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安価とコンマで異世界転生!その12
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1 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/26(土) 18:52:37.00 ID:zpNkn2bb0
〜前回までのあらすじ〜
異世界に転生した男は仲間を募り、
世界を救うことを目標に行動する
仲間が突如救世主や魔王の力に目覚めたり、
彼も多くの神を奉ずる教団を創立したりしているが、実際に神の奇跡を代行することができる
ある魔王の仕事を受けて帝国領に突入した男は、紆余曲折の果てに勇者から魔神を信奉する教団の主導権を譲られる
複雑な事情を抱えた関係者や教徒と向き合う一方で、
男は教団の主神である白狼の神から課された修行に耐えることとなる
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1745661156
2 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/26(土) 18:57:41.07 ID:zpNkn2bb0
雷撃の轟音がやや遠ざかり、
ノイズのようになにかの声が聞こえ始める
途切れ途切れなため、
苦痛と合わさって不明瞭でしかなかったそれが、
だんだんとはっきりとしてくる
白狼「もう限界か?」
男「が……がががっ……!」
>>下1……聞こえてきた声
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/26(土) 21:47:04.09 ID:zsC7UgEi0
『白狼。今少し加減してやったらどうだ?』
4 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/27(日) 01:55:32.32 ID:YTAOsXYY0
??『白狼。今少し加減してやったらどうだ?』
と、白狼のものよりは優しい声が聞こえた
明瞭でない視界でも、
そこには見えるものなどいないことは分かるが、
確かに声が聞こえるのだった
男「誰……っ!でっ……!」
白狼「……ほう」
男がその声を聞いたことを察したか、
白狼はこれまでで一番満足そうに微笑んで、
雷撃を打ち切った
5 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/27(日) 20:06:51.45 ID:fRCH4/9VO
すみません遅れました
男「はぁーっ……はぁ……!」
未だ痺れの残る四肢をゆっくりと動かし、
どうにか男は立ち上がった
白狼「貴様にも聞こえたか」
男「いっ……今の声は……?」
白狼「>>下1だ」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/27(日) 22:46:01.38 ID:phu2v7M00
私とは違う神の御使。ケツァルコアトルだ
7 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/28(月) 02:10:16.86 ID:EmpJefC80
白狼「私とは違う神の御使。ケツァルコアトルだ」
男「そ、そうですか……」
白狼「感じてみろ」
そう言葉を投げかけられる
ここにケツァルコアトルがいるのだ、
という意味と理解するのに男は数秒を要した
男「……っ……」
8 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/28(月) 02:13:18.06 ID:EmpJefC80
雷撃がなければ、より集中することができる
地獄の中で見いだした極限の感覚を、
全力で再現しにいくことができるのだ
白狼「感じたか?」
次第に、雷だけでなく風も逆巻いていることを感じられるようになった
その中心に意識を凝らせば、
龍のような神がそこに姿を現した
男「あなたが……」
コアトル「目論見は、為ったようだな」
9 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/28(月) 02:55:19.20 ID:EmpJefC80
本日はここまでです
ありがとうございました
10 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/28(月) 19:26:01.42 ID:4Pd3Q+abO
白狼「加減などせずとも、こうして上手くいく。先代の託した男だからな」
コアトル「乱暴にすぎるような気もしするが……よかろう」
男「これが、修行の成果なんですね」
これまでは感じられなかった、
気配のようなものを男は感じ取ることができるようになっていた
白狼「いかにも。隠れんとする神々や、小さく消え入りそうな神であっても、それを知覚できるだけの感覚を貴様は身に付けた」
11 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 02:13:34.58 ID:EsbLkpyl0
男「なるほど……」
白狼「だが、これではまだ不完全だ。分かるな?」
男「神々の声を聞けるようにはなりましたが……行使には関係していませんね」
白狼「そうだ。そこでこやつの出番というわけよ」
白狼は顎をくいと動かして、
ケツァルコアトルを指した
コアトル「面倒だな」
白狼「だが、我は叩きつける以外に力の使い道を知らぬでな」
12 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 03:27:49.63 ID:EsbLkpyl0
本日はここまでです
ありがとうございました
13 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 19:05:08.74 ID:EsbLkpyl0
男「どうにかお願いできませんか?」
男がケツァルコアトルに頼み込むと、
彼は眉間に皺を寄せて軽く唸り、
それから口を開いた
コアトル「仕方ないな」
男「ありがとうございます」
白狼「こいつも暇しているからな」
14 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 23:45:02.01 ID:EsbLkpyl0
コアトル「ふん……白狼よりは穏便に済ませてやる。いくぞ」
彼はそう言うと、男に向かって風の刃を飛ばした
どうにか避けることはできる速度だ
男「おおっ!?」
コアトル「避けてどうする。今貴様がすべきことは、これを相殺することだ……はぁっ!」
15 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 23:47:20.14 ID:EsbLkpyl0
男「ぐぅっ!」
どうしたらいいのかも分からず、
刃をその身で受けてしまう男
白狼「使え、神の力をな」
男「神の力を……?」
コアトル「ふんっ、そら!」
男「そ、そうか!」
男は飛んでくる風の刃に向けて、
強く意識を集中させ始める
16 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/29(火) 23:58:26.63 ID:EsbLkpyl0
本日はここまでです
ありがとうございました
17 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/04/30(水) 19:29:08.39 ID:4f2DC9Ff0
白狼「理解したか」
男「そりゃあああっ!」
がむしゃらに叫び、イメージを集中させる
すると、向かってくるものと同じような刃が現れ、
見事相殺に成功したのだった
コアトル「……うむ、成功だ」
男「はぁっ……はぁ……」
18 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/01(木) 01:00:18.48 ID:+U0Sqx4r0
コアトル「貴様ができたことであり、そしてこれから上達させていかなければならないこと……それは二つ」
白狼「神が望むと望まざるにかかわらずその力を引き出すこと。そして、それを効率的に使うことだ」
男は、目の前にいるコアトルの力を適合体質によって強引にトレースし、
不恰好ながらもそれを行使したのだった
男「わ……分かりました……」
コアトル「呑み込みが早くて助かるな」
19 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/01(木) 03:27:24.42 ID:+U0Sqx4r0
本日はここまでです
ありがとうございました
20 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/01(木) 19:24:53.96 ID:+U0Sqx4r0
しかし、そこで男は精神の限界を迎えた
神の世界とのコネクションが強引に断ち切られ、
現実世界へと帰還させられる
男「ぐおぉぉ……」
気弱少女「わっ……!?どうしたんですか?」
熱心に祈っていたはずの男が突如苦しみ出したので、
隣にいた彼女もひどく驚いた
21 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/01(木) 20:37:28.89 ID:+U0Sqx4r0
男「な、なんでもない……心配してくれてありがとう」
気弱少女「顔色が大変悪いですが……」
男「少し腹を痛めたのさ、気にするな……」
彼はそう言って、一旦教会の外に出た
深呼吸して空を見上げれば、太陽は頂点にいた
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/05/01(木) 20:45:16.26 ID:t/Gso1Ng0
9
23 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/02(金) 02:23:49.14 ID:v6L9IXG00
男は新鮮な空気を吸ってリラックスし、
多少安らいだ状態で再び教会に戻った
気弱少女「あ……大丈夫でしたか……?」
男「心配はいらないさ、それより……」
気弱少女「どうかなさいましたか?」
男「お目通ししてきたよ、ここの神様に」
そう告げると、彼女は目を見開いたが、
一体どうして驚いたのか、彼には分からなかった
24 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/02(金) 02:50:38.32 ID:v6L9IXG00
本日はここまでです
ありがとうございました
25 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/02(金) 19:20:59.78 ID:v6L9IXG00
気弱少女「どうでしたか……?」
男「ひどい目に遭った……でも、得るものは確かにあったよ」
意識を集中すれば、
今までには感じられなかったものを森羅万象の中に感じることができるようになったのだ
気弱少女「よかったです、その……怖いお方ですから」
男「全くだよ、はぁ……本当に死ぬかと思った」
26 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/03(土) 01:28:20.58 ID:Yq3Lm9Ye0
教会に備えつけられている長椅子に、
ため息をつきながら男は腰かけた
気弱少女「それで、どのように言われたのですか?」
男「俺はまだまだ未熟者らしい、気長に精進するよ」
気弱少女「男さんが?」
男「極端な話、自立した精神と十分な力があれば、神様を拝まずとも生きていける」
27 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/03(土) 01:33:36.21 ID:Yq3Lm9Ye0
気弱少女「……そうかもしれませんね」
男「だが、少なくとも俺はそうじゃない。弱いし、誰かを頼りたい」
気弱少女「私もそうですよ」
男「君ほど純真でもないさ」
そう男が言うと、彼女は黙り込んでしまった
しばらく逡巡するような素振りを見せたあと、
気弱少女は決心したように口を開く
28 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/03(土) 02:54:23.58 ID:Yq3Lm9Ye0
本日はここまでです
ありがとうございました
29 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/03(土) 18:27:26.17 ID:Yq3Lm9Ye0
気弱少女「みんな、そう言います。私に会った人は、みんな。神様だってそうです」
ただ儚く、庇護すべき対象であるかのように見えていた彼女
しかし、
今の彼女からはどこか恐ろしいものすら感じる
男「……え?」
気弱少女「なんですか、純真って。純粋って……それが偉いんですか……!?」
男「それは……」
気弱少女「私は……弱いです!……愚かで……非力で……なにも守れやしません……!それを……勝手に正当化しないで下さい!」
30 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/04(日) 02:07:10.78 ID:AuO18+F60
男「……ごめん」
気弱少女「……はぁっ……はぁ……すみません……こんな……」
爆発した自分の感情に、
気弱少女本人も驚きを隠せていない
男「俺は、君の抱えているものに気付いてやれなかった」
気弱少女「気にしないで下さい……今のは……」
男「なら、今度は俺が……君を鍛えようか?」
31 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/05/04(日) 02:10:10.22 ID:AuO18+F60
本日はここまでです
ありがとうございました
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