千歌「神の力を手に入れたんだよ!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:31:31.19 ID:2B8IaL7oO
千歌「あとはねー……ちょっとエッチなルビィちゃんもいれば、ちょっと何言ってるか分かんないルビィちゃん。あとは腹黒いルビィちゃんとかあったね」

ルビィ「ろくな私がいないっ!!」

千歌「んーどれも結構面白いんだけどね〜」

花丸「やっぱりルビィちゃんはこのままのルビィちゃんが一番ずら」

善子「ま、一番見慣れてるからね」

曜「ルビィちゃんは今のルビィちゃんが一番ルビィちゃんっぽい!」

梨子「あー……ゲシュタルト崩壊してきた……」

千歌「エッチなルビィちゃんにしてもいいんだけどぉー……」

ルビィ「ふぇぇ!?ル、ルビィはいやですっ!」

千歌「だからルビィちゃんは!ルビィちゃんのお願い事を叶えてあげようかなって!」

ルビィ「……ふぇ?」

善子「えールビィずるい!」

曜「確かルビィちゃんのお願い事って……」

花丸「μ'sの西木野真姫さんみたいになりたい…?」

ルビィ「う……うん……」

千歌「それを叶えてやろうではないか!」

ルビィ「ほ、本当ですかっ!?」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:33:02.46 ID:2B8IaL7oO
千歌「うんっ!いくよ!ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!

ルビィ「………………」

花丸「……何も変わらないね」

善子「みんな見た目って変わらないものなのね」

ルビィ「…………」ギロッ

善子「と思ったら目付き変わった!?」

曜「ルビィちゃんがあんな鋭い眼光を……!」

千歌「これが西木野真姫さんのオーラ……!」

ルビィ「……な、何よ皆で私の顔をジロジロと!」

花丸「っ!?しゃ、喋り方が変わってる!?」

千歌「うぉぉ!!真姫さんっぽい!」

梨子「……というか、本人じゃ…?」

ルビィ「違うわよっ!私は私!黒澤ルビィよ!」

花丸「違うずら……こんなの、ルビィちゃんじゃないずら!」

ルビィ「こんなのって失礼ね!」

千歌「あ、あの!サインもらえますか!?」

ルビィ「ヴェェ!?だ、だから私はルビィだって言ってるでしょ!?人の話聞きなさいよ!」

花丸「ルビィちゃんはヴェェ!?とか言わないよっ!」

善子「西木野真姫……いい眼をしてるわね……どう?私のリトルデーモンになってみない?」

千歌「いや!ルビィちゃんのでもいいんで!ほらここ!ここに『千歌ちゃんへ』って書いてもらえます?」

ルビィ「あー!うるさいうるさいっ!ちょっと静かにしなさい!!」

5人「…………」

ルビィ「さっきから勝手な事ばかり!何度も言うけど私は黒澤ルビィなの!口調とか話し方とか癖とかは西木野真姫だけど、ベースはルビィだから!わかった!?」

曜「な、なるほど」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:33:40.01 ID:2B8IaL7oO
花丸「でもルビィちゃんはそんな饒舌に喋らないずら」

ルビィ「これも西木野真姫の能力よ」

千歌「……何か、あれだね」

ルビィ「…………な、何よ……」

千歌「真姫さんって性格めんどくさそう」

ルビィ「ちょ!ちょっと酷くない!?というか!あんたに言われたくないわよっ!」

花丸「真姫さん、上級生ずら」

ルビィ「私はルビィよっ!!」

千歌「あーもう満足、はい解除っと」キラン!

ルビィ「……ほへ?」

曜「あ、目付き戻った」

ルビィ「ル、ルビィなんか……失礼な事言いました……?」

善子「結構言ったわね」

千歌「真姫さんのイメージを害された気分だよ」

ルビィ「え、ルビィが悪いんですか……」

梨子「こらこら、千歌ちゃんが勝手にやったんじゃない」

千歌「まぁね、ごめんごめん。じゃあ次は〜」

ルビィ「え?まだやるんですか…?」

千歌「当たり前だのクラッカー!」

曜「古っ」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:34:15.00 ID:2B8IaL7oO
千歌「次は別に有名なSSのキャラに沿う訳じゃないんだけどね、名前変えてみようかなぁって」

ルビィ「な、名前?」

千歌「うん」

梨子「いやいや、千歌ちゃん流石に名前変えるとかそういうのは良くないわよ」

花丸「名前っていうのはつけてくれた人の想いがこもってる大事なものなんだから」

千歌「サファイアちゃんとかエメラルドちゃんとか可愛くない?」

善子「あぁずら丸全然聞いてないわこの人」

花丸「救えない人……」

ルビィ「いや、あの……ルビィはこれで別に……」

千歌「ダメダメ!もっとインパクトある名前にしないと!」

善子「ルビィの時点で相当なインパクトだけどね」

千歌「よしっ!ルビィちゃんの名前をトルコちゃんにしてしまえぇ!!」キラン!

ルビィ「えぇ〜!?」

梨子「……何故トルコ?」

善子「トルコ石の事じゃ?」

トルコ「…………特に何も変わらないね」

曜「いやいやいや!!名前めっちゃ変わってるよ!?」

トルコ「え?……うわぁ本当だ!トルコになってる!」

千歌「あはははぁ!斬新斬新!!面白いよぉルビィちゃん…じゃなかったトルコちゃん!」

曜「ちょ!ちょっと千歌ちゃん!さっきからやりすぎだって!!」

千歌「……なに?私に逆らうの?」

曜「ッ!?」ビクッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:34:55.13 ID:2B8IaL7oO
花丸「ルビィちゃん!大丈夫!?」

トルコ「ルビィはトルコだよぉ…」

花丸「大丈夫!ルビィちゃんがトルコちゃんになってもトルコちゃんはルビィちゃんだから!」

善子「だぁぁぁあややこしい!!」

トルコ「う……っうん……!」

千歌「私何か間違ってる事してる?」

曜「……ぼ……だよ……」

千歌「ん?なんだって?」

曜「こんなの横暴だよっ!!」

千歌「……ふぅーん…横暴、ねぇ……」

梨子「ちょっと曜ちゃん…!」

曜「だっておかしいよ!今の千歌ちゃんはただの嫌がらせでしょ!?私達をおもちゃにして楽しんでるだけじゃん!」

千歌「このSSを面白くするためなんだから仕方ないよ」

曜「だからって何でもしていい理由にはならないよ!というか!私達が嫌な目に遭う事がSSを面白くする事に繋がるの!?」

善子「そ、そうよっ!ストーリーを面白くするんなら違うやり方でもいいはずよ!」

千歌「はぁぁぁあ………駄目だねぇ……」

曜「何が駄目なの……」

千歌「やっぱり住んでる領域が違うと価値観までも違ってくるからさぁ……」

曜「ッ!!」

梨子「曜ちゃんダメ!抑えて!」

千歌「あのね?二次創作の中の私達は愛されているんだよ?それを分かってる?」

曜「何が言いたいの……?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:35:34.96 ID:2B8IaL7oO
千歌「私達は愛されているから不幸な目に遭ってるっていうのはおかしいんだよ。
作者さんも言ってた。私達が大好きだから二次創作があり、色んな性格の私達がいる。ラブライバーの数だけ私達がいる。そんな愛されている私達の今の現状を何で嫌うの?」

曜「……で、でも!だってさ!」

千歌「曜ちゃんはファンの愛を無下にするんだ〜」

曜「なっ!?そんな事言ってない!」

千歌「ほんとぉ?」

曜「う……うん…」

千歌「じゃあ“コレ”も勿論……受け入れられるよね?」

曜「……へ?」

千歌「曜ちゃんにチ●コ生えろ!」キラン!

梨子「……」

花丸「……」

トルコ「……」

善子「……」

曜「……」

 



曜「はぁぁあぁぁああ!?!?」

梨子「待って、今何て言った?」

トルコ「…………ち、チ?」

花丸「多分チ●コ生えろって言ったんだと思う」

トルコ「…………」

梨子「……ッ!?//////」

善子「あ、ああああんた何て事口走ってんのよ!!」

花丸「あ、ごめん。男性器に言い換えとくずら」

善子「そういう問題じゃない!」

トルコ「」バタッ

梨子「あぁっ!!トルコちゃん!」

善子「気絶してる……!?」

花丸「ルビィちゃん!?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:36:11.85 ID:2B8IaL7oO
曜「……………………」

千歌「フフフ……どう?男の子になった感想は」

曜「…………」サワサワ

千歌「ほら、スカート捲ってみて?」

曜「…………………」ピラッ


曜ちゃんの曜ちゃん「やぁ」ボロン


曜「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

千歌「うーわ想像以上の反応」

曜「えっ!?やだやだ!!なに!?はぁ!?えっえっ?ちょ、やだやだぁ!本当むり!むりむりむり!!」

梨子「大丈夫トルコちゃ……きゃああああああああ!!曜ちゃんなにそれ!?」

曜「うわぁぁぁあぁぁぁああぁぁんん梨子ちゃぁぁぁあん!!」

梨子「ぎゃああああああこっちこないでぇぇ!!」

善子「うわぁ……////」

トルコ「」

花丸「良かった…気絶してるだけずら……」

千歌「あっははははは!!似合ってるよ曜ちゃん!!それね!すっごく需要高いんだよ!何でも曜ちゃんにおち●ちん生やすの流行ってるんだって!」

曜「いやぁぁぁぁぁぁぁあ!!やだやだ!とってこれ!お願い!!」

梨子「やめてぇ!こっちこないで!視界に入らないで!!!」

曜「梨子ちゃん酷いぃぃ!!お願いだから何とかしてぇぇえ!!」

梨子「無理無理!何とかって何よ!」

曜「やだ……なんか…大きくなってるし……!何これ、爆発するの!?」ビンビン

善子「ぐっろ」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:36:46.18 ID:2B8IaL7oO
千歌「爆発なんてするわけないじゃ〜ん」

曜「でもやだよぉ…っ!怖いよぉ!助けてよ……うぅ……!」

梨子「よ、曜ちゃん……」

善子「ずら丸!何か方法は無いの!?」

花丸「あれは男性の生理現象ずら。治まるのを待つか抜いてあげれば治るよ」

梨子「……ぬ、抜く?」

善子「あんた何でそういう事まで知ってるのよ」

花丸「文学少女に死角無しっ!ずらっ!」フンス

千歌「ほらほら〜曜ちゃん苦しんでるよ〜?早くその抜くっていうのしないと曜ちゃんが可哀想だよぉ〜?」

梨子「で、でも……」

曜「うぅ……ぐすっ……」

千歌「ほらほらぁ!何してるの梨子ちゃん?覚悟決めないとぉ。それとも?私の力で無理やりさせてあげてもいいんだよ?」ニヤリ

梨子「ひぃっ!?」

曜「っ!?それだけはやめて!!」

千歌「えー?でもなぁ……」

曜「…………」

梨子「……っ、曜……ちゃ……んくっ、ごめんね…?」

曜「梨子ちゃん……」

善子「ちょ、ちょっとリリー!?まさかあなた本当にやるつもりじゃあ……!?」

花丸「ダメッ!そんな事したら18禁に!」

善子「あんたはどこの心配してんのよ!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:37:22.90 ID:2B8IaL7oO
曜「梨子ちゃん……」

梨子「苦しいのね?出来るか分からないけど……やってみる……」

曜「…………」

千歌「あはははは!!!そうっ!それでいいんだよ!!素直にこの世界でえっちな事しておけば全て丸く収まるんだよ!!」

曜「千歌ちゃん…」



曜(本当に……こんなのでいいの……?千歌ちゃんの言ってる事って、全部正しいの?)

曜(……うぅん、絶対に違う。こんなの間違ってる!絶対に!!)

曜(でも、どうすれば千歌ちゃんに勝てるの?何か弱点は無いの?何か……何か!!)



梨子「……さ、触るよ…?」

曜「…………」

梨子「……痛かったら言って───」


スッ


梨子「……え?曜……ちゃん……?」

曜「ありがとう、梨子ちゃん。でも、大丈夫だから」

梨子「曜ちゃん……でっ、でも……」

千歌「なっ……何が大丈夫なのぉ!?せっかく梨子ちゃんが勇気出して曜ちゃんのそれを静めてくれようとしてたのにさぁ!!」

曜「やっぱり……やっぱり間違ってるもん!こんなの、絶対にいい終わり方なんてしないっ!」

梨子「曜ちゃん…!」

善子「そ、そうよね!エロに逃げるなんて下等な作者がする事だわ!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:38:03.65 ID:2B8IaL7oO
千歌「…………にが……ってのさ……」

花丸「……千歌さん?」

曜「ち、千歌ちゃん?」

千歌「みんなにこのSSの何が分かるってのさぁぁ!!!」バンッ!

善子「ひっ!」

梨子「っ……!」

曜「…………」

千歌「何度も言うけど!この世界の作者は私!私が全ての主導権を握れてる!何でも思い通りのままなんだよ!そんな私がエロに走ればハッピーエンドだって言ってるんだよ!?!?」

曜「そんな確証ないじゃん!それに皆嫌がって!」

千歌「世の中には快楽堕ちとか強姦とかのジャンルもあるって知ってた!?私の選択肢にはそれがあったってだけなんだよ!?」

曜「ぐ……何で分かってくれないの……」

千歌「分からないもん!だから私と皆とじゃ見てる世界が違うからねぇ!!」

梨子「もうやめてぇ!」

曜「っ!」

梨子「もう……喧嘩はやめてよぉ……するから…わた、私がえっちな事………するからぁ…!」

曜「……ッ!」

善子「リリー……」

梨子「それで満足でしょ…千歌ちゃん?」

千歌「……どこまでも健気だねぇ、他の世界の梨子ちゃんは“はわわ梨子ちゃん”とか“メノノ梨子ちゃん”とかいるらしいんだけど、この世界の梨子ちゃんはほんっと健気だよねぇ…ねぇ曜ちゃん?」

曜「………………」

千歌「……まぁいいや、今ので若干読者の人も引いてるだろうし、どっちか積極的になって貰った方がいいかな」

曜「……え、な、は?」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:38:48.87 ID:2B8IaL7oO
千歌「と言うわけで梨子ちゃん」

梨子「えっ」ビクッ

曜「ま、まさか……!」

梨子「……ま、待ってよ千歌ちゃん…私やるって…」

千歌「すぅ……」

曜「梨子ちゃん耳塞いで!」

梨子「え!?耳…?」

曜「はやくっ!!」

梨子「っ!!」ガバッ!

千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!

梨子「…………」

曜「…………」


曜(ど、どうだ……!?)


ドクン!


梨子「ぐぅ……ッ!?」

善子「リリー!?」

曜「り、梨子ちゃん!?そんな……耳を塞いでも駄目……?」ガクッ

千歌「あっははははは!!残念だったね曜ちゃん!耳を塞いでも無駄な事は昨日の朝に志満姉で検証済みなんだよねぇ!!」ニシシ

曜「そんなぁ……くそっ……!何で……何で梨子ちゃんを!」

千歌「だぁーかぁーらぁー……私はね?読者の目線で動いてる訳。喧嘩してメタい話ぶっこんだ後に嫌々えっちな事してもらっても興奮しないわけ、わかる?」

曜「わっかんないよ!!もうさっきから…ううん、ずっと前から千歌ちゃんの言ってる事分かんないよ!!」

千歌「大丈夫、いずれ分かる時が来るから。さて……梨子ちゃん大丈夫?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:39:36.54 ID:2B8IaL7oO
曜「はっ!?そうだ!梨子ちゃん!」

梨子「…………」

善子「リ、リリー……?大丈夫、なの?」

梨子「…………特に問題ないわね」

曜「……見た目は…変わらない……」

花丸「ガチレズ……百合って事ずら?」

トルコ「んゅ……うぅ……ん……」

花丸「あ!ルビィちゃん目覚ました!」

善子「トルコ!大丈夫なの?」

トルコ「……うん…トルコは平気だよ……」

千歌「気分はどう?梨子ちゃん?」

梨子「別に、変わった様子は無いかな」

曜「ほ、ほんと?」

梨子「えぇ」

トルコ「……何がどうなってるの…?」

花丸「今千歌さんの力で梨子さんがガチレズに変えられた所ずら」

トルコ「ガチレズ?」

花丸「ガチレズ、同性愛者ずら。レズの場合は女の子が女の子の事を好きになる事だよ?」

トルコ「そうなんだ、花丸ちゃん物知りだね」

花丸「それほどでもあるずら〜」

善子「ほんと呑気ねあんた達は……」

曜「まさか失敗……?耳塞いだのが効いた?」

千歌「ないない。ちゃーんと効いてるよ。ねっ?梨子ちゃん」

梨子「んー……あんまり分からないわね。前と何がどう変わったか、とか……」

善子「ほら!やっぱり失敗よ!もしくは不発したのよ!」

千歌「ふぅん……」

曜「でも、仮に効いてたとしたら何で何も変わらないの?」

千歌「梨子ちゃんが元々ガチレズだったりして」

善子「あーなるほどね、って嘘でしょ!?」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:40:19.36 ID:2B8IaL7oO
曜「でも何も変わってないって……」

梨子「不思議ねぇ、ここまで変わっていないとちょっと不安なんだけど……」

善子「で、でもトルコの時みたいに豹変しなくて良かったわね」

花丸「ルビィちゃんはルビィちゃんだよ」

トルコ「今はトルコだよ…」

梨子「えぇ、その点は良かったかな。自分を保ててるって感じで」

曜「……何だろう、この感じ……」

梨子「あら?よっちゃん髪に埃が」トコトコ

善子「えっ?あ、あぁ……さっきの爆風でかしら。でもこんな時にいいわよ別に」

梨子「ダメよ、アイドルなんだから」スッ

善子「ん、ありがと」

梨子「…………」

善子「……な、なに?」

梨子「よっちゃんって……肌綺麗よね」

善子「…………は?」

梨子「白くてぷにぷにで……髪の毛もサラサラ……」

善子「ちょ、リリー?」

梨子「そしてその吸い込まれるような美しい瞳……」

花丸「あ、変わってるずら」

トルコ「変わってるね」

千歌「ね?だから無駄なんだって」

曜「そんな……本当にガチレズに?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:41:04.38 ID:2B8IaL7oO
善子「やめ、やめて……ね?リリー?私達女の子同士なのよ?」

梨子「そう、私とよっちゃんは女の子同士……だからいいんじゃない」

善子「理屈が分からないわよ!」

曜「善子ちゃん!今の梨子ちゃんは危ない!逃げて!」

善子「くっ!リリー!あんたいい加減にっ!」


ガシッ!


善子「ッ!?」

梨子「いい加減に……なに?」


ググググッ!


善子「うそ……何この力……っ!?」

梨子「うふふふふ…さぁ、よっちゃん……」

花丸「善子ちゃん!」

トルコ「逃げてぇ!」

善子「やっ……やだ…リリー……!」

梨子「よっちゃんの初めて……頂き────」


ガシッ!


梨子「…………何のつもり?」

善子「…………ッ!?」

曜「…………」

善子「曜さん!?」

曜「やめて、善子ちゃん嫌がってる」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:41:50.12 ID:2B8IaL7oO
梨子「今の段階ではね。直によっちゃんの方から求めてくるようになるわ」

曜「そんな事したって、梨子ちゃんも善子ちゃんも辛くなるだけだよ!」

梨子「辛くなんてないわよ?私はこれがデフォルメ……」

曜「今の梨子ちゃんは千歌ちゃんの力で無理やりそうさせられてるだけ!戻った時に傷つくのは梨子ちゃんなんだよ?」

梨子「…………」

千歌「ふふ……曜ちゃん魅せてくれるねぇ…」

曜「さぁ、分かったら善子ちゃんから離れて!」


ガシッ!


曜「!!」


ググググッ!


梨子「結果なんてどうでもいいの。私は今、瞬間を楽しみたいの────邪魔立てするなら、まずは曜ちゃんからよ?」

曜「くぅ!……フッ、悪いけど、体育会系の私が梨子ちゃんの力に負けるわけな───」


ドサッ!


曜「………………え」

梨子「あらあら、私ったらせっかちで話聞かなくてごめんね。それで、何?」

花丸「曜さんが負けた…!?」

善子「ぐっ……想像以上のパワーよ、今のリリーは…」

曜「くっ……!この……ッ!!」グググ

梨子「もっと曜ちゃんの本気を私にぶつけてみて?」

曜「ぐぅっ!そん、なぁ……ッ!!」グググ

梨子「フフフフ、ほらほらどうしたのぉ?早く抜け出さないと襲われちゃうわよ?」

曜(嘘っ!?何でこんなに力強いの!?この私が梨子ちゃんに為す術ないなんて……!)

梨子「あぁ〜?その焦ってる表情堪らないわぁ?さ、もっともっと曜ちゃんの表情見せて?」

曜「うぐ……っ、やめ……りこ……ちゃん……っ!」グググ

花丸「曜さんから離れて!」ぐいっ!

トルコ「梨子さん落ち着いて!」ぐいっ!

善子「リリー!ちょっとおいたが過ぎるわよ!」ぐいっ!

梨子「無理よ、あなた達の力を合わせても私と曜ちゃんを引き剥がす事は出来ないわ」

千歌「あはははは!何この光景!大きなかぶみたい!3人で引っ張っても梨子ちゃんは抜けませんってか!?あっははははは!!」

曜「いやぁ……やめ……おねがっ……」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:42:25.19 ID:2B8IaL7oO
梨子「フフフフ、大丈夫心配しないで。優しくするから……ね?」

曜「梨子ちゃ……やめ……っ」

梨子「フフフフ……フフ?」サワッ

曜「……え、あっちょ……そこ……」

梨子「…………ん???」サワサワッ

曜「ひゃっ!?やめっ!触らないでっ!」

梨子「……………………」





『千歌「曜ちゃんにチ●コ生えろ!」キラン!』




梨子「ッッ!?!?あ@¥☆▲〒※♂%ふ○」バタッ!

曜「えっ!?ちょ、梨子ちゃん!?」

善子「なっ!?急に悶えはじめた……!?」

トルコ「い、一体何が……」

千歌「!? ちょっと!?梨子ちゃんどうしたの!?」

曜「……はっ!?まさか……コレのせい?」サワサワ

トルコ「そ、そうか!ガチレズの梨子さんは曜さんのおち●ちんを触ってしまって困惑してあばばばばば」ドサッ!

花丸「きゃぁぁあ!!ルビィちゃん!?」

善子「自分から説明しといて気絶するんじゃないわよ!」

梨子「うぅ……っ!そ、だったわ……かん……っぜんに忘れてた……はぁ…はぁ……あんな汚物が……曜ちゃんに付いてる……のォ…っ!」

曜「やっぱり、このおち……コレが原因なんだ!ガチレズの梨子ちゃんはコレに悶えてる!」

善子「なるほどね。女の子好きなリリーにとって、男性のビッグデーモンはただの汚物でしかない。その汚物と曜さんが合わさった結果……」

梨子「ぐぅぅ……!!目が……っ、腐るぅぅう!!」

曜「やった!こればっかりは生えてて良かった!」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:43:00.94 ID:2B8IaL7oO
千歌「ちょっとちょっと〜梨子ちゃん大丈夫〜?曜ちゃんのおち●ちん無くそっか?それならいける?」

曜「っ!?しまった!?」

梨子「はぁ……はぁ……」




──


───────



──────────────



〜ガチレズ梨子の世界〜




梨子「うふふっ、あなたって本当可愛い顔するのね」

「はぅぅ……いましょんなこといわれたらぁ…」

梨子「よしよし、私が受け止めてあげる…」



「んむぅ……もっとシてください梨子先輩……」

梨子「そんなにがっつかないの。私は逃げないから」



73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:43:34.99 ID:2B8IaL7oO



「梨子先輩だーいすき!」

「転校……しちゃうんですか?」

「離れてても……繋がってますよね?私達……」

「やっぱり、女の子同士なんて……変、ですよね……」

「っっ〜〜!!ありがとうございます!」

「大好きですっ!梨子さん!」



─────私も大好きよ。








74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:44:11.45 ID:2B8IaL7oO









梨子「………………いえ、いいわ」

千歌「そう?」

曜「梨子ちゃん……?」

梨子「ごめんなさい…ちょっと過去の思い出を思い出して……」

千歌「さぁ気を取り直してもっぺん行ってみよ〜!」 

梨子「…………」スッ

曜「っ!?やっぱりその場凌ぎにしかならないか!」

善子「曜さんマズいわよ!?」

曜(今度押し倒されたら次は無い……!)

梨子「…………ごめんなさい。曜ちゃんは襲えない」

善子「…………えっ?」

曜「…………えっ?」

千歌「………………えぇー!?」

梨子「ごめんね?」

曜「えっ?あぁ、いやうん、全然いいけど、と言うかそうして貰いたいし」

千歌「いやいやいや!何言ってるのさ!やっぱり曜ちゃんのアレが原因でしょ!?」

梨子「んー、それもあるけど……違うのよ」

曜「違う……?」

千歌「なに?何が違うの?梨子ちゃんの思い通りにしてあげるからさっ!」

梨子「違う……駄目、駄目なのよ。神の力でも……変えられない……」

千歌「…………はぁぁぁぁああ!?」

善子「リリー?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:44:47.23 ID:2B8IaL7oO
千歌「神の力でも変えられないって!そんなのあるわけないじゃん!」

梨子「私、大事な事忘れてた……。レズっていうのはね?お互いの心のユメノトビラを開いた時、初めて一面満開の百合の花園が咲き乱れるの……。
だから無理やりに犯すなんて出来ない……だから千歌ちゃんの命令には従えない……」

千歌「……分かんない」

梨子「…………」

千歌「分かんない分かんない分かんない!!何言ってるの!?女の子同士がイチャイチャすればそれだけでその花園とかいうのが咲くでしょ!?というか!そっちの意思なんて関係ないんだよ!!」

曜「そ、そうだよ……今の千歌ちゃんには誰も……」

梨子「でも、私は従えない。いえ、従わない!」

千歌「…………そっか」

曜「っ!?マズっ!?」

千歌「ならいいや、梨子ちゃん」

善子「リリー!!」

曜「梨子ちゃん!!」

梨子「…………」

千歌「さっさと曜ちゃんを犯せ」キラン!

梨子「…………っ!?」ビクッ!

善子「ヤバい!曜さんどうしよう!?」

曜「くっ………ここまでか……」

梨子「ぐぅ……くっ…………ぬぅぅうう!!」ギギギ

千歌「ふははははははは!!神に逆らうとはどういう事を意味するか体を持って味わえ!」

梨子「ぅう……ぐぁっ……あっ……くっ…」



 
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:45:21.68 ID:2B8IaL7oO



 

────私は誰?





桜内梨子──────





私はレズ────そう──────








─────レズは────









───レズは正義!!



77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:45:57.33 ID:2B8IaL7oO

梨子「ッ!!はぁぁぁぁああ!!」バリン!

千歌「ッッ!?!?」

曜「なっ……!?」

善子「えぇ……っ!?」

梨子「何度でも言うわ、私は千歌ちゃんの命令には従わない!」

千歌「う、うそ……でしょ……?」

花丸「こ、これは……衝撃の……」

トルコ「うぅ……はっ!また私気を……」

花丸「…………」

トルコ「花丸……ちゃん……?」

千歌「なんで?……おかしいおかしいおかしい!そんな事あるわけないっ!神の力に背くなんて出来るはずがないっ!」

曜「で、でもさっき……従わないって……」

千歌「きっと何かの間違いだよ!はいっ!梨子ちゃん曜ちゃんを犯せ!」キラン!

梨子「…………」

千歌「…………ぐっ!!!犯せ!!犯せぇ!!」キラン!

梨子「ごめんなさい千歌ちゃん」

千歌「〜〜〜ッッ!?!?何で効かないんだよぉぉ!!!」

梨子「何で効かないか、教えてあげる」

千歌「はぁ!?」

梨子「この世界…ラブライブ!という世界において、レズは正義なの。神なんかよりもずっとずっと強い……そう、今の神の千歌ちゃんよりもね」

千歌「…………神の力よりも……?ハッ!笑わせないでよ!レズなんてあくまでもジャンルの一つなだけじゃん!!神の力を越えれるだなんておかしいよ!!
第一!誰がそんな序列決めたのさ!!神の私を差し置いて!!」

梨子「あなたの言う読者やファンが決めたのよ」

千歌「んなっ……!?」

曜「これは……」

善子「レズの方が強い……」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:46:30.72 ID:2B8IaL7oO
千歌「はっ……はははは、いやいや……だからそれはラブライブ!のジャンルの一つとしてだよね?私はこのSSの神様なんだよ!そういったジャンルさえも!今は私の手の上で転がされているんだよ!!」

梨子「もう一つ、勝てた理由を教えてあげる」

千歌「あぁん!?」

梨子「それはレズのプライド」

千歌「プッ……プライドォ!?」

梨子「そう、レズにだってプライドがあるの。カップリングだったりシチュエーション。どこまでの線引きでレズ判定になるか、これはイチャラブなのかこれは結ばれて良いものかどうかとか、作者にだって拘りやプライドってものがあるように、そのキャラクターにだってプライドもある!」

千歌「じゃ、じゃあなに…?そのプライドに神様の力が負けた……ってこと?」

梨子「そうね」

千歌「……ふっ、ふざけるなッッ!!」

曜「っ!」

善子「ぐっ!」

トルコ「ピギィ!?」

花丸「うっ!」

梨子「…………」

千歌「はぁ……はぁ……そんなちんけなプライドで……神の力よりも上?へそが茶を沸かすよ!」

梨子「……確かに、変な話ね。神よりもレズの方が上って」

千歌「だよねぇ!?」

梨子「でも、ここはラブライブ!の世界。この世界ではレズこそが正義なの。この世界の理に従ってるのよ、私は」

千歌「ぐぅぅ……!!」

梨子「レズのプライドを甘く見ない事ね!!」

善子「勝った……リリーがあの千歌さんに勝った!」

曜「予想外の展開だけど……これで勝てる!健全なSSで終われる!」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:48:00.86 ID:2B8IaL7oO
千歌「…………そっかぁ、わかった……わかっちゃったぁ」ニヤニヤ

梨子「…………」

善子「……笑ってる?」

曜「ち、千歌ちゃん!今の梨子ちゃんに神の力は通じない!千歌ちゃんの負けだよ!」

花丸「そうそう!」

トルコ「これでやっとみんな元通り!」

千歌「あーそうだねぇ……確かにぃ……『今の』梨子ちゃんには敵わないねぇ〜……」

梨子「……」

曜「……は?」

善子「何よあの薄気味悪い笑い……」

千歌「今の私ってぇ……すごぉぉぉく頭が冴えてると思うんだぁ……」

梨子「…………」

千歌「神の力に逆らってるのはさぁ…今の梨子ちゃんがレズだからだよねぇ?」

曜「……まさかっ!?」

千歌「フフフ!つまりただの梨子ちゃんになら効くってわけだよね!!」

梨子「そういう所には鋭いわよね…」 

千歌「あっははははは!!!今さら謝っても遅いよ!!さぁ梨子ちゃんッ!!」

善子「マズいわよ!リリー!!」

曜「梨子ちゃん……!!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:48:46.72 ID:2B8IaL7oO


曜(どうする!?どうするどうする!?何か手は無いの!?何か……っ!)


梨子「曜ちゃん…」ボソッ

曜「……えっ?」

梨子「口」

曜「え、口……?」

梨子「そう、あとお願いね」

千歌「梨子ちゃん元に戻れ!!」キラン!

曜「え、ま、待って梨子ちゃん!!」

梨子「うぐっ!?」ドクン!

善子「ヤバッ!?リリーが元に戻った!!」

千歌「はいっ最後の希望もおしまーい」

梨子「うぅ……あれ、私………何を……?」

トルコ「梨子さんが……」

花丸「せっかくいけると思ったのに……」

梨子「みんな……私、何かしてた……?」

千歌「うんしてたね。とっても気に入らない事をね」

梨子「…………え、わ……私が……?」

千歌「そっ、まぁ覚えてないなら別にいいよ。どの道こうするつもりだったし」

梨子「ち、千歌……ちゃん……?」

善子「やめなさい千歌さん!お願いだからやめてぇ!!」

千歌「梨子ちゃん、曜ちゃんを犯しちゃえ」キラン!

トルコ「あぁっ!!」

曜「っ!」

梨子「っ!?かっ……体……がぁ……っ!」ギギギ

千歌「悪く思わないでね?ガチレズの梨子ちゃんが私に逆らったのが悪いんだから」

梨子「くぅ……よ……ちゃ、えっち、し……ょ?」フラフラ

花丸「ダメ!今の梨子さんはもう助からないずら!」

トルコ「曜さん!!」

曜「くそっ……!!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:49:20.04 ID:2B8IaL7oO
善子「リリー一人くらいなら私達でも!トルコ!ずら丸!三人で抑えるわよ!!」

花丸「わ、わかった!」

トルコ「梨子さぁん!!」

千歌「あー余計な事しないでね?善子ちゃん花丸ちゃんトルコちゃん、伏せ」キラン!

善子「リリー!!──ってうわぁ!?」ズン!

花丸「きゃあっ!?」ズン!

トルコ「ピギィ!?おも、重いぃぃい!!」ズン!

曜「みんなぁ!」

千歌「はいはい邪魔者はそこで大人しく見ててね〜」

梨子「曜……ちゃん………うふふ、えっちしよ?」

曜「梨子ちゃん!お願い目を覚まして!」

千歌「だから無理無理!ガチレズの梨子ちゃんじゃないんだから今は私の命令に従順だよ〜!」

梨子「えっち…えっち…曜ちゃんとハードなえっち……」

曜「くっ!駄目か……」

善子「曜さぁぁぁあんん!!」

花丸「逃げてぇぇ!」

トルコ「もう打つ手無いよぉぉ!」

千歌「さぁさぁ!!どうする曜ちゃん!?王手だよぉ!?!?」

曜「………………」



82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:49:54.19 ID:2B8IaL7oO






『梨子「口」』

『曜「え、口……?」』

『梨子「そう、あとお願いね』


曜(口…………くち……何で梨子ちゃんはそう言ったの?何かのヒント?神の力をどうにかする為の?
口…………口…………)







83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:50:25.67 ID:2B8IaL7oO







『千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!』

『千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!』

『千歌「ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!』

『千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!』



曜(…………ッッ!?!?

分かった……分かった!千歌ちゃんの神の力を封じる方法が!…………でも、成功させるには……)

曜「…………」チラッ

曜(っ!!!あれは、ダ────)



84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:51:08.46 ID:2B8IaL7oO
千歌「さぁこれがこのSSの山場になるよぉ!!今読者のみーんな釘づけだよ!!念願の百合えっちが見れるよぉぉ!!」

梨子「さ、曜ちゃん」

曜「…………」

梨子「痛くしないよう頑張るから、全部私に任せてね?」

曜「……うん」

トルコ「えぇっ!?」

花丸「曜さん……まさか……」

善子「受け入れた……何で……」

千歌「あはははは!!やっと自ら受け入れる気になった!?いやぁ私としては最後まで抗って徐々に曜ちゃんが身を委ねていくっていうのが見たかったんだけどさぁ、まぁこれはこれで!」

梨子「曜ちゃん……!」

曜「梨子ちゃん」

梨子「ん?」

曜「そ、その……私、今……あの…お股に男性の……アレがあってね?」

梨子「うん、知ってるわ。それを含めて私は受け入れるつもり」

曜「いや、そうじゃなくて!その、これが付いてる限りは私の性別は女の子でもあり、男の子でもあるわけなんだ」

梨子「うん」

曜「だからさ、こういうのは男の子がリードするものでしょ?」

梨子「えぇ」

曜「……その、私からさせてくれない?」

千歌「おぉ……曜ちゃん大胆!」

善子「曜さん……」

梨子「えぇ……!なんか嬉しい!今の曜ちゃんカッコいいよ!」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:51:42.03 ID:2B8IaL7oO
曜「あは、あははは…」

梨子「じゃあまずは、どこからにする?」

曜「……口」

梨子「うん、分かった。じゃあ……キスして?」

曜「口!口っ!」

梨子「え、えぇ…いいよ?チューしても」

曜「口っ!!くちぃっ!!」

梨子「よ、曜ちゃん…?」

千歌「ちょっとどうしたの曜ちゃん?そんなに口って連呼しなくても」

曜「あぁ…いやぁごめんごめん……ちょっと緊張しちゃってさ……」

梨子「なぁんだ…ビックリしちゃった……じゃあ改めて、お願い……」

曜「…………うん」スッ

千歌「おぉ!遂に……遂にぃ!!」

花丸「あぁ…もう終わった……」

トルコ「あわ、あわわわわ…////」

善子「うぅっ…曜さんごめんなさい…っ!」

梨子「……」

曜「…………」

千歌「…………っ!」ゴクリ

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:52:17.35 ID:2B8IaL7oO



曜(私には分かる。今、私の目の前と、背後にいる二人は油断している。そのちょっとした隙を突く。これが……私の持てる唯一の手段、これが最初で最後の攻勢……!)


曜「梨子ちゃん……」スッ

梨子「……曜ちゃん……」


ガシッ


曜「ごめんね」

梨子「……え────」


グイッ!!


梨子「きゃっ……!?」

千歌「………………え」


曜(油断している梨子ちゃんを引っ張り、私と千歌ちゃんとの間に死角をつくる!そして……!)



87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:52:58.21 ID:2B8IaL7oO



曜「っ!!」バッ!

千歌「っ!?!?」


曜(もう一人、油断している千歌ちゃんに近付く!咄嗟の事に少なからず反応は遅れる!
少しでいい!私の手が届きさえすればそれでいい!!)


曜「はぁっ!!」ダダダッ!

千歌「くそっ!」


曜(仮に今神の力を使われても……)




『善子「なるほど、千歌さんの近くにいると多少のタイムラグが起きるというわけね」』




曜(そう……唱えてから変化が表れる少しの間だけに生じるタイムラグ!
例え今唱えられたとしても、この距離なら十分間に合う!!)


千歌(ぐぅ……っ!!間に合わない!!)


曜(私の……勝ちだ!!)グワッ!
















88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:53:33.84 ID:2B8IaL7oO


















千歌「…………フッ」ニヤッ

曜「……っ!?」


曜(笑……った……?今確かに……)


ガシッ


曜「なっ!?」

千歌「でぇぇりゃぁぁぁぁぁあああっ!!」グルン!


ダァァアン!!



曜「がはっ……!?」


曜(せっ……背負い投げ……?)


善子「……なにが、起こったの……?」

花丸「…………さっぱり……」

梨子「曜ちゃん!」

曜「う……ぐぅ……っ!」

千歌「はぁ……はぁ……やった…勝った!曜ちゃんに勝ったぁ!」

曜「何で……あの距離でそんな……」

善子「千歌さんが曜さんに勝てるはずが……」

トルコ「う、うん……」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:54:23.46 ID:2B8IaL7oO
梨子「……まさか、動体視力強化したりとか?」

千歌「うぅん?何にもしてないよ?」

曜「じゃあなんで……」

千歌「簡単だよ。私と曜ちゃんだから」

梨子「えっ?」

曜「わたしと……千歌ちゃんだから…?」

千歌「そう!私と曜ちゃんは幼なじみ!だから曜ちゃんの動きがわかるんだ!」

花丸「動きがわかるって…」

トルコ「本当だったら凄い……」

千歌「本当だよ!だって私はずっとずーっと曜ちゃんを見てきたんだから!小さい頃からずっと!
だから癖で分かるんだよ!さっきのだって、必ず右手から来るって分かってたから反応出来たんだもん!」

曜「千歌ちゃん……」

トルコ「そんなぁ……」

花丸「幼なじみが仇となっちゃった……」

善子「うぅ……今度こそ終わったと思ったのにぃ!」

千歌「いやぁビックリしちゃったよぉ。まさかあそこから飛び出して襲い掛かるなんてさ」

曜「……」

千歌「流石は曜ちゃんだよ。あと一瞬反応が遅れてたら捕まってたし」

曜「……」

千歌「それと梨子ちゃんを騙すなんてねぇ」

梨子「もう……曜ちゃんの演技にしてやられたわ。やっぱり私からするべきね」

曜「……ふふ、ふふふ……」

梨子「!」

千歌「何がおかしいの?もう諦めちゃった?」

曜「ふふふ……いや、ちょっと嬉しかった」

千歌「え?何が?」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:55:04.19 ID:2B8IaL7oO
曜「千歌ちゃんが私の事そんなに見てくれてたなんてさ、ちょっと恥ずかしいけど……ありがとね?」

千歌「……ま、まぁね!普通怪獣の私からしたら曜ちゃんはスターみたいな人だったし!」

梨子「今は普通じゃないけどね」

千歌「だから私も嬉しい。あの曜ちゃんに勝てたんだからさ!」

曜「……ごめんね」

千歌「え?」

曜「千歌ちゃん、王手の意味知ってる?」

千歌「え?急に何?」

曜「さっき、王手だよ!って言ってたでしょ?千歌ちゃん将棋知らないのに言ってたからさ」

千歌「あぁー、王手ってほら、あの……何だっけ?王様が取られちゃいますよー!って事でしょ?」

曜「うん」

千歌「だからもう終わりだ!って意味で言ったんだけど、違うの?」

曜「うーん、ちょっと違うかな」

千歌「えぇ?そうなの?」

曜「王手って言うのは確かに、王様が取られちゃう寸前だって意味。でも王手はまだ取られちゃう王様側にも策はあるって事」

千歌「……へぇ」

曜「……まだ分からない?」

梨子「……まだ何かあるの…?」

千歌「……この状況でまだそんな事が言えるんだね。仮に今曜ちゃんが起き上がって私を捕まえようとしたって、今度は私の神の力の方が速いよ」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:55:45.10 ID:2B8IaL7oO
曜「……だね」

千歌「じゃあ、わかったらさっさと───」

曜「また油断してくれてありがとう千歌ちゃん」ニコッ



ガバッ!



千歌「ッ!?」モゴッ!

ダイヤ「後ろががら空きですわよ!!」

花丸「ダ……ダイヤさん!?」

トルコ「お姉ちゃんいつの間に!?」

梨子「一体……いつから!?」

千歌「もご……っ!んごぉ……んん〜!?」


千歌(はぁ!?何でダイヤさんが!?ま、まさか曜ちゃん……これを見越して……!?)


千歌「んん〜!!ん〜!!」グググ!

 
ダイヤ「くぅ!絶対に離しませんわよ!!これで……っ!いいのですわよね!?曜さん…ッ!」

曜「さっすがダイヤさん!!ダイヤさんなら理解してくれるって思ってた!」

善子「ちょ、ちょっと!」

曜「へ?」

善子「なになに!?何があったの!?」

曜「千歌ちゃんの神の力を封じる方法だよ。ガチレズの梨子ちゃんが教えてくれたんだ」

梨子「えっ?私が……?」

曜「うん。口……それが千歌ちゃんの弱点」

善子「口?」

曜「タネは簡単だったんだよ。千歌ちゃんの“口を塞ぐ”……これだけで神の力は使えない」

トルコ「あぁ!確かに!」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:56:16.13 ID:2B8IaL7oO




『千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!』

『千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!』

『千歌「ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!』

『千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!』




善子「ほんとだ!千歌さんは力使う時、必ず口に出してた……口に出さないと使えないという事……!」

曜「そう!それを塞いでしまえば使えない!」

梨子「でも、どうしてダイヤさんと曜ちゃんが……?」

曜「千歌ちゃんの神の力の弱点が分かった時、たまたまダイヤさんの方を見たら、ダイヤさん意識取り戻してて」



93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:56:54.75 ID:2B8IaL7oO




『 曜「…………」チラッ

ダイヤ「ぅ…………ん……」

曜(っ!!!あれは、ダイヤさん!?)

ダイヤ(私は……そうでした、気絶していたんですね……。ん、この空気はなんですの……?)

曜(一か八か……ダイヤさんに賭ける…っ!)』




トルコ「えぇ!?そうだったの!?」

ダイヤ「えぇ…まだ意識は朦朧としてはいましたが、何やら部室の空気が重々しいと思ったので、暫し黙って場を観察していたんですわ」

曜「だから、千歌ちゃんの側にいたダイヤさんなら、伏兵として千歌ちゃんの隙を突けると思って協力を煽ったんだ」

善子「あぁ〜!だからあの時口!口!って連呼してたのね!」




94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:57:24.12 ID:2B8IaL7oO





『 梨子「じゃあまずは、どこからにする?」

曜「……口」

梨子「うん、分かった。じゃあ……キスして?」

曜「口!口っ!」

梨子「え、えぇ…いいよ?チューしても」

曜「口っ!!くちぃっ!!」

梨子「よ、曜ちゃん…?」

千歌「ちょっとどうしたの曜ちゃん?そんなに口って連呼しなくても」

曜「あぁ…いやぁごめんごめん……ちょっと緊張しちゃってさ……」 』




梨子「あれは私に言ってるんじゃなくてダイヤさんに言ってたのね……」

曜「うん、あれくらいでしかダイヤさんに伝わらないと思って……」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 12:58:50.49 ID:2B8IaL7oO
トルコ「で、でも口ってヒントだけで分かっちゃったお姉ちゃん凄い!」

ダイヤ「いいえ、曜さんはその後もヒントを私にくれましたわ」

トルコ「え?」

曜「うん、そのヒントだけじゃ伝わらないと思って、“言葉”と“行動”で伝えたんだよ」

トルコ「行動……もしかして、千歌ちゃんに突っ込んで行ったのが?」

曜「そう!」

ダイヤ「私も口というヒントだけならここまで辿り着きませんでしたわ。ですが、その後千歌さんに挑む曜さんの行動でやっと分かったんです。千歌さんの口を塞いでというメッセージをね」

花丸「なるほど、凄い連携ずら……」

曜「ぃやったぁ!!ダイヤさんが近くにいてよかったぁ!」

千歌「んぐぅ!!んん〜!!!」ジタバタ

ダイヤ「千歌さん……ッ!暴れないで下さい!!」グググ!

曜「ダイヤさん!今私もっ!」スクッ


パシッ


曜「!?」

梨子「酷いわ曜ちゃん、私を騙すなんて……」

曜「り、梨子ちゃん……ごめんね!別にチューしたくなかったとかそんなんじゃ……」

梨子「いいわ、そこはもう気にしない…」

曜「じゃ、じゃあ手、離してもらえないかな…?」

梨子「それは出来ないわ。だって私はまだ千歌ちゃんの命令を完遂してないもの」 

曜「っ!?しまった!?」


曜(千歌ちゃんの神の力を防ぐ事に夢中になりすぎて梨子ちゃんの対処を考えてなかった……!)


96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 13:00:53.14 ID:2B8IaL7oO
梨子「さぁ曜ちゃん、今度は少し強引にいかせてもらうから」

曜「ちょっ!?タイムタイム!?一旦待ってって!」

梨子「待たないわ…!」グググ!

ダイヤ「曜さん!梨子さんおやめなさい!」

トルコ「お姉ちゃん!今の梨子さんには何言っても効かないんだよ!」

ダイヤ「くぅ!千歌さんのせいという事ですか…!」

善子「曜さん!あとはリリーをどうにかすれば万事解決なのよ!頑張って!」

曜「分かってる!ここまで来たら絶対に諦めないから!」グググ!

梨子「あらあら、抵抗しちゃうの?そんなに私とえっちするの嫌?」

曜「いいとか嫌とかそういう問題じゃないから!」

千歌「…………」ピタッ

ダイヤ(ん?千歌さんが大人しくなりましたわね……ようやく諦めましたか……)


97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 13:01:32.73 ID:2B8IaL7oO







千歌(曜ちゃんの言う通りだよね……私も、ここまで来たら絶対に諦めない……)

千歌(きっとみんな耐性が無いから嫌がってるだけ、慣れればえっちな事なんて怖くなくなる。
だって私の見た他の世界の私達はえっちな事してて楽しそうだった……。
それを分かってもらうんだ)

千歌(でもこの状況からどう打開する……?私には伏兵はいない……梨子ちゃんに命じたのは曜ちゃんを犯せって命令だけ)

千歌(神の力は使えない……ダイヤさんは全身全霊で私を抑えてる……くそ……っ!)

千歌(何かない……!?何か、何でもいい!このままSSを終わらせるわけにはいかない!!)



ぱたたっ



千歌(…………ん?何?今の音……水?)

千歌(下の方から……)チラッ

千歌(っ!?あれって……血!?)

千歌(え!?何で血!?この血ってまさか……ダイヤさんの!?)チラッ


ダイヤ「はぁ……はぁ……」


千歌(息切れしてる……やっぱりこの血、ダイヤさんの……?でも何で……?)


98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 13:02:11.88 ID:2B8IaL7oO



『ダイヤ「では鞠莉さん」サッ

鞠莉「準備OKよ」フキフキ

ダイまり「かなんちゃ〜ん!!」ダキッ!

かなん「はぐ〜」ダキッ!



バキボキベキッ!!



ダイまり「あ」 』




千歌(っ!!あの時の果南ちゃんのダメージ……!?)

千歌(でもそんな……いや、それしか考えられないか……)

千歌(…………フフ、やっぱり私はツイてる!神のご加護ってやつか!!)

千歌(ありがとう果南ちゃん!やっぱり最後に笑うのは私だったんだね!)




99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 13:02:53.91 ID:2B8IaL7oO
少し離席
夕方投下再開します
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:38:42.57 ID:2B8IaL7oO

曜「ぐっ!残念だけどただの梨子ちゃんには負けないんだからね!」グググ!

梨子「くっ…!流石は曜ちゃんよ……!」グググ!

花丸「頑張れぇ曜さん!」

善子「曜さん棚!棚に延長コードがあるわ!あれでリリーと千歌さんを縛るのよ!」

曜「なる……ほどっね!」グググ!

梨子「緊縛プレイなんてなかなか……ぐっ!ハードなプレイが好き…っ、なのねっ!!」グググ!

曜「挑発したって無駄だよ!」

トルコ「いけぇー!曜さーん!」

ダイヤ「もう一押しですわ!」


ガシッ


ダイヤ「!?千歌さん!?」


グググ……!


ダイヤ「んなっ!?まだ抵抗するのですか!?」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:39:31.16 ID:2B8IaL7oO
千歌「…………」グググ!

ダイヤ「ぐっ!絶対……にぃ!離しませんわよ!?」

千歌「…………っ!」グググ!

ダイヤ「くぅ……っ!千歌さんいい加減に───」


ズキッ!


ダイヤ「うぐっ!?」

千歌(……)ニヤッ

ダイヤ「だ……めぇ……!手が……離れて……っ!」

千歌(残念だったね曜ちゃん、どうやらSSの神様は私に微笑んだようだよ)

ダイヤ「曜さん……!早くっ!」グググ!

曜「っ!?ダイヤさ……千歌ちゃん!?」

梨子「えっ!?」

善子「っ!?」

花丸「まだ抵抗してる!?」

トルコ「ま、まずいよあれ……」

千歌(さぁ、始めようよ。最後の───)


ぐいっ!


ダイヤ「あっ……!!」

千歌「ぷはぁっ!」

曜「やめて千歌ちゃん!!」




千歌(私達の輝きを!!)



102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:40:22.18 ID:2B8IaL7oO



千歌「全員伏せぇっ!!!」


曜「ぐっ!?!?」ズン!

梨子「きゃっ!?」ズン!

ダイヤ「ぐぁ…っ!」ズン!

善子「ぐぅ!?また重く……」ズン!

花丸「体……いた……っ!」ズン!

トルコ「おーもーいー!」ズン!

鞠莉「…………」ズン!

かなん「すぅ……」ズン!




千歌「はぁ……はぁ……」

曜「や…………やられた……」

ダイヤ「っ……ようさ……申しっ、訳……ありません…っ」

曜「はっ!?ダイヤさんその血!?」

トルコ「え、血……?」

善子「な、何でそんなボロボロなのよ……」

ダイヤ「わたくしの……未熟さが……招いたけっ…か……」

千歌「果南ちゃんのハグのお陰だよ」

トルコ「あの時のハグのせい……!?」

善子「そんなぁ……」

千歌「やっぱりね、最後の最後に立ってたのは神様である私。最初から運命は決まってたんだよ」

曜「ぐっ……!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:41:16.79 ID:2B8IaL7oO
千歌「惜しかったね曜ちゃん。もしダイヤさんが負傷してなかったら。或いはダイヤさんじゃなくて果南ちゃんか鞠莉ちゃんだったら変わってたのかもね」

曜「千歌ちゃん、ダイヤさんの怪我を治してあげて?尋常じゃない怪我だよ」

ダイヤ「はぁ……はぁ……」

千歌「分かってるよ。でもそれは後でね」

曜「……え?何で今治してあげないの……?」

千歌「私に逆らったんだからそりゃ罰としてだよ。ダイヤさんもそういう覚悟を持って神である私に挑んだんでしょ?」

曜「でもっ!ダイヤさんこのままだと死んじゃうよ!」

千歌「その瀕死のダイヤさんを頼った曜ちゃんはどうなの?」

曜「……っ!」

ダイヤ「曜……さ……」

曜「ダ、ダイヤ……さん……ごめんなさい…ごめんなさいっ!」

ダイヤ「気になさらないでくださいな……わたくしはぜんぜん………へいきです……」

曜「ダイヤ……さん……」

トルコ「千歌さん!お願いです!お姉ちゃんを助けて下さいっ!」

千歌「…………」

トルコ「お姉ちゃんを!お願いです!トルコの事は好きにしていいですから!だからっ!!お姉ちゃんを助けて下さい!!」

花丸「ルビィちゃん……」

善子「……っ!お願い千歌さん!私からもっ!ダイヤさんを治してあげて!」

千歌「…………」

曜「せめて応急措置だけでもっ!」

千歌「みんな勝手だよねぇ」

5人「!!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:41:58.71 ID:2B8IaL7oO
千歌「いや、私が言えた事じゃないんだけどさ。何でも出来る力があるから何でもしてくれるなんて思っててさ」

曜「それは……」

千歌「この世界はeasyなんだよ?好きな世界に塗り替えられて、好きなキャラや好きな設定にだって出来る。そんな世界に甘えてばっかりじゃ駄目だよねぇ?」

善子「ちょっと!虫が良すぎるんじゃない!?千歌さんだって好き勝手やってた癖に!」

梨子「よっちゃん!今は!」

善子「……っ!」

千歌「私はね、この世界の1人のキャラであり、作者でもあるんだよ。言っちゃえば二次世界と現実世界の狭間にいるって事なんだよ」

曜「………はぁ?」

千歌「何度も言ってるでしょ?私と皆とじゃ見てる世界が違うって!言い方悪いけど私からしたら皆ゲームの駒なんだよ!」

花丸「ゲームの……駒……」

千歌「そして私が好きな世界に塗り替えて後は皆で各々その世界に従って動く……これがこのSSのあるべき姿だったんだよ」

曜「でも……ゲームの駒である私達が反抗し、このSSが本来の世界にならなかった……」

千歌「そういう事。まぁ冒頭からバラしちゃった私が悪いんだけどね。でも、皆が我が儘だったり文句だったり、揚げ句の果てには作者に噛み付いたせいで今、こうなってるわけだけど……」

5人「…………」

ダイヤ「…………」

千歌「それでもまだ、私に逆らえるの?」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:42:45.90 ID:2B8IaL7oO
曜「……全部、始めから負けてたの…?」

善子「完全な負け戦とも気付かず……私達は……」

千歌「そう、作者に逆らった時点で、このSSはいい終わり方なんてしなかった。始めから私に従ってればハッピーエンドだったんだよ」

花丸「…………」

ダイヤ「完敗…………ですわね……」

鞠莉「ダイヤ……」

ダイヤ「! 鞠莉……さん?」

千歌「お、鞠莉ちゃん起きた」

鞠莉「good morning……」

ダイヤ「鞠莉さ……ん、怪我は……」

鞠莉「残念ながら……指一本……動かせないわ………」

千歌「例え怪我が無くても今全員に伏せしてるから動けないんだけどね」

鞠莉「はは……どおりで体が重いわけだ……」

ダイヤ「鞠莉さん…わたしたち、負けてしまいましたわ……」

鞠莉「……そう、その結末を……この世界が望んだ……って事でしょ」

ダイヤ「…………」

千歌「鞠莉ちゃんは潔いねぇ〜!」

鞠莉「この状況を見ればね……」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:43:28.69 ID:2B8IaL7oO
梨子「あ、あの!千歌ちゃん!」

千歌「ん?」

梨子「私は別に伏せしなくてもいいんじゃない?ほら、まだ曜ちゃん犯してないし…」

千歌「あー」

曜「嘘……この状況で?」

千歌「んー」

梨子「…………」

千歌「いいや、もう」

梨子「…………えっ」

千歌「いいよもう、曜ちゃん犯さなくて」

梨子「な、何で……?だって他の誰でもない…千歌ちゃんが望んだ事じゃあ……」

千歌「いいんだよ。どうせ今から皆でえっちな事やってもらうんだし」

梨子「そ、そんな……!?」

善子「千歌さんあなた……本気の本気!?」

千歌「エロは正義!レズは正義!どう!?ガチレズの梨子ちゃん!!あなたの言ってた通り!!結局ラブライブ!の世界はそこに辿り着くんだね!!」

トルコ「千歌さん……」

花丸「もう……従うしかないよ……」

曜「…………駄目だった……何もかも……」

梨子「…………」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:44:07.44 ID:2B8IaL7oO
千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン!

梨子「…………はっ!?」

千歌「はい、これで振り出しに戻った訳だけど……」

かなん「んん……うぅ〜……ん……」

千歌「あぁ、まだ果南ちゃん残ってた」

鞠莉「あら……果南起きたの……」

かなん「…………おねぇたんおあよ」

鞠莉「……うふふ、うん……おはよう…」

かなん「…………あれぇ?んん……」グッグッ

ダイヤ「……あぁ、体が動けないんですね……」

千歌「伏せさせてるからね」

かなん「んん〜!…………ヒクッ……うごけない……こあいよぉ……」

ダイヤ「果南さん……大丈夫ですわ…………」

鞠莉「そう……よ?お姉ちゃんがいるから……」

かなん「うぅ……おねぇたん……!」グスッ

ダイヤ「安心させてあげたいのですが……」

鞠莉「生憎……私達も、動けない……からなぁ……」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「ありゃ、泣いちゃったよ」

曜「果南ちゃん……」

ダイヤ「果南さん……!大丈夫……ですから……!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:45:43.42 ID:2B8IaL7oO
かなん「びぇぇぇぇええええん!!!おねぇたぁぁぁぁああん!!」

千歌「ぐぅ……!?凄い声……!」

善子「この距離からでもビリビリくるわ……っ!」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!!!」


パリィン!! パリィン!!

バキィ! ガタガタガタ!!


千歌「うわぁ!?何これ何これ!?」

トルコ「うぅ〜頭が割れるぅ〜!」

ダイヤ「うぅ……かな…さ、ん……」

善子「ソニックブーム級じゃないこれぇ…!」

梨子「泣き声というより……ぐっ、咆哮よ……」

鞠莉「果南……っ」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「くそっ!果南ちゃん元の姿に戻れ!」キラン!

かなん「びぇぇぇぇ……グスッ……ふぇ…?」ビリッ


シュゥゥゥゥゥゥウ!!


千歌「ゼェ……ゼェ……」

果南「………………ん!?あれ!?」

花丸「も、元に戻ったずら……」

千歌「はぁぁ……まーた死ぬかと思ったぁ…」

果南「私、何してたの……?」

鞠莉「チャオ……」

果南「鞠莉、私今まで何を……って、鞠莉!?何その血!?ダイヤも!?」

ダイヤ「これは……自業自得……ですわ……」

鞠莉「そうそう……」

果南「えぇ…?……と言うか、体動かないんだけどぉ……っ!」グッグッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:48:05.03 ID:2B8IaL7oO
千歌「あー今私以外動けなくしてるから。よーし、これで本当に振り出しだね」

果南「なに?これどういう状況…?」

鞠莉「私もさっき起きたからよく分からない…」

千歌「大丈夫大丈夫、心配しなくてもみんなこれから幸せになれる世界になるから」

曜「何が幸せになれる世界だよ!そんな世界私は大反対!」

梨子「私もっ!」

千歌「ん〜何でこうもこの世界の曜ちゃんはえっちな事が嫌いなんだろうね」

曜「いや、嫌いとかそういう事じゃなくて!やり方に問題があるんだよ!?」

千歌「別の世界ではおちん●ん生やしまくってる癖に」

曜「〜〜〜ッ/////!!好きで生やしてる訳じゃないしぃ!作者が勝手にやってるだけだし!」

果南「……あー…何となく話の方向性が見えてきたような」

ダイヤ「凄いですわね……」

鞠莉「千歌っちが卑猥な台詞ぶち撒けてるだけで分かるなんて…」

果南「何となーくだけどね……。それに能力掛けられてる間も少しだけど意識はあったし」

ダイヤ「そう、でしたか……」

果南「と言ってもほとんど覚えてないんだけど」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:49:19.78 ID:2B8IaL7oO
千歌「さてさて、みんな今の状況を理解出来た所で!」

曜「待ってよ!話はまだ!」

千歌「あのね曜ちゃん」

曜「っ!?」

千歌「時間稼ぎしてるみたいだけど意味無いよ?今、この世界の全ては私が掌握してるんだから。終わるも終わらないのも私の自由!」

善子「嘘よぉ……もう終わってよぉ……」

千歌「みんながえっちな事すれば終わるんだよ?簡単な事じゃん!」

鞠莉「随分と……簡単に言うわね……」

千歌「他の世界の私達は日中イチャイチャしてるんだもん。何も怖がる事ないから」

花丸「もう話についていけないよ……」

トルコ「トルコも……」

梨子「……曜ちゃん、もう駄目なの……?」

曜「ぐ……っ!体が動けばまだ何とかなるだろうけど、千歌ちゃんは解除する気無いみたいだし……」

梨子「そう……」



『 千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン! 』



梨子「…………っ!?」


梨子(待って、確か千歌ちゃん……私に『元に戻れ!』って言ったわよね……?)

梨子(だとしたら……)


梨子「……っ!」


梨子(動ける!やっぱり伏せの命令も無くなってる!)

梨子(……今この場で動けるのは千歌ちゃん以外では私しかいない……私が最後の……希望……)

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:50:20.80 ID:2B8IaL7oO
曜「……梨子ちゃん?」

梨子「……っ」ニコッ

曜「……?」

千歌「さーてと!始めに3年、次に2年生ときてたから〜……」チラッ

善子「ひっ!?」

花丸「……」

トルコ「ピギッ!?」

千歌「そう言えばまだ1年生には何もしてなかったね」

トルコ「えぇ…?あの、トルコは……」

千歌「トルコちゃんのはまぁ…エキシビションみたいな?」

トルコ「…………???」

花丸「ルビィちゃん真に受けちゃ駄目だよ」

千歌「えっとね〜1年生で人気なのはねぇ〜」クルッ


梨子(!!千歌ちゃんが背を向けた!今がチャンス!」グッ……


ダッ!


7人「っ!!」


梨子(曜ちゃんとダイヤさんが教えてくれた!千歌ちゃんの口を塞げばいい!ただそれだけなんだ!!)

梨子(届けぇっ!!)ガバッ!



千歌「梨子ちゃんおすわり」キラン!

梨子「…………っ!?!?」

千歌「…………」ニヤッ

梨子「ぐあっ……!?」ペタン
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:51:30.48 ID:2B8IaL7oO
千歌「喋る時は『わん』ね」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい、お手」キラン!

梨子「わん」

千歌「おかわり」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい良くできました〜!」なでなで

7人「…………」

千歌「はい、じゃあ普通に喋っていいよ」キラン!

梨子「…………ッッ//////////!?」カァァ

千歌「惜しかったね梨子ちゃん」ニコニコ

梨子「な……なんで………//////」

千歌「気づかないとでも思った?いつ梨子ちゃんが動くか待ってたんだよねぇ〜」

曜「梨子ちゃんが動けた……あぁ、あの時に!」

トルコ「でも……」

ダイヤ「あと一歩……及ばなかった……」

梨子「うぅ……うっ……」

千歌「いやぁほんと惜しかった!さっきの動き曜ちゃんに似てたよ!もしかして真似した?予想以上に間合い詰めて来たからびっくりしたよ!」

梨子「みんなごめんなさい……最後の……チャンスだったのに……っ!」

果南「梨子……」

善子「リリー……」

曜「……梨子ちゃん……」

千歌「次は頑張ってね!まぁ次なんて無いんだけどさ!」ケラケラ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:52:44.68 ID:2B8IaL7oO


曜(本当の本当に……私達は負けてしまった……。もう何も打つ手は無い。体も動かない。やっぱり神様には勝てなかったんだよ。当たり前だけどね)

曜(そう……か、この結末をこの世界は選んだんだね。もっとマシな世界が良かったなぁ……)

曜(あぁ……これが────)


千歌「『詰み』だよ」

曜「……っ」

千歌「今度は言わせてもらうよ、曜ちゃん」

曜「………はは、完敗だよ……」

千歌「さぁ、話を戻そう。梨子ちゃん伏せ」キラン!

梨子「ぐ……ぅ…」ズン!

千歌「えーと何話してたっけ……あぁそうそう、1年生の人気人気……」

善子「ずら丸、トルコ、何か策は無いの?」

トルコ「動けないんじゃどうしようも…」

花丸「マルも同じずら…」

善子「嘘っ!?万事休す!?」

花丸「もうかなり前からそうだよ?」

千歌「1年生はピュアピュアなのばっかりだね〜」

果南「……千歌は1人で何言ってるの…?」

鞠莉「多分…脳内に他の世界の私達の情報を取り入れてるんでしょ……」

千歌「おぉ!やっぱりこれが多い!」

トルコ「ま、まずいよ!?何か決まったっぽいよ!?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:53:41.27 ID:2B8IaL7oO
千歌「善子ちゃん総受け!これ人気だね!」

善子「…………そ、総受け……?」

梨子「なっ…!?」

ダイヤ「……梨子さん、総受けとは……?」

梨子「へ!?な、何で私に訊くんです!?」

ダイヤ「いえ、表情がガラリと変わったもので……てっきりご存知なのかと」

梨子「しっ知らない知らない!」

千歌「善子ちゃん良かったね〜人気だね〜」

善子「ま、待ってよ千歌さん……総受けって、何か字からしてヤバい感じが……」

千歌「だね」

善子「だね、じゃないわよ!!」

トルコ「花丸ちゃん、総受けって何?」

花丸「総受けって言うのは、皆から攻められるって事。この場で言ったら、善子ちゃんが皆からえっちな事されるって意味だよ」

トルコ「ほぇ〜そうなんだ」

善子「あんたは歩くWikipediaか!!と言うか何でそんな冷静なのよ!!」

千歌「説明ありがと。そんじゃ時間も無いしちゃちゃっとやっちゃおうか」

善子「いや!いやいやちょっと待ってよ千歌さん!一旦!一旦話し合いましょ!?」

千歌「散々話したじゃん」

善子「待ってって!とりあえず総受けはやめましょ!?ね!?」

千歌「大丈夫、総受けって言っても花丸ちゃんとトルコちゃんの2人から攻められるってだけだから」

善子「それでも嫌よ!まず何の根拠を持って大丈夫って言ってるのよ!?」

千歌「エロは正義だぜ?」グッ!

善子「いや分かんない!そんなんで説得されないから!」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:55:43.22 ID:2B8IaL7oO
千歌「はいはいやってみれば分かるから、そいじゃ3人ともいくよ〜?」

花丸「ずらっ!?」

トルコ「ま、待って!」

善子「千歌さんお願いだから待って!!」

千歌「花丸ちゃん!トルコちゃん!」

梨子「よっちゃん逃げて!」

善子「動けないんだってばぁ〜!!」

果南「くそっ!!動けっ!動いてよ!」グッグッ

千歌「善子ちゃんを!」

鞠莉「ぅ……っく、駄目…動かない……!」

曜「千歌ちゃん分かったから!私でいいから!だから1年生の皆は!!」

千歌「犯しちゃえ!!」キラン!

善子「いやぁ〜!!!」

花丸「ッ!?!?」ビクビク

トルコ「ピッ!?」ビクビク

果南「あ……あぁ…」

ダイヤ「……っ、くぅ……!」

梨子「っ!?千歌ちゃんお願い!私にして!」

曜「私にも!覚悟決めたから!えっちな事やるから!」

千歌「んー、それをその時に言って欲しかったんだけどなぁ」

ようりこ「……っ!」

善子「ちょ、ちょっと……2人とも…?」

花丸「か、体が……熱い……」

トルコ「ハァ……ハァ……善子……ちゃぁ……」

千歌「ふふふ…さぁっ!ラストだよ!このSSを盛り上げてね!花丸ちゃんとトルコちゃんの伏せ解除!」キラン!

トルコ「……!体が動くよ…」スクッ

花丸「善子ちゃん……善子ちゃん……」スクッ

善子「ひぃ!?うそ……うそよね!?ねぇ!?」

花丸「善子ちゃん……」フラフラ

トルコ「トルコの体……変だよぉ……」

曜「花丸ちゃん!トルコちゃん!目覚まして!」

果南「2人とも!善子の声が聞こえないの!?」

千歌「無駄無駄ァ!今の2人はただの性欲モンスター!善子ちゃんを犯す事しか頭にないからねぇ!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:57:05.65 ID:2B8IaL7oO
善子「いや……いやぁぁ!!来ないでよぉ!お願っ……お願いだからぁ!」

千歌「こらこらそんなに嫌がると2人傷つくよ?」

花丸「善子ちゃ……えっち……」フラフラ

トルコ「ハァッ……ハァッ……」フラフラ

善子「お願いします!これからは生意気な事言いません!ウザかったら堕天使キャラもしません!あとは!あの!その!え、えっちな事以外なら何でもします!だから千歌さんお願いします!!」

千歌「えぇ〜」

梨子「よっちゃん…!お願いよ千歌ちゃん!逆らってごめんなさい!私からもお願い!」

果南「千歌!お願いだからやめて!今ならまだどうしたらいいのか改めれるから!だから2人を戻してあげて!」

千歌「あははは、みーんな都合いいよねぇ、そういう所含めてぜーんぶっ!服従のさせ甲斐があるってもんだよねぇ!」

善子「いやぁ!お願いです千歌さん!」

千歌「んー……じゃあほら、善子ちゃんの伏せ解除っ」キラン!

善子「っ!?動け……!?」

千歌「それで2人から逃げてみたら?」

善子「っ!!」ガバッ!

トルコ「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「へぇ!?嘘っ!?嘘嘘!?トルコ離してよぉ!」

トルコ「善子ちゃんとえっち……したい……」

千歌「はい残念〜」

善子「いやぁ!お願いトルコ離してぇ!」

トルコ「ごめんね?ごめんね?」

花丸「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「きゃぁぁぁあ!!??ずら丸離してぇ!離してよぉ!!」

千歌「うーん、流石初々しい……」

鞠莉「何処が…?」

果南「ごめん善子……」

曜「……無力な先輩だね…私達……」

梨子「…………」

ダイヤ「ルビィ……花丸さん……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:58:16.46 ID:2B8IaL7oO
トルコ「大丈夫だよ、怖くないよ?」

花丸「善子ちゃん…マル達を信じるずら」

善子「やぁぁ……も……やめてぇ……っ」

モミッ

善子「ひっ!?トルコやめっ!どこ揉んでるのよ!」

トルコ「柔らかい……」

善子「やめっ……お願…………たすけ……ぐすっ」

花丸「……っ!」






──



───────



─────────────





118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:59:33.23 ID:2B8IaL7oO






善子「ずら丸〜?何読んでるの?」

花丸「あ、善子ちゃん。これはカッコイイ勇者さんが囚われたお姫様を救うお話ずら」

善子「ふーん、あんた昔からそういうの好きよね」

花丸「うん!マルもいつかこんなカッコイイ勇者さんみたいになりたいなぁって!」

善子「勇者……ねぇ」

ルビィ「あ!いたいた!2人とも早くしないと練習遅れちゃうよぉ?」

善子「あぁごめん、今行くわ」

ルビィ「ん?花丸ちゃんまたその本読んでるの?本当好きなんだねぇ!」

花丸「えへへ!これ読んでると自分まで勇者さんみたいになってる気がして好きなんだぁ!」

善子「ずら丸ったら勇者になりたいんだって」

ルビィ「え?そうなの?」

花丸「う、うん……なれるかな、マルも勇者に…」

ルビィ「うんっ!きっとなれるよ!」

花丸「ほんと!?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:00:13.80 ID:2B8IaL7oO
善子「ま、なれるなれないはともかく、あんたは肝は座ってるんだから、あとは一歩踏み出す勇気だけじゃない?それさえ出来たらなれるんじゃない?」

ルビィ「おぉ…善子ちゃんがまともなアドバイスを…」

花丸「これは明日雪が降るずら…」

善子「ヨハネ!ってこらずら丸!どういう意味よそれ!」

花丸「あはは…ごめん…」

ルビィ「でも花丸ちゃんなら勇気さんになれるよ!だってかっこ良くて可愛いもん!」

花丸「そ、そう……かな……」

善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」

花丸「え?う、うん!頑張る!」

ルビィ「さらっと善子ちゃん自分をお姫様に仕立てあげたね」

善子「はぁ!?そ、そんなわけ無いじゃない!」

花丸「ふふ、随分とめんどくさいお姫様ずら」

善子「ちょっと!だから違うってば!」

ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」

花丸「うっ…!」



花丸「が、頑張るずら!」フンス





120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:00:50.95 ID:2B8IaL7oO




花丸(大事なのは……一歩踏み出す勇気…。今のマルにはその一歩が大きすぎるよ……)


善子「うぅ……ごめんなさいっ、ごめ、なさい!ごめんなさいぃぃ!」

トルコ「全部トルコと花丸ちゃんに任せて、ね?」

善子「やらぁ……!やらぁ……うぅ……っ」

花丸「よし、こ……ちゃん……」

善子「ずらまるぅ……たすけてぇ……っ!」

花丸「っ!!!」





『 善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」』



『ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」』

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」』

花丸「うっ…!」 』



121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:01:55.43 ID:2B8IaL7oO

トルコ「じゃあ……下の方も触るね?」

善子「うぅっ、も……やめてよぉ……っ」

トルコ「ごめんね……善子ちゃん……」


ポロッ…


トルコ「………あれ、なん、何で……あれ」ポロポロ…

善子「……え」

花丸「ルビィ……ちゃん……?」

ダイヤ「ルビィ……」

千歌「あれ?何でトルコちゃん泣いてるの?」

トルコ「わ、分からないです……グスッ、けど……何か胸が……いたく……て……うっ……っ」

善子「トルコ……」

花丸「……」

トルコ「ごめんね、続けるよ……」スッ


ガシッ


トルコ「ふぇ……?花丸ちゃん……?」

花丸「もういい……もうやめるずら……」

善子「え……ずら丸、あんた……」

千歌「………………え」

花丸「こんな事しても……みんな悲しむだけだよ……」

善子「何で……命令に逆らって……」

花丸「だって……っ!嫌だよ……もう皆が泣いちゃうのは……もう、心がきゅううって……苦しくて……」

トルコ「花丸……ちゃ……」

花丸「もう泣かないで?大丈夫だから…」

善子「ま、待ってよずら丸、何で動けて…?何で千歌さんの命令に逆らえるの……?」

花丸「……みんなを、護りたいから」

善子「……っ!」

曜「こ、これは……一体……?」

梨子「花丸ちゃんが命令に背いた……?」

ダイヤ「まさかまだ……千歌さんの神の力を封じる手が……?」

千歌「待ってよ……いやいや……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:05:32.62 ID:2B8IaL7oO
花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん、ちょっとだけ待ってて」

善子「……っ、うん……」

トルコ「花丸……ちゃぁ……!」

花丸「絶対に護るから…!」

千歌「ちょっと待ってよぉ!何で!?何で動けるの花丸ちゃん!!??」

花丸「…………」

千歌「ガチレズの梨子ちゃんに続いてぇ……っぐぅ!!なんっで花丸ちゃんまでぇぇ!!」

花丸「勇者さんがマルに力を貸してくれたんだよ」

千歌「えっ?えっえっ!?勇者!?」

花丸「マルの大好きな本の主人公ずら。そのお姫様の2人が、マルに一歩踏み出す勇気をくれたんだよ」

千歌「…………はぁ!?そ、そんなので!?そんな事で神の力に逆らったって事!?有り得ないから!そんな気持ちとか気合いでどうこうなるものじゃないんだけどぉ!?」

花丸「……うん、そうだね。確かにその辺はマルの気持ちだよ。でもね?千歌ちゃんの力に勝てる最後の手がまだあったんだよ」

8人「!!!」

千歌「え?ま、まさか……そんなわけ……」

花丸「本当だよ。現にマルが動けてるのがその証拠」

千歌「……う、動けてるのはアレでしょ!?花丸ちゃんもレズだったんでしょ!?だからガチレズ梨子ちゃんみたいに私に逆らって……!」

花丸「うぅん、そうじゃなくてもっと、もっと大きな力があったんだよ」

千歌「……はぁ?はぁぁぁあ???か、神の力より強い力ってぇ?魔王とか閻魔様とか!?」

花丸「『井の中の蛙、大海を知らず』」

千歌「…………え、なんて?」

花丸「今の千歌ちゃんにピッタリの諺ずら」

千歌「どういう意味なの!?馬鹿な千歌にも分かるように説明して貰える!?」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:08:23.99 ID:2B8IaL7oO
花丸「千歌ちゃんはちっちゃい世界しか見てないんだよ。この世界、二次創作の世界はとてもとてもちっちゃい世界なの」

千歌「そんなの分かってるよ!!」

花丸「うぅん、分かってない。そんなちっちゃな世界で千歌ちゃんは神様になって天狗になってるけど、実はそんな大した事じゃないんだよ」

千歌「なっ…何が言いたいのさ!」

花丸「マル達から見るとすると、この世界は昆虫の世界。その世界で千歌ちゃんは女王蟻だったとするよ」

千歌「あ……あり……?」

花丸「蟻から見たら女王蟻は一番偉くて強い。けどそんな女王蟻も、人間にしてみればただの虫。踏み潰すだけで命を奪える。千歌ちゃんはそれみたいに、巨大な力にまだ気付いてないんだよ」

千歌「……っと…………ん?……は?え?待って待って、どういう事?」

曜「うっそ…」

果南「文学少女と普通怪獣じゃ理解の範疇が違いすぎる……」

花丸「要するに、その巨大な力の存在を知ったお陰でマルは今動けてるんだよ」

千歌「だ、だから何なのさ!その巨大な力って!悪魔でも呼ぼうっての!?」

花丸「悪魔なんて可愛いものじゃないよ」

千歌「っ!?」

ダイヤ「花丸さんは一体……何を…?」

トルコ「花丸ちゃん……」

善子「ずら丸……信じてるわよ……っ!」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:09:05.41 ID:2B8IaL7oO
千歌「……ぐぐ、っくぅ!この私よりもぉ!強い力を持つ者なんてあるわけがない!!何!?そういう誤魔化しの台詞もどっかの本からの知恵!?それとも抜粋でもしたの!?」

花丸「……千歌ちゃん。謝るなら今のうちずら」

千歌「は……ハッ!!馬鹿馬鹿しい!謝る!?そんな事するわけ───」

花丸「ハッタリじゃ、ないんだよ?」ギロッ

千歌「ぐっ!?」ビクッ

果南「圧した…!?あの花丸が……!?」

鞠莉「何の存在に気づいたというの…?」

千歌「う……認めないっ!認めないから!神の力は最強!全知全能なんだから!」

花丸「最後の警告だよ、千歌ちゃん」 

千歌「うっ!?な、なに…さ……そんな脅し…っ、こわ、怖くなんて……」

花丸「…………」

千歌「……ぐぅぅ!そんなに言うんならっ!!その巨大な力とやらを私にも教えてよっ!!」

花丸「…………分かった」

7人「…………」

千歌「はぁ……はぁ……」

花丸「神の力を持つ千歌ちゃんよりも強いもの。それは─────」

千歌「それは……?」

7人「…………っ」



花丸「著作権ずらっ!」ドン!



125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:10:01.14 ID:2B8IaL7oO


善子「……」

トルコ「……」

ダイヤ「……」

果南「……」

鞠莉「……」

曜「……」

梨子「……」

千歌「…………ちょ」




千歌「著作権んんんんんん!?!?」



花丸「そう、著作権だよ」


ダイヤ「なんと………」

善子「は?」

梨子「著作権……って、あの著作権…?」

千歌「な、何それっ!?著作権!?強そうな名前!!」

果南「え」

鞠莉「oh…」

花丸「あれ?知らないの?」

千歌「えっ!?い、いや、聞いたことはあるよ?ただ意味までは……」

花丸「じゃあ分かりやすく説明するずら。
著作権っていうのは、明確な形を持たない無体財産権という事。 主な無体財産権となるのは、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムだったり色々と。また、特性が類似する特許権や商標権も含めて、知的財産権と呼称する場合もあるんだよ」

千歌「…………??!???!!!??!?」

梨子「千歌ちゃんすっごい顔してる」

曜「頭がパンクしてんだろうね…」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:11:25.62 ID:2B8IaL7oO
花丸「次に著作権は────」

千歌「待ってください花丸さん!」

花丸「ずら?」

千歌「もっと分かりやすく説明してはくれないでしょうか」

花丸「うーん、今のでも結構簡潔なんだけどなぁ…」

善子「流石ウィキ丸、頭が固いわね」

トルコ「何、ウィキ丸って」

花丸「じゃあ、千歌ちゃん」

千歌「はい」

花丸「千歌ちゃんが頑張って自分で作ったみかんがあるとします」

千歌「うん」

花丸「そのとても美味しいみかんを曜さんが真似てそっくりの物を作り、販売しました」

曜「え」

千歌「……うん」

花丸「千歌ちゃんには了承を得てないのに、曜さんは勝手に売ってお金儲けをしています。千歌ちゃんはそんな時どう思う?」

曜「ちょっ!?例文に悪意ありすぎじゃね!?」

千歌「何か腹立つ!一緒にお金儲けしたかったのに!」

曜「そこっ!?」

梨子「いやいや違うでしょ千歌ちゃん…」

花丸「ね?元々は千歌ちゃんの作ったみかんなのに、それに似たみかんを無断で売ってお金を稼いじゃう…これを著作権侵害と言って違法になるんだよ」

千歌「曜ちゃんそんなやましい事してたの!?」

曜「してねぇ〜!だから例文!分かる!?捏造!!」

花丸「そしてこの例文を二次創作と照らし合わせてみると?」

千歌「んと……私達って違法!?」

花丸「そう」

梨子「なっ!?」

トルコ「えっ!?」

ダイヤ「花丸さん…」

千歌「い、違法……嘘でしょ……?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:14:01.33 ID:2B8IaL7oO
花丸「事実だよ。この世界処か、二次創作品全てが、実は違法なんだよ」

千歌「じゃ、じゃあ私達はずっと違法な世界で暮らしてきた……?」

曜「ま、待ってよ花丸ちゃん!それはおかし───」

果南「曜」

曜「!」

果南「……」フルフル

曜「え…」

ダイヤ「…………」

千歌「……は、はは……笑わせるよ……ほんっとに笑わせるよ花丸ちゃん……」

花丸「……」

千歌「例えさぁ!それが本当だったとして!さっき花丸ちゃん言ったよね?この世界どころか二次創作品全てが違法なんだって!?」

花丸「うん」

千歌「ならなんで他の作品は捕まらないの!?違法なんでしょ!?」

花丸「……そうだね」


ダイヤ(っ…千歌さん、痛いところを突きましたわね。千歌さんの意見はもっとも。が、花丸さんの言っている事もまた事実……)

鞠莉(恐らく……花丸は賭けてるのよね、このラストチャンスに……)



千歌「さぁどうなのっ!?」

花丸「違法だよ、二次創作品は。原作者さんが了承してるなら別だけどね」

千歌「じゃあ無理だよね!?千歌を訴える事なんて出来ないんだよ!?」

花丸「違う、出来るんだよ」

千歌「はぁ!?」

花丸「勘違いしてるよ千歌ちゃん。“出来ない”じゃなくて皆“しなかった”だけなんだよ」

千歌「……じゃあ、つまり……」

花丸「訴えれば法の裁きにより、このSSは終わりを迎える事無く終わってしまう」

千歌「ま、待ってよ……ちょっと意味が…」

花丸「そしてその世界を作った作者である千歌ちゃんが全責任を負わないといけなくなるずら」

千歌「…………はっ!?ぜ、全責任んん!?」

花丸「そう、千歌ちゃんが一生償っても払えない額を要求される事になるずら」

千歌「あわ……あわわわわわ!!」ガクガク

曜「千歌ちゃんが混乱してる……」

善子「何……何の話なの……?」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:16:38.17 ID:2B8IaL7oO


ダイヤ(花丸さんの仰っている事は確かに事実。しかし、この議論の最も問題される点は起訴…!)

ダイヤ(警察が動いてくれる可能性は無に等しい……。違法なのに、それは何故か?)

鞠莉(二次創作っていうのはね、限り無く黒に近いグレーなの。原則としてなら処罰される対象なんだけど……)

梨子(今のご時世、世間は二次創作を『ファン活動の一環』として黙認されてきている。花丸ちゃんはそんな諸刃の剣を振りかざして戦ってるんだ…!)

ダイヤ(普通に考えれば、インターネットに無数に蔓延っている二次創作品を見ればそんな事出来ないとお思いでしょう。普通なら……)

鞠莉(でも、その相手は……!!)

梨子(ろくに著作権の事を知らない千歌ちゃん!)

鞠莉(花丸はそれを分かって、騙せると踏んでこんな事を……天晴れよ、花丸!)



千歌「っ!そうだ!どうやって訴えるのさ!!もしかしてこの世界の警察にでも言うつもり!?だとしたら残念!その警察の人も私の力でいくらでも───」

花丸「簡単だよ。今見てくれている読者の皆さんにしてもらうずら」

千歌「…………はぁぁぁああ!?!?えっ!?今!?これ見てる人!?」

花丸「そう、出来るよね?マルがお願いしたら」

千歌「いや、流石に警察にこんなSS届けても……というか、読者がそこまでしてくれるはず……」

花丸「読者さんは私達のファンなんだよ?そんな私達のお願いなら、聞いてくれるんじゃないかな?」

善子「花丸が強い…」

トルコ「強引だけどね」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:19:04.53 ID:2B8IaL7oO
千歌「うぅ……でもっ……!」

花丸「出来るか出来ないかは、実際にやってみればいいずら」

千歌「えっ!?」

花丸「まぁ、その結果は千歌ちゃんが冷たい監獄に入ってるかどうかで分かるんだけどね」クスッ

千歌「あ、ああああああっ!あああああああああ!!」

梨子「凄い、流石花丸ちゃん…」

鞠莉「千歌っちを騙せてる…あんな巧みな話術は……花丸にしかできない芸当ね……」

ダイヤ「敵にすれば脅威ですが、味方にすると何と心強いか…!」

果南「ねぇ、さっきから何か3人だけ盛り上がってない?私の気のせい?」

千歌「うぅっ!刑務所は嫌……罰金嫌……三渡姉と志満姉に怒られる……」ガクガク

花丸「それが嫌ならマルの条件を呑むずら」

千歌「じょ、条件…!?」

花丸「千歌ちゃんの神の力を、マルに渡すずら」

千歌「…………わ、渡す……?」

鞠莉「自分を指す時のやつ?」

ダイヤ「それは私」

善子「食器とか洗うやつ?」

トルコ「それはたわし」

果南「手上げると停まってくれる」

ダイヤ「それはタクシー」

曜「プロポーズするなら?」

トルコ「ゼクシィ」

梨子「皆SSに貢献してるなぁ」

花丸「ちょっと黙っててくれる!?」

7人「はい!」ビクッ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:22:06.68 ID:2B8IaL7oO
花丸「……で、どうするの?」

千歌「いや……神の力を手放す……?いやぁ……」

花丸「なら、警察の人のお世話になるの?」

千歌「うぇぇっ!?それだけは!!」

花丸「じゃあ今やらなきゃいけない事、千歌ちゃんなら分かるよね?」

千歌「……っ、う……でも………この力は……」

花丸「法に裁かれるかマル達に裁かれるか────」

千歌「うわぁぁぁぁぁぁぁああっっ!?!?わか、分かりましたぁ!分かりましたからそういう事言わないでぇぇぇ!!!」

花丸「物分かりがいい人は大好きだよ」ニコッ

トルコ「す……凄い……」

梨子「あの千歌ちゃんを圧倒した……!?」

果南「神にも勝る……著作権……」

ダイヤ「私達の立場を逆手に取った最強の一手…っ!」

鞠莉「花丸が本物のGODだったのね…」

千歌「うぅ……」

花丸「さ、千歌ちゃん」

千歌「…………わ、分かったよ」

7人「……」

千歌「私の神の力を……花丸ちゃんに……」キラン!

花丸「…………っ!?な、なんかきたずら!?」ゾクゾク

トルコ「花丸ちゃん!大丈夫!?」

花丸「うん、大丈夫……凄い体が日向ぼっこしてるみたいにポカポカするずら……!」

千歌「あぁっ!神の力がぁ……消えちゃった……」ガクッ

曜「やった!これで本当にハッピーエンド!」

梨子「これで助かるわよ!やったね花丸ちゃん!」

花丸「うん!」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:26:46.08 ID:2B8IaL7oO
善子「でも、その力を受け継いでどうするのよ?」

花丸「勿論、全て元に戻すんだよ」

果南「全て?」

花丸「まずは全員の伏せを解除!」キラン!

善子「でかしたわずら丸!」

果南「おっ!体が軽くなった!」

花丸「次にダイヤさんと鞠莉さんの体を治すずら」キラン!

ダイヤ「っ!!」キラキラ

鞠莉「あぁ……傷が癒えていく……」キラキラ

ダイヤ「助かりましたわ花丸さん…!」

花丸「はぁ…良かったずら……2人とも無事で…!」

鞠莉「Thank You!ダイまりっ!完全復活!」

トルコ「やったぁ!良かったよお姉ちゃん!」

ダイヤ「ルビィ、心配をかけてごめんなさいね。あぁ…っ!やっとあなたを抱き締めれますわ!」ギュッ

トルコ「お姉ちゃぁぁあん!!」ギュッ

花丸「次にルビィちゃんの名前を元に戻すよ!」

曜「あれ、トルコちゃんの前の名前って何だっけ…」

梨子「さっきダイヤさんが言ってたでしょ、ルビィちゃんよ」

果南「……そんな名前だった?」

トルコ「…………」

ダイヤ「ルビィ、そんな目で3人を睨まないで。私と花丸さんは覚えてますから」

花丸「トルコちゃんの名前をルビィちゃんに!」キラン!

ルビィ「ぅゆ………あぁ!戻った!」

曜「あー!ルビィちゃんだぁ!」

果南「ほんとだ!」

梨子「おかえり!」

ルビィ「…………」

ダイヤ「ルビィ、その目をやめて」

善子「おかえりなさいルビィ!」

ルビィ「善子ちゃん!ただいま!」

花丸「うわぁ〜んルビィちゃ〜ん!」ガバッ!

ルビィ「うわぁっ!花丸ちゃん!?」

花丸「良かったよぉ〜!善子ちゃんもルビィちゃんも無事でぇ!マル……2人を護れなかったらどうしようって不安でぇ……っ!」

ルビィ「花丸ちゃん……ありがとね、護って貰ったよ、ちゃーんと!」

善子「流石は私とルビィの勇者ね!」

花丸「うぅ〜!善子ちゃ〜ん!」

善子「ヨハネよ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:28:59.90 ID:2B8IaL7oO
ルビィ「みんな無事で良かったよね!」

モミモミ

善子「…………あの」

ルビィ「へ?」

善子「な、なんで胸揉んで……」

ルビィ「…………へぇ!?なんでぇ!?」

ダイヤ「ルビィ!破廉恥ですわよっ!」

ルビィ「ルビィ知らないよぉ!」

曜「善子ちゃん!まだ千歌ちゃんの命令が残ってるんだよ!」

善子「ヨハネね!そういう事!ずら丸!」

花丸「うん!ルビィちゃん!善子ちゃんを襲うの止め!」キラン!

ルビィ「……あ、手止まった」
 
善子「もうセクハラはやめなさいよ?」

ルビィ「だからルビィのせいじゃないよぉ!」

花丸「あと元に戻すのは……果南さん!」

果南「あぁ、そういやまだ残ってたままだったね」

鞠莉「ちゃっかりそのヤベェ力自分のものにしてない?」

果南「してないよっ!色々ゴタゴタしてたから忘れてただけだよ!」

鞠莉「ほんとぉ?体に馴染んでたんじゃない?」

果南「ないない!」

花丸「果南さんの力を元に!」キラン!

果南「はぁ……やっと心置き無く物に触れる…」

花丸「えーっと、あと戻してないのは……」

曜「わ、私!私!」

花丸「え?」

曜「ほら……ほら……///」

梨子「……ッ!/////」

花丸「あ!あぁ〜忘れてた!ち●こずら!」

善子「だーかーらー!言葉を慎みなさいよあんたは!」

ルビィ「あっあっあっあっ」

ダイヤ「ルビィ!?落ち着くの!花丸さんはちんすこうと言ったの!!いい!?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:29:40.18 ID:2B8IaL7oO
花丸「ごめんなさい。それじゃ、曜さんの男性器を切除!」キラン!

善子「切除っ!?」

果南「今読者の何人かが悲鳴を上げただろうね」

曜「…………お?おぉ!?なっ……無くなったぁ!!」

鞠莉「やったわね!」

ダイヤ「おめでとうございます!」

曜「ほらほら!無くなったよ!」ピラピラッ

梨子「曜ちゃんはしたないっ!スカート捲るのやめなさい!」

果南「やめなさい曜、女の子でしょ」

曜「えへへ」

花丸「あとは……誰だっけ」

善子「これで全員元通りじゃない?」

花丸「ん〜……善子ちゃん!」

善子「え?」

花丸「えっと………解除!」キラン!

善子「なにがっ!?」

花丸「へ?」

善子「いや、私何もされてないし!」

花丸「そうだったっけ?」

果南「よし!これで本当に元通りだね!」

梨子「やっと心から安心できる……」

花丸「本当に良かったぁ!一件落着ずら!」

果南「だね!」

梨子「それもこれも、全部勇者さんである花丸ちゃんのお陰ね!」

花丸「えっ?マルが……?」

曜「そうだよ!花丸ちゃんが居なかったら詰んでたんだもん!」

花丸「マルが本当に勇者に……?」

善子「だから言ってるじゃないのよ、今更何驚いてんのよ」

花丸「あ、いや……勇者っていうのはマルの好きな本に当て嵌めただけというか……」

ダイヤ「でも、私達を救って下さったのですから、花丸さんは私達からしたら勇者ですわよ!」

鞠莉「凄いじゃない花丸!神の力に頼らなくても自分のなりたい自分になれたんだから!」

梨子「そうよ!お姫様を助ける国木田勇者様!」

花丸「マルが勇者……ずらぁ〜!」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:30:19.03 ID:2B8IaL7oO
曜「これにてめでたしめでたし!だねっ!」

千歌「いやーホントに良かった!良かった!近未来ハッピーエンドだね!」

曜「は?」

梨子「は?」

果南「は?」

ダイヤ「あ?」

鞠莉「お?」

善子「え?」

ルビィ「ん?」

花丸「……」

千歌「……はは、はははは……」

ダイヤ「ハッピーエンド……まぁ確かにそうですわね。過程はさておき、結果だけを見ればそうですわ」

梨子「結果だけを見ればね」

鞠莉「でもぉ、今回どーしてこーんな事になっちゃったんだっけー?」

善子「誰が悪いんだろー」

果南「おや?1人神様だった子がいるようだ」

千歌「……あの、皆さん?」

曜「おやおや?私には神様を名乗った悪魔にしか見えないんですけど」

ダイヤ「奇遇ですわね、私もです」

ルビィ「悪魔……」

千歌「ははは、嫌だなぁそんな人どこにいるのー?」

鞠莉「回りくどいのはやめにしようか?」

梨子「そうね、ズバッと言っちゃいましょうか」

果南「今回、全ての元凶となった人物」

千歌「ダ、ダレノコトダロー」

善子「千歌さん?」ギロッ

千歌「っ!?」ビクッ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:31:45.33 ID:2B8IaL7oO
曜「元凶だね」

梨子「そうね、異論無し」

果南「千歌にはキツめのお仕置きをする必要があるよね」

千歌「ははは……」

ルビィ「エンディングも近いし、賛成です」

曜「最後にドドンといい感じの山場をね」

梨子「作者さんにもちゃーんと見せ場を作ってあげないと、ね?」

千歌「……は、はは……」

ダイヤ「千歌さん、最後に何か言い残しておく事は?」

千歌「み、顔怖いよ〜?」

8人「

千歌「……ちょっともう皆青ジャン踊ろう!」

曜「誰が踊るか!」

果南「綺麗に締めようとしたね」

鞠莉「ん見〜た〜こと〜なぁい夢の〜軌道〜♪」

ダイヤ「鞠莉さん、踊らなくていいですから」

鞠莉「え?エンディング撮るんじゃないの?」

善子「お仕置き楽しみねー」

梨子「何がいいかしら」

果南「今まで私達にやってきた事全部とか?」

千歌「」

曜「まーたえっちな事するの?」

ダイヤ「それも一興かもしれませんわね。何せこのSSに合っていますからね」

鞠莉「千歌っちはどんなジャンルがお好みかしら?純愛?強姦?それよりももっと────」

千歌「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?うそ、嘘だよねっ!?みんな!?」

ダイヤ「あら、私達に散々酷い事をしておいて、自分はお咎め無しだなんて虫が良すぎるのでは?」

千歌「いや!ほんとごめんなさい!私!何でも出来る力があるって思ったら舞い上がっちゃって!気付いたら周りが見えなくなっちゃってて!」

花丸「……」

千歌「ほんと……すっごく酷いことしちゃった……泣いたって許されないのも知ってます!許して貰おうだなんて思ってません!でも、謝らせて下さいっ!ごめんなさいッ!!」ガバッ!

曜「……っ」

果南「千歌……」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:33:34.66 ID:2B8IaL7oO
善子「な、何よ!散々私達を玩具扱いして!その癖立場が逆転したら今度は命乞い!?勝手よ勝手!」

千歌「ごめんなさい……ごめんなさい……!」

善子「………〜〜ッッ!あーもうっ!」

ルビィ「ルビィは許したい……けど……」

鞠莉「どうかしらね、千歌っちの行った事、普通に犯罪級だからね」

ダイヤ「ここで貴方を許してしまえば、私達は穢れた人間になります。そんな穢れたスクールアイドルをファンの方々は見て、何を思います?」

千歌「…………」

善子「とにかくっ!まずはその……え、えっちな事して貰おうじゃない!」

ルビィ「え!?善子ちゃん!?」

善子「不公平よ!千歌さんだけ何も痛い目に遭わないなんて!読者を喜ばせるんでしょ!?だったらいいじゃない!」

ルビィ「でも……っ!」

善子「さぁ!千歌さん!その制服脱ぎなさいよ!」

千歌「うぅ……ひぐっ…ぅ、はい……」

善子「ッッ……!!くそ……ッ!!」

ルビィ「善子ちゃん!千歌ちゃんもやめて!」

ダイヤ「…………っ」

鞠莉「…………」

果南「…………」

千歌「ごめんなさい……みんな…ごめんなさ───」


バッ!


ルビィ「!!」

千歌「!!」

善子「…………あんた、何して……」

花丸「…………」

ダイヤ「花丸さん……」

花丸「もうやめて……マルはこんな事して欲しくて千歌ちゃんと戦ったんじゃないんだよ……」

善子「……分かってるわよ、分かってるわよそんな事!じゃあ千歌さんのやった事笑い話にして水に流せって言うの!?」

千歌「…………」

花丸「確かに、簡単に許せる問題じゃないよ」

善子「ならそこを退きなさいよ!私が千歌さんにえっちな事やるから!」

花丸「今ここでッ!マルが善子ちゃんを通しちゃったら!もう戻れなくなるんだよ!」

善子「戻れないのは今更でしょ!?」

花丸「違うッ!まだ戻れるの!まだ、綺麗なマル達に!だって……まだ皆笑えてるんだよ…?」

善子「っ……ずら丸……」

花丸「お願い善子ちゃん、マルに免じて千歌ちゃんを許してあげて。皆もお願い!うぅん、お願いしますっ!」ガバッ!

千歌「花丸ちゃん……」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:35:44.25 ID:2B8IaL7oO
花丸「…………」

善子「……何度も言ってるでしょ」

ルビィ「善子ちゃん…」

善子「ヨハネよ」

ルビィ「……え」

善子「はぁ……ったく、救って貰ってる身なんだからあんたに頭上がるわけないでしょ?」

花丸「っ! 善子ちゃあん!」パァァ

善子「だからヨハネ!」

ダイヤ「……まぁ、確かにその通りですわね」 

鞠莉「私達の心情はともかくとして、優先すべきなのは花丸の気持ちよね」

果南「勇者様には誰も勝てないね」

花丸「みんな……ありがとうございます!」

ルビィ「ほんとカッコいい!花丸ちゃん大好き!」

梨子「大人だなぁ……私達より年下なのにね……」

曜「それに引き換え、私達ときたら報復の事ばかり……」

梨子「情けないね……」

善子「勇者花丸、……あー、作者兼勇者の花丸、エンディングはあんたに任せるわよ」

花丸「え、エンディング……?」

鞠莉「重要よね〜?グダっちゃったら承知しないわよ作者さん?」

花丸「えぇ〜?荷が重いずら〜!」

千歌「花丸ちゃん」

花丸「ずらっ?」

千歌「ホントに……うぐっ、あり、がとございます……っ、何とお礼を……んっ、言ったらいいのか……っ」

花丸「大丈夫だよ、千歌ちゃんはこのSSを面白くしてくれようと頑張ってくれたんだから」

千歌「うぅ……でもぉ……!」

花丸「みんな、知ってるよ。千歌ちゃんが人一倍悩んで悩んで、どうしたらいいのかって。1人で重圧に耐えてたんだよね。ごめんね気付かなくて」

千歌「〜〜〜ッッ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!花丸ぢゃぁぁぁぁぁぁああん!!」

花丸「よしよし」なでなで


果南(女神か)

鞠莉(花丸が道徳の教科書に載る日もそう遠くないわね)

ダイヤ(あれが聖人ですか)

ルビィ(結婚しよ)

善子(あれ、ずら丸ってマジの勇者なのでは?)

梨子(眩しくて見えないわ)

曜(ムラムラしてきた)

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:37:21.16 ID:2B8IaL7oO
花丸「落ち着いた?」

千歌「うん…」

花丸「じゃあいよいよエンディングだね」

ダイヤ「何か決めているんですの?」

花丸「んー、特には……」

曜「何でもいいんじゃない?ほら、全員で終わり〜!って叫んでさ」

果南「B級映画感が凄いねそれ」

花丸「あ、1ついい?」

梨子「何かあるの?」

花丸「そうじゃないんだけど、千歌ちゃん」

千歌「え?」

花丸「お仕置きするの忘れてた」

8人「…………」

千歌「…………うん?」

善子「あれ、時間巻き戻った?」

ルビィ「さぁ」

果南「あれ、女神が見えなくなってきた」

鞠莉「やべー奴もう1人いたわね」

千歌「あの、もう終わったんじゃ……?」

花丸「あれはメンバー内でのお仕置きという意味ずら。今からやるのはマル個人のお仕置きずら」

千歌「」

善子「あー台無しね」

曜「感動路線かと思ったら違ったでござる」

花丸「えーっと何がいいかなぁ」

千歌「花丸さん!?個人のと言うのは!?」

花丸「ん?ルビィちゃんに酷い事したからちょっとだけカチンと来ただけだよ?」ニコッ

千歌「ひぇっ」

ダイヤ「南無阿弥陀仏」

梨子「さようなら千歌ちゃん」

千歌「みんな助けてぇ!花丸ちゃんが悪魔にぃ!」

善子「あの神の力を持つとみんな悪魔になるのね。私も欲しい」

ルビィ「ルビィはいいや」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:38:01.76 ID:2B8IaL7oO
花丸「んー……」

千歌「」ガクガク

花丸「やっぱりルビィちゃんの苦しみを味わう為に同じ事してあげるずら」

千歌「え、同じ事ってμ'sの真姫さんみたいになれって事ですか!?やった!」

花丸「そっちじゃなくて、名前変えるの」

千歌「」

曜「おぉー黒い黒い」

善子「くっろ」

ルビィ「黒丸ちゃんかな」

鞠莉「錠剤みたいなネームね」

花丸「今の千歌ちゃんには贅沢な名前ずら。今から千歌ちゃんの名前は“千”ずら」キラン!

千「えぇー!?!?」

善子「湯婆婆かあんたか」

果南「んふっ」

曜「笑っちゃ駄目…笑っちゃ駄目……」

千「うぇっ!?千!?え、待って待って!これ漢字だと『千』だけど読み『ち』なの!?」

花丸「『ち』ずら」

千「いやいやいや!!本家『せん』じゃん!何で私『ち』なの!?」

花丸「いやぁ、差別化させようかなって」

千「えー嫌なんだけど!これから呼ばれる度に「ち!ち!」って言われなきゃならないんだよ!?」

鞠莉「ち!分かる!?ち!!」

果南「ブフフッ!鞠莉やめて……っ!」

曜「本家からの応用やめて……っ!」

千「そこ笑わないでよ!笑い事じゃないから!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:38:38.80 ID:2B8IaL7oO
花丸「やっぱりそういう所も著作権が…ね?」

千「ぐわぁぁぁ〜っ!著作権ふざけんなぁぁ!!」

梨子「良かったじゃない千ちゃん……ぷぷっ」

ダイヤ「いいお灸になりましたね、千さん」

千「もう神様なんて懲り懲りだぁ〜!」

鞠莉「圧倒的こち亀感」





─────────────



───────



──




141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:39:07.89 ID:2B8IaL7oO




果南「よいしょっ!」

鞠莉「あーやっぱり駄目、脚が折れてるわ」

果南「やっぱりかぁ、思い出のあるホワイトボードだったのになぁ…」

鞠莉「……脚くらいなら治せるかも。明日施設の人に訪ねてみるわ」

果南「うん、お願い。やっぱりこのホワイトボードじゃなきゃね」

鞠莉「にしても、凄い有り様ね、部室」

果南「あはは……ごめん……」

鞠莉「だから気にしてないってば。これも全部、私達のストーリーの証なんだから」

果南「鞠莉……」

鞠莉「さ、早く片付けちゃおう」

果南「今私良い事言ったって顔したね?」

鞠莉「ッ!?/////そういうのいちいち口にしなくていいから!」

果南「はいはいごめんごめん。じゃ、やろうか」


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:39:39.00 ID:2B8IaL7oO



曜「ねー梨子ちゃーん」

梨子「んー?なにー?」

曜「花丸ちゃんの神の力使えば部室も体育館も中庭も、ここら辺全部元通りになるのに何でやらないのー?」

梨子「だから、これは私達Aqoursの不祥事であり、不始末なんだから、自分達の手でやらなきゃダメでしょ?」

曜「そうだけどさー、梨子ちゃん体育館の瓦礫の山見た?」

梨子「……」

曜「何で黙るの!?」

梨子「そんな物あったかしらー」

曜「現実逃避しないでっ!」

梨子「さぁー曜ちゃん私達は落ちた硝子の破片片付けるわよー」

曜「あ、ダメだこれ」



143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:40:18.59 ID:2B8IaL7oO



ルビィ「んしょっ!うんしょっ!」ゴシゴシ

ダイヤ「ルビィ、もう少し腰を入れて拭かないと汚れ落ちませんわよ?」ゴシゴシ

ルビィ「ふぇぇ……疲れたよぉ……」

ダイヤ「全く、だらしのない声を上げるんじゃありません。千歌さんをご覧なさい」

千歌「ふぅー!綺麗になった!」

ダイヤ「流石旅館の娘ですわね。掃除は手慣れていますね」

千歌「えっへん!」

ルビィ「凄い…千歌ちゃんの拭いた所ぴっかぴかだ…」

千歌「フフフ…長年培ってきた掃除の腕前、舐めてもらっちゃあ困るよ!」フンス

ダイヤ「元はと言えば千歌さんのせいで掃除する羽目になったのですから、もう少し責任を感じてもらいたいですわ」

千歌「責任はほらー!お掃除してぴっかぴかにしてるじゃないですかー!ね?」

ダイヤ「………名前、千のままにしとくべきでしたわね……」



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:41:43.93 ID:2B8IaL7oO



善子「ずら丸〜」

花丸「…………」

善子「ずら丸〜?」

花丸「……ん、呼んだ?」

善子「呼んだ?じゃないわよ、何してるのよボーっとして」

花丸「あぁ……夕陽、綺麗だなぁって……」

善子「……そうね、かなり沈んできたわね」

花丸「だね」

善子「はぁ……門限余裕で越えちゃうからママに怒られる……」

花丸「ふふっ、今日はみーんなで怒られるずらっ!」

善子「なんで嬉しそうなのよぉ…」

花丸「分からないずら!」

善子「はぁ…まぁいいや、ずら丸、カラーボックス見てない?」

花丸「カラーボックス?」

善子「果南さんのとこには見当たらないらしいから、多分外まで吹き飛ばされたんだと思うけど」

花丸「カラーボックスだね、分かった。探してみるずら」

善子「頼むわよ。と言うか、あんたは何探してるの?」

花丸「あぁ、散らばった本を集めてるの」

善子「本って……この瓦礫まみれの中じゃかなり骨がいるわよ?」

花丸「うん、でも…見つけなきゃ。だってあの本が、マルに勇気をくれた本だから……」

善子「……それって、あんたが一番好きな本?」

花丸「うん…っ!」

善子「……分かったわ。私も探してみるわ。ルビィにも伝えておくから」

花丸「善子ちゃん……ありがとう!」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:43:16.28 ID:2B8IaL7oO




花丸「んー…………こっちには無いずら……」

花丸「はぁ…疲れた……」


ヒュォォォォォオオ!!


花丸「うわっ!?凄い風……」

花丸「…………」スッ

花丸「綺麗な空……」


花丸(ねぇ、あなた達の世界は、今どんな色の空をしていますか?)

花丸(マル達の世界の空は、とっても綺麗です)

花丸(この広い空の向こう側に、色んなマル達がいるんだね。まだびっくりだよ……)

花丸(……頑張ってね、みんな。絶対に笑えるから……9人いれば、怖いものなんて無くなっちゃうから)

花丸(だから頑張れ、他の世界のAqoursさん……)


花丸「……なーんて、言ってみたり」クスッ


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:45:13.24 ID:2B8IaL7oO




ルビィ「花丸ちゃーん!こっちに探してた本あったよー!」

善子「これでしょー?ずら丸〜?」




花丸(読者の皆さんにお願いがあります。
ラブライブ!の世界には、色んなマル達がいます。

その子達の事を、ずっと覚えていてとは言いません。

ただ、時々でいいから思い出して欲しいずら)




花丸(それが、マル達の生きた証であり、これからもその世界で生きている証だから)




147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:48:09.15 ID:2B8IaL7oO




花丸(ありがとう、神様。マル達に物語をくれて……)


花丸(みんな、今もこれからも、この世界で生きていきます)


花丸(どうか、見守っていて下さい)





花丸「────さようなら」キラン!


花丸「…………ふぅ」





善子「ずら丸〜?」

ルビィ「花丸ちゃ〜ん?」

花丸「見つかったの!?今行くずら〜!」








終わり


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/30(金) 19:53:05.40 ID:2B8IaL7oO



これにておしまいです
千歌ちゃんが凄い嫌われ役なってますが、決して嫌いというわけじゃありません
むしろ千歌推しです
不快に感じられた方ごめんなさい

読んでくださりありがとうございました
通報はしないで下さい(土下座
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 21:27:39.65 ID:DxsxOlBi0
うん、死んでいいよ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 01:11:53.23 ID:8Xm68aqSO
ち、手強いな、ち
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 04:11:24.83 ID:FIz38jmVo
言い訳はいいから[ピーーー]よアンチ
最低の気分だわ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 00:49:15.97 ID:ZtRV9M4SO
ちと千歌の神降し
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/04(火) 20:46:54.45 ID:ABStW2rQO
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/05(水) 02:57:25.67 ID:8dBB1W1JO
たぶん話自体は悪くないのに、変にリアルを絡めてくるから世界観グッチャグチャになってて、結果スッゴいモヤモヤするんだと思う
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 04:17:47.08 ID:6j35Kyj30
千歌ちゃん完全にゲンムのヤベーやつだろ
169.78 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)