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安価とコンマで異世界転生!その12
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513 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/10(水) 18:14:32.67 ID:YjH6Yk9IO
狙撃少女「なにか話していると思えば、重騎士さんもいたんですね」
別の部屋を探索し終えたとおぼしき彼女が現れる
怪盗「ええ、はい……」
重騎士「調べものをしてるんですね」
狙撃少女「そうですよ、ここにあるものが隠してあると疑っているんです」
怪盗「あ、そういえば……私が調べた部屋に妙な液体があったんだけど」
514 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/11(木) 18:53:40.56 ID:LpuhXOt90
すみません寝落ちしました
怪盗は二人を連れて、透明なその液体を見せた
重騎士「なんでしょうね、水じゃないんですか?」
狙撃少女「……これは……まさか」
怪盗「分かるんですか?」
狙撃少女「爆薬ですね、こういうものについて調べたことがあるので……恐らく合ってるはずです」
515 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/12(金) 04:11:16.30 ID:wxcvfATz0
重騎士「ば、爆薬……!?じゃあここって……武器庫?」
怪盗「いえ、調べた感じでは普通に食糧庫でした」
狙撃少女「……嫌な予感がします」
重騎士「え?なにかあったんですか?」
狙撃少女「わざわざこんなところに爆薬を、独立して置いている意味……この部屋を吹き飛ばす予定があるということでしょう」
怪盗「なにかまずいことがあったときに丸ごと消し去るため……というのも考えられそうですね?」
516 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/12(金) 04:25:57.26 ID:wxcvfATz0
本日はここまでです
ありがとうございました
517 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/12(金) 19:37:44.20 ID:wxcvfATz0
重騎士「ってことは、私たち吹っとばされちゃうんですか!?」
狙撃少女「かもしれません。機密情報を消すためかもしれませんが」
怪盗「どうしましょう……?」
重騎士「嫌だなぁ、逃げたいなぁ……」
狙撃少女「あなたはそれでいいんですか?」
重騎士「え?」
狙撃少女「あなたにも、ここに来た理由があるはずです……一体どうしてここに来たんですか?」
重騎士「>>下1」
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/12(金) 20:21:33.88 ID:fkL+lgpwo
守りたいものがあるから
519 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/13(土) 05:09:37.86 ID:6s9ucnC30
重騎士「守りたいものがあるから」
そう語る彼女の声は、
いつものどこか間延びしたような声ではなく、
はっきりとしたものだった
怪盗「なら、きちんとやらなきゃいけませんよ」
狙撃少女「私たちも、守りたいと思うもののためにここにいるのですから、気持ちは同じです」
520 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/13(土) 05:29:07.19 ID:6s9ucnC30
男「ふー……」
所変わって、男の担当する部屋
そこはなんの変哲もない簡易的なダイニングだった
男「どこから調べるか……」
迷ったような言葉を呟きながらも、
彼はすぐにテーブルをずらしてその下にある床を確認した
521 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/13(土) 05:35:42.94 ID:6s9ucnC30
本日はここまでです
ありがとうございました
522 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/13(土) 18:27:25.73 ID:6s9ucnC30
男「……ないな」
小さなカーペットまでもを剥がして確認したが、
そこにはなにもなかった
男「あとは……」
キッチンのスペースが足りなかったのか、
ダイニングに食器棚が置かれていた
523 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/14(日) 03:20:41.45 ID:nIxdFpTj0
男「どうにか動かすとしようか」
男は床に膝をつき、
ゆっくりと棚に両手を添えて動かし始める
その気になれば無理やりどかせるが、
そうした場合には轟音が鳴るので、
兵士に気付かれないためにゆっくりと動かす
男「……おぉっ……」
その下には、蓋があった
524 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/14(日) 03:23:46.99 ID:nIxdFpTj0
本日はここまでです
ありがとうございました
525 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/14(日) 19:57:01.56 ID:nIxdFpTj0
男「……なんだ、これ」
それは木製だった
当然開けることもできるが、
まずこの情報を共有すべきではないか、
とも男は思った
男「……もう少しだけ情報を得よう」
だが、男はそうはしなかった
とりあえず床に付いていたその蓋を開けて、
中身あるいはその下をを確認しようと考えたのだった
>>下1……蓋の中身、またはその下に隠されていたもの
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/14(日) 20:40:48.07 ID:Uw3VaiHJ0
地下通路
527 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/15(月) 02:45:48.65 ID:rKXNQbGK0
その向こうには、地下通路があった
降りていくための梯子や綱はないが、
確かにそこには通路があるのだ
男「……よし、みんなに伝えなければ」
彼は部屋の外に出て、廊下を歩き始める
重騎士「………………」
男「……んん?」
528 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/15(月) 02:49:36.03 ID:rKXNQbGK0
本日はここまでです
ありがとうございました
529 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/15(月) 18:28:23.71 ID:rKXNQbGK0
なぜか、そこには一人で重騎士がいた
重騎士「……あ、どうも」
男「おう……カードゲームからは離脱したのか?」
重騎士「はい」
男は、彼女の雰囲気がさっきと変わったのを感じた
会話の成立度は上がっているが、
どこか危ういものをそこに覚えた
男「……実はな」
530 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/15(月) 18:34:37.28 ID:rKXNQbGK0
重騎士「?」
男「俺がさっきまでいた部屋に、兵士が沢山いる本物の詰所に通じる抜け道を見つけたんだ」
重騎士「……!」
そう聞くと、彼女は男が出てきた部屋へと駆け出す
だが、それを見越していた男は全力でそれを止める
尋常ではない馬力を持つ彼女を抑えておけるのはせいぜい十数秒だが、それで充分だった
男「っく!」
重騎士「なぜ止めるんですか……!?」
男「今の話、半分嘘だからだ……!」
531 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/16(火) 03:35:51.23 ID:aKVPFwSw0
重騎士「どういうことですか……!」
重騎士は勢いよく男を突き飛ばした
彼はどうにか壁にぶつからないように身を逸らし、
普通よりも体力を使って元の態勢に復帰した
男「まさかと思って言ってみたんだが、まさか重騎士さんが思い詰めているとは……」
そう話していると、
さらに廊下の向こうから向かってくる音がした
532 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/09/16(火) 03:42:01.53 ID:aKVPFwSw0
本日はここまでです
ありがとうございました
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