安価とコンマでダンガンロンパ【オリロンパ】

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192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:31:44.66 ID:UGs0FPwsO
お金
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:32:00.87 ID:LOCDHDk70
自分以外の誰かの秘密が書かれた手紙入りの封筒が全員に渡される
中身の確認・破棄・交換は自由
194 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/25(火) 21:41:54.09 ID:S4OWjRtFO
動機を頂いたところで本日はここまでです。ありがとうございました。どの動機を選んだかは、明日モノクマに発表してもらおうと思います。

第一のコロシアイまでもうちょいです。その際は、よろしくお願いします。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 21:48:57.32 ID:feuxQsrDO
乙です
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 23:40:24.46 ID:LOCDHDk70
197 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 15:58:44.55 ID:4ALhnZmdO
それでは始めます。やるぜ!


【体育館】

九十九(モノクマのアナウンスを受け、ボク達は体育館に集まった)

九十九(……あの槍、まだあるのか……)

九十九(……あの槍で殺されかけた全温度さん、大丈夫かな……)

全温度「うーっ……忌々しい槍め!」

九十九(……元気そうだね)

鉄「い、一体何なので御座るか……?」

万城「早く夕食作らなきゃいけないのに……」

モノクマ「集まったみたいだね! 偉いぞオマエラ!」

モノクマ「当たり前の事が当たり前にできる……それが一番難しいからね!」

麻草「ふむ、モノクマに褒められても一切嬉しくないな」

闇市「まったくです……」

モノクマ「ちょ、ちょっと! 何て事言うのさ!」

モノクマ「別にまだボクは褒めてないんですけど!?」

斬子「ハァ? てめー言ってる事めちゃくちゃじゃねーか」

モノクマ「だってオマエラ、一番できて当たり前の事、できてないじゃん」

モノクマ「コロシアイだよ、コロシアイ!」

モノクマ「コロシアイ学園生活の肝、コロシアイ学園生活で一番大切な絶望要素が無いじゃんか!」

安藤「……やるわけないだろう」

幸村「そうだよ……! 私達は、コロシアイなんてしない!」

モノクマ「そうなんだよねぇ……オマエラ、この後に及んで偽善者ぶるんだもんなぁ……」

モノクマ「だーれもコロシアイしようとしないの? おかしくない? 誰かはするでしょ?」

堀井「しないんだよ……!」
198 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:12:46.16 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「それでさ……やっぱり、提示しなきゃダメなのかなーって」

モノクマ「【動機】をさ!」

九十九「動機……?」

モノクマ「じゃあ……オマエラ、今、電子生徒手帳に新しい項目追加したから見てくれる?」

鈴村「……これって、結構ハイテクなんだねぇ〜……」

時雨「項目……この【動機】ってやつ?」

モノクマ「そうそう! ちゃんと見てよ! 見ないと、月に代わっておしおきすっぞ!」

黒野「うーん、フランクに殺そうとしてくるね!」

九十九(これを……押せばいいのかな?)ピッ



[【形見の人形】]



九十九「……!?」

九十九(な……何で……! 何でモノクマがこの人形の事を知ってるんだ……!?)

黒野「へ? 何これ」

時雨「これって……これが動機……?」

麻草「……どういう事だい? モノクマ」



モノクマ「いや、コロシアイ起きなかったら、それ壊そうかなって」



九十九「…………」

九十九「……は!?」
199 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:22:20.33 ID:4ALhnZmdO
堀井「こ……壊す!? 壊すって!?」

鈴村「そ……そんな……! 何でそんな事するの〜……!?」

モノクマ「嫌ならコロシアイをすればいいよ。それだけで、壊す事はしないからさ!」

安藤「ふざけるな……! これは、脅迫じゃないか……!」

モノクマ「失敬な! ボクは、オマエラにコロシアイに対して本気になってほしいだけなんだぞ!」

モノクマ「……では、ちゃんと動機について説明しましょう」

モノクマ「24時間以内にコロシアイが行われてなかった場合、オマエラの【この世で一番大切なもの】を破壊します」

モノクマ「それが嫌なら、コロシアイをしてください」

モノクマ「オマエラ、分かったかな〜?」

平良「な……何でだよ……」

平良「何でこんな事するんだよぉっ!?」

モノクマ「……目的って事? そうだなぁ……」

モノクマ「……『絶望』……かな」

モノクマ「うぷぷぷぷ……それじゃあ、ボクは帰るね。レッツ、コロシアイ!」
200 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 16:35:10.64 ID:4ALhnZmdO
九十九(……言いたいだけ言って、モノクマはいなくなった)

九十九(だけど……そんなモノクマに構っている暇は、ボク達には無かった)

九十九(コロシアイが起きなければ、大切なものが破壊される……)

九十九(そんな事を言われて……冷静でいられるわけないんだ……)

九十九(……だって、おそらくモノクマには、それができるから。できてしまうから……)

九十九(……このままだと、壊されてしまう)

九十九(大切な人形が……! ボクと、“あの人”を繋ぐ唯一の人形が……!!)

九十九(そのためには……コロシアイを……!? いや、でも……!!)

九十九(ボクはっ……!!)


このままだと、九十九クンはコロシアイを決意してしまうかもしれません。それを防ぐため、そのために下から一人選択してください。

1.全温度千亜
2.幸村凪
3.闇市祥吾

↓1
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 16:35:24.76 ID:ltevep5EO
3
202 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:17:17.43 ID:4ALhnZmdO
闇市「……九十九さん」

九十九「……!」

九十九「闇市、クン……」

闇市「大丈夫ですか? 九十九さん」

九十九「…………何とか、ね……」

闇市「嘘ですね」

九十九「えっ……」

闇市「あなたはコロシアイを決意しそうになった……そうでしょう?」

九十九「……っ!?」

九十九「そ、それは……」

九十九「ど、どうして……!?」

闇市「実は私……霊能者なんです」

九十九「……は?」

闇市「あなたの守護霊が赤く染まっています……まるで血塗られたように……」

闇市「だから、あなたがコロシアイを決意させたと分かったのですよ……」

九十九「そ……そうなの……?」

闇市「…………」



闇市「……ふふふ……ふふふふふふ……!」

闇市「冗談ですよ、冗談」

九十九「なっ……!」

闇市「ふふふ……まさか、九十九さんが引っかかるなんてね……」

九十九「ぐっ……!」

九十九「……闇市クンも、この状況で冗談を言う人だとは思わなかったよ」

闇市「お、言いますねぇ……」

闇市「……少しは落ち着きましたか?」

九十九「……うん。ありがとう……」

闇市「いえ……」
203 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:27:32.20 ID:4ALhnZmdO
闇市「……ちなみに、私の動機は【喉】でした」

九十九「の、喉……!?」

闇市「おそらく……コロシアイが起きなければ、私の喉は潰されてしまうのでしょう」

闇市「……本音を言うと、とても恐ろしいです」

闇市「私は、怪談師として聴衆の前で話す事しか知りません……そして、できないでしょう……」

闇市「怪談を話せない闇市祥吾など、生きている価値はありません……」

闇市「モノクマはその辺りを知った上で、動機として提示しているのでしょう……」

九十九「闇市クン……」

九十九(闇市クンも、ボクのように怯えているんだ……大切なものが壊される事を……)

闇市「……でも、私はコロシアイをしません。喉を失う事が怖いですが、それでも、です」

闇市「短い時間ですが……私は、皆さんの事を友人だと思っています」

闇市「その友人を裏切り、怪談師として活動するなど……それこそ、価値の無いものです」

闇市「……九十九さんは、どうですか?」

九十九「……ボクは……」

九十九「……ボクも、そう思うよ」

九十九(そうだ……ボクは一体、何を考えていたんだ……!)

九十九「……正直言って、ボクは闇市クンのように、皆が友人だとは言い切れない」

九十九「ボクは今まで友達なんていなかったし……気にした事も無かったから」

九十九「……でも、だからといって、ボクのために皆が死んでしまってもいいとは……思わないよ」

九十九「……ありがとう、闇市クン。キミのおかげで、ボクは踏みとどまれたよ」

闇市「いえいえ……」

闇市「……友人のために一肌脱ぐのは、当然の事です」

九十九「……そうか……」

九十九「闇市クンは……ボクの友達だったのか……」

闇市「……その発言、何気に傷つきますよ?」

九十九「ご、ごめん……」

闇市「ふふふ……冗談ですよ……」
204 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:40:44.00 ID:4ALhnZmdO
幸村「……みんなっ!」

九十九(闇市クンとの話が一段落した時……幸村さんの声が、体育館に響き渡った)

幸村「コロシアイなんて……絶対に、ダメだよ」

九十九「幸村さん……」

鉄「も、もちろん、分かってるで御座るよ……」

斬子「コロシアイなんて、するわけねーだろ……」

幸村「……うん。分かってる。私は、みんなを信じてる」

幸村「……それでも、言わせてほしいんだ。コロシアイは、ダメだって」

幸村「……私の動機は、【家族】だった」

平良「家族……」

幸村「多分、コロシアイが起きなければ……家族を殺すって事だと思う」

幸村「……正直、家族って文字を見た時、心は揺らいじゃったよ」

幸村「でも……たとえ家族が人質に取られていても、誰かを殺していいわけがない」

幸村「……みんなも、もう一度、その事を考えてほしい」

九十九(……幸村さん……)

九十九(幸村さんの言葉は……皆の心に響いた……ように思う)

九十九(……少なくとも、闇市に説得されたボクは、そうだ)
205 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:53:50.52 ID:4ALhnZmdO
安藤「……別の観点から、俺も言わせてもらおう」

安藤「仮に殺人を犯したとしても、そいつは卒業する事はできないだろう。何故なら、俺達全員にバレない事など不可能だからだ」

安藤「……幾度となく殺人事件を扱ってきた俺だから断言する。一生バレない殺人など、絶対に無い」

安藤「……だから、コロシアイなんて、止めるんだ」

九十九(……安藤クンの言葉も、ボクらの中に響く)

九十九(そう……コロシアイをするという事は、自分以外の全員を殺すって事なんだ……)
206 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 17:55:04.38 ID:4ALhnZmdO
万城「じゃあ、夕食にするか?」

堀井「夕食!? このタイミングで!?」

万城「だって、腹減らないか?」

万城「……色々あると思うけどさ、空腹だと余計考えちゃうだろ。何か食べた方が良いと思うぜ」

鈴村「……そうだね〜。それじゃあ、今日は腕によりをかけちゃおうかな〜!」

黒野「やった! 楽しみ!」

全温度「マシロちゃん! 今日はタバスコ禁止だよ?」

黒野「は…………?」

鉄「す、すごい顔! すごい顔してるで御座る!」

風香「まったく……呑気なヤツらだねぇ……」

風香「……まっ、良い風向きだと思うけどさ」



九十九(……もちろん、皆が安心したわけではないだろう。心の中は、不安でいっぱいに違いない)

九十九(でも……少しは、明るい空気になったかもしれない)

九十九(そうだ……ボク達は、モノクマになんか屈しちゃいけないんだ……!)

九十九(……ボクは、どうしようかな)


>>139-140から、キャラクターを1人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:05.73 ID:ltevep5EO
時雨
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:31.49 ID:j/t9uzsIO
平良
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 17:59:56.07 ID:MEQVb5G6O
安藤
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 18:01:08.55 ID:orhs8WjkO
斬子
211 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 18:55:56.41 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント1】

闇市「では……私も夕食をいただきますかね……」

闇市「九十九さんはどうしますか?」

九十九「うん、ボクも行こうかな……」

九十九「……ん?」

時雨「うーん……」

時雨「……いやぁ、でもなぁ……そんな事ある? だけど、有り得ない事では……」

時雨「……むー…………」

九十九(……時雨さんの様子がおかしい)

九十九「……ごめん、闇市クン。先に行っててもらえるかな?」

闇市「分かりました。では、食堂ではお会いしましょう」
212 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 19:49:07.99 ID:4ALhnZmdO
九十九「……時雨さん、どうしたの?」

時雨「あ、九十九っち」

九十九(……九十九っち? まぁ、そこはいいか……)

九十九「動機の事で悩んでるの……?」

時雨「うん……実はそうなんだ……」

九十九「やっぱり……大切なものを壊されるのは、怖いよね……」



時雨「あ、私は全然」

九十九「全然!?」

時雨「ごめんね、皆すっごい深刻に悩んでるんだけど……私は全然大丈夫なんだよね」

九十九(そ、そんな事あるのか……? でも、嘘を言ってるようには見えない……)

時雨「私が気になってるのは、私の『コレ』を破壊するって言葉の意味なんだけど……」

時雨「……悩んでもラチがあかないや。モノクマ呼んじゃお」

九十九「え」

時雨「おーい、モノクマー!」

モノクマ「はいはーい! お待たせしました! 何用ですかな、お嬢さん!」

九十九(本当に呼んだ……)

時雨「【動機】について何だけど……私の『コレ』ってさ、『コレ』だけ破壊するって事?」

モノクマ「そうそう。時雨さんの場合、それだけを“除去”する感じかな?」

時雨「……そんな事できるの?」

モノクマ「できるに決まってんじゃん! 学園長先生だよ、ボクは!」

時雨「……マジ?」

モノクマ「大マジ」
213 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 19:50:52.48 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「話はそれで終わり? じゃあ早く帰りたいんですけど」

時雨「つ、冷たいね、モノクマ学園長!」

モノクマ「学園長は忙しいんだよ! 撮り溜めしてたドラマを消化したりさ!」

九十九「暇じゃないか……」

モノクマ「うるさいうるさい! ボクは帰るよ!」

九十九(……行っちゃった。いつも思うけど、どこに消えてるんだ……)

時雨「なるほどねぇ……」

時雨「……九十九っち」

九十九「? 何?」

時雨「【動機】の事は……ちょっと長くなるから言わないけどさ、もしモノクマの言う通り、私の【動機】を無くせるんだとしたら……」

時雨「……モノクマは、私達が思ってるより、とんでもない存在なのかもしれないよ」

九十九「…………」

九十九(……モノクマ、か)

九十九(いつかは倒さなきゃいけない存在だけど……どう立ち向かえばいいんだろう……)


【時雨菜乃華の好感度が上がりました!】
214 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 20:12:26.33 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント2】

九十九(時雨さんと別れたボクは、食堂に向かおうとしていた)

九十九(そこに……)

安藤「九十九君、少しいいか」

九十九「安藤クン……いたの?」

安藤「ああ……体育館の隅にな」

安藤「本当はし……時雨、さんとモノクマの会話も聞きたかったが……彼女、フランクに話しかけてくるからな……」

九十九「……女子が苦手すぎるよ、安藤クン」

安藤「し、仕方ないだろう……! 色々あるんだよ……!」

安藤「……それで、要件だが……ゆ、幸村さんからだ」

安藤「……正確には、彼女の伝言を受けた万城君からだ」

九十九(名前を言うのもダメなの……?)

安藤「……申し訳ないが、今日の催しはキャンセルで、との事だ」

九十九「……仕方ないよね。この状況じゃ……」

安藤「……思うに、モノクマは彼女が色々と動いているのを見て、仕掛けてきたのではないかと思う」

九十九「……ボクらの仲が、少しでも深まらないようにって事?」

安藤「ああ……短い期間とはいえ、知ってる人間はやはり殺しにくくなるからな……」

九十九(……幸村さんの努力を、モノクマは壊しに来たわけか)

安藤「……今はまだ無理なのかもしれないが、いつか必ずモノクマを倒さなくてはならない」

九十九「うん……ボクに何ができるか分からないけど、できる事は協力するよ」

安藤「心強いよ……ありがとう」


【安藤竜の好感度が上がりました!】
215 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 20:20:25.77 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント3】

九十九(体育館を出たボクは、食堂に向かう)

九十九(すると、入り口のところに……)

九十九「……平良クン」

平良「……!」ビクッ

九十九(平良クンはその体を震わせ、ボクの方に振り向いた)

平良「よ、よぉ……九十九か」

平良「…………」

九十九「……入らないの?」

平良「……無理だよ。あの中で、皆と仲良くできる自信がねぇ」

平良「俺の頭は、【動機】でいっぱいいっぱいなんだ……!」

九十九(平良クン……だいぶ参ってるな。ここは……何か言葉を掛けてあげないと……)

九十九(どう言おうか……)


下から一つ選択してください。

1.感情に訴えかける。
2.コロシアイの達成率の低さを説く。
3.バレたら処刑されるよと語る。

↓1
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 20:27:16.48 ID:ntm60skNO
こういうビビリの人には1だと逆効果っぽくて2だとわずかな可能性を信じそう
だから3
217 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:09:42.58 ID:4ALhnZmdO
九十九「……殺人がバレたら、殺されるんだよ」

平良「……!」

平良「そ、それは……!」

九十九「モノクマの言うおしおきが何なのかは分からないけど……殺されるのは間違いないよ」

九十九「……それでも、コロシアイをするの?」

平良「ぐううう……!」

平良「……分かってるさ。分かってるんだよ……!」

平良「コロシアイなんてしちゃいけねぇなんてよ……!」

平良「……すまねぇ。やっぱり、俺は部屋に戻るよ」

平良「……じゃあな」

九十九「……うん」

九十九「……また、明日ね」

平良「…………!」

平良「……ああ、また明日な」


【平良源の好感度が少しだけ上がりました!】
218 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:15:47.21 ID:4ALhnZmdO



クロ決定のコンマ判定を行います。コンマ二桁判定の値により、クロを決定します。

今回のクロ候補は【4人】です。

↓1のコンマで決定


219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 21:19:23.35 ID:ntm60skNO
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 21:26:20.64 ID:dQkWwEWT0
連取り不可なら一応取る
221 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/26(水) 21:29:17.14 ID:4ALhnZmdO
クロが確定したところで本日はここまでです。ありがとうございました。

事件発生まで一気に書くので、更新が何日か空くかもしれません。ちょっとだけお待ちください。
222 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/05/29(土) 17:14:27.41 ID:O0Q19I+1O
火曜日には更新できると思います。多分。よろしくお願いします!
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/29(土) 17:42:19.17 ID:g/wjgBXS0
まだまだゆっくりでいいですけれど、途中経過ともし再開目処がたってれば教えてほしいです
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/29(土) 17:43:38.39 ID:g/wjgBXS0
ごめんなさい更新してなくて被ってしまいました
了解です
225 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:39:28.22 ID:FmJj3LW9O
それでは始めます。事件発生までいくつもりです。
226 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:42:49.25 ID:FmJj3LW9O
【食堂】

闇市「おや、来ましたね、九十九さん。随分遅かったですね?」

九十九「ごめん……何人かと会ってさ……」

闇市「いえいえ、構いませんよ」

万城「お、九十九も食べるのか? 思ったより皆食べに来てくれて嬉しいよ」

九十九(食堂には……全温度さん、堀井クン、黒野さん、麻草さん……そして闇市クンに、食事係の万城クンと鈴村さんがいた)

堀井「つーか、九十九ちゃん、いつの間に闇市ちゃんと仲良くなったんだ?」

全温度「ハジメ君にも遂に友達ができたんだね!」

万城「……その言い方だと、今まで一人も友達いない事にならないか?」

九十九「……まぁ、間違ってないよ」

黒野「えっ……こんな私でも友達いたのに? ヤバくない?」

麻草「ふむ、まぁ、何にせよ友達というのは良いものだ!」

麻草「初めてだとしたら、特に大事にしてあげるといい、少年」

闇市「ええ、そうしますとも」

九十九(……皆から、生暖かい目で見られてる気がする)
227 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 20:52:23.18 ID:FmJj3LW9O
鈴村「はい、ご飯ですよ〜」

九十九「あ、ありがとう……」

黒野「よーし、それじゃあ、今日は九十九君の友達記念日だね! 九十九君にはタバスコをプレゼントするよ!」

九十九(そう言うと、黒野さんはタバスコを持ってこちらに来た)

九十九「ちょ、ちょっと……! も、もしかして、それ掛けようとしてる……!?」

全温度「ショウゴ君! マシロちゃんを止めて!」

闇市「……確かに彼女から、怪しげな雰囲気を感じますね……!」

黒野「ええい! 邪魔しないでよ! 辛い物食べた時の九十九君が見たいんだから!」

九十九「祝う気なんか無いじゃないか……!」

九十九「……って、うわっ!?」

黒野「うわーっ!!」


ガシャーン!!!


九十九(……突撃してきた黒野さんを何とかしようとしたら、黒野さんが転んできた)

九十九(突然の事で体が反応せず……ボクと闇市クンを巻き込んで、黒野さんは転んでしまった)

黒野「イタタ……」

黒野「もう! ちゃんと受け止めてよね!」

闇市「……誰のせいだと思ってるんですかね」

九十九「いいからどけてよ……」

麻草「ふむ、元気なのは良い事だね!」

堀井「……元気なの、黒野ちゃんだけっぽくね?」

全温度「よし! 取った!」バッ!!

万城「黒野……お前またタバスコの悲劇を繰り返そうとしてたのかよ……」

鈴村「ご飯は美味しく食べてくださいね〜?」
228 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:03:53.97 ID:FmJj3LW9O
【廊下】

幸村「……あ、九十九クン、闇市クン」

九十九(……夕食を食べ終えたボク達は、途中で幸村さんに会った)

闇市「幸村さん、夕食はよろしいのですか? 今ならまだ万城さんか鈴村さんがいると思いますが」

幸村「……うん、二人には悪いけど、今日はいいかな」

幸村「……さっき平良クンと話してたんだけど、彼、すごく参ってて……」

幸村「色々話してみたんだけど、追い返されちゃったんだ……」

九十九「平良クンが……」

闇市「……あまり言い過ぎるのも良くないでしょう。今は、そっとして置いた方がいいかもしれませんね」

幸村「……うん、そうだね。ありがとう、闇市クン」

幸村「そうだ……九十九クンには、多分安藤クンから伝わってると思うけど、闇市クンには言ってなかったよね……」

九十九「……ショーの事?」

幸村「うん。闇市クンにもお願いしてたんだけど、この状況じゃ……」

闇市「……仕方ありませんね。またの機会に、という事で」

幸村「うん……ごめんね」

九十九(闇市クンにも声を掛けてたのか……)

九十九「……そうだ、幸村さん」

幸村「?」

九十九「もう一度……裁縫セットを貸してもらってもいい?」
229 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:17:45.52 ID:FmJj3LW9O
【九十九の個室】

闇市「九十九さん……どうして裁縫セットを?」

九十九「……人形を作ろうと思ったんだ」

九十九「……これと同じ物を、ね」

九十九(ボクは、懐から大切な人形を取り出した)

闇市「これはまた……何というか……」

九十九「……ボロボロでしょ?」

闇市「……ええ、正直言って……私なら捨ててしまうでしょう」

九十九「そうだよね……」

九十九「……実は、この人形がボクの【動機】なんだ」

闇市「……!」

闇市「……それほど、大切な人形という事ですか」

九十九「……うん」

九十九「これは……ボクが唯一心を許した人から貰った物なんだ。そして……その人には、もう会えない」

九十九「だから……この人形だけが、ボクと“あの人”を繋いでくれるんだ」

九十九「……でも、だからと言って、コロシアイをするわけにいかない」

闇市「……ええ、そうですね」

九十九「だから、せめて……この人形を自分で再現しようかなと思ってさ」

闇市「なるほど……だから裁縫セットを……」

闇市「男子には工具セットしか配られてませんからね……」

九十九「うん……」
230 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:24:59.85 ID:FmJj3LW9O
九十九「……ところで、闇市クンは何でここに?」

闇市「……いてはいけませんか?」

九十九「い、いや、そういうわけじゃなくて……」

闇市「ふふふ……冗談ですよ」

闇市「……実は、九十九さんに、私の怪談を聞いていただきたいのです」

闇市「……今日が、最後の講演になるかもしれませんからね……」

九十九「闇市クン……」

九十九(そうか……闇市クンは【喉】を……)

九十九「……うん、ボクで良ければ、喜んで」

闇市「ふふふ……良かったです」

闇市「それでは……始めましょうか。九十九さんだけの特別怪談ショーです」

闇市「……言っておきますが、怖いですよ?」

九十九「ははは……お手柔らかに……」


九十九(……そして、闇市クンの怪談ショーが始まった)

九十九(闇市クンの言う通り……闇市クンの話す怪談は本当に怖かった)

九十九(でも、それだけじゃない……どこか惹き込まれてしまう魅力がある。闇市クンの語りから、耳を逸らせないというか……)

九十九(これが……【超高校級の怪談師】の実力なんだ……)


闇市「……と、ここまでにしておきましょうか」

闇市「そろそろ九十九さんも限界のようですし……」

九十九「……そ、そんな事ないよ?」

闇市「ふふふ……いえ、止めておきましょう。もう夜時間になりそうですし……」

九十九「そ、そう?」

九十九(……本当はありがたかった。怪談は苦手ではないけど、流石に怖いや……)
231 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:32:22.58 ID:FmJj3LW9O
闇市「…………」

九十九「……? どうしたの?」

闇市「いえ……少し怖くなりましてね……」

闇市「覚悟はしたつもりなのですが……明日には、もう怪談を話す事ができないとなると……」

九十九「……闇市クン、怪談、好きなんだね」

闇市「……私が?」

九十九「うん……前、話してたでしょ?」

〜〜〜〜〜

闇市『私も似たようなものなのです。好きでしているというよりは、気がついたらなってたというか……』

〜〜〜〜〜

九十九「だから、怪談にあまり思い入れが無いのかな……と思ってたんだけど、そんな事ないんだね」

闇市「……そうなのでしょうか?」

闇市「……私は物心ついた時から怪談を話していましたからね……好きとか、そういうのは特に……」

闇市「……いえ、今思えば、好きだったのでしょう」

闇市「仕事になって怪談を話す機会が多すぎて、忘れていましたが……私は、怪談が好きだったのですね……」

闇市「ふふふ……話せなくなる前に、気づけてよかった……」

九十九「闇市クン……」



九十九「……ボクが、代わりに話そうか?」

闇市「……え?」
232 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 21:35:46.70 ID:FmJj3LW9O
九十九「あ、いや、その……」

九十九「……闇市クンの怪談って、全部自分が考えてるんだよね?」

闇市「まぁ……大体そうですね……」

九十九「ボクには……【超高校級の怪談師】の才能は無いけど……」

『……ふふふ……』

闇市「なっ……!?」

『このように……闇市祥吾の声を出す事は、できますからね……』

九十九「……【超高校級の腹話術師】の才能があれば、闇市クンの代わりに話せるかなって……」

闇市「す、すごい……! 私の声そのままではないですか……!」

九十九「だから……闇市が怪談を考えて、ボクが闇市の声で話すのも、良いかなって……」

九十九「ご、ごめん……変な事言って……」

闇市「…………」

闇市「……ふふふ! ふふふふふふ……!」

闇市「いいですねぇ……! そういう未来も、悪くありません……」

闇市「……九十九さんと出会えて良かった。本当にそう思います」

闇市「……九十九さんは、あまり人と深い交友を結ぼうとはしませんが……」

闇市「あなたは、あなたが思っている以上に、良い人です。あなたがもう少し踏み込めば、すぐに友達はできると思いますよ?」

九十九「……そう、なのかな」

闇市「……ええ、あなたの……初めての友人が言うのだから、間違いありません」



【闇市祥吾の好感度が大幅に上がりました!】

【闇市祥吾との関係性が『友人』になりました!】
233 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:01:26.92 ID:FmJj3LW9O
闇市「……では、そろそろ部屋に戻りましょうかね」

九十九「……そう? 別にまだいても……」

闇市「いえ……お暇しますよ」

闇市「……実は私、夜の10時を過ぎると、非常に不機嫌になってしまうんです」

闇市「おそらく夜時間になると、九十九さんに強く当たってしまうのでね……」

闇市「この生活でできた大切な友人を、そんなつまらない事で失いたくありませんので……」

九十九「そ、そう?」

九十九(不機嫌な闇市クン……あまり想像できないけどな……)

九十九「……それじゃあ、せめて、部屋に送るよ」

九十九「多分、何も無いと思うけど……二人の方が安心だし」

闇市「……そうですね。せっかくですし、ご好意に甘えましょうか」


【廊下】

九十九(闇市クンと一緒に部屋から出ると……)

九十九「……あれ? 万城クンに……鈴村さん」

万城「おー、どうしたんだ、二人して」

闇市「少しお話をしてましてね……」

鈴村「仲良しなんだねぇ〜」

九十九「ふ、二人は……食堂から引き上げたの?」

万城「ああ。もう誰も来ないみたいだからな……」

万城「……明日も、ちゃんと朝食会するから、来てくれよ?」

闇市「……ええ、もちろん」

九十九「……うん」

鈴村「じゃあ、また明日ねぇ〜」

九十九(……そうして、二人は部屋に入っていた)

闇市「……それでは、私も部屋に入りますね」

闇市「……では、また明日、九十九さん」

九十九「……うん。また明日」
234 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:06:58.15 ID:FmJj3LW9O
【九十九の個室】

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』

モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


九十九(……夜時間か)

九十九(闇市クンは……もう寝たのかな)

九十九「……よし、できた」

九十九(……正直、元の人形に近いのかどうかは分からないけど……ある程度形になったかな)

九十九「…………」

九十九(……本当に、明日この人形は壊されるのだろうか……)

九十九「……いや、考えても仕方ないか」

九十九(ボクはコロシアイはしないって決めたんだ……どれだけ不安でも、もう悩む事は無い)

九十九(……もう、寝てしまおうか……)





九十九「…………」





九十九「……………………」








ピンポーン



九十九「……え?」


235 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:09:17.42 ID:FmJj3LW9O
九十九(こんな時間に……インターホン?)

九十九(……いや、夢かな。いつの間にか寝てたみたいだし……)



ピンポーン



九十九「……!」

九十九「……夢じゃ、ない?」

九十九(……誰だろう?)



ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン



九十九(……こ、怖い! 闇市クンの怪談を聞いたから、余計に怖いな……!)

九十九(だ……誰なんだ……?)

ガチャ

バンッ!!

九十九「うわっ!?」

九十九(鍵を開けた瞬間、部屋のドアが開いた)

九十九(そこに立っていたのは……)





九十九「……全温度さん?」
236 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:12:26.62 ID:FmJj3LW9O
全温度「は、ハジメ君……!」

九十九「……ど、どうしたの?」

九十九(いつもと……何か表情が違うような……)





全温度「ショウゴ君……」

九十九「……え?」

全温度「ショウゴ君が……!!」








『ぴんぽんぱんぽーん!』

モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の自由時間の後、“学級裁判”を開きまーす!』





九十九「…………」

九十九「……は!?」


237 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:14:32.32 ID:FmJj3LW9O
九十九(シタイ……死体、か!?)

九十九「まさか……!!」

九十九(ボクは、全温度さんを押しのけて闇市クンの部屋に向かう)

九十九(まさか……そんなの、何かの間違いだ……!!)



【闇市の個室】

九十九(……闇市クンの部屋の前には、既に何人かいた)

九十九(……誰も、闇市クンの部屋には入ろうとしていない)

九十九(……闇市クンの部屋の扉が、開いているにもかかわらず……)

万城「つ、九十九……」

九十九「……っ! どいてくれ……!!」

九十九(皆を押しのけて、ボクは闇市クンの部屋に入る)

九十九(…………そこに、いたのは…………)





【生気の無い顔で、ベッドに倒れ伏す……】





【闇市祥吾クンの姿だった…………】


238 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/01(火) 22:15:27.33 ID:FmJj3LW9O
というわけで、第一の犠牲者は【超高校級の怪談師】闇市祥吾クンでした。

次回は捜査編です。捜査編は安価無しでいこうと思ってます。明日か明後日にやります。コトダマを整理するので、明後日かも。

本日はここまでです。ありがとうございました!
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 22:25:39.20 ID:p8Hy99eLO

闇市くん残念だ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 22:31:13.16 ID:ZxvCqaqv0
241 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:25:48.43 ID:im/ptI+PO
それでは始めます。捜査編です。
242 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:27:06.21 ID:im/ptI+PO
九十九「闇市……クン……」

九十九(さっきまで……朗らかに笑っていた、闇市クンが……)

九十九(自身の才能を殺してしまうような動機を突きつけられてなお、コロシアイをしないと決意していた、闇市クンが……)

九十九(殺されたって……いうのか……)

九十九「そんな……」フラッ……



安藤「動くなッ!!」

九十九「……安藤クン」

安藤「……気持ちは分かるよ」

安藤「だが、部屋には入るな。現場はできるだけ保全しなければならない」

安藤「……闇市君を殺した犯人を見つけたいならば、な」

九十九「犯人……」

全温度「そ、そんな……」

全温度「私達の中に、ショウゴ君を殺した人がいるって言うの……?」



モノクマ「そのとおおおおおおり!」

九十九「モノクマ……!」
243 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:28:47.33 ID:im/ptI+PO
モノクマ「うぷぷぷぷぷ! 起きました……遂に起きましたねえ、コロシアイが!」

モノクマ「長かったよ……実に長かった。何だか一週間以上待った気がするよ……」

堀井「……うおっ!? お、おい、闇市ちゃん……!?」

麻草「……これは……死んでいる、のか……!?」

モノクマ「……全員揃ったかな? それじゃあ、これからの事を説明するね!」

モノクマ「オマエラには、これから捜査を行なってもらいます!」

九十九「そ……捜査?」

モノクマ「そうさ! ……あ、これはシャレじゃないよ?」

モノクマ「オマエラには今から学級裁判を開いて、闇市クンを殺したクロを見つけてもらうわけなんだけど……」

モノクマ「そのためには、色々と証拠や証言を集めなきゃいけないよね?」

安藤「……そのための、“一定時間”か」

鉄「な、何で御座るかそれ?」

安藤「……校則に書いてあっただろう?」

万城「……ああ、校則の7番目のやつか」


〜〜〜〜〜

7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

〜〜〜〜〜


モノクマ「そうなのです! オマエラが万全の状態で学級裁判に望めるよう、ボクは時間を設けているのです!」

モノクマ「いやぁ、ボクってやさすぅいなぁ!」

風香「……どこが優しいんだか」
244 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:32:45.42 ID:im/ptI+PO
幸村「……本当に闇市クンは殺されたの?」

幸村「モノクマ、キミが殺したんじゃ……!」

モノクマ「……キミは実に馬鹿だなぁ。そんなツマラナイ事するわけないじゃないか」

モノクマ「コロシアイの証拠は……ほら、このモノクマ・アイにバッチリ! 録画もされているよ!」

斬子「ああ!? だったら、止めたらいいじゃねーかよ!」

斬子「闇市が殺されるのを黙って見てたのかよ……!?」

モノクマ「? そうだけど?」

モノクマ「ボクは学園長だからね。生徒達の自主性に任せてるんだ」

九十九「くっ……!!」

九十九(まるで話にならない……コイツは、本当にコロシアイを楽しんでいるのか……!!)

モノクマ「それじゃあ、捜査を始めちゃって! 一定時間経ったら、アナウンスするからさ!」

安藤「ま、待て! 俺はともかく、他の皆は殺人事件の捜査などした事ない者ばかりだ!」

安藤「いきなり捜査と言われても……!」

モノクマ「そんなの知らないよ! 別に捜査しなくてもいいしさ」

モノクマ「……クロ以外の全員が、おしおきされるだけだし」

九十九(……おしおき……つまり、処刑……)

九十九(学級裁判でクロを見つけなければ……ボクらは死ぬ……)

モノクマ「……まっ、でも、流石に検死はできないだろうからね。電子生徒手帳に検死結果を送っておいたよ」

モノクマ「ボクからの親切はここまで! 後は、オマエラで頑張ってね!」

九十九(……そうして、モノクマはいなくなった)
245 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:34:57.06 ID:im/ptI+PO
万城「……本当に、闇市は殺されたのか?」

安藤「……ああ。残念ながら、間違いないだろうな」

鉄「つ、つまり……殺人鬼がこの中に……!」

蒼井「…………」カツカツ……

万城「お、おい、蒼井! どこに行くんだよ!」

蒼井「……捜査だ」

蒼井「……あのクマの言う通りなら、時間は有限なんだろう。ここで固まっていても仕方ない」

安藤「……その通りだ」

安藤「俺達は……闇市君を殺したクロを、見つけなくちゃならない」

風香「……じゃあ、まずは現場に見張り立てないとねぇ」

鈴村「見張り〜……?」

風香「犯行現場ってのは、一番証拠が残るところだろう? そこを犯人に荒らされたらたまったもんじゃない」

黒野「確かに……私がクロだったら、真っ先に現場荒らすもんね!」

平良「……じゃ、俺が見張りをする」

平良「……今の俺は、多分、マトモに捜査はできねぇからな……」

幸村「平良クン……」

平良「……だから、代わりに見張りになって役に立つよ」

麻草「ふむ、それじゃあ、見張りはもう一人必要だね」

麻草「あまり考えたくはないが……平良くんが犯人ではない、と断定はできないからね」

平良「……ああ、しょうがねぇな」

堀井「……んじゃ、オレやるよ。考えるのは苦手だからな」

時雨「平良っちと堀井っちの筋肉コンビなら、誰も現場荒らせないね!」

九十九「……それで、ボク達は何をすればいいのかな、安藤クン」

安藤「……好きに捜査をした方が良いだろう」

安藤「何が証拠になるか分からない……何か怪しい物や人、出来事があれば、証拠として持つか、記憶しておくんだ」

安藤「それが……学級裁判を乗り切る唯一の方法だろう」

九十九「……分かった」

九十九(……闇市クンを殺したクロは、必ず見つける……!)
246 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:38:45.00 ID:im/ptI+PO
【捜査を開始します】

九十九(取り敢えず……闇市クンの部屋を調べた方がいいよね……)

黒野「はぁ〜……」

九十九「……どうしたの?」

黒野「あ、九十九君……」

黒野「いや……なんか眠れなくてさ、廊下をウロウロしてたんだけど……」

黒野「闇市君の部屋が開いてるから……気になるじゃない? それで覗いたら……」

黒野「闇市君死んでるし……急に変なアナウンス鳴ってビックリしたし……」

黒野「なんか疲れちゃったんだよ……」

九十九「……開いていた?」

黒野「うん、開きっぱなしだったよ。流石に不用心だよね〜」

九十九(……いや、闇市クンは、確かに部屋を閉めていた。鍵も閉めていたはずだけど……)

九十九「……あれ?」

九十九「……その包帯、どうしたの?」

黒野「あ、この手?」

黒野「さっき食堂で転んだじゃない? あれで手を擦りむいたみたいでさぁ……」

黒野「絆創膏とか無いから、取り敢えず包帯でぐるぐる巻いてみたんだ」

九十九(……両手どちらも完全に見えなくなってるな)

黒野「……じゃあ、私も捜査しに行こうかね」

黒野「お互い頑張ろうね! 九十九君!」タッタッタッ……

九十九(……相変わらず変な人だ)

九十九(……捜査を始めよう)
247 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:39:38.88 ID:im/ptI+PO
九十九(あ、その前に……モノクマから渡された検死結果を見た方が良いか……)

九十九(……この『モノクマファイル1』ってところか?)

九十九(『被害者は闇市祥吾。死亡推定時刻は午後11時頃。死体発見現場は闇市の個室。頭を鈍器で殴られた事により死亡。即死だと思われる』……)

九十九(……これをもとに……推理しろって事か……)


・コトダマ【モノクマファイル1>を手帳に記録しました。

[被害者は闇市祥吾。死亡推定時刻は午後11時頃。死体発見現場は闇市の個室。頭を鈍器で殴られた事により死亡。即死だと思われる。]
248 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:45:19.98 ID:im/ptI+PO
安藤「…………」

九十九「……安藤クン、何やってるの?」

安藤「……闇市君の死体の確認だ」

安藤「モノクマファイルが間違っているかもしれないからな……ある程度は見ておかないと……」

平良「うっ……流石は弁護士だな……」

安藤「……ふむ……」

安藤「……モノクマファイルに、間違いは無さそうだ。確かに頭部を殴られている……」

安藤「付着物は無し、か……。何か付いていれば証拠になったんだが……」

九十九(なるほど……)


・コトダマ【闇市の頭部>を手帳に記録しました。

[闇市が撲殺されたのは間違いない。殴られた箇所に、付着物は無い。]


安藤「……妙だな」

九十九「? どうしたの?」

安藤「闇市君は鈍器で襲われた……だったら、絶対に抵抗するはずなんだが……」

安藤「……抵抗の跡が一切無い」

九十九「……え!?」

九十九(殺されそうになったのに、抵抗しない……? そんな事あるのか……?)


・コトダマ【安藤の見解>を手帳に記録しました。

[闇市はクロに襲われた時、一切の抵抗をしなかったと考えられる。]
249 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:52:25.72 ID:im/ptI+PO
九十九「……あれ?」

九十九(何だこれ……模擬刀? 金箔が貼られているのか……趣味の悪い……)

九十九「……うわっ!」

九十九(……ちょっと触っただけなのに、金箔がべっとりと……!)

九十九「……どうしよう、これ」

モノクマ「シャワーで洗えば?」

九十九(……いつの間に……)

九十九「……夜時間は、水が流れないんだろ?」

モノクマ「今だけ許してあげるよ。そんな金箔、あちらこちらに付けられても困るし!」

九十九(変に親切だな……)
250 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 14:52:55.68 ID:im/ptI+PO
安藤「……ちょうどいい。モノクマ、聞きたい事がある」

モノクマ「ん? 何かな?」

安藤「さっきのアナウンス……アレは何だ?」

九十九「……アナウンス?」


〜〜〜〜〜

『ぴんぽんぱんぽーん!』

モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の自由時間の後、“学級裁判”を開きまーす!』

〜〜〜〜〜


九十九(……アレの事か)

モノクマ「ああ、アレはね、死体発見アナウンスだよ」

モノクマ「事件の発生をオマエラ全員に伝えるように、誰かが死体を発見したら流すようにしてるんだ」

安藤「……そのアナウンスは、どういった条件で流れるんだ。詳しく教えろ」

モノクマ「うぷぷぷ……気が立ってるなぁ」

モノクマ「やっぱり、コロシアイなんて起きないって豪語してたから、悔しいの? アテが外れちゃってさ!」

安藤「……!」ギリッ……!!

安藤「……いいから、早く教えろ」

モノクマ「強がっちゃってまぁ……はいはい、ちゃんと教えるよ」

モノクマ「死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見したら流れるんだ。三人目が見た段階で、ぴんぽんぱんぽーん……ってね!」

安藤「……その三人には、クロは含まれるのか?」

モノクマ「うぷぷ……流石は弁護士サン! 細かいところが気になるのが悪い癖だよ?」

モノクマ「……お察しの通りだよ。クロは、その三人には含まれません!」

安藤「……そうか」

モノクマ「まー、でも、そこら辺はフレキシブルにいこうかなーって思ってるんだ」

モノクマ「ほら、今回のコロシアイで死体発見アナウンスによってクロが見つかったとするじゃん?」

モノクマ「そして、次のコロシアイでも、その次のコロシアイでも死体発見アナウンスでクロが見つかったら……興醒めでしょ?」

モノクマ「だから、場合によっては、死体発見アナウンスのルールが変わる事はあるよ。今回は変わらないけど」

九十九「……次なんか、あってたまるか」

モノクマ「……へぇ? 九十九クンも、そんな事言うんだ?」

モノクマ「……まっ、いいけどね! オマエラ、捜査頑張りなよ!」

九十九(……消えた)

九十九(……って事は、その三人目は黒野さんなのか)

九十九(闇市クンを見た時、アナウンスが鳴ったって言ってたもんな……)


・コトダマ【死体発見アナウンス>を手帳に記録しました。

[死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見した段階で流れる。今回の三人目は、黒野真白。]
251 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:00:04.41 ID:im/ptI+PO
九十九「……ん? これは……」

九十九(闇市クンの部屋の鍵か……)

九十九(……あれ? これ、金具のところが緩んでる……)

九十九(……別に、今回の事件には、関係ない……か?)


・コトダマ【鍵の金具>を手帳に記録しました。

[闇市の個室の鍵の、鍵の部分と名前プレートの部分を繋ぐ金具が緩んでいた。簡単に外せそうだ。]


安藤「……!!」

安藤「これは……」

安藤「……九十九君、少し良いか」

九十九「……どうしたの?」

安藤「これなんだが……」

九十九(……そう言って、安藤クンが見せてきたのは……)

九十九(……赤い文字で『九十九』と書かれた、一枚のメモ紙だった)

九十九「こ、これ……!!」

九十九(もしかして……ダイイングメッセージ……!? これ、血文字か……!?)

九十九「ち、違う、ボクは……!!」

安藤「……分かっている」

九十九「……え?」

安藤「俺は……これだけで九十九君が犯人とは判断しないよ」

安藤「この事なんだが……俺に少し考えがあってな。この紙の事は黙っておいてくれないか?」

九十九「え? う、うん……」

九十九(それはいいけど……証拠を黙っていてもいいのかな……?)


・コトダマ【ダイイングメッセージ>を手帳に記録しました。

[闇市の遺体の近くに、血文字で『九十九』と書かれたメモ紙が置いてあった。この事は、九十九と安藤しか知らない。]
252 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:24:28.66 ID:im/ptI+PO
安藤「……ここの捜査は、このくらいでいいか……」

安藤「九十九君、俺は現場から出るが、君はどうする?」

九十九「……うん、じゃあ、ボクも行こうかな」

安藤「堀井君、平井君、君達も捜査して構わないよ」

堀井「へ? いいのかよ?」

安藤「人の手は多ければ多いほど助かるだろうからな……現場は、鍵を掛けて保全すれば良い」

平良「ああ……闇市の個室だもんな……」

平良「……鍵はあるのか?」

九十九「えっと……そこに落ちてたよ」

堀井「あ、それか。んじゃ、ちょっと借りるぜ闇市ちゃん……」

堀井「……あれ?」ガチャガチャ

九十九「……どうしたの?」

堀井「……鍵掛かんないんだけど」

九十九「……え?」

平良「ちょっと貸してみろ……」ガチャガチャ

平良「……本当だ。掛かんねぇ」

平良「闇市の鍵じゃねぇのか……? あ、いや、闇市って名前書いてあるな……」

堀井「壊れちまったのかね?」

平良「……それはねぇだろ」

平良「このタイプのディンプルキーは、ピッキングはできねぇし、複製も難しいし、簡単に壊れねぇ。希望ヶ峰学園のセキュリティに採用されるくらいだからな」

安藤「……確かにそうだな……」

九十九(それじゃあ……一体どうして……?)

安藤「……すまない。二人とも、引き続き現場保全をしてくれ」

平良「ああ、分かった」

堀井「まっ、しゃーねーわな」


・コトダマ【闇市の個室の鍵>を手帳に記録しました。

[闇市の個室の鍵では、何故か闇市の個室を閉められなかった。]


・コトダマ【部屋の鍵について>を手帳に記録しました。

[希望ヶ峰学園の寄宿舎で採用されている鍵は、ピッキングや鍵の複製はほぼ不可能であり、簡単に壊す事もできない。]
253 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:32:44.10 ID:im/ptI+PO
九十九(それじゃあ、どこを捜査しよう……)

万城「あ、九十九。少しいいか?」

九十九「万城クン? どうしたの?」

万城「工具セットを見せてくれないか?」

九十九「……工具セットを?」

万城「ああ……闇市は何か鈍器で殴られたんだろ?」

万城「……だとしたら、工具セットが一番怪しいからな」

九十九「……それもそうだね」

九十九「いいよ……ボクの部屋に来て」


【九十九の個室】

九十九「これだけど……」

万城「……うん、未開封だな」

万城「ちなみに、俺も未開封だ。ほら」

九十九「……持ち歩いてるの?」

万城「い、いつもじゃないぞ。人に疑いを掛けるわけだから、俺も見せなきゃフェアじゃないと思ってさ」

万城「……って事は、誰の工具セットも使われてないのか……」

九十九「……皆、未開封だったの?」

万城「ああ。堀井と平良はこれから確認するけど、前に話した時、開けてないって言ってたしな」

万城「……闇市の工具セットも、未開封だったぜ」

九十九「なるほど……」


・コトダマ【工具セットについて>を手帳に記録しました。

[九十九や闇市を含め、誰も工具セットも使われておらず、未開封のままである。]
254 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:39:55.68 ID:im/ptI+PO
【学園・廊下】

九十九「…………」

九十九(さっきの模擬刀……どこかで見た気がするんだよな……)

九十九(確か……この辺りだったような……)

麻草「おや、少年か」

九十九「麻草さん……どうしてここに?」

麻草「闇市くんを殴った凶器を探しているのさ。体育館前のホールには、色々揃っていたからね」

麻草「トロフィーやら甲冑やら……金箔を貼られた模擬刀なんかもあったな!」

九十九「……え、金箔の模擬刀って、体育館にあったの?」

麻草「ああ、そうさ。だが、今は無いよ。無くなっていたからね」

麻草「誰かが持ち出したのか……まさか、あれが凶器、なのだろうか?」

九十九「…………」

九十九(どうなんだろう……)


・コトダマ【体育館前のショーケース>を手帳に記録しました。

[体育館前のショーケースには、トロフィーや甲冑などがある。闇市の部屋にあった金箔の模擬刀は、そのショーケースに飾られていた。]
255 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:49:30.52 ID:im/ptI+PO
【ランドリー】

九十九(ボクは、全温度さんを探してランドリーにやって来た)

九十九(全温度さんは、闇市クンの死体を発見して、ボクを起こしに来た……だから、何か知ってると思うんだけど……)

時雨「お、九十九っち」

全温度「ハジメ君……」

九十九「全温度さん……それに、時雨さん……」

全温度「ハジメ君……ショウゴ君の事……」

九十九「……分かってるよ。でも、今は……捜査をしないと」

九十九「……教えてくれるかな? 何で闇市クンの死体を見つけたのか……」

全温度「……うん」

全温度「私とナノハちゃんは……夜時間の少し前から、ランドリーにいたんだ」

時雨「私が洗濯物グッチャグチャにしちゃってさ! 全温度っちに手伝ってもらってたんだ!」

全温度「それが終わった後……11時半くらいかな? 二人で帰ろうとしたら……」

九十九「……闇市クンを見つけたのか」

全温度「うん……」

九十九「……他にランドリーに来た人はいる?」

全温度「ええっと……麻草さんが来て、それから少しして鈴村さんが来たよ」

時雨「蒼井っちも来たかな? あんな顔して洗濯がしっかりやるタイプなんだね!」

九十九「なるほど……」


・コトダマ【全温度の証言>を手帳に記録しました。

[全温度と時雨は闇市の死亡推定時刻にランドリーにいた。おそらく、二人が死体発見アナウンスの1人目と2人目だと思われる。他にランドリーに来たのは、麻草、鈴村、蒼井の3人。]
256 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 15:50:16.29 ID:im/ptI+PO
九十九「……あれ?」

九十九(洗濯機が動いてる……)

九十九「夜時間は水が流れないはずじゃ……?」

全温度「あ、なんかね、ランドリーは例外的に使えるんだって。前にモノクマが言ってた」

全温度「多分、さっき来た誰かが使ったと思うんだけど……」

全温度「ここの洗濯機、途中で止められないからさ、学級裁判中に止まっちゃいそうなんだよね」

全温度「洗濯終わったら、すぐ干した方が良いんだけどなぁ……」

九十九(そういうものなのか……)


・コトダマ【動いていた洗濯機>を手帳に記録しました。

[ランドリーで、夜時間になってから起動したと思われる洗濯機があった。どうやら夜時間でも洗濯機は使えるようである。]
257 : ◆LWJMZhhGCoS. :2021/06/03(木) 15:57:57.29 ID:im/ptI+PO
九十九「……どうしよう」

九十九(情報……あんまり集まってないような……)

九十九(一応、電子生徒手帳に色々記録してはいるけど……)

九十九(……ん? このマップって、それぞれの個室の位置も書かれているのか……)

九十九「ええっと……」



スゼフユシ
ズンウキグ アサクサ
ムオカムレ キルコ
ラン ラ クロノ
ド ホリイ


アバクタアヤ ツクモ
オンロインミ
イジガラドイ
ョネ ウチ




九十九「これが個室の位置か……」

九十九(……推理の役に立つかな?)

・コトダマ【寄宿舎の情報>を手帳に記録しました。
[寄宿舎の個室の位置情報。詳しくは>>257に記載。]
258 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 16:06:51.42 ID:im/ptI+PO

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、ボクも待ち疲れたんで……そろそろ始めちゃいますか? 始めちゃっていいすか?』

モノクマ『お待ちかねの……学級裁判をっ!』

モノクマ『ではでは、学校エリア1階にある赤い扉にお入りください。せっかくだからな!』

モノクマ『うぷぷ、じゃあ後でね〜!』

九十九(……赤い扉、か)

九十九(……行くしか、ないんだよな)


【赤い扉前】

九十九(赤い扉に着くと……もう既に皆が集まっていた)

鉄「お、遅かったで御座るな……」

九十九「ご、ごめん……」

斬子「チッ……こんなところに集めやがって……」

斬子「モノクマのヤロー、何のつもりだ……?」

モノクマ『うぷぷ……全員揃ったね? それじゃあ……』

モノクマ『正面に見えるエレベーターにお乗りください。そいつが、オマエラを裁判場に連れてってくれるよ』

モノクマ『オマエラの……運命を決める裁判場にね……』

平良「さ、裁判場……? そんな物、希望ヶ峰学園にあったのか……?」

時雨「モノクマが作った……とか?」

堀井「だとしたら……どんだけ力があるんだよ、あのクマには……」

安藤「……とにかく、乗るしかないな」

九十九(……ボクらは、エレベーターに乗り込んだ)

九十九(……ゴウン、ゴウンと耳障りな音を響かせながら、エレベーターは地下へと下っていく)

九十九(……そして……)
259 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 16:07:49.33 ID:im/ptI+PO
モノクマ「やーっと来たね! 待ってたぞ、オマエラ!」

九十九(……ボクらは、地下に着いた)

モノクマ「どう? これって、いかにも裁判場って感じじゃない?」

モノクマ「ねえ! 安藤クン!」

安藤「……どうだかな」

九十九(……モノクマの言う事に同意するのは癪だけど、確かに、まさしく裁判場って感じだ……)

モノクマ「んじゃ、オマエラ、自分の名前が書かれた席に着いてねー」

黒野「クロノ……これか!」

斬子「場所、決められてんのかよ……」

九十九(モノクマに促されるまま、ボクらは席に着いた)

九十九(それは円形で、全員の顔が見えるようになっていた)

九十九(まるで……皆から糾弾されているみたいだ……)

モノクマ「……それじゃあ、始めてもらおうか」



九十九(……遂に、始まる)


九十九(動機に負け、闇市クンを殺したクロを見つけるための……)


九十九(……命がけの学級裁判が!!)

260 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/03(木) 16:09:28.41 ID:im/ptI+PO
本日はここまでです。ありがとうございました。寄宿舎の地図、黒野さんの部屋がズレてるかも? まぁ、そこまで大事じゃないので大丈夫だと思います。

明日は学級裁判編です。最初の事件なので、多分簡単だと思います。よろしくお願いします。
261 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 15:43:01.55 ID:7sYalBKfO
それでは始めます。今回は安価があります。

ちなみに、席順は以下の通りです。

九十九→闇市→蒼井→斬子→全温度→平良→鉄→幸村→堀井→万城→風香→麻草→時雨→鈴村→黒野→安藤→九十九
262 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 15:44:24.40 ID:7sYalBKfO
【コトダマ一覧表】

・【モノクマファイル1>(>>247
[被害者は闇市祥吾。死亡推定時刻は午後11時頃。死体発見現場は闇市の個室。頭を鈍器で殴られた事により死亡。即死だと思われる。]

・【闇市の頭部>(>>248
[闇市が撲殺されたのは間違いない。殴られた箇所に、付着物は無い。]

・【安藤の見解>(>>248
[闇市はクロに襲われた時、一切の抵抗をしなかったと考えられる。]

・【死体発見アナウンス>(>>250
[死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見した段階で流れる。今回の三人目は、黒野真白。]

・【鍵の金具>(>>251
[闇市の個室の鍵の、鍵の部分と名前プレートの部分を繋ぐ金具が緩んでいた。簡単に外せそうだ。]

・【ダイイングメッセージ>(>>251
[闇市の遺体の近くに、血文字で『九十九』と書かれたメモ紙が置いてあった。この事は、九十九と安藤しか知らない。]

・【闇市の個室の鍵>(>>252
[闇市の個室の鍵では、何故か闇市の個室を閉められなかった。]

・【部屋の鍵について>(>>252
[希望ヶ峰学園の寄宿舎で採用されている鍵は、ピッキングや鍵の複製はほぼ不可能であり、簡単に壊す事もできない。]

・【工具セットについて>(>>253
[九十九や闇市を含め、誰も工具セットも使われておらず、未開封のままである。]

・【体育館前のショーケース>(>>254
[体育館前のショーケースには、トロフィーや甲冑などがある。闇市の部屋にあった金箔の模擬刀は、そのショーケースに飾られていた。]

・【全温度の証言>(>>255
[全温度と時雨は闇市の死亡推定時刻にランドリーにいた。おそらく、二人が死体発見アナウンスの1人目と2人目だと思われる。他にランドリーに来たのは、麻草、鈴村、蒼井の3人。]

・【動いていた洗濯機>(>>256
[ランドリーで、夜時間になってから起動したと思われる洗濯機があった。どうやら夜時間でも洗濯機は使えるようである。]

・【寄宿舎の情報>(>>257
[寄宿舎の個室の位置情報。詳しくは>>257に記載。]



起きてしまったコロシアイ。

殺されたのは、動機に屈せず、コロシアイをしないと決意していた闇市祥吾だった。

闇市を殺したのは一体誰なのか?

今、絶望の学級裁判が始まる……
263 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 15:47:52.92 ID:7sYalBKfO
【学級裁判 開廷!】


モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう! 学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。だけど……もし間違った人物をクロとしたら……」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす!」

九十九「本当に……この中に犯人がいるんだよね?」

モノクマ「当然です! 何度も言わせないでよね!」

幸村「……ねぇ、議論の前に、一ついいかな?」

幸村「……あれって、どういう意味?」

九十九(幸村さんが指差したのは……ボクの隣)

九十九(そこには……人一人くらいの木の棒に、闇市クンの写真がくくりつけられていた)

九十九(写真はモノクロで……赤いバッテンが付けられている……)

モノクマ「死んだからって仲間外れにするのは可哀想でしょ? 友情は生死を飛び越えるんだよ!」

幸村「……悪趣味だね」

九十九「……まったくだよ」

モノクマ「はいはい、そういうクレームは一切受け付けません!」

モノクマ「それでは、とっとと議論を始めてくださーい!」

時雨「議論って言われても……何から話せばいいのかな?」

安藤「まずは……事件の概要から話し合おう。全員が理解しているとは限らないからな」

九十九(……始まる、闇市クンを殺したクロを見つける学級裁判が……)

九十九(何か気になる事があれば、発言しないとな……)

九十九(ボクだけじゃない……皆の命が掛かってるんだ……!)
264 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 15:52:11.66 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマ一覧表>>292
【闇市の頭部>
【ダイイングメッセージ>
【工具セットについて>


万城「殺されたのは【闇市祥吾】……」

万城「殺害現場は【闇市の個室】だよな?」

鉄「犯人は【闇市殿の頭を鈍器で殴った】ので御座ったか……」

全温度「鈍器かぁ……そんなのあったっけ?」

黒野「そうか、分かったぞ!」

時雨「お? 何が分かったの、黒野っち!」

黒野「チラっと見たけど、現場には模擬刀があったよね?」

黒野「犯人はあの【金箔の模擬刀で撲殺】したんじゃない!?」

黒野「模擬刀の先制攻撃だよっ!」


上記のコトダマから一つ選択し、【】のいずれかの矛盾を論破してください。

例)【争った形跡>→【抵抗する間もなく殺されちゃった】
【厨房の包丁セット>→【ナイフ】

↓1〜2に正解があれば成功
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 16:03:15.13 ID:9ZKbAeSh0
【闇市の頭部>【金箔の模擬刀で撲殺】
266 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 16:06:51.08 ID:7sYalBKfO
正解! あと、コトダマ一覧表は>>262でしたね、>>292じゃなくて。


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「いや……それは違うんだ、黒野さん」

九十九「闇市クンを殺した凶器は、金箔の模擬刀ではあり得ないんだよ」

黒野「へ? そうなの?」

九十九「あの金箔の模擬刀は、金箔の部分がすごく離れやすいんだ。ボクもちょっと触っただけで手に付いたくらいだよ」

九十九「でも……闇市クンの頭には、金箔が全く付いていなかったんだ」

九十九「そうだよね? 安藤クン」

安藤「ああ……俺は闇市君の死体を調べたんだが……」

斬子「うげっ……んな事してたのかよ……」

平良「ああ、大したやつだよな……」

安藤「……九十九君の言う通り、闇市君の頭部には金箔は一切付着していなかった」

堀井「じゃあ……その模擬刀は何なんだ? 闇市ちゃんの私物?」

風香「……あの模擬刀を飾るやつがいるかねぇ? 悪趣味すぎるよ。風水的にも最悪だ」

九十九「……出所なら、そうハッキリしてるよ」

九十九(この証拠で、金箔の模擬刀がどこにあったか証明できるはずだ……)


コトダマファイル(>>262)から正しいコトダマを一つ選択してください。

↓1
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 16:11:52.39 ID:lJRcdHHDO
体育館前のショーケース
268 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 16:19:37.87 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「これだ……!」ANSER!

九十九「あの模擬刀は、体育館前ホールのショーケースに飾られていたんだ」

九十九「そうだよね、麻草さん?」

麻草「そう、あのギラギラと輝く模擬刀は、ショーケースの中に鎮座していたのさ!」

麻草「私は体育館に行く事が多かったから間違いない。あの場所に入っていたのは、あの金箔の模擬刀さ」

万城「……つまり、その模擬刀は、犯人の偽造工作って事か……」

万城「本当の凶器は別にある……のか?」

安藤「おそらくそうだろう……だが、まだ凶器については証拠が足りない」

安藤「だから、他の点からクロを突き止めていく必要がある」

斬子「……じゃあ、ちょっと気になってる事あんだけど、いいか?」

時雨「嵐山斬子氏の弁論……ってわけだ!」

黒野「なーんか……それっぽくなってきたねー……」
269 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 16:21:52.99 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマ一覧表>>262
【モノクマファイル1>
【安藤の見解>
【鍵の金具>


斬子「そもそもなんだけどよ……闇市のやつ、あんな時間に部屋に人入れたのか?」

斬子「無用心っていうか、なんつーか……」

鈴村「ショウゴちゃん、良い子だったからねぇ〜」

鈴村「【殺されるなんて夢にも思わなかった】んじゃないかなぁ〜……」

黒野「まっ、そのせいで【犯人に殺されちゃった】わけだけどね!」

万城「でも……犯人にも何かしら痕跡は残ってるんじゃないか?」

万城「【闇市も相当抵抗した】だろうからな……」


コトダマ一覧表から一つ選択し、【】のいずれかの矛盾を論破してください。

↓1
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 16:41:07.49 ID:lJRcdHHDO
【安藤の見解〉【闇市も相当抵抗した】
271 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 16:45:55.85 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「いや、闇市クンは抵抗しなかったと思うよ」

九十九「そうだよね? 安藤クン」

安藤「ああ、そうだろうな。闇市君の体には、抵抗したような痕跡……痣などが無かった」

安藤「闇市君は……ほぼ間違いなくクロに抵抗していない」

斬子「ハァ!? んな事あんのかよ!?」

斬子「部屋に人殺しを招き入れて、そのままやすやすと殺されたってのか!?」

平良「流石にそれは……考えにくくないか?」

九十九「……多分、闇市クンは……」


下から一つ正しい答えを選択してください。

・寝ていた。
・死を受け入れていた。
・一度死んでみたかった。

↓1
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:00:07.57 ID:9ZKbAeSh0
寝ていた
273 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:04:34.66 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「これだ……!」ANSWER!

九十九「……寝ていた、んじゃないかな」

堀井「……へ?」

鉄「ね……寝ていた!?」

風香「……正気かい?」

風香「コロシアイなんてイカれた状況……しかも動機が提示されたタイミングで、他人を部屋に招き入れ……」

風香「その挙句、寝てしまっただって? 闇市ってのは、そんなにお人好しの馬鹿かい?」

時雨「そうだよ!私じゃないんだから、そんな事しないって!」

万城「……時雨だったらやるって事?」

九十九「分かってる……ボクも変な事言ってるって……」

九十九「でも、そうとしか考えられないんだ」

九十九「闇市クンは、ボクと別れた時、こう言ってたんだ……」


〜〜〜〜〜

闇市『……では、そろそろ部屋に戻りましょうかね』

九十九『……そう? 別にまだいても……』

闇市『いえ……お暇しますよ』

闇市『……実は私、夜の10時を過ぎると、非常に不機嫌になってしまうんです』

〜〜〜〜〜


九十九「……だから、寝ていたんだと思う」

蒼井「……それが、嘘という可能性は?」

蒼井「誰かを部屋に招き入れるつもりで……貴様に嘘をつき、部屋を後にした……そういう事もあり得る」

九十九「その場合は、抵抗しない事が不自然だよ。呼んだ人に殺されたんだとしたら、抵抗するはずなんだ」

蒼井「……確かにそうだな」

幸村「……鍵は? 闇市クン、鍵は掛けてた?」

九十九「お、覚えてないけど……眠すぎて鍵を掛け忘れるって事は無かったと思う」

万城「俺と鈴村が会った時も、普通だったしな……」

万城「この生活で、鍵開けたまま寝てるやつは流石にいないだろ……」

時雨「…………」

堀井「いるの!? マジかよ!?」
274 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:05:52.24 ID:7sYalBKfO
全温度「……えーと、つまり、こういう事?」

全温度「ショウゴ君は、ハジメ君と別れた後、部屋に戻って鍵を掛けて就寝……」

全温度「そこにクロが現れて……ショウゴ君の扉の鍵を開けて入って……」

全温度「寝ているショウゴ君を何かしらの鈍器で殴った……」

鉄「い、いやいやいや! おかしいで御座る!」

鉄「鍵を開けって……鍵は闇市殿が持っているので御座ろう!?」

万城「……ピッキング、とか?」

九十九「……いや、それは無いよ」


コトダマ一覧表(>>262)から正しいコトダマを提示してください。

↓1
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:14:12.96 ID:9ZKbAeSh0
部屋の鍵について
276 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:21:42.31 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「これで証明する……!」 ANSWER!

九十九「この学園の鍵は、ピッキングができないようになっているんだ」

九十九「それはモノクマが掲示していたし……平良クンも証明してくれる」

平良「……ああ、そういやそんな話もしたな」

平良「このタイプのディンプルキーは、ちょっとやそっとじゃ開けられないし、鍵の複製もできねぇんだよ」

モノクマ「だから、無くしたら二度と鍵は作れませんので! 気をつけろよな!」

安藤「……つまり、闇市君の部屋の鍵のスペアも無いというわけだ」

安藤「誰かが闇市君の鍵のスペアを、モノクマに作らせている可能性もあると思っていたが……それは消えたな」

モノクマ「……あっ! しまった!」

モノクマ「クソォ……誘導尋問に引っかかったぜ……!」

風香「今のは自爆じゃないか……」

堀井「じゃ、じゃあ……一体どういう事なんだよ?」

幸村「……九十九クン、闇市クンと別れる時の事……話してもらってもいいかな?」

九十九「う、うん……」

九十九(闇市クンと別れた時の事……そこにヒントがあると思うんだけど……)
277 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:23:31.16 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマファイル>>262
【ダイイングメッセージ>
【鍵の金具>
【全温度の証言>


九十九「ボクと闇市クンはボクの部屋で話してて……夜時間になる前に、部屋を出たんだ」

九十九「そこで万城クンと鈴村さんと出会って……闇市クンは、鍵を開けて部屋に入っていった」

万城「ああ……それは間違いないと思うぞ」

九十九「そして……ボクは自分の部屋に戻ったんだ」

鉄「闇市殿は、しっかりと『自分の鍵で部屋を開けている』……」

鉄「これでは、『鍵が二つある』と思わなければ説明がつかないで御座るよ……!?」

堀井「もしくは『偶然ピッキングに成功した』とか……」

蒼井「……『鍵がすり替えられていた』のか?」


コトダマ一覧表から一つ選択し、『』のいずれかの発言に同意してください。

↓1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:29:59.05 ID:lJRcdHHDO
【鍵の金具>『鍵がすり替えられていた』
279 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:33:57.99 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「それに賛成だ……!」同意!

九十九「そうだ……鍵がすり替えられていたんだ……!」

蒼井「……やはりそうか」

平良「んな馬鹿な……根拠はあんのかよ?」

九十九「うん。この……闇市クンの鍵を見てほしい」

九十九「ここの……金具の部分なんだけど……」

時雨「……あ! ちょっと緩んでる!」

九十九「おそらく……クロが自分の鍵と名前の部分だけも入れ替えたんだ」

九十九「だから……クロの鍵が闇市クンの鍵、つまりこれになっていて……闇市クンの鍵はクロが持っている事に……」



麻草「その推理はOB行きだよ、少年!」反論!

九十九「……!? 麻草さん……?」
280 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:36:22.62 ID:7sYalBKfO
【反論ショーダウン 開始!】


・コトノハ一覧表>>262
<【闇市の個室の鍵】+
<【鍵の金具】+
<【部屋の鍵について】+


麻草「弱い、根拠が弱いよ少年」

麻草「それだけじゃあ、闇市くんの鍵がすり替えられていたという証拠にはならない!」

麻草「ただ単に金具が緩んでいただけかもしれないじゃないか!」

九十九「だけど……これ以外に、闇市クンの部屋が開けられていた事の理由が説明できないんだ……!」

麻草「なら、それ以外に根拠を示してもらわないとね!」

麻草「【その鍵は闇市くんの部屋の鍵】でないという……その根拠を!」

コトノハ一覧表から一つ選択し、【】の矛盾を論破してください。

↓1
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:39:39.59 ID:ZHlMnzwLO
闇市の個室の鍵
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:40:58.84 ID:9ZKbAeSh0
【闇市の個室の鍵】
283 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:43:12.61 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「その反論、斬らせてもらう……!」斬!

九十九「……実は、この鍵が、闇市クンの部屋の鍵ではない事は確認されているんだ」

九十九「この鍵を闇市クンの部屋の鍵穴に差しても……全然閉まらなかったからね」

九十九「そうだよね、堀井クン?」

堀井「あ、ああ……現場を保全しろって安藤ちゃんに言われて、鍵で閉めようと思ったんだけど……」

堀井「全然閉まんなかったんだよ。だから、オレと平良ちゃんは、現場から離れられなかったんだ」

平良「そうだったな……」

平良「あの時は鍵が壊れたのかと思っていたが……鍵がすり替えられていたのか……」

麻草「……どうやら、私が間違っていたみたいだ……」

麻草「すまない、邪魔したようだね。続けてくれ」

九十九「う、うん……」

九十九「……つまり、犯人は、闇市クンと自分の鍵をすり替えて……」

九十九「夜時間になった後、闇市クンの鍵を使って部屋を開け、寝ている彼を殺害したんだ……!」

全温度「ひ、酷い……!」

斬子「無抵抗のやつを殺しやがったのかよ……!?」

九十九(……という事は、今、本当の闇市クンの部屋の鍵を持っている人物がクロ……!!)



時雨「……あれ?」

時雨「じゃあ……九十九っち、一番怪しくない?」

九十九「…………え?」
284 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:45:08.52 ID:7sYalBKfO
時雨「だって、闇市っちと二人きりで話してたんでしょ?」

時雨「その時だったら……鍵なんて、すり替え放題じゃない?」

九十九「なっ……!」

九十九「ぼ、ボクは、そんな事してない……!!」

鉄「だ、だけど、今のところ九十九殿がクロに限りなく近いで御座る……!」

全温度「そんな……ハジメ君はそんな事しないよ!」

安藤「落ち着け皆……そう揉める必要は無い」

安藤「学級裁判を中断し、全員の鍵が自室の物かどうか確かめる。そうすれば、すり替えをした人物が特定できるだろう」

安藤「それでいいな? モノクマ」



モノクマ「ダメです」

安藤「…………」

安藤「何だとっ!?」

安藤「どういう事だ!? 正しい捜査だろう!? 捜査の邪魔をする気か!?」

蒼井「……落ち着け」

モノクマ「だってー、それじゃあツマラナイでしょ?」

モノクマ「鍵がすり替えられてるかの確認は……コイツがすり替えたんだろうなって確証が得られるまで認めません!」

モノクマ「……そうだ! 鍵の確認は一回までで、間違った回数分、誰かがおしおきされるってのはどう?」

鉄「何で御座るか、その極悪ルール!?」

安藤「ふざけるな、そんなの認められるか……!!」

黒野「大丈夫だよ! すり替えた人を見つければいいんでしょ?」

黒野「クロは九十九君なんだから……さっさと証明しちゃおう!」

九十九(ぼ、ボクがクロだなんて……そんな事、違うのはボクが分かってる……!)

九十九(何か……反論できるところがあるはずだ……!)
285 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:48:23.99 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマ一覧表>>262
【モノクマファイル1>
【闇市の頭部>
【工具セットについて>


黒野「九十九君は【闇市君と二人きり】で話していた……」

黒野「その時、【闇市君の部屋の鍵と自分の部屋の鍵をすり替えた】んだよ!」

風香「確かに……その時なら【すり替えは可能】かもねぇ」

黒野「そのあと何食わぬ顔で闇市君を送った九十九君は、夜時間になると……【再び闇市君の部屋を訪れた】」

黒野「そして、闇市君を……そうだ、部屋にあった【スパナで殺した】んだ!」


コトダマ一覧表から一つコトダマを選択し、【】の矛盾を論破してください。

↓1〜2に正解があれば進行
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 17:55:06.31 ID:9ZKbAeSh0
【工具セットについて>【スパナで殺した】
287 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 17:57:52.98 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「黒野さん……ボクは殺していない」

九十九「だって、ボクの工具セットは未開封なんだからね」

九十九「そうだよね、万城クン?」

万城「そうだ……俺は確かにこの目で見たぞ。九十九の工具セットが未開封なのをな!」

黒野「ぐっ……!」

万城「ちなみに言っとくと……俺も含めて、工具セットを使ってたやつは一人もいない。もちろん、闇市もな」

鉄「と、という事は……男子に使える凶器は無かったという事で御座るな!」

風香「……そんな事言ったら、女子の方が凶器は無いだろ?」

風香「工具セットが使われなかっただけで、私物に鈍器があるかもしれないじゃないか」

鉄「……容疑者から逃れられなかったで御座る!」

黒野「そ……そうだよ! まだ九十九君は怪しいよ!」

黒野「私は九十九君を逃しはしない……!」

黒野「会社員だったジッちゃんの名に掛けて!」

堀井「探偵とかじゃないんだ!?」
288 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 18:03:50.95 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマ一覧表>>262
【ダイイングメッセージ>
【寄宿舎の情報>
【全温度の証言>


黒野「確かに【九十九君は工具セットを使ってないかもしれない】……」

黒野「でも、【工具セットの入れ物ごと殴った可能性だってある】じゃん!?」

黒野「別に【素手でぶん殴った】っていいんだし!」

蒼井「……素手で殴り殺すには、圧倒的に筋力が足りないと思うがな」

黒野「う、うるさい! 分かんないじゃん! 着痩せするタイプかもよ!?」

黒野「とにかく……!」

黒野「【闇市君がダイイングメッセージを残していた】以上、九十九君が犯人なんだよ!!」


コトダマ一覧表から一つ選択し、【】の矛盾を論破してください。

↓1〜2に正解があれば進行
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 18:09:18.16 ID:9ZKbAeSh0
【ダイイングメッセージ>【闇市君がダイイングメッセージを残していた】
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 18:10:26.32 ID:lJRcdHHDO
【ダイイングメッセージ>【闇市君がダイイングメッセージを残していた】
291 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 18:14:32.78 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「……どうして知ってるの?」

黒野「…………へ?」

九十九「ダイイングメッセージの事は……ボクと安藤クンしか知らないはずなんだ」

黒野「…………」

黒野「へあっ!?」

斬子「何だよ、ダイイングメッセージって?」

鈴村「ん〜とねぇ〜……殺された人が、犯人の名前を伝えようと残すメッセージの事で〜……」

斬子「分かってるわ! ダイイングメッセージの説明しろって言ったんじゃねーよ!」

斬子「ダイイングメッセージなんて……聞いてねーぞ!?」

安藤「……闇市君の頭に隠れるように、一枚のメモ紙があったんだ」

安藤「そこには血で……『九十九』と書かれていた」

堀井「九十九ちゃん犯人確定じゃねーのそれ!? 何で隠してたんだよ!?」

安藤「……違和感があったからだ」

蒼井「……違和感?」

安藤「ああ……闇市君に、ダイイングメッセージを残せるわけないんだよ」

九十九「……それって……」


モノクマ一覧表(>>262)から正しいコトダマを一つ選択してください。

↓1〜2に正解があれば進行
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