安価とコンマでダンガンロンパ【オリロンパ】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 19:13:02.63 ID:ZHlMnzwLO
【私が犯人じゃない決定的な証拠なんて出せない】に死体発見アナウンスについて
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 19:15:33.01 ID:lJRcdHHDO
【死体発見アナウンスについて>【私が犯人じゃない決定的な証拠なんて出せない】
309 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 19:17:25.12 ID:7sYalBKfO
正解! >>306の【死体発見アナウンスについて>は“について”が要らなかったですね。>>1のミス。


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「……黒野さんは、知らないんだよね」

黒野「は!? 何が!?」

九十九「死体発見アナウンスが……流れる条件だよ」

斬子「死体発見……アナウンス?」

蒼井「……あの耳障りなアナウンスの事か?」

九十九「うん……あのアナウンスが流れるには条件があるんだ」


〜〜〜〜〜

モノクマ『死体発見アナウンスは、死体を三人以上が発見したら流れるんだ。三人目が見た段階で、ぴんぽんぱんぽーん……ってね!』

安藤『……その三人には、クロは含まれるのか?』

モノクマ『うぷぷ……流石は弁護士サン! 細かいところが気になるのが悪い癖だよ?』

モノクマ『……お察しの通りだよ。クロは、その三人には含まれません!』

〜〜〜〜〜


九十九「死体発見アナウンスは、三人の人が見た段階で流れる……つまり、三人目は絶対にクロじゃないんだ」

九十九「……黒野さん、言ってたよね?」


〜〜〜〜〜

黒野『はぁ〜……』

九十九『……どうしたの?』

黒野『あ、九十九君……』

黒野『いや……なんか眠れなくてさ、廊下をウロウロしてたんだけど……』

黒野『闇市君の部屋が開いてるから……気になるじゃない? それで覗いたら……』

黒野『闇市君死んでるし……急に変なアナウンス鳴ってビックリしたし……』

黒野『なんか疲れちゃったんだよ……』

〜〜〜〜〜


九十九「だから……黒野さんは、絶対にクロじゃないんだッ!!」
310 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 19:21:13.35 ID:7sYalBKfO
鉄「……は?」

鉄「つまり……どうなったんで御座るか?」

風香「……黒野は、闇市の鍵もすり替えたし、金箔の模擬刀も持ち込んだし、嘘のダイイングメッセージも書いた……」

風香「それでも……アナウンスから考えれば、黒野は犯人じゃないって事さ」

堀井「はぁ!? そんな事あんのかよ!?」

蒼井「……共犯、か?」

万城「なるほど……! それなら筋は通るな……!」

安藤「……モノクマ、確認しておきたいんだが、共犯者も実行犯と共に卒業できるのか?」

モノクマ「それはダメです! あくまで卒業できるのは、誰かを殺した犯人ただその人のみ!」

モノクマ「共犯者がいても、その人は他の皆と一緒におしおきされちゃうね!」

風香「……だ、そうだよ?」

風香「それを聞いて……何か言う事はあるかい、黒野?」

黒野「…………」

黒野「……………………」










黒野「はああああぁぁぁあぁあああ!?」


黒野「何余計な事してくれてんのおおぉぉおぉおモノクマアアアアァア!!」


黒野「もうちょっとで死ねたのにさあああああああぁぁあああ!!」



九十九「…………」

九十九「…………え?」
311 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 19:25:51.31 ID:7sYalBKfO
黒野「もうちょっとだったんだよ!? 本当にもう少し!!」

黒野「死体発見アナウンスだぁ!? そんなのが無ければ、みんな私をクロだって思ってくれたじゃん!!」

黒野「そうすれば……そうすれば、おしおきされてたのにさぁ……!!」

全温度「な……なんか……マシロちゃん、いつもと違くない?」

麻草「……これが、彼女の本性……なのか?」

九十九(……黒野さんは、いつも少し変な人だった。明るいのか暗いのか分からず、どことなく掴めない人……)

九十九(それでも……こんな人ではなかった)

九十九(こんな……絶望でグチャグチャになった灰色の目をするような人では……!!)
312 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 19:33:24.53 ID:7sYalBKfO
堀井「ど……どういう事なんだよ! 説明してくれよ!」

堀井「な……何で共犯者なんかに……!」

黒野「は? 共犯者? 何それ?」

黒野「別に共犯者なんかじゃないけど?」

九十九「……何だって?」

黒野「誰がクロなのかなんて知らないし……正直どうでもいいかな」

九十九「それじゃあ……何で……?」

黒野「……まっ、言ってもいっか。もうどうせクロになれないし……」

黒野「さっき言ったでしょ? 死にたかったんだよ」

平良「……それの何が理由になるんだ?」

黒野「わっかんないかなぁ?」

黒野「間違ってクロになったら、おしおき……処刑されるんだよ?」

黒野「つまり……絶対に死ねるって事!」

九十九「…………」

九十九「それが……目的……?」

九十九(何なんだ……? 全然意味が分からないぞ……?)

斬子「し、死にたきゃ勝手に死ねばいいだろ! 巻き込むんじゃねーよ!」

黒野「死ねたらとっくに死んでるだろうがッ!!」

斬子「ヒッ……!?」

黒野「……ああ、そうか。アンタら、私の才能知らないもんね」

黒野「そりゃあ、分かんないよね……」

風香「……あんたが言わなかったんだろう」

黒野「言っても信じるわけないと思ってさ」

黒野「でも、こんな状況だし、教えてあげてよう!」






黒野「───私は【超高校級の自殺志願者】、黒野真白」

黒野「死にたくて死にたくて死にたくて堪らないのに……」

黒野「……どう足掻いても絶対に死ねない惨めな女の子だよ」
313 : ◆LWJMZhhGCoS. :2021/06/04(金) 20:34:09.29 ID:7sYalBKfO
九十九(超高校級の……自殺志願者……?)

九十九「それが……黒野さんの才能……?」

黒野「……リストカットしようとしたら、カッターが壊れる」

九十九「……え?」

黒野「首吊りしようとすれば、木が折れる。睡眠薬や毒物を飲んでも、全然効かない……」

黒野「どんなに死のうとしても、私の自殺は絶対に失敗するの」

黒野「電車に飛び込めば脱線して大事故! 飛び降りようとすれば建物が大爆発! それでも私は生きている! 代わりに周りの人間は死にまくる!」

黒野「……そんな生活を続けてたら、いつの間にか【超高校級の自殺志願者】なんて呼ばれてた」

黒野「……いつまで経っても自殺を志願する者でしかないって事よ。馬鹿にしてるよね!」

堀井「ま、マジで言ってんの……? こんな状況でふざけてる場合じゃあ……!」

安藤「……いや、黒野真白の言ってる事は本当だ」

万城「し……知ってるのか?」

安藤「アメリカでは……コイツの自殺未遂のせいで何百人と人が死んでいるんだ……!」

安藤「【超高校級の自殺志願者】は……自殺に失敗した上で、周りを不幸に巻き込む才能なんだよ」

安藤「今まで正体が分からなくてな……女子高生だとは知っていたが……」

安藤「……お前が【超高校級の自殺志願者】だったのか……!」

風香「……何だいそりゃ。呪いじゃないか」

風香「あんた……因果の星の下に生まれてきたんだねぇ……」

黒野「そうだね! 大凶星の下に生まれてきたよ!」
314 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 20:42:05.77 ID:7sYalBKfO
安藤「……お前が【超高校級の自殺志願者】だとしてもだ。何故、わざとクロとして誤認される必要があった?」

安藤「……闇市君には悪いが、実際に闇市君を殺害してクロだと判明すれば、おしおきされたはずだ」

黒野「……あれぇ? 安藤、何で女子と喋れてんの? おかしくね?」

安藤「……悪いな、黒野真白」

安藤「俺は……女子でも『犯罪者』だったら普通に喋れるんだよ」

安藤「自らの欲望を叶えるためなら、他人の死も厭わない……」

安藤「そんな人間を女子だとは思わないな」

黒野「……つれないねぇ」

九十九「……黒野さんも、ちょっと喋り方違うね」

黒野「そう? こっちが本当の私だよ、覚えてね!」

黒野「それじゃあ、ついでに質問しようかな、九十九!」

黒野「私は何でクロと誤認されようとしたでしょーか!?」

九十九「えっ」

九十九(な、何だそのクイズ……!?)


下から正しいと思う選択肢を一つ選んでください。

・皆で死にたかったから。
・コロシアイが好きだから。
・暇だったから。

↓1
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/04(金) 20:43:12.66 ID:4wElSM7yO
皆で死にたかったから
316 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 21:04:35.56 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「……これ、か?」ANSER!

九十九「……皆で死にたかった、から?」

鉄「…………」

鉄「……は?」

麻草「皆で死にたかった……?」

麻草「すまない……全然分からないぞ、少年!」

九十九「……ボクにも理解できないよ」

九十九「ただ……さっき黒野さんが言ってたよね?」


〜〜〜〜〜

黒野『はああああぁぁぁあぁあああ!?』

黒野『何余計な事してくれてんのおおぉぉおぉおモノクマアアアアァア!!』

黒野『もうちょっとで死ねたのにさあああああああぁぁあああ!!』

九十九『…………』

九十九『…………え?』

黒野『もうちょっとだったんだよ!? 本当にもう少し!!』

黒野『死体発見アナウンスだぁ!? そんなのが無ければ、みんな私をクロだって思ってくれたじゃん!!』

黒野『そうすれば……そうすれば、おしおきされてたのにさぁ……!!』

〜〜〜〜〜


平良「ああ……そんな事言ってたな……」

九十九「つまり、黒野さんは……『クロだと間違われた』上で『おしおきされる』事が目的だったんだ」

九十九「それって、黒野さんだけじゃなく、本当のクロ以外の全員がおしおきされるよね?」

九十九「……黒野さんの目的は、それなんじゃないかな?」
317 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 21:08:07.91 ID:7sYalBKfO
黒野「……いやぁ、すごいなぁ、九十九」

黒野「そんなに私の事を分かってくれるとはね!」

時雨「黒野っちは……集団自殺がしたかったって事!?」

黒野「御名答!」

斬子「ふざけんな! 死にてーなら勝手に死ねよ!!」

黒野「私もそう思ってたんだけどさ、何度も何度も何度も自殺未遂を繰り返してるとさ……」

黒野「……なんか、寂しくて。孤独なのよアタシ」

堀井「そりゃあ、黒野ちゃんみたいなのが何人もいるわけねーからな……」

黒野「だから、自殺サークルとかも結構参加したんだよ? 志が同じ仲間なら死ねるかなって!」

黒野「ぜーんぶ私だけ生き残ったけどね!」

黒野「あーあ、でも、今回もダメだったかぁ……」

黒野「モノクマなら、私の事完全に殺してくれると思ったんだけどなぁ……」

モノクマ「言っとくけどね、ボクのせいにはされたくないんだよね!」

モノクマ「何で現場に戻っちゃったのさ! アレが無ければアナウンスも鳴らなかったんだよ?」

黒野「しょーがないじゃん! コロシアイ起きてるか不安になったんだよ!」



黒野「いきなり変なアナウンス流れてビックリしたんだよ! 固まって全然動けなかったし!」



九十九「…………え?」

九十九(動け……なかった?)

安藤「ちょ、ちょっと待て……! 動けなかっただと!?」

安藤「お前が金箔の模擬刀やダイイングメッセージを作ったんじゃないのか……!?」

黒野「あ、それね、嘘だよ。クロになれるかなーって」

黒野「その証拠に……ほら!」

九十九(黒野さんは手の包帯を外す……)

九十九(……その手は、綺麗な白い手だった)

鈴村「……怪我が無くて良かったねぇ〜」

万城「そこじゃないだろ……!」

万城「金箔も血も……何も付いてないじゃないか!」

九十九「……あの証拠を作ったのは、本当のクロだった……のか!?」
318 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 21:09:48.52 ID:7sYalBKfO
【ノンストップ議論 開始!】


・コトダマ一覧表>>262
【動いていた洗濯機>
【モノクマファイル1>
【安藤の見解>


万城「黒野の手には何も付いていない……」

万城「つまり、黒野は何をしてないって事じゃないか!」

鉄「そ……そんな事があるので御座るか!?」

安藤「【黒野真白の手が汚れていない】以上、そう判断するしかないな……!」

風香「だけど……そうしたら、誰もできないじゃないか?」

風香「【夜時間には水は流れない】からねぇ……」

風香「【手袋を使ったとしても洗えない】し……」


コトダマ一覧表から一つ選択し、【】の矛盾を論破してください。

↓1
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 21:16:50.84 ID:9ZKbAeSh0
動いていた洗濯機>【手袋を使ったとしても洗えない】
320 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 21:39:16.38 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「それは違うよ……!」BREAK!

九十九「いや……洗う事はできるんだ、風香さん」

風香「おや……そうなのかい?」

九十九「うん……確かに、夜時間には水は流れない。だけど、ランドリーを使う事はできるんだ」

九十九「そうだよね? 全温度さん」

全温度「うん、そうだよ!」

全温度「ランドリーだけは例外的に夜時間でも使えるんだ!」

全温度「今も動いてる洗濯機があって……」

全温度「……え! もしかして、あの洗濯機で手袋を……!?」

九十九「おそらく……そうなんだと思う」

九十九「犯人は手袋を使って、金箔の模擬刀を起き、血でダイイングメッセージを作って……」

九十九「その手袋をランドリーで洗って証拠を隠滅しようとしたんだ!」


幸村「それは違うよ!」反論!


幸村「犯行現場に細工をしたのはクロ……それはまだ分からないんじゃないかな?」

幸村「黒野さんはまだ嘘を付いてる可能性がある……そこは確かめないとダメだよ!」

黒野「えー、私もう嘘なんてついてないよー?」

九十九「……分かった、幸村さんの話を聞くよ」

黒野「あれ? ガン無視?」
321 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 21:41:20.25 ID:7sYalBKfO
【反論ショーダウン 開始!】


・コトノハ一覧表>>262
<【動いていた洗濯機】+
<【寄宿舎の情報】+
<【全温度の証言】+


幸村「確かに黒野さんの手には金箔も血も付いていない……」

幸村「だけど、それだけで黒野さんが何もしていないとは言い切れないよ!」

九十九「黒野さんが現場を荒らしたとしても、その時間は夜時間……」

九十九「夜時間には水は流れない……だから、手を洗う事はできないんだ」

幸村「さっき九十九クンが言った通り、ランドリーを使った可能性もあるよ」

幸村「だから……手袋か何かをして現場に細工をし……」

幸村「【その手袋を黒野さんが洗いに行った】とすれば、辻褄は通るんだよ!」


コトノハ一覧表から正しいコトノハを選択し、【】の矛盾を論破してください。

↓1〜2に正解があれば進行
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:02:12.59 ID:9ZKbAeSh0
【全温度の証言】+
323 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 22:29:19.66 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「その反論、斬らせてもらう……!」斬!

九十九「いや……それはあり得ないんだ、幸村さん」

九十九「だって、黒野さんは夜時間にランドリーには行ってないんだからね」

九十九「そうだよね? 全温度さん」

全温度「うん! 間違いないよ!」

全温度「夜時間にランドリーにいた私とナノハちゃんが証明する! マシロちゃんは絶対に来てないよ!」

万城「……そんな時間に何してたんだ?」

時雨「私がランドリーの洗濯物をグチャグチャにしちゃってさ! 片付けを全温度っちに手伝ってもらってたんだ!」

万城「自分でやれよ!」

幸村「そうだったんだ……」

幸村「……その時間に、ランドリーに来た人はいるの?」

全温度「うん! ええっとね……」

全温度「レイちゃん、ジン君、アヤメちゃん……の三人だったかな!」

麻草「ああ……そういえばそうだったね」

鈴村「ジンちゃんもランドリーに来たんだ〜?」

蒼井「……洗濯は一日一回しなければならないからな」

黒野「え、私一度もしてないけど」

蒼井「……!?」

鉄「すごい顔してるで御座る!」
324 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 22:34:26.11 ID:7sYalBKfO
安藤「……九十九君」


安藤「……君も、犯人が分かったんじゃないか?」


九十九「…………え?」


安藤「状況証拠しかないが……その証拠を合わせれば、クロは自ずと一人に絞られる」


九十九(犯人が……絞られる……?)


九十九(今まで分かった事と……集めた証拠を考えれば……)


九十九(…………もしかして、犯人は……)


>>139-140から怪しい人物を一人選択してください。

↓1
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:07:19.63 ID:9ZKbAeSh0
麻草?
326 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 23:17:50.64 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「……麻草さん」

九十九「……キミが犯人なんじゃないかな?」

麻草「…………」

麻草「……ほう?」

万城「麻草が……!? ランドリーに行っていたからか……!?」

万城「だ、だけど、それだったら、蒼井や鈴村……全温度、時雨だって容疑者だろ?」

九十九「……まず、全温度さんと時雨さんは犯人じゃない」

九十九「モノクマファイルを見ると、闇市クンが殺されたのは11時頃……その頃には、二人は一緒にいたんだ」

時雨「私と全温度っちにはアリバイがあるんだね!」

九十九「……そして、蒼井クンも違う」

九十九「蒼井クンには……あのダイイングメッセージは残せないんだ」

九十九「……そうだよね、安藤クン」

安藤「ああ……俺がダイイングメッセージに違和感を感じたのは、闇市君が即死だったからもあるが……」

安藤「何より、その内容に違和感があった」

全温度「へ? 何で?」

全温度「ショウゴ君とハジメ君は仲良しだったから……そこを利用されたんじゃ……?」

安藤「……そこなんだよ」

安藤「少なくとも俺は……闇市君と九十九君の仲が良いとは知らなかった」

堀井「……そうか! 二人が仲良いって知ってんのは、食堂にいたやつだけだ!」

堀井「蒼井ちゃんはその時いなかったよな……!」

鈴村「でも〜……わたしはあの場にいたよ〜?」

鈴村「ランドリーにもいたし〜……容疑者なんじゃないの〜?」

鉄「自分で言うで御座るか!?」

九十九「……いや、鈴村さんには闇市クンを殺せないよ」

九十九「というより……殺そうと思わないはずだ」

九十九(それは……あの証拠が証明してくれる!)


コトダマ一覧表(>>262)から正しいコトダマを一つ選択してください。

↓1
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:33:17.29 ID:lJRcdHHDO
寄宿舎の情報
328 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 23:39:17.01 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「これで証明する……!」ANSER!

九十九「……今回のクロは、衝動的にコロシアイをしたはずなんだ」

九十九「黒野さんによって開かれていた闇市クンの部屋を見て……殺してしまったんだと思う」

九十九「……鈴村さんの部屋は、ランドリーを行く時に、闇市クンの部屋を通らないんだよ」

麻草「……!!」

九十九「ダイイングメッセージを残す事ができる人……ランドリーに行った人……そして、闇市クンの個室の前を通る人……」

九十九「全ての条件に合うのは……麻草さん、キミだけなんだ」

蒼井「……そういえば、金箔の模擬刀の場所を知っていたのも貴様だったな、麻草」

幸村「本当に……麻草さんが……?」

麻草「…………」

麻草「……なるほどね、確かに私が一番怪しいようだ」

麻草「だが! それは怪しいというだけに過ぎない! 私が犯人だという確たる証拠ではないよ!」

麻草「ダイイングメッセージに『九十九』と書いたのは偶然! 全温度くんと時雨くんが他に来た人も見逃したかもしれない!」

麻草「いや……鈴村くんが遠回りしてランドリーに来た可能性もあるな!」

鈴村「そんな〜……! わたしはそんな事してないよ〜……!」

麻草「可能性の話さ。つまり、私が犯人だというのは早計だと言いたいのだよ!」

麻草「それに……私には凶器が無いんだ!!」

鉄「そ……そういえばそうで御座る! 凶器は何なので御座るか!?」

麻草「確か、あの模擬刀には血が付いていなかったね?」

麻草「手の血は誤魔化せても、模擬刀に付いた血は無理だろう!?」

麻草「私に闇市くんを殺せる凶器が無い以上、私を犯人というのは筋違いだよ!」

九十九「……いや、あるよ」

麻草「なっ……!?」

九十九(麻草さんには……闇市クンを殺せる凶器が、鈍器があるはずだ……!!)


【閃きアナグラム 開始!】


ぶ は く ら ご

な る ふ ひ ま


○○○○○○(6文字)


上記のひらがなを入れ替えて、正しい言葉を作ってください。

↓1
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:43:17.76 ID:9ZKbAeSh0
ごるふくらぶ
330 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/04(金) 23:49:40.11 ID:7sYalBKfO
正解!


九十九「麻草さん……キミは【超高校級のゴルファー】だよね……」

九十九「持ってるはずだ……ゴルフクラブをね!!」

麻草「……っ!!」

安藤「間違いない。麻草は……ゴルフクラブを持っている」

蒼井「……そういや、そうだったな」

麻草「い……いや、それは……!!」

麻草「持っていないわけではないというか、それはそれとして何というか……!!」

黒野「しどろもどろだねぇ、麻草!」

九十九「……今から事件の全容を整理する」

九十九「もしそこに間違いがあったら……指摘してほしい」

九十九(……終わらせよう、こんな裁判は……!!)


【クライマックス推理 開始!】

1.この事件はまず……【A】が闇市クンの個室の鍵を奪ったところから始まった。自分がおしおきされるためのコロシアイを計画した【A】は、【B】で転んだフリをして、闇市クンから鍵を盗んだ。そして、あらかじめ闇市クンの部屋を開けておいたんだ。疑われないように、鍵は自分の物を忍ばせておいて、だ。

2.闇市クンはボクの部屋から自室に戻った。この時、闇市クンは部屋の鍵を開けたつもりでいたけど、本当は元々開いていたんだ。闇市クンは鍵を掛け、ボクは部屋に戻った……それを見計らって、【A】は闇市クンの部屋を全開にした。誰かに、闇市クンを殺してもらうために……。

3.そこを通ってしまったクロは……眠りこけている闇市クンを見て、コロシアイを決意してしまったんだ。クロは急いで部屋から【C】を取り出して、闇市クンを撲殺した。

4.その後、クロは【D】を体育館から持ち出して、凶器に偽造した。そして、嘘のダイイングメッセージも作ったんだ。それから、血と金箔で汚れた手袋を【E】で洗濯して、証拠を消そうとした。事件発覚が早かったせいで、それをできなかったみたいだけどね……。

5.闇市クンの部屋を通る事……【C】での殺害……証拠の偽造、そして隠蔽……それが全てできたのは、一人しかいない。闇市クンを殺害したのは……【F】! キミなんだ!

推理が繋がるように【】内に正しい言葉や名前を埋めてください。

↓1〜2に正解があれば進行
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:57:07.05 ID:9ZKbAeSh0
【A】黒野真白
【B】食堂
【C】ゴルフクラブ
【D】金箔の模擬刀
【E】ランドリー
【F】麻草零
332 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:05:03.10 ID:FOKO8BTbO
正解!


九十九「犯人は……キミなんだ!!」COMPLETE!


1.この事件はまず……黒野さんが闇市クンの個室の鍵を奪ったところから始まった。自分がおしおきされるためのコロシアイを計画した黒野さんは、食堂で転んだフリをして、闇市クンから鍵を盗んだ。そして、あらかじめ闇市クンの部屋を開けておいたんだ。疑われないように、鍵は自分の物を忍ばせておいて、だ。

2.闇市クンはボクの部屋から自室に戻った。この時、闇市クンは部屋の鍵を開けたつもりでいたけど、本当は元々開いていたんだ。闇市クンは鍵を掛け、ボクは部屋に戻った……それを見計らって、黒野さんは闇市クンの部屋を全開にした。誰かに、闇市クンを殺してもらうために……。

3.そこを通ってしまったクロは……眠りこけている闇市クンを見て、コロシアイを決意してしまったんだ。クロは急いで部屋からゴルフクラブを取り出して、闇市クンを撲殺した。

4.その後、クロは金箔の模擬刀を体育館から持ち出して、凶器に偽造した。そして、嘘のダイイングメッセージも作ったんだ。それから、血と金箔で汚れた手袋をランドリーで洗濯して、証拠を消そうとした。事件発覚が早かったせいで、それはできなかったみたいだけどね……。

5.闇市クンの部屋を通る事……ゴルフクラブでの殺害……証拠の偽造、そして隠蔽……それが全てできたのは、一人しかいない。闇市クンを殺害したのは……麻草零さん! キミなんだ!


九十九「……どうかな、麻草さん」

九十九「これがボクの推理だ……何か反論はある?」

麻草「…………」

麻草「……あるとも」

麻草「あるともさ!! そんな推理、全て憶測に過ぎないんだからね!!」

麻草「私には犯行は可能だったかもしれない……だけど!! それは、可能だったというだけなんだ!!」

麻草「それに、九十九くんの推理には……決定的な矛盾があるんだよっ!!」

九十九「決定的な……矛盾?」

安藤「……これで最後だ」

安藤「決めてくれ……九十九君」
333 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:06:26.31 ID:FOKO8BTbO
【理論武装 開始!】


麻草「確かに私に犯行は可能みたいだね……!」

麻草「だけど、だからといって私が犯人という事にはならないよ!!」

麻草「その証拠に……私の部屋に行ってごらん! 私のゴルフクラブに血は付いていないよ!!」

麻草「水が流れない以上、どんなに布で拭いてもクラブの血は取れない! ランドリーで洗う事も不可能だ!!」


麻草「【ゴルフクラブに血を付かないようになんてできないんだからね……!!】」


△ド


□バー ○ヘッ


×カ

上記の言葉を並べ替え、【】の矛盾を論破してください!

↓1〜2に正解があれば進行
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:15:38.82 ID:YCh32K5d0
ヘッドカバー
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:16:52.71 ID:76cZWVKDO
ヘッドカバー
336 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:20:45.88 ID:FOKO8BTbO
正解!


九十九「これで決まりだ……!!」LAST ANSER!

九十九「……ボクはゴルフに明るいわけじゃない。でも……」

九十九「そういう道具って……カバーを掛けてたりしないのかな?」

九十九「例えば……ヘッドカバー、とか……」

麻草「…………っ!!」

麻草「……そ、それが何だっ! その現物が無ければ、証拠にはならない……!!」

麻草「部屋を調べてみなよ! そんな物は無いからね!!」

幸村「……麻草さん」

麻草「? 何かな?」

幸村「……ごめんっ!!」ガバッ!!

麻草「ひあっ……!?」

鉄「ぬおっ!? ゆ、幸村殿……!?」

時雨「幸村っちが……麻草っちのスカートを下から弄っているーっ!?」

風香「あらぁ……こんなところで大胆だねぇ……」
337 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:22:43.68 ID:FOKO8BTbO
幸村「……あった!!」

九十九(幸村さんが、麻草さんのスカートから取り出したのは……)

九十九(……ゴルフのヘッドカバーだった)

幸村「……うん。6つあるうちの……1つが……」

幸村「……血で汚れているよ」

安藤「全てのカバーを隠す事で、ゴルフクラブにカバーが無い事を印象付けようとしたわけか……」

九十九「幸村さん……どうして麻草さんが持ってるって……?」

幸村「……さっきから、証拠が無いってずっと言ってたでしょ?」

幸村「だからこそ……決定的な証拠になる物は、手元に置いてると思ったんだ」

幸村「……誰にも見つからないところに、さ」

麻草「…………」

麻草「…………やれやれ」

麻草「もう、言い逃れはできないね……」

麻草「こんな証拠が出てきてしまっては……さ」

九十九「麻草……さん……」
338 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:25:00.53 ID:FOKO8BTbO
モノクマ「うぷぷぷ……議論の結論が出たみたいですね」

モノクマ「では、そろそろ投票タイムといきましょうか!」

モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票してくださーい!」

モノクマ「あ、念の為に言っておくけど……」

モノクマ「必ず、誰かに投票するようにしてくださいねっ!! こんなツマラナイ事で、おしおきされたくないでしょ?」

幸村「…………」

九十九(スイッチ……このスイッチを押す、のか……)

モノクマ「……はいッ! では張り切って参りますよ!!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!? その答えは……正解なのか不正解なのかーッ!?」

モノクマ「さぁ、どうなんでしょーッ!?」




【MONOKUMA VOTE】


[アサクサ][アサクサ][アサクサ]


【GUILTY! GUILTY! GUILTY!】



モノクマ「あらら! 大正解っ!!」

モノクマ「今回、闇市祥吾クンを殺したクロは……」

モノクマ「……麻草零さんでしたー!! ばばーん!!」

麻草「…………」
339 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:26:11.91 ID:FOKO8BTbO
九十九「あ、麻草さん……」

九十九「本当に……麻草さんが、闇市クンを殺したんだね……?」

麻草「…………」

麻草「……そうさ。私が……闇市くんを殺した」

麻草「この後に及んで、誤魔化す気は無いよ……」

麻草「……ごめんね、九十九くん。君の事をメッセージに書いたりなんてして……」

九十九「いや……それは別にいいけど……」

時雨「いいの?」

幸村「そ、そんな……」

幸村「どうして!? どうしてコロシアイなんか……!!」

黒野「うんうん! 私も気になるな! コロシアイの舞台作った者としてはさ!」

安藤「……お前は黙ってろ、黒野真白」

鉄「あ、安藤殿……ふ、雰囲気だいぶ違うで御座るな……」

九十九「……やっぱり【動機】?」

麻草「……ああ、そうさ」

麻草「幸村くんや安藤くんには悪いと思ったけど……私は、何を言われてもコロシアイを止める気は無かったよ」

麻草「24時間以内に、私の大切なものが壊されてしまうんだ……何に代えても、たとえクラスメイトを殺したとしても……」

麻草「……私には、守らなきゃいけないものがあったのさ」
340 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:27:13.05 ID:FOKO8BTbO
モノクマ「あ? もしかして、気になります? 気になっちゃいます?」

モノクマ「そうだよね、コロシアイの口火を切った麻草さんの【動機】……気になるよね!」

麻草「……っ! ま、待ってくれ! それは……!!」

モノクマ「それじゃあ、オマエラ、スクリーンにごちゅうもーく!!」

九十九(……モノクマが用意したスクリーンには、砂嵐が映っていた)

九十九(砂嵐が徐々に止み、画面に映し出された文字は……)






[【身長】]






九十九「…………」

九十九「…………え?」

九十九(…………身長?)
341 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:29:30.80 ID:FOKO8BTbO
時雨「身長? 身長って……身長?」

堀井「まぁ、身長は身長だろうな……」

堀井「……は? って事は何? 身長が惜しいからコロシアイをしたって事……?」

全温度「そんな! そんな事のために、ショウゴ君を……!?」

麻草「……聞き捨てならないな、全温度くん。今の発言は取り消してくれ」

麻草「身長なんか……身長なんか!?」

麻草「それが、私には何よりも大事なんだよ!! コロシアイをするくらいにはねッ!!」

麻草「取り消してくれ……取り消してくれよ! 取り消してくれよぉッ!!」

九十九「あ、麻草さん……?」

九十九(こ、こんな取り乱した麻草さん、初めてだ……!)

全温度「ご……ごめん! ごめんレイちゃん……! そんなつもりじゃ……!」

麻草「……すまない。取り乱してしまったね……」

麻草「……とにかく、私は、『身長』を失うわけにはいかなかったんだ」

麻草「モノクマに聞いたら……タイムリミットを過ぎたら、希望ヶ峰学園の技術を駆使して、昔の身長に戻すって言うじゃないか」

麻草「そんなわけにはいかない! 私は……私はもう戻るわけにはいかないんだよ!」

麻草「『身長140cm』の頃の麻草零には……!!」

平良「ひゃ……140!?」

平良「お、お前今、190はあるだろ!?」

万城「……子どもの頃の身長に戻すって事か?」

モノクマ「いや、違うよ」

モノクマ「麻草さんの『正しい身長』に戻すって言ってるのさ!」

幸村「た、正しい……?」

蒼井「……骨延長か」

麻草「……蒼井くんは知っていたか」

麻草「……そうさ、私は、元々低身長なんだ。骨延長で……およそ50cm伸ばしてるんだよ」

斬子「な、何で、んな事してんだ……!?」

麻草「……一流のゴルファーになるためさ」

全温度「……えっ?」
342 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:30:46.63 ID:FOKO8BTbO
麻草「私の打ち方には癖があってね。何十回、何百回、何千回、何万回練習しても……全然上手くならなかった」

麻草「そこで、プロのコーチに見てもらったら……圧倒的に身長が足りないって言われたんだ。その打ち方は、身長が無ければ話にならないってね」

麻草「だから私は……地獄のような苦しみに耐え、骨延長をやったんだ……!!」

麻草「それを失うなんて……考えられないっ!! やっと手に入れた【超高校級のゴルファー】という称号なんだっ!!」

麻草「だから私は……!!」

九十九「麻草さん……」

九十九(……ボクも、闇市クンも、超高校級という称号にはあまり執着していなかった)

九十九(気が付いたら……希望ヶ峰学園にスカウトされていたから……)

九十九(……でも、麻草さんのように、死に物狂いで超高校級になった人もいた……)

九十九(モノクマは……その弱みに漬け込んで……!!)
343 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:31:49.52 ID:FOKO8BTbO
安藤「……動機は分かった」

安藤「だが……どんな理由があろうと、殺人は許される事じゃない」

麻草「……返す言葉も無いよ」

麻草「そう、私は……動機が提示された段階で、コロシアイを決意していた」

麻草「私は、皆を裏切ったんだよ……」

九十九「……本当に、そうなのかな?」

麻草「……何だって?」

九十九「麻草さんは……闇市クンの部屋が開いていて、コロシアイを決意したんだよね?」

九十九「だとしたら……夜時間になってから、コロシアイのターゲットを探そうとしたわけだ……」

九十九「……そんなの、見つかるのかな?」

万城「……確かにそうだな。夜時間になったら、もう大体の人間が寝てるだろ」

幸村「それに……部屋にいるターゲットを訪ねるとしても、【動機】が配られた日なら警戒せずにはいられないよ」

九十九「本当に麻草さんがコロシアイをする気なら……夜時間になる前に、何なら食堂とかでするべきだったんだ」

九十九「それをしなかったって事は……」

九十九「……迷ってたんじゃないのかな?」

九十九(コロシアイなんてしたくない……でも、【動機】の事が頭から離れない……)

九十九(麻草さんだって……ボクらと同じ気持ちだったはずなんだ)

九十九(そこで……彼女は、運悪く背中を押されてしまったんだ……)

黒野「……ん? 何? 何か言いたいの?」

九十九(【超高校級の自殺志願者】の魔の手に……!)
344 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:33:06.43 ID:FOKO8BTbO
麻草「…………」

麻草「……あっはっはっはっ!!」

九十九「……!?」

九十九「麻草……さん……?」

麻草「あっはっはっはっ……! 君は見かけによらずお人好しなんだね、九十九くん」

麻草「……そんな事無いさ。私は……コロシアイの誘惑に耐えられなかった、哀れな女だよ」



モノクマ「……そろそろいいかな?」

モノクマ「さっさと、クロのおしおきを始めちゃおうか! みんな待ってるしさ!」

九十九「おしおき……!!」

九十九(つまり、処刑……!!)

安藤「ま、待て……! 確かに麻草零は罪を犯した……!」

安藤「だが、死刑に処するというのは……!!」

幸村「そうだよ! おしおきなんて間違ってるよ!!」

黒野「うんうん! 間違ってるから私と変わってよ!!」

風香「あんたは黙ってな……!!」

モノクマ「うるさーい! 校則に変更は無いんだよ!」



モノクマ「今回は【超高校級のゴルファー】である麻草零さんの為に、スペシャルなおしおきを用意させて頂きましたっ!!」



モノクマ「では……はり切っていきましょう! おしおきターイム!!」



麻草「皆……闇市君……」



麻草「……すまなかった」


345 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:34:59.77 ID:FOKO8BTbO



ウィーン……ピコン☆



【GAME OVER】


【アサクサさんがクロに決まりました。おしおきをかいしします。】



麻草さんが……いきなり現れた鎖で、首を掴まれて引きずられていく。

麻草さんが連れられたのは……広い芝生の中にある大きな穴だった。

……ボクらは、それをモニターで見ている。





【超高校級のゴルファー 麻草零 処刑執行】



【ホール・イン・デス】



麻草さんが、柱に括り付けられています。


おしおきを受け入れているのか、どこか落ち着き払った様子です。人殺しのクセに、生意気ですね。


ゴルファーに扮したモノクマが、クラブを構え、ボールを打ちます。


打たれたボールはどんどん麻草さんに近づき……麻草さんがいる穴の中に落ちていきました。


人の頭ほどある巨大なゴルフボールが、麻草さんを殴打します。


モノクマは打ちっぱなしを始めたようです。


ボールを打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打ちまくります。


そのたびに、麻草さんの体にボールはガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンぶつかります。


ボールは穴の中に溜まり……麻草さんの体を下から潰していきます。


モノクマは、これで最後だと、今までの何倍も大きいボールを打ちます。


そのボールは……青ざめた顔の麻草さんを、真上から潰してしまうには充分でした。










……グチャ!!


346 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:36:27.64 ID:FOKO8BTbO



九十九「な……何だよ、これ……」

九十九(ボクらが目の当たりにしたもの……)

九十九(それは絶望……)

九十九(……それ以外に、何て言えば良いのだろう?)



モノクマ「いやっほうっ!! エクストリーーーーーーームッ!!」

モノクマ「アドレナリンがぁーーー染み渡るーーーッ!!」

堀井「な……ななな……」

斬子「な、何なんだよ……これ……!」

鉄「…………」バタッ

全温度「は、ハヤテ君が! ハヤテ君が倒れた!」

幸村「こんな事……こんな事、これから続けなきゃいけないの……!?」

幸村「もう、やめようよ……!!」

モノクマ「それが嫌なら……ここでの共同生活を受け入れるんだね」

モノクマ「……ま、できるなら、の話だけどね! うっひゃっひゃっひゃ!」

モノクマ「というかさぁ……ボクを恨むのはお門違いじゃない?」

モノクマ「コロシアイが起きたのはさ、オマエラが外に出たいって思ったからじゃない!」

モノクマ「それに、今回のコロシアイに関しては、黒野さんのせいだし!」

黒野「失礼な! 私は殺してないよ!」

黒野「誰か殺せばいいなー、とは思ったけど!」

鉄「最悪で御座るな!」ガバッ

全温度「あ、復活した!」
347 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:37:31.85 ID:FOKO8BTbO
幸村「……違うよ」

モノクマ「……はにゃにゃ?」

幸村「闇市クンが殺されたのも……麻草さんがクロになったのも……」

幸村「……黒野さんが、こんな事をしたのも……」

幸村「全部、モノクマのせいでしょ!?」

幸村「モノクマが、こんな事をするから、皆がおかしくなったんだよ……!!」

モノクマ「……最近の若者は、責任転嫁がお得意ですなぁ」

モノクマ「コロシアイ学園生活が始まったのは、オマエラのせいだっていうのにね!」

安藤「……どういう意味だ?」

モノクマ「いや? 特に深い意味は無いよ?」

モノクマ「……それじゃあね! 終わったんだし、早く帰れよな!」

九十九(……そして、モノクマは姿を消した)

九十九(絶望に打ちのめされたボクらを残して……)



黒野「はー……失敗したなぁ」

黒野「んじゃ、かーえろっと!」

九十九(……ただ一人、何とも無い人はいるけど)
348 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:38:30.99 ID:FOKO8BTbO
斬子「テメー……何なんだよ、その態度は!?」

黒野「……ん? 私?」

斬子「テメーしかいねーだろうがッ!!」

鉄「流石に見過ごせないで御座るよ、黒野殿……」

鉄「貴殿のせいで、麻草殿は殺人をしたので御座るよ!?」

黒野「……は? 違うでしょ」

黒野「私がやったのはコロシアイの舞台設置! それからやるかどうかは自由意志でしょ!」

風香「……それはそうかもねぇ」

風香「……だけど、だからって、あんたの罪が無くなるわけじゃないよ」

幸村「もう……もう、やめてよ……!」

幸村「こんな風に争う事が、モノクマの策略なんだよ!?」

万城「……そうだな」

万城「……取り敢えず、部屋に戻ろうぜ。落ち着かないとさ……」

九十九「……そう、だね」
349 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:40:07.46 ID:FOKO8BTbO
【寄宿舎】

九十九「…………」

九十九(闇市クン……そして、麻草さん……)

九十九(……どちらも、死んでしまった)

九十九(こんな日が……これからも続くっていうのか?)

九十九(…………)

九十九(……超高校級の才能、か)

九十九(ボクの【超高校級の腹話術師】の才能なんて、何の役にも……)

九十九「……いや……」

九十九「もしかしたら……」



九十九(……そしてボクは、闇市クンの部屋に入った)


九十九「闇市クン……失礼するよ」


九十九(ボクは……ボク達は、モノクマなんかに負けたりしない)


九十九(そのために……!!)





CHAPTER1【はじめてのぜつぼう】END

生き残りメンバー:16→14人
【超高校級の腹話術師】九十九一
【超高校級のチアガール】全温度千亜
【超高校級の中小企業診断士】万城太介
【超高校級の忍者】鉄疾風
【超高校級の裏番】蒼井仁
【超高校級の風水師】嵐山風香
【超高校級の幸運】幸村凪
【超高校級の建築士】平良源
【超高校級の気象予報士】時雨菜乃華
【超高校級の木こり】嵐山斬子
【超高校級のプログラマー】鈴村あやめ
【超高校級の彫刻家】堀井健司
【超高校級の弁護士】安藤竜
【超高校級の???】黒野真白



死亡メンバー:2人
【超高校級の怪談師】闇市祥吾
【超高校級のゴルファー】麻草零



……To Be Continued……





[プレゼント【絶望クラブ】を獲得しました。]

[CHAPTER1をクリアした証。このクラブで打ったボールは、絶望にしか進まない。]
350 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:40:50.70 ID:FOKO8BTbO



【???】

モノクマ「いやー、ようやく始まったね!」

モノクマ「ちゃんとコロシアイが進んで、ボクは一安心ですよ……」

モノクマ「やっぱりコロシアイ学園生活は、最初のコロシアイが始まってからが本番だよね!」

モノクマ「ね? キミもそう思わない?」

モノクマ「……冷たいなぁ」

モノクマ「まっ、別にいいけどね!」

モノクマ「それじゃあ、皆が何をしているのか……見てみようかな!」


>>139-140から九十九・闇市・麻草以外のキャラクターを一人安価してください。

↓1〜3
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:42:50.21 ID:mGGqbj9F0
平良
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:43:14.51 ID:76cZWVKDO
幸村
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:43:15.56 ID:U6EWziDYO
斬子
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/05(土) 00:44:06.34 ID:2FF19rX20
時雨
355 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/05(土) 00:55:04.63 ID:FOKO8BTbO
ということで、本日はここまでです。ありがとうございました。チャプター1のクロは【超高校級のゴルファー】麻草零さんでした。そして、学級裁判を終わらせようと思ったら、こんなに掛かってしまいました。すいません。

取り敢えずチャプター1を終える事ができて、ホッとしています。ここにいく前にエタるスレが多かったので……良かったぜ。

チャプター2から、更新がゆっくりになると思います。更新する日は連絡するので、その時にはよろしくお願いします。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 01:12:37.27 ID:mGGqbj9F0

1章完結おめでとうございます
闇市くんは残念だけれど黒野さんがどう関わっていくのか期待してます
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 01:24:14.33 ID:GDf9a0Pfo

第一の事件までいったの久しぶりに見た
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 07:42:11.71 ID:YCh32K5d0
乙乙
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 08:14:13.54 ID:76cZWVKDO

これからも楽しみにしてます
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 17:59:19.59 ID:LP1RGCQlO
いつ頃来れそうですか?
361 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/07(月) 11:45:13.23 ID:NYadg61NO
明後日には来れると思います。

ちなみに、チャプター1のクロ候補のコンマは以下の通りです。

01〜26:鉄
27〜52:麻草
53〜74:平良
75〜00:堀井

こんな感じでクロを決めていきます。次からは公開しないかもしれないけど。では、明後日よろしくお願いします!
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 00:10:52.60 ID:qZT5TxyGO
楽しみにしてる!
363 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:35:09.11 ID:7+I0AelcO
それでは始めます。まずは、他キャラの視点から。
364 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:37:38.97 ID:7+I0AelcO
【平良の個室】

平良「…………」

平良(……闇市が死んだ)

平良(その後、学級裁判とかいうのがあって……麻草も死んだ)

平良(……麻草が処刑された時、俺はこう思っちまった)

平良(……もしかしたら、死んでたのは麻草じゃなくて、俺だったかもしれねぇ……と)

平良(俺の動機は【家族】……)

平良(家族のために……って、コロシアイをしてたかもしれねぇ……)

平良(……情けねぇな、俺)

平良(クラスメイトが、仲間が死んだってのに……安心してやがる……!)

平良(もうこれで家族は安心だってな……!!)

平良「……クソッ!!」ブンッ……!!

ガンッ!!!

平良(俺は怒りのままに……手元の物をブン投げた)

平良(ブン投げた“それ”……電子生徒手帳は、窓の鉄板にブチ当たった)

平良「……いけね」

平良(急いで電子生徒手帳を拾う……傷一つねぇ)

平良(……鉄板にも、傷は一つも無かった)

平良「……ムダに頑丈にしやがって」

平良(……物に当たっちまった。最悪だな、俺)

平良(……九十九に安藤、幸村なんかは……今日の学級裁判でも活躍してたってのに……)

平良(安藤はまだ慣れてるかもしれねぇが……九十九と幸村は素人だ)

平良(しかも、その二人から励まされてまでいる……)

平良(……あいつら、どうしてるかな)
365 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:40:17.33 ID:7+I0AelcO
【廊下】

幸村(学級裁判から帰ってきた私は、部屋に……戻らず……)

黒野「……あれ? 幸村じゃん、何してんの?」

幸村(……黒野さんの部屋の前にいた)

幸村「……さっきの事、話しておかなきゃと思って」

黒野「さっき? 何かあったっけ?」

幸村「とぼけないで……! 闇市クンの事だよ……!」

黒野「……ああ、コロシアイ云々の話?」

黒野「いいよ、その話は……私、失敗は振り返らないんで」

幸村「失敗……? 本気で言ってるの……!?」

幸村「黒野さんのせいで、二人も死んじゃったんだよ!?」

黒野「……で?」

黒野「だから、私に何しろって?」

幸村「……何もしなくていいよ」

黒野「……へ?」

幸村「黒野さんが自殺したくなっちゃうのは……悲しいけど、止めないよ。それが黒野さんの才能なんだもんね」

幸村「……でも、それに皆が巻き込まれるのは、間違ってるよ」

黒野「ふーん……私だけ勝手に死ねって?」

幸村「そうじゃない! 皆をコロシアイに巻き込まないでって言ってるの!!」

幸村「もう……誰かが死ぬのは見たくないんだよっ……!!」

黒野「…………」
366 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:42:22.43 ID:7+I0AelcO
黒野「……言っとくけど、私は止めないよ、私がおしおきされるためのコロシアイ」

黒野「さっきの麻草のおしおき、見た!? 凄かったよね!!」

黒野「あんなにされたら絶対死ねるじゃん!! これを逃す手は無いよ!!」

幸村「……絶対させない」

幸村「コロシアイなんて……もう起こさせない……!!」


幸村「たとえ……私が死んだとしても……!!」


黒野「…………へぇ?」

黒野「アンタも結構ブッ壊れてる感じ?」

黒野「いいじゃん、そういうやつが多い方がコロシアイ盛り上がるし!」

幸村「……させないよ」


幸村(何に代えても、コロシアイも……学級裁判も起こさせない……!!)

367 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:43:23.54 ID:7+I0AelcO
【購買部前】

斬子「……ハァ……」

斬子(……学級裁判から帰ってきたアタシは、玄関近くに座っていた)

斬子(……本当は外に出て気分転換してーが、それもできねーから、ここら辺で我慢するしかねー)

斬子「……チクショウ」

斬子(何なんだ、この学園は……!)

斬子(自然界ではあり得ねー色のクマが、アタシ達を閉じ込めたと思ったら……)

斬子(闇市が死に……その闇市を殺した麻草が、残虐な方法で殺された……)

斬子(その挙句……黒野! あの意味不明な女!)

斬子(何なんだよ! ワケ分かんねーよ!!)
368 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:44:11.70 ID:7+I0AelcO
風香「……やっぱりここか」

斬子「……風香」

斬子「……何の用だよ」

風香「いや、別に? ちょっと気になっただけさね」

風香「ちょっと強烈な出来事が重なってたからねぇ……」

斬子「……姉貴ぶってんじゃねーぞコラ」

斬子「言っておくけどな……アタシは、アンタの事だって信用してねーんだからな!!」

風香「……分かってるさ」

風香「……じゃあね。早く部屋戻んなよ」カツカツ……

斬子「……チッ!!」

斬子(……いつまで続くんだ、こんな生活……!!)
369 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:46:19.58 ID:7+I0AelcO
【CHAPTER2】


【3日目】


キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』

モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』



九十九(……モノクマは、今日も変わらず吐き気がするほど明るい声で、朝のアナウンスをする)

九十九(……二人も死んだっていうのに)

九十九「……いや、だからこそモノクマは上機嫌なのかもな……」

九十九(昨日……学級裁判を終えて帰るボク達に、モノクマは言った)


〜〜〜〜〜

モノクマ『あ、そうだ。学級裁判を終わった事だし……ちゃんと死体、片付けておいたんで!』

モノクマ『綺麗に清掃もベットメイキングもしたんで、闇市クンのベッドで寝ても大丈夫!』

モノクマ『……そうだ、鍵は元に戻しておくからね、黒野さん』

黒野『え? ああ……すっかり忘れてた。死ぬつもりだったからね!』

モノクマ『うーむ……絶望的に不本意だなぁ。ボクとしては、他の皆みたいに、もうちょい落ち込んでほしいんだけど』

黒野『落ち込んでるよ? 死ねなかったし』

モノクマ『いや、そうじゃなくて……まぁいいや』

〜〜〜〜〜


九十九(……ボク達には、闇市クンを……そして、麻草さんを弔う事もできないんだ……!)

九十九(……いけない、少しイライラしているな)

九十九(……徹夜をして、『コレ』を作っていたかもしれないな)

九十九(……今日も朝食会はある……だろうか)

九十九(何にせよ、早く行かなきゃ……)
370 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:51:08.01 ID:7+I0AelcO
【食堂】

九十九「おはよう……」

全温度「あ! おはようハジメ君!」

万城「良かった、来てくれたか九十九」

鈴村「朝ごはん、できてるよ〜」

九十九(……食堂には、14人いた)

九十九(……これで、全員……か)

時雨「……皆揃ったし、食べていいよね? ね?」

時雨「いただきまーす……!」



斬子「オイ、ちょっと待てや……!」

時雨「えっ……」

時雨「ま、まだ食べちゃダメなの!?」

斬子「テメーの事じゃねーよ!」



斬子「何でしれっとここにいるんだよ……黒野!!」



黒野「…………」


371 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:53:20.25 ID:7+I0AelcO
黒野「……酷いなぁ。私もクラスメイトだよ? ここにいたって良いじゃない」

斬子「良いわけねーだろうが……! テメーが何したのか分かってんのかよ!?」

斬子「昨日のコロシアイは、テメーが起こしたようなモンだろうが!?」

黒野「またそれ話すのー? もういいでしょ……」

黒野「それに、どうせ私が何もしなくても、誰かはコロシアイしてたと思うよ?」

黒野「モノクマはそのつもりであんな動機出したんだろうしさー」

平良「…………」

斬子「んなの関係ねーんだよ! テメーが要注意人物なのは間違いねーだろ!」

斬子「ふざけた理由でコロシアイをする、クソッタレ野郎には違いねーんだ!」

万城「……それで、斬子はどうしたいんだ?」


斬子「決まってんだろ! コイツを隔離すんだよ!!」


斬子「コイツを縛って部屋にでも転がしておけば、もう何もできねーだろ!!」

黒野「ゲッ……! マジ!?」
372 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:54:43.99 ID:7+I0AelcO
幸村「そ、そんな事しちゃダメだよ!」

幸村「確かに……黒野さんは悪い事をした。それは間違いない」

黒野「してないけどなぁ」

風香「……あんたはちょっと黙ってな」

幸村「でも、だからって仲間外れは良くないよ!」

幸村「私達の敵は……モノクマ。それを操る黒幕なんだよ!?」

幸村「黒幕を倒すには、私達は協力して立ち向かわないといけないんだっ!!」





鉄「……冗談は……」


幸村「……え?」



鉄「冗談は、やめてほしいで御座る……!!」



幸村「鉄……クン?」

373 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:58:58.72 ID:7+I0AelcO
鉄「仲間? 協力? 寝言は寝て言えで御座る!!」

鉄「麻草殿が殺人を犯したので御座るよ!? あの麻草殿が!」

鉄「いつも大人の余裕を醸し出していた……コロシアイなんて縁の無さそうな麻草殿が、で御座る!」

鉄「誰がコロシアイを考えているかなんて……もう分からないで御座る!!」

幸村「コロシアイなんて……考えてないよ!!」

鉄「そんなの信用できんで御座る!!」

鉄「おまけに、黒野殿のような頭のおかしい人もいるで御座る!」

鉄「こんなのがいるなら、他にどんな人がいるかも分かったもんじゃないで御座るよ!!」

黒野「失礼な! 自殺好きで何が悪い!」

鉄「もう……もう誰の事も信じられんで御座る!!」

幸村「そんな……!!」
374 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 17:59:43.97 ID:7+I0AelcO
蒼井「…………」カツカツ……

安藤「……どこに行く、蒼井君」

蒼井「……帰る」

鈴村「え〜……? でも、まだご飯が〜……」

蒼井「……必要ない」

蒼井「俺が貴様らと一緒にいたのは……一人だけコミュニティにいないのは、このコロシアイ学園生活において不利だと思ったからだ」

蒼井「……だが、俺以外にも外れる人間がいるなら、話は変わる」

蒼井「……俺は元々、こういう馴れ合いは好きじゃないからな」

万城「馴れ合いって、お前な……!」
375 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:14:58.63 ID:7+I0AelcO
九十九「…………」



九十九「…………」



九十九「……………………」





『……良くありませんねぇ』





蒼井「……っ!?」



『この空間には、瘴気が籠っています……。こういった場所には、得てして幽霊が出るものです……』



風香「ちょっと待ちな、この声は……!」



『そう、私のような、ね……ふふふ……!』





幸村「闇市……クン……!?」


376 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:17:23.17 ID:7+I0AelcO
鉄「ぎゃああああああっ!! 出たああああああああっ!! で御座るううううううううっ!!」

平良「ま、待てよ、本当に闇市の声か、これ……!?」

時雨「実は生きていた……とか!?」



黒野「……あはは!」


黒野「幽霊の、正体見たり、枯れ尾花……ってね!」


九十九「…………」


『ふふふ……博識ですね、黒野さん……』


堀井「な、何だ……!? 九十九ちゃんの方から、闇市ちゃんの声が聞こえるのに……」


堀井「九十九ちゃんの口は、全然動いてねーぞ……!?」
377 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:19:37.25 ID:7+I0AelcO
安藤「……大したものだね、九十九君」

安藤「君の腹話術は……声帯模写もできるのか……」

九十九「……まぁね。まだ完璧じゃないと思うけど」

九十九(……ボクは懐から、徹夜で作ったものを取り出した)

全温度「わ、可愛い人形!」

幸村「……それ、もしかして、闇市クン?」

ヤミイチ『ええ……九十九君は、そのつもりで作ったようですよ』

九十九(ボクは闇市クンをデフォルメして作った人形を、手にはめる)

堀井「うおっ!? ま、マジで闇市ちゃんみてーだ……!!」



風香「……あんた、まさかとは思うけど……」

風香「……それで闇市が生き返った……とか言わないだろうね?」

九十九「…………」

万城「い、いやいや、流石にそんな事は……」

蒼井「……あり得ない話ではない」

安藤「そうだな……俺は、親しい人間が死んで狂ってしまった者を何人も見てきた」

安藤「……九十九君のようなパターンも、な」

風香「……そこんとこ、どうなんだい、九十九?」

九十九「…………」
378 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:21:25.01 ID:7+I0AelcO
九十九「…………」

九十九「…………」

九十九「……………………」



『残念だが……闇市くんは死んだよ。私が、殺したんだからね』



九十九(……ボクは、懐から麻草さんの人形も取り出した)

堀井「……は?」

堀井「あ……麻草ちゃん!? 麻草ちゃんもできるのかよ!?」

鉄「ぎゃあああああああああっ!!」

鉄「……いや、あ、あれは幽霊ではない……で御座るな! うん!!」

全温度「耐えたねハヤテ君!」

アサクサ『闇市くんには悪いとは思ったんだけど……九十九くんが私の事も作ってくれると言うものでね』

ヤミイチ『いえいえ……私は気にしませんよ』

アサクサ『……優しいね、少年』



斬子「……オイ、ふざけてんじゃねーぞ……」

斬子「アタシ達は何見せられてんだよ!? テメーの営業見に来たんじゃねーんだぞ!!」

幸村「九十九クン……聞かせてくれるかな?」

幸村「キミが、一体何を思っているのか……」

九十九「……ボクには、これくらいしかできないんだ」

鉄「……こ、このくらい?」
379 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:22:53.13 ID:7+I0AelcO
九十九「ボクの【超高校級の腹話術師】の才能は……闇市クンと麻草さんのような喋り方をするくらいしかできない」

九十九「ボクの才能なんて、こんなものだよ。この生活で何の役にも立たないんだ」

万城「そ、そんな事は……」

九十九「でも、ボクは……これで忘れない事ができる」

九十九「死んだ闇市クンと……麻草さんの事を……」

安藤「……ずっと引きずるつもりか」

九十九「……そうだね、そういう事になるかな……」

九十九「……ボクは、誰も間違ってるとは思わない」

九十九「斬子さんも……幸村さんも……鉄クンも……蒼井クンも……それぞれの考えがあるんだ」

九十九「……黒野さんだって、黒野さんなりの信念があるんだろうし」

黒野「……そりゃどうも」

九十九「……それでも、ボク達は忘れちゃいけないんだ」

九十九「死んでいった……二人の事を……!!」

九十九「……だから、その……」

九十九「……ボク達は、これ以上死んじゃダメだよ。生きて、ここから出るんだ」
380 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:24:12.69 ID:7+I0AelcO
九十九「…………」

九十九(……マズイ、勢いで変な事言っちゃったかな……?)





全温度「……うん! そうだよね!!」

全温度「ハジメ君の言う通りだよ!! みんな色々あるだろうけど、一緒に生きて帰るんだよ!!」

時雨「良い事言うなぁ、九十九っち! 見た目は冷血人間なのに!」

九十九「……ボク、そんな冷たく見える?」

堀井「冷たいっていうか……人が死んでも我関せずって感じだよな!」

九十九(散々な言われようだな……)

モノクマ「うんうん……絶対に皆で脱出しようね!」

九十九「…………」

九十九(いつの間に……)
381 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:25:45.83 ID:7+I0AelcO
モノクマ「……あれ? 何だいその冷たい目は! 仲間外れは良くないよ、九十九クン!」

九十九「……お前が皆の中に入ってるわけないだろ」

モノクマ「うぐぅっ! そ、そんな酷い事言うなんて……!」

モノクマ「……興奮しちゃう!」

時雨「へ、変態だー!!」

安藤「……そんなくだらない事言いに来たのか」

モノクマ「そんなわけないじゃーん! 今のボクは繁忙期、もとい発情期なんだからね!」

斬子「……斬り落としてやろうか? ああ?」

鉄「こ、怖い! それは怖いで御座るよ!」

モノクマ「えー……この希望ヶ峰学園は、学級裁判を乗り越える度に“新しい世界”が広がるようになっております!」

モノクマ「それをお伝えに来たのですよ!」

時雨「新しい世界……?」

モノクマ「オマエラも、一生ここで暮らしていくのに、なーんも刺激がないと困るでしょ?」

モノクマ「探索はどうぞご自由に……学級裁判後の世界を思う存分堪能してくださーいッ!」

九十九(……そんな一方的な説明だけ残し、モノクマはボクらの前から姿を消した)
382 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 18:27:01.84 ID:7+I0AelcO
黒野「……あーあ、せっかくのショーが邪魔されちゃったなぁ」

九十九「…………」

九十九(ショーじゃないけど……まぁいいや)

万城「……どうする?」

安藤「……そうだな……」

安藤「手分けして、その新しい世界とやらを調べてみよう。ある程度経ったら、食堂に集まって報告だ」

全温度「前と同じだね!」

安藤「……蒼井君も来た方が良いだろう」

蒼井「……分かったよ」

九十九(新しい世界……それって一体……)



九十九クンと一緒に探索に行く人物がいます。>>139-140から一人選択してください。

↓1
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 18:27:30.83 ID:zr5hVYELO
斬子
384 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 20:18:35.42 ID:TE8G6wvKO
斬子選択


斬子「……オイ、九十九」

九十九「……? どうしたの?」

斬子「……どうしたの、じゃねーよ」

斬子「……さっさと来い」

九十九「……?」

斬子「首かしげてんじゃねーよっ!!」ドゴッ!!

九十九「ぐふっ!?」

九十九(は、腹を殴られた……! 何で……!?)

斬子「新しい世界とやらを探索しに行くんだろ!? ついてこいっつってんだよ!!」

九十九「は、はぁ……」

九十九(……何で一緒に行く事になってるんだろう……)
385 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 21:30:55.15 ID:TE8G6wvKO
【食堂前】

九十九「……あ」

九十九(階段を閉ざしていたシャッターが無くなってる……)

九十九(……モノクマの言う“新しい世界”って、学園の2階の事なのか)

九十九「斬子さん、この上みたいだよ」

斬子「分かってんだよ! アタシが先に行くから、ついてこい!!」ドスドス!!

九十九(……怒ってるのかなぁ?)
386 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 21:33:26.41 ID:TE8G6wvKO
【プール前ホール】

九十九「ここは……」

全温度「あ! ハジメ君! キルコちゃん!」

全温度「プールだよ、プール! プールがあるんだよ!」

九十九「……プール?」

全温度「うん! おっきいプールがあるの!」

堀井「それによ、更衣室には、トレーニング機器が勢揃いなんだ!」

堀井「あんだけありゃあ、ここんとこ構ってやれなかった筋肉ちゃんも喜ぶぜ!」

九十九(……二人とも、テンションが上がってるな)

九十九(……この向こうが、更衣室になってるのか?)

全温度「あ、更衣室に入るには、電子生徒手帳が必要みたいだよ」

九十九「……そうなの?」

モノクマ「そーなんすっ!」

九十九「うわっ!?」

九十九(急に出てくるなよ……)
387 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 21:36:08.24 ID:TE8G6wvKO
モノクマ「更衣室のロックを解除したい時は……ドアの横にあるカードリーダーに、自分の電子生徒手帳を重ねてください」

モノクマ「ただし、希望ヶ峰学園は、万全のセキュリティーを期すために……」

モノクマ「男子の生徒手帳で入れるのは男子更衣室のみ……女子の生徒手帳で入れるのは女子更衣室のみ……となっております!」

全温度「じゃあさ、誰かがドアを開けている隙に、別の誰かがコッソリ入っちゃったらどうするの?」

モノクマ「そんな卑猥な事をする輩は不純異性交遊として、容赦も情けもなく罰しますッ!」

モノクマ「天井にガトリングガンがあるっしょ? あれで、ドドドドドドッって!」

堀井「んな事されたら死ぬわっ!!」

九十九(そういうところはちゃんとしてるんだな……)

斬子「……オイ、何更衣室ジロジロ見てんだよ」

斬子「何とかして女子更衣室に入ろうとしてんじゃねーだろうな……!?」

九十九「ち、違うよ!」

全温度「ダメだよハジメ君! スケベだよ!」

堀井「九十九ちゃんも男の子だねぇ」

九十九「ち、違うってば!!」

モノクマ「うぷぷ……こういう大人しめの顔の方が、意外とケダモノだったり……」

九十九「お、お前も入ってくるなよ……!」
388 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 22:36:59.36 ID:TE8G6wvKO
【図書室】

九十九(ここは……図書室か。すごい本の量だな……)

斬子「……そういや、ここって有名な学校なんだよな」

斬子「こんな立派な図書室があるのも当たり前か……」

九十九「そうだね……」

九十九(学校らしい事は何もしてないけどな……)

安藤「……来てたのか」

九十九「安藤クン……」

九十九「……奥から出てきたけど、奥にも何かあるの?」

安藤「……ああ、書庫があった。ここに並んでいる書籍とは毛色の違うものが多かったな」

安藤「……埃が酷いから、入る時は気をつけた方が良い」

九十九「そうなんだ……」

九十九「……ん?」

九十九(埃の積もった机の上に……ポツンと手紙が置いてある)

九十九(……希望ヶ峰学園……事務局……?)

安藤「希望ヶ峰学園からの手紙か……」

斬子「読んでみよーぜ!」

九十九「……え、いいのかな」

安藤「……いいんじゃないか? 手掛かりは多ければ多いほど良いからな」
389 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 22:42:57.26 ID:TE8G6wvKO
九十九「……じゃあ、開けるよ?」

ビリビリ……

九十九(埃の被った手紙の封を開けると……中には、一枚の便箋が入っていた)

九十九「ええっと……」



【希望ヶ峰学園事務局からのお知らせ】


『希望ヶ峰学園は長年にわたり、世界に通じる人材の育成に専心してきました。』


『長い歴史を刻む中で、本校は、政府特別許可の伝統ある教育機関として、数多くの卒業生を社会に送り出し、今や各界で、多数の卒業生が活躍しております。』


『ですが、この度、我が希望ヶ峰学園は、その栄光の歴史にいったん幕を下ろす事となりました。』


『苦渋の決断ではありましたが、“パレード”の発生により、これを余儀なくされました。』


『しかし、希望ヶ峰学園は、これで終わりではありません。』


『近い将来、先に述べた“パレード”の諸問題が解決した暁には、すぐにでも活動を再開させる所存です。』


『希望は、必ず前に進むのです。』



九十九「…………」

九十九「……は?」
390 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:15:28.25 ID:TE8G6wvKO
九十九(何だこれ……どういう事だ?)

斬子「希望ヶ峰学園が……閉鎖? んなバカな……!」

斬子「じゃあ、今アタシ達がいる学園は何だってんだよ!?」

安藤「……希望ヶ峰の閉鎖など、聞いた事が無い」

安藤「ましてや……『パレード』……?」

九十九「……お祭りじゃないよね?」

斬子「当たり前だろうが……」

九十九(どういう事なんだろう……)
391 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:33:34.14 ID:TE8G6wvKO
【食堂】

九十九(食堂に戻ったボク達は……調べた事を話し合った)

九十九(手紙の事も話したけど……当然、誰も知ってる人はいなかった)

安藤「……それと、どうやら倉庫と大浴場に入れるようになったようだ」

安藤「倉庫には様々な日用品があったから……少しは生活がマシになるかもな」

全温度「大浴場!? 大浴場に入れるの!?」

全温度「早速入りに行こうよ、みんな!」

斬子「みんな!?」

全温度「……あ、もちろん男女は別だよ?」

斬子「あ、ああ……そ、そうだよな……」

鉄「全温度殿! 不用意な発言は控えるで御座る!」

安藤「…………」

鉄「安藤殿が使い物にならなくなったで御座ろう!?」

風香「難儀だねぇ、あんた、本当に……」

九十九(……そして、どこにも出口は無かった)

九十九(……分かってた事だけどね。モノクマがそう簡単に出口を作るわけないから……)
392 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:35:11.05 ID:TE8G6wvKO
九十九(話し合いを終えたボク達は、解散する事となった)

九十九(ボクは、どうしようかな……)

斬子「……オイ、九十九」

九十九「斬子さん……どうかした?」

斬子「……ちょっとツラ貸せや」

九十九「……えっ」

九十九(ぼ、ボコボコにされる……!?)


【斬子の個室】

九十九(……ボクは斬子さんの部屋に連れてこられた)

九十九「……何されるか分からなくて怖いんだけど」

斬子「しょ、しょうがねぇだろ! 人に聞かれたくねー話なんだよ!」

斬子「この部屋は防音らしいからな……いくらでも喋れんだろ」

九十九「あ、そうなんだ……」

九十九「……それで、話って?」

斬子「……いや、その、何だ……」

斬子「……悪かったな、と思ってよ」

九十九「……ボク、何かされたっけ?」

斬子「ほら、アレだよ! さっきの食堂で!」


〜〜〜〜〜

斬子『……オイ、ふざけてんじゃねーぞ……』

斬子『アタシ達は何見せられてんだよ!? テメーの営業見に来たんじゃねーんだぞ!!』

〜〜〜〜〜


斬子「まさかテメーがそんなに色々考えてるとは思わなくて……辛くあたっちまって……」

九十九「ああ……そんな事か。別に気にしてないよ」

斬子「アタシが気にすんだよ!!」

九十九(そんな怒らなくても……)
393 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:36:01.74 ID:TE8G6wvKO
斬子「……でも、なんか、アレだな」

斬子「九十九って……良いやつなんだな」

九十九「……ボクが?」

斬子「……ほら、闇市だけじゃなく、麻草の人形も作ってたじゃねーか」

斬子「……闇市を殺したのは、アイツなのによ」

九十九「……そうだね」

九十九「それでも……ボクは、麻草さんの死も闇市クンと同じくらい悲しいよ」

九十九「……悪いのがモノクマだっていうのは、ボクも思うし」

斬子「……なんか、お前……アタシの親父に似てるな」

九十九「……ボクが?」

斬子「アタシの親父も木こりでさ……無口で無愛想で何考えてるか全然分かんねーやつだったよ」

斬子「……でも、スゲー優しかった」

斬子「…………」
394 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:36:53.42 ID:TE8G6wvKO
斬子「……な、何言ってんだアタシ! 忘れろ忘れろ!! な!?」

九十九「えっ、あ、うん……」

斬子「チッ……! その顔は忘れねー顔だな!」

斬子「この斧でテメーの頭カチ割って忘れさせてやる……!!」

九十九「ど、どこから出してきたの、その斧!?」

斬子「マイ斧だ!!」

九十九「そんなので殴られたら即死だよ!!」

九十九(……何とか斬子さんを宥めたボクは、急いで部屋から退散した)

九十九(……でも、何だか、斬子さんと仲良くなれた気がするな)



【嵐山斬子の好感度が大きく上がりました!】

【嵐山斬子との関係性が『友人』になりました!】



>>139-140から、キャラクターを1人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:37:55.32 ID:J7JPaHAi0
幸村
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:38:35.97 ID:KcMFi23DO
397 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:42:50.87 ID:TE8G6wvKO
あ、すいません! ミスです。1人じゃなくて1〜3人でした。

というわけで再安価します。

>>139-140から、キャラクターを1〜3人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:44:01.09 ID:J7JPaHAi0
幸村 蒼井
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:45:03.24 ID:KcMFi23DO
鉄 鈴村 黒野
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:48:44.86 ID:oxLN1SNe0
時雨 平良
401 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/09(水) 23:55:36.04 ID:TE8G6wvKO
というわけで本日はここまで。ありがとうございました。

今さらなんですが、学級裁判でミスすると、その回数分だけ次のチャプターでマイナスボーナスがあります。一応ね。

次回は明後日、金曜日にやろうかなと。よろしくお願いします。
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:56:12.80 ID:J7JPaHAi0
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 08:27:38.29 ID:u/xN7CbDO
乙です
次も楽しみにしてます
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:07:42.59 ID:TXKwv4C4O
乙乙
みんな良いキャラしてるな
405 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 16:52:32.93 ID:pb0g3ZerO
それでは始めます。複数の交流イベントです。
406 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 16:54:24.32 ID:pb0g3ZerO
【交流イベント1】

九十九(さて、これからどうしよう……)

九十九(部屋に戻ろうかな……)

鉄「九十九殿……」

九十九「うわっ!?」

九十九「い、いつからボクの後ろに……!?」

鉄「斬子殿の部屋から出たところくらいで御座るな」

九十九「全然気づかなかった……」

鉄「拙者は曲がりなりにも忍者で御座るからな! このくらいは朝飯前で御座る!」

鉄「……そんな事どうでも良いので御座る! 拙者は、九十九殿に頼みがあって来たので御座る!」

九十九「頼み……?」

鉄「あそこに……幸村殿がいるで御座ろう?」

九十九(鉄クンが指差す方向には……確かに幸村さんがいた。まだボクらには気付いてないみたいだ)

鉄「拙者……先程、幸村殿にキツい事を言ってしまったで御座る。九十九殿の話を聞いて、そう思ったので御座る」

鉄「そこで、幸村殿に謝りたいので御座るが……」

鉄「……九十九殿、伝令係になってはくれないで御座ろうか?」

九十九「……え、ボクが?」

鉄「謝りたいのは山々なので御座るが……もしも許さないなんて言われたら心が耐えられないで御座るよ!」

九十九「幸村さんはそんな事言わないと思うけど……」

鉄「そんなの分からないで御座るよ!!」

九十九(直接謝るのが怖い気持ちは分かるけど……自分で行けばいいのに……)

九十九(……どうしようかな……)


下から一つ選択してください。

1.鉄の謝罪を幸村に伝えに行く
2.鉄に自分で行くように促す
3.幸村に声を掛けてこちらに呼ぶ

↓1
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 16:55:26.31 ID:ELhMlP8DO
3
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 16:55:41.49 ID:da1Kebqu0
1
409 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:18:32.92 ID:pb0g3ZerO
3選択


九十九(……呼んでしまおうかな)

九十九「おーい、幸村さーん!」

鉄「つ、九十九殿!?」

九十九「いや、こういうのは絶対自分で謝った方が良いからさ。幸村さんを呼ぶ事にしたんだ。面倒だし」

鉄「さ、最後が本音で御座るな!?」

幸村「どうしたの、九十九クン?」

九十九「なんか、鉄クンが言いたい事があるらしいんだ」

九十九「ほら、鉄クン……」



九十九「…………あれ?」

九十九(いない……! 一体いつの間に……!?)

九十九「……ごめん、どこかに行っちゃったみたいだ」

幸村「ははは……鉄クン、怖がりだもんね。九十九クンの大声でビックリしちゃったのかな」

九十九(そこじゃないと思うけど……まぁいいや)

九十九「……もし鉄クンに会ったら、話を聞いてあげてね」

幸村「うん、分かったよ。それじゃあね!」



……バサッ!!

鉄「……幸村殿、行ったで御座るな!」

九十九「鉄クン……またいつの間に現れて……」

鉄「ふっふっふっ……隠れ身の術で御座る! 学園の壁と同化したので御座るよ!」

九十九「そんなところで【超高校級の忍者】の才能を使わないでよ!」

九十九「……今度幸村さんにあったら、絶対自分で話してよ」ゴゴゴ……

鉄「わ……分かったで御座るよ! 怖いで御座る、九十九殿!」


【幸村凪の好感度が少し上がりました!】

【鉄疾風の好感度が上がりました!】
410 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:25:12.80 ID:pb0g3ZerO
【通信簿イベント1(幸村凪編)】

九十九「幸村さんは……【超高校級の幸運】だったよね?」

幸村「はは……一応ね。でも、大して幸運なんかじゃないよ」

幸村「本当に普通の高校生と変わらないからさ……皆と一緒にいるの、少しだけ気後れするんだよね」

九十九「そんな事は……」

幸村「……私はタダの抽選枠だけどさ。私以外の【超高校級の幸運】には、自分の幸運と不運を操れる人がいるんだって」

九十九「運を……操る?」

幸村「そう。例えば……絶対に自分が引きたいクジが引けるとか、一発だけ弾を抜いたロシアンルーレットで生き残るとか……」

九十九「そ、そんなの……あり得るの……?」

九十九(幸運を操るなんて……人間じゃないよ……)

幸村「もしかしたら、そうかもしれない。けど……本当にいるとしたら……」

幸村「そういう人こそ、本物の【超高校級の幸運】なんじゃないかな」



【幸村凪の通信簿を一枚獲得しました!】

『自分に【幸運】の才能は無く、普通の高校生と何にも変わらないと語る彼女。彼女曰く、希望ヶ峰学園には、自らの幸運と不運を自在に操る“本物の【超高校級の幸運】”がいるらしい……。』
411 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:32:46.11 ID:pb0g3ZerO
【交流イベント2】

蒼井「……おい」

九十九「あれ……蒼井クン?」

九十九(ボクが暇潰しに図書室をウロウロしていると、蒼井クンが話しかけてきた)

蒼井「……さっきのは、感心しない」

九十九「……さっきの?」

蒼井「……食堂の件だ」

九十九(食堂……人形の事かな?)

蒼井「……ああいうのは、良くない」

蒼井「……死者を引きずっても、何も良い事は無いんだ」

蒼井「……貴様は生きている。生きている人間が、死んだ人間の事ばかり考えていても仕方が無い」

蒼井「……苦しいだけだ」

九十九(……蒼井クン?)

九十九(何か……どことなく含みがあるような……)
412 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:36:08.82 ID:pb0g3ZerO
蒼井「……九十九、貴様は……モノクマをどう思う?」

九十九「……も、モノクマ?」

九十九(急にモノクマの事を……蒼井クンは何を考えてるんだろう……)

九十九(……でも、モノクマか……)


下から一つ選択してください。

1.倒すべき存在
2.憎むべき存在
3.得体の知れない存在

↓1
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 17:38:51.95 ID:cAHsFuO70
3
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 17:39:28.29 ID:da1Kebqu0
3
415 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:45:53.99 ID:pb0g3ZerO
3選択


九十九「……得体の知れない存在、かな?」

九十九「結局モノクマが何をしたいのか分からない……それなのに、ボク達を追い詰める才能だけはすごくある……」

九十九「アイツの存在は、本当に謎だよ……」

九十九「……ボク達を絶望させたいらしいけど、その目的が全然分かんないんだよな……」

蒼井「……そうか」


蒼井「……安心した」ボソッ


九十九「……え?」

蒼井「…………帰る」カツカツ……

九十九「え、ああ、うん……」

九十九(……何だったんだろう?)


【蒼井仁の好感度が上がりました!】
416 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:47:11.01 ID:pb0g3ZerO
【交流イベント3】

九十九(ボクはプールに向かっていた。そういえば、以前の調査でプールまでは見てなかったな……と思ったのだ)

九十九(その途中で……)

平良「やっと見つけたぞ、九十九!」

九十九「平良クン……? どうかしたの?」

平良「ああ……言いたい事があってな。探してたんだ」

平良「……すまなかった!!」

九十九「……え?」

平良「……昨日、お前は動機に苦しんでいた俺を諭してくれた」

平良「それなのに……俺は、そこから逃げるように立ち去っちまった……」

平良「俺は九十九の優しさを無視したんだ……すまねぇ!!」

九十九「そ、そんな……頭を上げてよ。別にそんな謝らなくても……」

平良「いや……謝らせてくれ。これは、俺の覚悟でもあるんだ」

九十九「……覚悟?」
417 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:48:40.13 ID:pb0g3ZerO
平良「俺は……今まで情けねぇ男だった。大家族の長男だってのに、モノクマの用意した物で動揺して……」

平良「……コロシアイまで考えちまった」

九十九「…………」

平良「……でも、俺はもう逃げねぇ。モノクマの卑劣な罠には屈しねぇ!」

平良「俺は、九十九と同じように、ここから皆で生きて出るために全力を尽くす!!」

平良「……それを伝えたかったんだ」

九十九「平良クン……」

九十九(……そうか、平良クンは……絶望に打ち勝ったんだ)

九十九「……嬉しいよ、平良クン。これから頑張ろうね」

平良「ああっ!!」

平良「俺はこれから本気を出すからよ……ついて来いよな!!」

平良「じゃあ、俺はこれから幸村のところにも謝りに行くから! またな!!」

九十九「……あ、幸村さんなら寄宿舎エリアにいる……と思うよ」

平良「そうか! ありがとな!!」



【平良源の好感度が大幅に上がりました!】



【平良源との関係性が『友人』になりました!】
418 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:51:01.76 ID:pb0g3ZerO
【通信簿イベント1(平良源編)】

九十九「平良クンは……【超高校級の建築士】として、希望ヶ峰学園分校の建設にも携わってるんだっけ?」

平良「まぁな! 俺の中でもなかなかデッケェ仕事だったな!」

九十九「……すごく初歩的なんだけどさ、高校生って建築士になれるの?」

平良「あー、普通はなれねぇな。俺は特別……っていうと感じわりぃか……でも、まっ、特別なんだよ」

平良「俺は……ある天才建築士に才能を認められてよ。その人のもとで色々学んでな」

平良「その人が建築士の中でも結構な力があってさ……方々に手を尽くして、俺が資格取れるようにしてくれたんだ」

平良「……あっ、資格自体はちゃんと勉強して取ったし、非合法な事したわけじゃねぇからな!?」

九十九「う、うん、分かってるよ……」



【平良源の通信簿を一枚獲得しました!】

『高校生にも関わらず、一級建築士の資格を持つ彼。それは、とある天才建築士が彼の才能を見抜いたからだと言う。』
419 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:52:36.16 ID:pb0g3ZerO
【交流イベント4】

九十九(平良クンと別れ、プールに向かったボクは……)

黒野「あ! 来たね、九十九!」

黒野「さぁ、早く更衣室に入って!」

黒野「私はその後ろについていって、ガトリングガンで死ぬからさぁ!!」

九十九(……厄介な人に捕まってしまった)

九十九「…………はぁ」

黒野「ちょっと! 溜め息なんかついてないで、早く更衣室に入ってよ!」

九十九「入るわけないでしょ……」

黒野「……ちぇっ! 九十九も皆と同じ事言うんだね!」

九十九(他にも色んな人に言ってるの……?)
420 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 17:54:00.42 ID:pb0g3ZerO
黒野「ガッカリだなぁ……九十九は私の事、理解してくれたと思ったのに……」

九十九「……いや、別に理解してるわけでは」



黒野「何ならさ! 九十九が私の事殺してもいいんだよ!? 九十九がクロってバレないようにするからさ!」

黒野「クロと被害者が結託すれば、絶対にバレないでしょ!?」

九十九「…………」

九十九(この人は、本当に……)



黒野「……ぶっちゃけさ、私の事、憎いでしょ?」

黒野「さっきは色々言い訳したけど……闇市が死んだのが、私のせいなのは間違いないしさ!」

黒野「ね? 憎いっしょ?」

九十九「…………」

九十九(ボクは……)


下から一つ選択してください。

1.「憎んでいる」と言う
2.「憎んでいない」と言う
3.何も言わずに黙っている

↓1
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 17:56:10.33 ID:da1Kebqu0
3
422 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 18:19:33.63 ID:pb0g3ZerO
3選択


九十九「…………」

黒野「…………」

黒野「……何さ、だんまり?」

九十九「……答えようが無いよ」

九十九「確かに、キミが闇市クンにした事は許せない。キミのせいでコロシアイが起こったわけだしさ……」

九十九「……でも、憎んでいるかって言われると……それはまた違う気がするんだよね……」

黒野「…………」

黒野「……ふーん……煮えきれないやつ!」

黒野「なーんか白けちゃったな。帰るね!」

タッタッタッ……

九十九「…………」

九十九(騒がしい人だ……)

九十九(……でも、こうやって黒野さんと喋れるって事は……)

九十九(……ボクは、黒野さんを憎んでいないって事で良いのかな?)


【黒野真白の好感度が少し上がりました!】
423 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 18:21:03.01 ID:pb0g3ZerO
【交流イベント5】

九十九(そろそろ夕食かな……)

九十九(そう思い、食堂に向かったボクは……)

鈴村「むむ〜……!」

時雨「うぐぐ……!」

九十九(……睨み合う鈴村さんと時雨さんを見つけた)

九十九(……何で?)

九十九「……何してるの?」

時雨「あ! 九十九っち! 良いところに!」

鈴村「ハジメちゃんが答えてくれれば、万事解決だもんね〜!」

九十九「……何が?」

鈴村「ズバリ答えてほしいんだけど〜……!」

九十九「う、うん……」


時雨「雷って、好き!? 嫌い!? どっち!?」


九十九「…………」

九十九「……は?」


下から一つ選択してください。

1.好き
2.嫌い
3.どちらでもない

↓1
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 18:22:52.02 ID:ELhMlP8DO
2
425 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 18:50:15.96 ID:pb0g3ZerO
2選択


九十九「うーん……」

九十九「……嫌い、かな?」

鈴村「ほ〜らねっ!」

時雨「えええええええっ!?!」

時雨「そんな! 何で!? 雷だよ!?」

九十九「いや、だって、怖いし……」

時雨「信じられない!! 雷が嫌いな九十九っちなんて、嫌いだよ!」

時雨「嫌い嫌い嫌い!! バーーーーカッ!!」ダダダッ!!

九十九「あっ……時雨さん!!」

鈴村「あらら〜……行っちゃった〜……」

九十九「……何の話してたの?」

鈴村「ナノハちゃんとお話ししてたら、あの子、雷がすごい好きらしくて〜……」

鈴村「ほら〜……雷って運が悪いと停電するでしょ〜? だから、わたしは嫌いなんだけど〜……」

九十九「……それで揉めてたわけか」

鈴村「うん〜……まさか、あんなに好きだったなんて〜……」

九十九「そ、そうだね……」

九十九(……今度あったら、謝っておいた方がいいのかな……)



【鈴村あやめの好感度が上がりました!】


【時雨菜乃華の好感度が著しく下がりました!】


【時雨菜乃華との関係性が『険悪』になりました! なお、この関係性はすぐに修復できます】
426 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 18:51:39.62 ID:pb0g3ZerO
【九十九の個室】

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』

モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


九十九「もうそんな時間か……」

九十九(……今日は、色んな人と仲良くなれた気がする)

九十九(闇市クンのアドバイス通り……少しは踏み込めてるのかな)

九十九(……あ、闇市クン人形の腕が少しほつれてる……! 直さないと……!)

九十九(……そういえば、幸村さんに裁縫セット返してないや。今度返しとかないとな……)





【書庫】



安藤「…………」

安藤「…………」ペラッ……

安藤「…………なるほど」

安藤「……!」

安藤「これは…………」


コンマ二桁判定を行います。その内容は、今のところは公開しません。

↓1
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 18:52:42.25 ID:6vqa/d0O0
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 18:52:42.74 ID:da1Kebqu0
429 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 18:56:25.06 ID:pb0g3ZerO
コンマ25のため、○○が決まりました。



【4日目】

キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』

モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』


九十九(モノクマのアナウンスにも慣れてきたな……)

九十九「食堂に行こう……」


>>139-140から、キャラクターを1〜3人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:02:10.16 ID:ELhMlP8DO
風香 安藤 万城
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:02:17.55 ID:kg11DWnYO
幸村、時雨
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:03:47.96 ID:da1Kebqu0
全温度 堀井 堀井
433 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/11(金) 19:12:29.74 ID:pb0g3ZerO
というわけで本日はここまでです。ありがとうございました。平和な時間はもうちょい続きます。

次回の更新は来週の月曜日、6/14になります。よろしくお願いします。
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:14:14.71 ID:da1Kebqu0

>>432でミスで堀井を二回書いてしまいすみませんでした 
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:14:31.68 ID:6vqa/d0O0
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 19:27:03.27 ID:dWqccHasO
乙乙
437 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:20:25.89 ID:uJ5k/aNjO
それでは始めます。
438 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:21:21.66 ID:uJ5k/aNjO
【交流イベント1】

風香「隣、いいかい?」

九十九(朝ご飯を食べていると、風香さんが話しかけてきた)

九十九「もちろん……構わないよ」

風香「それじゃあ、失礼するよ……」

九十九「……何か用?」

風香「おや……あたしが用もなく、あんたに話しかけるわけがないって?」

九十九「そ、そこまでは言わないよ……」

九十九「ただ……風香さんが何か言いたそうだったから……」

風香「……へぇ? あんた、結構人を観察する目があるんだねぇ……」

風香「その通り……あたしはあんたに用があるんだよ、九十九」

風香「……姉が世話になってるみたいだね? もちろん、良い意味でさ」

九十九(……そうか、斬子さんって風香さんのお姉さんだったっけ……)

九十九(……すっかり逆だと思ってたな)
439 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:25:28.25 ID:uJ5k/aNjO
風香「……何だいその顔は。まるであたしが姉で、斬子の方が妹だとでも思ってた顔だね」

九十九(お見通しだ……!)

風香「双子の姉妹なんて、どちらが上もありゃしない。だから、あたしは気にしないけど……」

風香「……斬子はすごい気にするから気ぃ付けな」

九十九「う、うん……」

九十九「……でも、別にボク、斬子さんとすごく仲が良いわけでは……」

風香「……そんな事ないよ。あんたは、あいつに好かれているよ」

風香「……あたしなんかより、ね」

風香「……斬子はね、両親が離婚してから、心を閉ざしちまった」

風香「元から乱暴なところはあったけど……今はワザと口汚く振舞ってるからねぇ……」

九十九「……どうして、そんな事を……?」


風香「…………あたしが、斬子を捨てたから、さ」


九十九「……えっ?」

風香「……喋りすぎたね」

風香「そんなわけだ……斬子をよろしく頼むよ、九十九」


【嵐山風香の好感度がかなり上がりました!】
440 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:30:00.23 ID:uJ5k/aNjO
【通信簿イベント1(嵐山風香編)】

九十九「風香さんは……【超高校級の風水師】なんだよね?」

九十九「……普段何してるの?」

風香「そうさねぇ……お悩み相談、と言えばいいかね」

九十九「お悩み相談?」

風香「あたしのとこには色んな人が来るんだよ。あたしの風水師としての力を頼ってね」

風香「恋人と上手くいかない、最近具合が悪い、部屋の間取りが良くない気がする……そんな身近な事を聞いてくるやつもいれば……」

風香「どの株を買えばいいか、会社のイメージアップには何をすればいいか、この政策は押し進めるべきか……みたいな大きめの相談事もある」

風香「そういうの、風水的にアドバイスするのさ。まっ、気休めみたいなもんだけどねぇ」

九十九「……え? 政策?」

九十九「そ、それって……政治家も風香さんのところに来るって事……?」

風香「……まぁ、そういう事になるかもねぇ?」

九十九(す、すごいな……)



【嵐山風香の通信簿を一枚獲得しました!】

『風水師として様々な相談を受けるという彼女。その中には国を治める政治家も含まれているという……。』
441 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:33:13.78 ID:uJ5k/aNjO
【交流イベント2】

九十九(ボクは暇を潰そうと、図書室に来た)

九十九(すると、そこには……)

全温度「あ、ハジメ君! 良いところに!」

安藤「…………」

九十九(……困った顔の全温度さんと、固まって動かない安藤クンがいた)

全温度「私、ここの図書室の掃除に来たんだ! 本の並びもバラバラで気になったし」

全温度「そしたら、リュー君がいたから話しかけたの! 何してるのかなって思ってさ!」

九十九「……全温度さん、手加減してあげてよ。安藤クンは女の子が苦手なんだから……」

全温度「そうなの! 動かなくなっちゃったんだよ!」

全温度「だからさ、ハジメ君に通訳してほしいんだ! 何してるのか聞いてよ!」

九十九(……聞いちゃいないな)

九十九「わ、分かったよ……」
442 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:37:03.09 ID:uJ5k/aNjO
九十九「……安藤クン、何してるの?」

安藤「……ハッ!!」

安藤「あ、ああ……九十九君か。俺は……ここの図書室の本を全て読もうとしているところだ」

九十九「ぜ、全部?」

安藤「そうだ……どの本にどんな手掛かりがあるか分からないからな。単純に暇潰しにもなるし、一石二鳥だ」

安藤「こういう調査は……俺が一番適切だろうからな」

九十九「こういう……?」

安藤「……そういえば、まだ話してなかったな」

安藤「俺はな、完全記憶能力を持つんだよ。一度見た物は絶対に忘れないんだ」

安藤「だから、ここの本の内容を全て記憶する事が、俺にはできるんだ」

全温度「えっー!? すっごーーーい!!」

全温度「本当に何でも!? 何でも覚えてるの!?」

安藤「…………」ピシッ

全温度「……あっ」

九十九「全温度さん……」


【全温度千亜、安藤竜の好感度が上がりました!】
443 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:42:06.57 ID:uJ5k/aNjO
【通信簿イベント1(全温度千亜編)】

九十九「全温度さんは【超高校級のチアガール】なんだよね?」

全温度「そうだよ! 私は応援のためなら、いつでも、どこでも、誰にでも駆けつけるよ!」

全温度「もちろん、ハジメ君のところにもね!」

九十九「……でも、ボクは応援されるような事は……」

全温度「そんな事ないよ! ハジメ君が腹話術をしてるとこをしっかり応援するよ!」

九十九「そ、それは困るよ!」

全温度「……やっぱりそうなの? 前に演劇部とか軽音楽部の応援しに行った時も、同じような事言われたんだよね!」

九十九(それはそうだろうな……)



【全温度千亜の通信簿を一枚獲得しました!】

『いつでも、どこでも、誰にでも応援をするという彼女。運動部だけでなく、文化部にも応援をするようだが、迷惑がられているみたいだ……。』
444 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 17:51:22.37 ID:uJ5k/aNjO
【通信簿イベント1(安藤竜編)】

九十九「安藤クンは……無免許で弁護士活動をしていた時に、【超高校級の弁護士】としてスカウトされたんだよね?」

安藤「ああ……そうだ」

九十九「どうしてそんな事を……?」

安藤「……俺の友人が冤罪で捕まってしまったんだが、誰も弁護をしてくれなくてな」

安藤「状況証拠はアイツが犯人だと示していたから、皆が犯人だと決めつけていたんだ」

安藤「……だから、俺がやるしか無かったんだ。幸い、弁護士の勉強はしていたからな」

安藤「それから、その友人から名前が広がって、弁護の依頼が増えていったんだ」

九十九「そ、それはすごいね……」

安藤「……だが、経歴を詐称してたわけだからな。俺も犯罪者には違いない」

安藤「もちろん……既に裁かれてから希望ヶ峰学園に来ているがな」

九十九(安藤クン……やっぱりその辺りは厳格な人だな……)



【安藤竜の通信簿を一枚獲得しました!】

『友人を助けるために仕方なく弁護士を騙ったという彼。その実力は本物だが、経歴詐称の罪はしっかりと裁かれたようだ。』
445 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:12:40.64 ID:uJ5k/aNjO
【交流イベント3】

九十九「……あれ? 万城クン?」

九十九(ボクは、麻草さんの部屋に入ろうとしている万城クンを見つけた)

万城「……お、九十九か。どうしたんだ?」

九十九「部屋に戻るところだけど……万城クンは?」

万城「……掃除をしようと思ってさ」

九十九「掃除?」

万城「ほら、モノクマが言ってただろ? 闇市の個室を綺麗にしたって」

万城「でも……麻草の部屋は散らかったままかもしれないって思ってさ……」

万城「麻草は確かに殺人犯だけど……なんか、どうせなら、綺麗にしてやりたいだろ?」

九十九「……そうだね」


下から一つ選択してください。

1.万城を手伝う
2.万城を手伝わない

↓1
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:21:18.46 ID:cWWVBGU90
1
447 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:27:13.72 ID:uJ5k/aNjO
1選択

九十九「……ボクも手伝うよ」

万城「お……そうか? 助かるよ」

万城「いくら掃除っていう目的があるとはいえ、一人で女の子の部屋に入るのは気が引けてたんだ」

万城「……よし、じゃあ開けるぞ」

ガラ……



九十九(……麻草さんの部屋は、元々整っている方だった)

九十九(机には練習メニューのノートが置いてある……)

九十九(……何かが違えば、彼女をコロシアイから救う事ができたのだろうか)



万城「……こんなもんかな。埃を取ったくらいだけど……」

九十九「……いいんじゃないかな? また掃除しに来てもいいだろうし」

万城「……そうだな」

万城「今日はありがとな。助かったぜ!」


【万城太介の好感度が上がりました!】
448 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:28:30.07 ID:uJ5k/aNjO
【交流イベント4】

幸村「あ、九十九クン」

九十九「幸村さん……キミも食堂に?」

幸村「そうだよ。ちょうどいいし、一緒に行こうか」

九十九「うん、そうだね」

九十九「……あ、そういえば、鉄クンとは話した?」

幸村「あ、うんうん、謝ってくれたよ。そんなのいいのに……とは言ったんだけどね」

九十九「良かった……勇気を出してくれたんだね」

幸村「あはは……鉄クン、ちょっと怖がりが過ぎるよね……」

九十九(……などと、鉄クンの話題で盛り上がっていると……)

堀井「あ、いたいた! 九十九ちゃん!」

九十九「堀井クン……? どうしたの?」

堀井「探してたんだよ……とにかく食堂に来てくれ!」

九十九(どうしたんだろう……?)
449 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:29:35.58 ID:uJ5k/aNjO
【食堂】

九十九(堀井クンに急かされ、食堂へ向かうと……)


時雨「…………」ムスッー


九十九(……膨れっ面した時雨さんがいた)

幸村「……え、し、時雨さん……どうしちゃったの?」

堀井「いや、わかんねーんだけど……どうやら九十九ちゃんに怒ってるみてーなんだ」

九十九(……心当たりはあるな、一応……)

堀井「そんなわけで……時雨ちゃん! 連れてきたぞ!」

時雨「…………」

時雨「……九十九っち、何か言う事は?」

九十九「……え」

九十九(……ぼ、ボクが悪い感じなのか、これ……!?)

九十九(ど、どうしよう……!)


下から一つ選択してください。

1.一応謝る
2.取り敢えず謝る
3.仕方なく謝る

↓1
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:33:48.78 ID:ZdQ8q2wDO
1
451 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:34:56.67 ID:uJ5k/aNjO
1選択


九十九(……一応、謝るか)

九十九「……ご、ごめん」

時雨「……本当に思ってる?」

九十九「お、思ってるよ」

時雨「……でも、嫌いなんでしょ、雷」

幸村「雷?」

堀井「どういう話?」

九十九「き、嫌いっていうのは、言葉の綾みたいなもので……ほ、本当は、す、好きだよ」

時雨「……本当?」

九十九「ほ、本当本当」

時雨「…………」

九十九「…………」

時雨「……………………」

時雨「……良かったぁ! そうだよね! 九十九っちが雷嫌いなわけないもんね!」

九十九(……どうしてだろう?)

九十九(まぁ、そこを突っ込んだら面倒だし、いいか……)

時雨「はー……スッキリした! ありがとね堀井っち!」

堀井「お、おう」

時雨「じゃあ、鈴村っちからご飯もらってくるよー!」ダダダ……

幸村「……何だったの?」

九十九「……ボクにも分からないよ」



【幸村凪、時雨菜乃華、堀井健司の好感度が上がりました!】

【時雨菜乃華との関係性が元に戻りました!】
452 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:37:08.64 ID:uJ5k/aNjO



九十九(……確実に、ボクらの仲は深まっている)

九十九(もちろん……色々考えなきゃいけない事は多いけど……)

九十九(それでも……ボク達は、絶対に皆でここから出るんだ……!)

九十九(コロシアイなんて、もう絶対に起こさせない……!!)




【???】

モノクマ「やめられない! 止められない! モノクマ印のコロシアイ!」

モノクマ「一度下り坂に乗った自転車が止まらないように……一度始まったコロシアイも終わらないんですわ!」

モノクマ「……え? 自転車にはブレーキが付いてるだろって?」

モノクマ「うぷぷぷ……そんなのボクが壊してるに決まってるじゃん! この鋭い爪でなァ!」

モノクマ「そーんなわけで、次の動機を決めちゃおっか! 円滑なコロシアイのためにもね!」



モノクマからの動機の提示が行われます。動機の内容を安価で募集。

コロシアイ学園生活がより良くなる動機なら、何でも構いません。原作のものでもオッケー。

ただし、チャプター1の【24時間以内にコロシアイが行われなければ大切なものを壊す】のような動機とは感じの違う動機をお願いします。別タイプの方が良いよね!

なお、動機は募集しますが、まだ交流イベントは続きます。>>1がクロとか事件とか考えるための都合です。


↓1〜3まで募集。その中から1つ、場合によって複数採用します。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:51:41.95 ID:ZdQ8q2wDO
個人情報が全世界に公開される
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:52:06.46 ID:Udy5UtxQO
お金
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:52:37.73 ID:ZD9A4o0sO
秘密を暴露
456 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/14(月) 18:57:26.55 ID:uJ5k/aNjO
というわけで本日はここまでです。ありがとうございました。選ばれた動機は、後で発表します。

次回の更新は6/17、木曜日です。よろしくお願いします!
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 18:58:16.45 ID:cWWVBGU90
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/14(月) 19:04:45.05 ID:ZdQ8q2wDO
乙です
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:57:02.17 ID:FhYLJxgNO
乙乙
通信簿あるの良いな
460 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:30:18.72 ID:fxB6V9GGO
それでは始めます。今日は短めです。
461 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:34:34.18 ID:dm5qmUJOO


キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』

モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


九十九(……今日も終わりか……)

九十九(今日でコロシアイ学園生活も4日……それにしては長い感じがするな……)



ピンポーン



九十九「……え?」

九十九(……夜のチャイムは、嫌な思い出しかない。闇市クンが死んだ事件を思い出してしまうからだ)

九十九(……でも、出ないわけにはいかないか)

ガチャリ……

九十九(扉を開けると、外にいたのは……)



九十九「……安藤クン?」

安藤「夜分遅くすまない、九十九君」

安藤「本当は夜時間の外出は自粛しなきゃいけないんだが、急用があってな……」

安藤「……一緒に図書室に来てほしいんだ」

九十九「うん、分かったよ」

安藤「……いいのか?」

九十九「え……うん、もちろん、いいけど……」

安藤「いや……こんな夜遅くに呼ぶのは警戒されると思って、実は躊躇していたんだ。こんな生活だからな」

安藤「九十九君は肝が座っているというか……根がお人好しだな」

九十九「……褒めてるの?」

安藤「そう取ってもらって構わない。とにかく、一緒に来てくれ」
462 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:38:06.82 ID:dm5qmUJOO
【図書室】

安藤「……この奥だ」

九十九「図書室の奥……そこって、確か、書庫があるんだっけ……」

安藤「ああ、その中に見てほしい物があってな……」

安藤「……こっちだ」


【書庫】

九十九(うわ……すごい量の本やファイル……)

九十九(それに……安藤クンの言ってた通り、埃がすごいな……)

九十九(どんな資料があるんだろう……)

安藤「……あまり触れない事をオススメする」

九十九「……えっ?」

安藤「世の中には知らなくていい事や、知ったが故に命を狙われる事が存在する……」

安藤「……その辺りのファイルは、そういう内容ばかりだ」

九十九「……何でそんな物が学校の図書室にあるの?」

安藤「そういう学園……という事だろうな。ありとあらゆる情報が手に入るんだ、ここでは……」

安藤「或いは、黒幕が容易した物か……」

安藤「……どちらにせよ、これを嬉々として読むやつはロクな人間じゃない」

安藤「……まぁ、用があるのはこの辺りの資料じゃない」

安藤「……コレだ」

九十九(安藤クンが取り出したのは……他の資料に比べたら、シンプルな物だった)

九十九(表紙には……)



九十九「希望ヶ峰学園……スカウト台帳……?」


463 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:42:17.64 ID:YS0c1ufSO
安藤「俺は何か黒幕のヒントや脱出の手掛かりが無いか……と探していた。そんな時にコレを見つけたんだ」

安藤「これには、どの時期にどんな才能の持ち主がスカウトされたのかが記載されている」

安藤「……この中で、気になる事がいくつかあるんだ」

安藤「まず……俺達が第何期か分かるか、九十九君」

九十九「う、うん……78期……だよね?」

安藤「そう、俺達は78期だ。ここにその78期の資料があるんだが……」

安藤「……初めに、ここを見てくれ」

九十九(ボクは、安藤クンが示した資料の箇所を読む。そこには……)





【超高校級の自殺志願者】※※※※

絶対に自殺が失敗する才能の持ち主。また、自殺が失敗した際に、周りの人間を死に至らしめる才能も持つ。

その才能のため、日本のみならず、海外からも危険人物として指定されている。自殺による推定殺害人数は千を超えると言われる。代表的なのは、米国における列車脱線事故や太平洋における船舶沈没事故など。

長らくどんな人物かは不明であったが、このたび、現在は女子高生である事が判明。希望ヶ峰学園第78期生としてスカウト予定。

[メモ]彼女の才能は【超高校級の幸運】に匹敵するほど貴重な物である。必ずスカウトされたし。





九十九「これは……黒野さんの……?」

安藤「ああ……どうやら希望ヶ峰学園は、彼女の悪癖を立派な才能と見なしていたようだな……」

九十九「……酷いね。黒野さんは、別に誰かを殺そうと思っていたわけではないだろうに……」

安藤「……昔はそうかもしれないが、今はどうだろうな」

九十九「…………」
464 :なんかめっちゃID変わるな…… ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:48:20.74 ID:z09xETjIO
安藤「……話が逸れたな。俺が言いたかったのは、このように皆の才能の事が詳細に記されている、という事だ」

安藤「それが分かった上で……これを見てくれ」

九十九「……これは……」







【超高校級の超高校級狩り】※※※※

超高校級の才能を狩る才能の持ち主。超高校級の才能を持つ人間を探し出し、その人物を殺害する事を繰り返している絶望の殺人鬼。

この人物の特徴は、殺害する超高校級を執拗に拷問する点である。そして、拷問の末に殺害し、その近くに『超高校級の(才能名)は頂いた』と記すのだ。

希望ヶ峰学園スカウト班は、これを『才能を奪った』と解釈している。欲しい超高校級の才能の持ち主を殺し、その人物の才能を自らの物にしているのである。

学園側としては憎むべき相手ではあるが、特定の人物を見つける才能、拷問・殺人の才能、才能を奪う才能は目を見張るものがある。よって、希望ヶ峰学園第78期生としてスカウトしようと我々は考えている。






九十九「…………」

九十九「……何これ!?」

安藤「……俺の住んでいた国でも、超高校級の才能を持つ人間が殺された事件があった」

安藤「コイツの存在は知らなかったが、もしかしたら【超高校級の超高校級狩り】の仕業かもしれないな……」

九十九「こ、こんな人が……ボク達の中にいるって事……!?」
465 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:55:53.33 ID:9FOuY5/GO
安藤「……それだけじゃないんだ。ここを見てくれ」

九十九「ここって……?」






【超高校級の不良】※※※※

超有名な不良高校を拠点として、ありとあらゆる犯罪を行ない、全国の悪人を束ねる才能の持ち主。暴行や麻薬販売、売春斡旋、殺人、誘拐など、考えられるだけの犯罪を幼い頃から行なっていた青年。

悪行を繰り返す才能だけでなく、悪人を纏めるカリスマ性も持ち合わせている。その悪行には政府も手を焼いており、中には被害を被らないために彼と取引をしている議員もいるようだ。

今まで希望ヶ峰学園によるスカウトを蹴り続け、数多の職員が壊されてきたが、何があったのか、心変わりしたようである。よって、希望ヶ峰学園第78期生としてスカウトする事となった。

[メモ1]学園には彼の事を良く思わない人間も多い。特に、【超高校級の裏番】には注意されたし。

[メモ2]……やはり彼はスカウトしない方が良いかもしれない。彼は危険だ。






九十九「…………」

九十九「……これも何!?」

九十九「さっきの【超高校級の超高校級狩り】も危険だけど……こっちはもっと危険じゃないか!」

安藤「ああ……コイツはタダの犯罪者じゃない」

安藤「……異常者だよ。人を壊す事に快楽を見出だしているんだ」

安藤「こっちに彼が起こした事件のファイルがあるが……本当に酷い。ありとあらゆるムナクソ悪い事件を起こしている」

九十九(そ、そんな人が、ボク達の同級生だっていうのか……!)
466 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 20:59:26.30 ID:4IDJW4dnO
九十九「……あれ? でも、ボク達の中にはそんな人いないよね……」

九十九「このコロシアイ学園生活に巻き込まれていない人間が……二人いるって事?」

安藤「……俺が呼んだのは、その事についてなんだ」

安藤「……この資料を読んで、78期生としてスカウトされた人間をリストアップした」

安藤「名前の部分は全員消されているんだが……まぁ、取り敢えず見てくれ」

九十九「う、うん……」





[希望ヶ峰学園第78期生リスト]



【超高校級の腹話術師】※※※※

【超高校級のチアガール】※※※※※

【超高校級の中小企業診断士】※※※※

【超高校級の忍者】※※※

【超高校級の裏番】※※※

【超高校級の風水師】※※※※

【超高校級のゴルファー】※※※

【超高校級の建築士】※※※

【超高校級の怪談師】※※※※

【超高校級の気象予報士】※※※※※

【超高校級の木こり】※※※※

【超高校級の彫刻家】※※※※

【超高校級の弁護士】※※※

【超高校級の自殺志願者】※※※※

【超高校級の超高校級狩り】※※※※

【超高校級の不良】※※※※





九十九(……これが本当のクラスメイトか……)

九十九「……あれ?」

九十九「安藤クン……幸村さんと鈴村さんの才能が抜けてるけど……?」

安藤「…………」

九十九「……まさか……!!」

安藤「そのまさかだよ……」

安藤「……その台帳に、【超高校級の幸運】と【超高校級のプログラマー】の名前は無かった」

九十九「そ、そんな……! もしかして、あの二人が【超高校級の超高校級狩り】と【超高校級の不良】……!?」

安藤「……いや、それは早急だ。後からスカウトされたという可能性もあるしな……」

安藤「……ただ、俺達の中にこの二つの才能の持ち主はいると俺は考えている」

九十九「そ、それは何で……?」

安藤「……モノクマの存在だ」

九十九「……モノクマ?」
467 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 21:03:36.98 ID:z918VLKVO
安藤「モノクマは……このコロシアイ学園生活のために希望ヶ峰学園を乗っ取るほどの存在だ」

安藤「そんなヤツが……俺達の情報が載ったファイルを誤って残すわけが無い。これには必ずヤツの意図がある」

九十九「……ボク達の仲を乱すため、とか?」

安藤「……そうだ」

安藤「そして、その場合……俺達の中に本当に【超高校級の超高校級狩り】か【超高校級の不良】かがいた方が効果的だ」

九十九「…………」

九十九(ボク達の中に……そんな人が……?)

九十九「……モノクマの正体が、その二人のどちらかって事は無いのかな?」

安藤「……無い話ではないが……二人とも犯罪のタイプが違うからな……」

安藤「……その辺りの事を……九十九君に手伝ってほしいんだ」

九十九「……ボクに?」

安藤「もし本当に俺達の中にこの二人の才能がいるとするならば、今は猫を被っている状態だ」

安藤「……そんな状態がいつまでも続くわけが無い。何かの綻びが出るだろう」

安藤「九十九君には……皆と交流する時に、警戒していてほしいんだ」

九十九「ぼ、ボクが……?」

安藤「ああ……頼めるか……?」

九十九「ぼ、ボクでいいの……?」

安藤「九十九君がいいんだ」

九十九「で、でも……ボクがこの二人のどちらかとは思わなかったの……?」

安藤「それは無いな」

安藤「俺は今までの君を見て、君が悪人であるハズが無いと思った。だから、君にこの事を打ち明けたんだ」

九十九「安藤クン……」

九十九「……分かった。これから、注意して皆を見てみるよ」

安藤「……ありがとう」

安藤「……俺の杞憂で終わってくれればいいんだがな」

九十九「……そうだね」

九十九「安藤クンの考えすぎだった……って、笑い飛ばせるようになる事を願おうよ」

安藤「……ああ、その時は存分に笑い飛ばしてくれ」
468 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 21:05:07.82 ID:z918VLKVO
【九十九の個室】

九十九「…………」

九十九(部屋に戻っても……ボクはまだ、書庫での一件が頭に残っていた)

九十九(【超高校級の超高校級狩り】に……【超高校級狩の不良】……)

九十九(そんな人間が……ボク達の中に本当にいるのか……?)

九十九(……いや、そんな、まさかね……)

九十九(今は……いない事を願おう……)

九十九(……寝てしまおうか)

九十九(…………)



【5日目】


キーン、コーン……カーン、コーン……

モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』

モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』


九十九「…………」

九十九「……朝か」

九十九(今日からの交流は……少しだけ気をつけた方がいいかもな……)



>>139-140から、キャラクターを1〜3人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。

↓1〜3
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 21:08:40.12 ID:ILoAh8ODO
鉄 平良 黒野
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 21:13:45.52 ID:HCFqN0Ub0
蒼井 斬子 鈴村
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 21:18:16.67 ID:el4XeUxK0
万城 幸村 全温度
472 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/17(木) 21:41:12.62 ID:MWKZlNufO
この辺りで本日はここまでです。ありがとうございました。

次回の更新ですが、リアルが忙しくなるため、次の週の金曜日、6/25となります。もし早めにできそうな時は連絡します。よろしくお願いします!
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:25:23.99 ID:a35j4lOK0
おつ
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:28:15.39 ID:HCFqN0Ub0
475 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 15:10:43.02 ID:LFHKbPCvO
お久しぶりです。

すごく今さらなんですけど、>>173さんに質問された時、幸村さんの好感度は上がってないと言いましたが、やっぱり上がってる事にします。好感度の整理してたら、そっちの方が良さそうだなと思ったので。

それでは始めます! 今日は交流イベントが多めです。
476 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 15:15:11.06 ID:LFHKbPCvO
【交流イベント1】


九十九(……昨日の安藤クンの言ってた事を受けて、今日、ボクは色んな人と積極的に交流する事にした)

九十九(そこで、誰かいるかと思って、プールに来たんだけど……)


バシャバシャバシャ……!!


九十九(……誰か泳いでるみたいだ。誰だろう……?)


……ザパンッ……!!


鉄「ふう……良い汗かいたで御座るなぁ……」

鉄「って、うおっ!? つ、九十九殿!?」

九十九「やあ、鉄クン」

鉄「い、一体いつからそこに……」

九十九「ついさっきだよ」

九十九(……それにしても……)

九十九(……ボクは鉄クンの体を見る)

九十九(その鍛え上げられた体には……無数の傷跡があった)

九十九(……忍者の訓練って、厳しいのかな……)

鉄「……そ、そんなジロジロ見ないでほしいで御座る……!」ウネウネ

九十九「あ、ご、ごめん……」

九十九(ウネウネしてる……)

九十九「……鉄クンは、よくプールに?」

鉄「そうで御座るなぁ……」

鉄「この場所では忍術の訓練は満足にできんで御座るからな。せめて体が鈍らないようにしてるので御座る」

九十九「なるほど……」

鉄「……そうで御座るな、折角で御座るし……九十九殿も泳いでいかれては?」

九十九「へ? ボクも?」

九十九「水泳か……あんまり経験ないんだよね……」

鉄「大丈夫で御座る。何かあったら拙者が助けるで御座るからな!」

九十九「……うん、じゃあ、着替えてくるよ」


↓1のコンマで九十九クンの泳力判定。高いほど泳ぎが上手い。
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 15:29:47.37 ID:0KkcJSWF0
はい
478 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 15:42:57.08 ID:LFHKbPCvO
コンマ37……あんまり上手くない


九十九(……鉄クンに促されて泳いでみたものの……)

九十九「……ハァ……ハァ……」

九十九「き、キツいね、これ……」

鉄「うむむ、25mを泳いでそんなに息が上がるとは……」

鉄「九十九殿、さては今まであまり運動してこなかったで御座るな?」

九十九「う、うん……」

九十九(そのツケだな、これは……)

鉄「これからは定期的に運動する事をオススメするで御座る。何なら拙者も手助けするで御座るよ!」

鉄「……九十九殿は、まだ信頼できる御仁で御座るからな」

九十九「鉄クン……」

九十九(……まだ皆を怖がっているみたいだけど、前よりは良くなったかな……)


【鉄疾風の好感度が上がりました!】

【鉄疾風との関係性が『友人』になりました!】
479 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 15:53:15.24 ID:LFHKbPCvO
【通信簿イベント1(鉄疾風編)】


九十九「鉄クンは【超高校級の忍者】として活動してるんだよね?」

鉄「そうで御座る。忍者の文化を正しく、それでいて忍者のイメージを壊さないように活動しているので御座る」

九十九「イメージ?」

鉄「昨今の忍者は、どうもファンタジックな能力を持つと思われがちなので御座る」

鉄「例えば……分身の術とか変わり身の術などの忍術がそうで御座るな」

鉄「そのイメージをできるだけ壊さないように、仕掛けや準備で何とか頑張っているので御座るよ!」

鉄「……この喋り方もそうで御座るし」

九十九(大変そうだな……)


【鉄疾風の通信簿を一枚獲得しました!】

『忍者の文化を継承する活動を行なっている彼。そのイメージを壊さないようにするために、大変な苦労があるようだ。』
480 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 16:08:21.90 ID:LFHKbPCvO
【交流イベント2】


平良「うーん……」

九十九(鉄クンと別れたボクは、体育館で平良クンを見つけた)

九十九「……何してるの?」

平良「おっ、九十九か」

平良「それがな……さっき、図書室で希望ヶ峰学園の見取り図を見つけたんだが……」

九十九「見取り図?」

平良「ああ……まぁ、ご丁寧に3階以降のページは破られてたけどな」

九十九「……念を入れてるな、モノクマ……」

九十九(という事はやはり……あの台帳は、モノクマが意図的に残した物、か……?)

平良「この見取り図に……違和感を覚えるんだよ。何が違うのかは分かんねぇけどさ」

平良「……うーん……」


↓1のコンマ判定。コンマ65以上で、平良クンが何かに気づきます。
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 16:09:47.89 ID:QIXGgEMx0
482 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 16:24:36.08 ID:LFHKbPCvO
コンマ89……平良クン、気づく。


平良「……あッ!!」

九十九「ど、どうしたの?」



平良「……ここ、希望ヶ峰学園じゃねぇかもしれねぇ」



九十九「…………」

九十九「……えっ!?」

平良「この見取り図が希望ヶ峰学園の見取り図なのはほぼ間違いねぇんだ。学園長のハンコのコピーが付いてるからな」

平良「そして……こっちの電子生徒手帳の地図の方と照らし合わせると、微妙に違うんだよ!」

平良「俺達のいる場所は……希望ヶ峰学園そっくりの別の建物なんだ……!!」

九十九「そ、そんな……!!」

九十九「……でも、何でそんな手の込んだ事を……?」

平良「……わっかんねぇけど、モノクマの力が強大だって事は、また証明されちまったな」

平良「……どういう事なのか、もう少し調べてみるよ」

九十九「だ、大丈夫なの? モノクマに目を付けられたり……」

平良「多分……大丈夫だ。校則にあったろ? 希望ヶ峰学園については調べて良いってさ」

平良「……俺達が気づく事まで折り込み済みなのかもしれねぇ」

九十九「…………」

九十九(モノクマの目的は……一体何なんだ……)


【平良源の好感度がかなり上がりました!】
483 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 16:31:10.92 ID:LFHKbPCvO
【交流イベント3】


九十九(平良クンと別れたボクは……)

黒野「ぐー…………」

九十九(……玄関ホールで、大の字で寝ている黒野さんを見つけた)



九十九「……って、いやいやいや!」

九十九(た、確か……個室以外の就寝は校則違反のハズじゃ……!?)

九十九「黒野さん! 黒野さん起きて! 黒野さん!!」

黒野「……うるさいなぁ……!!」

黒野「人の自殺を……邪魔するなァ!!」ドゴッ!!

九十九「痛ッ!?」

九十九(な、殴られた……!?)

九十九「……自殺?」

黒野「そ! 校則違反をして殺されようとしてんの!」

黒野「でもねぇ……モノクマ全然殺してくれないんだよね! 何で!? 教師が生徒を無視して良いわけ!?」

九十九「…………」

九十九(多分……面倒だから放置してるんだろうな……)

九十九(後は……黒野さんが生きてた方が、コロシアイが盛り上がる……とか?)

黒野「モノクマめ……こんなに監視カメラ付けてんだったら、ちゃんと監視しといてよね! 何のためにあるの!」

黒野「私の自殺を見逃さないためでしょ!!」

九十九(……少なくとも、黒野さんが【超高校級狩り】だったり【不良】だったりする事は無さそうだな……)

九十九(……一応、何か聞いてみるか)


・九十九クンが一応黒野さんに質問します。内容を下から一つ選択してください。

1.【超高校級の自殺志願者】について
2.コロシアイ学園生活について
3.他の生徒達について

↓1
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 16:33:26.67 ID:9PY+bEbDO
3
485 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:06:16.13 ID:LFHKbPCvO
3選択


九十九「黒野さんは……この学園生活で、誰か気になる人とかいる?」

黒野「……何ソレ? 恋バナ?」

九十九「え? いや、違うけど……」

黒野「そうだよねー、九十九って見るからに朴念仁だもんねー」

九十九(……そうなのかな?)

黒野「気になるかぁ……うーん……」

黒野「……私ってさ、ヤバいっしょ?」

九十九「……ヤバいかヤバくないで言えば、ヤバいんじゃないかな」

黒野「そうだよね! 人を不幸に陥れるヤツなんてヤバいよね!」

九十九「…………」

黒野「そんな私レベルでヤバいヤツが……見る限り二人はいるねー」

九十九「……! 二人……!?」

黒野「……何その反応? 何か意図ある質問なわけ?」

九十九「……そういうわけじゃないよ」

黒野「ふーん……」

黒野「……まっ、いいけど!」
486 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:08:20.84 ID:LFHKbPCvO
黒野「一人目は……幸村!」

九十九(ゆ、幸村さん、が……!?)

黒野「アイツ、多分善人には違いないんだけど……だからこそ危ない感じがするね」

黒野「ほら、正義に狂った犯罪者って割といるでしょ?」

九十九「……幸村さんがそうだって言うの?」

黒野「そこまでは言わないよー」

黒野「……もう一人は、蒼井!」

九十九「……蒼井クン? 確かに彼は【超高校級の裏番】だもんね……」

黒野「ああ、そういうんじゃないよ。あの目だよ、目!」

九十九「……目?」

黒野「あの目はね……復讐に燃えた目だよ」

黒野「……あの男は、確実に誰かを殺そうとしてる感じっすね!」

九十九「…………」

黒野「……ま、信じるか信じないかは、九十九次第だよ」

九十九(……どうなんだろう。黒野さんの話は、どこまで信用できるのかな……)


【黒野真白の好感度が上がりました!】
487 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:15:56.48 ID:LFHKbPCvO
【交流イベント4】


九十九(……それから黒野さんがしつこく絡んでくるのを何とかいなし、ボクは食堂にやってきた。少しお腹が空いたからだ)

蒼井「…………」

九十九(そこには、先客の蒼井クンがいた)

九十九(……蒼井クン……彼は【超高校級の裏番】……)

九十九(【超高校級の不良】と何らかの関係がある……のかな。でも、聞いていいものか……)

九十九(……もしくは、【超高校級の超高校級狩り】について何か知っているかも? 彼ならきっと裏社会に詳しいだろうし……)

九十九(……何か……質問してみようかな……?)


・蒼井クンに質問します。下から一つ選択してください。

1.【超高校級の不良】について
2.【超高校級の超高校級狩り】について
3.【超高校級の裏番】について

↓1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 17:19:44.88 ID:0KkcJSWF0
3
489 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:48:35.40 ID:LFHKbPCvO
3選択


九十九「蒼井クン……今、大丈夫?」

蒼井「……用があるなら、手短に済ませ」

九十九「う、うん。えっと……」

九十九(……どうしよう。蒼井クン本人の事を聞いた方が良いかな……?)

九十九「……蒼井クンは……【超高校級の裏番】なんだよね?」

蒼井「……本当にそれが聞きたいのか?」

九十九「えっ……」

蒼井「……聞きたい事があるなら、さっさと聞いてくれないか」

九十九「え、えっと…………」

蒼井「……質問がまとまらないなら、また後で聞け。時間の無駄だ」

九十九「う、うん……ごめん……」

九十九(……プレッシャーが強くて、全然質問できなかったよ……)


【蒼井仁の好感度は変わりませんでした……】
490 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:50:51.39 ID:LFHKbPCvO
【通信簿イベント1(蒼井仁編)】


九十九「蒼井クン……やっぱり聞きたいんだけど……」

蒼井「……本当に俺のことが聞きたいのか?」

九十九「うん……少し気になってさ……」

九十九「蒼井クンは【超高校級の裏番】……って事は、他に番長がいるって事なのかな……?」

蒼井「……そうだ」

蒼井「……不良界を牛耳る番長は別にいる。圧倒的なカリスマ性を持つ奴がな……」

蒼井「俺は……そいつの補佐だ。そいつがやらない裏の仕事をこなしていただけだ……」

九十九「う、裏の……?」

蒼井「……成り上がるには、綺麗事だけではやっていけないからな……」

蒼井「…………詳しく聞きたいか?」

九十九「……やめておくよ」

蒼井「……賢明だ」


【蒼井仁の通信簿を一枚獲得しました!】

『不良界を牛耳る番長の補佐として君臨していたという彼。番長にはやらせられない裏の仕事をやっていたらしい……。』
491 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 17:52:48.99 ID:LFHKbPCvO
【交流イベント5】


斬子「よぉ、九十九。テメーも本読みに来たのか?」

九十九「う、うん……」

九十九(ボクが図書室に来ると、既に斬子さんがいた)

九十九(……それにしても……)

斬子「……何だよ、まるでアタシが本読むなんて変みてーな目で見やがって……」

九十九「そ……そこまでは思ってないよ!」

九十九(正直、意外ではあったけど……)

斬子「……ま、あながち間違ってねーよ。別にアタシは本を読んでるわけじゃねーからな」

九十九「え? そうなの?」

斬子「アタシが見てるのは……コレだ」

九十九「コレって……図鑑?」

斬子「ああ……植物図鑑とか、虫の図鑑とか眺めてんだよ」

斬子「……ほら、アタシは木こりだからさ。この自然も何もねー生活、耐えられなくてよ……」

斬子「だから、せめて植物を見て心を慰めようと思ってな!」

九十九(なるほど……)

斬子「テメーも何か読んだらいいんじゃねーか? アタシみてーに図鑑で良いしよ」

九十九「うん……そうしようかな」


・九十九クンが本を読みます。どんな本? 名前とか本の系統とかを安価してください。

↓1
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 17:58:19.03 ID:QIXGgEMx0
動物図鑑
493 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/25(金) 18:09:56.43 ID:LFHKbPCvO
動物図鑑の安価を頂いたところで、本日はここまでです。ありがとうございました。

ダンガンロンパがスイッチで出るみたいですね。新作では無いけど……この感じだと、新作出すための繋ぎだったり……? ちょっと期待しちゃうぜ。

次回の更新は6/27、日曜日です。よろしくお願いします。
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 18:13:32.04 ID:9PY+bEbDO
乙です
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 18:32:06.93 ID:AYC3XS9GO
おつー
496 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 20:26:32.37 ID:HU2/90ybO
それでは始めます。交流の続きからです。短めかも。
497 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 20:28:53.75 ID:HU2/90ybO

九十九(それじゃあ……ボクはこれを読もうかな……)

斬子「何だそれ……動物図鑑?」

斬子「テメー、動物とか好きだったのか?」

九十九「いや、別に……」

斬子「……じゃあ、何でそれ見るんだよ」

九十九「どうせなら、斬子さんの近い世界のを読もうかなって」

斬子「ハァ? 何じゃそりゃ……」

斬子「……オイ、ちょっと待て。この図鑑がアタシの世界だってのか?」

九十九「え? だって、斬子さんって森に住んでた……んだよね?」

九十九「木こりのお父さんと住んでたって事は、そうだと思ったんだけど……」

斬子「…………」

斬子「……は? アタシ都会育ちだし」

九十九「…………はい?」

斬子「あ? 何だその顔は」

斬子「どっからどう見ても都会っ子だろうがアタシはよ!!」

九十九「え、あ……う、うん……」

斬子「チッ……クソが……! 何でバレちまったんだよ……!!」ボソボソ

九十九「…………」

九十九(何かこだわりがあるのかな……)


【嵐山斬子の好感度が上がりました!】
498 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 20:46:12.98 ID:HU2/90ybO
【通信簿イベント1(嵐山斬子編)】


九十九「斬子さんは【超高校級の木こり】……なんだよね?」

斬子「まぁ、一応な。超高校級って言われるほどスゲー事やったとは思わねーけど」

斬子「アタシがやってたのなんて、ただ木を伐採してただけだしよ」

九十九「そうなの?」

斬子「あー……でも、なんか、アタシが木を切った山は生き返るらしいんだよな」

九十九「……え?」

斬子「ほら、山って手入れしねーと死んじまうだろ? で、管理人からウチの山を何とかしてくれって連絡が来んだよ」

斬子「だから木を切るんだけど……そうすると山が復活するんだと」

斬子「でも、そういうのって山の生命力だから、アタシあんまし関係ねーんだよな……」

九十九(……想像以上に凄い才能だったな……)


【嵐山斬子の通信簿を一枚獲得しました!】

『全国に木を切りに行くという彼女。彼女が木を切った山は、たとえ死にかけていても生命力が復活するらしい。』
499 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 21:15:04.75 ID:HU2/90ybO
【交流イベント6】


鈴村「う〜ん……」

九十九「あれ、鈴村さん?」

鈴村「ハジメちゃ〜ん? どうしたの〜?」

九十九「いや、暇だからウロウロしてるんだけど……鈴村さんは?」

鈴村「わたしも暇だから〜……パソコンみたいに使える物を探してたの〜」

鈴村「でも〜……やっぱりどこにも無いんだよねぇ〜……」

鈴村「この電子生徒手帳だったらネットに繋げそうなんだけど〜……結局それも外部からアクセスできる物無いと意味ないし〜……」

鈴村「視聴覚室なら何かあると思ったんだけどなぁ〜……」

九十九「へえ……」

九十九(……何にも分からないな)

九十九(……せっかくだし、鈴村さんに何か質問してみようか)


・鈴村さんと交流します。テーマを下から一つ選択してください。

1.【超高校級のプログラマー】について
2.電子生徒手帳について
3.他の超高校級のクラスメイトについて

↓1
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:15:32.56 ID:ZaCf7Vb30
3
501 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 21:50:51.43 ID:HU2/90ybO
3選択


九十九「鈴村さんには……この学園生活で、どこか気になる人はいる?」

鈴村「気になる人? う〜ん……」

鈴村「……タイスケちゃんかな〜?」

九十九(タイスケ……万城クンか)

九十九「……万城クンのどういうところが気になるの?」

鈴村「タイスケちゃんはね〜……」

鈴村「……すっごい器用なんだよ〜!」

九十九「……へ?」

鈴村「料理はもちろんだし〜、色んな知識もあるし〜……わたしが困ったらすぐ助けてくれるんだ〜!」

鈴村「それに、疲れてたらすぐ気づいて休憩したらって言ってくれるし〜……すごく優しいんだよ〜!」

九十九「……なるほど」

九十九(ボクの思ってた“気になる人”とは違うな……)

鈴村「後は〜……マシロちゃん?」

九十九「……黒野さんが気になるの?」

鈴村「だって〜、マシロちゃんったら何でも辛くしちゃうんだよ! 甘党のわたしからしたら考えられないよ〜!」

九十九(……そこなのか?)

九十九(……うーん、このほわわんとした鈴村さんが、才能を偽ってるとは考えにくいけど……)


【鈴村あやめの好感度が上がりました!】
502 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 21:52:30.57 ID:HU2/90ybO
【通信簿イベント1(鈴村あやめ編)】


九十九「鈴村さんは……【超高校級のプログラマー】なんだよね?」

鈴村「そうだよ〜」

九十九「……正直、ボクには何をやってるのか想像もつかないよ」

鈴村「う〜んとねぇ〜……」

鈴村「……人工知能とかスーパーコンピュータとか分かる〜?」

九十九「……ごめん、全然分かんない」

鈴村「そうだよねぇ〜……」

鈴村「ん〜とね? 簡単に言うと、世界でもトップクラスの研究所に、わたしはプログラマーとして雇われてるんだよ〜!」

鈴村「人工知能やスパコンの研究の傍ら、研究所のあらゆるシステムを管理してたんだ〜」

九十九「そ、それは凄いね……」

九十九(……その凄さは、ボクでも何となく分かる気がする)


【鈴村あやめの通信簿を一枚獲得しました!】

『人工知能やスーパーコンピュータの研究を行なっていたという彼女。それと並行して、世界でもトップクラスの研究所のシステム管理もしていたとか……。』

503 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 21:53:42.30 ID:HU2/90ybO
【交流イベント7】


九十九(……そろそろ夕飯かな? ちょっと早いか……)

九十九(まぁ……でも、食堂で待っててもいいかな)

九十九(そう思い、食堂に向かうと……)

万城「お、九十九じゃないか。暇か?」

万城「だったら、少し手伝ってくれないか?」

万城「いつも世話になってる鈴村に休んでくれって言ったはいいものの……手が足りなくてさ」

九十九(……万城クンの食事の手伝いをする事になった)

九十九(いつもお世話になってるし……これくらいはしないとね……)

九十九(……それにしても……)

九十九「……万城クン、すごい手際が良いね」

万城「ん? そうか? 普通だと思うけどな」

九十九(厨房での万城クンの働きは見事なものだった。ボクなんてほとんど働いてない)

万城「あー、でも、家では俺が家事担当だったからな……そのせいで手際が良く見えるのかも」

九十九「へえ……それは偉いね……」

万城「いやいや、やるのが俺しかいなかっただけだよ。他の皆も働いてたからな」

万城「……よし、じゃあ、九十九にも働いてもらうか」

九十九「へ?」


↓1のコンマ判定。高ければ高いほど九十九クンが料理上手に。
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:55:44.80 ID:s2P234gDO
はい
505 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/27(日) 22:08:32.02 ID:HU2/90ybO
九十九クンが料理上手になったところで本日はここまでです。ありがとうございました。

次回の更新は6/29、火曜日です。よろしくお願いします。
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 06:03:40.84 ID:dTLyz0GDO
507 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/29(火) 16:54:20.94 ID:XzAot8VNO
始める前に、キャラの容姿の概要を貼ります。ご参考までに。


九十九……ブレザータイプの制服。灰色の目。頭にはアンテナ。形見の人形を胸元に入れている。

全温度……ポニーテール。キチッと着た女子制服。

万城……茶髪に眼鏡のイケメン。ワイシャツに黒の学生ズボン。

鉄……忍者装束。顔や頭は隠れておらず、ボサボサの茶髪。

蒼井……短めの黒髪。顔を右上から左下に掛けて斜めに傷の跡がある。学ランを着崩している。

風香……ふわっとした茶髪のロング。目力が強い。白のドレスっぽい制服で、胸元が大きく開いている。

幸村……茶髪のセミロング。頭にアンテナっぽいクセ毛。目は灰色。希望ヶ峰学園の女子制服。

麻草……黒の長髪にゴルフキャップ。ミニスカート型のゴルフウェア。

平良……逆立った茶髪に褐色肌。黒のタンクトップに作業着っぽい青のズボン。

闇市……紺色の着物。目は薄い赤で、髪の色は黒。いつも怪しげに微笑んでいる。

時雨……半袖短パン。上の服は雷柄。短い赤茶けた茶髪。目は青で、瞳に雷マーク。

斬子……茶髪のツインテール。目つきが悪く、歯がギザギザしている。スカート型の黒の作業着っぽい服。

鈴村……長めの茶髪。白とピンクのワンピース型制服。ちょっとふくよか。

堀井……金髪に緑色の目。ピアスや指輪を付けている。筋肉質な体に作務衣。

安藤……黒のオールバック。黒のスーツにネクタイ。

黒野……白髪のボブヘアー。目は灰色。ところどころ破けた黒いセーラー服。


それでは始めます!
508 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/29(火) 17:08:17.76 ID:XzAot8VNO
コンマ80……九十九クンは料理上手


九十九「うーん……こんな感じでやればいいのかな……」テキパキテキパキ

九十九「どうかな、万城クン」

万城「……おおお……」

万城「九十九、お前……料理得意だったんだな……」

九十九「そ、そう? あんまりやった記憶は無いんだけど……」

九十九(これは得意……と言っていいのかな? よく分からないな……)

万城「これからは、九十九にも手伝ってもらってもいいかもな!」

九十九「……ボクなんかで良ければ……喜んで」


【万城太介の好感度が上がりました!】
509 : ◆LWJMZhhGCoS. [saga]:2021/06/29(火) 17:16:49.83 ID:XzAot8VNO
【通信簿イベント1(万城太介編)】


九十九「万城クンは……【超高校級の中小企業診断士】……なんだっけ?」

万城「ああ。馴染みの薄い職業だから覚えにくいかもな?」

九十九「ご、ごめん……」

万城「いいんだ。表にバンバン出るような仕事でもないしな」

万城「でも、大切な仕事だぜ? 俺のアドバイスで経営が大幅に改善したところも多いんだ」

万城「……あ、これ、自慢っぽくなっちまうか?」

九十九「ううん、そんな事ないよ」

九十九(万城クン……自分の仕事に誇りを持っているんだな……)


【万城太介の通信簿を一枚獲得しました!】

『中小企業診断士として様々な企業の業績を上げてきたという彼。その仕事内容に、彼は誇りを抱いているようだ。』
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 19:17:48.86 ID:laEcccRgO
一旦乙
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 07:21:51.03 ID:9lXQdw5w0
エタったか
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 19:03:02.75 ID:4LscirLOO
せっかく安価出してやってるのに使えない奴だなぁ
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2023/01/25(水) 18:19:48.83 ID:/QmCXrFoo
『ダンガンロンパするその3』
File.2「週刊少年ゼツボウマガジン」
(19:00〜開始)

https://youtu.be/JVVQ0aFpimA
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2023/01/31(火) 20:11:20.87 ID:1QXEEaMNO
『ダンガンロンパする ACT.6』

▽コロシアイ学園生活:第4章
「All, All, Apologizes.」
(18:07〜放送開始)

https://youtube.com/watch?v=4uVZwvNVP7k
322.70 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)