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安価とコンマで異世界転生!その12
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202 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/18(水) 02:02:14.27 ID:W1sbw4Zk0
男「魔法使いのために働いてくれる、石とかでできた像だね」
子供B「働く石像さんに似てるね」
やる気「そっすねぇ」
中華「でも、御神体として備えられてたってことは神様なの?」
子供B「うーん……石像さんは神様じゃないと思う」
そこまで話すと、別の子供が声を上げた
203 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/18(水) 02:33:49.41 ID:W1sbw4Zk0
本日はここまでです
ありがとうございました
204 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/18(水) 19:48:25.94 ID:W1sbw4Zk0
子供C「みんなが神様にお願いすると、石像さんが働いてくれるんだよ!」
氷魔「……なるほど……」
ぶりっ子「ところで、その石像さんって今もいるんですかぁ?」
子供B「いない」
怪盗「えぇ、どうしてなくなっちゃったの?」
子供B「>>下1」
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/06/18(水) 20:10:08.78 ID:L2h9eRmo0
大地震が起こった時に村の人達を助けた後に地割れに飲み込まれちゃったんだ……
206 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/19(木) 00:37:08.17 ID:lzYOll0P0
子供B「大地震が起こった時に村の人達を助けた後に地割れに飲み込まれちゃったんだ……」
狙撃少女「なんと……」
炎魔「ってことは、地の底にはまだ石像さんがいる可能性があるんですね!」
彼女は悲しそうな顔を一瞬したが、
すぐにそう言って明るいいつもの顔になった
男「極東に行ったら助けたいとか、そういうこと考えてるでしょ」
207 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/19(木) 00:39:29.29 ID:lzYOll0P0
炎魔「分かってるじゃないですか」
男「どこにいるか分かったらやろうか」
炎魔「話が分かりますね!」
それからも、一行と子供たちは極東のお話や、
その他種々の楽しい話をして歩き続けた
暗さも恐怖を呼ぶものではなく、
余計な視覚を遮断して話の世界に入り込むための、
ある種の暗幕のような効果を果たした
208 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/19(木) 00:43:32.34 ID:lzYOll0P0
本日はここまでです
ありがとうございました
209 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/19(木) 19:52:54.88 ID:lzYOll0P0
お陰で進むのも少し早くなったのか、
予定より一時間ぐらい早く目的地に着いた
中華「それじゃ、梯子を昇っていってね」
やる気「落ちたら俺っちがキャッチするっすから、安心して上るっすよ!」
子供たちは心配をよそに、
するするとみな梯子を上っていった
氷魔「……すごいですね……私……小さいころはどうしても梯子がダメで……」
210 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/20(金) 00:38:59.64 ID:h5n81TFH0
一方、地上に上った子供たちはその光景に目を奪われた
子供A「わぁぁ……!」
子供D「きれい……!」
どこまでも続く花畑と地平線
そこに呑み込まれていく太陽
世界の終わりがこんな感じだったらいいのに、
と思う者もいるほどの美しさだった
ぶりっ子「確かに、これは綺麗ですねぇ」
211 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/20(金) 00:43:40.34 ID:h5n81TFH0
本日はここまでです
ありがとうございました
212 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/20(金) 21:00:40.54 ID:h5n81TFH0
すみません遅れました
怪盗「それじゃ、着いてきてくださいね!」
彼女は子供たちを先導して歩き始める
向かうは魔王の居城であった
狙撃少女「まるでピクニックみたい」
炎魔「ふふ、確かにそうですね!」
213 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/21(土) 01:17:20.44 ID:/KC2STWn0
男「見えてきたぞ、あれが目的地だ」
彼が指し示す先にある魔王の宮殿
子供たちは初めて見る西洋風巨大建造物に目を奪われた
子供E「すげー……」
子供D「あんなところに住みたいな……」
中華「住むのは無理だけど、しばらく君たちはあそこで暮らすことはできるよ」
214 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/21(土) 01:27:29.83 ID:/KC2STWn0
近付けば、待たせていた信徒たちが反応する
氷魔「……みなさん……待っていてくれたんですね……」
やる気「いやぁ、時間かかって申し訳ないっす!」
子供たちはおびただしい数の人に少し怯んだが、
一行が仲良くしているのを見て悪い人たちではないのだろうと安心した
215 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/21(土) 01:40:32.34 ID:/KC2STWn0
本日はここまでです
ありがとうございました
216 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/21(土) 19:06:45.54 ID:/KC2STWn0
少年「俺と同じくらいじゃないか」
気弱少女「なんだか懐かしい気分になりますね」
完全なる合流を果たし、
みんなで宮殿の中へと入っていく
ドリアード「みなさんお揃いのようですね」
と、ロビーで待機していたドリアードが礼をする
217 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/22(日) 05:46:36.16 ID:pQKnCM1b0
ぶりっ子「随分待たせちゃいましたねぇ」
ドリアード「構いませんよ、それでは着いてきて下さい」
彼女に先導され、
これまで入ったことのない廊下へと通される
その天井はとても高く、
なにやら抽象的な絵も描かれている
怪盗「芸術、お好きですよねー……ここの魔王さま」
ドリアード「えぇ、本当に好まれるのは芸術であることを自覚している芸術ではなく、自ずから芸術になってしまうものなのですが」
218 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/22(日) 05:47:40.37 ID:pQKnCM1b0
本日はここまでです
ありがとうございました
219 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/22(日) 19:51:12.67 ID:pQKnCM1b0
狙撃少女「雪の結晶みたいな感じですかね?」
ドリアード「そうですね。生きているとなおよいそうです」
炎魔「生きて……?」
あれこれと話しているうちに、
一行は一つの部屋の前に到着した
ドリアード「ここが、子供たちに案内するように言われている部屋です」
彼女は扉の隣に立つと、
ツタを伸ばして横から開け放った
>>下1……部屋の内装
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/06/22(日) 23:33:33.01 ID:j4O7hR630
ホテルの一室と思わせる程広く綺麗で、草原かと思わせる色の壁、家具も大人数で使える程にはおおきかった
窓から見る景色も明るくて見晴らしも良い
ただ…七基程気になる石像…と言うか恐らくガーゴイルと言うのだろう、半人半魔の女性を模った石像があった
221 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/23(月) 02:14:32.60 ID:ebg3c3o60
子供A「わぁ……!」
誰もが、そこから青く清浄な空気が吹き抜けたかのように錯覚した
ほぼ夜なのに、その部屋の壁は昼の晴天のようだった
どこまでも広がっていくような草原が、
壁全面に表現されていたのだ
男「圧倒されるな……」
子供たちは吸い込まれるように部屋に入っていく
一行や教徒たちも、
その内装が気になる一心で入室した
222 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/23(月) 02:21:02.46 ID:ebg3c3o60
中華「うひゃあ、すっごいねこれ」
とにかく部屋が広く、
だがそれに応じて家具の一つ一つが大きかった
まるで縮尺の違う世界に迷い込んだような感覚を受けるが、
そのおかげで沢山の子供たちが使用できるようになっている
氷魔「……ちゃんと……窓もありますね……」
かちゃり、と音を立てて氷魔は窓を開いた
223 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/23(月) 02:55:26.38 ID:ebg3c3o60
本日はここまでです
ありがとうございました
224 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/23(月) 19:45:35.87 ID:ebg3c3o60
外側の窓枠の上にある壁面には、
魔力で発光するライトが取り付けられていた
外の眩しすぎる夕陽は、
どこまでも続く草原に差し込んで、
存在しないはずの郷愁を誘う
やる気「最高の部屋っすね!」
ぶりっ子「そうですねぇ!」
怪盗「私もここに泊まりたいです!」
狙撃少女「えっ……もしかして、この石像が見えてないんですか……?」
225 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/24(火) 02:04:07.54 ID:KrOyFRWx0
彼女は部屋内に安置されている石像たちを指した
炎魔「まぁ……これは魔王らしいセンスだよねー」
その姿は一見すればヒトのようであったが、
その背には翼が生えていた
しかも、天使の持っているような柔らかな見た目のものではない
魔族に特有の、蝙蝠のような翼だった
男「男の子はこういうの好きなんじゃないか?」
少年「女の像じゃなけりゃなぁ」
226 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/24(火) 02:26:58.25 ID:KrOyFRWx0
本日はここまでです
ありがとうございました
227 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/24(火) 19:54:16.35 ID:KrOyFRWx0
その像は全て女性を象っている
しめて七基のそれが部屋の各所に置かれているのだ
氷魔「……これは……恐らく……ガーゴイルでは……ないでしょうか……?」
中華「ガーゴイル?」
やる気「あぁ、でっかい屋敷の前とかに置いてある、魔物っぽい像のことっすね」
ぶりっ子「ですねぇ」
228 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/25(水) 01:32:03.85 ID:Vd8W6bsW0
氷魔「……あれは……ああ見えて邪なものを退けるために置かれているのです……」
怪盗「なるほど、つまり……」
氷魔「……これらの像も……子供たちを守るという気概で置かれているのではないかと……」
狙撃少女「な、なるほど……だからみなさん言葉に出さなかったんですね」
中華「いや、触れたらまずいかと思って言わなかっただけだよ」
やる気「そっすよ」
狙撃少女「……………………」
229 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/25(水) 01:35:44.88 ID:Vd8W6bsW0
炎魔「落ち込まないでください!私はあなたの味方ですよ!」
なんとも言えない顔の彼女を、
炎魔は優しく抱き締めた
男「……ん、よし。子供達もこの部屋を楽しんでるみたいだし、俺たちは出るかな」
気弱少女「あ、はい……」
少年「おう!」
230 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/25(水) 01:55:57.38 ID:Vd8W6bsW0
本日はここまでです
ありがとうございました
231 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/25(水) 19:46:10.98 ID:Vd8W6bsW0
そうして、一行と教徒たちは部屋を出た
ドリアード「気に入っていただけたようでなによりです。主にも伝えておきます……」
ぶりっ子「えぇ、ここが美にこだわってらっしゃる魔王の居城でよかったですねぇ」
中華「ちなみに、教徒たちの部屋もあるよね?」
ドリアード「はい、ご用意しております。ただ、子供たちの部屋に比べると見るもののない部屋でございますが」
232 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/26(木) 00:02:44.65 ID:GBE0IiIl0
教徒G「はっはっは、そりゃ楽しみですな」
教徒F「ええ、きっとここの主なら……」
一行の話や花畑の様子、
子供たちに与えられた部屋などから、
謙遜していてもオネエ魔王ならば、
きっと素晴らしい部屋が用意されているのだろうと彼らは思ったのだった
氷魔「……そうですね……私も気になります……」
233 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/26(木) 01:09:22.57 ID:GBE0IiIl0
本日はここまでです
ありがとうございました
234 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/26(木) 19:48:41.45 ID:GBE0IiIl0
それから、皆はドリアードに案内されて、
別の部屋へと向かうのだった
ドリアード「こちらになります」
やる気「どれどれ……」
部屋に入り込むと、そこはまるで教会のようだった
面積が広く、天井はアーチになっている
神の像は置かれていないが、
部屋の中央には大理石でできた祭壇が置かれているのだった
235 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/27(金) 01:56:17.78 ID:kV8pA9HJ0
ぶりっ子「うわぁ、すごいですねぇ〜!」
部屋の両隅には全員が眠れるだけのベッドがずらりと並べられており、
それらに飛び込んで転がることができたら、
どれほど気持ちよいかを考えずにはいられないほどだ
怪盗「ここに住みたいぐらいですね」
狙撃少女「そうですね……あぁ、透き通るような部屋です」
236 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/27(金) 19:32:31.98 ID:WdB0zNAKO
すみません寝落ちしました
それから一行と教徒たちは、
その部屋でくつろぎ始めた
炎魔「部屋なのに飛び回れます!」
ホテルや旅館ではしゃぐ子供のように、
炎魔は部屋を動き回って興奮している
男「さて……」
まだ夕食までには時間がある
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.自由安価
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/06/27(金) 19:39:16.37 ID:VHm2QsZz0
6
238 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/28(土) 02:51:51.07 ID:c5vbXFCK0
狙撃少女「………………」
彼女は部屋の片隅、
ベッドに乗って手帳になにかを書いていた
男「よっ」
狙撃少女「っ……あ、男さんでしたか」
男「おう。大丈夫か?」
狙撃少女「はい、まったく平気ですよ」
手帳を懐にしまいながら、
彼女は男に優しく笑いかける
239 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/28(土) 02:52:29.95 ID:c5vbXFCK0
本日はここまでです
ありがとうございました
240 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/28(土) 19:11:52.11 ID:ET5JgiB4O
男「書いてたのか?小説」
狙撃少女「はい。最近はなかなか刺激的ですから」
ベッドに両脚を投げ出して、彼女ははにかんだ
男「……幸せそうな顔してるな。俺も嬉しいよ」
狙撃少女「……あの、お願いがあるんですけど」
241 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/29(日) 05:08:25.48 ID:pHecaM740
男「なんだ?」
狙撃少女「もし私が死んだり、失踪したら……必ずこの手帳は燃やして下さいね」
彼女は使い込まれたそれを取り出した
ところどころ縁がボロボロになって、
革製の装丁の中身が見えてしまっている
男「気持ちは分かるがな、縁起でもないこと言うもんじゃないぞ」
狙撃少女「本当に恥ずかしいんですよ」
242 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/29(日) 05:10:21.28 ID:pHecaM740
男「じゃあ、そうだな……逆に見てやろうかな」
狙撃少女「えっ!?」
男「そんとき俺にコネがあったら出版までしてやる」
狙撃少女「えぇっ!?」
男「……くくく、これで狙撃少女はもう死ねまい」
狙撃少女「お、おのれぇ……」
243 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/29(日) 05:13:02.63 ID:pHecaM740
本日はここまでです
ありがとうございました
244 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/29(日) 20:00:04.93 ID:pHecaM740
男「……まぁ、半分冗談だ」
狙撃少女「半分だけなんですか……」
彼女は顔を引きつらせている
男「最近どうだ?……これだけじゃ答えづらいな。今の、このみんなで移動する環境……どうかな?」
狙撃少女「楽しいですよ。子供たちと一緒にいると」
男「ふぅん……子供、好きなのか?」
狙撃少女「>>下1」
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/06/29(日) 20:16:19.09 ID:Kf7WRLi4O
将来多くの子供達と関わる仕事に就くのも悪くない程度には好きですね
246 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/30(月) 01:19:49.52 ID:Dbw0Fbkb0
狙撃少女「将来多くの子供達と関わる仕事に就くのも悪くない程度には好きですね」
男「へぇ……いいかもね」
狙撃少女「まぁ、なれるかは別の話ですけれど」
男「なれるよ。優しいし、面倒見いいし」
狙撃少女「……でも、物騒すぎませんか?」
彼女は自分の獲物を一瞥して、不安げにそう述べた
247 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/30(月) 01:44:59.93 ID:Dbw0Fbkb0
男「はは、そりゃ無用な心配だ」
狙撃少女「そうでしょうか……?」
男「子供はそういうの好きだぞ。まぁ、親御さんには隠したほうがいいかもしれないけど」
いつも優しくしてくれるお姉さんが、
実は凄腕の狙撃手だった……
非常にロマンのある展開である
狙撃少女「少しだけ自信が付きました」
男「そりゃあいい。……子供向けのお話も、狙撃少女なら作れそうだしな」
248 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/30(月) 01:49:08.02 ID:Dbw0Fbkb0
本日はここまでです
ありがとうございました
249 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/30(月) 19:41:07.93 ID:Dbw0Fbkb0
それから夕食の時間になった
部屋にドリアードが入ってきて、
ダイニングホールに案内されるのだ
中華「なるほど……」
そこはまるでテラス席のようであった
屋外との仕切りがない場所に、
椅子とテーブルが遠くまでずっと連なっている
250 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/06/30(月) 21:02:15.62 ID:Dbw0Fbkb0
それぞれ案内されて、一人一人席についていく
ドリアード「ここにどうぞ」
男「ありがとうございます」
男もまた、ドリアードから案内された席に座る
なぜか目の前の席には誰も案内されなかったが、
しばらくするとそこにオネエ魔王がやってきた
オネエ魔王「失礼します」
251 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/01(火) 03:06:34.37 ID:bBHLIwD80
本日はここまでです
ありがとうございました
252 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/01(火) 18:56:09.45 ID:Rv45Yw7jO
男「これはこれは……」
盛大にもてなしてくれている、
その主が登場したのである
男は感謝と畏れをこめてうやうやしく頭を下げた
オネエ魔王「ほほ……そうかしこまらないで。ちょっとお話がしたくてきただけなの」
男「話、ですか」
オネエ魔王「ええ、>>下1」
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/01(火) 18:59:21.28 ID:6xGgfZDCo
この先に待ち受けるものについてちょっとね
254 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/02(水) 01:08:35.23 ID:7iBXuF8v0
オネエ魔王「この先に待ち受けるものについてちょっとね」
男「この先に待ち受けるもの……?」
そう聞けば、答えが来るよりも先に料理が出てきた
パスタやステーキなどが並ぶ、
非常にボリューミーな夕食だ
オネエ魔王「食べながら話しましょうか」
255 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/02(水) 01:14:38.45 ID:7iBXuF8v0
男「そうですね……」
数分無言で美食を楽しんだあと、
やはりオネエ魔王から声を発した
オネエ魔王「あなたたちは、非常に多くの因果の中にいるの」
男「そうかもしれませんね」
オネエ魔王「えぇ。あなたたちを助けてくれるような存在は沢山いる。けれど……その逆もいる」
男「帝国とか、ベリアルの一派とか……そういう感じですね」
オネエ魔王「そう。運命はね、花のようなものよ……それも、つる植物ね」
256 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/02(水) 01:50:45.84 ID:7iBXuF8v0
本日はここまでです
ありがとうございました
257 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/02(水) 19:43:04.34 ID:7iBXuF8v0
男「つる植物……アサガオなら育てたことがありますよ」
オネエ魔王「ならお分かりでしょうけど、アレには支柱がいるの」
男「そうですね、巻きついて育ちますから」
オネエ魔王「運命もそう。あなたたちも真っ直ぐだから、運命が絡みつくの」
男「なるほど……」
オネエ魔王「綺麗な花を咲かせればいいけど、運命は時に獰猛よ。支柱が折られてしまうかもしれない」
258 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/03(木) 00:19:04.92 ID:dWoI7idb0
男「……しかしながら、俺たちは貪欲です。全ての花を手にしたい」
オネエ魔王「ふふ、他の支柱が折られるのを見たくないだけでしょう?」
男「そうですね、否定できません」
オネエ魔王「だからね、つるに締め潰されないうちに、きちんと花は咲かせてあげないとダメ」
男「……風情のない言い方をすれば、『片付けられる問題から一つ一つ片付けていけ』ということですね」
259 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/03(木) 00:23:03.98 ID:dWoI7idb0
ナイフでステーキを切り分けて、
男は一つずつ口へと運んだ
オネエ魔王「ふっ……それがあなたの見つけた花ならば、否定しません」
男「あなたの言の葉は、きちんと花をつけましたよ」
オネエ魔王「あら……今のあなた、とっても素敵。そこいらの酒場に行ってみなさいな、いい思いができることでしょうね」
男「生憎、興味が薄いんです」
260 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/03(木) 00:35:13.55 ID:dWoI7idb0
本日はここまでです
ありがとうございました
261 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/03(木) 19:53:07.21 ID:dWoI7idb0
オネエ魔王「まぁ、辛気臭い話ばかりしていても美食に悪いし……食べましょう」
男「はい、折角こんなにいい日なんですからね」
二人は談笑をしながら、夕食を食べ終えるのだった
大量の皿をドリアードたちが回収しにやってくる
オネエ魔王「それでは、私はこの辺りで」
男「えぇ、お気遣いなく……」
262 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/03(木) 23:32:50.42 ID:dWoI7idb0
男が伸びをして、席から立ち上がると、
同じく食事を終えた仲間が集まってきた
氷魔「……随分楽しそうに……話してらっしゃいましたね……」
男「内心どきどきだったよ」
やる気「おかわりしなかったっすもんねぇ」
男「言われてみればそうか……」
263 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/04(金) 01:04:52.62 ID:BRdvWxyO0
本日はここまでです
ありがとうございました
264 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/04(金) 21:32:48.60 ID:7lUf3qd3O
すみません遅れました
それから、一行と教徒たちは部屋へと戻った
ご丁寧に、部屋を開けている間に掃除がされていた
ぶりっ子「なんか、行き届きすぎてて逆に怖いですねぇ」
怪盗「ここの贅沢に慣れたら危険かもしれませんね」
まだ寝るまでには時間がある
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.海神教団の神に祈る
9.白狼に祈る
10.自由安価
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/04(金) 21:34:18.08 ID:AFGB5jDK0
9
266 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/05(土) 04:55:54.60 ID:lZaySmZ40
男は、折角なのでここの祭壇でも祈りを捧げることにした
男「………………」
暴風と雷撃の只中へと飛び込んでいく
二度目の体験ゆえに少しは慣れた面持ちで眼を開ければ、そこにはやはり白狼がいた
白狼「……貴様は遠慮がないな」
267 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/05(土) 04:58:54.88 ID:lZaySmZ40
男「え、遠慮ですか?」
突然苦言を呈されたので、
男もただ言葉を返すことしかできなかった
白狼「あの娘はわざわざこの領域まで来ずに意思を交わせるというのに、貴様はどうしても入ってきたいらしい」
男「いやぁ、そうしない方法が分からなくて……」
白狼「であろうな。貴様の魂は磁石のようなものだからだ」
268 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/05(土) 05:03:03.74 ID:lZaySmZ40
男「磁石……引かれあってしまうんですか?」
白狼「あぁそうだ。一方の極の磁石に、もう一方極を持つ磁石に付くなと言い聞かせても無理だろう」
男「……つまり、これはコントロールできないと」
望むと望まざるとにかかわらず、
男は神の世界へと侵入してしまう
白狼「あぁそうだ。……貴様、肉体のある生き物でよかったな」
男「は、はぁ……」
白狼「貴様がもし死んだとして、その魂がどこへ行くかは我にも分からぬ。あるいは……」
269 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/05(土) 05:21:28.82 ID:lZaySmZ40
本日はここまでです
ありがとうございました
270 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/05(土) 19:55:57.72 ID:lZaySmZ40
男「あるいは?」
白狼「……いや、止しておこう」
と、なにやら不穏なことを言われてしまった
だが、本人がこれ以上話すつもりがないなら、
追及するべきではないのだ
男「ああそうだ、聞きたいことがあったんですよ」
白狼「言ってみろ」
男「>>下1」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/05(土) 20:15:41.00 ID:RjgQv8pM0
此処の魔王殿って人間くさいと言うか友好的と言うか魔王というには敵意が無いんだけど、何か知らない?
272 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/06(日) 02:32:27.62 ID:uxXE3S940
男「此処の魔王殿って人間くさいと言うか友好的と言うか魔王というには敵意が無いんだけど、何か知らない?」
白狼「ふむ……」
彼はいつも寄っている眉間の皺を、
さらに強く引き絞って思索を始めた
そして、しばらくしてそれが弛む
男「どうです?」
白狼「正確なことは言えん。だが、出自に答えがあるのではないか?」
273 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/06(日) 02:33:50.52 ID:uxXE3S940
本日はここまでです
ありがとうございました
274 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/06(日) 18:45:27.75 ID:bkAKkx4NO
男「出自、というと……」
白狼「魔王を名乗る者の全てが好戦的なわけではない。大抵、その者の出自によって魔王としての性質も変わってくる」
男は、中華ややる気のことを思い出した
人間として産まれ、育っている二人だ
それゆえに魔王となっても平和的でいられるのだろうか、そう考えた
男「元人間、なんですかね」
白狼「可能性としてはあるだろうな。……だが、魔族でも人族でもない者も世界にはいる。だから、確実はことは言えんのだ」
275 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/07(月) 00:55:25.17 ID:07YTaoV10
男「なるほど……」
白狼「我も、かつては魔王の力を欲していた」
男「なんか、そんな感じはしますね。どうするつもりだったんですか?」
白狼「聞かずとも分かっておろう?」
正確なところは、彼にも分からなかった
ただ、その力で全てをねじ伏せるつもりであったことだけは、なんとなく理解できた
男「今はもう、いらないんですね」
276 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/07(月) 02:26:34.73 ID:07YTaoV10
本日はここまでです
ありがとうございました
277 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/07(月) 19:56:18.30 ID:07YTaoV10
白狼「そんなものがあろうとなかろうと、強き者は強き者たりえるからな」
男「……ふふ」
白狼「なにがおかしい!」
男「ほあ"ーっ!!」
油断していたところ、
彼の頭上から極太の落雷が降った
白狼「………………」
男「い、いや……そっちのほうが平和的でいいと思って……」
278 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/08(火) 01:00:17.10 ID:q+msYjhz0
白狼「我は平和など望んでおらん」
男「そ、そうですか……」
白狼「逆らうものがあれば、その肉を裂き、臓物を引きずり出して、魂ごと喰ろうてやるわ」
と、白狼は唸るように述べた
それが本気であるかどうかは、
痺れたままの男に判別することはできなかった
男「はい……」
白狼「では、去れ!」
279 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/08(火) 01:02:49.84 ID:q+msYjhz0
白狼が一つ大きく吼えると、
男は衝撃波を受けて現実へと叩き戻された
男「おおっと!」
現実の肉体も小さく吹き飛ばされ、
どういうわけか、
その肉体からはわずかに放電もしていた
狙撃少女「な、なんですか!?」
男「あ、あぁ……なんでもない。安心してくれ……」
280 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/08(火) 01:17:46.01 ID:q+msYjhz0
本日はここまでです
ありがとうございました
281 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/08(火) 19:59:23.32 ID:q+msYjhz0
炎魔「ほ、本当ですか……?」
男「ああ、問題ない。むしろ、いいことがあったってくらいだ」
そう言って、身を休めるために彼は横になった
あのオネエ魔王は一体何者なのか、
その疑問が解決することはなかったが、
それをぐるぐると考えているうちに、
あっさりと夢の世界へと入っていくことができた
282 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/09(水) 01:13:08.95 ID:0x4NpX3M0
〜翌日・陰週水曜日〜
中華「………………」
男が目覚めると、中華が祈っているのが見えた
彼は毎日朝早いので、
今日のようなしなければならないことがない日は、
いつも手持ち無沙汰を感じている
男(折角だから祈ろう、ということか……)
283 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/09(水) 01:23:56.55 ID:0x4NpX3M0
本日はここまでです
ありがとうございました
284 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/09(水) 19:45:57.25 ID:0x4NpX3M0
中華「……ふぅ」
しばらく祈っていた彼だが、
無事に祈り終えたようだった
男「珍しいな。神に祈る神なんて」
中華「あ、起きてたんだ」
男「まぁな、途中からだが……それより、なにを祈ってたんだ?」
中華「>>下1」
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/09(水) 20:05:18.72 ID:dzEZMHWb0
今未だ迷っている信者さんたちの安寧と初心忘れぬ意志のために、かな(ニコッ
286 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/10(木) 00:41:16.86 ID:oX/m2zWv0
中華「今未だ迷っている信者さんたちの安寧と初心忘れぬ意志のために、かな(ニコッ」
男「………………」
中華「ど、どうかした?」
男「……なんか腹立つなぁ」
中華「え!?」
男「いや、言ってることは全部素晴らしい。中華のことだから絶対本心だと分かるし」
287 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/10(木) 00:43:25.39 ID:oX/m2zWv0
中華「ど、どうして……」
男「一周回ってすごい怪しい。中華じゃなかったら正気を疑うか、嘘をついていると断定しているところだ」
中華「えぇ……」
男「あとイケメンがそうやって優しげな笑顔を浮かべているとすごくコンプレックスだ!」
中華「そ、そんな!僕はイケメンじゃないよ!?」
男「うちだと一番イケてるんだよおぉぉぉ……!!」
288 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/10(木) 01:20:21.20 ID:oX/m2zWv0
本日はここまでです
ありがとうございました
289 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/10(木) 19:00:21.28 ID:tP5oA1tYO
そうやってあれこれと言っていると、閃光が走った
中華「っ!?」
男「ぐわああぁぁぁっ!」
小さな雷が落ちたのだった
一生懸命祈ってくれている人に、
あれこれと文句を言ったのだから、
白狼が怒るのも当然のことであった
290 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/11(金) 01:21:07.87 ID:7/l4mmBM0
中華「だ、大丈夫?」
男「慣れてきたよ……」
男はゆっくりと起き上がった
すると、すぐ後ろになにかが落ちてきた
炎魔「ふおぉぉ……」
男「やべ、巻き込んじまった」
寝相の悪さによって部屋を飛び回っていたため、
たまたま雷を食らってしまったようだった
291 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/11(金) 02:15:24.13 ID:7/l4mmBM0
本日はここまでです
ありがとうございました
292 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/11(金) 19:57:30.47 ID:M+1Rk4dYO
それから、教徒たちもギルドの仲間たちも起きてきた
氷魔「……今日からは……安心して……東を目指せますね……」
とにかく東を目指す必要がある一行は、
教徒たちは魔王の居城に残して地下へと戻った
やる気「よし……がんがん進むっすよ!」
293 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/12(土) 02:31:37.86 ID:CknOal3S0
地下道にやる気の声がこだまする
ぶりっ子「しっかし、この道不思議ですよねぇ」
怪盗「まぁ、そうですね」
狙撃少女「誰か作った人がいて、それを知っている人がいるなら、文献がありそうなものですけどね」
炎魔「市長が知らないってことは、多分文献すらないんでしょうね……」
294 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/12(土) 02:33:58.95 ID:CknOal3S0
本日はここまでです
ありがとうございました
295 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/12(土) 19:56:05.44 ID:CknOal3S0
そして、前回やったように、
ひたすらに地下道を滑走していく
男「おっ、あれは……」
それから一時間ほどが経って、
また見たことのないはしごを見つけたのだった
中華「またハッチだね。どこに繋がってるんだろうか……」
みな慣れた様子でブレーキをかけて、
その梯子の前で止まるのである
296 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/13(日) 02:38:06.03 ID:ZU3UvXNx0
氷魔「……上ってみましょう……」
もはやこの工程にも慣れたものであり、
誰も違和感を抱くことなく、
ハッチを開けて外に出るのだった
やる気「ここは……?」
どうやらそこは室内のようであった
見回せば、小屋の中であると推察できることだろう
297 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/13(日) 03:16:35.41 ID:ZU3UvXNx0
本日はここまでです
ありがとうございました
298 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/13(日) 19:56:52.97 ID:ZU3UvXNx0
ぶりっ子「小屋みたいですねぇ」
ほとんどものが置かれておらず、
やはりというべきか、
人の出入りは少なそうな雰囲気が漂っている
怪盗「誰かいたらいたで気まずいですしね」
そして、一行は扉を開けて外を窺う
謎の建物から一歩出れば恐るべき世界が広がっている、という経験はいくらでもあるからだ
>>下1……外の様子
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/13(日) 21:36:25.66 ID:lnY7qifH0
青々とした森に聳え立つ岩壁、巨大な泉に奥行きのある田圃、その隣にこの家屋よりも大きい家屋があり、時折獣の鳴き声が聴こえる
300 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/14(月) 01:57:56.43 ID:fwOtceKI0
開けた扉の向こうからは日光が力強く差し込む
その陽光を照り返して青々と繁る森が目の前にはあった
狙撃少女「うわぁ……」
広大に見えるその森の奥の奥には、
銀色の岩壁が聳え立っていた
それは山よりも大きく感じるような迫力だ
301 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/07/14(月) 02:01:55.52 ID:fwOtceKI0
炎魔「すごい光景ですねぇ」
男「……おっ、こっちからは文明の気配を感じるぞ」
小屋の前ではなく、その後ろを男は恐る恐る覗く
そこには巨大な泉があり、
よく澄んだ水が湛えられている
中華「探せば誰か居そうだね」
そして、その泉からは水が引かれており、
その先には田圃が広がっている
これもまたとても大きく、水を効率的に引くためにダイナミックな棚田が形成されている
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