 02:21:25.17 ID:kwtQmRG8o
それは俺も気になってた
770 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/02(火) 16:24:54.88 ID:zKtDF7uW0
乙!
もう700越えかーww
771 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 20:08:46.69 ID:2j/sHG/B0
こんばんわ、1です。
残念なお知らせですが、iphoneのSIMがイかれました。
明日仕事終わったら、センターに問い合わせようと思うのですが、復活するまで時間掛かるかもです。
しかも、エピローグの残りが多分消えたっぽいので、もしかしたら1週間くらい更新できないかもです。
というわけで、気長にお待ちください。
772 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/10/02(火) 20:25:08.87 ID:eHyboW7/0
oh…
気長に待ってるよ
773 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 22:42:21.73 ID:2j/sHG/B0
sim自分で弄ってたら直ったぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!
っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!
auショップのブス死ねぇぇぇぇぇえええ!!!!直るやんけぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!
ふぅ……
じゃあ、エピローグ中盤投下します。ご迷惑かけました。
774 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 22:50:09.01 ID:2j/sHG/B0
王城 王の間 08:30
旅掛「どうしたんだい?美琴ちゃん。パパは国の復興作業で久しぶりに忙しいから、出来れば手短かに頼むよ」カキカキ
御坂「パパ……番外個体、ううん、お姉ちゃんのこと何だけど……」
旅掛「あぁ、聞いたよ白クンに。アレは事故みたいなものだ……
番外ちゃんも、美琴ちゃんも責めることなんてパパにできないよ」カキカキ
御坂「白クン?……あぁ、あの人のことか。それでねパパ。お願いがあるんだけど……」
旅掛「何だい?可愛い娘の為なら、上条君との結婚以外なら喜んで聞いてあげるよ」カキカキ
775 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 22:51:56.67 ID:2j/sHG/B0
御坂「私を……私を旅に行かせてください!!世界を救う為に……何よりお姉ちゃんを取り返す為に!!」
旅掛「…………」ギロォッ!!!
御坂「…………!!」ジッ!!
旅掛は、鬼の形相で御坂を睨みつけるが、御坂は決して目を逸らさない。
旅掛「(ほぅ……全く怯まないか。決意は本物みたいだな……)」
旅掛「……いいだろう。気をつけていくんだよ、美琴ちゃん。パパがさっき言った言葉覚えてるかい?」カキカキ
御坂「うん。絶対帰ってくるわよ。お姉ちゃんを連れて……必ず!!」
776 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 22:54:44.86 ID:2j/sHG/B0
旅掛「一緒に黒子ちゃんも連れて行きなさい。女の子の1人旅は危険だからね」カキカキ
御坂「あ、それなら大丈夫よ。アイツの旅についていくつもりだから!!ありがとねーパパー!!」ダダダダダダダッ!!
旅掛「アイツ?……ちょっと待てぇぇぇぇええ!!!!美琴ォォオ!!!
そんなこと俺が許すとおもっ……待てコラァァァァァァァァアア!!!!!!」バッ!!
美鈴「アナタ……仕事ほったらかして何処に?」ニコリ……
旅掛「どけ美鈴ゥゥゥゥゥウ!!!!父親にはなぁ……殺らなかゃならない時があるん」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ
美鈴「ア・ナ・タ。私も手伝うからお仕事しましょ?」ニコォォォォオオ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ
旅掛「ノ、ノ、ノォォォォォォォオオオオッ!!!!!」
777 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 22:58:22.88 ID:2j/sHG/B0
麦野「あ、旅掛さん。実は、そろそろ私達出発しようと思うから船を……ど、どうしたの美鈴さん?」ガタガタ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
美鈴「何でもないわよー麦野ちゃん。ねぇ?アナタ」ニコッ
旅掛「ソ、ソウダネ。カアサン……」
絹旗「何かありましたね」
フレンダ「美鈴さんが4体の魔物倒せば良かったのにってわけよ」
滝壺「修行したら、あの力を解明できるのかな?」
麦野「へ?何であんた達そんな……そんな落ち着いて……へ?あれ?」ガタガタ
778 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:00:35.79 ID:2j/sHG/B0
旅掛「そうか。浜面君とは、一旦お別れか」
麦野「アイツにはアイツの道があるからね。いつまでも、私の後追ってるだけじゃあダメよ」
旅掛「ま、彼のことは心配しなくていいよ。僕達でフォローしておくからね。それと修行の旅に出る為の船か……あ!!」
美鈴「アナタ……もしかしてあの子に頼むの?」
旅掛「彼なら適任だろう。ちょうど航海から帰ってくる頃だ。麦野ちゃん、後で南エリアの港にいってご覧。適任者がいるハズだよ」
麦野「ありがとう、旅掛さん。一通り世界を回ったらまた遊びに来ますね」ペコッ
779 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:01:57.70 ID:2j/sHG/B0
旅掛「何言ってんだよ麦野ちゃん。君たちはもうウチの家族みたいなモノさ。疲れた時はいつでも帰ってくるがいいさ」
絹旗「超いってきますねー旅掛パパー!!」ブンブン
フレンダ「市場のおっちゃん達によろしく伝えといてってわけよー」フリフリ
滝壺「舞踏会、招待ありがとうございました」ペコリ
美鈴「アナタ……あの子達大丈夫かしら。彼についてけるか心配だわ」
旅掛「あの子達は強いさ。きっと彼の修行も乗り越えられるさ」
780 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:03:19.98 ID:2j/sHG/B0
南エリア 港町
絹旗「おぉー!!!超デッカい船が何隻も!!船団ってヤツですか!!」
フレンダ「私達の送迎に使うにしてはデカすぎってわけよー!!!」
麦野「な訳ないでしょ。これは、この国の貿易船よ。次の目的地に行くついでに私達も乗っけてもらうだけよ」
滝壺「おー…………ムッ!!」ピクンッ!!
麦野「ん?どーしたの滝壺?」
滝壺「か、感じる……新たなチートの存在を……この近くに……」ガタガタ
「おー!!お前らが旅掛さんの言っていた、勇者麦野一行か!!
なるほど!!どいつもこいつも根性のありそうなヤツばかりじゃねーか!!!」
781 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:04:32.11 ID:2j/sHG/B0
麦野「な!?」
絹旗「な、何ですか!!この超暑苦しい白ランを着て、ハチマキ締めてる兄貴っぽい人は!!」
フレンダ「旅掛さんってことは……この兄貴っぽい人が旅掛さんの言ってた人!?」
滝壺「また1人……この物語にチートが増えるんだね……」フフフ
「よく来たな!!俺がこの貿易船団団長の『削板 軍覇』だ!!
極東の国、日本へと向かう間、お前らを鍛えてくれと言われてな!!ビシビシいくから根性出してついて来いよ!?」
782 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:07:42.87 ID:2j/sHG/B0
麦野「えーと……アンタが船長さんってことでいいのよね?」
削板「おう!!そうだ!!日本まで、俺がしっかり送ってやるぜ!!」
絹旗「うわー……熱いよー、超熱すぎるよー……」
フレンダ「送ってくれるのはありがたいんだけど……結局アンタが鍛えるってどういうわけよ?」
削板「そのままの意味だ!!!俺が組手なり能力強化なり相手してやるから、お前らは根性出して俺にかかってこい!!」
麦野「アンタ舐めてんの?こちとらこの国を襲って来た魔物を撃退するくらいの力はあるのよ?
たかが船長さんが闘いであたし等に教えることがあんの?」イライラ
783 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:08:35.05 ID:2j/sHG/B0
削板「お、そこのお前!!この国を守ってくれたとは、中々いい根性だ!!10根性ポイントをやるぜ!!」
麦野「いるか!!そんなもん!!あー……絹旗。ちょっとコイツにあたし等の力わからしてあげな!!」
絹旗「えー……えっと、船長さん?怪我させたくないので超早めに謝ったほうが……」ボソボソ
削板「む!?お前はちょっと根性が足りないみたいだな!!10根性ポイント減点だ!!次からは頑張れよ!!」
絹旗「だからそのポイントなんなんですか!!超気になるんですけど!!」
784 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:09:40.29 ID:2j/sHG/B0
麦野「絹旗……構わねぇ。殺れ」クイッ
絹旗「うぅ……超恨まないでくださいよー!!船長さん!!」コォォォォ
削板「お!ちっこいのに殴り合いか!!いい根性だぜチビ助!!根性ポイント20追加だ!!」
絹旗「そのポイント結構つけ方超甘いでしょー!!!」ダッ
フレンダ「!?速い!!絹旗少しレベルアップしてるわけよーー!!」
麦野「おっしゃー!!殺れー絹旗ァァァァア!!!」
削板「真っ直ぐ来るか!!いい根性だ!!10根性ポイント追加!!いくぜ!!」コォォォォォォォォッ
絹旗「む!?」ダッダッダッ!!
「すごいパーーーーーーーーーーーーーーーンチッ!!!!!」
ドォォォォォォォォォオオオン!!!!
785 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:11:05.91 ID:2j/sHG/B0
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
絹旗「ウワァァァァァァァァァァァッ…………」
ドボーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
麦野( ゚д゚)「」
フレンダ( ゚д゚)「」
滝壺( ゚д゚)「」
絹旗「」プカプカ
786 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:12:38.27 ID:2j/sHG/B0
麦野「…………へ?」
フレンダ「…………は?」
滝壺「…………ハァッ」
削板「うむ!!中々いい根性だったぜ!!おまけに80根性ポイント追加だ!!よし、次は誰だ!?」
麦野「…………フレンダ」
フレンダ「!?」ビクゥ!!
麦野「フレンダ…………殺れ」クイッ
フレンダ((((;゚Д゚)))))))「ッ!?」ムリムリムリムリ!!!
ガシッ!!
麦野「殺・れ!!」
フレンダ「ウワァァァァァァァァァァ!!!!!」ダッダッダッ!!
787 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:14:58.76 ID:2j/sHG/B0
削板「お!!次は金髪の嬢ちゃんか!!
ビビりながらも向かってくるとはいい根性だ!!20根性ポイント追加!!」
フレンダ「行かなきゃ麦野に殺されるってわけよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!!」ポイポイポイポイポイポイポイポイッ!!!
削板「これは爆弾か!!ダメだなぁ嬢ちゃん!!
道具だけに頼った闘いじゃあダメだ!!40根性ポイント減点!!」コォォォォォォォォッ!!
788 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:16:05.64 ID:2j/sHG/B0
フレンダ「ヒッ!!また何か来る!!でも先に爆弾が爆発すれば!!」
削板「すごいガーーーーーーーーーーーーーーーーーーード!!!!!!!」
ドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオンッ!!!!!!!!
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
フレンダ「ウワァァァァァァァァァァァッ…………」
ドボーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
麦野( ゚д゚)「」
滝壺( ゚д゚)「」
フレンダ「」プカプカ
789 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:17:18.30 ID:2j/sHG/B0
削板「うむ!!道具だけじゃなく、動きもよくなればドンドン強くなれるな!!よし!!次!!」
麦野「…………」ソー……
ガシッ!!
麦野「!?」
滝壺「…………」ユビサシ
削板「む!?どうした!!次はその色気のある姉ちゃんか!?よし来い!!」
麦野\(´Д` )/「ッ!?」ヤダヤダ
滝壺「…………」ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ
麦野「ウワァァァァァァァァァァ!!!!!」ダッダッダッ!!
790 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:18:56.99 ID:2j/sHG/B0
削板「来たな姉ちゃん!!む!!何だ!?その光ってる腕は!!」
麦野「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!!」バシュンッ!!
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオッ!!!
滝壺「むぎの!!それはさすがにやり過ぎ!!!」
削板「ヘックシュン!!!!!」カッ
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!!!
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
麦野「ウワァァァァァァァァァァァッ…………」
ドボーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
791 :
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(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:20:24.89 ID:2j/sHG/B0
滝壺( ゚д゚)「」
クルッ
ダッダッダッダッ
ダッ!!
ドボーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!
削板「あー、俺としたことが風邪か?全く根性が足りねーな!!自分自身に100根性ポイント減点だ!!あれ?色気のある姉ちゃんと黒髪の嬢ちゃんは?」キョロキョロ
絹旗「」プカプカ
フレンダ「」プカプカ
麦野「」プカプカ
滝壺「…………」プカプカ
792 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:22:28.20 ID:2j/sHG/B0
王城内 とある一室
上条「……よし。そろそろ俺等も行くか。インデックス」
インデックス「準備万端なんだよ!!でもこれから何処いくの?とうま」
上条「ちょっとな……お前、俺と初めて出会った場所覚えてるか?」
インデックス「……あの村のこと?でもあそこはもう……」
上条「頼む……あそこに連れて行って欲しいんだ。あの記憶が正しいのかどうか……」
インデックス「記憶?記憶が戻ったの!?とうま!!」
上条「ちょっとだけな……ホンのちょっとだけだ」
『この厄病神がぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!』
上条「…………」ズキッ
793 :
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(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:23:38.78 ID:2j/sHG/B0
インデックス「でもここからだと少し遠いんだよ?しずり達との待ち合わせの日までに間に合うかな?」
上条「なんとかするさ……とにかく、一刻も早く確かめたいんだ……俺の過去を」
御坂「ちょっと!!ちょっと待ってよアンタ!!」ダッダッダッ!!
インデックス「短髪!?」
上条「どうしたんだよビリビリ。何だその格好?どっか旅にでも出掛けるような……お前まさか……」
御坂「そのまさかよ……私も勇者として旅に出る。そして番外個体を城に引っ張り帰ってくんのよ!!」
794 :
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(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:25:18.75 ID:2j/sHG/B0
上条「お前……そうか。お前が決めたなら言う事はないな。気をつけて行けよ?行く先で会えたらいいな」
御坂「何言ってんのよ。アンタと一緒に行くに決まってんでしょ?ホラ、早く出発するわよ」タッタッタッ
上条「はぁ?ちょ、ちょっとビリビリ!!待てってオイ……」
インデックス「……私の定位置にライバル出現なんだよ……」タッタッタッ
795 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:27:04.36 ID:2j/sHG/B0
モンサンミッシェルから数km離れた草原
一方通行「…………」ザッザッザッザッ
一方通行「…………」ザッザッザッザッ
一方通行「…………何かカバンが重てェなァ……まさか腕の筋力が衰えたか!?……チッ!!今日からトレーニング倍にすっかァ……」ザッザッザッザッ
「(フッフッフッフッ……作戦成功ってミサカはミサカはほくそ笑んでみたり!!)」
王城 王の間
美鈴「アナタ!!打ち止めちゃんの部屋にこんなものが!!」ダッダッダッ!!
『番外お姉様を取り戻しにミサカも旅に出てみる!!ってミサカはミサカはあの人のカバンの中へと潜入!!!』
796 :
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(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:28:04.99 ID:2j/sHG/B0
旅掛「ハァ……ホントウチの不良娘達は……妹ちゃん、居場所わかるかい?」
御坂妹「あの子でしたら、国から数km離れた草原地帯にいるようです。
と、ミサカは自分の万能性をアピールします」
美鈴「それにしてもあの人って誰かしら……」
旅掛「…………白くんだろうな。最後には完全に懐いてたから」
御坂妹「あの人と一緒なら危険は殆ど無いと思いますが?と、ミサカは心配し過ぎだろとたしなめます」
797 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:29:20.61 ID:2j/sHG/B0
旅掛「まだまだあの子は小ちゃいからな……白くんはそういう趣味は無いみたいだが……黒子ちゃん!!」
白井「ハイですの!!!」シュンッ!!
旅掛「悪いが……白くんについて行って、一緒にあの子を守ってあげてくれないかな?
報酬は……美琴ちゃんの居場所を定期的に教えるから、旅先で会ったら
久しぶりに美琴ちゃんと一緒にお風呂でも入ってきなさい」
白井「全身全霊で御守り致しますの!!!!!」シュンッ!!!
美鈴「……アナタ美琴ちゃんを生贄にしたわね?」
旅掛「あの子は強い子だ……きっとその程度の試練、乗り越えてくれるさ」シンミリ…
798 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:30:42.25 ID:2j/sHG/B0
一週間後
モンサンミッシェル 医療室
イッチニ、サンシ、イッチニ、サンシ
浜面「んー………よし!!体も全快!!準備完了だ!!」
あの国を挙げての大騒動から一週間後、浜面は、驚異的な早さで全快した。
もっとも、一方通行が、浜面の治癒力を底上げしたのが要因だが。
トントン
ガチャッ
佐天「失礼しまーす。浜面さん、全快おめでとうございます!!」
浜面「おぉ、涙子ちゃん!!サンキュー。ようやく旅に出られそうだよ。
といっても、俺以外皆先に行っちまったけどな……薄情だなぁ皆」グスッ
799 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:31:54.34 ID:2j/sHG/B0
佐天「ま、まぁまぁ……やっぱりあと一年ちょっとしかないってことで、皆時間が惜しいんですよ。きっと」
浜面「そうだな……俺だけ出遅れちまったもんな。
よし!!遅れた分も取り戻さねーとな!!今までありがとな、涙子ちゃん」
佐天「いえいえー。これからお世話になるんですから、これくらい当然のことですよー。ヤダなー浜面さんったら」アハハハ
浜面「アハハハ。……ん?これから?お世話?どゆこと?」ハテ?
佐天「あれ?言ってませんでしたっけ?私兵士を一旦辞めて、浜面さんの弟子として世界を一緒に回るって」
800 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:32:51.42 ID:2j/sHG/B0
浜面「…………ハァァァァァァァア!!!?聞いてないよォォオオ!!!!」
佐天「お、ダチョウ倶楽部ですねぇ」ニヤニヤ
浜面「んなことより、ホント聞いてねーよオイ!!
俺と一緒にって……普通に考えたら危ねえに決まってんだろぉ!!死んじまうぞ涙子ちゃん!!」
佐天「ムッ!!失礼ですねー浜面さん!!私だってこの一週間だけでも結構強くなったんですよ?身体も心も能力も」
浜面「だけどよぉ……男と女の二人旅はやべぇだろ……常識で考えて」
801 :
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(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:34:33.37 ID:2j/sHG/B0
佐天「上条さんと、インデックスちゃんも似たようなもんじゃないですかー。気にしない気にしない」
浜面「うぅ……でもよ……」
佐天「浜面さんは……私と旅なんて嫌ですか……?」ウルウル
浜面「うぐっ……あー、わかった。わかったよ!!
だけどよ、ホントに危ねえ旅になるかもしれねぇんだからな!!途中で魔物に喰われても知らねぇぞ!!」
佐天「どーせ、このまま何もしなかったら、一年後には皆死ぬんです。
だったらちょっとの危険くらい乗り越えて行かないと!!
さ、行きましょ行きましょー!!勇者、浜面仕上の出陣です」
802 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:35:31.01 ID:2j/sHG/B0
浜面「ちょっと待てよ……全く。強引な子だなぁー。それに俺は勇者何かじゃないって何度いったら……」
旅掛「お、浜面くん。いよいよ出発かい?」
浜面「た、旅掛さん!!あ、今までお世話になりました。一週間も厄介になっちまって……」
旅掛「ハッハッハッ!!何言ってんだよ浜面君。麦野ちゃんにも言ったが、君達はウチの家族同然さ!!いつでも帰っておいで。
ウチのカミさんの料理と暖かい寝床が待ってるからさ」
803 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:36:32.57 ID:2j/sHG/B0
浜面「ホントに……お世話になりました。俺等みたいな根無し草によくしてもらって……」
旅掛「俺たちみたいな力の無い人間にできるのはここまでさ。
だからこそ、君たち勇者や戦士達には、十分英気を養ってもらいたいのさ」
浜面「いや……俺は勇者ってわけでもないですし」
旅掛「未だに勇者の肩書きに重しを感じてるのかい?浜面君?」
浜面「!?何で旅掛サンがそれを……」
804 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:37:58.76 ID:2j/sHG/B0
旅掛「麦野ちゃんが言ってたよ。
アイツは自分の力を未だに信じきれていない。
だから、能力の強さにも影響が出てるってね。
君が100%の力を出せれば、あんな怪我をすることも無かったと言っていた」
浜面「……確かにそうです。
今回の闘いでも、始めの方は、俺はまだ自分の力を完全には信じてなかった。
新しい力に目覚めた時にやっと気づけたんですけどね。
もしかしたら、まだ未だに信じきれないところがあるのかもしれないんです」
805 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:39:34.09 ID:2j/sHG/B0
旅掛「浜面君。逆に考えて見たらどうだい?君にはまだ、隠されている力があると。
それは、自分が成長し、弱さに気づくことで完全に解放されるってね。
ネガティブな思い込みも、裏を返せばあっという間にポジティブなものだ。
そして、実際に君にはまだ隠された力があると、俺は信じてる」
浜面「俺に……更に隠された力ですか……」
旅掛「その力に期待と尊敬の意を込めて、俺は、君を『勇者』と讃えよう。
そして何よりも、たった1人で仲間の為に、強敵と闘い抜いたその『勇気』を讃えて。
小国に過ぎないが、一国の王からのお墨付きの称号だ。不服かな?浜面君」
浜面「旅掛さん……」
旅掛「胸を張るんだ、浜面君。君はたった今から、勇者『浜面仕上』なんだ。
人類の希望が下向いてちゃ、勝てるもんも勝てなくなるからな」
浜面「…………ありがとうございます!!」
806 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/02(火) 23:41:59.14 ID:2j/sHG/B0
投下終了です。
時間も無いので一気に全部投下しちゃいました。
多分次回で最終回です。
それでは、おやすみなさい。
レスしてくれた方達、次回の投下の時にまとめて返させていただきます。
807 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/02(火) 23:43:38.75 ID:zKtDF7uW0
乙
なんだ・・・と?途中の文字見えない。。。
楽しみにしてるよ
808 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage ]:2012/10/02(火) 23:45:06.64 ID:eHyboW7/0
乙
ソギーきたww
そして美琴はおめでとうですよ。いや、ドンマイか?黒子的な意味で
809 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/02(火) 23:47:44.80 ID:JRzXYsOIO
乙
浜面マジもげろ
810 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/03(水) 00:35:48.56 ID:vh2fBvRY0
乙
削板キター!!
811 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/10/03(水) 01:40:52.16 ID:fJ9fUDgT0
乙
このスレでの最終回って事だよな?そうだよな?
812 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/03(水) 07:04:15.37 ID:tC8DwDp10
乙
滝壷さんの黒さが光るぜ(・ω・)
細マッチョさん検問に引っ掛かって逮捕の巻を期待してみよぅ
813 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[saga]:2012/10/03(水) 07:17:17.30 ID:Jp/8edok0
乙
削板が海の男か……合うっちゃ合うなw
814 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[sage]:2012/10/03(水) 19:25:39.53 ID:+0Tqjcq5o
おつー
今更だが追いついた……ぇ?新章だよね
いやまぁ面白く一気読みしたぜ
815 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/10/03(水) 20:57:13.59 ID:r8YG+7vr0
乙です
このスレでの最終回、もしくは新章突入ってことですよね?
816 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:13:54.50 ID:XWYgX7HL0
こんばんわ、1です。
遅くなりましたが、最終回です。皆さん今まで長い間、ありがとうございました!!
1の次回作にもご期待ください!!
>>764
港の鮭と鯖が買い漁られますね……
>>765
パーティに関しては、大体皆さんの予想通りでしたねー。
>>766
慶次かー……慶次か……
>>767
先行きは1にもわかりません!!
>>768
>>769
お答えしましょう!!1の資料不足です!!原作未読の壁がここに……
>>770
皆さんのおかげでした!!
817 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:24:24.65 ID:XWYgX7HL0
極東の国 日本への海上
絹旗「アイタタタタタタ……か、身体が……」フラフラ
フレンダ「あれから一週間……来る日も来る日も船長と組み手ってわけよ……これがあと3週間続くの?」フラフラ
麦野「滝壺……大丈夫?」フラフラ
滝壺「…………ダメ」フラフラ
削板「おう!!おはようお前ら!!今日もいい波で、絶好の航海日和だな!!」キリキリキリ
818 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:25:46.01 ID:XWYgX7HL0
絹旗「大声ださないで下さい……超頭痛い」
フレンダ「てか、毎日私達4人を相手してるのに何でそんなピンピンしてるわけよ、船長……」
麦野「てか、朝から何してんのよアンタ……釣り?」
削板「おう!!朝飯に大物でも釣ってやろうと思ってな!!ん?おお!!かかったぞ!!」グググッ!!!
滝壷「結構竿しなってるね……ん?何だろこの反応。大きな魔物の気配が……」
フレンダ「何か嫌な予感がするってわけよ……」
削板「くっ!!中々の大物じゃねーか!!根性だ!!今こそ俺の根性が試される時なんだ!!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」ググググッ!!!!
ザバァッ!!!!!
大王イカ「アンギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアア!!!!!!!」
ザバァァァァァァァアアアッ!!!!!
819 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:32:46.80 ID:XWYgX7HL0
麦野( ゚д゚)「」
滝壷( ゚д゚)「」
フレンダ( ゚д゚)「」
絹旗( ゚д゚)「」
削板「おお!!!やけにデカイイカじゃねーか!!!今日の朝飯はイカ刺しだな!!!」
絹旗「超巨大な魔物が出ましたぁぁぁぁぁああ!!!!」ギャァァァァア!!!
フレンダ「朝っぱらから、何とんでもないもの呼び出してくれてんのってわけよぉぉぉぉぉおおお!!!!」
滝壷「あ、向かいの船がイカに襲われてる」
麦野「ちょっとぉぉぉぉぉぉおおお!!!!
仲間の船がやられてんじゃないのよぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」
削板「すごいパーーーーーーーーーーーーーーーンチ!!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォオオッ!!!!
大王イカ「アンギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………」プスプスプスッ……
820 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:34:38.15 ID:XWYgX7HL0
削板「よし!!後はこのイカを捌くだけだな!!麦野!!包丁とワサビ醤油を持ってきてくれ!!」
麦野「こんなもん食えるわけねぇぇぇえだろぉぉぉおがこの野郎ぉぉぉがぁぁぁああ!!!!!!!!」ギャーーーーース
絹旗「もうやだーーーー!!!旅掛パパのところに超帰りたいーーーー!!!旅掛パパーーーー!!!!」ビエーーー!!!
滝壷「船長。刺身より、天ぷらにした方が美味しいんじゃないかな?」
削板「なるほど!!!そいつはいい考えだな!!!フレンダ!!!ガスコンロと油と鍋もってこい!!!」
フレンダ「生とか揚げるとか以前にこんな魔物食えるわけないわけよぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」
821 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:36:52.28 ID:XWYgX7HL0
とある草原
「「「モォォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!」」」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
ダッダッダッダッダッ!!!!
上条「何でこんな大量の牛に追われなきゃなんねーんだよぉぉぉぉぉおお!!!!」ダッダッダッダッダッ!!
インデックス「知らないんだよ!!!食事の途中に迷惑な牛達かも!!」ダッダッダッダッダッ!!!
御坂「インデックス!!アンタがその辺の牛を手当たり次第に食べちゃったからじゃないの!?怒ってんのよきっと!!!どーすんのよこれ!!!」ダッダッダッダッダッ!!!!
822 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:38:27.81 ID:XWYgX7HL0
インデックス「所詮、この世は弱肉強食!!強ければ生き!!弱ければ……死ぬんだよォォォォォォォォォオオ!!!」ダッダッダッダッダッ!!!!
上条「ただ単にお前の底無しの胃袋の犠牲になっただけだろうがぁぁぁぁぁあああ!!!アッー」ズルッ!!!
インデックス「あ、とうまがこけた。
とうま!!!あとはよろしくなんだよぉぉぉおお!!!
しかとケツ持ち任せたんだよぉぉぉぉおお!!!」ダッダッダッダッダッ!!!!
上条「ふざけんなぁぁぁぁああ!!!
何で俺がお前の不始末を何度も……ギャァァァァア!!!!!!」グシャアッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
美琴「当麻ァァァァァァァァァァアアアッ!!!!!」
823 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:39:43.60 ID:XWYgX7HL0
とある森林
一方通行「あァ……かったりィ……」ハァッ……
打ち止め「どうしたの?そんなため息ついちゃって。って、ミサカはミサカはあなたの幸せが逃げないか心配してみる!!」
白井「ま!!美少女2人を前にして、ため息なんて!!失礼にも程がありますの!!」プンプン!!
一方通行「ため息の一つくらい出るわ!!!
いきなり人の旅についてきやがってよォ!!!ウザってェったらありゃしねェ!!」
824 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:44:15.08 ID:XWYgX7HL0
打ち止め「旅のお供に、安らぎとして一輪のお花はいかが?
ってミサカはミサカは、ミサカをアナタへのプレゼントとしてアピールしてみる!!」
白井「最高級のお花ですの!!文句なんてつける余地、あるわけありませんの!!」
一方通行「何処が安らぎだァ!!!昼も夜も付き纏って来やがって!!安息の時が全くねェんだよこっちはよォ!?
しかもお花の意味違うだろオイ!!何でガキがそんな隠語知ってんだよ!!
クーリングオフすっからもう帰れよ!!そこの白黒と一緒によォ!!」
825 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:46:35.30 ID:XWYgX7HL0
打ち止め「グスッ……だって……ミサカも、グスッ、番外お姉様を助けたいんだもん……ヒグッ……。
ってミサカはミサカは姉思いの健気な少女を演じて、あなたの良心に訴えてみる!!」
一方通行「残念、本音がでてますよォォォ打ち止めさァァアン!!!
白黒!!このガキ抱えて今すぐ国へ帰れ!!」
白井「そうはいきませんわ!!!打ち止め様の意志を尊重しつつ、かつ守り抜くことが黒子の役目なんですの!!!
って黒子は黒子は、いつか訪れるお嬢様との久しぶりの裸の付き合いに、胸を踊らせますの!!」
一方通行「移ってンだよ口調がよォォォォオ!!!下心満載じゃねーかテメェ!!
旅掛サン!!絶対人選間違えてンぞアンタ!!」
打ち止め「もう!!そんな小さなこと気にしない気にしない!!早く次の町へレッツゴー!!
ってミサカはミサカは先手必勝!!」ダッダッダッダッダッ!!!
一方通行「待てェ!!クソガキ!!!……あァ、もうどうにでもなれってんだ……」
826 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:53:40.29 ID:XWYgX7HL0
モンサンミッシェル 陸地に繋がる橋 修理後
「浜面さん!!いよいよ旅立つんですね!?お気をつけて!!」
「モンサンミッシェル兵士一同!!浜面さん達の帰還を心よりお待ちしてます!!」
「佐天!!浜面さんに迷惑かけんじゃねーぞー!!無茶だけはしないようにな!!」
佐天「わかってますよー先輩方!!見ててください!!
モンサンミッシェル兵の名を、世界に轟かせてみせますよー!!」フリフリ
浜面「ここには2週間くらいしか居なかったけど……いざ離れるとなると、故郷を出発するような気持ちになるな。
てか何だ涙子ちゃん?その荷物は」
827 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/03(水) 23:58:01.86 ID:XWYgX7HL0
佐天「これですか?これから旅に出るってんで、能力に関する魔具を市場のおっちゃんにいっぱい譲ってもらったんですよ!!
ふっふっふ。魔具使い、佐天涙子の力!!とくとご覧に見せて差し上げますよ!!」
浜面「あぁ、絹旗の腕輪みたいなもんか。そりゃ便利なこって。
よし、行くか……帰ってきたら、皆迎えてくれっかな?」
佐天「何言ってんですか!!旅掛様も言ってたでしょ?浜面さん達は家族だって!!
この国は、浜面さん達の第二の故郷なんですよ!?」
浜面「そうだな……一通り世界を見て回ったら、まずはここに帰ってきるか。美鈴さんの料理も食いたいしな」
佐天「必ず帰って来ましょう!!誰1人かける事無く全員で!!さ、出発しましょう!!浜面さん!!」
浜面「そうだな……行くぜ!!勇者『浜面仕上』の世界へのお披露目だ!!観客全員の目を奪う、怒涛の快進撃を見せてやるぜ!!」
fin
ご愛読ありがとうございました。
浜面のこれからの活躍にご期待ください。
END←ピッ
???
828 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/04(木) 00:26:31.39 ID:2gqeS00to
おつ
829 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/10/04(木) 00:30:02.21 ID:uwHSNpOm0
乙
俺たちの戦いはこれからだ!
830 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長崎県)
[sage]:2012/10/04(木) 01:25:26.90 ID:7FyMdYLoo
おつちんこ
831 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 03:27:53.03 ID:bkbecFW70
すいません、寝落ちです……昔から詰めが甘いとよく言われたものです……
今日の投下終了です。
これにて、浜面「俺は勇者なんかじゃないさ」完結です。
これまで見てくださった皆さん、どうもありがとうございました!!
1の次回作にご期待ください!!
832 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/04(木) 05:00:47.51 ID:ipzGiUDw0
乙
新章も期待しま
ソギーもでたことだし
メルヘンとみさきちもでるんかな
833 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2012/10/04(木) 08:55:36.78 ID:Gxc5xQe8o
乙乙
新章も楽しみにしてるよ
834 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/04(木) 17:06:28.81 ID:sP/3cB770
乙!
浜面がこんなかっこいいss久々wwありがとう!
大王イカ「アンギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアア!!!!!!!」←」ワロタwwwwww
835 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:01:55.95 ID:bkbecFW70
…………
ジッ、ジジジッ、ブンッ………
ザァァァァァァァァァァァァアアアッ!!!
番外個体「ギャッハッハッハ!!皆居なくなっちゃったみたいだねぇ!!
じゃ、ミサカが好き勝手やっても、誰からも文句言われないってわけだ!!
ストリップでもやってあげようかぁ?代金はしっかり頂くけどさ!!
ギャハ☆ギャハハ☆ギャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!」
ザッ、ザザッ、ザァァァァァァァァァァァァアアア……ブツンッ!!
836 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2012/10/04(木) 19:07:46.20 ID:Gxc5xQe8o
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
837 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:10:29.56 ID:bkbecFW70
世界の果て 窓のない巨城
カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ
とある世界の果てにある、窓のない巨城。
一国の王女であった少女は、城の主、魔王アレイスターの元へと歩く。
番外個体「うー……何とか戻って来れたのはよかったけど……どうなるのかなぁミサカ。
その前に、誰だお前!!何て言われたりしないかなぁー……
そりゃそうだ、ってミサカも思うけどさぁ。傷ついちゃうよねぇ?目の前でそんなこと言われると」
??「あら?見かけない顔ねぇ。新入りかしら?」
838 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:17:18.51 ID:bkbecFW70
顔中にピアスをつけた、見るのも痛々しい女性が、番外個体へと話しかける。
番外個体「あ、ヴェントじゃん。久しぶりー」フリフリ
ヴェント「久しぶりー……ん?いや、久しぶりじゃねぇよ。誰よアンタ!!馴れ馴れしいわねぇ」
番外個体「え?何言ってんだよー、ミサカだよミサカ!!よく話すことあったじゃん!覚えてないなんて酷いなぁー」プンプン
ヴェント「えっと……ご、ゴメン。次からは気をつけるわね?」
番外個体「本当気をつけてよねー、ミサカ失礼しちゃうよ!!ミサカは番外個体だから!!もう忘れないでよね!!じゃあね」フリフリ
ヴェント「あ、あぁ。ゴメンね、もう忘れないから」フリフリ
ヴェント「…………いや、ホント誰よあの子」
*番外個体の記憶や人格とアクバーさんの記憶がごっちゃになっています。
839 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:23:59.75 ID:bkbecFW70
カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ
ガチャッ
番外個体「失礼しまーす。ミサカとデュラン戻りましたー。アレイスター様いるー?」
アレイスター「…………どなたかな?お嬢さん。どうやってこの城に入った?」
番外個体「あー!!やっぱり言われたー!!予想してたとは言え傷ついちゃうなぁー。
あ、そしたらさっきのヴェントも忘れてた訳じゃないのか。
あーもー、頭がごちゃごちゃしてわかりにくいよー!!」
木原数多「入んぞーアレイスター、ってウォッ!?誰だテメェは?見ねぇ顔だなぁ。新入りか?」
840 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:35:12.94 ID:bkbecFW70
番外個体「木原数多!!ミサカだよミサカ!!忘れたの?よく一緒に飲みに行ったじゃん!!」
木原数多「……いや、どう考えても初対面だろオイ。何者だテメェ……」グッ…
番外個体「何でグローブ装着すんのさ!!ミサカに神拳使う気!?
やめてよね!!青アザできちゃうじゃないか!!」
木原数多「な!?テメェ……俺の手の内を知ってやがるとは……殺すしかねぇか」
番外個体「何でさ!!だからミサカだって!!あ、そっか!!木原も今のミサカじゃわからないか……えっと、えっと……」
アレイスター「……とりあえず、そこの君。誰なのかだけ教えてくれないか?話が進まないのでな……」
841 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:53:48.17 ID:bkbecFW70
…………
アレイスター「なるほどな……アクバーと君の魂が混ざり合ってできた存在というわけか。
アクバーやデュランまでやられるとは、中々のイレギュラーだな」
番外個体「まぁ、ミサカとしては、前より遥かにレベルアップしたからいいけどね。
あの美琴ちゃんが遥か下の存在になっちゃったし」プークスクス
木原数多「あぁ、アクバーの性格や人格が強いみてぇだなぁコイツは。
全くあの野郎、簡単にやられやがって」
842 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:54:55.48 ID:bkbecFW70
番外個体「お?何?木原くん。ミサカがやられちゃったのを悲しんでくれてるの?
やっさしーねぇ木ィィィィイ原くゥゥゥん」プークスクス
木原数多「呆れてんだよ馬鹿たれがぁ。そんでその呼び方ヤメろ。
あのクソガキを思い出しちまうだろうか!!」
番外個体「あ、そういえば、一方通行見たよ。相変わらずのクソったれだった。ギャハ☆」
アレイスター「!?」
木原数多「なっ!?」
番外個体「お、いいリアクションだねーお二方。ミサカが生きて帰ってきてよかったでしょ?」ギャハ☆
843 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 19:58:22.77 ID:bkbecFW70
アレイスター「なるほどな……これで幻想殺しと一方通行の所在は掴めた。
ようやく、プランが正常に進み出すようだな」
木原数多「それだけでも、今回の襲撃は成功だなぁ。
そういや幻想殺しの件はどうなったんだ?アレイスター」
アレイスター「次既にの段階へと進んでいるよ。
アウレオルスが立派に仕事をやり遂げてくれたようだ。残る封印はあと3つ。
2つはどうでもいいが、最後の『魂』の封印だけは、しかるべき場所にて解かなければならない。
他の封印を解かせるタイミングが重要だな」
番外個体「あー、もしかして、本命はそっち!?
ミサカ達を囮に使ったんでしょ!?酷いなーもう!!」プンプン
844 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:00:42.81 ID:bkbecFW70
木原数多「まぁ確かにヒデェわな。
アウレオルスには、お前らが囮になるからその隙に幻想殺しを殺せ。
お前らには、アウレオルスが囮になるから、幻想殺しの仲間を殺せ。
本命は、幻想殺しの仲間達なんざどーでもよくて、幻想殺しをアウレオルスが追い込み、封印を解かせるってこった。
よくもまぁここまで部下を道具にできらァ」
アレイスター「君に言われたくないね、木原数多。
それに、道具にしたのはアウレオルスだけだ。
デュラン達が負けるとは、露ほどにも思わなかったよ。
特にアクバー、デュランの敗戦は、完全に想定外だ」
845 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:02:23.73 ID:bkbecFW70
木原数多「だから言っただろぉ……窮鼠猫を噛むってよぉ。
奴ら、まだまだ強くなるぜぇ?それこそお前のプランを邪魔するくらいなぁ」
アレイスター「ふむ。少しだけ注意しておくとしようか。
現状、そこまでの驚異になるとはとても思えないがな……」
番外個体「大丈夫だと思うよー。デュランがまた戦いたがってたし。
総攻撃までまだ一年以上あるんでしょ?
それまでにはくたばってると思うけどなぁー浜面クンくらいなら」
木原数多「まぁ、注意しておくに越したことはねぇってこった。
それで、次の動きはどうするんだ?アレイスター」
846 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:04:21.38 ID:bkbecFW70
アレイスター「しばらくは様子見だな。世界の動向を見ておくとしよう。
日本の工業都市、イギリスの教会勢力、他にも我らの驚異は目白押しだ。何ら問題はないと思うがな。
『未元物質』の動向は掴めているかい?」
木原数多「あの野郎なら、相変わらず仲間とダラダラ生活してやがる。
幻想殺し、一方通行に続く驚異だってのに盗賊稼業に専念だ。何考えてんだかさっぱりわかんねぇ」
アレイスター「……ヤツの動向には気をつけておいてくれ。前から中々喰えない男なのでな」
847 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岐阜県)
[sage]:2012/10/04(木) 20:09:22.83 ID:TnRs/qe5o
ていとくんクルー!
848 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:09:41.43 ID:bkbecFW70
木原数多「ハイハイ、わかってるよぉ。あぁ、そういえば、資料の更新だ。一応目を通しておいてくれ」ホレ つ資料
アレイスター「…………新たに増えているみたいだな。注意人物が。しかも能力不明者か」パラッ
番外個体「どれどれー。お、佐天サン乗ってる。成長したんだねぇーあの子も」シミジミ
木原数多「んー。お前、正直敵か味方か判断つかねぇんだよなぁ……
別に信用する気はないが、いきなり裏切られもめんどくせぇしよぉ……やっぱ殺っとくか?」
番外個体「今のミサカは別に、特別誰の味方でもないよ!!
ただ、一方通行と、美琴ちゃんの敵ではあるけどね」ギャハ☆
アレイスター「構わないよ。君がスパイだろうがなんだろうが。些細なことさ」
番外個体「さすがアレイスター様!!ミサカ達に真似出来ないことを平然とやってのける!!そこに痺れる、憧れるぅぅう!!」
木原数多「あー……ただでさえ、あの俺様野郎みたいなややこしいヤツがいんのに更にめんどくせぇのが来やがったなぁ……」ポイッ
パサ……
849 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:17:44.69 ID:bkbecFW70
03/01 更新版
『勇者・能力者・要注意人物素養格付』
上条当麻Lv25
能力「幻想殺し」
危険性 最警戒人物
一方通行Lv65
能力「ベクトル操作」
危険性 最警戒人物
パラッ…………
850 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:19:17.92 ID:bkbecFW70
垣根帝督Lv60
能力「未元物質」
危険性 準最警戒人物
削板軍覇Lv測定不能
能力測定不能
危険性測定不能
御坂美琴Lv30
能力「超電磁砲」
危険性 要警戒人物
麦野沈利Lv30
能力「原子崩し」
危険性 要警戒人物
パラッ……
851 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:21:13.72 ID:bkbecFW70
インデックスLv30
能力「魔道書館」
危険性 要注意人物
白井黒子Lv25
能力「空間移動」
危険性 要注意人物
浜面仕上Lv25
能力「幻想使役」
危険性 注意人物
滝壺理后Lv20
能力「能力追跡」
危険性 注意人物
絹旗最愛Lv20
能力「窒素装甲」
危険性 注意人物
フレンダ・セイヴェルンLv20
能力 現在無し
危険性 注意人物
佐天涙子Lv12
能力「空気使い」
危険性 特に無し
ビューーーーーーーーーーー!!
パラパラパラパラパラパラパラッ…………パラッ
852 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:23:33.00 ID:bkbecFW70
<勢力不明者>
土御門元春Lv不明
能力不明
危険性不明
海原光貴Lv不明
能力不明
危険性不明
結標淡希Lv不明
能力 座標移動
危険性不明
駒場利徳LV不明
能力不明
危険性不明
服部半蔵Lv不明
能力不明
危険性不明
853 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 20:28:41.81 ID:bkbecFW70
新しい章が出現しました。
プロローグ
第1章「今宵、月が見えなくとも」
第2章 ?????
新しい章を解放する為には、3つ以上の乙を捧げてください。
854 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/10/04(木) 20:30:04.04 ID:Qh5hKmo00
>>1
乙
855 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/10/04(木) 20:30:57.50 ID:Ag+JvkZP0
乙
駒場さんクルーー
とりあえず浜面ハーレムに入れなかった
大王イカに合掌
856 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/04(木) 20:32:11.40 ID:ewkMKUhz0
乙
削板のレベル、能力はともかく危険性が測定不能って
857 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岐阜県)
[sage]:2012/10/04(木) 20:32:43.44 ID:TnRs/qe5o
乙
つっちーもでるなら青ピもほしいとこ
858 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/04(木) 20:40:07.32 ID:oMHaRWTIO
乙ー
他のチート魔術師達はどのくらいのレベルなんだろうか
859 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/10/04(木) 20:40:22.76 ID:uwHSNpOm0
乙
垣根が盗賊稼業とか違和感無い
860 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[saga]:2012/10/04(木) 21:52:58.62 ID:lXO+2pj00
新しい物語の章が開放されました。
浜面「俺は勇者なんだ!!」
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