千歌「神の力を手に入れたんだよ!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:48:56.05 ID:2B8IaL7oO
〜部室〜


果南「千歌、大事な話って何?」

善子「どうせまた面白いダジャレでも思い付いたんでしょ」

千歌「フッフッフッ……」

梨子「……千歌ちゃん?」

ダイヤ「千歌さん?折角貴重な練習時間を省いてまで皆部室に集まってるのですから、くだらない用件でしたら……分かっていますね?」

曜「まぁまぁ…。それで千歌ちゃん、話してもらえる?」

千歌「うん。実は私ね?」

8人「…………」

千歌「神の力を手に入れたんだよ!」

8人「…………」

千歌「…………」

梨子「解散」ガタッ

果南「みんな屋上行くよ」


ゾロゾロゾロ……


千歌「待って!反応分かってたけど待って!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498790936
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:50:11.21 ID:2B8IaL7oO
ダイヤ「千歌さん!あなたという人は!!今は大事な時期なのですよ!?」

梨子「そうよ、ラブライブが近いんだし」

ルビィ「新しい振り付け早く覚えないとだし…」

果南「千歌だってまだ歌詞に引っ掛かりがあるって言ってたでしょ?そんなくだらない事で時間潰しちゃ駄目だよ?」

千歌「はぁ……やっぱり信じて貰えないよね……」

鞠莉「千歌っち、堕天使(笑)はいるらしいけど、流石にGODなんて信じれないわよ?」

善子「(笑)つけないでよ!」

千歌「あー鞠莉ちゃん花丸ちゃんの前で神様馬鹿にしたー!」

花丸「家は神社じゃなくてお寺だから宗教違いずら」

千歌「あ、あれ?そうだっけ?」

ダイヤ「話になりませんわね…皆さん行きましょう」

千歌「待って待って!お願いだからぁ!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:50:59.96 ID:2B8IaL7oO
曜「千歌ちゃん…流石にそういうジョークは…」

千歌「ジョークじゃないよ!分かった!なら証明してみせるよ!」

8人「……」

千歌「ほらことわざにもあるでしょ、『百聞は一見に何とか』って」

花丸「『百聞は一見にしかず』ね」

ダイヤ「何故そこだけ失念するのですか……」

千歌「……と、見せる前に1つだけ確認ね」

梨子「確認?」

千歌「善子ちゃん!」

善子「えっ?」

千歌「神って何だと思う?」

善子「な、何で私に振るのよ!」

千歌「いやだってこの中じゃ一番知ってそうだし」

ルビィ「確かに」

花丸「言えてるずら」

善子「あんた達ね!……ま、まぁ…知らなくもない……けども……」

千歌「ならどうなの?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:51:37.38 ID:2B8IaL7oO
善子「……えっと、神にも色々いるし一概には言えないけど、全知全能と言われたゼウスとか…」

千歌「ふむふむ……」

善子「大海を割って人々を救ったモーセとか……」

曜「あーそれ知ってる」

果南「モーゼじゃなかった?」

善子「モーゼとも言うしモーセとも言うのよ」

果南「へぇ〜」

ルビィ「善子ちゃん詳しいんだね!」

善子「ふ、ふん!これくらい一般常識よ!」

千歌「ふむふむ……」

鞠莉「あと有名なのは友のせいで処刑されるかもしれない状況なのに、決して屈しなかった驚異の忍耐力と精神力を持っているセリヌンティウスとか」

ダイヤ「鞠莉さん、それは神ではありませんわ」

鞠莉「it's joke」

千歌「ふむ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:52:10.82 ID:2B8IaL7oO
善子「まぁ色々あるから、一言で言うと“桁外れな力”って感じかしら?」

千歌「…………」

曜「千歌ちゃん……?」

ダイヤ「いい加減にしなさい!千歌さん!これ以上時間を潰すつもりなのでしたら承知しませんわよ!?」バンッ!

果南「ちょっとダイヤ落ち着いて…」

鞠莉「どぉどぉ」

千歌「……フフ」

梨子「っ!」

善子「何笑ってるのよ」

千歌「あっははははははははは!!!」

ルビィ「ピギィッ!?」

花丸「こ、怖いずら…」

曜「ち、千歌ちゃん!?」

ダイヤ「何が可笑しいんですの!?」

千歌「いやぁやっぱり間違ってなかったって思ってさぁ……」

ダイヤ「……は?」

果南「千歌、どういう意味?」

曜「私達にも分かるように説明してよ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:53:07.93 ID:2B8IaL7oO
千歌「……私が手に入れた力……桁外れな力……さっき言ったでしょ?だから私は神になったんだよ!」

曜「…………っと……」

梨子「待って……何か頭痛くなってきた……」

ダイヤ「千歌さん、いい加減にしなさいと言いましたわよね……?」

ルビィ「うぅ…お姉ちゃん怖い……」

千歌「信じないって分かってたよ。そりゃそうだもん、自分でもまだちょっと訳分かんないって思ってるし」

ダイヤ「でしたら!早くその神の力とやらを見せてご覧なさい!!」

千歌「……分かりました」

8人「…………」

千歌「えーっと何が良いかなぁ…」

梨子「何が言いかなぁ…って何?」

千歌「ん?だから神の力持ってるから何でも出来るんだよ」

曜「な、何でも?」

千歌「うん、何でもだよ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:53:53.48 ID:2B8IaL7oO
梨子「……じ、じゃあ千歌ちゃん、浮いてみて?」

千歌「どっちの?場の空気的に?」

梨子「いやそっちじゃなくて…体を浮かせてみて?」

千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!

善子「随分と簡単に言うわね…」

果南「千歌、もうそろそろやめない?」

ダイヤ「これでもしジャンプして「はい浮いた」などと子供じみた事を言うのであれば分かって────」


千歌「はい浮いたっと」フワフワ


8人「………………」

ダイヤ「…………え?」

花丸「う、浮いてる…?」

果南「嘘……」

曜「ワイヤーとか……何かに吊られてる訳じゃないの……?」

梨子「冗談でしょ…?」

鞠莉「こ、これは……」

善子「えぇ……」

ルビィ「あわ、あわわわわ……」

千歌「あは、あははは…2つの意味で浮いちゃったね」

鞠莉「千歌っち上手い!」

果南「別に上手くないような…」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:54:37.11 ID:2B8IaL7oO
千歌「はい、これで信じてくれた?」スタッ

曜「い、いや……」

善子「……何で浮けるのよ」

千歌「私神だもん」

善子「いやいやおかしいわよ!!人間が宙に浮くなんて!」

梨子「でも……確かにさっき……」

ルビィ「浮いた……よね?」

花丸「マルも見たずら……」

ダイヤ「ワ、ワイヤーでは……?」

千歌「何かに吊られてるんだとしたら皆気づくでしょ?」

果南「じゃあ何かに乗った…とか?」

ダイヤ「そ、そうですわよ!何か踏み台でも使ったのですね!」

千歌「踏み台なんて何処にあるのさ」

8人「…………」

ダイヤ「いやいやいやいやいやいや!!千歌さん!?何故あなたは冷静なのですか!?」

曜「本当だよ!何呑気な顔してるの!!」

千歌「え、顔は関係なくない?」

梨子「でも浮いたのよ!?」

千歌「浮いたね」

梨子「浮いたね、じゃないわよ!もっと驚きなさいよ!」

千歌「私も朝起きて色々やってみた時皆に見せられないような顔したし」

善子「どんな顔よ…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:55:50.34 ID:2B8IaL7oO
鞠莉「朝って事は、今朝その力を手に入れたって事?」

千歌「そうだね、夢の中で変な人が出てきてね?」

果南「変な人……?」



──


────────


─────────────────



『千歌ちゃん……』

千歌「ん、んん……?誰?」

『ワイの名前は…ちょっと個人情報やから教えれんわ、すまんな』

千歌「……はぁ」

『突然で悪いんやけど、君にワイの力をあげるわ』

千歌「…………いや、いいです」

『ファッ!?何で断るんや!?』

千歌「変な人から物を貰うなって言われてるから」

『真面目か!そんな所も可愛いけど!』

千歌「……どもっす」

『めっちゃ冷めてるやんけ…そんなにワイ怪しい?』

千歌「そりゃもう」

『せやろか…』
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:56:30.77 ID:2B8IaL7oO
千歌「……あの、ここどこですか?」

『ここは君の脳内や』

千歌「……脳内?」

『まぁ分かりやすく言うと夢の中やな』

千歌「……あぁじゃあ私今寝てるんだ」

『せやで』

千歌「……って事はあなた今私のそばにいるの!?キャーッ!!変態変態ー!!」

『待って!待ってクレメンス!違うやで!』

千歌「な、何が違うんです!?私の中にいるって事は、あな、あなたも私のそばにいるって事ですよね!?」ガクガク

『えぇ……どういう理論やそれ……』

千歌「怖いよぉ…誰か助けてぇ…」ガクガク

『アカン話が進まん!大丈夫や!君には危害くわえへんから!安心して!』

千歌「……ほんとぉ?」

『本当やって……あーあんまり時間ないわ』

千歌「時間って何の時間……?」

『あんな千歌ちゃん、簡潔に説明させてもらうわ』

千歌「…………」

『ワイは君達の世界を作り出した作者や』

千歌「………………え?」

『だからワイは!君達Aqoursを作り出した作者やねん!』

千歌「え?」

『だからワイはぁ!って時間無い言うとるやろ!何回も聞き返すな!』
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:57:08.40 ID:2B8IaL7oO
千歌「いやだって……言ってる意味が……」

『まぁ、無理もないわ……そういうのは千歌ちゃんが起きた後にじっくり理解すればええんやで』

千歌「えぇ…投げちゃうの?」

『時間無いからな』

千歌「……そう」

『んで、ワイは作者、君達の世界を作った、言わば神様みたいなもんや』

千歌「……はぁ」

『でもワイの身に色々あって、交通事故で今死にかけやねん』

千歌「え?神様が?」

『せや』

千歌「神様なのに死んじゃうんだ」

『神様言うてもホンマの神様じゃないねん。君達Aqoursの世界を作ったって意味での神やねん』

千歌「あのー」

『はい何でしょう』

千歌「さっきから私達の世界を作ったって何ですか?凄い引っ掛かるんですけど」

『………………』

千歌「……あのー?」

『今から、千歌ちゃんにはちょっと残酷な話をするで?』

千歌「……えっ?」

『受け入れれるか分からん。混乱するやろうし、それはホンマにごめん』

千歌「…………」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:57:53.95 ID:2B8IaL7oO
『でもワイ達作者はAqours……いや、ラブライブ!が好きだから君達の世界を作ったって事を忘れないでクレメンス』

千歌「……よく分かんない。けど、分かった」

『……ええ子やなホンマ千歌ちゃんは……』 

千歌「それで、その残酷な話って?」

『うん……君達の住んでる世界っていうのはな?』

千歌「うん」

『二次創作なんや』

千歌「…………にじ、そうさくぅ?」

『うん。二次創作の意味は起きてから調べてほしい。今はもう時間が無いから』

千歌「は、はぁ……」

『それで、二次創作の世界に君達を産み落としてしまったのがワイなんや』

千歌「……つまり神様はお母さん?」

『んー…………まぁ、うん、そんな所やな』

千歌「へぇ」

『そしてワイは君達の世界を色々なものに変えたんや。エロエロな物からヒステリックな世界、ギャグにまみれた世界にμ'sと共演する世界まで』

千歌「ほぇ〜……何か、凄いね」

『せやろ?』

千歌「…………って事は私達って、何なの?神様のおもちゃ?」

『ッ!?違う!違うで千歌ちゃん!さっきも言ったやろ!?ワイ達作者はラブライブというコンテンツが好きで君達の世界を作ってるんや!!』

千歌「……そうだったね、ごめんねトゲのある言い方して…」

『いや……ワイの方こそすまんな…こんなの理解出来るはずないのにな…』
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 11:58:51.64 ID:2B8IaL7oO
千歌「…………私達って生きてるの?」

『あぁ生きとる。例え二次創作だろうと、絵の中だろうと生きとる。そんでワイ達ラブライバーに生きる希望を持たせてくれる』

千歌「……ふふふ」

『……?何か変な事言うたか?』

千歌「ちょっと嬉しいなって。私達が生きる希望になってるって事が」

『……あぁ、Aqoursもμ'sも、生きる希望なんや…』

千歌「…………そっか」

『………まぁ、生きる希望言うてもワイもうすぐ死ぬんやけどな』

千歌「…………そっか……って、えぇ!?」

『せやからさっき言うたやろ』

千歌「ほんとに死んじゃうの!?」

『せやな、今三途の川をクロールで泳いどる』

千歌「えー!?じゃあ私達どうなっちゃうの!?」

『だからこうして今千歌ちゃんに話してんねん!』

千歌「えっ?」

『ここで振り出しに戻るわけや!ワイの、作者の力を千歌ちゃんにあげる言うてんねん』

千歌「……あぁ、なるほど。つまり私が自分の世界を作れるって事?」

『せや』
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:00:19.50 ID:2B8IaL7oO
千歌「……凄い、凄い凄い凄ぉぉぉい!奇跡だよ!」

『おほっwww生の奇跡だよwww』

千歌「え?」

『あ……ゴホン!……せやからこれからの世界は千歌ちゃんに委ねられてるってわけや』

千歌「何か…夢みたい……」

『今夢の中やけどな。……あ!アカン!ワイもう死ぬわ!』

千歌「うぇぇ!?本当!?」

『千歌ちゃん!本当は最後までワイが君達の世界を作る義務があるんやけど、作者が死んだら君達の世界は未完で終わってまう。つまり二次創作の君達は“死”を意味するんや』

千歌「死……」

『それだけは嫌や……だから心苦しいんやが、千歌ちゃんに託すで!ワイの力でこのSSを終わらせてクレメンス!』

千歌「…………うん、分かりました!」

『ありがとう……!すまんな、恩に着るやで!』

千歌「私やります!必ずハッピーエンドにしてみせます!」

『サンキューやで……グッバイ……』
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:01:24.48 ID:2B8IaL7oO
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──



千歌「…………というわけです!」

8人「」

千歌「……あれ?」 

ダイヤ「…………ちょっと、頭痛が痛いですわ…」

7人「」

千歌「うわっ!?誰1人ダイヤさんに突っ込まない!?」

鞠莉「にしても、すっごぉぉく怪しいわねそいつ…」

曜「なんで関西弁…?」

花丸「あの喋り方は猛虎弁ずら」

果南「あのさ…二次創作って事は……じゃあ私は何なの?」

梨子「そ、そうよ……二次創作って事は、私は何になるの?偽物?というか本物がいるって事!?私達って生きてないって事!?」

千歌「みんな待ってよ!とりあえず落ち着こう?ね?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:01:58.31 ID:2B8IaL7oO
花丸「……つまりマル達、ううん…μ'sの人達も、本の中の人物、誰かに作られた物語だって事でしょ?」 

善子「そんな……じ、じゃあ私は!?私の堕天使ヨハネも私じゃなくて誰かが勝手に作ったって事!?」

鞠莉「いえ…それどころか、Aqoursの曲も私達が作ったと思わせて、実際は違う人が作り、私達に歌わせてたって事でしょ」

曜「そ、そんな……」

ダイヤ「ふざけないで下さい!誰の権限があって私達の曲を……いえ!私達を作ったというのです!!」 

果南「…………」

ルビィ「お姉ちゃん…ルビィ怖いよぉ…っ!」

ダイヤ「っ!……ルビィ!大丈夫、大丈夫ですわ!こんなの嘘に決まってますわ……」なでなで

梨子「千歌ちゃん…」

千歌「……ごめん」

果南「……千歌が悪いわけじゃあないよ……」

鞠莉「でも……こんな事素直に受け取れる…?」

曜「……私達のやってきた事って……全部誰かが操作してたの……?」

梨子「私が音ノ木坂から転校してきたのも、Aqoursに入ったのもって事?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:02:55.51 ID:2B8IaL7oO
善子「馬鹿馬鹿しい!!」

8人「っ!!」

善子「何よみんなして!あーだのこーだの!いい!?誰が何と言おうとヨハネはヨハネ!堕天使ヨハネなの!!誰の指図も受けないし誰の言いなりにもキャラにもならないわ!」

花丸「善子ちゃん……」

善子「私は津島善子!またの名を堕天……んくっ…だ、天使ヨハ……よはね……っ!」

花丸「……っ」ぎゅっ

善子「うっ……うぅ……ずら…まる……ぅ!」ぎゅっ

花丸「大丈夫ずら、善子ちゃんは善子ちゃんだよ?」

千歌「…………」

ダイヤ「……皆さん、少し……少しだけ時間を下さいませんか?」

鞠莉「ダイヤ……?」

ダイヤ「まだ信じたわけではありませんし、悪い夢でも見ているんじゃないかとも思います」

千歌「ダイヤさん……」

果南「……そうだね、今日の練習は休もう。皆今日は帰って休も?」

曜「…………うん」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:03:31.39 ID:2B8IaL7oO
千歌「…………みんなごめんね」

鞠莉「千歌っちが悪いんじゃないわ。悪いのは私達を作っておいてご臨終した作者だから」

千歌「うん……でも、それでもこんな事……やっぱり言うべきじゃなかった……」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「笑って……ふざけながら話したら、皆笑いながら受け止めてくれるかなって思って……私……っ…!」

梨子「だからあんなに無理して笑ってたの…」

千歌「ごめん……でも、私もどうしたらいいのか分かんなくて……っ、く、ごめんなさい……ッ!」

梨子「謝らないで!千歌ちゃんは悪くないから!」ぎゅっ

曜「そうだよ千歌ちゃん、むしろ凄いよ。よく1人で抱え込もうだなんて思ったよね」ぎゅっ

ダイヤ「千歌さん」

千歌「ダイヤ…さん……」

ダイヤ「怒鳴ってしまい、申し訳ありませんでした。あなたの心情を知らぬのに最低な事を言ってしまいました」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:04:17.06 ID:2B8IaL7oO
千歌「うぅん……誰も謝っちゃダメだよ……誰も悪くないんだから……」

善子「それをあなたが言う?」

花丸「全くずら」

ルビィ「うんうん」

千歌「えぇ!?」

果南「だーかーらー!千歌だって悪くないって言ってるでしょ?」

鞠莉「だからもう謝っちゃダーメッ!」

千歌「あ、うん……ごめ…」

鞠莉「ん〜?」

千歌「あぅぅ…り、了解です!」

鞠莉「うん!よろしい!」

果南「じゃあ、今日は帰ろう?明日学校休みだけどどうする?」

ダイヤ「集まりましょう。この部室に」

千歌「うん、今後どうするか決めよう!皆で!」

梨子「……うん、分かった」

鞠莉「休日に校内に入るには事前に申請が必要ですけどぉ?」

ルビィ「今そんな事言ってる場合じゃないような…」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:05:07.03 ID:2B8IaL7oO
千歌「あーそっか、じゃあはいっ!申請しました!」キラン!

鞠莉「…………?」

千歌「鞠莉ちゃん、もし今申請書出したら鞠莉ちゃんは何処にしまう?」

鞠莉「え?えっと……理事長室にいるなら机の引き出しかなぁ」

千歌「じゃなくて、今だよ」

鞠莉「今?今なら……鞄の中かしら」

千歌「じゃあ見てみて」

善子「……まさか?」

鞠莉「…………」ガサゴソ

果南「……どう?鞠莉?」

鞠莉「………………あったわ」ピラッ

曜「うへぇ〜」

梨子「これが神の力……なの?」

千歌「だね。私の思った通りにできちゃうみたい」

花丸「未来ずら〜」

曜「いやいや、もう未来とかそういう次元越えてるよ…」

鞠莉「何か改めてこう神の力を目の前で見るとエグいわね」

千歌「でしょー?」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:05:40.37 ID:2B8IaL7oO
善子「……ねぇ、早く帰りましょ……何か吐き気がする……」

千歌「そだねー、私も今朝3回吐いちゃったくらいだし」

鞠莉「oh…」

ダイヤ「気負いしてはダメですよ?明日皆で考えましょう」

果南「そうそう!さぁ!みんな帰るよ!」

ルビィ「はぁい」

梨子「千歌ちゃん、帰るよ?」

曜「全速前進で帰るであります!」

善子「あー!5時からずっと観たかった生放送予約してるの忘れてた!」

花丸「なら早く帰るずら」

ダイヤ「えぇ、帰りましょう」

鞠莉「帰ろったら帰ーろっ!」

千歌「……うん!帰ろっ!」




その日、私達は家に帰り、普通の日常を過ごした。
でも、この『考える時間』が、私達の日常を壊していくだなんて、誰も思うわけがなかった─────。




22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:06:48.06 ID:2B8IaL7oO
翌日

〜部室〜

ダイヤ「……で?」

鞠莉「で?」

花丸「で?」

梨子「…で?」

善子「で」

果南「……で?」

ルビィ「で?」

曜「でぇ?」

千歌「………………で?」


9人「「「どうしよう」」」


千歌「……えっと、まず何から話す?」

花丸「ラブライブに向けて話すずら」

果南「神の力の件ガン無視ね…」

ルビィ「そもそも、千歌ちゃんのその力が無いとこの先私達のストーリーは進まないって事なの?」

千歌「うーんどうだろう、昨日は普通に寝れたし今日が来たし、私が何もしなくても時間は進むんだよね」

ダイヤ「なるほど、つまりこの世界の全てが千歌さんの持ってる神の力が干渉してるわけではないのですね」

千歌「そうなりますね」

善子「でも便利よねその力」

曜「うんうん」

千歌「あはは…」

9人「…………………………」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 12:07:01.90 ID:0/44vGVSO
猛虎弁わかるずら丸
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:07:24.31 ID:2B8IaL7oO
鞠莉「あ、そうそう、そのお馬鹿な作者が言ってたわよね?私達は二次創作の世界のキャラだって」

花丸「つまり、マル達と同じマル達が幾つも存在してる……って事?」

善子「ドッペルゲンガー……とはまた違うわね」

果南「何だったっけ?え、エロエロな……?」

ダイヤ「〜〜ッ!!果南さんはしたないですわよ!」

果南「あ、いやごめんごめん…」

鞠莉「エロエロでヒステリックでエンターテイナーで涙あり青春ありな世界があるって事よね?」

千歌「うん、そう言ってたね」

果南「でもやっぱり驚きだなぁ…私が沢山いるって……」

ルビィ「何か……怖いよね……」

花丸「マルは楽しそうだなって思うなぁ」

ルビィ「えっ?」

花丸「だってマルの大好きな本に出てくる人物だって、読む人によって性格が変わったり動きひとつひとつが変わったりするんだよ?マル達はそう見られる側に立ってるって事ずら」

ルビィ「え、えぇっと……なるほど!そうだね!」

ダイヤ「ルビィ、理解してないのに肯定するのはよくありませんわよ」

ルビィ「あっご、ごめんなさい!」

花丸「あははは……つまり、どんなに違ったマル達でも、違う世界に何人そのマル達がいても、私達は私達なんだよ?」

曜「花丸ちゃんの言う通り!どんな私達がいても、結局は私達なんだから!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:08:00.34 ID:2B8IaL7oO
梨子「それに、宇宙は広いのよ?地球が寿命を迎えてもこの宇宙の全部を解明するのは不可能だって言われてるくらいだからね」

千歌「えぇーそんなに広いの?」

梨子「宇宙っていうのは今でも膨張し続けているんだよ?」

千歌「何それ怖っ」

鞠莉「だからそんな広い宇宙に私達が何人いても不思議じゃないわよねぇ?」

ダイヤ「ふふっ……確かに言われて見れば、こんなのちっぽけな不安ですわね」 

善子「なーんか規模が大きすぎてついていけないわ…」

梨子「深く考えたらまた頭痛くなるわよ…」

千歌「……そっか」

曜「……?」

千歌「面白そう!色々なAqoursのメンバーかぁ!」

果南「確かにちょっと興味あるね」

鞠莉「じゃあこの広い宇宙の何処かに泣き虫なダイヤもいるのかもね!」

ダイヤ「なっ!い、いませんわよ!どこの世界も黒澤家の長女なのですよ!?そんなめそめそ泣いてる私なんていません!断じて!」

ルビィ「……ちょっと見てみたいな」ボソッ

ダイヤ「今、何と?」

ルビィ「いえ何も言ってません」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:08:37.66 ID:2B8IaL7oO
善子「なら私は本物の堕天使になってるヨハネを望むわ!」

曜「サラッと善子ちゃん自分が偽物だって公言したね……」

善子「あ!今の無し!無しだかんね!」

花丸「マルは囚われたお姫様を助ける勇者さんになりたいずら」

梨子「いいわね、メルヘンチックで」

花丸「でもお姫様を助ける寸前のところでお姫様は殺され、自分の無力さを嘆く勇者さん…」

梨子「……前言撤回」

善子「あんたは本の読みすぎ、もっとリアルなのにしなさい」

鞠莉「よーしこーももっと現実を見た方がいいんじゃない?」

善子「うっ…!」

千歌「あ!痛いとこ突かれた!」

果南「私は男の子になってみたいかなぁ」

曜「へぇ〜意外!何で?」

果南「男の子なら小さい時何でも出来るでしょ?ほら、虫捕ったり泥んこで遊んだり、色々とね」

梨子「確かに、そういうのは男の子の特権みたいなものよね。女の子だと周りの目が気になるし…」

果南「そうそう、何よりお母さんに怒られるからねぇ…」

千歌「わかる〜!小さい時カメムシ捕って帰ったらお母さんに凄い怒られてさぁ」

梨子「それは流石に誰でも怒るわよ……」

鞠莉「でも果南が男の子になってる姿想像つかないよね〜」

千歌「そうだね〜」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:09:08.48 ID:2B8IaL7oO
花丸「はぁ〜勇者さんになりたいずら〜」

千歌「わかる〜」

善子「私は堕天使に……クックックッ……」

千歌「あー」

曜「私は……」ボソボソ

梨子「私は……」ボソボソ

鞠莉「マリーはぁ……」ボソボソ

ダイヤ「私は……」ボソボソ

ルビィ「ルビィは……」ボソボソ

果南「うーんやっぱり……」ボソボソ

千歌「うんうん……」



8人(はぁ〜何でも願い事が叶うような出来事とかないかなぁ〜)



千歌「……」

8人「……」ギロッ

千歌「っ!?」ビクッ

千歌(あ、あれ…?さっきから何か皆の目が怖いような……)

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:12:45.15 ID:2B8IaL7oO
善子「ねぇ〜千歌さぁ〜ん」

千歌「は、はい!」

善子「私ぃ〜ちょっとお願いがあってぇ〜」

千歌「……あは、あはははは……」

花丸「待つずら」

善子「チッ……」

花丸「マルもお願いがあるんだけど…」

梨子「ねぇ」

曜「千歌ちゃん……」

ようりこ「私達もお願いが〜」


千歌(ヤバイ……皆この、神の力を狙ってる……!?)



そう……“考える時間”───────

それは今後どうするか、ではなく……

千歌の持つ神の力でどんな願い事をしようか、という為の“考える時間”だった─────


千歌「み、みんなどうしたの?顔怖いよ…?」

花丸「マルはぁ…ただ勇者さんになりたいだけなんだけどぉ……」

善子「千歌さん……私と契約して…っ!」

梨子「千歌ちゃん、私一度でいいから……その、ハ、ハーレムな学園生活を送ってみたくて……」

曜「私は宇宙船を持って銀河を旅したい!」

ルビィ「ルビィはかっこよくなりたい!μ'sの西木野真姫さんみたいな感じの!」

千歌「待って待って!みんなちょっと待ってよ!私何でも屋じゃないんだよ!?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:13:24.29 ID:2B8IaL7oO
梨子「でも何でも出来るのよね?」

千歌「ま、まぁ……」

善子「ね、ちょっとだけでいいんだけど」

千歌「っ!」

ルビィ「千歌ちゃん……」

千歌「ダ、ダメダメ!!そういう為にこの力貰ったわけじゃないから!」

花丸「でも何だかんだで話進んでるずら」

曜「確かに」

梨子「なら私達の願いも叶えれば全て丸く収まるわね」

千歌「収まらないよ!」

鞠莉「……皆凄いわね」

ダイヤ「ほんと、欲の塊ですわね」

果南「まぁ、目の前にすぐ手に入る夢があったら皆手を伸ばすだろうし、分からなくもないけど」

千歌「呑気な事言ってないで助けてよ3年生!」

果南「いや、助けるも何も自分で何とかなるでしょ」

千歌「へ?……あっそっか」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:13:54.17 ID:2B8IaL7oO
千歌「みんなぁ!冷静になれぇっ!」キラン!

5人「…………ん?」

果南「あ、戻った」

ルビィ「あれ?何か収まった」

花丸「ほんとだ、不思議ずら」

梨子「……私達なんて事をしようとしてたのよ」

千歌「本当だよぉ!もー心配させて!」

曜「ごっごめん!何か目の前に夢が叶うものがあるんだって思ったら……つい……」

善子「……ねぇ、私だけ何も変わった感じないんだけど」

花丸「それは善子ちゃんが元から欲の塊だから」

善子「あんたもう少し言葉を選びなさいよっ!」

千歌「全く……いくら私が何でも出来る力をつけたからって、みんながこんな感じじゃあこのSS面白くなくなっちゃうよ?」

梨子「そ、そうよね……ごめんなさい……」

ルビィ「ごめんなさい……」

鞠莉「……ねぇ千歌っち」

千歌「んー?」

鞠莉「試しにこのSS終わらせてみてよ」

8人「っ!?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:14:37.08 ID:2B8IaL7oO
ダイヤ「な、何を言ってるんですの!?」

善子「そうよ!あのほら…何だっけ、作者だか馬鹿だかが言ってたでしょ!?このSSが未完のまま終わるって事は私達の死と同じだって!」

鞠莉「そうだけど、でも千歌っちには何でも出来る力がある。なら一度終わらせてまた続きを書く事も出来るはずよ」

善子「えぇ…?」

梨子「ど、どう千歌ちゃん?出来そう?」

千歌「いやぁ……どうだろうね、このSS終わらせちゃったら私の力無くなっちゃうかもしれないし、終わらせた途端私達動けなくなっちゃうかもだし……」

曜「確かに……それが分からないとちょっと無謀過ぎるね…」

ダイヤ「そうですわよ。鞠莉さんは少しくらい石橋を叩いて渡ろうなどとは思わないんですの…?」

鞠莉「あははは、私結構頭がcrazyだから、ね?」

果南「知ってる…」

花丸「マルもそれは知ってるずら」

千歌「……ちょっとやってみるね」

曜「えっ!?ほんとにやるの!?」

千歌「だって気になるし」

ルビィ「でも怖いよ…」

果南「……何か、体強張っちゃうね……」

鞠莉「no problem、こっちには神の千歌様がいるんだから…」

花丸「凄い崇拝してる…」

ルビィ「キャラが迷走してるような…」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:15:12.04 ID:2B8IaL7oO
千歌「じ、じゃあちょっとだけやってみるよ?」

果南「う、うん…」

千歌「…………いくよ?」

8人「………………」

千歌「………………本当にいくよ?」 

8人「………………」

千歌「…………………………いくからね?」

善子「やるなら早くしてよっ!」

梨子「焦らされると余計怖くなるから!」

千歌「だって誰も返事しないんだもん!!」

ダイヤ「千歌さん、お願いですから千歌さんのタイミングでお願いしますわ…」

曜「うぅ……なんかまた吐き気が……」

鞠莉「千歌っち、やるならドーンとよ!?」

千歌「……ふぅ、おっけー」

8人「………………」

千歌「……SSよ終われぇ!!」キラン!




33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:15:45.16 ID:2B8IaL7oO




終わりです
初のAqoursSSで呼び名が分からず、途中何度も躓きました
こんなSSを読んで頂きありがとうございました
お粗末様でした





34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:16:47.74 ID:2B8IaL7oO





千歌「解除っ!」キラン!

8人「…………っ!」

千歌「……お、戻れた!」

果南「……え、なに今の……」

ダイヤ「時が……止まりましたわね……」

花丸「………何が起こったの…?」

善子「な、何か変な文が見えた……?」

千歌「みんなどうだったの?」

曜「…………時が止まった…………よね?」

ルビィ「う、うん……でも…」チラッ

千歌「ん?」

梨子「その中で千歌ちゃん…動いてたよね?」

千歌「……んー、なんか動けた」

ダイヤ「や、やはり……千歌さんがこの世界の時間さえも掌握してるという事ですの……?」

千歌「いや、どうだろうね。私も最初は動けたんだよね」

ダイヤ「え?最初は…?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:17:24.21 ID:2B8IaL7oO
千歌「うん。で、止めた後急にみんな動かなくなって、とりあえず梨子ちゃんのほっぺをムニュムニュしてたら体が重くなってきて、それで」

梨子「待って普通な感じで先進まないで、なになに?動けない私の頬を勝手に触ったの?」

千歌「触ったより揉んだが正解かなぁ…」

梨子「もんっ……!?」

千歌「そりゃもう捏ねくり回すような───」

梨子「もういいっ!いやよくはないけど!もう勝手にそういう事するのやめてよね!」

曜「梨子ちゃん顔真っ赤だよ」

梨子「真っ赤にもなるでしょ!」

千歌「ムニュムニュした時どんな感じだった?」

梨子「えっ?い、いや……特に何も感じなかったわよ」

善子「じゃあ時が止まった瞬間、私達の五感は消滅していた……?」

鞠莉「いえ、それは違うわよ善子」

善子「ヨハネね」

ダイヤ「鞠莉さん、どういう事ですの?」

鞠莉「時が止まった瞬間、私達は動いてる千歌っちを僅かだけど認識してる。そうでしょ梨子?」

梨子「えぇ……確かに止まった瞬間だけだけど、千歌ちゃんキョロキョロ見渡してたわよね?」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:18:00.27 ID:2B8IaL7oO
千歌「うん。止めた後うわぁーみんな止まったよ!ってビックリしたもん」

鞠莉「しかも時が止まったと私達は全員認識してるの。つまりこの事から、私達も時が止まった瞬間だけ千歌っちと同じで少しだけ意識があったの」

ルビィ「な、なるほど!」

善子「ほんとに分かってる?」

ルビィ「何となく……」

果南「つまり、私達は時が止まった世界に少しだけいた……って事?」

鞠莉「そういう事……なのかしら……」

曜「……予想、何だけどさ、私達が千歌ちゃんの近くにいたからとかじゃないかなぁ……って」

千歌「え?」

花丸「それは考えられるずら」

善子「なるほど、千歌さんの近くにいると多少のタイムラグが起きるというわけね」

花丸「うーわ」

梨子「よっちゃん……」

善子「え?」

千歌「千歌の近くっておもんな」

善子「はぁ!?いや別にダジャレかました訳じゃないから!それを言うなら曜さんだって同じ事言ったじゃない!」

曜「記憶にござーせん」

善子「ッ!?こんの敬礼スイマーが!」

曜「それ馬鹿にしてるつもり!?」

ダイヤ「おやめなさいダジャレごときで」

鞠莉「そうそう、熱くなっちゃ駄目よ」

果南「冷静な程熱さを楽しめるからね」

鞠莉「あ?」

果南「えっ」

ルビィ「待って待って!話逸れてるよ!何の話してたっけ…?」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:18:38.59 ID:2B8IaL7oO
ダイヤ「えっと、つまり!」

曜「さっきからつまり多いなぁ」

ダイヤ「千歌さんの能力は凄いという事ですわね!」

鞠莉「ダイヤの語彙力がどっか行っちゃった」

善子「どんな結論よ……」

梨子「凄いのは前提な事で、今話すべき事はどうすればこのSSを面白くする事が出来るかという事なんじゃないの?」

果南「だね。そういう事になるよね」

ダイヤ「確かに、そういう事を話していましたわね。別の事で気を取られていましたわ」

千歌「だぁーーー!!!さっきからコトコトコトコトうるっさいってぇのぉ!!シチューかお前らはぁ!!!」バンッ!

8人「!?」

千歌「何かもう……どっから突っ込んだらいいのか分かんないし、もうどう処理したらいいのかも分かんないけど……」ゼェゼェ

曜「う、うん」

千歌「とりあえず今言いたいのは、もう私の能力の話はいいでしょ!?粗方仕組みとか分かったでしょ!?」

梨子「そうね…」

千歌「はい!あんまり脱線してどうでもいい事話しちゃうと文字数の関係とかあるから」

ルビィ「文字数!?」

善子「私達喋る制限とかあるの!?」

千歌「いや無いけど、私達が喋る度にこのSS長くなっちゃうからさ、後々大変なんだよね」

梨子「後々って何よ…」

ダイヤ「終わった後何があるんですの…?」

果南「ヤバい鳥肌立ってきた」

花丸「マルは昨日から立ちっぱなしずら」

千歌「はいそこ私語は謹む!」

果南「えぇ…喋っちゃ駄目なの?」

千歌「早く本題に入りたいからね」

曜「何か私達の立ち位置が分からなくなってきた」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:19:21.74 ID:2B8IaL7oO
鞠莉「私達って何なんだろうね」

ルビィ「それ考えたらまた長引くよ…」

花丸「だね」

千歌「ここからは私が主導権を握るからね!」

梨子「はぁ……」

ルビィ「と言っても、何するの?」

ダイヤ「SS……というものがどんなものなのか解りかねますが、ストーリーの流れから見ましたらもう十分なのでは?」

果南「そうそう、千歌の言ってた文字数制限…?的にも私達結構喋ってるし」

千歌「…………甘し。その考え……実に甘し!」

曜「だからどんな立ち位置なのさ千歌ちゃんは」

善子「キャラがブレッブレね」

果南「何が甘いの?結構良いところまできたと思うけどなぁ」

千歌「じゃあ果南ちゃんに訊くけど、このSSの山場ってどこだと思う?」

果南「えっ?…………っと……」

千歌「ほら、答えられないって事はまだ山場が無いからなんだよ」

花丸「マル的には善子ちゃんのダジャレがいいかな」

善子「こらこら掘り返さないの」

千歌「それも悪くないんだけどぉ」

善子「悪くないんだ」

千歌「インパクトがなぁ……」

梨子「ごめんなさい、インパクトなら千歌ちゃんのその力で十分インパクトあるんだけど」

鞠莉「それな」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:19:57.12 ID:2B8IaL7oO
千歌「いやいや、これは何かさ、違うじゃん?SSの山場って言うのとはちょっと違うと思うんだよねぇ」

梨子「……駄目だ頭痛い……」

ダイヤ「何か頭がボーっとしてきましたわ…」

曜「一気に情報を頭に詰めすぎてるんだろうね……」

千歌「だからそこ!喋らない!」

曜「えぇー!?」

梨子「じゃあ千歌ちゃんが思う山場って何が理想なの?」

鞠莉「やっぱりエロチックな?」

ダイヤ「ですからそう言った破廉恥なものは────」

千歌「色んな世界の私達!!」

曜「い、色んな世界の私達……?」

千歌「そう!私達のこの世界は数ある世界の中の一つ。世の中にはこんな世界の色んな私達がうじゃうじゃいるって言ったよね?」

ルビィ「う、うん……」

梨子「えぇ…」

千歌「その色んな世界の私達を集めて盛り上がりたいなぁって!」

8人「…………」

千歌「…………あの、もしもし?」

梨子「えっと、集めるって?」

果南「まさか色んなSSの私達を呼び寄せるって事!?」

千歌「うーん、正確にはみんなが色んな世界の私達に変身するって感じかな」

曜「待って待って、変身って?」

千歌「さっきからクエスチョンマーク多いよ!大体理解できるでしょ?」

梨子「理解できる訳ないでしょ…」

千歌「こういうのは雰囲気と勢いだよね」

鞠莉「同意」

花丸「この世界の千歌ちゃんと鞠莉さんはこういうキャラなんだね」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:20:31.39 ID:2B8IaL7oO
ルビィ「あっそっか…ここにいる皆も二次創作のキャラだったね」

花丸「ほんと未来ずらぁ」

千歌「どう?結構面白そうじゃない?」

梨子「……千歌ちゃんの考えはまぁ分かったけど、どうやってそのSS…?の私達の情報を得られるのよ」

曜「やっぱり、実際にこの世界に来てもらうとか」

ダイヤ「そ、それはなりませんわ!」

曜「え?何でですか?」

ダイヤ「だって……同じ見た目をした自分たちが目の前に現れるのですよ!?今でも気が狂いそうですのに……」

果南「まぁ、確かにちょっと怖いよね」

ルビィ「さっき善子ちゃんが言ってたね、ドッペルゲンガー……?」

善子「この場合、ドッペルゲンガーとは違うけど、まぁそんな感じね」

曜「そうかなぁ……私は楽しみだけどな」

千歌「曜ちゃんノリノリだね」

曜「なんかワクワクしない?目の前に自分がいるのに、自分には持ってないものを持ってるって!」

鞠莉「分かるわー凄い分かるわよー」

千歌「あー確かに」

花丸「あ、あの3人駄目だね」

善子「何かもう先の話してるわね……」

梨子「私達置いてかれてるわね……」

千歌「ま、これも百聞はなんちゃらって言うよね。実際にやってみよう」

梨子「昨日より失念しててどうするのよ……」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:21:13.95 ID:2B8IaL7oO
ルビィ「でも、実際にやるって何をやるの?」

善子「そもそも、他の世界の私達の性格なんて知らないし」

鞠莉「その辺はどうなの千歌っち?」

千歌「フッ……神の力、見くびっては困るねぇ!そんなの簡単だぜぇ!」

果南「悪役みたいな口調だね」

千歌「色んなSSの世界の私達の情報を!私の脳内にぃぃ!!」キラン!

善子「そのまんまかい」

曜「言い方さえ良ければ何でも出来るんだね…」

千歌「うおぉっ!?」

ダイヤ「ッ!?千歌さん!?」

ルビィ「千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「うぐ……っ、な、にこ………れぇ……っ!」

果南「千歌っ!」

梨子「どうしたの!?」

善子「ちょ、ちょっとこれヤバくない!?」

千歌「ぐぅぅ……!か……っはぁ……は、っづぅ…!」

鞠莉「千歌っち!頭!?頭が痛いの!?」

花丸「き、救急車……!」

千歌「ぐ……ふ、まぁ……て、まって…っ!」

花丸「えっ?」

曜「千歌ちゃん大丈夫なの!?凄い汗だよ!?」

千歌「……ふふ……っく、ふふふ……」

ダイヤ「……? 千歌、さん?」

千歌「あーっはっはっはっはっはっはっはぁ!!」

ルビィ「ピギィ!?」

善子「でた」

花丸「2度目ずら」

千歌「面白い!!すっごく面白いよ!!何これ何これ!!」

梨子「えっと…何を見たの…?」

千歌「そりゃ色々だよ!」

梨子「い、色々……」

千歌「うん!あのお馬鹿な作者さんが言ってたでしょ?エロエロな世界とかホラーな世界、μ'sと共演してる世界とか!もうとにかくいっぱいあったんだよ!!!」

花丸「ほへぇ〜」

善子「ほ、本当にあったの…?」

千歌「あったよ!もう……思い出すだけで……うふふ、笑いが……っ!」プププ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:22:37.85 ID:2B8IaL7oO
鞠莉「なになに!?教えてよ千歌っちぃ!」

ダイヤ「みゅ、μ'sと共演なんて可能なんですの!?」

千歌「可能っぽいね」

善子「本当何でもありな世界ね」

花丸「二次創作だからね」

千歌「あのね!それで皆の色んなキャラも見たんだけどね!果南ちゃんのが一番面白かったの!」

果南「え?わ、私?」

ダイヤ「ほほう、果南さんの二次創作キャラ…ですか」

梨子「どんなキャラだったの?」

曜「高校の不良番長とか?」

果南「ちょっ!」

鞠莉「ハグ魔とか?」

ダイヤ「それは今の果南さんですわ」

果南「はぁ!?」

ルビィ「おしとやかな大和撫子…だったり」

曜「あーありそう」

千歌「チッチッチッ……違うんだなぁ…」

善子「勿体振らなくていいから教えてよ」

果南「聞きたくない…けど気になる……」

千歌「果南ちゃんはね、μ'sの海未さんと戦ってた」

ダイヤ「へぇ、μ'sの海未さんと?」

千歌「うん、何かそれが凄い多かった」

ルビィ「…………待って待って、戦う?」

ダイヤ「…………はぁ???戦う???」

善子「反応おそっ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:23:18.21 ID:2B8IaL7oO
ダイヤ「μ'sの園田海未さんと果南さんが戦うってどういう状況なんですの!?」

千歌「知らないよそんな事」

ルビィ「戦うって言うのは、ダンス対決とか歌うま対決……とかの意味?」

千歌「うぅん、肉弾戦」

ルビィ「にくっ…!?」

果南「」

鞠莉「唐突なバトル展開とはね」

梨子「果南さんとμ'sの海未さんってどんな目で見られてるのかしら……」

千歌「でもこれが人気みたいだよ」

果南「待ってよ!肉弾戦って…その、な、殴ったり叩いたりって事でしょ?何で私とμ'sの海未さんが!?」

千歌「いや、叩いたりとかいう次元じゃなかったね。もう殺し合い」

果南「」

ダイヤ「」

ルビィ「」

鞠莉「あ、果南とμ'sファンの姉妹がfreezeした」

曜「何故殺し合い……?」

善子「何?2人ってそういう間柄だったの?」

果南「ないないない!!ぜぇっったいにないから!!まず会った事も無いし!!」

ダイヤ「ち……ちかさん……そのはなし…ほんと……な………ですの…?」

千歌「……はい」

ルビィ「そ、そんな……酷いよ……」ガクッ

ダイヤ「……っ…果南さん……あなたは…………最低です…っ!」ガクッ

果南「なんで私が悪いみたいになってるの!?私知らないって!二次創作!!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/30(金) 12:23:55.17 ID:2B8IaL7oO
千歌「陸上戦では海未さんが勝つけど水中戦に持ってかれたら果南ちゃんの圧勝らしいよ」

果南「ぅおい千歌ぁ!もう喋らなくていいから!」

ダイヤ「溺死ッ!?あなたは何と残酷なッ!!」

果南「ダイヤ?いい加減にしないとハグるよ?」

曜「まぁまぁ!!その辺にして?ね?何回も言ってるけど二次創作だから!」

千歌「そだね」

梨子「えらく軽いわね…」

果南「千歌、そういう物騒なのはやめにしない?」

善子「そうよ、私達はあくまでもスクールアイドルなのよ?野蛮な殺生なんて下衆のする行為だわ」

曜「そうそう!」

梨子「健全なSSにしましょう」

千歌「うーん、これは却下か。じゃあもう一つ果南ちゃんの」

果南「えぇ…また私?」

千歌「次のはね、果南ちゃんのお願い事と似てるよ」

果南「え?私のお願い事?それって男の子になるってやつ?」

千歌「ちょっと違うけど似てるっちゃ似てるかな。あのね、果南ちゃんがやたら力持ちになる世界」

果南「…………えっと……力持ち?」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:24:26.60 ID:2B8IaL7oO
千歌「うん。こう、すっごいパワフルな感じ」

花丸「それってまさか、筋肉ムキムキな?」

千歌「いや、そんな感じじゃなかったよ?普通の果南ちゃんだった」

果南「そ、そう……少し安心した……」

曜「でもそれが人気なの?」

千歌「そうだね。海未さんと戦うやつくらい人気」

鞠莉「世の作者は果南を戦闘民族にでもしたいのかしら?」

果南「私どういうイメージなの……」

千歌「どうする果南ちゃん。試してみる?」

果南「んー……」

ダイヤ「いいではないですか?園田海未さんとそんな危険な争いをする世界よりは」

果南「ま、まぁね……じゃあ千歌、とりあえずそれで」

千歌「おっけぃ毎度ありー!」

ルビィ「ちょっと緊張するね」

花丸「見た目は変わらないみたいだからどうかな」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:25:07.00 ID:2B8IaL7oO
千歌「じゃあいくよ?」

果南「…………っ!」

千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!

果南「…………」

7人「…………」

千歌「……どう?」

果南「………………何も変わらない…」ニギニギ

ダイヤ「まさか、失敗?」

梨子「見た目は変わらないって言ってたからね。もしかしたら中身は変わってるかも」

果南「うーん……変わった感じが全く……」ブンブン

曜「よーし!果南ちゃん!腕相撲!」ダン!

善子「なるほど!」

千歌「おぉ!果南ちゃん対曜ちゃんの戦い!」

果南「う、うん……」スッ

曜「いい?本気で行くからね?」

果南「私はまだどのくらい力が上がったか分からないから、とりあえず3割くらいの力で出してみるね」

曜「ガッカリ…させないでね?」

果南「……善処する」

ダイヤ「で、では参ります!」

曜「…………」

果南「…………」

ダイヤ「はっけよぉぉぉい……のこったぁ!」

果南「っ!」くいっ

曜「っふ───────」



ドゴォォォォォォォォォオオン!!!



8人「」



パラパラ…… ガシャァァァアン!!



曜「」

果南「…………あり?」

梨子「よ……」

千歌「曜ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!!」

善子「…………なによ、あれ」

ルビィ「」

花丸「か、壁が……」

鞠莉「Oh my God!部室の壁がぁぁ!!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:25:39.27 ID:2B8IaL7oO
千歌「曜ちゃん!曜ちゃんしっかり!!」ガバッ!

曜「……ぅ……ぁ……は、ちか……っ……ちゃ……」

梨子「曜ちゃん!嫌よ!死んじゃダメッ!」

曜「はは…………あと……たのん……だ……」ガクッ

ちかりこ「曜ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!!!!」

ダイヤ「果南さん……出頭して、頂けますね?」

果南「……ねぇ」

花丸「大丈夫、マル達も付き合いますから」

果南「…………待って」

梨子「曜ちゃん!うぅっ!ようぢゃゃあん!!」

千歌「曜ちゃんの仇は……絶対にとるからね!!」ガシッ!

鞠莉「これリフォーム代どのくらいかしら……」

果南「待って待って待って、おかしいおかしい」

ダイヤ「果南さん?」

果南「いや、果南さん?じゃないよ、まず皆私のこの化け物じみた力に突っ込んでよ。あとそこの梨子と千歌は仇を討つとか言わない。鞠莉は今壁壊された事とかどうでもいいでしょ」

梨子「ッ!果南さん!曜ちゃんが死んだんですよ!?それなのになんて言い草ですか!!」

果南「え、私が悪いの……?」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:26:16.67 ID:2B8IaL7oO
千歌「曜ちゃんの仇ぃぃ!!」ダダダッ!

果南「ちょっ!?千歌!?」ガシッ!

千歌「曜ちゃん!待ってて!今憎き果南ちゃんを────」ぐるん


ガシャァァァアン!!


梨子「千歌ちゃぁぁぁぁあん!!」

果南「やば」

鞠莉「あぁぁあっ!思い出のあるホワイトボードがぁ!!」

善子「こう言う時なんて言うんだっけ…」

花丸「イザナミずら」

善子「あぁそれか」

ダイヤ「果南さん、毎日面会に向かいますわ…」

ルビィ「ルビィもっ!」

千歌「ぅ……がはっ!」

梨子「千歌ちゃん!大丈夫!?」ガバッ!

千歌「ふ……ふふ……ひにくなもん……だよね……わたしがあたえたちから……に、ぐっ……わたしがしまつ…される……なん……て……」ガクッ

梨子「ッ!?!?千歌ちゃん!千歌ちゃん!」

果南「ねぇみんな一旦落ち着こう!?」

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:26:49.71 ID:2B8IaL7oO





Aqours仕切り直し中。。。




千歌「曜ちゃん蘇生!」キラン!

曜「……ん、あれ?……ここは?」スクッ

鞠莉「果南に腕相撲して投げ飛ばされて意識失ってたの」

果南「曜、本当ごめんね」

曜「あはは…別にいいよ。でもあの力って、本当に3割だったの?」

ダイヤ「あんな破壊力で3割な訳が──」

果南「うん」

ダイヤ「ありませんわってえぇぇえ!?」

千歌「本当なの?」

果南「うん……ちょっと力入れただけだったの。そしたら曜の腕が変な方向向いて、壁に激突して……」

曜「うわぁ……」

梨子「本当心配したんだからね?」

ルビィ「でも、これが他の世界では人気……なんだよね……?」

ダイヤ「こんなの殺人鬼ですわよ!」

果南「うっ……」

善子「モンスターよモンスター」

果南「っ……」

花丸「体力お化けの異名が霞んで見えるずら」

梨子「これと対等に渡り合える園田海未さんって一体……」

果南「」ズーン

鞠莉「ねぇみんなそろそろ果南Disやめないと果南が堕ちちゃう」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:27:24.50 ID:2B8IaL7oO
果南「わたしって……人……殺し……」

ダイヤ「かっ!果南さん!?ジョーク!ジョークですわよ!?みんな少しからかってるだけですわよ!?」

鞠莉「ダイヤのjokeは面白くないわね」

ダイヤ「鞠莉さんっ!」

曜「果南ちゃん!大丈夫!大丈夫だから!ね?ただ千歌ちゃんの神の力でそうなってるだけだから!」

果南「グスッ……ん、わかってる……」

ダイヤ「ですから気にしては駄目ですわ……ゴホッゴホッ!埃が舞ってますわね……」

善子「壁壊れたし棚も壊れちゃったし……」

千歌「確かに埃っぽい……ゲホゲホッ!」

ダイヤ「換気しましょう!」ガラガラガラ

果南「……ごめん…………ほんと……ごめ…っ!」

ダイヤ「果南さんのせいではないとぉ!あ、あれほど言っているではありませんかぁ!ねぇ皆さぁん!?」アセアセ

千歌「そ!そうそう!!いやー私今ちょうど埃吸いたいなぁって思ってたからさぁ!」スゥーゲホゲホッ!

曜「よーしよしよし果南ちゃんは悪くないからねぇ〜!」ヨシヨシ

ルビィ「そんな力あるって、カッコいいと思います!」

善子「そうそう!憧れるわぁ!」

果南「……みんな……うん……」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:28:02.20 ID:2B8IaL7oO
ダイヤ「さっ!果南さんもそちら側の窓開けて下さいます!?」

果南「わかった」トコトコ ガラガラ

鞠莉「ねぇ、ちょっとダイ───」



ガシャァァァァァァァァァァアアン!!



9人「」



ヒュォォォォォォオオ…………



鞠莉「…………遅かったね」

ダイヤ「……か、果南………さん……?」

果南「………誰か、私を殺してくれないかなん?」ニコッ

ダイまり「かなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!」

鞠莉「そんな事口走っちゃ駄目!!!果南は生きる!生きるのよッッ!!」

ダイヤ「窓の一つや二つ壊した所でどうという事はありませんわよ!そうですわよねっ!?!?皆さん!!??」

6人「」コクコクコクッ

果南「いや、ごめん私無理」ニコッ

ダイヤ「その笑顔やめて下さいませんか!?」

鞠莉「おい高海ぃ!もどせぇ!今すぐ果南を戻さんかい!!」

ダイヤ「もしくは果南さんの心を静めなさい!!」

千歌「はっはい!了解であります!!」

果南「あははっ死にたい死にたい〜」

鞠莉「ダメっ!そんなはしたない言葉口にしちゃいけません!」

果南「私はっヤバいっ殺人鬼よぉ〜」

ダイヤ「μ'sの輝夜をそんな替え歌にしてはいけません!」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:28:43.19 ID:2B8IaL7oO
鞠莉「おい高海ぃぃぃ!早くっ!早くしなさぁい!」

千歌「う、うん!でも単に戻すだけじゃ面白くないよね?」

梨子「えっ?それって」

千歌「ニシシ……!一回見てみたかったんだよね!果南ちゃん幼女になれ!」キラン!

梨子「…はぁ!?」

果南「ッ!?うぐっ!!??」ビリビリ

鞠莉「っ!?果南!?」

ダイヤ「突然……電流が……!?」

果南「ぐわぁぁぁあ……っ!!」


シュゥゥゥゥウウ……


ダイヤ「……っ、か、果南さん……大丈夫です……の……」

鞠莉「…………果南……なの?」

かなん「………………?」キョトーン

善子「……ちっ」

ルビィ「ちっちゃい!」

花丸「小さな果南さんずら!」

梨子「可愛い……」

千歌「うぉぉぉお!!」

かなん「…………」キョロキョロ

ダイヤ「あわ、あわわわわ……果南さん……こんなお姿に……」

鞠莉「な、なんて可愛い……!」

かなん「おねぇたんだぁれ?」

鞠莉「えっ!?えっと、私は鞠莉よ。マーリー、言えるかな?」

かなん「……まーりー?」

鞠莉「そうそう!」

かなん「まりおねぇたん!」

鞠莉「グホォッ!!」

ルビィ「鞠莉さんが謎のダメージを!?」

善子「理性に響いたのね」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:29:34.28 ID:2B8IaL7oO
曜「わーほんっとに可愛い!」

千歌「持って帰りた〜い!」

ダイヤ「皆さんっ!ふざけるのもいい加減にしなさい!鞠莉さんも何鼻血出してるんです!はしたない!」

鞠莉「い、いや……ヤバいからっ!この子の破壊力ヤッベェから!」ダバダバ

ダイヤ「あぁもう!ほらハンカチ!」

鞠莉「Thank You……」フキフキ

ダイヤ「千歌さん!いいですから早く果南さんを元に戻────」

かなん「ねーねーおねぇたん」

ダイヤ「……な、なんですの?」

かなん「はぐ……ちよ?」

ダイヤ「」

鞠莉「」

善子「あ、決壊した」

ダイヤ「千歌さん」ダバダバ

千歌「はい」

ダイヤ「やっぱり戻すのはもう少し先で宜しいですわ」フキフキ

千歌「はい」

ダイヤ「では鞠莉さん」サッ

鞠莉「準備OKよ」フキフキ

ダイまり「かなんちゃ〜ん!!」ダキッ!

かなん「はぐ〜」ダキッ!



バキボキベキッ!!



ダイまり「あ」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:30:16.44 ID:2B8IaL7oO
千歌「へ?…………あっ」

曜「あ」

梨子「あ」

花丸「あ」

ルビィ「あ」

善子「あ」

かなん「……?おねぇたん?」ユッサユッサ

ダイヤ「」

鞠莉「」

千歌「幼女化させただけだからまだあの力残ってたままなの忘れてた……」

曜「も、もう〜千歌ちゃんったら〜!」

善子「は、はははは……」

鞠莉「」ドサッ!

ダイヤ「」ドサッ!

6人「!!」

かなん「おねぇたんおねんねしちゃった……」シュン

6人「…………」

かなん「……」チラッ

6人「っ!!」ビクッ!

かなん「おねぇたんたち、はぐちよっ?」ニコッ

曜「いやぁぁぁぁぁぁああ!!!ばけっ、化け物ぉぉ!!!」

善子「なんつークリーチャー生み出してんのよ!!」

ルビィ「千歌ちゃん!早く果南さんを!!」

梨子「いやぁぁあこっち来るぅぅう!!」

千歌「か……果南ちゃんはもうおねんねの時間だよ!!」キラン!

かなん「っ!…………んん……」ゴシゴシ

6人「…………」

かなん「ふわぁぁあ……っあぁ……」ゴロン

善子「……ね、寝た…………?」

かなん「すー……すー……」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:30:51.70 ID:2B8IaL7oO
曜「だっっはぁぁぁあ!!また死ぬかと思ったぁぁあ……!」

千歌「まだ小さいから力のコントロール出来ないんだろうね」

ルビィ「……って事はお姉ちゃん達……」

善子「最大火力のハグを喰らった……って事?」

鞠莉「」

ダイヤ「」

花丸「原形があるだけマシずら……」

梨子「…………そうね…」

千歌「さて、気を取り直して!次やるよ!」

ルビィ「えっ!?お姉ちゃん達は!?」

千歌「んー後でいいかなって」

曜「いや、後って……というか、まだやるの?」

梨子「もういいんじゃない?」

千歌「まだだよ!まだ面白いのがあったんだから!」

花丸「面白いって……結局はただの醜態晒し…」

千歌「次はねぇ〜……ルビィちゃん!」

ルビィ「ピギィ!?ル、ルビィですかぁ……?」

千歌「うん!と言ってもルビィちゃんの二次創作って本来のルビィちゃんのままのが多いんだよね……」

ルビィ「……? 本来のルビィって何ですか?」

千歌「…………何だろうね?」

ルビィ「えぇ…」
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