安価とコンマでダンガンロンパ【オリロンパ】

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152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 18:17:46.66 ID:oa1qDIb3O
鈴村、堀井
153 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 21:02:21.72 ID:oEsDlkwBO
【交流イベント1】

九十九「…………」

九十九(何をしようかな……と考えていたら、いつの間にか食堂から人がいなくなっていた)

九十九(話しかけてくれた全温度さんや万城クン、安藤クンについていけば良かったかな……)

鈴村「九十九く〜ん、何か飲む〜?」

九十九「あ……いや、大丈夫……」

九十九(鈴村さん……皆いなくなった後も、食堂の掃除とかしてるみたいだ……)

鈴村「そう〜? じゃあ、何か食べる〜?」

九十九「い、いや、それも大丈夫……」

堀井「何だよ九十九、固いな〜。緊張してんのか?」カッカッカッ

堀井「オレ達、クラスメイトだぜ? もっと気楽に行こうぜ!」カッカッカッ

九十九「……堀井クン、何してるの?」

堀井「ん? あ、コレか?」

堀井「暇だから彫刻作ってんだよ。なんか道具は部屋にあったしなー」

鈴村「いいな〜……わたしの部屋にはパソコン無かったんだ〜……」

鈴村「モノクマちゃんにお願いしたんだけど〜……ダメって言われちゃって〜……」

九十九「モノクマちゃん……」

堀井「あのモノクマに直談判したのか……すげーな鈴村」

鈴村「えへへ〜……そんな事ないよぉ〜」

鈴村「……あれ? 堀井くんの作ってるの……透明だね〜?」

堀井「ああ……今やってんのは氷彫刻だからな」

堀井「ここにゃあ石とか木の材料は無いからよ、厨房の氷をちょっと貰ったんだわ」カッカッカッ

堀井「……よし、できた!」

鈴村「何作ったの〜?」

堀井「モノクマの氷像だ!」

九十九「も、モノクマを……」

九十九(しかも、すごく上手いし……)

堀井「モチーフがモノクマくらいしか思いつかなくてさ。そのうち溶けて無くなるし、良くね?」

堀井「……九十九、コレいる?」

九十九「えっ」


下から一つ選択してください。

1.貰う
2.貰わない
↓1
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 21:04:12.11 ID:tB4yzefi0
1
155 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 21:20:23.06 ID:oEsDlkwBO
九十九「……じゃ、じゃあ、貰おうかな」

九十九(冷たい……)

鈴村「冷たいでしょ〜? タオルでくるんだ方がいいよ〜」

鈴村「はい、これ〜! 厨房にあったやつを使って〜」

九十九(あ、ありがとう……)

九十九(……二人とも、結構良い人だよね……)


【鈴村あやめ、堀井健司の好感度が上がりました!】

【『モノクマの氷像』を獲得しました! そのうち溶けて無くなるぞ!】
156 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 21:21:35.33 ID:oEsDlkwBO
【交流イベント2】

九十九(部屋に戻ろうかな……)

九十九「……あ」

斬子「…………」

風香「…………」

斬子「……よぉ」

風香「……やぁ」

斬子「……元気かよ?」

風香「……まぁ、問題は無いね」

斬子「……そうか」

斬子「……じゃあな」

風香「……ああ」

九十九「…………」

九十九(風香さんと斬子さん……確か姉妹らしいけど……)

九十九(すれ違ったのに、なんか会話がぎこちないな……)

九十九「……あ」


どちらかと目が合います。どちらとかを選択してください。

1.風香
2.斬子

↓1
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 21:23:37.06 ID:QMJLBnfj0
風香
158 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 23:02:59.88 ID:oEsDlkwBO
風香「……あら、九十九君じゃない」

九十九「あ、ご、ごめん……盗み見るつもりは無くて……」

風香「いいさ……別に隠してるわけじゃないし」

風香「……あたし達が双子なのは知ってるかい?」

九十九「う、うん……斬子さんから聞いた……」

風香「そうかい……確かにあたし達は双子だけど、一緒に過ごしてたわけじゃないんだ」

風香「あたし達の両親は幼い頃離婚してねぇ……あたしは母親に、斬子は父親に育てられた」

風香「だから、同じ双子でも色々違うのさ……」

風香「まさか、希望ヶ峰学園で十何年ぶりに再開するとは、思わなかったけどねぇ……」

九十九(そういう事だったのか……)

風香「……ん? それ、なんだい?」

九十九「あ、これは……堀井クンが作ったモノクマの氷像だけど……」

風香「……また縁起の悪い物作ったねぇ」

風香「ソイツをベッドの近くに置いちゃいけないよ。悪い事が起きるからねぇ」

風香「……そうさね、シャワールームにでも置いておきなさい」

九十九「あ、う、うん……」

九十九(【超高校級の風水師】に言われると、ちょっと怖くなるな……)
159 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 23:28:09.25 ID:oEsDlkwBO
【嵐山風香の好感度が上がりました!】


【交流イベント3】

九十九(早くこの像を置いてこないとな……)

九十九(そう思い、部屋に戻ろうとすると……)

闇市「おや、九十九さん……ちょうど良かった……」

九十九「闇市クン……ボクに何か用?」

闇市「ええ、少しお話がしたくて……」

闇市「……おや、それは?」

九十九「……これ? モノクマの氷像だけど……」

闇市「……呪われそうですね」

九十九「……やっぱりそう思う?」

九十九「……部屋に置きたいから、部屋で話してもいい?」

闇市「ええ、九十九さんがよろしいのであれば……」
160 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/24(月) 23:28:59.97 ID:oEsDlkwBO
【九十九の個室】

九十九「ふう……」

九十九(氷像はシャワールームに置いたけど……少し溶けかけてて不気味だったな……)

九十九「それで……話って?」

闇市「……九十九さんは、自らの腹話術師という仕事について、どう思っていますか?」

九十九「……えっ?」

闇市「すいません、いきなり不躾で……しかし、聞いてみたいのです」

闇市「私は普段、怪談師として働いているわけですが……同じくエンターテイナーとして働く九十九さんに、仕事の心構えを聞いてみたいのですよ」

九十九「……腹話術師としての仕事、か……」


コンマ二桁判定です。高ければ高いほど、九十九クンは腹話術師として働くのが好きです。

↓1
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 23:29:26.32 ID:T6i3IeGDO
はい
162 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 00:06:14.29 ID:S4OWjRtFO
九十九「……正直、そんなに考えた事無いかな」

闇市「……ほう?」

九十九「昔……ある人に、腹話術をやったら褒められたんだ」

九十九「それからずっと続けてて……気がついたら超高校級って呼ばれてて……」

九十九「ついでだから、仕事としてやってるって感じかな……」

闇市「……なるほど」

九十九「ごめん、あんまり真面目じゃなくて……」

闇市「いえ……安心しました」

九十九「安心?」

闇市「私も似たようなものなのです。好きでしているというよりは、気がついたらなってたというか……」

闇市「それなのに、超高校級を名乗っていいものかと悩んでいたのですが……」

闇市「私のような人は、他にもいたのですね……嬉しいです」

闇市「やはり、九十九さんに相談して良かった……」

九十九「……お役に立てたのなら、何よりだよ」

九十九(闇市クン……何だか嬉しそうだ……それなら良かった……)

【闇市祥吾の好感度がかなり上がりました!】
163 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 00:07:58.02 ID:S4OWjRtFO
九十九「さて、これからどうしようかな……」

九十九(闇市クンが帰った後、シャワーを浴びたボクは、手持ち無沙汰になってしまった)

九十九(……ちなみに、シャワーの時にモノクマの氷像は完全に溶けた)

九十九(……暇だ)

ピンポーン

九十九「ん……?」

九十九(誰か来たみたいだ……)


>>139-140から、先程のイベントで交流した鈴村・堀井・風香・斬子・闇市以外のキャラクターを1人選択してください。

↓1
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 00:08:16.67 ID:LOCDHDk70
幸村
165 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 00:11:48.76 ID:S4OWjRtFO
幸村選択で本日はここまでです。ありがとうございました。今のところ、まだ平穏な感じですね。また明日、お願いします。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 00:18:20.57 ID:Ghc7V8V1O
乙です
今後来るかもしれない質問だから先にしたいんですけれど、あってもなくてもいいんですけれどここはゾロ目ボーナスとかありますか?
あと00が出た場合はシンプルに0ですかそれともよくある100になりますか?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 00:19:37.42 ID:LOCDHDk70
乙乙
168 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 16:23:54.34 ID:S4OWjRtFO
>>166
ゾロ目ボーナスはありません。そんなにコンマ判定しないと思うし。また、00は100扱いです。なので、一番下が01ですね。

あと、昨日のイベントで何人かのキャラの話し方が違いました。変だな〜と思ったら、脳内で変換してください。それと、今回はモノモノマシーンはありません。

それでは始めます!
169 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 16:30:57.03 ID:S4OWjRtFO
九十九(扉を開けると……)

九十九「……幸村さん?」

幸村「ごめんね、突然。今、大丈夫?」

九十九「うん……大丈夫だけど……」

九十九「……何か用?」

幸村「うん。ちょっと、お願いがあってさ……」

幸村「……今日一日過ごしてみて思ったんだけど、この場所、すごく暇でしょ?」

幸村「視聴覚室は何も見れないし、購買部にはロクな物無いし、体育館には槍刺さってるし……」

九十九「確かに……」

九十九(娯楽らしい娯楽は無いよね……)

幸村「だから、ちょっとした催しとか開けないかなーって」

九十九「……それで、ボクに声を掛けたのか」

幸村「うん……もちろん、ダメだったら全然断っていいんだけど……」

九十九「いや……構わないよ。腹話術のショーをやればいいんだよね?」

幸村「ほ……本当に!? ありがとう!」

九十九(断る理由も無いしな……)
170 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 16:34:56.30 ID:S4OWjRtFO
九十九「……それって、いつやるの?」

幸村「そうだね……今、色んな人達に話をしてるから、準備期間として一日……明後日でも大丈夫かな?」

九十九「うん……一日あるなら大丈夫かな。ちょっとしたものにはなるけど」

幸村「充分だよ。本当にありがとう!」

九十九(閉塞感のある共同生活……それを少しでも緩和させようと、幸村さんは頑張ってるのかもな)

九十九「……あ、じゃあさ、ボクからもお願いがあるんだけど……」

九十九「裁縫セット、貸してくれないかな?」

〜〜〜〜〜

九十九「…………」チクチク……

九十九「……よし、できた」

九十九(幸村さんから借りた裁縫セットで、ボクは小さめの人形を作った。手が入れられるようになってる腹話術用の人形だ)

九十九(ちょっと荒いけど……まぁ、取り敢えずだし、いいかな)


キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』

モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


九十九(……もうそんな時間か)

九十九(今日はシャワーも浴びたし、人形もできたし……もう寝るかな)

九十九(……コロシアイが起きる気配は無さそうだな。当たり前だけど……)

九十九(このまま……何も起こらなければいいけどな……)
171 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 16:36:51.87 ID:S4OWjRtFO
【???】

モノクマ「うぷぷ……やってるやってる。やってるねぇ!」

モノクマ「仲良しごっこってヤツを……やっていやがるねぇ!」

モノクマ「……もう少ししたら、動いてやろうかな?」

モノクマ「つまんねー仲良しこよしなんかより……」

モノクマ「絶望のコロシアイ学園生活の方が断然面白いもんね!」


【2日目】

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』

モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

九十九「……朝か」

九十九「……食堂に向かおう」


>>139-140から、キャラクターを2〜3人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 16:38:45.30 ID:PQZ5lTyy0
凪 真白
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 16:39:05.50 ID:feuxQsrDO
今のイベントでは幸村の好感度上がってない?
それなら 幸村 黒野
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 16:39:10.88 ID:GotQv7xFO
全温度、安藤、万城
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 16:40:13.25 ID:LOCDHDk70
鉄 蒼井 麻草
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 16:54:58.75 ID:GotQv7xFO
意外とかぶらないように選択されてるおかげであと平良と時雨さんで第1の事件前に全員と交流できるんだ(斬子は交流してたのか微妙だけど)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 17:03:03.39 ID:feuxQsrDO
書きこむ直前に更新していなかったのと名前と名字だったから、>>172と完全に被っていることに今気付いた
>>175が繰り上げで採用かな
178 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 18:08:49.43 ID:S4OWjRtFO
>>173
好感度自体は上がってませんね。もちろん、下がってるって事もありませんが。基本的に、好感度は交流イベントで上がります。

>>172>>173が同じ安価だったので、>>175も採用しました。


【交流イベント1】

【食堂】

全温度「ダメだよマシロちゃん! 早まらないで!」

万城「何も死に急ぐ事は無いぞ黒野……!」

黒野「やめて! やめてよ! 好きにさせて!」

九十九「……えっ!?」

九十九(食堂に向かうと、何か言い争う声が聞こえた)

九十九(これは穏やかじゃないな……!)

九十九「ど、どうしたの……!?」

九十九(そこで見たのは……)



全温度「そんなにかけたら舌が壊れちゃうよ!」

万城「そうだよ! 美味しく食べてくれよ!」

黒野「いいじゃん! 好きに食べさせてよぉ!」

九十九(……タバスコ片手に暴れる黒野さんと、それを抑える全温度さんと万城クンだった)
179 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 18:10:04.15 ID:S4OWjRtFO
九十九「……何してるの?」

万城「ああ、九十九……いいところに……」

万城「お前も言ってくれよ! タバスコは掛けすぎたらダメだって!」

全温度「マシロちゃん、朝ご飯に信じられないくらいタバスコを掛けて食べるんだよ!?」

九十九「……何だ、そんな事か」

九十九(心配して損したよ……)

黒野「何言ってるのさ、ご飯はね、辛くしなきゃ意味ないんだよ?」

万城「そんなわけないだろ」

全温度「掛けちゃダメとは言わないけど、それは掛けすぎ!」

九十九(平和だな……コロシアイの“コ”の字も無いよ……)

黒野「えー……そうかなぁ……」

黒野「それに、これくらいだったら大丈夫だよ? まだ全然辛くないよ」

黒野「九十九君、ちょっと食べてみて」

九十九「……え、ボク?」

全温度「や、やめた方がいいよ! 絶対!」

万城「ああ……! 流石の俺も、それはヤバイと思うぜ……!」

九十九(黒野さんが差し出してきたのは……卵かけご飯らしかった)

九十九(真っ赤で、黄色の“き”の字も無いけど)

九十九「……うーん……」パク

全温度「あっ!!」


コンマ二桁判定です。高いほど、九十九クンは辛みに強い。

↓1
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 18:28:35.28 ID:GotQv7xFO
181 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 18:38:32.14 ID:S4OWjRtFO
九十九「ぐっ……!?」

九十九(か……辛い! 辛すぎる!)

九十九(舌に剣山を刺されてるみたいだ……!)

全温度「ほ、ほら! やっぱり辛いんじゃん!」

万城「九十九! ほら、このお湯を飲むんだ! 少しはマシになる!」

九十九「ア……アリガト……」

全温度「声がか細くなってる!」ガーン!!

黒野「あはははっ! 面白いよ、九十九君!」

全温度「もう! マシロちゃんのせいなんだからね!」

九十九(……もう、金輪際辛い物を食べるのは止めよう……)


【全温度千亜、万城太介、黒野真白の好感度が上がりました!】
182 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 18:45:17.26 ID:S4OWjRtFO
【交流イベント2】

九十九(……全温度さんと万城クンの介抱のおかげで回復したボクは、幸村さんから借りた裁縫セットを返そうと、幸村さんの部屋に向かった)

九十九(すると、途中で……)

幸村「ダメかな……?」

鉄「うむむ……」

九十九(……幸村さんと鉄クンを見つけた)

幸村「あ、九十九クン!」

九十九「幸村さん……借りた裁縫セットを返しに来たんだけど……」

九十九「……どうしたの?」

幸村「鉄クンにね、九十九クンみたいに出し物をお願いしてたんだ」

幸村「【超高校級の忍者】の才能なら、皆を楽しませる事だってできると思って」

幸村「でも……」

九十九「……断られたのか」

鉄「い、いやいや九十九殿! まだ断ってはいないで御座るよ!?」

鉄「……断り方を考えている段階で御座る!」

九十九「断るつもりじゃないか……」

幸村「やっぱり、迷惑だったかな……」

鉄「いやいやいや! 幸村殿の考えはとても良いで御座る!」

鉄「確かにこの息が詰まりそうな生活、何かしらの楽しみがあるのは、精神衛生上良い事には違いないので御座る」

鉄「ただ……怖いので御座る」

九十九「……怖い?」

鉄「うむ……怖くて怖くて仕方が無いので御座る……!」

鉄「……ミスるのが!」

九十九「……え?」
183 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 18:46:41.52 ID:S4OWjRtFO
鉄「拙者が出し物をするとなれば、手裏剣や鉤爪を使ったり……壁登りや息止めをしたりなどで御座ろう?」

鉄「要は、何か忍者っぽい事をすれば良いわけで御座る」

幸村「うんうん、鉄クンの得意分野じゃない。何が怖いの?」

鉄「そ、そりゃ怖いで御座ろう! クラスメイトの前で出し物をするので御座るよ!? 失敗したら、恥ずかしいなんてもんじゃないで御座る!」

鉄「拙者、忍者活動の一環で、子供達に忍術を教えたりするで御座るが……」

鉄「その時もめちゃくちゃ怖いので御座るよ! 毎日腹痛で御座る!」

鉄「人前で興行をする九十九殿なら分かるで御座ろう!?」

九十九「うーん……緊張はあんまりしないかな。普段通りにやればいいし」

鉄「天才! 天才の発言で御座る!」

幸村「いいじゃん、やろうよ鉄クン!」

鉄「何だかさっきよりグイグイ来るで御座るな、幸村殿!」

幸村「それくらいの心配なら、別にガンガン言ってもいいかなって」

鉄「なかなか言うで御座るな!」

九十九(……ここは、鉄クンに何か言った方がいいかな)


鉄クンに何か言います。下から一つ選択してください。

1.「大丈夫だよ。鉄クンならできるよ」と励ます。
2.「別にやらなくてもいいんじゃない?」と助言する。
3.「じゃあ一緒に何かやる?」と提案する。

↓1
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 18:47:56.23 ID:c0jFBXSZO
3
185 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 19:32:48.61 ID:S4OWjRtFO
九十九「……じゃあ、一緒にやる?」

鉄「……何ですと?」

九十九「一人でやると緊張するんだったら……ボクとやれば緊張しないんじゃない?」

九十九「鉄クンが何かするのをボクが盛り上げればいいし……ミスしたらフォローもできるしさ」

鉄「ぐぬぬ……あまりにも有り難いで御座るな……!」

幸村「何で悔しそうなの……?」

鉄「……大変有り難い申し出で御座るが、少しばかり考えさせてほしいで御座る」

鉄「今日には答えを出すで御座るから……」

幸村「うん! 前向きな返事をくれただけで、嬉しいよ!」

九十九「ボクも、まぁ、今日上に言ってくれれば何とかなるかな」

鉄「つ、九十九殿、本当に玄人で御座るなぁ……!」


【鉄疾風、幸村凪の好感度が上がりました!】
186 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 19:34:03.74 ID:S4OWjRtFO
【交流イベント3】

【体育館】

九十九(気晴らしに体育館に来たボクは……)

麻草「…………」

蒼井「…………」

安藤「…………」

九十九(麻草さんと、それを近くで睨む蒼井クンと、更に遠くで睨む安藤クンを見つけた)

九十九「……何これ」

麻草「おっ、少年、いいところに来たね」

麻草「実はね、さっきからこんな状況なんだが、誰も何も話してくれなくて困ってるんだ」

麻草「九十九くん、どちらかに話しかけて聞いてみてくれないかい?」

九十九「……まぁ、いいけど……」

九十九(そんな通訳みたいな……)


どちらに話しかける? 下から一つ選択してください。

1.蒼井
2.安藤

↓1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 19:35:28.63 ID:feuxQsrDO
1
188 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 21:11:58.08 ID:S4OWjRtFO
九十九(……蒼井クンに話しかけてみよう)

九十九「……蒼井クン、何してるの?」

蒼井「…………」

蒼井「……安藤に頼まれた」

九十九「……何を?」

蒼井「……ゴルフバッグ」

九十九「え? ああ……麻草さんの持ってるやつ?」

麻草「これがどうかしたのかい?」

蒼井「……ここで振り回すのは危ない、と言いたいらしい」

九十九「……だそうです」

麻草「それくらい自分で言いなよ……」

蒼井「……俺も、そう思ったんだが……しつこくてな」

九十九(安藤クン……本当に会話できないんだな……)


【蒼井仁、麻草零、安藤竜の好感度が上がりました!】
189 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 21:22:45.23 ID:S4OWjRtFO
【九十九の個室】

九十九(そろそろ夕食の時間か……)

九十九「今日は食べに行ってもいいかな……」



『ぴんぽんぱんぽーん!』


九十九「……え?」


モノクマ『……我慢できない! オレ、もう、我慢できねぇよ!』

モノクマ『ってなワケで、オマエラ、急いで体育館に集合集合!』

モノクマ『来ないと、おしおきしちゃうからな!』


九十九「…………」

九十九(モノクマからの……呼び出し?)

九十九(一体、何なんだ……?)



モノクマからの動機の提示が行われます。動機の内容を安価で募集。

卒業したくなるような映像、誰にも知られたくない秘密、涎が出るような報酬……コロシアイ学園生活がより良くなる動機なら、何でも構いません。原作のものでもオッケー。

↓1〜3まで募集。その中から1つ、場合によって複数採用します。なお、動機提示後に、少しだけ交流イベントがある予定です。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:27:20.92 ID:tTNDNoHuO
卒業と同時に無償で才能を使った職業に就けて、メディアとかに取り上げらて世間から地位と名誉を得られる
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:31:14.06 ID:8zghcDiOO
タイムリミットでこの世で1番大事なもの破壊
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:31:44.66 ID:UGs0FPwsO
お金
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:32:00.87 ID:LOCDHDk70
自分以外の誰かの秘密が書かれた手紙入りの封筒が全員に渡される
中身の確認・破棄・交換は自由
194 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 21:41:54.09 ID:S4OWjRtFO
動機を頂いたところで本日はここまでです。ありがとうございました。どの動機を選んだかは、明日モノクマに発表してもらおうと思います。

第一のコロシアイまでもうちょいです。その際は、よろしくお願いします。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:48:57.32 ID:feuxQsrDO
乙です
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 23:40:24.46 ID:LOCDHDk70
197 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 15:58:44.55 ID:4ALhnZmdO
それでは始めます。やるぜ!


【体育館】

九十九(モノクマのアナウンスを受け、ボク達は体育館に集まった)

九十九(……あの槍、まだあるのか……)

九十九(……あの槍で殺されかけた全温度さん、大丈夫かな……)

全温度「うーっ……忌々しい槍め!」

九十九(……元気そうだね)

鉄「い、一体何なので御座るか……?」

万城「早く夕食作らなきゃいけないのに……」

モノクマ「集まったみたいだね! 偉いぞオマエラ!」

モノクマ「当たり前の事が当たり前にできる……それが一番難しいからね!」

麻草「ふむ、モノクマに褒められても一切嬉しくないな」

闇市「まったくです……」

モノクマ「ちょ、ちょっと! 何て事言うのさ!」

モノクマ「別にまだボクは褒めてないんですけど!?」

斬子「ハァ? てめー言ってる事めちゃくちゃじゃねーか」

モノクマ「だってオマエラ、一番できて当たり前の事、できてないじゃん」

モノクマ「コロシアイだよ、コロシアイ!」

モノクマ「コロシアイ学園生活の肝、コロシアイ学園生活で一番大切な絶望要素が無いじゃんか!」

安藤「……やるわけないだろう」

幸村「そうだよ……! 私達は、コロシアイなんてしない!」

モノクマ「そうなんだよねぇ……オマエラ、この後に及んで偽善者ぶるんだもんなぁ……」

モノクマ「だーれもコロシアイしようとしないの? おかしくない? 誰かはするでしょ?」

堀井「しないんだよ……!」
198 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:12:46.16 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「それでさ……やっぱり、提示しなきゃダメなのかなーって」

モノクマ「【動機】をさ!」

九十九「動機……?」

モノクマ「じゃあ……オマエラ、今、電子生徒手帳に新しい項目追加したから見てくれる?」

鈴村「……これって、結構ハイテクなんだねぇ〜……」

時雨「項目……この【動機】ってやつ?」

モノクマ「そうそう! ちゃんと見てよ! 見ないと、月に代わっておしおきすっぞ!」

黒野「うーん、フランクに殺そうとしてくるね!」

九十九(これを……押せばいいのかな?)ピッ



[【形見の人形】]



九十九「……!?」

九十九(な……何で……! 何でモノクマがこの人形の事を知ってるんだ……!?)

黒野「へ? 何これ」

時雨「これって……これが動機……?」

麻草「……どういう事だい? モノクマ」



モノクマ「いや、コロシアイ起きなかったら、それ壊そうかなって」



九十九「…………」

九十九「……は!?」
199 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:22:20.33 ID:4ALhnZmdO
堀井「こ……壊す!? 壊すって!?」

鈴村「そ……そんな……! 何でそんな事するの〜……!?」

モノクマ「嫌ならコロシアイをすればいいよ。それだけで、壊す事はしないからさ!」

安藤「ふざけるな……! これは、脅迫じゃないか……!」

モノクマ「失敬な! ボクは、オマエラにコロシアイに対して本気になってほしいだけなんだぞ!」

モノクマ「……では、ちゃんと動機について説明しましょう」

モノクマ「24時間以内にコロシアイが行われてなかった場合、オマエラの【この世で一番大切なもの】を破壊します」

モノクマ「それが嫌なら、コロシアイをしてください」

モノクマ「オマエラ、分かったかな〜?」

平良「な……何でだよ……」

平良「何でこんな事するんだよぉっ!?」

モノクマ「……目的って事? そうだなぁ……」

モノクマ「……『絶望』……かな」

モノクマ「うぷぷぷぷ……それじゃあ、ボクは帰るね。レッツ、コロシアイ!」
200 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:35:10.64 ID:4ALhnZmdO
九十九(……言いたいだけ言って、モノクマはいなくなった)

九十九(だけど……そんなモノクマに構っている暇は、ボク達には無かった)

九十九(コロシアイが起きなければ、大切なものが破壊される……)

九十九(そんな事を言われて……冷静でいられるわけないんだ……)

九十九(……だって、おそらくモノクマには、それができるから。できてしまうから……)

九十九(……このままだと、壊されてしまう)

九十九(大切な人形が……! ボクと、“あの人”を繋ぐ唯一の人形が……!!)

九十九(そのためには……コロシアイを……!? いや、でも……!!)

九十九(ボクはっ……!!)


このままだと、九十九クンはコロシアイを決意してしまうかもしれません。それを防ぐため、そのために下から一人選択してください。

1.全温度千亜
2.幸村凪
3.闇市祥吾

↓1
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 16:35:24.76 ID:ltevep5EO
3
202 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:17:17.43 ID:4ALhnZmdO
闇市「……九十九さん」

九十九「……!」

九十九「闇市、クン……」

闇市「大丈夫ですか? 九十九さん」

九十九「…………何とか、ね……」

闇市「嘘ですね」

九十九「えっ……」

闇市「あなたはコロシアイを決意しそうになった……そうでしょう?」

九十九「……っ!?」

九十九「そ、それは……」

九十九「ど、どうして……!?」

闇市「実は私……霊能者なんです」

九十九「……は?」

闇市「あなたの守護霊が赤く染まっています……まるで血塗られたように……」

闇市「だから、あなたがコロシアイを決意させたと分かったのですよ……」

九十九「そ……そうなの……?」

闇市「…………」



闇市「……ふふふ……ふふふふふふ……!」

闇市「冗談ですよ、冗談」

九十九「なっ……!」

闇市「ふふふ……まさか、九十九さんが引っかかるなんてね……」

九十九「ぐっ……!」

九十九「……闇市クンも、この状況で冗談を言う人だとは思わなかったよ」

闇市「お、言いますねぇ……」

闇市「……少しは落ち着きましたか?」

九十九「……うん。ありがとう……」

闇市「いえ……」
203 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:27:32.20 ID:4ALhnZmdO
闇市「……ちなみに、私の動機は【喉】でした」

九十九「の、喉……!?」

闇市「おそらく……コロシアイが起きなければ、私の喉は潰されてしまうのでしょう」

闇市「……本音を言うと、とても恐ろしいです」

闇市「私は、怪談師として聴衆の前で話す事しか知りません……そして、できないでしょう……」

闇市「怪談を話せない闇市祥吾など、生きている価値はありません……」

闇市「モノクマはその辺りを知った上で、動機として提示しているのでしょう……」

九十九「闇市クン……」

九十九(闇市クンも、ボクのように怯えているんだ……大切なものが壊される事を……)

闇市「……でも、私はコロシアイをしません。喉を失う事が怖いですが、それでも、です」

闇市「短い時間ですが……私は、皆さんの事を友人だと思っています」

闇市「その友人を裏切り、怪談師として活動するなど……それこそ、価値の無いものです」

闇市「……九十九さんは、どうですか?」

九十九「……ボクは……」

九十九「……ボクも、そう思うよ」

九十九(そうだ……ボクは一体、何を考えていたんだ……!)

九十九「……正直言って、ボクは闇市クンのように、皆が友人だとは言い切れない」

九十九「ボクは今まで友達なんていなかったし……気にした事も無かったから」

九十九「……でも、だからといって、ボクのために皆が死んでしまってもいいとは……思わないよ」

九十九「……ありがとう、闇市クン。キミのおかげで、ボクは踏みとどまれたよ」

闇市「いえいえ……」

闇市「……友人のために一肌脱ぐのは、当然の事です」

九十九「……そうか……」

九十九「闇市クンは……ボクの友達だったのか……」

闇市「……その発言、何気に傷つきますよ?」

九十九「ご、ごめん……」

闇市「ふふふ……冗談ですよ……」
204 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:40:44.00 ID:4ALhnZmdO
幸村「……みんなっ!」

九十九(闇市クンとの話が一段落した時……幸村さんの声が、体育館に響き渡った)

幸村「コロシアイなんて……絶対に、ダメだよ」

九十九「幸村さん……」

鉄「も、もちろん、分かってるで御座るよ……」

斬子「コロシアイなんて、するわけねーだろ……」

幸村「……うん。分かってる。私は、みんなを信じてる」

幸村「……それでも、言わせてほしいんだ。コロシアイは、ダメだって」

幸村「……私の動機は、【家族】だった」

平良「家族……」

幸村「多分、コロシアイが起きなければ……家族を殺すって事だと思う」

幸村「……正直、家族って文字を見た時、心は揺らいじゃったよ」

幸村「でも……たとえ家族が人質に取られていても、誰かを殺していいわけがない」

幸村「……みんなも、もう一度、その事を考えてほしい」

九十九(……幸村さん……)

九十九(幸村さんの言葉は……皆の心に響いた……ように思う)

九十九(……少なくとも、闇市に説得されたボクは、そうだ)
205 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:53:50.52 ID:4ALhnZmdO
安藤「……別の観点から、俺も言わせてもらおう」

安藤「仮に殺人を犯したとしても、そいつは卒業する事はできないだろう。何故なら、俺達全員にバレない事など不可能だからだ」

安藤「……幾度となく殺人事件を扱ってきた俺だから断言する。一生バレない殺人など、絶対に無い」

安藤「……だから、コロシアイなんて、止めるんだ」

九十九(……安藤クンの言葉も、ボクらの中に響く)

九十九(そう……コロシアイをするという事は、自分以外の全員を殺すって事なんだ……)
206 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:55:04.38 ID:4ALhnZmdO
万城「じゃあ、夕食にするか?」

堀井「夕食!? このタイミングで!?」

万城「だって、腹減らないか?」

万城「……色々あると思うけどさ、空腹だと余計考えちゃうだろ。何か食べた方が良いと思うぜ」

鈴村「……そうだね〜。それじゃあ、今日は腕によりをかけちゃおうかな〜!」

黒野「やった! 楽しみ!」

全温度「マシロちゃん! 今日はタバスコ禁止だよ?」

黒野「は…………?」

鉄「す、すごい顔! すごい顔してるで御座る!」

風香「まったく……呑気なヤツらだねぇ……」

風香「……まっ、良い風向きだと思うけどさ」



九十九(……もちろん、皆が安心したわけではないだろう。心の中は、不安でいっぱいに違いない)

九十九(でも……少しは、明るい空気になったかもしれない)

九十九(そうだ……ボク達は、モノクマになんか屈しちゃいけないんだ……!)

九十九(……ボクは、どうしようかな)


>>139-140から、キャラクターを1人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:05.73 ID:ltevep5EO
時雨
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:31.49 ID:j/t9uzsIO
平良
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:56.07 ID:MEQVb5G6O
安藤
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 18:01:08.55 ID:orhs8WjkO
斬子
211 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 18:55:56.41 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント1】

闇市「では……私も夕食をいただきますかね……」

闇市「九十九さんはどうしますか?」

九十九「うん、ボクも行こうかな……」

九十九「……ん?」

時雨「うーん……」

時雨「……いやぁ、でもなぁ……そんな事ある? だけど、有り得ない事では……」

時雨「……むー…………」

九十九(……時雨さんの様子がおかしい)

九十九「……ごめん、闇市クン。先に行っててもらえるかな?」

闇市「分かりました。では、食堂ではお会いしましょう」
212 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 19:49:07.99 ID:4ALhnZmdO
九十九「……時雨さん、どうしたの?」

時雨「あ、九十九っち」

九十九(……九十九っち? まぁ、そこはいいか……)

九十九「動機の事で悩んでるの……?」

時雨「うん……実はそうなんだ……」

九十九「やっぱり……大切なものを壊されるのは、怖いよね……」



時雨「あ、私は全然」

九十九「全然!?」

時雨「ごめんね、皆すっごい深刻に悩んでるんだけど……私は全然大丈夫なんだよね」

九十九(そ、そんな事あるのか……? でも、嘘を言ってるようには見えない……)

時雨「私が気になってるのは、私の『コレ』を破壊するって言葉の意味なんだけど……」

時雨「……悩んでもラチがあかないや。モノクマ呼んじゃお」

九十九「え」

時雨「おーい、モノクマー!」

モノクマ「はいはーい! お待たせしました! 何用ですかな、お嬢さん!」

九十九(本当に呼んだ……)

時雨「【動機】について何だけど……私の『コレ』ってさ、『コレ』だけ破壊するって事?」

モノクマ「そうそう。時雨さんの場合、それだけを“除去”する感じかな?」

時雨「……そんな事できるの?」

モノクマ「できるに決まってんじゃん! 学園長先生だよ、ボクは!」

時雨「……マジ?」

モノクマ「大マジ」
213 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 19:50:52.48 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「話はそれで終わり? じゃあ早く帰りたいんですけど」

時雨「つ、冷たいね、モノクマ学園長!」

モノクマ「学園長は忙しいんだよ! 撮り溜めしてたドラマを消化したりさ!」

九十九「暇じゃないか……」

モノクマ「うるさいうるさい! ボクは帰るよ!」

九十九(……行っちゃった。いつも思うけど、どこに消えてるんだ……)

時雨「なるほどねぇ……」

時雨「……九十九っち」

九十九「? 何?」

時雨「【動機】の事は……ちょっと長くなるから言わないけどさ、もしモノクマの言う通り、私の【動機】を無くせるんだとしたら……」

時雨「……モノクマは、私達が思ってるより、とんでもない存在なのかもしれないよ」

九十九「…………」

九十九(……モノクマ、か)

九十九(いつかは倒さなきゃいけない存在だけど……どう立ち向かえばいいんだろう……)


【時雨菜乃華の好感度が上がりました!】
214 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 20:12:26.33 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント2】

九十九(時雨さんと別れたボクは、食堂に向かおうとしていた)

九十九(そこに……)

安藤「九十九君、少しいいか」

九十九「安藤クン……いたの?」

安藤「ああ……体育館の隅にな」

安藤「本当はし……時雨、さんとモノクマの会話も聞きたかったが……彼女、フランクに話しかけてくるからな……」

九十九「……女子が苦手すぎるよ、安藤クン」

安藤「し、仕方ないだろう……! 色々あるんだよ……!」

安藤「……それで、要件だが……ゆ、幸村さんからだ」

安藤「……正確には、彼女の伝言を受けた万城君からだ」

九十九(名前を言うのもダメなの……?)

安藤「……申し訳ないが、今日の催しはキャンセルで、との事だ」

九十九「……仕方ないよね。この状況じゃ……」

安藤「……思うに、モノクマは彼女が色々と動いているのを見て、仕掛けてきたのではないかと思う」

九十九「……ボクらの仲が、少しでも深まらないようにって事?」

安藤「ああ……短い期間とはいえ、知ってる人間はやはり殺しにくくなるからな……」

九十九(……幸村さんの努力を、モノクマは壊しに来たわけか)

安藤「……今はまだ無理なのかもしれないが、いつか必ずモノクマを倒さなくてはならない」

九十九「うん……ボクに何ができるか分からないけど、できる事は協力するよ」

安藤「心強いよ……ありがとう」


【安藤竜の好感度が上がりました!】
215 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 20:20:25.77 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント3】

九十九(体育館を出たボクは、食堂に向かう)

九十九(すると、入り口のところに……)

九十九「……平良クン」

平良「……!」ビクッ

九十九(平良クンはその体を震わせ、ボクの方に振り向いた)

平良「よ、よぉ……九十九か」

平良「…………」

九十九「……入らないの?」

平良「……無理だよ。あの中で、皆と仲良くできる自信がねぇ」

平良「俺の頭は、【動機】でいっぱいいっぱいなんだ……!」

九十九(平良クン……だいぶ参ってるな。ここは……何か言葉を掛けてあげないと……)

九十九(どう言おうか……)


下から一つ選択してください。

1.感情に訴えかける。
2.コロシアイの達成率の低さを説く。
3.バレたら処刑されるよと語る。

↓1
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 20:27:16.48 ID:ntm60skNO
こういうビビリの人には1だと逆効果っぽくて2だとわずかな可能性を信じそう
だから3
217 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:09:42.58 ID:4ALhnZmdO
九十九「……殺人がバレたら、殺されるんだよ」

平良「……!」

平良「そ、それは……!」

九十九「モノクマの言うおしおきが何なのかは分からないけど……殺されるのは間違いないよ」

九十九「……それでも、コロシアイをするの?」

平良「ぐううう……!」

平良「……分かってるさ。分かってるんだよ……!」

平良「コロシアイなんてしちゃいけねぇなんてよ……!」

平良「……すまねぇ。やっぱり、俺は部屋に戻るよ」

平良「……じゃあな」

九十九「……うん」

九十九「……また、明日ね」

平良「…………!」

平良「……ああ、また明日な」


【平良源の好感度が少しだけ上がりました!】
218 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:15:47.21 ID:4ALhnZmdO



クロ決定のコンマ判定を行います。コンマ二桁判定の値により、クロを決定します。

今回のクロ候補は【4人】です。

↓1のコンマで決定


219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 21:19:23.35 ID:ntm60skNO
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 21:26:20.64 ID:dQkWwEWT0
連取り不可なら一応取る
221 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:29:17.14 ID:4ALhnZmdO
クロが確定したところで本日はここまでです。ありがとうございました。

事件発生まで一気に書くので、更新が何日か空くかもしれません。ちょっとだけお待ちください。
222 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/29(土) 17:14:27.41 ID:O0Q19I+1O
火曜日には更新できると思います。多分。よろしくお願いします!
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/29(土) 17:42:19.17 ID:g/wjgBXS0
まだまだゆっくりでいいですけれど、途中経過ともし再開目処がたってれば教えてほしいです
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/29(土) 17:43:38.39 ID:g/wjgBXS0
ごめんなさい更新してなくて被ってしまいました
了解です
225 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:39:28.22 ID:FmJj3LW9O
それでは始めます。事件発生までいくつもりです。
226 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:42:49.25 ID:FmJj3LW9O
【食堂】

闇市「おや、来ましたね、九十九さん。随分遅かったですね?」

九十九「ごめん……何人かと会ってさ……」

闇市「いえいえ、構いませんよ」

万城「お、九十九も食べるのか? 思ったより皆食べに来てくれて嬉しいよ」

九十九(食堂には……全温度さん、堀井クン、黒野さん、麻草さん……そして闇市クンに、食事係の万城クンと鈴村さんがいた)

堀井「つーか、九十九ちゃん、いつの間に闇市ちゃんと仲良くなったんだ?」

全温度「ハジメ君にも遂に友達ができたんだね!」

万城「……その言い方だと、今まで一人も友達いない事にならないか?」

九十九「……まぁ、間違ってないよ」

黒野「えっ……こんな私でも友達いたのに? ヤバくない?」

麻草「ふむ、まぁ、何にせよ友達というのは良いものだ!」

麻草「初めてだとしたら、特に大事にしてあげるといい、少年」

闇市「ええ、そうしますとも」

九十九(……皆から、生暖かい目で見られてる気がする)
227 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:52:23.18 ID:FmJj3LW9O
鈴村「はい、ご飯ですよ〜」

九十九「あ、ありがとう……」

黒野「よーし、それじゃあ、今日は九十九君の友達記念日だね! 九十九君にはタバスコをプレゼントするよ!」

九十九(そう言うと、黒野さんはタバスコを持ってこちらに来た)

九十九「ちょ、ちょっと……! も、もしかして、それ掛けようとしてる……!?」

全温度「ショウゴ君! マシロちゃんを止めて!」

闇市「……確かに彼女から、怪しげな雰囲気を感じますね……!」

黒野「ええい! 邪魔しないでよ! 辛い物食べた時の九十九君が見たいんだから!」

九十九「祝う気なんか無いじゃないか……!」

九十九「……って、うわっ!?」

黒野「うわーっ!!」


ガシャーン!!!


九十九(……突撃してきた黒野さんを何とかしようとしたら、黒野さんが転んできた)

九十九(突然の事で体が反応せず……ボクと闇市クンを巻き込んで、黒野さんは転んでしまった)

黒野「イタタ……」

黒野「もう! ちゃんと受け止めてよね!」

闇市「……誰のせいだと思ってるんですかね」

九十九「いいからどけてよ……」

麻草「ふむ、元気なのは良い事だね!」

堀井「……元気なの、黒野ちゃんだけっぽくね?」

全温度「よし! 取った!」バッ!!

万城「黒野……お前またタバスコの悲劇を繰り返そうとしてたのかよ……」

鈴村「ご飯は美味しく食べてくださいね〜?」
228 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:03:53.97 ID:FmJj3LW9O
【廊下】

幸村「……あ、九十九クン、闇市クン」

九十九(……夕食を食べ終えたボク達は、途中で幸村さんに会った)

闇市「幸村さん、夕食はよろしいのですか? 今ならまだ万城さんか鈴村さんがいると思いますが」

幸村「……うん、二人には悪いけど、今日はいいかな」

幸村「……さっき平良クンと話してたんだけど、彼、すごく参ってて……」

幸村「色々話してみたんだけど、追い返されちゃったんだ……」

九十九「平良クンが……」

闇市「……あまり言い過ぎるのも良くないでしょう。今は、そっとして置いた方がいいかもしれませんね」

幸村「……うん、そうだね。ありがとう、闇市クン」

幸村「そうだ……九十九クンには、多分安藤クンから伝わってると思うけど、闇市クンには言ってなかったよね……」

九十九「……ショーの事?」

幸村「うん。闇市クンにもお願いしてたんだけど、この状況じゃ……」

闇市「……仕方ありませんね。またの機会に、という事で」

幸村「うん……ごめんね」

九十九(闇市クンにも声を掛けてたのか……)

九十九「……そうだ、幸村さん」

幸村「?」

九十九「もう一度……裁縫セットを貸してもらってもいい?」
229 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:17:45.52 ID:FmJj3LW9O
【九十九の個室】

闇市「九十九さん……どうして裁縫セットを?」

九十九「……人形を作ろうと思ったんだ」

九十九「……これと同じ物を、ね」

九十九(ボクは、懐から大切な人形を取り出した)

闇市「これはまた……何というか……」

九十九「……ボロボロでしょ?」

闇市「……ええ、正直言って……私なら捨ててしまうでしょう」

九十九「そうだよね……」

九十九「……実は、この人形がボクの【動機】なんだ」

闇市「……!」

闇市「……それほど、大切な人形という事ですか」

九十九「……うん」

九十九「これは……ボクが唯一心を許した人から貰った物なんだ。そして……その人には、もう会えない」

九十九「だから……この人形だけが、ボクと“あの人”を繋いでくれるんだ」

九十九「……でも、だからと言って、コロシアイをするわけにいかない」

闇市「……ええ、そうですね」

九十九「だから、せめて……この人形を自分で再現しようかなと思ってさ」

闇市「なるほど……だから裁縫セットを……」

闇市「男子には工具セットしか配られてませんからね……」

九十九「うん……」
230 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:24:59.85 ID:FmJj3LW9O
九十九「……ところで、闇市クンは何でここに?」

闇市「……いてはいけませんか?」

九十九「い、いや、そういうわけじゃなくて……」

闇市「ふふふ……冗談ですよ」

闇市「……実は、九十九さんに、私の怪談を聞いていただきたいのです」

闇市「……今日が、最後の講演になるかもしれませんからね……」

九十九「闇市クン……」

九十九(そうか……闇市クンは【喉】を……)

九十九「……うん、ボクで良ければ、喜んで」

闇市「ふふふ……良かったです」

闇市「それでは……始めましょうか。九十九さんだけの特別怪談ショーです」

闇市「……言っておきますが、怖いですよ?」

九十九「ははは……お手柔らかに……」


九十九(……そして、闇市クンの怪談ショーが始まった)

九十九(闇市クンの言う通り……闇市クンの話す怪談は本当に怖かった)

九十九(でも、それだけじゃない……どこか惹き込まれてしまう魅力がある。闇市クンの語りから、耳を逸らせないというか……)

九十九(これが……【超高校級の怪談師】の実力なんだ……)


闇市「……と、ここまでにしておきましょうか」

闇市「そろそろ九十九さんも限界のようですし……」

九十九「……そ、そんな事ないよ?」

闇市「ふふふ……いえ、止めておきましょう。もう夜時間になりそうですし……」

九十九「そ、そう?」

九十九(……本当はありがたかった。怪談は苦手ではないけど、流石に怖いや……)
231 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:32:22.58 ID:FmJj3LW9O
闇市「…………」

九十九「……? どうしたの?」

闇市「いえ……少し怖くなりましてね……」

闇市「覚悟はしたつもりなのですが……明日には、もう怪談を話す事ができないとなると……」

九十九「……闇市クン、怪談、好きなんだね」

闇市「……私が?」

九十九「うん……前、話してたでしょ?」

〜〜〜〜〜

闇市『私も似たようなものなのです。好きでしているというよりは、気がついたらなってたというか……』

〜〜〜〜〜

九十九「だから、怪談にあまり思い入れが無いのかな……と思ってたんだけど、そんな事ないんだね」

闇市「……そうなのでしょうか?」

闇市「……私は物心ついた時から怪談を話していましたからね……好きとか、そういうのは特に……」

闇市「……いえ、今思えば、好きだったのでしょう」

闇市「仕事になって怪談を話す機会が多すぎて、忘れていましたが……私は、怪談が好きだったのですね……」

闇市「ふふふ……話せなくなる前に、気づけてよかった……」

九十九「闇市クン……」



九十九「……ボクが、代わりに話そうか?」

闇市「……え?」
232 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:35:46.70 ID:FmJj3LW9O
九十九「あ、いや、その……」

九十九「……闇市クンの怪談って、全部自分が考えてるんだよね?」

闇市「まぁ……大体そうですね……」

九十九「ボクには……【超高校級の怪談師】の才能は無いけど……」

『……ふふふ……』

闇市「なっ……!?」

『このように……闇市祥吾の声を出す事は、できますからね……』

九十九「……【超高校級の腹話術師】の才能があれば、闇市クンの代わりに話せるかなって……」

闇市「す、すごい……! 私の声そのままではないですか……!」

九十九「だから……闇市が怪談を考えて、ボクが闇市の声で話すのも、良いかなって……」

九十九「ご、ごめん……変な事言って……」

闇市「…………」

闇市「……ふふふ! ふふふふふふ……!」

闇市「いいですねぇ……! そういう未来も、悪くありません……」

闇市「……九十九さんと出会えて良かった。本当にそう思います」

闇市「……九十九さんは、あまり人と深い交友を結ぼうとはしませんが……」

闇市「あなたは、あなたが思っている以上に、良い人です。あなたがもう少し踏み込めば、すぐに友達はできると思いますよ?」

九十九「……そう、なのかな」

闇市「……ええ、あなたの……初めての友人が言うのだから、間違いありません」



【闇市祥吾の好感度が大幅に上がりました!】

【闇市祥吾との関係性が『友人』になりました!】
233 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:01:26.92 ID:FmJj3LW9O
闇市「……では、そろそろ部屋に戻りましょうかね」

九十九「……そう? 別にまだいても……」

闇市「いえ……お暇しますよ」

闇市「……実は私、夜の10時を過ぎると、非常に不機嫌になってしまうんです」

闇市「おそらく夜時間になると、九十九さんに強く当たってしまうのでね……」

闇市「この生活でできた大切な友人を、そんなつまらない事で失いたくありませんので……」

九十九「そ、そう?」

九十九(不機嫌な闇市クン……あまり想像できないけどな……)

九十九「……それじゃあ、せめて、部屋に送るよ」

九十九「多分、何も無いと思うけど……二人の方が安心だし」

闇市「……そうですね。せっかくですし、ご好意に甘えましょうか」


【廊下】

九十九(闇市クンと一緒に部屋から出ると……)

九十九「……あれ? 万城クンに……鈴村さん」

万城「おー、どうしたんだ、二人して」

闇市「少しお話をしてましてね……」

鈴村「仲良しなんだねぇ〜」

九十九「ふ、二人は……食堂から引き上げたの?」

万城「ああ。もう誰も来ないみたいだからな……」

万城「……明日も、ちゃんと朝食会するから、来てくれよ?」

闇市「……ええ、もちろん」

九十九「……うん」

鈴村「じゃあ、また明日ねぇ〜」

九十九(……そうして、二人は部屋に入っていた)

闇市「……それでは、私も部屋に入りますね」

闇市「……では、また明日、九十九さん」

九十九「……うん。また明日」
234 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:06:58.15 ID:FmJj3LW9O
【九十九の個室】

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』

モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


九十九(……夜時間か)

九十九(闇市クンは……もう寝たのかな)

九十九「……よし、できた」

九十九(……正直、元の人形に近いのかどうかは分からないけど……ある程度形になったかな)

九十九「…………」

九十九(……本当に、明日この人形は壊されるのだろうか……)

九十九「……いや、考えても仕方ないか」

九十九(ボクはコロシアイはしないって決めたんだ……どれだけ不安でも、もう悩む事は無い)

九十九(……もう、寝てしまおうか……)





九十九「…………」





九十九「……………………」








ピンポーン



九十九「……え?」


235 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:09:17.42 ID:FmJj3LW9O
九十九(こんな時間に……インターホン?)

九十九(……いや、夢かな。いつの間にか寝てたみたいだし……)



ピンポーン



九十九「……!」

九十九「……夢じゃ、ない?」

九十九(……誰だろう?)



ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン



九十九(……こ、怖い! 闇市クンの怪談を聞いたから、余計に怖いな……!)

九十九(だ……誰なんだ……?)

ガチャ

バンッ!!

九十九「うわっ!?」

九十九(鍵を開けた瞬間、部屋のドアが開いた)

九十九(そこに立っていたのは……)





九十九「……全温度さん?」
236 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:12:26.62 ID:FmJj3LW9O
全温度「は、ハジメ君……!」

九十九「……ど、どうしたの?」

九十九(いつもと……何か表情が違うような……)





全温度「ショウゴ君……」

九十九「……え?」

全温度「ショウゴ君が……!!」








『ぴんぽんぱんぽーん!』

モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の自由時間の後、“学級裁判”を開きまーす!』





九十九「…………」

九十九「……は!?」


237 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:14:32.32 ID:FmJj3LW9O
九十九(シタイ……死体、か!?)

九十九「まさか……!!」

九十九(ボクは、全温度さんを押しのけて闇市クンの部屋に向かう)

九十九(まさか……そんなの、何かの間違いだ……!!)



【闇市の個室】

九十九(……闇市クンの部屋の前には、既に何人かいた)

九十九(……誰も、闇市クンの部屋には入ろうとしていない)

九十九(……闇市クンの部屋の扉が、開いているにもかかわらず……)

万城「つ、九十九……」

九十九「……っ! どいてくれ……!!」

九十九(皆を押しのけて、ボクは闇市クンの部屋に入る)

九十九(…………そこに、いたのは…………)





【生気の無い顔で、ベッドに倒れ伏す……】





【闇市祥吾クンの姿だった…………】


238 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:15:27.33 ID:FmJj3LW9O
というわけで、第一の犠牲者は【超高校級の怪談師】闇市祥吾クンでした。

次回は捜査編です。捜査編は安価無しでいこうと思ってます。明日か明後日にやります。コトダマを整理するので、明後日かも。

本日はここまでです。ありがとうございました!
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 22:25:39.20 ID:p8Hy99eLO

闇市くん残念だ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 22:31:13.16 ID:ZxvCqaqv0
241 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:25:48.43 ID:im/ptI+PO
それでは始めます。捜査編です。
242 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:27:06.21 ID:im/ptI+PO
九十九「闇市……クン……」

九十九(さっきまで……朗らかに笑っていた、闇市クンが……)

九十九(自身の才能を殺してしまうような動機を突きつけられてなお、コロシアイをしないと決意していた、闇市クンが……)

九十九(殺されたって……いうのか……)

九十九「そんな……」フラッ……



安藤「動くなッ!!」

九十九「……安藤クン」

安藤「……気持ちは分かるよ」

安藤「だが、部屋には入るな。現場はできるだけ保全しなければならない」

安藤「……闇市君を殺した犯人を見つけたいならば、な」

九十九「犯人……」

全温度「そ、そんな……」

全温度「私達の中に、ショウゴ君を殺した人がいるって言うの……?」



モノクマ「そのとおおおおおおり!」

九十九「モノクマ……!」
243 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:28:47.33 ID:im/ptI+PO
モノクマ「うぷぷぷぷぷ! 起きました……遂に起きましたねえ、コロシアイが!」

モノクマ「長かったよ……実に長かった。何だか一週間以上待った気がするよ……」

堀井「……うおっ!? お、おい、闇市ちゃん……!?」

麻草「……これは……死んでいる、のか……!?」

モノクマ「……全員揃ったかな? それじゃあ、これからの事を説明するね!」

モノクマ「オマエラには、これから捜査を行なってもらいます!」

九十九「そ……捜査?」

モノクマ「そうさ! ……あ、これはシャレじゃないよ?」

モノクマ「オマエラには今から学級裁判を開いて、闇市クンを殺したクロを見つけてもらうわけなんだけど……」

モノクマ「そのためには、色々と証拠や証言を集めなきゃいけないよね?」

安藤「……そのための、“一定時間”か」

鉄「な、何で御座るかそれ?」

安藤「……校則に書いてあっただろう?」

万城「……ああ、校則の7番目のやつか」


〜〜〜〜〜

7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

〜〜〜〜〜


モノクマ「そうなのです! オマエラが万全の状態で学級裁判に望めるよう、ボクは時間を設けているのです!」

モノクマ「いやぁ、ボクってやさすぅいなぁ!」

風香「……どこが優しいんだか」
244 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:32:45.42 ID:im/ptI+PO
幸村「……本当に闇市クンは殺されたの?」

幸村「モノクマ、キミが殺したんじゃ……!」

モノクマ「……キミは実に馬鹿だなぁ。そんなツマラナイ事するわけないじゃないか」

モノクマ「コロシアイの証拠は……ほら、このモノクマ・アイにバッチリ! 録画もされているよ!」

斬子「ああ!? だったら、止めたらいいじゃねーかよ!」

斬子「闇市が殺されるのを黙って見てたのかよ……!?」

モノクマ「? そうだけど?」

モノクマ「ボクは学園長だからね。生徒達の自主性に任せてるんだ」

九十九「くっ……!!」

九十九(まるで話にならない……コイツは、本当にコロシアイを楽しんでいるのか……!!)

モノクマ「それじゃあ、捜査を始めちゃって! 一定時間経ったら、アナウンスするからさ!」

安藤「ま、待て! 俺はともかく、他の皆は殺人事件の捜査などした事ない者ばかりだ!」

安藤「いきなり捜査と言われても……!」

モノクマ「そんなの知らないよ! 別に捜査しなくてもいいしさ」

モノクマ「……クロ以外の全員が、おしおきされるだけだし」

九十九(……おしおき……つまり、処刑……)

九十九(学級裁判でクロを見つけなければ……ボクらは死ぬ……)

モノクマ「……まっ、でも、流石に検死はできないだろうからね。電子生徒手帳に検死結果を送っておいたよ」

モノクマ「ボクからの親切はここまで! 後は、オマエラで頑張ってね!」

九十九(……そうして、モノクマはいなくなった)
245 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:34:57.06 ID:im/ptI+PO
万城「……本当に、闇市は殺されたのか?」

安藤「……ああ。残念ながら、間違いないだろうな」

鉄「つ、つまり……殺人鬼がこの中に……!」

蒼井「…………」カツカツ……

万城「お、おい、蒼井! どこに行くんだよ!」

蒼井「……捜査だ」

蒼井「……あのクマの言う通りなら、時間は有限なんだろう。ここで固まっていても仕方ない」

安藤「……その通りだ」

安藤「俺達は……闇市君を殺したクロを、見つけなくちゃならない」

風香「……じゃあ、まずは現場に見張り立てないとねぇ」

鈴村「見張り〜……?」

風香「犯行現場ってのは、一番証拠が残るところだろう? そこを犯人に荒らされたらたまったもんじゃない」

黒野「確かに……私がクロだったら、真っ先に現場荒らすもんね!」

平良「……じゃ、俺が見張りをする」

平良「……今の俺は、多分、マトモに捜査はできねぇからな……」

幸村「平良クン……」

平良「……だから、代わりに見張りになって役に立つよ」

麻草「ふむ、それじゃあ、見張りはもう一人必要だね」

麻草「あまり考えたくはないが……平良くんが犯人ではない、と断定はできないからね」

平良「……ああ、しょうがねぇな」

堀井「……んじゃ、オレやるよ。考えるのは苦手だからな」

時雨「平良っちと堀井っちの筋肉コンビなら、誰も現場荒らせないね!」

九十九「……それで、ボク達は何をすればいいのかな、安藤クン」

安藤「……好きに捜査をした方が良いだろう」

安藤「何が証拠になるか分からない……何か怪しい物や人、出来事があれば、証拠として持つか、記憶しておくんだ」

安藤「それが……学級裁判を乗り切る唯一の方法だろう」

九十九「……分かった」

九十九(……闇市クンを殺したクロは、必ず見つける……!)
246 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:38:45.00 ID:im/ptI+PO
【捜査を開始します】

九十九(取り敢えず……闇市クンの部屋を調べた方がいいよね……)

黒野「はぁ〜……」

九十九「……どうしたの?」

黒野「あ、九十九君……」

黒野「いや……なんか眠れなくてさ、廊下をウロウロしてたんだけど……」

黒野「闇市君の部屋が開いてるから……気になるじゃない? それで覗いたら……」

黒野「闇市君死んでるし……急に変なアナウンス鳴ってビックリしたし……」

黒野「なんか疲れちゃったんだよ……」

九十九「……開いていた?」

黒野「うん、開きっぱなしだったよ。流石に不用心だよね〜」

九十九(……いや、闇市クンは、確かに部屋を閉めていた。鍵も閉めていたはずだけど……)

九十九「……あれ?」

九十九「……その包帯、どうしたの?」

黒野「あ、この手?」

黒野「さっき食堂で転んだじゃない? あれで手を擦りむいたみたいでさぁ……」

黒野「絆創膏とか無いから、取り敢えず包帯でぐるぐる巻いてみたんだ」

九十九(……両手どちらも完全に見えなくなってるな)

黒野「……じゃあ、私も捜査しに行こうかね」

黒野「お互い頑張ろうね! 九十九君!」タッタッタッ……

九十九(……相変わらず変な人だ)

九十九(……捜査を始めよう)
247 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:39:38.88 ID:im/ptI+PO
九十九(あ、その前に……モノクマから渡された検死結果を見た方が良いか……)

九十九(……この『モノクマファイル1』ってところか?)

九十九(『被害者は闇市祥吾。死亡推定時刻は午後11時頃。死体発見現場は闇市の個室。頭を鈍器で殴られた事により死亡。即死だと思われる』……)

九十九(……これをもとに……推理しろって事か……)


・コトダマ【モノクマファイル1>を手帳に記録しました。

[被害者は闇市祥吾。死亡推定時刻は午後11時頃。死体発見現場は闇市の個室。頭を鈍器で殴られた事により死亡。即死だと思われる。]
248 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:45:19.98 ID:im/ptI+PO
安藤「…………」

九十九「……安藤クン、何やってるの?」

安藤「……闇市君の死体の確認だ」

安藤「モノクマファイルが間違っているかもしれないからな……ある程度は見ておかないと……」

平良「うっ……流石は弁護士だな……」

安藤「……ふむ……」

安藤「……モノクマファイルに、間違いは無さそうだ。確かに頭部を殴られている……」

安藤「付着物は無し、か……。何か付いていれば証拠になったんだが……」

九十九(なるほど……)


・コトダマ【闇市の頭部>を手帳に記録しました。

[闇市が撲殺されたのは間違いない。殴られた箇所に、付着物は無い。]


安藤「……妙だな」

九十九「? どうしたの?」

安藤「闇市君は鈍器で襲われた……だったら、絶対に抵抗するはずなんだが……」

安藤「……抵抗の跡が一切無い」

九十九「……え!?」

九十九(殺されそうになったのに、抵抗しない……? そんな事あるのか……?)


・コトダマ【安藤の見解>を手帳に記録しました。

[闇市はクロに襲われた時、一切の抵抗をしなかったと考えられる。]
249 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:52:25.72 ID:im/ptI+PO
九十九「……あれ?」

九十九(何だこれ……模擬刀? 金箔が貼られているのか……趣味の悪い……)

九十九「……うわっ!」

九十九(……ちょっと触っただけなのに、金箔がべっとりと……!)

九十九「……どうしよう、これ」

モノクマ「シャワーで洗えば?」

九十九(……いつの間に……)

九十九「……夜時間は、水が流れないんだろ?」

モノクマ「今だけ許してあげるよ。そんな金箔、あちらこちらに付けられても困るし!」

九十九(変に親切だな……)
250 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:52:55.68 ID:im/ptI+PO
安藤「……ちょうどいい。モノクマ、聞きたい事がある」

モノクマ「ん? 何かな?」

安藤「さっきのアナウンス……アレは何だ?」

九十九「……アナウンス?」


〜〜〜〜〜

『ぴんぽんぱんぽーん!』

モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の自由時間の後、“学級裁判”を開きまーす!』

〜〜〜〜〜


九十九(……アレの事か)

モノクマ「ああ、アレはね、死体発見アナウンスだよ」

モノクマ「事件の発生をオマエラ全員に伝えるように、誰かが死体を発見したら流すようにしてるんだ」

安藤「……そのアナウンスは、どういった条件で流れるんだ。詳しく教えろ」

モノクマ「うぷぷぷ……気が立ってるなぁ」

モノクマ「やっぱり、コロシアイなんて起きないって豪語してたから、悔しいの? アテが外れちゃってさ!」

安藤「……!」ギリッ……!!

安藤「……いいから、早く教えろ」

モノクマ「強がっちゃってまぁ……はいはい、ちゃんと教えるよ」

モノクマ「死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見したら流れるんだ。三人目が見た段階で、ぴんぽんぱんぽーん……ってね!」

安藤「……その三人には、クロは含まれるのか?」

モノクマ「うぷぷ……流石は弁護士サン! 細かいところが気になるのが悪い癖だよ?」

モノクマ「……お察しの通りだよ。クロは、その三人には含まれません!」

安藤「……そうか」

モノクマ「まー、でも、そこら辺はフレキシブルにいこうかなーって思ってるんだ」

モノクマ「ほら、今回のコロシアイで死体発見アナウンスによってクロが見つかったとするじゃん?」

モノクマ「そして、次のコロシアイでも、その次のコロシアイでも死体発見アナウンスでクロが見つかったら……興醒めでしょ?」

モノクマ「だから、場合によっては、死体発見アナウンスのルールが変わる事はあるよ。今回は変わらないけど」

九十九「……次なんか、あってたまるか」

モノクマ「……へぇ? 九十九クンも、そんな事言うんだ?」

モノクマ「……まっ、いいけどね! オマエラ、捜査頑張りなよ!」

九十九(……消えた)

九十九(……って事は、その三人目は黒野さんなのか)

九十九(闇市クンを見た時、アナウンスが鳴ったって言ってたもんな……)


・コトダマ【死体発見アナウンス>を手帳に記録しました。

[死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見した段階で流れる。今回の三人目は、黒野真白。]
251 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:00:04.41 ID:im/ptI+PO
九十九「……ん? これは……」

九十九(闇市クンの部屋の鍵か……)

九十九(……あれ? これ、金具のところが緩んでる……)

九十九(……別に、今回の事件には、関係ない……か?)


・コトダマ【鍵の金具>を手帳に記録しました。

[闇市の個室の鍵の、鍵の部分と名前プレートの部分を繋ぐ金具が緩んでいた。簡単に外せそうだ。]


安藤「……!!」

安藤「これは……」

安藤「……九十九君、少し良いか」

九十九「……どうしたの?」

安藤「これなんだが……」

九十九(……そう言って、安藤クンが見せてきたのは……)

九十九(……赤い文字で『九十九』と書かれた、一枚のメモ紙だった)

九十九「こ、これ……!!」

九十九(もしかして……ダイイングメッセージ……!? これ、血文字か……!?)

九十九「ち、違う、ボクは……!!」

安藤「……分かっている」

九十九「……え?」

安藤「俺は……これだけで九十九君が犯人とは判断しないよ」

安藤「この事なんだが……俺に少し考えがあってな。この紙の事は黙っておいてくれないか?」

九十九「え? う、うん……」

九十九(それはいいけど……証拠を黙っていてもいいのかな……?)


・コトダマ【ダイイングメッセージ>を手帳に記録しました。

[闇市の遺体の近くに、血文字で『九十九』と書かれたメモ紙が置いてあった。この事は、九十九と安藤しか知らない。]
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