安価とコンマで異世界転生!その12

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29 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/03(土) 18:27:26.17 ID:Yq3Lm9Ye0
気弱少女「みんな、そう言います。私に会った人は、みんな。神様だってそうです」


ただ儚く、庇護すべき対象であるかのように見えていた彼女
しかし、
今の彼女からはどこか恐ろしいものすら感じる


男「……え?」

気弱少女「なんですか、純真って。純粋って……それが偉いんですか……!?」

男「それは……」

気弱少女「私は……弱いです!……愚かで……非力で……なにも守れやしません……!それを……勝手に正当化しないで下さい!」
30 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/04(日) 02:07:10.78 ID:AuO18+F60
男「……ごめん」

気弱少女「……はぁっ……はぁ……すみません……こんな……」


爆発した自分の感情に、
気弱少女本人も驚きを隠せていない


男「俺は、君の抱えているものに気付いてやれなかった」

気弱少女「気にしないで下さい……今のは……」

男「なら、今度は俺が……君を鍛えようか?」
31 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/04(日) 02:10:10.22 ID:AuO18+F60
本日はここまでです
ありがとうございました
32 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/04(日) 19:36:35.31 ID:AuO18+F60
気弱少女「えっ?」

男「まぁ、本当はうちにもっと適任がいるんだけど……みんなそれぞれ、やりたいこともあるだろうし」

気弱少女「いいんですか?」

男「あぁ、強くなりたいんでしょ?」

気弱少女「はい……」

男「じゃあまずは>>下1からだ!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/04(日) 20:50:35.54 ID:mGEiBf270
精神修行
34 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/05(月) 02:24:02.60 ID:TJWeRmpb0
男「じゃあまずは精神修行からだ!」

気弱少女「精神……ですか?」

男「ぶっちゃけ、メンタルが一番大事」

気弱少女「そうでしょうか……?」


彼女にとってその説明は、
いまいち呑み込み難かったようだ


男「体鍛えるのなんて、トレーナーがついてるかどうかぐらいしか違いはなくて……結局、沢山動くのが大切」
35 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/05(月) 02:27:34.22 ID:TJWeRmpb0
気弱少女「そうですか」

男「そして、それを続けるためには、やはりメンタルが大事なんだ!集中を続けなければ、運動も疎かになる」

気弱少女「なるほど……?」

男「なんでも大切なのは量と質だ。そして、精神修行は鍛練における『質』を担保してくれる……さぁ、精神修行だ」


そう言って男は笑い、教会にあった儀礼用のナイフを気弱少女に渡した


気弱少女「これを、どうすれば?」

男「そいつで、俺を刺せっ!」
36 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/05(月) 02:35:15.13 ID:TJWeRmpb0
本日はここまでです
ありがとうございました
37 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/05(月) 19:27:57.40 ID:6wIv4Dw0O
気弱少女「ええぇぇっ!?」

男「嫌だろう?」

気弱少女「はい……!」

男「普通だったら、もっと度胸試しみたいなことをするべきなんだが……君は優しすぎるので、とりあえずこれでいい」

気弱少女「……どうして、こんなこと……」

男「たとえ力を手に入れたとしても、誰かを傷つけることができなければダメだ。最後には保護するとしても、一時的には傷つける覚悟がなければ戦うことはできない」
38 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/06(火) 03:15:38.16 ID:sbRQziuR0
気弱少女「それでも、私は……」

男「……やるんだ」

気弱少女「っ……!」

男「来い!」

気弱少女「……っわぁぁぁぁっ!!」


彼女は悲痛な表情のまま、
ナイフを持って男の体へと突貫した
39 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/06(火) 03:31:23.94 ID:sbRQziuR0
本日はここまでです
ありがとうございました
40 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/06(火) 19:03:47.03 ID:sbRQziuR0
男「そうだ!」


気弱少女はなるべく男の顔を見ないようにしながら、
ナイフを持った腕を先に出して走る


気弱少女「!」


そして、その刃は確かに彼に突き刺さった
肉を引き裂く感触を、彼女は初めて味わったのだ


>>下1……刺された男の傷
1.かすり傷
2.それなりの手傷
3.そこそこ重傷
4.なぜかノーダメージ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/06(火) 19:33:38.20 ID:PqvVoJyi0
4
42 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/07(水) 01:55:27.10 ID:1FRBDuuX0
男「……あれ?」


だが、血は流れなかった
どうしたことかと男が傷口を覗き込めば、
確かに深々とそのナイフは刺さっている


気弱少女「……な、なぁんだ……おもちゃのナイフとすり替えていたんですね……」

男「い、いや……これ本物なんだけどなぁ」
43 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/07(水) 01:57:29.77 ID:1FRBDuuX0
彼女はそのナイフを腹から離す
男は服をめくって傷口を再び見たが、
やはり血は出ていなかった
だが、少しだけ肌の色合いが違うような気もした


気弱少女「……どうしたんですか?」

男「その、なんだ」

気弱少女「はい?」

男「君には、もしかしたら神様と仲良くできる以上のとんでもない力があるかもしれない!」

気弱少女「えぇ……っ!?」
44 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/07(水) 02:00:37.02 ID:1FRBDuuX0
本日はここまでです
ありがとうございました
45 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/07(水) 19:50:29.93 ID:1FRBDuuX0
男「多分、確かに君は俺を傷付けた」

気弱少女「はい……」

男「だが、これは……治っている状態だと思う」

気弱少女「えっ?」

男「君は自分で俺のはらわたをえぐり、自分で治療したんだ」

気弱少女「そんなっ……私、魔法なんて使えませんよ?」
46 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 00:51:17.12 ID:dVDqkRQ10
ただただ困惑する気弱少女だったが、
そのようにしたとしか考えられなかった


男「もしかしたら、君は戦うことはできないのかもしれないな」

気弱少女「そんな……」

男「……だが!それよりも価値がある力が君にはある……!今は鬱陶しく思うかもしれないけど、どうかそれを誇りにしてくれ」

気弱少女「……はい」
47 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 02:22:29.07 ID:dVDqkRQ10
男「むしろ、そっちを鍛えたほうがいいかもしれないな」

気弱少女「どのようにすればよいのでしょうか」

男「分からない……うちに回復魔法が得意なやつはいないからな」

気弱少女「そうですか……」


結局どうしたらいいのか分からず、
気弱少女は己の無力をまたも恨んだ


男「念のため、炎魔と突き合わせてみるか」

気弱少女「あの方ですか」

男「回復というか、再生なんだけど……なにか掴めるかもしれない」
48 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 02:24:34.11 ID:dVDqkRQ10
本日はここまでです
ありがとうございました
49 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 18:34:20.49 ID:dVDqkRQ10
男は炎魔を探すため、外に出た


気弱少女「どこにいるのでしょうか……?」

男「うーん、まだあいつの行動パターンは把握できてないんだよな」

気弱少女「そうなんですね」

男「自由だし、飛べるからね」


男たちは教会の周りを歩き回り、
森の中も探索して炎魔の姿を探し、
ついに彼女を発見した


>>下1……炎魔はなにをしていた?
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/08(木) 19:18:16.10 ID:+TU6d5V/0
底なし沼にはまっておぼれそうだった
51 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 20:26:12.66 ID:dVDqkRQ10
炎魔「うぉぶぶぶぶぶぶ!!!」


突如炎魔の絶叫が聞こえ、
駆けつけるとそこには沼があった


気弱少女「ここは……!」

男「炎魔!?どこだ!?」

炎魔「んん!んん!」

気弱少女「下です、ここは底なし沼なんです!」


ずっと辺りと上を見回していた男だったが、
気弱少女に言われて足元を確認する
52 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 23:20:26.65 ID:dVDqkRQ10
そこには沼に脚を取られてもがき、
だんだんと沈みつつある炎魔がいた


男「お、おい炎魔!」

炎魔「んん!」

気弱少女「待って下さいっ……」

男「なっ……ああ!」


だが、炎魔を助けようと躍起になった男もまた、
底なし沼にはまってしまう
53 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/08(木) 23:23:30.63 ID:dVDqkRQ10
気弱少女「そんな!どうしたら……」

男「今か……今、やるしかない!」


溺れる炎魔、慌てる気弱少女
男はこの場をどうにか切り抜けるため、
精神を研ぎ澄ませていた


気弱少女「わ、私……どうすればっ」

男「祈れ!」


先ほど神々に教わったことを、
早速男は生かすつもりでいた
54 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/09(金) 00:59:45.38 ID:NQ+vTI6y0
本日はここまでです
ありがとうございました
55 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/09(金) 19:34:34.54 ID:NQ+vTI6y0
沈みゆく恐怖の中で、
その感覚はより鋭敏になっていく


炎魔「んんん……」

男「見えた!」

気弱少女「えっ!?」


うっすらと、沼の中にその姿を見た
彼は必死にそれへと助けを求める


男「沼の神よ!我々を助けてください!」

沼の神「>>下1」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/09(金) 21:17:49.95 ID:328pVmuZO
ごはんくれるならいいよ
57 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/10(土) 01:07:25.80 ID:tZZpc8jR0
沼の神「ごはんくれるならいいよ」

男「分かりましたっ!」


男は即座にバッグを漁り、
中から牛スライムとそのケースを見つけた
男はその体の一部を引きちぎって、
沼の神に投げつけた


沼の神「お肉だ!」


それが牛スライムにかぶりつくのと同時に、
沼にハマっていた炎魔と男は弾き出されるようにして解放された
58 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/10(土) 21:49:46.20 ID:tZZpc8jR0
すみません遅れました


炎魔「ひぃ、ひぃ……死ぬかと思いました」

男「あれだな、死ねないから閉じ込められたら永遠に苦しむやつだ」

炎魔「怖いこと言わないでください!」

気弱少女「……な、なにがあったんですか?」

男「沼の神様に捧げ物をして助けていただいた」
59 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/10(土) 21:53:24.14 ID:tZZpc8jR0
気弱少女「……すごいですね」

男「それより、泥で全身がべちょべちょだ……泉がどこにあるか分かったする?」

気弱少女「あっちです……」

男「ありがとう。じゃあ炎魔と離しててくれ」


男は、身を清め服を洗うためにその場を去った
残されたのは炎魔と気弱少女だけである
実際には沼の神も近くにいるが、
二人には感知できない
60 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/11(日) 03:57:27.13 ID:hsl+9LYH0
炎魔「話……?」


炎魔は不思議そうな顔をしている
未だ、彼女も泥まみれである


気弱少女「えっと、それより……炎魔さんもお体をすすいだほうがよろしいのでは?」

炎魔「あ、大丈夫大丈夫」


爽やかに応えると、彼女は全身を力強く燃やした
泥が渇きひびのような模様が見えた次の瞬間、
それも不死鳥の炎に飲み込まれて、
きれいなままの肉体が再び現れる
61 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/11(日) 03:59:37.83 ID:hsl+9LYH0
本日はここまでです
ありがとうございました
62 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/11(日) 19:44:40.69 ID:hsl+9LYH0
気弱少女「すごい……!」

炎魔「ふふん、私にかかればこんなものです……それで、なんの話があるの?」

気弱少女「えっと、実は私……傷つけたものを再生してしまう体質があるようなんです」

炎魔「えっ!?すごい!」

気弱少女「それが炎魔さんの再生に似ているので……もしかしたら、なにか分かるんじゃないかと思って聞きにきたんです」
63 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/12(月) 02:45:19.53 ID:IMP1wRXI0
彼女がそう自信なさげに告げると、
炎魔は笑顔で回答した


炎魔「私には分からないですね!」

気弱少女「そんな気はしてました……」

炎魔「でも、気になりますね……魔力で回復しているのか、特殊な力で回復しているかは確かめたいところですかねー」

気弱少女「というと?」

炎魔「魔力ってすぐ枯れるんだよ、でも私の再生能力は知る限り枯れたりしない」

気弱少女「あの力が有限かということですか?」

炎魔「そう。誰かを癒すことにその能力を使いたいとき、どこまで自分が無茶できるのかは分からないとね」
64 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/12(月) 04:24:17.60 ID:IMP1wRXI0
本日はここまでです
ありがとうございました
65 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/12(月) 19:37:16.58 ID:IMP1wRXI0
気弱少女「そうかもしれませんね……でも、どうやったら分かるんでしょう?」

炎魔「まぁ、大抵のことは氷魔さんが知ってるよ」

気弱少女「すごい信頼感ですね」

炎魔「冒険者としては一番リスペクトしてるからね。じゃ、会いに行こうか」


二人はその場を離れ、
氷魔のいる場所へ歩き出した


>>下1……氷魔はなにをしていた?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/12(月) 21:19:11.23 ID:SMQBPGmD0
川で魚釣りしていた
67 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/13(火) 02:31:59.59 ID:eiqjNcoe0
気弱少女「ここにいるんですか?」

炎魔「そのはずですが……氷魔さーん!」

氷魔「……んっ……!?」


そこは清流であった
氷魔はどこで用意したのか、
釣具を使ってそこで魚釣りを楽しんでいたのだ


気弱少女「あわわ……」
68 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/13(火) 02:34:28.91 ID:eiqjNcoe0
とてつもなく集中していた氷魔は炎魔の大声に驚き、
体から魔力を洩らしてしまった
川の一部が凍りついているのだ


炎魔「わかさぎ釣りですか?」

氷魔「……そんなわけないでしょう……一体どうしたんですか……?」

気弱少女「あっ、えっと……気になることがあって」

氷魔「……なにか……重要そうな雰囲気ですね……」
69 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/13(火) 02:41:08.44 ID:eiqjNcoe0
本日はここまでです
ありがとうございました
70 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/13(火) 18:15:24.29 ID:eiqjNcoe0
ややうんざりした表情の氷魔だったが、
気弱少女の様子を見て真剣な雰囲気を纏った


炎魔「実は気弱少女ちゃん、誰かを傷つけても再生させちゃうらしいんですよ」

氷魔「……どういうことですか……?」

気弱少女「ナイフで刺した場所が……ナイフを引き抜いた瞬間には綺麗に治ってるんです」

氷魔「……すごい力ですね……」
71 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/14(水) 00:51:54.74 ID:95bJBJ+n0
不思議そうな顔をして、彼女は釣竿を近くに置いた
そして、気弱少女の近くまで歩み寄る


気弱少女「ど、どうしましたか?」

氷魔「……今のところ……魔力は感じませんね……」

炎魔「そう、それなんですよ!この力が私のものみたいな感じなのか、魔法なのか!それを確めたいんです」

氷魔「……魔法じゃないような気がしますが……無詠唱で回復なんて……夢物語ですよ……」
72 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/14(水) 00:56:04.89 ID:95bJBJ+n0
本日はここまでです
ありがとうございました
73 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/14(水) 19:18:41.64 ID:YPZ+ssDvO
気弱少女「そうですか……」

氷魔「……やってみなければ……分かりませんがね……」


彼女はまだ息のある魚を取り出した
さばくための小刀を気弱少女に手渡し、
それに刺すよう促す


炎魔「人間じゃないから、ちょっとだけ気分が楽ですね!」

気弱少女「え、えぇ……じゃあ失礼して……」
74 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/14(水) 21:02:08.75 ID:95bJBJ+n0
氷魔「……どうぞ……」

気弱少女「えいっ……!」


彼女はナイフで魚を突き刺し、
そしてそれをすぐに引き抜いた
男にしてみせたように、その傷は塞がっている


炎魔「どうですか!?魔力感じましたか!?」

氷魔「>>下1」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/14(水) 22:38:36.33 ID:clR+Rlq00
全く感じませんね
76 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/15(木) 01:54:19.39 ID:PmUSazyK0
氷魔「全く感じませんね」

気弱少女「そうですか」

炎魔「なんなんでしょう、この能力?」

氷魔「……仮説はありますが……理論立てて説明できる分野の話ではありません……あるいは……」


と言って彼女は考え込んでしまった
ひどく難しそうな顔をしている
77 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/15(木) 01:57:50.98 ID:PmUSazyK0
本日はここまでです
ありがとうございました
78 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/15(木) 19:56:31.46 ID:PmUSazyK0
男「ふぃー……」


所変わって男のいる泉
たまたま道中で会ったやる気に洗濯魔法で服まで洗ってもらっていたところである


やる気「底なし沼なんてあるんすねー」

男「ほんとビビったよ」

やる気「でも俺っちは底なし沼から抜けるレクチャーも受けたことがあるっすよ」

男「野戦するもんな……」
79 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/16(金) 01:47:01.81 ID:rc+h3FRD0
やる気「まず、懇切丁寧に抜け出し方を説明されたっす」

男「へぇ」

やる気「横になって掴めそうな場所を探せってことなんすけど……まぁ入念に説明されたっすね」

男「そんなに底なし沼で死ぬやつが多いのか?」

やる気「いや、その後俺っちとか同期が一人ずつ底なし沼にぶち込まれるからっす」

男「え……?」
80 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/16(金) 01:52:35.66 ID:rc+h3FRD0
本日はここまでです
ありがとうございました
81 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/16(金) 18:47:21.59 ID:jXkbJthpO
衝撃的な話の尽きない彼に、
男はいつも驚かされてばかりだった


やる気「もう夕方っすね」


彼にとって今日は、
夕方までが長かったような気がした
いつもよりゆっくりとした気分で一日を過ごしたからであろう


>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/16(金) 18:52:04.17 ID:gNrmJs620
5
83 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/17(土) 02:23:41.36 ID:3xYfTJeL0
男はその場を離れると、森を駆ける影を見つけた
木々の間を飛び回るそれは、
だんだんと彼に近づいてくる


怪盗「こっちでした!」

男「おおっと……」


男の後ろにある木から、
枝に足をかけてぶら下がった怪盗が声をかけてくる
84 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/17(土) 02:27:27.33 ID:3xYfTJeL0
怪盗「私の動きを追おうとは、百年早いですよ?」

男「流石に速いな……で、なにしてたんだ?」

怪盗「よっと」


彼女は幹の窪みに置いていた籠を持ち、
そのまま下に降りてくる


男「果実か」

怪盗「夕飯で使うらしいので、運動がてら集めてたんですよ」


そこには色とりどりの実が入っていた
この森でどれも採られたものだろうが、
かなりの量がある
85 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/17(土) 02:35:02.88 ID:3xYfTJeL0
本日はここまでです
ありがとうございました
86 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/17(土) 19:36:34.08 ID:3xYfTJeL0
男「……これ、ちゃんと食べられるやつなんだろうか?」

怪盗「禁域の食べ物じゃないんですから、多分大丈夫だと思いますよ?」

男「それもそうか」


そう男が納得すると、
彼女は果実のうち一つを差し出した


怪盗「食べます?」

男「小腹も空いたし、いただこうかな」


>>下1……果実の味
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/17(土) 19:40:10.38 ID:hJvJmRqI0
滅茶苦茶甘い
88 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/18(日) 02:46:01.14 ID:tNNb0Y2C0
男は自然な動作でそれにかぶりついた
一拍置いて、それからどんどん表情が険しくなっていく


怪盗「どうしたの?」

男「……あっっっまい!」

怪盗「へぇ、これ甘いんだー」

男「ヤバいなこれ、甘すぎる」

怪盗「そんなに?」

男「あぁ、甘いのが好きな人は……:うん……?」
89 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/18(日) 03:01:23.96 ID:tNNb0Y2C0
本日はここまでです
ありがとうございました
90 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/18(日) 19:40:09.19 ID:tNNb0Y2C0
怪盗「どうしました?」


男はしばらく考えこんだ後、あることに気付いた


男「これ、異邦人たちの街で食べた……あのお粥に似てる」


サイケデリック粥のことを思い出したのだった
その強烈すぎる甘みは、確かにそれと似ていた
91 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/19(月) 19:45:47.97 ID:ZszaLTEX0
怪盗「ということは、この果物から作られてたんですね、あの食べ物」

男「うん……中華には大丈夫なのか確認したほうがいいな」


男は齧ったままのその果物を全部食べきった
一度粥で舌が慣れているので、
次に食べるときには耐性が多少できていたのか


怪盗「そうですね、食べるのは私たちだけじゃないですから」
92 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/20(火) 01:11:00.71 ID:8aiVqZvg0
男「ほんじゃ行くかね」

怪盗「ほいー」


男は怪盗が持っていた籠を持ち、
二人で教会へと帰っていくのだった


中華「あっ、お帰り!」


彼は教会の外にいた
まだ教会の中では料理ができる状態ではないのか、
と二人は思った
93 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/20(火) 01:21:24.18 ID:8aiVqZvg0
本日はここまでです
ありがとうございました
94 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/20(火) 19:43:51.71 ID:8aiVqZvg0
男「中華、この果物すっげぇ甘いけど大丈夫なのか?」

中華「うん、どうにかこれを抑えて甘だれを作るんだ」

怪盗「相当薄めないとヤバそうですが……」


彼はそれらをいくつか取り出して、
即席の調理台の上に置いた
95 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/21(水) 02:17:31.81 ID:RR723IJj0
中華「まさしくその通りでね……ちょっと手伝ってくれるかい?」

男「もちろん構わないが、教徒のみんなは?」

中華「厨房にいるよ」

怪盗「……?」

男「どうして中華は外にいるんだ?」

中華「スペースが結局の所足りなくて。結局一部の調理は外でやることになったんだよね」
96 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/21(水) 02:18:57.67 ID:RR723IJj0
男「なるほどなぁ」

中華「よし、とりあえず果物をすりおろす所から始めよう。色んな果物があるから、ちゃんと種別ごとに分けて置いてね」

怪盗「了解っ!」


怪盗は応答するや否や、
もの凄い速度ですりおろし始めた
中華たちが石を削って作った即席のすりおろし器だが、使い心地は悪くなさそうだ


男「俺も負けていられないな!」
97 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/21(水) 02:22:05.99 ID:RR723IJj0
本日はここまでです
ありがとうございました
98 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/21(水) 19:46:36.86 ID:RR723IJj0
中華「て、丁寧にやってね……?」


不安そうな彼をよそに、
二人は凄まじい勢いでこなしていく


怪盗「手に果汁の匂いが付いてきたーっ」

男「俺もだ、トロピカルハンドになってきた」

中華「ふふっ……僕もよく、手に香辛料の匂いが染み付いて取れなくなることがあるよ」
99 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/22(木) 01:59:56.85 ID:guG7Ypoz0
それから数十分ほどして、
三人は全ての果実をすりおろしきった


怪盗「手ぇぱんぱんですよ……」

男「そうだな……」

中華「力みすぎだね……こればっかりは数をこなさないとダメだけど」

怪盗「なんでも、できるようになったら適度に脱力しながらやれるようにしないといけませんからね」

男「怪盗のスリなんかは力みすぎても気付かれるだろうしなぁ」
100 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/22(木) 02:22:14.82 ID:guG7Ypoz0
本日はここまでです
ありがとうございました
101 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/22(木) 19:08:42.61 ID:guG7Ypoz0
中華「それじゃあ、次のステップに移ろうか」


すりおろされた後のフルーツを整理しながら、
中華はフルーツごとにボウルへと入れていった


怪盗「っていうか……そもそも、なに作ってるんですか?今日」

中華「あぁ、このフルーツに関しては>>下1だよ」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/22(木) 22:04:43.29 ID:DN83jedM0
ドリンクとスイーツをメインにして見ようと思うんだ
103 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/23(金) 01:46:39.49 ID:oMqbVLly0
中華「ドリンクとスイーツをメインにして見ようと思うんだ」

男「へぇー……珍しいアプローチだね?」

怪盗「確かに、中華料理じゃまずありえないことですし」

中華「まさしくその通りだよ、でもそういうのもできるようにすべきな気がしたんだ」

男「これかな?」


男は、あの異常に甘いフルーツのすりおろしが入ったボウルを持ち上げてみせた
104 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/23(金) 01:49:23.71 ID:oMqbVLly0
中華「そう。あの街でまったく自分の常識にない料理を食べて……自分の世界をもっと広げたいと思ったんだ」

怪盗「ってことは、中華料理以外も極める感じ?」

中華「うぅん……あくまで僕が極めるのは中華料理だけのつもりだよ」

男「その道を歩むために、必要な知識や技能に過ぎないって感じかな」

中華「そんなとこ。ただ勉強するだけでもいいけど、折角料理ができるんだから実践しないとね!」
105 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/23(金) 01:57:43.16 ID:oMqbVLly0
本日はここまでです
ありがとうございました
106 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/23(金) 19:52:46.26 ID:KZ5SYpIkO
怪盗「なんて立派なんでしょう……」

男「あぁ……俺も精進しないとな」

中華「そんな大げさな話じゃないって……もう。それより、もう二人に手伝える工程はないからわざわざここに残らなくてもいいよ」

怪盗「そうなんですね、じゃあご飯までぶらついてましょう」


そして、男もまた一旦彼の元を離れるのだった


>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/23(金) 20:04:58.12 ID:CViDRTiu0
8
108 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 00:38:02.07 ID:vg5iDxIc0
男が教会の内部に戻ると、
椅子に座っている少年がいた


男「よっ」

少年「……あぁ」

男「元気ないな、どうした?」

少年「あいつさ、ものを治す力を持ってるらしいじゃん」

男「……気弱少女のことか」
109 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 00:49:20.77 ID:vg5iDxIc0
少年「正直さ、羨ましいよな」

男「……どうだろう」

少年「羨ましくないのか?」

男「これまで俺は、なにかを傷つけることでしたいことを成してきたし、これからもきっとそうだから」

少年「……それでいいのかよ?」

男「……正直なところ、心苦しいな。でも、俺は俺にできることをするしかないも思ってる」
110 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 01:33:21.54 ID:vg5iDxIc0
本日はここまでです
ありがとうございました
111 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 19:36:15.68 ID:Dt6k9fLlO
少年「綺麗事だな」

男「それを貫くのが一番難しいことぐらい分かってるだろう?」

少年「俺には……人を傷つけることしかできない。それが俺の力だから」

男「後天的に与えられた力に振り回されちゃいけないぞ」

少年「お前になにが分かるっ!」


男の隣を火柱が掠めた
知られたくないことを知っている、
そんな人間に自分の苦しみをえぐられる辛さは想像だにできないだろう
112 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 23:57:16.97 ID:vg5iDxIc0
男「……教会を燃やす気か?」

少年「それも悪くないかもな……」

男「お前、本気で言ってるのか?」

少年「村一つ焼いたんだ、今さら……っ!」


男は少年に掴みかかり、一発殴った


男「バカ野郎っ!ここが気弱少女にとってどれだけ大切な場所か分かってるのか!?」

少年「どいつもこいつもあいつの話ばっかり……!」

男「違う!彼女が……あの子が、誰よりも君のことを信じているんだぞ!?」
113 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/24(土) 23:58:21.24 ID:vg5iDxIc0
本日はここまでです
ありがとうございました
114 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/25(日) 19:35:52.78 ID:WFMMZhbw0
少年「……だからなんだってんだよ!」


今度はきちんと男を狙って火柱が伸びたが、
彼はちゃんとそれを見切って躱した


男「……お前がそんなことをしたら悲しむ。きっと、お前にも……あいつしかいない。お互い、本当に心を許せるのは……」

少年「………………」

男「……だが、お前がお前の意志で、その力を使って破壊の限りを尽くすというのなら……俺はその意志を止めることなどできない。どうしたいかは、結局……お前が決めることだ」

少年「>>下1」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 19:59:52.21 ID:+cIVAf130
あいつを護れるに相応しい人間になりたい
116 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/26(月) 03:09:32.58 ID:p8ma5B2l0
少年「あいつを護れるに相応しい人間になりたい」


彼も本心では気弱少女のことを大切だと思っている
むしろ、その想いは男や集ってきた教徒たちよりも大きいはずである


男「……そう思えたなら、それで充分だろ」


そう言って、男は彼の頭を撫でた
117 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/26(月) 03:29:51.37 ID:p8ma5B2l0
少年「……こんな俺でも、強くなれば……誰かを守れるのかな」

男「あぁ、もちろんそうだ。断言できるぞ」


危うく燃やされそうだった男
冷や汗が引いてきたところで教会の椅子にどっかりと座った


少年「ふぅん」

男「俺は強い仲間にめちゃくちゃ守ってもらってるからな」
118 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/26(月) 04:44:48.76 ID:p8ma5B2l0
本日はここまでです
ありがとうございました
119 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/26(月) 19:32:35.53 ID:p8ma5B2l0
少年「……今の話は、内緒にしてくれよ」

男「約束できないなぁ、俺は口が軽いから」

少年「なにぃ!?」

男「気弱少女が不安そうにしてたら、今のこと話しちゃうかも」

少年「一番知られたくない相手なんだが……!?」

男「でも、一番知るべき相手でもあるぞ。まぁ……よっぽどのことがなければ話さんよ」
120 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/27(火) 01:08:53.73 ID:hnZevf8G0
少年「頼むぞマジで……」

男「はは……そろそろ夕飯だ、食べに行こうぜ!」

少年「そうだな、久しぶりに能力使って腹が減っちまった」


二人は教会の扉を開けると、
外では既に夕飯の準備が始まっていた
教会の中にある厨房から外に料理を運び出すにあたって、
二人がやりあっているホールを経由されなかったのは幸運だっただろう
121 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/27(火) 01:11:03.61 ID:hnZevf8G0
本日はここまでです
ありがとうございました
122 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/27(火) 19:52:17.15 ID:hnZevf8G0
中華「ちょうどいい所に来たね、これから夕飯だよ」


彼はやってきた二人に向かってそう声をかける
急造されたテーブルが運び込まれていたようで、
そこにいくつもの料理が並んでいる
本人がドリンクやデザートをいじっていたことからも予想されたことであるが、やはりメインディッシュは彼の作ではなかった


男「こっちは中華が作ったわけじゃないのか」
123 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/28(水) 02:14:47.74 ID:YDleJI4w0
中華「そうだね、まぁドリンクとかの製作以外にも理由はあるんだけど」


彼は楽しそうに微笑んだ


男「へぇ、なにか狙いが?」

中華「教徒のみんながどういう食文化をしていて、どういう料理を作っているのか知りたくてね……」


男が彼の口元から目元に視線を向けると、
その眼はギラついていた
124 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/28(水) 02:18:17.90 ID:YDleJI4w0
男「筋金入りだな」

中華「褒め言葉として受け取っておくよ」


いつもと違うジャンルに挑戦したり、
他人の料理をじっくり分析したり
中華はより貪欲さを増している


氷魔「……そろそろいただきたいですね……」

やる気「確かに腹減ったっすねー」


誰かが夕食開始の音頭を取るべき状態になっていた
125 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/28(水) 02:25:51.16 ID:YDleJI4w0
本日はここまでです
ありがとうございました
126 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/28(水) 18:59:23.08 ID:d8cWWbvnO
男「じゃ、俺が行くかな!」


男は教会の屋根によじ登り、声を張り上げる


ぶりっ子「わざわざそんなとこ行かなくても……」

男「これから夕食だ!みんな席に着いたな!?」

怪盗「はーい!」

男「そんじゃ、いただきまー______」
127 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/29(木) 01:34:55.21 ID:AU5tvOB40
男が『す』と言い終えた瞬間、
雷光が晴れているはずの空を駆け巡った


狙撃少女「っ!?」


次の瞬間、男はその雷撃に打ちすえられ、
黒焦げになって屋根から放り出された


男「げほっ……げほ……なんだよ、ちょっとぐらい屋根に登ってもいいじゃないすか……」

炎魔「大丈夫ですか!?」

男「おお、大丈夫だ。ちょっとだけ雷に耐性が付いたみたいでな、向かうも分かってやってると思うぞ」
128 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/05/29(木) 02:25:24.36 ID:AU5tvOB40
本日はここまでです
ありがとうございました
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