シンゲキロンパ CHAPTER 04

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496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 14:22:28.82 ID:c15+LJDk0
― 訓練所 ―




アルミン(追加で調査するというジャンを残して、僕とミカサは書庫を出た)




アルミン「………………」

ミカサ「………………」




アルミン(さっきからずっとこの調子だ)

アルミン(重苦しい沈黙を抱えて、僕とミカサは歩を進ませる)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 14:23:06.73 ID:c15+LJDk0
アルミン(書庫の一番奥の部屋で見つかった3冊の冊子…)

アルミン(最後の冊子に載っていたとある人物の顔…)

アルミン(僕はそれらを見て、ミカサとジャンに“ある仮説”を話した)




ジャン『なっ…!?』

ミカサ『そんなことって…!!』




アルミン(2人が驚くのも無理はない)

アルミン(何しろ、その仮説を話した僕でさえ
     頭の整理が追い付いていないのだから…)
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 14:23:46.63 ID:c15+LJDk0
ミカサ「…ねえ、アルミン」

アルミン「うん?」

ミカサ「さっきの話だけど… やっぱり私は信じられない」




アルミン(ミカサが沈痛な面持ちで僕を見る)

アルミン(ミカサにとって、僕の仮説を支持することは
     とても都合の悪いことだった)
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 14:25:18.66 ID:c15+LJDk0
アルミン「何回も言うけど、さっきの話は単なる仮説だよ。
     僕だって確証があるわけじゃない」

ミカサ「…そうだけど、モノクマはこう言ってた」




モノクマ『また、繰り返しになりますが…』

モノクマ『施設内に存在する手がかりには【嘘偽りは一切ございません】』




ミカサ「つまり、あの冊子に載っていたことは事実ということになる」

ミカサ「それに…」

ミカサ「アルミンの話には説得力があった。だから…」
500 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/07(水) 14:26:58.34 ID:c15+LJDk0
今日はここまで
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 15:20:25.62 ID:UOgLeRKX0
アルミン「そもそも、あれらの冊子から読み取れたのは
     顔と一部の人の名前だけなんだ」

アルミン「3冊のうち2冊は書いてある言葉がわからないから、
     何の名簿なのかははっきりしてない」

ミカサ「そうだけど…」




アルミン(僕の仮説を信じられないと言いつつ、
     説得力があるとも言っている…)

アルミン(どうやら、彼女の中の混乱は相当なもののようだ)
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 15:40:36.92 ID:UOgLeRKX0
ミカサ「もし、アルミンの仮説が正しいなら…」

ミカサ「“12人の生きた人間”というのは…」

アルミン「まだそうだと決まったわけじゃないよ」

ミカサ「………………」




アルミン(そうだ… まだそうだと決まったわけじゃない)

アルミン(わからない謎はまだあるんだ。それを解く手がかりを見つけなければ…)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 15:50:42.99 ID:UOgLeRKX0
アルミン(僕は手にしていた本のとあるページを見た)

アルミン(書庫から持ち出した、“例の2冊”のうちの1冊…)




アルミン⦅物思いに耽っていた僕は、視界の端に何かをとらえた⦆

アルミン⦅ジャンが崩した無数の本の中に、ページが開いた本が2つある⦆




アルミン(2冊のうちの1冊が“あの人物”の顔が載っていた冊子…)

アルミン(そして、もう片方の本がこれだ)
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 15:58:10.75 ID:UOgLeRKX0
アルミン(この本も知らない言語で書かれているため、書いてある内容はわからない)

アルミン(それでも僕が気になったのは、このページに描かれた絵のせいだった)




アルミン「………………」




アルミン(それは、箱を被せられた猫の絵だった)

アルミン(一見何の変哲もない絵だが、僕はこの絵に見覚えがある)

アルミン(いや、聞き覚えと言った方が正しいのかもしれない…)
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 16:00:20.66 ID:UOgLeRKX0








アニ『結局、私たちは箱の中の猫なのさ』

アニ『猫が生きているのか死んでいるのか…
   それは箱を開けてみなければわからない』

アニ『逆に猫にとっては、箱を出なければ外の世界を知ることはできない』







506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 16:04:24.38 ID:UOgLeRKX0
ヒストリア「アルミン!」




アルミン(唐突に名前を呼ばれて、僕は我に返った)




ミカサ「ヒストリア…?」

ヒストリア「ミカサも! よかった…!」

アルミン「どうかしたの?」

ヒストリア「2人に見てもらいたいものがあるの! すぐに来て!」
507 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/08(木) 16:05:02.63 ID:UOgLeRKX0
今日はここまで
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/08(木) 17:25:12.17 ID:D6Iz6uBa0

パズルが多すぎて全体像もまだみえない
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 10:04:22.00 ID:hHcUzeie0
― 林(深部) ―




ミカサ「ヒストリア、どこまで行くの?」

ヒストリア「もう少しだよ」

アルミン「この先にあるのって… 例の石碑?」

ヒストリア「う、うん… あそこで大変なことが起こってて」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 12:14:50.91 ID:hHcUzeie0
アルミン「大変なこと?」

ヒストリア「あの石碑って、裁判が終わるたびに
      死んだ人の名前が刻まれてたじゃない?」

ヒストリア「それで、今回も変化があったんじゃないかと思って、
      一応確認しに行ったの」

ヒストリア「そうしたら…」

ミカサ「…?」

ヒストリア「…ううん、やっぱり見てもらった方が早いと思う」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 12:27:25.26 ID:hHcUzeie0
アルミン(ヒストリアはそう言うなり、先へ足を進めていく)

アルミン(僕とミカサは顔を見合わせた後、黙ってその後に従った)

アルミン(そして…)




ヒストリア「着いた… ほら、あれだよ」

アルミン「えっ…」
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 12:32:45.06 ID:hHcUzeie0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

            栄誉ある戦士 ここに眠る                

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


            席次5位 エレン・イェーガー


            席次不明 ミーナ・カロライナ


            席次不明 ユミル


            席次9位 サシャ・ブラウス


            席次2位 ライナー・ブラウン


            席次3位 ベルトルト・フーバー


            席次4位 アニ・レオンハート








            7人の贄により、冥界への扉開かれん







513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 12:42:38.41 ID:hHcUzeie0
アルミン(その石碑には、新たに3人の名前が刻まれていた)

アルミン(ライナー、ベルトルト、そしてアニ…)

アルミン(それだけではない…)




ミカサ「何、あれ…」




アルミン(“7人の贄により、冥界への扉開かれん”…)

アルミン(そう記された石碑の下の地面に、ぽっかりと黒い穴があいていたのだ)
514 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/11(日) 12:44:03.79 ID:hHcUzeie0
今日はここまで
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:50:38.43 ID:GFTaEccE0
ミカサ「“冥界への扉”…?」

ヒストリア「うん… 多分、あの穴のことだと思う」




アルミン(僕たちは恐る恐る黒い穴に近付く)

アルミン(その穴は人1人が通れるほどの幅で、深淵に向かって梯子がおりていた)




アルミン「中から冷たい空気が流れてくる… 暗くて底が見えないね」

ミカサ「ヒストリア、下には降りてみた?」

ヒストリア「う、ううん… まだ… ちょっと怖くて…」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:51:28.34 ID:GFTaEccE0
ミカサ「どうする? アルミン」

アルミン「…行くしかないよ。このタイミングで現れたってことは、
     きっとこの中も捜査対象なんだ」

ヒストリア「や、やっぱり、確かめなきゃダメだよね…?」

ミカサ「怖いなら待っていればいい。私とアルミンで行ってくる」

ヒストリア「う、ううん! 私も行く!」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:52:19.58 ID:GFTaEccE0
― 林(穴の底) ―




アルミン(梯子を降り始めてそれほど経たないうちに、僕たちは穴の底に着いた)

アルミン(暗闇に目が慣れてくると、僕たちの視界にある物が捉えられる)




アルミン「これは…」




アルミン(扉だ。真っ暗な空間にぼんやりと両開きの扉が浮かんでいる)

アルミン(漆黒の闇と冷気を身にまとったそれは、
     まさに“冥界への扉”にふさわしい佇まいだった)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:53:35.62 ID:GFTaEccE0
ミカサ「こんなところに扉があったなんて… どこに通じているの?」

ヒストリア「そもそも開くのかな、これ…」

アルミン「開きはすると思うよ。施設内のドアロックは解除したって、
     モノクマが今朝言ってたからね」




モノクマ『なお、このゲームでは公平を期すために
     施設内のドアのロックを全て解除いたしました』



519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:54:27.97 ID:GFTaEccE0
ヒストリア「…やっぱり、中に入るよね?」

ミカサ「当然。引き返す理由がない」

ヒストリア「だよね… あはは…」

アルミン「…確かに怖いけど、覚悟を決めよう」

アルミン「準備はいい? 開けるよ」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:55:39.67 ID:GFTaEccE0
― ??? ―




アルミン(扉の内部は、さっきいた場所よりも真っ暗で何も見えなかった)

アルミン(それだけではない…)




ヒストリア「さ、寒い…!!」

アルミン「これは… 長居できる場所ではなさそうだね…」
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:57:13.99 ID:GFTaEccE0
アルミン(そこはとてつもなく寒い空間だった)

アルミン(暗くてよく見えないが、きっと吐く息は真っ白になっているだろう)




ミカサ「何なの、ここは…?」

アルミン「せめて明かりがあれば…」




アルミン(僕が周りを手で探り始めたときだった)
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/12(月) 07:58:09.31 ID:GFTaEccE0
ボウッ




アルミン(突然周囲が明るくなった)




ヒストリア「な、なに…!?」

アルミン「どうやら、壁の松明に火がともったみたいだね…」




アルミン(どんな仕組みなのかはわからないが、そういうことらしい)

アルミン(松明の炎によって、僕たちのいる空間の全貌が露わになった)
523 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/12(月) 07:59:36.88 ID:GFTaEccE0
今日はここまで
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 12:05:17.10 ID:EBMxzrdm0
乙です
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 14:52:01.15 ID:hr8gZkeq0
道と関係あるのか違う異空間なのか
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/15(木) 18:54:40.70 ID:IB3gQT+M0
ヒストリア「何、この箱…?」




アルミン(まず目に入ったのは、床に置かれた複数の大きな箱だった)

アルミン(細長い六角形をした黒い箱に、大きな十字架模様が描かれている)




アルミン「9、10、11、12… 全部で12個あるね。
     時計みたいに並んでる」

ミカサ「…一応、開けられるようにはなってる。開けてみる?」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/15(木) 18:58:19.32 ID:IB3gQT+M0
アルミン(僕がうなずくと、ミカサは箱の1つに手をかけた)




ガタガタガタ




ミカサ「…ダメ、開かない」

ヒストリア「凍りついてるのかな…」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/15(木) 19:04:47.30 ID:IB3gQT+M0
アルミン「…他の箱も試してみよう」




アルミン(僕はそう言って、2つ目の箱に手をかけた)




ガコッ




アルミン「…! 開いた…!」

ヒストリア「よかった、中には何が…」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/15(木) 19:09:12.19 ID:IB3gQT+M0
アルミン(ヒストリアが箱の中を覗き込んだ瞬間…)




ヒストリア「きゃああああああああああああ!!」

アルミン「…っ!?」

ミカサ「…!!」




アルミン(ヒストリアは絶叫し、僕とミカサは息を呑んだ)
530 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/15(木) 19:12:36.53 ID:IB3gQT+M0
今日はここまで
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/15(木) 20:40:13.32 ID:/OS9T5960
乙です
何入ってたんだ...
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/16(金) 13:10:19.08 ID:lJH2md/f0
乙です
12個ということは今までのかこれからのが入っているのかな
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/16(金) 19:28:32.66 ID:BWR5u2gw0
ミカサ「これは…!?」




アルミン(箱の中にあったのは“人の形をした何か”だった)

アルミン(それは衣服も性別もわからないほどに黒ずみ、微かな異臭を放っている)




ヒストリア「し、死体…!?」

アルミン「そうみたいだね… でも…」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/16(金) 19:48:08.27 ID:BWR5u2gw0
アルミン(この死体には大きな特徴が1つあった)

アルミン(…頭部にモノクマを模した頭巾を被っていたのである)




ミカサ「…頭巾が剥ぎ取れない。頭部にぴったりくっ付いている」

ヒストリア「な、なんでこんな頭巾を被って死んだの…?」

アルミン「いや、この頭巾を被せたのは死後だと思うよ」

アルミン「これ、多分焼死体だけど… 頭巾はきれいなままだ。
     つまり、この人が焼けた後に誰かが頭巾を被せたんだよ」
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/16(金) 20:04:59.16 ID:BWR5u2gw0
ミカサ「この人は誰なの…?」

ヒストリア「わからないけど… 多分、女の人じゃないかな」

アルミン「えっ、どうしてわかるの?」

ヒストリア「ほら、この人… 全身黒こげだけど、右手だけ無事みたいだよ」




アルミン(そう言ってヒストリアが持ち上げた死体の右手は、
     確かに黒焦げにはなっていなかった)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/16(金) 21:15:22.63 ID:BWR5u2gw0
ヒストリア「この人の手、すごく華奢だし… 爪に装飾もしてる。
      どちらかというと女性じゃない?」

アルミン「なるほど、確かに…」

ミカサ「手の甲にあるこれは何?」




アルミン(ミカサはそう言って死体の手を覗き込んだ)

アルミン(手の甲に、犬らしきものをかたどった紋様が刻まれている)
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/16(金) 21:30:24.52 ID:BWR5u2gw0
アルミン「何だろう、初めて見るね…」

ミカサ「…手がかりはこれだけみたい。頭巾も取れないし、誰なのかがわからない」

ヒストリア「仮に取れたとしても、顔も黒焦げでわからないんじゃないかな…」




アルミン(僕は死体の右手を箱に戻しつつ、部屋を見渡す)

アルミン(部屋の中には、残り11個の箱が横たわっている…)
538 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/16(金) 21:31:25.44 ID:BWR5u2gw0
今日はここまで
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 14:11:09.39 ID:ZMdG569k0
乙!
これはビビる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:11:38.66 ID:z0sp4EwR0
アルミン「まさか、ここにある箱は全部…」




アルミン(焼死体が入っていた大きな箱…)

アルミン(もし、ここにある箱全てに同じような死体が入っていたとしたら…)




ミカサ「…他のも見てみる?」

アルミン「…うん、そうだね」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:25:12.58 ID:z0sp4EwR0
アルミン(僕たちは3つ目の箱に手をかけた)




ガコッ




アルミン「こっちも開いた…」

ヒストリア「ま、待って、心の準備が…」

ミカサ「…四の五の言っていても始まらない。開けるよ」
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:27:42.35 ID:z0sp4EwR0
アルミン(僕たちは慎重に箱を開いた)

アルミン(その中には…)




ヒストリア「…!! ううっ…」

アルミン「これは… 酷いね…」

ミカサ「………………」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:33:28.14 ID:z0sp4EwR0
アルミン(3つ目の箱の中に入っていたのは、
     モノクマの頭巾を被った女性の死体だった)

アルミン(頭巾を被っているのに、なぜ女性だとわかったのかというと…)




ミカサ「服を着ていない…」




アルミン(ミカサの言う通り、その女性の首から下は全裸の状態だった)

アルミン(そして… その下腹部は激しく損傷し、
     箱の中で臓物をまき散らしている)
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:45:05.90 ID:z0sp4EwR0
ヒストリア「ひ、酷い… どうしてこんな…」

アルミン「誰かに暴行されたのかな… それにしても猟奇的だけど…」

ミカサ「…見た感じだと、腹を切り裂かれたというよりは
    抉り取られているように見える」




アルミン(黒焦げの死体と、腹を抉り取られた死体…)

アルミン(頭巾と性別という共通点はあるものの、
     それらの様相はあまりにも異なっている)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 12:45:37.12 ID:z0sp4EwR0
ヒストリア「ひ、酷い… どうしてこんな…」

アルミン「誰かに暴行されたのかな… それにしても猟奇的だけど…」

ミカサ「…見た感じだと、腹を切り裂かれたというよりは
    抉り取られているように見える」




アルミン(黒焦げの死体と、腹を抉り取られた死体…)

アルミン(頭巾と性別という共通点はあるものの、
     それらの様相はあまりにも異なっている)
546 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/18(日) 12:47:36.16 ID:z0sp4EwR0
今日はここまで


>>545はミスです
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 15:33:30.70 ID:bLj2ldUJ0

手の模様とか謎が増えていく
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 20:06:04.52 ID:GBupCUW30

この死体はモブのものなのかな..
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 21:53:59.35 ID:W9mXC1JCo
クロスオーバーかと思ったけど、腹を抉れて殺されたキャラっていないよね?
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:30:49.40 ID:HVsAacg60
アルミン「…ん?」




アルミン(そこで僕は、その死体のある特徴に気付いた)




アルミン「この死体… 体中に変な跡があるね」

ミカサ「変な跡?」

アルミン「これだよ。ほら、蛇が這ったみたいな…」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:32:04.51 ID:HVsAacg60
ヒストリア「…もしかして、これで縛られてたのかな?」




アルミン(そう言ってヒストリアが取り出したのは、一本の黒ずんだロープだった)




アルミン「それは…?」

ヒストリア「わからないけど、死体の横に置いてあったよ…」

ミカサ「じゃあこれは、そのロープで縛られていた跡ということ?」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:33:25.23 ID:HVsAacg60
アルミン(死体の全身には蛇が這ったような跡がくっきりと残っている)

アルミン(もし衣服の上から縛られたのなら、
     こんなにはっきりとした跡は残るのだろうか)

アルミン(もしかすると、この人は全裸の状態でロープを縛られ、
     その状態で腹を抉り取られた…?)




アルミン「………………」

ミカサ「…アルミン、どうしたの?」

アルミン「…いや、なんでもないよ。他の箱も見てみよう」
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:34:35.10 ID:HVsAacg60
アルミン(僕たちはそのまま、他の箱の中身を確認した)

アルミン(時計のように円状に並んだ箱の位置も確認しながら、
     箱の中身を訓練兵手帳にメモしていく)

アルミン(始めは死体に戸惑っていた僕たちだったけど、
     確認作業を進めるうちに段々と慣れていった)




ヒストリア「…これで11個目が終わりだね」

アルミン「うん、ちょっと今までの箱の中身を振り返ってみようか」
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:35:14.23 ID:HVsAacg60
箱の位置と中身


01個目 05時の位置 開かなかったため、中身未確認
02個目 11時の位置 黒焦げの死体(女性?、右手に犬をかたどった模様、爪に装飾)
03個目 08時の位置 腹が抉られた死体(女性、全裸、ロープで縛られた跡があった)
04個目 01時の位置 空っぽ
05個目 02時の位置 超硬質ブレード
06個目 03時の位置 胴体に穴の開いた死体(男性、訓練兵の制服、頭巾が赤黒く汚れていた)
07個目 04時の位置 全身を激しく損傷した死体(女性、訓練兵の制服)
08個目 06時の位置 空っぽ
09個目 07時の位置 空っぽ
10個目 09時の位置 空っぽ
11個目 10時の位置 空っぽ

※死体は全てモノクマの頭巾を被っていた
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:36:02.16 ID:HVsAacg60
ヒストリア「…結局、半分くらいは死体が入ってなかったね」

ミカサ「中身が死体じゃないものもあった」

ヒストリア「5個目の箱だね、超硬質ブレード…」

ヒストリア「あれって、溶鉱炉で作られるやつだよね…?」

アルミン「………………」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:36:46.83 ID:HVsAacg60
アルミン(“栄誉ある戦士 ここに眠る”…)

アルミン(“7人の贄”…“冥界への扉”…)

アルミン(そして、12個の箱……)




アルミン「…6個目と7個目の箱の死体は、訓練兵の制服を着てたよね」

アルミン「僕たちと同じ、訓練兵の制服を…」

ミカサ「………………」

ヒストリア「………………」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:37:17.99 ID:HVsAacg60
アルミン(おそらく、2人も薄々気付いているのだろう)

アルミン(この場所と箱の中身が何を意味するのか…)




ヒストリア「…最後の箱、私が開けてもいい?」

ミカサ「………………」

アルミン「…わかった」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:37:47.49 ID:HVsAacg60
アルミン(ヒストリアは12個目の箱にそっと手をかけた)




ガコッ!




アルミン(その箱の蓋は、何かに弾かれるように勢いよく開く)

アルミン(そして、視界に現れたのは…)
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 09:38:18.32 ID:HVsAacg60
ヒストリア「……あぁ」

アルミン「………………」

ヒストリア「あぁぁぁ……」

ヒストリア「ここに、いたんだ…」




アルミン(視界に現れたのは… ぶよぶよに膨張した青黒い死体だった)
560 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/19(月) 09:39:36.45 ID:HVsAacg60
今日はここまで
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 10:55:27.91 ID:n8l1SYVk0
乙です
何故かとか謎はまだあるけど今回は一つ謎が明かされてちょっと鳥肌
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 20:29:10.54 ID:/3zcd83j0
乙です
開かなかった箱が気になる
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 08:14:15.55 ID:fYhTVnIP0
― 林(深部) ―




アルミン(地上に戻ると、光量の多さに少し眩暈がした)




アルミン「…少し休もうか」

ヒストリア「うん…」




アルミン(地下が寒かったせいで、体が気温の変化に追いついていない)

アルミン(心なしか、ミカサとヒストリアの顔にも疲れが表れていた)
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 08:20:19.16 ID:fYhTVnIP0
ミカサ「………………」




アルミン(特に疲れを見せていたのはミカサだ)

アルミン(ヒストリアが12個目の箱を開けた後…
     ミカサは飛びつくように1個目の開かなかった箱に手をかけた)




ガタガタガタ




ミカサ『な、なんで… なんで開かないの!?』



565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 08:28:11.70 ID:fYhTVnIP0
アルミン(ミカサの行為が理解できた僕とヒストリアは、
     特に止めることはしなかった)

アルミン(ミカサにとって可能性があったのは、あの箱だけだから…)




ミカサ「………………」




アルミン(結局、どうやってもあの箱は開かなかった)

アルミン(それからミカサはがっくりと肩を落とし、
     今は膝を抱えて顔をうずめてしまっている)
566 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/20(火) 08:31:35.06 ID:fYhTVnIP0
今日はここまで
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/20(火) 11:11:54.64 ID:g7A0eQTc0
更新乙です
数字考えると開かない棺に入っているはずだもんね
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/20(火) 20:05:31.09 ID:62ZKt3xU0
乙!
いろいろと切ない...
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/23(金) 19:22:50.53 ID:DDpW7rOo0
アルミン(ミカサに何と声をかけていいかわからなかった僕は、
     ヒストリアに話題を振ることにした)




アルミン「そういえば、ヒストリアはここに来る前はどこを捜査してたの?」

ヒストリア「えっと、昨日まで鍵のかかってた建物で…」

ヒストリア「なんて言ったらいいんだろう…
      雰囲気は研究開発所に似てたかな」




ヒストリア『うーん、何だろう?
      うまく言えないんだけど…』

ヒストリア『色んな部品や機械が置いてあって…
      作業場…? いや、研究開発所みたいな…』

アルミン『何かを作る場所ってこと?』

ヒストリア『うん、そんな感じかな。
      作りかけの装置なんかも結構あったから』



570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/23(金) 19:28:40.81 ID:DDpW7rOo0
アルミン「いろんな機械が置いてあったってこと?」

ヒストリア「ううん、機械は大きいのが1つだけ…」

アルミン「1つだけ?」

ヒストリア「うん、それもね、かなり大きいの。
      何の機械かはわからなかったんだけど…」

ヒストリア「その機械以外で気になるものは何もなくて…
      誰かが隠れてるような様子もなかったよ」
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/23(金) 19:42:26.19 ID:DDpW7rOo0
アルミン(誰かが隠れている様子はなかった…)

アルミン(ということは、“あの人たち”が隠されているとしたら
     コニーが調べている場所だろうか?)




アルミン「何の機械なんだろうね、それ…」

ヒストリア「私も気になってモノクマに聞こうと思ったんだけど…
      呼んでも全然出てこなくて」

アルミン「いつもなら呼ばれなくてもすぐ出てくるくせに…」
572 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/23(金) 19:43:33.83 ID:DDpW7rOo0
今日はここまで
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/23(金) 20:16:13.00 ID:3i+4zMnv0
乙です
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/23(金) 21:28:38.46 ID:17fHMc6L0
乙です
モノクマが反応しない時結構あるな
575 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/24(土) 02:43:02.06 ID:Mlh4hE/Z0
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576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/26(月) 16:36:48.56 ID:GkVOXtPq0
ミカサ「…アルミン、ヒストリア」




アルミン(顔を上げると、ミカサが僕とヒストリアのところまで来ていた)

アルミン(ミカサの顔にはまだ落胆の色が見えるものの、
     さっきよりは大分マシになったように思える)




ヒストリア「ミカサ、大丈夫?」

ミカサ「うん… もう平気」
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/26(月) 16:42:16.48 ID:GkVOXtPq0
ミカサ「それより、次はどうする?」

アルミン「コニーが調べている場所に行ってみようと思う」

アルミン「ヒストリアからさっき聞いたんだけど、ヒストリアが捜査した場所には
     大きな機械が1つあっただけで、他には何もなかったらしいんだよ」

ミカサ「他には何もということは… 生存者も?」

ヒストリア「うん… 誰もいなかった」
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/26(月) 16:52:00.77 ID:GkVOXtPq0
アルミン「だから、もし誰かが隠されているとしたら、
     可能性があるのはコニーが捜査している場所だけだと思うんだ」

ミカサ「…なるほど、わかった」

ヒストリア「私は寄宿舎とか倉庫とか、今までの建物を当たってみるよ。
      何か見落としがあるかもしれないし」

アルミン「1人で大丈夫?」

ヒストリア「元々アルミンとミカサ以外は1人で捜査する約束だったでしょ。
      私は大丈夫だから、気になる場所は全部見てきて」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/09/26(月) 16:52:44.75 ID:GkVOXtPq0
アルミン「…わかった、ありがとう。気を付けてね」

ヒストリア「アルミンもね。それとミカサも」

ミカサ「うん、また後で」

ミカサ「じゃあアルミン、行こう」
580 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/09/26(月) 16:53:11.04 ID:GkVOXtPq0
今日はここまで
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/27(火) 20:55:37.25 ID:wP1Mnxco0
乙!
生存者って誰なんだろ
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/20(木) 17:42:52.40 ID:rnQrWfOm0
― ??? ―




ミカサ「…ここがコニーの捜査していた場所?」

アルミン「多分そうだと思う。コニーはいないみたいだけど…」




アルミン(ヒストリアと別れた後、僕たちは
     コニーが捜査していると思われる建物にやって来た)

アルミン(コニーがいれば色々と話を聞こうと思ったのだが、
     どうやら既に他の場所に行ってしまったらしい)
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/20(木) 17:56:18.81 ID:rnQrWfOm0
ミカサ「それにしても… ここは何?」




アルミン(ミカサが周辺を見渡しながら呟く)

アルミン(建物の内部は天井が高く、奥行きもある広い空間になっていた)




アルミン「ミカサ、見て… これ椅子になるみたいだよ」

ミカサ「…! おお…」




アルミン(広い空間を埋め尽くす無数の物体に手を触れると、
     クッション製の椅子が現れた)

アルミン(どうやら、これらは全て折り畳み式の椅子らしい)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/20(木) 18:23:41.97 ID:rnQrWfOm0
ミカサ「…いい座り心地」

アルミン「本当だね… でも、何のための椅子なんだろう」




アルミン(無数にある椅子は、全て同じ方向を向いているようだった)

アルミン(しかし、その方向には特に何もないように見える…)
585 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/10/20(木) 18:24:46.81 ID:rnQrWfOm0
今日はここまで
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 14:41:07.75 ID:xNFYBJ6G0
アルミン(そうやって椅子に体を預けながら思考を巡らせている時だった)




モノクマ「おやおや、こんなところで休憩ですかい?」

ミカサ「!」

アルミン「モノクマ…!」

モノクマ「なんだか2人とも余裕そうだねえ。
     ひょっとしてもう全ての謎が解けちゃった?」

ミカサ「あなたには関係ない」

モノクマ「関係あるよ! 大アリクイだよ!
     …あっ、コラ! 無視するんじゃない! こっち向きなさ―い!」
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 14:45:08.38 ID:xNFYBJ6G0
アルミン「…何の用だよ」

モノクマ「オマエラさあ、スプリンガーくん見なかった?」

アルミン「スプリンガー… コニー?」

ミカサ「コニーがどうかしたの?」

モノクマ「それがさあ… 行方不明なんだよね、彼」
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 14:50:54.21 ID:xNFYBJ6G0
アルミン「え? 行方不明…!?」

モノクマ「実はさっきまでスプリンガーくんと2人でお話してたんだけど…」

モノクマ「お話の途中で急に意識が遠くなっちゃって…
     気が付いたときには彼、いなくなってたんだよねえ…」

アルミン「意識が遠くなったって… モノクマが?」

モノクマ「そう、少しの間気絶してたみたい…」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 15:13:25.37 ID:xNFYBJ6G0
ミカサ「そもそも、どうして私たちにコニーの居場所を聞くの?
    この施設を管理してるあなたならわかるのでは?」

アルミン「確かに… 今までだって、管理者として
     施設内の出来事は全て把握してたんじゃなかったのか?」

モノクマ「まあ、そうなんだけど… 今回は把握できないっていうか…」

アルミン「…把握できない?」

モノクマ「と、とにかく! オマエラは知らないんだな!?」

モノクマ「聞いたボクが馬鹿だったよ! いいよもう!
     頑張ってボク1人で見つけるから!」




ポヨヨーン
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 15:33:25.76 ID:xNFYBJ6G0
ミカサ「…何、今の」

アルミン「さあ…? コニーが行方不明って言ってたけど…」

ミカサ「それは少し気になる… 私たちも探しに行く?」

アルミン「うーん…」




アルミン(僕が頭を悩ませているとき…)

アルミン(唐突に“それ”は始まった)
591 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2022/10/22(土) 15:34:30.03 ID:xNFYBJ6G0
今日はここまで
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/22(土) 19:50:04.12 ID:CR5lG1nP0
乙です
モノクマも異変起きてるのか演技なのか
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/26(水) 15:15:21.02 ID:Xvx244PA0
乙です
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/15(月) 12:43:40.14 ID:AlGVdxcv0
もう半年か
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/12(日) 10:01:55.53 ID:8IOEv6th0
ついにアニメも完結してしまった……
ここの完結も待ってるぞ!
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